JP2021154775A - 充電リッド開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に紹介されている電動車両においては、バッテリのSOCすなわちバッテリの充電率が基準値を下回り、かつ、当該バッテリを搭載する電動車両が充電器から所定の範囲内に駐車した場合に、充電口を覆うリッドを位置変化させて充電口を露出させる。
バッテリ充電用の電源のある充電ステーションや自宅の駐車場の多くは屋外にある。雨天時や荒天時には充電口付近に雨水や埃、塵等が飛来する可能性があり、これらを充電時に放置していると、場合によっては、充電口や車両の電気系統に不具合が生じる虞がある。しかし、上記したようにEV車やHV車における充電時間は非常に長いため、上記の不具合がより生じ易いと考えられる。
リッドを当該半開位置に配置することで、雨天時や荒天時に充電口付近に飛来した雨水や埃、塵等をリッドによって遮蔽可能であると考えられる。
電動アクチュエータを有し、車両の充電口を覆う閉位置と、前記充電口を露出させる開位置と、前記閉位置と前記開位置との間の半開位置と、の間で前記リッドを位置変化させる駆動機構を具備し、
前記駆動機構は、
前記充電口に充電コネクタが挿入されている充電操作時において、前記リッドを前記開位置と前記半開位置との間で位置変化させる、充電リッド開閉装置である。
なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「x〜y」は、下限xおよび上限yをその範囲に含む。そして、これらの上限値および下限値、ならびに実施形態中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで数値範囲を構成し得る。さらに数値範囲内から任意に選択した数値を上限、下限の数値とすることができる。
電動アクチュエータを有し、車両の充電口を覆う閉位置と、前記充電口を露出させる開位置と、前記閉位置と前記開位置との間の半開位置と、の間で前記リッドを位置変化させる駆動機構を具備し、
前記駆動機構は、
前記充電口に充電コネクタが挿入されている充電操作時において、前記リッドを前記開位置と前記半開位置との間で位置変化させる、充電リッド開閉装置である。
なお、本発明の充電リッド開閉装置においては、リッドの開閉スイッチを上記の充電操作時、すなわち、充電口に充電コネクタが挿入されたタイミングに連動させて、自動的に切り替えても良い。この場合には、ユーザーは操作ボタンを押す必要もなくなるため、ユーザーの負担は更に軽減する。
なお一般的には、充電口はバッテリに接続された充電ケーブルの端部に設けられる。充電ケーブルは、車両のボデーやボンネット等の車体に設けられた挿通開口に挿通され、充電口は車両の外部に露出する。当該挿通開口の周縁部は、車体の一部で形成された、および/または、車体とは別体で形成され車体に取り付けられたボックス部で囲まれる。ボックス部は、挿通開口を有する底部を車両の内側に向け、外側開口を車両の外側に向ける略箱状をなす。リッドは、ボックス部の外側開口を開閉可能であるように、車体に対して直接的または間接的に取り付けられる。当該構造は一般的な車両における充電口の周辺構造であり、当然乍ら、本発明の充電リッド開閉装置が取り付けられる車両の充電口の周辺構造は、上記のものに限定されない。
つまり、雨天や降雪時等に充電を行う場合には、リッドに雨水が溜まったり氷雪が積もったりする場合がある。この場合リッドは、充電口が濡れないように、充電口を避けた位置に雨水等を案内できる姿勢をとるのが好ましく、具体的には、リッドは、一端を他端よりも充電口から離し、かつ、当該一端を当該他端よりも下側に配置した状態(所謂庇状)となるように、充電口を覆うのが好ましい。
この場合には、リッドに溜まった雨水等は、充電口から離れた位置でありかつ下側の位置に案内されるため、充電口およびその周縁は雨水等により汚染され難い。
充電口に充電コネクタが挿入されている充電操作時においてリッドを半開位置に配置することで、既述したように、雨天時や荒天時に充電口付近に飛来した雨水や埃、塵等をリッドによって遮蔽可能である。また、充電操作時には充電口に充電コネクタが挿入されているために、リッドを半開位置から閉位置に位置変化させると、リッドと充電コネクタとが干渉する虞がある。本発明の充電リッド開閉装置では、このような充電操作時において、駆動機構がリッドを開位置と半開位置との間で位置変化させるために、リッドが位置変化する軌跡を必要最小限にすることができ、リッドの動作に要する時間を短縮して、充電時におけるユーザーの負担をより一層軽減でき、さらにはリッドの動作に要するエネルギをも必要最小限にできる利点がある。
更には、駆動機構によるリッドの自動的な位置変化すなわちリッドの自動開閉を行うとともに、ユーザーによるリッドの開閉スイッチの操作を可能としても良い。この場合には、緊急時等にユーザーの判断でリッドの位置変化を停止できる。
なお、本発明の充電リッド開閉装置が、駆動機構によるリッドの自動開閉と、ユーザーによる開閉スイッチの操作との双方を行い得る場合には、緊急時に備えて、ユーザーによる開閉スイッチの操作を駆動機構によるリッドの自動開閉に優先させるのが好ましい。
つまり、リッドが位置変化する方向を第1方向とすると、本発明の充電リッド開閉装置における駆動機構は、当該第1方向にリッドが位置変化している途中に駆動状態異常信号を受信すると、当該第1方向に向けたリッドの更なる位置変化を停止する退避モードを行うのが好ましい。なお、このときのリッドの方向は特に限定されず、開方向であっても良いし閉方向であっても良い。このときのリッドの位置もまた特に限定されず、閉位置と開位置との間の如何なる位置であっても良い。
本明細書においては、必要に応じて、開位置に向けたリッドの位置変化方向を開方向と称する場合があり、閉位置に向けたリッドの位置変化方向を閉方向と称する場合がある。
これらの場合に、リッドを開方向に位置変化させ続けると、これらの障害物が損傷を受けたり、または、リッドや電動アクチュエータ等の本発明の充電リッド開閉装置の構成要素が損傷を受けたりする虞がある。
なお、この場合にも、再開した通常モードにおけるリッドの位置変化方向は、第1方向とするのが合理的である。
実施例1の充電リッド開閉装置は、車両のボデーに取り付けられ、充電口を開閉するための装置である。
実施例1の充電リッド開閉装置における各構成要素を模式的に表す説明図を図1に示す。リッドが閉位置に配置されている実施例1の充電リッド開閉装置を模式的に表す説明図を図2に示す。リッドが開位置に配置されている実施例1の充電リッド開閉装置を模式的に表す説明図を図3に示す。リッドが半開位置に配置されている実施例1の充電リッド開閉装置を模式的に表す説明図を図4に示す。実施例1の充電リッド開閉装置における駆動機構の一部を模式的に表す説明図を図5〜図6に示す。実施例1の充電リッド開閉装置の動作を説明するフローチャートを図7および図8に示す。
以下、上、下、内、外、前、後とは図1〜図6に示す各方向を指すものとする。なお、上、下、内、外、前、後は、車両に取り付けられた実施例1の充電リッド開閉装置における各方向を意味し、具体的には、上下方向は鉛直方向と一致し、前後方向は車両進行方向に一致し、外内方向は車幅方向に一致する。さらに、外側とは車両の外側を意味し、内側とは車両の内側を意味する。
なお、図4に示すように、ボックス部10の挿通開口13には車両のバッテリ(図略)を充電するための充電ケーブル92が挿通され、当該充電ケーブル92の先端に設けられた充電口91は、ボックス部10の内部に配置され、外側開口12を通じて車両の外側に露出している。充電口91には、車両用の充電器(図略)の充電コネクタ95が挿入される。
リッド90はアーム40に取り付けられている。したがって、電動アクチュエータ50に駆動されたアーム40が回動中心軸Cを中心として回動すると、リッド90は、図2に示す閉位置と、図4に示す半開位置と、図3に示す開位置との間を位置変化する。
図2に示す閉位置において、リッド90は、ボックス部10の外側開口12を閉じることで当該ボックス部10の内部に配置されている充電口91を覆う。また、図3に示す開位置において、リッド90は、ボックス部10の外側開口12を開くことで当該ボックス部10の内部に配置されている充電口91を露出させる。また、図4に示す半開位置においては、リッド90は閉位置と開位置との間の位置に配置される。
図7および図8に示すフローチャートを基に、実施例1の充電リッド開閉装置1の動作を以下に説明する。
先ず、通常モードについて説明すると、図7に示すように、ユーザーが車両またはスマートキーに設けられたリッド90の開閉スイッチをオンすると、実施例1の充電リッド開閉装置1における駆動機構30がスタートする。当該ステップを通常モードのステップ1と称し、以下、N−S1と表記する。なお、以降の通常モードのステップ2以降についても同様に、N−S2、N−S3・・・等と表記する。
N−S1において、前回の使用時に駆動機構30が正常に終了していればリッド90は閉位置にある(N−S2)。
または、ユーザーがリッド90をつかんで開方向に動かす等、ユーザーがリッド90に直接開方向の力を作用させた場合には、電動アクチュエータ50に逆起電力が生じる。この場合には、駆動機構30は当該逆起電力に因る開駆動信号を直接的に受信する。換言すると、このとき駆動機構30は自ら開駆動信号を検知する。
上記のN−S2後、駆動機構30は、当該開駆動信号を受信したか否かを判断するN−S3を行い、開駆動信号を受信すると、リッド90を開駆動するN−S4に進む。駆動機構30は、開駆動信号を受信するまでN−S3を繰り返す。
実施例1の充電リッド開閉装置1では、充電口91に充電コネクタ95が挿入されると、車両のECUから駆動機構30にコネクタ接続信号が伝送される。駆動機構30は、N−S8後に、コネクタ接続信号を受信したか否かを判断する(N−S9)。駆動機構30は、コネクタ接続信号を受信するまでN−S9を繰り返す。
このとき駆動機構30は、駆動状態異常信号を受信したか否かを判断する(N−S11)。駆動状態異常信号を受信した場合、リッド90が半開位置に到達したか否かを判断し(N−S12)、リッド90が半開位置に到達していた場合(N−S13)には、半開完了信号をECUに伝送する。すると、ECUが充電コネクタ95と充電口91とを電気的に接続させて、バッテリの充電が開始する(N−S14)。
上記のN−S16後、駆動機構30は、当該開駆動信号を受信したか否かを判断するN−S17を行い、開駆動信号を受信すると、リッド90を開駆動させるN−S18に進む。駆動機構30は、開駆動信号を受信するまでN−S17を繰り返す。
このとき駆動機構30は、駆動状態異常信号を受信したか否かを判断する(N−S19)。駆動状態異常信号を受信した場合、上記N−S5〜N−S6と同様に、リッド90が開位置に到達したか否かを判断し(N−S20)、リッド90が開位置に到達していた場合(N−S21)には、開完了信号をECUに伝送する。
リッド90が開位置に到達すると、充電口91が露出して、充電コネクタ95を充電口91から取り外すことができる(N−S22)。
実施例1の充電リッド開閉装置1では、充電口91から充電コネクタ95が取り外されると、車両のECUから駆動機構30にコネクタ脱離信号が伝送される。駆動機構30は、N−S22後に、コネクタ脱離信号を受信したか否かを判断する(N−S23)。駆動機構30は、コネクタ脱離信号を検知するまでN−S23を繰り返す。
上記のN−S23においてコネクタ脱離信号を受信すると、駆動機構30は、当該閉駆動信号を受信したか否かを判断するN−S24を行い、閉駆動信号を受信すると、リッド90を閉駆動させるN−S25に進む。閉駆動信号を受信するまで駆動機構30はN−S24を繰り返す。
このとき駆動機構30は、駆動状態異常信号を受信したか否かを判断する(N−S26)。駆動状態異常信号を受信した場合、駆動機構30は、リッド90が閉位置に到達したか否かを判断し(N−S27)、リッド90が閉位置に到達していた場合(N−S28)には、通常モードを終了する(N−S29)。
このため、当該充電操作時において、開位置にあるリッド90を半開位置に位置変化させる場合には、ユーザーは、リッド90を閉操作すれば良い。また、半開位置にあるリッド90を開位置に位置変化させる場合には、ユーザーは、リッド90を開操作すれば良い。また、開位置と半開位置との間にあるリッド90を開位置に位置変化させる場合には、ユーザーは、リッド90を開操作すれば良い。さらに、開位置と半開位置との間にあるリッド90を半位置に位置変化させる場合には、ユーザーは、リッド90を閉操作すれば良い。
つまり、実施例1の充電リッド開閉装置1によると、充電操作時においてはユーザーはリッド90を開操作するか閉操作するかを選択するだけで良く、シンプルな操作でリッド90を適宜適切に位置変化させ得る。
先ず、充電開始前に、リッド90が閉位置から開位置に向けて位置変化する際に駆動状態異常信号を受信し、かつ、リッド90が開位置に到達していない場合、すなわち、図7に示すN−S6においてNO(N)である場合を説明する。
この場合には、リッド90が開位置に到達していないにも拘わらず駆動状態異常信号を受信したことにより、実施例1の充電リッド開閉装置1に何らかの異常が生じているとみなし得る。この場合、駆動機構30は、図7に示す退避モードのステップ1を行う。以下、当該ステップをE−S1と表記する。なお、以降の退避モードのステップ2以降についても同様に、E−S2、E−S3・・・等と表記する。
電動アクチュエータ50を逆方向に所定角度だけ回転させることで、リッド90の開方向の位置変化が停止するだけでなく、リッド90が閉方向に所定角度だけ位置変化する。このときのリッド90の位置を第一退避位置と称する。
このとき駆動機構30は、さらに、音声やライト、画像等によって、ユーザーに警告を発する。これにより、ユーザーは異常発生に気づき、障害物を取り除く等の対応を適宜行い得る。
なお、実施例1の充電リッド開閉装置1における駆動機構30は、開駆動信号または閉駆動信号を受信するまでリッド90を第一退避位置に維持しつつE−S3〜E−S4を繰り返したが、例えば、E−S2開始後に所定時間が経過した場合にはそのままN−S4またはN−S25に進んでも良い。これは、以下のE2以降に関しても同様である。
充電開始前に、リッド90を開位置から半開位置に位置変化させる際に、駆動状態異常信号を受信し、かつ、リッド90が半開位置に到達していない場合、すなわち、図7に示すN−S12においてNO(N)である場合を説明する。
この場合には、リッド90が半開位置に到達していないにも拘わらず駆動状態異常信号を受信したことにより、実施例1の充電リッド開閉装置1に何らかの異常が生じているとみなし得る。この場合、駆動機構30は、図7に示すE−S5を行う。
電動アクチュエータ50を正方向に所定角度だけ回転させることで、開位置から半開位置に向けたリッド90の位置変化が停止するだけでなく、リッド90が開方向に向けて所定角度だけ位置変化する。このときのリッド90の位置を第二退避位置と称する。
このとき駆動機構30は、さらに、音声やライト、画像等によって、ユーザーに警告を発する。
半開駆動信号を受信すると、駆動機構30は、リッド90を半開駆動するN−S10に進む。半開駆動信号を受信しない場合、駆動機構30は開駆動信号を受信したか否かを判断するE−S8を行い、開駆動信号を受信すると、リッド90を開駆動するN−S18に進む。半開駆動信号または開駆動信号を受信するまで、駆動機構30はE−S7〜E−S8を繰り返す。当該半開駆動信号および開駆動信号は、退避モードにある駆動機構30を再度駆動させるための駆動再開指示信号といい得る。
充電終了後に、リッド90を半開位置から開位置に位置変化させる際に、駆動状態異常信号を受信し、かつ、リッド90が開位置に到達していない場合、すなわち、図8に示すN−S20においてNO(N)である場合を説明する。
この場合には、リッド90が開位置に到達していないにも拘わらず駆動状態異常信号を受信したことにより、実施例1の充電リッド開閉装置1に何らかの異常が生じているとみなし得る。この場合、駆動機構30は、図8に示すE−S9を行う。
電動アクチュエータ50を逆方向に所定角度だけ回転させることで、半開位置から開位置に向けたリッド90の位置変化が停止するだけでなく、リッド90が閉方向に向けて所定角度だけ位置変化する。このときのリッド90の位置を第三退避位置と称する。
開駆動信号を受信すると、駆動機構30は、リッド90を開駆動するN−S18に進む。開駆動信号を受信しない場合、駆動機構30は半開駆動信号を受信したか否かを判断するE−S12を行う。ここでいう半開駆動信号もまた、閉駆動信号と同様の信号であり、駆動機構30はE−S12を行っている際に受信した閉駆動信号を、半開駆動信号とみなす。
充電終了後に、リッド90を開位置から閉位置に位置変化させる際に、駆動状態異常信号を受信し、かつ、リッド90が閉位置に到達していない場合、すなわち、図8に示すN−S27においてNO(N)である場合を説明する。
この場合には、リッド90が閉位置に到達していないにも拘わらず駆動状態異常信号を受信したことにより、実施例1の充電リッド開閉装置1に何らかの異常が生じているとみなし得る。この場合、駆動機構30は、図8に示すE−S13を行う。
電動アクチュエータ50を正方向に所定角度だけ回転させることで、開位置から閉位置に向けたリッド90の位置変化が停止するだけでなく、リッド90が開方向に向けて所定角度だけ位置変化する。このときのリッド90の位置を第四退避位置と称する。
閉駆動信号を受信すると、駆動機構30は、リッド90を閉駆動するN−S25に進む。閉駆動信号を受信しない場合、駆動機構30は開駆動信号を受信したか否かを判断するE−S16を行う。
図1に示すように、駆動機構30は、アーム40、電動アクチュエータ50、回転体60、ロックシャフト70、開閉シャフト80、付勢部材85、および、制御要素20を有する。
電動アクチュエータ50は、正逆の双方向に回転することが可能である。実施例1の充電リッド開閉装置1における電動アクチュエータ50は、ユーザーが開閉スイッチを開操作した場合に、リッド90を開方向に位置変化させるための駆動力を発生し、また、ユーザーが開閉スイッチを閉操作した場合に、リッド90を閉方向に位置変化させるための駆動力を発生するとともにリッド90を閉位置にロックするための駆動力を発生する。電動アクチュエータ50の出力軸には、ウォーム51が形成されている。
当該ロック解除時に、電動アクチュエータ50に駆動されて回転体60が正方向に回転すると、当該回転体60の回転が開閉シャフト80およびアーム40に伝達され、アーム40が正方向に回動して、リッド90が開方向に位置変化する。
第二係合部83は、開閉シャフト80の軸部81の後端部から軸方向すなわち後方に延びる断面C字の立壁状をなす。第二係合部83もまた円筒を縦割りした如き形状である。
なお、実施例1の充電リッド開閉装置1においては、リッド90が開位置に配置されると、アーム40がアームボックス14に設けられた図略のストッパに当接し、回転体60がそれ以上回転できなくなることで、リッド90が開位置にロックされる。
しかしこのとき、開閉シャフト80は付勢部材85の付勢力によって逆方向に回動し、アーム40もまた開閉シャフト80とともに逆方向に回動する。これにより、アーム40に一体化されたリッド90が閉方向に位置変化する。
詳しくは、このとき開閉シャフト80は、付勢部材85の付勢力によって回転体60とともに回動する。回転体60の逆方向への回転が停止すると、これに伴ってアーム40の逆方向の回動も停止し、リッド90が開位置と閉位置との間の位置に配置されて、当該位置に保持される。
回転体60の軸方向におけるカム溝62の位置は、回転体60の周方向に向けて変化する。なお、図5および図6に示すように、回転体60は軸方向を前後に向ける。
図1に示すように、ロックシャフト70は、回転体60の軸方向、すなわち前後方向に延びている。ロックシャフト70は、図1に示すように、ロック部71と従動部72とを有し、ロック部71を前方に向け従動部72を後方に向けている。
カム溝62のロック側駆動区間部S1は、回転体60の回転時に、リッド90を閉位置にロックするロック位置と、当該閉位置におけるリッド90のロックが解除されるロック解除位置と、の間でロックシャフト70を位置変化させるといい得る。
なお、上記の駆動状態異常信号は、アーム40、開閉シャフト80および付勢部材85からなる回転伝達部、当該回転伝達部と回転体60との間、または、回転体60と電動アクチュエータ50との間、の何れかに30N以上の荷重が作用した場合に生じるのが好ましい。
40:アーム(回転伝達部) 50:電動アクチュエータ
60:回転体(ロック要素) 70:ロックシャフト(ロック要素)
80:開閉シャフト(回転伝達部) 85:付勢部材(回転伝達部)
90:リッド 91:充電口
Claims (7)
- 電動アクチュエータを有し、車両の充電口を覆う閉位置と、前記充電口を露出させる開位置と、前記閉位置と前記開位置との間の半開位置と、の間でリッドを位置変化させる駆動機構を具備し、
前記駆動機構は、
前記充電口に充電コネクタが挿入されている充電操作時において、前記リッドを前記開位置と前記半開位置との間で位置変化させる、充電リッド開閉装置。 - 前記駆動機構は、前記リッドが第1方向に位置変化している途中に駆動状態異常信号を受信すると、前記第1方向に向けた前記リッドの更なる位置変化を停止する退避モードを行う、請求項1に記載の充電リッド開閉装置。
- 前記駆動機構は、前記退避モードにおいて、前記第1方向とは逆方向の第2方向に向けて前記リッドを所定量位置変化させる、請求項2に記載の充電リッド開閉装置。
- 前記駆動機構は、前記退避モードにおいて、駆動再開指示信号を受信すると前記リッドを指示方向に位置変化させる、請求項2または請求項3に記載の充電リッド開閉装置。
- 前記リッドが位置変化している途中に前記駆動機構に30N以上の荷重が作用すると、前記駆動状態異常信号を生じる、請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の充電リッド開閉装置。
- 前記リッドは、前記閉位置と前記開位置と前記半開位置との間を回動し、
前記駆動機構は、
前記電動アクチュエータ、
前記電動アクチュエータに接続され、前記電動アクチュエータに伴って回転する回転体、
前記回転体と前記リッドとの間に介在し、前記回転体の回転運動を前記リッドに伝達する回転伝達部、および、
前記回転体と前記リッドとの間に介在し、前記回転体の回転により位置変化して前記リッドを前記閉位置にロックするロック要素、を有する、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の充電リッド開閉装置。 - 前記回転伝達部、前記回転体と前記回転伝達部との間、または、前記回転体と前記電動アクチュエータとの間の何れかに30N以上の荷重が作用すると、前記駆動状態異常信号を生じる、請求項5を引用する請求項6に記載の充電リッド開閉装置。
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