JPH09291754A - スライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構 - Google Patents

スライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構

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JPH09291754A
JPH09291754A JP8128967A JP12896796A JPH09291754A JP H09291754 A JPH09291754 A JP H09291754A JP 8128967 A JP8128967 A JP 8128967A JP 12896796 A JP12896796 A JP 12896796A JP H09291754 A JPH09291754 A JP H09291754A
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slide
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光弘 渡辺
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寛文 渡辺
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    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
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    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
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    • E05Y2201/664Drums

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ機構の入り切りの両方を、スライド
扉をスライドさせる1個のモータの動力により行えるよ
うにしたものにおいて、モータが故障によりクラッチが
切れなくなったときに、手動によりクラッチを解除でき
るようにする。 【解決手段】 スライド扉5をワイヤー11、12を介
してスライドさせるワイヤードラム10aと、該ワイヤ
ードラム10aを回転させるモータ8aと、該モータ8
aと前記ワイヤードラム10aとの間に設けられたクラ
ッチ機構と、前記ワイヤー11、12を緊張させるテン
ション機構とを有するスライド扉用動力スライド装置に
おいて、前記ワイヤードラム10aは前記テンション機
構により前記ワイヤー11、12を弛ませると前記スラ
イド扉5をスライドさせることなく手動により回転可能
に構成し、前記ワイヤードラム10aを手動回転させる
と前記スライド扉5をスライドさせることなく前記クラ
ッチ機構のクラッチを解除できるように構成したスライ
ド扉用動力スライド装置のクラッチ機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライド扉用動力スラ
イド装置のクラッチ機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、車体に対して前後方向にスライドす
ることにより開閉するスライド扉を動力により前後方向
にスライドさせる動力スライド装置は公知であり、スラ
イド扉にワイヤーにより連結されたワイヤードラムと、
該ワイヤードラムを開扉および閉扉回転させるモータ
と、該モータと前記ワイヤードラムとの間に設けたクラ
ッチ機構とからなり、前記クラッチ機構は、モータが回
転するときだけ入り状態になり、手動でスライド扉をス
ライドさせるときは、よけいな抵抗が掛からないように
切り状態になる構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来公知のスライド扉
用動力スライド装置に用いられるクラッチ機構の入り切
りの切替は、動力(電磁クラッチ)で行っており、この
ため、装置が高価でかつ大型になっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、クラッチ機構の入り切りの両
方を、スライド扉をスライドさせる1個のモータの動力
により行えるようにしたものであり、特に、モータが故
障によりクラッチが切れなくなったときに、手動により
クラッチを解除できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって本発明は、車体2
に対してスライド自在に取付けられたスライド扉5にワ
イヤー11、12を介して連結されて回転すると前記ス
ライド扉5をスライドさせるワイヤードラム10と、該
ワイヤードラム10を回転させるモータ8と、該モータ
8と前記ワイヤードラム10との間に設けられたクラッ
チ機構とを有するスライド扉用動力スライド装置におい
て、前記クラッチ機構には前記モータ8により回転する
回転プレート26と、該回転プレート26に保持された
開扉用揺動アーム28および閉扉用揺動アーム29と、
前記モータ8が開扉回転すると前記開扉用揺動アーム2
8を前記ワイヤードラム10に係合させ前記モータ8が
閉扉回転すると前記閉扉用揺動アーム29を前記ワイヤ
ードラム10に係合させ前記開扉用揺動アーム28が前
記ワイヤードラム10と係合しているときに前記モータ
8が所定量だけ閉扉回転すると前記閉扉用揺動アーム2
9が前記ワイヤードラム10に係合する前に前記開扉用
揺動アーム28を前記ワイヤードラム10との係合から
離脱させ前記閉扉用揺動アーム29が前記ワイヤードラ
ム10と係合しているときに前記モータ8が所定量だけ
開扉回転すると前記開扉用揺動アーム28が前記ワイヤ
ードラム10に係合する前に前記閉扉用揺動アーム29
を前記ワイヤードラム10との係合から離脱させるガイ
ドプレート32とを設け、該ガイドプレート32は該ガ
イドプレート32を前記開扉用揺動アーム28若しくは
前記閉扉用揺動アーム29が前記ワイヤードラム10に
係合しているときにいずれかの方向に回転させると前記
スライド扉5を実質的にスライドさせることなく前記開
扉用揺動アーム28若しくは前記閉扉用揺動アーム29
と前記ワイヤードラム10との係合を解除できるように
構成したスライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構
としたものである。また、本発明は、車体2に対してス
ライド自在に取付けられたスライド扉5にワイヤー1
1、12を介して連結されて回転すると前記スライド扉
5をスライドさせるワイヤードラム10aと、該ワイヤ
ードラム10aを回転させるモータ8aと、該モータ8
aと前記ワイヤードラム10aとの間に設けられたクラ
ッチ機構と、前記ワイヤー11、12を緊張させるテン
ション機構とを有するスライド扉用動力スライド装置に
おいて、前記クラッチ機構には前記モータ8aにより回
転する回転プレート26aと、該回転プレート26aに
保持された開扉用揺動アーム28aおよび閉扉用揺動ア
ーム29aと、前記モータ8aが開扉回転すると前記開
扉用揺動アーム28aを前記ワイヤードラム10aに係
合させ前記モータ8aが閉扉回転すると前記閉扉用揺動
アーム29aを前記ワイヤードラム10aに係合させ前
記開扉用揺動アーム28aが前記ワイヤードラム10a
と係合しているときに前記モータ8aが所定量だけ閉扉
回転すると前記閉扉用揺動アーム29aが前記ワイヤー
ドラム10aに係合する前に前記開扉用揺動アーム28
aを前記ワイヤードラム10aとの係合から離脱させ前
記閉扉用揺動アーム29aが前記ワイヤードラム10a
と係合しているときに前記モータ8aが所定量だけ開扉
回転すると前記開扉用揺動アーム28aが前記ワイヤー
ドラム10aに係合する前に前記閉扉用揺動アーム29
aを前記ワイヤードラム10aとの係合から離脱させる
ガイドプレート32aとを設け、前記ワイヤードラム1
0aには該ワイヤードラム10aが前記モータ8aの動
力によらないで一定量回転すると係合していたいずれか
の揺動アーム28a、29aに当接して非係合位置に押
圧移動させる係合凸部42aを設け、前記テンション機
構は前記ワイヤードラム10aが前記スライド扉5を移
動させることなく前記一定量回転できる量だけ前記ワイ
ヤー11、12を弛ませられるように構成したスライド
扉用動力スライド装置のクラッチ機構としたものであ
る。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明する。図
1において、1はクォーターパネルといわれる車体2の
側部後方の金属製外板、3は外板1に対応する金属製内
板、4は外板1の外面に設けられた前後方向のガイドレ
ール、5はガイドレール4に添って前後動することによ
り開閉するスライド扉であり、スライド扉5の後端には
ガイドレール4に摺動自在に係合するブラケット6が軸
支されている。
【0007】7はスライド扉5を前後方向にスライドさ
せるための動力スライドユニットであり、図1において
は、車体2に対して展開させた状態で示してあるが、本
来は、外板1と内板3の間の空間部に設けられる。動力
スライドユニット7には、電気モータ8と、モータ8に
減速機構9等を介して連結されるワイヤードラム10等
が設けられている。ワイヤードラム10には一対のワイ
ヤー11、12の各一端13、14(図3参照)を係止
し、ワイヤー11、12の各他端15、16は、外板1
の開口部97、98を介して車外に突出させ前記ブラケ
ット6に係止する。17はワイヤー11、12が掛け回
されたプーリーである。なお、プーリー17の代わりに
案内レール等を使用することもある。
【0008】図1の実線のスライド扉5は開扉位置にあ
り、開扉位置でワイヤードラム10をモータ8により左
転させると、前側のワイヤー11はワイヤードラム10
により巻き取られ、また後側のワイヤー12は同じ長さ
だけ引き出されることにより、スライド扉5は閉扉方向
(前方)にスライドし、乗降口18を閉じる。同様の原
理で、ワイヤードラム10をモータ8により右転させる
と、スライド扉5は開扉方向(後方)にスライドする。
【0009】図2および図3は前記ワイヤードラム10
の断面を示しており、ワイヤードラム10は、動力スラ
イドユニット7のベースプレート19とカバープレート
20の間にドラム軸21で支持されている。ワイヤード
ラム10は一側側を閉塞した円筒状に形成され、その外
周面には前記ワイヤ11、12が掛け回される複数のワ
イヤー溝88が形成され、内部には比較的広い空間部2
2が形成される。該空間部22内にはモータ8の動力を
ワイヤードラム10に伝えるクラッチ機構付動力伝達機
構23が収納される。
【0010】24は前記減速機構9の最終歯車に噛合す
る歯車、25は補強プレート、26は回転プレートであ
り、これら3つは、連結ピン27により一体的に互いに
連結され、前記ドラム軸21に回転自在に支持されてい
る。
【0011】前記回転プレート26には一対の揺動アー
ム28、29がピン30、31により回転自在に支持さ
れる。32は揺動アーム28、29に重合するように設
けられたガイドプレートで、前記ドラム軸21に支持さ
れている。ガイドプレート32には、前記揺動アーム2
8、29の各回動端側に設けた係合ピン33、34が挿
入係合する一対のガイドスロット35、36が形成され
る。ガイドスロット35、36は、図3のようにドラム
軸21を中心とする円弧スロット37、38と、円弧ス
ロット37、38の端部に連設され前記ドラム軸21か
ら離れる方向に伸びる押出スロット39、40とから形
成されている。
【0012】前記ワイヤードラム10の空間部22の内
面には、耐摩耗性および耐衝撃性に優れたドラムインナ
ー41が取付けられている。ドラムインナー41には、
図3のように、前記ドラム軸21側に膨らむ複数の係合
凸部42が形成される。係合凸部42の数は任意である
が、数を増やすと「0019」の欄で説明する手動によ
るクラッチ解除の作業が容易になるため、4〜6個、若
しくはそれ以上にすることもある(図12参照)。
【0013】43はドラム軸21の外周に設けた内側ス
リーブ、44は内側スリーブ43の外側に設けた外側ス
リーブである。外側スリーブ44の内端にはフランジ4
5が形成され、フランジ45と前記ガイドプレート32
との間にはバネ46が設けられ、バネ46の作用により
ガイドプレート32と外側スリーブ44(ドラム軸2
1)との間に摩擦抵抗が付与される。
【0014】前記回転プレート26は、モータ8がオフ
のときは、ガイドプレート32に対して図3の位置にな
るように設定されており(この点については「001
6」および「0017」の欄で説明する)、回転プレー
ト26に軸支された揺動アーム28、29の係合ピン3
3、34は、共に円弧スロット37、38の端部で、押
出スロット39、40に臨むところに位置している。こ
の図3の状態では、動力伝達機構23のクラッチは切れ
ていて、ワイヤードラム10とモータ8側とは非連結と
なる。
【0015】図3の状態で、例えば、モータ8の動力で
回転プレート26を右転させると、これにピン30、3
1で連結された揺動アーム28、29も連動回転する。
すると、揺動アーム28の係合ピン33は円弧スロット
37から押出スロット39内に移動するから、揺動アー
ム28はピン30を中心にドラム軸21から離れる方向
に揺動して、揺動アーム28のクラッチ爪47が係合凸
部42に係合する(図8参照)。他方、揺動アーム29
の係合ピン34はドラム軸21を中心とする円弧スロッ
ト38内を移動するだけであるから、ピン31を中心と
する揺動は起こらない。反対に、モータ8の動力で回転
プレート26を左転させると、揺動アーム29がドラム
軸21から離れる方向に揺動して揺動アーム29のクラ
ッチ爪48は係合凸部42に係合するが、揺動アーム2
8は揺動しない。このように、回転プレート26をモー
タ8によりいずれかの方向に回転させると、いずれか一
方の揺動アーム28、29のクラッチ爪47、48が係
合凸部42に当接係合し、これにより、クラッチ機構が
「入り」になって回転プレート26の回転がワイヤード
ラム10に機械的に伝達される。なお、ガイドプレート
32はバネ46により付与された回転抵抗により、係合
ピン33、34がガイドスロット35、36内を移動す
る際の摩擦では回転しない。
【0016】上記のように、モータ8を回転させるとク
ラッチが接続されてワイヤードラム10が回転するが、
そのままモータ8を停止させると、クラッチが「入り」
になったままとなり、手動によるスライド扉5の操作に
支障が生じる。これについて詳細に説明すると、例え
ば、モータ8を開扉回転させて揺動アーム28のクラッ
チ爪47がワイヤードラム10の係合凸部42に係合し
た状態でモータ8が停止すると(図8の状態)、ワイヤ
ードラム10は右転はできるがクラッチ爪47と係合凸
部42との係合により左転はできなくなる。ワイヤード
ラム10の左転が不能ということは、スライド扉5を手
動で閉扉方向に動かすことができなくなるということで
ある。このような状態を回避するため、本発明では、モ
ータ8を停止させるときは、いったんモータ8をこれま
での回転とは逆方向に所定時間(所定量)だけ回転させ
て、クラッチを解除するようにしてある。つまり、モー
タ8を開扉回転させて図8の状態になったときは、モー
タ8をそれまでとは反対の閉扉方向に所定量だけ回転さ
せてから停止させる。このようにすると、モータ8の閉
扉回転により回転プレート26は図8の状態から左転
し、揺動アーム28のクラッチ爪47は係合凸部42か
ら離れる方向に移動し、かつ、揺動アーム28の係合ピ
ン33はガイドスロット35の押出スロット39内を円
弧スロット37に向けて移動するから、揺動アーム28
はピン30を中心にドラム軸21に近付く方向に揺動
し、モータ8の所定量の回転が終了すると図3の状態に
戻って、ワイヤードラム10とモータ8側との連結は断
たれ(クラッチが切れ)、以後、ワイヤードラム10は
いずれの方向にも回転可能な状態に復旧する。反対に、
モータ8により閉扉したときは、モータ8を停止させる
前に、モータ8をそれまでとは反対の開扉方向に所定量
だけ回転させることになる。
【0017】本発明では、図3の状態がクラッチが切れ
ている初期状態であって、前記のように、モータ8を停
止させるときは、モータ8の動力で揺動アーム28、2
9を図3の状態に戻すようにしてあるため、クラッチを
切るための別の動力や復帰バネが不要となる。
【0018】前記したように、ワイヤードラム10の内
部には比較的広い空間部22が形成され、この空間部2
2内には減速機構9側に噛合する歯車24から、ワイヤ
ードラム10(ドラムインナー41)の内周面に当接係
合する揺動アーム28、29に至るまでのクラッチ機構
付動力伝達機構23が実質的に収納されている。このた
め、全体の構造が薄くなり、動力スライドユニット7の
設置場所も比較的自由に設定することができる。
【0019】49は揺動アーム28に形成したキャンセ
ル面、50は揺動アーム29に形成したキャンセル面で
ある。前述したように、本願では、モータ8を停止させ
るときは、それまでの回転方向とは反対に所定量だけ回
転させてクラッチを切るが、万一、スライド扉5をスラ
イドさせている最中にモータ8が故障したときは、動力
(モータ8)でクラッチを切ることができなくなる。こ
のようなときは、スライド扉5を移動可能な方向、つま
り図8の状態であれば、開扉方向に手動で若干移動させ
る。すると、スライド扉5の後方移動によりワイヤー1
1、12が移動してワイヤードラム10は図8の状態か
ら右転する。このとき、外側スリーブ44は回転しない
からガイドプレート32は回転せず、ワイヤードラム1
0は単独で右転する。図8の実施例では、ワイヤードラ
ム10が右方向に約半回転すると、図9のように別の係
合凸部42が揺動アーム28のキャンセル面49に当接
し、更にワイヤードラム10が右転すると係合凸部42
とキャンセル面49との当接により揺動アーム28はピ
ン30を中心にドラム軸21に近付く方向に揺動し、係
合ピン33はガイドスロット35の円弧スロット37内
に復帰し、クラッチが切断される。反対に、モータ8が
閉扉回転中に故障したときは、スライド扉5を閉扉方向
にスライドさせればよい。つまり、モータ8が開扉回転
中に故障したときはスライド扉5を開扉方向に、閉扉回
転中に故障したときは閉扉方向に手動で移動させればク
ラッチが切れるのである。なお、図12のようにワイヤ
ードラム10の係合凸部42の数を増加させると、別の
係合凸部42が揺動アーム28のキャンセル面49に当
接するまでのワイヤードラム10の回転量を少なくする
ことができ、作業が容易になる。
【0020】前記外側スリーブ44の外端には金属リン
グ51を嵌合させ、金属リング51をペンチ等の道具を
使用して回転させると、外側スリーブ44とバネ46を
介して前記ガイドプレート32を回転させることができ
るように構成してある。外側スリーブ44によりガイド
プレート32を回転させる理由は、スライド扉5が完全
閉扉位置若しくは完全開扉位置に至ったとたんに、モー
タ8が故障する事態を想定したものである。つまり、ス
ライド扉5がスライド途中にモータ8が故障したとき
は、前欄のようにスライド扉5を手動で、直前のモータ
8による移動方向にスライドさせればクラッチを切るこ
とができたが、完全閉扉位置若しくは完全開扉位置でモ
ータ8が故障したときは、スライド扉5は直前の移動方
向には殆ど動かないから、前欄と同様の手段ではクラッ
チを切ることができなくなる。
【0021】そこで、本発明は、完全閉扉位置若しくは
完全開扉位置でモータ8が故障してクラッチが切れなく
なったときは、外側スリーブ44の外端に固定した金属
リング51をペンチ等を使用して回転させ、これによ
り、外側スリーブ44とバネ46を介してガイドプレー
ト32を回転させる。例えば、モータ8によりワイヤー
ドラム10を右転させてスライド扉5が完全開扉位置に
至ったときに、モータ8が故障したときは、本願のクラ
ッチ機構は図8の状態で、揺動アーム28のクラッチ爪
47が係合凸部42に係合した状態であるから、金属リ
ング51によりガイドプレート32を右転させる。する
と、揺動アーム28の係合ピン33はガイドスロット3
5との係合により徐々にドラム軸10側に移動し、係合
ピン33が円弧スロット37と係合する状態になると、
図3の状態に復旧し、これによりクラッチが切れる。な
お、金属リング51を回転させるとき、ワイヤー11、
12のテンションを弛めると作業が容易になる。スライ
ド扉5が閉扉位置にあるときクラッチが切れなくなった
ときは、ガイドプレート32を反対に左転させればよ
い。
【0022】52はテンション軸53によりベースプレ
ート19とカバープレート20の間に支持されたワイヤ
ーテンションローラであり、ワイヤーテンションローラ
52にはワイヤードラム10に巻回させたワイヤー11
又はワイヤー12のいずれか一方が掛け回される。テン
ション軸53の両端はベースプレート19とカバープレ
ート20に形成したドラム軸21の放射方向に長い長孔
54、55内を摺動自在であり、テンション軸53を長
孔54、55に対してスライドさせることによりワイヤ
ーの弛みを調節する。56はテンション軸53の端部に
止着した座金である。
【0023】図4には前記テンション軸53を前記ドラ
ム軸21に対して遠近移動させてワイヤーのテンション
圧を調節する機構を示している。57は2枚のリンク5
8を併せて形成した支持杆であり、支持杆57の先端側
には前記テンション軸53の両端部を回転のみ自在に軸
支させる。支持杆57の基端側は移動杆59に軸60で
軸支する。移動杆59は前記長孔54、55の長さ方
向、即ちテンション軸53のスライド方向に対して直交
する方向に長く形成され、かつ移動杆59は長さ方向に
スライド自在になるようにその両端がプレート19、2
0にピン61により取付けられている。
【0024】62は移動杆59をスライドさせるための
ピニオン歯車であり、軸63によりプレート19、20
間に軸支されている。ピニオン歯車62は移動杆59の
端部に形成したラック64に噛合しており、軸63をド
ライバー等を使用して回転させると、ピニオン歯車62
が回転して移動杆59はスライドする。図4の軸60は
長孔55に対して最接近した位置にあり、この状態で移
動杆59をスライドさせると、軸60は長孔55から徐
々に離れ、したがって、軸60との距離が支持杆57に
より固定されているテンション軸53(ワイヤーテンシ
ョンローラ52)は、長孔54、55内をドラム軸21
から離れる方向にスライドし、これにより、ワイヤー1
1、12の弛みが調節される。65はピニオン歯車62
に一体的に形成した爪車、66は爪車65に噛合してピ
ニオン歯車62の逆転を防止するラチェットである。
【0025】 図10〜図12には、第2実施例の動力
スライドユニット7aを示してある。この実施例では、
手動によるクラッチ解除の手段およびワイヤーテンショ
ン圧を調節する機構等が変更されている。以下説明す
る。
【0026】第1実施例では、完全閉扉位置若しくは完
全開扉位置でモータ8が故障してクラッチが切れなくな
ったときは、外側スリーブ44およびバネ46を介して
ガイドプレート32を回転させてクラッチを解除してい
たが、この構造は、ガイドプレート32がワイヤードラ
ム10の空間部22内に設けられているため、構造が複
雑になっている。そこで、第2実施例では、ワイヤード
ラム10aを回転させて、クラッチを解除するようにし
てある。つまり、「0019」の欄で説明したスライド
扉5の手動スライドによるクラッチの解除は、ワイヤー
ドラム10を回転させるために、スライド扉5を手動で
スライドさせていたのであるから、第2実施例では、ス
ライド扉5を移動させることなくワイヤードラム10a
を回転できるようにして、完全閉扉位置若しくは完全開
扉位置における手動によるクラッチ解除を可能ならしめ
るようにしてある。スライド扉5を移動させることなく
ワイヤードラム10aを回転できるようにするには、ワ
イヤー11、12のテンションを弛めるだけでよい。テ
ンションを弛めると弛めた分だけ、スライド扉5が動か
なくてもワイヤードラム10aは回転可能となる。具体
的には、図11、図12のように、ワイヤードラム10
aには一体的に歯部90を形成し、該歯部90にはキャ
ンセル軸91に固定されたキャンセル歯車92を噛合さ
せてある。キャンセル軸91の一端は、ベースプレート
19aを貫通して外方に突出しており、その突出端をド
ライバー等を利用して回転させると、ワイヤードラム1
0aが手動で回転する。
【0027】上記第2実施例では、第1実施例の外側ス
リーブ44に相当する部材が不要になる。なお、バネ4
6aの一端が当接するフランジ45aは内側スリーブ4
3aに形成してある。
【0028】第2実施例のテンション調節機構は、各ワ
イヤー11、12ごとに設けられている。図13、図1
4において、93はベースプレート19aとカバープレ
ート20aの間に設けられたスライド部材であり、その
一端側の内部にはテンションローラ52aがテンション
軸53aにより軸支されている。スライド部材93に
は、4つの係合ピン94が設けられていて、該係合ピン
94は両プレート19a、20aに形成した長孔54
a、55aにスライド自在に係合している。スライド部
材93の他端側と、両プレート19a、20aに固定し
た不動部材95との間にはテンションスプリング96が
設けられている。図10のように、テンションローラ5
2aに掛け回されたワイヤー11、12は略直角に屈曲
し、テンションローラ52aは、直角に屈曲したワイヤ
ー11、12の一方と平行の方向にスライドするように
構成されている。
【0029】前記ワイヤー11、12の外周には、図1
3に示したように、ワイヤーシェル99が被せられてい
る。ワイヤーシェル99は、フレキシブルではあるが伸
縮はせず、動力スライドユニット7aと図1に示した外
板1の開口部97、98との間に設けられている。な
お、ワイヤーシェル99を使用したときは、殆どのプー
リー17は不要になる。ワイヤーシェル99の一端は図
13、図15のようにシェル保持体100に係止させ
る。ワイヤーシェル99の他端は図示はないが開口部9
7、98の近傍に設けたシェル保持体に係止させる。シ
ェル保持体100は、スライド部材93とは別体で、互
いに非係合である。シェル保持体100には両プレート
19a、20aに形成した長孔101、102にスライ
ド自在に係合する係合突起103が設けられている。1
04はシェル保持体100に形成したラックであり、該
ラック104にはピニオン歯車105を噛合させる。ピ
ニオン歯車105は軸106によりプレート19a、2
0a間に軸支されており、軸106をドライバー等を使
用して回転させると、ピニオン歯車105が回転してシ
ェル保持体100はスライドする。107はピニオン歯
車105に一体的に形成した爪車、108は爪車107
に噛合してピニオン歯車105の逆転を防止するラチェ
ット、109はラチェットを付勢するバネである。
【0030】シェル保持体100と外板1の開口部9
7、98との間のワイヤーシェル99の長さは、ワイヤ
ーシェル99が伸縮しない材質であるため、常時一定に
保たれており、したがって、シェル保持体100をワイ
ヤードラム10aから遠ざかる方向(図13においては
右方)にスライドさせると、シェル保持体100とワイ
ヤードラム10aとの間のワイヤーの長さが長くなるか
ら、全体としてのワイヤーの配設長が長くなり、ワイヤ
ー11、12は緊張状態となる。反対にシェル保持体1
00をワイヤードラム10aに近付けると、全体として
のワイヤーの配設長が短くなって、ワイヤー11、12
は弛むことになる。シェル保持体100は、動力スライ
ドユニット7aを組み立てるときは、組立が簡便に行え
るようにワイヤードラム10aに最接近させてワイヤー
を十分に弛めておき、その後、緊張方向にスライドさせ
てワイヤーテンション圧の初期調節を行う。シェル保持
体100により調節終了後は、テンションスプリング9
6の弾力により移動するテンションローラ52aにより
ワイヤーのたるみが吸収される。
【0031】再び第1実施例の説明を行う。前記動力ス
ライドユニット7の動力により閉扉方向に移動したスラ
イド扉5は、動力スライドユニット7の動力だけでは、
完全には閉扉しない。つまり、スライド扉5は、動力ス
ライドユニット7の動力では通常「半ドア」といわれる
ハーフラッチ状態まで閉扉し、その後は、自動開閉装置
の動力で完全閉扉であるフルラッチ状態に至る。また、
スライド扉5を開扉するときは、手動又は自動開閉装置
の動力でドアラッチを解放すると、動力スライドユニッ
ト7が作動して、スライド扉5を開扉方向にスライドさ
せる。
【0032】前記自動開閉装置は、本願発明の要旨とは
直接関係しないため、図5、図6を用いて概要だけを説
明する。本願の自動開閉装置は、通常スライド扉5の後
端縁に取付けられるラッチユニット67と、スライド扉
5の内部空間に取付けられる動力開扉ユニット68およ
び動力閉扉ユニット69と、スライド扉5の前端縁に取
付けられるコネクタ70とから構成される。前記ラッチ
ユニット67は、車体に固定したストライカ71と係合
するラッチ72と、該ラッチ72と係合してラッチ72
とストライカ71との係合状態を保持するラチェット7
3とを有する。図6では、ラッチ72はストライカ71
と係合すると左転し、ラッチ72のハーフラッチ段部7
4にラチェット73が係合すると、スライド扉5はハー
フラッチ状態となり、ラッチ72のフルラッチ段部75
にラチェット73が係合すると、スライド扉5はフルラ
ッチ状態となる。前記したように、動力スライドユニッ
ト7による閉扉は、前記ハーフラッチ状態まで行われ
る。
【0033】76は動力閉扉ユニット69の動力により
回転する軸であり、軸76にはレバー77が固定され、
レバー77の先端には支持リンク78を介してコロ79
が軸支される。コロ79は動力閉扉ユニット69の動力
により軸76が右転すると、案内溝80に案内されて図
6の左側から右側に向けて移動し、ハーフラッチ位置の
ラッチ72の脚部81に当接し、ラッチ72をハーフラ
ッチ位置からフルラッチ位置に回転させる。
【0034】前記ラチェット73には動力開扉ユニット
68を関連的に接続し、動力開扉ユニット68の動力に
よりラチェット73をラッチ72から解放させることが
できるようにする。
【0035】前記コネクタ70はスライド扉5が閉扉方
向にスライドすると、車体2に取付けた別のコネクタ8
2と接触し、コネクタ82を介して車両のバッテリー8
3に接続される。コネクタ70とコネクタ82とは、ス
ライド扉5がハーフラッチ状態になる少し前に互いに接
触するように設定し、ハーフラッチ状態のときは、確実
にバッテリー83の電力を動力閉扉ユニット69に供給
できるようにする。
【0036】図2において、84は光センサーユニット
であり、ワイヤードラム10に設けた多孔フランジ85
の回転速度および回転量および回転方向を検出してパル
ス信号として出力する。多孔フランジ85の回転速度は
スライド扉5の移動速度に等しく、回転量はスライド扉
5の移動距離に等しく、また、回転方向はスライド扉5
の移動方向に等しくなる。なお、回転方向の検出は、一
対のセンサーの出力パルスのタイミング差で検出され
る。光センサーユニット84は、バッテリー83の電力
で作動するが、未使用の待機状態でも相当の暗電流(65
mA程度)を消費するため、待機状態ではスイッチ86に
より電源の供給を停止させておく。87は制御部、89
はモータ8の電流値を測定する電流計である。
【0037】
【作用】全体の作用をフローチャート図に従って説明す
る。
【0038】(開扉作用)先に開扉作用から説明する。
閉扉状態では、スライド扉5のコネクタ70と車体2の
コネクタ82とは互いに接触しており、開扉操作スイッ
チをオンにすると(S005)、開扉サブルーチンに流れて(S
019)、チャイムを鳴らしてから(S201)、コネクタ70と
コネクタ82を介してバッテリー83に接続されている
動力開扉ユニット68を作動させてラチェット73をラ
ッチ72から解放させ、タイマーT4をスタートさせる
と共に、待機状態で電源供給が停止されていた光センサ
ーユニット84に電源供給を行う(S203)。
【0039】ラチェット73がラッチ72から離間する
と、通常は直ちにドアシールの反力によりラッチ72と
ストライカ71との係合は解除され、スライド扉5は開
扉可能状態になる。しかし、動力開扉ユニット68を作
動させた後タイマーT4がアップするまでに(S215)、コ
ネクタ70とコネクタ82との離間が確認されなかった
り(S205)、ラッチ72とストライカ71との係合が解除
されなかったときは(S213)、何等かの異常であるから、
光センサーユニット84への電源供給を停止し(S217)、
また、動力開扉ユニット68の作動を停止させて(S21
9)、復旧させる。
【0040】異常なくスライド扉5が開扉可能状態にな
ったときは、動力開扉ユニット68の作動を停止させて
から(S207)、動力による自動開扉を行うための条件を確
認し(S209)、条件が満たされたときは、動力スライドユ
ニット7のモータ8を開扉方向に回転させ、光センサー
ユニット84からパルス信号の計測を開始し、タイマー
T5をスタートさせる(S211)。
【0041】すると、減速機構9、歯車24、補強プレ
ート25を介して回転プレート26が図3において右転
し、回転プレート26にピン30、31で連結された揺
動アーム28、29は右転し、ガイドプレート32のガ
イドスロット35に係合している揺動アーム28の係合
ピン33も移動する。このとき、ガイドプレート32は
バネ46による回転抵抗で共回りしないように保持され
ているから、係合ピン33は図3の位置からガイドスロ
ット35の押出スロット39内に進入し、これにより、
揺動アーム28はピン30を中心にドラム軸21から離
れる方向に揺動して、揺動アーム28のクラッチ爪47
がワイヤードラム10の係合凸部42に当接係合する。
他方、揺動アーム29は、係合ピン34がドラム軸21
を中心とするガイドスロット36の円弧スロット38内
を移動するだけであるから、ピン31を中心とする揺動
はしない。
【0042】クラッチ爪47と係合凸部42が当接係合
するとクラッチ入り状態になり(図8参照)、回転プレ
ート26の回転は直接ワイヤードラム10に伝達され、
ワイヤードラム10が図8において右転する。これによ
り、ワイヤードラム10は後側のワイヤー12を巻き取
ると共に前側のワイヤー11を同量だけ引き出すため、
スライド扉5はガイドレール4に添って後方にスライド
する。
【0043】スライド扉5が後方にスライドしている最
中は、ワイヤードラム10の多孔フランジ85の回転を
光センサーユニット84が検出し、これを制御部87に
パルス信号として出力し、制御部87はパルス信号に基
づいてワイヤードラム10の回転速度(スライド扉5の
移動速度に等しい)と回転量(スライド扉5の移動量に
等しい)を演算するとともに、電流計89の電流値を監
視し(S221)、万一スライド扉5の移動速度が異常に遅い
とき、若しくはモータ8の負荷電流値が異常に大きいと
きは、何等かの異常が発生したと看做す。
【0044】正常にスライド扉5が後方にスライドした
ときは、タイマーT5がアップする前に(S225)、スライ
ド扉5は、スライド扉5を完全開扉位置に保持するスト
ッパーに乗り上げ(S223)、開扉位置に保持される。スラ
イド扉5が完全開扉位置になっているかの確認は、光セ
ンサーユニット84からのパルス信号の積算によるスラ
イド扉5の移動量や、ストッパーを乗り越える際のモー
タ8の過電流検出等で行える。スライド扉5がストッパ
ーに乗り上げたら、動力スライドユニット7のモータ8
への給電のプラスマイナスを反転させて、モータ8をこ
れまでと逆方向(閉扉方向)に所定時間(所定量)だけ
回転させる(S227)。なお、スライド扉5の移動速度やモ
ータ8の負荷電流値に異常があったときも同様にモータ
8を所定量だけ逆転させる。また、モータ8の過電流検
出は、スライド途中の異常と、ストッパー乗り越えの両
方で検出され、これらの区別はできないが、その後の制
御内容が同一のため、実質的に区別する必要はない。
【0045】モータ8をこれまでと逆の方向に所定時間
(所定量)だけ回転させる理由は、揺動アーム28のク
ラッチ爪47が係合凸部42に係合したクラッチ入りの
状態を解除するためである。つまり、図8の状態でモー
タ8を所定時間(所定量)だけ反対に回転させると、回
転プレート26は左転するから、揺動アーム28のクラ
ッチ爪47は係合凸部42から離れる方向に移動し、か
つ、揺動アーム28の係合ピン33はガイドスロット3
5の押出スロット39内を円弧スロット37に向けて移
動し、これにより、揺動アーム28はピン30を中心に
ドラム軸21に近付く方向に揺動して、図3の状態に戻
る。この状態になると、ワイヤードラム10とモータ8
側との連結は断たれ(クラッチが切れ)、以後、ワイヤ
ードラム10はいずれの方向にも回転可能な状態に復旧
する。
【0046】なお、モータ8が故障して逆転できなくな
ったときについても説明しておく。スライド扉5が後方
(開扉方向)にスライドしている途中にモータ8が故障
すると、揺動アーム28のクラッチ爪47が係合凸部4
2に係合した状態のままになるから、この状態では、手
動でスライド扉5を前側にスライドさせることはとても
困難になる。このようなときは、スライド扉5を移動可
能な方向、つまり後方に手動で若干移動させる。する
と、スライド扉5の後方移動によりワイヤー11、12
が移動してワイヤードラム10は図8の状態から単独で
右転する。このとき、外側スリーブ44は回転しないか
らガイドプレート32も回転しない。ワイヤードラム1
0が右方向に約半回転すると、別の係合凸部42が揺動
アーム28のキャンセル面49に当接し、更にワイヤー
ドラム10が右転すると係合凸部42とキャンセル面4
9との当接により揺動アーム28はピン30を中心にド
ラム軸21に近付く方向に揺動し、係合ピン33はガイ
ドスロット35の円弧スロット37内に復帰し、クラッ
チが切断される。これにより、以後は、スライド扉5は
前後いずれの方向にもスライド可能となる。
【0047】また、スライド扉5が完全開扉位置まで後
方にスライドした後、モータ8の逆転ができなくなった
ときには、「0046」の欄で説明した要領で、クラッ
チを切ることは困難となる。つまり、完全開扉位置にあ
るスライド扉5は、後方へは殆ど動かないから、ワイヤ
ードラム10を手動で回転させられる量が極端に少なく
なり、この方法でのクラッチの解除が事実上不可能にな
る。このようなときには、第1実施例では、外側スリー
ブ44の外端に固定した金属リング51をペンチ等を使
用して回転させ、これにより、外側スリーブ44とバネ
46を介してガイドプレート32を図8において右転さ
せる。すると、ガイドプレート32の回転により、揺動
アーム28の係合ピン33はガイドスロット35の押出
スロット39から円弧スロット37に向けて移動し、図
3の状態に復旧し、クラッチが切れる。なお、金属リン
グ51を回転させるとき、ワイヤー11、12のテンシ
ョンを弛めると作業が容易になる。スライド扉5が完全
閉扉位置にあるときクラッチが切れなくなったときは、
ガイドプレート32を反対に左転させればよい。
【0048】第2実施例では、金属リング51を回転さ
せる方法に代えて、キャンセル歯車92を介してワイヤ
ードラム10aを回転させてクラッチを切断する。以下
説明する。図13の状態では、シェル保持体100は、
ピニオン歯車105により右側にスライドしていて、シ
ェル保持体100はワイヤードラム10aから遠ざかっ
ていて、シェル保持体100とワイヤードラム10aと
の間の裸のワイヤー部分は長くなっている。他方、シェ
ル保持体100と外板1の開口部97、98との間のワ
イヤーシェル99の長さは一定で、ワイヤーシェル99
の内部にあるワイヤー11、12の長さも一定であるか
ら、全体としてのワイヤーの配設長は長くなり、これに
より、ワイヤーは緊張状態になっている。そこで、図1
3においてラチェット108を爪車107から外して、
ピニオン歯車105を解放させ、シェル保持体100を
自由にする。すると、ワイヤー11、12は緊張状態を
弛めようとするから、シェル保持体100をワイヤード
ラム10aに近付くように図13において左側に移動さ
せ、シェル保持体100とワイヤードラム10aとの間
の裸のワイヤー部分を短くする。これにより、ワイヤー
11、12の全体の配設長が短くなって、ワイヤーは弛
む。このとき、テンションスプリング96の弾力により
テンションローラ52aも左側にスライドするが、テン
ションローラ52aの移動量に対してシェル保持体10
0の移動量を大きく設定しておけば、ワイヤーは大きく
弛む。
【0049】このようにワイヤーが弛むと、ワイヤード
ラム10aは弛んだワイヤーの分だけスライド扉5が動
かなくても回転可能となる。そこで、キャンセル軸91
をドライバー等を利用して回転させ、キャンセル歯車9
2を介してワイヤードラム10aを回転させる。このよ
うにしてワイヤードラム10aを回転させると、スライ
ド扉5を手動で移動させたときと同じ原理で(「004
6」の欄参照)、クラッチの解除が行える。なお、第2
実施例では、ワイヤードラム10aの係合凸部42aを
多数形成してあるため、ワイヤードラム10aの少ない
回転量でクラッチを解除できる。モータ8を逆転させて
クラッチを切った後は、計測したパルス数をリセットす
る(S229)。
【0050】(閉扉作用)開扉状態では、光センサーユ
ニット84は給電された状態のままであり、閉扉操作ス
イッチをオンにすると(S003)、閉扉条件が確認され(S01
5)、条件が満たされると、閉扉サブルーチンに移行し
て、チャイムを鳴らしてから(S101)、動力スライドユニ
ット7のモータ8を閉扉方向に回転させる(S103)。する
と、減速機構9、歯車24、補強プレート25を介して
回転プレート26が図3において左転し、開扉のときと
同様の原理で、揺動アーム29がピン31を中心に揺動
して、揺動アーム29のクラッチ爪48がワイヤードラ
ム10の係合凸部42に係合し、これにより、ワイヤー
ドラム10は左転して前側のワイヤー11を巻き取ると
共に後側のワイヤー12を同量だけ引き出し、スライド
扉5をガイドレール4に添って前方にスライドさせる。
同時にタイマーT1、T2をスタートさせると共に、光
センサーユニット84からのパルス信号の計測を開始す
る(S105)。
【0051】ワイヤードラム10の回転によりスライド
扉5が正常に前方にスライドすると、タイマーT1がア
ップする前に(S109)、スライド扉5は、スライド扉5を
完全開扉位置に保持するストッパーを乗り越える(S10
7)。ストッパーの乗り越えは、パルス信号の積算による
スライド扉5の移動量によって確認する。時間内にスト
ッパーの乗り越えが確認できなかったときは、クラッチ
を切断する目的でモータ8を所定時間(所定量)だけ反
対に回転させ(S111)、パルス数をリセットして(S113)復
旧する。
【0052】ストッパーを正常に乗り越えたら(S107)、
パルス信号に基づいて求めたスライド扉5の移動速度お
よびモータ8の負荷電流値を監視し(S117)、万一、これ
らに異常があったときは、タイマーT3をスタートさせ
てから(S141)、タイマーT3がアップするまで(S147)若
しくは開扉操作スイッチがオンされるまで(S145)、警報
を送出した後、ステップ211に流れてスライド扉5の
開扉を行う。
【0053】スライド扉5が正常に前方にスライドする
と、タイマーT2がアップする前に(S121)、スライド扉
5のコネクタ70が車体2のコネクタ82に接触し(S11
9)、この接触により、バッテリー83の電力が動力閉扉
ユニット69に供給され、動力閉扉ユニット69は作動
可能状態となる。コネクタ70とコネクタ82とが接触
した後のスライド扉5の移動状態は、モータ8の負荷電
流で確認される(S123)。コネクタ70とコネクタ82と
が接触した後も、モータ8の動力によりスライド扉5は
閉扉方向にスライドし、これによりラッチユニット67
のラッチ72はストライカ71と係合して回転し、ラチ
ェット73がラッチ72のハーフラッチ段部74に係合
する。動力スライドユニット7による閉扉はラチェット
73がラッチ72のハーフラッチ段部74に係合するハ
ーフラッチ状態まで行われるが、もし、この段階でラッ
チ72が大きく回転してラチェット73がラッチ72の
フルラッチ段部75に係合してフルラッチになったとき
は(S125)、動力閉扉ユニット69による閉扉は不要にな
るから、光センサーユニット84への給電を停止してか
ら(S131)、クラッチを切断する目的でモータ8を所定時
間(所定量)だけ反対に回転させ(S111)、パルス数をリ
セットして(S113)復旧する。
【0054】ハーフラッチ状態のみが確認されたときは
(S127)、クラッチを切断する目的でモータ8を所定時間
(所定量)だけ反対に回転させ(S133)、パルス数をリセ
ットしてから(S135)、動力閉扉ユニット69を作動させ
(S137)、軸76を図6において右転させる。すると、レ
バー77が回転して、コロ79は案内溝80に案内され
ながら右方に移動し、ハーフラッチ位置にあるラッチ7
2の脚部81に当接し、ラッチ72をフルラッチ位置に
向けて回転させ、フルラッチ状態になったら閉扉が完了
するから、動力閉扉ユニット69を停止させ、光センサ
ーユニット84への給電を停止させて(S139)復旧する。
【0055】スライド扉5の前方スライド中、又はハー
フラッチ状態若しくはフルラッチ状態で、モータ8が故
障してモータ8によるクラッチの解除ができなくなった
ときは、スライド扉5を手動で前方にスライドさせる
か、金属リング51を道具により回転させてガイドプレ
ート32を左転させるか、ワイヤードラム10を左転さ
せると、手動によりクラッチの解除が行える。
【0056】(手動操作による追従制御)本発明では、
手動によりスライド扉5を閉扉および開扉したときに
は、この動作を検出して、自動閉扉および自動開扉を行
う機構も設けてある。まず、開扉状態のときは、光セン
サーユニット84に電源が供給されているから、手動に
よりスライド扉5を閉扉方向に動かすと、光センサーユ
ニット84がワイヤードラム10の回転によるパルス信
号を送出し、このパルス信号によりワイヤードラム10
が閉扉方向に回転していることが判明する(S007)。する
と、閉扉条件が確認され(S021)、条件が満たされると、
閉扉操作追従サブルーチンに移行して、チャイムを鳴ら
してから(S301)、動力スライドユニット7のモータ8を
閉扉回転させ(S303)、以下ステップ117に流れてスラ
イド扉5を前方にスライドさせる。
【0057】また、閉扉状態で、手動によりオープンハ
ンドルを操作して公知のようにラッチユニット67のラ
ッチ72を解放させると、通常は、ドアシールの反力で
コネクタ70とコネクタ82が離間するぐらいスライド
扉5は開く。このコネクタ70とコネクタ82の離間(S
009)若しくはラッチ72の解放(S011)を検出すると、制
御部87は光センサーユニット84への給電を開始する
(S025)。この状態で、更に手動でスライド扉5を後方に
スライドさせると、光センサーユニット84がワイヤー
ドラム10の回転によるパルス信号を送出し、このパル
ス信号によりワイヤードラム10が開扉方向に回転して
いることが判明する(S027)。すると、制御部87は手動
による開扉が行われたと判断して、チャイムを鳴らして
から(S401)動力スライドユニット7のモータ8を開扉回
転させ(S403)、以下ステップ221に流れてスライド扉
5を前方にスライドさせる。
【0058】(ワイヤーのテンション圧の調節)第1実
施例において、ワイヤー11、12のテンション圧を調
節するときは、ドライバーを利用して軸63を回してピ
ニオン歯車62を回転させる。すると、ピニオン歯車6
2にラック64が噛合している移動杆59は、ドラム軸
21とテンション軸53とを結ぶ直線に対して直交する
方向に移動し、軸60は長孔55から徐々に離れること
になる。したがって、軸60との距離が支持杆57によ
り固定されているテンション軸53は、長孔54、55
内をドラム軸21から離れる方向に徐々にスライドし、
ワイヤー11、12の弛みが調節される。テンション圧
はこのようにして調節されるが、移動杆59の移動距離
に対してテンション軸53の移動距離が短いため、小さ
な力で容易に調節できる。
【0059】第2実施例においては、ワイヤー11、1
2のテンション圧は、シェル保持体100による初期調
節と、その後の、テンションスプリング96による微調
節とに区別される。まず、シェル保持体100は、動力
スライドユニット7aを組み立てるときは、組立が簡便
に行えるようにワイヤードラム10aに最接近させてお
く。すると、シェル保持体100と外板1の開口部9
7、98との間のワイヤーシェル99の長さは、ワイヤ
ーシェル99が伸縮しない材質であるため、一定に保た
れているため、シェル保持体100とワイヤードラム1
0aとの間の裸のワイヤー部分が短い分だけ、全体とし
てのワイヤーの配設長が短くなって、ワイヤーは弛んだ
状態になり、これにより組立が簡単に行える。組み立て
終了後、軸106をドライバー等を利用して回転させる
と、ピニオン歯車105が回転して、ピニオン歯車10
5にラック104が噛合しているシェル保持体100は
図13において右側に移動し、ワイヤードラム10aか
ら離れる。すると、ワイヤーの全体の配設長が長くなる
から、ワイヤーは徐々に緊張する。ワイヤー11、12
が所定の緊張状態になると、初期設定は終了する。初期
設定終了後は、テンションスプリング96の弾力により
移動するテンションローラ52aにより、ワイヤーの弛
みが吸収される。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体2に対し
てスライド自在に取付けられたスライド扉5にワイヤー
11、12を介して連結されて回転すると前記スライド
扉5をスライドさせるワイヤードラム10と、該ワイヤ
ードラム10を回転させるモータ8と、該モータ8と前
記ワイヤードラム10との間に設けられたクラッチ機構
とを有するスライド扉用動力スライド装置において、前
記クラッチ機構には前記モータ8により回転する回転プ
レート26と、該回転プレート26に保持された開扉用
揺動アーム28および閉扉用揺動アーム29と、前記モ
ータ8が開扉回転すると前記開扉用揺動アーム28を前
記ワイヤードラム10に係合させ前記モータ8が閉扉回
転すると前記閉扉用揺動アーム29を前記ワイヤードラ
ム10に係合させ前記開扉用揺動アーム28が前記ワイ
ヤードラム10と係合しているときに前記モータ8が所
定量だけ閉扉回転すると前記閉扉用揺動アーム29が前
記ワイヤードラム10に係合する前に前記開扉用揺動ア
ーム28を前記ワイヤードラム10との係合から離脱さ
せ前記閉扉用揺動アーム29が前記ワイヤードラム10
と係合しているときに前記モータ8が所定量だけ開扉回
転すると前記開扉用揺動アーム28が前記ワイヤードラ
ム10に係合する前に前記閉扉用揺動アーム29を前記
ワイヤードラム10との係合から離脱させるガイドプレ
ート32とを設け、該ガイドプレート32は該ガイドプ
レート32を前記開扉用揺動アーム28若しくは前記閉
扉用揺動アーム29が前記ワイヤードラム10に係合し
ているときにいずれかの方向に回転させると前記スライ
ド扉5を実質的にスライドさせることなく前記開扉用揺
動アーム28若しくは前記閉扉用揺動アーム29と前記
ワイヤードラム10との係合を解除できるように構成し
たスライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構とした
ため、スライド扉5をスライドさせるモータ8の動力で
クラッチ機構の入り切りの切替が行えるとともに、モー
タ8が故障してクラッチが解除できなくなったときで
も、ガイドプレート32を所定の方向に回転させればス
ライド扉5を移動させることができない状況でもクラッ
チの解除が行え、手動によるスライド扉5の開閉に支障
が生じない。また、本発明は、前記装置において、前記
ガイドプレート32には前記揺動アーム28、29が係
合するガイドスロット35、36を形成したスライド扉
用動力スライド装置のクラッチ機構としたため、前記ガ
イドプレート32を回転させたとき前記ガイドスロット
35、36により前記揺動アーム28、29を確実に非
係合位置に戻巣ことができる。また、本発明は、前記装
置において、前記回転プレート26および前記ガイドプ
レート32は軸21に軸支させたスライド扉用動力スラ
イド装置のクラッチ機構としたため、合理的に配置でき
る。また、本発明は、前記装置において、前記ガイドス
ロット35、36は前記軸21を中心とする円弧スロッ
ト37、38と該円弧スロット37、38の端部に連接
され前記軸21から離れる方向に伸びる押出スロット3
9、40からなるスライド扉用動力スライド装置のクラ
ッチ機構としたため、ガイドプレート32を回転させて
一方の揺動アームを非係合位置に戻しても、他方の揺動
アームが係合位置に突出することはない。また、本発明
は、車体2に対してスライド自在に取付けられたスライ
ド扉5にワイヤー11、12を介して連結されて回転す
ると前記スライド扉5をスライドさせるワイヤードラム
10aと、該ワイヤードラム10aを回転させるモータ
8aと、該モータ8aと前記ワイヤードラム10aとの
間に設けられたクラッチ機構と、前記ワイヤー11、1
2を緊張させるテンション機構とを有するスライド扉用
動力スライド装置において、前記クラッチ機構の入り状
態は前記スライド扉5が最後に移動した方向に前記スラ
イド扉5を手動によりスライドさせると解除されるよう
にし、前記ワイヤードラム10aは前記テンション機構
により前記ワイヤー11、12を弛ませると前記スライ
ド扉5をスライドさせることなく手動により回転可能に
構成し、もって、前記ワイヤードラム10aを手動回転
させると前記スライド扉5をスライドさせることなく前
記クラッチ機構のクラッチを解除できるように構成した
スライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構としたた
め、スライド扉5をスライドさせるモータ8の動力でク
ラッチ機構の入り切りの切替が行えるとともに、モータ
8が故障してクラッチが解除できなくなったときでも、
ワイヤーを弛めてワイヤードラム10aを所定の方向に
回転させればスライド扉5を移動させることができない
状況でも手動によりクラッチの解除が行え、手動による
スライド扉5の開閉に支障が生じない。また、本発明
は、前記装置において、前記テンション機構は前記ワイ
ヤー11、12ごとに設けたスライド扉用動力スライド
装置のクラッチ機構としたため、ワイヤーを十分に弛ま
すことができる。また、本発明は、前記装置において、
前記ワイヤードラム10aには円筒状に形成してその外
周面には歯部90を設け、該歯部90には手動により回
転可能のキャンセル歯車92を噛合させたスライド扉用
動力スライド装置のクラッチ機構としたため、ワイヤー
ドラム10aを手動で回転させる構成が確実で、大きさ
のそれほど大きくならない。また、本発明は、前記装置
において、前記クラッチ機構は前記モータ8aが開扉回
転すると外方に突出して前記ワイヤードラム10aに係
合する開扉用揺動アーム28aと前記モータ8aが閉扉
回転すると外方に突出して前記ワイヤードラム10aに
係合する閉扉用揺動アーム29aとを有し、前記ワイヤ
ードラム10aには該ワイヤードラム10aが手動によ
り回転すると外方に突出した一方の揺動アーム28a、
29aに当接して一方の揺動アーム28a、29aを反
突出方向に戻す係合凸部42aを設けたスライド扉用動
力スライド装置のクラッチ機構としたため、ワイヤード
ラム10aの手動回転によるクラッチ解除の構成も簡単
である。また、本発明は、車体2に対してスライド自在
に取付けられたスライド扉5にワイヤー11、12を介
して連結されて回転すると前記スライド扉5をスライド
させるワイヤードラム10aと、該ワイヤードラム10
aを回転させるモータ8aと、該モータ8aと前記ワイ
ヤードラム10aとの間に設けられたクラッチ機構と、
前記ワイヤー11、12を緊張させるテンション機構と
を有するスライド扉用動力スライド装置において、前記
クラッチ機構には前記モータ8aにより回転する回転プ
レート26aと、該回転プレート26aに保持された開
扉用揺動アーム28aおよび閉扉用揺動アーム29a
と、前記モータ8aが開扉回転すると前記開扉用揺動ア
ーム28aを前記ワイヤードラム10aに係合させ前記
モータ8aが閉扉回転すると前記閉扉用揺動アーム29
aを前記ワイヤードラム10aに係合させ前記開扉用揺
動アーム28aが前記ワイヤードラム10aと係合して
いるときに前記モータ8aが所定量だけ閉扉回転すると
前記閉扉用揺動アーム29aが前記ワイヤードラム10
aに係合する前に前記開扉用揺動アーム28aを前記ワ
イヤードラム10aとの係合から離脱させ前記閉扉用揺
動アーム29aが前記ワイヤードラム10aと係合して
いるときに前記モータ8aが所定量だけ開扉回転すると
前記開扉用揺動アーム28aが前記ワイヤードラム10
aに係合する前に前記閉扉用揺動アーム29aを前記ワ
イヤードラム10aとの係合から離脱させるガイドプレ
ート32aとを設け、前記ワイヤードラム10aには該
ワイヤードラム10aが前記モータ8aの動力によらな
いで一定量回転すると係合していたいずれかの揺動アー
ム28a、29aに当接して非係合位置に押圧移動させ
る係合凸部42aを設け、前記テンション機構は前記ワ
イヤードラム10aが前記スライド扉5を移動させるこ
となく前記一定量回転できる量だけ前記ワイヤー11、
12を弛ませられるように構成したスライド扉用動力ス
ライド装置のクラッチ機構としたため、実施化も容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体とスライド扉と動力スライドユニット
の展開断面図。
【図2】 動力スライドユニットの断面図。
【図3】 ワイヤードラムの断面図。
【図4】 動力スライドユニットの一部拡大図。
【図5】 スライド扉のコネクタと車体のコネクタの
関係図。
【図6】 ラッチユニットの断面図。
【図7】 制御ブロック図。
【図8】 クラッチ入りの状態の説明図。
【図9】 手動によりクラッチを解放するときの説明
図。
【図10】 第2実施例の動力スライドユニットの側面
図。
【図11】 第2実施例の動力スライドユニットの断面
図。
【図12】 第2実施例の動力スライドユニットの断面
図。
【図13】 第2実施例のワイヤーの調節機構を示す拡
大図。
【図14】 第2実施例のワイヤーの調節機構の断面
図。
【図15】 第2実施例のシェル保持体の断面図。
【図16】 メインルーチンを示すフロー図。
【図17】 閉扉サブルーチンを示すフロー図。
【図18】 閉扉サブルーチンを示すフロー図。
【図19】 開扉サブルーチンを示すフロー図。
【図20】 開扉サブルーチンを示すフロー図。
【図21】 開扉操作追従サブルーチンおよび閉扉操作
追従サブルーチンを示すフロー図。
【符号の説明】
1…外板、2…車体、3…内板、4…ガイドレール、5
…スライド扉、6…ブラケット、7…動力スライドユニ
ット、8…モータ、9…減速機構、10…ワイヤードラ
ム、11、12…ワイヤー、13、14…一端、15、
16…他端、17…プーリー、18…乗降口、19…ベ
ースプレート、20…カバープレート、21…ドラム
軸、22…空間部、23…クラッチ機構付動力伝達機
構、24…歯車、25…補強プレート、26…回転プレ
ート、27…連結ピン、28、29…揺動アーム、3
0、31…ピン、32…ガイドプレート、33、34…
係合ピン、35、36…ガイドスロット、37、38…
円弧スロット、39、40…押出スロット、41…ドラ
ムインナー、42…係合凸部、43…内側スリーブ、4
4…外側スリーブ、45…フランジ、46…バネ、4
7、48…クラッチ爪、49、50…キャンセル面、5
1…金属リング、52…ワイヤーテンションローラ、5
3…テンション軸、54、55…長孔、56…座金、5
7…支持杆、58…リンク、59…移動杆、60…軸、
61…ピン、62…ピニオン歯車、63…軸、64…ラ
ック、65…爪車、66…ラチェット、67…ラッチユ
ニット、68…動力開扉ユニット、69…動力閉扉ユニ
ット、70…コネクタ、71…ストライカ、72…ラッ
チ、73…ラチェット、74…ハーフラッチ段部、75
…フルラッチ段部、76…軸、77…レバー、78…支
持リンク、79…コロ、80…案内溝、81…脚部、8
2…コネクタ、83…バッテリー、84…光センサーユ
ニット、85…多孔フランジ、86…スイッチ、87…
制御部、88…ワイヤー溝、89…電流計、90…歯
部、91…キャンセル軸、92…キャンセル歯車、93
…スライド部材、94…係合ピン、95…不動部材、9
6…テンションスプリング、97、98…開口部、99
…ワイヤーシェル、100…シェル保持体、101、1
02…長孔、103…係合突起、104…ラック、10
5…ピニオン歯車、106…軸、107…爪車、108
…ラチェット、109…バネ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体2に対してスライド自在に取付けら
    れたスライド扉5にワイヤー11、12を介して連結さ
    れて回転すると前記スライド扉5をスライドさせるワイ
    ヤードラム10と、該ワイヤードラム10を回転させる
    モータ8と、該モータ8と前記ワイヤードラム10との
    間に設けられたクラッチ機構とを有するスライド扉用動
    力スライド装置において、前記クラッチ機構には前記モ
    ータ8により回転する回転プレート26と、該回転プレ
    ート26に保持された開扉用揺動アーム28および閉扉
    用揺動アーム29と、前記モータ8が開扉回転すると前
    記開扉用揺動アーム28を前記ワイヤードラム10に係
    合させ前記モータ8が閉扉回転すると前記閉扉用揺動ア
    ーム29を前記ワイヤードラム10に係合させ前記開扉
    用揺動アーム28が前記ワイヤードラム10と係合して
    いるときに前記モータ8が所定量だけ閉扉回転すると前
    記閉扉用揺動アーム29が前記ワイヤードラム10に係
    合する前に前記開扉用揺動アーム28を前記ワイヤード
    ラム10との係合から離脱させ前記閉扉用揺動アーム2
    9が前記ワイヤードラム10と係合しているときに前記
    モータ8が所定量だけ開扉回転すると前記開扉用揺動ア
    ーム28が前記ワイヤードラム10に係合する前に前記
    閉扉用揺動アーム29を前記ワイヤードラム10との係
    合から離脱させるガイドプレート32とを設け、該ガイ
    ドプレート32は該ガイドプレート32を前記開扉用揺
    動アーム28若しくは前記閉扉用揺動アーム29が前記
    ワイヤードラム10に係合しているときにいずれかの方
    向に回転させると前記スライド扉5を実質的にスライド
    させることなく前記開扉用揺動アーム28若しくは前記
    閉扉用揺動アーム29と前記ワイヤードラム10との係
    合を解除できるように構成したスライド扉用動力スライ
    ド装置のクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガイドプレート
    32には前記揺動アーム28、29が係合するガイドス
    ロット35、36を形成したスライド扉用動力スライド
    装置のクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記回転プレート2
    6および前記ガイドプレート32は軸21に軸支させた
    スライド扉用動力スライド装置のクラッチ機構。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ガイドスロット
    35、36は前記軸21を中心とする円弧スロット3
    7、38と該円弧スロット37、38の端部に連接され
    前記軸21から離れる方向に伸びる押出スロット39、
    40からなるスライド扉用動力スライド装置のクラッチ
    機構。
  5. 【請求項5】 車体2に対してスライド自在に取付けら
    れたスライド扉5にワイヤー11、12を介して連結さ
    れて回転すると前記スライド扉5をスライドさせるワイ
    ヤードラム10aと、該ワイヤードラム10aを回転さ
    せるモータ8aと、該モータ8aと前記ワイヤードラム
    10aとの間に設けられたクラッチ機構と、前記ワイヤ
    ー11、12を緊張させるテンション機構とを有するス
    ライド扉用動力スライド装置において、前記クラッチ機
    構の入り状態は前記スライド扉5が最後に移動した方向
    に前記スライド扉5を手動によりスライドさせると解除
    されるようにし、前記ワイヤードラム10aは前記テン
    ション機構により前記ワイヤー11、12を弛ませると
    前記スライド扉5をスライドさせることなく手動により
    回転可能に構成し、もって、前記ワイヤードラム10a
    を手動回転させると前記スライド扉5をスライドさせる
    ことなく前記クラッチ機構のクラッチを解除できるよう
    に構成したスライド扉用動力スライド装置のクラッチ機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記テンション機構
    は前記ワイヤー11、12ごとに設けたスライド扉用動
    力スライド装置のクラッチ機構。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記ワイヤードラム
    10aには円筒状に形成してその外周面には歯部90を
    設け、該歯部90には手動により回転可能のキャンセル
    歯車92を噛合させたスライド扉用動力スライド装置の
    クラッチ機構。
  8. 【請求項8】 請求項5において、前記クラッチ機構は
    前記モータ8aが開扉回転すると外方に突出して前記ワ
    イヤードラム10aに係合する開扉用揺動アーム28a
    と前記モータ8aが閉扉回転すると外方に突出して前記
    ワイヤードラム10aに係合する閉扉用揺動アーム29
    aとを有し、前記ワイヤードラム10aには該ワイヤー
    ドラム10aが手動により回転すると外方に突出した一
    方の揺動アーム28a、29aに当接して一方の揺動ア
    ーム28a、29aを反突出方向に戻す係合凸部42a
    を設けたスライド扉用動力スライド装置のクラッチ機
    構。
  9. 【請求項9】 車体2に対してスライド自在に取付けら
    れたスライド扉5にワイヤー11、12を介して連結さ
    れて回転すると前記スライド扉5をスライドさせるワイ
    ヤードラム10aと、該ワイヤードラム10aを回転さ
    せるモータ8aと、該モータ8aと前記ワイヤードラム
    10aとの間に設けられたクラッチ機構と、前記ワイヤ
    ー11、12を緊張させるテンション機構とを有するス
    ライド扉用動力スライド装置において、前記クラッチ機
    構には前記モータ8aにより回転する回転プレート26
    aと、該回転プレート26aに保持された開扉用揺動ア
    ーム28aおよび閉扉用揺動アーム29aと、前記モー
    タ8aが開扉回転すると前記開扉用揺動アーム28aを
    前記ワイヤードラム10aに係合させ前記モータ8aが
    閉扉回転すると前記閉扉用揺動アーム29aを前記ワイ
    ヤードラム10aに係合させ前記開扉用揺動アーム28
    aが前記ワイヤードラム10aと係合しているときに前
    記モータ8aが所定量だけ閉扉回転すると前記閉扉用揺
    動アーム29aが前記ワイヤードラム10aに係合する
    前に前記開扉用揺動アーム28aを前記ワイヤードラム
    10aとの係合から離脱させ前記閉扉用揺動アーム29
    aが前記ワイヤードラム10aと係合しているときに前
    記モータ8aが所定量だけ開扉回転すると前記開扉用揺
    動アーム28aが前記ワイヤードラム10aに係合する
    前に前記閉扉用揺動アーム29aを前記ワイヤードラム
    10aとの係合から離脱させるガイドプレート32aと
    を設け、前記ワイヤードラム10aには該ワイヤードラ
    ム10aが前記モータ8aの動力によらないで一定量回
    転すると係合していたいずれかの揺動アーム28a、2
    9aに当接して非係合位置に押圧移動させる係合凸部4
    2aを設け、前記テンション機構は前記ワイヤードラム
    10aが前記スライド扉5を移動させることなく前記一
    定量回転できる量だけ前記ワイヤー11、12を弛ませ
    られるように構成したスライド扉用動力スライド装置の
    クラッチ機構。
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