JPH0929784A - 射出成形金型装置 - Google Patents

射出成形金型装置

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JPH0929784A
JPH0929784A JP18292995A JP18292995A JPH0929784A JP H0929784 A JPH0929784 A JP H0929784A JP 18292995 A JP18292995 A JP 18292995A JP 18292995 A JP18292995 A JP 18292995A JP H0929784 A JPH0929784 A JP H0929784A
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博 則武
Masaaki Otsuki
正昭 大槻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊嵌してある制限ボルトの突き出しを防止す
ることによって危険発生を予防する。 【構成】 可動側金型Qと、固定側取付板1とランナー
ストリッパープレート2と固定側型板3とからなる固定
側金型Pから構成され、両金型間には、型開きの際に、
成形品落下部である可動側金型と固定側型板の間と、ラ
ンナー落下部である固定側型板とランナーストリッパー
プレートの間との少なくとも一方を所定の間隔に維持す
る制限ボルト21,22が設けてある。型閉じの際に
は、この制限ボルトがその延長上に穿設されている貫通
孔部1a,2a内で遊嵌状態になる射出成形金型装置に
おいて、貫通孔部の入口部には、制限ボルトが固定側金
型から突出するのを防止するストッパ24が設けてあ
る。このストッパは、中央部に孔部あるいは係止部を有
し、外周部はテーパ状に形成してあるもので、貫通孔部
の入口部に着脱自在に圧入してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、射出成形金型装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に射出成形金型装置は、図3に示
してあるように、成形機本体に対して不動に取り付けて
ある固定側金型Pと、この固定側金型に対して進退可能
に設けてある可動側金型Qとによって構成されており、
これらの両金型P,Qが密着することによってキャビテ
ィCを形成する構成にしてある。固定側金型Pには、ラ
ンナー部Rが形成されており、可動側金型Qには、キャ
ビティC内で固化した成形品Sを突き落とすための突き
出し機構Eが備えられている。固定側金型Pは、固定側
取付板1とランナーストリッパープレート2と固定側型
板3とから構成されている。
【0003】両金型P,Q間には、型開きの際に、成形
品落下部である可動側金型Qと固定側型板3の間と、ラ
ンナー落下部である固定側型板3とランナーストリッパ
ープレート2の間を所定の間隔に維持する制限手段が設
けられているが、その制限手段として制限ボルトが一般
によく用いられる。図3に示す射出成形金型装置は、2
本の制限ボルト21,22を用いている例である。制限
ボルト21,22は、型閉じ状態において、その延長上
である可動側金型Q及び固定側金型Pの内部に穿設され
ている貫通孔部1a,2a内で遊嵌状態になっている。
【0004】型開きの際には、可動側金型Qの後退にと
もない固定側型板3が図示しないばねによってランナー
ストリッパープレート2から離反し、ランナーロックピ
ン6によってランナーをランナーストリッパープレート
側に残留させてゲート切りが行なわれる。次に固定側型
板3と可動側型板11とが離反していわゆるPL面開き
が行なわれ、成形品Sが可動側金型Q側であるコア12
に付着したまま後退する。
【0005】可動側金型Q内に収納してある突き出し機
構Eは、後退中に成形機本体のエジェクターロッドによ
って移動させられて、エジェクタピン14,14によっ
て成形品Sを突き出して落下させる。
【0006】さらに可動側金型Qが後退すると、一方の
制限ボルト21によってランナーストリッパープレート
2が固定側取付板1から離反して、ランナーロックピン
6によってランナーストリッパープレートの前面に保持
されていたランナーRを落下させる。このときのランナ
ーストリッパープレート2と固定側取付け板1との間の
開き量はストッパーピン7によって制限されている。こ
のようにして成形品S及びランナーRが金型から除去さ
れると、可動側金型Pは再び前進行程に移り、型を閉じ
て成形作業を行なう。
【0007】ところで、上記した射出成形金型装置は周
知のように、組み立てられた状態でクレーンで吊り上げ
られたりして成形機本体に装着されるものである。射出
成形金型装置の構成要素のうちのガイド軸や突き出し機
構等の大部分は、型閉じ状態にされた金型内に不動に固
定されている。しかし、制限ボルト21,22は、頭部
21a,22aが可動側金型Qに設けられた貫通孔部9
c,9c内に移動可能に位置し、ねじ部21b,22b
に螺合しているロックナット23,23は、ランナース
トリッパープレート2及び固定側取付板31に設けられ
た貫通孔部1a,2a内に移動可能に位置し、軸部も固
定側型板3及び可動側型板11の挿通孔内に摺動可能に
遊嵌してある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、制限
ボルト21,22が両金型に遊嵌してあるため、射出成
形金型装置を成形機本体に装着しようとする際に、図3
に2点鎖線で示してあるように、制限ボルト21,22
が固定側取付け板31の背面から外へ飛び出し、装着作
業に支障を生じる原因となることがある。またこのよう
に制限ボルト21,22が突き出ている場合は、作業者
がこれを手で押し戻さなければならないので、手間が掛
かる他にこれに伴う危険性の発生もあり得る。このよう
な状況に鑑み、制限ボルトは、射出成形金型装置の成形
機本体への装着時に飛び出さないようにすることが望ま
れている。
【0009】そこで本発明の目的は、射出成形金型装置
を成形機本体へ装着する際の制限ボルトの飛び出しを防
止することにより、射出成形金型装置装着における能率
の向上及び作業上の危険予防の万全を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、可動側金型と固定側金型の間と固定側型板とラン
ナーストリッパープレートの間との少なくとも一方を所
定の間隔に維持する制限ボルトが設けられ、型閉じの際
には、この制限ボルトがその延長上に穿設されている貫
通孔部内で遊嵌状態になる射出成形金型装置において、
貫通孔部の入口部には、制限ボルトが固定側金型あるい
は可動側金型から突出するのを防止するストッパが設け
られている。
【0011】そして好ましくは、ストッパは、中央部に
孔部あるいは係止部が形成されているテーパ状に形成さ
れ、貫通孔部の入口部に着脱自在に圧入してある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した射
出成形金型装置の断面を示すもので、2点鎖線で示すパ
ーティングライン面PLを境として、右側が固定側金型
Pであり、左側が可動側金型Qである。
【0013】固定側金型Pは、固定側取付板1とその前
面に位置するランナーストリッパープレート2及びその
前面に位置する固定側型板3を順次重ね合わせ、それぞ
れ接離可能に対向させてある3枚の板によって構成され
ている。
【0014】固定側取付板1及びランナーストリッパー
プレート2の中心部には、スプルーブッシュ4が嵌入し
てあり、固定側取付板の背面側でロケートリング5によ
って離脱不能に固定されている。スプルーブッシュ4の
内面は、成形機本体のノズル部が進入可能な円錐台状に
形成してあり、その先端中央部には球面状のノズル先端
嵌合部とそれに続く逆テーパ状のスプルー4aが設けて
ある。ランナーストリッパープレート2の前面から固定
側型板3の背面までの間には、スプルー4aと後述のキ
ャビティ部Cとを連通するランナー部Rが形成してあ
る。
【0015】また、ランナー部Rには、固定側取付板1
及びランナーストリッパープレート2とを貫通するよう
に設けられたランナーロックピン6の突起部6aが突出
している。そして、固定側型板3の背面側の別の任意の
位置には、軸部がランナーストリッパープレート2を貫
通し、先端のねじ部が固定側取付板1の前面にて螺合さ
せてあるストッパーピン7の頭部が所定範囲で移動可能
に設けてある。
【0016】可動側金型Qは、可動側取付板8とその前
面に固定されたスベーサブロック9と、可動側受板10
及び可動側型板11の4枚の板からなる。可動側型板1
1の中央部前面側にはコア12が突設してあり、型閉じ
時に固定側型板3の前面側に設けられたキャビティ部3
aとともにキャビティCを形成可能である。スペーサブ
ロック9の中央部に形成されたスペーサ部9a内には、
成形品の突き出し機構Eを構成するエジェクタープレー
ト13が設けてあり、このエジェクタープレート13に
は、前方に延伸するエジェクターピン14,14が立設
してある。各エジェクターピン14はエジェクタープレ
ート13から固定側金型Pに向けて延長し、可動側受板
10及び可動側型板11およびコア12を貫通し、その
先端部は、キャビティ部Cまたは樹脂溜りDに接してい
る。エジェクタプレート13と、可動側受板10との間
には、リターンピンがエジェクターピン(図示略)と同
様に貫設され、圧縮コイルばね(図示略)が装着してあ
り、エジェクタープレート13を後退させる方向に付勢
させてある。エジェクタープレート13の背後と対向す
る可動側取付板8の前面には、このエジェクタープレー
ト13を停止させる停止ピン15,15が設けてある。
【0017】スペーサブロック9には、スペーサ部9a
の他、サポートピン用孔9b及び制限ボルト用の貫通孔
部9c,9cが貫設されており、両孔9c,9cは可動
側受板10に設けてある透孔10a,10bと連通して
いる。サポートピン用孔9b及び透孔10aには、固定
側金型Pから突き出しているサポート軸16の先端が位
置している。サポート軸16は、ランナーストリッパー
プレート2及び固定側型板3をサポートブッシュ17,
18を介して、両板を摺動可能に支持している。なお、
可動側型板11は、固定側型板3から突出しているガイ
ド軸19及びガイド軸ブッシュ20を介して正確に移動
可能である。
【0018】本実施例において、両金型間には、型開き
の際に、成形品落下部である可動側金型Qと固定側型板
1の間と、ランナー落下部である固定側型板3とランナ
ーストリッパープレート2との間を所定の間隔に維持す
る制限ボルト21,22が設けてある。これらの制限ボ
ルト21,22は、型閉じの際には、制限ボルト21,
22の延長上に穿設されている貫通孔部1a,2a内で
遊嵌状態になっている。
【0019】スペーサブロック9内に設けられた貫通孔
部9c内には、制限ボルト21,22の頭部21a,2
2aが位置している。各制限ボルト21,22の軸部
は、可動側型板11及び固定側型板3に設けてある挿通
孔を通り、一方の制限ボルト21は、さらにランナース
トリッパープレート2に設けてある挿通孔を通って、そ
の背面側の固定側取付板1に設けてある貫通孔部1a内
に位置している。他方の制限ボルト22の先端は、固定
側取付板1に設けてある貫通孔部1aと連通するように
設けられてランナーストリッパープレートの孔部2a内
に位置している。
【0020】各制限ボルト21,22の先端のねじ部2
1b,22bには、ロックナット23,23が螺合して
おり、ナットの位置を調整することによって、型開き時
における可動側金型Qとランナーストリッパープレート
2または可動側型板3との間隔を調整可動である。
【0021】貫通孔部1a,1aの入口部には、制限ボ
ルト21,22が突き出さないようにするためのストッ
パ24,24が設けてある。ストッパ24は、アセター
ル樹脂(POM)などのプラスチックの成形品からなる
もので、量産によって製造コストの低減を可能にしてい
る。このストッパ24の外周部は、内面側を小さくする
テーパ状に形成してある板状体からなり、貫通孔部1
a,1aの入口部に着脱自在に圧入してある。
【0022】図3は、ストッパ25を拡大して示したも
ので、(a)は中央部に孔部25aを設けてこの孔部に
ドライバなどの工具を差し込んで取り外し容易にしたも
のであり、(b)はストッパの外側に係止部24を設け
てプライヤ等の工具で抜き出し容易にしたものである。
図示してあるように、ストッパ24の外周部が、内面側
を小さくするテーパ状に形成してあるので、制限ボルト
21,22が固定側取付板1に向けて移動してきてもこ
こで支えて金型外へ突出するのを防止可能である。な
お、ストッパの形状は、上記したものに限定するもので
はなく、着脱容易かつ制限ボルトの金型外への突き出し
を防止可能なものであればよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、貫通孔部にストッパを
設けてあるので、射出成形金型装置の装着時に制限ボル
トが移動しても、固定側型板の背面側に突き出すことが
なくなる。この結果、射出成形金型装置の装着作業時
に、作業者が突き出したこのボルトを押し込む必要がな
くなるのでそのための手間が省け、装着作業の能率向上
及び作業上の危険予防に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型装置の断面図である。
【図2】ストッパの拡大断面図である。
【図3】従来の射出成形金型装置の断面図である。
【符号の説明】
P 固定側金型 Q 可動側金型 1 固定側取付板 2 ランナーストリッパープレート 1a,2a 貫通孔部 3 固定側型板 21,22 制限ボルト 24 ストッパ 24a 穴部 24b 係止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動側金型と、固定側取付板とランナー
    ストリッパープレートと固定側型板とからなる固定側金
    型とから構成され、上記両金型間には、型開きの際に、
    成形品落下部である上記可動側金型と上記固定側型板の
    間と、ランナー落下部である上記固定側型板と上記ラン
    ナーストリッパープレートの間との少なくとも一方を所
    定の間隔に維持する制限ボルトが設けられ、型閉じの際
    には、上記制限ボルトがその延長上に穿設されている貫
    通孔部内で遊嵌状態になる射出成形金型装置において、 上記貫通孔部の入口部には、上記制限ボルトが上記固定
    側金型あるいは上記可動側金型から突出するのを防止す
    るストッパが設けてあることを特徴とする射出成形金型
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ストッパは、中
    央部に孔部あるいは係止部が形成されているテーパ状に
    形成され、上記貫通孔部の入口部に着脱自在に圧入して
    あることを特徴とする射出成形金型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010162863A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Silitek Electronic (Guangzhou) Co Ltd 三枚型金型
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