JPH09293936A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH09293936A
JPH09293936A JP3636397A JP3636397A JPH09293936A JP H09293936 A JPH09293936 A JP H09293936A JP 3636397 A JP3636397 A JP 3636397A JP 3636397 A JP3636397 A JP 3636397A JP H09293936 A JPH09293936 A JP H09293936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gan
zno
semiconductor device
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3636397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595097B2 (ja
Inventor
Renii Jiyon
ジョン・レニー
Genichi Hatagoshi
玄一 波多腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3636397A priority Critical patent/JP3595097B2/ja
Publication of JPH09293936A publication Critical patent/JPH09293936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595097B2 publication Critical patent/JP3595097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】GaN系、ZnSe系半導体装置の動作電圧を
低減し、電極からの金属原子の侵入を防止し、低消費電
力で長寿命な装置を提供する。 【解決手段】Alを高濃度に添加したZnO層をGaN
系及びZnSe系半導体装置のオーミックコンタクト形
成材料として用いることにより、サファイヤ基板上又は
SiC基板上に形成したこれらの半導体装置の動作電圧
が大幅に低減される。また前記ZnO層を電極からの金
属原子の侵入防止に役立て、長寿命な前記半導体装置を
実現することができる。このほかGaN系発光装置にお
いて、ZnO層を含む超格子又は短周期超格子を導波層
及び活性層として用いることにより、発光効率の向上と
発光波長範囲の拡大が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性又は導電性
単結晶基板上に成長したGaN、AlN、InN、又は
InGaAlN等の窒化物化合物半導体層、及びZnS
e系II−VI族化合物半導体層からなる半導体装置に
係り、特に化合物半導体層と成長基板との間、化合物半
導体層と金属電極との間、成長基板と金属電極との間又
は化合物半導体層の層間のいずれかに抵抗を大幅に低減
するのに役立つ金属酸化物層を形成することにより、動
作電圧を大幅に低減することができる半導体装置に関す
るもので、例えば長寿命の連続動作青色レーザ(以下L
Dと略称)、長寿命の高輝度青色発光ダイオード(以下
LEDと略称)等に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、GaN系化合物からなる半導体装
置には、サファイア等の単結晶絶縁基板上に前記GaN
系化合物層を成長し、メサ加工した後、電流供給用の第
1の電極をメサの頂上部に設け、電流供給用の第2の電
極を前記メサの下部から絶縁基板上に横に引き出す構造
を有するものが多く用いられてきた。同様な構造は、Z
nSe系化合物からなる半導体装置にも用いられてい
る。
【0003】このような電極構造を有する半導体装置
は、半導体層を導電性基板上に成長して第1の電極をそ
の最上層に設け、第2の電極を前記導電性基板の下部に
設けたもの比べて、構造上高抵抗になりやすい欠点があ
った。
【0004】以下、前記第1の電極を上部電極、前記第
2の電極を下部電極と呼ぶことにする。また簡単のた
め、混晶化合物半導体の組成を表すサフィックスは、特
に必要な場合以外は省略することにする。
【0005】半導体装置の電極のコンタクト領域が高抵
抗となれば、装置の動作電圧が高くなり、長寿命の連続
動作が不可能となる。また装置内部の電流密度分布にも
影響を与えて装置の動作特性そのものに悪影響を及ぼ
す。
【0006】図25はサファイア基板上に成長した、従
来のGaN系LDの内部の電流密度分布を模式的に示し
た断面図である。多層構造の内部の曲線群は電流密度の
分布状況をを示している。青色から紫色のGaN系LD
またはLEDは、InGaNからなる活性層7を有し、
活性層7の上下にはそれぞれn型及びp型GaN(以下
n−GaN、p−GaN等と略称)から成る光ガイド層
6及び8が形成され、これに隣接してn−AlGaN、
及びp−AlGaNから成る光閉じ込め用クラッド層5
及び9が形成される。
【0007】LDの主要部をなす上記のダブルヘテロ構
造に対して、電極のオーミック抵抗を低減することを目
的として、それぞれ上下にn−GaN、及びp−GaN
から成るコンタクト層4及び10を形成する。動作電流
を流す下部電極3はサファイア基板上に最初に成長する
n−GaNコンタクト層4を横方向に引き出し、その上
に形成される。なお図25において、ストライプ状に形
成されたSiO2 膜11は、活性層7に供給する電流を
その中央部に狭窄することにより、動作電流の低減を図
るための電流阻止用絶縁膜である。
【0008】n−GaNコンタクト層4は横方向にシー
ト抵抗を有するため、装置のカソード面となる前記n−
GaNコンタクト層4の横方向に沿って電位降下を生ず
る。このため理想的には、電流密度分布は装置のアノー
ド、カソード間で縦方向にほぼ一様でなくてはならない
が、絶縁基板上に多層の化合物半導体を成長した図25
に示す構造の装置では、下部引き出し電極3を設けたメ
サの裾野方向に向かって動作電流の流線が大きく曲げら
れる。
【0009】この現象が装置の発光パターンに与える影
響を図26に示す。横軸xは図25の横方向の距離、縦
軸は発光の開口部に近接して測定した発光強度である。
図26の実線で示すように、前記電流密度分布の偏りに
よって発光強度分布にも偏りを生じ、LDの特性に悪影
響を及ぼす。
【0010】特に図25とは逆にサファイア基板上のG
aN系多層構造をp−GaNから順に成長し、最初に成
長したp−GaN層から電流を引き出す構造を有する場
合には、正孔の移動度が小さいためLD、LEDの動作
電圧が高くなり易く、また前記電流密度の偏りも大とな
る。
【0011】従って低電圧で動作する理想的なLD、L
EDを実現するためには、例えばSiCのように、Ga
N系化合物と格子整合する導電性基板を用いる方が優れ
ている。しかし、SiC基板は高価であり、また量産性
に優れた大口径の単結晶を得ることができない。またS
iC基板上にGaN層を成長するとき、理論的には電子
障壁が生じない筈であるにもかかわらず、実際上は電子
の流れに対して界面が高抵抗になり易い。これはSiC
基板とGaN層との界面反応により、高抵抗の界面層を
生ずることによるものである。
【0012】このため従来からGaN系半導体装置の製
作には安価なサファイア基板が使用されてきたが、Ga
Nとサファイア基板との間には約16%の格子不整が存
在し、成長層に大きな格子歪を発生させる。従来実用的
なGaN系のLD、LEDの製作が困難であった理由の
一つは、格子歪により成長層中に格子欠陥が発生するこ
とによる。
【0013】またサファイアが絶縁基板であるため、基
板上に最初に成長するn−GaN層の上に電流供給用の
下部電極を引き出さなければならないが、比較的比抵抗
が低いn−GaN層を前記電流引き出しに用いる場合で
も、サファイア基板上に下部電極を引き出す構造を有す
るLD、LEDは、導電性の基板を用いる場合に比べて
装置の抵抗が大となり動作電圧を増加させる。
【0014】上記のように下部電極の構造に問題がある
ばかりでなく、上部電極についても高密度の動作電流に
より、電極を形成する原子半径の小さい金属原子がGa
N又はその混晶の中に容易にマイグレートし、装置の機
能を劣化させるという問題を生じていた。この問題は必
ずしも通常エレクトロマイグレーションに関与する原子
半径の小さい金属原子のみならず、例えばバリアメタル
のように原子半径の大きい金属電極材料を用いてエレク
トロマイグレーションによる金属原子の移動を防止しよ
うとしても良好な結果が得られず、解決が極めて困難な
問題となっていた。
【0015】GaN系の材料は転位密度が108 cm-2
程度の高い値をもち、特に結晶の成長方向に沿って転位
が増大するという欠点がある。図27に示すように、電
極材料として例えばAuを用いる場合、Auイオンが電
流によりマイグレートして、前記転位線に沿って堆積す
る。Auの堆積量が増加するとGaN系の多層構造を短
絡し、装置の突発不良の発生要因となる。図28は短絡
的不良を生じた装置の断面形状を示す略図である。図の
ような電流路に沿ってAuイオンが運ばれた状況を顕微
鏡により観察することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、下部電極を絶縁基板上に引き出す構造を有する半導
体装置は、直列抵抗により過剰な動作電圧を生ずるとい
う問題があった。また高密度の動作電流により、上部電
極から金属原子が半導体層中にマイグレートするという
問題があった。
【0017】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、絶縁性又は導電性単結晶基板上に形成したG
aN系又はZnSe系多層構造からなる半導体装置にお
いて、極めて低抵抗な導電性の酸化物層を電流供給用金
属電極の下地とし、あるいはこれを前記多層構造と前記
単結晶基板との界面、成長層相互の界面に形成すること
により、前記半導体装置の動作電圧を大幅に低減するこ
とを目的とする。
【0018】本発明の他の目的は、前記導電性の酸化物
層を電流供給用金属電極の下地として用いることによ
り、GaN系又はZnSe系半導体装置の電極からの金
属原子のマイグレーションを防止して、長寿命の半導体
装置を得ようとするものである。
【0019】また本発明の他の目的は、複数の導電性酸
化物薄層とGaN系薄層からなる超格子構造等を活性層
又は導波層として含むLD、LEDを形成し、これを前
記動作電圧の低減に役立つ構造とすることにより、従来
得られなかった波長領域で動作する高効率で長寿命な半
導体装置を得ようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
化合物半導体層を形成する基板と、少なくとも1層の化
合物半導体層と、化合物半導体層に電流を供給する金属
電極とを含み、少なくとも基板と化合物半導体層との
間、及び化合物半導体層と金属電極との間、及び金属電
極と基板との間のいずれか1つに、導電性の金属酸化物
層が形成されたことを特徴とする。
【0021】また本発明の半導体装置は、絶縁性の単結
晶基板と、少なくとも1つのクラッド層と、少なくとも
1つの導波層と、活性層と、少なくとも1つの化合物半
導体からなるコンタクト層とを含む多層構造と、多層構
造上に形成された電流供給用の第1の金属電極と、絶縁
性単結晶基板上において電流を横方向に引き出す電流供
給用の第2の金属電極とを有し、少なくとも多層構造の
上部のコンタクト層と第1の金属電極との間、単結晶基
板と第2の金属電極との間、及び単結晶基板と多層構造
の下部のコンタクト層との間、のいずれか1つに、導電
性の金属酸化物層が形成されたことを特徴とする。
【0022】また本発明の半導体装置は、導電性の単結
晶基板と、導電性基板上に形成された少なくとも1つの
クラッド層と、少なくとも1つの導波層と、活性層と、
少なくとも1つの化合物半導体からなるコンタクト層と
を含む多層構造と、多層構造の上部に形成された電流供
給用の第1の金属電極と、単結晶基板の下部に形成され
た電流供給用の第2の金属電極とを有し、少なくとも単
結晶基板と多層構造の下部のコンタクト層との間、及び
多層構造の上部のコンタクト層と第1の金属電極との間
のいずれか1つに、導電性の金属酸化物層が形成された
ことを特徴とする。
【0023】好ましくは前記導電性の金属酸化物層は、
Alを添加したZnO層、Alを添加したInx Zn
1-x O層、Alを添加したSnx Zn1-x O層、Alを
添加したInx Sny Zn1-x-y O層、及びInx Zn
1-x O層、Snx Zn1-x O層、Inx Sny Zn
1-x-y O層、(0≦x≦1、0≦x+y≦1)のいずれ
か1つであることを特徴とする。
【0024】また好ましくは前記コンタクト層はGa
N、Inx Ga1-x N(0≦x≦0.2)、ZnSe、
及びZnSx Se1-x (0.7<x<1)のいずれか1
つであることを特徴とする。
【0025】本発明の半導体装置は、少なくとも1つの
クラッド層と、少なくとも1つの導波層と、活性層とを
含み、活性層がInx Ga1-x N(0.1≦x≦0.
3)からなり、少なくとも1つの導波層が複数のZnO
薄層と、複数のGaN薄層とを交互に積層した超格子か
らなることを特徴とする。
【0026】また本発明の半導体装置は、前記活性層が
複数のZnO薄層と複数のInx Ga1-x N薄層とを交
互に積層した超格子からなり、少なくとも1つの導波層
がGaNからなることを特徴とする。
【0027】また本発明の半導体装置は、前記導波層が
複数のZnO薄層と、複数のGaN薄層とを交互に積層
した短周期超格子からなることを特徴とする。また本発
明の半導体装置は、前記活性層が複数のZnO薄層と複
数のInx Ga1-x N(0.1<x<0.3及びx=1
のいずれか)薄層とを交互に積層した短周期超格子から
なることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態であるサファイア基板上に成長したGaN系LD
の構造を示す断面図である。
【0029】GaN系多層構造を形成するに当り、まず
サファイア基板上にAlを多量に添加した低抵抗の導電
性ZnO層2を成長した後、n−GaNコンタクト層4
を成長する。この方法によりZnO層2とn−GaNコ
ンタクト層4との間には良好なオーミックコンタクト形
成される。図1に示すように、Auから成る前記多層構
造の下部電極3は、サファイア基板1の上に引き出され
た前記ZnO層2の上に形成される。このとき電極3と
ZnO層2との電気的な接触は、高濃度のAl添加によ
り前記ZnO層がメタリックとなるため極めて良好なも
のとなる。
【0030】本発明の第1の実施の形態において、Au
から成る上部電極13を形成するとき、その下地として
Alを多量に添加したZnO層12をp−GaNコンタ
クト層10の上に成長し、その上にAu電極13を形成
する。このようにp−GaNコンタクト層の上に導電性
のZnO層12を重ねることにより、ZnO層12が存
在しない従来の場合に比べて、上部電極13の示すオー
ミック抵抗を大幅に低減することができる。
【0031】上記したように、上部及び下部の電極形成
にAlを多量に添加して低抵抗にした導電性ZnO(以
下Al添加ZnOと略称)を用いることにより、サファ
イア基板上に形成したGaN系LD、LEDの動作電圧
を大幅に低減することができる。図2はAl添加ZnO
上のGaN系多層構造の成長を、図1とは逆にp側から
始める場合を示す断面図である。
【0032】図3は前記Al添加ZnOバッファ層2の
導入による、GaN系発光装置内の電流密度分布の偏り
の改善効果を示す断面図である。Al添加ZnOバッフ
ァ層2が極めて低抵抗であるため、これが装置のカソー
ド側の等電位面に近い働きをし、従来の図25に比べて
多層構造内の電流密度分布の偏りが大幅に改善される。
従って図4に示すように発光強度分布も従来の図26に
比べて偏りのないものとなる。このように対称性に優れ
た発光強度分布を有するGaN系LDは、活性層内の光
利得が大きく、また発光モードが安定し、非点収差等も
小さいため高密度な光記録の書き込み、読み出し用とし
て優れており、かつ長寿命の連続動作が可能である。
【0033】図1、図2においては、サファイア基板上
に直接Al添加ZnO層2を形成し、これを横方向に引
き出して、その上に下部電極3を直接設けた例を示した
が、必ずしも直接設ける必要はなく、多層構造をメサ形
のストライプ形状に加工する際、サファイア基板上に最
初に成長したn−GaNコンタクト層4を下部電極3の
形成領域まで残すようにして、その上に前記電極3を設
けることもできる。このようにすれば、下部電極3とn
−GaNコンタクト層4とのコンタクト抵抗は高くなる
が、GaNコンタクト層の下にはシート抵抗の小さいA
l添加ZnO層2が存在するので、GaNコンタクト層
のみを用いて下部電極を引き出す従来の方法に比べて、
引き出し面に沿う方向の抵抗を低減することができる。
【0034】次に図5、図6に基づき本発明の第2の実
施の形態について説明する。図5は、SiC基板上に前
記Al添加ZnOとGaNを引き続き成長したときのエ
ネルギー帯の構造を示している。図に示すようにSi
C、ZnO、GaNの禁制帯幅はそれぞれ3.0eV、
3.2eV、3.4eVである。EC 、EV は伝導帯の
底と価電子帯の頂上のエネルギーを与える。ZnOのエ
ネルギー帯はSiC及びGaNに対して相対的に大きく
下がり、ZnOの導電帯の底がGaNの価電子帯の頂上
よりも約0.6eV高い位置で接続される。
【0035】従ってもしp−ZnOが得られれば、前記
p−ZnOからGaNへの正孔注入は、正孔に対する障
壁が存在しないため容易に行うことができる。しかし、
現在の技術ではp−ZnOを成長することは不可能であ
るため、通常ZnOをp−GaNに対するオーミックコ
ンタクトの材料として用いることができない。
【0036】しかしZnOに数%のAlを添加すること
により、ZnOはメタリックなものとなり、通常n形の
ZnOから、p−GaNへ正孔を注入する場合に現れる
障壁を生じない。すなわち、ZnOへの多量のAlの添
加により、前記ZnOの導電帯の直下に、図5に示すよ
うな不純物帯を生じ、このとき前記不純物帯のエネルギ
ー値が丁度GaNの価電子帯の頂上に近いので、正孔は
前記不純物帯を通じてp−GaNに流れ、オーミックコ
ンタクトを形成することができる。前記不純物帯とGa
Nの価電子帯の頂上には0.3〜0.4eVの障壁が残
留するが、通常用いるGaNのp形添加量の値を考慮す
れば、正孔は室温で容易にこの障壁を越すことができる
と考えられる。
【0037】上記の議論から、逆にGaNの導電帯に対
して2.5eV以上に及ぶ導電帯のエネルギー差を有す
るZnOを用いて、n−GaNに対するオーミックコン
タクトを形成することは通常不可能と考えられる。しか
しn−GaNには1019cm-3の桁の高濃度の不純物を
添加することができる。このため空乏層が薄くなって前
記障壁はトンネル効果により通過することができるの
で、ZnOを室温でn−GaNのオーミックコンタクト
として使用することができる。同様に前記ZnOは、S
iCに対するオーミックコンタクトとして用いることが
できる。
【0038】GaN及びSiCに対して金属電極を直接
合金する方法でオーミックコンタクトを形成することも
可能である。しかし合金の熱歪みにより合金部分に欠陥
を生じ、GaN系多層構造の内部に向けて欠陥が増殖し
装置の寿命を低下させる。Al添加ZnOをオーミック
コンタクトの材料として用いる場合には、ZnOの成長
温度が300℃程度と低いので、熱歪みによる欠陥を生
ずることはない。またオーミック特性の安定化のための
熱処理を行う必要もない。
【0039】図6はAl添加ZnOオーミックコンタク
トを有するn−SiC導電性基板上のGaN系LDの断
面構造を示す図である。Al添加ZnO層2はn−Si
C基板15とn−GaNコンタクト層4との間に形成さ
れ、Al添加ZnO層12はp−GaNコンタクト層1
0とAuから成る上部金属電極13との間に形成されて
いる。
【0040】Al添加ZnO層はウルツ鉱形の結晶構造
を持ち、SiCやGaN系結晶に近い格子定数を有する
ため、SiC上にGaN層を成長するときのバッファ層
としての役割を果たす利点がある。すなわちZnOとい
う異種物質を介在させることにより、良好なオーミック
コンタクトが得られると同時に、SiC上に直接GaN
を成長する場合に比べて、欠陥の少ない良質の成長層を
得ることができる。
【0041】図5を見れば、GaNとSiCの導電帯の
底のエネルギー差は0.4eVに過ぎないが、ZnOと
GaNの導電帯の底のエネルギー差は2.5eV以上に
達するので、通常GaNとSiCを直接結合する方がオ
ーミック特性が得やすいように思われる。しかし、実際
にはSiC基板上に直接GaNを成長すれば、サファイ
ア上に成長した場合に比べて、みかけ上結晶性が良好な
成長層が得られるが、成長層の界面が高抵抗になる欠点
がある。これは気相成長の原料ガスの一つである窒素と
SiC基板の構成元素であるSiとの反応性が、Gaと
の反応性よりも高いために、界面にSiNx 等の絶縁性
の界面層を生ずるためである。
【0042】上記のように、Al添加ZnO層はSiC
基板の表面清浄化、表面安定化に寄与し、SiCとGa
Nに対して共に格子整合した低抵抗なコンタクトを形成
することができる。第2の実施の形態ではn−SiC基
板上にGaN系多層構造をn側から成長する場合につい
て述べたが、逆にp−SiC基板上にp側から成長して
同様に良好な特性を示すGaN系発光装置を得ることが
できる。
【0043】次に図7、図8を用いて本発明の第3の実
施の形態を説明する。図7は、GaN系多層構造から成
るLD、LEDの上部Au電極13とp−GaNコンタ
クト層10との間にAl添加ZnO層を形成すれば、エ
レクトロマイグレーションにより、電極を構成するAu
原子がp−GaN層の転位に取り込まれる現象が防止さ
れることを示す部分拡大図である。Al添加ZnO層
は、オーミック特性を改善すると同時に、GaN層中に
多数存在する転位線による装置の劣化を防止する、金属
イオンのマイグレーションバリアとして用いることがで
きる。従って上部Au電極13とp−GaNコンタクト
層10との間にAl添加ZnO層を形成すれば、装置の
電流変化は従来の突発的なものから漸進的なものに改善
される。
【0044】図8は上部Au電極とGaNコンタクト層
との間に、前記Al添加ZnO層が有るものと無いもの
について、GaN系LDの劣化の状況を比較した略図で
ある。図の横軸は時間、縦軸は出力光が一定になるよう
動作電流を制御するAPC(Automatic Power Control)
の条件で求めた動作電流の経時変化である。Al添加Z
nO層が有るものについては、直接Au電極をp−Ga
Nに設けた従来のものに比べて、APC条件で求めた動
作電流の経時変化が大幅に改善されていることがわか
る。
【0045】なお前記Al添加ZnO層の代わりに、C
r、Pt、Ti等の原子半径が大きくマイグレーション
を生じ難い金属材料をバリアメタルとして用いることも
有効と考えられるが、GaN系の材料の転位密度が非常
に大きいため、前記バリアメタルでは、Al添加ZnO
層のように金属イオンのマイグレーションを完全に防止
することができない。
【0046】次に図9に基づき本発明の第4の実施の形
態を説明する。図9はサファイア基板上に形成したGa
N−MOSFETの構成を示す鳥瞰図である。サファイ
ア基板1の上に前記Al添加ZnO層2を成長し、その
上にGaN−MOSFETの基板となるp−GaN層2
0aを形成する。前記p−GaN層20には、ソースと
ドレインのn+ 領域を形成し、その上にAl添加ZnO
層22を介してソースとドレインの金属電極25、27
を設ける。前記ソースとドレインの金属電極間にゲート
絶縁膜23を形成し、その上にチャネル24を制御する
ゲート電極26を設ける。ソース電極25を接地し、ゲ
ート、ドレイン電極にそれぞれ電圧VG 及びVD を印加
する。
【0047】前記MOSFETの基板となるp−GaN
層の一部をメサエッチングにより除去し、基板電圧制御
電極28を前記Al添加ZnO層2の上に設ける。ソー
ス、ドレイン電極の下に設けたAl添加ZnO層22
は、前述のように金属電極からの金属原子がp−GaN
基板中にマイグレートするのを防止する役割を果たす。
【0048】またサファイア基板1の上に形成したAl
添加ZnO層2は、p−GaN基板20aの結晶性を改
善すると同時に、基板電圧−VBSがp−GaN−MOS
FET基板20の全域にわたって一様に印加されるのに
役立つ。p−GaN20aは比較的高抵抗であるため、
基板電流によりp−GaN20a内に電位降下を生じ、
MOSFETの正常な動作が妨げられる。
【0049】すなわち、ゲート領域全体に均一な電位降
下を生じなくなり、電位降下は主としてメサの終端部に
近い下部電極28と上部電極25との間に生じるように
なる。導電性のAl添加ZnO層2をサファイア基板上
に形成することによりp−GaNが等電位となり、MO
SFETの正常な動作が保証される。
【0050】次に図10〜図13に基づき本発明の第5
の実施の形態を説明する。これまでAl添加ZnO層及
び他の関連する酸化物層をGaN系化合物からなる半導
体装置に適用する手段についてのべたが、Al添加Zn
O層の適用範囲は必ずしもGaN系化合物からなる半導
体装置に限定されるものではない。
【0051】Al添加ZnO層の他の適用対象としてZ
nSe系のII−VI族化合物からなる半導体装置があ
げられる。導電性のn−GaAs基板上に形成した最初
のZnSe系半導体発光装置の断面構造を図10に示
す。
【0052】図10のZnSe系半導体発光装置は、C
dZnSe活性層35、ZnSe導波層34、36、M
gZnSSeクラッド層33、37、GaAs基板30
と下部のMgZnSSeクラッド層33との間のバッフ
ァ層31,32からなっている。Al添加ZnO層12
は、上部MgZnSSeクラッド37の上のp−ZnS
e層38と上部Au電極13との間に形成される。
【0053】ZnSe系発光装置を製造する際の主な問
題点は、p−ZnSeに対して良好なオーミックコンタ
クトが形成されないことである。このため動作電圧が高
くなり、これに伴う過剰発熱のために寿命時間が短くな
る。良好なオーミック特性が得られない理由は、通常電
極に用いる金属の仕事関数がZnSeの価電子帯よりも
高いためである。
【0054】このとき金属電極とp−ZnSeとの間
に、中間層として作用し得る半導体材料はp型の不純物
添加が困難であるか、又は価電子帯がZnSeの価電子
帯よりも少なくとも1eV浅くなっているため、オーミ
ック特性の改善に役立てることはできない。
【0055】図11に示すように、Al添加ZnOを用
いれば、上記の問題を克服することができる。図に示さ
れているように、例えば導電性のSiC基板を用い、S
iC基板とZnSeコンタクト層との間にAl添加Zn
Oを用いれば、ZnO中のAlの不純物帯とZnSeの
価電子帯の上端とのずれは0.02eVと非常に小さ
い。このため室温でオーミック特性が得られる。
【0056】図10に示すZnSe系発光装置におい
て、最後に堆積したp−ZnSe層38の上に前記Al
添加ZnO層12が形成され、その上にAu電極13を
設けている。このようにすれば上記の理由により、良好
なオーミックコンタクトを得ることができる。このとき
ZnSeは立方晶系、Al添加ZnOはウルツ型、と結
晶系が異なるため、p−ZnSe上には多結晶のAl添
加ZnOしか堆積することができない。しかし、Al添
加ZnOはp−ZnSeに対して金属的なコンタクトと
して作用するため、その結晶性が良好でないことは製造
上の妨げとはならない。
【0057】図12は、サファイア基板上に形成したZ
nSe系LDに、前記Al添加ZnO層を適用する場合
の構造を示す図である。ZnSSe活性層41の上下に
隣接してZnS導波層40、42と、その上下に隣接し
てMgZnSSeからなるクラッド層33、37が形成
される。
【0058】さらにその上下に隣接してZnSSeから
なるコンタクト層39、43が形成されるが、このとき
下部のn−ZnSSeコンタクト層39とサファイア基
板1との間、及び上部のp−ZnSSeコンタクト層4
3と上部Au電極との間に、Al添加ZnO層2、及び
12が形成される。
【0059】図12において、Al添加ZnO層2の上
に単結晶のZnSSe層39を形成することは、前述の
結晶系の相違の説明と矛盾するように思われるかもしれ
ない。
【0060】しかし、この場合前記ZnSx Se1-x
のxの値は0.7<x<1と非常にSの組成比が大きい
ことに注目しなければならない。このとき、前記ZnS
Se層の結晶系は立方晶系からウルツ型に変化し、同様
にウルツ型のZnOと格子整合するので、Al添加Zn
O層の上に単結晶のZnSSe層を形成することができ
る。図12に示すウルツ型II−VI族化合物からなる
発光装置は、紫外領域の波長のLDとして動作すること
が確かめられた。
【0061】このときAl添加ZnO層2は、下部のn
−ZnSSeコンタクト層39に対して低抵抗のコンタ
クトを形成し、電流狭窄ストライプ領域全面にわたって
均一なLD発光をすることがわかった。このような優れ
たLD発光特性はAl添加ZnO層を導入することによ
り始めて得られたものである。またn−ZnSSeは比
較的抵抗が高いので、前記Al添加ZnO層の導入によ
り装置全体の動作抵抗が低減し、低消費電力で長寿命の
半導体装置が得られることはいうまでもない。
【0062】図13に示すように、SiC基板とS組成
の大きいZnSSe層との間に、Al添加ZnO層を低
抵抗層として導入することが注目される。このとき価電
子帶の端のエネルギー差は0.72eVであるが、Al
添加ZnOの示す不純物帯伝導を利用すれば、このエネ
ルギー差は約1/2にすることができる。SiC基板は
導電性であるから、このことから引き出し電極を必要と
しない導電性基板上の縦型の低抵抗なII−VI族系発
光装置が得られることが示される。
【0063】次に本発明の第6の実施の形態について説
明する。上記第1〜第5の実施の形態においては、半導
体装置に動作電流を供給するための金属電極の下地とし
て、又は単結晶基板上に化合物半導体からなるエピタキ
シャル層を成長する時のバッファ層として、前記Al添
加ZnO層を用いることを説明したが、Al添加ZnO
層の用途はこれに限られるものではない。
【0064】図1、図2及び図6において、InGaN
活性層7の上下に隣接するn−GaN層6とp−GaN
層8からなる導波層を、それぞれAl添加ZnO層とn
−GaN層からなるn型超格子導波層と、Al添加Zn
O層とp−GaN層からなるp型超格子導波層とに置き
換えることにより、LDのしきい値電流密度を低減し、
発光効率の向上により最大出力を増加することができ
る。このときInx Ga1-x N活性層の組成を与えるx
の値は、0.1≦x≦0.3の範囲である。図1、図2
及び図6に示すように、Al添加ZnO層2、12を導
入することによりさらに発光装置の直列抵抗を低減する
ことができる。
【0065】また、InGaN活性層7をアンドープZ
nO層とInx Ga1-x N層(0≦x≦0.3)からな
る超格子活性層に置き換え、n−GaN層6とp−Ga
N層8とをそれぞれ導波層として用いることにより、発
光効率を大幅に向上することができる。このときAl添
加ZnO層2、12を導入することにより、さらに発光
装置の直列抵抗を低減することができることはいうまで
もない。
【0066】次に図14〜24に基づき、本発明の第7
の実施の形態について説明する。前記第6の実施の形態
において、活性層、及び導波層にZnOを含む超格子層
を導入することをのべたが、ZnOの用途はこれに限ら
れるものではない。次に示すように、超格子層の構成要
素としてZnO薄層と組み合わせる化合物半導体薄層の
種類を選定し、かつ超格子層を構成するの薄層の厚さを
数nm以下と極度に小さくすることにより、超格子層を
バンドフォールディング(ブリルアン帯域の折り返し)
型とし、従来不可能であった長波長領域のGaN系発光
装置を形成することができる。
【0067】以下極度に薄い複数の層からなり、バンド
構造が混成されてあたかも単一の半導体材料のように作
用するバンドフォールディング型超格子を、短周期超格
子とよぶことにする。
【0068】第7の実施の形態においては、活性層とし
てZnOとInx Ga1-x N(0.1≦x≦0.3)又
はInNからなる短周期超格子を用い、導波層としてZ
nOとGaNからなる短周期超格子を用いることによ
り、短波長側で得られる高効率の発光を維持しつつ、従
来に比べて長波長領域の発光が可能なGaN系発光装置
を得ることができる。また前記短周期超格子を導波層と
して用いることにより、より一般的な構造で従来困難で
あった高出力LDや、オーバフロー電流が抑制された高
効率のLDを形成することができる。
【0069】従来GaN系発光装置は、紫外から青色領
域の可視LD、LEDとして開発されてきた。開発にお
ける問題点の1つは、LD発光が可能な波長領域が39
0nm〜420nmと極めて狭いことである。その主な
理由は活性領域が理論的にはIn組成範囲xが0.1<
x<1のInx Ga1-x Nで形成されるが、実際上はI
nの組成範囲に大きな制約があることによる。
【0070】前記xの全範囲が許容されれば、GaN系
発光装置は紫外から赤までの極めて広い可視領域でLD
発光可能な発光装置となる。しかし、In組成が1に近
付くに従い、次の2つの要素が発光可能な波長領域を厳
しく制限する。
【0071】その1は、前記InGaN活性層とGaN
導波層との間の格子不整合により、歪みが次第に増加
し、転位により前記活性領域が破壊するのを防止するた
めに、活性領域の厚さを極めて小さくしなければならな
いことである。このため実際上、活性領域として許され
るIn組成の範囲は0<x<0.3に限られる。
【0072】その2は、Inx Ga1-x N系にはいわゆ
るミッシビリティギャップが存在することである。すな
わち0.3<x<0.85のIn組成範囲では、高品質
な混晶を得ることができず、従って活性領域の材料とし
て前記ミッシビリティギャップに基づく制約がある。
【0073】以上のべたように、InGaNはLD、L
EDの活性領域材料としてIn組成範囲に制約がある
が、このことから次の2つの問題点が生じる。その1
は、活性層として許容されるIn組成xの値が小さいた
め、導波層と活性層との間のバンドのずれ量が小さく、
いわゆるキャリアオーバーフロー現象を生じて、発光効
率が低下することである。実際問題として現在開発中の
GaN系短波長LDにおいても、かなりのキャリアオー
バーフローによる電流が含まれている。
【0074】その2は、実用的な導波層の材料としてG
aNか又はIn組成の極めて小さいInGaNに限定さ
れ、このためAlGaNクラッド層と導波層との間の屈
折率差がある程度固定されることにある。この問題につ
いては、AlGaNクラッド層のAl組成を変化するこ
とによりある程度回避することができるが、成長温度の
問題や格子不整合の問題が前記Al組成xの最大値を
0.2に制限する。また前記In組成の最小値は、活性
層からのキャリアオーバフローを防止するための条件か
ら0.1程度に限定される。
【0075】このように導波層とクラッド層との間の屈
折率差の制御ができないため、高出力のLDを製造する
ことができない。その理由は、現状においては屈折率の
差が過大であるためLD発光が活性層に強く閉じ込めら
れ、非常に小さい出力レベルにおいて、光を放射するL
Dの開口面に損傷を生じるからである。
【0076】第7の実施の形態においては、上記のよう
に活性層や導波層に極めて狭い混晶の組成範囲しか使用
できないこと、このため発光の波長範囲が狭いこと、キ
ヤリアオーバーフローによる発光効率の低下や、光閉込
めが強すぎてLD開口面に損傷を生じること等の問題点
を解決するために、GaN系LDにZnOとInGaN
からなる短周期超格子層、及びZnOとGaNからなる
短周期超格子層を導入する。
【0077】図14、図16、及び図18は、通常のG
aN系LD構造に本第7の実施の形態の種々の構成を適
用した例を示す図である。図15、図17、及び図19
は、Al添加ZnOをコンタクト層に適用した例を示す
図である。
【0078】図14ではZnOとInGaNからなる短
周期超格子層17が活性層として用いられ、図16では
ZnOとGaNからなる短周期超格子層19、20が導
波層として用いられ、さらに図18では短周期超格子層
17、19、20が活性層及び導波層として用いられた
場合が示されている。
【0079】図15、図17、図19では、上記の場合
についてそれぞれコンタクト層にAl添加ZnO層を用
いている。前記短周期超格子構造を活性層、及び導波層
として用いる場合についてさらに詳細に説明する。
【0080】図20、図21は、長波長の黄緑領域のG
aN系LDを得ようとするとき、通常考えられる活性層
及び導波層のバンド構造図である。このとき活性層とな
るInx Ga1-x NのIn組成は、x=0.8となる
が、このように高いIn組成の層が高密度の転位や欠陥
を生ずることなく形成できるとは考えられない。
【0081】その理由は、前記In組成が大きいために
隣接するGaN導波層との間に過大な格子不整合を生ず
ることと、Inと酸素との親和性が高いので、Inを介
して酸素が不純物として活性層中に取り込まれるためで
ある。
【0082】この問題を解決するために、図21に示す
ように、ZnOとInNの短周期超格子活性層を用い
た。このときZnO層の厚さは0.6nm、InN層の
厚さは1.8nmであった。このような短周期超格子で
は、バンドフォールディング効果によりZnOとInN
とのバンドが混成され、実効禁制帯幅2.26eVの半
導体材料となる。
【0083】このような活性層は超格子構造を有するた
め、InN層の合計した厚さはIn組成0.8のInG
aN活性層の厚さに比べてずっと小さくなり、前記格子
不整合の問題は回避することができる。またN組成の大
きいInGaN活性層の発光効率は前記欠陥の導入によ
り低くなるが、バンドフオールディング効果は、例えば
GaPとAlPの場合、直接再結合過程をかなり高める
ので、前記短周期超格子を用いれば、LDのしきい値電
流密度を低減することができる。
【0084】図22と図23は、短波長レーザに対して
ZnOとGaNからなる短周期超格子を導波層として用
いた時のバンド構造図である。図22は、GaN導波層
による光閉じ込めを用いた標準的なLD構造である。図
23では、前記導波層の1つがZnOとGaNからなる
短周期超格子導波層に置き換えられている。このときZ
nO層の厚さは0.3nm、GaN層の厚さは1.8n
mであった。またサファイア基板は、表面がc軸に垂直
なものを用いた。
【0085】図23より、p−AlGaNクラッド層か
らInGaN活性層に注入された正孔が0.43eVの
障壁に阻まれ、この障壁高さは図22に示す対応する部
分の障壁高さ0.16eVに比べて大きいことがわか
る。このため、活性層からn−AlGaNクラッド層へ
の正孔のオーバーフローは完全に防止される。
【0086】また、前記ZnOとGaNからなる短周期
超格子導波層の使用により、前記導波層とクラッド層間
の屈折率の差が低下し、このため活性層への光閉じ込め
効果が弱められ、前記クラッド層への出力光の広がりを
生じることにより、LD開口面における光出力密度が低
減される。このことから、LD開口面の光出力による損
傷が除去され、LD装置の破壊を防止することができ
る。
【0087】図24は前記ZnOとGaNからなる短周
期超格子導波層と、ZnOとInNからなる短周期超格
子活性層を共に備えたGaN系LDのバンド構造を示す
図である。この構造により、図21及び図23で説明し
た効果が相乗的に得られることはいうまでもない。
【0088】次に第8の実施の形態として本発明のAl
添加ZnO層を有する半導体装置の製造方法について説
明する。Al添加ZnO層の製造方法は、その用途によ
り異なる。半導体装置の最上層の例えばGaNのような
p型層と、例えばAuのような金属電極との間に、前記
Al添加ZnO層を形成する場合には、形成されたAl
添加ZnO層が多結晶か又は単結晶であるかは製造上余
り問題にしなくてもよい。
【0089】例えば電子ビーム蒸着法を用いて、前記A
l添加ZnO層を直接蒸着すればよい。このとき蒸着源
としては、Zn0とAl23 を用い、基板を100℃
〜300℃に加熱すれば良好な結果が得られる。
【0090】前記Al添加ZnO層を形成した上に、引
き続き単結晶の多層構造を成長する必要がある場合に
は、半導体装置の品質を確保するために、良好な単結晶
を成長しなければならない。このときは、例えばMBE
やMOCVD、又はLPE(Liquid Phase Epitaxy)のよ
うな高度なZnO層の形成技術を使用することにより、
ZnO層の結晶性は大幅に向上する。
【0091】MBE法を用いる場合には、酸素プラズマ
中のZn源とO2 又はO3 源、及び不純物添加用のAl
源を用いて、基板温度を600℃〜800℃としてエピ
タキシャル成長する。MOCVD法を用いる場合には、
ZnソースとしてDMZ(di-methyl-zinc)又はヂエチル
ジンク(di-ethyl-zinc) 、酸素のソースとして純O2
ス、不純物添加用のAlソースとしてTMA(tri-methy
l-aluminum) 又はDMAH(di-methyl-aluminum-hydrid
e)を用い、これらのソースガスの温度を全て室温として
エピタキシャル成長を行う。
【0092】LPEの場合には、2000℃におけるA
l添加ZnOのメルトを用いるか又は酸素過剰の雰囲気
において温度450℃のAl添加Znのメルトを用いて
エピタキシャル成長する。
【0093】GaN層上にZnO層を形成する場合に
は、ウルツ型結晶系が強固であるため、単にZnOをス
パッタし、その後熱処理すればよい。スパッタ法を用い
るときにはAl添加ZnOのペレットをスパッタソース
として用いる。しかしこのようにして製造した半導体装
置の品質はMBE、MOCVD、CVD、LPE法等を
用いて製造したAl添加ZnO層を有する半導体装置に
及ばない。
【0094】なお本発明は上記の実施の形態に限定され
ることはない。例えば上記第1乃至第3の実施の形態に
おいて、化合物半導体材料はGaNに限らずAlN、I
nN、Inx Ga1-x N、Inx Al1-x N、Gax
1-x N、Inx Gay Al1-x-y N、を用いることが
できる。また第5及び第6の実施の形態において、Zn
Seに限らずZnS、Znx1-x Se、Mgx Zn
1-x Se、Cdx Zn1-x Se、Mgx Zny1-x-y
Se(0≦x≦1、0≦x+y≦1)を用いることがで
きる。
【0095】また導電性酸化物層としてAl添加ZnO
に限らずInx Zn1-x O、Al添加Inx Zn1-x
O、Snx Zn1-x O、Al添加Snx Zn1-x O、I
x Sny Zn1-x-y O、及びAl添加Inx Sny
1-x-y O(0≦x≦1、0≦x+y≦1を用いること
ができる。
【0096】また上記第1乃至第4及び第6、第7の実
施の形態において、前記導電性酸化物の下地となる化合
物半導体材料は、GaNの他Inx Ga1-x N(0≦x
≦0.2)を用いることができる。その他本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0097】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、p形及
びn形の化合物半導体層に対してAlを高濃度に添加し
たZnOをオーミックコンタクトの形成材料として用い
ることにより、サファイヤ基板上又はSiC基板上に形
成したGaN系又はZnSe系半導体装置の動作電圧を
大幅に低減することができる。また前記ZnO層を用い
て、電極からの金属原子のエレクトロマイグレーション
を防止することにより、長寿命なGaN系半導体装置を
実現することができる。
【0098】このほかInGaNを活性層とする発光装
置において、前記ZnO層を含む超格子層又は短周期超
格子層を導波層として用いることにより、あるいは前記
ZnO層を含む超格子層又は短周期超格子層を活性層と
することにより、動作電圧が低くかつ長寿命でかつ発光
波長範囲の広い発光装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るサファイア基
板上のGaN系LDの構造を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の変形例を示す断面
図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るGaN系発光
装置の内部電流密度分布を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るGaN系発光
装置の近接発光強度分布を示す図。
【図5】GaN、ZnO、SiCのバンド構造の相互関
係を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る導電性n−S
iC基板上のGaN系発光装置の構造を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るAl添加Zn
O層の電極金属マイグレーションに対するバリア効果を
示す部分拡大図。
【図8】Al添加ZnO層の寿命改善効果を示す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るサファイア基
板上のp−GaNから成るMOSFETの構造を示す鳥
瞰図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係るGaAs基
板上のZnSe系発光装置の構造を示す断面図。
【図11】ZnSe、ZnO、SiCのバンド構造の相
互関係を示す図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係るサファイア
基板上のZnSe系発光装置の構造を示す断面図。
【図13】ZnSSe、ZnO、SiCのバンド構造の
相互関係を示す図。
【図14】ZnO/InGaN短周期超格子活性層を具
備するGaN系発光装置の構造を示す断面図。
【図15】ZnO/InGaN短周期超格子活性層と、
Al添加ZnO層とを具備するGaN系発光装置の構造
を示す断面図。
【図16】ZnO/GaN短周期超格子導波層を具備す
るGaN系発光装置の構造を示す断面図。
【図17】ZnO/GaN短周期超格子導波層と、Al
添加ZnO層とを具備するGaN系発光装置の構造を示
す断面図。
【図18】ZnO/InGaN短周期超格子活性層と、
ZnO/GaN短周期超格子導波層とを具備するGaN
系発光装置の構造を示す断面図。
【図19】ZnO/InGaN短周期超格子活性層と、
ZnO/GaN短周期超格子導波層と、Al添加ZnO
層とを具備するGaN系発光装置の構造を示す断面図。
【図20】長波長GaN系発光装置のバンド構造図。
【図21】ZnO/InN短周期超格子活性層を具備す
るGaN系発光装置のバンド構造図。
【図22】短波長GaN系発光装置のバンド構造図。
【図23】ZnO/GaN短周期超格子導波層を具備す
るGaN系発光装置のバンド構造図。
【図24】ZnO/InN短周期超格子活性層とZnO
/GaN短周期超格子導波層を具備するGaN系発光装
置のバンド構造図。
【図25】従来のサファイア基板上のGaN系発光装置
の構造を示す断面図。
【図26】従来のGaN系発光装置の近接発光強度分布
を示す図。
【図27】従来のサファイア基板上のGaN系発光装置
における転位とAu原子のマイグレーションとの関連を
示す図。
【図28】従来のサファイア基板上のGaN系発光装置
におけるAu原子のマイグレーションと電流分布との関
連を示す図。
【符号の説明】
1…サファイア基板 2…Al添加ZnO導電層 3…Au電極 4…n−GaNコンタクト層 5…n−AlGaNクラッド層 6…n−GaN導波層 7…InGaN活性層 8…p−GaN導波層 9…p−AlGaNクラッド層 10…p−GaNコンタクト層 11…SiO2 電流阻止層 12…Al添加ZnO導電層 13…Au電極 14…Ti/Pt/Au電極 15…n−SiC基板 16…Ti/Au電極 17…ZnO/InGaN短周期超格子活性層 18…Ni/Au又はTi/Au 19、20…ZnO/GaN短周期超格子導波層 20a…p−GaN基板 21…n+ 領域 22…Al添加ZnO層 23…ゲート絶縁膜 24…チャネル層 25…ソース電極 26…ゲート電極 27…ドレイン電極 28…基板バイアス電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体層を形成する基板と、 少なくとも1層の化合物半導体層と、 前記化合物半導体層に電流を供給する金属電極とを含む
    半導体装置において、 少なくとも前記基板と前記化合物半導体層との間、 及び前記化合物半導体層と前記金属電極との間、 及び前記金属電極と前記基板との間、のいずれか1つ
    に、導電性の金属酸化物層が形成されたことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性の単結晶基板と、少なくとも1つ
    のクラッド層と、少なくとも1つの導波層と、活性層
    と、少なくとも1つの化合物半導体からなるコンタクト
    層とを含む多層構造と、 前記多層構造上に形成された電流供給用の第1の金属電
    極と、 前記絶縁性の単結晶基板上において電流を横方向に引き
    出す電流供給用の第2の金属電極とを有する半導体装置
    において、 少なくとも前記多層構造の上部のコンタクト層と前記第
    1の金属電極との間、 前記絶縁性の単結晶基板と前記第2の金属電極との間、 及び前記絶縁性の単結晶基板と前記多層構造の下部のコ
    ンタクト層との間、のいずれか1つに、導電性の金属酸
    化物層が形成されたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 導電性の単結晶基板と、少なくとも1つ
    のクラッド層と、少なくとも1つの導波層と、活性層
    と、少なくとも1つの化合物半導体からなるコンタクト
    層とを含む多層構造と、 前記多層構造の上部に形成された電流供給用の第1の金
    属電極と、 前記導電性の単結晶基板の下部に形成された電流供給用
    の第2の金属電極とを有する半導体装置において、 少なくとも前記導電性の単結晶基板と前記多層構造の下
    部のコンタクト層との間、 及び前記多層構造の上部のコンタクト層と前記第1の金
    属電極との間、のいずれか1つに、導電性の金属酸化物
    層が形成されたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2及び3のいずれか1つに記
    載の導電性の金属酸化物層は、 Alを添加したZnO層、 Alを添加したInx Zn1-x O層、 Alを添加したSnx Zn1-x O層、 Alを添加したInx Sny Zn1-x-y O層、 及びInx Zn1-x O層、Snx Zn1-x O層、Inx
    Sny Zn1-x-y O層、(0≦x≦1、0≦x+y≦
    1)のいずれか1つであり、 請求項2及び3のいずれか1つに記載の化合物半導体か
    らなるコンタクト層は、GaN、Inx Ga1-x N(0
    ≦x≦0.2)、ZnSe、及びZnSx Se1-x
    (0.7<x<1)のいずれか1つであることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 活性層と、少なくとも1つのクラッド層
    と、少なくとも1つの導波層とを含む半導体装置におい
    て、 前記少なくとも1つの導波層が複数のZnO薄層と、複
    数のGaN薄層とを交互に積層した超格子からなり、 前記活性層がInx Ga1-x N(0.1≦x≦0.3)
    からなることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 活性層と、少なくとも1つのクラッド層
    と、少なくとも1つの導波層とを含む半導体装置におい
    て、 前記活性層が複数のZnO薄層と複数のInx Ga1-x
    N(0≦x≦0.3)薄層とを交互に積層した超格子か
    らなり、 前記少なくとも1つの導波層がGaNからなることを特
    徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 活性層と、少なくとも1つのクラッド層
    と、少なくとも1つの導波層とを含む半導体装置におい
    て、 前記少なくとも1つの導波層が複数のZnO薄層と、複
    数のGaN薄層とを交互に積層した短周期超格子からな
    ることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 活性層と、少なくとも1つのクラッド層
    と、少なくとも1つの導波層とを含む半導体装置におい
    て、 前記活性層が複数のZnO薄層と複数のInx Ga1-x
    N(0.1<x<0.3及びx=1のいずれか)薄層と
    を交互に積層した短周期超格子からなることを特徴とす
    る半導体装置。
JP3636397A 1996-02-26 1997-02-20 半導体装置 Expired - Fee Related JP3595097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3636397A JP3595097B2 (ja) 1996-02-26 1997-02-20 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-38260 1996-02-26
JP3826096 1996-02-26
JP3636397A JP3595097B2 (ja) 1996-02-26 1997-02-20 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09293936A true JPH09293936A (ja) 1997-11-11
JP3595097B2 JP3595097B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=26375406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3636397A Expired - Fee Related JP3595097B2 (ja) 1996-02-26 1997-02-20 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3595097B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10341039A (ja) * 1997-04-10 1998-12-22 Toshiba Corp 半導体発光素子およびその製造方法
JP2001068730A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Showa Denko Kk AlGaInP発光ダイオード
JP2001223386A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JP2002111059A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Stanley Electric Co Ltd 光半導体素子及び光半導体装置
US6606333B2 (en) 1998-07-10 2003-08-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor photonic device
JP2003533006A (ja) * 1998-08-03 2003-11-05 ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリ P型ドーパントを含有する酸化亜鉛膜およびその製造方法
WO2007036164A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-05 Lattice Power (Jiangxi) Corporation Semiconductor light-emitting device and method for making same
JP2007096308A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte Ltd p型GaN上のオーム接触構造
JP2010533371A (ja) * 2007-07-13 2010-10-21 サン−ゴバン グラス フランス 窒化ガリウムのエピタキシャル成長用基板
JP2011040783A (ja) * 2006-10-30 2011-02-24 Samsung Led Co Ltd 窒化物半導体発光素子
JP2011082306A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Stanley Electric Co Ltd 酸化亜鉛系半導体発光素子及びその製造方法
US8450751B2 (en) 2007-04-26 2013-05-28 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelectronic semiconductor body and method for producing the same
WO2015177899A1 (ja) * 2014-05-22 2015-11-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 バッファ層の成膜方法およびバッファ層
JPWO2020100296A1 (ja) * 2018-11-16 2021-09-09 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100299A1 (ja) * 2018-11-16 2021-09-24 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100300A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-07 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100298A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100297A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10341039A (ja) * 1997-04-10 1998-12-22 Toshiba Corp 半導体発光素子およびその製造方法
US6606333B2 (en) 1998-07-10 2003-08-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor photonic device
JP2003533006A (ja) * 1998-08-03 2003-11-05 ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリ P型ドーパントを含有する酸化亜鉛膜およびその製造方法
JP2001068730A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Showa Denko Kk AlGaInP発光ダイオード
JP2001223386A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JP2002111059A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Stanley Electric Co Ltd 光半導体素子及び光半導体装置
JP4619512B2 (ja) * 2000-09-29 2011-01-26 スタンレー電気株式会社 光半導体素子
JP2007096308A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte Ltd p型GaN上のオーム接触構造
KR101245439B1 (ko) * 2005-09-26 2013-03-19 아바고 테크놀로지스 이씨비유 아이피 (싱가포르) 피티이 리미티드 P-형 GaN상의 저항 접점
WO2007036164A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-05 Lattice Power (Jiangxi) Corporation Semiconductor light-emitting device and method for making same
JP2011040783A (ja) * 2006-10-30 2011-02-24 Samsung Led Co Ltd 窒化物半導体発光素子
US8450751B2 (en) 2007-04-26 2013-05-28 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelectronic semiconductor body and method for producing the same
US8653540B2 (en) 2007-04-26 2014-02-18 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelectronic semiconductor body and method for producing the same
JP2010533371A (ja) * 2007-07-13 2010-10-21 サン−ゴバン グラス フランス 窒化ガリウムのエピタキシャル成長用基板
JP2011082306A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Stanley Electric Co Ltd 酸化亜鉛系半導体発光素子及びその製造方法
WO2015177899A1 (ja) * 2014-05-22 2015-11-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 バッファ層の成膜方法およびバッファ層
JPWO2015177899A1 (ja) * 2014-05-22 2017-04-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 バッファ層の成膜方法およびバッファ層
US11075318B2 (en) 2014-05-22 2021-07-27 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Buffer layer film-forming method and buffer layer
JPWO2020100296A1 (ja) * 2018-11-16 2021-09-09 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100299A1 (ja) * 2018-11-16 2021-09-24 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100300A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-07 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100298A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法
JPWO2020100297A1 (ja) * 2018-11-16 2021-10-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 マイクロledデバイスおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3595097B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5889295A (en) Semiconductor device
JP3688843B2 (ja) 窒化物系半導体素子の製造方法
US8692228B2 (en) Semiconductor light emitting device and wafer
US7760785B2 (en) Group-III nitride semiconductor device
US8513694B2 (en) Nitride semiconductor device and manufacturing method of the device
JP3595097B2 (ja) 半導体装置
US20080149955A1 (en) Nitride semiconductor
JPH10290027A (ja) 半導体発光装置及びその製造方法
US6462354B1 (en) Semiconductor device and semiconductor light emitting device
JPH10215034A (ja) 化合物半導体素子及びその製造方法
JPH0274088A (ja) 半導体レーザ装置
JP3441329B2 (ja) 窒化ガリウム系半導体素子
JP2001068786A (ja) 窒化物系化合物半導体発光素子およびその製造方法
JP3102647B2 (ja) 半導体発光素子
JP2002270971A (ja) 窒化物半導体素子
JPH07231142A (ja) 半導体発光素子
KR100475005B1 (ko) 질화물반도체소자
JP3763701B2 (ja) 窒化ガリウム系半導体発光素子
JPH09326508A (ja) 半導体光素子
JP4048662B2 (ja) 半導体発光素子
JPH11220172A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
KR100616592B1 (ko) In 첨가 p형 질화물 반도체층을 갖는 질화물 반도체발광소자
KR20010008570A (ko) 양자 우물 구조의 질화물 반도체소자
JP7450081B1 (ja) 窒化物半導体発光素子
JPH0983079A (ja) 半導体素子

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040902

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees