JPH09294685A - アクリルバスの補強方法 - Google Patents

アクリルバスの補強方法

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JPH09294685A
JPH09294685A JP8109628A JP10962896A JPH09294685A JP H09294685 A JPH09294685 A JP H09294685A JP 8109628 A JP8109628 A JP 8109628A JP 10962896 A JP10962896 A JP 10962896A JP H09294685 A JPH09294685 A JP H09294685A
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宗久 高井
Yoshihiko Oshikubo
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 浴槽の形状に予め形成してなるアクリル
成形体10を補強樹脂19で補強するアクリルバス22
の補強方法において、補強樹脂19を真空引き樹脂注入
法でアクリル成形体10の裏面に充填することを特徴と
する。具体的には、浴槽の形状に予め形成してなるアク
リル成形体10を下型11にセットし、下型11とアク
リル成形体10との間にキャビティdを形成する工程
と、このキャビティd内を真空引きすることでキャビテ
ィd内へ補強樹脂19を充填する工程と、補強樹脂19
を硬化させ、離型する工程とからなる。 【効果】 型や設備が簡単でコストがかからず、熟練し
た技術を必要としない作業性の良さを備え、作業環境が
良く、生産性の高いアクリルバスの補強法を提供するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RIV(Resin
Injection Vacuum=真空引き樹脂注入
法)成形法によりバックアップしたアクリルバスの補強
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂で成形したアクリルバス
は、光沢があり、表面がツルッとしていて肌触りが良
い。又、アクリル樹脂は加水分解しないので、長期間使
用しても肌荒れを起こさない等の利点がある。
【0003】ところでアクリルバスは、アクリル樹脂で
成形したままの成形体では強度が足りないので、裏面を
補強する必要がある。従来はこの補強のため浴槽の形状
に成形したアクリル成形体の裏面に、FRP(Fibe
r Reinforced Plastics)をハン
ドレイアップ法、スプレーアップ法、RTM(Resi
n Transfer Molding)法等で成形し
て、バックアップしていた。
【0004】ハンドレイアップ法は、成形型(雌型、又
は雄型)にゲルコート(表面樹脂)を塗布し初期硬化
後、ガラス繊維と樹脂(補強材)で積層し、積層した積
層ガラス繊維に硬化剤を添加した樹脂(FRP)を刷毛
やロールによって含浸しながら脱泡し、室温或いは40
〜60℃の硬化炉内で硬化した後離型し、仕上げする製
法である。
【0005】スプレーアップ法は、樹脂製の型に離型剤
を塗布した上にゲルコートをスプレーして初期硬化さ
せ、この上にスプレーアップ機によってロービングを切
断したチョップドストランド(ガラス繊維機基材の補強
材)と硬化剤を混合した樹脂を型上に吹付け、樹脂でウ
ェットしたガラス繊維(FRP)を形成し、その後脱泡
ロールにより含浸と脱泡を行い、硬化後離型し、仕上げ
する製法である。
【0006】RTM法は、樹脂製の型内にガラス繊維
(補強材)をセットし、型を一体に閉じてクランプし、
次に注入機によって型の注入口から1〜5kg/cm2
の圧力で、硬化剤混合樹脂を供給してガラス繊維に含浸
させ、硬化後型を開き、成形体を離型する製法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらハンドレ
イアップ法は、人手中心の単純作業であるので、人件費
等のコストが高く、離型作業等で作業性が悪い。製品の
品質も作業者の熟練度により変り易い。又、ガラス繊維
の含有量を余り増やせないため、強度がやや劣り、寸法
精度の点でも劣る。更にFRPが硬化する迄に時間がか
かり、成形前に底板(耐水合坂)等のインサートパーツ
を成形型内に取付ける作業に手間がかかるから、生産性
が悪い。
【0008】スプレーアップ法は、成形作業の工程管理
が難しく、肉厚のコントロールが難しいため、製品の品
質が作業者の技能に左右される。又、補強材はチョップ
ドストランドに限られるため、強度がやや劣る。更にス
プレーアップの際スチレンモノマーが10〜15%揮発
するので、作業性が悪い。
【0009】RTM法は、圧力をかけて樹脂を型内に強
制的に注入して樹脂を充填するため、高圧注入機や型締
め機等の装置が大掛かりなものとなり、これらの大掛か
りな装置を設置するための広いスペースが必要となる。
そして設置した装置を作業の度に移動させることは不可
能なので、取扱い難い。又、型も高圧に耐えられる頑丈
な金型にしなければならないから、コストが非常にかか
る。
【0010】本発明の目的は、型や設備が簡単でコスト
がかからず、熟練した技術を必要としない作業性の良さ
を備え、作業環境が良く、生産性の高いアクリルバスの
補強方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、浴槽の形状に予め形成してなる
アクリル成形体を補強樹脂で補強するアクリルバスの補
強方法において、補強樹脂を真空引き樹脂注入法でアク
リル成形体の裏面に充填するようにした。
【0012】アクリル成形体の裏面に補強樹脂を真空引
きで充填するので、補強樹脂を注入する時高圧になら
ず、従って型を高圧に耐えられる金型にする必要がな
く、高圧を発生する設備も必要ではないから、型や設備
は簡易なもので良く、コストがかからない。又、型や設
備が簡易なもので良いので、作業者の熟練を必要とせ
ず、作業性が良い。
【0013】請求項2は、浴槽の形状に予め形成してな
るアクリル成形体を下型にセットし、この下型とアクリ
ル成形体との間にキャビティを形成する工程と、このキ
ャビティ内を真空引きすることでキャビティへ補強樹脂
を充填する工程と、補強樹脂を硬化させ、離型する工程
とからなる。
【0014】真空引きで型内に補強樹脂を充填するの
で、型内の圧力は小さくて良いから、金型のような頑丈
な型を必要とせず、従って型や設備は簡易な物で良く、
しかもアクリル成形体自体が上型を兼ねるので、型代と
して下型だけで済むから、コストがかからない。又、真
空引きでアクリル成形体の裏面に補強樹脂を硬化させる
ので、アクリル成形体の表面側はアクリル樹脂の光沢と
肌触りの良さがそのまま残る。
【0015】請求項3は、補強樹脂を不飽和ポリエステ
ル樹脂にした。不飽和ポリエステル樹脂は、室温で取扱
うことができるから、加熱装置等を必要とせず、又、一
般の接着剤と比べて安価である。
【0016】請求項4は、下型を樹脂製にした。下型が
樹脂製で、上型もアクリル樹脂製なので、軽くて取扱い
易く、コストもかからないから、コストがかかり重たく
て取扱いの不便な金型を使用するRTM法等によるアク
リルバスの補強方法と比べて作業を遥かに簡便なものに
することができる。
【0017】請求項5は、上型を押え治具で押えること
で上型と下型を密閉するようにした。押え治具を上型に
載せるだけで上型と下型とを密閉できるので、上型と下
型とを閉め付けるためにプレス機のような型締め機を必
要としないから、作業が楽になり、コストもかからな
い。又、型締め機を設置するためのスペースが必要ない
ので、比較的狭い作業場でも作業が可能である。
【0018】
【実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて
以下に説明する。なお、図1〜図4にてアクリル成形体
を予め成形する工程、図5〜図8にてこのアクリル成形
体の補強工程を説明する。図1は真空成形法によるアク
リル成形体の成形を説明する分解図であり、アクリル成
形体の成形に要するものは、予めFRP、金属、木材、
石膏等で浴槽の形状に製作した型1と、厚めの熱可塑性
のアクリルシート2と、ヒータ3とであり、型1の底部
4に図示せぬ真空ポンプに接続する吸引口5を設ける。
図1において、ヒータ3でアクリルシート2を180〜
200℃の成形温度まで加熱する。又、アルミ製の型1
の場合、型1を60〜70℃迄温める(予熱)。
【0019】図2において、アクリルシート2と型1が
温まったら、アクリルシート2の端部を型1の上縁部6
にクランプ枠7で固定して型1内を密閉する。
【0020】図3において、図示せぬ真空ポンプを作動
させて、吸引口5から吸引圧力75cmHg程度でアク
リルシート2を真空引きし、アクリルシート2を型1の
内面に密着賦形して浴槽の形に成形する。成形が終わっ
たら、クランプ枠7と型1を取外し、浴槽の形状をした
アクリル成形体ができ上がる。
【0021】図4はアクリル成形体の側断面図であり、
上記の工程を経て浴槽の形状に成形したアクリル成形体
10ができ上がる。アクリル成形体10は、アクリル樹
脂の生地がそのまま出るので、光沢と肌触りの良さを備
え、仕上り状態が良い。又、真空ポンプで型1とアクリ
ルシート2の間の隙間の空気を吸引して、大気圧で加圧
するので、アクリル成形体10は、空洞率が低く、物性
が優れている。
【0022】図5は本発明のアクリル成形体の裏面に真
空成形法で樹脂を固定する補強方法で要する部材の分解
図であり、アクリル成形体10の補強に要する部材は、
樹脂でアクリル成形体10よりも多少大きく形成した浴
槽の形状の下型11と、浴槽の形状にプリフォームマッ
トしたガラスマット12と、アクリル成形体10と、ア
クリル成形体10に載せる押え治具(重錘)13とであ
る。
【0023】下型11は、底部14に注入口15を備
え、下型11の左右の上部16に鉤の手に屈曲した吸引
口17,17を備える。注入口15をバルブ18を介し
て補強樹脂19の容器20に接続し、吸引口17,17
を真空ポンプ21に接続する。補強樹脂19は、硬化剤
を混合した例えば不飽和ポリエステル樹脂のような樹脂
である。
【0024】ガラスマット12は、ガラス繊維と、ガラ
ス繊維を接着させるバインダーとを一緒にスプレーで浴
槽の形状の型に吹付けて焼固めた後脱型して造る。ガラ
スマット12を使用する利点は、均一な肉厚の補強をす
ることができて、作業性が良いことである。従来使用さ
れていたシート状のガラスマットでは、浴槽の形状をし
た型にセットするのが難しく、曲面部等ではシワがよる
虞がある。そのためシート状のガラスマットを浴槽の型
にセットするには、シートを多数分割してセットする必
要があり、作業性が悪い。
【0025】図6〜図8は本発明のアクリル成形体の裏
面にRIV成形法で樹脂を固定する補強方法の工程図で
ある。図6において、下型11にガラスマット12をセ
ットし、ガラスマット12の上にアクリル成形体10を
セットする。セットした時下型11とアクリル成形体1
0との間に、数mm程度のキャビティdができるよう
に、下型11をアクリル成形体10よりも多少大きく形
成しておく。ガラスマット12は、1層〜2層敷き詰め
る。アクリル成形体10の上に押え治具(重錘)13を
載せて、アクリル成形体10と下型11の隙間を密閉す
る。
【0026】次いで真空ポンプ21を作動させて、吸引
口17,17からアクリル成形体10と下型11の間の
キャビティdを、吸引圧力15〜20cmHgで吸引し
ながら注入口15からキャビティd内に温度20〜30
℃の補強樹脂19を充填してゆく。真空引きして型内を
減圧することで、アクリル成形体10にガラスマット1
2及び補強樹脂19を密着させる。尚、真空引きの際ア
クリル成形体10の変形を防止するため、キャビティd
内の下型11とガラスマット12の間に所々に飼物を入
れるようにしても良い。
【0027】図7において、補強樹脂19の硬化によっ
て、補強樹脂19がガラスマット12と共に、アクリル
成形体10の裏面に完全に密着、固定する。補強樹脂1
9の密着、固定後、下型11、及び押え治具13を外
し、アクリルバス22の外形ができ上がる。
【0028】図8において、アクリルバス22の底部2
3に、アクリル成形体10、ガラスマット12、及び補
強樹脂19を貫通して孔24を開け、この孔24に排水
金具25を取付けて、固定する。又、アクリルバス22
の周縁部の近くにも、アクリル成形体10、ガラスマッ
ト12、及び補強樹脂19を貫通して孔26を開け、ヒ
ートン金具27を取付け、より強固に固定する。これに
より製品としてのアクリルバス22ができ上がる。尚、
上記実施例のアクリルバス22は単体の浴槽の場合につ
いて説明したが、本発明の補強方法は、洗い場付の浴
槽、カウンタ等にも適用することができる。
【0029】以上に述べたRIV成形法によるアクリル
バスの補強方法の作用を次に説明する。このRIV成形
法では、上述のようにアクリル成形体10と下型11と
の間のキャビティdに注入口15から補強樹脂19を注
入し、真空ポンプ21で吸引するので、キャビティdに
エアが残らず、脱泡が完全に行なわれる。従って不飽和
ポリエステル樹脂2の補強樹脂19がアクリル成形体1
0に強固に密着するから、仕上り状態が良い。又、ガラ
スマット12の存在によってキャビティdに補強樹脂1
9が均一に充填されるから、凸凹にならず仕上りが滑ら
かになり、平滑精度が出る。
【0030】真空ポンプ21で吸引するため、キャビテ
ィd内の圧力は低いので、上型を兼ねるアクリル成形体
10及び下型11は、軽くて簡易な樹脂型で良く、取扱
い易い。又、アクリル成形体10が上型を兼ねるため、
上型は不要であり、基本的に下型11だけで良く、アク
リル成形体10の補助として押え治具13を用いるだけ
なので、注入圧力がかかるため上型、下型とも金型で製
作する必要のあるRTM成形法に比べて、型代をかなり
安くすることができる。更に補強樹脂19は硬化剤を加
えた不飽和ポリエステル樹脂であり、室温で取扱うこと
ができるから、加熱装置等を必要とせず、一般の接着剤
と比べて安価である。
【0031】設備に付いては、補強樹脂19の簡易な注
入機(バルブ19及び樹脂容器20)と、真空ポンプ2
1で良いので、補強樹脂のための高圧注入機とプレス機
のような型締め機という大掛かりな設備が必要なRTM
成形法に比べて、設備費をかなり安くすることができ
る。又、簡易な設備であるので、スペースを取らず、作
業場所も自由に移動させることができる。
【0032】これらの設備の作業性の点では、押え治具
13をアクリル成形体10の上に載せるだけでアクリル
成形体10と下型11とを密閉できるので、RTM成形
法における型締め機による締め付け作業のような重労働
がないから、作業が楽である。又、真空ポンプ21で吸
引しながら、キャビティd内に簡易な注入機(バルブ1
9及び樹脂容器20)によって補強樹脂20を注入する
充填する作業なので、作業者に熟練した技術は必要な
く、製品の品質が作業者によって左右される虞がなく、
作業性が良い。補強するアクリル成形体も大型のものか
ら、小型のものまで自由に選択することができる。更に
補強樹脂19をキャビティd内に充填する作業では、補
強樹脂19が殆ど外気に触れないので、作業環境が良
い。更に又成形時間は、7分〜20分程度であるので、
補強樹脂20が硬化するまでの時間が短いから、生産性
が良い。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、次の
ような効果を奏する。本発明の請求項1は、浴槽の形状
に予め形成してなるアクリル成形体を補強樹脂で補強す
るアクリルバスの補強方法において、補強樹脂を真空引
き樹脂注入法でアクリル成形体の裏面に充填するように
した。
【0034】アクリル成形体の裏面に補強樹脂を真空引
きで充填するので、補強樹脂を注入する時高圧になら
ず、従って型を高圧に耐えられる金型にする必要がな
く、高圧を発生する設備も必要ではないから、型や設備
は簡易なもので良く、コストがかからない。又、型や設
備が簡易なもので良いので、作業者の熟練を必要とせ
ず、作業性が良い。
【0035】請求項2は、浴槽の形状に予め形成してな
るアクリル成形体を下型にセットし、この下型とアクリ
ル成形体との間にキャビティを形成する工程と、このキ
ャビティ内を真空引きすることでキャビティへ補強樹脂
を充填する工程と、補強樹脂を硬化させ、離型する工程
とからなる。
【0036】真空引きで型内に補強樹脂を充填するの
で、型内の圧力は小さくて良いから、金型のような頑丈
な型を必要とせず、従って型や設備は簡易な物で良く、
しかもアクリル成形体自体が上型を兼ねるので、型代と
して下型だけで済むから、コストがかからない。又、真
空引きでアクリル成形体の裏面に補強樹脂を硬化させる
ので、アクリル成形体の表面側はアクリル樹脂の光沢と
肌触りの良さがそのまま残る。
【0037】請求項3は、補強樹脂を不飽和ポリエステ
ル樹脂にした。不飽和ポリエステル樹脂は、室温で取扱
うことができるから、加熱装置等を必要とせず、又、一
般の接着剤と比べて安価である。
【0038】請求項4は、下型を樹脂製にした。下型が
樹脂製で、上型もアクリル製なので、軽くて取扱い易
く、コストもかからないから、コストがかかり重たくて
取扱いの不便な金型を使用するRTM法等によるアクリ
ルバスの補強方法と比べて作業を遥かに簡便なものにす
ることができる。
【0039】請求項5は、上型を押え治具で押えること
で上型と下型を密閉するようにした。押え治具を上型に
載せるだけで上型と下型とを密閉できるので、上型と下
型とを閉め付けるためにプレス機のような型締め機を必
要としないから、作業が楽になり、コストもかからな
い。又、型締め機を設置するためのスペースが必要ない
ので、比較的狭い作業場でも作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空成形法によるアクリル成形体の成形を説明
する分解図
【図2】真空成形法によるアクリル成形体の成形を説明
する図
【図3】真空成形法によるアクリル成形体の成形を説明
する図
【図4】アクリル成形体の側断面図
【図5】本発明のアクリル成形体の裏面にRIV成形法
で樹脂を固定する補強方法で要する部材の分解図
【図6】本発明のRIV成形法でアクリル成形体の裏面
に補強樹脂を固定する補強方法の工程図
【図7】本発明のRIV成形法でアクリル成形体の裏面
に補強樹脂を固定する補強方法の工程図
【図8】本発明のRIV成形法でアクリル成形体の裏面
に補強樹脂を固定する補強方法の工程図
【符号の説明】
1…型,2…アクリルシート,3…フィルム,4…型の
底部,5…吸引口,7…クランプ枠,10…アクリル成
形体,11下型…,12…ガラスマット,13…押え治
具,15…注入口,17…吸引口,19…補強樹脂,2
0…樹脂容器,21…真空ポンプ,22…アクリルバ
ス,24,26…孔,25…排水金具,27…ヒートン
金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 宗久 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 押久保 義彦 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 櫻井 憲吾 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の形状に予め形成してなるアクリル
    成形体を補強樹脂で補強するアクリルバスの補強方法に
    おいて、 前記補強樹脂を真空引き樹脂注入法で前記アクリル成形
    体の裏面に充填することを特徴とするアクリルバスの補
    強方法。
  2. 【請求項2】 浴槽の形状に予め形成してなるアクリル
    成形体を下型にセットし、この下型とアクリル成形体と
    の間にキャビティを形成する工程と、 このキャビティ内を真空引きすることでキャビティ内へ
    補強樹脂を充填する工程と、 前記補強樹脂を硬化させ、離型する工程とからなる、 アクリルバスの補強方法。
  3. 【請求項3】 前記補強樹脂は不飽和ポリエステル樹脂
    であることを特徴とする請求項1記載のアクリルバスの
    補強方法。
  4. 【請求項4】 前記下型は樹脂製であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のアクリルバスの補強方
    法。
  5. 【請求項5】 前記アクリル成形体を押え治具で押える
    ことでアクリル成形体と下型を密閉するようにしたこと
    を特徴とする請求項2、請求項3、請求項4の何れか1
    項記載のアクリルバスの補強方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2255428A1 (es) * 2004-10-25 2006-06-16 Jose Maximino Portoles Proceso para fabricar sanitarios de cristal laminados.
CN103660262A (zh) * 2013-12-30 2014-03-26 上海隆利安包装材料有限公司 一种有机玻璃吸塑模具

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