JPH09295309A - 分割繊維板の接着方法 - Google Patents

分割繊維板の接着方法

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JPH09295309A
JPH09295309A JP13582496A JP13582496A JPH09295309A JP H09295309 A JPH09295309 A JP H09295309A JP 13582496 A JP13582496 A JP 13582496A JP 13582496 A JP13582496 A JP 13582496A JP H09295309 A JPH09295309 A JP H09295309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分割MDFにおける分割面のうねりを修正して
美感に優れた製品を製造することができる分割繊維板の
接着方法の提供。 【解決手段】繊維板を刃物により所定の厚さに切削或い
は切断して分割繊維板を形成する。分割繊維板を約10
0℃以上に加熱された表面が平面状の熱盤により約4k
g/cm2 以上の圧力にて約20秒以上圧締して分割面
におけるうねりを平坦状に修正した後板材に積層接着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分割繊維板の接
着方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、特願平8
−87611号において、ファイバーボード、特に半硬
質繊維板(Medium-Density Fiberboard 以下、これを略
してMDFとする)を厚さ方向へ分割切断して分割MD
F板に形成した後、該分割MDF板を、例えば合板等の
板材表面に積層接着し、更に積層接着された分割MDF
板の表面に突板を積層接着してフローリング(床材)を
製造する方法を提案した。
【0003】上記MDFを厚さ方向へ分割切断する際、
該MDFは分割切断刃による先割れを発生しながら分割
切断されるが、この先割れはMDFにおける材質の部分
的な違いによりその方向を変化させながら発生してい
る。このため、分割MDF板は、その分割面が平坦では
なく、小さなうねりが分割された方向へ全体的に連続し
ながら発生して凹凸状になっている。
【0004】このような分割MDF板を合板等の板材表
面に対してその分割面を板材に相対させて接着した後に
分割MDF板の非分割面に突板をそのまま積層接着する
と、突板の表面に分割MDF板における分割面のうねり
が肉眼で視認し得る程度に表われ、床材表面の美感を悪
くして商品価値を低くする原因になっていた。特に、上
記のように積層接着された突板の表面にラッカー、ワニ
ス等の光沢を有した塗料を塗装した場合には、突板表面
に表われるうねりが強調されることになり、該床材の商
品価値を大きく損っていた。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、分
割MDFにおける分割面のうねりを修正して美感に優れ
た製品を製造することができる分割繊維板の接着方法を
提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】このため請求項1は、
繊維板を刃物により所定の厚さに切削或いは切断して分
割繊維板を形成する。該分割繊維板の分割面には微小な
凹凸状のうねりが分割宝庫の全体に生じている。この分
割繊維板を単体で約100℃以上に加熱された表面が平
面状の熱盤により約4kg/cm2 以上の圧力にて約2
0秒以上圧締し、分割面における上記うねりを平坦状に
修正した後、板材に積層接着する。
【0007】又、請求項2は、繊維板を刃物により所定
の厚さに切削或いは切断して分割繊維板を形成する。上
記のように形成された分割繊維板及び板材を、接着剤を
介して積層した後に、約100℃以上に加熱された表面
が平面状の熱盤により約4kg/cm2 以上の圧力にて
約20秒以上圧締して分割繊維板の分割面におけるうね
りを平坦状に修正しながら積層接着する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
従って説明する。
【0009】実施の形態1 先ず、MDF1の分割切断方法を説明すると、図1及び
2において、加熱圧締装置7の搬送方向下手側には上下
一対の噴霧ノズル5が搬送直交方向の全体にわたるよう
に配置され、夫々の噴霧ノズル5は近傍に設けられた板
検出器(図示せず)が搬送される繊維板としてのMDF
1の搬送方向前端を検知した後から、該MDF1を検知
し続けている間、MDF1の表面及び裏面に対して搬送
直交方向にわたって水を噴霧状に吹付けて付着させる。
噴霧ノズル5によりMDF1の表裏面全体に吹付けられ
る水の量はMDF1が、例えば縦900mm、横180
0mmの大きさにあっては、約200cc(片面に対し
て約100cc)となるように調整される。MDF1の
表面及び裏面に吹付けられる水の量は、該MDF1の厚
さ、比重(硬さ)、木質繊維の種類等により約200〜
400cc(片面に対して約100cc〜200cc)
の範囲で決定すればよい。尚、MDF1の材質によって
は噴霧ノズル5により水を付着させることなく、そのま
ま後述する加熱圧締装置7により熱圧締してもよい。
【0010】噴霧ノズル5の搬送方向下手側に配置され
る加熱圧締装置7はMDF1より若干大きい大きさで、
相対する上下一対の熱盤9a・9b及び上方の熱盤9b
を熱盤9aに向って移動する油圧シリンダーの上下動部
材11からなり、下方の熱盤9aはその上面がMDF1
の搬送面とほぼ一致した高さに設置されると共に上方の
熱盤9bは上下動部材11により、後述する金属ベルト
15上に載置されて下方の熱盤9a上面に位置するMD
F1を約2kg/cm2 の圧力で圧締する。又、各熱盤
9a・9b内には蒸気を流通させる加熱パイプ或いは電
熱ヒータ等の加熱部材(図示せず)が設けられ、該加熱
部材により各熱盤9a・9bが約120〜180℃に加
熱される。
【0011】図1に示す熱盤9aの左右端側(搬送方向
上手及び下手)に回転駆動可能に設けられたロール13
a・13bには無端状で、例えばステンレス板等の金属
ベルト15が張設され、ロール13a・13bの回転駆
動に伴って走行する金属ベルト15はMDF1を、熱盤
9aの上面側へ位置させると共に熱盤9a・9bによる
MDF1の加熱圧締後にはMDF1を後述する分割切断
装置17へ搬送するように間欠走行される。金属ベルト
15により搬送されるMDF1を熱盤9aの上面側に位
置させるロール13a・13bの回転及び停止制御方法
としては、噴霧ノズル5に設けた板検知器がMDF1の
搬送方向前端を検知した際にロール13a・13bを回
転駆動させると共にカウンタ(図示せず)を起動させ、
該カウンタが所定のパルス数を計測した際にロール13
a・13bの回転駆動を停止させるように制御すればよ
い。
【0012】又、各熱盤9a・9bによるMDF1の加
熱圧締時間は約5〜15秒の間で適宜選択すればよい。
即ち、熱盤9a・9bの温度が低い場合には加熱圧締時
間を長くし、反対に熱盤9a・9bの温度が高い場合に
は加熱圧締時間を短くすればよく、例えば板厚が2.7
mmのMDF1の場合、熱盤9a・9bの温度が約150
℃で、少なくとも5秒程度の時間が要求される。
【0013】上記した所定の加熱圧締時間が経過した際
にロール13a・13bを再び回転駆動して加熱圧締さ
れたMDF1を、加熱圧締装置7の搬送方向下手側に配
置された分割切断装置17へ搬送させる。
【0014】該分割切断装置17のフレーム(図示せ
ず)には電動モータ(図示せず)が連結され、常に図示
する矢印方向(図2に示す)へ回転駆動する上下一対の
駆動軸19a・19bが、MDF1の搬送方向と直交す
る方向に軸線を有して回転駆動するように支持されてい
る。各駆動軸19a・19bには外周に多数の突刺刃2
1a・23aを有した多数の突刺ロール21・23が軸
線方向へ一定の間隔をおき、かつ突刺刃21a・23a
相互の間隔がMDF1の厚さより若干狭い間隔となるよ
うに回り止めされて取付けられている。上記した突刺ロ
ール21・23の相互間隔はMDF1の厚さが、例えば
約2.7mmの場合には約1〜2mmとなるようにMD
F1の表面及び裏面に対し、突刺刃21a・23aがM
DF1を突き抜けるのを回避しながら確実に突刺してM
DF1に突刺ロール21・23の回転駆動力を付与でき
る範囲で設定すればよい。
【0015】突刺ロール21・23の搬送方向上手側に
位置するフレームには上下一対で多数組の規制部材25
・27が夫々の突刺ロール21・23間に位置し、かつ
その先端が駆動軸19a・19bの軸線を結ぶ上下仮想
線L1 (図2に示す)より搬送方向下手側に位置すると
共に駆動軸19a・19b間の中間点を通る水平仮想線
L2 (図2に示す)に対して等距離をおいて相対するよ
うに固定されている。そして各規制部材25・27の先
端の間隔は分割切断しようとするMDF1の厚さの約9
0%の距離に設定される。
【0016】駆動軸19a・19bの搬出側に位置する
フレームには分割刃29が、その刃先が上記した水平仮
想線L2 上に位置した状態で搬入側を向くように固定さ
れている。該分割刃29はその刃先角が、例えば24度
で、水平仮想線L2 に対して上方及び下方へ等しい角度
で傾斜して振り分けた刃先面29a・29bを有した形
状からなる。
【0017】駆動軸19a・19bの搬出側で、夫々の
突刺ロール21・23間に位置するフレームには上下一
対で多数組のはがし部材31・33が夫々相対して固定
され、各はがし部材31・33の先端は分割刃29付近
に位置し、かつ突刺ロール21・23における突刺刃2
1a・23a先端の回転軌跡と交差する当接面31a・
33aを有している。
【0018】そしてMDF1は以下のように分割切断さ
れる。
【0019】搬送されるMDF1の先端が噴霧ノズル5
に設けられた板検出器を通過すると、噴霧ノズル5から
MDF1の表面及び裏面の全体にわたって水が噴霧状に
吹付けられた後にロール13a・13bの回転駆動に伴
って走行する金属ベルト15上に移載されて熱盤9aの
上面側に位置される。そしてMDF1が熱盤9aの上面
に位置されると、上下動部材11を作動して上方の熱盤
9bを、下方の熱盤9a上に位置する金属ベルト15上
のMDF1に向って移動し、MDF1を予め設定された
時間の間、加熱及び圧締させる。該MDF1における木
質繊維は熱盤9a・9bによる加熱圧締に伴う熱及び熱
により水蒸気化して浸透する水分により柔軟化される。
【0020】次に、熱盤9a・9bによる所定の加熱圧
締時間が経過すると、復動する上下動部材11により熱
盤9bを上方へ移動してMDF1から離間させると共に
ロール13a・13bを再び回転駆動してMDF1を回
転する突刺ロール21・23間に突入し、その表面及び
裏面に突刺する突刺刃21a・23aにより大きな搬送
力で分割刃29側へ搬送させる。そしてMDF1は突刺
ロール21・23の回転による搬送に伴って厚さ方向の
ほぼ中間位置にて厚さと直交する方向の全体にわたって
作用する分割刃29により厚さ方向に二分された分割繊
維板としての分割MDF1a・1bに分割切断される。
このとき、MDF1は分割刃29の刃先直前箇所の表面
及び裏面に当接する規制部材25・27により厚さ方向
へ圧縮されるように加圧されているが、分割刃29の分
割切断に伴うMDF1の先割れを充分に防止することが
できない。又、分割切断された各分割MDF1a・1b
は分割刃29の刃先面29a・29bにより上方及び下
方へ夫々湾曲するように変形させられるが、上記したよ
うにMDF1の木質繊維が熱及び水により柔軟化されて
その弾性変形範囲が大きくなっているため、分割MDF
1a・1bがカーリングしたり、破断したりするのを少
なくしている。
【0021】上記のように分割切断された分割MDF1
a・1bは突刺ロール21・23の突刺刃21a・23
aに突刺した状態でその搬出側へ搬送された後、該突刺
ロール21・23における先端の回転軌跡と交差するは
がし部材31・33における当接面31a・33aに対
する当接に伴って突刺ロール21・23からはがし取ら
れた後、夫々のはがし位置に設けられた夫々の搬送装置
(図示せず)により搬出される。
【0022】MDF1を分割切断する際、分割刃29に
よる先割れの発生を抑制できず、分割MDF1a・1b
の分割面には先割れに起因するうねりが分割方向の全体
に連続して発生し、微小な凹凸状になっている。
【0023】このため、上記の方法により得られた一方
の分割MDF1a(1b)を、図3に示すように単体の
状態で加熱圧締装置35の熱盤35a・35b間にセッ
トしてその表裏面全体を加熱圧締させる。該加熱圧締装
置35による分割MDF1a(1b)の加熱温度、圧締
力及び時間は少なくとも100℃、4kg/cm2 、2
0秒であればよい。尚、上記加熱圧締装置35としては
合板製造工程で、複数枚の単板が積層された単板群を加
熱圧締して接着するホットプレス装置と同様の装置であ
ればよい。
【0024】分割MDF1a(1b)の分割面に発生し
ているうねりは、分割MDF1a(1b)の加熱に伴っ
てその繊維及びこれらを結合する接着剤が若干柔軟化さ
れ、この柔軟化した状態で圧締されることによりうねり
の高い箇所が塑性変形して低くなり、分割面が平坦状に
修正される。
【0025】図4に示すように分割面におけるうねりが
平坦状に修正された分割MDF1a(1b)の分割面に
対し、合板、平行合板(LVL)等の板材37を、酢酸
ビニル樹脂接着剤を介して積層した状態で、圧締装置4
3により約8kg/cm2 の圧力で常温により約20分
間、圧締して接着した後、図5に示すように板材37上
に積層接着された分割MDF1a(1b)の非分割面に
対し、突板39を圧締装置43により、上記と同様に酢
酸ビニル樹脂接着剤を介して約8kg/cm2の圧力で
常温により約20分間、圧締して接着することにより床
材41を形成している。
【0026】上記のように得られた床材41は図6に示
すように板材37と突板39との間に積層接着された分
割MDF1a(1b)の分割面が平坦状に修正されてい
るため、突板39の表面にうねりが認められなかった。
又、床材41の表面にラッカー、ワニス等の光沢を有し
た塗料を塗布した場合であっても、床材41の表面にう
ねりが殆ど認められなかった。
【0027】尚、分割MDF1a(1b)における分割
面のうねりは加熱圧締装置35による加熱圧締条件を1
20℃、8kg/cm2 、約20秒とすることにより平
坦状に修正することができるが、上記条件で加熱圧締時
間を約2分間とすることにより分割MDF1a(1b)
のうねりを平坦状に修正しながらその含水率が零に近い
絶乾状態にすることができる。そしてこのように絶乾状
態でうねりが修正された分割MDF1a(1b)を板材
37に積層接着した後に、大気中に放置しておくと、分
割MDF1a(1b)は空気中の水分を吸湿のみを行う
ことになり、しかもほぼ絶乾の状態から吸湿するため、
板材37における分割MDF1aが接着された側が単板
が接着された反対側より吸湿による延びが大きくなり、
板材37を、分割MDF1a(1b)が接着された側を
外側として湾曲させる。この傾向は板材37に積層接着
された分割MDF1a(1b)に突板39を積層接着し
た状態でも保たれるため、その突板39側が外側へ向っ
た湾曲した床材41に形成することができる。このた
め、上記のように湾曲した床材41にあっては、端部に
形成された凹部及び凸部相互を係合させながらさねはぎ
する際に、その作業性をよくすることができる。
【0028】又、MDF1を分割切断して分割MDF1
a・1bを形成する際、突刺ロール21・23の突刺刃
21a・23aをMDF1の表面に突刺させながら分割
刃29により分割切断しているため、分割MDF1a・
1bの非分割面には突刺刃21a・23aの突刺跡が残
っているが、板材37及び突板39を積層接着するに先
立って分割MDF1a(1b)を単体で加熱圧締するこ
とにより分割面におけるうねりを平坦状に修正しながら
突刺跡も修正することができる。この結果、加熱圧締処
理された分割MDF1a(1b)に対して板材37及び
突板39を上記と同様に積層接着した場合であっても、
突板39の表面に分割MDF1a(1b)の突刺跡が表
われにくくすることができる。
【0029】上記説明は、板材37と分割MDF1a
(1b)を酢酸ビニル樹脂接着剤により積層接着した
が、熱硬化性樹脂接着剤により両者を積層接着してもよ
い。この場合にあっては、両者を積層接着するに先立っ
て分割MDF1a(1b)を上記した加熱圧締条件の下
で、ほぼ絶乾状態となるように加熱圧締処理した後、板
材37に分割MDF1a(1b)に積層接着することに
より板材37における分割MDF1a(1b)側を外側
として湾曲させることができる。
【0030】上記説明は、分割切断された分割MDF1
a(1b)をそのまま熱盤35a・35bにより加熱圧
締処理したが、この加熱圧締処理に際して分割MDF1
a(1b)に対して水を全体的に吹付けるて加熱圧締処
理することにより分割面におけるうねり及び非分割面に
おける突刺跡を効率的に平坦状に修正することができ
る。
【0031】以下、加熱温度、圧締力及び時間を変えた
分割MDF1a(1b)に板材37及び突板39を夫々
積層接着して形成され、突板39表面にラッカーを塗布
した床板41の表面状態を図7〜図9に示す。尚、図7
〜図9において×印は床板41の表面にうねりが視認で
きる場合、△印は上記うねりが若干視認できる場合、○
印は上記うねりがほとんど視認できない場合を示す。
【0032】実施の形態2 上記した実施の形態1は、分割切断された分割MDF1
a(1b)を、単体で加熱圧締してその分割面に生じて
いるうねりを平坦状に修正した後に、板材37及び突板
39を夫々別に積層接着して床材41に形成したが、本
実施の形態2は板材37に対して分割切断された分割M
DF1a(1b)を、積層した状態で加熱圧締する。
【0033】即ち、板材37の表面に対し、厚さ方向に
分割切断された分割MDF1a(1b)を、その分割面
が板材37の表面側に位置し、かつ両者側に熱硬化性樹
脂接着剤を介して積層した後、これら分割MDF1a
(1b)及び板材37を加熱圧締装置35により加熱温
度が約120℃、圧力が16kg/cm2 にて約2分
間、加熱圧締することにより分割MDF1a(1b)の
分割面におけるうねりをほぼ平坦状に修正しながら熱硬
化性樹脂接着剤を硬化させて相互を接着することができ
る。
【0034】そして上記のように板材37に積層接着さ
れた分割MDF1a(1b)の非分割面に突板39を、
実施の形態1と同様の方法で積層接着して床材41を形
成した場合であっても、突板39表面においてうねりが
認められなかった。
【0035】変更実施形態 (1).MDF1を分割MDF1a・1bに分割切断する分
割切断装置17における分割刃29としては、図10に
示すように刃先を構成する一方の刃先面45aを、MD
F1の搬送方向に対して上方へ所定の角度で傾斜させる
と共に他方の刃先面45bを水平仮想線L2 と平行とな
るように形成した分割刃45であってもよい。この分割
刃45を使用してMDF1を厚さ方向へ分割切断する場
合、予めMDF1の上面のみを加熱又は水を付着させた
後に加熱してから分割切断すると、上方に位置する分割
MDF1aは刃先面45aの傾斜により上方へ変形させ
られるが、上記加熱処理よりカール現象が少なくなり、
又、下方の分割MDF1bは刃先面45bが水平仮想線
L2と平行となっているため、大きく変形することがな
く、カール現象を少なくしている。尚、分割刃45にお
ける各刃先面45a・45bは上記と反対に配置しても
よいことは勿論である。
【0036】(2).上記説明はMDF1を回転する突刺ロ
ール21・23により搬送しながら分割刃29により厚
さ方向に対して分割して分割MDF1a・1bを形成し
たが、刃物を往復移動して突板を切削する際に使用する
従来公知のスライサー装置によりMDFを分割切断して
もよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、分割MDFにおけるうねりを
修正して美感に優れた製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割繊維板の接着方法の概略を示す説明図であ
る。
【図2】分割切断装置例を示す略体縦断面図である。
【図3】分割繊維板の加熱圧締状態を示す説明図であ
る。
【図4】板材及び分割繊維板の圧締状態を示す説明図で
ある。
【図5】突板の接着状態を示す説明図である。
【図6】床板の一部を拡大して示す斜視図である。
【図7】加熱圧締条件の比較を示す説明図である。
【図8】加熱圧締条件の比較を示す説明図である。
【図9】加熱圧締条件の比較を示す説明図である。
【図10】分割切断装置例の変更例を示す略体縦断面図
である。
【符号の説明】
1 MDF、1a・1b 分割MDF、29 分割刃、
35 加熱圧締装置、35a・35b 熱盤、37 板
材、39 突板、41 床材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物により所定の厚さに切削或いは分割さ
    れた分割繊維板を、約100℃以上に加熱された表面が
    平面状の熱盤により約4kg/cm2 以上の圧力にて約
    20秒以上圧締した後に板材に積層接着する分割繊維板
    の接着方法。
  2. 【請求項2】刃物により所定の厚さに切削或いは分割さ
    れた分割繊維板及び板材を、接着剤を介して積層した状
    態で約100℃以上に加熱された表面が平面状の熱盤に
    より約4kg/cm2 以上の圧力にて約20秒以上圧締
    して積層接着する分割繊維板の接着方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、分割繊維板は
    セミハードボードとした分割繊維板の接着方法。
  4. 【請求項4】請求項2において、接着剤は熱硬化性樹脂
    接着剤とした分割繊維板の接着方法。
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JP2008173809A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd 木質系複合建築板の製造方法および木質系複合建築板
CN112720774A (zh) * 2020-11-12 2021-04-30 机械工业第九设计研究院有限公司 一种建筑工程用板材包边装置及其使用方法

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