JP3141039B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP3141039B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、像振れを補正するた
めの補正光学手段を備えた防振装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、スチルカメラやビデオカメラ等の
撮影装置の自動化が進み、自動露出や自動焦点調節機構
などを備えたものが広く実用化されており、また、装置
全体の振れに起因する像振れを自動補正する振れ補正
(防振)機能を実現する技術もいくつか実用化されてい
る。
【0003】これらの防振機能を有する装置は、一般
に、装置全体の振れを検出する振れ検出手段と、前記振
れに起因する像振れを補正する像振れ補正手段と、該像
振れ補正手段を駆動する駆動手段と、前記振れ検出手段
の出力に応じて振れ補正量を算出し、前記駆動手段の駆
動制御を行う制御手段とから構成されている。
【0004】上記振れ検出手段としては、角加速度計、
角速度計、或は、角変位計等が用いられ、上記像振れ補
正手段としては、二枚のガラス板を変形自在の蛇腹状の
弾性フィルムで結合し、その内部に高屈折率の液体を封
入した可変頂角プリズム等が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、周辺
温度が変化することによって、同様の像ぶれ補正制御を
行ったとしても同様の補正動作が行われないことがあ
る。例えば像振れ補正手段として上記の可変頂角プリズ
ムを用いた場合、該可変頂角プリズムの構成要素である
内部液体の粘度は、周囲温度が高いときは低くなり、低
いときは高くなる。また、同じく構成要素である蛇腹状
の弾性フィルムの弾性は、周囲温度が高いときは小さ
く、低いときは大きくなる。
【0006】したがって、上記制御手段の特性が温度に
よらず一定であるなら、周辺温度が低い場合には、系の
ル−プゲインが低下して振れの補正残りが増え、画面上
の像振れが目立ち易くなるとともに、応答速度が落ちる
ために防振帯域が狭まり、比較的高い周波数の振れが補
正できなくなる。また、周囲温度が高い場合には、系の
減衰係数が小さくなるために共振周波数における共振値
が高くなり、発振気味となり、制御の安定性が損なわれ
るといった問題点があった。
【0007】本発明の目的は、上記の点に鑑み、その時
の使用環境温度に依らず、常に最適な像振れ補正を行う
ことのできる防振装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、装置の振れを検出する
振れ検出手段と、前記振れに起因する像振れを補正する
ための補正光学手段と、該補正光学手段を駆動する駆動
手段と、前記振れ検出手段からの信号を少なくとも用い
た所定の演算を行うことにより前記駆動手段を動作させ
るための駆動信号を求める演算手段とを備えた防振装置
であって、周辺温度を検出する温度検出手段と、前記演
算手段による演算に用いられる温度毎のパラメータを記
憶する記憶手段と、前記温度検出手段にて検出される温
度に対応する前記温度毎のパラメータを前記記憶手段よ
り選択する選択手段とを有する防振装置とするものであ
る。また、同じく、上記目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、像振れを補正するための補正光学手
段と、該補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記補正
光学手段の変位を検出する変位検出手段と、該変位検出
手段からの信号を少なくとも用いた所定の演算を行うこ
とにより前記駆動手段を動作させるための駆動信号を求
める演算手段とを備えた防振装置であって、周辺温度を
検出する温度検出手段と、前記演算手段による演算に用
いられる温度毎のパラメータを記憶する記憶手段と、前
記温度検出手段にて検出される温度に対応する前記温度
毎のパラメータを前記記憶手段より選択する選択手段と
を有する防振装置とするものである。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0011】図1及び図2は本発明の第1の実施例にお
ける防振装置を示す図である。
【0012】図1において、2a,2bは対向する二枚
のガラス板であり、これとその外周を封止する蛇腹状の
弾性フィルム3とによって密封された空間に高屈折率の
液体1(図示せず)が満たされており、これらによって
可変頂角プリズムが構成される。
【0013】この可変頂角プリズムは、枠体4a,4b
に挟持され、各ガラス板2a,2bがピッチ軸5a,ヨ
−軸5b回りに回動自在になるように保持されている。
前側の枠体4aにはその一端に偏平形コイル6aが固着
されており、その両面に対向して永久磁石7a並びに継
鉄8a,9aが配置され、閉じた磁気回路を構成してい
る。この枠体4aのコイル6aの対称位置にはスリット
10aを有する腕部11aがあり、その両側には発光素
子12a並びに受光素子13aが対向して配置されてお
り、発光素子12aから発射された光束がスリット10
aを透過した後に受光素子13aへ照射されるようにな
っている。
【0014】ここで、発光素子12aは例えばIRED
等の赤外発光素子であり、受光素子13aは例えば受光
した光束のスポットの位置によって出力が変化するPS
D等の光電変換素子である。
【0015】また、図では省略するが、ヨ−側にもそれ
ぞれ偏平型コイル6b,永久磁石7b,継鉄8b,9
b,スリット10b,腕11b,発光素子12b,受光
素子13bが配置され、ピッチ側の動作と同様に機能す
る。
【0016】14は装置内部の温度を検出するSiIC
センサなどの感温素子である。15a,15bは装置全
体のピッチ方向,ヨ−方向の振れ量を検出できるよう該
装置に取り付けられた振れ検出器である。16は、A/
Dコンバ−タ,D/Aコンバ−タ,CPU,メモリ等で
構成され、システムを制御する制御回路である。17は
制御回路16の指令に従ってコイル6a,6bに電流を
供給するコイル駆動回路である。
【0017】図2は、上記振れ検出器15a,15bの
内部構成を示す図である。
【0018】図2において、151は外筒であり、その
内部には高比重の液体152が満たされており、この液
体152中には、感知羽根153が保持腕154の軸1
55回りに回動自在に保持されている。
【0019】前記感知羽根153の中心付近にはスリッ
ト上の反射面156が設けられている。また、外筒15
1の外側には反射面156に向けて発光素子157及び
受光素子158が配置され、発光素子157から発射さ
れた光束が反射面156で反射され、受光素子158の
受光面へ照射されるようになっている。
【0020】ここで、発光素子157は例えばIRED
等の赤外発光素子であり、受光素子158は例えば受光
した光束のスポットの位置によって出力が変化するPS
D等の光電変換素子である。
【0021】次に、上記構成における動作を順を追って
説明する。
【0022】撮影装置を保持する手の振れ等の原因で装
置全体に振れが生じた場合、振れ検知器15a,15b
内部の外筒151,保持腕154,発光素子157及び
受光素子158は本体と一体となって振れる。しかし、
内部の高比重液体152,感知羽根153及びその中央
部に設けた反射面156は自らの慣性のために、絶対座
表に対して静止しようとする。そのため、外筒151と
感知羽根153との間には振れ量に応じた相対角が生
じ、この相対角によって、発光素子157から発射され
反射面156で反射した光束が受光素子158の受光面
上に形成するスポットの位置に変化が生じ、この変化量
に応じた信号が受光素子158から出力される。
【0023】したがって、受光素子158の出力、すな
わち振れ検出器15a,15bの出力は、それぞれの軸
5a,5b回りの振れの大きさを示す値の信号となる。
【0024】この振れ信号は図1に示す制御回路16に
入力され、ここで適切な乗数を乗じられて、可変頂角プ
リズムでこの振れを取除くために必要な頂角の大きさが
算出される。
【0025】一方、対向するガラス板2a,2bの軸5
a,5b回りの回転角、すなわち可変頂角プリズムのピ
ッチ,ヨ−方向の頂角の変動は、発光素子12a,12
bから発射された光束が、対向するガラス板2a,2b
と一体に回転する枠体4a,4bの腕11a,11bに
取付けられたスリット10a,10bを透過して受光素
子13a,13bに照射する時の受光面上のスポット位
置の移動を生じることになる。この受光素子13a,1
3bはそのスポットの移動量、すなわち可変頂角プリズ
ムの頂角の大きさに応じた出力を制御回路16へ伝達す
る。
【0026】制御回路16は、さきに述べた計算された
頂角の大きさと、現時点での頂角の大きさとの差を計算
し、これに所定の増幅率を乗じたものをコイル6a,6
bの駆動指令信号としてコイル駆動回路17へ伝達す
る。このコイル駆動指令信号を受けるコイル駆動回路1
7は該信号に応じた駆動電流をコイル6a,6bに通電
し、コイル駆動力を発生する。
【0027】可変頂角プリズムはこのコイル駆動力によ
って軸5a,5b回りに回転運動を行い、前述の計算さ
れた頂角の大きさに一致するように変形する。すなわ
ち、可変頂角プリズムは振れを修正するように計算され
た頂角の値を基準信号とし、現在の頂角の値をフィ−ド
バック信号とするフィ−ドバック制御則によって振れの
補正制御を行うように構成されている。
【0028】 ところが、ここで周囲温度が常温よりも
低い場合は、内部液体の粘度は高くなり、蛇腹状の弾
性フィルム3の弾性は大きくなる。従って、上記制御回
路16での増幅率を温度によらず一定とした場合は、既
に述べたように、低温時には弾性フィルム3の弾性が大
きくなるために一定の駆動力を与えた場合でも変位量は
小さくなる為、振れを完全に補正しきれなくなり、補正
残りが増え、画面上の像振れが目立ち易くなるととも
に、内部液体の粘度が大きくなるために粘性抵抗が増
え、応答速度が落ち、高い周波数の駆動信号に追随でき
なくなり、高い周波数の振れが補正できなくなる。ま
た、周囲温度が常温より高い場合は、内部液体の粘度
は低くなり、蛇腹状の弾性フィルム3の弾性は小さくな
る。そのため、一定の駆動力を与えた場合でも変位量は
大きくなり、しかも内部液体の粘度が低いためにダン
ピングが弱くなって共振周波数における共振値が高くな
って発振気味となり、場合によっては特定周波数で発振
を生じて画面が常時微震動してしまうような結果を引き
起してしまうこともある。
【0029】そこで、この実施例では、予め撮影開始時
に周囲温度を感温素子14により検知し、それに応じた
電圧信号を制御回路16はA/Dコンバ−タを介して取
り込む。そして、制御回路16は、この電圧信号に基づ
いて、もし温度が低い時は、常温の時よりも上記の増幅
率を大きくし、計算された頂角の大きさと実際の頂角の
大きさの差が小さいときでも大きな駆動司令信号を発生
するようにして、大きくなった弾性フィルム3の弾性に
打勝って所定の角度まで傾けるようにして、補正残りの
増加を防ぐようにする。逆に、もし温度が高い時は、常
温の時よりも上記の増幅率を小さくし、制御系の発振を
防ぎ、画面上に微震動が生じないようにする。
【0030】これによって、周囲温度の変化によって可
変頂角プリズムの構成要素の物理的特性が変化した場合
でも、その影響を打消すように制御できるので、防振上
の不具合をなくすことができる。
【0031】図3は上記制御回路16をマイクロコンピ
ュ−タにより構成した場合における動作を示すフロ−チ
ャ−トである。
【0032】 本プログラムはビデオカメラのメインス
イッチが投入される毎に起動され、メインスイッチの切
断によって終了する。前記メインスイッチが投入される
と、ステップ161からの動作を開始する。 [ステップ161] 装置内部の温度に応じた信号Tp
を感温素子14からA/Dコンバ−タを介して取り込
み、ステップ162へ進む。 [ステップ162] 各温度に適した増幅率K1 ,K2
が予め記憶されているテ−ブル上より、この時の温度信
号Tpに対応する増幅率K1 及びK2 を選択(参照)
し、増幅率K1 ,K2 を決定する。 [ステップ163] メインスイッチの状態を判別し、
OFFであれば本プログラムを終了する。又、ONのま
まならばステップ164ヘ進む。 [ステップ164] 防振スイッチ(AS−sw)の状
態をチェックし、ONであればステップ165以下の防
振動作へと進み、OFFであればステップ171以下の
非防振動作へと進む。 [ステップ165] ヨ−側の振れ検出器15bからの
検出値(振れ信号)をA/Dコンバ−タを介して取込ん
でカメラ本体の振れ角度θyとし、更にヨ−側の頂角で
ある受光素子13bの出力をA/Dコンバ−タを介して
取込み可変頂角プリズム頂角αyとする。 [ステップ166] 予めわかっている屈折率ndの値
から、現在のカメラ本体の振れ角度θyを、可変頂角プ
リズムの光軸の屈折により補正するのに必要な頂角の値
を目標値として、次式 θy/(nd−1) で計算し、この目標値と現在の可変頂角プリズムの頂角
αyとの差に上記テ−ブルより選択した増幅率K1 を乗
じてコイル駆動信号 εy=K1 *{θy/(nd−1)−αy} を算出する。 [ステップ167] このコイル駆動信号εyを出力ポ
−トに出力し、D/Aコンバ−タを介してコイル駆動回
路17に伝達する。 [ステップ168] 今度はピッチ側の振れ検出器15
からの検出値をA/Dコンバ−タを介して取込んでカ
メラ本体の振れ角度θpとし、更にピッチ側の頂角であ
る受光素子13aの出力をA/Dコンバ−タを介して取
込み可変頂角プリズム頂角αpとする。 [ステップ169] 予めわかっている屈折率ndの値
から、現在のカメラ本体の振れ角度θpを、可変頂角プ
リズムの光軸の屈折により補正するのに必要な頂角の値
を目標値として、次式 θp/(nd−1) で計算し、この目標値と現在の可変頂角プリズムの頂角
αpとの差に上記テ−ブルより選択した増幅率K1 を乗
じてコイル駆動信号 εp=K1 *{θp/(nd−1)−αp} を算出する。 [ステップ170] このコイル駆動信号εpを出力ポ
−トに出力し、D/Aコンバ−タを介してコイル駆動回
路17に伝達する。
【0033】以上の一連の動作によって、カメラ本体の
振れに対して可変頂角プリズムの頂角が所定の値だけ傾
いて自動的に振れが補正され像振れのない、良好な画像
が得られる。
【0034】また、この際装置内部の温度が常温よりも
高いか又は低くて、可変頂角プリズムの構成要素の物理
的特性が異なる場合であっても、ステップ162によっ
てその時の温度に応じた増幅率K1 がテ−ブルにより選
択されて計算に用いられるので、温度による影響は打消
される。
【0035】 上記のステップ164において防振スイ
ッチがOFFであった場合には、前述した様にステップ
171以下の非防振動作へと進む。 [ステップ171] ヨ−側の頂角である受光素子13
の出力をA/Dコンバ−タを介して可変頂角プリズム
の頂角αyとして取り込む。 [ステップ172] 上記可変頂角プリズムの頂角αy
に前述のテ−ブルより選択した増幅率K2 を乗じてコイ
ル駆動信号εyを次式 εy=−K2 *αy にて算出する。 [ステップ173] このコイル駆動信号εyを出力ポ
−トに出力し、D/Aコンバ−タを介してコイル駆動回
路17に伝達する。 [ステップ174] 今度はピッチ側の頂角である受光
素子13aの出力をA/Dコンバ−タを介して可変頂角
プリズムの頂角αpとして取り込む。 [ステップ175] 上記可変頂角プリズムの頂角αp
に前述のテ−ブルより選択した増幅率K2 を乗じてコイ
ル駆動信号εpを次式 εp=−K2 *αp にて算出する。 [ステップ176] このコイル駆動信号εpを出力ポ
−トに出力し、D/Aコンバ−タを介してコイル駆動回
路17に伝達する。
【0036】以上の一連の動作によって、防振スイッチ
がOFFである場合においても、可変頂角プリズムを中
立位置に常時保持し、光軸の屈折が生じないようにする
ものである。
【0037】なお、上記実施例では、感温素子14から
の温度信号Tpの取込みを、装置の電源が投入された直
後に一回だけ行う例について述べたが、電源が投入され
てから一回の撮影動作が終了するまでの短い時間内に温
度の急激な変化がある場合を想定して、一定時間毎に温
度信号Tpを取込んで増幅率K1 ,K2 を修正するよう
にしてもよいのは云うまでもない。
【0038】 図4は本発明に関する参考技術例におけ
る防振装置を示す図である。
【0039】 この参考技術例では、温度補償機能を、
本発明の第1の実施例における感温素子14とマイクロ
コンピュ−タより成る制御回路16の組合せで行うので
はなく、自動利得調整器を用いて行うものである。
【0040】図4において、18aは振れ検出器15か
らの検出信号を所定の拡大率で増幅をする第1の増幅回
路である。19aは受光素子13aからの検出信号、即
ち可変頂角プリズムの頂角の値を所定の拡大率で増幅す
る第2の増幅回路である。
【0041】ここで、第1の増幅回路18aと第2の増
幅回路19aの利得の比は、カメラの振れによる像振れ
を取り去るように定められている。
【0042】20aは第1の増幅回路18aの出力と第
2の増幅回路19aの出力との差に応じた信号を出力す
る減算回路である。21aは、その内部に例えば感温素
子の一種であり、温度上昇とともに抵抗値が減少するN
TCサ−ミスタ等が含まれ、温度が高いときは「1」以
下のゲインを持ち、温度が低い時は「1」以上のゲイン
となるように構成された温度補償回路である。22aは
温度補償回路21aの出力に比例した電流をコイル6に
供給する第3の増幅回路である。
【0043】 尚、図4には図示していないが、ヨー
の制御系として、第1の増幅回路18b,第2の増幅回
路19b,減算回路20b,温度補償回路21b、及
び、第3の増幅回路22bが配置されることになる。
【0044】上記のような構成をとる事によって、装置
内部の温度が変化した場合であっても、温度補償回路2
1aが自動的にル−プゲインを調整するので、もし温度
が高い時は、常温の時よりもル−プゲインが抑制される
ので発振が回避される。又逆に、もし温度が低い時は、
常温の時よりもル−プゲンが増大されるので補正残りの
増大や帯域幅の減少が回避される。
【0045】したがって、周囲温度が変化して可変頂角
プリズムの物理的特性が変化してもそれによって生じる
制御系の不具合を回避できるので、どの温度下において
も画面上には像振れのない良好な映像が得られる。
【0046】 図1〜3に示された本発明の実施例によ
れば、周囲温度の変化によって可変頂角プリズムの構成
要素の物理的特性が変化しても、温度補償機能を付加し
てその影響を打消すように制御するようにしている為、
防振上の不具合をなくすことができ、完全な振れ補正が
可能となり、像振れの無い良好な映像を与えることがで
きる。 (発明と実施例の対応) 以上の実施例において、振れ検出器15a,15bが本
発明の振れ検出手段に、可変頂角プリズムが本発明の補
正光学手段に、偏平形コイル6a,6b、永久磁石7
a,7b及び継鉄8a,8bが本発明の駆動手段に、
御回路16内のメモリが本発明の記憶手段に、振れ角度
θy,θpが請求項1記載の本発明における振れ検出手
段からの信号に、図3のステップ165〜170を実行
する制御回路16の機能部分が請求項1記載の本発明の
演算手段に、感温素子14が本発明の温度検出手段に、
増幅率K1 が請求項1記載の本発明におけるパラメータ
に、図3のステップ162を実行する制御回路16の機
能部分が本発明の選択手段に、可変頂角プリズムの頂角
αy,αpが請求項2記載の本発明における変位検出手
段からの信号に、図3のステップ165〜170又はス
テップ171〜176を実行する制御回路16の機能部
分が請求項2記載の本発明の演算手段に、増幅率K1
はK2 が請求項2記載の本発明におけるパラメータに、
それぞれ相当する。
【0047】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、その時の使用環境温度に依らず、常に最適な像振れ
補正を行うことのできる防振装置を提供できるものであ
る。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における防振装置の概略
構成を示す図である。
【図2】図1の振れ検出器の構成例を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の制御回路の動作を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図4】 本発明に関する参考技術例における防振装置
の概略構成を示す図である。
【符合の説明】
2a,2b ガラス板 3 弾性フィルム 14 感温素子 15a,15b 振れ検出器 16 制御回路 17 コイル駆動回路 18a 第1の増幅回路 19a 第2の増幅回路 20a 減算回路 21a 温度補償回路 22a 第3の増幅回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れに起因する像振れを補正するための補正光学手
    段と、該補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記振れ
    検出手段からの信号を少なくとも用いた所定の演算を行
    うことにより前記駆動手段を動作させるための駆動信号
    を求める演算手段とを備えた防振装置であって、周辺温
    度を検出する温度検出手段と、前記演算手段による演算
    に用いられる温度毎のパラメータを記憶する記憶手段
    と、前記温度検出手段にて検出される温度に対応する前
    記温度毎のパラメータを前記記憶手段より選択する選択
    手段とを有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 像振れを補正するための補正光学手段
    と、該補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記補正光
    学手段の変位を検出する変位検出手段と、該変位検出手
    段からの信号を少なくとも用いた所定の演算を行うこと
    により前記駆動手段を動作させるための駆動信号を求め
    る演算手段とを備えた防振装置であって、周辺温度を検
    出する温度検出手段と、前記演算手段による演算に用い
    られる温度毎のパラメータを記憶する記憶手段と、前記
    温度検出手段にて検出される温度に対応する前記温度毎
    のパラメータを前記記憶手段より選択する選択手段と
    有することを特徴とする防振装置。
JP03339364A 1991-11-29 1991-11-29 防振装置 Expired - Fee Related JP3141039B2 (ja)

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