JPH09297393A - 多色印刷用網点形成方法 - Google Patents

多色印刷用網点形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低い出力走査線密度において、見かけ
上の階調数が比較的大きく、かつ、重ね合わせた時のモ
アレが発生しにくい網点を形成する技術を提供する。 【解決手段】 画像信号のレベルが、それぞれ1つの網
点を含む各網点領域内に1画素で構成される孤立点を1
つずつ形成する第1の信号レベルと、各網点領域内に1
画素で構成される孤立点が全く形成されない第2の信号
レベルとの間にある時に、孤立点が不規則に分散するよ
うに閾値を発生する。そして、この閾値と画像信号とを
比較することによって、網点を表わす網点信号を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号に応じ
て多色印刷用の網点を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、網点を形成する際の出力走査線
密度Dp[dpi](ドット/インチ)と網線数Dh
[lpi](ライン/インチ)との関係を示す説明図で
ある。出力走査線密度Dpは、出力装置(画像記録装置
やプリンタ)における1インチ当たりの画素数(ドット
数)である。図1に示すように、出力走査線密度Dpは
画素PXの幅(画素ピッチ)の逆数に等しい。網線数D
h(「スクリーン線数」とも言う)は、1インチ当たり
の網点の数である。図1に示すように、網線数Dhは、
1つの網点領域HAの幅(網点ピッチ)の逆数に等し
い。ここで、「網点領域HA」とは、1つの網点が形成
される領域である。
【0003】図1の下部にも示されているように、1つ
の網点領域HA内の画素数Nは、次の(1)式で与えら
れる。 N=Dp2 /Dh2 …(1)
【0004】1つの網点で再現しうる階調数Mは、1つ
の網点領域HA内の画素数N以下である。すなわち、次
の(2)式が成立する。 M≦N …(2)
【0005】(1)式と(2)式から、1つの網点で再
現しうる階調数Mと出力走査線密度Dpと、網線数Dh
との間には、次の(3)式の関係が成立することが解
る。 Dh*√M≦Dp …(3)
【0006】(3)式は、所望の網線数Dhと階調数M
とを実現するために必要な出力走査線密度Dpを与える
式である。例えば、網線数Dhが175[lpi]でM
=256階調を表現したい場合には、上記(3)式によ
って、出力走査線密度Dpを2800dpi以上に設定
すればよいことが解る。
【0007】従来の高品質な印刷製版では、出力走査線
密度Dpを4000dpiに設定することが多い。この
出力走査線密度Dpでは、各網点領域HAにおいて25
6階調を十分に表現できる。画像信号のレベルが0〜2
55の範囲であると仮定すると、画像信号のレベルが1
の時には各網点領域HA内に少なくとも1画素が記録
(点灯)される。また、画像信号レベルが254の時に
は各網点領域HA内に少なくとも1画素が未記録状態
(未点灯状態)で残される。
【0008】ところで、近年では、画像の出力処理の高
速化の要求が高まっている。そして、出力処理を高速化
するために、従来よりも粗い出力走査線密度Dpで、従
来と同じ階調数Mを有する画像を再現できる技術が要求
されている。しかし、上記(3)式から解るように、出
力走査線密度Dpを低下させると、1つの網点で再現し
うる階調数Mも低下してしまう。
【0009】これに対処するために、複数の網点で階調
数Mを再現する方法がある。しかし、従来の方法では、
多色印刷のために、このように形成された網点画像を刷
り重ねると、モアレが発生してしまうという問題があっ
た。以下では、従来の技術における網点画像(点灯パタ
ーンとも呼ぶ)の例を説明する。図2は、図3ないし図
16の点灯パターンの内容を示す図である。
【0010】図3は、網角度(「スクリーン角度」とも
呼ぶ)θが0°の基本繰り返しブロックUB1を用い、
1網点に1画素ずつ点灯させた点灯パターン(第1の基
本点灯パターン)を示す説明図である。基本繰り返しブ
ロックUB1は、1つの閾値パターン(「スクリーンパ
ターン」とも呼ぶ)で覆われる領域である。この基本繰
り返しブロックUB1は、2つの網点領域HAに相当す
るサイズを有している。基本繰り返しブロックUB1の
サイズは13×13画素なので、1つの網点領域HAは
(13×13)/2=84.5画素を含んでいる。従っ
て、網点ピッチは√84.5≒9.19画素である。網
線数Dhは、出力走査線密度Dp/網点ピッチ[画素]
に等しい。ここで、出力走査線密度を1500dpiと
仮定すると、図3の点灯パターンの正確な網線数は、1
500/9.19≒163[lpi]である。図4は、
図3の点灯パターンを広い領域にわたって示した広域図
である。
【0011】なお、上述したような基本繰り返しブロッ
クUB1と網点領域HAとの関係は、単なる例示であ
る。以下の各点灯パターンについても同様である。後述
するように、スクリーン角度θや網線数は網構造の周期
性を規定しているので、複数の点灯パターンを重ね合わ
せる際に重要である。
【0012】図5は、図3に示した第1の基本点灯パタ
ーンから、1/2の割合で(すなわち2網点に1画素の
割合で)規則的に非点灯とした点灯パターンを示す説明
図である。図5の点灯パターンでは、実質的なスクリー
ン角度θが0°になっていることが解る。また、網線数
は、第1の基本網点パターンの網線数の√2倍になって
いる。このように、図5の点灯パターンは、元の第1の
基本点灯パターンとはその網構造の周期(スクリーン角
度と網線数)とがかなり異なる。図6は、図5の広域図
である。
【0013】図5および図6に示す点灯パターンは、第
1の基本点灯パターンよりも低い出力走査線密度におい
て、複数の網点領域で所望の階調数Mを再現するように
した場合に現われる点灯パターンである。すなわち、画
像信号の階調レベルが約1/Mの時に、2つの網点につ
いて1画素の割合で規則的に点灯画素を欠落させるよう
にすれば、図5および図6の点灯パターンが得られる。
なお、「階調レベル」とは、画像信号のレンジを0〜1
の範囲に規格化した時の画像信号レベルを言う。画像信
号の階調レベルが約(M−1)/Mの時には、図5およ
び図6の点灯パターンを反転させたような未点灯画素の
パターンが得られる。なお、1画素のみで構成される孤
立した点灯画素と、1画素のみで構成される孤立した未
点灯画素を、以下では「孤立点」と呼ぶ。
【0014】前述したように、図5および図6の点灯パ
ターンでは、図3および図4に示す元の第1の基本点灯
パターンとは網構造の周期(スクリーン角度と網線数)
が大きく変わっている。すなわち、画像信号の階調レベ
ルが約1/Mまたは約(M−1)/Mの時に、元の孤立
点を規則的に欠落させるようにすると、元の基本点灯パ
ターンとは網構造の周期性が大幅に異なる網点になって
しまう。
【0015】図7は、図3に示した第1の基本点灯パタ
ーンから、3/4の割合で規則的に点灯画素を欠落させ
た点灯パターンを示す説明図である。図7の点灯パター
ンでは、実質的なスクリーン角度θが45°になってい
ることが解る。また、網線数は、第1の基本網点パター
ンの網線数の2倍である。図8は、図7の広域図であ
る。
【0016】図7および図8に示す点灯パターンも、画
像信号の階調レベルが約1/Mの時に、元の孤立点を規
則的に欠落させるようにしたものである。この点灯パタ
ーンにおいても、元の第1の基本点灯パターンとは網構
造の周期性が大幅に異なる網点になっている。
【0017】図9は、スクリーン角度θが約15°の基
本繰り返しブロックUB2を用いて、1網点に1画素ず
つ点灯させたパターン(第2の基本点灯パターン)を示
す説明図である。この基本繰り返しブロックUB2のサ
イズは104×3画素であり、1つの基本繰り返しブロ
ックUB2内に5つの網点領域が含まれている。従っ
て、1つの網点領域は(104×4)/5=83.2個
の画素を含む。網点ピッチは√83.2≒9.12画素
である。出力走査線密度を1500dpiと仮定する
と、図9の点灯パターンの網線数は、1500/9.1
2≒164[lpi]である。図3の第1の基本点灯パ
ターンと図9の第2の基本点灯パターンの網点領域のサ
イズや網線数はほぼ等しいので、スクリーン角度が異な
る等価なパターンであることが解る。図10は、図9の
点灯パターンを広い領域にわたって示した広域図であ
る。
【0018】なお、図9に示すような点灯パターンを得
るためには、副走査方向xに沿って隣接する基本繰り返
しブロックUB2同士の位置を、21画素ずつ互いにず
らしながら繰り返し配置すればよい。
【0019】図11は、図9に示した第2の基本点灯パ
ターンから、4/5の割合で点灯画素を規則的に欠落さ
せた点灯パターンを示す説明図である。図11の点灯パ
ターンでは、実質的なスクリーン角度θが41.8°に
なっている。また、網線数は、第2の基本網点パターン
の網線数の√5倍である。図12は、図11の広域図で
ある。
【0020】図11および図12に示す点灯パターン
は、画像信号の階調レベルが約1/Mの時に、図9およ
び図10に示す元の孤立点を規則的に欠落させるように
したものである。この点灯パターンは、元の第2の基本
点灯パターンとは網構造の周期性が大幅に異なる網点に
なっていることが解る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、低い出
力走査密度において、複数の網点領域で所望の階調数M
を再現するようにした場合に、複数の網点の中で元の孤
立点を規則的に欠落させるようにすると、元の点灯パタ
ーンの網構造とはその周期性が大幅に変わってしまう。
以下で説明するように、このような網構造の周期性の変
更は、複数の網点画像を重ね合わせた時に、特に問題と
なる。
【0022】図13は、図3(第1の基本点灯パター
ン)と図9(第2の基本点灯パターン)を重ねた状態を
示す説明図である。図14は、図13の広域図である。
基本点灯パターンは、ほぼ等しい網線数(163[lp
i]および164[lpi])を有する。また、スクリ
ーン角度が45°と15°であり、その差は30°であ
る。スクリーン角度の差を約30°に設定すると、モア
レの発生を抑制できることが従来から知られている。従
って、図14からも解るように、これらの2つの基本点
灯パターンを重ね合わせた状態では、広い領域にわたる
ようなモアレが見られない。
【0023】図15は、図7と図11の点灯パターンを
重ねた状態を示す説明図である。図16は、図15の広
域図である。図7は第1の基本パターンから3/4の割
合で点灯画素を規則的に欠落させたパターンであり、図
11は第2の基本パターンから4/5の割合で点灯画素
を規則的に欠落させたパターンである。図16を観察す
れば解るように、こうして網点画像を重ね合わせた状態
では、数個の網点のサイズで規則的に繰返されるモアレ
が発生している。
【0024】図17は、図16のパターンのモアレに関
する波数ベクトルを示すグラフである。ここで、波数ベ
クトルとは、その大きさが繰り返し周期の逆数に等し
く、その方向がスクリーン角度θと等価な方向を向くベ
クトルである。網パターンでは、「繰り返し周期の逆
数」は網線数に等しい。「スクリーン角度θと等価な方
向」とは、スクリーン角度θに90°の整数倍を加えた
角度である。なお、波数ベクトルとモアレとの関係につ
いては、本出願人により開示された特開平6−1306
56号公報に詳述されている。すなわち、図17(A)
のように、3つの波数ベクトルV3,V9,V75。 が閉
じている時には、2次モアレ(3つの点灯パターンを重
ねた時に発生するモアレ)が発生しない。ベクトルV3
は、図3に示す第1の基本点灯パターンの波数ベクトル
であり、ベクトルV9は図9に示す第2の基本点灯パタ
ーンの波数ベクトルである。第3のベクトルV75。 は、
網線数が基本点灯パターンにほぼ等しく、スクリーン角
度θが75°である点灯パターンの波数ベクトルであ
る。
【0025】一方、図17(A)および(B)において
丸で囲まれたベクトルV7,V11は、図15,図16
で互いに重ねられた図7と図11に示す点灯パターンの
波数ベクトルである。従って、これらのベクトルV7,
V11の差のベクトルVm(図17(B))が、図1
5,図16のモアレの波数ベクトルとなっている。波数
ベクトルの大きさは、繰り返し周期の逆数に等しい。従
って、モアレの波数ベクトルVmが小さいほど繰り返し
周期が大きく、より広い領域にわたるようなモアレが発
生する。図17(B)に示すように、重ねられる2つの
点灯パターンの波数ベクトルV7,V11の差が小さい
と、モアレの波数ベクトルVmが小さくなるので、その
モアレが目立ち易くなる、という問題がある。
【0026】このように、複数の網点で所望の階調数M
を再現するために、元の孤立点を規則的に欠落させるよ
うにした点灯パターンを重ねると、広い領域にわたるモ
アレが発生し易いという問題があった。
【0027】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、比較的低い出力
走査線密度において、見かけ上の階調数が比較的大き
く、かつ、重ね合わせた時のモアレが発生しにくい網点
を形成する技術を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明
は、画像信号に応じて多色印刷用の網点を形成する方法
であって、(a)画像信号のレベルが、それぞれ1つの
網点を含む各網点領域内に1画素で構成される孤立点を
1つずつ形成する第1の信号レベルと、各網点領域内に
1画素で構成される孤立点が全く形成されない第2の信
号レベルとの間にある時に、前記孤立点が不規則に分散
するように閾値を発生する工程と、(b)前記閾値と前
記画像信号とを比較することによって、前記網点を表わ
す網点信号を生成する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0029】画像信号が第1と第2の信号レベルの間に
ある時に、孤立点が不規則に分散するようにしているの
で、このような網点のパターンを複数重ねてもモアレが
生じにくい。また、この信号レベルにおいて孤立点を分
散させれば、すべての網点領域で一斉に孤立点を形成す
る場合に比べて、比較的低い出力走査線密度において見
かけ上の階調数を比較的大きくすることができる。
【0030】上記第1の発明において、前記網点は、明
るい階調における前記第1の信号レベルと、暗い階調に
おける前記第1の信号レベルとの間の中間階調におい
て、網線数と網角度とで規定される一定の網構造を示す
ことが好ましい。
【0031】また、上記第1の発明において、前記工程
(a)は、所定の領域を覆う閾値パターンであって、前
記画像信号が前記第1と第2の信号レベルの間にある時
に前記孤立点が不規則に分散するように前記閾値の分布
が決定されている閾値パターンを準備する工程と、前記
閾値パターンから、前記画像信号と比較される閾値を読
出す工程と、を備えることが好ましい。
【0032】こうすれば、予め作成された閾値パターン
から読出された閾値をそのまま画像信号と比較すること
によって、孤立点が不規則に分散した網点を表わす網点
信号を得ることができる。
【0033】あるいは、上記第1の発明において、前記
工程(a)は、所定の領域を覆う閾値パターンを準備す
る工程と、前記画像信号が前記第1と第2の信号レベル
の間にある時に、前記閾値パターンに含まれる所定の値
の閾値を不規則的に修正することによって、前記画像信
号と比較される閾値を作成する工程と、を備えることが
好ましい。
【0034】こうすれば、閾値が不規則的に修正される
ので、閾値パターンで覆われる所定の領域よりも広い領
域において、孤立点を不規則的に分散させることができ
る。
【0035】上記第1の発明は、さらに、(c)前記網
点信号に従って網点画像を記録する工程と、(d)上記
工程(a)ないし(c)で作成された複数の網点画像を
それぞれの色で刷り重ねることによって、多色印刷物を
作成する工程と、を備えるようにしてもよい。
【0036】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、画像信号に応じて多色印
刷用の網点を形成する装置であって、画像信号のレベル
が、それぞれ1つの網点を含む各網点領域内に1画素で
構成される孤立点を1つずつ形成する第1の信号レベル
と、各網点領域内に1画素で構成される孤立点が全く形
成されない第2の信号レベルとの間にある時に、前記孤
立点が不規則に分散するように閾値を発生する手段と、
前記閾値と前記画像信号とを比較することによって、前
記網点を表わす網点信号を生成する比較器と、を備える
ことを特徴とする。
【0037】また、上記第1の態様において、前記閾値
発生手段は、所定の領域を覆う閾値パターンであって、
前記画像信号が前記第1と第2の信号レベルの間にある
時に前記孤立点が不規則に分散するように前記閾値の分
布が決定されている閾値パターンを記憶する閾値パター
ンメモリと、前記閾値パターンメモリから、前記画像信
号と比較される閾値を読出す手段と、を備えることが好
ましい。
【0038】あるいは、上記第1の態様において、前記
閾値発生手段は、所定の領域を覆う閾値パターンを記憶
する閾値パターンメモリと、前記画像信号が前記第1と
第2の信号レベルの間にある時に、前記閾値パターンに
含まれる所定の値の閾値を不規則的に修正することによ
って、前記画像信号と比較される閾値を作成する閾値修
正手段と、を備えることが好ましい。
【0039】第2の態様は、コンピュータシステムのマ
イクロプロセッサによって実行されることによって、上
記の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェア
プログラムを格納した携帯型の記憶媒体である。
【0040】第3の態様は、コンピュータシステムのマ
イクロプロセッサによって実行されることによって、上
記の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェア
プログラムを通信回線を介して供給するプログラム供給
装置である。
【0041】
【発明の実施の形態】
A.実施例の点灯パターンの概要:次に、本発明の実施
の形態を実施例に基づき説明する。図18は、実施例に
おける点灯パターンの概要を示す説明図である。図18
(A)〜(G)は、3×3個の網点領域について、主要
な画像信号レベルにおける点灯パターンを示している。
中央の直線は、入力画像信号Imのレベルを示してお
り、ここではその最小値が0、最大値が255であると
仮定している。
【0042】入力画像信号Imのレベルが0の場合に
は、図18(A)に示すように点灯画素(記録画素とも
呼ぶ)が全く形成されない。一方、図18(C)に示す
ように、入力画像信号Imが所定の下限数N1に等しい
時には、各網点領域内に1画素で構成される網点がそれ
ぞれ1つずつ形成される。入力画像信号Imが0<Im
<N1の場合には、図18(B)に示すように、図18
(C)に示す点灯パターンから、いくつかの点灯画素を
不規則に欠落させたパターンが形成される。このような
「点灯画素の欠落」は、複数の網点領域で表現される階
調数を実質的に増大させるという作用を有する。また、
「欠落の不規則性」は、従来技術において説明したよう
な、広い領域にわたるモアレの発生を防止するという作
用を有する。
【0043】なお、入力画像信号Imが下限数N1を越
えると、従来の通常の網点と同様に、各網点領域内にお
ける網点(点灯部分)が入力画像信号Imの増加ととも
に増大する。特に、入力画像信号Imが127(画像信
号レベルの中央値)に等しくなると、従来技術の網点と
同様に、網点面積率が約50%のきれいな網点が形成さ
れる(図18(D))。
【0044】図18(E)に示すように、入力画像信号
Imが所定の上限数N2に等しい時には、各網点領域内
に、1画素で構成される非点灯部がそれぞれ1つずつ形
成される。なお、図18(C)に示す1画素の点灯部
と、図18(E)に示す1画素の非点灯部は、「孤立
点」である。入力画像信号Imのレベルが255の場合
には、図18(G)に示すように非点灯部が全く形成さ
れず、各網点領域が塗りつぶされる。入力画像信号Im
がN2<Im<255の場合には、図18(F)に示す
ように、図18(E)に示す点灯パターンから、いくつ
かの非点灯画素(孤立点)を不規則に欠落させたパター
ンが作成される。
【0045】この明細書では、入力画像信号Imのレベ
ルが最小値「0」に比較的近い階調を「明るい階調」と
よび、最大値「255」に比較的近い階調を「暗い階
調」と呼ぶ。特に、0<Im<N1を満足する範囲を
「極めて明るい階調レベル」と呼び、N2<Im<25
5を満足する範囲を「極めて暗い階調レベル」と呼ぶ。
また、N1≦Im≦N2を満足する範囲を「中間階調」
または「中間的な階調レベル」と呼ぶ。
【0046】極めて明るい階調レベルにおける点灯パタ
ーン(図18(B))と、極めて暗い階調レベルにおけ
る点灯パターン(図18(F))とは、いずれも、「孤
立点を不規則的に欠落させる」という特徴点において共
通している。下限数N1は、本願発明における「明るい
階調における第1の信号レベル」に相当する。また、上
限数N2は、「暗い階調における第1の信号レベル」に
相当する。入力画像信号Imの最小値「0」は「明るい
階調における第2の信号レベル」に相当し、最大値「2
55」は「暗い階調における第2の信号レベル」に相当
する。図18(B)と図18(F)の点灯パターンは、
入力画像信号が第1と第2の信号レベルの間にある時
に、孤立点を不規則に分散させている(換言すれば、第
1の信号レベルにおける孤立点の一部を不規則に欠落さ
せている)ものである、と言うことができる。
【0047】中間的な階調レベル(N1≦Im≦N2)
では、各網点が少なくとも1個の点灯画素で構成される
ので、その点灯パターンは、通常の網点におけるものと
大きな差異はない。従って、このような中間的な階調レ
ベルでは、例えば図18(D)に示すように、網構造
(スクリーン角度および網線数)が明瞭に現われる。
【0048】以下の各実施例は、図18で説明したよう
な点灯パターンを実現するための方法と装置の例を示し
ている。
【0049】B.第1実施例:図19は、第1実施例を
適用する網点形成装置の構成を示すブロック図である。
この網点形成装置は、CPU30と、メインメモリ(R
OMおよびRAM)32と、フロッピディスク装置34
と、SPMメモリ36と、副走査アドレスカウンタ38
と、主走査アドレスカウンタ40と、比較器42とを備
えている。また、この網点形成装置は、網点画像を光ビ
ームで記録媒体上に記録するための図示しない露光装置
も備えている。SPMメモリ36は、繰り返し単位ブロ
ック内の閾値パターンを記憶する。フロッピディスク装
置34には、複数種類の閾値パターンが記憶されてお
り、その中の1つが選択されてSPMメモリ36に転送
される。
【0050】なお、SPMメモリ36は、本発明におけ
る閾値パターンメモリに相当する。また、2つのアドレ
スカウンタ38,40は、本発明における読出手段に相
当する。
【0051】副走査アドレスカウンタ38には、副走査
スタート信号Rxと、副走査クロック信号Cxとが入力
されている。副走査スタート信号Rxは、光ビームの副
走査座標が初期位置にリセットされた時に1パルス発生
する信号である。副走査クロック信号は、光ビームの副
走査座標が更新されるたびに1パルス発生する信号であ
る。副走査アドレスカウンタ38は、これらの信号R
x,Cxに応じて、繰り返し単位ブロック内における光
ビームの副走査座標を生成し、これをSPMメモリ36
に副走査アドレスとして供給する。主走査アドレスカウ
ンタ40も同様に、主走査スタート信号Ryと主走査ク
ロック信号Cyとに応じて、繰り返し単位ブロック内に
おける光ビームの主走査座標を生成し、これをSPMメ
モリ36に主走査アドレスとして供給する。これら2つ
のアドレスカウンタ38,40から与えられたアドレス
に応じて、SPMメモリ36内の閾値パターンから1つ
の閾値Ssが読出されて、比較器42に供給される。
【0052】比較器42は、この閾値Ssを入力画像信
号Imと比較し、この比較結果に応じた2値化出力(露
光信号、網点信号)を生成する。2値化出力のレベル
は、次の通りである。 Ss<Imの時:Hレベル(露光、点灯); Im≦Ssの時:Lレベル(非露光、非点灯)。 なお、入力画像信号Imが0〜255の範囲である場合
には、閾値Ssの範囲は0〜254となる。
【0053】図示しない露光装置は、この2値化出力に
応じて感光性の記録媒体(例えば感光フィルム)を光ビ
ームで露光し、これによって記録媒体上に網点画像を形
成する。このようにしてYMCKの各色版の網点画像を
作成し、これらの網点画像をそれぞれの色のインクで刷
り重ねることによって、多色印刷物を得ることができ
る。
【0054】図20は、第1実施例における図21〜図
24の点灯パターンの内容を示す図である。図21は、
図3に示した第1の基本点灯パターンから、1/2の割
合で不規則に非点灯とした点灯パターンである。図21
において、太線で示す領域が繰り返し単位ブロックであ
る。すなわち、SPMメモリ36に記憶される閾値パタ
ーンは、この繰り返し単位ブロック内の各画素に閾値が
割り当てられたものである。なお、この繰り返し単位ブ
ロックは、約200個分の網点領域に相当する面積を有
している。第1実施例の繰り返し単位ブロック(閾値パ
ターン)は、数百個分の(すなわち約100〜約100
0個の)網点領域を含むことが好ましい。繰り返し単位
ブロックのサイズが大きくなるほど不規則性を増大させ
る上では好ましいが、一方、SPMメモリ36のメモリ
容量等の観点からは、繰り返し単位ブロックのサイズは
過度に大きくしないことが望ましい。
【0055】図21の点灯パターンは、入力画像信号I
mが、0<Im<N1を満たす場合の点灯パターンの一
例であり、前述した図18(B)の点灯パターンの具体
例である。入力画像信号Imが下限数N1に等しくなる
と、各網点に1画素で構成された点灯部が1つずつ形成
される状態(図18(B))になる。また、入力画像信
号Imのレベルがさらに増加すると、各網点が孤立点
(1個の画素で構成される部分)ではなく、複数画素で
構成されるようになる。
【0056】なお、入力画像信号Imが極めて暗い階調
レベル(N2<Im<255)の時の点灯パターンは、
図21と同様に、非点灯画素の孤立点が不規則に分散す
るようなパターンである。また、中間的な階調レベルで
は、図18(D)に例示されているように、網構造(ス
クリーン角度および網線数)が明瞭に現われる。
【0057】図21のような点灯パターンを実現するた
めの具体的な閾値パターンは、以上のような点灯パター
ンの特徴から当業者が容易に構成することができるの
で、その説明は省略する。
【0058】図22は、図3に示した第1の基本点灯パ
ターンから3/4の割合で不規則に非点灯とした場合の
点灯パターンである。また、図23は、図9に示した第
2の基本点灯パターンから、4/5の割合で不規則に非
点灯とした点灯パターンを示している。
【0059】図24は、図22と図23の点灯パターン
を重ねた状態を示す説明図である。図20のまとめ表と
図2のまとめ表とを比較すれば解るように、図24は、
前述した図16に対応する。図16と図24とを比較す
れば解るように、第1実施例の点灯パターンを重ね合わ
せても、従来のようなモアレは発生しない。これは、図
22と図23の点灯パターンにおいて、非点灯とした画
素位置を不規則的に分散させたので、図22や図23の
点灯パターンが、従来の図3〜図12で説明したよう
な、「点灯画素の欠落によって、元の網構造とは異なる
網構造が現われる」、という性質を示さないためであ
る。このことは、波数ベクトルを用いて次のように説明
することもできる。すなわち、図22や図23の点灯パ
ターンでは、非点灯とした画素位置を不規則に分散させ
たので、前述した図17に示した波数ベクトルV7,V
11に相当する波数ベクトルが生じない。従って、これ
らの差分としてのモアレの波数ベクトルVmも生じな
い。モアレの波数ベクトルVmが生じないことは、モア
レ自身が発生しないことを意味している。
【0060】C.第2実施例:図25は、第2実施例を
適用する網点形成装置の構成を示すブロック図である。
この網点形成装置は、図20に示す各構成要素に加え
て、補間階調上下限数レジスタ50と、入力画像値階調
補間判定部52と、閾値乱数付与部54とを備えてい
る。上下限数レジスタ50は、フロッピディスク装置3
4から読出された補間階調下限数N1と補間階調上限数
N2とを記憶する。
【0061】上下限数レジスタ50と階調補間判定部5
2と乱数付与部54とは、本発明における閾値修正手段
(閾値補間手段)に相当する。
【0062】図25の網点形成装置は、極めて明るい階
調レベルの場合(すなわち0<Im<N1)の場合には
点灯画素の欠落箇所を不規則的に分散させ、また、極め
て暗い階調レベルの場合(すなわちN2<Im<25
5)の場合には未点灯画素の欠落箇所を不規則的に分散
させるように、乱数を用いて閾値Ssを修正する。これ
を実現するために、SPMメモリ36に記憶する閾値パ
ターンには、0,N1,N1+1,N1+2,…,N2
−1,N2,254の閾値が割り当てられている。すな
わち、1〜(N1−1)の範囲の閾値と、(N2+1)
〜253の範囲の閾値は存在しない。
【0063】閾値パターンには、1〜(N1−1)の範
囲の閾値の代わりに、次の(4)式で与えられる個数N
0 の閾値の最小値「0」が割り当てられている。 N0 =Mp×(N1−1)/255 …(4) ここで、Mpは繰り返し単位ブロック内の全画素数であ
る。
【0064】また、(N2+1)〜253の範囲の閾値
の代わりに、次の(5)式で与えられる個数N254 の閾
値の最大値「254」が割り当てられている。 N254 =Mp×(N2−1)/255 …(5)
【0065】下限数N1と上限数N2とは、上下限数レ
ジスタ50から階調補間判定部52と乱数付与部54に
与えられている。階調補間判定部52は、ウィンドウコ
ンパレータであり、入力画像信号Imが0<Im<N1
の範囲、または、N2<Im<255の範囲の時に、1
レベルとなる階調補間信号を生成して乱数付与部54に
供給する。階調補間信号は、入力画像信号ImがN1≦
Im≦N2の中間的な階調レベルにある時は0となる。
乱数付与部54は、この階調補間信号が0レベルの時に
は階調補間を行なわず、SPMメモリ36から供給され
た閾値Ssをそのまま比較器42に与える。換言すれ
ば、N1≦Im≦N2の時には、比較器42は、SPM
メモリ36から供給された閾値Ssをそのまま入力画像
信号Imと比較して2値化出力を生成する。
【0066】一方、階調補間信号が1レベルの時(すな
わち入力画像信号Imが0≦Im<N1を満足する時、
または、N2<Im≦254を満足する時)には、乱数
付与部54は、SPMメモリ36から供給された閾値S
sを修正して、修正後の閾値Ss’を生成する。
【0067】例えば、入力画像信号Imが0≦Im<N
1の場合には、次のロジックに従って閾値Ss’を修正
する。 {閾値Ssが0の時に、Ss’=rand(N1)}
【0068】ここで、rand(N1)は、0〜(N1
−1)の範囲の整数として発生される乱数を示す。上述
したように、SPMメモリ36に記憶されている閾値パ
ターンには、N0 個の閾値「0」が含まれている。これ
らのN0 個の閾値「0」が上記のロジックに従って修正
され、この結果、0〜(N1−1)の範囲の修正された
閾値Ss’が不規則的に生成される。この修正された閾
値Ss’が比較器42に与えられ、入力画像信号Imと
比較されて2値化出力が生成される。
【0069】一方、入力画像信号ImがN2<Im≦2
55の場合には、次のロジックに従って閾値Ss’を修
正する。 {閾値Ssが254の時に、Ss’=Ss−rand
(255−N2)}
【0070】この結果、(N2+1)〜254の範囲の
修正された閾値Ss’が不規則的に生成される。この修
正された閾値Ss’が比較器42に与えられ、入力画像
信号Imと比較されて2値化出力が生成される。
【0071】このように、図25の網点形成装置では、
全く孤立点が形成されない信号レベル(第2の信号レベ
ル。Im=0およびIm=255)から、各網点に1つ
の孤立点がそれぞれ1つずつ形成されるレベル(第1の
信号レベル。Im=N1およびIm=N2)までの範囲
(すなわち0≦Im<N1およびN2<Im≦255の
範囲)において、孤立点が不規則的に分散するように、
閾値Ssが修正される。
【0072】なお、図25の構成要素36〜54のそれ
ぞれの機能は、メインメモリ32に記憶されたソフトウ
ェアプログラムをCPU30が実行することによっても
実現可能である。このようなソフトウェアプログラム
(アプリケーションプログラム)は、フロッピディスク
やCD−ROM等の携帯型の記憶媒体(可搬型の記憶媒
体)からコンピュータシステムのメインメモリ32に転
送される。あるいは、通信回線を介してプログラム供給
装置からコンピュータシステムに供給するようにしても
よい。
【0073】図25の網点形成装置では、孤立点が不規
則に分散するので、第1実施例と同様な理由で、複数の
網点画像を重ねたときに、孤立点の欠乱に起因するモア
レが生じないような網点画像が得られる。
【0074】なお、第2実施例において、複数の網点画
像を作成する際に、少なくとも1つの網点画像について
は、孤立点を規則的に欠落させるようにしてもよい。図
25は、第2実施例における点灯パターンの一例を示す
説明図である。この点灯パターンは、θ=45°の第1
の基本点灯パターン(図3)から3/4の割合で「規則
的」に非点灯としたパターン(すなわち図20の点灯パ
ターン)と、図25の装置によってθ=15°の第2の
基本点灯パターン(図9)から4/5の割合で「不規則
に」非点灯としたパターンとを重ねたものである。図2
6のパターンでは、従来技術における図16に示すよう
なモアレが発生していない。
【0075】図27は、図26における「規則的点灯パ
ターン」と「不規則的点灯パターン」とを入れ換えたも
のである。すなわち、図27は、θ=45°の基本点灯
パターンから3/4の割合で「不規則に」非点灯とした
パターンと、θ=15°の基本点灯パターンから4/5
の割合で「規則的に」非点灯としたパターンとを重ねて
いる。図27の例でも、重ね合わせによるモアレが防止
されている。
【0076】このように、重ね合わされる複数の点灯パ
ターンの一つのみを、孤立点を不規則に分散させたもの
とすることによって、図16に示すようなモアレの発生
を防止することができる。
【0077】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】出力走査線密度と網線数の関係を示す説明図。
【図2】図3ないし図16の点灯パターンの内容を示す
図。
【図3】1網点に1画素ずつ点灯させた点灯パターン
(第1の基本点灯パターン)を示す説明図。
【図4】図3の広域図。
【図5】第1の基本点灯パターンから2網点に1画素の
割合で非点灯とした点灯パターンを示す説明図。
【図6】図5の広域図。
【図7】第1の基本点灯パターンから4網点に3画素の
割合で非点灯とした点灯パターンを示す説明図。
【図8】図7の広域図。
【図9】1網点に1画素ずつ点灯させたパターン(第2
の基本点灯パターン)を示す説明図。
【図10】図9の広域図。
【図11】第2の基本点灯パターンから5網点に4画素
の割合で非点灯させた点灯パターンを示す説明図。
【図12】図11の広域図。
【図13】図3と図9の点灯パターンを重ねた説明図。
【図14】図13の広域図。
【図15】図7と図11の点灯パターンを重ねた説明
図。
【図16】図15の広域図。
【図17】図16のパターンのモアレに関する波数ベク
トルを示すグラフ。
【図18】実施例の点灯パターンの概要を示す説明図。
【図19】第1実施例を適用する網点形成装置の構成を
示すブロック図。
【図20】第1実施例における図21ないし図24の点
灯パターンの内容を示す図。
【図21】第1の基本点灯パターンから1/2の割合で
不規則に非点灯とした点灯パターンを示す説明図。
【図22】第1の基本点灯パターンから3/4の割合で
不規則に非点灯とした点灯パターンを示す説明図。
【図23】第2の基本点灯パターンから4/5の割合で
不規則に非点灯とした点灯パターンを示す説明図。
【図24】図22と図23の点灯パターンを重ねた説明
図。
【図25】第2実施例を適用する網点形成装置の構成を
示すブロック図。
【図26】第2実施例における点灯パターンの一例を示
す説明図。
【図27】第2実施例における点灯パターンの他の例を
示す説明図。
【符号の説明】
30…CPU 32…メインメモリ 34…フロッピディスク装置 36…SPMメモリ 38…副走査アドレスカウンタ 40…主走査アドレスカウンタ 42…比較器 50…補間階調上下限数レジスタ 52…入力画像値階調補間判定部 54…閾値乱数付与部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じて多色印刷用の網点を形
    成する方法であって、(a)画像信号のレベルが、それ
    ぞれ1つの網点を含む各網点領域内に1画素で構成され
    る孤立点を1つずつ形成する第1の信号レベルと、各網
    点領域内に1画素で構成される孤立点が全く形成されな
    い第2の信号レベルとの間にある時に、前記孤立点が不
    規則に分散するように閾値を発生する工程と、(b)前
    記閾値と前記画像信号とを比較することによって、前記
    網点を表わす網点信号を生成する工程と、を備えること
    を特徴とする多色印刷用網点形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多色印刷用網点形成方法
    であって、 前記網点は、明るい階調における前記第1の信号レベル
    と、暗い階調における前記第1の信号レベルとの間の中
    間階調において、網線数と網角度とで規定される一定の
    網構造を示す、多色印刷用網点形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の多色印刷用網点
    形成方法であって、前記工程(a)は、 所定の領域を覆う閾値パターンであって、前記画像信号
    が前記第1と第2の信号レベルの間にある時に前記孤立
    点が不規則に分散するように前記閾値の分布が決定され
    ている閾値パターンを準備する工程と、 前記閾値パターンから、前記画像信号と比較される閾値
    を読出す工程と、を備える多色印刷用網点形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の多色印刷用網点
    形成方法であって、前記工程(a)は、 所定の領域を覆う閾値パターンを準備する工程と、 前記画像信号が前記第1と第2の信号レベルの間にある
    時に、前記閾値パターンに含まれる所定の値の閾値を不
    規則的に修正することによって、前記画像信号と比較さ
    れる閾値を作成する工程と、を備える多色印刷用網点形
    成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の多
    色印刷用網点形成方法であって、さらに、(c)前記網
    点信号に従って網点画像を記録する工程と、(d)上記
    工程(a)ないし(c)で作成された複数の網点画像を
    それぞれの色で刷り重ねることによって、多色印刷物を
    作成する工程と、を備える多色印刷用網点形成方法。
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