JPH09293998A - 基準位置決定方法 - Google Patents
基準位置決定方法Info
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- JPH09293998A JPH09293998A JP8107742A JP10774296A JPH09293998A JP H09293998 A JPH09293998 A JP H09293998A JP 8107742 A JP8107742 A JP 8107742A JP 10774296 A JP10774296 A JP 10774296A JP H09293998 A JPH09293998 A JP H09293998A
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Abstract
チップ部品の吸着位置等を検出するものにおいて、照射
部、受光部及びノズル部材等の位置関係に基づいて受光
部上の基準位置を設定する。 【解決手段】 コーナー位置を検知可能なダミー部品4
0をノズル部材21に装着し、ノズル部材21を回転さ
せつつ受光部28上の中心点Fから投影の一方の端部ま
での距離が極小となる第1のノズル回転角におけるその
一方の端部の位置E1と、受光部28上の中心点Fから
投影の他方の端部までの距離が極小となる第2のノズル
回転角におけるその他方の端部の位置E2と、予め設定
された第3のノズル回転角における受光部28上での投
影の端部の位置E3とをそれぞれ検出し、各投影の端部
位置データと、各ノズル回転角におけるダミー部品40
の所定のコーナー位置のデータとに基づいて受光部28
上の原点Oを設定するようにした。
Description
ル部材に吸着されたチップ部品に拡散光を照射してその
投影の検出に基づいてチップ部品の吸着位置等を検出す
るものにおいて、特に、照射部、受光部及びノズル部材
等の現実の位置関係に基づいて投影幅検出のための受光
部上の基準位置を設定する基準位置決定方法に関するも
のである。
ヘッドユニットにより、テープフィーダー等の部品供給
部からIC等の小片状のチップ部品を吸着して、位置決
めされているプリント基板上に移送し、プリント基板の
所定位置に装着するようにした実装機が一般に知られて
いる。また、この種の実装機において、ノズル部材に吸
着されたチップ部品に光を照射してチップ部品の投影を
検出する光学的検知手段を設け、この光学的検知手段に
よる投影幅の検出に基づいて、上記ノズル部材による部
品吸着状態、例えば部品吸着位置のずれや傾きを検出
し、それに応じて部品装着位置の補正等を行なうことも
行われている。
部及び受光部をノズル部材が通過する空間を挾んで対向
配置し、ノズル部材に吸着された部品に対して照射部か
ら平行光線を照射して受光部での当該部品の投影幅を検
出するようにしたものが主流である。しかし、この検知
手段では平行光線を照射するために、レーザー発生源、
集光レンズ、ミラー及び平行光形成レンズ等を照射部に
装備する必要があり、光学的検知手段の大型化、あるい
はコスト高を招くという問題があり、最近では、ノズル
部材に吸着されたチップ部品をノズル軸周りに回転させ
ながら点状の光源からチップ部品に対して拡散光を照射
し、受光部からの投影検出データと上記照射部、受光部
及びノズル部材の位置関係とに基づいて部品吸着状態を
調べるようにした装置が開発されている。この装置によ
れば、拡散光をそのまま用いることができるので、平行
光線を形成するためのレンズ等が不要となり、光学的検
知手段の大型化等を効果的に抑えることができる。
用いて部品の位置を検出する方法では、チップ部品の投
影を受光部上の所定の基準位置から測定するようになっ
ている。そのため、光学的検知手段において、照射部、
受光部及びノズル部材の相対的な位置が理論上(設計
上)の位置にないような場合、例えば、組立て誤差等に
より受光部と照射部あるいはノズル部材が一軸方向に相
対的にずれているような場合には、部品位置の検出精度
に大きな影響が出る虞れがある。
位置検出を行う装置では、現実の照射部、受光部及びノ
ズル部材等の位置関係を考慮して受光部上の基準位置を
設定する必要がある。
値、あるいはそれに近い関係に保たれていても、各可動
部等の経時劣化に伴い徐々に照射部、受光部及びノズル
部材に相対的な位置ずれが発生し、その結果検出精度が
低下するような場合もあり、これに対応する必要もあ
る。
されたものであり、拡散光を用いた投影の検出に基づい
て実装機のノズル部材に吸着されたチップ部品の位置を
検出するものにおいて、照射部、受光部及びノズル部材
等の位置関係に基づいて受光部上の基準位置を設定する
基準位置決定方法を提供することを目的とする。
吸着されたチップ部品に対して拡散光を照射する照射部
と、上記チップ部品を挾んで上記照射部と対向する位置
で光を受光する受光部とを有する光学的検知手段を用
い、受光部上の所定の基準位置からのチップ部品の投影
幅の検出データと、上記照射部、受光部及びノズル部材
の位置関係とに基づいてノズル部材に吸着されたチップ
部品の位置を検出するものにおいて、ノズル中心に対す
るコーナ位置が固定的に定まるダミー部品をノズル部材
に装着し、この状態でノズル部材を回転させつつダミー
部品の投影を測定し、上記受光部上での特定位置から投
影の一方の端部までの距離が極小となる第1のノズル回
転角における受光部上での当該一方の端部の位置と、受
光部上での特定位置から投影の他方の端部までの距離が
極小となる第2のノズル回転角における受光部上での当
該他方の端部の位置と、予め設定された第3のノズル回
転角における受光部上での投影の端部の位置とをそれぞ
れ検出し、これらの投影端部の位置データと、上記各ノ
ズル回転角におけるダミー部品の所定のコーナー位置と
に基づき、ノズル部材と照射部と受光部との位置関係を
求めて上記受光部上の所定の基準位置を決定するように
したものである。
チップ部品に対して拡散光を照射する照射部と、上記チ
ップ部品を挾んで上記照射部と対向する位置で光を受光
する受光部とを有する光学的検知手段を用い、受光部上
の所定の基準位置からのチップ部品の投影幅の検出デー
タと、上記照射部、受光部及びノズル部材の位置関係と
に基づいてノズル部材に吸着されたチップ部品の位置を
検出するものにおいて、照射部と受光部との間にスリッ
ト幅の調整が可能で、かつスリット端部の位置を検知可
能な第1及び第2のスリット部材を並べて配し、上記第
1のスリット部材を所定のスリット幅に設定したときの
受光部上での受光幅を検出するとともに、この受光幅を
維持した状態で、かつスリット幅が極小となるように第
2のスリット部材のスリット幅を調整し、次に照射部と
受光部との間に先端位置を検知可能な遮光部材を介在さ
せて拡散光を遮光したときの上記受光部上での受光幅を
検出し、上記各受光幅データと、上記第1及び第2の各
スリット両端の位置と、上記遮光部材の先端の位置とに
基づき、ノズル部材と照射部と受光部との位置関係を求
めて上記受光部上の所定の基準位置を決定するようにし
たものである。
おける現実の照射部、受光部及びノズル部材の現実の位
置関係に応じた受光部上の基準位置が定められる。これ
により光学的検知手段による、より精度の高い部品位置
検出が達成される。
いて説明する。
機の一例を示している。同図に示すように、実装機の基
台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配置さ
れ、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送され、所
定の装着作業位置で停止されるようになっている。上記
コンベア2の側方には、部品供給部4が配置されてい
る。この部品供給部4は部品供給用のフィーダーを備
え、例えば多数列のテープフィーダー4aを備えてい
る。
のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニ
ット5は、部品供給部4とプリント基板3が位置する部
品装着部とにわたって移動可能とされ、本実施形態では
X軸方向(コンベア2の方向)及びY軸方向(水平面上
でX軸と直交する方向)に移動することができるように
なっている。
固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動さ
れるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上
にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持
部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ
軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X
軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サーボモータ1
5により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上
記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に支持
され、かつ、このヘッドユニット5に設けられたナット
部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合してい
る。そして、上記Y軸サーボモータ9の作動により上記
支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サー
ボモータ15の作動によりヘッドユニット5が支持部材
11に対してX軸方向に移動するようになっている。な
お、上記Y軸サーボモータ9及びX軸サーボモータ15
には、それぞれの駆動位置を検出するエンコーダ10,
16が具備されている。
吸着するためのノズル部材21が設けられている。この
ノズル部材21は、上記ヘッドユニット5のフレームに
対してZ軸方向(上下方向)の移動及びR軸(ノズル中
心軸)回りの回転が可能に取り付けられており、Z軸サ
ーボモータ22及びR軸サーボモータ24により作動さ
れるようになっている。上記Z軸サーボモータ22及び
R軸サーボモータ24には、それぞれの駆動位置を検出
するエンコーダ23,25が具備されている。また、ノ
ズル部材21にはバルブ等を介して負圧供給手段が接続
されており、部品吸着時には所定のタイミングで負圧供
給手段からの負圧がノズル部材21の先端に供給される
ようになっている。
的検知手段を構成する検知ユニット26が取付けられて
いる。この検知ユニット26は、図3及び図4にも示す
ように、ノズル部材21にチップ部品20が吸着されて
いる状態においてその部品20に光を照射し、部品20
の投影を検出するものであり、ノズル部材21が上下動
するときに通過する空間を挾んで相対向する位置に照射
部27及び受光部28を有している。
えばLEDからなる1個の点状の光源27aを備え、こ
の光源27aからスリット29を介して略水平方向の拡
散光を照射するようになっている。一方、上記受光部2
8は、CCD等の受光素子を線状に配列したラインセン
サ28aを有している。
示している。この図において、実装機に装備される制御
装置30は、CPU31及びモータ制御部32を有し、
モータ制御部32に上記Y軸,X軸,Z軸及びR軸の各
サーボモータ9,15,22,24が接続され、CPU
31からの指令に応じてモータ制御部32により各サー
ボモータ9,15,22,24の駆動が制御されるよう
になっている。また制御装置30は、A/D変換器3
3、データ取込み制御部34及びメモリ35を有し、上
記検知ユニット26の受光部28から送られてくる測定
データがA/D変換器33を介してデータ取込み制御部
34により取り込まれ、メモリ35に記憶されるととも
に、このデータがCPU31により読み出されるように
なっている。さらに制御装置30は、回転角検出部36
を有し、R軸サーボモータ24に具備されたエンコーダ
25からの信号に基づいて上記回転角検出部36により
ノズル部材21の回転角が検出され、この回転角検出値
がCPU31に送られるようになっている。
のノズル部材21による部品吸着、上記検知ユニット2
6を用いた部品位置検出、プリント基板3への部品装着
を順次行なうように、上記モータ制御部32を介して上
記各モータ9,15,22,24を制御するとともに、
とくに部品位置検出時には、チップ部品20を吸着した
ノズル部材21を回転させつつ上記受光部28における
部品の投影を測定する。そして、この部品投影の測定に
基づく処理として、上記受光部28上で上記光源27a
の位置に対応する基準位置から投影の一端部までの距離
が極小となるノズル回転角においてその距離の極小値を
検出し、この極小値及びノズル回転角の検出データと上
記照射部27、受光部28及びノズル部材21の位置関
係についての既知のデータとに基づき、ノズル部材21
に吸着された部品20の位置ずれ及び傾きを演算するよ
うになっている。
置検出方法を含む処理を、図7及び図8を参照しつつ、
図6のフローチャートに従って説明する。
トすると、先ず部品供給部側へのヘッドユニット5の
X,Y方向の移動とノズル部材21の回転(θ移動)が
行なわれ(ステップS1)、所定位置まで移動するとノ
ズル部材21が下降され(ステップS2)、チップ部品
20の吸着が行なわれる(ステップS3)。次いで、チ
ップ部品20が検知ユニット26の照射部27及び受光
部28に対応する部品検出用高さ位置までノズル部材2
1が上昇させられる(ステップS4)。部品検出用高さ
位置に達すると、次に述べるような部品位置検出処理に
移る。
1が所定微小角度ずつ回転されつつ、その所定微小角度
毎に、上記検知ユニット26の受光部28からの測定デ
ータ及びノズル回転角が読み込まれる(ステップS
5)。そして、上記受光部28上での所定の基準位置か
ら部品投影の一方の端部までの距離が極小となる状態
(図7に実線で示す状態)にあるときの上記距離L1と
ノズル回転角θ1とが検出され(ステップS6)、次に
受光部28上での基準位置から部品投影の他方の端部ま
での距離が極小となる状態(図7に二点鎖線で示す状
態)にあるときの上記距離L2とノズル回転角θ2とが
検出される(ステップS7)。さらに、ノズル部材が略
90°回転されてから(ステップS8)、ステップS
6,S7に準じた処理により、上記受光部28上での基
準位置から部品投影の一方の端部までの距離が極小とな
る状態(図8に実線で示す状態)にあるときの上記距離
L3とノズル回転角θ3とが、また受光部28上での基
準位置から部品投影の他方の端部までの距離が極小とな
る状態(図8に二点鎖線で示す状態)にあるときの上記
距離L4とノズル回転角θ4とが、それぞれ検出される
(ステップS9,S10)。これらステップS6〜S1
0の処理で得られる検出データに基づき、補正量ΔX,
ΔY及びΔθが求められる(ステップS11)。
的に説明する。なお、これらの図において、Cnはチッ
プ部品の回転中心であるノズル中心(ノズル部材21の
中心)、Ccはチップ部品の中心、Oは受光部28上で
光源27aに対応する位置をもって規定した原点(基準
位置)、Roは光源27aと原点Oとを結ぶ中心線、R
cは上記中心線Roと直交して上記ノズル中心Cnを通
る線である。また、これらの図に示す例では、上記ノズ
ル中心Cnが上記中心線Ro上に位置し、かつ中心線R
oは受光部28のラインセンサ28aの受光素子の配列
方向に直交している。
は、部品投影幅が極小となる状態を調べればそのときの
部品の状態が特定されて補正量を求めることができる
が、点状の光源からの拡散光を使用する場合には、上記
のような手法で補正量を求めることができない。そこ
で、点状の光源27aからの拡散光を使用する場合の工
夫として、受光部28上での原点Oから部品投影の一方
の端部までの距離が極小となる状態を調べると、この状
態では、図7に実線で示すように、チップ部品20の片
側(同図中で上側)の辺が上記光源27aからの特定方
向の光線P1に沿うようになる。また、上記原点Oから
部品投影の他方の端部までの距離が極小となる状態を調
べると、この状態では、図7に二点鎖線で示すように、
チップ部品20の他の側(同図中で下側)の辺が上記光
源27aからの特定方向の光線P2に沿うようになる。
光部28上での原点Oから部品投影の一方の端部までの
距離をL1とすると、ノズル中心Cnから片側の辺まで
の距離aは、次のように求められる。
での原点Oから部品投影の他方の端部までの距離をL2
とすると、ノズル中心Cnから他の側の辺までの距離b
は、次のように求められる。
の距離 Z:光源27aから受光部28までの距離 L1’:直線Rc上でのノズル中心Cnからチップ部品
20の片側のエッジまでの距離 L2’:直線Rc上でのノズル中心Cnからチップ部品
20の他の側のエッジまでの距離 α1:中心線Roに対する上記光線P1の角度 α2:中心線Roに対する上記光線P2の角度 ここで、Zo,Zは予め調べられた既知の値である。従
って、受光部28上での上記距離L1,L2を検出する
ことによりa,bを求めることができる。また、上記角
度α1,α2は次のように求められる。
のようになる。なお、θ1は図7に実線で示す状態での
ノズル回転角である。
0°回転させた上で、原点Oから部品投影の一方の端部
までの距離が極小となる状態(図8に実線で示す状態)
でのその距離L3と、原点Oから部品投影の他方の端部
までの距離が極小となる状態(図8に二点鎖線で示す状
態)でのその距離L4とを調べると、上記と同様に、ノ
ズル中心Cnから両側の辺までの距離c,dと、X方向
補正量ΔXが次のように求められる。
〜数5に示すような演算が図6のフローチャート中のス
テップS5〜S11で行なわれる。
記補正量ΔX,ΔY及びΔθによる装着位置の補正が行
なわれる(ステップS12)。つまり、上記補正量Δ
X,ΔYだけ補正されたX,Y方向の目標装着位置にノ
ズル部材21が達するようにX軸サーボモータ15及び
Y軸サーボモータ9が制御されるとともに、ノズル部材
21の回転角が上記補正量Δθだけ補正された目標回転
角となるようにR軸サーボモータ24が制御される。そ
れから、ノズル部材21が下降されてプリント基板3上
に部品20が装着される(ステップS13)。
ト5のノズル部材21による部品吸着が行なわれた後
に、所定高さ位置でノズル部材21が回転されつつ、上
記検知ユニット26によりチップ部品20に光が照射さ
れて部品20の投影が検知され、それに基づいて部品位
置が検出され、ノズル中心位置Cnと部品中心位置Cc
との間の位置ずれやノズル回転方向の角度のずれに応じ
た補正量ΔX,ΔY,Δθが求められる。
27は、点状の光源27aから拡散光を照射する構造と
なっていて、平行光線を照射するようになっている従来
のこの種の検知ユニットと比べ、構造が簡単で、かつコ
ンパクトになる。
の拡散光を使用して投影の検知を行なうようにしなが
ら、上記のように受光部28上での原点Oから投影の一
端部までの距離が極小となる状態でのその極小の距離L
1〜L4及び回転角θ1〜θ4が検出され、それに基づ
いて上記数1〜数5に示すような演算により補正量Δ
X,ΔY,Δθが正しく求められる。これにより、部品
装着位置の補正が精度良く行なわれることとなる。
Y,Δθも、上記ノズル中心Cnが上記中心線Ro上に
位置し、かつ中心線Roが受部28のラインセンサ28
aの受光素子の配列方向に直交しているという条件が満
たされ、さらに、光源27aからノズル中心Cnまでの
距離Zo等の照射部27、受光部28及びノズル部材2
1の位置関係に関する既知のデータが、現実の位置関係
に一致していなければ正確な値を求めることはできな
い。
の位置のデータと現実の位置とにずれがある場合には、
上記原点Oから投影端部までの距離L1等として正しい
距離を検出することができない。また、補正量ΔX,Δ
Y,Δθを求める演算処理において、光源27aからノ
ズル中心Cnまでの距離Zoや光源27aから受光部2
8までの距離Zが現実の値と異なる場合には、その分だ
け補正量ΔX,ΔY,Δθに誤差が含まれることにな
り、正確な補正量を求めることができない。
射部27、受光部28及びノズル部材21の位置関係に
基づいて受光部28上の原点Oを設定し、これを基準に
上記距離Zo等の照射部27、受光部28及びノズル部
材21の位置関係に関するデータを求める処理(基準位
置決定処理)を行うようにしている。
を参照しつつ、図10のフローチャートに基づいて説明
する。
部材21にダミー部品40が装着され、このダミー部品
40が検知ユニット26の照射部27及び受光部28に
対応する所定高さ位置となるようにノズル部材21がセ
ットされるとともに所定の回転角度にセットされる(ス
テップS21)。
い精度に仕上げられており、その中心位置においてノズ
ル先端に嵌合、装着されるようになっている。つまり、
ノズル中心に対するダミー部品40の各コーナーの位置
を正確に求めることができるようになっている。
1が所定微小角度(θ)ずつ回転されつつ、その所定微
小角度毎に、上記検知ユニット26の受光部28からの
測定データ及びノズル回転角が読み込まれる。そして、
上記受光部28の中心点(特定位置)から部品投影の一
方の端部までの距離が極小となる状態(図11に実線で
示す状態)にあるときの受光部28上での投影端部位置
とノズル回転角θ1′が検出される(ステップS22〜
S25)。そして、ノズル部材21が基本回転位置にリ
セットされた後(ステップS26)、続いて受光部28
上での中心点から部品投影の他方の端部までの距離が極
小となる状態(図11に二点鎖線で示す状態)にあると
きの受光部28上での投影端部位置とノズル回転角θ
2′とが検出される(ステップS27〜ステップS3
0)。その後、さらにノズル部材21が予め設定された
所定のノズル回転角θ3′にセットされ、このとき(図
11の一点鎖線に示す状態)の受光部28上での一方の
投影端部位置が検出される(ステップS31〜ステップ
S32)。
プS32で検出された受光部28上での投影端部位置及
びノズル回転角に基づいて受光部28上の原点Oの位置
が設定されるとともに上記距離Zo等の照射部27、受
光部28及びノズル部材21の位置関係に関するデータ
が求められる(ステップS33)。
1及び図12を用いて具体的に説明する。なお、図11
においてFは当該処理における受光部28上の中心点、
A,B,C,Dはそれぞれダミー部品40の各コーナ
ー、E1〜E3はそれぞれ受光部28上での投影端部位
置である。
ー部品40の投影の一方の端部までの距離G1が極小と
なる状態を調べると、この状態では、図11に実線で示
すようにダミー部品40の片側の辺(同図では上側の辺
AB)が光源27aからの特定方向の光線P1′に沿う
ようになり、また、中心点Fからダミー部品40の投影
の他方の端部までの距離G2が極小となる状態を調べる
と、この状態では、図11に二点鎖線で示すように、ダ
ミー部品40の他の側の辺(同図では下側の辺CD)が
光源27aからの特定方向の光線P2′に沿うようにな
る。
40の各コーナーA,Bのノズル中心Cnに対する相対
位置及び上記光線P2′上にあるダミー部品40の各コ
ーナーC,Dのノズル中心Cnに対する相対位置は、上
記ダミー部品40の形状等と各ノズル回転角各θ1,θ
2とに基づいて求めることができる。従って、各コーナ
ーA,B及びC,Dの各位置に基づき実装機座標系上に
おける各光線P1′,P2′の直線式を求めることがで
きる。さらに、光源27aの位置(座標)は上記各光線
P1′,P2′の交点となることから、各光線P1′,
P2′の直線式から光源27aの位置を求めることがで
きる。
回転させたときに、同図に示すように、ダミー部品40
のコーナーCにより投影端部が形成されるとすると、こ
のときのコーナーCの位置は上記ダミー部品40の形状
等とノズル回転角θ3′に基づいて求めることができ
る。従って、光源27aからダミー部品40のコーナー
Cを通って受光部28上に投影端部を形成する光線P
3′の直線式は、コーナーCの位置と光源27aの位置
とから求めることができる。
光線P1′〜P3′の直線式(以下、それぞれ直線P
1′、直線P2′、直線P3′という)を仮りに
えると、直線P1′〜P3′は以下のようになる。
素子の配列を直線Psとし、仮りに
線P1′〜P3′を模式的に示すと図12のように示す
ことができる。
交点の座標、すなわち受光部28上での投影端部位置E
1〜E3の座標をそれぞれE1(x1,y1)、E2
(x2,y2)、E3(x3,y3)とし、受光部28
上でのE1〜E2の距離及びE1〜E3の距離をそれぞ
れn及びmとすると、
(1+as2)(a2−a1)2 m2(a1−as)2(a3−as)2=bs2(1+as
2)(a3−a1)2 となる。ここで、距離n、mの値は検出された投影端部
位置E1〜E2とラインセンサ28aの受光素子のピッ
チから求まるので、上記数10に示す2式からas及び
bsが定まり直線Psが特定される。
に交わる直線Ro′を
/asの関係が成り立つ。従って、
Psとの交点、すなわち受光部28上の原点Oの位置
(xo,yo)は、数8及び数12から、
置は、上記数7及び数8より、
画素ピッチをW、ラインセンサ28aにおいて投影端部
位置E1に該当する受光素子がセンサ一端側から第P番
目の素子に該当する場合、原点Oの画素番号Poは、上
記数13及び数14から
(yo−y1)2} となる。ここで、画素ピッチWは既知の寸法であり、ま
た、画素番号Pも検知可能であるから、原点Oの画素番
号Poは上記数15に基づき演算で求められる。
離Zを求めると、距離Zは、上記数12から、
c)とし、ノズル中心Cnを通って直線Ro′に直交す
る直線を直線Sとすると、
直線Ro′の交点までの距離、すわなち光源27aから
ノズル中心Cnまでの距離Zoは、
おろした垂線の距離Soは、上記数17から、
(1/as)2} となる。
の決定、距離Z,Zo及びSoの演算が上記ステップS
33において行われる。特に説明していないが、このよ
うな処理は上記CPU31で行われ、求められた距離Z
等のデータは、例えば、CPU31内のメモリに記憶さ
れて、上記部品位置検出の処理の際にCPU31に読み
だされる。
受光部28及びノズル部材21の現実の位置関係に基づ
いて受光部28上の原点Oを設定するので、中心線Ro
が受部28のラインセンサ28aの受光素子の配列方向
に直交するという条件が確実に満たされ、上記距離L1
等の投影幅の正確な距離検出が可能となる。また、距離
Z,Zoも、照射部27等の現実の位置関係に基づいて
求められているので、信頼性が高い。しかも、ノズル中
心Cnから直線Ro′におろした垂線の距離So、すな
わち図7に示す中心線Roに対するノズル中心Cnのズ
レを求めて記憶しているので、部品位置検出の処理にお
いて、ノズル中心Cnからチップ部品20の各辺までの
距離を演算する際にはこの距離Soを加味することによ
り、ノズル部材21が中心線Ro上にあるという条件が
現実には満たされていないような場合でも正確な部品位
置の検出が可能となる。
正量ΔX,ΔY,Δθを求めることができ、その結果、
高精度の実装が達成される。
時もしくは工場等への設置時のみ行うようにしてもよい
が、例えば、この処理を定期的に行って上記距離Z等の
データを更新的にメモリに記憶するようにすれば、実装
機自体の経時劣化等により各部の歪み等が発生した場合
であっても、そのような歪み等に応じた受光部28上の
原点Oを設定し、また上記距離Z等を求めることができ
る。そのため、高い部品位置検出精度を持続させること
が可能となる。
は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変更
可能である。
び二点鎖線と図8中の実線及び二点鎖線の各状態におい
てそれぞれ、受光部28上での上記距離L1〜L4を検
出し、それに基づきノズル中心Cnからチップ部品20
の各辺までの距離a〜dを演算し、補正量を求めるよう
にしているが、予めチップ部品の寸法が知られている場
合に、図7中及び図8中の各実線の状態における受光部
28上での距離L1,L3を検出し、それに基づいて演
算される距離a,cとチップ部品20の長辺及び短辺の
長さとに基づいて補正量ΔX,ΔYを求めるようにして
もよい。
及び受光部28と吸着ノズル21との位置関係として
は、必ずしも図7,図8のように中心線Ro上にノズル
中心Cnが位置する必要はなく、レイアウトの都合上、
図9のようにノズル中心Cnが中心線Roから片側にず
れていてもよい。この場合、受光部28上での原点Oか
ら部品投影の端部までの距離が極小となる状態でのその
極小の距離L1,L2(L3,L4)に基づいてノズル
中心Cnからチップ部品20の各辺までの距離を演算す
る際、上記中心線Roとノズル中心Cnとの間の距離L
oを加味すればよい。
の構成としては、図13に示すように、中央部に位置す
る第1の光源27aに加え、その両側に位置する第2,
第3の光源27b,27cを備え、比較的小型のチップ
部品20を検出対象とする場合は図13(a)のように
第1の光源27aから光を照射するが、比較的大型のチ
ップ部品20を検出対象とする場合は図13(b)のよ
うに第2,第3の両光源27b,27cから光を照射す
るようにしてもよい。このようにすれば、比較的大型の
チップ部品20を検出対象とする場合でも、受光部28
上での部品20の投影の範囲は比較的小さくなるため、
受光部28に設けるラインセンサ28aを短くすること
ができる。
は、この両光源27b,27cから光を照射しても受光
部上にチップ部品の投影(いずれの光源27b,27c
からの光も遮られる部分)が生じる程度にチップ部品2
0が大きい場合に使用することとし、両光源27b,2
7cを使用する場合でも、前述の図6のフローチャート
に示す方法に準じ、受光部28上での原点から投影の端
部までの距離が極小となる状態でのその距離及び回転角
を検出すれば、それに基づいて部品の位置、角度のずれ
に応じた補正量を演算することができる。
処理をダミー部品40を用いた受光部28における投影
幅の検知に基づいて行っているが、以下のような方法に
より行うこともできる。
7と受光部28の間に、Y軸方向(同図では上下方向)
に各々移動可能で、かつノズル中心に対する先端位置を
検知可能な一対のスリット形成部材42a,42bを配
置して第1のスリットを形成するとともに、これよりも
受光部28側に、同様にY軸方向に各々移動可能で、か
つノズル中心に対する先端位置を検知可能な一対のスリ
ット形成部材43a,43bを配置して第2のスリット
を形成する。また、照射部27と受光部28の間に、Y
軸方向に移動可能で、かつノズル中心に対する先端位置
を検知可能な遮光部材44を設ける。
が所定幅となるようにスリット形成部材42a,42b
をそれぞれ移動させ、このときの受光部28上の受光幅
を検出するとともに、スリット形成部材42a,42b
の先端位置42a′,42b′を求める。この際、第2
のスリット幅は第1のスリット幅より広く設定してお
き、また遮光部材44も拡散光の外部に退避させてお
く。
とのない範囲で第2のスリットのスリット幅が極小とな
る位置に各スリット形成部材43a,43bを移動さ
せ、このときの各スリット形成部材43a,43bの先
端位置43a′,43b′を求める。
の先端位置42a′,42b′及び各スリット部材43
a,43bの先端位置43a′,43b′から受光部2
8上で受光端部を形成する特定光線U1、U2の各直線
式を求めることができ、さらにこれらの直線式から光源
27aの位置を求めることができる。
移動させて拡散光を遮光し、このときの受光部28上の
受光幅を検出するとともに、遮光部材44の先端位置4
4′を求める。そして、遮光部材44の先端位置44′
と光源27aの位置とから特定光線U3の直線式を求め
る。
線式、光源27aの位置及び各受光幅を求めた後、以
後、同様にして上記数6以降の各数式に準じて受光部2
8上の原点Oを設定し、これを基準に距離Z等を設定す
ることができる。なお、遮光部材44は、必ずしもスリ
ット形成部材と別々に設ける必要はなく、スリット形成
部材のうちの一つによって兼用するようにしてもよい。
また、第1のスリットを形成する各スリット部材42
a,42bは可動式のもである必要は必ずしもなく、ス
リット幅を上記所定幅に固定したものであっても構わな
い。
に1本のノズル部材21が搭載された実装機を例に説明
しているが、勿論、ヘッドユニット5に複数本のノズル
部材21が搭載された実装機においても本願発明の方法
を用いることは可能である。
明によれば、ダミー部品をノズル部材に装着して回転さ
せつつ所定のノズル回転角におけるダミー部品の投影幅
を測定し、これにより得られる投影幅データと、このと
きのノズル回転角におけるダミー部品のコーナー位置と
に基づいて受光部の基準位置を決定するので、現実の照
射部、受光部及びノズル部材等の位置関係に応じた受光
部上の基準位置を設定することができる。そのため、現
実の照射部、受光部及びノズル部材等の位置関係に応じ
た適切な部品位置検出が可能となり、これにより部品位
置検出精度が高められる。
及び第2のスリット部材のスリット幅を調整しながら、
所定のスリット幅における受光部上での第1の受光幅
と、遮光部材を介在させたときの同第2の受光幅とを検
出し、これらにより得られる各受光幅データと、各スリ
ット端部の位置及び遮光部材の端部の位置とに基づいて
受光部の基準位置を決定するので、現実の照射部、受光
部及びノズル部材等の位置関係に応じた受光部上の基準
位置を設定することができる。そのため、現実の照射
部、受光部及びノズル部材等の位置関係に応じた適切な
部品位置検出が可能となり、これにより部品位置検出精
度が高められる。
の構成を示す概略平面図である。
作を示すフローチャートである。
を示す説明図である。
る。
との位置関係についての別の例を示す説明図である。
トである。
説明図である。
る。
照射部に3個の光源を配設したものにおいて、(a)中
央に位置する第1の光源を使用する場合と、(b)両側
に位置する第2,第3の光源を使用する場合とを示す説
明図である。
る。
(1/as)2} となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ノズル部材に吸着されたチップ部品に対
して拡散光を照射する照射部と、上記チップ部品を挾ん
で上記照射部と対向する位置で光を受光する受光部とを
有する光学的検知手段を用い、受光部上の所定の基準位
置からのチップ部品の投影幅の検出データと、上記照射
部、受光部及びノズル部材の位置関係とに基づいてノズ
ル部材に吸着されたチップ部品の位置を検出するものに
おいて、ノズル中心に対するコーナ位置が固定的に定ま
るダミー部品をノズル部材に装着し、この状態でノズル
部材を回転させつつダミー部品の投影を測定し、上記受
光部上での特定位置から投影の一方の端部までの距離が
極小となる第1のノズル回転角における受光部上での当
該一方の端部の位置と、受光部上での特定位置から投影
の他方の端部までの距離が極小となる第2のノズル回転
角における受光部上での当該他方の端部の位置と、予め
設定された第3のノズル回転角における受光部上での投
影の端部の位置とをそれぞれ検出し、これらの投影端部
の位置データと、上記各ノズル回転角におけるダミー部
品の所定のコーナー位置とに基づき、ノズル部材と照射
部と受光部との位置関係を求めて上記受光部上の所定の
基準位置を決定することを特徴とする基準位置決定方
法。 - 【請求項2】 ノズル部材に吸着されたチップ部品に対
して拡散光を照射する照射部と、上記チップ部品を挾ん
で上記照射部と対向する位置で光を受光する受光部とを
有する光学的検知手段を用い、受光部上の所定の基準位
置からのチップ部品の投影幅の検出データと、上記照射
部、受光部及びノズル部材の位置関係とに基づいてノズ
ル部材に吸着されたチップ部品の位置を検出するものに
おいて、照射部と受光部との間にスリット幅の調整が可
能で、かつスリット端部の位置を検知可能な第1及び第
2のスリット部材を並べて配し、上記第1のスリット部
材を所定のスリット幅に設定したときの受光部上での受
光幅を検出するとともに、この受光幅を維持した状態
で、かつスリット幅が極小となるように第2のスリット
部材のスリット幅を調整し、次に照射部と受光部との間
に先端位置を検知可能な遮光部材を介在させて拡散光を
遮光したときの上記受光部上での受光幅を検出し、上記
各受光幅データと、上記第1及び第2の各スリット両端
の位置と、上記遮光部材の先端の位置とに基づき、ノズ
ル部材と照射部と受光部との位置関係を求めて上記受光
部上の所定の基準位置を決定することを特徴とする基準
位置決定方法。
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