JP3170522B2 - 像ぶれ補正装置 - Google Patents

像ぶれ補正装置

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JP3170522B2 JP19453392A JP19453392A JP3170522B2 JP 3170522 B2 JP3170522 B2 JP 3170522B2 JP 19453392 A JP19453392 A JP 19453392A JP 19453392 A JP19453392 A JP 19453392A JP 3170522 B2 JP3170522 B2 JP 3170522B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、撮影レンズの光軸を
偏心させる補正光学手段を備えた像ぶれ補正装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ装置を用いて撮影を行う
際、被写体がカメラに近い時には被写体総てをストロボ
照射出来ない事があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これについて図20を
用いて説明する。
【0004】これは、図20に示す様に、カメラ31の
撮影範囲34とストロボ装置32の照射範囲33にズレ
が有り、被写体が35の位置に居る時には、撮影範囲3
4総てを照射範囲33がカバーしているが、被写体が3
6の位置に居る時(至近状態)には、撮影範囲34の中
で照射範囲33が届かない部分(以下ケラレと記す)が
生じるからである。又、このケラレは、ズームによりレ
ンズの焦点距離が短くなる程(例えば、ズームワイドで
焦点距離50mmから焦点距離35mmに変更)大きく
なってゆくのは容易に理解出来よう。勿論、至近状態時
には撮影範囲34総てを照射範囲33がカバーする様に
照射角を広げる(二点鎖線37)事でこのケラレの問題
は解決できるが、この様に照射角を広げると、撮影範囲
に対して照射範囲が広くなりすぎてストロボ光量を無駄
に使っていることになってしまう、言換えると、ストロ
ボ光を有効に利用することができないと言う問題があっ
た。
【0005】 本発明の目的は、被写体の距離や撮影画
角に関係なく、常にストロボ光を有効に利用することの
できる像ぶれ補正装置を提供することである。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明は、撮影レンズ、及び該撮影レンズの光軸
に垂直な方向に該撮影レンズから離れて配置されるスト
ロボ装置と共に用いられる像ぶれ補正装置であって、
ぶれを補正するために前記撮影レンズの光軸に対して偏
心する補正光学手段と、補正光学手段を偏心駆動する
駆動手段と、フォーカス情報出力回路から出力される前
記撮影レンズのフォーカス情報と、ズーム情報出力回路
から出力される前記撮影レンズのズーム情報の、少なく
とも一方の情報に基づいて、前記補正光学手段の偏心中
心を変更するための信号を前記駆動手段へ出力する制御
手段とを有する像ぶれ補正装置とするものである。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例におけるカメ
ラに好適に用いられるストロボ照射範囲制御装置の構成
を示す図であり、補正レンズ11は光軸と直交する方向
(ピッチ方向12p)に自在に駆動可能である。以下に
その構成を示す。
【0011】図1において、補正レンズ11を保持する
固定枠13は、ポリアセタール樹脂(以下POMと記
す)等のすべり軸受14pを介してピッチスライド軸1
5p上を摺動出来る様になっている。又、固定枠13は
ピッチスライド軸15pと同軸のピッチコイルバネ17
pに挟まれており、中立位置付近に保持される。ピッチ
スライド軸15pは第1の保持枠16に取り付けられて
いる。
【0012】固定枠13に取付けられたピッチコイル1
8pはピッチマグネット19pとピッチヨーク110p
で構成される磁気回路中に置かれており、電流を流すこ
とで前記固定枠13がピッチ方向12pに駆動されるこ
とになる。又、ピッチコイル18pにはピッチスリット
111pが設けられており、発光素子112p(赤外発
光ダイオードiRED)と受光素子113p(半導体位置検
出素子PSD)の関連により、固定枠13のピッチ方向
12pの位置検出を行う。
【0013】図1において、受光素子113pの出力を
増幅器115pで増幅して図示の様な各回路(後述)を
介してコイル(ピッチコイル18p)に入力すると、固
定枠13が駆動されて受光素子113pの出力が変化す
る。ここでピッチコイル18pの駆動方向(極性)を受
光素子113p出力が小さくなる方向にすると、閉じた
系(閉ループ)が形成され、受光素子113pの出力が
ほぼゼロになる点で安定する。
【0014】なお、補償回路116pは図1の系をより
安定化させる回路であり、加算回路119pは増幅器1
15pと入力される指令信号118pを加算する回路で
あり、駆動回路117pはピッチコイル18pの印加電
流を補う回路である。
【0015】上記の様な系に外部から指令信号118p
を与えると、補正レンズ11はピッチ方向12pに該指
令信号118pに極めて忠実に駆動される。
【0016】図2は補正レンズ11を駆動する先の各回
路より成る駆動手段をより詳細に示した図であり、ここ
ではピッチ方向12pについてのみ説明する。
【0017】電流ー電圧変換アンプ119a,119b
は発光素子112pにより受光素子113p(抵抗R
1,R2より成る)に生じる光電流を電圧に変換し、差
動アンプ120は各電流ー電圧変換アンプ119a,1
19bの差を求めるものであり、この差信号が補正レン
ズ11のピッチ方向12pの位置を表す。以上、電流ー
電圧変換アンプ119a,119b、差動アンプ120
及び抵抗R3〜R10にて図1の増幅器115pを構成
している。
【0018】アンプ121は指令信号118pを、前記
差動アンプ120の差信号に加算するもので、抵抗R1
1〜R14とで図1の加算回路119pを構成してい
る。
【0019】抵抗R123,124及びコンデンサ12
5は公知の位相進み回路であり、これが図1の補償回路
116pに相当し、系を安定化させている。
【0020】前記加算回路119pの出力は補償回路1
16pを介して駆動アンプ122へ入力し、ここでピッ
チコイル18pの駆動信号が生成され、補正レンズ11
が変位する。該駆動アンプ122、抵抗R17及びトラ
ンジスタTR1,TR2にて図1の駆動回路117pを
構成している。
【0021】加算アンプ126は電流ー電圧変換アンプ
119a,119bの出力の和(受光素子113pの受
光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ127
はこれにしたがって発光素子112pを駆動する。以
上、加算アンプ126,駆動アンプ127、抵抗R18
〜R22及びコンデンサC2により発光素子112pの
駆動回路を構成している(図1では不図示)。
【0022】上記の発光素子112pは温度等に極めて
不安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ1
20の位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって発光素子112p
を制御すれば、位置感度が変化する事は無い。
【0023】図3は前記ストロボ照射範囲制御装置を可
変頂角プリズムにて構成した場合の構造を示す図であ
る。
【0024】図3において、128は屈折率の高い、例
えばシリコン系の液体であり、2枚の平面ガラス129
pとポリエチレンフィルム130により気泡なく封じら
れている。平面ガラス129pはピッチ保持枠131p
で保持され、又、このピッチ保持枠131pはピッチ軸
132p回りに回転可能に軸止されている。
【0025】ピッチ保持枠131pにはピッチコイル1
33pが設けられており、これらコイルは固定されたピ
ッチマグネット134p、ピッチヨーク135pで形成
される閉磁路中に置かれる為、ピッチコイル133pに
電流を流す事で、ピッチ保持枠131pは各々ピッチ軸
回りに回転駆動される。
【0026】又、ピッチ保持枠131pの腕136pに
は各々変位検出受光素子137pが取付けられており、
これらは固定された赤外発光素子138pから孔139
pを通して照射される絞られた光線により、ピッチ軸1
32p回りの回転検出を行う。この変位検出受光素子1
37pとピッチコイル133pの間にも公知の位置制御
が行われており、これについてはスライド式の補正光学
機構で述べた為、説明は省く。
【0027】以上の様な構成において、ピッチ保持枠1
31pがピッチ軸回りに回転し、平面ガラス129pが
ピッチ軸132p回りに傾くと、屈折率の高い液体12
8内を通る光線は矢印140pの方向に偏心させられ
る。
【0028】このような可変頂角プリズムの最大の特徴
は、光軸方向の可変頂角プリズム前後がどのような光学
系であっても光軸の偏心が可能なことであり、例えばど
のようなレンズの前面に取り付けられても光軸の補正が
可能なことである。
【0029】以上説明したいずれかのストロボ照射範囲
制御装置を備えたカメラにおいて、ストロボ装置を使用
して撮影する場合について、図4及び図5を用いて説明
する。なお、図20と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0030】図4は、被写体が35の標準位置(例えば
カメラから1.2m離れた位置)にある時の撮影例であ
り、この時、カメラの公知のAF情報算出回路21では
被写体が至近でないことのAF情報を算出するため、駆
動手段22へは何等出力せず、よって補正光学系23
(例えば補正レンズ11)は該駆動手段22にて駆動さ
れることは無く、従来通りにて撮影が行われる。
【0031】一方、図5に示す様に被写体が36の至近
位置の場合には、AF情報算出回路21では被写体が至
近にあることのAF情報を算出するため、このAF情報
に相当する補正光学系23の偏心信号を駆動手段22に
伝達する。これにより、駆動手段22はこの偏心信号に
基づいて補正光学系23を撮影光軸38とストロボ光軸
37の成す角θが大きくなる様に偏心させる。
【0032】上記のカメラはTTLファインダの為、撮
影光軸38が偏心させられても、被写体を構図に収める
為に撮影者は無意識にカメラを斜めに傾ける。故に、ス
トロボ装置32は被写体に対して相対的に下向に照射範
囲が変更された事になり、至近においても被写体(フィ
ルム面に写る範囲)全域をストロボ光がカバーする事に
なる。
【0033】したがって、ストロボ装置32を用いての
至近撮影でも、ストロボ光のケラレを生ずる事は無く、
更に、従来例の様に至近でのストロボ光のケラレを無く
す為にストロボ照射角を広げてしまい、ストロボの有効
利用がなされない(効率が落ちる)事はなくなる。
【0034】尚、以上の説明において、補正光学系23
はアクチュエータにより自動的に駆動されていたが、こ
れはAF用の駆動力を伝達して駆動させてもよい(例え
ばAF駆動モータが補正光学手段と連結している)。
【0035】(第2の実施例)図6は本発明の第2の実
施例におけるカメラの要部構成を示すブロック図であ
る。
【0036】この第2の実施例では、上記のAF情報に
加え、ズーム情報出力回路24からのズーム情報とスト
ロボ情報出力回路25からのストロボ撮影時であること
の情報に基づいて駆動手段22への偏心信号を演算回路
26にて算出し、これを駆動手段22に伝達して補正光
学系23を駆動しようとするものである。
【0037】つまり、前述した様にストロボ光のケラレ
は特にズームワイド(例えば焦点距離35mm)且つ至
近の時、最も大きくなる為、その様な時は補正光学系2
3を大きく動かし、一方、ズームテレ(例えば焦点距離
100mm)且つ至近の時は撮影画角が狭くなる為、ス
トロボ光のケラレは少なく、補正光学系23は僅かに動
かすようにする。又、ストロボ装置32を使用しない時
には、ストロボ情報出力回路25よりその旨の情報が演
算回路26へ入力されるため、演算回路26は偏心信号
の算出は行わず、駆動手段22へは何等出力しない。よ
って、この場合には補正光学系23は駆動されない。
【0038】以上の構成にすると、頻繁に補正光学系2
3が駆動される事が無くなる為、補正光学機構にての省
電力化が図れる。
【0039】なお、上記の各実施例においては、図4及
び図5に示すように、ストロボ装置32の光軸37と撮
影光軸38は紙面を含む平面内にある場合を想定してい
る為、補正光学系23をこの平面内(紙面を含み、撮影
光軸38と直交する方向)に駆動させていたが、図7に
示す様に、ストロボ光軸37と撮影光軸38が斜めの時
は、この2光軸を含む平面内に撮影光軸を偏心させる必
要があり、光軸は矢印27の方向に偏心させられる。そ
の為には補正光学系23は矢印211の方向に駆動さ
れ、又、図8の様にストロボ照射範囲制御装置が可変頂
角プリズム210より成る場合も同様に、矢印28方向
に回転して矢印27方向の偏心を行うことになる。
【0040】上記図7及び図8に示すカメラは、外部フ
ァインダカメラの例であるが、この場合撮影光軸38の
偏心を撮影者に知らせる為には、ファインダ内のフレー
ム枠が切り代わったり、又、図7の様にファインダ光路
にも補正光学系29を設ける事、或いは、可変頂角プリ
ズム210の補正範囲内の後ろ側にファインダ窓212
を設ける事で対処する。
【0041】(第3の実施例)この第3の実施例では、
以上説明したストロボ照射範囲制御の機能を備えた他、
同様に撮影光軸を偏心させる事で、手振れの抑制を行う
防振機能をも兼ね備えたカメラを想定している。
【0042】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0043】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0044】ここで、角変位検出装置を用いた防振シス
テムについて、図9を用いてその概要を説明する。
【0045】図9の例は、図示矢印61方向のカメラ縦
振れ61p及びカメラ横振れ61yに由来する像振れを
抑制するシステムの図である。
【0046】同図中、62はレンズ鏡筒、63p,63
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ角変位を検
出する角変位検出装置で、それぞれの角変位検出方向を
64p,64yで示してある。65p,65yは演算回
路であり、角変位検出装置63p,63yからの信号を
演算して補正光学系駆動信号に変換する。そしてこの信
号により補正光学機構66(67p,67yは各々その
駆動部、68p,68yは補正光学位置検出センサ)を
駆動させて像面69での安定を確保する。
【0047】図10乃至図14は前記振動センサとして
の角変位検出装置の構成例を示すものであり、以下これ
らの図を用いて説明する。
【0048】図10乃至図13において、51は装置を
構成する各部品を取付ける地板、52は内部に後述の浮
体53及び液体54を封入した室をもつ外筒である。5
3は軸53a回りに回転自在に後述の浮体保持体55に
より保持された浮体で、突起53bにはスリット状の反
射面が形成されており、永久磁石から成る材料にて構成
されて上記軸53a方向に着磁されている。又、この浮
体53は軸53a回りの回転バランス及び浮力バランス
がそれぞれとられたものとして構成されている。
【0049】55は後述のピボット軸受56を介して浮
体53を保持した状態で外筒52に固定されている浮体
保持体である。57は地板51に取付けられたコの字形
状のヨークで、浮体53と共に閉磁路を形成している。
514は巻線コイルで、浮体53とヨーク57の間に配
置されて外筒52と固定関係に設けられている。58は
通電により光を発生する発光素子(iRED)であり、地板5
1に取付けられている。59は受ける光の位置によって
出力の変化する受光素子(PSD)であり、地板51に
取付けられている。そして、これら発光素子58及び受
光素子59が上記浮体53の突起(反射面)53bを介
して光を伝送する方式の光学的な角変位検出の手段を構
成している。
【0050】510は発光素子58の前面に配置された
マスクで、光を透過するスリット穴510aを有してい
る。511は外筒52に取付けられたストッパ部材で、
定められた範囲以上浮体53が回転しないように回転規
制をしている。
【0051】尚上記した浮体53の回転自在の保持は次
のようにして行われている。即ち浮体53の中心には図
11(図10AーA断面)で示すように、上下に先端が
尖鋭なピボット512が圧入されている。一方、前記の
浮体保持体55のコ字形の上下腕の先端には互いに内向
きに対向してピボット軸受56が設けられ、上記ピボッ
ト512の尖鋭な先端がこのピボット軸受56に嵌合す
ることで浮体の保持がされる。
【0052】513は外筒52の上蓋であり、シリコン
接着剤等を用いた公知の技術により該外筒52内に液体
54を封入すべくシール接着されている。
【0053】以上の構成において、浮体53はいずれの
姿勢においても重力の影響による回転モーメントが発生
することなく、またピボット軸に実質的に負荷が作用し
ないように、回転軸53a回りに対し対称形状をしてい
るうえに、液体54と同比重の材料にて構成されてい
る。現実には、アンバランス成分ゼロというのは不可能
ではあるが、形状誤差分は比重差分だけしかアンバラン
スとして作用しないので実質的には十分小さく、慣性に
対する摩擦のSN比が極めて良好であることは容易に理
解できよう。
【0054】かかる構成においては、外筒52が回転軸
53a回りに回転しても内部の液体54は慣性により絶
対空間に対し静止するので、浮遊状態にある浮体53は
回転せず、従って外筒52と浮体53は回転軸53a回
りに相対的に回転することになる。これらの相対的な角
変位は、上記発光素子58,受光素子59を用いた光学
的検知手段で検出できる。
【0055】さて、以上の構成を有する装置において、
角変位の検出は次のように行われる。
【0056】まず、発光素子58から発せられた光はマ
スク510のスリット穴510aを通過し浮体53に照
射され、ここで突起53bのスリット状反射面により反
射されて受光素子59に至る。上記光の伝送の際にはこ
の光はスリット穴510aとスリット状反射面とにより
略平行光となり、受光素子59の上にはボケのない像が
形成されることになる。
【0057】そして外筒52,発光素子58,受光素子
59はいずれも地板51に固定されているものであって
一体に運動するので、外筒52と浮体53の間で相対的
な角変位運動が生じると、該変位に応じた量だけ受光素
子59上のスリット像は移動することになる。従って、
受光した光の位置によって出力の変化する光電変換素子
である該受光素子59の出力は、該スリット像の位置変
位に比例した出力となり、該出力を情報として外筒52
の角変位を検出することができる。
【0058】ところで、前述したように浮体53は液体
54と同比重をもつ永久磁石材料にて構成されている
が、それは例えば次の様にして成すものである。
【0059】液体54としてフッ素系の不活性液体を用
いた場合、プラスチック材をベースにフィラーとして永
久磁石材料(例えばフェライト等)の微粉を含有させて
その含有率を調整すれば、体積含有率8%前後にて液体
の比重 「1.8」 と同程度の比重にすることは容易であ
る。かかる材料にて浮体3を成形した後、又は同時に前
記軸53a方向に着磁すれば、浮体53は永久磁石とし
ての性質を持つこととなる。
【0060】図13は浮体53とヨーク57と巻線コイ
ル514の関係を表した、図10のBーB断面である。
【0061】該図の如く浮体53は軸53a方向に着磁
されており、この図では上側がN極、下側がS極に着磁
されている。N極から出た磁力線はコの字型のヨーク5
7を通り、S極に入るという閉磁路を構成しており、こ
の磁路内に配置された巻線コイル514に図の様に紙面
裏側から表側へ電流を流せば、フレミングの左手の法則
に従って該巻線コイル514は矢印f方向に力を受け
る。ところが、該巻線コイル7は前述したように外筒5
2に対し固定されていることから動くことができず、よ
ってその反作用である矢印F方向に力が働き、該力によ
って浮体53が駆動されることになる。この力は巻線コ
イル514に流す電流に比例し、力の方向も電流を上記
とは逆に流せば逆方向に働くことは言うまでもないこと
である。即ち以上の構成に於ては、浮体53を自在に駆
動することが可能である。
【0062】この駆動力により浮体53に及ぼされるバ
ネ力は、原理的には浮体53を外筒52に対して一定の
姿勢に維持させる(つまり一体に移動させる)力である
から、そのバネ力が強いと外筒52と浮体53は一体と
なって運動してしまい、目的とする角変位の為の相対角
変位は生じないと云う問題を招くが、駆動力(バネ力)
が浮体53の慣性に対し十分に小さければ、比較的低い
周波数の角変位にも応答し得る様に構成できる。
【0063】図14は以上の様な角変位検出装置の電気
回路を示す図である。
【0064】電流ー電圧変換アンプ515a,515b
(及び抵抗R33〜R36)は発光素子58の反射光5
16により受光素子59に生じる光電流517a,51
7bを電圧に変化し、差動アンプ518(及び抵抗R3
7〜40)は前記電流ー電圧変換アンプ515a,51
5bの出力差、つまり角変位(外筒52と浮体53の間
の相対的な角変位運動)を求める。この出力を抵抗51
9a,519bで分割して極めて小さい出力にし、巻線
コイル514に電流を流す駆動アンプ520(及び抵抗
R41,トランジスタTR11,TR12)に入力し
て、負帰還(差動アンプ518が出力すると、浮体53
が中心に戻る様に巻線コイル514の配線及び浮体53
の着磁方向を設定する)を行うと、前述の様に液体54
の慣性に対し十分に小さいバネ力(駆動力)が生じる。
【0065】加算アンプ521(及び抵抗R42〜4
5)は前記アンプ515a,515bの和(受光素子の
発光素子58からの反射光516の受光量総和)を求め
ており、その出力を発光素子58を発光させる駆動アン
プ522(及び抵抗R47〜R48,トランジスタTR
13,コンデンサC11)に入力している。
【0066】発光素子58は温度差に極めて不安定にそ
の発光量を変化させてしまうが、上記の様に受光量総和
により発光素子58を駆動させれば、受光素子59の出
力する光電流総和は常に一定となり、差動アンプ518
の角変位検出感度は極めて安定なもとなる。
【0067】図15は他の振動センサとしてのサーボ角
加速度センサの構造図を示すものである。
【0068】図15において、523は外枠底部であ
り、この外枠底部523と一体的に固着される支持部5
24及びボールベアリング等摩擦の少ない軸受525
a,525bによりシャフト526の両端が支持されて
いて、該シャフト526によってコイル527a,52
7bを取付けられたシーソ528が揺動可能に支持され
ている。
【0069】上記コイル527a,527b及びシーソ
528の上下には、これらと離隔されて蓋部としての磁
気回路板530a,530bと永久磁石531a,53
1b,532a,532bが対向して配置されていて、
磁気回路板530a,530bは上述の如く外枠の蓋部
も兼ねている。永久磁石531a,531b,532
a,532bは各々外枠523の底部に固定される磁気
回路背板533a,533b上に取付けられている。
【0070】また、上記シーソ528のコイル527a
の上部には厚み方向に貫通したスリット534aを形成
するスリット板534が設けられており、このスリット
534aの上方の外枠の蓋部を兼ねる磁気回路板530
aにはSPC(Separate Photo Diode)等の光電式の変
位測定器535が配置され、スリット534aの下方の
磁気回路背板533a上には赤外発光ダイオード等の発
光素子536が配置されている。
【0071】以上の構成において、いま角加速度aが図
15の外枠に対して矢印537で示すように働いたとす
ると、シーソ528は相対的に角加速度aと反対の方向
に傾き、この振れ角はスリット534aを介する発光素
子536からのビームの変位測定器535上の位置によ
り検出できる。
【0072】ところで、上記永久磁石531a,531
bからの磁束は、各々永久磁石531a,531b→コ
イル527a,527b→磁気回路板530a,530
b→コイル527a,527b→永久磁石532a,5
32bに、他方永久磁石532a,532bからの磁束
は、各々永久磁石532a,532b→磁気回路背板5
33a,533b→永久磁石532a,532bを通
り、全体として閉磁気回路を形成しており、コイル52
7a,527bに対し垂直な方向の磁束を形成するよう
になっている。そしてコイル527a,527bに制御
電流を流すことにより、フレミングの法則によって、シ
ーソ528を上記角加速度aの振れ方向に沿って両側に
動かすことが出来るように設けられている。
【0073】図16は上記構成のサーボ角加速度センサ
に用いられる角加速度検出回路の構成の一例を示したも
のである。
【0074】この回路は、上記変位検出器535からの
出力を増幅する変位検出増幅器538と、このフィード
バック回路を安定な回路系とするための補償回路539
と、上記変位検出増幅器538からの増幅された出力を
更に電流増幅してコイル527a,527bに通電する
駆動回路540と、コイル527a,527bとが直列
的に接続されて成っている。
【0075】そして本例においては、上記コイル527
a,527bに通電がなされた場合は、外部角加速度a
によるシーソ528の振れ方向とは反対方向に力が発生
するよう該コイル527a,527bの巻線方向及び永
久磁石531a,531b,532a,532bの極性
が設定されている。
【0076】以上の構成のサーボ角加速度センサの作動
原理を説明すると、いま上記構成の角加速度センサに外
部から図16に示す様に角加速度aが加わったとする
と、シーソ528は慣性力によって外枠に対して相対的
に反対回転方向に振れ、従ってシーソ528に設けられ
ているスリット534aがL方向に移動する。このため
に発光素子536から変位検出器535に入射する光束
の中心が変位し、変位検出器535から、その変位量に
比例した出力が発生する。
【0077】その出力は上述の如く変位検出増幅器53
8で増幅され、更に補償回路を介して駆動回路540に
より電流増幅され、コイル527a,527bに通電さ
れる。
【0078】以上のようにコイル527a,527bに
制御電流の通電があると、シーソ528には外部角加速
度aのL方向とは逆の方向であるR方向への力が発生
し、変位検出器535に入射する光束が上記外部角加速
度aの加わらない時の初期位置に戻るように制御電流が
調整して発生される。
【0079】尚、この際コイル527a,527bを流
れる制御電流の値はシーソ528に加わる回転力に比例
しており、更にシーソ528に加わる回転力は該シーソ
528を原点に戻す力、つまり外部角加速度aの大きさ
に比例しているから、抵抗541を通して電流を電圧V
として読取ることにより、例えばカメラの像振れ抑制シ
ステム等に必要な制御情報としての角加速度aの大きさ
を求めることができる。
【0080】そして、この得られた角加速度出力を公知
のアナログ積分回路、或は、ディジタル積分回路で2階
積分して角変位出力に変換して手振れ出力とする。
【0081】図17は前記図116の角加速度検出回路
をより具体的に示した図である。
【0082】図17において、増幅アンプ538a,抵
抗538b,538cは図16の変位検出増幅器538
に相当し、変位測定器535からの光電流を電圧変換増
幅して位置検出を行う。コンデンサ539a及び抵抗5
39b,539cは補償回路539に相当し、駆動アン
プ540a,トランジスタ540b,540c,抵抗5
40d,540e,540fはコイル527a,527
bの駆動を行う駆動回路540に相当する。
【0083】図18はかかるシステムに好適に用いられ
る補正光学機構の構成を示す図であり、補正レンズ54
5は光軸と直交する互いに直角な2方向〔ピッチ方向5
46pとヨー方向546y(61p,61yに対応す
る)〕に自在に駆動可能である。以下にその構成を示
す。
【0084】図18において、補正レンズ545を保持
する固定枠547は、ポリアセタール樹脂(以下POM
と記す)等のすべり軸受548pを介してピッチスライ
ド軸549p上を摺動出来る様になっている。又、固定
枠547はピッチスライド軸549pと同軸のピッチコ
イルバネ551pに挟まれており、中立位置付近に保持
される。ピッチスライド軸549pは第1の保持枠55
0に取り付けられている。
【0085】固定枠547に取付けられたピッチコイル
552pはピッチマグネット553pとピッチヨーク5
54pで構成される磁気回路中に置かれており、電流を
流すことで前記固定枠547がピッチ方向546pに駆
動されることになる。又、ピッチコイル552pにはピ
ッチスリット555pが設けられており、発光素子55
6p(赤外発光ダイオードiRED)と受光素子557p
(半導体位置検出素子PSD)の関連により、固定枠5
47のピッチ方向546pの位置検出を行う。
【0086】以上は図1の構成と同様であるが、それに
加えて、以下のような構成となっている。
【0087】つまり、第1の保持枠550にはPOM等
のすべり軸受548yが嵌合されており、ヨースライド
軸549yが取付けられたハウジング558上を摺動出
来る。そしてハウジング558は不図示のレンズ鏡筒に
取付けられる為、第1の保持枠550はレンズ鏡筒に対
しヨー方向546yに移動可能となる。又、ヨースライ
ド軸549yと同軸にヨーコイルバネ551yが設けら
れており、固定枠547と同様中立位置付近に保持され
る。
【0088】又、上記固定枠547にはヨーコイル55
2yが設けられており、ヨーコイル552yを挟むヨー
マグネット553yとヨーヨーク554yの関連で固定
枠547はヨー方向546yにも駆動される。上記ヨー
コイル552yにはヨースリット555yが設けられて
おり、ピッチ方向と同様固定枠547のヨー方向546
yの位置検出を行う。
【0089】そして、ヨー方向の駆動も図1で述べたピ
ッチ方向と同様に行われる。
【0090】図19は前記補正光学機構を可変頂角プリ
ズムを用いて構成した場合を示す図である。
【0091】図19において、570は屈折率の高い、
例えばシリコン系の液体であり、2枚の平面ガラス57
1p,571yとポリエチレンフィルム572により気
泡なく封じられている。平面ガラス571pはピッチ保
持枠573pで保持され、又、このピッチ保持枠573
pはピッチ軸574p回りに回転可能に軸止されてい
る。平面ガラス571yはヨー保持枠573yで保持さ
れ、ヨー保持枠573yはヨー軸574y回りに軸止さ
れている。
【0092】ピッチ,ヨー保持枠573p,573yに
は各々ピッチコイル575p,ヨーコイル575yが設
けられており、これらコイルは固定されたピッチ,ヨー
マグネット576p,576y、ピッチ,ヨーヨーク5
77p,577yで形成される閉磁路中に置かれる為、
ピッチ,ヨーコイル575p,575yに各々電流を流
す事で、ピッチ,ヨー保持枠573p,573yは各々
ピッチ,ヨー軸回りに回転駆動される。
【0093】又、ピッチ,ヨー保持枠573p,573
yの腕578p,578yには各々変位検出受光素子5
79p,579yが取付けられており、これらは固定さ
れた赤外発光素子580p,580yから孔581p,
581yを通して照射される絞られた光線により、各々
ピッチ軸574p、ヨー軸574y回りの回転検出を行
う。この変位検出受光素子579p,579yとピッ
チ,ヨーコイル575p,575yの間にも公知の位置
制御が行われており、これについてはスライド式の補正
光学機構で述べた為、説明は省く。
【0094】以上の様な構成において、ピッチ保持枠5
73pがピッチ軸回りに回転し、平面ガラス571pが
ピッチ軸574p回りに傾くと、屈折率の高い液体57
0内を通る光線は矢印546pの方向に偏心させられ、
又、ヨー保持枠573yがヨー軸回りに回転し、平面ガ
ラス571yがヨー軸574y回りに傾くと、光線は矢
印546yの方向に偏心させられる。
【0095】以上説明した防振システムを備えたカメラ
においては、重量、寸法、コストの変化無しに、第1及
び第2の実施例において説明したストロボ照射範囲の制
御機能を容易に加えることができる。
【0096】すなわち、防振システムにおいて、手振れ
を抑制すべく補正光学機構を駆動する場合、通常は光軸
を中心にして補正光学機構を駆動する。しかし、被写体
が至近距離に位置し、ストロボ照射角制御機能が作動し
て、撮影光軸が偏心させられた場合には、補正光学機構
はその偏心させられた光軸を中心に(初期位置として)
して前述した振動検出手段出力を基に駆動され、手振れ
抑制を行う。
【0097】更に詳述すると、図18における指令信号
562pとしては振動検出手段の出力ばかりでなく、図
4及び図6で示したAF情報算出回路21や演算回路2
6の出力も入力されることになり、それにより光軸の偏
心(振れ抑制の為に手振れに応じた低周波の交番偏心と
ストロボ照射範囲補正の為のDC的な光軸偏心)が行わ
れる。
【0098】以上のような構成にすると、防振時にもス
トロボ光のケラレを回避する事が出来る。
【0099】勿論、ストロボ使用時で露光時間が短い場
合〔通常はストロボ使用時には、露光時間が短い場合が
多く、夜間に被写体も背景も写し込みたい時に用いるス
ローシンクロ(ストロボ使用、且つスローシャッタで露
光時間を長くする)撮影の方が稀であるが〕には、手振
れの心配が無いので、この場合には防振システムは作動
させず、ストロボ照射範囲制御の為に光軸偏心のみを行
わせる。
【0100】尚、防振システムとストロボ装置を併用す
るスローシンクロ撮影の時には、ストロボ発光期間と防
振システム作動期間をオーバーラップさせない、つま
り、露光中においてはじめに防振システムのみを用いて
露光を行い、次に防振システムを停止してストロボを発
光させ、露光を終了させる。何故ならば、防振システム
は非常に精密な制御を行っている為、ストロボ発光時に
大電流が流れる事によるノイズが防振システムに悪影響
を及ぼし、防振精度を劣化させる可能性があるからであ
る。
【0101】また、上記において、はじめにストロボ装
置を使用しないで露光を行い、露光終了直前にストロボ
装置を発光させる、いわゆる“後幕シンクロ”を用いて
いるのは、防振システム使用時において、露光開始時に
ストロボを発光させると(先幕シンクロ)、ストロボ装
置は発光後直ぐにストロボ充電をはじめてしまう為に、
ストロボ発光後に防振システムを作動させる時にストロ
ボ装置が充電中に防振システムへの電力が不足してしま
う事を防ぐ為である。勿論、先幕シンクロ時で且つ防振
システムを作動させたい時は、露光終了迄ストロボ充電
を中止する事で、電力不足を回避してもよい。
【0102】尚、防振システムを使用しない場合には、
先幕,後幕シンクロ自在に撮影者の好みで選択出来るの
は云う迄もない。
【0103】以上の各実施例によれば、至近撮影、更に
は広角撮影におけるストロボ使用時には、撮影光軸をス
トロボ光軸と交わる様に偏心させる、つまり撮影範囲を
ストロボ照射範囲がカバーする様に偏心させるようにし
ている為、至近においてもストロボ光のケラレを回避で
き、ストロボの有効利用が可能になった。
【0104】つまり、本実施例におけるカメラがTTL
ファインダの場合には、撮影光軸が偏心させられると、
被写体を構図に収める為に撮影者は無意識にカメラを斜
めに傾けることになり、ストロボ照射方向は被写体に対
して相対的に下向に変更された事になり、また、外部フ
ァインダの場合には、ファインダ枠を撮影光軸の偏心量
に応じて切り換えたりする構成にすることにより、同様
の操作が撮影者によって行われることになり、至近撮影
時や広角撮影時においても被写体(フィルム面に写る範
囲)全域をストロボ光がカバーする事が可能となるから
である。
【0105】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、被写体が至近の時や撮影画角が広角側の時であって
も、ストロボ光がケラレてしまうことを回避でき、該ス
トロボ光を有効利用することができる
【0106】
【0107】
【0108】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すストロボ照射範囲
制御装置の示す要部構成を示す斜視図である。
【図2】図1の駆動手段の具体的な構成を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例において補正光学系の他
の例である可変頂角プリズムを示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例装置の作動前の撮影光軸
とストロボ光軸との関係を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例装置を作動させた時の撮
影光軸とストロボ光軸との関係を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるストロボ照射範
囲制御装置の要部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1或は第2の実施例であるストロボ
照射範囲制御装置を備えた、ストロボ光軸と撮影光軸が
対角線方向にあるカメラの斜視図である。
【図8】図7の補正光学系を可変頂角プリズムとした場
合のカメラの斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施例における要部構成を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例における振動検出手段
の一つである角変位検出装置を示す平面図である。
【図11】図10のAーA断面図である。
【図12】図10に示した角変位検出装置の斜視図であ
る。
【図13】図10のBーB断面図である。
【図14】図10に示した角変位検出装置の電気的構成
を示す回路図である。
【図15】本発明の第3の実施例における振動検出手段
の他の例であるサーボ角加速度計の構成を示す分解斜視
図である。
【図16】図15のサーボ角加速度計の電気的構成を示
すブロック図である。
【図17】図16の電気的構成を具体的に示す回路図で
ある。
【図18】本発明の第3の実施例における防振制御及び
ストロボ照射範囲制御を行う補正光学系の機械的及び電
気的構成を示す図である。
【図19】図18に示した電気的構成を具体的に示した
回路図である。
【図20】従来のカメラが持つ被写体距離が至近時にお
けるストロボ照射範囲と撮影範囲についての問題点を説
明するための図である。
【符合の説明】
11 補正レンズ 21 AF情報算出回路 22 駆動手段 23 補正光学系 24 ズーム情報出力回路 26 演算回路 29 補正光学系 62 レンズ鏡筒 63 角変位検出装置 66 補正光学機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−76525(JP,A) 特開 平4−106535(JP,A) 特開 平5−93947(JP,A) 特開 平2−58037(JP,A) 特開 平5−107634(JP,A) 実開 平4−16433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ、及び該撮影レンズの光軸に
    垂直な方向に該撮影レンズから離れて配置されるストロ
    ボ装置と共に用いられる像ぶれ補正装置であって、像ぶ
    れを補正するために前記撮影レンズの光軸に対して偏心
    する補正光学手段と、補正光学手段を偏心駆動する
    動手段と、フォーカス情報出力回路から出力される前記
    撮影レンズのフォーカス情報と、ズーム情報出力回路か
    ら出力される前記撮影レンズのズーム情報の、少なくと
    も一方の情報に基づいて、前記補正光学手段の偏心中心
    を変更するための信号を前記駆動手段へ出力する制御手
    段とを有することを特徴とする像ぶれ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズの撮影範囲と前記ストロ
    ボ装置の照射範囲とを重ならせるように、前記駆動手段
    は、前記補正光学手段を偏心駆動することを特徴とする
    請求項1記載の像ぶれ補正装置。
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