JPH09298618A - デジタル複合機 - Google Patents

デジタル複合機

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JPH09298618A
JPH09298618A JP8111419A JP11141996A JPH09298618A JP H09298618 A JPH09298618 A JP H09298618A JP 8111419 A JP8111419 A JP 8111419A JP 11141996 A JP11141996 A JP 11141996A JP H09298618 A JPH09298618 A JP H09298618A
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JP8111419A
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Hajime Hojo
元 北條
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 少なくともファクシミリ機能を備えた複合機
において、ファクシミリ機能の動作を確立した上で、さ
らに省エネルギを実現する。 【解決手段】 少なくとも画像形成機能を実現する手段
とファクシミリ機能を実現する手段とを少なくとも1つ
の装置内に有するデジタル複合機において、画像形成機
能を実現する手段の制御を司るシステムコントローラ5
01と、ファクシミリ機能を実現する手段の制御を司る
ファクシミリコントローラ506と、システムコントロ
ーラ用の第1の電源514と、この第1の電源514と
は独立して設けられたファクシミリコントローラ用の第
2の電源515を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コピー機能に加
えてファクシミリ、プリンタなどの異なる機能を1台の
装置で実現することができるデジタル複合機に関し、さ
らに詳しくは、省エネルギ制御が可能なデジタル複合機
に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、単なるコピー機能だけではなく、
ファクシミリ機能やプリンタ機能を備えたデジタル複合
機が普及してきている。この種の装置では、コピー機能
やプリンタ機能は操作板からの指示入力やパーソナルコ
ンピュータなどからの指示入力によってコピーやプリン
トが実行され、また、ファクシミリで原稿を受信したと
きに、受信した原稿を受信した時点でプリントアウトす
るようになっている。
【0003】ところで、この種の複合機において省エネ
ルギ運転をする場合には、一般に省エネルギモードとい
うモードが設定され、そのモードでは、複合機は予熱状
態で待機している。そのため、コピーやプリントアウト
の場合には、上記のように指示入力があった時点で、予
熱状態を解除してコピー動作やプリント動作を行い、フ
ァクシミリの場合には、画像メモリに受信した原稿(情
報)を一旦蓄えておき、必要に応じて画像データ出力部
に給電を行い、プリントアウトするのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにフ
ァクシミリにおいて画像メモリに一旦格納して、必要に
応じて出力するように構成しても、複合機本体のシステ
ムコントローラや操作部などには給電は行われており、
たとえ画像形成部への通電は行われていないにしてもフ
ァクシミリで受信待機の状態にあるとき、ファクシミリ
以外の部分に給電が継続されていることには違いない。
このため、省エネルギとしては改善の余地が残されてい
た。
【0005】この発明は、このような従来技術の実情に
鑑みてなされたもので、その目的は、少なくともファク
シミリ機能を備えた複合機において、ファクシミリ機能
の動作を確立した上で、さらに省エネルギを実現するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は達成するた
め、第1の手段は、少なくとも画像形成機能を実現する
手段とファクシミリ機能を実現する手段とを少なくとも
1つの装置内に有するデジタル複合機において、画像形
成機能を実現する手段の制御を司るシステムコントロー
ラと、ファクシミリ機能を実現する手段の制御を司るフ
ァクシミリコントローラと、前記システムコントローラ
用の第1の電源と、この第1の電源とは独立して設けら
れた前記ファクシミリコントローラ用の第2の電源とを
備えていること特徴としている。
【0007】第2の手段は、第1の手段における前記フ
ァクシミリコントローラが、前記第1の電源をオン/オ
フする手段を備えていることを特徴としている。
【0008】第3の手段は、第2の手段における前記オ
ン/オフする手段は、ファクシミリ受信ファイルの出力
が完了し、メインスイッチのオフが検出され、現在時刻
のデータをシステムコントローラ側から読み出し、その
値をファクシミリコントローラ側にセットした後に、第
1の電源のオフ動作を行うことが可能になることを特徴
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、図1を参照して本発明
の実施形態に係るデジタル複合機の構成を説明する。こ
の装置の機構は概略的に、複写機本体1と、自動原稿送
り装置(ADF)100と、3ビンソータ200と給紙
ユニット(バンク)300により構成されている。
【0010】ADF100は原稿給紙台101上に積載
されたコピー時やFAX送信時の原稿を1枚ずつ複写機
本体1側のコンタクトガラス10上に給紙し、画像読み
取り後に排紙トレイ105上に排紙するように構成され
ている。原稿給紙台101上の原稿は、図示省略のサイ
ドローラにより幅方向が揃えられ、給紙ローラ102に
より一番下の原稿から分離されて給紙され、搬送ベルト
103によりコンタクトガラス10上に給紙される。コ
ンタクトガラス10上の原稿は読み取り終了後に、搬送
ベルト103及び排紙ローラ104により排紙トレイ1
05上に排紙される。
【0011】また、両面の原稿を読み取る場合には、原
稿給紙台101上の原稿は給紙ローラ102により一番
下の原稿から分離されて給紙され、搬送ベルト103に
よりコンタクトガラス10上を通過して反転爪106に
より反転され、再びコンタクトガラス10上に給紙され
て裏面が読み取られる。次いで、コンタクトガラス10
上の原稿は裏面読み取り終了後に、搬送ベルト103に
より搬送されて反転爪106により反転され、再びコン
タクトガラス10上に給紙されて表面が読み取られる。
そして、表面読み取り終了後の原稿は搬送ベルト103
及び排紙ローラ104により排紙トレイ105上に排紙
される。
【0012】複写機本体1はコピー時やFAX送信時の
原稿を読み取るスキャナ、画像処理部及びプロッタなど
を有する。スキャナは原稿を載置するためのコンタクト
ガラス10と光学走査系を有し、光学走査系は露光ラン
プ11、第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー
14、レンズ15、フルカラーCCD16等を有する。
【0013】露光ランプ11及び第1ミラー12は第1
キャリッジに装備され、第1キャリッジは原稿読み取り
時にステッピングモータ605(図4参照)により一定
の速度で副走査方向に移動する。第2ミラー13及び第
3ミラー14は第2キャリッジに装備され、第2キャリ
ッジは原稿読み取り時にステッピングモータ605によ
り第1キャリッジの1/2の速度で移動する。この第
1、第2のキャリッジの移動によりコンタクトガラス1
0上の原稿が光学的に走査され、レンズ15によりCC
D16の受光面に結像されて光電変換される。
【0014】フルカラーCCD16により赤(R)、緑
(G)及び青(B)の各色に分離された画像信号は、図
4に示す画像処理回路によりA/D変換等された後に画
像処理部611により各種の画像処理が施され、次いで
コピー時には書き込みユニットにより記録紙にコピーさ
れ、他方、FAX送信時に相手側に送信される。
【0015】書き込みユニットはレーザ出力ユニット2
0、f−θレンズ21、ミラー22を有し、レーザ出力
ユニット20はレーザ光源であるレーザダイオード(L
D)614(図4参照)と、図示省略のポリゴンミラー
及びポリゴンモータを有する。レーザ出力ユニット20
からはコピー時にはスキャナにより読み取られた画像、
また、FAX受信時には相手側から受信した画像に応じ
て変調された黒信号のレーザ光が出射され、感光体30
上にその潜像が形成される。感光体30の回りには、黒
現像器32、赤信号の画像を書き込むためのLED書き
込みユニット31、赤の第2現像器33、図示省略の転
写器及び分離器などが配置され、感光体30上のトナー
像が用紙に記録される。
【0016】用紙は複写機本体1内の両面ユニット40
及び第1トレイ50と、給紙ユニット300内の第2ト
レイ310、第3トレイ320及び第4トレイ330の
1つから選択的にそれぞれフィードローラ42及び分離
コロ43のローラ対、第1給紙装置51、第2給紙装置
311、第3給紙装置321及び第4給紙装置331に
より給紙される。両面ユニット40及び第1トレイ50
から給紙された用紙は縦搬送ユニット60により上方向
に搬送され、また、第2トレイ310、第3トレイ32
0及び第4トレイ330から給紙された用紙はバンク縦
搬送ユニット340及び縦搬送ユニット60により上方
向に搬送される。
【0017】そして、この用紙は先端がレジストセンサ
52により検出された後の所定時間後にレジストローラ
53に突き当って一旦停止し、副走査有効期間信号(F
GATE)に同期してレジストローラ53により搬送さ
れ、感光体30上のトナー像が転写される。次いでこの
用紙は感光体30から分離された後、搬送装置54によ
り搬送され、定着装置55によりトナー像が定着され
る。この定着後の用紙は片面印刷時と両面印刷後には切
り換え爪57、排紙ローラ56により3ビンソータ20
0に排出される。
【0018】他方、両面印刷時の表面印刷後の用紙は、
切り換え爪57により両面搬送路41に導かれ、フィー
ドローラ42及び分離コロ43により反転されて両面ユ
ニット40上に集積される。両面ユニット40上の用紙
は、トレイが上昇することによりフィードローラ42に
当接し、フィードローラ42が回転することにより縦搬
送ユニット60に送られて裏面に画像が形成される。
【0019】3ビンソータ200は第1排紙トレイ20
1、第2排紙トレイ202、第3排紙トレイ203及び
反転専用トレイ204を有し、第1〜第3排紙トレイ2
01〜203上にはどの向きでも排紙可能に構成されて
いる。複写機本体1から排紙された用紙は、3ビンソー
タ200内において表面排紙の場合には切り換え爪20
7により上方向に導かれ、第2、第3排紙トレイ20
2、203に排紙する場合にはそれぞれ切り換え爪20
5、206が作動し、第1排紙トレイ201に排紙する
場合には切り換え爪205、206共に作動しない。裏
面排紙の場合の用紙は、切り換え爪207により搬送コ
ロ209の方向に導かれて反転専用トレイ204上に排
紙され、後端が反転検知センサ208により検出される
と搬送コロ209が逆転して上方向に搬送され、第1〜
第3排紙トレイ201〜203の1つに排紙される。そ
して、第1排紙トレイ201は用紙の幅方向(搬送方向
と直交方向すなわち図面と直交方向)とソータ200の
上下方向に移動(シフト)可能であり、幅方向に移動す
る場合には用紙を仕分けることができ、上下方向に移動
する場合には大量の用紙を揃えることができる。
【0020】図2は図1に示したデジタル複合機の操作
部400を示す正面図である。同図において、操作部4
00の中央には400×256ドットの液晶表示部(L
CD)401及びその上に重畳されたタッチパネルが設
けられている。LCD401にはこの複合デジタル複写
機のコピー機能又はFAX機能が選択的に表示され、ユ
ーザがこの表示に従って操作を行う。FAX機能および
コピー機能の表示切り替えは機能切り替えキー412、
413によりそれぞれ行う。
【0021】LCD401の右側にはコピー機能、FA
X機能で共通に使用されるテンキー402、クリア/ス
トップキー403、スタートキー404、プログラムキ
ー405、ジョブリコールキー406、モードクリア/
余熱キー407、割り込みキー408等の各種キーと、
FAX専用のポーズ/リダイヤルキー409、短縮キー
410、受信キー411等のキーが設けられている。
【0022】また、LCD401の左側には前述したF
AX切り替えキー412及びコピー切り替えキー413
と、初期設定キー414、ガイダンスキー415、LC
D濃度調整ボリューム416が設けられている。これら
のキーの更に左側にはFAX専用の表示部417が設け
られ、この表示部417にはFAX通信中のメモリフル
などを示す各種LEDと、通信状態を示す40文字(2
0文字×2行)分のLCDが設けられている。
【0023】図3はこのデジタル複合機の制御系を示す
ブロック図である。同図において、操作部コントローラ
500は図3に示す操作部400の液晶、各種LEDの
表示制御、各種キー入力制御を行い、メインコントロー
ラ501は給紙、搬送、定着、両面印刷、プロセス制御
等を行い、特に図1に示すバックアップ電源703が消
耗した場合に警報を出力する。
【0024】画像処理コントローラ502は画像制御、
スキャナの読み取り制御を行い、ADFコントローラ5
03はADF100の制御を行う。ソータコントローラ
504は3ビンソータ200の制御を行い、給紙トレイ
コントローラ505は給紙トレイの制御を行い、FAX
コントローラ506はFAX送受信の管理、ファイル管
理を行う。G3コントローラ507はG3のプロトコル
制御を行い、G4コントローラ508はG4のプロトコ
ル制御を行う。
【0025】図4はこのデジタル複合機の画像処理回路
を示すブロック図である。この画像処理回路では、CP
U600、ROM601及びRAM602が図3に示す
画像処理コントローラ502内に設けられており、CP
U600はメインコントローラ501からの読み取り指
示があるとスキャナ制御回路604に対して読み取り指
示を与える。スキャナ制御回路604はこの指示により
露光ランプ11を点灯させ、モータ605を動作させる
ことによりスキャナの第1、第2キャリッジを読み取り
基準位置に移動させ、位置センサ603がこれを検出す
ると読み取りを開始する。この場合、スキャナ制御回路
604は副走査有効期間信号FGATE(読み取り開始
時にアクティブ、終了時にインアクティブ)を生成して
タイミング制御回路606に送り、タイミング制御回路
606は画像同期クロックCLK、主走査同期信号LS
YNC及び主走査有効期間信号LGATEを生成する。
【0026】このような画像処理回路で画像を処理する
場合の画像の流れは、次のようになる。コンタクトガラ
ス10上のコピー時又はFAX送信時の原稿607が露
光ランプ11により照明され、反射光がカラーCCD1
6により読み取られる。次いでカラーCCD16により
R、G、Bに分離されたアナログの画像信号が信号処理
回路608により増幅されて光量補正され、AD変換器
609によりデジタルの画像信号に変換され、シェーデ
ィング補正回路610によりシェーディング補正され、
画像処理部611に送られる。
【0027】画像処理部611ではMTF補正、γ補
正、黒画像生成、カラー画像生成、2値処理、多値処理
などの基本的な画質処理と、変倍、編集、マーカ検知な
どのデジタル機特有の画像処理が施され、黒データDA
TA0〜7とカラーデータDATACがセレクタ612
に出力される。セレクタ612にはまたタイミング制御
回路606により生成された各種のタイミング信号と、
黒の書き込み制御部613からの書き込み基準信号PM
SYNCが印加される。コピー時にはセレクタ612に
より黒データDATA0〜7が黒の書き込み制御部61
3からLD614に送られ、また、カラーデータDAT
ACがカラーの書き込み制御部615からLED616
に送られてコピーが行われる。
【0028】他方、FAX送信時にはセレクタ612に
より黒データDATA0〜7が図1に示すメインコント
ローラ501内のFAX用イメージメモリ620に転送
される。また、FAX受信時には、回線から受信データ
が復調、伸長された後にメインコントローラ501内の
FAX用イメージメモリ620において展開された後、
セレクタ612により黒の書き込み制御部613からL
D614に送られる。引き続き、FAX送受信時の画像
の流れを図5を参照して説明する。FAX画像蓄積/送
信時には、セレクタ612により黒データDATA0〜
7がメインコントローラ501内のFAX用イメージメ
モリ620に蓄積され、次いで圧縮伸長器622によ
り、指定された圧縮コード(MH、MR、MMR)に圧
縮され、FAXコントローラ506内のSAFメモリ6
23に蓄積される。ここで、イメージメモリ620に蓄
積された画像をA4横やB5横のように90回転して送
信した方が効率的な場合には、圧縮伸長器622に渡す
前に回転器621により回転した後、圧縮伸長器622
により圧縮する。
【0029】SAFメモリ623に蓄積された圧縮デー
タは、G3送信時にはG3コントローラ507内のライ
ンバッファ624に転送され、受信側のモードに合わせ
て圧縮伸長器627により再圧縮され、モデム625に
より変調され、NCU(網制御ユニット−網コントロー
ラとも称す。)626を介して受信側に送信される。ま
た、G4送信時にも同様に、SAFメモリ623に蓄積
された圧縮データがG4コントローラ508内のライン
バッファ628に転送され、受信側のモードに合わせて
圧縮伸長器627により再圧縮され、ISDN制御部6
29及びトランス630を介して受信側に送信される。
【0030】FAX受信時には送信側から回線から送ら
れてきたデータはNCU626(トランス630)、モ
デム625(ISDN制御部629)、圧縮伸長器62
7(圧縮伸長器631)、ラインバッファ624(ライ
ンバッファ628)を介してSAFメモリ623に蓄積
される。SAFメモリ623に蓄積された圧縮データ
は、メインコントローラ501内の圧縮伸長器622に
より伸長され、イメージメモリ620上で展開される。
この場合にも同様に、A4横やB5横のように90回転
して送信した方が効率的な場合には、回転器621によ
り回転する。イメージメモリ620上で展開されたデー
タはセレクタ612により図5に示す書き込み部に送ら
れ、印刷が行われる。
【0031】図6は、この実施形態に係るシステムのD
C電源の接続構成を示すブロック図である。
【0032】この複合機には第1および第2の2つのD
C電源ユニット(PSU1,PSU2)514,515
が設けられており、両者は100Vの商用電源に接続さ
れたACドライブボード518に接続され、前者は複写
機能を実現するための各部に電力を供給し、後者やファ
クシミリ機能を実現するための各部に電力を供給する。
複写機能を実現する部分はこの図では、操作部400、
システムコントローラ(SCU)501、ベースコント
ローラ(BCU)512、画像処理コントローラ50
2、および2色用LED513からなり、これら各部は
第1のDC電源ユニット(PSU1)514から電力を
得ている。また、ファクシミリ機能を実現する部分は、
ファクシミリコントローラ(FCU)506、G3/G
4コントローラ(CCU)510、網コントローラ(N
CU)からなり、これら各部は第2のDC電源ユニット
(PSU)515から電力を得ている。このように構成
することによって、デジタル複合機は、第1のDC電源
ユニット514から給電される部分だけで複写機として
動作することが可能であり、第2の電源ユニット515
から給電される部分だけでファクシミリとして動作する
ことが可能である。ACドライブボード518は、メイ
ンスイッチ519のオン/オフ状態を検出することがで
き、その状態は−ACSENおよび−BACSEN信号
としてファクシミリコントローラ(FCU)506およ
びベースコントローラ(BCU)512にそれぞれ通知
される。また、メインスイッチ519とは別に、デジタ
ル複合機本体の背面にバックアップスイッチ520が設
けられており、構成上、バックアップスイッチ520が
オンした状態で、第1および第2のDC電源(PSU
1,2)514,515は通電状態になる。なお、この
デジタル複合機は、ファクシミリ機能を備えたデジタル
複合機であるため、基本的にバックアップスイッチ52
0は常時オンした状態である。また、ファクシミコント
ローラ(FCU)506とシステムコントローラ(SC
U)501は拡張バスI/F(OBI)521を介して
双方向の信号の送受が行われる。
【0033】メインスイッチ509のオン/オフは、−
ACSENおよび−BASEN信号によってファクシミ
リコントローラ(FCU)506とベースコントローラ
(BCU)512に通知され、メインスイッチ509が
オフのときに操作部500Aの表示を全て消灯して、見
かけ上の電源オフ状態へ移行したり、省エネルギモード
へ移行するトリガになる。
【0034】図7は省エネルギモードに移行する際の手
順を示すフローチャートである。
【0035】このフローチャートから分かるように、省
エネルギモードに移行するには、ファクシミリコントロ
ーラ(FCU)506は、まず、バックアップスイッチ
520がオンであるいう条件のもとで、まず、受信ファ
イルの有無(ステップ701)とメインスイッチのオン
/オフ状態を確認する(ステップ702)。そして、受
信ファイルの出力が完了し、メインスイッチ519がオ
フであれば、省エネルギモードへの移行が可能であると
判断し、システムコントローラ(SCU)501から現
在時刻データが読み出され、ファクシミリコントローラ
(FCU)506上の時計ICにセットされているかど
うかをチェックする(ステップ703)。なお、第1の
DC電源(PSU1)514への通電は、通常、閉結状
態にあるリレー516を介して行われており、ファクシ
ミリコントローラ(FCU)506はSCUPWOFF
信号でリレー516の入/切を設定できるようになって
いる。
【0036】ステップ703で現在時刻データをファク
シミリコントローラ(FCU)506内の時計ICにセ
ットするのは、システムコントローラ(SCU)501
の時計データとファクシミリコントローラ(FCU)5
06の時計データとの時刻合わせを行う必要があるから
である。ファクシミリコントローラ(FCU)506に
備えられた時計は電池でバックアップされている必要は
なく、第2のDC電源(PSU2)515に通電され、
ファクシミリコントローラ(FCU)506が動作して
いる間、動いていれば十分である。
【0037】ステップ703で現在時刻データがファク
シミリコントローラ(FCU)506上の時計ICにセ
ットされていれば、ファクシミリコントローラ(FC
U)506はSCUPWOFF信号をオンしてリレー5
16を切り、第1のDC電源(PSU1)514への通
電をオフし(ステップ704)、省エネルギモードに移
行する。しかし、第2のDC電源(PSU2)には通電
されているので、ファクシミリとして時刻指定ファイル
があると(ステップ705)、指定時刻にそのファイル
を送信することができる(ステップ706)。
【0038】また、受信ファイルがあると(ステップ7
07)、ファクシミリコントローラ(FCU)506は
SCUPOFF信号をオフして第1のDC電源(PSU
1)514への通電を行い(ステップ708)、受信フ
ァイルを複写機機能によって出力する。
【0039】このようにファクシミリとして動作が必要
な部分以外の電源を別にすることによって簡単な構成
で、省エネルギモードを実現することができる。すなわ
ち、コピーとして機能するのみ必要な部分は、各種コン
トローラや定着装置の温度管理などによって大きな電力
を消費し、この部分を独立した電源としてオフすること
で、大幅な消費電力の節約が可能となり、低消費電力効
果は大きなものとなる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、システムコントローラ(SCU)用電源とフ
ァクシミリコントローラ(FCU)用電源をそれぞれ独
立して設けたので、ファクシミリ機能を動作させた状態
で、コピー機能を動作させるのに必要な部分は電源をオ
フすることが可能であり、コピー機能が不要な場合に
は、システムとして必要最小限の電力消費量とすること
ができ、これによって省エネルギ効果を最大限発揮する
ことが可能となる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、ファクシミ
リコントローラ(FCU)側が主導権をもってシステム
コントローラ(SCU)用DC電源をオン/オフさせる
ので、ファクシミリの送受信動作に不具合を生じさせる
ことなく省エネルギモードへの移行および省エネルギモ
ードからの解除を行うことができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、すでに受信
が完了しているファイルの出力を行い、現在時刻データ
のセットを行うことで、システムコントローラ(SC
U)用のDC電源をオフした省エネルギモードにおいて
も、省エネルギモードでない場合と同様にファクシミリ
として確実に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタル複合機の機械
的な概略構成を示す構成図である。
【図2】図1のデジタル複合機の操作部の正面図であ
る。
【図3】図1のデジタル複合機の電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1のデジタル複合機の画像処理回路を示すブ
ロック図である。
【図5】ファクシミリ送受信時の画像の流れを説明する
ためのブロック図である。
【図6】図1のデジタル複合機のDC電源の接続構成を
示すブロック図である。
【図7】図1のデジタル複合機における省エネルギモー
ドへ移行するときの動作手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
501 システムコントローラ 502 画像処理コントローラ 506 ファクシミリコントローラ 514 第1のDC電源(PSU1) 515 第2のDC電源(PSU2) 518 ACドライブボード 519 メインスイッチ 520 バックアップスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像形成機能を実現する手段
    とファクシミリ機能を実現する手段とを少なくとも1つ
    の装置内に有するデジタル複合機において、 画像形成機能を実現する手段の制御を司るシステムコン
    トローラと、 ファクシミリ機能を実現する手段の制御を司るファクシ
    ミリコントローラと、 前記システムコントローラ用の第1の電源と、 この第1の電源とは独立して設けられた前記ファクシミ
    リコントローラ用の第2の電源と、を備えていること特
    徴とするデジタル複合機。
  2. 【請求項2】 前記ファクシミリコントローラが、前記
    第1の電源をオン/オフする手段を備えていることを特
    徴とする請求項1記載のデジタル複合機。
  3. 【請求項3】 前記オン/オフする手段は、ファクシミ
    リ受信ファイルの出力が完了し、メインスイッチのオフ
    が検出され、現在時刻のデータをシステムコントローラ
    側から読み出し、その値をファクシミリコントローラ側
    にセットした後に、第1の電源のオフが可能になること
    を特徴とする請求項2記載のデジタル複合機。
JP8111419A 1996-05-02 1996-05-02 デジタル複合機 Pending JPH09298618A (ja)

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