JPH06143450A - 浴槽の製造方法 - Google Patents
浴槽の製造方法Info
- Publication number
- JPH06143450A JPH06143450A JP4322727A JP32272792A JPH06143450A JP H06143450 A JPH06143450 A JP H06143450A JP 4322727 A JP4322727 A JP 4322727A JP 32272792 A JP32272792 A JP 32272792A JP H06143450 A JPH06143450 A JP H06143450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- vacuum
- vacuum forming
- resin
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/769—Sanitary equipment
- B29L2031/7692—Baths
Landscapes
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空成形浴槽を高能率で且つ良好な作業環境
の下で製造することのできる浴槽製造方法を提供する。 【構成】 浴槽の表面層１２構成用の樹脂シート１２ａ
と補強層となる浴槽の裏面層１４構成用の熱硬化樹脂の
プリプレグシート１４ａとを積層して、加熱機能を有す
る真空成形型２０にセットする。そして該積層した樹脂
シート１２ａ，１４ａを軟化状態とした上で真空成形操
作を施して積層シート１２ａ，１４ａを浴槽形状に成形
するとともにプリプレグシート１４ａの成形物を真空成
形型２０により型加熱して硬化させる。
の下で製造することのできる浴槽製造方法を提供する。 【構成】 浴槽の表面層１２構成用の樹脂シート１２ａ
と補強層となる浴槽の裏面層１４構成用の熱硬化樹脂の
プリプレグシート１４ａとを積層して、加熱機能を有す
る真空成形型２０にセットする。そして該積層した樹脂
シート１２ａ，１４ａを軟化状態とした上で真空成形操
作を施して積層シート１２ａ，１４ａを浴槽形状に成形
するとともにプリプレグシート１４ａの成形物を真空成
形型２０により型加熱して硬化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は浴槽の製造方法に関
し、詳しくは真空成形にて浴槽を製造する方法に関す
る。
し、詳しくは真空成形にて浴槽を製造する方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
樹脂浴槽にはＳＭＣ，ＢＭＣ等ガラス繊維を含有した樹
脂材料をプレス成形して成るもの，所定の成形型のキャ
ビティに流動状態の樹脂材料を注入・固化させて成るキ
ャスト成形によるもの，ハンドレイアップ，スプレーア
ップ等の手段にて成形したＦＲＰ浴槽，真空成形して成
るアクリル樹脂等の表面層の裏側をＦＲＰ層にてバック
アップし、補強して成るもの等、種々のものが知られて
いる。
樹脂浴槽にはＳＭＣ，ＢＭＣ等ガラス繊維を含有した樹
脂材料をプレス成形して成るもの，所定の成形型のキャ
ビティに流動状態の樹脂材料を注入・固化させて成るキ
ャスト成形によるもの，ハンドレイアップ，スプレーア
ップ等の手段にて成形したＦＲＰ浴槽，真空成形して成
るアクリル樹脂等の表面層の裏側をＦＲＰ層にてバック
アップし、補強して成るもの等、種々のものが知られて
いる。
【０００３】このうち、表面層を真空成形して成る真空
成形浴槽は型代が安価であり、また綺麗な表面状態のも
のが得られ易い等利点を有している反面、ＦＲＰ層によ
るバックアップが必要であることに起因して次のような
不具合を生じていた。
成形浴槽は型代が安価であり、また綺麗な表面状態のも
のが得られ易い等利点を有している反面、ＦＲＰ層によ
るバックアップが必要であることに起因して次のような
不具合を生じていた。
【０００４】真空成形浴槽の場合、厚みのコントロール
が困難であって肉厚を厚くすることができないことから
強度が弱く、そこで裏面にＦＲＰ層を積層して補強する
ことが行われるが、このＦＲＰバックアップ層の形成は
従来スプレーアップ，ハンドレイアップ等手作業に近い
作業で行わざるを得ず、このことから作業に多大な手間
がかかって能率が悪いことに加え、作業環境が悪いとい
った問題があった。
が困難であって肉厚を厚くすることができないことから
強度が弱く、そこで裏面にＦＲＰ層を積層して補強する
ことが行われるが、このＦＲＰバックアップ層の形成は
従来スプレーアップ，ハンドレイアップ等手作業に近い
作業で行わざるを得ず、このことから作業に多大な手間
がかかって能率が悪いことに加え、作業環境が悪いとい
った問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、浴
槽の表面層構成用の樹脂シートと補強層となる浴槽の裏
面層構成用の熱硬化樹脂のプリプレグシートとを積層し
て加熱機能を有する真空成形型にセットし、該積層した
樹脂シートを軟化状態とした上で真空成形操作を施して
該積層シートを浴槽形状に成形するとともに該プリプレ
グシートを該真空成形型により型加熱して硬化させるこ
とにある。
を解決するためになされたものであり、その要旨は、浴
槽の表面層構成用の樹脂シートと補強層となる浴槽の裏
面層構成用の熱硬化樹脂のプリプレグシートとを積層し
て加熱機能を有する真空成形型にセットし、該積層した
樹脂シートを軟化状態とした上で真空成形操作を施して
該積層シートを浴槽形状に成形するとともに該プリプレ
グシートを該真空成形型により型加熱して硬化させるこ
とにある。
【０００６】
【作用及び発明の効果】前述したように真空成形浴槽の
場合、表面層として光沢，美観に優れた熱可塑性のアク
リル樹脂が一般に用いられている。かかるアクリル樹脂
等から成る表面層の真空成形体のみでは強度が不足する
ことから、従来ＦＲＰ層形成による補強が行われるが、
本発明では上記のように従来ハンドレイアップやスプレ
ーアップ等手作業に近い作業で形成していた補強層を、
表面層とともに一挙に真空成形するもので、かかる本発
明によれば浴槽を極めて高能率で生産でき且つ良好な作
業環境の下で製造作業することが出来る。
場合、表面層として光沢，美観に優れた熱可塑性のアク
リル樹脂が一般に用いられている。かかるアクリル樹脂
等から成る表面層の真空成形体のみでは強度が不足する
ことから、従来ＦＲＰ層形成による補強が行われるが、
本発明では上記のように従来ハンドレイアップやスプレ
ーアップ等手作業に近い作業で形成していた補強層を、
表面層とともに一挙に真空成形するもので、かかる本発
明によれば浴槽を極めて高能率で生産でき且つ良好な作
業環境の下で製造作業することが出来る。
【０００７】また本発明では真空成形操作後、プリプレ
グシートから成る裏面層成形物を型加熱により直接接触
状態で加熱し、硬化させるものであることから、加熱効
率が高く、速やかに熱硬化反応させることができるとと
もに、真空成形操作に引き続き、成形物を成形型にセッ
トしたそのままの状態で硬化処理を連続的に行うことが
できるので、作業効率も良い利点を有する。
グシートから成る裏面層成形物を型加熱により直接接触
状態で加熱し、硬化させるものであることから、加熱効
率が高く、速やかに熱硬化反応させることができるとと
もに、真空成形操作に引き続き、成形物を成形型にセッ
トしたそのままの状態で硬化処理を連続的に行うことが
できるので、作業効率も良い利点を有する。
【０００８】尚補強層となる裏面層構成用のプリプレグ
シートとして上記のように熱硬化樹脂シートを用いた場
合、真空成形操作の際の積層シートの軟化の過程（軟化
操作は一般にヒータによる加熱によって行う）でプリプ
レグシートが硬化反応を起す恐れが生ずる。従って本発
明においては、その際にプリプレグシートが硬化反応を
起さないように予めプリプレグシートに硬化遅延剤を含
有させておくのが良い。
シートとして上記のように熱硬化樹脂シートを用いた場
合、真空成形操作の際の積層シートの軟化の過程（軟化
操作は一般にヒータによる加熱によって行う）でプリプ
レグシートが硬化反応を起す恐れが生ずる。従って本発
明においては、その際にプリプレグシートが硬化反応を
起さないように予めプリプレグシートに硬化遅延剤を含
有させておくのが良い。
【０００９】本発明においては熱硬化性樹脂のプリプレ
グシートとして種々のものを用い得るが、代表的なもの
はＦＲＰ，エポキシ樹脂のプリプレグシートであり、特
に本発明においては後者のエポキシ樹脂のプリプレグシ
ートを用いるのが好ましい。
グシートとして種々のものを用い得るが、代表的なもの
はＦＲＰ，エポキシ樹脂のプリプレグシートであり、特
に本発明においては後者のエポキシ樹脂のプリプレグシ
ートを用いるのが好ましい。
【００１０】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図２において１０は真空成形浴槽で、アクリ
ル樹脂から成る表面層１２と、補強層となるガラス繊維
含有の熱硬化性エポキシ樹脂から成る裏面層１４との積
層構造を成している。
説明する。図２において１０は真空成形浴槽で、アクリ
ル樹脂から成る表面層１２と、補強層となるガラス繊維
含有の熱硬化性エポキシ樹脂から成る裏面層１４との積
層構造を成している。
【００１１】図１はこの浴槽１０の具体的な製造手順を
示している。図に示しているように本例の方法では、
（Ａ）に示しているようにまず表面層１２構成用のアク
リル樹脂のシート１２ａと、裏面層構成用のガラス繊維
含有のエポキシ樹脂（以下単にエポキシ樹脂とする）の
プリプレグシート１４ａとを積層する。
示している。図に示しているように本例の方法では、
（Ａ）に示しているようにまず表面層１２構成用のアク
リル樹脂のシート１２ａと、裏面層構成用のガラス繊維
含有のエポキシ樹脂（以下単にエポキシ樹脂とする）の
プリプレグシート１４ａとを積層する。
【００１２】そしてこれを（Ｂ）に示しているようにヒ
ータ１６（例えばセラミックヒータ）にて雰囲気加熱
（例えばヒータ温度は１６０℃，加熱時間は２０分）し
て軟化させた上、（Ｃ）に示しているように成形凹所１
８を有する加熱機能を備えた真空成形型２０にセット
し、端部をクランプする。その上で成形凹所１８の底部
で開口する吸引口２２を通じて真空ポンプ２４により真
空吸引し、２枚の樹脂シート１２ａ，１４ａを真空成形
操作する。しかる後（Ｄ）の状態において、裏面側のエ
ポキシ樹脂のプリプレグシート成形物を成形型２０によ
り直接接触状態で加熱して（型温度は例えば１６０℃）
これを硬化反応させ、その後これを成形型２０から取り
出す。これにより図１に示す真空成形浴槽１０を得る。
ータ１６（例えばセラミックヒータ）にて雰囲気加熱
（例えばヒータ温度は１６０℃，加熱時間は２０分）し
て軟化させた上、（Ｃ）に示しているように成形凹所１
８を有する加熱機能を備えた真空成形型２０にセット
し、端部をクランプする。その上で成形凹所１８の底部
で開口する吸引口２２を通じて真空ポンプ２４により真
空吸引し、２枚の樹脂シート１２ａ，１４ａを真空成形
操作する。しかる後（Ｄ）の状態において、裏面側のエ
ポキシ樹脂のプリプレグシート成形物を成形型２０によ
り直接接触状態で加熱して（型温度は例えば１６０℃）
これを硬化反応させ、その後これを成形型２０から取り
出す。これにより図１に示す真空成形浴槽１０を得る。
【００１３】以上のように本例の方法では成形物が完全
に硬化してからこれを成形型２０から取り出すので、そ
の過程で成形物が変形を起したりしない利点を有する。
に硬化してからこれを成形型２０から取り出すので、そ
の過程で成形物が変形を起したりしない利点を有する。
【００１４】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は例えば裏面層構成用のプ
リプレグシートとしてＦＲＰプリプレグシートを用いる
ことも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた態様で
実施可能である。
くまで一例示であり、本発明は例えば裏面層構成用のプ
リプレグシートとしてＦＲＰプリプレグシートを用いる
ことも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた態様で
実施可能である。
【図１】本発明の一実施例方法の説明図である。
【図２】同方法にて得られる浴槽の断面図である。
１０ 真空成形浴槽 １２ 表面層 １２ａ アクリル樹脂シート １４ 裏面層 １４ａ プリプレグシート １６ ヒータ ２０ 真空成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 9:00 4Ｆ 22:00 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 浴槽の表面層構成用の樹脂シートと補強
層となる浴槽の裏面層構成用の熱硬化樹脂のプリプレグ
シートとを積層して加熱機能を有する真空成形型にセッ
トし、該積層した樹脂シートを軟化状態とした上で真空
成形操作を施して該積層シートを浴槽形状に成形すると
ともに該プリプレグシートを該真空成形型により型加熱
して硬化させることを特徴とする浴槽の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4322727A JPH06143450A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 浴槽の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4322727A JPH06143450A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 浴槽の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143450A true JPH06143450A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18146950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4322727A Pending JPH06143450A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 浴槽の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06143450A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2454881A (en) * | 2007-11-20 | 2009-05-27 | Gkn Aerospace Services Ltd | Mould with suction holes for forming a diaphragm |
-
1992
- 1992-11-07 JP JP4322727A patent/JPH06143450A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2454881A (en) * | 2007-11-20 | 2009-05-27 | Gkn Aerospace Services Ltd | Mould with suction holes for forming a diaphragm |
| GB2454881B (en) * | 2007-11-20 | 2010-03-17 | Gkn Aerospace Services Ltd | Diaphragm forming |
| US8162652B2 (en) | 2007-11-20 | 2012-04-24 | Gkn Aerospace Services Limited | Diaphragm forming |
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