JPH09294902A - スカム除去装置 - Google Patents

スカム除去装置

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JPH09294902A
JPH09294902A JP23243696A JP23243696A JPH09294902A JP H09294902 A JPH09294902 A JP H09294902A JP 23243696 A JP23243696 A JP 23243696A JP 23243696 A JP23243696 A JP 23243696A JP H09294902 A JPH09294902 A JP H09294902A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構造的に簡単であるとともに確実な作動が可
能になるスカム除去装置を提供する。 【解決手段】 堰き止め部が水面以下になることで水面
上のスカムと多少の水でなるスカム水を流入させ一定の
方向に流出させるようになっているスカム処理手段7
1,76と、一定の方向に往復運動する作動部材86
と、係脱部103を備えるとともに常に一定の回転方向
に付勢されるようにして前記作動部材86に設けられた
係脱部材101と、一端が前記堰き止め部側に連結され
る一方他部が前記係脱部材101の係脱部103に係脱
可能な係脱受部111を備えた係脱受材110と、前記
係脱部材101側に当たって前記付勢される方向とは逆
の方向に係脱部材101を戻すようにする復帰手段10
8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池等の水面
に浮遊するスカムを回収除去するためのスカム除去装置
に関し、特に、水面変動に追従するものであるとともに
水面追従後にも同一のストロークでもってスカム除去機
能を確実に発揮するスカム除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池の水面上には、
スカムが浮遊し、これを常時除去する必要がある。その
ため、円筒状のスカムスキーマーを両端回転支持状態で
装備し、同スキーマーの開口を前に回転させることでス
カムを呑み込むようにされ、開口を上に戻すことでスカ
ムの呑み込みを停止させるものがあったが、このもの
は、両端支持方式であるため、回転作動しにくい問題が
あった。
【0003】そのため、本出願人は、トラフを固定設置
し、同トラフに形成した開口を水面以下に設定するとと
もに、同開口に堰を備え付けたものがある。この場合の
堰は、断面が長円筒状でその基部の左右両端に備えた回
転軸により前後に揺動運動可能になっている。この堰
は、沈澱池内で循環運動可能なフライトの動力を利用し
て駆動手段を介して上下されるようになっているととも
に、堰が、水面下の開口下縁を基部にして前方斜め上方
にある時を堰き止め状態とし、その姿勢から下向きに下
がった状態を呑み込み状態とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、沈澱池内の
水位は経時的に多少の変動があるのが通例であるが、こ
れまでは、堰が追従しない構造であったため、水位が上
がれば水を多く呑み込み過ぎ、水位が下がればスカムの
呑み込みが想定する程に行えなかった。そのためのスカ
ム除去装置のあるが、いずれも構造的な複雑化は否め
ず、極く簡単で確実な作動が約束されるものが要求され
ていた。この発明は前記課題を解決するためになされた
もので、構造的に簡単であるとともに確実な作動が可能
になるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、堰き止め部が水面以下にな
ることで水面上のスカムと多少の水でなるスカム水を流
入させ一定の方向に流出させるようになっているスカム
処理手段と、一定の方向に往復運動する作動部材と、係
脱部を備えるとともに常に一定の回転方向に付勢される
ようにして前記作動部材に設けられた係脱部材と、一端
が前記堰き止め部側に連結される一方他部が前記係脱部
材の係脱部に係脱可能な係脱受部を備えた係脱受材と、
前記係脱部材側に当たって前記付勢される方向とは逆の
方向に係脱部材を戻すようにする復帰手段とを備えてお
り、前記作動部材が復帰した状態で係脱部と係脱受部と
が離脱状態になって係脱受材が係脱部材に対して移動自
在になり、前記作動部材が一方向に作動することで係脱
部材が回転して係脱部と係脱受部とが係合して係脱受材
を連動させることで堰き止め部が連動するようになって
いる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、係脱受材は、ロッド状のもので係脱受部がラック状
の歯になっている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
において、堰き止め部は、固定式のトラフの前部に別途
設けられた堰の上部で構成され、その長手方向左右両端
の回転軸回りに上下揺動自在に支持されている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1から3ま
でのいずれかにおいて、付勢する手段はバネである。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1から4ま
でのいずれかにおいて、作動部材は、沈澱池内で移動す
るフライトに応動するように同池内に設けられた倣いカ
ムとともに作動するようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図5に示すように、1は
沈澱池の水面で、同水面1下には、チェーンフライト式
の汚泥掻寄装置が構成されている。同汚泥掻寄装置は、
池底2から水面1近くを水平に通過して斜めに下がって
池底2まで戻るように循環運動するフライト3を備えて
いる。このフライト3は図示しないチェーンで駆動され
る。
【0011】フライト3には、進行方向に対向する方向
からみて左端近傍にブラケット4が取り付けられ、同ブ
ラケット4の上端にローラー5を備えている。池底2よ
りやや上方でローラー5が通過する軌道より少し上方に
は、池幅方向に長手方向を向けて両端支持された回転パ
イプ7が設けられている。
【0012】この回転パイプ7には、ローラー5の進行
方向側に倣いカム8が、また後方側に連動レバー9を備
えたアームが支持されている。倣いカム8は、第1カム
8aとそれより低く突出する第2カム8bとからなる曲
げロッド状のものとされ、これは板を同様の形状に形成
したものであってもよい。同倣いカム8は、連動レバー
9よりも重く、従って、通常は、矢印のように下向きの
モーメントが働いているので、連動レバー9に連結され
た連動ロッド53を持ち上げるようにする。
【0013】ローラー5が第1カム8aにさしかかると
倣いカム8が持ち上がるが、ローラー5が第2カム8b
にさしかかった時はそれ以上倣いカム8が持ち上がる。
【0014】スカム除去装置の本体側は固定式のトラフ
12を備える。同トラフ12は、図5に示すような断面
形状になっているが、その詳細は、図1から図4に示す
通りである。トラフ12は、底板部12aと背板部12
bをL字形になるように備え、背板部12bの上端にフ
ランジ12cを備える。また、底板部12aの前端部か
らは垂直上方に前板部12dが設けられ、前板部12d
の上端からは、内方斜め上方には取付板部12eを備え
る。
【0015】トラフ12は、図1および図2に示すよう
に、左右両端に取付フランジ13を備える。同フランジ
13は、トラフ12内に通じる連通口14を備え、図2
の連通トラフ15にそれぞれボルトナット16…により
連結される。連通トラフ15は、沈澱池の側壁にハツリ
により形成した通口に通されてコンクリートにより固定
される。尚、トラフ12は、スカム水を流す方向に僅か
に下がり傾斜している。
【0016】取付フランジ13は、図4に一部を示すよ
うに、四角な板部を備えている。この板部には、図3に
示すように、軸受部17が設けられている。軸受部17
は、左右に配され、それぞれには、堰18の両端に固定
した側板19の基部から突出する回転軸20が挿通され
て回転自在になっている。この回転軸20は、上下前後
に移動調整可能になっている。
【0017】堰(堰き止め部)18は、前端が角形で後
端が丸形の中空で偏平な四角筒になっている。側板19
は、扇形をしており、その外周には、下向きに回転した
時にスカムを側方から呑み込みやすいように切欠19a
を備える。そして、取付板部12eと堰18の基部前面
との間には、変曲ゴム板製の前面シール22が装着され
る一方、フランジ13から側板19に向かって側板19
に常時接触する側面シール23が設けられている。尚、
堰18とトラフ12等はスカム処理手段を構成してい
る。
【0018】左側の側板19には、図1に示すように、
移動調節自在なL字形をした調節板25が取り付けられ
ている。トラフ12の一方のフランジ13前後間には、
固定板27が取り付けられ、同固定板27には、トラフ
12の長手方向に軸中心を向けた支点軸28が挿通固定
されている。支点軸28の回りには、軸受ブロック29
を介して水平な連動アーム(作動部材)31が上下揺動
自在に支持されている。
【0019】連動アーム31の後端には、手動レバー3
2を差し込む筒体33が設けられているとともに、その
底面には、連動アーム31を常に後下がりの方向に付勢
するウエイト34が取り付けられている。このウエイト
34は、その量を可変にしたり、移動調節自在にするこ
とができる。また、連動アーム31に対向して、図4に
示すように、水平に戻って止めるためのストッパ35が
設けられている。
【0020】連動アーム31は、図3に示すように、フ
ランジ13の側方にあって同フランジ13に当たらない
ようになっているとともに、その前端には、軸37を介
して係脱アーム38が前後揺動自在に設けられている。
係脱アーム38は、左右1対の板間に上ストッパ39と
下ストッパ40とを溶接一体化したものである。下スト
ッパ40は、係脱アーム38を常時前下がりの方向に付
勢するようなウエイト機能を併せ持つ。
【0021】係脱アーム38の一側面には、アングルで
なる側片42が取り付けられている。側片42は、スペ
ーサ43を介してボルト44で係脱アーム38に取り付
けられている。側片42には、丸形の通孔45が開けら
れているとともに、その前方には、移動調節自在な係脱
歯(係脱部)46が取り付けられている。
【0022】48は係脱受材で、丸ロッドの係脱歯46
に対向する一側にラックでなる係脱受歯(係脱受部)4
9…を多数形成してある。この係脱受材48は、上下に
ストッパ50を備えるとともに、通孔45に挿通されて
その下端は前記調節板25に結合されている。
【0023】係脱アーム38の先端には、円筒状(ある
いは中実軸状でもよい)の連動軸52が回転自在に設け
られ、同連動軸52の軸方向中央には、図1に示すよう
に、通孔52aが形成されており、同通孔52aを通じ
て縦方向の連動ロッド53が上下運動自在に差し込まれ
ている。
【0024】連動ロッド53は、図5に示すように、そ
の下端が連結軸54を介して連動レバー9の一端に回転
自在に結合され、その上端が前記のように差し込まれて
いる。また、連動ロッド53は、上部にねじ軸55を備
え、同ねじ軸55の回りに、間隔を調節自在な遊び56
を形成するための上・下ねじ筒59,60がねじ付けら
れている。尚、連動ロッド53の上端には、操作ナット
56が止め付けられ、同ナット56を池上から左右にね
じることで、前記間隔が変えられるようになっている。
そのため、連動ロッド53の軸上には、図4に示すよう
に、筒体57が止め付けられるとともに、同筒体57内
でねじ軸55の下端の溶接ナット58が回転自在とされ
ている。
【0025】図5に示すように、池底2上では、ローラ
ー5が矢印方向に微速で進行してくる。その間、倣いカ
ム8は、回転パイプ7の中心回りに矢印のようにその自
重で下がり付勢された状態になっている。その重さは、
回転モーメントとして連動レバー9に伝達され、連動ロ
ッド53を矢印のように押し上げている。
【0026】この状態では、図4に示すように、下ねじ
筒60のフランジが連動軸52を押し上げており、これ
により、係脱アーム38は押し上げられている。同アー
ム38が押し上げられることで、ストッパ40の重さに
打ち勝って軸37回りに右回りの力を得るが、ストッパ
39,40が連動アーム31の先端に当たることで連動
アーム31を右回りに回転付勢する。しかし、連動アー
ム31は、ストッパ35に受け止められて水平姿勢以上
には回転せず静止している。尚、係脱受材48は、上端
がトラフ12側にくるように通孔45内に凭れかかって
いて、係脱歯46から離れている。
【0027】次に、図6に示すように、ローラー5が倣
いカム8に当たることで、倣いカム8は持ち上がり、連
動ロッド53は下げられることになる。この下げによ
り、それまで当たっていた下ねじ筒60のフランジが連
動軸52から離れようとし、係脱アーム38は次第に首
を下げるようになる。連動アーム31の方は、ウエイト
34の作用で水平を保っている。尚、ウエイト34に代
えて磁石を用いてもよい。
【0028】このようにして首を下げる係脱アーム38
により、その側方に設けられた係脱歯46は係脱受材4
8の係脱受歯49に接近してゆき、双方はやがて係合す
る。図6は係合した状態を示している。この係合状態の
まま連動ロッド53が下がることにより、上ねじ筒59
のフランジが連動軸52に当たるようになる。
【0029】図7に示すように、ローラー5が倣いカム
8を更に持ち上げることにより、連動ロッド53は引き
下げられ、前記係合状態を保ったまま係脱アーム38を
介して連動アーム31は引き下げられる。これにより、
係脱受材48を介して堰18が押し下げられ、スカム水
の呑み込みが始まる。倣いカム8はローラー5の進行に
より一旦下がって再び持ち上がることで堰18も上がり
下がりをするのであるが、その間も前記係合状態を保っ
たままである。
【0030】ローラー5が倣いカム8を通過すると、引
き下げ状態から持ち上げ状態になって前記係合状態を保
ったままウエイト34の力により係脱アーム38および
連動アーム31が同時に上昇する。連動アーム31は、
図5に示すように、ストッパ35に当たって水平になる
が、倣いカム8の重さにより連動ロッド53が持ち上が
ることにより、係脱アーム38が持ち上がり、水平な状
態に戻される。この状態では、係脱受材48の係脱歯4
6に対する係合が解除され、通孔45内に図4のように
凭れかかった状態になる。従って、係脱受材48は、堰
18が水位の変動で上下しても通孔45を通じて独立し
て上下運動して水位変動に対応することができる。
【0031】図8ないし図14に示す実施形態は、水位
追従型のスカム除去装置であって、特に、水位追従状態
と作動状態との切り換えがより確実に行えるようにした
ものである。
【0032】沈澱池の左右側壁には連通トラフ70が挿
通支持され、同連通トラフ70間に固定式のトラフ71
がボルト結合により横架されている。このトラフ71は
スカム処理手段の1つとして構成されている。同トラフ
71の前部は低くなっていて、そこが台部72になって
いる。この台部72はトラフ71の長手方向に延びてい
る。
【0033】同台部72の正面からみて左側(図9)上
面には、L字形に形成したブラケット73がボルト結合
により立設されているが、右側には立設されていない。
台部72の左右には、軸受部74が固定され、これらに
回転軸75が差し込まれるようにして堰76とその両端
の側板77が上下揺動自在に支持されている。左側の側
板77と前記ブラケット73との間には側面シール78
(図8、図10参照)が設けられている。右側の側板7
7とトラフ71の内側面との間にも側面シールが設けら
れている。
【0034】堰76は堰き止め部にもなっている。側板
77の外側面には丸柱状等による当たり80が突設さ
れ、同当たり80は、ブラケット73の前後に設けられ
た前ストッパ81と後ストッパ82との間で回転可能に
なっており、一定の角度範囲だけ堰76を作動させるよ
うになっている。
【0035】堰76の下端とトラフ71の前面との間に
は前からの水の浸入を阻止するための前面シール83が
屈曲自在なゴムにより形成されて取り付けられている。
尚、堰76は中空型で自らの浮力で浮上できるとともに
水位にも追従できるようになっている。
【0036】85は支点軸で、ブラケット73の上端後
部に水平に設けられており、同支点軸85には、作動部
材である作動アーム86が上下揺動自在に支持されてい
る。作動アーム86は、先端がコの字部分である他は帯
長板の1対を左右に離間させた部分を備える。
【0037】作動アーム86の先端には、回転駒87が
設けられ、同駒7に明けられた上下方向の孔に、池底で
作動する倣いカムに連動する連結パイプ88が上下動自
在に挿通されている。連結パイプ88の上部は、ねじ軸
89になっており、この外周に、上ねじ筒90と下ねじ
筒91とが上下調節可能にねじ付けられ、これら両ねじ
筒90,91は通常松葉ピン92で止められている。
尚、両ねじ筒90,91のフランジ間は離間しているの
で、後述する水位変動があってもその遊び量で吸収でき
るのである。
【0038】この連結パイプ88は連動により引き下げ
られることにより上ねじ筒90のフランジが駒87に当
たることで作動アーム86を引き下げるようになってい
る。
【0039】一方、作動アーム86の後端には、レバー
挿通筒94が立設されて手動レバー95が挿通されるよ
うにされるとともに、アームストッパ96により一定の
復帰角度に規定されるウエイト97が移動調節自在に装
着されている。
【0040】作動アーム86の前部には、軸部100が
回転自在に支持された状態で係脱部材101が設けられ
ている。この係脱部材101は、上下方向に通孔102
を有するとともに、上面には楔状の係脱部103を備え
た上板104が、また下面には寄り規制突起105を備
えた下板106がボルト等の止着具により装着されてい
る。下板106は復帰手段の一方を構成し、長く延びる
とともに、ブラケット73から突設された取付板107
に装着の復帰用ストッパ(復帰手段の1つ)108に下
方から当たるようになっている。尚、上板104および
下板106は位置調節可能になっている。
【0041】110は係脱受材であり、同受材110
は、前記実施形態のような丸ロッド状でその中途にラッ
ク状の係脱受部111を背側面に一体形成したステンレ
ス製の部材である。上端には下限ストッパ113が、ま
た係脱受部111の下側には上限ストッパ114が上下
調節可能に設けられている。115は連結軸で、係脱受
材110を側板77に連結する軸である。
【0042】図8から図12は、堰76が水面上に浮上
復帰してスカムの流入を堰き止めている状態を示してい
る。図11に示すように、当たり80が後ストッパ82
に当たり、かつウエイト97がアームストッパ96に当
たっており、この状態で堰76の浮力やウエイト97に
よる回転力などが復帰力として作用している。また、係
脱受材110は垂直軸状になっており、係脱部材101
の通孔102も、復帰用ストッパ108に下板104が
水平になるように当たることで垂直になっている。
【0043】これにより、係脱部103が係脱受部11
1から離れていることにより、水面が上下すると堰76
および係脱部材101が上下することになって水位に追
従する。尚、後ストッパ82はバネ付にすることがあ
る。
【0044】この状態において、係脱受部111が通孔
102内で後寄りに移動して係脱部103に係合するお
それもあるが、これは寄り規制突起105が係脱部10
3よりも係脱部103側に突出しているので防止され、
係脱受材110は係合することなく上下に自在に運動で
きることになる。
【0045】池底で倣いカムがローラーにより押し上げ
駆動されると、連結パイプ88は図13に示す矢印方向
に下げられる。これにより、上ねじ筒90のフランジが
駒87に当たって作動アーム86を引き下げるようにな
る。作動アーム86が下がると、軸部100回りに巻か
れ係脱部材101を常時矢印方向に付勢するバネ116
が作用するとともに下板106が復帰用ストッパ108
から離れることにより、係脱部材101は作動アーム8
6に対して回転し始める。
【0046】係脱部材101の回転により、係脱部10
3が係脱受部111に係合し始め、次第に完全に係合す
る。係脱部材101と係脱受材110とはこじられた状
態になるので、前記係合は確実になる。尚、寄り規制突
起105は係脱受材110から離れるので、前記係合に
不都合を与えない。
【0047】この係合状態で連結パイプ88がさらに下
がることにより、堰76は図13の矢印のように押し下
げられてゆく。図14は堰76が大きく下がって水面以
下に堰き止め部が下がりスカム水を呑み込む様子を示し
ている。係脱部材101は係脱受材110に係合を保っ
たまま作動アーム86に相対回転する。
【0048】堰76を押し下げるストロークは、常に一
定になる。図14の押し下げ状態は一定の時間帯をもっ
て継続するが、池底を通過するローラーが倣いカムを通
過してゆくと、連結パイプ88は、倣いカムの重さ、堰
76の浮力、およびウエイト97の回転力などが作用し
て持ち上がってゆき、再び図13に示すように係合状態
を保ったまま復帰してゆく。
【0049】連結パイプ88が図13の状態から更に持
ち上がると、下板106が復帰用ストッパ108に当た
るので、係脱部材101が係脱受材110に対して復帰
のための回転を始め、係脱部103が係脱受部111か
ら離脱してゆく。これにより、図12に示すように、係
脱受材110は係脱部材101の通孔102内でフリー
な状態になり、堰76に水位追従を許す状態になる。
【0050】尚、バネ116はウエイトにより付勢する
手段に置き換えることができる。また、図15に示すよ
うに、連結パイプ88は、作動アーム86の右あるいは
左サイドに配置してもよい。さらに、これとは別に、係
脱受材110は作動アーム86の幅内に収めて配置して
もよい。また、復帰用ストッパ108は、チェーン(リ
ンクチェーンを含む)などの連鎖材に置き換えることが
できる。
【0051】堰76の押し下げストロークを変更するに
は、松葉ピン92を抜いて上ねじ筒90を回転させて上
下させ、再びピン92を差し込んでおくことにより可能
である。
【0052】尚、駆動力を得るにはこれまで述べてきた
ように池底からのものと、図16に示すように、水面に
倣いカム118を配置しフライト119のローラー12
0で作動アーム86を駆動する方法とがある。
【0053】図16に示すものにこの発明を適用するこ
とがあり、この場合、作動アーム86の端部に係脱部材
101を設ける。
【0054】前記実施形態の他、固定式としたトラフ
は、円筒形等の回転式トラフ(スカムスキマー)方式に
置き換えることもできる。開口上端が堰き止め部であ
る。
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、構造的に簡単であるとともに確実な作動が可能に
なるスカム除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるスカム除去装置の
斜視図。
【図2】同装置の右側部分を示す斜視図。
【図3】図1の右部分を示す平面図。
【図4】図3の縦断面図。
【図5】スカム呑み込み規制状態でかつ水位追従姿勢に
ある状態を示す作動図。
【図6】係脱アームが係脱材に係合した状態を示す作動
図。
【図7】係脱アームおよび連動アームが引き下げられス
カムを呑み込む状態を示す作動図。
【図8】他の実施形態を示す側断面図。
【図9】同実施形態の正面図。
【図10】図8の平面図。
【図11】図9の要部断面図。
【図12】図8の要部を断面にした側面図。
【図13】係合した状態を示す側断面図。
【図14】堰が押し下げられた状態を示す側断面図。
【図15】他の実施形態を示す平面図。
【図16】水面上駆動方式に適用した場合の側断面図。
【符号の説明】
1…水面 5…フライト 7…沈澱池 12,41,4
8,57,59,63,70,83,94,97…トラ
フ 16,44,48,52,57,59,62,6
5,72,79,89,93,102…堰 71…トラ
フ 76…堰 86…作動アーム 101…係脱部材
103…係脱部 108…復帰用ストッパ 110…係脱受材 111…係脱受部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堰き止め部が水面以下になることで水面
    上のスカムと多少の水でなるスカム水を流入させ一定の
    方向に流出させるようになっているスカム処理手段と、
    一定の方向に往復運動する作動部材と、係脱部を備える
    とともに常に一定の回転方向に付勢されるようにして前
    記作動部材に設けられた係脱部材と、一端が前記堰き止
    め部側に連結される一方他部が前記係脱部材の係脱部に
    係脱可能な係脱受部を備えた係脱受材と、前記係脱部材
    側に当たって前記付勢される方向とは逆の方向に係脱部
    材を戻すようにする復帰手段とを備えており、前記作動
    部材が復帰した状態で係脱部と係脱受部とが離脱状態に
    なって係脱受材が係脱部材に対して移動自在になり、前
    記作動部材が一方向に作動することで係脱部材が回転し
    て係脱部と係脱受部とが係合して係脱受材を連動させる
    ことで堰き止め部が連動するようになっているスカム除
    去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、係脱受材は、ロッド
    状のもので係脱受部がラック状の歯になっているスカム
    除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、堰き止め部
    は、固定式のトラフの前部に別途設けられた堰の上部で
    構成され、その長手方向左右両端の回転軸回りに上下揺
    動自在に支持されているスカム除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかにおい
    て、付勢する手段はバネであるスカム除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、作動部材は、沈澱池内で移動するフライトに応動す
    るように同池内に設けられた倣いカムとともに作動する
    ようになっているスカム除去装置。
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