JPH09294456A - コンバインの選別装置 - Google Patents

コンバインの選別装置

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Publication number
JPH09294456A
JPH09294456A JP13112196A JP13112196A JPH09294456A JP H09294456 A JPH09294456 A JP H09294456A JP 13112196 A JP13112196 A JP 13112196A JP 13112196 A JP13112196 A JP 13112196A JP H09294456 A JPH09294456 A JP H09294456A
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JP
Japan
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grain culm
dust
sensor
grain
speed
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Withdrawn
Application number
JP13112196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Akiyama
隆夫 秋山
Masami Osaki
正美 大崎
Junji Doihara
純二 土居原
Toshiro Nagai
敏郎 長井
Masami Matsui
正実 松井
Akira Sawamura
亮 澤村
Yasushi Ihara
靖 井原
Koji Izumi
浩二 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの選別装置の制御の適切化、迅速
化。 【解決手段】 走行装置2の前方に設けられ圃場の穀稈
を刈り取る刈取部4と、前記走行装置2の上方に設けら
れ前記刈取部4で刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置3を
有するコンバインにおいて、前記刈取部4には穀稈セン
サ60を設け、機体所望位置には車速センサ61を設
け、前記脱穀装置3の風選室18に送風する送風唐箕1
9はその風量を変更自在に構成し、前記車速センサ61
が一定速度以上の高速を検知しているとき、前記穀稈セ
ンサ60が非検出状態から検出状態になると、穀稈セン
サ60の入りからt1秒後に送風唐箕19の風量を強く
し、また、穀稈センサ60が既に検出状態のときに当初
低速の車速が一定速度以上の高速に増速したときは、前
記t1秒より短いt3秒後に送風唐箕19の風量を強くする
ように構成したコンバインの選別装置。

Description

【発明の詳細な説明】
入り
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの選別装置
に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特公平6−24449号公報に
は、走行装置の前方に設けられ圃場の穀稈を刈り取る刈
取部と、前記走行装置の上方に設けられ前記刈取部で刈
取った穀稈を脱穀する脱穀装置を有するコンバインにお
いて、前記刈取部には穀稈センサを設け、機体所望位置
には車速センサを設け、前記脱穀装置の風選室に送風す
る送風唐箕はその風量を変更自在にした構成について記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、走行速
度の変化により穀稈供給量の変化を把握し、これにより
穀稈供給量が減少したとき、所定時間経過後に、送風唐
箕の風量を変更するものであるから、作業開始時、およ
び、作業中の送風唐箕の風量変更の具体的基準はなく、
作業開始時および作業中の適切な制御ができないという
課題がある。
【0004】
【発明の目的】コンバインの選別装置の制御の適切化、
迅速化。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行装置2の
前方に設けられ圃場の穀稈を刈り取る刈取部4と、前記
走行装置2の上方に設けられ前記刈取部4で刈取った穀
稈を脱穀する脱穀装置3を有するコンバインにおいて、
前記刈取部4には穀稈センサ60を設け、機体所望位置
には車速センサ61を設け、前記脱穀装置3の風選室1
8に送風する送風唐箕19はその風量を変更自在に構成
し、前記車速センサ61が一定速度以上の高速を検知し
ているとき、前記穀稈センサ60が非検出状態から検出
状態になると、穀稈センサ60の検出状態からt1秒後に
送風唐箕19の風量を強くし、また、穀稈センサ60が
既に検出状態のときに当初低速の車速が一定速度以上の
高速に増速したときは、前記t1秒より短いt3秒後に送風
唐箕19の風量を強くするように構成したコンバインの
選別装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
は機体フレーム、2は機体フレーム1の下部位置に設け
た走行装置、3は前記機体フレーム1の上方位置に設け
た脱穀装置、4は機体フレーム1の前方位置に設けた刈
取部である。刈取部4には、その最前方位置に分草体5
を設け、該分草体5の後方に穀稈引起装置6を設け、穀
稈引起装置6の後方に刈刃7を設けている。8は刈取ら
れた穀稈を搬送する搬送装置、9は搬送装置8の終端に
設けた前記脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給装置で
ある。前記脱穀装置3の前側上部には脱穀室12を設
け、該脱穀室12内には扱胴13を軸装する。扱胴13
の主として下方側は扱網15により包囲する。前記扱網
15の下方には揺動選別装置16の移送棚17を臨ませ
る。脱穀室12の下方の後側には風選室18を形成し、
該風選室18には前記移送棚17の下方に設けた送風唐
箕19からの選別風を送風する。前記送風唐箕19は、
任意の手段によって送風量を強弱に調節し得るように構
成する。実施例では、送風唐箕19を設けた送風唐箕ケ
ース20の側面に吸引口21を形成し、吸引口21に該
吸引口21の開口面積を調節し得る一対の調節板22の
基部を軸23、24により軸着し、軸23、24と唐箕
用モーター27の間に連結手段を設ける。軸23には連
結手段のアーム25を固定し、アーム25にはロッド2
6の一端を接続し、ロッド26はモーター27により回
動するアーム28に軸着する。28a はセクタギヤ、2
8b はモーター27の出力歯車である。
【0007】前記軸23には別のアーム29を固定し、
アーム29には前記軸24に固定したアーム30に軸着
したロッド31を接続する。なお、調節板22を開閉さ
せる構成は他の構成でもよく、リンク機構、ワイヤー等
により開閉させればよい。また、前記送風唐箕19の回
転そのものを変更するように構成してもよく、風量を切
替える(変更)手段は任意である。前記揺動選別装置1
6は送風唐箕19からの送風方向に揺動するように構成
し、前記移送棚17の後側に穀粒と異物とを選別するシ
ーブ32を設ける。シーブ32は、揺動選別装置16の
揺動枠体33に対して傾斜角度を調節自在に取付ける。
シーブ32には、揺動枠体33に下部を中心に上部が回
動するように取付け、シーブ32には角度を変更し得る
角度調節板34を取付け、角度調節板34の上下中間部
はシーブ32と同一中心で回動するようにし、角度調節
板34の下部にワイヤー35の一端を接続し、ワイヤー
35の他端はシーブ用モーター36により回動するアー
ム37に接続する。37a はセクタギヤ、37b はモー
ター36の出力歯車である。また、図4において、、3
8はシーブ32に続けて設けたストローラック、39は
一番コンベア、40は二番コンベアである。しかして、
前記脱穀室12の終端側部には排塵処理装置41を設け
る。排塵処理装置41は、前記扱胴13と平行な排塵処
理胴42の外周面に排塵処理刃43を設け、排塵処理胴
42の主として下方側を処理網44により包囲して排塵
処理室45を形成して構成する。排塵処理室45は、そ
の始端部を平面視前記脱穀室12の終端部と連通口46
により連通させる。排塵処理室45の終端には排塵口4
7を形成し、排塵口47は前記揺動選別装置16のスト
ローラック38の上方位置に臨ませる。
【0008】そして、前記排塵処理胴42と同一軸芯状
に二番処理装置50の二番処理胴51を設け、排塵処理
装置41と二番処理装置50とを同軸状に配置する。二
番処理装置50は、前記二番コンベア40の終端に接続
した二番物戻し装置52により回収供給された二番物を
処理するものであり、二番処理胴51は前記排塵処理胴
42よりも小径に形成し、二番処理胴51の外周面に二
番物処理刃53を設け、二番処理胴51の主として下方
側を二番物処理網54により包囲して二番物処理室55
を形成して構成する。前記排塵処理胴42および二番処
理胴51は、同方向に回転するが、排塵処理刃43は排
塵物を後方に移送するように作用し、二番物処理刃二番
物処理刃53は二番物を前方に移送するように、夫々配
置構成し、二番物処理室55の終端の排出口56は揺動
選別装置16の移送棚17の始端部上方に臨ませる。し
たがって、前記二番物戻し装置52の上部排出口57は
二番物処理室55の始端部に開口させ、上部排出口57
の下方には無孔に形成したガイド板58を設け、二番物
戻し装置52により供給された二番物が処理されないう
ちに落下するのを防止している。しかして、前記刈取部
4には穀稈の有無を検知する穀稈センサ(自動方向制御
用、あるいは、条横判定用等いずれのものでもよい)6
0を設け、また、走行装置2あるいは機体所望位置には
車速センサ61を設け、前記排塵処理装置41の排塵処
理室45内の排塵物の量を検出する排塵負荷検出装置6
2を設け、これらの信号により制御部63は制御し、図
7は、一例として、4つのパターンを例示している。図
7のパターンでは、倒伏穀稈、あるいは湿田であると
か、穀稈条件および圃場条件が悪いため、低速走行し、
送風唐箕19の風量およびシーブ32の角度は変更せ
ず、図7のパターンでは、相当に条件が良く、最初か
ら高速走行であるので、穀稈センサ60が検出状態にな
ってからt1秒後送風唐箕19の風量を強く変更し、t7秒
後シーブ32を開け、排塵負荷検出装置62により一定
以下に負荷が減少したことを感知すると、t2秒後送風唐
箕19の風量を弱くし、t8秒後にシーブ32を閉じる。
また、図7のパターンでは、途中から穀稈条件および
圃場条件が良好になって、走行速度が途中から高速にな
って、これに伴なってt3秒後に送風唐箕19の風量を強
くし、t9秒後にシーブ32の間隔を開け、排塵負荷検出
装置62により一定以下に負荷が減少したことを感知す
ると、t4秒後送風唐箕19の風量を弱くし、t10 秒後に
シーブ32を閉じる。また、図7のパターンでは、最
初は条件が良く、当初より高速走行で、穀稈センサ60
が検出状態になってからt5秒後送風唐箕19の風量を強
くし、t11 秒後シーブ32を開け、途中より条件が低下
し、走行速度を低速にし、これに伴なってt6秒後送風唐
箕19の風量を弱くし、t12 秒後にシーブ32を閉じ
る。
【0009】この場合、前記車速センサ61が一定速度
以上の高速を検知しているとき、前記穀稈センサ60が
非検出状態から検出状態となると(刈り始め)、穀稈セ
ンサ60が検出状態になってからt1秒後に前記送風唐箕
19の風量を強くし、穀稈センサ60が既に検出状態の
とき(刈取作業中)に当初低速の車速が一定速度以上の
高速に増速したときは、t1秒より短いt3秒後に前記送風
唐箕19の風量を強くするように構成する。この点が、
本発明の要旨である。即ち、高速走行中に刈取作業を開
始したときは(図7のパターン)、低速走行に比し
(図7のパターン)、脱穀室12に供給される穀稈量
は多いので、所定時間であるt1秒後に前記送風唐箕19
の風量を強くするが、低速で刈取り作業中に、高速に増
速したときは(図7のパターン)、低速走行中に既に
脱穀室12に穀稈が供給されており、更に供給量は多く
なるので、高速にしてから所定時間であるt3秒(t1秒よ
り短い)後に前記送風唐箕19の風量を強くして、風選
効率を向上させ、迅速に対応するようにしているのであ
る。したがって、t1>t3とし、t1とt5は条件が同じなの
で、t1=t5とする。また、高速走行中に刈取り作業が終
了して(図7のパターン)、前記穀稈センサ60が穀
稈を検出しなくなると、それから、所定時間後に排塵処
理装置41の排塵処理室45内の負荷が減少し、負荷が
減少してからt2秒後に送風唐箕19の風量を弱くする
が、高速から低速走行に減速した状態で刈取り作業が終
了したときは(図7のパターン)、低速走行になって
からt6秒後に送風唐箕19の風量を落とすように構成す
る。即ち、低速走行の場合は(図7のパターン)、そ
もそも高速走行よりも穀稈供給量が少ないので、送風唐
箕19の風量を変化させず、同様に、高速走行中に刈取
作業が終了すると、脱穀室12に残存している穀稈量は
減少するから、排塵負荷検出装置62により排塵処理室
45内の負荷が一定値以下に減少したときからt2秒後に
前記送風唐箕19の風量を弱くするが、高速の刈取作業
中に低速に減速したときは(図7のパターン)、刈取
作業は続行中であり、脱穀室12内に高速作業の残存穀
稈があるから、低速走行であっても所定時間のt6秒は送
風唐箕19の風量をそのままにし、t6秒後落とすように
し、t6秒はt2秒より長く設定して、風選効率を向上させ
ている。したがって、t6>t2とし、t2とt4は条件が同じ
なので、t2=t4とする。
【0010】また、図中、65は排塵吸引ファン、66
は排塵吸引ファン65の後部に設けたカッター、67は
刈取上下シリンダ、68は運転席、69はグレンタン
ク、70は揚殻筒、71は排出オーガーである。しかし
て、図11〜図13は、前記前記排塵処理装置41の排
塵処理室45内の排塵物の量を検出する排塵負荷検出装
置62の具体例であり、排塵処理胴42の主として下方
側を包囲する処理網44または処理枠72の下方に略水
平状の検知板73を回動自在に設け、検知板73の基部
は脱穀装置3の側部に設けた検出装置(ポテンショメー
タ)74の軸75に取付け、検知板73の下面には略水
平状に付勢する圧縮バネ76を当接させる。図14は、
排塵負荷検出装置62の第2実施例であり、前記排塵処
理室45内に検知板73の基部を排塵処理刃43の回転
方向と平行に回動するように軸着し、検知板73の先端
には軸77の先端を軸着し、軸77は排塵処理室45の
外側に設けた検出装置74の軸75に固定のアーム78
に軸着し、前記軸77には前記検知板73が前記排塵処
理刃43に接触しない待機位置に待機させるストッパー
79を設ける。図15〜図19は、排塵負荷検出装置6
2の第3実施例であり、前記排塵処理室45の外側に検
出装置74を設け、検出装置74の軸75を前記排塵処
理室45内に突出させ、軸75に検知板73の基部を排
塵処理刃43の回転方向と交差する方向(排塵物の移動
方向)に回動するように固定し、検知板73の先端には
取付軸80を固定し、取付軸80は長孔81より機外に
突出させ、固定部に固定した牽引バネ82により牽引す
る。83は排塵調節板である。
【0011】
【作用】次に作用を述べる。走行装置2により前進する
と、分草体5が分草し、分草穀稈を引起装置6が引き起
こし、引き起こした穀稈を刈刃7が切断し、切断した穀
稈を搬送装置8により穀稈供給装置9に搬送し、穀稈供
給装置9は脱穀装置3の脱穀室12に穀稈を供給する。
脱穀室12に供給された穀稈は脱穀室12内で回転する
扱胴13により脱穀され、脱穀された穀粒は扱網15よ
り揺動選別装置16の移送棚17上に落下し、移送棚1
7により移送されて風選室18に至り、揺動選別装置1
6のシーブ32では、揺動するシーブ32と送風唐箕1
9からの送風とにより藁屑と穀粒が分離し、シーブ32
の隙間より穀粒が落下して一番コンベア39より機外に
取り出される。また、扱網15より落下しない脱穀被処
理物は、脱穀室12の終端の連通口46より排塵処理装
置41の排塵処理室45内に入り、回転する排塵処理胴
42の排塵処理刃43により処理され、処理されたうち
の穀粒は処理網44より下方に落下して、風選室18で
風選され、処理網44より落下しない藁屑等の被処理物
は排塵口47よりストローラック38の上方に落下して
機外に排出される。また、シーブ32の隙間より落下し
ない藁屑等は、揺動選別装置16の揺動と送風唐箕送風
唐箕19の送風により排出側に移動し、風選室18の終
端側では、塵埃や藁屑を吸引排塵ファン排塵吸引ファン
65により吸引排除され、吸引排塵ファン排塵吸引ファ
ン65により吸引されない藁屑はストローラック38上
に至り、ストローラック38より落下しない藁屑等は機
外に排出される。
【0012】また、揺動選別装置16の揺動で落下した
穂切れ、枝梗付着粒等は二番コンベア40に回収され、
二番コンベア40の終端から二番物戻し装置52により
二番処理装置50の二番物処理室55に送られ、脱穀室
12の始端部側に送られながら二番物処理刃二番物処理
刃53により処理して、処理されたうちの穀粒は二番物
処理網54より下方に落下して、風選室18で風選さ
れ、二番物処理網54より落下しない二番物は排出口5
6より揺動選別装置16の移送棚17上に落下し、再び
揺動および風により選別される。しかして、脱穀装置3
は、刈取部4の穀稈搬送通路に設けた刈取穀稈の有無を
検知する穀稈センサ60、走行速度を検出する車速セン
サ61、排塵処理装置41の排塵処理室45内の排塵物
の量を検出する排塵負荷検出装置62等の信号により制
御部63が、前記送風唐箕19の風量、シーブ32の開
き具合を制御して、作業効率を向上させており、一例と
して、図7に4つのパターンを例示している。即ち、倒
伏穀稈あるいは湿田であるとか、穀稈条件および圃場条
件が悪いときは、低速走行して刈取精度を向上させ、ま
た、送風唐箕19の風量は弱くして、送風による選別物
の移動を遅くすることにより精度を高くし、また、シー
ブ32の角度も閉じて藁屑の落下を阻止して選別精度を
向上させている(図7のパターン)。
【0013】また、反対に、穀稈が直立している等穀稈
の刈取条件が良好で、圃場の走行条件もよいときは、高
速走行で刈取作業を行い、脱穀装置3では送風唐箕19
の風量を強くして風選室18の負荷を軽減させ、また、
シーブ32の間隔も開いて落下を促進させて作業効率を
向上させる(図7のパターン)。しかして、以上のよ
うな自動制御において、前記車速センサ61が一定速度
以上の高速を検知しているとき、前記穀稈センサ60が
非検出状態から検出状態になると、穀稈センサ60の検
出状態からt1秒後に送風唐箕19の風量を強くするが、
穀稈センサ60が既に検出状態状態のときに、当初低速
の車速が一定速度以上の高速に増速したときは、前記t1
秒より短いt3秒後に送風唐箕19の風量を強くするよう
に構成しているから、脱穀室12や揺動選別装置16に
おける詰まりを防止して、円滑に作業を行える。即ち、
高速走行中でも刈取作業開始時の脱穀室12に供給され
る穀稈量は多くないこと、低速で刈取作業中に高速に増
速したときの穀稈量は、低速走行中に既に供給されてい
る穀稈量に、更に高速走行での供給量が加わることか
ら、この作業開始時の穀稈量に比べて低速刈取作業中の
増速したときの穀稈量は、多くなり、そのため、刈取作
業開始時のt1秒より短いt3秒後に送風唐箕19の風量を
強くして、風選効率を向上させ、迅速に対応する。
【0014】しかして、高速走行の刈取作業中は前記し
たように送風唐箕19の風量を強くするが、排塵処理装
置41の排塵処理室45内の負荷が減少してからt2秒後
に送風唐箕19の風量を弱くして、選別精度を向上さ
せ、脱穀ロスの発生を防止する。また、そもそも、低速
走行のときは送風唐箕19の風量を強くしない。しか
し、t6>t2とし、高速走行の刈取作業中に低速走行に減
速したときは、前記t2秒より長いt6秒間は送風唐箕19
の風量をそのままにし、t6秒後弱くするようにしている
から、脱穀室12や揺動選別装置16における詰まりを
防止して、円滑に作業を行うことができる。以上のよう
に、穀稈センサ60による穀稈の検出状態のみならず、
正確に把握できる車速センサ61による車速、排塵負荷
検出装置62による非処理物の量のデータに基づいて制
御するので、迅速かつ適切にできる。しかして、図11
〜図13の排塵負荷検出装置62の実施例では、排塵処
理胴42の主として下方側を包囲する処理網44または
処理枠72の下方に略水平状の検知板73を回動自在に
設け、検知板73の基部は脱穀装置3の側部に設けた検
出装置74の軸75に取付け、検知板73の下面には略
水平状に付勢する圧縮バネ76を当接させているから、
排塵処理室45内の被処理物が増加すると、処理網44
または処理枠72より漏れる処理物の量が増加し、漏れ
た処理物は下方の検知板73上に堆積し、検知板73は
圧縮バネ76の弾力に抗して検出装置74の軸75中心
に下方回動し、この回動角度を検出装置74が検出し
て、排塵負荷を検出する。
【0015】また、図14の第2実施例では、排塵処理
室45内に検知板73の基部を排塵処理刃43の回転方
向と平行に回動するように軸着し、検知板73の先端に
は軸77の先端を軸着し、軸77は排塵処理室45の外
側に設けた検出装置74の軸75に固定のアーム78に
軸着し、前記軸77には前記検知板73が前記排塵処理
刃43に接触しない待機位置に待機させるストッパー7
9を設けているから、ストッパー79が枠体に当接して
軸77の排塵処理室45内への突出を規制して、検知板
73を排塵処理刃43に接触しない待機位置に待機させ
ているが、排塵処理室45内の被処理物が増加すると、
回転する排塵処理刃43の作用で被処理物は放射方向に
飛んで自重で待機している検知板73を押上げ、検知板
73は軸77を押上げてアーム78を回動させ、アーム
78の回動量を検出装置74が検出して、排塵負荷を検
出する。また、図15〜図19の第3実施例では、排塵
処理室45の外側に検出装置74を設け、検出装置74
の軸75を前記排塵処理室45内に突出させ、軸75に
検知板73の基部を排塵処理刃43の回転方向と交差す
る方向(排塵物の移動方向)に回動するように固定し、
検知板73の先端には取付軸80を固定し、取付軸80
は長孔81より機外に突出させ、固定部に固定した牽引
バネ82により牽引しているから、排塵処理室45内の
被処理物が増加すると、排塵処理刃43の作用で被処理
物は排塵処理胴42の軸心方向の終端側に移動し、この
とき、検知板73を牽引バネ82の弾力に抗して終端側
に回動させ、検知板73は検出装置74の軸75を回転
させ、これにより検出装置74は排塵負荷を検出する。
なお、脱穀装置3は、前記送風唐箕19の風量、シーブ
32の開き具合の他、揺動選別装置16の揺動振幅数、
走行速度、刈取部4の処理速度等の全部あるいはその一
部を自動制御するように構成することもある。即ち、例
えば、走行速度について、種々の信号に基づいて制御す
ることがあるが、どのような制御であっても、この点は
要件ではない。
【0016】
【効果】本発明は、走行装置2の前方に設けられ圃場の
穀稈を刈り取る刈取部4と、前記走行装置2の上方に設
けられ前記刈取部4で刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置
3を有するコンバインにおいて、前記刈取部4には穀稈
センサ60を設け、機体所望位置には車速センサ61を
設け、前記脱穀装置3の風選室18に送風する送風唐箕
19はその風量を変更自在に構成し、前記車速センサ6
1が一定速度以上の高速を検知しているとき、前記穀稈
センサ60が非検出状態から検出状態になると、穀稈セ
ンサ60の検出状態からt1秒後に送風唐箕19の風量を
強くし、また、穀稈センサ60が既に検出状態のときに
当初低速の車速が一定速度以上の高速に増速したとき
は、前記t1秒より短いt3秒後に送風唐箕19の風量を強
くするように構成したコンバインの選別装置としたもの
であるから、高速走行時に穀稈センサ60が検出状態に
なると、送風唐箕19の風量を強くするので、高速走行
により脱穀室12への穀稈供給量が多くなっても迅速に
対応して風選効率を向上させ、また、低速から高速に増
速したときは、より迅速に送風唐箕19の風量を強くす
るので、風選効率を向上させ、詰まり発生を未然に防止
して作業効率を向上させ、一層適切に制御できる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 コンバインの側面図。
【図3】 同正面図。
【図4】 脱穀装置の断面図。
【図5】 同横断平面略図。
【図6】 ブロック図。
【図7】 制御のタイムチャート図。
【図8】 脱穀装置の断面図。
【図9】 同横断平面略図。
【図10】 風量、シーブ角度変更機構例図。
【図11】 排塵負荷検出装置の実施例の縦断正面図。
【図12】 同縦断面図。
【図13】 同一部拡大断面図。
【図14】 同第2実施例の縦断正面図。
【図15】 同第3実施例の縦断面図。
【図16】 同縦断正面図。
【図17】 同側面図。
【図18】 同背面図。
【図19】 同平面図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…
刈取部、5…分草体、6…穀稈引起装置、7…刈刃、8
…搬送装置、9…穀稈供給装置、12…脱穀室、13…
扱胴、15…扱網、16…揺動選別装置、17…移送
棚、18…風選室、19…送風唐箕、20…送風唐箕ケ
ース、21…吸引口、22…調節板、23…軸、24…
軸、25…アーム、26…ロッド、27…モーター、2
8…アーム、28a …セクタギヤ、28b …モーター2
7の出力歯車、29…アーム、30…アーム、31…ロ
ッド、32…シーブ、33…揺動枠体、34…角度調節
板、35…ワイヤー、36…モーター、37…アーム、
38…ストローラック、41…排塵処理装置、42…排
塵処理胴、43…排塵処理刃、44…処理網、45…排
塵処理室、46…連通口、47…排塵口、50…二番処
理装置、51…二番処理胴、52…二番物戻し装置、5
3…二番物処理刃、54…二番物処理網、55…二番物
処理室、56…排出口、57…上部排出口、58…ガイ
ド板、60…穀稈センサ、61…車速センサ、62…排
塵負荷検出装置、63…制御部、65…排塵吸引ファ
ン、66…カッター、67…刈取上下シリンダ、68…
運転席、69…グレンタンク、70…揚殻筒、71…排
出オーガー、72…処理枠、73…検知板、74…検出
装置、75…軸、76…圧縮バネ、77…軸、78…ア
ーム、79…ストッパー、80…取付軸、81…長孔、
82…牽引バネ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 敏郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 松井 正実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 澤村 亮 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 井原 靖 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 泉 浩二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置2の前方に設けられ圃場の穀稈
    を刈り取る刈取部4と、前記走行装置2の上方に設けら
    れ前記刈取部4で刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置3を
    有するコンバインにおいて、前記刈取部4には穀稈セン
    サ60を設け、機体所望位置には車速センサ61を設
    け、前記脱穀装置3の風選室18に送風する送風唐箕1
    9はその風量を変更自在に構成し、前記車速センサ61
    が一定速度以上の高速を検知しているとき、前記穀稈セ
    ンサ60が非検出状態から検出状態になると、穀稈セン
    サ60の検出状態からt1秒後に送風唐箕19の風量を強
    くし、また、穀稈センサ60が既に検出状態のときに当
    初低速の車速が一定速度以上の高速に増速したときは、
    前記t1秒より短いt3秒後に送風唐箕19の風量を強くす
    るように構成したコンバインの選別装置。
JP13112196A 1996-04-26 1996-04-26 コンバインの選別装置 Withdrawn JPH09294456A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005211045A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization コンバイン
JP2008237097A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Kubota Corp 脱穀機
CN104584795A (zh) * 2006-12-06 2015-05-06 株式会社久保田 脱粒装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005211045A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization コンバイン
CN104584795A (zh) * 2006-12-06 2015-05-06 株式会社久保田 脱粒装置
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