JPH08257556A - スカム除去装置 - Google Patents
スカム除去装置Info
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- JPH08257556A JPH08257556A JP29792595A JP29792595A JPH08257556A JP H08257556 A JPH08257556 A JP H08257556A JP 29792595 A JP29792595 A JP 29792595A JP 29792595 A JP29792595 A JP 29792595A JP H08257556 A JPH08257556 A JP H08257556A
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Abstract
したスカム除去装置を提供する。 【構成】 樋形でスカムを水と共に誘引する側を水面下
に位置させて固定して設けられたトラフ7と、弾性変形
自在な変位部材13とを備えると共に、この部材の弾性
変形により水面5のスカムを堰止めたり解除したりする
選択できるようになつている。また変位部材が中空型
で、上方からの力によりスカムを呑みこんだり流入を阻
止するよう構成されている。さらにシール部材65を備
えると共に、その先端に密閉状態で堰部材15が設けら
れ、これが駆動手段で回転駆動されることで、水面のス
カムを堰止めた状態と解除した状態とが選択できるよう
になつている。
Description
澱池等において水面に浮遊するスカムを回収・除去する
ためのスカム除去装置に関する。
おいては、その水面にスカムが浮遊するが、これらのス
カムを回収・除去するため種々の技術が開発されてい
る。その中で、池の中に樋形のトラフを固定し、同トラ
フのスカム誘引側を水面よりも低く設定してその誘引側
に堰部材を設けたものがある。堰部材は、下動して水面
のスカムを誘引する一方、上動してスカムを堰止めて集
めるように機能するが、この堰部材を含めてそれを支持
する部材等が堰機構として構成されている。
堰機構は、構造が複雑化しがちで、施工が大変になって
いた。
れたもので、その目的とするところは、更なるコストダ
ウンと施工の容易化を図れるようにしたスカム除去装置
を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、樋形でスカムを水とともに
誘引する側を水面下に位置させて固定して設けられたト
ラフと、同トラフの前記誘引する側から水面方向に伸び
て取り付けられた弾性変形自在な変位部材とを備えると
ともに、同変位部材を変位させる駆動手段を備え、前記
変位部材の弾性変形により、水面のスカムを堰止めた状
態と解除した状態とが選択できるようになっている。
て、変位部材の先端には、堰部材が取り付けられてい
る。
において、変位部材には、少なくとも基部寄りに、弾性
変形を促すための変曲部が形成されている。
でのいずれかにおいて、トラフは、スカム除去装置に流
入したスカムを水とともに流して排除するためのコンク
リート製の流水溝の前記誘引する側を水面下まではつる
ことで形成され、同はつり部を介して変位部材が取り付
けられている。
でのいずれかにおいて、変位部材は、誘引側からトラフ
内側に斜め方向に向けられて、トラフ上から取り付け可
能とされているスカム除去装置。
でのいずれかにおいて、堰部材は、中空型である。
でのいずれかにおいて、堰部材は、チェーンなどによる
池内で循環駆動されるフライトを利用して作製されてい
る。
でのいずれかにおいて、変位部材と堰部材は一体で弾性
変形自在に形成されている。
とともに誘引する側を水面下に位置させて固定して設け
られたトラフと、同トラフの前記誘引する側から水面方
向に伸びて取り付けられたシール部材とを備えるととも
に、同シール部材の先端に、密閉状態で堰部材が設けら
れ、同堰部材自体は、横軸回りに回転自在に支持されて
いるとともに、同堰部材は、駆動手段で回転駆動される
ことで、水面のスカムを堰止めた状態と解除した状態と
が選択できるようになっている。
水とともに誘引する側を水面下に位置させて固定して設
けられたトラフと、同トラフの前記誘引する側から水面
方向に伸びて取り付けられた弾性変形自在な変位部材と
を備えるとともに、同変位部材を変位させる駆動手段を
備え、前記変位部材は中空型で、上方からの力で低くな
って水面のスカムを呑み込む姿勢となる一方、その力を
解除することで上向きに復元してスカムの流入を阻止す
る姿勢になるように構成されている。
いて、変位部材は、断面が略四角筒形で、その稜が上下
および前後に位置するように向けられている。
水とともに誘引する側を水面下に位置させて固定して設
けられたトラフと、同トラフの前記誘引する側において
水平軸回りに回転して水面を境にして上端が出没自在と
されるとともに前記水平軸を中心とする円弧状の外周面
を少なくとも一部に有する堰部材と、前記トラフと堰部
材との間に設けられたシールとを備えている。
詳細に説明する。図1、図2は、この発明の一実施例で
ある。図1は、図2のI−I線断面図で、図2は図1の
II−II線断面図である。沈澱池内には、4軸型の内
の1つである回転軸1がスプロケット2を備えて設けら
れ、同スプロケット2に掛けられたチェーン3が循環駆
動されることで、その回りに配されたフライト4…が循
環駆動される。
左方向に掻き寄せたあと、斜めに下がるように運動す
る。その上方にトラフ7が設けられている。このトラフ
7は、コの字形で樋形のものをその一側であるスカム誘
引側を水面5よりも低くした形状になっている。同トラ
フ7の両端には、フランジ8が取り付けられ、同フラン
ジ8には、池側壁9に挿通固定された連通トラフ10の
フランジ11にボルト連結されている。
が流れてきて一方向に同スカム水を流す。そのため、ト
ラフ7は一方向に僅かに傾斜している。このトラフ7の
前記誘引側には、変位部材13が止着具(ボルトナッ
ト)14…で取り付けられている。この変位部材13
は、ゴムあるいはこれと同様の弾性変形自在な樹脂等に
より作製され、この実施例では、同変位部材13は、ゴ
ム製で帯長薄板材になっている。
ンレスなどによる堰部材15が止着具14により着脱自
在に取り付けられ、その上辺部には、図2に示すよう
に、切欠16…が形成されている。変位部材13と堰部
材15は、共に前後に変位自在とされるとともに、変位
部材13の両側に対応するトラフ7側には、変位部材1
3が摺動してシール効果を発揮するシール側板17が左
右対向状に配されている。
向状で固定ブラケット18が左右2組の配されている。
これら両ブラケット18は、トラフ7の長手方向中間を
境に一定寸法離れて配されている。
持軸19が横軸状に挿通され、この軸19を介して上下
に向くようにくの字形の連動レバー20がその上部で前
後揺動自在に支持されている。堰部材15の前面には、
連動レバー20に対応して左右1対のブラケット21が
突設されており、このブラケット21に縦向きに明けら
れた長孔22に、連動レバー20の上端に挿通された連
動ピン23が移動可能に挿通されている。
り付けられ、同ローラ24が斜めに下がってくるフライ
ト4に蹴られて連動レバー20を一定角度揺動させるよ
うに臨んでいる。尚、図示のような長い連動レバー20
はいずれか一方とし、他方が支持軸19より上部だけの
短い連動レバーとし、長い連動レバー20と短い連動レ
バーとを、図2に仮想線で示す伝達軸25で同時連動さ
せるようにしてもよい。前記ローラ24は、フライト4
側に設けてもよい。
る。フライト4により水面5上のスカムが同除去装置の
方向に順次掻き寄せられる。そして、斜めに下がるフラ
イト4によりローラ24が蹴られることで連動レバー2
0が図1の矢印方向に緩徐に揺動される。連動レバー2
0は、支持軸19の回りに揺動してその上部の連動ピン
23は前方に移動する。
21が前方に押し出され、堰部材15も前方に下がるよ
うにして押し出される。この作動は変位部材13の弾性
変形によりなされるもので、その結果、堰部材15が下
がって水面5以下になることより水面上のスカムが誘引
される。尚、堰部材15には切欠16が形成されている
ので、同切欠16の下端辺が水面以下になることにより
この切欠16を通じて大きなスカムをも誘引してスカム
の誘引が始まるとともにその他のスカムまでも手前まで
引き寄せる。その後、堰部材15の上端辺が水面以下に
なることにより前記引き寄せられたものを含めて小さな
スカムまでもが誘引される。
位部材13の復元力で連動レバー20も元の状態に戻さ
れる。これでスカムの誘引が止まる。尚、図3に示すよ
うに、変位部材13の基部に凹部27を形成して曲がり
易くすることがあり、また、図4に示すように、変位部
材13は先端に至るに従って薄く形成してより曲がり易
く復元もし易くすることがある。
が堰部材として機能するように構成することがある。ま
た、同図に仮想線で示すように、同変位部材13をトラ
フ7の内側に配すことがある。さらに、図6に示すよう
に、変位部材13は斜め前方に上がるように形成するこ
ともでき、この場合、その先端に堰部材15を装着する
ことができる。また、この例の場合も変位部材13はト
ラフ7の内側に配すことができる。このように内向き斜
めに変位部材13を配すようにすると、外向き斜めに配
すよりも、トラフ7上に載ったまま取付施工やメンテナ
ンスができる有利さがでてくる。
明する。図7の駆動手段は、トラフ7に垂直な変位部材
13を配し、これに堰部材15を装着したものについて
のもので、前述あるいは後述する実施例のいずれにも適
用できる。すなわち、池上には幅方向に向く回転支点3
0が設けられ、同支点30には、作動アーム31が前方
に延び、その先端には、フライト4に装着したローラ3
1で蹴られるカム32が取り付けられている。この蹴り
によりトラフ7側に左右1対で延びる連動アーム33が
下がり、変位部材23の裏側から延びた作動レバー34
がローラ35を介して押し下げられる。これにより、変
位部材13は、トラフ7の内側に押し下がり、水面のス
カムを誘引させる。ローラ31がカム32を通過するこ
とで変位部材13の力で堰部材15が水面上に復元して
スカムを止める。尚、この復元を促進させるため、連動
アーム33にフロートを備え付けてもよい。
方式の駆動手段の例を示す。この駆動手段は、回転支点
37を備え、同支点37回りに水タンク38を揺動自在
に支持させてある。同タンク38は、ストッパ39で復
帰状態とされる後部タンク40と、排水口44の開いた
前部タンク41と、前後間をつなぐ連通タンク42より
なる。供給口43から後部タンク40に水が少量ずつ供
給され、一定レベルに達すると連通タンク42を通じて
前部タンク41内に流れ込む。前部タンク41内の水が
一定になると、水タンク38は前下がりになり始め、更
に水が増えることで更に前下がりになる。これにより、
変位部材13および堰部材15はトラフ7内側に曲られ
て、スカムが誘引されるようになる。排水口44からは
供給量以上に水の排出が始まるので、水タンク38は復
帰方向に作動し、変位部材13および堰部材15は元の
図示状態に戻される。尚、同図に仮想線で示すように、
電動シリンダ42で作動させることもある。
す。トラフ7内には、その長手方向に連動支点47が設
けられ、これに前記駆動手段で押し下げられるレバー4
8が設けられている。このレバー48は、長孔49とピ
ン50を介してレバー51を作動させ、変位部材13を
連動させる。
コンクリート製トラフ7を利用して変位部材13および
堰部材15を構成した実施例を示している。同トラフ7
は、図10の平面図および図11の正面図に現行を示す
ように、池幅方向に長手方向を向けて配され、その中途
にはスカムピット53が連通して形成されている。そし
て、これまでは、ピット53と池側壁との間でトラフ7
前位置に回転式のスカムスキーマ54が配され、同スキ
ーマ54の回転操作あるいは駆動により誘引口55を通
じてスカムを呑み込むように構成されている。
マ54を撤去したあと、トラフ7の各×印をした個所を
U字形にはつって除去し、このはつり部分56に図12
ないし図14に示す構造のスカム除去装置を構成したも
のである。すなわち、図12は、はつり部分56の底辺
を水平に形成してその上に沿って長い取付基板57を固
定し、同基板57から前向き斜めに変位部材13を備え
付け、さらに同変位部材13の先に三角形で中空の堰部
材15を装着したものである。堰部材15内には、水が
浸入しても浮力を保つように発泡スチロール等の樹脂を
充填材58として入れてある。この駆動は、前記駆動手
段による。
斜め上がりの面として形成し、その面あるいは内面を介
して取付基板57を備え付け、同基板57を介して凹部
59を備えた変位部材13を内向き斜めに装着し、さら
にその先端に偏平四角筒形で充填材58を入れた堰部材
15を装着したものである。同堰部材15は矢印方向に
駆動される。同実施例の場合、トラフ7上に載ったまま
で各部材の取付けができる点で安全な作業を約束し、し
かも施工が簡略化される。
向き斜め上がりに形成し、取付基板57および変位部材
13を介して堰部材15を装着したものである。尚、図
12ないし図14の堰部材15は省略して変位部材13
を堰部材とすることも可能である。また、各実施例にお
いては、側面シールを前記のように図1および図2のよ
うに構成する。
の誘引側に、凹部60を備えて曲げ易くした変位部材1
3を取付け、これに偏平中空形で充填材61を入れた堰
部材15を装着してある。仮想線で示すように取付けて
もよい。
63を対向状に配し、それぞれに回転軸64を回転自在
にさせるとともに、回転軸64により上下揺動自在に長
円形をした堰部材15を取付けたものであり、堰部材1
5とトラフ7の切欠底辺間はゴム製のシール部材65で
前方からの水のシールがなされている。このシール部材
65は、金属板の上端前面にゴムを配してゴムを堰部材
15の後端に接触するようにしてもよい。
てきた木質のフライトあるいは樹脂製のフライトをその
ままあるいは適宜加工をして堰部材15としたものであ
る。図17は、トラフ7前に変位部材13を介して木質
のフライトでなる堰部材15を装着したものである。同
堰部材15は、フライトから基部の段部を形成して取付
部67としたものである。
して変位部材13を差し込み式にしたものである。図1
9は、一方に凹み71を備える樹脂製のフライトを堰部
材15としたものである。凹み71内には充填材72を
入れて浮力を発生するようにしてある。図20は、凹み
71が上に向き取付けられたものである。尚、トラフ7
は、四角筒形でもよい。
を全てゴムで一体成形したものである。堰部材15内に
は充填材74を入れてあるが省略してもよい。
製で四角筒形の変位部材13を配し、同変位部材13を
上方から押さえ込んで仮想線で示すようにスカムを誘引
するようにし、押さえ力を解除することでスカムを堰止
めるようにしたものである。変位部材13は、その稜が
上下および前後に位置するように向けられているととも
に、前後に合わせ型としてある。図23に示すように、
前後が一体型の変位部材13としてもよい。尚、変位部
材13には凹部76が曲がる個所に形成されている。
あるいは樹脂製のフライトを堰部材15として利用した
ものを示している。図24は、フライトを薄く板状にし
たものを中間材78を介してボルト止めした堰部材15
をシール79により上下運動自在に備え付けたものであ
る。図25は、フライトに溝80を形成したものをその
まま堰部材15として利用したものである。図26は、
樹脂製のフライトに充填材82を付してこれを誘引側で
上下運動自在な堰部材15としたものである。
であるが、堰部材15を中空で上下に長い楕円断面形状
にしたものである。上下に長くしたのは、押さえ力を有
効に変位に変えるためであり、横に長くしてもよい。
の変位部材13をそのまま堰部材15としたものであ
る。図28は、前方に丸く膨らむ変位部材13を示し、
図29はそれよりさらに前方にのり出した変位部材13
を示す。図30は、角形に突き出す変位部材13を示
す。仮想線のように逆向きでもよい。尚、トラフ7の底
面には、三角形の仮想線で示したように麦飯石84を備
え付けてもよい。この場合、トラフ7に凹み85を形成
して備え付けてもよい。
は水平状に延ばしてもよい。また、前記各実施例では、
ゴムの自然状態で水面上にあるように変位部材13を構
成していたが、自然状態で水面以下にあり力を加えて水
面上にくるように構成することもできる。堰部材15の
支持には、トラフ7側に対して堰部材15側をマグネッ
トで上下運動自在に支持させることもできる。
ている。このスカム除去装置は、コンクリート製の流水
溝の前部をハツルことにより図32のようにU字形に取
り除いたものをトラフ90としたものである。同流水溝
の前方には、図示しない回転筒形のスカムスキーマーが
設けられていたが、これは撤去してある。そして、ハツ
リにより除去された部分にハツリ長さより若干短い程度
の堰部材91を配し、水平軸回りに回転自在に設置し
た。
両端に半円形をした側板91bを溶接にて取り付けると
ともに、各側板91bの中心から回転軸91cを突設し
てある。この回転軸91cは、取り付けられ90の両端
前面に固定した軸受92によって支持されているととも
に、堰部材91の両端に半円形として接着したゴム製の
側面シール93を、ハツリ内側面90aに固定した内板
94に常時接触するようにして側部からの水の浸入を阻
止するようにしてある。
円筒面に下方から接触するように底部シール95が設け
られ、同シール95は、押さえ板96とともに上下に移
動調節可能に固定されている。尚、側面シール93は、
内板94側に図31の仮想線のように縦向き等に装着し
ておいて、これに堰部材91とともに回転する側板を接
触させるようにしてもよい。
内で循環運動してくるフライト98により蹴られる倣い
部材99を回転軸100回りに回転自在に支持し、同倣
い部材99の後端に伝達ロッド101等を介して前記堰
部材91を押し下げ方向に連動させるようにしてもよ
い。また、この実施例ではトラフ90がコンクリート製
であったが、ステンレス等のメタル製や樹脂製にしても
よい。
いていたが、図33の実施例では、丸面が後方を向いて
いる。この場合、堰部材91の前面には、横帯長状の前
板103を溶接して堰部材91を中空状に形成してもよ
い。また、この場合の底部シール95は、トラフ90の
前面から垂直に延ばしたが、仮想線のようにハツリ面か
ら垂直(板状あるいはブロック状)または、トラフ前面
から斜め前方に延びて配してもよい。さらに、図34に
示すように、堰部材91をトラフ90のハツリ角部に突
設してもよい。
施例の堰部材91あるいは図31の実施例の堰部材91
の上端あるいはその近傍に突起105を設けてもよい。
尚、同突起105の長手方向には、切欠を形成して大き
なスカムが円滑に流入するようにしてもよい。
の実施例において、堰部材91から前方斜め上に左右1
対のアーム107を突設し、同アーム107に、取付位
置を調節可能な補助フロート108を取り付けて、仮想
線のように補助フロート108が水面上にくることでブ
レーキが作用して、堰部材91の回転角度を規定するよ
うに構成できる。同構成は、以下の実施例でも同じく適
用できる。
回転軸111で支持した堰部材112を備え、その底部
を前部シール113で密閉する一方、回転側板114を
固定側の側部シール115に接触させるようにしたもの
で、さらに、堰部材112は、中空形で長円形状をした
ものになっているとともに、同堰部材112からはアー
ム116を突設してその上端に水タンク117を回転自
在に取り付けてある。
数個配され、その内部に外部から連通チューブ118が
接続されているとともに、底部には微量排水口119が
明けられている。
溜めてそれが一定のレベルになることで一括して水タン
ク117内に給水し、堰部材112を押し下げるように
するものである。同装置における121は制御タンク
で、前記連通チューブ118が接続されている。この制
御タンク121には、孔122付きの蓋123が着脱自
在に付されているとともに、孔122の上には覆い板1
20が設けられている。
が設けられ、同ブラケット124には、軸125とアー
ム126により上下運動自在にフロート127が取り付
けられている。また、軸125の回りには、内部の水レ
ベルが図示の状態から増加することで上方に変換移動す
るバネ128付切り換えレバー129がV字形のものと
して回転自在に備え付けられている。このレバー129
の下端にはチェーン130がぶら下げられ、同チェーン
130の下端に、浮動用フロート131を備えた制御バ
ルブ132が軸133に上下運動可能に取り付けられて
いる。
上がった図示状態において、タンク121内には、絞り
で給水量を調節できる給水口134を通じてやや微量ず
つ継続して供給されてくる。制御バルブ132は閉止さ
れているので、タンク121内は徐々にレベルが上がっ
てくる。そして、同時に上がるフロート127が図示よ
り少し高いレベルまでくると、アーム126が切り換え
レバー129の上辺部を押し上げ、バネ128がレバー
129を上向きに瞬時に回転させることで、チェーン1
30を介して制御バルブ132を持ち上げる。これによ
り、連通チューブ118内に一挙に水が流れ込み、これ
は浮動用フロート131により完全にタンク121内の
水が無くなる手前まで維持され、最後にはフロート13
1が連通チューブ118への出口を閉塞する。
に給水がなされると、その重さで堰部材112が一定の
レベルまで下がり、水面のスカムを誘引するようにな
る。微量排水口119からは微量の水が排出されるの
で、その排出量が多くなるに従って堰部材12は自らの
浮力で浮き上がる。尚、図35のような補助フロートを
付してもよい。前記制御タンク121による方式は、図
31他の全ての実施例に適用できる。
水タンク136を用いてもよい。同タンク136は、後
方寄りで支点137で支持され、通常は後下がり状態と
されている。タンク136の前端と堰部材112とがロ
ッド138で連動自在に結合され、さらに、タンク13
6の先端には微量排水口139が設けられている。
137を基準に水タンク136が前向きに倒れるように
なる。その時点から、溜まった水は前方に移行し、その
モーメントで堰部材112は押し下げられる。この場合
も微量排水口139からの排水と堰部材112の浮力等
により復帰する。
るいはメタル製のトラフ141に常時スカムが流入する
ようにし、一定時間置きに、ゲート142が開閉するよ
うに構成したものである。143は中継ピットである。
材の他の実施例を示す。同堰部材145は、1/4円筒
あるいは仮想線の半円筒形の本体146と回転軸147
間を継ぎ材148で連結したものである。
形の堰部材150を回転可能に配し、同堰部材150に
シール151を接触させるとともに、上端に突起152
を設けたものである。突起152は仮想線のようにやや
前側に配してもよい。
ル151を介して一部に切欠状の開口154を備えた堰
部材155を設けたもので、回転により図42に示すよ
うに開口154が水面以下になってスカムを誘引し、そ
の長手方向に導いて排出ルートにのるようになってい
る。
L字形)で回転軸157付近の部分を丸く形成した堰部
材158としたものである。図44に示す実施例は、回
転軸160から継ぎ材161を介して円弧形の本体16
2を取り付けた堰部材163であり、特に、ゴム製で可
撓性のシール164で堰部材163とトラフ90間を仕
切ったものである。
であるので、更なるコストダウンと施工の容易化を図れ
るようにしたスカム除去装置を提供することができる。
図。
を示す平面図。
I線断面図。
図。
図。
41…トラフ、13…変位部材、15,91,112,
145,150,155,163…堰部材、65…シー
ル部材。
Claims (12)
- 【請求項1】 樋形でスカムを水とともに誘引する側を
水面下に位置させて固定して設けられたトラフと、同ト
ラフの前記誘引する側から水面方向に伸びて取り付けら
れた弾性変形自在な変位部材とを備えるとともに、同変
位部材を変位させる駆動手段を備え、前記変位部材の弾
性変形により、水面のスカムを堰止めた状態と解除した
状態とが選択できるようになっているスカム除去装置。 - 【請求項2】 請求項1において、変位部材の先端に
は、堰部材が取り付けられているスカム除去装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、変位部材に
は、少なくとも基部寄りに、弾性変形を促すための変曲
部が形成されているスカム除去装置。 - 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかにおい
て、トラフは、スカム除去装置に流入したスカムを水と
ともに流して排除するためのコンクリート製の流水溝の
前記誘引する側を水面下まではつることで形成され、同
はつり部を介して変位部材が取り付けられているスカム
除去装置。 - 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
て、変位部材は、誘引側からトラフ内側に斜め方向に向
けられて、トラフ上から取り付け可能とされているスカ
ム除去装置。 - 【請求項6】 請求項2から5までのいずれかにおい
て、堰部材は、中空型であるスカム除去装置。 - 【請求項7】 請求項2から5までのいずれかにおい
て、堰部材は、チェーンなどによる池内で循環駆動され
るフライトを利用して作製されているスカム除去装置。 - 【請求項8】 請求項2から7までのいずれかにおい
て、変位部材と堰部材は一体で弾性変形自在に形成され
ているスカム除去装置。 - 【請求項9】 樋形でスカムを水とともに誘引する側を
水面下に位置させて固定して設けられたトラフと、同ト
ラフの前記誘引する側から水面方向に伸びて取り付けら
れたシール部材とを備えるとともに、同シール部材の先
端に、密閉状態で堰部材が設けられ、同堰部材自体は、
横軸回りに回転自在に支持されているとともに、同堰部
材は、駆動手段で回転駆動されることで、水面のスカム
を堰止めた状態と解除した状態とが選択できるようにな
っているスカム除去装置。 - 【請求項10】 樋形でスカムを水とともに誘引する側
を水面下に位置させて固定して設けられたトラフと、同
トラフの前記誘引する側から水面方向に伸びて取り付け
られた弾性変形自在な変位部材とを備えるとともに、同
変位部材を変位させる駆動手段を備え、前記変位部材は
中空型で、上方からの力で低くなって水面のスカムを呑
み込む姿勢となる一方、その力を解除することで上向き
に復元してスカムの流入を阻止する姿勢になるように構
成されているスカム除去装置。 - 【請求項11】 請求項10において、変位部材は、断
面が略四角筒形で、その稜が上下および前後に位置する
ように向けられているスカム除去装置。 - 【請求項12】 樋形でスカムを水とともに誘引する側
を水面下に位置させて固定して設けられたトラフと、同
トラフの前記誘引する側において水平軸回りに回転して
水面を境にして上端が出没自在とされるとともに前記水
平軸を中心とする円弧状の外周面を少なくとも一部に有
する堰部材と、前記トラフと堰部材との間に設けられた
シールとを備えたスカム除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29792595A JP3959750B2 (ja) | 1994-11-15 | 1995-10-09 | スカム除去装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31900494 | 1994-11-15 | ||
JP6-319004 | 1994-11-15 | ||
JP29792595A JP3959750B2 (ja) | 1994-11-15 | 1995-10-09 | スカム除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08257556A true JPH08257556A (ja) | 1996-10-08 |
JP3959750B2 JP3959750B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=26561303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29792595A Expired - Lifetime JP3959750B2 (ja) | 1994-11-15 | 1995-10-09 | スカム除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3959750B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101418777B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2014-07-11 | 주식회사 대하엔텍 | 수문개폐형 스컴스키머장치가 장착된 수처리시설의 원형슬러지수집기 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP29792595A patent/JP3959750B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101418777B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2014-07-11 | 주식회사 대하엔텍 | 수문개폐형 스컴스키머장치가 장착된 수처리시설의 원형슬러지수집기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3959750B2 (ja) | 2007-08-15 |
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