JP2001144180A - 多層配線構造及びその製造方法 - Google Patents

多層配線構造及びその製造方法

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JP2001144180A
JP2001144180A JP32773599A JP32773599A JP2001144180A JP 2001144180 A JP2001144180 A JP 2001144180A JP 32773599 A JP32773599 A JP 32773599A JP 32773599 A JP32773599 A JP 32773599A JP 2001144180 A JP2001144180 A JP 2001144180A
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insulating film
interlayer insulating
wiring
forming
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Susumu Matsumoto
晋 松本
Atsushi Ikeda
敦 池田
Satoshi Ueda
聡 上田
Takashi Momoshima
孝 百島
Tomoyuki Sasaki
智幸 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロマイグレーション耐性と、ストレ
スマイグレーション耐性を同時に向上させる多層配線構
造及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 AlCu膜103Cと、厚みが0〜15
nmのTi膜との反応によりAl3 Ti層103DをA
lCu膜とTiN膜の界面に形成することにより、界面
拡散を抑制し、かつAl3 Ti層形成時に発生する引張
り応力を低減し、EM耐性を向上させる。その後のFS
G膜104AをHDP−CVD法で成膜する際に、ウェ
ハ裏面に不活性ガスを流してウェハを冷却し、ウェハ温
度を450℃以下にすることにより、FSGとAlCu
の熱膨張率差に起因するAlCu膜の残留引張り応力の
発生を低減し、SM耐性及びEM耐性を向上させる。さ
らに、FSG膜の上にSiON膜を設けることにより、
FSG膜の遊離フッ素の上方への拡散を阻止して、上層
配線の剥がれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体装置等の電
子デバイスにおける多層配線のエレクトロマイグレーシ
ョン耐性およびストレスマイグレーション耐性の向上対
策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(LSI)等
の電子デバイスにおいては、その構成要素であるトラン
ジスタ等の微細化が進み、トランジスタ等の機能素子に
対する電気的接続を行なうための金属配線の断面積も減
少を余儀なくされている。そして、金属配線の断面積の
減少に伴い、金属配線を流れる電流密度が増加してきて
いる。このため、たとえばアルミニウム(Al)配線に
おいては、電流密度の増大に伴って、配線を構成するA
l原子が電子の流れによって移動する現象,つまりエレ
クトロマイグレーションが生じやすくなっている。そし
て、Al原子のエレクトロマイグレーションにより、金
属配線中にボイドが成長して、金属配線の抵抗が上昇す
る結果、トランジスタ等の動作不良や発熱・断線などの
不良が発生するおそれが顕著になってきている。
【0003】一方、配線の微細化に伴い、絶縁膜との熱
膨張係数の違いによる引っ張り応力を受けるAl等から
なる金属配線が応力を解放するために膨張することによ
り、Al原子が移動するストレスマイグレーション(S
M)も顕著になっており、ボイドの形成によりエレクト
ロマイグレーションと同様の問題を生じている。
【0004】以下、Masaya Hosaka 等の文献(“Ti lay
er Thickness Dependence on Electromigration Perfor
mance of Ti/AlCu Metallization”in Proceedings of
36thInternational Reliability Physics Symposium,p
p.329-334,1998)に記載されている従来の電子デバイス
の多層配線及び多層配線の製造方法について、図11
(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0005】まず、図11(a)に示す工程で、Si基
板201の上に形成された絶縁膜202の上に、厚みが
約20nmのチタニウム(Ti)膜203Aと、厚みが
約50nmの窒化チタン(TiN)膜203Bと、アル
ミニウム(Al)に微量の銅(Cu)が含まれた厚みが
約400nmのAlCu膜203Cと、Ti膜(図示せ
ず)と、TiN膜203Eとを順次堆積して、第1の積
層膜を形成した後、該第1の積層膜に対してフォトリソ
グラフィ,ドライエッチングによるパターニングと熱処
理とを行なって、下層配線203を形成する。その際、
AlCu膜203CとTiN膜203Eとの間に介在し
ていたTi膜が、AlCu膜203Cと反応してAl3
Ti層203Dが生成される。このように、AlCu膜
203Cの上下をTiN膜203B,203Eによって
保持する構造とすることで、下層配線203と層間絶縁
膜との熱膨張率差に起因して発生する熱応力を緩衝し
て、AlCu膜203Cに作用する引っ張り応力を低減
することができるので、AlCu膜203Cのストレス
マイグレーション耐性,エレクトロマイグレーション耐
性を高めることができる。
【0006】次に、基板上に、高密度プラズマ化学気相
成長(HDP−CVD)法により、フッ素を含有する酸
化膜(FSG膜)204Aを堆積した後、プラズマCV
D法により、TEOSを原料とした酸化膜204Bを成
膜し、その後化学機械研磨法(CMP)により、平坦化
を行い、FSG膜204A及び酸化膜204Bからなる
層間絶縁膜204を形成する。図11(a)は、このC
MPを行なった後の基板の断面形状を示している。
【0007】その後、図11(b)に示す工程で、フォ
トリソグラフィ及びドライエッチングを行ない、層間絶
縁膜204を貫通して、TiN膜203Eに達するヴィ
アホールを形成する。さらに、ヴィアホールの底面上に
形成されている自然酸化膜をアルゴン(Ar)プラズマ
により除去してから、基板上に、スパッタ法によってT
i膜205A及びTiN膜205Bを順次堆積して密着
層205を形成する。その後、CVD法により、ヴィア
ホールの内部及び層間絶縁膜の上にタングステン(W)
膜206を堆積する。ここで、ヴィアホールを開口する
ためのドライエッチングの際や、ヴィアホール内におい
て密着層205を形成するためのスパッタリング前のA
rプラズマ処理を行なう際に、ヴィアホール底の下層配
線203のTiN膜203Eが完全に除去されないよう
に、つまりヴィアホールがTiN膜203Eを貫通しな
いようにしている。このTiN膜203Eを残存させて
いる理由は、ヴィアホール内にタングステン(W)膜を
堆積する際に、原料ガスである6フッ化タングステン
(WF6 )が、カバレージの不十分な密着層205を突
き抜け、AlCu膜203Cと反応し、高抵抗層を形成
するのを防ぐためである。
【0008】その後、CMP法により、W膜206と、
TiN膜205Bと、Ti膜205Aとからなる積層膜
のうち層間絶縁膜204の上に堆積された部分を除去
し、ヴィアホールの内部に堆積された部分を残存させ
て、Wプラグ207を形成する。
【0009】次に、層間絶縁膜上に、Ti膜208A、
TiN膜208B、AlCu膜208C、Ti膜(図示
せず)、及びTiN膜208Eを順次堆積して第2の積
層膜を形成した後、該第2の積層膜に対してフォトリソ
グラフィ及びドライエッチングによるパターニングと熱
処理とを行なって、第2の積層膜からなる上層配線20
8を形成する。このときにも、Ti膜とAlCu膜20
8Cとの反応によってAl3 Ti層208Dが生成され
る。
【0010】Hosaka等の上記文献によれば、上記配線構
造において、EM耐性を向上するためには、AlCu膜
203CとTiN膜203Eとの間に形成されるTi膜
は5nm以下でなければならないと報告されている。ま
た、Wプラグ207とAlCu膜203CとはTiN膜
203Eを介して互いに電気的に接続されているが、製
造工程において、TiN膜203Eを形成する際に、そ
の下地にTi膜が存在していないと、TiN膜203E
を堆積している間にAlCu膜203C上に高抵抗なA
lN膜が形成される。そして、最終的な製品において、
AlCu膜203CとTiN膜203Eとの間にAlN
膜が介在することによってヴィア抵抗が増大する。Hosa
ka等の文献には、ヴィア抵抗を低減するために、AlC
u膜203CとTiN膜203Eとの間のTi膜の膜厚
は5nm以上必要であることも報告されている。
【0011】従って、Hosaka等の文献によると、EM耐
性向上とヴィア抵抗低減とを同時に達成するためには、
AlCu膜203CとTiN膜203Eとの間のTi膜
の膜厚は5nmでなくてはならないことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多層配線構造によると、多層配線の一層の微細化が
進むと、以下のような不具合が生じる。
【0013】ドライエッチングを行なって層間絶縁膜2
04にヴィアホールを形成する際に、図11(b)に示
すように、ヴィアホールが下層配線203のTiN膜2
03Eを貫通しないようエッチングをTiN膜203E
の途中で停止させるためには、TiN膜203Eの膜厚
を厚くする必要がある。
【0014】また、層間絶縁膜204の誘電率を低減す
べく、層間絶縁膜204の上部を酸化膜204Aではな
くフッ素(F)を含有したSiO2 膜(FSG膜)によ
り構成した場合は、フッ素(F)原子が層間絶縁膜20
4中を拡散してTi膜208Aと層間絶縁膜204との
間にパイルアップする結果、上層配線が剥がれるおそれ
があった。さらに、下層配線203のTiN膜203E
中にもフッ素が(F)が拡散し含有される。一方、層間
絶縁膜204のエッチングガス種は一般的にフッ素
(F)をベースとして調整されているため、TiN膜2
03E内にフッ素(F)が含有されることにより、Ti
N膜203Eのエッチング速度が増大する結果、TiN
膜203Eの層間絶縁膜204に対するエッチング選択
比も小さくなる。したがって、ヴィアホールがTiN膜
203Eを貫通しないようにするには、更にTiN膜2
03Eを厚膜化する必要がある。例えば層間絶縁膜20
4が800nmでヴィアホール径0.26μmである場
合には、TiN膜203Eの膜厚は100nm以上であ
ることが必要になる。
【0015】ところが、TiN膜203Eを厚膜化する
と、配線間容量が増大するため、配線遅延が増大する。
また、TiN膜203Eを厚膜化すると、下層配線20
3の形成のためにドライエッチングを行なう際に、Ti
膜203A,TiN膜203B,AlCu膜203C,
Ti膜及びTiN膜203Eからなる積層膜のトータル
膜厚が厚くなるため、下層配線をパターニングするため
のレジストパターンの膜厚をドライエッチングに耐える
程度に厚くしなければならない。その結果、微細なレジ
ストパターンが形成し難くなり、多層配線の微細化が困
難になるという問題がある。
【0016】本発明の目的は、半導体素子等の微細化に
適応したEM耐性及びSM耐性を同時に向上できる多層
配線構造を、工程数の増加を招くことなく実現するため
の多層配線構造及びその製造方法を提供することにある
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の多層配線
構造は、基板の下地絶縁膜の上に設けられ少なくともア
ルミニウム合金膜を含む下層配線と、上記下地絶縁膜及
び下層配線を覆う層間絶縁膜と、上記層間絶縁膜を貫通
して上記下層配線に到達するヴィアコンタクトを埋める
導体材料からなるプラグと、上記プラグに接続されて上
記層間絶縁膜の上に延びる上層配線とを備え、上記層間
絶縁膜のうち少なくとも上記下層配線間を埋める部分は
フッ素を含む酸化膜であり、上記層間絶縁膜のうち上記
フッ素を含む酸化膜の上方に位置する部分は、Si及び
Nを含む絶縁膜である。
【0018】これにより、フッ素を含む酸化膜によって
下層配線間が埋められているので、配線容量を小さく維
持することができるとともに、Si及びNを含む絶縁膜
により、層間絶縁膜内の酸化膜中のフッ素の上方への拡
散を阻止することで、上層配線の剥がれを有効に防止す
ることができる。
【0019】上記層間絶縁膜と上記絶縁膜との間にSi
及びNを含むもう一つの絶縁膜を備えていることによ
り、フッ素の下方への拡散に起因する下層配線の剥がれ
を防止することが可能となる。
【0020】本発明の第2の多層配線構造は、基板上の
下地絶縁膜の上に設けられた下層配線と、上記下地絶縁
膜及び下層配線を覆う層間絶縁膜と、上記層間絶縁膜を
貫通して上記下層配線に到達するヴィアコンタクトを埋
める導体材料からなるプラグと、上記プラグに接続され
て上記層間絶縁膜の上に延びる上層配線とを備え、上記
下層配線は、アルミニウム合金膜の上に設けられたTi
N膜を有し、上記プラグは、上記TiN膜を貫通して上
記アルミニウム合金膜と接触している。
【0021】これにより、TiN膜によるアルミニウム
合金膜の引っ張り応力緩和機能によってストレスマイグ
レーション耐性を確保しつつ、TiN膜をヴィアコンタ
クト形成時におけるエッチングストッパーとして用いる
必要はないことで、TiN膜の厚みを低減することが可
能になる。したがって、段差の低減と配線間容量の低減
とを実現することができる。
【0022】上記プラグを、下層膜となるTi膜と上層
膜となるTiN膜とを積層してなる密着層と、該密着層
に包まれるW層とにより構成することが好ましい。これ
により、W層とアルミニウム合金膜との間にカバレッジ
の良好なTiN膜が介在することで、タングステンとア
ルミニウムとの反応による高抵抗層の生成が抑制され
る。
【0023】本発明の第1の多層配線構造の製造方法
は、基板の下地絶縁膜の上にアルミニウム合金膜を含む
下層配線を形成する工程(a)と、上記下地絶縁膜及び
下層配線の上に、層間絶縁膜を形成する工程(b)と、
上記層間絶縁膜を貫通して上記下層配線に到達するヴィ
アコンタクトを形成する工程(c)と、上記ヴィアコン
タクトに導体膜を埋め込んでなるプラグを形成する工程
(d)と、上記プラグに接続されて層間絶縁膜の上に延
びる上層配線を形成する工程(e)とを含み、上記工程
(b)において、上記層間絶縁膜のうち少なくとも上記
下層配線間を埋める部分を形成する際には、上記基板の
裏面に冷却用ガスを吹き付けながら高密度プラズマCV
Dを行なって、フッ素を含む酸化膜を形成する。
【0024】この方法により、高密度プラズマCVD法
によって酸化膜のエッジを削りつつ酸化膜を堆積してい
くことで、下層配線間にカバレッジよく酸化膜を堆積す
ることができ、かつ、高密度プラズマの照射によってフ
ッ素を高濃度に酸化膜内にドープすることができる。そ
して、冷却用ガスにより基板を冷却することで、高密度
プラズマの照射によって基板温度が上昇するのを抑制で
きるので、基板の下層配線と層間絶縁膜(フッ素を含む
酸化膜)との熱膨張率差に起因する下層配線中の引っ張
り応力を緩和することができ、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性,ストレスマイグレーション耐性の向上を図る
ことができる。
【0025】上記冷却用ガスを吹き付けて高密度プラズ
マCVDを行なう際には、基板温度を450℃以下にす
ることが好ましい。
【0026】上記工程(b)では、上記フッ素を含む酸
化膜の上方を覆うSiとNとを含む絶縁膜を形成するこ
とにより、基板が冷却されていることによって酸化膜中
の遊離フッ素の数が増大しても、SiとNとを含む絶縁
膜によって遊離フッ素の上方への拡散を阻止することが
できるので、上層配線の剥がれを防止する機能の高い多
層配線構造を得ることができる。
【0027】上記工程(a)の前に、下地絶縁膜の上
に、SiとNとを含む絶縁膜を形成することにより、下
層配線の剥がれを防止する機能をも高めることができ
る。
【0028】本発明の第2の多層配線構造の製造方法
は、基板の下地絶縁膜の上にアルミニウム合金膜を形成
する工程(a)と、上記アルミニウム合金膜の上に、厚
みが15nm以下のTi膜を形成する工程(b)と、上
記Ti膜の上にTiN膜を形成する工程(c)と、上記
アルミニウム合金膜,Ti膜及びTiN膜をパターニン
グして下層配線を形成する工程(d)と、高密度プラズ
マCVD法により、上記下地絶縁膜及び下層配線の上に
層間絶縁膜を形成する工程(e)と、上記層間絶縁膜及
び下層配線中のTiN膜及びTi膜を貫通して上記アル
ミニウム合金膜に到達するヴィアコンタクトを形成する
工程(f)と、上記ヴィアコンタクトに導体膜を埋め込
んでなるプラグを形成する工程(g)と、上記プラグに
接続されて層間絶縁膜の上に延びる上層配線を形成する
工程(h)とを含んでいる。
【0029】この方法により、工程(b)で形成された
Ti膜がその後アルミニウム合金膜と反応してAl3
i層に変化することで、TiN膜とアルミニウム合金膜
との界面を介したAl原子の拡散が抑制され、しかも、
Ti膜の厚みが15nm以下であるので、Al3 Tiの
生成による体積の収縮量が低く抑制されるので、エレク
トロマイグレーション耐性が向上する。さらに、ヴィア
コンタクトがTiN膜を貫通してアルミニウム合金膜に
達していることで、TiN膜の厚みを薄くして配線容量
を低減することが可能になる。
【0030】上記工程(g)では、ヴィアコンタクト内
に下層膜となるTi膜と上層膜となるTiN膜とが積層
してなる密着層を堆積してから、上記密着層に包まれる
W層を形成することにより、W層中のタングステンとア
ルミニウム合金膜中のアルミニウムとの反応による高抵
抗層の生成を防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態に係る電
子デバイスの多層配線構造について、図1を参照しなが
ら説明する。
【0032】図1に示すように、本実施形態の電子デバ
イスは、複数の機能素子(MOSトランジスタなど)が
形成されたSi基板101と、Si基板101の上に設
けられた配線層の下地層となる絶縁膜102と、該絶縁
膜102の上に設けられた下層配線103とを備えてい
る。この下地層である絶縁膜102は、電子デバイスが
CMOSデバイスである場合には、例えば、ゲート電極
を覆う保護絶縁膜である。ただし、下地層である絶縁膜
102が、下層配線103と、下層配線103よりもさ
らに下側の配線との間に介在する層間絶縁膜であっても
よい。
【0033】下層配線103は、厚みが約20nmのT
i膜103Aと、厚みが約20nmのTiN膜103B
と、0.5〜2.0wt%の銅を含むアルミニウム合金
からなる厚み約450nmのAlCu膜103Cと、A
lCu膜103Cの上に島状に存在するAl3 Ti層1
03Dと、厚みが約30nmのTiN膜103Eとによ
り構成されている。このように、AlCu膜103Cを
2つのTiN膜103B,103Eによって保持するこ
とにより、下層配線103と層間絶縁膜104との熱膨
張率差に起因する熱応力を緩衝して、AlCu膜103
C中の引っ張り応力を低減することができるので、下層
配線103(AlCu膜103C)のEM耐性,SM耐
性を向上させることができる。
【0034】また、下層配線103及び絶縁膜102の
上には、高密度プラズマ化学気相成長方法(HDP−C
VD法)により成膜されたフッ素(F)を含んだ厚み約
500nmのSiO2 (FSG)膜104Aと、プラズ
マSiO2 膜104Bと、厚み約200nmのプラズマ
SiON膜104Cとが設けられており、これらの3層
膜により層間絶縁膜104が構成されている。そして、
層間絶縁膜104を貫通して下層配線103に到達する
ヴィアホールが形成されており、このヴィアホールは、
下層配線103中の最上層であるTiN膜103Eを貫
通してAlCu膜103Cまで到達している。ヴィアホ
ール内にはWプラグ107が埋め込まれており、このW
プラグ107は、W膜106と、W膜−下地層間の密着
強度を高めるための密着層105とにより構成されてい
る。密着層105は、ヴィアホールの内壁面に形成され
た下層膜となるTi膜105Aと、Ti膜105Aの上
に形成された上層膜となるTiN膜105Bとにより構
成されている。
【0035】Wプラグ107及び層間絶縁膜104の上
端面はほぼ共通の平面を構成するように平坦化されてい
て、Wプラグ107及び層間絶縁膜104の上には、W
プラグ107に電気的に接続され層間絶縁膜104の上
に沿って延びる上層配線108が形成されている。上層
配線108は、厚みが約20nmのTi膜108Aと、
厚みが約20nmのTiN膜108Bと、0.5〜2.
0wt%の銅を含むアルミニウム合金からなる厚み約4
50nmのAlCu膜108Cと、AlCu膜108c
の上に島状に存在するAl3 Ti層108Dと、厚み約
30nmのTiN膜108Eとにより構成されている。
【0036】すなわち、上層配線108と下層配線10
3とがWプラグ107を介して電気的に接続された多層
配線構造が設けられている。
【0037】ここで、本実施形態の特徴として、下層配
線103を構成するAl3 Ti層103Dは、厚みが0
〜15nmの範囲内にある(本実施形態では5nm)T
i膜とAlCu膜103Cとの反応により形成されたも
のである。本実施形態の例では、Ti膜はほぼ消失して
いるが、元のTi膜の厚みがある程度大きい値であった
場合(例えば15nmなど)にはTi膜が残存していて
もよい。また、層間絶縁膜104を構成するFSG膜1
04Aは、HDP−CVD法によって450℃以下の温
度条件で堆積された膜である。
【0038】次に、本実施形態に係る多層配線構造の製
造方法について説明する。図2(a)〜(c)は、本実
施形態における電子デバイスの多層配線の製造工程を示
す断面図である。
【0039】まず、図2(a)に示す工程で、複数のM
OSトランジスタ等の機能素子が形成されたウェハ状の
Si基板101の上に絶縁膜102を形成した後、絶縁
膜102の上に、厚みが約20nmのTi膜103A
と、厚みが約20nmのTiN膜103Bと、0.5〜
2.0wt%の銅(Cu)を含むアルミニウム合金から
なる厚み約450nmのAlCu膜103Cと、厚み0
〜15nmのTi膜(本実施形態では厚み5nmとす
る,図示せず)、と、厚みが約30nmのTiN膜10
3Eとを順次堆積して第1の積層膜を形成した後、第1
の積層膜に対してフォトリソグラフィ及びドライエッチ
ングによるパターニングを行なった後、例えば窒素(N
2 )及び水素(H2 )の混合ガス雰囲気中で400℃1
0分の熱処理を行なって、下層配線103を形成する。
この際、上述の熱処理を行うことにより、Ti膜が0〜
15nmの範囲で薄いとき(例えば5nm以下)には、
Ti膜は全てAlCu膜103Cと反応して島状のAl
3 Ti層103Dとなり、Ti膜が0〜15nmの範囲
内で厚めのとき(例えば15nm程度)にはTi膜が残
存する。図2(a)は、Ti膜が薄いときの状態を示し
ている。
【0040】次に、高密度プラズマ化学気相成長(HD
P−CVD)法により、基板上に、フッ素(F)を添加
した酸化(FSG)膜104Aを堆積する。この酸化膜
104Aの厚みは、下層配線103が存在していない絶
縁膜102の上方において約600nmである。この
際、原料ガスとして、シラン(SiH4 )ガスと酸素
(O2 )ガスとに4フッ化シリコン(SiF4 )を導入
することにより、Fを添加したものを用いている。この
とき、高密度プラズマを用いることにより、高密度プラ
ズマ中のイオンの衝撃力を利用して、フッ素(F)を酸
化膜104A内に比較的高濃度で、かつ、フッ素(F)
とSiとの結合を安定化させた状態でドープすることが
できる。また、CVDを行ないながら、反応室内にアル
ゴン(Ar)ガスを導入し、堆積されていく酸化膜のエ
ッジをArスパッタイオンによって削りながら成膜させ
ることにより、特に、微細な下層配線間への酸化膜10
4Aの埋込み性を向上させている。しかも、以下のよう
な装置を用いることにより、ウェハを冷却しながら高密
度プラズマCVDを行なっている。
【0041】図3は、本実施形態の多層配線の製造工程
のFSG膜の形成時に用いた高密度プラズマCVD装置
(HDP−CVD装置)の断面図である、図4は、HD
P−CVD装置中の静電チャックステージの平面図であ
る。
【0042】図3に示すように、HDP−CVD装置5
0は、反応室52を外部空間から遮断するように囲むチ
ャンバー51と、チャンバー51の壁部に埋め込まれ被
加工物を加熱するための高周波コイル53と、反応室内
に設置され静電チャックステージ55aとステージ支持
台55bとからなるたウェハ保持装置60とを備えてい
る。そして、被加工物であるウェハ61はウェハ保持装
置60の上に載置されている。
【0043】図4に示すように、ウェハ保持装置60の
ステージ支持台55bの上面には、各々ガス供給用配管
56につながる外側環状溝57aと内側環状溝57bと
からなる二重の環状溝が設けられている。また、静電チ
ャックステージ55aにおける各環状溝57a,57b
に対応する位置には、それぞれ内側ガス吹き出し口58
a,外側ガス吹き出し口58bが形成されている。すな
わち、静電チャックステージ55aの上にウェハ61を
載置して、CVDを行なう際に、ガス吹き出し口58
a,58bからウェハ61の裏面に冷却用ガスを吹き付
けることにより、ウェハ61を冷却できるようになって
いる。なお、冷却用ガスの流量は、周知,慣用の手段に
より、外側吹き出し口58aと内側吹き出し口58bと
で個別に調整できるようになっている。そして、外側吹
き出し口58aと内側吹き出し口58bとからウェハ6
1の裏面にそれぞれ調整された流量の冷却用ガスを吹き
付けることにより、ウェハの温度及び温度均一性を制御
できるようになっている。冷却用ガスとしては、例えば
Heガス,Arガス,N2 ガスなどの不活性ガスを用い
ることが好ましい。
【0044】ここで、図5は、本発明者等の実験によっ
て得られた,EM平均故障時間のFSG膜成膜時におけ
るウェハ温度依存性を示すデータである。同図のデータ
は、下層配線103の配線幅が0.26μmで、プラグ
が埋め込まれた径が0.26μmのヴィアホールと、A
lCu膜103Cの膜厚が450nmである配線とによ
ってヴィアチェーン構造を形成し、これを利用して耐E
M試験を行なった結果得られたものである。耐EM試験
は、雰囲気温度200℃、試験電流2mAの下に行な
い、故障判定は抵抗の上昇率が20%に達したときを故
障発生とすることにより行なっている。
【0045】図12(a),(b)は、耐EM試験に用
いたヴィアチェーンの平面図、及びXII-XII 線における
断面図である。同図に示すように、本実施形態における
耐EM試験に用いたヴィアチェーン構造とは、複数の下
層配線と複数の上層配線とが、各下層配線上に設けられ
た2個のプラグを介して、上層配線−プラグ−下層配線
−プラグ−上層配線−…というように直列に接続された
構造をいう。言い換えると、プラグとプラグとの間に、
上層配線と下層配線とを交互に配置してチェーンを構成
したものである。
【0046】図5に示すように、HDP−CVD法によ
り成膜を行う場合、このウェハ温度の上昇がEM耐性に
悪影響を与えることがわかった。逆にいうと、ウェハ温
度を低くするほどEM耐性が向上することになる。ま
た、本発明者等の実験によると、FSG膜の成膜時に高
密度のイオンがウェハの表面に照射されることによりウ
ェハ温度が上昇することがわかった。ウェハ温度の測定
方法については、後述する。
【0047】そこで、本実施形態では、HDP−CVD
装置に図3,図4に示すようなウェハ61の冷却機能を
付加して、ウェハ61の裏面に冷却用ガスとしてHeガ
スなどを軽く吹き付けることにより、ウェハ61を冷却
し、ウェハ61の到達最高温度を450℃以下の温度
(例えば400℃)にするよう条件を設定した。本実施
形態では、外側ガス吹き出し口58aと内側ガス吹き出
し口58bとの2系統からHeガスを流し、ウェハの内
側に対して外側の圧力を2倍に設定することにより、ウ
ェハ61の面内の温度均一性、ひいては膜厚・膜質均一
性を向上させている。
【0048】ただし、成膜温度を低温化すると、Arス
パッタイオンによる絶縁膜の角の削り速度は変らない
が、成膜速度が大きくなるため、下層配線間の埋め込み
性能が劣化する。そのため、原料ガスであるSiH4
2 の流量を下げ、成膜速度を下げることにより、下層
配線間の埋め込み性能を向上させる必要がある。一方、
原料ガス流量を下げすぎると、今度はArスパッタイオ
ンによる下層配線層の削れが発生するので、Arスパッ
タイオンによる角の削り速度とのバランスを保ちなが
ら、原料ガス流量を調整する必要がある。
【0049】図6は、ウェハ裏面の内側のHeガス圧力
と原料ガス流量に対する埋め込み特性を示す図である。
同図において、横軸はウェハ裏面におけるHeガスの圧
力(Pa,括弧内はTorr値を示す)を表し、縦軸は
SiH4 ガス,O2 ガスの流量の相対値を表している。
ここで、縦軸の流量の相対値とは、SiH4 ガスの流量
が50sccm,O2 ガスの流量が90sccmのトー
タル流量を100%として、SiH4 /O2 比を一定
(5:9)として両者のトータル流量を変えた場合の相
対値である。また、○等の記号は、高さが0.55μ
m、線間距離が0.23μmの下層配線に対するFSG
膜の埋め込み特性と、下層配線の削れの有無とを表示し
ている。この図において、○印のデータが得られている
中間の領域が、FSG膜の埋め込み特性がよく、かつ下
層配線の削れが発生しない領域である。
【0050】その後、図2(b)に示す工程で、プラズ
マCVD法により、TEOSを原料とした厚み約100
0nmの酸化膜(SiO2 )104Bを形成し(成膜温
度350℃)、その後、化学機械研磨法(CMP)によ
り、ウェハ全面の平坦化を行う。このとき、FSG膜1
04Bのうち下層配線103の上方に位置する部分の厚
みが約500nmになるようにCMPを行なう。その
後、400℃,10分のアニールを行い、吸湿によって
FSG膜104B中に含まれている水分をFSG膜10
4Bの露出した表面から排出し、FSG膜の誘電率を安
定化させる。
【0051】その後、FSG膜104A及び酸化膜10
4Bの上に、厚みが約300nmのプラズマSiON膜
104Cを形成し(成膜温度400℃)、各膜104A
〜104Cからなる層間絶縁膜104を形成する。この
プラズマSiON膜104Cは、FSG膜104A中の
遊離フッ素の上方への拡散を防止し、その後形成される
上層配線の剥離を抑制する機能を果たすものである。
【0052】その後、フォトリソグラフィとドライエッ
チングとを行なって層間絶縁膜を貫通して下層配線に到
達するヴィアホールを形成する。そして、ヴィアホール
の底面上に形成されている自然酸化膜をアルゴン(A
r)プラズマにより除去した後、ヴィアホールの側面及
び底面と層間絶縁膜の上に、密着層105の下層膜とな
るTi膜105Aをスパッタ法により形成する。また、
密着層105の上層膜となるTiN膜105BをCVD
法により順次堆積し、その後、ヴィアホールの内部及び
層間絶縁膜104の上に、タングステン(W)膜106
をCVD法により堆積する。ここで、ヴィアホール開口
時のドライエッチングの際、又は密着層105を形成す
るためのスパッタ前のArプラズマ照射の際のいずれか
の時点において、ヴィアホール底のTiN膜103Eを
完全に除去して、ヴィアホールによりTiN膜103E
を貫通しておくことが好ましい。TiN膜103EとA
lCu膜103との反応によって高抵抗のAlN層が発
生しても、ヴィアホールがTiN膜を貫通していれば、
AlN層がヴィアチェーンの経路における電気抵抗に影
響を与えることはないからである。また、CVD法によ
って形成されたTiN膜105Bは、従来技術のような
スパッタ法によって形成された密着層中のTiN膜(図
11(b)に示すTiN膜205B)とは異なり、カバ
レッジがよいので、その後W膜を堆積する際の原料ガス
である6フッ化タングステンが密着層105を突き抜け
てAlCu膜103Cに達するのを有効に阻止すること
ができる。したがって、6フッ化タングステンとAlC
u膜103Cとの反応に起因する高抵抗層の発生を防止
することができる。以上のことから、本実施形態では、
TiN膜103Eを厚くする必要がなく、配線容量の低
減を図ることができる。
【0053】その後、CMP法により、層間絶縁膜10
4上に形成されたW膜106,TiN膜105B,Ti
膜105Aを除去して、これらの膜106,105A,
105Bをヴィアホールの内部にのみ残置させて、Wプ
ラグ107を形成する。
【0054】次に、層間絶縁膜104上に、Arプラズ
マによりWプラグ107上の自然酸化膜を除去した後
に、厚みが約20nmのTi膜108Aと、厚みが約2
0nmのTiN膜108Bと、厚みが約450nmのA
lCu膜108Cと、厚みが約5nmのTi膜(図示せ
ず)と、厚みが約30nmのTiN膜108Eとを順次
堆積して第2の積層膜を形成した後、第2の積層膜に対
してフォトリソグラフィ及びドライエッチングを行なっ
て、第2の積層膜からなる上層配線108を形成する。
その際又はその後別のチャンバーで、ウェハに対して、
例えば窒素(N2)及び水素(H2 )の混合ガス雰囲気
中で400℃,10分の熱処理を行なうことにより、厚
みが5nmである薄いTi膜は全てAlCu膜108C
と反応し、島状のAl3 Ti層108Dが生成される。
【0055】ここで、密着層105を形成する前のAr
プラズマの際や、上層配線108を成膜する前のArプ
ラズマの際、あるいはWプラグ107を形成するための
CMPによって、SiON膜104Cは平均100nm
程度の厚み分だけ削られるが、その後の厚みがばらつき
を含めて最低でも100nm程度はあるように、SiO
N膜104Cを予め厚めに形成しておく。
【0056】本実施形態によれば、下層配線103のT
iN膜103EとAlCu膜103Cの間に、厚みが0
〜15nmのTi膜とAlCu膜103Cとの反応によ
り形成されたAl3 Ti膜103Dが存在するため、A
lCu膜103Cとの界面における原子間距離のミスマ
ッチが少なく、界面拡散が抑制される。その場合、反応
を生じるTi膜の厚みが比較的薄いので、Ti膜とAl
Cu膜の反応による体積収縮量が少ない。しがたって、
AlCu膜103Cに加わる引っ張り応力がほとんど増
大することがなく、空孔濃度もほとんど増大しないた
め、AlCu膜103Cのマイグレーション耐性が向上
する。
【0057】この本実施形態の製造方法によるマイグレ
ーション耐性の向上効果について、実験結果に基づい
て、以下に説明する。
【0058】図7は、AlCu膜103CとTiN膜1
03Eとの間に介在させたTi膜の厚み(Al3 Ti膜
103Dに変化する前の厚み)とEM平均故障時間との
関係を示すデータである。同図のデータは、下層配線1
03の配線幅が0.26μmで、プラグが埋め込まれた
径が0.26μmのヴィアホールと、AlCu膜103
Cの膜厚が450nmである配線とによってヴィアチェ
ーン構造を形成し、これを利用してEM試験を行なった
結果得られたものである。耐EM試験は、雰囲気温度2
00℃、試験電流2mAの下に行ない、故障判定は抵抗
の上昇率が20%に達したときを故障発生とすることに
より行なっている。同図に示すように、Ti膜の厚みが
15nmを越えると、Ti膜を設けないときよりもEM
耐性が低下する。したがって、EM耐性を向上させるた
めのTi膜を設ける意義がなくなることがわかる。よっ
て、AlCu膜103CとAlN膜103Eとの間に介
在させるTi膜の厚みは、15nm以下であることが好
ましい。
【0059】図8は、FSG膜の成膜時におけるウェハ
温度と上述のヴィアチェーンの抵抗上昇率との関係を示
す図である。同図の縦軸に示す抵抗上昇率は、ウェハを
175℃に加熱した状態を500時間の間保持した後の
ヴィアチェーンの抵抗値の加熱前の抵抗値に対する上昇
率である。また、横軸のウェハ温度は、後述するよう
に、ウェハの一部に設けたアモルファス領域(キャリア
用不純物イオンが注入された半導体領域)の回復量に基
づいて求めた。
【0060】同図に示すように、FSG成膜時のウェハ
温度が450℃以上になると、配線(下層配線103)
の抵抗が上昇することがわかる。一方、450℃以下の
ウェハ温度で高密度CVDを行なったときには、配線の
抵抗はほぼ一定値を示していることがわかる。その理由
は、高密度プラズマCVDを行なっている間の温度上昇
を抑制することにより、FSG膜104Aと下層配線1
03との熱膨張率差に起因する下層配線103中の引っ
張り応力が抑制されることから、SM耐性が向上したた
めと考えられる。
【0061】また、下層配線103における引っ張り応
力の低減により、下層配線103に電流を流したときの
AlCu膜103C内におけるAl原子の移動が生じに
くくなる結果、図5に示すように、高密度プラズマCV
D時におけるウェハ温度が低いほどEM耐性も向上する
と考えられる。
【0062】そこで、本実施形態においては、高密度プ
ラズマCVDにより、層間絶縁膜104の一部であるF
SG膜104Aを成膜する間、ウェハの裏面にHeガス
を吹き付けることによってウェハを冷却し、ウェハ温度
を450℃以下に保持するようにしている。
【0063】反面、高密度プラズマCVDを行なう際の
ウェハ温度が低いと、FSG膜104A中に遊離フッ素
(F)が増大する傾向がある。そして、この遊離フッ素
がFSG膜104AやプラズマSiO2 膜中を拡散して
上層配線10との界面に達すると、上層配線108の剥
がれを生じるおそれがある。ここで、本実施形態では、
層間絶縁膜の最上層としてプラズマSiON膜104C
を形成しているので、遊離フッ素の上方への拡散を確実
に阻止することができ、よって、上層配線108の剥が
れを確実に防止することができる。
【0064】なお、ウェハ温度の測定は、特願平10−
546836号に記載されている方法によって行なっ
た。具体的には、高濃度に不純物(ヒ素やリンなど)が
注入された領域(ここでは(100)Si基板領域)を
アニールすることによってアモルファス領域が回復して
結晶領域に変化した量(アモルファス回復量)(nm)
を測定することで、ウェハ温度を求めるのである。この
アモルファス量は、分光エリプソメトリ法による光学的
測定を行なうことにより、cos Δ,sin Ψなどのスペク
トル形状の変化に基づいて求めることができる。この方
法によると、ウェハの周辺の温度ではなく実際にCVD
が行なわれているウェハ表面の温度を測定することがで
きる利点がある。
【0065】図9は、本実施形態において用いたアモル
ファス回復量とウェハ温度との相関関係を示す図であ
る。この相関関係は、予め標準的なサンプルについて分
光エリプソメトリ法による測定とウェハ断面の構造観察
とを併用することなどによって得られる。図10は、成
膜時におけるウェハ温度の経時変化を示すデータであ
る。同図に示されているように、成膜の開始(横軸20
secの時点)後、約30(sec)が経過したとき、
つまり、FSG膜の厚みが約150nmに達したときに
相当する時間にウェハ温度が飽和して一定値(ここでは
約440℃)に達することがわかる。このような測定を
行なうことで、高密度プラズマ処理におけるウェハ温度
を測定した結果、一般に考えられていた温度値よりも高
い温度でCVDが行なわれていることがわかる。
【0066】従来、高密度プラズマによるCVDの場合
は、一般的なプラズマCVDに比べてウェハ温度が上昇
することが報告されていなかった。それに対し、本発明
者等は、マイグレーション耐性の改善を図るための一連
の研究の過程において、図5及び図8に示すように、高
密度プラズマCVD時におけるウェハ温度と耐EM特
性,耐SM特性との間に相関関係があることを突きと
め、このような観点からマイグレーション耐性の向上を
図っているのである。
【0067】ここで、本発明の過程及び従来技術に対す
る特有の効果について整理すると、以下のようになる。
【0068】第1に、高密度プラズマCVDを行なう際
に、ウェハ温度が450℃以下になるように、ウェハを
冷却することによって、配線及びプラグを含む経路の抵
抗の増大を抑制することができる。これは、CVD後に
おける層間絶縁膜104と下層配線103との熱膨張係
数の相違に起因するAlCu膜103C中での引っ張り
応力を低減することができ、その結果、SM耐性及びE
M耐性が向上するからである。
【0069】第2に、下層配線103におけるAlCu
膜103CとTiN膜103Eとの間に介在させるTi
膜の厚みを15nm以下にすることで、Ti膜とAlC
u膜103Cとの反応によってAl3 Ti層103Dが
発生することに起因するAlCu膜103CのEM耐性
の悪化を抑制することができる。なお、Al3 Ti層1
03Dの存在によって、AlCu膜103CとTiN膜
103Eとの界面における原子間距離のミスマッチを小
さくして、界面の歪を低減することができ、その結果、
AlCu膜103CとTiN膜103Eとの界面に沿っ
たAl原子の移動を抑制でき、EM耐性を向上させるこ
とができる。よって、製造工程において、AlCu膜1
03CとTiN膜103Eとの間にTi膜を介在させて
おいてAl3 Ti層103Dを生ぜしめておくことが好
ましい。上述のように、このTi膜の厚みが薄いときに
はすべてのTi膜がAl3 TI層103Dに変化するこ
とになり、比較的厚いときには一部にTi膜が残存する
ことになるが、いずれでもよいものとする。すなわち、
Ti膜が存在し、かつ、その厚みが15nm以下であれ
ば、Ti膜を設けないときよりもEM耐性が向上するか
らである。
【0070】第3に、層間絶縁膜104にFSG膜10
4Aの上方を覆うSiON膜104Cを設けることによ
り、FSG膜104Aからフッ素(F)が上方に拡散し
て上層配線108の剥がれを生じるのを確実に防止する
ことができる。本実施形態のように、層間絶縁膜104
のうち下層配線103間を埋める部分を、フッ素(F)
をシリコン酸化膜の網目構造に組み入れたFSG膜10
4Aとすることにより、層間絶縁膜104の誘電率を低
下させて配線容量の低減を図ることができる。このと
き、高密度プラズマCVDによりFSG膜を堆積するこ
とで、高濃度のイオンの照射によってフッ素をSiO2
中に押し込んでいくことができ、FSG膜104A中に
高濃度のフッ素を含ませることができる。つまり、高濃
度プラズマCVDによって、酸化膜のエッジの削りによ
る下地に対するカバレッジの向上効果とフッ素濃度の増
大効果とが得られる。ところが、高密度プラズマCVD
処理中のウェハ温度を450℃以下に抑制することによ
り、FSG膜104A中のSiO2 の網目中に組み込ま
れないで遊離した状態のフッ素の数が増大する。そこ
で、層間絶縁膜104の最上部にSiON膜104Cを
設けることで、層間絶縁膜104のトータルの誘電率の
低下による配線容量の低減と、上層配線の流れの防止と
を図ることができる。
【0071】また、本実施形態における下層配線103
の下方に、絶縁膜102を挟んでより下層の配線がある
場合には、FSG膜104A,下層配線103と、絶縁
膜102との間にもSiON膜が存在することにより、
下層配線103の剥がれを防止できることになる。よっ
て、層間絶縁膜104のFSG膜104Aの下方にもS
iON膜が設けられることが好ましい。
【0072】ただし、本実施形態におけるSiON膜1
04Cに代えて、フッ素の拡散阻止機能を有する他の材
料からなる膜を設けてもよい。
【0073】本実施形態においては、Si基板を利用し
たトランジスタ等の半導体素子が下層配線の下方に設け
られているが、本発明はかかる実施形態に限定されるも
のではなく、半導体以外の材料により構成される機能素
子が設けられる電子デバイスの多層配線構造全体に適用
することができる。その場合にも、本実施形態で説明し
たのと同様の効果を発揮することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明の多層配線構造及びその製造方法
によると、高密度プラズマCVD法により、基板を冷却
しながら、下層配線を埋めるフッ素含有酸化膜を形成す
るとともに、その上方にSiとNとを含む絶縁膜を設け
ることで、SM耐性とEM耐性とを高めつつ、フッ素の
上方拡散に起因する上層配線の剥がれを防止することが
できる。また、下層配線の形成時には、厚みが15nm
以下のTi膜とAlCu膜との反応により形成されたA
3 Ti層をアルミニウム合金膜とTiN膜の界面に形
成することにより、EM耐性を高めることができる。さ
らに、工程数の増加を招くことなく確実に製造すること
ができ、コストメリットも大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る多層配線構造の断面図
である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る多
層配線構造の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態で用いた高密度プラズマCV
D装置の断面図である。
【図4】HDP−CVD装置中の静電チャックステージ
の平面図である。
【図5】EM平均故障時間のFSG膜成膜時におけるウ
ェハ温度依存性を示すデータである。
【図6】本発明の実施形態に係る多層配線構造の製造方
法において、FSG成膜条件を説明する断面図である。
【図7】、AlCu膜とAlN膜との間に介在させたT
i膜の厚みとEM平均故障時間との関係を示すデータで
ある。
【図8】FSG膜の成膜時におけるウェハ温度と上述の
ヴィアチェーンの抵抗上昇率との関係を示す図である。
【図9】本発明の実施形態において用いたアモルファス
回復量とウェハ温度との相関関係を示す図である
【図10】本発明の実施形態の成膜時におけるウェハ温
度の経時変化を示すデータである。
【図11】(a)〜(c)は、従来例に係る多層配線構
造の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】(a),(b)は、本発明の実施形態におけ
る耐EM試験に用いたヴィアチェーンの構造を示す平面
図、及びXII-XII 線における断面図である。
【符号の説明】
101 Si基板 102 絶縁膜 103A Ti膜 103B TiN膜 103C AlCu膜 103D Al3 Ti層 103E TiN膜 103 下層配線 104A FSG膜 104B プラズマ酸化膜 104C SiON膜 104 層間絶縁膜 105A Ti膜 105B TiN膜 105 密着層 106 W膜 107 Wプラグ 108A Ti膜 108B TiN膜 108C AlCu膜 108D Al3Ti層 108E TiN膜 108 上層配線
フロントページの続き (72)発明者 上田 聡 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 百島 孝 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 佐々木 智幸 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB14 CC01 DD15 DD16 DD18 DD23 DD78 DD83 FF13 FF22 HH01 HH02 HH09 5F033 HH09 HH10 HH18 HH33 JJ18 JJ19 JJ33 KK09 KK10 KK18 KK33 MM08 MM14 NN06 NN07 NN13 NN17 PP04 PP06 PP15 QQ09 QQ11 QQ12 QQ37 QQ48 QQ69 QQ73 QQ74 QQ94 RR04 RR08 RR11 SS01 SS02 SS04 SS15 SS17 WW02 WW03 XX05 XX06 XX14 XX19 XX24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の下地絶縁膜の上に設けられ少なく
    ともアルミニウム合金膜を含む下層配線と、 上記下地絶縁膜及び下層配線を覆う層間絶縁膜と、 上記層間絶縁膜を貫通して上記下層配線に到達するヴィ
    アコンタクトを埋める導体材料からなるプラグと、 上記プラグに接続されて上記層間絶縁膜の上に延びる上
    層配線とを備え、 上記層間絶縁膜のうち少なくとも上記下層配線間を埋め
    る部分はフッ素を含む酸化膜であり、 上記層間絶縁膜のうち上記フッ素を含む酸化膜の上方に
    位置する部分は、Si及びNを含む絶縁膜であることを
    特徴とする多層配線構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層配線構造において、 上記層間絶縁膜と上記絶縁膜との間にSi及びNを含む
    もう一つの絶縁膜を備えていることを特徴とする多層配
    線構造。
  3. 【請求項3】 基板上の下地絶縁膜の上に設けられた下
    層配線と、 上記下地絶縁膜及び下層配線を覆う層間絶縁膜と、 上記層間絶縁膜を貫通して上記下層配線に到達するヴィ
    アコンタクトを埋める導体材料からなるプラグと、 上記プラグに接続されて上記層間絶縁膜の上に延びる上
    層配線とを備え、 上記下層配線は、アルミニウム合金膜の上に設けられた
    TiN膜を有し、 上記プラグは、上記TiN膜を貫通して上記アルミニウ
    ム合金膜と接触していることを特徴とする多層配線構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の多層配線構造において、 上記プラグは、下層膜となるTi膜と上層膜となるTi
    N膜とが積層してなる密着層と、該密着層に包まれるW
    層とにより構成されていることを特徴とする多層配線構
    造。
  5. 【請求項5】 基板の下地絶縁膜の上にアルミニウム合
    金膜を含む下層配線を形成する工程(a)と、 上記下地絶縁膜及び下層配線の上に、層間絶縁膜を形成
    する工程(b)と、 上記層間絶縁膜を貫通して上記下層配線に到達するヴィ
    アコンタクトを形成する工程(c)と、 上記ヴィアコンタクトに導体膜を埋め込んでなるプラグ
    を形成する工程(d)と、 上記プラグに接続されて層間絶縁膜の上に延びる上層配
    線を形成する工程(e)とを含み、 上記工程(b)において、上記層間絶縁膜のうち少なく
    とも上記下層配線間を埋める部分を形成する際には、上
    記基板の裏面に冷却用ガスを吹き付けながら高密度プラ
    ズマCVDを行なって、フッ素を含む酸化膜を形成する
    ことを特徴とする多層配線構造の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の多層配線構造の製造方法
    において、 上記冷却用ガスを吹き付けて高密度プラズマCVDを行
    なう際には、基板温度を450℃以下にすることを特徴
    とする多層配線構造の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の多層配線構造の製
    造方法において、 上記工程(b)では、上記フッ素を含む酸化膜の上方を
    覆うSiとNとを含む絶縁膜を形成することを特徴とす
    る多層配線構造の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のうちいずれか1つに記載
    の多層配線構造の製造方法において、 上記工程(a)の前に、下地絶縁膜の上に、SiとNと
    を含む絶縁膜を形成することを特徴とする多層配線構造
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 基板の下地絶縁膜の上にアルミニウム合
    金膜を形成する工程(a)と、 上記アルミニウム合金膜の上に、厚みが15nm以下の
    Ti膜を形成する工程(b)と、 上記Ti膜の上にTiN膜を形成する工程(c)と、 上記アルミニウム合金膜,Ti膜及びTiN膜をパター
    ニングして下層配線を形成する工程(d)と、 高密度プラズマCVD法により、上記下地絶縁膜及び下
    層配線の上に層間絶縁膜を形成する工程(e)と、 上記層間絶縁膜及び下層配線中のTiN膜及びTi膜を
    貫通して上記アルミニウム合金膜に到達するヴィアコン
    タクトを形成する工程(f)と、 上記ヴィアコンタクトに導体膜を埋め込んでなるプラグ
    を形成する工程(g)と、 上記プラグに接続されて層間絶縁膜の上に延びる上層配
    線を形成する工程(h)とを含む多層配線構造の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の多層配線構造の製造方
    法において、 上記工程(g)では、ヴィアコンタクト内に下層膜とな
    るTi膜と上層膜となるTiN膜とが積層してなる密着
    層を堆積してから、上記密着層に包まれるW層を形成す
    ることを特徴とする多層配線構造の製造方法。
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