JPH09295158A - スポット溶接ガン - Google Patents

スポット溶接ガン

Info

Publication number
JPH09295158A
JPH09295158A JP8109440A JP10944096A JPH09295158A JP H09295158 A JPH09295158 A JP H09295158A JP 8109440 A JP8109440 A JP 8109440A JP 10944096 A JP10944096 A JP 10944096A JP H09295158 A JPH09295158 A JP H09295158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
welding
spot welding
work
servo motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8109440A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Kamisada
光憲 神定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP8109440A priority Critical patent/JPH09295158A/ja
Publication of JPH09295158A publication Critical patent/JPH09295158A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/30Features relating to electrodes
    • B23K11/31Electrode holders and actuating devices therefor
    • B23K11/311Electrode holders and actuating devices therefor the actuating device comprising an electric motor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接作業の生産性を向上させることができる
スポット溶接ガンを提供する。 【解決手段】 第1および第2電極チップ(17,2
3)が固定取付けされた第1および第2ガンアーム(1
6,22)と、駆動源であるサーボモータ(35)と、
当該サーボモータ(35)の回転方向に対応する前記ガ
ンアーム(16,22)の一方を、被溶接物に向かい移
動させる選択駆動手段と、前記電極チップ(17,2
3)の間隔を検出する間隔検出手段と、前記サーボモー
タ(35)の変位量を検出する回転変位量検出手段とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被溶接物であるワ
ークの表裏両面から電極チップ(溶接電極)を加圧する
ことにより、ワークをスポット溶接するスポット溶接ガ
ンに関し、特に、溶接ガンをサーボモータにより作動さ
せるようにしたタイプに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、サーボ式スポ
ット溶接ガンは、フレームに対し進退移動自在である移
動式電極チップと、フレームに固定されるC字形状のア
ームの先端部に取り付けられる固定式電極チップとを有
している。
【0003】溶接位置のティーチングつまり教示操作に
は、固定式電極チップをワークに接触させてゼロタッチ
(ゼロ点調整)することを必要としている。したがっ
て、溶接位置がワーク内部の場合、固定式電極チップの
位置確認が難しいため、溶接作業のサイクルタイムを短
縮させるのが困難である。
【0004】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、溶接作業の生産性を向上させることができる
スポット溶接ガンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。
【0006】請求項1に記載の発明は、溶接ロボットの
ロボット軸に装着されるスポット溶接ガンにおいて、被
溶接物を介し対向して配置される溶接電極を有する一対
のアーム部材と、正逆回転自在のサーボモータと、当該
サーボモータの回転方向に対応する前記アーム部材の一
方を、前記被溶接物に向かい移動させる選択駆動手段
と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載のスポット溶接ガンにおいて、前記溶接電極の間隔
を検出する間隔検出手段を有することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは請求項2に記載のスポット溶接ガンにおいて、前記
選択駆動手段は、前記サーボモータの回転動作に連動し
て進退移動する直線移動部材を有する伝動手段と、前記
直線移動部材を介し配置される一対のマウント部材と、
当該マウント部材の進退移動のストロークを制限するス
トッパ部材と、前記マウント部材を前記ストッパ部材の
配置方向に加圧する一対の押圧手段と、を有し、前記ア
ーム部材は、前記マウント部材に連結される、ことを特
徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載のスポット溶接ガンにおいて、前記伝動手段は、前
記サーボモータに連結されて回転するボールねじ部材を
有し、前記直線移動部材は、前記ボールねじ部材に噛み
合うナット部材からなり、前記押圧手段は、前記ボール
ねじ部材に挿入されるコイル状弾性材からなる、ことを
特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記請求項3ま
たは請求項4に記載のスポット溶接ガンにおいて、前記
間隔検出手段は、前記アーム部材の一方に形成されるラ
ックと、前記アーム部材の他方に設けられ前記ラックと
噛み合うピニオンと、当該ピニオンの回転を検出する回
転検出手段とを有する、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、請求項毎に次のような
効果を奏する。
【0012】請求項1に記載の発明は、溶接位置のゼロ
点調整を行う場合、被溶接物の位置確認が容易な面に接
触する溶接電極を固定式、他方の溶接電極を移動式とし
て設定することが可能であるため、溶接作業のサイクル
タイムを短縮させて、溶接作業の生産性を向上させるこ
とができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、配置位置および
厚さが既知のプレート面に、アーム部材の溶接電極を、
固定式および移動式として接触させ、そのときの溶接電
極の間隔を検出することにより、溶接電極の磨耗量を直
接検出することができる。したがって、溶接電極の磨耗
量を算出するための複雑なプログラムあるいは専用装置
が不要であり、製造コストを低減することができる。ま
た、サーボモータのモータ変位量の変化と直線移動部
材、すなわち溶接電極の間隔の変化との間に生じる不一
致から、溶接電極が被溶接物に溶着したことを直接検出
することが可能のため、スポット溶接作業の管理精度を
向上させることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、溶接電極を有す
るアーム部材が連結されるマウント部材を、押圧手段を
介して、サーボモータの回転動作に連動して進退移動す
る直線移動部材により駆動している。つまり、マウント
部材は、直線移動部材に固定されていないため、溶接電
極が被溶接物に溶着した場合、溶接電極はサーボモータ
の開放動作に追従して移動せず、被溶接物を変形させな
い。
【0015】請求項4に記載の発明は、単純でコンパク
トな構造からなるボールねじ部材とナット部材とを有す
る伝動手段により、サーボモータの回転動作を伝達し、
単純でコンパクトな構造からなるコイル状弾性材により
構成される押圧手段により、マウント部材をストッパ部
材の配置方向に加圧しているため、装置の小型化が可能
になると共に、製造コストを低減することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、検出が容易なピ
ニオンの回転に基づいて、溶接電極の間隔を検出するた
め、間隔検出手段が、単純でコンパクトな構造となり、
装置の小型化が可能になると共に、製造コストを低減す
ることができる。また、ラックとピニオンの噛み合い構
造は、アーム部材のガイド機能を有するため、専用のガ
イド部材を削減することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明に係るスポット溶接ガンの
実施の形態を示す概略縦断面図、図2は、図1のスポッ
ト溶接ガンが取り付けられた溶接ロボットを示す斜視
図、図3は、正常溶接時におけるモータ変位量およびア
ーム変位量の変化を示す説明図、図4は、溶着時におけ
るモータ変位量およびアーム変位量の変化を示す説明図
である。
【0019】本発明に係るスポット溶接ガン15は、図
1に示している実施の形態では、第1および第2ガンア
ーム(アーム部材)16,22と、駆動源である正逆回
転自在のサーボモータ35と、サーボモータ35の回転
方向に対応するガンアーム16,22の一方を、図示し
ないワーク(被溶接物)に向かい移動させる選択駆動手
段と、第1および第2電極チップ(溶接電極)17,2
3の間隔を検出する間隔検出手段と、サーボモータ35
のモータ変位量を検出する回転検出手段とを有してい
る。
【0020】第1ガンアーム16は、第1電極チップ1
7が取り付けられて固定されている端部と、後述のボー
ルねじ部材29に取付けられる第1環形取付具18が連
結される端部とを有している。第2ガンアーム22は、
第1電極チップ17に対向して配置される第2電極チッ
プ23が取り付けられて固定されている端部と、後述の
ボールねじ部材29に取付けられる第2環形取付具24
が連結される端部とを有している。
【0021】サーボモータ35は、主軸に設けられたプ
ーリに配置されたタイミングベルト36を介して、選択
駆動手段に連結されている。
【0022】選択駆動手段は、タイミングベルト36が
連結されるボールねじ部材29とこのボールねじ部材2
9に噛み合うナット部材(直線移動部材)30とを有す
る伝動手段と、ナット部材30を介し配置される第1お
よび第2環形取付具(マウント部材)18,24と、第
1および第2環形取付具18,24の進退移動のストロ
ークを制限するストッパ部材31と、ボールねじ部材2
9に挿入されて第1および第2環形取付具18,24を
ストッパ部材31の配置方向に加圧するコイル状弾性材
である第1および第2コイルスプリング(押圧手段)2
0,27と、を有している。なお、コイルスプリングの
強度は、ワークに変形を及ぼさない程度に設定されてい
る。また、図中符合32,33は、ボールねじ部材29
を支持しているベアリング部材である。
【0023】したがって、サーボモータ35を回転させ
ると、タイミングベルト36を介してボールねじ部材2
9が回転し、ボールねじ部材29に噛み合って取付けら
れているナット部材30が、サーボモータ35の回転方
向に対応する方向に駆動される。
【0024】そして、ナット部材30を図中上方に駆動
する場合、ナット部材30は、第2コイルスプリング2
7の反力に打ち勝ち、第2ガンアーム22に連結された
第2環形取付具24を図中上方に移動させる。一方、第
1ガンアーム16に連結された第1環形取付具18は、
第1コイルスプリング20により、ストッパ部材31に
押圧されて静止している。つまり、第2ガンアーム22
の第2電極チップ23は、従来の移動式電極チップに相
当し、第1ガンアーム16の第1電極チップ17は、従
来の固定式電極チップに相当することになる。
【0025】一方、ナット部材30を図中下方に駆動す
る場合、ナット部材30は、第1コイルスプリング20
の反力に打ち勝ち、第1ガンアーム16に連結された第
1環形取付具18を図中下方に移動させる。一方、第2
ガンアーム22に連結された第2環形取付具24は、第
2コイルスプリング27により、ストッパ部材31に押
圧されて静止している。つまり、第1ガンアーム16の
第1電極チップ17は、従来の移動式電極チップに相当
し、第2ガンアーム22の第2電極チップ23は、従来
の固定式電極チップに相当することになる。
【0026】つまり、溶接位置のゼロ点調整を行う場
合、ワークの位置確認が容易な面に接触する電極チップ
を固定式、他方の電極チップを移動式として設定するこ
とが可能であるため、溶接作業のサイクルタイムを短縮
させて、溶接作業の生産性を向上させることができる。
【0027】また、電極チップを有するガンアームが連
結される環形取付具を、コイルスプリングを介して、サ
ーボモータの回転動作に連動して進退移動するナット部
材により、駆動している。つまり、環形取付具は、ナッ
ト部材に固定されていないため、電極チップがワークに
溶着した場合、電極チップはサーボモータの開放動作に
追従して移動せず、ワークを変形しない。
【0028】そして、単純でコンパクトな構造からなる
ボールねじ部材とナット部材とを有する伝動手段によ
り、サーボモータの回転動作を伝達し、単純でコンパク
トな構造からなるコイル状弾性材であるコイルスプリン
グにより構成される押圧手段により、環形取付具をスト
ッパ部材の配置方向に加圧しているため、装置の小型化
が可能になると共に、製造コストを低減することができ
る。
【0029】一方、電極チップの間隔検出手段は、第1
ガンアーム16に形成されるラック19と、第2ガンア
ーム22に設けられラック19と噛み合うピニオン25
と、ピニオン25の回転を検出する回転検出手段26と
を有する。なお、ラック19およびピニオン25は、第
1および第2ガンアーム16,22のガイドレールを兼
ねている。
【0030】つまり、間隔検出手段は、回転検出手段2
6により検出されるピニオン25の回転動作に基づい
て、第1および第2ガンアーム16,22の相対的なア
ーム変位量を検出し、第1および第2ガンアーム16,
22に取り付けられて固定されている第1および第2電
極チップ17,23の間隔を検出している。
【0031】なお、第1および第2ガンアームの相対的
なアーム変位量は、第2ガンアーム22のピニオン25
が、第1ガンアーム16のラック19の図中下端部に位
置決めされる際に検出される値を、基準値(原点)とし
ている。この位置では、ナット部材30は、ストッパ部
材31が設けられている中立位置に位置決めされてお
り、第1および第2ガンアーム16,22は、開放限と
なり、第1および第2電極チップ17,23との間の距
離は、最大となる。つまり、第1および第2ガンアーム
16,22のアーム変位量は、第1および第2電極チッ
プ17,23との間の距離に、反比例することになる。
【0032】また、配置位置および厚さが既知のプレー
ト面に対し、第1電極チップ17を固定式とし接触させ
て検出される電極チップの間隔と、第2電極チップ23
を固定式とし検出される電極チップの間隔とから、第1
および第2電極チップ17,23の合計長さを直接検出
することができる。したがって、溶接作業による第1お
よび第2電極チップ19,21の磨耗量、つまり、第1
および第2電極チップ17,23の長さの変化を、全体
として検出することが可能である。
【0033】したがって、電極チップの磨耗量を算出す
るための複雑なプログラムあるいは専用装置が不要であ
り、製造コストを低減することができる。また、検出が
容易なピニオンの回転に基づいて、電極チップの間隔を
検出するため、間隔検出手段が、単純でコンパクトな構
造となり、装置の小型化が可能になると共に、製造コス
トを低減することができる。
【0034】なお、サーボモータのモータ変位量は、ス
トッパ部材31が設けられている中立位置にナット部材
30が位置決めされる際に検出される値を、基準値(原
点)としている。
【0035】以上のような構成を有する本発明に係るス
ポット溶接ガン15は、例えば、図2に示している溶接
ロボットRに取り付けられる。
【0036】この実施の形態では、スポット溶接ガン1
5は、溶接ロボットRのロボット軸13の先端に、矢印
J5で示される方向に揺動回転自在かつ矢印J6方向に
回転自在に取付けられ、ロボット制御装置14により制
御される。また、ロボット軸13は、矢印J3で示され
る方向に揺動自在かつ矢印J4で示される方向に回転自
在に、ロボット軸12に装着されている。このロボット
軸12は、矢印J2の方向に揺動自在に、旋回台11に
装着されている。旋回台11は、矢印J1方向に旋回自
在に、図示しない基台部に取付けられた台座10に装着
されている。
【0037】したがって、図示するロボットRは合計6
軸の機能を有し、スポット溶接ガン15のサーボモータ
23の作動を含めて、ロボット制御装置14により合計
7軸が制御がされることになる。
【0038】次に、図3を使用し、正常溶接時における
サーボモータおよびガンアームの動作について説明す
る。なお、図中実線は、モータ変位量、図中破線は、ア
ーム変位量を示している。
【0039】溶接を開始する場合、例えば、溶接ロボッ
トのロボット軸が駆動され、スポット溶接ガンが、パネ
ル材等のワークの所定の溶接箇所に向けて移動し、初期
位置に配置される。この初期位置のもとでは、第1およ
び第2電極チップ17,23の間隔は最大であり、ナッ
ト部材30は、ストッパ部材31が設けられている中立
位置に位置決めされている。したがって、アーム変位量
およびモータ変位量は、原点に位置している。
【0040】次に、第1および第2電極チップ17,2
3がワークの表面に接触する加圧位置に達するまで、ガ
ンアームの一方、例えば、第1ガンアーム16を、サー
ボモータ35により駆動して移動させる一方、この移動
に対応させて、ロボット軸を駆動する。つまり、初期位
置に達する時点(T1)から加圧位置に達する時点(T
2)までの前進ステップでは、サーボモータ35の駆動
力は、ナット部材30を経由し、第1ガンアーム16に
連結された第1環形取付具18に伝達されているため、
モータ変位量の増加に追従し、アーム変位量も増加して
いく。
【0041】そして、第1および第2電極チップ17,
23の初期間隔から、ワークの厚みを減じた距離だけ移
動すると、つまり、第1および第2電極チップ17,2
3がワークの表面に接触したことが判断されたならば、
サーボモータ35およびロボット軸の移動を停止させ、
溶接点の位置決めを完了する。この状態では、第1およ
び第2電極チップ17,23がワークの表面に接触した
だけであり、ワークを加圧していない。なお、モータ変
位量とアーム変位量とは、最大値を示すことになる。ま
た、第1および第2電極チップ17,23の間隔は、最
小値を示す。
【0042】次に、第1ガンアーム16をサーボモータ
35により駆動し、ワークを介し相対し配置されている
第2電極チップ23と連動し、第1ガンアーム16の第
1電極チップ17により、ワークを加圧する。そして、
加圧力が所定の値に到達した後で、通電を行い、ワーク
を溶接する。つまり、溶接ステップでは、モータ変位量
とアーム変位量とは、変化しない。なお、加圧力は、例
えば、サーボモータの電流値に基づいて検出することが
可能である。
【0043】そして、溶接作業が終了すると、ナット部
材30を図中上方に移動させると、第1ガンアーム16
に連結された第1環形取付具18が、第1コイルスプリ
ング20に押圧されて、初期位置に戻る。つまり、復帰
開始時点(T3)から初期位置に達する時点(T4)ま
での復帰ステップでは、第1環形取付具18はナット部
材30に接触して支持されているため、モータ変位量の
減少に追従し、アーム変位量も減少していく。
【0044】そして、ロボット軸およびサーボモータ3
5の駆動により、第1および第2電極チップ17,23
が開放限の位置(初期位置)まで移動したことが検知さ
れたならば、溶接動作が完了する。したがって、アーム
変位量およびモータ変位量は、原点に位置することにな
る。
【0045】次に、図4を使用し、溶着時におけるサー
ボモータおよびガンアームの動作について説明する。な
お、図中実線は、モータ変位量、図中破線は、アーム変
位量を示している。また、前進ステップおよび溶接ステ
ップは、共通であるため、説明は省略する。
【0046】まず、溶接作業が終了すると、サーボモー
タ35を逆方向に駆動し、ナット部材30を図中上方に
移動させて、復帰ステップを開始する。
【0047】そして、ナット部材30は、第1および第
2ガンアーム16,22に連結された第1および第2環
形取付具18,24に対し固定されていないため、溶着
の有無に影響を受けることなく、初期位置に戻る。つま
り、モータ変位量は、正常溶接時と同様に、復帰開始時
点(T3)の最大値から減少していき、初期位置に達す
る時点(T4)で、原点に位置することになる。
【0048】一方、例えば、第1ガンアーム16の第1
電極チップ17とワークとが溶着している場合、ナット
部材30が移動しても、第1ガンアーム16に連結され
た第1環形取付具18は、ナット部材30に固定はされ
ていないため、復帰を開始しない。つまり、第1電極チ
ップ17とワークとが、第1コイルスプリング20の弾
性力より強く溶着している場合、第1コイルスプリング
20の反力に打ち勝つため、第1および第2電極チップ
17,23の間隔は、最小値から変化せず、アーム変位
量は、最大値を維持することになる。
【0049】したがって、溶着時には、復帰開始時点
(T3)から初期位置に達する時点(T4)までの復帰
ステップでは、モータ変位量が減少する一方、アーム変
位量は最大値を維持し変化しない。つまり、モータ変位
量とアーム変位量の挙動の不一致から、溶接電極が被溶
接物に溶着したことを直接検出することが可能のため、
スポット溶接作業の管理精度を向上させることができ
る。
【0050】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変す
ることができる。
【0051】例えば、第1および第2環形取付具をスト
ッパ部材の配置方向に加圧する押圧手段として、コイル
状弾性材であるコイルスプリングを使用しているが、空
圧式あるいは油圧式により加圧することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスポット溶接ガンの実施の形態
を示す概略縦断面図である。
【図2】 図1のスポット溶接ガンが取り付けられた溶
接ロボットを示す斜視図である。
【図3】 正常溶接時におけるモータ変位量およびアー
ム変位量の変化を示す説明図である。
【図4】 溶着時におけるモータ変位量およびアーム変
位量の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
15…スポット溶接ガン、 16…第1ガンアーム、 17…第1電極チップ、 18…第1環形取付具、 19…ラック、 20…第1コイルスプリング、 22…第2ガンアーム、 23…第2電極チップ、 24…第2環形取付具、 25…ピニオン、 26…回転検出手段、 27…第2コイルスプリング、 29…ボールねじ部材、 30…ナット部材、 31…ストッパ部材、 35…サーボモータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ロボットのロボット軸に装着される
    スポット溶接ガンにおいて、 被溶接物を介し対向して配置される溶接電極(17,2
    3)を有する一対のアーム部材(16,22)と、 正逆回転自在のサーボモータ(35)と、 当該サーボモータ(35)の回転方向に対応する前記ア
    ーム部材(16,22)の一方を、前記被溶接物に向か
    い移動させる選択駆動手段と、 を有することを特徴とするスポット溶接ガン。
  2. 【請求項2】 前記溶接電極(17,23)の間隔を検
    出する間隔検出手段を有することを特徴とする請求項1
    に記載のスポット溶接ガン。
  3. 【請求項3】 前記選択駆動手段は、 前記サーボモータ(35)の回転動作に連動して進退移
    動する直線移動部材を有する伝動手段と、前記直線移動
    部材を介し配置される一対のマウント部材(18,2
    4)と、当該マウント部材(18,24)の進退移動の
    ストロークを制限するストッパ部材(31)と、前記マ
    ウント部材(18,24)を前記ストッパ部材(31)
    の配置方向に加圧する一対の押圧手段と、を有し、 前記アーム部材(16,22)は、 前記マウント部材(18,24)に連結される、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスポ
    ット溶接ガン。
  4. 【請求項4】 前記伝動手段は、 前記サーボモータ(35)に連結されて回転するボール
    ねじ部材(29)を有し、 前記直線移動部材は、 前記ボールねじ部材(29)に噛み合うナット部材(3
    0)からなり、 前記押圧手段は、 前記ボールねじ部材に挿入されるコイル状弾性材(2
    0,27)からなる、 ことを特徴とする請求項3に記載のスポット溶接ガン。
  5. 【請求項5】 前記間隔検出手段は、 前記アーム部材(16,22)の一方に形成されるラッ
    ク(19)と、前記アーム部材(16,22)の他方に
    設けられ前記ラック(19)と噛み合うピニオン(2
    5)と、当該ピニオン(25)の回転を検出する回転検
    出手段(26)とを有することを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載のスポット溶接ガン。
JP8109440A 1996-04-30 1996-04-30 スポット溶接ガン Withdrawn JPH09295158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8109440A JPH09295158A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 スポット溶接ガン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8109440A JPH09295158A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 スポット溶接ガン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09295158A true JPH09295158A (ja) 1997-11-18

Family

ID=14510308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8109440A Withdrawn JPH09295158A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 スポット溶接ガン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09295158A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000141262A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Fanuc Ltd ロボット制御装置
US7863539B2 (en) 2007-06-18 2011-01-04 Fanuc Ltd Positioning method of spot welding robot
CN110315180A (zh) * 2018-03-28 2019-10-11 小原株式会社 点焊装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000141262A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Fanuc Ltd ロボット制御装置
US7863539B2 (en) 2007-06-18 2011-01-04 Fanuc Ltd Positioning method of spot welding robot
CN110315180A (zh) * 2018-03-28 2019-10-11 小原株式会社 点焊装置
CN110315180B (zh) * 2018-03-28 2022-03-04 小原株式会社 点焊装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7738996B2 (en) Method for positioning a welding robot tool
CN1072086C (zh) C型焊枪
JP5033427B2 (ja) 補償システムを有するクランピングツール、特に溶接プライヤー
JPH1110353A (ja) スポット溶接方法及びその装置
JP3847402B2 (ja) 抵抗溶接方法
JPH07116860A (ja) ロボット溶接ガンユニット
JPH09295158A (ja) スポット溶接ガン
US5948997A (en) Swaged connection testing apparatus
JP2013071172A (ja) スポット溶接装置
JP7377374B2 (ja) 摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法
CN112388223B (zh) 一种钣金焊接带角度拼接定位装置
JPH02179363A (ja) 溶接ガンの機能を有するロボットを用いた溶接方法
JPH106025A (ja) 溶接ガンの加圧制御方法
JP2596722B2 (ja) スポット溶接方法および装置
JP2005501722A (ja) 短時間アーク溶接システム及び方法
JP3375307B2 (ja) スポット溶接ガン
JPH07108497A (ja) 圧電素子を用いた加工ガン及びその制御装置
JPS58116994A (ja) 溶接用クランプ治具
JP4840407B2 (ja) 圧電部品を製造するための圧入装置
JP2002219579A (ja) 溶接ロボットの制御方法および装置
JPH0723110Y2 (ja) スポット溶接装置
JPH07116856A (ja) スポット溶接方法およびスポット溶接装置
WO2022009928A1 (ja) 摩擦攪拌点接合装置及び摩擦攪拌点接合方法
JPH0970675A (ja) スポット溶接用ロボットの制御装置とその制御方法
JPH079158A (ja) C型溶接ガン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701