JPH09296792A - 液体移送ポンプ - Google Patents
液体移送ポンプInfo
- Publication number
- JPH09296792A JPH09296792A JP8319847A JP31984796A JPH09296792A JP H09296792 A JPH09296792 A JP H09296792A JP 8319847 A JP8319847 A JP 8319847A JP 31984796 A JP31984796 A JP 31984796A JP H09296792 A JPH09296792 A JP H09296792A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- rotation
- impeller
- casing
- bellows
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に高精度の部品を必要とせずに安価に製作
でき、しかもシール性を確実に図る事が可能な構造を実
現する。 【構成】 プーリ13の回転に伴って駆動シャフト24
が、プーリ13の自転軸αの周囲で公転する。この公転
運動に伴って、この駆動シャフト24に対する回転自在
に支持されたインペラ4aが、ウォータジャケット12
内で回転する。駆動シャフト24の外周面とケーシング
8の内周面との間にはベローズ23を設けて、これら両
周面同士の間の水密保持を図る。
でき、しかもシール性を確実に図る事が可能な構造を実
現する。 【構成】 プーリ13の回転に伴って駆動シャフト24
が、プーリ13の自転軸αの周囲で公転する。この公転
運動に伴って、この駆動シャフト24に対する回転自在
に支持されたインペラ4aが、ウォータジャケット12
内で回転する。駆動シャフト24の外周面とケーシング
8の内周面との間にはベローズ23を設けて、これら両
周面同士の間の水密保持を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る液体移送ポン
プは、例えば自動車の走行駆動用に使用される水冷エン
ジンの冷却水を循環させる為の冷却水ポンプとして利用
する。
プは、例えば自動車の走行駆動用に使用される水冷エン
ジンの冷却水を循環させる為の冷却水ポンプとして利用
する。
【0002】
【従来の技術】水冷エンジンの冷却水を循環させる為に
従来から、図19に示す様な冷却水ポンプを使用してい
る。この従来の冷却水ポンプは、ハウジング1に回転自
在に支持した駆動軸2の外端部にプーリ3を固定し、こ
のプーリ3をベルトにより駆動する事により、上記駆動
軸2を回転駆動する。この駆動軸2の内端部にはインペ
ラ4を固定しており、このインペラ4が回転する事によ
り上記ハウジング1の吸入口5から冷却水を吸入し、吐
出口6から吐出する。上記駆動軸2の外周面とハウジン
グ1の内周面との間にはメカニカルシール7を設けて、
上記ハウジング1内を流通する冷却水の漏洩を防止して
いる。
従来から、図19に示す様な冷却水ポンプを使用してい
る。この従来の冷却水ポンプは、ハウジング1に回転自
在に支持した駆動軸2の外端部にプーリ3を固定し、こ
のプーリ3をベルトにより駆動する事により、上記駆動
軸2を回転駆動する。この駆動軸2の内端部にはインペ
ラ4を固定しており、このインペラ4が回転する事によ
り上記ハウジング1の吸入口5から冷却水を吸入し、吐
出口6から吐出する。上記駆動軸2の外周面とハウジン
グ1の内周面との間にはメカニカルシール7を設けて、
上記ハウジング1内を流通する冷却水の漏洩を防止して
いる。
【0003】図19に示した従来構造の場合、固定のハ
ウジング1の一部を貫通して設けた駆動軸2を回転させ
る為、メカニカルシール7等、ハウジング1内を流通す
る冷却水の漏洩防止の為の構造が必要になる。しかも、
この漏洩防止構造は、長期間に亙る使用に伴なってシー
ル性能が低下する可能性がある。シール性能が低下して
冷却水が漏洩した場合には、オーバヒート等の故障の原
因となる。
ウジング1の一部を貫通して設けた駆動軸2を回転させ
る為、メカニカルシール7等、ハウジング1内を流通す
る冷却水の漏洩防止の為の構造が必要になる。しかも、
この漏洩防止構造は、長期間に亙る使用に伴なってシー
ル性能が低下する可能性がある。シール性能が低下して
冷却水が漏洩した場合には、オーバヒート等の故障の原
因となる。
【0004】この様な問題を解決する為、マグネットカ
ップリング装置を利用する事により、上記駆動軸2をハ
ウジング1に貫通させない構造も考えられるが、冷却水
ポンプ全体が相当に大型化する事が避けられない。しか
も、駆動側永久磁石と従動側永久磁石とに設けられたS
極とN極との位相がずれる、所謂脱調により、著しい振
動が発生する可能性がある等、実用化には問題が多い。
更に、実開平6−53784号公報には、スクロール型
ポンプとベローズとを組み合わせてこれら問題を解消す
る冷却水ポンプが記載されている。この公報に記載され
た冷却水ポンプは、特に大型化したり、或は運転時に振
動が発生する事もなく、しかも冷却水の漏れ防止を確実
に図れる。
ップリング装置を利用する事により、上記駆動軸2をハ
ウジング1に貫通させない構造も考えられるが、冷却水
ポンプ全体が相当に大型化する事が避けられない。しか
も、駆動側永久磁石と従動側永久磁石とに設けられたS
極とN極との位相がずれる、所謂脱調により、著しい振
動が発生する可能性がある等、実用化には問題が多い。
更に、実開平6−53784号公報には、スクロール型
ポンプとベローズとを組み合わせてこれら問題を解消す
る冷却水ポンプが記載されている。この公報に記載され
た冷却水ポンプは、特に大型化したり、或は運転時に振
動が発生する事もなく、しかも冷却水の漏れ防止を確実
に図れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
冷却水ポンプは、コストが嵩む。即ち、スクロール型ポ
ンプを構成する1対のスクロールは、形状が複雑なだけ
でなく、十分な性能を発揮させる為には、寸法精度及び
形状精度を十分に確保しなければならない。この為、冷
却水ポンプのコストが嵩む事が避けられない。本発明の
液体移送ポンプは、この様な事情に鑑みて発明したもの
である。
冷却水ポンプは、コストが嵩む。即ち、スクロール型ポ
ンプを構成する1対のスクロールは、形状が複雑なだけ
でなく、十分な性能を発揮させる為には、寸法精度及び
形状精度を十分に確保しなければならない。この為、冷
却水ポンプのコストが嵩む事が避けられない。本発明の
液体移送ポンプは、この様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の液体移送ポンプ
は、筒状のケーシングと、このケーシング外に設けられ
て自転軸を中心に自転運動する回転駆動部材と、移送す
べき液体の流路途中に露出する状態で上記ケーシング
に、自転自在に支持されたインペラと、上記ケーシング
内に挿通されて上記回転駆動部材と上記インペラとを連
結し、この回転駆動部材の自転運動に伴って、少なくと
も上記インペラ側の端部を上記自転軸の周囲で公転運動
させる駆動シャフトと、弾性材により造られてこの駆動
シャフトの外周面と上記ケーシングの内周面との間の隙
間を塞ぐ密封部材とを備える。そして、上記駆動シャフ
トのインペラ側端部をインペラに、このインペラの回転
中心からずれた位置で係合させる事により、上記公転運
動に伴ってこのインペラを自転させる回転駆動機構を構
成している。
は、筒状のケーシングと、このケーシング外に設けられ
て自転軸を中心に自転運動する回転駆動部材と、移送す
べき液体の流路途中に露出する状態で上記ケーシング
に、自転自在に支持されたインペラと、上記ケーシング
内に挿通されて上記回転駆動部材と上記インペラとを連
結し、この回転駆動部材の自転運動に伴って、少なくと
も上記インペラ側の端部を上記自転軸の周囲で公転運動
させる駆動シャフトと、弾性材により造られてこの駆動
シャフトの外周面と上記ケーシングの内周面との間の隙
間を塞ぐ密封部材とを備える。そして、上記駆動シャフ
トのインペラ側端部をインペラに、このインペラの回転
中心からずれた位置で係合させる事により、上記公転運
動に伴ってこのインペラを自転させる回転駆動機構を構
成している。
【0007】尚、上述の様に駆動シャフトの少なくとも
上記インペラ側の端部を上記自転軸の周囲で公転運動さ
せる為の構造としては、例えば次のの様な構造を採
用できる。 駆動シャフト全体を回転駆動部材の自転軸を中心に
公転運動させる。この為に、例えばケーシングの一部に
回転駆動部材を自転自在に支持すると共に、この回転駆
動部材の一部で上記自転軸に対して偏心した部分に上記
駆動シャフトの一部を、この回転駆動部材に対する回転
自在に支持する。 駆動シャフトの中間部を揺動自在に支持すると共
に、この駆動シャフトの両端部を、自転軸を中心に公転
運動させる。この為に、例えばケーシングの内側に回転
駆動部材の自転軸となる駆動軸を回転自在に支持すると
共に、この駆動軸の端部で回転中心からずれた位置に上
記駆動シャフトの反インペラ側端部を、揺動自在に係合
させる。
上記インペラ側の端部を上記自転軸の周囲で公転運動さ
せる為の構造としては、例えば次のの様な構造を採
用できる。 駆動シャフト全体を回転駆動部材の自転軸を中心に
公転運動させる。この為に、例えばケーシングの一部に
回転駆動部材を自転自在に支持すると共に、この回転駆
動部材の一部で上記自転軸に対して偏心した部分に上記
駆動シャフトの一部を、この回転駆動部材に対する回転
自在に支持する。 駆動シャフトの中間部を揺動自在に支持すると共
に、この駆動シャフトの両端部を、自転軸を中心に公転
運動させる。この為に、例えばケーシングの内側に回転
駆動部材の自転軸となる駆動軸を回転自在に支持すると
共に、この駆動軸の端部で回転中心からずれた位置に上
記駆動シャフトの反インペラ側端部を、揺動自在に係合
させる。
【0008】更に、上記を実施する場合に好ましく
は、次の〜のうちの1乃至複数の構造を採用する。 回転駆動部材の一部で上記自転軸に対して偏心した
部分に駆動シャフトの一部を回転自在に支持する為に、
複列玉軸受等、曲げ方向の荷重に対する支持剛性の高い
転がり軸受を使用する。 弾性材により造られて駆動シャフトの外周面とケー
シングの内周面との間の隙間を塞ぐ密封部材として、回
転方向の力に対する耐力の大きなものを使用する。 駆動シャフトとケーシングとの間に、密封部材とは
別に、この駆動シャフトの回転(自転)を阻止する為の
回転阻止機構を設ける。
は、次の〜のうちの1乃至複数の構造を採用する。 回転駆動部材の一部で上記自転軸に対して偏心した
部分に駆動シャフトの一部を回転自在に支持する為に、
複列玉軸受等、曲げ方向の荷重に対する支持剛性の高い
転がり軸受を使用する。 弾性材により造られて駆動シャフトの外周面とケー
シングの内周面との間の隙間を塞ぐ密封部材として、回
転方向の力に対する耐力の大きなものを使用する。 駆動シャフトとケーシングとの間に、密封部材とは
別に、この駆動シャフトの回転(自転)を阻止する為の
回転阻止機構を設ける。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本発明の液体移送ポンプ
の場合、回転駆動部材が自転運動を行ない、駆動シャフ
トの端部が公転運動を行なうと、この駆動シャフトの端
部に係合したインペラが、移送すべき液体の流路内で回
転(自転)する。この結果、この流路内に流れが惹起さ
れる。上記駆動シャフトは、少なくともインペラ側端部
が、公転運動はするが自転運動はしない。そして、公転
運動に拘らず、この駆動シャフトの外周面とケーシング
の内周面との間は密封部材により塞がれたままの状態に
維持される。従って、この駆動シャフト貫通部のシール
保持は確実に行なわれる。
の場合、回転駆動部材が自転運動を行ない、駆動シャフ
トの端部が公転運動を行なうと、この駆動シャフトの端
部に係合したインペラが、移送すべき液体の流路内で回
転(自転)する。この結果、この流路内に流れが惹起さ
れる。上記駆動シャフトは、少なくともインペラ側端部
が、公転運動はするが自転運動はしない。そして、公転
運動に拘らず、この駆動シャフトの外周面とケーシング
の内周面との間は密封部材により塞がれたままの状態に
維持される。従って、この駆動シャフト貫通部のシール
保持は確実に行なわれる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、前記に対応する、本発
明の実施の形態の第1例を示している。円筒状のケーシ
ング8は、その基端部(図1の右端部)外周面に形成し
た取付フランジ9を挿通したボルト10、10により、
エンジンのシリンダブロック11の前面(図1の左面)
に固定する。このシリンダブロック11の前面には、移
送すべき液体である冷却水の流路となる、ウォータジャ
ケット12の一部が開口している。上記ケーシング8
は、このウォータジャケット12の開口を覆う状態で、
上記シリンダブロック11の前面に固定する。
明の実施の形態の第1例を示している。円筒状のケーシ
ング8は、その基端部(図1の右端部)外周面に形成し
た取付フランジ9を挿通したボルト10、10により、
エンジンのシリンダブロック11の前面(図1の左面)
に固定する。このシリンダブロック11の前面には、移
送すべき液体である冷却水の流路となる、ウォータジャ
ケット12の一部が開口している。上記ケーシング8
は、このウォータジャケット12の開口を覆う状態で、
上記シリンダブロック11の前面に固定する。
【0011】又、上記ケーシング8の先半部(図1の左
半部)外周面には、回転駆動部材であるプーリ13の基
半部(図1の右半部)を、複列転がり軸受14等の軸受
により、回転自在に支持している。このプーリ13の外
周面にはベルト15を掛け渡している。このベルト15
は、このプーリ13の他、エンジンのクランクシャフト
の端部に固定された駆動プーリ(図示せず)に掛け渡し
ている。従って、エンジンの運転時に上記プーリ13
は、上記ケーシング8の中心軸と一致する自転軸αを中
心に自転する。又、上記プーリ13の先半部(図1の左
半部)には偏心円筒部16を、このプーリ13を構成す
る金属板等を絞り加工する等により、形成している。こ
の偏心円筒部16の中心軸βは、上記自転軸αと平行で
はあるが、この自転軸αに対しδだけ偏心している。そ
して、この偏心円筒部16の内側に駆動シャフト24の
一端部(図1の左端部)を、深溝型玉軸受17等の軸受
により、回転自在に支持している。
半部)外周面には、回転駆動部材であるプーリ13の基
半部(図1の右半部)を、複列転がり軸受14等の軸受
により、回転自在に支持している。このプーリ13の外
周面にはベルト15を掛け渡している。このベルト15
は、このプーリ13の他、エンジンのクランクシャフト
の端部に固定された駆動プーリ(図示せず)に掛け渡し
ている。従って、エンジンの運転時に上記プーリ13
は、上記ケーシング8の中心軸と一致する自転軸αを中
心に自転する。又、上記プーリ13の先半部(図1の左
半部)には偏心円筒部16を、このプーリ13を構成す
る金属板等を絞り加工する等により、形成している。こ
の偏心円筒部16の中心軸βは、上記自転軸αと平行で
はあるが、この自転軸αに対しδだけ偏心している。そ
して、この偏心円筒部16の内側に駆動シャフト24の
一端部(図1の左端部)を、深溝型玉軸受17等の軸受
により、回転自在に支持している。
【0012】一方、上記ケーシング8の基端開口部には
段部18を形成し、この段部18の内側にインペラ4a
を、第一の滑り軸受19等の軸受により、回転自在に支
持している。この状態で上記インペラ4aは、前記ウォ
ータジャケット12の途中に露出する。又、このインペ
ラ4aの中心からずれた位置には、偏心孔22を形成し
ている。そして、この偏心孔22の内側に上記駆動シャ
フト24の他端部(図1の右端部)を、第二、第三の滑
り軸受20、21等の軸受により、このインペラ4aに
対する回転自在に支持している。
段部18を形成し、この段部18の内側にインペラ4a
を、第一の滑り軸受19等の軸受により、回転自在に支
持している。この状態で上記インペラ4aは、前記ウォ
ータジャケット12の途中に露出する。又、このインペ
ラ4aの中心からずれた位置には、偏心孔22を形成し
ている。そして、この偏心孔22の内側に上記駆動シャ
フト24の他端部(図1の右端部)を、第二、第三の滑
り軸受20、21等の軸受により、このインペラ4aに
対する回転自在に支持している。
【0013】更に、上記駆動シャフト24の中間部外周
面と、上記ケーシング8の中間部内周面との間の隙間に
は、密封部材であるベローズ23を設けている。このベ
ローズ23は、ゴム、エラストマー等の弾性材により造
られており、内周縁部を上記駆動シャフト24の外周面
に、クランプ金具25等により固定している。又、この
ベローズ23の外周縁部は、上記第一の滑り軸受19と
上記ケーシング8との間で挟持する事により、このケー
シング8に対し固定している。従って上記駆動シャフト
24は、上記ベローズ23を介して上記ケーシング8
に、自転不能に支持された状態となる。この結果、前記
プーリ13が回転すると上記駆動シャフト24は、自転
する事なく、前記自転軸αの周囲を公転運動する。公転
運動の回転半径は、前記偏心量δである。
面と、上記ケーシング8の中間部内周面との間の隙間に
は、密封部材であるベローズ23を設けている。このベ
ローズ23は、ゴム、エラストマー等の弾性材により造
られており、内周縁部を上記駆動シャフト24の外周面
に、クランプ金具25等により固定している。又、この
ベローズ23の外周縁部は、上記第一の滑り軸受19と
上記ケーシング8との間で挟持する事により、このケー
シング8に対し固定している。従って上記駆動シャフト
24は、上記ベローズ23を介して上記ケーシング8
に、自転不能に支持された状態となる。この結果、前記
プーリ13が回転すると上記駆動シャフト24は、自転
する事なく、前記自転軸αの周囲を公転運動する。公転
運動の回転半径は、前記偏心量δである。
【0014】上述の様に構成される本発明の液体移送ポ
ンプの場合、ベルト15によりプーリ13を、自転軸α
を中心に自転させると、上記駆動シャフト24が、この
自転軸αを中心とする公転運動を行なう。この様に駆動
シャフト24が公転運動を行なうと、この駆動シャフト
24の他端部に第二、第三の滑り軸受20、21を介し
て、この駆動シャフト24に対する相対回転自在に係合
したインペラ4aが、第一の滑り軸受19の内側で回転
する。そして、このインペラ4aが、移送すべき液体の
流路であるウォータジャケット12内に冷却水の流れを
惹起する。即ち、上記インペラ4aを配置した空間26
内に冷却水を、吸入側通路27から吸引し、吐出側通路
28から送り出す。
ンプの場合、ベルト15によりプーリ13を、自転軸α
を中心に自転させると、上記駆動シャフト24が、この
自転軸αを中心とする公転運動を行なう。この様に駆動
シャフト24が公転運動を行なうと、この駆動シャフト
24の他端部に第二、第三の滑り軸受20、21を介し
て、この駆動シャフト24に対する相対回転自在に係合
したインペラ4aが、第一の滑り軸受19の内側で回転
する。そして、このインペラ4aが、移送すべき液体の
流路であるウォータジャケット12内に冷却水の流れを
惹起する。即ち、上記インペラ4aを配置した空間26
内に冷却水を、吸入側通路27から吸引し、吐出側通路
28から送り出す。
【0015】本発明の液体移送ポンプは、上述の様にし
てウォータジャケット12内に冷却水の流れを惹起させ
るが、この際に上記駆動シャフト24は、公転運動はす
るが自転運動はしない。そして、公転運動に拘らず、こ
の駆動シャフト24の外周面とケーシング8の内周面と
の間は、ベローズ23により塞がれたままの状態とな
る。従って、この駆動シャフト24がケーシング8を貫
通する部分のシール保持は確実に行なわれる。
てウォータジャケット12内に冷却水の流れを惹起させ
るが、この際に上記駆動シャフト24は、公転運動はす
るが自転運動はしない。そして、公転運動に拘らず、こ
の駆動シャフト24の外周面とケーシング8の内周面と
の間は、ベローズ23により塞がれたままの状態とな
る。従って、この駆動シャフト24がケーシング8を貫
通する部分のシール保持は確実に行なわれる。
【0016】次に、図2は、前記に対応する、本発明
の実施の形態の第2例を示している。円筒状のケーシン
グ8の内側には、回転駆動部材であるプーリ13aの自
転軸となる駆動軸29を、1対の玉軸受30、30等の
軸受により、自転のみ自在に支持している。上記プーリ
13aは、この駆動軸29の外端部(図2の左端部)で
上記ケーシング8外に突出した部分に固定している。一
方、上記駆動軸29の内端部(図2の右端部)には、外
向フランジ状の回転板31を固定している。そして、こ
の回転板31の内側面(図2の右側面)で上記駆動軸2
9の中心から外れた位置に、駆動側球状凹部32を形成
している。又、上記ケーシング8の内端(図2の右端)
開口部にはインペラ4bを、第一の滑り軸受19を介し
て、自転のみ自在に支持している。そして、このインペ
ラ4bの外側面(図2の左側面)でこのインペラ4bの
回転中心から外れた位置に、従動側球状凹部33を形成
している。
の実施の形態の第2例を示している。円筒状のケーシン
グ8の内側には、回転駆動部材であるプーリ13aの自
転軸となる駆動軸29を、1対の玉軸受30、30等の
軸受により、自転のみ自在に支持している。上記プーリ
13aは、この駆動軸29の外端部(図2の左端部)で
上記ケーシング8外に突出した部分に固定している。一
方、上記駆動軸29の内端部(図2の右端部)には、外
向フランジ状の回転板31を固定している。そして、こ
の回転板31の内側面(図2の右側面)で上記駆動軸2
9の中心から外れた位置に、駆動側球状凹部32を形成
している。又、上記ケーシング8の内端(図2の右端)
開口部にはインペラ4bを、第一の滑り軸受19を介し
て、自転のみ自在に支持している。そして、このインペ
ラ4bの外側面(図2の左側面)でこのインペラ4bの
回転中心から外れた位置に、従動側球状凹部33を形成
している。
【0017】一方、上記ケーシング8の中間部内端寄り
部分には、ドッグボーンと称せられる駆動シャフト34
の中間部を、揺動軸受35により、揺動変位自在に支持
している。上記駆動シャフト34の両端部には、それぞ
れ球状部36a、36bを固設している。そして、外端
側(図2の左端側)の球状部36aを上記駆動側球状凹
部32に第一の球面状滑り軸受37を介して、内端側
(図2の右端側)の球状部36bを上記従動側球状凹部
33に第二の球面状滑り軸受38を介して、それぞれ揺
動変位自在に嵌合させている。更に、上記駆動シャフト
34の中間部内端寄り部分で、上記揺動軸受35とイン
ペラ4aとの間部分の外周面と上記ケーシング8の中間
部内端寄り内周面との間に、密封部材であるベローズ2
3を設けている。
部分には、ドッグボーンと称せられる駆動シャフト34
の中間部を、揺動軸受35により、揺動変位自在に支持
している。上記駆動シャフト34の両端部には、それぞ
れ球状部36a、36bを固設している。そして、外端
側(図2の左端側)の球状部36aを上記駆動側球状凹
部32に第一の球面状滑り軸受37を介して、内端側
(図2の右端側)の球状部36bを上記従動側球状凹部
33に第二の球面状滑り軸受38を介して、それぞれ揺
動変位自在に嵌合させている。更に、上記駆動シャフト
34の中間部内端寄り部分で、上記揺動軸受35とイン
ペラ4aとの間部分の外周面と上記ケーシング8の中間
部内端寄り内周面との間に、密封部材であるベローズ2
3を設けている。
【0018】本例の液体移送ポンプの場合、図示しない
ベルトにより、プーリ13aを介して駆動軸29を回転
させると、上記駆動シャフト34が上記揺動軸受35を
中心に揺動し、この駆動シャフト34の内端部に設けた
球状部36bが公転運動を行なう。この様に球状部36
bが公転運動を行なうと、この球状部36bに第二の球
面状滑り軸受38を介して係合したインペラ4bが、第
一の滑り軸受19の内側で回転する。インペラ4bの回
転に伴って冷却水を送る作用、並びにベローズ23によ
り駆動シャフト34の貫通部分のシール保持を図る作用
は、前述した第1例の場合と同様である。
ベルトにより、プーリ13aを介して駆動軸29を回転
させると、上記駆動シャフト34が上記揺動軸受35を
中心に揺動し、この駆動シャフト34の内端部に設けた
球状部36bが公転運動を行なう。この様に球状部36
bが公転運動を行なうと、この球状部36bに第二の球
面状滑り軸受38を介して係合したインペラ4bが、第
一の滑り軸受19の内側で回転する。インペラ4bの回
転に伴って冷却水を送る作用、並びにベローズ23によ
り駆動シャフト34の貫通部分のシール保持を図る作用
は、前述した第1例の場合と同様である。
【0019】次に、図3は、本発明の実施の形態の第3
例として、前記に対応する前記第1例の構造に、前記
に記載した構造を加える改良を施したものを示してい
る。本例の場合には、プーリ13の先半部(図3の左半
部)に形成した偏心円筒部16の内側に駆動シャフト2
4の基端部(図3の左端部)を回転自在に支持する為の
軸受として、複列玉軸受39を使用している。この為本
例の構造の場合には、上記駆動シャフト24の曲げ方向
の力に対する支持剛性が向上し、この駆動シャフト24
の先端部(図3の右端部)にラジアル荷重が加わった場
合でも、この駆動シャフト24が傾斜しにくくなる。
例として、前記に対応する前記第1例の構造に、前記
に記載した構造を加える改良を施したものを示してい
る。本例の場合には、プーリ13の先半部(図3の左半
部)に形成した偏心円筒部16の内側に駆動シャフト2
4の基端部(図3の左端部)を回転自在に支持する為の
軸受として、複列玉軸受39を使用している。この為本
例の構造の場合には、上記駆動シャフト24の曲げ方向
の力に対する支持剛性が向上し、この駆動シャフト24
の先端部(図3の右端部)にラジアル荷重が加わった場
合でも、この駆動シャフト24が傾斜しにくくなる。
【0020】即ち、駆動シャフト24の公転運動に伴っ
てインペラ4aを回転駆動させると、このインペラ4a
から駆動シャフト24の先端部に、ラジアル方向の反力
が加わる。上記駆動シャフト24の支持剛性に対してこ
の反力が大きくなると、上記駆動シャフト24が無視で
きない程に傾斜し、上記インペラ4aと第一の滑り軸受
19との摺動部に作用する摩擦力が増大して、上記イン
ペラ4aが円滑に回転できなくなる可能性がある。これ
に対して本例の場合には、上記駆動シャフト24の支持
剛性が高い為、前述した第1例の場合に比べ、より大き
な反力に対しても、円滑な運転を保証できる。その他の
構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
てインペラ4aを回転駆動させると、このインペラ4a
から駆動シャフト24の先端部に、ラジアル方向の反力
が加わる。上記駆動シャフト24の支持剛性に対してこ
の反力が大きくなると、上記駆動シャフト24が無視で
きない程に傾斜し、上記インペラ4aと第一の滑り軸受
19との摺動部に作用する摩擦力が増大して、上記イン
ペラ4aが円滑に回転できなくなる可能性がある。これ
に対して本例の場合には、上記駆動シャフト24の支持
剛性が高い為、前述した第1例の場合に比べ、より大き
な反力に対しても、円滑な運転を保証できる。その他の
構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0021】次に、図4〜5は、前記に対応する構造
に前記に示した改良を施して本発明の実施の形態の第
4例を構成する場合に使用する、ベローズ23aを示し
ている。このベローズ23aは、駆動シャフト24(図
1参照)に外嵌固定する為の、金属製で円筒状の内側固
定筒40と、ケーシング8と第一の滑り軸受19との間
(図1参照)に挟持固定する為の外側固定環41と、こ
の外側固定環41と上記内側固定筒40の端部外周面に
形成した鍔部42との間に設けられた可撓膜43とから
構成する。この可撓膜43は、ゴム、エラストマー等の
弾性材中に、金属等のフィラメントを編組して成る、可
撓性を有する網状の芯材44を包埋する事により構成し
ている。従って、このベローズ23aは、上記内側固定
筒40と外側固定環41との間に回転方向の応力が加わ
った場合でも、この応力に対して十分な耐力を保持し、
この応力に拘らず破損する事がない。
に前記に示した改良を施して本発明の実施の形態の第
4例を構成する場合に使用する、ベローズ23aを示し
ている。このベローズ23aは、駆動シャフト24(図
1参照)に外嵌固定する為の、金属製で円筒状の内側固
定筒40と、ケーシング8と第一の滑り軸受19との間
(図1参照)に挟持固定する為の外側固定環41と、こ
の外側固定環41と上記内側固定筒40の端部外周面に
形成した鍔部42との間に設けられた可撓膜43とから
構成する。この可撓膜43は、ゴム、エラストマー等の
弾性材中に、金属等のフィラメントを編組して成る、可
撓性を有する網状の芯材44を包埋する事により構成し
ている。従って、このベローズ23aは、上記内側固定
筒40と外側固定環41との間に回転方向の応力が加わ
った場合でも、この応力に対して十分な耐力を保持し、
この応力に拘らず破損する事がない。
【0022】この様に、回転方向の応力に対して十分な
耐力を有するベローズ23aを使用する理由は、次の通
りである。即ち、前記図1に示した第1例の構造の場合
(図3に示した第2例の構造の場合も同様)、上記駆動
シャフト24には、この駆動シャフト24の公転運動に
伴って、深溝型玉軸受17(或は複列玉軸受39)及び
第一〜第三の滑り軸受19〜21の抵抗に基づき、回転
方向の力が加わる。この力はベローズ23(図1、3)
により支承して、上記駆動シャフト24が回転する事を
防止する。この為、上記耐力が小さいベローズを使用し
た場合には、十分な耐久性を確保できない。より具体的
には、長期間に亙る使用に伴って上記ベローズが破損
し、ウォータジャケット12(図1、3)内の冷却水が
漏洩する可能性がある。これに対して、図4〜5に示す
様な構造で、回転方向の応力に対して十分な耐力を有す
るベローズ23aを使用すれば、十分な耐久性を確保で
きる。
耐力を有するベローズ23aを使用する理由は、次の通
りである。即ち、前記図1に示した第1例の構造の場合
(図3に示した第2例の構造の場合も同様)、上記駆動
シャフト24には、この駆動シャフト24の公転運動に
伴って、深溝型玉軸受17(或は複列玉軸受39)及び
第一〜第三の滑り軸受19〜21の抵抗に基づき、回転
方向の力が加わる。この力はベローズ23(図1、3)
により支承して、上記駆動シャフト24が回転する事を
防止する。この為、上記耐力が小さいベローズを使用し
た場合には、十分な耐久性を確保できない。より具体的
には、長期間に亙る使用に伴って上記ベローズが破損
し、ウォータジャケット12(図1、3)内の冷却水が
漏洩する可能性がある。これに対して、図4〜5に示す
様な構造で、回転方向の応力に対して十分な耐力を有す
るベローズ23aを使用すれば、十分な耐久性を確保で
きる。
【0023】次に、図6は、本発明の実施の形態の第5
例として、前記に対応する構造に前記及びに示し
た改良を施した構造例を示している。本例の場合には、
駆動シャフト24の中間部に第一の係止フック45を固
設すると共に、ケーシング8の内周面でこの第一の係止
フック45に対向する部分に凹孔46を形成している。
そしてこの凹孔46の奥面に固設した第二の係止フック
47と上記第一の係止フック45との間に引っ張りばね
48を設けて、上記駆動シャフト24の回転を阻止する
為の回転阻止機構を構成している。又、この回転阻止機
構の設置に伴って、駆動シャフト24の外周面とケーシ
ング8の内周面との間の隙間を塞ぐベローズ23を、上
記駆動シャフト24の基端寄り(図6の左寄り)部分に
設けている。
例として、前記に対応する構造に前記及びに示し
た改良を施した構造例を示している。本例の場合には、
駆動シャフト24の中間部に第一の係止フック45を固
設すると共に、ケーシング8の内周面でこの第一の係止
フック45に対向する部分に凹孔46を形成している。
そしてこの凹孔46の奥面に固設した第二の係止フック
47と上記第一の係止フック45との間に引っ張りばね
48を設けて、上記駆動シャフト24の回転を阻止する
為の回転阻止機構を構成している。又、この回転阻止機
構の設置に伴って、駆動シャフト24の外周面とケーシ
ング8の内周面との間の隙間を塞ぐベローズ23を、上
記駆動シャフト24の基端寄り(図6の左寄り)部分に
設けている。
【0024】上述の様に構成する本例の場合には、上記
回転阻止機構により上記駆動シャフト24の回転を阻止
するので、上記ベローズ23に回転方向の応力が加わら
ない。従って本例の場合には、特に回転方向の応力に対
して十分な耐力を有するベローズ23a(図4〜5)を
使用しなくても、十分な耐久性を確保できる。その他の
構成及び作用は、前述の図3に示した第3例の場合とほ
ぼ同様である。
回転阻止機構により上記駆動シャフト24の回転を阻止
するので、上記ベローズ23に回転方向の応力が加わら
ない。従って本例の場合には、特に回転方向の応力に対
して十分な耐力を有するベローズ23a(図4〜5)を
使用しなくても、十分な耐久性を確保できる。その他の
構成及び作用は、前述の図3に示した第3例の場合とほ
ぼ同様である。
【0025】次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の
第6例として、前記に対応する構造に前記及びに
示した改良を施した構造を示している。本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部に、この駆動シャフト2
4の外周面から直径方向外方に突出する腕片49を固設
すると共に、この腕片49の先端部片面(図7の上端部
左側面)に、ガイドピン50を突設している。一方、ケ
ーシング8の内面に形成した段部51の一部で上記腕片
49と対向する部分に円環状のガイド溝52を形成し、
このガイド溝52に上記ガイドピン50の先端部(図7
の左端部)を、摺動自在に係合させている。上記ガイド
溝52の中心線の直径は、上記駆動シャフト24の公転
運動の直径と一致させている。
第6例として、前記に対応する構造に前記及びに
示した改良を施した構造を示している。本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部に、この駆動シャフト2
4の外周面から直径方向外方に突出する腕片49を固設
すると共に、この腕片49の先端部片面(図7の上端部
左側面)に、ガイドピン50を突設している。一方、ケ
ーシング8の内面に形成した段部51の一部で上記腕片
49と対向する部分に円環状のガイド溝52を形成し、
このガイド溝52に上記ガイドピン50の先端部(図7
の左端部)を、摺動自在に係合させている。上記ガイド
溝52の中心線の直径は、上記駆動シャフト24の公転
運動の直径と一致させている。
【0026】上述の様に構成される本例の場合には、上
記駆動シャフト24の公転運動に伴って上記ガイドピン
50の先端部が、図8(A)→(B)→(C)→(D)
の様に、上記ガイド溝52を倣う。上記駆動シャフト2
4が回転(自転)する事は、これらガイドピン50とガ
イド溝52との係合に基づいて阻止する。即ち、本例の
場合には、上記腕片24とガイドピン50とガイド溝5
1とが構成する回転阻止機構により、上記駆動シャフト
24の回転を阻止する。従って、上記ベローズ23に回
転方向の応力が加わらない。この結果、本例の場合に
も、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を有するベ
ローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、十分な耐
久性を確保できる。その他の構成及び作用は、前述の図
6に示した第5例の場合とほぼ同様である。
記駆動シャフト24の公転運動に伴って上記ガイドピン
50の先端部が、図8(A)→(B)→(C)→(D)
の様に、上記ガイド溝52を倣う。上記駆動シャフト2
4が回転(自転)する事は、これらガイドピン50とガ
イド溝52との係合に基づいて阻止する。即ち、本例の
場合には、上記腕片24とガイドピン50とガイド溝5
1とが構成する回転阻止機構により、上記駆動シャフト
24の回転を阻止する。従って、上記ベローズ23に回
転方向の応力が加わらない。この結果、本例の場合に
も、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を有するベ
ローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、十分な耐
久性を確保できる。その他の構成及び作用は、前述の図
6に示した第5例の場合とほぼ同様である。
【0027】次に、図9〜10は、本発明の実施の形態
の第7例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造を示している。本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部に、この駆動シャフト2
4の外周面から直径方向外方に突出する腕片53を固設
すると共に、この腕片53の先端部(図9〜10の上端
部)に、円孔54を形成している。一方、ケーシング8
の内面に形成された段部51の一部でこの円孔54と対
向する部分にガイドピン50aを突設し、このガイドピ
ン50aの先端部(図9の右端部)を上記円孔54に挿
入している。この円孔54の内周縁に沿って上記ガイド
ピン50aが摺動した場合にこのガイドピン50aの中
心が描く軌跡の直径は、上記駆動シャフト24の公転運
動の直径と一致する。この為に上記円孔54の内径を、
上記公転運動の直径よりも、上記ガイドピン50aの外
径分だけ大きくしている。
の第7例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造を示している。本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部に、この駆動シャフト2
4の外周面から直径方向外方に突出する腕片53を固設
すると共に、この腕片53の先端部(図9〜10の上端
部)に、円孔54を形成している。一方、ケーシング8
の内面に形成された段部51の一部でこの円孔54と対
向する部分にガイドピン50aを突設し、このガイドピ
ン50aの先端部(図9の右端部)を上記円孔54に挿
入している。この円孔54の内周縁に沿って上記ガイド
ピン50aが摺動した場合にこのガイドピン50aの中
心が描く軌跡の直径は、上記駆動シャフト24の公転運
動の直径と一致する。この為に上記円孔54の内径を、
上記公転運動の直径よりも、上記ガイドピン50aの外
径分だけ大きくしている。
【0028】上述の様に構成される本例の場合には、上
記駆動シャフト24の公転運動に伴って上記ガイドピン
50aの先端部が、図10(A)→(B)→(C)→
(D)の様に、上記円孔54の内周縁を倣う。上記駆動
シャフト24が回転(自転)する事は、これらガイドピ
ン50aと円孔54の内周縁との係合に基づいて阻止す
る。即ち、本例の場合には、上記腕片53と円孔54と
ガイドピン50aとが構成する回転阻止機構により、上
記駆動シャフト24の回転を阻止する。この為、上記ベ
ローズ23に回転方向の応力が加わらない。従って本例
の場合にも、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を
有するベローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、
十分な耐久性を確保できる。その他の構成及び作用は、
前述の図6〜8に示した第5〜6例の場合とほぼ同様で
ある。尚、本例の変形例として、上記腕片53の先端部
に、円孔54に代えて長孔を形成しても、上記シャフト
24の自転角度を制限し、ベローズ23に加わる応力の
緩和を図れる。
記駆動シャフト24の公転運動に伴って上記ガイドピン
50aの先端部が、図10(A)→(B)→(C)→
(D)の様に、上記円孔54の内周縁を倣う。上記駆動
シャフト24が回転(自転)する事は、これらガイドピ
ン50aと円孔54の内周縁との係合に基づいて阻止す
る。即ち、本例の場合には、上記腕片53と円孔54と
ガイドピン50aとが構成する回転阻止機構により、上
記駆動シャフト24の回転を阻止する。この為、上記ベ
ローズ23に回転方向の応力が加わらない。従って本例
の場合にも、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を
有するベローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、
十分な耐久性を確保できる。その他の構成及び作用は、
前述の図6〜8に示した第5〜6例の場合とほぼ同様で
ある。尚、本例の変形例として、上記腕片53の先端部
に、円孔54に代えて長孔を形成しても、上記シャフト
24の自転角度を制限し、ベローズ23に加わる応力の
緩和を図れる。
【0029】次に、図11〜13は、本発明の実施の形
態の第8例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造例を示している。本例は、
上述した第5〜7例よりも構造を簡略化して、組立性の
向上による低廉化を図ると共に、ウォータジャケット1
2(図1、3)内の圧力に拘らず、ベローズの耐久性を
確保すべく考えたものである。この為に本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部外周面とケーシング8の
内周面との間に設ける密封装置55自体に、これら両周
面同士の間の水密を保持する機能の他、上記駆動シャフ
ト24の自転を阻止する機能と、ベローズ23bをバッ
クアップする機能とを持たせている。
態の第8例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造例を示している。本例は、
上述した第5〜7例よりも構造を簡略化して、組立性の
向上による低廉化を図ると共に、ウォータジャケット1
2(図1、3)内の圧力に拘らず、ベローズの耐久性を
確保すべく考えたものである。この為に本例の場合に
は、駆動シャフト24の中間部外周面とケーシング8の
内周面との間に設ける密封装置55自体に、これら両周
面同士の間の水密を保持する機能の他、上記駆動シャフ
ト24の自転を阻止する機能と、ベローズ23bをバッ
クアップする機能とを持たせている。
【0030】この為に上記密封装置55を構成するベロ
ーズ23bの内外両周縁部に、それぞれ内径側芯金56
と外径側芯金57とを設けている。これら両芯金56、
57は、何れも断面L字形で全体を円環状に形成してい
る。又、上記ベローズ23bを構成する弾性材の一部
は、上記内径側芯金56の内周面よりも直径方向内方、
並びに上記外径側芯金57よりも直径方向外方に突出し
ている。これら突出部分に存在する弾性材は、上記内径
側芯金56を上記駆動シャフト24の中間部に外嵌し、
上記外径側芯金57を上記ケーシングの中間部に内嵌し
た状態で、当該芯金56、57の周面と相手部材の周面
との間で弾性的に圧縮されて、嵌合部のシール性を保持
する。
ーズ23bの内外両周縁部に、それぞれ内径側芯金56
と外径側芯金57とを設けている。これら両芯金56、
57は、何れも断面L字形で全体を円環状に形成してい
る。又、上記ベローズ23bを構成する弾性材の一部
は、上記内径側芯金56の内周面よりも直径方向内方、
並びに上記外径側芯金57よりも直径方向外方に突出し
ている。これら突出部分に存在する弾性材は、上記内径
側芯金56を上記駆動シャフト24の中間部に外嵌し、
上記外径側芯金57を上記ケーシングの中間部に内嵌し
た状態で、当該芯金56、57の周面と相手部材の周面
との間で弾性的に圧縮されて、嵌合部のシール性を保持
する。
【0031】又、上記外径側芯金57の内径側には、回
り止めリング58を内嵌固定している。断面L字形で全
体を円環状に形成した、この回り止めリング58の円輪
部59には、1乃至複数個(図示の例では4個)の円孔
54a、54aを形成している。これら各円孔54a、
54aの中心は、プーリ13の回転中心をその中心とす
る単一円弧上に配置している。一方、上記内径側芯金5
6の外径側には、バックアップリング60を外嵌固定し
ている。このバックアップリング60は、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール樹脂等、冷却水温度(130℃程
度)での十分な耐熱性を有し、しかも摩擦係数が低い合
成樹脂を射出成形する事により、一体に造っている。
り止めリング58を内嵌固定している。断面L字形で全
体を円環状に形成した、この回り止めリング58の円輪
部59には、1乃至複数個(図示の例では4個)の円孔
54a、54aを形成している。これら各円孔54a、
54aの中心は、プーリ13の回転中心をその中心とす
る単一円弧上に配置している。一方、上記内径側芯金5
6の外径側には、バックアップリング60を外嵌固定し
ている。このバックアップリング60は、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール樹脂等、冷却水温度(130℃程
度)での十分な耐熱性を有し、しかも摩擦係数が低い合
成樹脂を射出成形する事により、一体に造っている。
【0032】又、上記バックアップリング60の一部
で、上記各円孔54a、54aに整合する部分には、上
記回り止めリング58に向けて突出するガイド突部6
1、61を、上記円孔54a、54aと同数、これら各
円孔54a、54aと等ピッチで形成している。そし
て、これら各ガイド突部61、61を、これら各円孔5
4a、54aに挿入している。尚、これら各ガイド突部
61、61の中心が存在する円弧の直径と、上記各円孔
54a、54aの中心が存在する円弧の直径とは互いに
等しい。そして、これら各円孔54a、54aの内周縁
に沿って上記各ガイド突部61、61が摺動した場合に
これら各ガイド突部61、61の中心が描く軌跡の直径
が、上記駆動シャフト24の公転運動の直径と一致する
様にしている。従って、上記各円孔54a、54aの内
径は、上記駆動シャフト24の公転運動の直径よりも、
上記各ガイド突部61、61の外径分だけ大きくしてい
る。更に、上記バックアップリング60の内周面には係
止突部62、62を、上記内径側芯金56の端縁部には
係止切り欠き63、63を、それぞれ形成している。そ
して、これら各係止突部62、62と係止切り欠き6
3、63とを互いに係合させて、上記内径側芯金56に
対するバップアップリング61の回転防止を図ってい
る。
で、上記各円孔54a、54aに整合する部分には、上
記回り止めリング58に向けて突出するガイド突部6
1、61を、上記円孔54a、54aと同数、これら各
円孔54a、54aと等ピッチで形成している。そし
て、これら各ガイド突部61、61を、これら各円孔5
4a、54aに挿入している。尚、これら各ガイド突部
61、61の中心が存在する円弧の直径と、上記各円孔
54a、54aの中心が存在する円弧の直径とは互いに
等しい。そして、これら各円孔54a、54aの内周縁
に沿って上記各ガイド突部61、61が摺動した場合に
これら各ガイド突部61、61の中心が描く軌跡の直径
が、上記駆動シャフト24の公転運動の直径と一致する
様にしている。従って、上記各円孔54a、54aの内
径は、上記駆動シャフト24の公転運動の直径よりも、
上記各ガイド突部61、61の外径分だけ大きくしてい
る。更に、上記バックアップリング60の内周面には係
止突部62、62を、上記内径側芯金56の端縁部には
係止切り欠き63、63を、それぞれ形成している。そ
して、これら各係止突部62、62と係止切り欠き6
3、63とを互いに係合させて、上記内径側芯金56に
対するバップアップリング61の回転防止を図ってい
る。
【0033】上述の様に構成する本例の場合には、上記
駆動シャフト24の公転運動に伴って上記各ガイド突部
61、61が、上記各円孔54a、54aの内周縁を倣
う。上記駆動シャフト24が回転(自転)する事は、こ
れら各ガイド突部61、61と円孔54a、54aの内
周縁との係合に基づいて阻止する。即ち、本例の場合に
は、上記回り止めリング58とバックアップリング60
とが構成する回転阻止機構により、上記駆動シャフト2
4の自転を阻止する。従って、前記ベローズ23bに回
転方向の応力が加わらない。この結果、本例の場合に
も、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を有するベ
ローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、十分な耐
久性を確保できる。
駆動シャフト24の公転運動に伴って上記各ガイド突部
61、61が、上記各円孔54a、54aの内周縁を倣
う。上記駆動シャフト24が回転(自転)する事は、こ
れら各ガイド突部61、61と円孔54a、54aの内
周縁との係合に基づいて阻止する。即ち、本例の場合に
は、上記回り止めリング58とバックアップリング60
とが構成する回転阻止機構により、上記駆動シャフト2
4の自転を阻止する。従って、前記ベローズ23bに回
転方向の応力が加わらない。この結果、本例の場合に
も、特に回転方向の応力に対して十分な耐力を有するベ
ローズ23a(図4〜5)を使用しなくても、十分な耐
久性を確保できる。
【0034】又、ウォータジャケット12(図1、3)
内に存在する冷却水の圧力が上昇すると、上記ベローズ
23bが上記ケーシング8外に向け、図11、13の左
方に押圧される。本例の構造ではこの様な場合に、上記
バックアップリング59が上記ベローズ23bを支え
て、このベローズ23bのケーシング8外への変位を抑
える。従って、上記圧力の上昇に伴うベローズ23bの
耐久性低下も、有効に防止できる。
内に存在する冷却水の圧力が上昇すると、上記ベローズ
23bが上記ケーシング8外に向け、図11、13の左
方に押圧される。本例の構造ではこの様な場合に、上記
バックアップリング59が上記ベローズ23bを支え
て、このベローズ23bのケーシング8外への変位を抑
える。従って、上記圧力の上昇に伴うベローズ23bの
耐久性低下も、有効に防止できる。
【0035】尚、本例の構造を組み立てる場合には、予
め上記回り止めリング58を前記外径側芯金57の内径
側に、上記バックアップリング60を前記内径側芯金5
6の外径側に、それぞれ嵌合固定しておく。この様にこ
れら各部材58、57、609、56と前記ベローズ2
3bとを組み立てた後、上記外径側芯金57をケーシン
グ8の内周面に、上記内径側芯金56を上記駆動シャフ
ト24の外周面に、それぞれ嵌合固定する。従って、上
記各部材58、57、60、56を所定の位置関係で組
み合わせる作業は、広い空間で容易に行なえる。
め上記回り止めリング58を前記外径側芯金57の内径
側に、上記バックアップリング60を前記内径側芯金5
6の外径側に、それぞれ嵌合固定しておく。この様にこ
れら各部材58、57、609、56と前記ベローズ2
3bとを組み立てた後、上記外径側芯金57をケーシン
グ8の内周面に、上記内径側芯金56を上記駆動シャフ
ト24の外周面に、それぞれ嵌合固定する。従って、上
記各部材58、57、60、56を所定の位置関係で組
み合わせる作業は、広い空間で容易に行なえる。
【0036】又、本例の構造の場合に、前記円孔54a
とガイド突部61との係合部は、少なくとも1個所設け
れば、一応駆動シャフト24の自転を防止できる。但
し、図示の例の様に、これら円孔54aとガイド突部6
1との係合部を円周方向等間隔に4個所(或は3個所)
設ければ、回転バランスの確保が容易になる。又、本例
の場合には、プーリ13に駆動シャフト24の基端部を
回転自在に支持する為の軸受として、1対の玉軸受6
4、64を組み合わせたものを使用している。その他の
構成及び作用は、前述の図6〜10に示した第5〜7例
の場合とほぼ同様である。
とガイド突部61との係合部は、少なくとも1個所設け
れば、一応駆動シャフト24の自転を防止できる。但
し、図示の例の様に、これら円孔54aとガイド突部6
1との係合部を円周方向等間隔に4個所(或は3個所)
設ければ、回転バランスの確保が容易になる。又、本例
の場合には、プーリ13に駆動シャフト24の基端部を
回転自在に支持する為の軸受として、1対の玉軸受6
4、64を組み合わせたものを使用している。その他の
構成及び作用は、前述の図6〜10に示した第5〜7例
の場合とほぼ同様である。
【0037】次に、図14〜16は、本発明の実施の形
態の第9例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造を示している。本例は、上
述の図11〜13に示した第8例の構造からバックアッ
プリング60を省略し、代わりに、内径側芯金56の外
周面と外径側芯金57の内周面との間に、例えば、シリ
コンゴム、水添加ニトリルゴム等、弾性変形し易い軟質
ゴムにより厚肉に造った、ベローズ23cを設けてい
る。又、ケーシング8側に固設したガイドピン50b
を、回り止めリング58に形成した円孔54a内に挿入
して、駆動シャフト24の自転を防止する為の回転阻止
機構を構成している。その他の構成及び作用は、上述し
た第8例の場合と同様である。
態の第9例として、前記に対応する構造に前記及び
に示した改良を施した構造を示している。本例は、上
述の図11〜13に示した第8例の構造からバックアッ
プリング60を省略し、代わりに、内径側芯金56の外
周面と外径側芯金57の内周面との間に、例えば、シリ
コンゴム、水添加ニトリルゴム等、弾性変形し易い軟質
ゴムにより厚肉に造った、ベローズ23cを設けてい
る。又、ケーシング8側に固設したガイドピン50b
を、回り止めリング58に形成した円孔54a内に挿入
して、駆動シャフト24の自転を防止する為の回転阻止
機構を構成している。その他の構成及び作用は、上述し
た第8例の場合と同様である。
【0038】次に、図17は、本発明の実施の形態の第
10例として、前記に対応する構造に前記及びに
示した改良を施した構造を示している。本例は、上述の
図14〜16に示した第9例の構造から回り止めリング
58を省略し、代わりに、外径側芯金57の円輪部59
aに、円孔54aを形成している。その他の構成及び作
用は、上述した第9例の場合と同様である。
10例として、前記に対応する構造に前記及びに
示した改良を施した構造を示している。本例は、上述の
図14〜16に示した第9例の構造から回り止めリング
58を省略し、代わりに、外径側芯金57の円輪部59
aに、円孔54aを形成している。その他の構成及び作
用は、上述した第9例の場合と同様である。
【0039】次に、図18は、前記に対応する、本発
明の実施の形態の第11例を示している。本例は、前述
した第7例の構造を簡略化して部品点数を減少し、コス
ト低減を図ったものである。この為に本例の場合には、
インペラ4aを、水中での摩擦係数が低い合成樹脂によ
り造り、このインペラ4aを支持する為の滑り軸受を廃
止している。又、駆動シャフト24の自転を防止する為
の回転阻止機構を省略し、ベローズ23のみにより、こ
の駆動シャフト24の自転防止を図っている。その他の
構成及び作用は、図6、7、9に示した第5〜7例と同
様である。
明の実施の形態の第11例を示している。本例は、前述
した第7例の構造を簡略化して部品点数を減少し、コス
ト低減を図ったものである。この為に本例の場合には、
インペラ4aを、水中での摩擦係数が低い合成樹脂によ
り造り、このインペラ4aを支持する為の滑り軸受を廃
止している。又、駆動シャフト24の自転を防止する為
の回転阻止機構を省略し、ベローズ23のみにより、こ
の駆動シャフト24の自転防止を図っている。その他の
構成及び作用は、図6、7、9に示した第5〜7例と同
様である。
【0040】
【発明の効果】本発明の液体移送ポンプは、以上に述べ
た通り構成され作用するが、冷却水を通す通路の壁面を
駆動軸が貫通せず、水漏れ故障を生じにくい為、長期間
に亙って優れた信頼性を確保できる。しかも、構成各部
材の精度を極端に高くする必要がないので、部品製作の
容易化により、液体移送ポンプ全体としてのコスト低減
を図れる。
た通り構成され作用するが、冷却水を通す通路の壁面を
駆動軸が貫通せず、水漏れ故障を生じにくい為、長期間
に亙って優れた信頼性を確保できる。しかも、構成各部
材の精度を極端に高くする必要がないので、部品製作の
容易化により、液体移送ポンプ全体としてのコスト低減
を図れる。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】同第3例を示す断面図。
【図4】同第4例に使用するベローズを、図5の左方か
ら見た図。
ら見た図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】本発明の実施の形態の第5例を示す断面図。
【図7】同第6例を示す断面図。
【図8】第6例の作用を説明する為、一部を省略して駆
動シャフトの回転順に示す、図7のB−B断面図。
動シャフトの回転順に示す、図7のB−B断面図。
【図9】本発明の実施の形態の第7例を示す断面図。
【図10】第7例の作用を説明する為、一部を省略して
駆動シャフトの回転順に示す、図9のC−C断面図。
駆動シャフトの回転順に示す、図9のC−C断面図。
【図11】本発明の実施の形態の第8例を示す断面図。
【図12】図11のD−D断面図。
【図13】図11のE部拡大図。
【図14】本発明の実施の形態の第9例を示す断面図。
【図15】図14のF−F断面図。
【図16】図14のG部拡大図。
【図17】本発明の実施の形態の第10例を示す、図1
6と同様の図。
6と同様の図。
【図18】同第11例を示す断面図。
【図19】従来の冷却水ポンプの1例を示す断面図。
1 ハウジング 2 駆動軸 3 プーリ 4、4a、4b インペラ 5 吸入口 6 吐出口 7 メカニカルシール 8 ケーシング 9 取付フランジ 10 ボルト 11 シリンダブロック 12 ウォータジャケット 13、13a プーリ 14 複列転がり軸受 15 ベルト 16 偏心円筒部 17 深溝型玉軸受 18 段部 19 第一の滑り軸受 20 第二の滑り軸受 21 第三の滑り軸受 22 偏心孔 23、23a、23b、23c ベローズ 24 駆動シャフト 25 クランプ金具 26 空間 27 吸入側通路 28 吐出側通路 29 駆動軸 30 玉軸受 31 回転板 32 駆動側球状凹部 33 従動側球状凹部 34 駆動シャフト 35 揺動軸受 36a、36b 球状部 37 第一の球面状滑り軸受 38 第二の球面状滑り軸受 39 複列玉軸受 40 内側固定筒 41 外側固定環 42 鍔部 43 可撓膜 44 芯材 45 第一の係止フック 46 凹孔 47 第二の係止フック 48 引っ張りばね 49 腕片 50、50a、50b ガイドピン 51 段部 52 ガイド溝 53 腕片 54、54a 円孔 55 密封装置 56 内径側芯金 57 外径側芯金 58 回り止めリング 59、59a 円輪部 60 バックアップリング 61 ガイド突部 62 係止突部 63 係止切り欠き 64 玉軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 幸一 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 赤羽 幸広 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状のケーシングと、このケーシング外
に設けられて自転軸を中心に自転運動する回転駆動部材
と、移送すべき液体の流路途中に露出する状態で上記ケ
ーシングに、自転自在に支持されたインペラと、上記ケ
ーシング内に挿通されて上記回転駆動部材と上記インペ
ラとを連結し、この回転駆動部材の自転運動に伴って、
少なくとも上記インペラ側の端部を上記自転軸の周囲で
公転運動させる駆動シャフトと、弾性材により造られて
この駆動シャフトの外周面と上記ケーシングの内周面と
の間の隙間を塞ぐ密封部材とを備え、上記駆動シャフト
のインペラ側端部をインペラに、このインペラの回転中
心からずれた位置で係合させる事により、上記公転運動
に伴ってこのインペラを自転させる回転駆動機構を構成
した液体移送ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8319847A JPH09296792A (ja) | 1996-02-02 | 1996-11-29 | 液体移送ポンプ |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1790896 | 1996-02-02 | ||
JP8-51958 | 1996-03-08 | ||
JP5195896 | 1996-03-08 | ||
JP8-17908 | 1996-03-08 | ||
JP8319847A JPH09296792A (ja) | 1996-02-02 | 1996-11-29 | 液体移送ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296792A true JPH09296792A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=27282000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8319847A Pending JPH09296792A (ja) | 1996-02-02 | 1996-11-29 | 液体移送ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015094302A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ウォータポンプ |
CN105134966A (zh) * | 2015-09-17 | 2015-12-09 | 浙江长城减速机有限公司 | 釜用机械传动全密封装置 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP8319847A patent/JPH09296792A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015094302A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ウォータポンプ |
CN105134966A (zh) * | 2015-09-17 | 2015-12-09 | 浙江长城减速机有限公司 | 釜用机械传动全密封装置 |
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