JPH09294108A - 赤外線通信アダプタ装置 - Google Patents

赤外線通信アダプタ装置

Info

Publication number
JPH09294108A
JPH09294108A JP8127630A JP12763096A JPH09294108A JP H09294108 A JPH09294108 A JP H09294108A JP 8127630 A JP8127630 A JP 8127630A JP 12763096 A JP12763096 A JP 12763096A JP H09294108 A JPH09294108 A JP H09294108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
infrared communication
electronic camera
adapter device
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8127630A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeya Nishiwaki
健也 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8127630A priority Critical patent/JPH09294108A/ja
Publication of JPH09294108A publication Critical patent/JPH09294108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電子機器との間で至近距離を赤外線信号によ
る通信を行う場合に、送受信系の飽和を防止する。 【解決手段】 電子カメラ11を赤外線通信アダプタ装
置12に取り付けない場合は、電子カメラをアダプタ装
置に対して1m程度の距離範囲に置いて、両者の赤外線
投受光部29−41,42−30を対向させ、送受信ス
イッチ34と外部システム機器14を操作して画像デー
タを送受信することができる。電子カメラを赤外線通信
アダプタ装置に取り付けると、充電端子35は充電端子
47と接続し、バッテリ36への充電が開始される。ま
た、検知スイッチ48により電子カメラの取付状態を検
出し、至近距離通信と判断される。そこで、CPU49
を経て受信系駆動回路43と送信系駆動回路45に指示
が送られ、増幅器出力が飽和しないレベルまで送受信系
の増幅利得が下げられ、受光素子41へ電子カメラから
赤外線信号が発光されてくるのを待機する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線によるワイ
ヤレス通信機能を有し、各種データを電子機器との間で
通信可能な赤外線通信アダプタ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル技術や大容量メモリ技術
の発達により、撮像素子を用いて画像を得る電子カメラ
のような電子機器においても、動画や静止画情報をデジ
タル信号に置き換えて扱えるものが実用化されている。
デジタル化された画像情報はプリンタやホストコンピュ
ータ等の様々なシステム機器間と、直接的に情報の入出
力を行うことが可能であるため、このような電子カメラ
においては、撮影行動時にはスタンドアローンで使用さ
れ、情報の入出力時は複数の機器との接続を繰り返すと
いう使用形態が生ずる。
【0003】このため、従来のようなコネクタケーブル
を用いた機器間接続では、ケーブルを装着し直す煩わし
さという点で、操作性、簡便性を損なってしまう。ま
た、コネクタの挿抜回数にも限界があり、接触不良を起
し誤動作を起したり情報データを消去してしまうなど、
信頼性の面からも問題がある。
【0004】そこで、上記の問題点を解決するために、
近年では赤外線等の光を用いてワイヤレスで信号伝達を
行う電子カメラが考案されている。これは従来のコネク
タ端子のような有線的な接続による通信に比べると、非
接触でケーブルの着脱を必要としないため耐久性に優
れ、また電子カメラとアダプタを接続する電気ケーブル
を必要としないため携帯性にも優れている。更には、1
m程度の距離範囲であれば赤外線の発光部と受光部を対
向させるだけで遠隔通信が可能なため、通信時の準備操
作も容易であり、前述のような使用形態を繰り返す電子
カメラには好適な外部接続方法である。
【0005】図6はこのような従来の赤外線通信アダプ
タ装置を用いた電子機器システムのブロック回路構成図
を示す。電子カメラ1は必要に応じてDCアダプタ装置
2に接続して充電され、赤外線通信アダプタ装置3と光
通信を行い、赤外線通信アダプタ装置3は通信ケーブル
4を介してパーソナルコンピュータやプリンタ等で構成
される外部システム機器5に接続されている。
【0006】電子カメラ1から外部システム機器5へ画
像データを送る場合は、撮影を終了し、メモリに画像デ
ータを記憶した電子カメラ1を、赤外線通信アダプタ装
置3に対し1m程度の距離範囲内に置き、両者の赤外線
投受光部を対向させる。次に、外部システム機器5から
通信ケーブル4を経て赤外線通信アダプタ装置3に指示
を送り、電子カメラ1から赤外線信号が発光されてくる
のを待機する。
【0007】赤外線通信アダプタ装置3においては、電
子カメラ1から受光した赤外線信号をパーソナルコンピ
ュータ等の外部システム機器5に入力し、また外部シス
テム機器5からの出力を赤外線信号として電子カメラ1
に発光する。
【0008】また、外部システム機器5から電子カメラ
1に画像データを送る場合も、同様に電子カメラ1を赤
外線通信アダプタ装置3に対し1m程度の距離範囲内に
置き、両者の赤外線投受光部を対向させる。次に、電子
カメラ1を操作して赤外線通信アダプタ装置3に受信開
始信号を送り、赤外線通信アダプタ装置3から赤外線信
号が発光されてくるのを待機する。
【0009】これら各種の機能を作動させるための電源
機能として、電子カメラ1は充電端子を介してDCアダ
プタ装置2から電力の供給を受けて、充電可能なバッテ
リに充電を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例の電子メカシステムは、通常はデスクトップなどの
オフィス環境に設置されるが、その専有面積はなるべく
少ない方が望ましい。例えば、既存のパーソナルコンピ
ュータに赤外線通信アダプタ装置3を接続し、また充電
用のDCアダプタ装置2をその近傍に設置することで電
子カメラシステムとして構成されるが、このとき赤外線
通信用と充電用の2つのアダプタ装置を必要とすること
は、システム全体のコンパクト化という観点から改善を
要するところである。
【0011】このため、1つのアダプタ装置に両方の機
能を持たせたもの、即ち充電端子付き赤外線通信アダプ
タ装置とすることが望まれるが、この場合に充電中は電
子カメラ1をアダプタ装置の所定位置に取り付けること
になる。赤外線通信の距離範囲は遠距離は1m程度まで
可能であるが、逆にあまり近接させると、受信系の増幅
器出力が飽和してしまい通信不良を生ずる。これは、通
常の使用時には電子カメラ1を1m程度離しても通信で
きるように赤外線の強度を上げてS/N比を高くし、太
陽光や蛍光灯等の外来ノイズをカットできるように送受
信系の増幅利得が設定されているためである。従って、
このようなアダプタ装置では、充電中は赤外線通信が行
えないことになる。
【0012】この問題は、赤外線通信アダプタ装置の赤
外線送受信系の増幅利得を至近距離専用に設定すること
で解決できるが、そうすると今度は充電を必要としない
ときでも、通信時には常に電子カメラをアダプタ装置の
所定位置に取り付ける必要が生じ、赤外線通信の長所で
ある遠隔通信機能が失われることになる。
【0013】本発明の目的は、上記のように電子機器と
の間で至近距離を赤外線信号による通信を行う場合に、
簡単な構成で送受信系の飽和を防止できる赤外線通信ア
ダプタ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る赤外線通信アダプタ装置は、赤外線通
信機能を持つ電子機器との間で赤外線通信を行うための
赤外線通信アダプタ装置において、前記電子機器を所定
の位置に取付可能な取付部と、前記電子機器を前記取付
部に取り付けたことを検知する検知手段と、前記電子機
器との間で赤外線通信するための送信系及び受信系と、
前記検知手段に連動して前記送信系及び前記受信系の増
幅利得を切換える制御部とを有することを特徴とする。
【0015】第2発明に係る赤外線通信アダプタ装置
は、赤外線通信機能を持つ電子機器との間で赤外線通信
を行うための赤外線通信アダプタ装置において、前記電
子機器を所定の位置に取付可能な取付部と、前記電子機
器を前記取付部に取り付けたことを検知する検知手段
と、前記電子機器との間で赤外線通信するための送信系
及び受信系と、前記検知手段に連動して前記送信系及び
前記受信系の前に挿脱する減光手段とを有することを特
徴とする。
【0016】第3発明に係る赤外線通信アダプタ装置
は、赤外線通信機能を持つ電子機器間で赤外線通信を行
うための赤外線通信アダプタ装置において、前記電子機
器を所定の位置に取付可能な取付部と、前記電子機器と
の間で赤外線通信するための送信系及び受信系と、前記
電子機器を前記取付部に取り付けたとき前記電子機器と
の間の赤外線光路を遮断するような位置に配置した減光
手段とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例による赤外線通信
アダプタ装置を用いた電子機器システムのブロック回路
構成図を示しており、電子カメラ11、赤外線通信アダ
プタ装置12、通信ケーブル13、外部システム機器1
4から成っている。
【0018】電子カメラ11には撮影光学系21が設け
られ、その焦点位置に撮像素子22が配置されている。
撮像素子22の出力は信号処理回路23、A/D変換器
24を経てメモリ制御部25に接続されている。また、
メモリ制御部25にはメモリ26、データ転送インタフ
ェイス27が接続されており、データ転送インタフェイ
ス27の出力は送信系駆動回路28を経て赤外発光ダイ
オード等から成る発光素子29に接続されている。ま
た、フォトダイオード等から成る受光素子30の出力は
受信系駆動回路31を経てデータ転送インタフェイス2
7に接続されている。
【0019】一方、各回路の制御を行うCPU32の出
力は、撮影光学系21、撮像素子22、信号処理回路2
3、A/D変換器24、メモリ制御部25、データ転送
インタフェイス27、送信系駆動回路28、受信系駆動
回路31に接続され、撮影スイッチ33、送受信スイッ
チ34の出力がCPU32に接続されている。更に、電
子カメラ11には充電端子35が設けられており、その
出力はNi−Cd電池などの充電可能なバッテリ36に
接続されている。
【0020】一方、赤外線通信アダプタ装置12には、
電子カメラ11の発光素子29、受光素子30とそれぞ
れ対向するフォトダイオード等から成る受光素子41、
赤外発光ダイオード等から成る発光素子42が設けら
れ、受光素子41の出力は受信系駆動回路43を経てデ
ータ転送インタフェイス44に接続され、データ転送イ
ンタフェイス44の出力は送信系駆動回路45を経て発
光素子42に接続されている。
【0021】また、データ転送インタフェイス44は通
信ケーブル13に接続するコネクタ端子46と接続され
ている。更に、赤外線通信アダプタ装置12には電子カ
メラ11への充電端子47、電子カメラ11と赤外線通
信アダプタ装置12とが連結したことを検知する検知ス
イッチ48が設けられている。CPU49の出力は受信
系駆動回路43、送信系駆動回路45、データ転送イン
タフェイス44に接続され、コネクタ端子46、検知ス
イッチ48の出力がCPU49に接続されている。
【0022】電子カメラ11の撮影機能部においては、
撮影スイッチ33を押すと、複数のレンズ群、絞り、シ
ャッタ、各種フィルタ等により構成される撮像光学系2
1により被写体像を撮像素子22に結像して、光電変換
した画像信号を信号処理回路23に出力する。信号処理
回路23では撮像素子22からの画像信号に各種の補
正、処理等を行いA/D変換器24で信号処理された画
像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。メ
モリ制御部25は入力された画像データ伝送の制御を行
いICメモリカード或いはハードディスク、光磁気ディ
スクなどの記録媒体から成るメモリ26に画像データを
記憶する。
【0023】赤外線通信機能部においては、送信時に送
受信スイッチ34を押すと、データ転送インタフェイス
27はメモリ制御部25を経てメモリ26から読み出さ
れた画像データを転送する上で適切なコードに変換し、
アドレス・コントロールコード等を付与し、送信系駆動
回路28に送る。送信系駆動回路28は送られてきたデ
ータを増幅し、発光素子29の駆動に合う電気信号に変
換する。発光素子29は画像データの電気信号を赤外線
信号に電光変換して外部へ発光する。
【0024】一方、受信機能部としては、赤外線通信ア
ダプタ装置12から送られてきた赤外線信号を受光素子
30で受光し光電変換する。受信系駆動回路31で得ら
れた電気信号を増幅し波形整形し、データは送信機能の
逆を辿り、データ転送インタフェイス27で変換され、
メモリ制御部25を経てメモリ26に記録される。
【0025】赤外線通信アダプタ装置12においては、
電子カメラ11から受光した赤外線信号をパーソナルコ
ンピュータ等の外部システム機器14に入力し、また外
部システム機器14からの出力を赤外線信号として電子
カメラ11に発光するためのものであり、電子カメラ1
1の赤外線通信機能部と同様の構成に、外部システム機
器14からのコントロール機能が追加されている。受信
機能部として、受光素子41により電子カメラ11側の
発光素子29から送られてきた赤外線信号を受光して光
電変換し、受信系駆動回路43で得られた電気信号を増
幅し波形整形する。更に、データ転送インタフェイス4
4で得られたデータを変換し、コネクタ端子46、通信
ケーブル13を介して外部システム機器14に出力す
る。
【0026】一方、送信機能部として、外部システム機
器14から出力されたデータは、通信ケーブル13、コ
ネクタ端子46を経てデータ転送インタフェイス44に
送られる。データ転送インタフェイス44は画像データ
を転送する上で適切なコードに変換し、アドレス・コン
トロールコード等を付与し送信系駆動回路45で送られ
てきたデータを増幅し、発光素子42の駆動に合う電気
信号に変換する。発光素子42は画像データの電気信号
を赤外線信号に電光変換して電子カメラ11の受光素子
30へ発光する。
【0027】これら各種の機能、動作については、外部
システム機器14から通信ケーブル13とコネクタ端子
46を経てCPU49に指示が送られ、これを受けたC
PU49により全体が制御される。
【0028】また充電機能部として、電子カメラ11の
バッテリ36に充電を行うための充電端子47は、外部
からAC電源等を取り入れて変換し、電子カメラ11の
充電端子35を経てバッテリ36に電力を供給する。電
子カメラ11を赤外線通信アダプタ装置12の所定位置
に取り付けると、電子カメラ11側の充電端子35とア
ダプタ装置12側の充電端子47が接続され、充電可能
な状態になる。
【0029】次に、上記構成における赤外線通信機能の
動作を説明する。先ず、電子カメラ11を赤外線通信ア
ダプタ装置12に取り付けないで赤外線通信させる動作
であるが、この場合は従来例と同様に、電子カメラ11
をアダプタ装置12に対して1m程度の距離範囲に置い
て、両者の赤外線投受光部を対向させ、電子カメラ11
の送受信スイッチ34と外部システム機器14を操作す
れば、両者の間で画像データを送受信することができ
る。
【0030】次に、電子カメラ11を赤外線通信アダプ
タ装置12の所定位置に取り付ける。このとき、電子カ
メラ11側の充電端子35はアダプタ装置側の充電端子
47と接続し、バッテリ36への充電が開始される。ま
た、アダプタ装置12の検知スイッチ48により電子カ
メラ11の取付状態が検出され、至近距離通信と判断さ
れる。そこで、CPU49を経て受信系駆動回路43と
送信系駆動回路45に指示が送られ、至近距離通信でも
増幅器出力が飽和しないレベルまで送受信系の増幅利得
が下げられる。
【0031】この状態で、電子カメラ11から外部シス
テム機器14へ画像データを送る場合は、先ず外部シス
テム機器14から通信ケーブル13とコネクタ端子46
を経てCPU49に指示を送り、データ転送インタフェ
イス44と受信系駆動回路43を起動し、受光素子41
へ電子カメラ11から赤外線信号が発光されてくるのを
待機する。
【0032】次に、電子カメラ11の送受信スイッチ3
4を操作してCPU32に送信開始信号を送ると、メモ
リ制御部25を経てメモリ26から画像データが読み出
され、データ転送インタフェイス27で画像データを転
送する上で適切なコードに変換されてアドレス・コント
ロールコード等が付与される。そして、送信系駆動回路
28で増幅され、発光素子29の駆動に合う電気信号に
変換されて、発光素子29により赤外線に電光変換され
て発光される。このとき、電子カメラ11側の投受光部
とアダプタ装置12側の投受光部は対向しかつ至近距離
であるため、赤外線通信アダプタ装置12側には、通常
より強い赤外線信号が到来する。
【0033】この赤外線信号を赤外線通信アダプタ装置
12の受光素子41で受光して光電変換し、データ転送
インタフェイス44で得られた電気信号を増幅し波形整
形するが、前述のように受信系駆動回路43の増幅利得
は至近距離通信に適したレベルまで下げられているた
め、通常よりも強い赤外線信号が到来しても受信系のア
ンプ出力は飽和せず、通信不良を生ずることはない。そ
して、データ転送インタフェイス44で得られたデータ
を変換し、コネクタ端子46から通信ケーブル13を介
して外部システム機器14に出力する。
【0034】また、外部システム機器14から電子カメ
ラ11のメモリ26に画像データを送る場合も、同様に
電子カメラ11を所定位置に取り付けた状態で、電子カ
メラ11の送受信スイッチ34を操作してCPU32に
受信開始信号を送り、データ転送インタフェイス27と
受信系駆動回路31を起動し、受光素子30へ赤外線通
信アダプタ装置12から赤外線信号が発光されてくるの
を待機する。
【0035】次に、外部システム機器14から通信ケー
ブル13とコネクタ端子46を経てCPU49に送信開
始信号を送り、またデータ転送インタフェイス44に画
像データを送ると、データ転送インタフェイス44で画
像データを転送する上で適切なコードに変換されてアド
レス・コントロールコード等が付与される。そして、送
信系駆動回路45で増幅され、発光素子42の駆動に合
う電気信号に変換されて、発光素子42により赤外線信
号に電光変換されて発光されるが、送信系駆動回路45
の増幅利得も前述のように至近距離通信に適したレベル
まで下げられ、通常よりも弱い赤外線信号を発光するた
め、受信系の増幅器出力も飽和せず通信不良を生じな
い。
【0036】この赤外線信号を電子カメラ11の受光素
子30で受光して光電変換し、受信系駆動回路31で得
られた電気信号を増幅し波形整形する。そしてデータ転
送インタフェイス27で得られたデータを変換し、メモ
リ制御部25を経てメモリ26に記録する。
【0037】赤外線通信が終了すると、電子カメラ11
をアダプタ装置12の所定位置から取り外す。すると、
検知スイッチ48により至近距離通信が解除されたと判
断されるので、CPU49を経て受信系駆動回路43と
送信系駆動回路45に指示が送られ、送受信系の増幅利
得は通常のレベルに戻る。
【0038】次に、図2は第2の実施例による赤外線通
信アダプタ装置を示しており、第1の実施例と異なる点
を説明する。赤外線通信アダプタ装置12’が第1の実
施例と異なるのは、送受信系の増幅利得切換機能に代え
て、アダプタ装置12’側の投受光部の前に挿脱可能な
減光手段挿脱機能部が設けられていることである。
【0039】ここで使用される減光手段51は、至近距
離通信と判断された場合に、検知スイッチ48の出力に
応じて駆動する駆動手段によって受光素子41と発光素
子42の前に挿入され、至近距離通信と判断されない場
合は退避するようにされている。減光手段51による赤
外線の減光量は、通常の1m程度の通信距離に適するよ
うに送受信系の増幅利得が設定された電子カメラ11と
赤外線通信アダプタ装置12’を、至近距離で通信させ
た場合に適正な赤外線光量まで下げられるように設定さ
れている。
【0040】この減光手段51は格子状のスリットや細
かい多数の開孔部を有する遮光物等を用いてもよいが、
例えばNDフィルタのような減光用フィルタを用いれ
ば、赤外線の透過率を安定して設定し易く理想的であ
る。また、この減光手段51の駆動機構は、検知スイッ
チ48に押されて駆動するような機械的手段でもよい
し、又は検知スイッチ48から信号を得てモータ駆動す
るような電気的手段でもよい。なお、その他の電子カメ
ラ11、外部システム機器14、通信ケーブル13は第
1の実施例と同様である。
【0041】電子カメラ11を赤外線通信アダプタ装置
12’に取り付けない通常の通信の場合は、第1の実施
例と同様に1m程度の距離範囲内で赤外線受光部を対向
させて、電子カメラ11と外部システム機器14を操作
すればよい。
【0042】電子カメラ11を赤外線通信アダプタ装置
12’に取り付けて赤外線通信させる場合も、第1の実
施例と同様に、電子カメラ11を所定位置に取り付ける
と充電が開始される。また、電子カメラ11側の投受光
部とアダプタ装置12’側の投受光部は対向する位置関
係になり、検知スイッチ48により電子カメラ11の取
付状態が検出されて至近距離通信と判断される。至近距
離通信と判断されると、減光手段51が検知スイッチ4
8の作動に連動して、受光素子41及び発光素子42の
前に挿入される。
【0043】この状態で、電子カメラ11から外部シス
テム機器14へ画像データを送る場合は、第1の実施例
と同様に外部システム機器14より指示を送ってアダプ
タ装置12’側の受光素子41を待機状態にさせて通信
を行うが、赤外線信号は受光素子41の前に挿入された
減光手段51により至近距離通信に適した赤外線光量ま
で減光されて受光素子41に到達するため、通信不良を
生ずることはない。その後は第1の実施例と同様に処理
し、画像データを外部システム機器14に出力する。
【0044】また、外部システム機器14から電子カメ
ラ11のメモリ26に画像データを送る場合も、第1の
実施例と同様に電子カメラ11を所定位置に取り付けた
状態で、送受信スイッチ34を操作して電子カメラ11
側の受光素子30を待機状態にする。このときも、赤外
線信号は発光素子42の前に挿入された減光手段51に
より、至近距離通信に適した光量まで減光されて電子カ
メラ11側の受光素子30に到達するため通信不良を生
じない。
【0045】赤外線通信が終了したら、電子カメラ11
を所定位置から取り外す。すると、検知スイッチ48に
より至近距離通信が解除されたと判断され、減光手段5
1が受光素子41及び発光素子42の前から退避する。
【0046】図3は第3の実施例による赤外線通信アダ
プタ装置を示し、第2の実施例と異なる点についてのみ
説明する。赤外線通信アダプタ装置12”が第2の実施
例と異なるのは、検知スイッチに連動して挿脱する減光
手段に代えて、電子カメラ11を赤外線通信アダプタ装
置12”の所定位置に取り付けたときに、電子カメラ1
1側とアダプタ装置12”側の両投受光部の間の赤外線
光路を遮ぎる位置に、常設の減光手段52が設けられて
いることである。そして、図4に示すように減光手段5
2に隣接して赤外線の減光効果を持たない赤外線透過部
53が設けられている。
【0047】減光手段52による赤外線の減光量は、第
2の実施例と同様に、通常の1m程度の通信距離に適す
るように送受信系の増幅利得が設定された電子カメラ1
1と赤外線通信アダプタ装置12”を、至近距離で通信
させた場合に適正な赤外線光量まで下げられるように設
定されている。
【0048】なお、減光手段52の構成は、格子状のス
リットや細かい多数の開孔部を有する遮蔽物等を用いて
もよいが、例えばNDフィルタのような減光用フィルタ
を用いれば赤外線の透過率を安定して設定し易く理想的
である。赤外線透過部53の構成は、遮蔽物が全くない
開口状態でもよいし、又は赤外線透過率の高いフィルタ
があってもよい。或いは減光手段52の部分以外の赤外
線通信アダプタ装置12”の外装全体を、赤外線透過率
の高い樹脂等で形成してもよい。
【0049】ここで、減光手段52と赤外線透過部53
の位置であるが、電子カメラ11を赤外線通信アダプタ
装置12”の所定位置に正しく取り付けると、図4に示
すように電子カメラ11側とアダプタ装置12”側の両
投受光部を結ぶ赤外線光路は、所定位置に平行で最短経
路を構成する。この状態の時に、赤外線光路を遮ぎる位
置に減光手段52が固定され、赤外線光路から外れた位
置に赤外線透過部53が設けられている。
【0050】図5はこの第3の実施例において、電子カ
メラ11を赤外線通信アダプタ装置12”の所定位置か
ら取り外した場合の赤外線投受光部付近の説明図であ
る。このように、赤外線透過部53を経て電子カメラ1
1側とアダプタ装置12”側の両投受光部が対向できる
位置に電子カメラ11を移動させれば、赤外線を減光さ
せずに赤外線通信させることができる。なお、ここで前
述のように、赤外線通信アダプタ装置12”の外装全体
を赤外線透過性樹脂により形成させておけば、赤外線透
過部53の開口範囲に制約させず、電子カメラ11をよ
り広角度の範囲に移動させても赤外線通信が可能とな
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本出願に係る第1発
明に係る赤外線通信アダプタ装置は、電子機器を所定位
置に取り付けたことを検知する検知手段を設け、この検
知手段に連動して送受信系の増幅利得を切換えるように
したので、至近距離でも飽和しない適度な発光が行わ
れ、通信不良が防止できる。
【0052】また、第2発明に係る赤外線通信アダプタ
装置は、電子機器を所定位置に取り付けたことを検知す
る検知手段を設け、この検知手段に連動して投受光部の
前に挿脱される減光手段を設けたので、至近距離でも発
光素子から発光された赤外線も適度に減ぜられて電子機
器側の受光素子に到達するので、送受信系の飽和による
通信不良が防止できる。
【0053】また、第3発明に係る赤外線通信アダプタ
装置は、電子機器を所定位置に取り付けた時に、電子機
器側と投受光部の間の赤外線光路を遮ぎるように減光手
段を設けたので、至近距離でも赤外線は減光手段により
適度に減ぜられて電子機器側の受光素子に到達するの
で、送受信系の飽和による通信不良が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のブロック回路構成図である。
【図2】第2の実施例のブロック回路構成図である。
【図3】第3の実施例のブロック回路構成図である。
【図4】第3の実施例における至近距離通信状態での説
明図である。
【図5】第3の実施例における非至近距離通信状態での
説明図である。
【図6】従来例のブロック回路構成図である。
【符号の説明】
11 電子カメラ 12、12’、12” 赤外線通信アダプタ装置 13 通信ケーブル 14 外部システム機器 22 撮像素子 26 メモリ 32、49 CPU 29、42 発光素子 30、41 受光素子 36 バッテリ 35、47 充電端子 48 検知スイッチ 51、52 減光手段 53 赤外線透過部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線通信機能を持つ電子機器との間で
    赤外線通信を行うための赤外線通信アダプタ装置におい
    て、前記電子機器を所定の位置に取付可能な取付部と、
    前記電子機器を前記取付部に取り付けたことを検知する
    検知手段と、前記電子機器との間で赤外線通信するため
    の送信系及び受信系と、前記検知手段に連動して前記送
    信系及び前記受信系の増幅利得を切換える制御部とを有
    することを特徴とする赤外線通信アダプタ装置。
  2. 【請求項2】 赤外線通信機能を持つ電子機器との間で
    赤外線通信を行うための赤外線通信アダプタ装置におい
    て、前記電子機器を所定の位置に取付可能な取付部と、
    前記電子機器を前記取付部に取り付けたことを検知する
    検知手段と、前記電子機器との間で赤外線通信するため
    の送信系及び受信系と、前記検知手段に連動して前記送
    信系及び前記受信系の前に挿脱する減光手段とを有する
    ことを特徴とする赤外線通信アダプタ装置。
  3. 【請求項3】 前記減光手段は減光用フィルタにより構
    成した請求項2に記載の赤外線通信アダプタ装置。
  4. 【請求項4】 赤外線通信機能を持つ電子機器間で赤外
    線通信を行うための赤外線通信アダプタ装置において、
    前記電子機器を所定の位置に取付可能な取付部と、前記
    電子機器との間で赤外線通信するための送信系及び受信
    系と、前記電子機器を前記取付部に取り付けたとき前記
    電子機器との間の赤外線光路を遮断するような位置に配
    置した減光手段とを有することを特徴とする赤外線通信
    アダプタ装置。
  5. 【請求項5】 前記減光手段は減光用フィルタにより構
    成した請求項4に記載の赤外線通信アダプタ装置。
  6. 【請求項6】 前記減光手段の周囲であって前記赤外線
    光路を遮断しない位置に、前記減光手段よりも赤外線透
    過率の高い赤外線透過部を有する請求項4に記載の赤外
    線通信アダプタ装置。
  7. 【請求項7】 前記赤外線透過部は赤外線透過性樹脂に
    より構成した請求項6に記載の赤外線通信アダプタ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記減光手段以外の外装全体を赤外線透
    過性樹脂により構成した請求項6に記載の赤外線通信ア
    ダプタ装置。
JP8127630A 1996-04-25 1996-04-25 赤外線通信アダプタ装置 Pending JPH09294108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8127630A JPH09294108A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 赤外線通信アダプタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8127630A JPH09294108A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 赤外線通信アダプタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09294108A true JPH09294108A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14964851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8127630A Pending JPH09294108A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 赤外線通信アダプタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09294108A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0862313A2 (en) * 1997-02-28 1998-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Image input/output system
JP2008069009A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Inventio Ag エレベータシステムの制御を最新化するための方法
US7384302B2 (en) 2003-10-31 2008-06-10 Fujitsu Limited Charging communication-adaptor for mobile device
JP2017142094A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 新光電子株式会社 近距離通信装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0862313A2 (en) * 1997-02-28 1998-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Image input/output system
EP0862313A3 (en) * 1997-02-28 1998-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Image input/output system
US6580460B1 (en) 1997-02-28 2003-06-17 Canon Kabushiki Kaisha System connecting power supply line to image sensing device upon data transport
US7384302B2 (en) 2003-10-31 2008-06-10 Fujitsu Limited Charging communication-adaptor for mobile device
US7510428B2 (en) 2003-10-31 2009-03-31 Fujitsu Limited Charging communication-adaptor for mobile device
JP2008069009A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Inventio Ag エレベータシステムの制御を最新化するための方法
JP2017142094A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 新光電子株式会社 近距離通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0982937B1 (en) Image pickup apparatus provided with interchangeable lenses
US7899418B2 (en) Mobile device and wireless communication apparatus
JP2005341595A (ja) カメラ装置を利用して可視光線近距離通信を実行する無線端末機
KR20050113105A (ko) 카메라 장치를 이용하여 가시광선 근거리 통신을 수행하는무선 단말기
US6256060B1 (en) Still video camera system with remote controller
EP0479538B1 (en) Photographing device
JPH07200428A (ja) 通信装置
JP5264539B2 (ja) 電子機器及びその制御方法、プログラム
JPH09294108A (ja) 赤外線通信アダプタ装置
KR100919978B1 (ko) 통신 상태를 디스플레이하는 디지털 카메라 및 그 제어 방법
JP2006267697A (ja) デジタルカメラ及びレンズユニット
JPH11298412A (ja) 機器の光伝送システム
EP0479539B1 (en) Image recording and reproducing system
JP4311352B2 (ja) ビデオカメラレコーダー及び赤外線リモートコマンダー
US20080106610A1 (en) Photographing apparatus having external cameras and method of switching modes thereof
JP2003233115A (ja) カメラ
JP4032777B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法並びに撮像装置の収納装置
JP2002077689A (ja) 電子カメラ
JP4549398B2 (ja) 電子機器
US5923373A (en) Communication system for communicating between two microcomputers
JP2009060534A (ja) 電子装置
JP3416478B2 (ja) ディジタルカメラ
JP2899081B2 (ja) 通信システム
JP2001157099A (ja) カメラ
JPS58222694A (ja) リモコン装置