JPH09296170A - ポット苗の根鉢凝固方法 - Google Patents
ポット苗の根鉢凝固方法Info
- Publication number
- JPH09296170A JPH09296170A JP8142101A JP14210196A JPH09296170A JP H09296170 A JPH09296170 A JP H09296170A JP 8142101 A JP8142101 A JP 8142101A JP 14210196 A JP14210196 A JP 14210196A JP H09296170 A JPH09296170 A JP H09296170A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pot
- seedlings
- soil
- seedling
- root
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05F—ORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
- C05F11/00—Other organic fertilisers
- C05F11/02—Other organic fertilisers from peat, brown coal, and similar vegetable deposits
- C05F11/04—Horticultural earth from peat
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移植前にポット苗箱で生育した苗の根鉢部分
に凝固剤を浸透させて凝固するのに、各ポット苗の根鉢
部分に凝固剤を速く均一に浸透させることができなかっ
た。 【解決手段】 容器に育苗用培養土を充填、播種して育
苗管理を行い移植用ポット苗を育成し、凝固液で処理し
て、該ポット苗の根鉢を凝固させて移植を行なうものに
おいて、容器内の育苗培養土表面を容器の上端面より低
く保つことにより、凝固液を施用時容器上部に凝固液が
滞留するようにして、根鉢部分を速く均一凝固させる。
に凝固剤を浸透させて凝固するのに、各ポット苗の根鉢
部分に凝固剤を速く均一に浸透させることができなかっ
た。 【解決手段】 容器に育苗用培養土を充填、播種して育
苗管理を行い移植用ポット苗を育成し、凝固液で処理し
て、該ポット苗の根鉢を凝固させて移植を行なうものに
おいて、容器内の育苗培養土表面を容器の上端面より低
く保つことにより、凝固液を施用時容器上部に凝固液が
滞留するようにして、根鉢部分を速く均一凝固させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水稲、野菜、花卉な
どの農作物のポット苗を育成し、移植前にその根鉢部分
を凝固剤にて凝固させる方法に関わる。
どの農作物のポット苗を育成し、移植前にその根鉢部分
を凝固剤にて凝固させる方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】近年農園芸作業の合理化、省力化が進む
なか、移植作業の機械化が大きな課題としてクローズア
ップされている。とりわけ野菜、花卉における移植作業
の効率化が強く求められており、これに対応する技術と
して、成形されたプスチックスなどの育苗容器を用い
て、大量に集中して苗生産を行い移植するシステムが実
用化され普及しつつある。このようなプラスチックスな
どの成形容器を用いた大量苗生産システムと、生産苗の
移植システムは比較的均一で揃った苗を得やすく、また
生産苗が培土の付いた土付き苗であることから活着が早
く、しかも活着割合も高い利点がある。
なか、移植作業の機械化が大きな課題としてクローズア
ップされている。とりわけ野菜、花卉における移植作業
の効率化が強く求められており、これに対応する技術と
して、成形されたプスチックスなどの育苗容器を用い
て、大量に集中して苗生産を行い移植するシステムが実
用化され普及しつつある。このようなプラスチックスな
どの成形容器を用いた大量苗生産システムと、生産苗の
移植システムは比較的均一で揃った苗を得やすく、また
生産苗が培土の付いた土付き苗であることから活着が早
く、しかも活着割合も高い利点がある。
【0003】しかしながら、このような成形容器のなか
で育成され、育苗培土と共に移植される苗は、移植され
る際に苗の培養土部分(根鉢)が崩壊し易く移植作業の
効率を低下させる欠点があった。特に農園芸作物のなか
でも、根量の少ないタマネギ、ネギ、ニラなどの野菜
や、菊などの花卉は移植時に根鉢が崩壊し易く移植が困
難である。これまで育苗用培養土にピートモス等の繊維
状の有機質素材を添加し、水を加えて混練した湿土を用
いたり、アクリルアミド重合体を育苗培養土に添加、混
合して培養土の凝固を行なう方法などが知られている
が、水を加えて混練した湿土を使用する方法は、培養土
が粘土状となり流動性がなくなるため、成型容器への充
填が機械的に行なえず、またアクリルアミド重合体を育
苗培養土に予め添加、混合する方式では、培養土を凝
固、固化させるために移植前に培土を数日間に亘り、乾
燥させなければならない煩雑さがあった。この課題を解
決すべく本出願人らは特開平4−335826号公報に
おいて、移植前にアルギン酸塩水溶液にて育苗培土を処
理することにより上記のような欠点が解消され、均一で
崩壊しにくい根鉢部分を簡便かつ迅速に得ることのでき
ることを発明、提案した。この発明におけるアルギン酸
塩水溶液の処理方法はその請求項2、3に記載されてい
る如く、上方からの潅水と、溶液中への浸漬の2つの方
法がある。
で育成され、育苗培土と共に移植される苗は、移植され
る際に苗の培養土部分(根鉢)が崩壊し易く移植作業の
効率を低下させる欠点があった。特に農園芸作物のなか
でも、根量の少ないタマネギ、ネギ、ニラなどの野菜
や、菊などの花卉は移植時に根鉢が崩壊し易く移植が困
難である。これまで育苗用培養土にピートモス等の繊維
状の有機質素材を添加し、水を加えて混練した湿土を用
いたり、アクリルアミド重合体を育苗培養土に添加、混
合して培養土の凝固を行なう方法などが知られている
が、水を加えて混練した湿土を使用する方法は、培養土
が粘土状となり流動性がなくなるため、成型容器への充
填が機械的に行なえず、またアクリルアミド重合体を育
苗培養土に予め添加、混合する方式では、培養土を凝
固、固化させるために移植前に培土を数日間に亘り、乾
燥させなければならない煩雑さがあった。この課題を解
決すべく本出願人らは特開平4−335826号公報に
おいて、移植前にアルギン酸塩水溶液にて育苗培土を処
理することにより上記のような欠点が解消され、均一で
崩壊しにくい根鉢部分を簡便かつ迅速に得ることのでき
ることを発明、提案した。この発明におけるアルギン酸
塩水溶液の処理方法はその請求項2、3に記載されてい
る如く、上方からの潅水と、溶液中への浸漬の2つの方
法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上方からのア
ルギン酸塩水溶液を移植苗に潅水する方法は省力的であ
り、かつ能率的に作業を実施できる利点があるが、アル
ギン酸塩水溶液は粘性があり、水に比べるとやや浸透性
に劣る。上端にて多数の育苗容器(セル)を連結した成
形容器(マルチポット)の場合、成形容器の表面まで土
を詰めるため溶液の浸透スピードが各育苗容器(セル)
毎に異なり、そのため表面を流動し各育苗容器(セル)
のなかに均一に浸透せず、いくら潅水作業を丁寧に行な
って溶液を均一潅水しても、各育苗容器(セル)への浸
透量は大きくバラツキ、このため揃った根鉢強度を得る
ことができなかった。一方溶液中へ浸漬する方法は均一
に浸透させることはできるが、手間がかかり、能率的な
作業を行なうことができない問題があった。
ルギン酸塩水溶液を移植苗に潅水する方法は省力的であ
り、かつ能率的に作業を実施できる利点があるが、アル
ギン酸塩水溶液は粘性があり、水に比べるとやや浸透性
に劣る。上端にて多数の育苗容器(セル)を連結した成
形容器(マルチポット)の場合、成形容器の表面まで土
を詰めるため溶液の浸透スピードが各育苗容器(セル)
毎に異なり、そのため表面を流動し各育苗容器(セル)
のなかに均一に浸透せず、いくら潅水作業を丁寧に行な
って溶液を均一潅水しても、各育苗容器(セル)への浸
透量は大きくバラツキ、このため揃った根鉢強度を得る
ことができなかった。一方溶液中へ浸漬する方法は均一
に浸透させることはできるが、手間がかかり、能率的な
作業を行なうことができない問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような状況のもと、
発明者らは、各々独立している育苗容器(セル)の培養
土のなかへアルギン酸塩水溶液を上方より灌水して均一
に滲透させる方法を種々検討した結果、上端にて連結さ
れた成形容器(マルチポット)にて育苗する場合には、
各成形容器内の培養土表面を上端面より低くしておきア
ルギン酸塩水溶液施用時、この部分に該溶液を一時滞留
させて徐々に培養土内に滲透させることにより目的を達
成することができた。即ち本発明は容器に育苗用培養土
を充填、播種して育苗管理を行い移植用ポット苗を育成
し、移植前に凝固液で処理して、該ポット苗の根鉢を凝
固させて移植を行なうものにおいて、容器内の育苗培養
土表面を容器の上端面より低く保つことにより、凝固液
を施用時容器上部に凝固液が滞留するようにしたことを
特徴とするポット苗の根鉢凝固方法に関わる。
発明者らは、各々独立している育苗容器(セル)の培養
土のなかへアルギン酸塩水溶液を上方より灌水して均一
に滲透させる方法を種々検討した結果、上端にて連結さ
れた成形容器(マルチポット)にて育苗する場合には、
各成形容器内の培養土表面を上端面より低くしておきア
ルギン酸塩水溶液施用時、この部分に該溶液を一時滞留
させて徐々に培養土内に滲透させることにより目的を達
成することができた。即ち本発明は容器に育苗用培養土
を充填、播種して育苗管理を行い移植用ポット苗を育成
し、移植前に凝固液で処理して、該ポット苗の根鉢を凝
固させて移植を行なうものにおいて、容器内の育苗培養
土表面を容器の上端面より低く保つことにより、凝固液
を施用時容器上部に凝固液が滞留するようにしたことを
特徴とするポット苗の根鉢凝固方法に関わる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明について詳述すると、本発
明で使用する凝固剤としては、水溶性のアルギン酸塩な
どがあり、より具体的には例えばアルギン酸塩のNa、
Kなどのアルカリ金属塩やアンモンニウム塩がある。こ
のアルギン酸塩水溶液を処理するに当たっては、上方か
ら育苗培養土全体(容器内の培養土全体)に十分滲透す
る量のアルギン酸塩水溶液を灌水する。使用するアルギ
ン酸塩水溶液の濃度は通常0.05〜1.0重量%程度
であり、また粘度系数であるなら10〜20cps程度
である。また溶液が根鉢内の培養土に滲透するに要する
時間は培養土の種類、根鉢のサイズにもよるが、通常1
分間程度であり、凝固作用は滲透と同時に開始され、通
常数分間で完了する。凝固スピードはこのように速いこ
とから、この溶液処理を移植作業直前に施すことが可能
である。本発明において使用される苗や、培養土の種類
は特に限定されるものではなく培土としては一般に使用
されているものが使用でき、Ca(OH)2のようなP
H調整剤を含んでいるものでもよい。また苗としては野
菜、花卉、樹木、稲などの苗が使用できる。
明で使用する凝固剤としては、水溶性のアルギン酸塩な
どがあり、より具体的には例えばアルギン酸塩のNa、
Kなどのアルカリ金属塩やアンモンニウム塩がある。こ
のアルギン酸塩水溶液を処理するに当たっては、上方か
ら育苗培養土全体(容器内の培養土全体)に十分滲透す
る量のアルギン酸塩水溶液を灌水する。使用するアルギ
ン酸塩水溶液の濃度は通常0.05〜1.0重量%程度
であり、また粘度系数であるなら10〜20cps程度
である。また溶液が根鉢内の培養土に滲透するに要する
時間は培養土の種類、根鉢のサイズにもよるが、通常1
分間程度であり、凝固作用は滲透と同時に開始され、通
常数分間で完了する。凝固スピードはこのように速いこ
とから、この溶液処理を移植作業直前に施すことが可能
である。本発明において使用される苗や、培養土の種類
は特に限定されるものではなく培土としては一般に使用
されているものが使用でき、Ca(OH)2のようなP
H調整剤を含んでいるものでもよい。また苗としては野
菜、花卉、樹木、稲などの苗が使用できる。
【0007】(実施例1)機械移植用連結型プラスチッ
クポットトレー(みのる産業株式会社製、315mm×
619mm、448ポット)を用いて1ポットに1粒宛
タマネギ種子を播種、育成し自動移植機(みのる産業株
式会社製、タマネギ移植機OP−4、OP−41)にて
植付ける場合につき説明する。この機械移植用連結型プ
ラスチックポットトレー1(以下本実施例において、本
トレーと称す)は、図1に示すもので底面にY字形の切
れ目を有する小ポットを上端で多数連結したものであ
る。小ポットは上端開口部の直径が16mm、底面直径
が13mm、高さ25mmのもので、このような小ポッ
トが縦32列、横14列計448ケ連結されている。両
側に設けた角穴2は土詰め播種機、移植機にセットした
際に、本トレーを送る送り穴である。各小ポット底面の
Y字形の切れ目は排水穴となると共に、ここから根の一
部が苗床土中へ伸び出し、養水分を吸収する。さらに自
動移植機に装着したときは開閉自在な弁となって、底か
ら苗を押出すことを可能にするものである。本トレーに
図3に示す土詰め播種機3を用いて、図2に示す土入れ
a、マス切りb、土押えc,播種d、覆土e、マス切り
f、土押えgの作業工程でタマネギ種子4を播種し、図
4の如く整地した育苗ハウス5の地床面6に本トレーの
底面を密着させて育苗する。種子が発芽、生育し、草丈
が10cm〜15cmになった頃(約2ケ月後)、アル
ギン酸ナトリュウム水溶液(0.75重量%)を本トレ
ー1枚当り1.5l(3.3ml/小ポット)を生育し
た苗の上部からジョーロにて灌水し処理した。この時溶
液は本トレーの各小ポットの上部の窪み(深さ約5m
m)に一時滞留し、5分間後に完全に培養土中へ滲透し
た。そこで本トレーを地床面6より剥ぎ取り、タマネギ
苗7を各小ポット底面のY字形の切れ目に背面から押出
杆8を挿通して押出、植付け装置で植える自動移植機
(みのる産業株式会社製タマネギ移植機OP−4、OP
−41)にて圃場に定植したところ、根鉢は崩れず10
0%の精度で植付けできミスはなかった。図5は自動移
植機(みのる産業株式会社製タマネギ移植機OP−4、
OP−41)にて、本トレーで育成したタマネギ苗7を
背面から押し抜く状態を示したものである。このよう
に、アルギン酸ナトリュウム水溶液を浸透処理し、根鉢
部を凝固させたタマネギ苗7は、本トレー背面から挿通
する押出杆8が培養土のなかにはまりこんで押出しがで
きず、培養土が小ポットのなかに残留するようなことが
ない。
クポットトレー(みのる産業株式会社製、315mm×
619mm、448ポット)を用いて1ポットに1粒宛
タマネギ種子を播種、育成し自動移植機(みのる産業株
式会社製、タマネギ移植機OP−4、OP−41)にて
植付ける場合につき説明する。この機械移植用連結型プ
ラスチックポットトレー1(以下本実施例において、本
トレーと称す)は、図1に示すもので底面にY字形の切
れ目を有する小ポットを上端で多数連結したものであ
る。小ポットは上端開口部の直径が16mm、底面直径
が13mm、高さ25mmのもので、このような小ポッ
トが縦32列、横14列計448ケ連結されている。両
側に設けた角穴2は土詰め播種機、移植機にセットした
際に、本トレーを送る送り穴である。各小ポット底面の
Y字形の切れ目は排水穴となると共に、ここから根の一
部が苗床土中へ伸び出し、養水分を吸収する。さらに自
動移植機に装着したときは開閉自在な弁となって、底か
ら苗を押出すことを可能にするものである。本トレーに
図3に示す土詰め播種機3を用いて、図2に示す土入れ
a、マス切りb、土押えc,播種d、覆土e、マス切り
f、土押えgの作業工程でタマネギ種子4を播種し、図
4の如く整地した育苗ハウス5の地床面6に本トレーの
底面を密着させて育苗する。種子が発芽、生育し、草丈
が10cm〜15cmになった頃(約2ケ月後)、アル
ギン酸ナトリュウム水溶液(0.75重量%)を本トレ
ー1枚当り1.5l(3.3ml/小ポット)を生育し
た苗の上部からジョーロにて灌水し処理した。この時溶
液は本トレーの各小ポットの上部の窪み(深さ約5m
m)に一時滞留し、5分間後に完全に培養土中へ滲透し
た。そこで本トレーを地床面6より剥ぎ取り、タマネギ
苗7を各小ポット底面のY字形の切れ目に背面から押出
杆8を挿通して押出、植付け装置で植える自動移植機
(みのる産業株式会社製タマネギ移植機OP−4、OP
−41)にて圃場に定植したところ、根鉢は崩れず10
0%の精度で植付けできミスはなかった。図5は自動移
植機(みのる産業株式会社製タマネギ移植機OP−4、
OP−41)にて、本トレーで育成したタマネギ苗7を
背面から押し抜く状態を示したものである。このよう
に、アルギン酸ナトリュウム水溶液を浸透処理し、根鉢
部を凝固させたタマネギ苗7は、本トレー背面から挿通
する押出杆8が培養土のなかにはまりこんで押出しがで
きず、培養土が小ポットのなかに残留するようなことが
ない。
【0007】(実施例2)図6は他の連結型プラスチッ
クポットトレー9(ヤンマー農機製、30cm×60c
m、200ポット)であり、各ポットは上面が25mm
角、底面が10mm角、高さ45mmの略角錐台であ
り、底面中央には直径8mmの底穴があいた他の連結型
プラスチックポットトレー9(ヤンマー農機製、30c
m×60cm、200ポット)に市販の園芸培土を詰め
て、レタスの種子を1粒ずつ播き1週間棚にて育苗し
た。定植前日にアルギン酸ナトリュウム水溶液(0.5
重量%)を上方より、トレー当り1.5l(7.5ml
/ポット)噴霧器にてむらなく灌水した。この時トレー
各ポットの上部には約7mmの窪みがあり、溶液はこの
なかに一時的に滞留したが、約30分後には、完全に培
養土中に浸透した。ポットの底穴から指で押し上げる
と、レタス苗10、は根鉢が崩壊することなく、図7に
示す状態で容易に取出すことができた。
クポットトレー9(ヤンマー農機製、30cm×60c
m、200ポット)であり、各ポットは上面が25mm
角、底面が10mm角、高さ45mmの略角錐台であ
り、底面中央には直径8mmの底穴があいた他の連結型
プラスチックポットトレー9(ヤンマー農機製、30c
m×60cm、200ポット)に市販の園芸培土を詰め
て、レタスの種子を1粒ずつ播き1週間棚にて育苗し
た。定植前日にアルギン酸ナトリュウム水溶液(0.5
重量%)を上方より、トレー当り1.5l(7.5ml
/ポット)噴霧器にてむらなく灌水した。この時トレー
各ポットの上部には約7mmの窪みがあり、溶液はこの
なかに一時的に滞留したが、約30分後には、完全に培
養土中に浸透した。ポットの底穴から指で押し上げる
と、レタス苗10、は根鉢が崩壊することなく、図7に
示す状態で容易に取出すことができた。
【0008】
【発明の効果】このように本発明によるならば、連結型
プラスチックポットトレーの各小ポットに対して、上方
より通常の水やりのごとく一定量の凝固液をバラツキな
く施用することができる。従って、各ポットの根鉢部分
を凝固液にて確実に固めることが出来るので、移植作業
を容易、確実に、しかも能率的に行なうことができ、し
かも移植後の活着、生育の揃いもよい実益を有する。
プラスチックポットトレーの各小ポットに対して、上方
より通常の水やりのごとく一定量の凝固液をバラツキな
く施用することができる。従って、各ポットの根鉢部分
を凝固液にて確実に固めることが出来るので、移植作業
を容易、確実に、しかも能率的に行なうことができ、し
かも移植後の活着、生育の揃いもよい実益を有する。
【図1】機械移植用連結型プラスチックポットトレーの
斜視図である。
斜視図である。
【図2】機械移植用連結型プラスチックポットトレーに
土詰め播種機を用いて播種を行う作業工程の説明図であ
る。
土詰め播種機を用いて播種を行う作業工程の説明図であ
る。
【図3】播種作業時の土詰め播種機の断面側面図であ
る。
る。
【図4】播種した機械移植用連結型プラスチックポット
トレーを育苗ハウスの地床面に並べて育苗する状態を示
す断面側面図である。
トレーを育苗ハウスの地床面に並べて育苗する状態を示
す断面側面図である。
【図5】機械移植用連結型プラスチックポットトレーで
育成したタマネギ苗を背面から押出杆で押し抜く状態を
示す断面側面図である。
育成したタマネギ苗を背面から押出杆で押し抜く状態を
示す断面側面図である。
【図6】レタス苗を育成した農機製連結型プラスチック
ポツトトレーの斜視図である。
ポツトトレーの斜視図である。
【図7】農機製連結型プラスチックポツトトレーで育成
したレタス苗に凝固剤を施用し、ポットの底から指で押
し上げて取り出したレタス苗を示す図である。
したレタス苗に凝固剤を施用し、ポットの底から指で押
し上げて取り出したレタス苗を示す図である。
1、9 連結型プラスチックポットトレー 3 土詰め播種機 7 タマネギ苗
Claims (1)
- 【請求項1】 容器に育苗用培養土を充填、播種して育
苗管理を行い移植用ポット苗を育成し、凝固液で処理し
て、該ポット苗の根鉢を凝固させて移植を行なうものに
おいて、容器内の育苗培養土表面を容器の上端面より低
く保つことにより、凝固液を施用時容器上部に凝固液が
滞留するようにしたことを特徴とするポット苗の根鉢凝
固方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8142101A JPH09296170A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ポット苗の根鉢凝固方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8142101A JPH09296170A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ポット苗の根鉢凝固方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296170A true JPH09296170A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15307461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8142101A Pending JPH09296170A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ポット苗の根鉢凝固方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296170A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021817A (ko) * | 2002-09-05 | 2004-03-11 | 강재덕 | 포트 및 상토 자동 공급장치 |
KR100426468B1 (ko) * | 2001-06-29 | 2004-04-17 | 대한민국 | 포트 상토 충전기 |
JP2017176027A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | ミヨシ油脂株式会社 | 育苗培地用固結剤およびこれを用いた育苗培地 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8142101A patent/JPH09296170A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100426468B1 (ko) * | 2001-06-29 | 2004-04-17 | 대한민국 | 포트 상토 충전기 |
KR20040021817A (ko) * | 2002-09-05 | 2004-03-11 | 강재덕 | 포트 및 상토 자동 공급장치 |
JP2017176027A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | ミヨシ油脂株式会社 | 育苗培地用固結剤およびこれを用いた育苗培地 |
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