JPH09293717A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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JPH09293717A
JPH09293717A JP14138596A JP14138596A JPH09293717A JP H09293717 A JPH09293717 A JP H09293717A JP 14138596 A JP14138596 A JP 14138596A JP 14138596 A JP14138596 A JP 14138596A JP H09293717 A JPH09293717 A JP H09293717A
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film
semiconductor device
interlayer insulating
insulating film
wiring
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Mutsunobu Arita
睦信 有田
Eiichi Yamamoto
栄一 山本
Koichi Ikeda
浩一 池田
Yukio Okazaki
幸夫 岡崎
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
Kohei Ebara
孝平 江原
Satoshi Nakayama
諭 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の製造過程において、大気中の水分
子がゲート酸化膜中に到達しても排出あるいは除去でき
る構造となし、半導体装置のホットキャリア耐性を向上
させた新規な構造の半導体装置およびその作製方法を提
供する。 【解決手段】少なくとも絶縁体層を有する半導体装置に
おいて、半導体装置内部の絶縁体層の一部に、水分を吸
収する性能を有する吸湿性材料を、大気に暴露されない
構造として配設した半導体装置とする。具体的には、多
層配線を有する半導体装置において、第1の層間絶縁膜
としてボロンとリンをドープしたシリコンガラス(BP
SG)膜を堆積し、第1の層間絶縁膜上に、第2の層間
絶縁膜としてアンドープのSiO2膜を少なくとも堆積し
た層間絶縁膜構造を持つ半導体装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の絶縁
体膜の内部に水分を吸収する性能を有する吸湿性膜を大
気に暴露することなく配設し、水分に起因するホットキ
ャリア耐性を向上するのに好適な構造の半導体装置に係
り、さらに詳しくは、Si−ULSI(超大規模集積回
路)等の多層配線を有する半導体装置のホットキャリア
耐性に優れた信頼性の高い層間絶縁膜構造およびその作
製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲート酸化膜の品質劣化の要因の一つ
に、水の捕獲が挙げられる。半導体装置の製造プロセス
中の洗浄工程、および放置中の大気からの水分の吸収等
により、製造過程の半導体装置に取り込まれた水分がゲ
ート酸化膜まで拡散しトラップされる。これを原因とし
たホットキャリア生成による素子の信頼性劣化が問題と
なっている。この信頼性劣化に対する耐性を向上させる
ためには、素子部へ拡散する水分子の量を抑制すること
が必須の要件と考えられている。そこで素子部との間
に、水の拡散阻止膜を形成する方法が提案されている
(N.Shimoyama,K.Machida,J.Takahashi,K.Murase,K.Min
egishi and T.Tsuchiya,TEEE ED,40(1993)p.1682)。
これは素子を形成した基板上に、拡散してくる水分子を
消費するblockinglayer(拡散阻止層)を形成し、その
上部に配線形成を行い、ゲート酸化膜へ到達する水分子
の量を少なくすることを目的としている。一方、半導体
装置の高集積化に伴うデザインルールの微細化によっ
て、配線は多層化が進み、同時にその製造工程では平坦
化が重要なテーマとなっている。そのために絶縁膜は、
例えば、SOG(スピン オン グラス)膜のように、一
般に脆弱な膜が用いられている。このような脆弱な膜
は、膜形成時に水分を含むと共に、膜形成後に大気中か
ら水分を吸収し、非常に多くの水分を含有することにな
る。このような水分を大量に含む膜を、素子の製造工程
における平坦化に用いる場合には、上記素子部との間に
拡散阻止膜を形成する方法には限界があった。すなわ
ち、配線を多層化するに伴い層間絶縁膜は厚くなり、同
時に工程数も増加するため、拡散阻止膜の水分阻止能力
を越える水分がゲート膜を目指して拡散する可能性があ
る。このように、水分拡散阻止膜を形成する方法には限
界があり、新たな水分の阻止方法あるいは水分の阻止構
造が切望されていた。これまでのSi−LSI(大規模
集積回路)のMOS(金属酸化膜半導体)トランジスタ
のゲート上の保護膜には、高温リフロー法によるBPS
G(ボロンとリンをドープしたシリコンガラス)膜が使
用されてきた。しかしながら、配線の微細化、高密度化
が進み、配線形成前のリフローは高温プロセスであるこ
と、さらにリフローによる段差緩和では、微細パターン
形成および配線の信頼性の上から対応が難しくなり、完
全平坦化が要求されるようになった。また同時にデバイ
スの信頼性の観点からは、保護膜や層間絶縁膜等に使用
する絶縁膜からの水の脱離によりホットキャリア耐性の
劣化が重要な問題となっている。例えば、Lifshutz and
G.Smolinsky IEEE EDL 12(1991)140に報告されてい
る。一般に、Si/SiO2界面のゲート周囲のエッジに
水が拡散し、Si−OH結合ができ電子注入されると解
離し、負に帯電し、電子トラップが形成される。また、
Si−O結合が正孔注入により切断され、Si3+が形成さ
れ、正に帯電し、正孔トラップが形成される。これらの
原因となる水の影響を抑制するため、デバイスの観点か
らはゲートとドレイン間の電界を弱めるLDD(低濃度
でドーピングされたドレイン)構造の導入、プロセス的
には層間絶縁膜に含有する水を低減させるか、水の拡散
を阻止するトラップを有する層間絶縁膜の形成等、種々
の方法が検討されてきた。しかしながら、一種類の層間
絶縁膜で多層配線に具備すべき技術上の要件や、デバイ
スの信頼性の問題をすべて解決できるようなプロセスマ
ージンの大きな対処策はいまだ見出されていない。した
がって、各製作工程で耐性を向上させる工夫が必要とな
っている。また、スケーリングによる微細化が進めば進
むほど、これらの影響はますます大きくなってくる。こ
のような背景の中で、層間絶縁膜の堆積には微細配線間
ギャップフィリング能力の高いものが要求されている。
これは層間絶縁膜中の水分の低減と両立させることは容
易でないことが多い。このため、多層配線の層間絶縁膜
構造は複雑化している。これまでに報告されている例と
して、例えば図14に示すように、ゲート加工後にBP
SG膜を堆積し、高温リフローにより段差緩和をはか
り、続いて、SOG膜を堆積しエッチバックにより平坦
化をはかる方法とか、BPSG膜を堆積後に平坦化を行
う方法(図15参照)等が報告されている。また、H.Ko
tani,et al により発表(VMIC Conferencc,P15-21(199
2)されているように、この後の配線形成と層間絶縁膜
の堆積工程は、以下に示すとおりである。図16の69
で示す第1配線層をRIE(反応性イオンエッチング)
法で形成した後に、アンドープのSiO2膜70を堆積
し、続いて、常圧CVD法でオゾンとTEOS(テトラ
アルコキシシラン)を反応させたアンドープのSiO2
71を堆積し、ついで段差緩和のためのSOG膜72を
堆積して、エッチバック後に、プラズマCVD法により
アンドープのSiO2膜73を堆積するものである。その
他、L Forester,et al,VMIC Conference,P29-36(199
2)に報告された構成として、配線形成後にプラズマC
VD法によりアンドープのSiO2膜を堆積し、続いて、
シロキサンSOG膜をコーティングして平滑化を行い、
最後にプラズマCVD法によりアンドープのSiO2膜を
堆積する方法がある。層間絶縁膜の水の吸収を抑制する
ため、前者の報告では、吸湿性SOG膜に対してプラズ
マ窒素処理が有効であること報告されている。その他、
水をトラップさせるために、SiO2膜中にSiのダング
リングボンドを有する膜を利用する方法や、ECR(電
子サイクロン共鳴)−CVD法によるSiO2膜はSiの
ダングリングボンドを有し、水のトラップ作用があるこ
とが報告されている。しかし上述したように、水をトラ
ップさせる作用のある酸化膜のみで層間絶縁膜に要求さ
れる条件とLSIの信頼性をすべて満足させることは困
難であり、それぞれのデバイス構造に最適の層間絶縁膜
構造を見いだす必要があり、今後の微細化するLSIの
高信頼化の大きな課題となっている。さらに、今後の大
規模化する論理LSIの性能向上のための配線の多層化
は、これまでの3層から4層、5層、6層、あるいは7
層へと配線層数は増加の一途を辿っている。このため、
水の影響を防止すると同時に層間絶縁膜のトータルの膜
厚は増え、層間絶縁膜の内部応力の制御および層間絶縁
膜の高クラック耐性が今後の重要な課題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく従来技
術において、微細化、高集積化の進む半導体装置の製造
過程で、例えば、ゲート酸化膜への水分の拡散を完全に
阻止することは極めて難しく、不可能ではないかと考え
られていた。そこで、完成した半導体装置において、ゲ
ート酸化膜中の水分濃度を減少させるような新規な構造
の半導体装置が要望されている。また、微細化、大規模
化するMOS−LSIにおけるゲートのSiO2/Si界
面のホットキャリア耐性の劣化は、ゲート長がますます
短くなり、ゲート酸化膜が極薄膜になる中で、今後、ま
すます大きな課題となっている。このような中で、層間
絶縁膜として最低限満たさなければならない幾つかの条
件を満足させながら、ホットキャリア耐性のある層間絶
縁膜構造を見出す必要がある。層間絶縁膜の堆積の際に
必須となる具備条件として、微細配線間のギャップフィ
リング能力が高いこと、多層化が進む中で層間絶縁膜の
クラック耐性が十分高いこと、層間絶縁膜によるウェハ
の反り量の低減、層間絶縁膜の堆積の下地および上層に
堆積する膜との密着性が良好であること、薄膜内部応力
が低いこと、低誘電率であること等を満足した上で、吸
湿性が低い層間絶縁膜、水の吸着能力が高いこと、およ
び最適な層間絶縁膜構造を得ることが必須の条件とな
る。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消するものであって、半導体装置の製造過程に
おいてゲート酸化膜中に水分が拡散到達することを阻止
する方法ではなく、半導体装置を作製した後、水分子が
拡散しゲート酸化膜中に到達しても排出あるいは除去で
きる構造となし、半導体装置のホットキャリア耐性を向
上することができる新規な構造の半導体装置およびその
作製方法を提供するものであり、さらに具体的には、多
層配線を有する半導体装置の層間絶縁膜の堆積の際の必
須の条件を満たした上で、吸湿性の低い層間絶縁膜、水
の吸着能力が高い層間絶縁膜、および最適な層間絶縁膜
構造を実現することができ、ホットキャリア耐性に優れ
た信頼性の高い半導体装置およびその作製方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構
成とするものである。すなわち、本発明は請求項1に記
載のように、少なくとも絶縁体層を有する半導体装置に
おいて、該半導体装置内部の絶縁体層の一部に、水分を
吸収する性能を有する吸湿性材料を大気に暴露されない
構造として配設した半導体装置とするものである。ま
た、本発明は請求項2に記載のように、請求項1におい
て、吸湿性材料は半導体装置の内部に吸湿性材料膜とし
て、全面的もしくは部分的に層状に配設した構造の半導
体装置とするものである。また、本発明は請求項3に記
載のように、請求項1または請求項2において、吸湿性
材料はボロンとリンをドープしたシリコンガラス(BP
SG)を用いた半導体装置とするものである。本発明の
半導体装置において、半導体装置の製造過程で形成され
た吸湿性材料は、大気に暴露されている間は、大気中か
ら容易に水分を吸収するが、いったん半導体装置の絶縁
体層中に埋め込まれると、埋め込まれている周囲の材料
から水分を吸収することになる。すなわち、半導体装置
の絶縁体層の一部に吸湿性材料を形成すると、その吸湿
性材料は、あたかも半導体装置の内部に設けられた乾燥
剤のように作用する。したがって、半導体装置の内部に
形成された吸湿性材料は、ホットキャリア劣化に起因す
るゲート酸化膜中の水分を半導体装置内で自動的に除去
することができ、半導体装置のホットキャリア耐性を向
上させることが可能となる。本発明の半導体装置は、請
求項1に記載のように、半導体装置内部の絶縁体層の一
部に、水分を吸収する性能を有する吸湿性材料を大気に
暴露されない構造として配設した半導体装置である。こ
のような構造とすることにより、吸湿性材料に近接する
絶縁体層から拡散してくる水分を効果的に吸収し、半導
体装置のホットキャリア耐性を向上できる効果がある。
また、本発明は請求項2に記載のように、請求項1にお
いて、吸湿性材料は半導体装置の内部に吸湿性材料膜と
して、全面的もしくは部分的に層状に配設した構造の半
導体装置とするものである。このように、半導体装置内
部の吸湿性材料層を必要とする部分に有効に吸湿性材料
膜を形成する構造であるので、請求項1と同様に、半導
体装置のホットキャリア耐性を向上できる効果がある。
また、本発明は請求項3に記載のように、請求項1また
は請求項2において、吸湿性材料はボロンとリンをドー
プしたシリコンガラス(BPSG)を用いた半導体装置
とするものである。このBPSG膜は、NSG(ドープ
剤なしのシリコンガラス)膜よりも約10倍以上の吸湿
能力があり、したがって請求項1と同様に、半導体装置
のホットキャリア耐性を向上できる効果がある。また、
本発明は請求項4に記載のように、多層配線を有する半
導体装置において、第1の層間絶縁膜としてボロンとリ
ンをドープしたシリコンガラス(BPSG)膜を堆積
し、該第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜として
アンドープのSiO2膜を堆積した層間絶縁膜構造を少な
くとも有する半導体装置とするものである。また、本発
明は請求項5に記載のように、多層配線を有する半導体
装置において、第1の層間絶縁膜としてアンドープのS
iO2膜を堆積し、該第1の層間絶縁膜上に、第2の層間
絶縁膜としてBPSG膜を堆積し、上記第2の層間絶縁
膜上に、第3の層間絶縁膜としてアンドープのSiO2
を堆積した層間絶縁膜構造を有する半導体装置とするも
のである。また、本発明は請求項6に記載のように、請
求項4または請求項5において、層間絶縁膜構造は、複
数層の絶縁体層を含む半導体装置とするものである。ま
た、本発明は請求項7に記載のように、多層配線を有す
る半導体装置の作製方法であって、BPSG膜を堆積す
る工程と、次にゲート平坦化工程と、次にアンドープの
SiO2膜を堆積する工程を少なくとも含む半導体装置の
作製方法とするものである。また、本発明は請求項8に
記載のように、多層配線を有する半導体装置の作製方法
であって、アンドープのSiO2膜を堆積する工程と、次
にBPSG膜を堆積する工程と、次に配線の平坦化工程
と、次にアンドープのSiO2膜を堆積する工程を少なく
とも含む半導体装置の作製方法とするものである。ま
た、本発明は請求項9に記載のように、請求項7または
請求項8において、テトラアルコキシシラン(TEO
S)を用いてBPSG膜を堆積する工程を少なくとも含
む半導体装置の作製方法とするものである。また、本発
明は請求項10に記載のように、請求項7または請求項
8において、無機シリコン(Si)ガスをソースとして
用いてアンドープのSiO2膜を堆積する工程を少なくと
も含む半導体装置の作製方法とするものである。また、
本発明は請求項11に記載のように、請求項7ないし請
求項10のいずれか1項に記載の半導体装置の作製方法
を少なくとも一つ以上組み合わせて半導体装置を作製す
る半導体装置の作製方法とするものである。また、本発
明は請求項12に記載のように、請求項7ないし請求項
10のいずれか1項に記載の半導体装置の作製方法を複
数回繰り返して行う半導体装置の作製方法とするもので
ある。本発明の多層配線を有する半導体装置およびその
作製方法において、請求項4ないし請求項6に記載の半
導体装置、および請求項7ないし請求項12に記載の半
導体装置の作製方法に示すように、デバイス上に堆積さ
れた層間絶縁膜がBPSG膜とアンドープのSiO2膜の
2層構造からなることを第1の特徴とするものである。
従来は、高温リフローによるBPSG膜の単層が使用さ
れてきた。第1配線層を、下層のBPSG膜に直接触れ
ないようにSiH4ベースのアンドープのSiO2膜を挿入
することにより、第1配線層のパターンニングのための
レジストとBPSG膜との界面反応が抑制される効果が
生じる。これにより、微細配線パターニングの形成が可
能となる利点がある。さらに、BPSG膜の水の吸着能
力が十分でない場合は、BPSG膜上に堆積したSiH4
ベースのアンドープSiO2膜により上層配線の層間膜か
ら拡散してくる水を吸着する効果も生じる。第2の特徴
として、配線の層間絶縁膜構成の中に、少なくともBP
SG膜を含む構造としている。従来技術としては、層間
絶縁膜としてアンドープのプラズマ酸化膜、アンドープ
のTEOS酸化膜およびSOG膜とを組み合わせた膜構
成が用いられている。本発明の配線の層間絶縁膜にBP
SG膜を用いたことにより、以下に示す三つの効果が生
じる。一つは、BPSG膜の堆積は、堆積前に真空中で
380℃程度の温度で加熱するため水の脱離が容易に起
こる。したがって、BPSG膜は加熱により水が容易に
脱離することにより、上層配線形成工程および上層配線
の層間絶縁膜からの水の拡散をトラップする働きがあ
る。そのため、ホットキャリア耐性が向上する。二つ
は、オゾンとTEOSとの反応を用いたアンドープのS
iO2膜は低温フロー効果があり、配線ギャップの埋め込
み特性および段差緩和に効果があるので、これまで用い
られてきた。しかしながら、この膜を多層配線に使用す
る場合は、膜のクラック耐性が弱く、1μm以上に厚く
すると、膜にクラックが発生する。そのため、LSIの
信頼性に致命的な問題が生じる。このため、今後の多層
の層間絶縁膜厚を考慮すると、論理LSIの多層配線の
層間絶縁膜としてプロセスマージンがほとんど無いと言
える。これに対して、オゾンとTEOSとの反応を用い
て形成したリンとホウ素を含むSiO2膜のみでもクラッ
ク耐性が顕著に向上し、実用上の膜厚では問題が生じな
いことを見出した。このため、BPSG膜を使用するこ
とによりLSIの多層化の信頼性が大幅に向上する効果
がある。三つは、論理LSIの今後の配線の多層化にお
いて発生するウェハの反りは重大な問題となってくる。
P(リン)とB(ボロン)を含み、オゾンとTEOSと
の反応を用いて形成したBPSG膜の内部応力は収縮応
力が生じる。また、プラズマCVD法によりTEOSを
ソースガスとしたアンドープのSiO2膜は圧縮応力であ
り、オゾンとTEOSを用いたBPSG膜とプラズマC
VD法によるアンドープのSiO2膜との組合せは、応力
バランスをとる上で必須の条件となり、配線の多層化に
おいて発生するウェハの反りを抑制できる効果がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
〈実施の形態1〉吸湿性材料としてTEOS(テトラア
ルコキシシラン)とオゾン(O3)を原料として、AP
CVD(常圧の化学気相成長)法で成膜したBPSG
(ボロンとリンをドープしたシリコンガラス)膜と、N
SG(ドープ剤なしのシリコンガラス)膜とを比較して
説明する。比較に用いた素子の断面構造を図1に示す。
図1において、TEOS/O3APCVD 2で作製した
BPSG膜またはNSG膜(いずれも膜厚300nm)
について比較検討を行った。図2に、上記BPSG膜、
NSG膜および熱酸化膜の昇温脱離スペクトルを示す。
図2に示すαと示したピークが吸収した水に対応する。
ピーク高さから、BPSG膜の方が約10倍の水分を吸
収することが分かる。参考のため熱酸化膜からの水の昇
温脱離スペクトルも併せて示した。上記BPSG膜およ
びNSG膜の素子に与える影響を、図3にトランジスタ
のgm(相互コンダクタンス)シフトを用いて比較して
示す。水分に起因した劣化は、より大量の水分吸収能を
有するBPSG膜の方が小さかった。この原因につい
て、図4(a)、(b)を用いて説明する。図4(a)
は、BPSG膜の堆積を終了した状態を示す。図中に示
すように、水分子(H2O)は、堆積中のBPSG膜
7、および堆積終了後に、大気中からBPSG膜7を介
して下層のLPCVD NSG膜(減圧CVDで形成し
たNSG膜)9に拡散し、ゲート酸化膜10中に捕獲さ
れる。図4(b)は、さらに上層のプラズマCVD(P
E−CVD)膜8を堆積した後の半導体装置を示す。上
層のPE−CVD膜8は、水の蒸発温度より高い温度で
形成されるため、半導体装置中の水は蒸発し脱水され
る。したがって、PE−CVD膜8形成後のBPSG膜
7は大きな水分吸収能を有することになる。BPSG膜
7に吸収される水の挙動は、図4(b)中に示したよう
に、下層からと大気中から、それぞれPE−CVD膜8
を介して移動するが、BPSG膜7よりも下層のPE−
CVD膜8の方が薄いため、ゲート酸化膜10を含む下
層からの水分の吸収の方が容易に起こる。すなわち、吸
湿性の高いBPSG膜7は、ゲート酸化膜10に対して
乾燥剤として寄与することになり、ゲート酸化膜10中
に進入した水分を排出(除去)する役割を果たすことに
なる。また、本実施の形態では、吸湿性材料であるBP
SG膜7が、 半導体基板(Si基板)6の全面に形成
されている場合について示したが、例えば配線金属間、
トランジスタの素子分離領域等のLSIチップの一部に
のみ形成されていても、上記の本発明の実施の形態と同
様の効果が得られることは言うまでもない。また、吸湿
性材料がBPSGに限るものではなく適度の水分吸収能
力を有する安定な材料であれば用いることができる。
【0007】〈実施の形態2〉本発明の層間絶縁膜の断
面構造を図5に示す。MOSトランジスタのゲート23
の加工後に、約620℃、圧力約0.8Torr(mmHg)
で、酸素とTEOSの流量を、それぞれ約100cc(cm
3)/min、350cc/min、BとPのソース源とし
て、B(OCH3)3とPH3を用い、 それぞれ約20cc
/min、350cc/min流すことにより、BPSG膜
26を約0.7μm形成する。続いて、通常のエッチバ
ック法を用いて平坦化を行った後、約380℃の基板温
度で、圧力2.2Torrで、プラズマCVD法により、ア
ンドープのSiO2膜27を、SiH4、N2O、N2流量を、
それぞれ200cc/min、6000cc/min、300
0cc/minとして、約0.3μm堆積する。最上層のア
ンドープのSiO2膜32の形成は、プラズマCVD法を
用いず、常圧または減圧の熱CVD法でも可能である。
引き続いて、コンタクトホールに充填したW膜28を
形成した後、通常のAlSiCu合金やAlCu合金か
らなる第1配線層29を形成した後、アンドープのSi
2膜30を堆積し、続いて、約400℃、常圧で、オ
ゾンとTEOSの流量を、それぞれ約300cc/min
と2000cc/min(キャリアガス流量)、BとPの
ソース源として、B(OCH3)3、PO(OCH3)3を用
い、それぞれ約1500cc/min(キャリアガス流
量)、600cc/min流すことにより、BPSG膜3
1を約1μm形成する。続いて、通常の化学的機械研磨
法を用いて平坦化を行った後、再度、約380℃の基板
温度、圧力2.2Torrで、プラズマCVD法によるアン
ドープのSiO2膜32を、SiH4、N2O、N2流量を、
それぞれ200〜300cc/min、6000cc/mi
n、3000cc/minとして、約0.5μm堆積する。
以上の工程により、図5に示す構造の半導体装置を作製
した。続いて、図6に示すように、配線間の接続孔であ
るビアホールに充填したW膜33を形成し、メタルプラ
グとしてW膜を充填した後、第2層配線34を形成す
る。この上への層間絶縁膜、配線層の形成は、上記と同
じ工程を繰り返すことにより多層配線を形成することが
できる。
【0008】〈実施の形態3〉図7に示すように、第1
配線層29の加工を、通常のRIE法用いて形成するま
での工程は、上記実施の形態2と同様である。続いて、
約380℃の基板温度、圧力2.2Torrで、プラズマC
VD法によるアンドープのSiO2膜30を、SiH4、N
2O、N2流量を、それぞれ200〜300cc/min、
6000cc/min、3000cc/minとして、約0.
1から0.3μm堆積する。続いて、約400℃、常圧
で、オゾンとTEOSの流量を、それぞれ約300cc/
min、2000cc/min(キャリアガス流量)、Bと
Pのソース源として、B(OCH3)3、PO(OCH3)3
を用い、それぞれ約1500cc/min(キャリアガス
流量)、600cc/min流すことにより、BPSG膜
31を約1μm形成する。続いて、通常の化学的機械研
磨法を用いて平坦化を行う。なお、上記実施の形態2で
は、オゾンとTEOSによるBPSG膜は配線上になく
なるまで平坦化により除去されている。本実施の形態で
は、平坦化後に、配線上にもBPSG膜31が残ってい
る。この平坦化後、再度、約380℃の基板温度、圧力
2.2Torrで、プラズマCVD法によるアンドープのS
iO2膜32を、SiH4、N2O、N2流量を、それぞれ2
00〜300cc/min、6000cc/min、3000
cc/minとして、約0.5μm堆積する。以上の工程に
より、図7に示す構造の半導体装置を得た。 なお、最
下層、最上層のアンドープのSiO2膜27、32の形成
は、通常のプラズマ法を用いなくても、常圧または減圧
の熱CVD法でも可能であり、また、高密度プラズマを
用いたCVD法によるアンドープのSiO2膜であっても
同じ結果を得ることができる。また、ウェハの反りを制
御するために、上記最上層の層間絶縁膜として、約38
0℃の基板温度、圧力2.2Torrで、プラズマCVD法
で、圧力2.2Torrで、TEOS、O2流量を、それぞ
れ約2cc/min、8000cc/minとして、約0.5
μm堆積したアンドープのSiO2膜32の導入は顕著な
反りの低減効果があった。続いて、図8に示すように、
配線間の接続孔であるビアホールを形成し、メタルプラ
グとしてビアホールに充填したW膜33を形成した後、
第2層配線34を形成する。この上への層間絶縁膜、配
線層の形成は、上記と同様の工程を繰り返すことにより
多層配線を形成することができる。
【0009】〈実施の形態4〉図9に示したように、第
1配線層29の加工を通常のRIEにより形成するまで
の工程は、上記実施の形態2と同様である。続いて、約
380℃の基板温度、圧力2.2Torrで、アンドープの
SiO2膜30を、プラズマCVD法で、圧力2.2Torr
で、TEOS、O2流量を、それぞれ約2cc/min、8
000cc/minとして、約1μm堆積する。続いて、
通常の化学的機械研磨法を用いて平坦化を行った後、約
400℃で常圧で、オゾンとTEOSの流量を、それぞ
れ約300cc/min、2000cc/min(キャリアガ
ス流量)、BとPのソース源としてB(OCH3)3、P
O(OCH3)3を用い、それぞれ約1500cc/min
(キャリアガス流量)、600cc/min流すことによ
り、BPSG膜31を約0.5μm堆積する。
【0010】再度、約380℃の基板温度、圧力2.2
Torrで、プラズマCVD法によるアンドープのSiO2
膜32を、SiH4、N2O、N2流量を、それぞれ200
〜300cc/min、6000cc/min、3000cc/
minとして、約0.2μm堆積する。以上の工程によ
り、図9に示した構造の半導体装置を得ることができ
た。なお、最下層、および最上層のアンドープのSiO2
膜は、減圧の熱CVD法でも可能であり、また、高密度
プラズマを用いたCVD法によるアンドープのSiO2
も堆積可能である。続いて、図10に示すように、配線
間の接続孔であるビアホールにメタルプラグとしてW膜
を充填して、ビアホールに充填したW膜33を形成し、
ついで第2層配線34を設ける。この上への層間絶縁
膜、配線層の形成は、上記と同様の工程を繰り返すこと
により多層配線を形成することができる。
【0011】〈実施の形態5〉図11は、図7および図
8に示した層間絶縁膜構造を用いて、4層配線に適用し
た場合の配線の断面構造を示す。図12および図13
は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)−LSIに必
要となるNMOS(NタイプMOS)トランジスタ(図
12)とPMOS(PタイプMOS)トランジスタ(図
13)のホットキャリア寿命特性を示す。なお、図12
および図13は、図11に示す構造の4層配線の場合の
ドレイン電圧1/VD(V-1)とホットキャリア寿命τ
(sec)との関係を示すデータである。ドレイン電圧
Dが2Vの時、直流評価で約10年の寿命が有するこ
とが明確であり、この層間絶縁膜構造がホットキャリア
耐性の信頼性の上で問題が生じないことは明らかであ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、半導体装
置内部の絶縁体層の一部に、水分を吸収する性能を有す
る吸湿性材料を大気に暴露されない構造として配設して
いるので、水分に起因する半導体装置のホットキャリア
耐性を向上させることができ、微細化した半導体素子に
より構成される半導体装置の信頼性をいっそう向上でき
る効果がある。また、本発明の多層配線を有する半導体
装置において、第1配線層が下層のBPSG膜に直接触
れないように、SiH4ベースのアンドープSiO2膜を挿
入することにより、第1配線層のパターニングのための
レジストと、TEOSベースのBPSG膜との反応が抑
制される効果が生じ、微細配線パターニング形成が可能
となる利点がある。さらに、BPSG膜の水の吸湿効果
が弱い場合は、上層配線の層間絶縁膜から拡散してくる
水の吸湿を、新たに挿入したSiH4ベースのアンドープ
のSiO2膜が水をトラップする効果も生じる。本発明の
半導体装置の層間絶縁膜に、BPSG膜を用いることに
より、堆積膜からの水の拡散をトラップする効果が生
じ、そのためホットキャリア耐性が向上する。また、オ
ゾンとTEOSとの反応を用いて形成したリンとホウ素
を含むBPSG膜は、クラック耐性が顕著に向上する効
果がある。そのため、LSIの多層化の信頼性を大幅に
向上することができる。さらに、BPSG膜の内部応力
は収縮応力であり、論理LSIの配線の多層化において
発生するウェハの反りの制御が可能となる。また、プラ
ズマCVD法によるアンドープのSiO2膜は圧縮応力で
あり、このためオゾンとTEOSを用いたBPSG膜
と、プラズマCVD法によるアンドープのSiO2膜との
組合せは、極めて小さい内部応力のバランスをとること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
BPSG膜、NSG膜および熱酸化膜からの水の昇温脱
離スペクトルを示す図。
【図3】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
gmシフト量の比較を示す図。
【図4】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
積層絶縁膜中の水の挙動を示す模式図。
【図5】本発明の実施の形態2で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図6】本発明の実施の形態2で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図7】本発明の実施の形態3で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図8】本発明の実施の形態3で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図9】本発明の実施の形態4で例示した半導体装置の
構成を示す模式図。
【図10】本発明の実施の形態4で例示した半導体装置
の構成を示す模式図。
【図11】本発明の実施の形態5で例示した半導体装置
の構成を示す模式図。
【図12】本発明の実施の形態5で例示したNMOS半
導体装置の4層配線の場合のドレイン電圧1/VD(V
-1)とホットキャリア寿命τ(sec)との関係を示す
グラフ。
【図13】本発明の実施の形態5で例示したPMOS半
導体装置の4層配線の場合のドレイン電圧1/VD(V~
1)とホットキャリア寿命τ(sec)との関係を示す
グラフ。
【図14】従来のゲート上に層間絶縁膜を有する半導体
装置の構成を示す模式図。
【図15】従来のゲート上に層間絶縁膜を有する半導体
装置の構成を示す模式図。
【図16】従来の第1配線層を有する半導体装置の構成
を示す模式図。
【符号の説明】
1…PECVD SiO2膜(300nm) 2…TEOS/O3APCVD BPSG膜またはNSG
膜(300nm) 3…PECVD SiO2膜 4…LPCVD SiO2膜 5…LOCOS膜(シリコンの選択的酸化膜) 6…半導体基板(Si基板) 7…BPSG膜 8…PECVD膜 9…LPCVD NSG膜 10…ゲート酸化膜 11…大気中から吸収した水の拡散 12…堆積したBPSG膜中の水の拡散 13…BPSG膜による下層膜中の水の吸収 21…Si基板 22…ゲート酸化膜 23…ゲート 24…MOSトランジスタのドレイン 25…MOSトランジスタのソース 26…BPSG膜 27…アンドープのSiO2膜 28…コンタクトホールに充填したW膜 29…第1配線層 30…アンドープのSiO2膜 31…BPSG膜 32…アンドープのSiO2膜 33…ビアホールに充填したW膜 34…第2配線層 41…Si基板 42…Siの局部熱酸化によるSiO2膜 43…MOSトランジスタのドレイン 44…MOSトランジスタのソース 45…ゲート酸化膜 46…ゲート電極用ポリシリコン 47…ゲート側壁用アンドープのSiO2膜 48…選択W膜 49…デバイス保護膜(ノンフロー型BPSG膜) 50…アンドープのSiO2膜 51…Ti/TiN膜 52…W膜 53…Ti/TiN膜 54…AlSiCu膜またはAlCu膜 55…Ti/TiN膜 56…アンドープのSiO2膜 57…オゾンとTEOSとの反応によるBPSG膜 58…アンドープのSiO2膜 59…アンドープのSiO2膜 60…最終保護膜のSi窒化膜 61…Si基板 62…ゲート酸化膜 63…ゲート 64…MOSトランジスタのドレイン 65…MOSトランジスタのソース 66…BPSGのリフロー膜 67…SOG膜 68…コンタクトホールに充填したW膜 69…第1配線層 70…アンドープのSiO2膜 71…アンドープのSiO2膜 72…SOG膜 73…アンドープのSiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 幸夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 土屋 敏章 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 江原 孝平 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 中山 諭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも絶縁体層を有する半導体装置に
    おいて、該半導体装置内部の絶縁体層の一部に、水分を
    吸収する性能を有する吸湿性材料を大気に暴露されない
    構造として配設したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、吸湿性材料は半導体装
    置の内部に吸湿性材料膜として、全面的もしくは部分的
    に層状に配設したことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、吸湿性
    材料はボロンとリンをドープしたシリコンガラス(BP
    SG)であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】多層配線を有する半導体装置において、第
    1の層間絶縁膜としてボロンとリンをドープしたシリコ
    ンガラス(BPSG)膜を堆積し、該第1の層間絶縁膜
    上に、第2の層間絶縁膜としてアンドープのSiO2膜を
    堆積した層間絶縁膜構造を少なくとも有することを特徴
    とする半導体装置。
  5. 【請求項5】多層配線を有する半導体装置において、第
    1の層間絶縁膜としてアンドープのSiO2膜を堆積し、
    該第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜としてBP
    SG膜を堆積し、上記第2の層間絶縁膜上に、第3の層
    間絶縁膜としてアンドープのSiO2膜を堆積した層間絶
    縁膜構造を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5において、層間絶
    縁膜構造は、複数層の絶縁体層を含むことを特徴とする
    半導体装置。
  7. 【請求項7】多層配線を有する半導体装置の作製方法で
    あって、BPSG膜を堆積する工程と、次にゲート平坦
    化工程と、次にアンドープのSiO2膜を堆積する工程を
    少なくとも含むことを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  8. 【請求項8】多層配線を有する半導体装置の作製方法で
    あって、アンドープのSiO2膜を堆積する工程と、次に
    BPSG膜を堆積する工程と、次に配線の平坦化工程
    と、次にアンドープのSiO2膜を堆積する工程を少なく
    とも含むことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8において、テトラ
    アルコキシシラン(TEOS)を用いてBPSG膜を堆
    積する工程を少なくとも含むことを特徴とする半導体装
    置の作製方法。
  10. 【請求項10】請求項7または請求項8において、無機
    シリコン(Si)ガスをソースとして用いてアンドープ
    SiO2膜を堆積する工程を少なくとも含むことを特徴と
    する半導体装置の作製方法。
  11. 【請求項11】請求項7ないし請求項10のいずれか1
    項に記載の半導体装置の作製方法を少なくとも一つ以上
    組み合わせて半導体装置を作製することを特徴とする半
    導体装置の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項7ないし請求項10のいずれか1
    項に記載の半導体装置の作製方法を複数回繰り返して行
    うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021471A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP2010003716A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Fuji Electric Holdings Co Ltd 水分ゲッター材および密閉構造のパッケージ
JP2016046527A (ja) * 2014-08-21 2016-04-04 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置とその作製方法、電子機器
JP2017059785A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 サンケン電気株式会社 半導体装置

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