JPH09292641A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- JPH09292641A JPH09292641A JP12629496A JP12629496A JPH09292641A JP H09292641 A JPH09292641 A JP H09292641A JP 12629496 A JP12629496 A JP 12629496A JP 12629496 A JP12629496 A JP 12629496A JP H09292641 A JPH09292641 A JP H09292641A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価であり、かつコンパクトな防振装置とす
る。 【解決手段】 チルトする事でレンズ鏡筒の光軸を偏心
させる偏心光学系11p,11y、72p,72yと、
該偏心光学系に加わるコリオリの力より前記レンズ鏡筒
に加わる角速度を求める角速度演算手段(16,62
3,624)と、該角速度演算手段の出力を基に前記偏
心光学系をチルト駆動する駆動手段16,17,18を
設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う手段を一体
化するようにしている。
る。 【解決手段】 チルトする事でレンズ鏡筒の光軸を偏心
させる偏心光学系11p,11y、72p,72yと、
該偏心光学系に加わるコリオリの力より前記レンズ鏡筒
に加わる角速度を求める角速度演算手段(16,62
3,624)と、該角速度演算手段の出力を基に前記偏
心光学系をチルト駆動する駆動手段16,17,18を
設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う手段を一体
化するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の機器に
生じる1Hz乃至12Hz程度の周波数の振動を検出し
て、これを振れ防止の情報として用い、防振を図る防振
装置の改良に関するものである。
生じる1Hz乃至12Hz程度の周波数の振動を検出し
て、これを振れ防止の情報として用い、防振を図る防振
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学装置を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学装置を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図5を用いてその概要を説明する。
ムについて、図5を用いてその概要を説明する。
【0008】図5の例は、図示矢印81方向のカメラ縦
振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れを
抑制するシステムの図である。
振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れを
抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ角変位を検
出する角変位検出手段で、それぞれの角変位検出方向を
84p,84yで示してある。85は補正光学装置(8
6p,86yは各々補正光学装置85に推力を与えるコ
イル、87p,87yは補正光学装置85の位置を検出
する位置検出素子)であり、該補正光学装置85には後
述する位置制御ループを設けており、角変位検出手段8
3p,83yの出力を目標値として駆動され、像面88
での安定を確保する。
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ角変位を検
出する角変位検出手段で、それぞれの角変位検出方向を
84p,84yで示してある。85は補正光学装置(8
6p,86yは各々補正光学装置85に推力を与えるコ
イル、87p,87yは補正光学装置85の位置を検出
する位置検出素子)であり、該補正光学装置85には後
述する位置制御ループを設けており、角変位検出手段8
3p,83yの出力を目標値として駆動され、像面88
での安定を確保する。
【0010】図6は、図5の角変位検出手段を構成する
振動検出手段の一例であるサーボ角加速度検出装置の構
造図を示すものである。
振動検出手段の一例であるサーボ角加速度検出装置の構
造図を示すものである。
【0011】図6において、523は外枠底部であり、
この外枠底部523と一体的に固着される支持部524
及びボールベアリング等摩擦の少ない軸受525a,5
25bによりシャフト526の両端が支持されていて、
該シャフト526によってコイル527a,527bを
取付けられたシーソ528が揺動可能に支持されてい
る。
この外枠底部523と一体的に固着される支持部524
及びボールベアリング等摩擦の少ない軸受525a,5
25bによりシャフト526の両端が支持されていて、
該シャフト526によってコイル527a,527bを
取付けられたシーソ528が揺動可能に支持されてい
る。
【0012】上記コイル527a,527b及びシーソ
528の上下には、これらと離隔されて蓋部としての磁
気回路板530a,530bと永久磁石531a,53
1b,532a,532bが対向して配置されていて、
磁気回路板530a,530bは上述の如く外枠の蓋部
も兼ねている。永久磁石531a,531b,532
a,532bは各々外枠523の底部に固定される磁気
回路背板533a,533b上に取付けられている。
528の上下には、これらと離隔されて蓋部としての磁
気回路板530a,530bと永久磁石531a,53
1b,532a,532bが対向して配置されていて、
磁気回路板530a,530bは上述の如く外枠の蓋部
も兼ねている。永久磁石531a,531b,532
a,532bは各々外枠523の底部に固定される磁気
回路背板533a,533b上に取付けられている。
【0013】また、上記シーソ528のコイル527a
の上部には厚み方向に貫通したスリット534aを形成
するスリット板534が設けられており、このスリット
534aの上方の外枠の蓋部を兼ねる磁気回路板530
aにはSPC(Separate Photo Diode)等の光電式の変
位測定器535が配置され、スリット534aの下方の
磁気回路背板533a上には赤外発光ダイオード等の投
光素子536が配置されている。
の上部には厚み方向に貫通したスリット534aを形成
するスリット板534が設けられており、このスリット
534aの上方の外枠の蓋部を兼ねる磁気回路板530
aにはSPC(Separate Photo Diode)等の光電式の変
位測定器535が配置され、スリット534aの下方の
磁気回路背板533a上には赤外発光ダイオード等の投
光素子536が配置されている。
【0014】以上の構成において、いま角加速度aが図
6の外枠に対して矢印537で示すように働いたとする
と、シーソ528は相対的に角加速度aと反対の方向に
傾き、この振れ角はスリット534aを介する投光素子
536からのビームの変位測定器535上の位置により
検出できる。
6の外枠に対して矢印537で示すように働いたとする
と、シーソ528は相対的に角加速度aと反対の方向に
傾き、この振れ角はスリット534aを介する投光素子
536からのビームの変位測定器535上の位置により
検出できる。
【0015】ところで、上記永久磁石531a,531
bからの磁束は、各々永久磁石531a,531b→コ
イル527a,527b→磁気回路板530a,530
b→コイル527a,527b→永久磁石532a,5
32bに、他方永久磁石532a,532bからの磁束
は、各々永久磁石532a,532b→磁気回路背板5
33a,533b→永久磁石531a,531bを通
り、全体として閉磁気回路を形成しており、コイル52
7a,527bに対し垂直な方向の磁束を形成するよう
になっている。そしてコイル527a,527bに制御
電流を流すことにより、フレミングの法則によって、シ
ーソ528を上記角加速度aの振れ方向に沿って両側に
動かすことが出来るように設けられている。
bからの磁束は、各々永久磁石531a,531b→コ
イル527a,527b→磁気回路板530a,530
b→コイル527a,527b→永久磁石532a,5
32bに、他方永久磁石532a,532bからの磁束
は、各々永久磁石532a,532b→磁気回路背板5
33a,533b→永久磁石531a,531bを通
り、全体として閉磁気回路を形成しており、コイル52
7a,527bに対し垂直な方向の磁束を形成するよう
になっている。そしてコイル527a,527bに制御
電流を流すことにより、フレミングの法則によって、シ
ーソ528を上記角加速度aの振れ方向に沿って両側に
動かすことが出来るように設けられている。
【0016】図7は上記構成のサーボ角加速度検出装置
に具備される角加速度検出回路の構成の一例を示したも
のである。
に具備される角加速度検出回路の構成の一例を示したも
のである。
【0017】この回路は、上記変位検出器535からの
出力を増幅する変位検出増幅器538と、このフィード
バック回路を安定な回路系とするための補償回路539
と、上記変位検出増幅器538からの増幅された出力を
更に電流増幅してコイル527a,527bに通電する
駆動回路540と、コイル527a,527bとが直列
的に接続されて成っている。
出力を増幅する変位検出増幅器538と、このフィード
バック回路を安定な回路系とするための補償回路539
と、上記変位検出増幅器538からの増幅された出力を
更に電流増幅してコイル527a,527bに通電する
駆動回路540と、コイル527a,527bとが直列
的に接続されて成っている。
【0018】そして本例においては、上記コイル527
a,527bに通電がなされた場合は、外部角加速度a
によるシーソ528の振れ方向とは反対方向に力が発生
するよう該コイル527a,527bの巻線方向及び永
久磁石531a,531b,532a,532bの極性
が設定されている。
a,527bに通電がなされた場合は、外部角加速度a
によるシーソ528の振れ方向とは反対方向に力が発生
するよう該コイル527a,527bの巻線方向及び永
久磁石531a,531b,532a,532bの極性
が設定されている。
【0019】以上の構成のサーボ角加速度検出装置の作
動原理を説明すると、いま上記構成の角加速度センサに
外部から図7に示す様に角加速度aが加わったとする
と、シーソ528は慣性力によって外枠に対して相対的
に反対回転方向に振れ、従ってシーソ528に設けられ
ているスリット534aがL方向に移動する。このため
に投光素子536から変位検出器535に入射する光束
の中心が変位し、変位検出器535から、その変位量に
比例した出力が発生する。
動原理を説明すると、いま上記構成の角加速度センサに
外部から図7に示す様に角加速度aが加わったとする
と、シーソ528は慣性力によって外枠に対して相対的
に反対回転方向に振れ、従ってシーソ528に設けられ
ているスリット534aがL方向に移動する。このため
に投光素子536から変位検出器535に入射する光束
の中心が変位し、変位検出器535から、その変位量に
比例した出力が発生する。
【0020】その出力は上述の如く変位検出増幅器53
8で増幅され、更に補償回路539を介して駆動回路5
40により電流増幅され、コイル527a,527bに
通電される。
8で増幅され、更に補償回路539を介して駆動回路5
40により電流増幅され、コイル527a,527bに
通電される。
【0021】以上のようにコイル527a,527bに
制御電流の通電があると、シーソ528には外部角加速
度aのL方向とは逆の方向であるR方向への力が発生
し、変位検出器535に入射する光束が上記外部角加速
度aの加わらない時の初期位置に戻るように制御電流が
調整して発生される。
制御電流の通電があると、シーソ528には外部角加速
度aのL方向とは逆の方向であるR方向への力が発生
し、変位検出器535に入射する光束が上記外部角加速
度aの加わらない時の初期位置に戻るように制御電流が
調整して発生される。
【0022】尚、この際コイル527a,527bを流
れる制御電流の値はシーソ528に加わる回転力に比例
しており、更にシーソ528に加わる回転力は該シーソ
528を原点に戻す力、つまり外部角加速度aの大きさ
に比例しているから、抵抗541を通して電流を電圧V
として読み取ることにより、例えばカメラの像振れ抑制
システム等に必要な制御情報としての角加速度aの大き
さを求めることができる。
れる制御電流の値はシーソ528に加わる回転力に比例
しており、更にシーソ528に加わる回転力は該シーソ
528を原点に戻す力、つまり外部角加速度aの大きさ
に比例しているから、抵抗541を通して電流を電圧V
として読み取ることにより、例えばカメラの像振れ抑制
システム等に必要な制御情報としての角加速度aの大き
さを求めることができる。
【0023】そして、この得られた角加速度出力を公知
のアナログ積分回路、或は、ディジタル積分回路で2階
積分して角変位出力に変換して手振れ出力とする。
のアナログ積分回路、或は、ディジタル積分回路で2階
積分して角変位出力に変換して手振れ出力とする。
【0024】図8は前記図7の角加速度検出回路をより
具体的に示した図である。
具体的に示した図である。
【0025】図8において、増幅アンプ538a,抵抗
538b,538cは図7の変位検出増幅器538に相
当し、変位測定器535からの光電流を電圧変換増幅し
て位置検出を行う。コンデンサ539a及び抵抗539
b,539cは補償回路539に相当し、駆動アンプ5
40a,トランジスタ540b,540c,抵抗540
d,540e,540fはコイル527a,527bの
駆動を行う駆動回路540に相当する。
538b,538cは図7の変位検出増幅器538に相
当し、変位測定器535からの光電流を電圧変換増幅し
て位置検出を行う。コンデンサ539a及び抵抗539
b,539cは補償回路539に相当し、駆動アンプ5
40a,トランジスタ540b,540c,抵抗540
d,540e,540fはコイル527a,527bの
駆動を行う駆動回路540に相当する。
【0026】図9はかかる目的に適した角速度センサで
ある振動ジャイロの構造図を示している。
ある振動ジャイロの構造図を示している。
【0027】振動ジャイロは、振動機構61と該振動機
構61を基台に対して支持する支持機構62、前記振動
機構61に接続される制御回路部63により構成されて
いる。
構61を基台に対して支持する支持機構62、前記振動
機構61に接続される制御回路部63により構成されて
いる。
【0028】振動機構61は、音叉状に形成された振動
駆動部64と該振動駆動部64の先端から延出し、振動
面と直角方向の剛性が弱くなる様に配置された一対の振
動片65a,65bにより形成されている。
駆動部64と該振動駆動部64の先端から延出し、振動
面と直角方向の剛性が弱くなる様に配置された一対の振
動片65a,65bにより形成されている。
【0029】前記振動駆動部64には振動駆動用の第1
の圧電変換素子66及び振動駆動検知用の第2の圧電変
換素子67(不図示)が固着され、制御回路部63から
第1の圧電変換素子66に入力される加振信号により、
振動駆動部64及びそれと一体に形成された振動片65
a,65bは矢印68a,68bの方向に互いに逆向き
に振動する。第2の圧電変換素子67は振動を検知し、
制御回路部63へ出力する。
の圧電変換素子66及び振動駆動検知用の第2の圧電変
換素子67(不図示)が固着され、制御回路部63から
第1の圧電変換素子66に入力される加振信号により、
振動駆動部64及びそれと一体に形成された振動片65
a,65bは矢印68a,68bの方向に互いに逆向き
に振動する。第2の圧電変換素子67は振動を検知し、
制御回路部63へ出力する。
【0030】振動片65a,65bの先端には集中質量
部69a,69bが形成されており、振動駆動部64の
振動により交番速度を持つ。この状態で振動機構61に
沿う軸610回りに角速度Ωが加わると、集中質量と交
番速度と入力角速度の積で求まるコリオリの力が矢印6
11a,611bの方向に加わる。ここで、矢印611
a,611bの方向が互いに逆向きになるのは、一対の
振動片65a,65bは互いに逆向きに振動しているか
らである。
部69a,69bが形成されており、振動駆動部64の
振動により交番速度を持つ。この状態で振動機構61に
沿う軸610回りに角速度Ωが加わると、集中質量と交
番速度と入力角速度の積で求まるコリオリの力が矢印6
11a,611bの方向に加わる。ここで、矢印611
a,611bの方向が互いに逆向きになるのは、一対の
振動片65a,65bは互いに逆向きに振動しているか
らである。
【0031】ここで交番速度は後述の制御回路部63に
より常に一定振幅に保たれており、集中質量は変化しな
いため、コリオリの力は入力角速度に比例して変化す
る。
より常に一定振幅に保たれており、集中質量は変化しな
いため、コリオリの力は入力角速度に比例して変化す
る。
【0032】振動片65a,65bは上記コリオリの力
により歪ませられ、振動片65a,65bの歪み方向を
検知する如く固着された第3の圧電変換素子612a,
612bにより歪みを検知し、この出力を制御回路部6
3で処理することで角速度を求めることが出来る。
により歪ませられ、振動片65a,65bの歪み方向を
検知する如く固着された第3の圧電変換素子612a,
612bにより歪みを検知し、この出力を制御回路部6
3で処理することで角速度を求めることが出来る。
【0033】又、第2及び第3の圧電変換素子67,6
12a,612bの端子出力は各々抵抗613,614
で接地した後に、非反転増幅器615,616に入力さ
れ、増幅検出電圧を発生する。
12a,612bの端子出力は各々抵抗613,614
で接地した後に、非反転増幅器615,616に入力さ
れ、増幅検出電圧を発生する。
【0034】移相回路617は非反転増幅器615から
の増幅検出電圧に応答し、この増幅検出電圧の位相を9
0度だけ移相し、移相電圧を発生する。この移相回路6
17の役割を以下に述べる。
の増幅検出電圧に応答し、この増幅検出電圧の位相を9
0度だけ移相し、移相電圧を発生する。この移相回路6
17の役割を以下に述べる。
【0035】振動機構64は第1の圧電変換素子66に
入力される加振信号により振動をするわけであるが、加
振信号に対する振動振幅の最も効率の良いのは振動機構
64の共振周波数で振動させることである。ところが、
共振状態においては第1の圧電変換素子66に入力され
る加振信号に対し実際の振動の位相は90°遅れる。そ
のため、第2の圧電変換素子67を介した非反転増幅器
615からの増幅検出電圧は加振信号に対し位相が90
°遅れており、移相回路617により位相を90°進め
て加振信号と位相を揃える。
入力される加振信号により振動をするわけであるが、加
振信号に対する振動振幅の最も効率の良いのは振動機構
64の共振周波数で振動させることである。ところが、
共振状態においては第1の圧電変換素子66に入力され
る加振信号に対し実際の振動の位相は90°遅れる。そ
のため、第2の圧電変換素子67を介した非反転増幅器
615からの増幅検出電圧は加振信号に対し位相が90
°遅れており、移相回路617により位相を90°進め
て加振信号と位相を揃える。
【0036】この位相を揃えた信号を第1の圧電変換素
子66に入力して、いわゆる正帰還回路を構成し、なお
かつ入力信号電圧より非反転増幅器615の増幅検出電
圧を大きくすると、振動機構64は自励振動を始める。
子66に入力して、いわゆる正帰還回路を構成し、なお
かつ入力信号電圧より非反転増幅器615の増幅検出電
圧を大きくすると、振動機構64は自励振動を始める。
【0037】次に、整流回路619は移相回路617か
らの移相電圧に応答して移相電圧を整流し、整流電圧を
発生する。基準信号発生器620は非反転増幅器615
からの増幅検出信号を一定にすべく第1の圧電変換素子
66への加振信号を制御するための基準電圧を発生す
る。
らの移相電圧に応答して移相電圧を整流し、整流電圧を
発生する。基準信号発生器620は非反転増幅器615
からの増幅検出信号を一定にすべく第1の圧電変換素子
66への加振信号を制御するための基準電圧を発生す
る。
【0038】差動増幅器621は整流回路619からの
整流電圧と基準信号発生器620からの基準電圧との差
を増幅し、差動増幅電圧を発生する。乗算回路622は
移相回路617からの移相電圧に差動増幅器621から
の差動増幅電圧を乗じ、この乗算結果を前記第1の圧電
変換素子66への加振信号に相当する帰還電圧とする。
整流電圧と基準信号発生器620からの基準電圧との差
を増幅し、差動増幅電圧を発生する。乗算回路622は
移相回路617からの移相電圧に差動増幅器621から
の差動増幅電圧を乗じ、この乗算結果を前記第1の圧電
変換素子66への加振信号に相当する帰還電圧とする。
【0039】前述した様に加振信号電圧より非反転増幅
器615の増幅検出電圧を大きくすることで、振動機構
64は自励振動を始めるわけであるが、このままでは振
動は次第に増大し、最終的には電源電圧で制限を受ける
ため、歪んだ波形で不安定な振動となる。
器615の増幅検出電圧を大きくすることで、振動機構
64は自励振動を始めるわけであるが、このままでは振
動は次第に増大し、最終的には電源電圧で制限を受ける
ため、歪んだ波形で不安定な振動となる。
【0040】ところが、非反転増幅器615からの増幅
検出電圧を整流回路619で整流し、これと基準信号発
生器620からの基準電圧との差を正帰還内で乗ずる
と、振動が大きくなって整流電圧が増大して基準電圧に
近づくと乗算回路622の乗算結果は小さくなってゆ
き、加振信号電圧と非反転増幅器615の増幅電圧の比
が小さくなってゆく。つまり、正帰還回路の増幅率が振
動振幅と基準信号により制御され、振動機構64は一定
振幅で安定振動を行うことになる。
検出電圧を整流回路619で整流し、これと基準信号発
生器620からの基準電圧との差を正帰還内で乗ずる
と、振動が大きくなって整流電圧が増大して基準電圧に
近づくと乗算回路622の乗算結果は小さくなってゆ
き、加振信号電圧と非反転増幅器615の増幅電圧の比
が小さくなってゆく。つまり、正帰還回路の増幅率が振
動振幅と基準信号により制御され、振動機構64は一定
振幅で安定振動を行うことになる。
【0041】非反転増幅器616の出力は、振動周波数
成分のみを通過させる帯域通過回路623を介すること
で、振動周波数に比べて極めて低い周波数帯域にある外
乱信号(例えば重力加速度により振動片65a,65b
が歪み、その歪みを第3の圧電変換素子612a,61
2bが検知して生ずる加速度信号)は除去される。
成分のみを通過させる帯域通過回路623を介すること
で、振動周波数に比べて極めて低い周波数帯域にある外
乱信号(例えば重力加速度により振動片65a,65b
が歪み、その歪みを第3の圧電変換素子612a,61
2bが検知して生ずる加速度信号)は除去される。
【0042】同期検波回路624は移相回路617から
の移相電圧に応答し、移相電圧との関連により帯域通過
回路623からの帯域増幅検出電圧を同期検波し、この
同期検波結果を同期検波電圧として発生する。
の移相電圧に応答し、移相電圧との関連により帯域通過
回路623からの帯域増幅検出電圧を同期検波し、この
同期検波結果を同期検波電圧として発生する。
【0043】ここで、図10(a)は同期検波の様子を
説明する図であり、実線で示される振動機構部64の振
動625に対し、交番速度は1点鎖線626で示される
様に位相が90度進んでいる。
説明する図であり、実線で示される振動機構部64の振
動625に対し、交番速度は1点鎖線626で示される
様に位相が90度進んでいる。
【0044】角速度Ωが生ずることによる第3の圧電変
換素子612a,612bの出力は2点鎖線627に示
される如く交番速度と同位相となる。破線は振動機構部
64の振動検知を行う第2の圧電変換素子67の出力6
28であり、この出力628を移相回路617で90度
進ませた移相電圧で第3の圧電変換素子612a,61
2bの出力を同期検波する。
換素子612a,612bの出力は2点鎖線627に示
される如く交番速度と同位相となる。破線は振動機構部
64の振動検知を行う第2の圧電変換素子67の出力6
28であり、この出力628を移相回路617で90度
進ませた移相電圧で第3の圧電変換素子612a,61
2bの出力を同期検波する。
【0045】図10(b)は以上によって得られた同期
検波電圧を示しており、この斜線で表される面積を平滑
回路629で積分することで角速度Ωを表す角速度電圧
を得る。
検波電圧を示しており、この斜線で表される面積を平滑
回路629で積分することで角速度Ωを表す角速度電圧
を得る。
【0046】そして、この得られた角速度出力を公知の
アナログ積分器あるいはディジタル積分器で積分するこ
とで、手振れ量(手振れ角変位)を求めることが出来
る。
アナログ積分器あるいはディジタル積分器で積分するこ
とで、手振れ量(手振れ角変位)を求めることが出来
る。
【0047】図11は可変頂角プリズムを用いた補正光
学装置の構造図である。
学装置の構造図である。
【0048】図11において、71は屈折率の高い、例
えばシリコン系の液体であり、2枚の平面ガラス72
p,72yとポリエチレンフィルム73により、気泡な
く封じられている。
えばシリコン系の液体であり、2枚の平面ガラス72
p,72yとポリエチレンフィルム73により、気泡な
く封じられている。
【0049】前記平面ガラス72pはピッチ保持枠74
pで保持され、このピッチ保持枠74pはピッチ軸75
p回りに回転可能に軸止されている。前記平面ガラス7
2yはヨー保持枠74yで保持され、このヨー保持枠7
4yはヨー軸75y回りに軸止されている。これらピッ
チ,ヨー保持枠74p,74yには、各々ピッチコイル
76p,ヨーコイル76yが設けられている。
pで保持され、このピッチ保持枠74pはピッチ軸75
p回りに回転可能に軸止されている。前記平面ガラス7
2yはヨー保持枠74yで保持され、このヨー保持枠7
4yはヨー軸75y回りに軸止されている。これらピッ
チ,ヨー保持枠74p,74yには、各々ピッチコイル
76p,ヨーコイル76yが設けられている。
【0050】前記ピッチ,ヨーコイル76p,76y
は、固定されたピッチ,ヨーマグネット77p,77
y、ピッチ,ヨーヨーク78p,78yで形成される閉
磁路中に置かれる為、これらピッチ,ヨーコイル76
p,76yに各々電流を流す事でピッチ,ヨー保持枠7
4p,74yは各々ピッチ,ヨー軸まわりに回転駆動さ
れる。
は、固定されたピッチ,ヨーマグネット77p,77
y、ピッチ,ヨーヨーク78p,78yで形成される閉
磁路中に置かれる為、これらピッチ,ヨーコイル76
p,76yに各々電流を流す事でピッチ,ヨー保持枠7
4p,74yは各々ピッチ,ヨー軸まわりに回転駆動さ
れる。
【0051】また、ピッチ,ヨー保持枠74p,74y
の腕79p,79yには各々変位検出受光素子710
p,710yが取り付けられており、これらは固定され
た赤外発光素子711p,711yから孔712p,7
12yを通して照射される絞られた光線により、各々ピ
ッチ軸75p,ヨー軸75y回りの回転検出を行う。こ
の変位検出受光素子710p,710yとピッチ,ヨー
コイル76p,76yの間には公知の位置制御が行われ
ている。
の腕79p,79yには各々変位検出受光素子710
p,710yが取り付けられており、これらは固定され
た赤外発光素子711p,711yから孔712p,7
12yを通して照射される絞られた光線により、各々ピ
ッチ軸75p,ヨー軸75y回りの回転検出を行う。こ
の変位検出受光素子710p,710yとピッチ,ヨー
コイル76p,76yの間には公知の位置制御が行われ
ている。
【0052】以上の様な構成において、ピッチ保持枠7
4pがピッチ軸まわりに回転し、平面ガラス72pがピ
ッチ軸75pまわりに傾くと、屈折率の高い液体71内
を通る光線は矢印62pの方向(ピッチ方向)に偏心さ
せられ、又、ヨー保持枠74yがヨー軸まわりに回転
し、平面ガラス72yがヨー軸まわりに傾くと、光線は
矢印62yの方向(ヨー方向)に偏心させられる。そし
て、この様な可変頂角プリズムの最大の特徴は、光軸方
向の該可変頂角プリズムの前後がどの様な光学系であっ
ても光軸の偏心が可能な事であり、例えばどの様なレン
ズの前面に取り付けても光軸の補正が可能である。
4pがピッチ軸まわりに回転し、平面ガラス72pがピ
ッチ軸75pまわりに傾くと、屈折率の高い液体71内
を通る光線は矢印62pの方向(ピッチ方向)に偏心さ
せられ、又、ヨー保持枠74yがヨー軸まわりに回転
し、平面ガラス72yがヨー軸まわりに傾くと、光線は
矢印62yの方向(ヨー方向)に偏心させられる。そし
て、この様な可変頂角プリズムの最大の特徴は、光軸方
向の該可変頂角プリズムの前後がどの様な光学系であっ
ても光軸の偏心が可能な事であり、例えばどの様なレン
ズの前面に取り付けても光軸の補正が可能である。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した様に、従
来の防振システム(防振装置)においては、振動検出手
段,補正光学装置とも複雑な構造をしており、一般ユー
ザーが気軽に使いこなすには大き過ぎ、又値段も高くな
ってしまうものであった。
来の防振システム(防振装置)においては、振動検出手
段,補正光学装置とも複雑な構造をしており、一般ユー
ザーが気軽に使いこなすには大き過ぎ、又値段も高くな
ってしまうものであった。
【0054】(発明の目的)本発明の第1の目的は、専
用の手段を具備することなく、振動検出を行うことので
きる防振装置を提供することにある。
用の手段を具備することなく、振動検出を行うことので
きる防振装置を提供することにある。
【0055】本発明の第2の目的は、安価であり、かつ
コンパクトな防振装置を提供することにある。
コンパクトな防振装置を提供することにある。
【0056】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、レンズ鏡筒内の光
学構成要素の少なくとも一部を振動光学要素とし、該振
動光学要素を前記レンズ鏡筒の略光軸まわりに振動さ
せ、該振動光学要素に加わるコリオリの力を検出して、
前記レンズ鏡筒に加わる振動角速度を求めるようにして
いる。
るために、請求項1記載の本発明は、レンズ鏡筒内の光
学構成要素の少なくとも一部を振動光学要素とし、該振
動光学要素を前記レンズ鏡筒の略光軸まわりに振動さ
せ、該振動光学要素に加わるコリオリの力を検出して、
前記レンズ鏡筒に加わる振動角速度を求めるようにして
いる。
【0057】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、振動光学要素は、チルトする
事でレンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であり、
該偏心光学系に加わるコリオリの力より前記レンズ鏡筒
に加わる角速度を求める角速度演算手段と、該角速度演
算手段の出力を基に前記偏心光学系をチルト駆動する駆
動手段とを設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う
手段を一体化する構成にしている。
請求項2記載の本発明は、振動光学要素は、チルトする
事でレンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であり、
該偏心光学系に加わるコリオリの力より前記レンズ鏡筒
に加わる角速度を求める角速度演算手段と、該角速度演
算手段の出力を基に前記偏心光学系をチルト駆動する駆
動手段とを設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う
手段を一体化する構成にしている。
【0058】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、振動光学要素は、光軸方向に
垂直で互いに直交する第1,第2の軸まわりにチルトす
る第1,第2の光学部材で構成される可変頂角プリズム
であり、前記第1,第2の光学部材を光軸まわりに互い
に反対方向にねじり振動させる励振手段と、前記第1,
第2の軸まわりの前記第1,第2の光学部材の変動を検
出する変動検出手段と、前記第1,第2の光学部材を各
々第1,第2の軸まわりに回転駆動させる駆動手段とを
設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う手段を一体
化するようにしている。
請求項3記載の本発明は、振動光学要素は、光軸方向に
垂直で互いに直交する第1,第2の軸まわりにチルトす
る第1,第2の光学部材で構成される可変頂角プリズム
であり、前記第1,第2の光学部材を光軸まわりに互い
に反対方向にねじり振動させる励振手段と、前記第1,
第2の軸まわりの前記第1,第2の光学部材の変動を検
出する変動検出手段と、前記第1,第2の光学部材を各
々第1,第2の軸まわりに回転駆動させる駆動手段とを
設け、振動検出を行う手段と振れ補正を行う手段を一体
化するようにしている。
【0059】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、レンズ鏡筒内の光学要素に加
わる角加速度を検出して、該レンズ鏡筒に加わる振動を
検出するようにしている。
請求項4記載の本発明は、レンズ鏡筒内の光学要素に加
わる角加速度を検出して、該レンズ鏡筒に加わる振動を
検出するようにしている。
【0060】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項5及び6記載の本発明は、光学要素は、チルトす
る事でレンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であ
り、角加速度の検出を前記偏心光学系のチルト状態で検
出、或は、駆動手段に入力される目標値と前記偏心光学
系のチルト状態の関係より検出する変動検出手段と、該
変動検出手段からの信号を基に前記偏心光学系をチルト
駆動する駆動手段とを設け、偏心光学系を角加速度を検
出する為の手段として用いるようにしている。
請求項5及び6記載の本発明は、光学要素は、チルトす
る事でレンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であ
り、角加速度の検出を前記偏心光学系のチルト状態で検
出、或は、駆動手段に入力される目標値と前記偏心光学
系のチルト状態の関係より検出する変動検出手段と、該
変動検出手段からの信号を基に前記偏心光学系をチルト
駆動する駆動手段とを設け、偏心光学系を角加速度を検
出する為の手段として用いるようにしている。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0062】図1は本発明の実施の第1の形態に係る防
振装置を示す構成図、図2は図1に示す可変頂角プリズ
ムの正面及び断面を示す図であり、図9及び図11と同
機能の部分は同一の符号を付し、その説明は省略する。
振装置を示す構成図、図2は図1に示す可変頂角プリズ
ムの正面及び断面を示す図であり、図9及び図11と同
機能の部分は同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0063】図1と図11の可変頂角プリズムの違い
は、以下の点にある。
は、以下の点にある。
【0064】第1は、2方向(軸75p,75yまわ
り)の駆動部(ヨーク78p,78y、マグネット77
p,77y、コイル76p,76y)が各々対になって
いる事である。
り)の駆動部(ヨーク78p,78y、マグネット77
p,77y、コイル76p,76y)が各々対になって
いる事である。
【0065】第2は、保持枠74p,74yに内周嵌合
する回転枠11p,11yを有し、該回転枠11y,1
1pに平面ガラス72p,72yが取り付けられている
事(図2(B)の断面図を参照)、又コイル76p,7
6yも回転枠11y,11pに取り付けられている事
(同じく図2(B)の断面図を参照)である。
する回転枠11p,11yを有し、該回転枠11y,1
1pに平面ガラス72p,72yが取り付けられている
事(図2(B)の断面図を参照)、又コイル76p,7
6yも回転枠11y,11pに取り付けられている事
(同じく図2(B)の断面図を参照)である。
【0066】第3は、位置検出用に、フォトリフレクタ
12p,12yが各々のコイル76p,76yに対向し
て設けられ、コイル中心の明暗パターン14p,14y
(14yはヨーク78yに隠れて見えない。尚、コイル
76p、フォトリフレクタ12p、明暗パターン14p
はヨーク78pを外して見える様にしている)の動きを
検出している事である。
12p,12yが各々のコイル76p,76yに対向し
て設けられ、コイル中心の明暗パターン14p,14y
(14yはヨーク78yに隠れて見えない。尚、コイル
76p、フォトリフレクタ12p、明暗パターン14p
はヨーク78pを外して見える様にしている)の動きを
検出している事である。
【0067】第4は、図1に示す様に、保持枠74y,
74pの突起74ya,74yb,74pa,74pb
と回転枠11p,11yのコイル保持部11ya,11
yb,11pa,11pb(見えない)の各々の間に
は、圧電素子14ya,14yb,14pa,14pb
(見えない)が設けられている。
74pの突起74ya,74yb,74pa,74pb
と回転枠11p,11yのコイル保持部11ya,11
yb,11pa,11pb(見えない)の各々の間に
は、圧電素子14ya,14yb,14pa,14pb
(見えない)が設けられている。
【0068】前述したように、回転枠11p,11yは
保持枠74p,74yに嵌合している為に光軸15まわ
りに回転可能であり、圧電素子14ya,14paに交
番電圧(例えば4V,1KHz)を加えると、回転枠1
1p,11y及び平面ガラス72p,72yはこの方向
に振動を始める。
保持枠74p,74yに嵌合している為に光軸15まわ
りに回転可能であり、圧電素子14ya,14paに交
番電圧(例えば4V,1KHz)を加えると、回転枠1
1p,11y及び平面ガラス72p,72yはこの方向
に振動を始める。
【0069】圧電素子14yb,14pb(見えない)
はこの振動を検出しており、励振手段(増幅回路61
5,帯域通過回路623,位相回路617,乗算回路6
22,整流回路619,基準信号発生回路620,比較
回路621,駆動回路618で構成される)は、図9で
説明したのと同様に自励発振を行う。
はこの振動を検出しており、励振手段(増幅回路61
5,帯域通過回路623,位相回路617,乗算回路6
22,整流回路619,基準信号発生回路620,比較
回路621,駆動回路618で構成される)は、図9で
説明したのと同様に自励発振を行う。
【0070】尚、図1では回転枠11yの励振手段の制
御回路しか示していないが、回転枠11pも同様の構成
で設けてある。
御回路しか示していないが、回転枠11pも同様の構成
で設けてある。
【0071】以降、矢印62y(ヨー方向)の偏心の為
のチルト(保持枠74yの駆動と制御)について説明
し、矢印62p(ピッチ)方向は同様の為に説明は省
く。
のチルト(保持枠74yの駆動と制御)について説明
し、矢印62p(ピッチ)方向は同様の為に説明は省
く。
【0072】フォトリフレクタ12yの2出力の差は差
動増幅回路16で求められ、この出力を補償回路17で
安定化して駆動回路18でコイル76yに負帰還して保
持枠74yの公知の位置制御を行っている(保持枠74
pも同様)。
動増幅回路16で求められ、この出力を補償回路17で
安定化して駆動回路18でコイル76yに負帰還して保
持枠74yの公知の位置制御を行っている(保持枠74
pも同様)。
【0073】上述した様に回転枠11yは光軸まわりに
回転振動しており、回転枠11pも同様である。但し、
回転枠11yと11pの振動は逆相になっており、ポリ
エチレンフィルム73を挟んで互いにねじり振動してい
る。
回転振動しており、回転枠11pも同様である。但し、
回転枠11yと11pの振動は逆相になっており、ポリ
エチレンフィルム73を挟んで互いにねじり振動してい
る。
【0074】今、図1に示した様に振れ角速度Ωpが加
わると、回転枠11yはその振動方向、例えば矢印11
2yに伴って矢印19y方向(回転枠11yの軸75p
方向の両端で逆方向)にコリオリの力が生ずる(矢印1
12yと反対に回転しているときは矢印19yと逆方向
にコリオリの力が発生する)。
わると、回転枠11yはその振動方向、例えば矢印11
2yに伴って矢印19y方向(回転枠11yの軸75p
方向の両端で逆方向)にコリオリの力が生ずる(矢印1
12yと反対に回転しているときは矢印19yと逆方向
にコリオリの力が発生する)。
【0075】よって、フォトリフレクタ12yはこの力
による回転枠11yの振動(励振周波数と同期)を検出
できる。
による回転枠11yの振動(励振周波数と同期)を検出
できる。
【0076】フォトリフレクタ12yの出力は差動増幅
回路16を介して帯域通過回路623に入力する。帯域
通過回路623は励振周波数(回転枠11p,11yの
振動周波数)のみ通し、それ以外は減衰させる。例えば
1KHzのバンドパスフィルタで励振1KHzより下の
周波数、例えば1〜100Hzの手振れ補正駆動周波数
や1KHz以上のノイズを除去し、純粋にコリオリの力
だけを抽出する。この出力を同期検波回路624で検波
すれば、専用の振動検出手段を設けることなく、図9で
説明したのと同様に角速度出力が得られる。
回路16を介して帯域通過回路623に入力する。帯域
通過回路623は励振周波数(回転枠11p,11yの
振動周波数)のみ通し、それ以外は減衰させる。例えば
1KHzのバンドパスフィルタで励振1KHzより下の
周波数、例えば1〜100Hzの手振れ補正駆動周波数
や1KHz以上のノイズを除去し、純粋にコリオリの力
だけを抽出する。この出力を同期検波回路624で検波
すれば、専用の振動検出手段を設けることなく、図9で
説明したのと同様に角速度出力が得られる。
【0077】目標値演算回路111pは、例えば0.1 H
z以下の周波数を減衰させるハイパスフィルタと0.1 H
z以上を積分する積分器が直列接続されており、同期検
波回路624の出力のオフセット(DCバイアス)分を
ハイパスフィルタで除去し、積分して角度目標値にす
る。この角度目標値は角速度Ωpにより生じる光転の偏
心角(振れ角)に比例する為、保持枠74p(矢印62
p方向に光転を偏心させて振れ補正)へ駆動目標値とし
て入力し、この方向の振れ補正を行う。
z以下の周波数を減衰させるハイパスフィルタと0.1 H
z以上を積分する積分器が直列接続されており、同期検
波回路624の出力のオフセット(DCバイアス)分を
ハイパスフィルタで除去し、積分して角度目標値にす
る。この角度目標値は角速度Ωpにより生じる光転の偏
心角(振れ角)に比例する為、保持枠74p(矢印62
p方向に光転を偏心させて振れ補正)へ駆動目標値とし
て入力し、この方向の振れ補正を行う。
【0078】保持枠74pの回転枠11pも同様に振動
し、こちらは角速度Ωyを検出できる為、矢印62y方
向の振れ角が求まり、これによる駆動目標値を差動増幅
回路16に入力して、保持枠74yを駆動制御し、この
方向の振れ補正を行う。
し、こちらは角速度Ωyを検出できる為、矢印62y方
向の振れ角が求まり、これによる駆動目標値を差動増幅
回路16に入力して、保持枠74yを駆動制御し、この
方向の振れ補正を行う。
【0079】上述した様に振れ補正の駆動は1〜10H
z、高くても100Hzであるのに対し、入力角速度に
よって発生するコリオリの力は1KHz(回転枠11
p,11yの励振周波数にAM変調されている)の為、
帯域通過回路623で分離でき、純粋な角速度出力のみ
検出可能である。
z、高くても100Hzであるのに対し、入力角速度に
よって発生するコリオリの力は1KHz(回転枠11
p,11yの励振周波数にAM変調されている)の為、
帯域通過回路623で分離でき、純粋な角速度出力のみ
検出可能である。
【0080】また、回転枠11yにおいて角速度Ωyに
よりコリオリ力113yも発生しており、又、回転枠1
1pにおいても角速度Ωpによるコリオリ力も発生して
おり、各々保持枠74p,74yをその方向に振動させ
ようとする。しかし、各々の保持枠74p,74yはこ
の方向には軸支されて動かない事、又、フォトリフレク
タ12p,12yはこの方向には感度が無い事により、
この方向の角速度は検出しない。
よりコリオリ力113yも発生しており、又、回転枠1
1pにおいても角速度Ωpによるコリオリ力も発生して
おり、各々保持枠74p,74yをその方向に振動させ
ようとする。しかし、各々の保持枠74p,74yはこ
の方向には軸支されて動かない事、又、フォトリフレク
タ12p,12yはこの方向には感度が無い事により、
この方向の角速度は検出しない。
【0081】よって、回転枠11yで角速度Ωpを検出
して保持枠74pを駆動制御し、又、回転枠11pで角
速度Ωyを検出して保持枠74yを駆動制御し、振れ補
正を行うことが出来る。
して保持枠74pを駆動制御し、又、回転枠11pで角
速度Ωyを検出して保持枠74yを駆動制御し、振れ補
正を行うことが出来る。
【0082】以上の様に、補正光学装置と振動検出手段
を一体化し、回転枠及び平面ガラス、つまり振動する光
学要素、及び偏心光学系に加わるコリオリ力を補正光学
装置の位置検出を行う手段を兼用して検出する事で、防
振装置を格段にコンパクト、かつ、低価格に提供するこ
とが出来る。
を一体化し、回転枠及び平面ガラス、つまり振動する光
学要素、及び偏心光学系に加わるコリオリ力を補正光学
装置の位置検出を行う手段を兼用して検出する事で、防
振装置を格段にコンパクト、かつ、低価格に提供するこ
とが出来る。
【0083】又、回転枠11p,11yは互いにねじり
振動し、その振動が互いに打ち消し合って外部鏡筒に伝
搬しない為に、撮影者は上述振動による不快感を感じる
ことが無い。
振動し、その振動が互いに打ち消し合って外部鏡筒に伝
搬しない為に、撮影者は上述振動による不快感を感じる
ことが無い。
【0084】(実施の第2の形態)図3は本発明の実施
の第2の形態に係る防振装置を示す機構図であり、上記
実施の第1の形態である図1と異なるのは、圧電素子1
4pa,14pb,14ya,14ybが省かれ、回転
枠11p,11yの励振もコイル76p,76yが行っ
ている点である。
の第2の形態に係る防振装置を示す機構図であり、上記
実施の第1の形態である図1と異なるのは、圧電素子1
4pa,14pb,14ya,14ybが省かれ、回転
枠11p,11yの励振もコイル76p,76yが行っ
ている点である。
【0085】その為に、例えば、回転枠11yの対のコ
イル76yは各々別の駆動回路18a,18bに接続さ
れており(コイル76pも同様)、両コイルに同相に駆
動信号を与えると保持枠74yは110yまわりに駆動
され、逆相に与えると回転枠11yが矢印112yまわ
りに駆動される。
イル76yは各々別の駆動回路18a,18bに接続さ
れており(コイル76pも同様)、両コイルに同相に駆
動信号を与えると保持枠74yは110yまわりに駆動
され、逆相に与えると回転枠11yが矢印112yまわ
りに駆動される。
【0086】よって、振れ補正用には同相に、励振用に
は逆相に信号を作り、これらを混合してコイル76yに
与える事で、矢印110yまわりの振れ補正駆動と矢印
112y方向の振動の両者を行うことが出来る。
は逆相に信号を作り、これらを混合してコイル76yに
与える事で、矢印110yまわりの振れ補正駆動と矢印
112y方向の振動の両者を行うことが出来る。
【0087】対のフォトリフレクタ12yの出力はその
出力を加算増幅回路31で加算する事で矢印110yま
わりの振れ補正駆動成分(互いに逆相)が打ち消され、
矢印112yまわりの振動成分のみ得られる。そして、
この出力を基に図1と同様に励振手段で正帰還して自励
発振を行っている。
出力を加算増幅回路31で加算する事で矢印110yま
わりの振れ補正駆動成分(互いに逆相)が打ち消され、
矢印112yまわりの振動成分のみ得られる。そして、
この出力を基に図1と同様に励振手段で正帰還して自励
発振を行っている。
【0088】尚、励振指令信号は駆動回路18a及び反
転回路32を介して駆動回路18bに入力しており、対
のコイル76yには逆相に信号が加わり矢印112y方
向に振動を行う。
転回路32を介して駆動回路18bに入力しており、対
のコイル76yには逆相に信号が加わり矢印112y方
向に振動を行う。
【0089】差動増幅回路16は対のフォトリフレクタ
12yの出力の差をとることで同相成分である矢印11
2y方向の信号を打ち消し、矢印110yまわりの変位
のみ出力し、矢印110yまわりに公知の位置制御駆動
を行っている。
12yの出力の差をとることで同相成分である矢印11
2y方向の信号を打ち消し、矢印110yまわりの変位
のみ出力し、矢印110yまわりに公知の位置制御駆動
を行っている。
【0090】角速度の検出は、図1と同様に、矢印11
0yまわりに励振周波数で振動するコリオリ力の成分を
帯域通過回路623に入力し、同期検波する事で角速度
Ωpを求め、目標値信号を作って保持枠74pの駆動目
標値として保持枠74pの振れ補正駆動に利用し、反対
に回転枠11pの振動によりフォトリフレクタ12pが
求める角速度Ωyから保持枠74yの駆動目標値を算出
し(不図示の目標値演算回路111yより求める)、差
動増幅回路16に入力している。
0yまわりに励振周波数で振動するコリオリ力の成分を
帯域通過回路623に入力し、同期検波する事で角速度
Ωpを求め、目標値信号を作って保持枠74pの駆動目
標値として保持枠74pの振れ補正駆動に利用し、反対
に回転枠11pの振動によりフォトリフレクタ12pが
求める角速度Ωyから保持枠74yの駆動目標値を算出
し(不図示の目標値演算回路111yより求める)、差
動増幅回路16に入力している。
【0091】以上によって、圧電素子14pa,14y
a,14pb,14ybを用いなくても矢印112yま
わりに安定した自励発振制御が出来る為、メカニカルな
機構をより簡素化でき、コンパクト、かつ、信頼性の高
い防振装置となる。
a,14pb,14ybを用いなくても矢印112yま
わりに安定した自励発振制御が出来る為、メカニカルな
機構をより簡素化でき、コンパクト、かつ、信頼性の高
い防振装置となる。
【0092】(実施の第3の形態)図4は本発明の実施
の第3の形態に係る防振装置を示す機構図であり、上記
実施の第1及び第2の形態と異なり、ここでは振動検出
を、角加速度を利用して検出するようにしている。
の第3の形態に係る防振装置を示す機構図であり、上記
実施の第1及び第2の形態と異なり、ここでは振動検出
を、角加速度を利用して検出するようにしている。
【0093】図4において、保持枠74yは図1,図
3,図11と同様、公知の位置制御が行われている(差
動増幅回路16,補償回路17,駆動回路18で構
成)。
3,図11と同様、公知の位置制御が行われている(差
動増幅回路16,補償回路17,駆動回路18で構
成)。
【0094】本構成において、可変頂角プリズムを有す
るレンズ鏡筒に全く振動が加わっていない時、差動増幅
回路16の出力は一定値(殆どゼロ出力)となってい
る。
るレンズ鏡筒に全く振動が加わっていない時、差動増幅
回路16の出力は一定値(殆どゼロ出力)となってい
る。
【0095】今、レンズ鏡筒に矢印βyで示す角加速度
が加わると、保持枠74y,平面ガラス11yの慣性力
の為に軸75yまわりにトルクが発生する。このトルク
とコイル76yの電磁力の釣り合う点まで保持枠74y
は変位し、この変位は差動増幅回路16で検出可能であ
る。
が加わると、保持枠74y,平面ガラス11yの慣性力
の為に軸75yまわりにトルクが発生する。このトルク
とコイル76yの電磁力の釣り合う点まで保持枠74y
は変位し、この変位は差動増幅回路16で検出可能であ
る。
【0096】よって、可変頂角プリズムを振れ補正駆動
制御していない時(駆動制御は行っているが、振れ補正
目標値を入力していない時)には、振れによる角加速度
検出が可能である。
制御していない時(駆動制御は行っているが、振れ補正
目標値を入力していない時)には、振れによる角加速度
検出が可能である。
【0097】しかしながら、保持枠74yを振れ補正駆
動すると、この駆動によるフォトリフレクタ12yの出
力と上述した角加速度によるフォトリフレクタ12yの
出力の区別を行わないと、正確な角加速度検出は行えな
い。
動すると、この駆動によるフォトリフレクタ12yの出
力と上述した角加速度によるフォトリフレクタ12yの
出力の区別を行わないと、正確な角加速度検出は行えな
い。
【0098】ここで、振れ補正駆動により軸75yまわ
りに生ずる角加速度はコイルへの入力電圧に対するトル
クの定数Tに比例し、保持枠74yや平面ガラス11y
等の軸75yまわりの慣性モーメントJに反比例した定
数である。即ち、生ずる角加速度はコイルへの入力電圧
に比例関係となる。
りに生ずる角加速度はコイルへの入力電圧に対するトル
クの定数Tに比例し、保持枠74yや平面ガラス11y
等の軸75yまわりの慣性モーメントJに反比例した定
数である。即ち、生ずる角加速度はコイルへの入力電圧
に比例関係となる。
【0099】そこで、振れ補正を行っている時、これに
より生ずる角加速度を算出し、フォトリフレクタ12y
の出力から減算する事で、純粋に振れにより加わる角加
速度を求めることが出来る。
より生ずる角加速度を算出し、フォトリフレクタ12y
の出力から減算する事で、純粋に振れにより加わる角加
速度を求めることが出来る。
【0100】図4において、角加速度演算回路41に
は、差動増幅回路16の信号と目標値演算回路42から
の振れ補正目標値電圧を駆動角加速度発生回路43(上
述したコイル入力により発生する角加速度を算出する様
に目標値演算回路42の出力を一定比に増,減衰する)
を介した信号が入力している。即ち、角加速度演算回路
41は、フォトリフレクタ12yに発生する角加速度成
分から振れ補正駆動で生じる角加速度成分を差し引い
て、純粋な振れによる角加速度を求めるものである。
は、差動増幅回路16の信号と目標値演算回路42から
の振れ補正目標値電圧を駆動角加速度発生回路43(上
述したコイル入力により発生する角加速度を算出する様
に目標値演算回路42の出力を一定比に増,減衰する)
を介した信号が入力している。即ち、角加速度演算回路
41は、フォトリフレクタ12yに発生する角加速度成
分から振れ補正駆動で生じる角加速度成分を差し引い
て、純粋な振れによる角加速度を求めるものである。
【0101】目標値演算回路42は図1等の目標値演算
回路111pと同様であるが、2階積分して角加速度を
角度にしている点が異なる。
回路111pと同様であるが、2階積分して角加速度を
角度にしている点が異なる。
【0102】この様にして求められた目標値信号を差動
増幅回路16に入力して保持枠74yを振れ補正駆動さ
せて、この方向の振れ抑制を行う。尚、図示していない
が保持枠74pも同様の構成になっている。
増幅回路16に入力して保持枠74yを振れ補正駆動さ
せて、この方向の振れ抑制を行う。尚、図示していない
が保持枠74pも同様の構成になっている。
【0103】以上の様に可変頂角プリズムを角加速度計
として利用して防振装置を構築する事で、コンパクト、
かつ、低価格なものとすることができる。
として利用して防振装置を構築する事で、コンパクト、
かつ、低価格なものとすることができる。
【0104】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、回転枠11p,11y及び平面ガラス7
2p,72yが本発明の振動光学要素に相当し、差動増
幅回路16,帯域通過回路23,同期検波回路624が
本発明の角速度演算手段に相当し、差動増幅回路16,
補償回路17,駆動回路18が本発明の駆動手段に相当
し、加算増幅回路31,増幅回路615,移相回路61
7,駆動回路618,整流回路619,基準信号発生回
路620,比較回路621,乗算回路622が本発明の
励振手段に相当する。
形態において、回転枠11p,11y及び平面ガラス7
2p,72yが本発明の振動光学要素に相当し、差動増
幅回路16,帯域通過回路23,同期検波回路624が
本発明の角速度演算手段に相当し、差動増幅回路16,
補償回路17,駆動回路18が本発明の駆動手段に相当
し、加算増幅回路31,増幅回路615,移相回路61
7,駆動回路618,整流回路619,基準信号発生回
路620,比較回路621,乗算回路622が本発明の
励振手段に相当する。
【0105】また、角加速度演算回路41,目標値演算
回路42,駆動角速度発生回路43が本発明の変動検出
手段に相当する。
回路42,駆動角速度発生回路43が本発明の変動検出
手段に相当する。
【0106】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0107】(変形例)上記の実施の第1及び第2の形
態においては、振動角速度検出の為に、光学構成要素の
うちの一部、つまり可変頂角プリズムをレンズ鏡筒の光
軸まわりに振動させ、コリオリの力を発生させるように
しているが、その他の光学要素をも振動させ、コリオリ
の力を発生させる構成にしても良い。
態においては、振動角速度検出の為に、光学構成要素の
うちの一部、つまり可変頂角プリズムをレンズ鏡筒の光
軸まわりに振動させ、コリオリの力を発生させるように
しているが、その他の光学要素をも振動させ、コリオリ
の力を発生させる構成にしても良い。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
専用の手段を具備することなく、振動検出を行うことが
できるものである。
専用の手段を具備することなく、振動検出を行うことが
できるものである。
【0109】また、本発明によれば、安価であり、かつ
コンパクトな防振装置を提供できるものである。
コンパクトな防振装置を提供できるものである。
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る防振装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図2】図1の補正光学装置の正面及び断面を示す図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係る防振装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態に係る防振装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図5】従来の防振装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】図1の振動検出手段の一例であるサーボ角加速
度検出装置の構造を示す分解斜視図である。
度検出装置の構造を示す分解斜視図である。
【図7】図6のサーボ角加速度検出装置に具備される角
加速度検出回路の構成を示すブロック図である。
加速度検出回路の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の角加速度検出回路の具体的な構成例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図9】従来の角速度センサである振動ジャイロを示す
構成図である。
構成図である。
【図10】図9の振動ジャイロにおける同期検波及び同
期検波電圧を示す波形図である。
期検波電圧を示す波形図である。
【図11】従来の可変頂角プリズムを用いた補正光学装
置の構成を示す斜視図である。
置の構成を示す斜視図である。
11p,11y 回転枠 16 差動増幅回路 17 補償回路 18 駆動回路 19y コリオリの力 31 加算増幅回路 72p,72y 平面ガラス 615 増幅回路 617 移相回路 618 駆動回路 619 整流回路 620 基準信号発生回路 622 乗算回路 623 帯域通過回路 623 帯域通過回路 624 同期検波回路
Claims (6)
- 【請求項1】 レンズ鏡筒内の光学構成要素の少なくと
も一部を振動光学要素とし、該振動光学要素を前記レン
ズ鏡筒の略光軸まわりに振動させ、該振動光学要素に加
わるコリオリの力を検出して、前記レンズ鏡筒に加わる
振動角速度を求めることを特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 前記振動光学要素は、チルトする事でレ
ンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であり、 前記偏心光学系に加わるコリオリの力より前記レンズ鏡
筒に加わる角速度を求める角速度演算手段と、該角速度
演算手段の出力を基に前記偏心光学系をチルト駆動する
駆動手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の防
振装置。 - 【請求項3】 前記振動光学要素は、光軸方向に垂直で
互いに直交する第1,第2の軸まわりにチルトする第
1,第2の光学部材で構成される可変頂角プリズムであ
り、 前記第1,第2の光学部材を光軸まわりに互いに反対方
向にねじり振動させる励振手段と、前記第1,第2の軸
まわりの前記第1,第2の光学部材の変動を検出する変
動検出手段と、前記第1,第2の光学部材を各々第1,
第2の軸まわりに回転駆動させる駆動手段とを設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の防振装置。 - 【請求項4】 レンズ鏡筒内の光学要素に加わる角加速
度を検出して、該レンズ鏡筒に加わる振動を検出する防
振装置。 - 【請求項5】 前記光学要素は、チルトする事で前記レ
ンズ鏡筒の光軸を偏心させる偏心光学系であり、 角加速度の検出を前記偏心光学系のチルト状態で検出す
る変動検出手段と、該変動検出手段からの信号を基に前
記偏心光学系をチルト駆動する駆動手段とを設けたこと
を特徴とする請求項4記載の防振装置。 - 【請求項6】 前記変更検出手段は、前記駆動手段に入
力される目標値と前記偏心光学系のチルト状態の関係よ
り、角加速度を演算する手段を具備したことを特徴とす
る請求項5記載の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12629496A JPH09292641A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12629496A JPH09292641A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292641A true JPH09292641A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14931653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12629496A Pending JPH09292641A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09292641A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005338721A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Pentax Corp | 像ブレ補正装置 |
JP2005345503A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Pentax Corp | 像ブレ補正装置 |
JP2007150996A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カメラ付き映像撮影記録装置 |
JP2012256077A (ja) * | 2012-09-20 | 2012-12-27 | Canon Inc | 像振れ補正装置及びそれを具備する光学機器、撮像装置、ならびに像振れ補正装置の制御方法 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP12629496A patent/JPH09292641A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005338721A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Pentax Corp | 像ブレ補正装置 |
JP2005345503A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Pentax Corp | 像ブレ補正装置 |
JP4612344B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2011-01-12 | Hoya株式会社 | 像ブレ補正装置 |
JP4624003B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2011-02-02 | Hoya株式会社 | 像ブレ補正装置 |
JP2007150996A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カメラ付き映像撮影記録装置 |
JP2012256077A (ja) * | 2012-09-20 | 2012-12-27 | Canon Inc | 像振れ補正装置及びそれを具備する光学機器、撮像装置、ならびに像振れ補正装置の制御方法 |
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