JPH09292295A - トルクコントロールツール - Google Patents

トルクコントロールツール

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JPH09292295A
JPH09292295A JP8105954A JP10595496A JPH09292295A JP H09292295 A JPH09292295 A JP H09292295A JP 8105954 A JP8105954 A JP 8105954A JP 10595496 A JP10595496 A JP 10595496A JP H09292295 A JPH09292295 A JP H09292295A
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JP
Japan
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torque
torque sensor
sensor
switch
control tool
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JP8105954A
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English (en)
Inventor
Yasushiro Ishino
連信郎 石野
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコントロールツールの零点を簡単に補
償できるようにする。 【解決手段】 オン・オフスイッチ34のオン動作にも
とづいてトルク発生動作を行うとともに、そのトルクを
検出可能なトルクセンサ21が設けられた、トルクコン
トロールツール11である。このトルクコントロールツ
ール11は、オン・オフスイッチ34がオフ状態にある
ときにトルクセンサ21をリセットさせるとともに、こ
のオン・オフスイッチ34がオン状態にされたときにト
ルクセンサ21を動作状態とさせる手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ねじ締
めツールや、エアパルスツールや、電動パルスツール
や、電動非パルスツールや、開栓ツールや、閉栓ツール
などの、トルクコントロールツールに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ねじ締めツールとして、エア
モータまたは電動モータの回転力を油圧パルスユニット
に伝えることで、これらのモータの連続回転をパルス
(インパルス)状の瞬間的な回転力に変換するようにし
たものがある。これによれば、ねじ締め時のリアクショ
ンを軽減することができる。
【0003】また、このようなねじ締めツールなどにト
ルクセンサを組み込むことで、そのツールにより対象物
に付与されるトルクを検出して、その付与トルクを制御
できるようにした、いわゆるトルクコントロールツール
が、たとえば特願平7−72179号などによって提案
されている。
【0004】この種のトルクコントロールツールでは、
対象物に付与するトルクを正確に制御するためには、ト
ルクセンサの零点すなわち付与トルクが零であるときの
センサの零出力の安定性が問題になる。
【0005】このため、たとえば特願平5−78413 号や
アメリカ特許第5,483,820 号などにおいては、パルスツ
ールに特有のトルク波形を読み取り、トルクコントロー
ルパルスツールに内蔵したCPUで零点を常時ゼロトラ
ッキング補正する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにパ
ルスツールに特有のトルク波形を読み取ったり、トルク
コントロールパルスツールに内蔵したCPUで零点を常
時ゼロトラッキング補正したりするものでは、きわめて
精度よく零点を補償できるものの、それに応じた複雑な
ソフトウエアが必要になり、またそのためのメモリとし
て大容量のROMが必要になり、このためにソフトウエ
アの開発のための時間が長くなるとともに回路の開発コ
ストが増大し、また回路基板のコストも増大するという
問題点がある。
【0007】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、トルクコントロールツールの零点を簡単に補償で
きるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、オン・オフスイッチのオン動作にもとづいて
トルク発生動作を行うとともに、そのトルクを検出可能
なトルクセンサが設けられたトルクコントロールツール
が、前記オン・オフスイッチがオフ状態にあるときにト
ルクセンサをリセットさせるとともに、このオン・オフ
スイッチがオン状態にされたときにトルクセンサを動作
状態とさせる手段を有するように構成したものである。
【0009】すなわち、トルクセンサを内蔵したねじ締
めツールなどのトルクコントロールツールは、実際の稼
働時間つまりねじ締めなどに要する時間は、そのほとん
どが2秒程度以下のきわめて短時間である。このような
短時間のうちには、トルクセンサの零点変動はほとんど
無いのが実情である。また、ねじ締めサイクルなどの稼
働サイクルが開始されるまでは、トルクはゼロである。
【0010】したがって、ツールを稼働させるためのオ
ン・オフスイッチがオフ状態にあるときにトルクセンサ
をリセットさせて、非動作状態すなわちその出力が0に
なるようにする。そしてオン・オフスイッチがオンとな
った瞬間からトルクセンサのリセット状態を解除して、
このトルクセンサを動作状態とさせることで、零点補償
の行われたセンサ出力を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図5は、トルクコントロールツー
ルの一例としてのねじ締めツール11を示す。このねじ締
めツール11は手持ち式のツールとして構成され、そのケ
ーシング12は本体部13とハンドル部14とを備えている。
本体部13の内部には、回転駆動源としての電動モータ15
と、この電動モータ15によって駆動される油圧式のパル
ス力発生装置16とが設けられている。このパルス力発生
装置16は、電動モータ15から供給される連続的なトルク
をインパルス状のトルクに変換するものである。電動モ
ータ15には、角度センサ17が機械的に接続されている。
【0012】パルス力発生装置16の出力側には非接触の
磁歪式のトルクセンサ軸18が同軸に接続され、このトル
クセンサ軸18の先端にさらにツール出力軸19が同軸に接
続されている。このツール出力軸19は、その先端がケー
シング12から突出することで、所要のねじ締め操作に供
することが可能である。
【0013】トルクセンサ軸18によって、非接触の磁歪
式のトルクセンサ21が構成されている。すなわち、この
トルクセンサ軸18の外周には、軸心方向に間隔をおい
て、それぞれナーリング溝にて構成された一対の磁気異
方性部22、23が形成されており、これら磁気異方性部2
2、23の周囲には、励磁コイルと検出コイルとからなる
コイル部24が非接触状態で配置されている。このため、
電動モータ15およびパルス力発生装置16によって発生さ
れたパルス状のトルクが、出力軸19を介して締め付け対
象のねじなどに伝達されると、そのトルクの大きさに応
じて磁気異方性部22、23の磁気特性が変化し、それに対
応した電気信号がコイル部24から出力されることで、そ
のトルクの大きさが求められる。コイル部24は、モータ
15からの漏洩磁気の影響を避けるために磁気シールドケ
ース25の内部に配置されている。またトルクセンサは、
このような磁歪式のものに代えて、ロータリトランスを
利用した歪ゲージ方式のものなどを利用することもでき
る。
【0014】なお、センサ性能が若干悪くなることが許
容される場合には、磁気異方性を一か所のみとすること
ができ、その場合にはトルクセンサ軸18を短尺に構成で
きてツール11の小形化を図ることができる。またトルク
検知手段として、このような非接触式のものに代えて、
接触方式すなわち歪ゲージ反力方式のものを使用しても
何ら差し支えない。
【0015】トルクセンサ軸18の近傍におけるケーシン
グ12の本体部13の内部には、トルクセンサ21の制御のた
めの電子部品を装着したセンサ基板26が設けられてい
る。またケーシング12のハンドル部14の内部には、電動
モータ15の制御やセンサ基板26から送られる信号の処理
のための電子部品を装着したメイン基板27が設けられて
いる。
【0016】ケーシング12の本体部13の背面部分の内部
には、トルク表示/設定基板30が設けられている。そし
て、この本体部13の背面には、この基板30を利用して、
トルク設定部31と、トルク表示部32と、トルク異常/正
常表示部33とが設けられている。ハンドル部14には、電
動モータ15を起動/停止させるためのオン・オフスイッ
チ34と、モータ15すなわち出力軸19の回転方向を切り換
えるための切換えスイッチ35とが設けられている。メイ
ン基板27にはケーシング12の外部からのケーブル36が接
続され、このケーブル36は、ツール11への電源の供給
と、ツール11から外部へのデータの伝送とのために用い
られる。
【0017】図4は、本装置のブロック図を示す。トル
クセンサ21において、コイル部24は上述のように励磁コ
イル42と検出コイル43、44とで構成されており、励磁コ
イル42は交流電源部45に接続されている。各磁気異方性
部22、23に対応してそれぞれ設けられた検出コイル43、
44の出力側は、ローパスフィルタ(LPF)46、47を介
して差動増幅器48に接続されている。また、この差動増
幅器48の出力側は、温度補償回路49に接続されている。
センサ基板26にはトルクセンサ21を制御するための第1
のCPU50が設けられており、この第1のCPU50には
トルクセンサ21の温度を検出するための温度センサ51か
らの信号ラインが接続されている。
【0018】このため、ツール出力軸19によるねじ締め
が行われて、それにもとづくトルクがトルクセンサ軸18
に印加されると、そのトルクの大きさに対応して検出コ
イル43、44に信号が現れる。そして、これらの信号がロ
ーパスフィルタ46、47をとおって差動増幅器48に送られ
ることで、この差動増幅器48の出力側には、そのトルク
の大きさに応じたトルク信号が現れることになる。また
温度センサ51による温度の検出結果に応じて、補償回路
49によって温度補償の行われたトルク信号が最終的に出
力されることになる。第1のCPU50は、検出信号に対
しこのような温度補償のほかに、後述する零点補償や異
常診断をも行う。
【0019】メイン基板27には第2のCPU53が設けら
れており、この第2のCPU53には、温度補償回路49か
らの信号ラインがA/D変換器54を介して接続されてい
る。また第2のCPU53には、トルク設定部31からの信
号ラインが設定トルク記憶装置55を介して接続されてい
る。さらに第2のCPU53は、モータ制御回路56を介し
て電動モータ15を制御可能であるとともに、表示制御回
路57を介して各表示部32、33へ表示内容を出力可能であ
る。さらに通信制御回路58を介して、ケーブル36および
通信ライン38により、外部のデータ処理装置39との間で
データの授受が可能である。前述のオン・オフスイッチ
34は、第1および第2のCPU50、53に接続されてい
る。
【0020】このような構成において、オン・オフスイ
ッチ34を操作して電動モータ15を作動させると、それに
対応してパルス力発生装置16にてインパルス力が発生さ
れ、このインパルス力によって出力軸19が回転されるの
で、所定のねじ締め作業を行うことができる。そのとき
の付与トルクは、トルクセンサ21によって検知される。
【0021】具体的なねじ締め作業の際には、まずトル
ク設定部31によって、対象物に付与すべきトルクをマニ
ュアル設定する。その設定値は、記憶装置55によって記
憶される。
【0022】この状態で、図1に示すようにオン・オフ
スイッチ34が操作されずにオフ状態となっているときに
は、第1のCPU50からのトルクセンサリセット信号は
オン状態すなわちリセット状態にあり、このためトルク
センサ21の出力信号がリセットされて、その出力は零と
なる。
【0023】次に、オン・オフスイッチ34が操作されて
オン状態となったときには、それと同時にトルクセンサ
21のリセット状態が解除されて、このトルクセンサ21が
動作状態となる。また、これと同時に電動モータ15がオ
ン状態となって、ねじ締めが行われる。
【0024】このとき、ねじ締めツールがパルスツール
である場合と非パルスツールである場合とで、図示のよ
うに異なったトルク付与特性となるが、その印加トルク
はトルクセンサ21によって検出される。このとき、トル
クセンサ21はねじ締めの開始の直前までリセット状態に
あったため、零点誤差のないトルクセンサ出力が得られ
る。
【0025】このトルクセンサ21によって検出された印
加トルクが設定目標値に達したなら、図示のように電動
モータ15がオフされてトルクの印加が終了されること
で、所定のねじ締め動作が完了する。また、電動モータ
15のオフ動作と同時にトルクセンサ21は元のリセット状
態に戻され、次回のねじ締め動作の開始を待つことにな
る。作業者は、このように電動モータ15が停止したこと
を確認したうえで、その後にオン・オフスイッチ34をオ
フ状態に戻す。
【0026】なお、このように電動モータ15のオフ動作
と同時にトルクセンサ21をリセット状態に戻すことで、
オン・オフスイッチ34をオフとした直後に次回のねじ締
め動作を開始した場合にも、リセットのための時間が充
分に確保することができ、トルクセンサ21の零点を精度
良く補償することができる。しかしながら、場合によっ
ては、オン・オフスイッチ34のオフ動作に連動してトル
クセンサ21をリセット状態に戻すこともできる。あるい
は、トルク印加時にトルクセンサ出力が一定レベルまで
減少したタイミングでリセット状態に戻してもよいし、
電動モータ15をオフしてから一定時間が経過した後にリ
セット状態に戻してもよい。また、さらに他の条件にも
とづいてリセット状態に戻してもよい。
【0027】図2は、本発明にもとづく他の実施の形態
を示す。ここでは、オン・オフスイッチ34がオン操作さ
れたなら、トルクセンサ21のリセット状態は解除して、
このトルクセンサ21は動作状態とするが、電動モータ15
をオン状態とさせる前に、トルクセンサ21が正常に作動
するかどうかをチェックするためのチェックサイクルを
実行する。
【0028】すなわち、オン・オフスイッチ34がオン操
作された直後はまだ印加トルクは零であるが、このと
き、トルクセンサの出力が零の近傍の一定範囲に入って
いればトルクセンサの零点は正常であり、またこの範囲
を逸脱するときは零点が異常であると判断する。また、
このとき、トルクセンサ21の検出コイル43、44の出力す
なわちそのときのローパスフィルタ(LPF)46、47の
出力が通常の設計動作電圧の近傍の一定範囲に入ってい
ればセンサ21は正常であり、またこの範囲を逸脱すれば
異常であると判断する。すなわち、トルクセンサ21の零
点とローパスフィルタ46、47の出力とを測定して、その
異常の有無をチェックする。
【0029】このとき、異常がなければ、図2に示すよ
うにトルクセンサOK信号を出力し、このトルクセンサ
OK信号が出力されたことを検知したうえで、電動モー
タ15をオン状態とさせる。
【0030】このようなトルクセンサ21のチェックのた
めに必要な時間は 0.1秒以下程度であるので、ねじ締め
操作の際に作業者に遅延感を与えることはない。なお、
このようなチェックサイクルを実行させる場合は、上述
のようにオン・オフスイッチ34がオン操作された後に電
気回路的にチェックサイクルのための時間を確保するの
が好適である。あるいは、オン・オフスイッチ34が機械
的に2段階動作するように構成して、第1段階の動作で
チェックサイクルを実行させるとともに、そのチェック
サイクルが完了してトルクセンサOK信号が出力した後
に電動モータ15をオン動作させる第2段階のスイッチ動
作を行うことができるように構成してもよい。
【0031】チェックサイクルにおいてトルクセンサ21
が異常であると判定した場合には、電動モータ15の作動
をさせないとともに、その旨を表示部33に表示して作業
者に知らせる。
【0032】図3は、本発明にもとづくさらに他の実施
の形態を示す。すなわち、図5に示すねじ締めツール11
の使用を開始するときには、図外の電源を投入して、ケ
ーブル36によりその電力の供給を行う必要があるが、こ
こでは、この電源がオンとなった直後に、図2のものと
は別のチェックサイクルを実行する。詳細には、図示の
ように図外の電源がオンとなったタイミングでチェック
サイクルを開始し、このチェックサイクルを1−2秒持
続させて、そのときのトルクセンサ21の出力をモニタす
る。
【0033】トルクセンサ21が正常である場合には、そ
の出力は図示のようになる。すなわち、電源の投入と同
時に出力がマイナス側から立ち上がり、わずかな行き過
ぎを経た後に零出力に安定する。したがって、上記のよ
うな1−2秒のチェックサイクルの間にトルクセンサ21
の出力が充分に安定であって、大きなドリフトが無いな
らば、トルクセンサの出力が安定であることを示す安定
確認信号をオン状態にさせる。そして、この安定確認信
号がオン状態とされたことを受けて、オン・オフスイッ
チ34がオフのときにトルクセンサリセット信号によりリ
セット動作が開始され、その後のねじ締め動作の際の零
点の補償が行われる。
【0034】つまり、このように電源投入直後に大きな
ドリフトが無いことを確認しておくことによって、図2
に示すようにその後にねじ締めツール11のオン・オフス
イッチ34を毎回オン操作するときにチェックを行うだけ
で、簡単に、しかも信頼性の高い状態で、センサを作動
させることができる。
【0035】図示のチェックサイクルにおいて、トルク
センサの出力が図示のようには安定せず、大きなドリフ
トが生じた場合には、安定確認信号をオン状態とせず、
したがってリセット信号もオフの状態のままとし、また
センサが異常であると判断してその旨を表示部33に表示
する。
【0036】図4は、図1−図3に示されたすべての動
作を実行するためのフローチャートを示す。ステップS
1で電源が投入されると、ステップS2において、図3
に示した電源投入時のチェックサイクルが実行される。
その結果、トルクセンサ21に異常がなければ、ステップ
S3において、オン・オフスイッチ34がマニュアル操作
によってオン動作されるかどうかを判定する。オン動作
が行われずにオフの状態が持続するなら、その場合には
ステップS4でトルクセンサ21のリセットを実行する。
【0037】ステップS3において、オン・オフスイッ
チ34がオン動作されたなら、図2に示した動作を実行し
て、まずステップS5においてトルクセンサ21のリセッ
トを解除する。そして、ステップS6とS7とにおい
て、オン・オフスイッチ34のオン時のチェックサイクル
を実行する。すなわち、ステップS6においてローパス
フィルタ46、47の出力が通常の設計動作電圧の近傍の一
定範囲に入っているかどうかを判定し、またステップS
7において、トルクセンサ21の出力の零点信号が零の近
傍の一定範囲に入っているかどうかを判定する。
【0038】これらステップS6とS7とにおいて、ス
テップS11に示すようにセンサが異常であると判定され
た場合には、電動モータ15はオンとせずに、ステップS
12に示すようにオフ状態に維持する。反対にステップS
12に示すようにセンサが正常であると判定された場合に
は、ステップS9に示すように、電動モータ15を初めて
オンとする。そして、ステップS10においてねじ締めト
ルクが設定目標トルクに到達したと判定されたなら、ス
テップS12でモータ15をオフ状態とするとともに、ステ
ップS4に移ってトルクセンサ21をふたたびリセット状
態とする。
【0039】なお、図4のように図1、図2、図3のす
べての動作を一連に実行するフローに代えて、これら図
1、2、3のそれぞれの動作を個別に実行するようにし
ても、何ら問題はない。またトルクセンサのチェックサ
イクルの際には、上記のステップS6、S7とともに、
あるいはそれに代えて、他の適当なチェック、たとえば
電動モータ15およびその駆動系のチェックや表示系のチ
ェックなどを行うこともできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によると、オン・オ
フスイッチがオフ状態にあるときにトルクセンサをリセ
ットさせるとともに、このオン・オフスイッチがオン状
態にされたときにトルクセンサを動作状態とさせる手段
を有するように構成したため、ツールを稼働させるため
のオン・オフスイッチがオフ状態にあるときにトルクセ
ンサをリセットさせて、その出力が0になるようにする
とともに、オン・オフスイッチがオンとなった瞬間から
トルクセンサのリセット状態を解除して、このトルクセ
ンサを動作状態とさせることで、零点補償の行われたセ
ンサ出力を得ることができ、このため、簡単に零点の補
償を行うことができて、そのための回路などの開発期間
を短くでき、しかも回路自体が簡単であるためこれを低
コストで供給でき、また安定した動作を期待することが
できる。
【0041】さらにトルクセンサが正常に作動していな
いときにその旨の警報を発する手段を有するようにする
ことで、オン・オフスイッチの毎回の操作ごとにトルク
センサの正常・異常をモニタリングすることができ、こ
のため信頼性の高いトルク付与作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にもとづくトルクコ
ントロールツールの動作サイクルを例示する図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にもとづくトルクコ
ントロールツールの動作サイクルを例示する図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態にもとづくトルクコ
ントロールツールの動作サイクルを例示する図である。
【図4】図1−図3のすべての動作を一連に実行する場
合のフローチャートである。
【図5】本発明にもとづくトルクコントロールツールの
一例の断面図である。
【図6】図5のトルクコントロールツールの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
11 ねじ締めツール 15 電動モータ 21 トルクセンサ 33 トルク異常/正常表示部 34 オン・オフスイッチ 50 第1のCPU 53 第2のCPU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン・オフスイッチのオン動作にもとづ
    いてトルク発生動作を行うとともに、そのトルクを検出
    可能なトルクセンサが設けられたトルクコントロールツ
    ールであって、前記オン・オフスイッチがオフ状態にあ
    るときにトルクセンサをリセットさせるとともに、この
    オン・オフスイッチがオン状態にされたときにトルクセ
    ンサを動作状態とさせる手段を有することを特徴とする
    トルクコントロールツール。
  2. 【請求項2】 トルクセンサによって検出された検出ト
    ルクが目標トルクに達したことを検出する手段と、この
    検出トルクが目標トルクに達したときにトルク発生動作
    を解除させる手段と、この解除手段によってトルク発生
    動作が解除されたときにトルクセンサを動作状態からリ
    セット状態に戻す手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載のトルクコントロールツール。
  3. 【請求項3】 オン・オフスイッチがオフ状態からオン
    状態へと操作されてトルクセンサが動作状態となったと
    きに、トルク発生動作を行わせる前に、トルクセンサが
    正常に作動するかどうかをチェックする手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のトルクコントロ
    ールツール。
  4. 【請求項4】 トルクセンサが正常に作動することがチ
    ェック手段によりチェックされてからトルク発生動作を
    行わせる手段を有することを特徴とする請求項3記載の
    トルクコントロールツール。
  5. 【請求項5】 トルクセンサが正常に作動していないと
    きにその旨の警報を発する手段を有することを特徴とす
    る請求項3または4記載のトルクコントロールツール。
  6. 【請求項6】 系を動作させるための電源が投入された
    ときに異常の有無を検知する手段を有することを特徴と
    する請求項1から5までのいずれか1項記載のトルクコ
    ントロールツール。
  7. 【請求項7】 異常の有無の検知手段が異常のないこと
    を確認してから、トルクセンサのリセットおよび動作手
    段を作動させる手段を有することを特徴とする請求項6
    記載のトルクコントロールツール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002066945A (ja) * 2000-09-04 2002-03-05 Tohnichi Mfg Co Ltd ねじ締結角度法を採用するトルクレンチにおける角速度センサのドリフト補正方法
JP2009172741A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd インパクト回転工具
WO2021065172A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社マキタ 動力工具

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