JP2803024B2 - バックレーキ式自動除塵機 - Google Patents

バックレーキ式自動除塵機

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JP2803024B2
JP2803024B2 JP13375295A JP13375295A JP2803024B2 JP 2803024 B2 JP2803024 B2 JP 2803024B2 JP 13375295 A JP13375295 A JP 13375295A JP 13375295 A JP13375295 A JP 13375295A JP 2803024 B2 JP2803024 B2 JP 2803024B2
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功 三堀
敬 大塚
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックレーキ式自動除
塵(じん)機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理場の沈砂池、排水機場、
農業用水路、浄水場の沈砂池等の施設においては、水中
の塵芥(じんかい)、夾(きょう)雑物等のし渣(さ)
を除去するために各種の自動除塵機が設けられている。
該自動除塵機においては、水路又は水門に張設されたス
クリーンに沿ってチェーンドライブ式のレーキが配設さ
れ、前記スクリーンに掛かったし渣を前記レーキによっ
て掻(か)き揚げるようにしているが、スクリーンの上
流側においてレーキを上昇させて掻(かき)揚げを開始
すると、該レーキがスクリーンに噛(か)み込まれる領
域において、し渣がスクリーンに押さえ付けられたり挟
み込まれたりする。その結果、自動除塵機が停止させら
れたり、し渣が水路内に落下したりすることがある。
【0003】そこで、し渣がスクリーンに押さえ付けら
れたり挟み込まれたりすることがないように、スクリー
ンの下流側においてレーキを突き出させて上昇させるよ
うにしたバックレーキ式自動除塵機が提供されている。
図2は従来のバックレーキ式自動除塵機の要部拡大図、
図3は従来のバックレーキ式自動除塵機の動作説明図で
ある。
【0004】図において、51は複数の平鋼材を並列に
配設することによって形成されたスクリーンであり、該
スクリーン51は、水中において傾斜させて立ち上げら
れ、水面上に突出する直線部51a、該直線部51aか
らほぼ180〔°〕の角度にわたって延びる図示しない
反転部、及び該反転部から直線状に斜め下方に延びる図
示しないし渣排出部から成る。
【0005】水の流れ方向(矢印A方向)における前記
スクリーン51より下流側において、スクリーン51に
沿って主務チェーン54が傾斜させて配設される。該主
務チェーン54は、水面上において図示しない駆動軸に
固定された上スプロケットと、水中において回転自在に
配設された下スプロケット58との間に張設され、図示
しないモータによって矢印B方向に走行させられる。
【0006】また、前記主務チェーン54の設定された
複数箇所に図示しないレーキ軸受が形成され、該レーキ
軸受によってレーキ軸53が回転自在に支持される。そ
して、該レーキ軸53にレーキ55が揺動自在に支持さ
れる。該レーキ55は複数のレーキ爪75を有し、該各
レーキ爪75は櫛(くし)状に突出させられる。さら
に、前記レーキ軸53にレバー76が固定され、該レバ
ー76は、レーキ軸53に対してガイドローラ81及び
サポートローラ82を偏心させて支持する。そして、水
の流れ方向における前記スクリーン51より下流側に、
前記主務チェーン54を走行させるための主レール6
1、及び前記サポートローラ82を走行させるためのサ
ポートレール63が配設され、いずれもエンドレスの走
行路を形成する。なお、主ローラ64が前記レーキ軸5
3に対して回転自在に配設され、該主ローラ64が主レ
ール61を走行することによって、主務チェーン54を
主レール61に沿って走行させることができる。
【0007】そして、前記サポートレール63の短軸は
主レール61の短軸より短く設定され、サポートレール
63の長軸は主レール61の長軸より距離δ1だけスク
リーン51側に位置させられる。さらに、主レール61
は、スクリーン51に沿って傾斜して立ち上がり、水面
上に一部を突出させて延在する二つの直線部61F、6
1R、該直線部61F、61Rの上端間を接続する図示
しない上半円形部、及び前記直線部61F、61Rの下
端間を接続する下半円形部61Lから成る。また、レー
キ軸53の姿勢を確保するために、一時的にガイドロー
ラ81を受ける半円形部材62が配設される。そして、
サポートローラ82を走行させるためのサポートレール
63は、スクリーン51に沿って傾斜して立ち上がり、
水面上に一部を突出させて延在する二つの直線部63
F、63R、該直線部63F、63Rの上端間を接続す
る図示しない上半円形部、及び前記直線部63F、63
Rの下端間を接続する下半円形部63Lから成る。
【0008】また、前記半円形部材62は主レール61
の下半円形部61Lより高く、サポートレール63の下
半円形部63Lは主レール61の下半円形部61Lより
低く設定され、それぞれ半月板によって形成される。な
お、84はフレームである。したがって、主務チェーン
54を走行させた場合、主ローラ64が主レール61の
直線部61Rから下半円形部61Lに到達すると、ガイ
ドローラ81は半円形部材62に、サポートローラ82
はサポートレール63の下半円形部63Lにそれぞれ進
入するので、図3に示すように、ガイドローラ81がサ
ポートローラ82の上に移動させられる。その結果、レ
ーキ55が時計回りに回転させられ、該レーキ55の各
レーキ爪75が水平方向に向けられ、スクリーン51か
ら突き出される。
【0009】その後、サポートローラ82がサポートレ
ール63の直線部63Fに進入するが、サポートレール
63の長軸は、主レール61の長軸より距離δ1だけス
クリーン51側に位置させられるので、ガイドローラ8
1は、サポートローラ82の上に位置した状態を維持す
る。したがって、レーキ55の各レーキ爪75は水平方
向に保持され、スクリーン51に沿って上昇し、スクリ
ーン51に掛かったし渣を掻き揚げる。その後、レーキ
55は、水面上のスクリーン51の反転部で反転させら
れ、し渣を落下させる。
【0010】この場合、スクリーン51の下流側から上
流側にレーキ55を突き出させて上昇させて掻揚げを開
始することができるので、し渣がスクリーン51に押さ
え付けられたり挟み込まれたりしない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のバックレーキ式自動除塵機においては、主ローラ6
4が主レール61の直線部61Rから下半円形部61L
に到達したときに、レーキ55の回転が開始されるの
で、各レーキ爪75がスクリーン51を貫いて掻揚げ動
作に入る位置が比較的高く(約600〔mm〕)なり、
水路の底面付近において比較的多くのし渣が残留してし
まう。
【0012】ところで、主ローラ64が主レール61の
直線部61Rを走行している間において、レーキ55の
各レーキ爪75は、主務チェーン54の走行方向に対し
てほぼ平行に保持され、先端を図3における上方に向け
ている。続いて、主ローラ64が下半円形部61Lに進
入すると、ガイドローラ81がサポートローラ82の上
に移動させられ、半円形部材62及び下半円形部63L
によるガイド力、並びにレーキ55の自重によるモーメ
ントがレバー76に作用し、レーキ55が時計回りに回
転させられる。
【0013】ところが、各レーキ爪75は、水の流れに
逆らって回転させられるので、水の流れが速い場合には
大きな抵抗力を受け、レーキ55の回転が困難になるだ
けでなく、レーキ55がロックしてしまうことがある。
また、レーキ55は、主ローラ64が主レール61の下
半円形部61Lにおいて、水の流れ方向における上流側
に向けて移動するので、各レーキ爪75に対する水の相
対的な速度はその分だけ高くなり、レーキ55の回転が
一層困難になるだけでなく、レーキ55を一層ロックさ
せてしまうことがある。
【0014】本発明は、前記従来のバックレーキ式自動
除塵機の問題点を解決して、各レーキ爪がスクリーンを
貫いて掻揚げ動作に入る位置を低くするとともに、水の
流れが速い場合でもレーキの回転を容易にすることがで
き、レーキがロックするのを防止することができるバッ
クレーキ式自動除塵機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のバ
ックレーキ式自動除塵機においては、複数の平鋼材を並
列に配設することによって形成され、水中において傾斜
させて立ち上げられたスクリーンと、水の流れ方向にお
ける前記スクリーンより下流側において、スクリーンに
沿って走行させられる主務チェーンと、該主務チェーン
の設定された複数箇所に固定されたレーキと、該レーキ
に固定され、ガイドローラ及びサポートローラを備えた
レバーと、前記サポートローラを案内するサポートレー
ルとを有する。
【0016】そして、該サポートレールは、二つの直線
部、該各直線部の上端間を接続する上半円形部、及び前
記各直線部の下端間を接続する下半円形部から成り、該
下半円形部は、水の流れ方向における下流側に膨出させ
られ、前記直線部の下端近傍に交差領域を形成するとと
もに、該交差領域において主務チェーンとサポートレー
ルとを交差させる。
【0017】本発明の他のバックレーキ式自動除塵機に
おいては、さらに、前記レーキには、水の流れを受けて
前記交差領域におけるレーキの回転を補助するモーメン
トを発生させる補助翼が固定される。
【0018】
【作用】本発明によれば、前記のようにバックレーキ式
自動除塵機においては、複数の平鋼材を並列に配設する
ことによって形成され、水中において傾斜させて立ち上
げられたスクリーンと、水の流れ方向における前記スク
リーンより下流側において、スクリーンに沿って走行さ
せられる主務チェーンと、該主務チェーンの設定された
複数箇所に固定されたレーキと、該レーキに固定され、
ガイドローラ及びサポートローラを備えたレバーと、前
記サポートローラを案内するサポートレールとを有す
る。
【0019】この場合、主務チェーンを走行させると、
レーキの各レーキ爪が水路の底面付近でスクリーンを貫
いて該スクリーンに沿って上昇し、スクリーンに掛かっ
たし渣を掻き揚げる。また、主務チェーンの走行に伴っ
て前記レバーが揺動させられ、レーキを主務チェーンに
対して揺動させる。そして、前記サポートレールは、二
つの直線部、該各直線部の上端間を接続する上半円形
部、及び前記各直線部の下端間を接続する下半円形部か
ら成り、該下半円形部は、水の流れ方向における下流側
に膨出させられ、前記直線部の下端近傍に交差領域を形
成するとともに、該交差領域において主務チェーンとサ
ポートレールとを交差させる。
【0020】この場合、主務チェーンの走行に伴ってレ
ーキが下降し、サポートローラが前記直線部の交差領域
に到達すると、前記レーキは回転を開始して水平にな
る。続いて、サポートローラが下半円形部に進入し、該
下半円形部を走行する間、レーキは水平状態を維持す
る。本発明の他のバックレーキ式自動除塵機において
は、さらに、前記レーキには、水の流れを受けて前記交
差領域におけるレーキの回転を補助するモーメントを発
生させる補助翼が固定される。
【0021】この場合、主務チェーンの走行に伴ってレ
ーキが下降し、サポートローラが前記直線部の交差領域
に到達すると、前記レーキは回転を開始して水平にな
る。このとき、レーキにモーメントが加わる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図4は本発明の実施例における
バックレーキ式自動除塵機の概念図である。図におい
て、51は複数の平鋼材を並列に配設することによって
形成されたスクリーンであり、該スクリーン51は、水
中において傾斜させて立ち上げられ、水面上に突出する
直線部51a、該直線部51aからほぼ180〔°〕の
角度にわたって延びる反転部51b、及び該反転部51
bから直線状に斜め下方に延びるし渣排出部51cから
成る。
【0023】水の流れ方向(矢印A方向)における前記
スクリーン51より下流側において、スクリーン51に
沿って主務チェーン54が傾斜させて配設される。該主
務チェーン54は、水面上において図示しない駆動軸に
固定された上スプロケット57と、水中において回転自
在に配設された下スプロケット58との間に張設され
る。また、上スプロケット57と駆動用スプロケット3
1との間に駆動用チェーン32が張設され、前記駆動用
スプロケット31を図示しないモータによって矢印D方
向に回転させることによって、駆動用チェーン32を矢
印E方向に走行させ、主務チェーン54を矢印B方向に
走行させることができる。
【0024】また、前記主務チェーン54の設定された
複数箇所に図示しないレーキ軸受が形成され、該レーキ
軸受によってレーキ軸53が回転自在に支持される。そ
して、該レーキ軸53にレーキ55が揺動自在に支持さ
れる。該レーキ55は複数のレーキ爪75を有し、該各
レーキ爪75は櫛状に突出させられる。なお、81はガ
イドローラ、82はサポートローラであり、該サポート
ローラ82はサポートレール43を走行させられる。
【0025】次に、バックレーキ式自動除塵機の下部の
詳細について説明する。図1は本発明の実施例における
バックレーキ式自動除塵機の要部拡大図、図5は図1の
X−X断面図、図6は本発明の実施例におけるバックレ
ーキ式自動除塵機の動作を示す図である。図において、
51は複数の平鋼材を並列に配設することによって形成
されたスクリーンであり、水の流れ方向(矢印A方向)
における前記スクリーン51より下流側において、該ス
クリーン51に沿って主務チェーン54が傾斜させて配
設される。該主務チェーン54は、水面上において回転
自在に配設された上スプロケット57(図4)と、水中
において回転自在に配設された下スプロケット58との
間に張設される。
【0026】また、前記主務チェーン54の設定された
複数箇所にレーキ軸受34が形成され、該レーキ軸受3
4によってレーキ軸53が回転自在に支持される。そし
て、該レーキ軸53によってレーキ55が揺動自在に支
持されるとともに、主ローラ64が回転自在に支持され
る。さらに、前記レキー軸53にレバー76が固定され
る。該レバー76は、ガイドレバー76aとサポートレ
バー76bとから成り、ガイドレバー76aによってガ
イドローラ81を、サポートレバー76bによってサポ
ートローラ82をレーキ軸53に対して偏心させて支持
することができるようになっている。そして、水の流れ
方向における前記スクリーン51より下流側に、前記主
務チェーン54を走行させるための主レール61、及び
サポートローラ82を走行させるためのサポートレール
43が配設され、いずれもエンドレスの走行路を形成す
る。
【0027】前記サポートレール43の短軸は主レール
61の短軸より短く設定され、サポートレール43の長
軸は、主レール61の長軸より距離δ2だけスクリーン
51側に位置させられる。さらに、主レール61は、ス
クリーン51に沿って傾斜して立ち上がり、水面上に一
部を突出させて延在する二つの直線部61F、61R、
該直線部61F、61Rの上端間を接続する図示しない
上半円形部、及び前記直線部61F、61Rの下端間を
接続する下半円形部61Lから成る。また、レーキ軸5
3の姿勢を確保するため一時的にガイドローラ81を受
ける半円形部材62が配設される。そして、サポートロ
ーラ82を走行させるためのサポートレール43は、ス
クリーン51に沿って傾斜して立ち上がり、水面上に一
部を突出させて延在する二つの直線部43F、43R、
該直線部43F、43Rの上端間を接続する図示しない
上半円形部、及び前記直線部43F、43Rの下端間を
接続する下半円形部43Lから成る。該下半円形部43
Lは、水の流れ方向における下流側に膨出し、前記直線
部43Rの下端近傍に交差領域AR1を形成する。
【0028】また、半円形部材62は主レール61の下
半円形部61Lより高く、サポートレール43の下半円
形部43Lは主レール61の下半円形部61Lより低く
設定され、それぞれ半月板によって形成される。したが
って、前記交差領域AR1において、主務チェーン54
とサポートレール43とを交差させることができる。ま
た、前記サポートレール43の下半円形部43Lの中心
線は、水の流れ方向における主レール61の長軸より距
離δ3だけ下流側に位置させられる。
【0029】したがって、主務チェーン54を走行させ
た場合、主ローラ64が主レール61の直線部61Rの
下端近傍に到達すると、先行しているサポートローラ8
2が前記交差領域AR1に到達し、該交差領域AR1に
沿って水の流れ方向における下流側に移動させられる。
一方、ガイドローラ81は半円形部材62に進入するの
で、図6に示すように、ガイドローラ81がサポートロ
ーラ82より上流側に移動させられる。その結果、レー
キ55が時計回りに回転させられ、レーキ55の各レー
キ爪75が水平方向に向けられる。
【0030】その後、主ローラ64が主レール61の下
半円形部61Lに、ガイドローラ81が半円形部材62
に、サポートローラ82がサポートレール43の下半円
形部43Lにそれぞれ進入すると、レーキ55の各レー
キ爪75が水平方向に保持される。この場合、下半円形
部61Lの曲率半径と下半円形部43Lの曲率半径とが
ほぼ等しくされるので、主ローラ64とサポートローラ
82とが等しい速度で走行することになる。したがっ
て、レーキ55の姿勢を安定させることができるととも
に、サポートレール43によるサポートローラ82の案
内を円滑に行うことができる。
【0031】続いて、主ローラ64が主レール61の直
線部61Fに、サポートローラ82がサポートレール4
3の直線部43Fにそれぞれ進入すると、サポートレー
ル43の長軸は主レール61の長軸より距離δ2だけス
クリーン51側に位置させられるので、ガイドローラ8
1はサポートローラ82より水の流れ方向における上流
側に位置したままになる。したがって、レーキ55の各
レーキ爪75は主務チェーン54の走行方向に対して直
角の方向に保持され、スクリーン51に沿って上昇し、
スクリーン51に掛かったし渣を掻き揚げる。その後、
レーキ55は、水面上のスクリーン51の反転部51b
で反転させられ、し渣を落下させる。
【0032】この場合、スクリーン51の下流側から上
流側にレーキ55を貫きながら上昇させて掻揚げを開始
することができるので、し渣がスクリーン51に押さえ
付けられたり挟み込まれたりしない。このように、主ロ
ーラ64が主レール61の直線部61Rの下端近傍に到
達すると、レーキ55の時計回りの回転が開始されるの
で、各レーキ爪75がスクリーン51を貫いて掻揚げ動
作に入る位置を低く(約450〔mm〕)することがで
き、水路の底面付近におけるし渣を掻き揚げることがで
きる。
【0033】また、前記レーキ55は、主ローラ64が
主レール61の直線部61Rを走行している間に時計回
りに回転させられるので、各レーキ爪75に対する水の
相対的な速度が高くなることがない。したがって、水の
流れによる抵抗力を小さくすることができる。さらに、
前記レーキ55には補助翼45が固定され、該補助翼4
5は水の流れを受け、レーキ軸53を中心としてレーキ
55を時計回りに回転させるモーメントを発生させる。
したがって、水の流れが速い場合でもレーキ55の回転
が容易になり、レーキ55がロックしてしまうのを防止
することができる。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、バックレーキ式自動除塵機においては、複数の平
鋼材を並列に配設することによって形成され、水中にお
いて傾斜させて立ち上げられたスクリーンと、水の流れ
方向における前記スクリーンより下流側において、スク
リーンに沿って走行させられる主務チェーンと、該主務
チェーンの設定された複数箇所に固定されたレーキと、
該レーキに固定され、ガイドローラ及びサポートローラ
を備えたレバーと、前記サポートローラを案内するサポ
ートレールとを有する。
【0036】この場合、主務チェーンを走行させると、
レーキの各レーキ爪が水路の底面付近でスクリーンを貫
いて該スクリーンに沿って上昇し、スクリーンに掛かっ
たし渣を掻き揚げる。したがって、スクリーンの下流側
から上流側にレーキを貫きながら上昇させて掻揚げを開
始することができるので、し渣がスクリーンに押さえ付
けられたり挟み込まれたりしない。
【0037】そして、前記サポートレールは、二つの直
線部、該各直線部の上端間を接続する上半円形部、及び
前記各直線部の下端間を接続する下半円形部から成り、
該下半円形部は、水の流れ方向における下流側に膨出さ
せられ、前記直線部の下端近傍に交差領域を形成すると
ともに、該交差領域において主務チェーンとサポートレ
ールとを交差させる。
【0038】この場合、主務チェーンの走行に伴ってレ
ーキが下降し、サポートローラが前記直線部の交差領域
に到達すると、前記レーキは回転を開始して水平にな
る。したがって、各レーキ爪がスクリーンを貫いて掻揚
げ動作に入る位置を低くすることができ、水路の底面付
近におけるし渣を掻き揚げることができる。また、前記
レーキは下降中に時計回りに回転させられるので、各レ
ーキ爪に対する水の相対的な速度が高くなることがな
い。したがって、水の流れによる抵抗力を小さくするこ
とができる。
【0039】さらに、サポートレールの下半円形部は水
の流れ方向における下流側に膨出させられるので、曲率
半径が大きくなる。したがって、サポートレールによる
サポートローラの案内が円滑になる。本発明の他のバッ
クレーキ式自動除塵機においては、さらに、前記レーキ
には、水の流れを受けて前記交差領域におけるレーキの
回転を補助するモーメントを発生させる補助翼が固定さ
れる。
【0040】この場合、レーキが回転を開始して水平に
なるときにレーキにモーメントが加わる。したがって、
水の流れが速い場合でもレーキの回転が容易になり、レ
ーキがロックしてしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるバックレーキ式自動除
塵機の要部拡大図である。
【図2】従来のバックレーキ式自動除塵機の要部拡大図
である。
【図3】従来のバックレーキ式自動除塵機の動作説明図
である。
【図4】本発明の実施例におけるバックレーキ式自動除
塵機の概念図である。
【図5】図1のX−X断面図である。
【図6】本発明の実施例におけるバックレーキ式自動除
塵機の動作を示す図である。
【符号の説明】
43 サポートレール 45 補助翼 51 スクリーン 54 主務チェーン 55 レーキ 62 半円形部材 76 レバー 81 ガイドローラ 82 サポートローラ 43F、43R、61F、61R 直線部 43L、61L 下半円形部 AR1 交差領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の平鋼材を並列に配設するこ
    とによって形成され、水中において傾斜させて立ち上げ
    られたスクリーンと、(b)水の流れ方向における前記
    スクリーンより下流側において、スクリーンに沿って走
    行させられる主務チェーンと、(c)該主務チェーンの
    設定された複数箇所に固定されたレーキと、(d)該レ
    ーキに固定され、ガイドローラ及びサポートローラを備
    えたレバーと、(e)前記サポートローラを案内するサ
    ポートレールとを有するとともに、(f)該サポートレ
    ールは、二つの直線部、該各直線部の上端間を接続する
    上半円形部、及び前記各直線部の下端間を接続する下半
    円形部から成り、(g)該下半円形部は、水の流れ方向
    における下流側に膨出させられ、前記直線部の下端近傍
    に交差領域を形成するとともに、該交差領域において主
    務チェーンとサポートレールとを交差させることを特徴
    とするバックレーキ式自動除塵機。
  2. 【請求項2】 前記レーキには、前記交差領域における
    レーキの回転を補助するモーメントを水の流れによって
    発生させる補助翼が固定された請求項1に記載のバック
    レーキ式自動除塵機。
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