JP3195737B2 - スライド扉用動力スライド装置 - Google Patents

スライド扉用動力スライド装置

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JP3195737B2
JP3195737B2 JP10857896A JP10857896A JP3195737B2 JP 3195737 B2 JP3195737 B2 JP 3195737B2 JP 10857896 A JP10857896 A JP 10857896A JP 10857896 A JP10857896 A JP 10857896A JP 3195737 B2 JP3195737 B2 JP 3195737B2
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    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
    • E05Y2201/644Flexible elongated pulling elements
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    • E05Y2201/658Members cooperating with flexible elongated pulling elements
    • E05Y2201/664Drums

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライド扉用動力スラ
イド装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、車体に対して前後方向にスライドす
ることにより開閉するスライド扉を動力により前後方向
にスライドさせる動力スライド装置は公知であり、スラ
イド扉にワイヤーにより連結されたワイヤードラムと、
該ワイヤードラムを開扉および閉扉回転させるモータ
と、該モータと前記ワイヤードラムとの間に設けたクラ
ッチ機構とからなり、前記クラッチ機構は、モータが回
転するときだけ入り状態になり、モータによらないで手
動でスライド扉をスライドさせるときは、よけいな抵抗
が掛からないように切り状態になる構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知のスライド扉用動
力スライド装置に用いられるクラッチ機構の入り切りの
切替は、動力(電磁クラッチ)で行っており、このた
め、装置が高価でかつ大型になっていた。なお、車両ド
アのロック装置をロック・アンロックさせるアクチュエ
ータ等では、復帰バネの弾力で常時はクラッチ切り状態
に保持され、モータが回転すると復帰バネの弾力に抗し
てくラッチ入り状態になるクラッチ機構が使用されてい
るが、このクラッチ機構は、大きな動力を伝達する装置
には不向きであり、また、構造が複雑であった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、クラッチ機構を切るた
めの復帰バネや高価な電磁クラッチを使用しない簡単な
構造のクラッチ機構を有するスライド扉用動力スライド
装置を提供するもので、特に、モータが故障したときで
も確実にクラッチを切ることができるようにしたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって本発明は、車体2
に対して前後方向にスライドすることにより開閉するス
ライド扉5を動力により前後方向にスライドさせる装置
において、該装置にはモータ8と、該モータ8の動力に
より回転するワイヤードラム10と、該ワイヤードラム
10と前記スライド扉5との間に設けられ前記ワイヤー
ドラム10が回転すると前記スライド扉5を前後方向に
スライドさせるワイヤー11、12と、前記モータ8と
前記ワイヤードラム10との間に設けられ前記モータ8
の回転を前記ワイヤードラム10に伝達するクラッチ入
り状態と、前記ワイヤードラム10の回転を前記モータ
8に伝達しないクラッチ切り状態とに切り替わるクラッ
チ機構とを設け、前記クラッチ機構のクラッチ入り状態
は前記スライド扉5を直前の移動方向に手動によりスラ
イドさせることにより解放されるように構成したスライ
ド扉用動力スライド装置としたものである。また、本発
明は、モータ8と、該モータ8により回転する回転プレ
ート26と、該回転プレート26にピン30、31によ
り軸支され係合ピン33、34を有する揺動アーム2
8、29と、前記係合ピン33、34が係合し前記モー
タ8の動力により前記回転プレート26がいずれかの方
向に回転すると前記係合ピン33、34との係合により
いずれか一方の揺動アーム28、29を外方に移動させ
いずれか他方の揺動アーム28、29は外方に移動させ
ないガイドスロット35、36を有するガイドプレート
32と、外方に移動した前記いずれか一方の揺動アーム
28、29が係合する係合凸部42を有し前記いずれか
一方の揺動アーム28、29と前記係合凸部42との係
合により回転するとスライド扉5を前後方向にスライド
させるワイヤードラム10とを有し、前記係合凸部42
は前記スライド扉5を直前の移動方向に手動によりスラ
イドさせて前記ワイヤードラム10を手動回転させると
前記いずれか一方の揺動アーム28、29に当接して前
記いずれか一方の揺動アーム28、29を内方に移動さ
せるように構成したスライド扉用動力スライド装置とし
たものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明する。図
1において、1はクォーターパネルといわれる車体2の
側部後方の金属製外板、3は外板1に対応する金属製内
板、4は外板1の外面に設けられた前後方向のガイドレ
ール、5はガイドレール4に添って前後動することによ
り開閉するスライド扉であり、スライド扉5の後端には
ガイドレール4に摺動自在に係合するブラケット6が軸
支されている。
【0007】7はスライド扉5を前後方向にスライドさ
せるための動力スライドユニットであり、図1において
は、車体2に対して展開させた状態で示してあるが、本
来は、外板1と内板3の間の空間部に設けられる。動力
スライドユニット7には、電気モータ8と、モータ8に
減速機構9等を介して連結されるワイヤードラム10等
が設けられている。ワイヤードラム10には一対のワイ
ヤー11、12の各一端13、14(図3参照)が係止
され、ワイヤー11、12の各他端15、16はそれぞ
れプーリー17又はこれに代わる案内レール等を介して
前記ブラケット6に係止される。
【0008】図1の実線のスライド扉5は開扉位置にあ
り、開扉位置でワイヤードラム10をモータ8により左
転させると、前側のワイヤー11はワイヤードラム10
により巻き取られ、また後側のワイヤー12は同じ長さ
だけ引き出されることにより、スライド扉5は閉扉方向
(前方)にスライドし、乗降口18を閉じる。同じ原理
で、ワイヤードラム10をモータ8により右転させる
と、スライド扉5は開扉方向(後方)にスライドする。
【0009】図2および図3は前記ワイヤードラム10
の断面を示しており、ワイヤードラム10は、動力スラ
イドユニット7のベースプレート19とカバープレート
20の間にドラム軸21で支持されている。ワイヤード
ラム10の内部には比較的広い空間部22が形成され、
この空間部22内にモータ8の動力をワイヤードラム1
0に伝えるクラッチ機構付動力伝達機構23が収納され
る。
【0010】24は前記減速機構9の最終歯車に噛合す
る歯車、25は補強プレート、26は回転プレートであ
り、これら3つは、連結ピン27により一体的に互いに
連結され、前記ドラム軸21に回転自在に支持されてい
る。
【0011】前記回転プレート26には一対の揺動アー
ム28、29がピン30、31により回転自在に支持さ
れる。32は揺動アーム28、29に重合するように設
けられたガイドプレートで、前記ドラム軸21に支持さ
れている。ガイドプレート32には、前記揺動アーム2
8、29の各回動端側に設けた係合ピン33、34が挿
入係合する一対のガイドスロット35、36が形成され
る。ガイドスロット35、36は、図3のようにドラム
軸21を中心とする円弧スロット37、38と、円弧ス
ロット37、38の端部に連設され前記ドラム軸21か
ら離れる方向に伸びる押出スロット39、40とから形
成されている。
【0012】前記ワイヤードラム10の空間部22の内
面には、対摩耗性に優れたドラムインナー41が取付け
られている。ドラムインナー41には、図3のように、
前記ドラム軸21側に膨らむ複数の係合凸部42が形成
される。係合凸部42の数は任意であるが、数を増やす
と「0019」の欄で説明する手動によるクラッチ解除
の作業が容易になるため、4〜6個、若しくはそれ以上
にすることもある。
【0013】43はドラム軸21の外周に設けた内側ス
リーブ、44は内側スリーブ43の外側に設けた外側ス
リーブである。外側スリーブ44の内端にはフランジ4
5が形成され、フランジ45と前記ガイドプレート32
との間にはバネ46が設けられ、バネ46の作用により
ガイドプレート32と外側スリーブ44(ドラム軸2
1)との間に摩擦抵抗が付与される。
【0014】前記回転プレート26は、モータ8がオフ
のときは、ガイドプレート32に対して図3の位置にな
るように設定されており(この点については「001
6」の欄で説明する)、回転プレート26に軸支された
揺動アーム28、29の係合ピン33、34は、共に円
弧スロット37、38の端部で、押出スロット39、4
0に臨むところに位置している。この図3の状態では、
動力伝達機構23のクラッチは切れていて、ワイヤード
ラム10とモータ8側とは非連結となる。
【0015】図3の状態で、例えば、モータ8の動力で
回転プレート26を右転させると、これにピン30、3
1で連結された揺動アーム28、29も連動回転する。
すると、揺動アーム28の係合ピン33は円弧スロット
37から押出スロット39内に移動するから、揺動アー
ム28はピン30を中心にドラム軸21から離れる方向
に揺動して、揺動アーム28のクラッチ爪47が係合凸
部42に係合する(図8参照)。他方、揺動アーム29
の係合ピン34はドラム軸21を中心とする円弧スロッ
ト38内を移動するだけであるから、ピン31を中心と
する揺動は起こらない。反対に、モータ8の動力で回転
プレート26を左転させると、揺動アーム29がドラム
軸21から離れる方向に揺動して揺動アーム29のクラ
ッチ爪48は係合凸部42に係合するが、揺動アーム2
8は揺動しない。このように、回転プレート26をモー
タ8によりいずれかの方向に回転させると、いずれか一
方の揺動アーム28、29のクラッチ爪47、48が係
合凸部42に当接係合し、これにより、クラッチ機構が
「入り」になって回転プレート26の回転がワイヤード
ラム10に機械的に伝達される。なお、ガイドプレート
32はバネ46により付与された回転抵抗により、係合
ピン33、34がガイドスロット35、36内を移動す
る際の摩擦では回転しない。
【0016】上記のように、モータ8を回転させるとク
ラッチが接続されてワイヤードラム10が回転するが、
そのままモータ8を停止させると、クラッチが「入り」
になったままとなり、手動によるスライド扉5の操作に
支障が生じる。これについて詳細に説明すると、例え
ば、モータ8を開扉回転させて揺動アーム28のクラッ
チ爪47がワイヤードラム10の係合凸部42に係合し
た状態でモータ8を停止させると(図8の状態)、ワイ
ヤードラム10は右転はできるがクラッチ爪47と係合
凸部42との係合により左転はできなくなる。ワイヤー
ドラム10の左転が不能ということは、スライド扉5を
手動で閉扉方向に動かすことができなくなるということ
である。このような状態を回避するため、本発明では、
モータ8を停止させるときは、いったんモータ8をこれ
までの回転とは逆方向に所定時間(所定量)だけ回転さ
せて、クラッチを解除するようにしてある。つまり、モ
ータ8を開扉回転させて図8の状態になったら、モータ
8を停止させる前に、モータ8をそれまでとは反対の閉
扉方向に所定量だけ回転させる。すると、回転プレート
26は左転し、揺動アーム28のクラッチ爪47は係合
凸部42から離れる方向に移動し、かつ、揺動アーム2
8の係合ピン33はガイドスロット35の押出スロット
39内を円弧スロット37に向けて移動するから、揺動
アーム28はピン30を中心にドラム軸21に近付く方
向に揺動し、モータ8の所定量の回転が終了すると図3
の状態になって、ワイヤードラム10とモータ8側との
連結は断たれ(クラッチが切れ)、以後、ワイヤードラ
ム10はいずれの方向にも回転可能な状態に復旧する。
反対に、モータ8により閉扉したときは、モータ8を停
止させる前に、モータ8をそれまでとは反対の開扉方向
に所定量だけ回転させることになる。
【0017】このように本発明では、動力用のモータ8
を逆転させることによりクラッチが切れるようにしてあ
るため、従来のようにクラッチを切るための復帰バネ
や、クラッチを制御する専用の動力が不要になる。
【0018】前記したように、ワイヤードラム10の内
部には比較的広い空間部22が形成され、この空間部2
2内には減速機構9側に噛合する歯車24から、ワイヤ
ードラム10(ドラムインナー41)の内壁に当接係合
する揺動アーム28、29に至るまでのクラッチ機構付
動力伝達機構23が実質的に収納されている。このた
め、全体の構造が薄くなり、動力スライドユニット7の
設置場所も比較的自由に設定することができる。
【0019】49は揺動アーム28に形成したキャンセ
ル面、50は揺動アーム29に形成したキャンセル面で
ある。前述したように、本願では、モータ8を停止させ
るときは、それまでの回転方向とは反対に所定量だけ回
転させてクラッチを切るが、万一、スライド扉5をスラ
イドさせている最中にモータ8が故障したときは、動力
(モータ8)でクラッチを切ることができなくなる。こ
のようなときは、スライド扉5を移動可能な方向、つま
り図8の状態であれば、開扉方向に手動で若干移動させ
る。すると、スライド扉5の後方移動によりワイヤー1
1、12が移動してワイヤードラム10は図8の状態か
ら右転する。このとき、外側スリーブ44は回転しない
からガイドプレート32は回転せず、ワイヤードラム1
0は単独で右転する。図8の実施例では、ワイヤードラ
ム10が右方向に約半回転すると、図9のように別の係
合凸部42が揺動アーム28のキャンセル面49に当接
し、更にワイヤードラム10が右転すると係合凸部42
とキャンセル面49との当接により揺動アーム28はピ
ン30を中心にドラム軸21に近付く方向に揺動し、係
合ピン33はガイドスロット35の円弧スロット37内
に復帰し、クラッチが切断される。反対に、モータ8が
閉扉回転中に故障したときは、スライド扉5を閉扉方向
にスライドさせればよい。なお、ワイヤードラム10の
係合凸部42の数を増やして4〜6個、若しくはそれ以
上にすれば、別の係合凸部42が揺動アーム28のキャ
ンセル面49に当接するまでのワイヤードラム10の回
転量を少なくすることができ、作業が容易になる。
【0020】前記外側スリーブ44の外端には金属リン
グ51を嵌合させ、金属リング51をペンチ等の道具を
使用して回転させると、外側スリーブ44とバネ46を
介して前記ガイドプレート32を回転させることができ
るように構成してある。外側スリーブ44によりガイド
プレート32を回転させる理由は、スライド扉5が完全
閉扉位置若しくは完全開扉位置でワイヤードラム10側
とモータ8側との間のクラッチが切れなくなったとき
に、手動でクラッチを切断するためであり、これについ
ては「0040」の欄で詳述する。
【0021】52はテンション軸53によりベースプレ
ート19とカバープレート20の間に支持されたワイヤ
ーテンションローラであり、ワイヤーテンションローラ
52にはワイヤードラム10に巻回させたワイヤー11
又はワイヤー12のいずれか一方が掛け回される。テン
ション軸53の両端はベースプレート19とカバープレ
ート20に形成したドラム軸21の放射方向に長い長孔
54、55内を摺動自在であり、テンション軸53を長
孔54、55に対してスライドさせることによりワイヤ
ーの弛みを調節する。56はテンション軸53の端部に
止着した座金である。
【0022】図4には前記テンション軸53を前記ドラ
ム軸21に対して遠近移動させる機構を示している。5
7は2枚のリンク58を併せて形成した支持杆であり、
支持杆57の先端側には前記テンション軸53の両端部
を回転のみ自在に軸支させる。支持杆57の基端側は移
動杆59に軸60で軸支する。移動杆59は前記長孔5
4、55の長さ方向、即ちテンション軸53のスライド
方向に対して直交する方向に長く形成され、かつ移動杆
59は長さ方向にスライド自在になるようにその両端が
プレート19、20にピン61により取付けられてい
る。
【0023】62は移動杆59をスライドさせるための
ピニオン歯車であり、軸63によりプレート19、20
間に軸支されている。ピニオン歯車62は移動杆59の
端部に形成したラック64に噛合しており、軸63をド
ライバー等を使用して回転させると、ピニオン歯車62
が回転して移動杆59はスライドする。図4の軸60は
長孔55に対して最接近した位置にあり、この状態で移
動杆59をスライドさせると、軸60は長孔55から徐
々に離れ、したがって、軸60との距離が支持杆57に
より固定されているテンション軸53(ワイヤーテンシ
ョンローラ52)は、長孔54、55内をドラム軸21
から離れる方向にスライドし、これにより、これにより
ワイヤー11、12の弛みが調節される。65はピニオ
ン歯車62に一体的に形成した爪車、66は爪車65に
噛合してピニオン歯車62の逆転を防止するラチェット
である。
【0024】前記動力スライドユニット7の動力により
閉扉方向に移動したスライド扉5は、動力スライドユニ
ット7の動力だけでは、完全には閉扉しない。つまり、
スライド扉5は、動力スライドユニット7の動力では通
常「半ドア」といわれるハーフラッチ状態まで閉扉し、
その後は、自動開閉装置の動力で完全閉扉であるフルラ
ッチ状態に至る。また、スライド扉5を開扉するとき
は、手動又は自動開閉装置の動力でドアラッチを解放す
ると、動力スライドユニット7が作動して、スライド扉
5を開扉方向にスライドさせる。
【0025】前記自動開閉装置は、本願発明の要旨とは
直接関係しないため、図5、図6を用いて概要だけを説
明する。本願の自動開閉装置は、通常スライド扉5の後
端縁に取付けられるラッチユニット67と、スライド扉
5の内部空間に取付けられる動力開扉ユニット68およ
び動力閉扉ユニット69と、スライド扉5の前端縁に取
付けられるコネクタ70とから構成される。前記ラッチ
ユニット67は、車体に固定したストライカ71と係合
するラッチ72と、該ラッチ72と係合してラッチ72
とストライカ71との係合状態を保持するラチェット7
3とを有する。図6では、ラッチ72はストライカ71
と係合すると左転し、ラッチ72のハーフラッチ段部7
4にラチェット73が係合すると、スライド扉5はハー
フラッチ状態となり、ラッチ72のフルラッチ段部75
にラチェット73が係合すると、スライド扉5はフルラ
ッチ状態となる。前記したように、動力スライドユニッ
ト7による閉扉は、前記ハーフラッチ状態まで行われ
る。
【0026】76は動力閉扉ユニット69の動力により
回転する軸であり、軸76にはレバー77が固定され、
レバー77の先端には支持リンク78を介してコロ79
が軸支される。コロ79は動力閉扉ユニット69の動力
により軸76が右転すると、案内溝80に案内されて図
6の左側から右側に向けて移動し、ハーフラッチ位置の
ラッチ72の脚部81に当接し、ラッチ72をハーフラ
ッチ位置からフルラッチ位置に回転させる。
【0027】前記ラチェット73には動力開扉ユニット
68を関連的に接続し、動力開扉ユニット68の動力に
よりラチェット73をラッチ72から解放させることが
できるようにする。
【0028】前記コネクタ70はスライド扉5が閉扉方
向にスライドすると、車体2に取付けた別のコネクタ8
2と接触し、コネクタ82を介してバッテリー83に接
続される。コネクタ70とコネクタ82とは、スライド
扉5がハーフラッチ状態になる少し前に互いに接触する
ように設定し、ハーフラッチ状態のときは、確実にバッ
テリー83の電力を動力閉扉ユニット69に供給できる
ようにする。
【0029】図2において、84は光センサーユニット
であり、ワイヤードラム10に設けた多孔フランジ85
の回転速度および回転量および回転方向を検出してパル
ス信号として出力する。多孔フランジ85の回転速度は
スライド扉5の移動速度に等しく、回転量はスライド扉
5の移動距離に等しく、また、回転方向はスライド扉5
の移動方向に等しくなる。なお、回転方向の検出は、一
対のセンサーの出力パルスのタイミング差で検出され
る。光センサーユニット84は、バッテリー83の電力
で作動するが、未使用の待機状態でも相当の暗電流(65
mA程度)を消費するため、待機状態ではスイッチ86に
より電源の供給を停止させておく。87は制御部であ
る。
【0030】
【作用】全体の作用をフローチャート図に従って説明す
る。
【0031】(開扉作用)先に開扉作用から説明する。
閉扉状態では、スライド扉5のコネクタ70と車体2の
コネクタ82とは互いに接触しており、開扉操作スイッ
チをオンにすると(S005)、開扉サブルーチンに流れて(S
019)、チャイムを鳴らしてから(S201)、コネクタ70と
コネクタ82を介してバッテリー83に接続されている
動力開扉ユニット68を作動させてラチェット73をラ
ッチ72から解放させ、タイマーT4をスタートさせる
と共に、待機状態で電源供給が停止されていた光センサ
ーユニット84に電源供給を行う(S203)。
【0032】ラチェット73がラッチ72から離間する
と、ドアシールの反力によりラッチ72とストライカ7
1との係合は解除され、スライド扉5は開扉可能状態に
なるが、動力開扉ユニット68を作動させた後タイマー
T4がアップするまでに(S215)、コネクタ70とコネク
タ82との離間が確認されなかったり(S205)、ラッチ7
2とストライカ71との係合が解除されなかったときは
(S213)、何等かの異常であるから、光センサーユニット
84への電源供給を停止し(S217)、また、動力開扉ユニ
ット68の作動を停止させて(S219)、復旧させる。
【0033】異常なくスライド扉5が開扉可能状態にな
ったときは、動力開扉ユニット68の作動を停止させて
から(S207)、動力による自動開扉を行うための条件を確
認し(S209)、条件が満たされたときは、動力スライドユ
ニット7のモータ8を開扉方向に回転させ、光センサー
ユニット84からパルス信号の計測を開始し、タイマー
T5をスタートさせる(S211)。
【0034】すると、減速機構9、歯車24、補強プレ
ート25を介して回転プレート26が図3において右転
し、回転プレート26にピン30、31で連結された揺
動アーム28、29は右転し、ガイドプレート32のガ
イドスロット35に係合している揺動アーム28の係合
ピン33も移動する。このとき、ガイドプレート32は
バネ46による回転抵抗で共回りしないように保持され
ているから、係合ピン33は図3の位置からガイドスロ
ット35の押出スロット39内に進入し、これにより、
揺動アーム28はピン30を中心にドラム軸21から離
れる方向に揺動して、揺動アーム28のクラッチ爪47
がワイヤードラム10の係合凸部42に当接係合する。
他方、揺動アーム29は、係合ピン34がドラム軸21
を中心とするガイドスロット36の円弧スロット38内
を移動するだけであるから、ピン31を中心とする揺動
はしない。
【0035】クラッチ爪47と係合凸部42が当接係合
するとクラッチ入り状態になり(図8参照)、回転プレ
ート26の回転は直接ワイヤードラム10に伝達され、
ワイヤードラム10が図8において右転する。これによ
り、ワイヤードラム10は後側のワイヤー12を巻き取
ると共に前側のワイヤー11を同量だけ引き出すため、
スライド扉5はガイドレール4に添って後方にスライド
する。
【0036】スライド扉5が後方にスライドしている最
中は、ワイヤードラム10の多孔フランジ85の回転を
光センサーユニット84が検出し、これを制御部87に
パルス信号として出力し、制御部87はパルス信号に基
づいてワイヤードラム10の回転速度(スライド扉5の
移動速度に等しい)と回転量(スライド扉5の移動量に
等しい)を演算し、万一スライド扉5の移動速度が異常
に遅いとき、若しくはモータ8の負荷電流値が異常に大
きいときは(S221)、何等かの異常が発生したと看做す。
【0037】正常にスライド扉5が後方にスライドした
ときは、タイマーT5がアップする前に(S225)、スライ
ド扉5は、スライド扉5を完全開扉位置に保持するスト
ッパーに乗り上げ(S223)、開扉位置に保持される。スラ
イド扉5が完全開扉位置になっているかの確認は、光セ
ンサーユニット84からのパルス信号の積算、又はモー
タ8の過電流検出の一方若しくは両方により確認でき
る。スライド扉5がストッパーに乗り上げたら、動力ス
ライドユニット7のモータ8への給電のプラスマイナス
を反転させて、モータ8をこれまでと逆方向(閉扉方
向)に所定時間(所定量)だけ回転させる(S227)。な
お、スライド扉5の移動速度やモータ8の負荷電流値に
異常があったときも同様にモータ8を所定量だけ逆転さ
せる。
【0038】モータ8をこれまでと逆の方向に所定時間
(所定量)だけ回転させる理由は、揺動アーム28のク
ラッチ爪47が係合凸部42に係合したクラッチ入りの
状態を解除するためである。つまり、図8の状態でモー
タ8を所定時間(所定量)だけ反対に回転させると、回
転プレート26は左転するから、揺動アーム28のクラ
ッチ爪47は係合凸部42から離れる方向に移動し、か
つ、揺動アーム28の係合ピン33はガイドスロット3
5の押出スロット39内を円弧スロット37に向けて移
動し、これにより、揺動アーム28はピン30を中心に
ドラム軸21に近付く方向に揺動して、図3の状態に戻
る。この状態になると、ワイヤードラム10とモータ8
側との連結は断たれ(クラッチが切れ)、以後、ワイヤ
ードラム10はいずれの方向にも回転可能な状態に復旧
する。
【0039】なお、モータ8が故障して逆転できなくな
ったときについても説明しておく。スライド扉5が後方
(開扉方向)にスライドしている途中にモータ8が故障
すると、揺動アーム28のクラッチ爪47が係合凸部4
2に係合した状態のままになるから、この状態では、手
動でスライド扉5を前側にスライドさせることはとても
困難になる。このようなときは、スライド扉5を移動可
能な方向、つまり後方に手動で若干移動させる。する
と、スライド扉5の後方移動によりワイヤー11、12
が移動してワイヤードラム10は図8の状態から単独で
右転する。このとき、外側スリーブ44は回転しないか
らガイドプレート32も回転しない。ワイヤードラム1
0が右方向に約半回転すると、別の係合凸部42が揺動
アーム28のキャンセル面49に当接し、更にワイヤー
ドラム10が右転すると係合凸部42とキャンセル面4
9との当接により揺動アーム28はピン30を中心にド
ラム軸21に近付く方向に揺動し、係合ピン33はガイ
ドスロット35の円弧スロット37内に復帰し、クラッ
チが切断される。これにより、以後は、スライド扉5は
前後いずれの方向にもスライド可能となる。
【0040】また、スライド扉5が完全開扉位置まで後
方にスライドした後、モータ8の逆転ができなくなった
ときには、「0039」の欄で説明した要領で、クラッ
チを切ることは困難となる。つまり、完全開扉位置にあ
るスライド扉5は、後方へは殆ど動かないから、ワイヤ
ードラム10を手動で回転させられる量が極端に少なく
なり、この方法でのクラッチの解除が事実上不可能にな
る。このようなときには、外側スリーブ44の外端に固
定した金属リング51をペンチ等を使用して回転させ、
これにより、外側スリーブ44とバネ46を介してガイ
ドプレート32を図8において右転させる。すると、ガ
イドプレート32の回転により、揺動アーム28の係合
ピン33はガイドスロット35の押出スロット39から
円弧スロット37に向けて移動し、図3の状態に復旧
し、クラッチが切れる。なお、金属リング51を回転さ
せるととき、ワイヤー11、12のテンションを弛める
と作業が容易になる。スライド扉5が閉扉位置にあると
きクラッチが切れなくなったときは、ガイドプレート3
2を反対に左転させればよい。
【0041】金属リング51を回転させる方法に代えて
ワイヤードラム10を直接回転させる方法も可能とな
る。ワイヤードラム10はワイヤー11、12のテンシ
ョンを弛めると、スライド扉5を移動させることなく回
転可能となり、この状態でワイヤードラム10を回転さ
せると、「0039」の欄で説明したスライド扉5の手
動スライドと同様の効果を得ることができて、クラッチ
の解除が行える。モータ8を逆転させてクラッチを切っ
た後は、計測したパルス数をリセットする(S229)。
【0042】(閉扉作用)開扉状態では、光センサーユ
ニット84は給電された状態のままであり、閉扉操作ス
イッチをオンにすると(S003)、閉扉条件が確認され(S01
5)、条件が満たされると、閉扉サブルーチンに移行し
て、チャイムを鳴らしてから(S101)、動力スライドユニ
ット7のモータ8を閉扉方向に回転させる(S103)。する
と、減速機構9、歯車24、補強プレート25を介して
回転プレート26が図3において左転し、開扉のときと
同様の原理で、揺動アーム29がピン31を中心に揺動
して、揺動アーム29のクラッチ爪48がワイヤードラ
ム10の係合凸部42に係合し、これにより、ワイヤー
ドラム10は左転して前側のワイヤー11を巻き取ると
共に後側のワイヤー12を同量だけ引き出し、スライド
扉5をガイドレール4に添って前方にスライドさせる。
同時にタイマーT1、T2をスタートさせると共に、光
センサーユニット84からのパルス信号の計測を開始す
る(S105)。
【0043】ワイヤードラム10の回転によりスライド
扉5が正常に前方にスライドすると、タイマーT1がア
ップする前に(S109)、スライド扉5は、スライド扉5を
完全開扉位置に保持するストッパーを乗り越える(S10
7)。ストッパーの乗り越えは、パルス信号の積算による
スライド扉5の移動量によって確認する。時間内にスト
ッパーの乗り越えが確認できなかったときは、クラッチ
を切断する目的でモータ8を所定時間(所定量)だけ反
対に回転させ(S111)、パルス数をリセットして(S113)復
旧する。
【0044】ストッパーを正常に乗り越えたら(S107)、
パルス信号に基づいて求めたスライド扉5の移動速度お
よびモータ8の負荷電流値を監視し(S117)、万一、これ
らに異常があったときは、タイマーT3をスタートさせ
てから(S141)、タイマーT3がアップするまで(S147)若
しくは開扉操作スイッチがオンされるまで(S145)、警報
を送出した後、ステップ211に流れてスライド扉5の
開扉を行う。
【0045】スライド扉5が正常に前方にスライドする
と、タイマーT2がアップする前に(S121)、スライド扉
5のコネクタ70が車体2のコネクタ82に接触し(S11
9)、この接触により、バッテリー83の電力が動力閉扉
ユニット69に供給され、動力閉扉ユニット69は作動
可能状態となる。コネクタ70とコネクタ82とが接触
した後のスライド扉5の移動状態は、モータ8の負荷電
流で確認される(S123)。コネクタ70とコネクタ82と
が接触した後も、モータ8の動力によりスライド扉5は
閉扉方向にスライドし、これによりラッチユニット67
のラッチ72はストライカ71と係合して回転し、ラチ
ェット73がラッチ72のハーフラッチ段部74に係合
する。動力スライドユニット7による閉扉はラチェット
73がラッチ72のハーフラッチ段部74に係合するハ
ーフラッチ状態まで行われるが、もし、この段階でラッ
チ72が大きく回転してラチェット73がラッチ72の
フルラッチ段部75に係合してフルラッチになったとき
は(S125)、動力閉扉ユニット69による閉扉は不要にな
るから、光センサーユニット84への給電を停止してか
ら(S131)、クラッチを切断する目的でモータ8を所定時
間(所定量)だけ反対に回転させ(S111)、パルス数をリ
セットして(S113)復旧する。
【0046】ハーフラッチ状態のみが確認されたときは
(S127)、クラッチを切断する目的でモータ8を所定時間
(所定量)だけ反対に回転させ(S133)、パルス数をリセ
ットしてから(S135)、動力閉扉ユニット69を作動させ
(S137)、軸76を図6において右転させる。すると、レ
バー77が回転して、コロ79は案内溝80に案内され
ながら右方に移動し、ハーフラッチ位置にあるラッチ7
2の脚部81に当接し、ラッチ72をフルラッチ位置に
向けて回転させ、フルラッチ状態になったら閉扉が完了
するから、動力閉扉ユニット69を停止させ、光センサ
ーユニット84への給電を停止させて(S139)復旧する。
【0047】スライド扉5の前方スライド中、又はハー
フラッチ状態若しくはフルラッチ状態で、モータ8が故
障してモータ8によるクラッチの解除ができなくなった
ときは、スライド扉5を手動で前方にスライドさせる
か、金属リング51を道具により回転させてガイドプレ
ート32を左転させるか、ワイヤードラム10を左転さ
せると、手動によりクラッチの解除が行える。
【0048】(手動操作による追従制御)本発明では、
手動によりスライド扉5を閉扉および開扉したときに
は、この動作を検出して、自動閉扉および自動開扉を行
う機構も設けてある。まず、開扉状態のときは、光セン
サーユニット84に電源が供給されているから、手動に
よりスライド扉5を閉扉方向に動かすと、光センサーユ
ニット84がワイヤードラム10の回転によるパルス信
号を送出し、このパルス信号によりワイヤードラム10
が閉扉方向に回転していることが判明する(S007)。する
と、閉扉条件が確認され(S021)、条件が満たされると、
閉扉操作追従サブルーチンに移行して、チャイムを鳴ら
してから(S301)、動力スライドユニット7のモータ8を
閉扉回転させ(S303)、以下ステップ117に流れてスラ
イド扉5を前方にスライドさせる。
【0049】また、閉扉状態で、手動によりオープンハ
ンドルを操作して公知のようにラッチユニット67のラ
ッチ72を解放させると、通常は、ドアシールの反力で
コネクタ70とコネクタ82が離間するぐらいスライド
扉5は開く。このコネクタ70とコネクタ82の離間(S
009)若しくはラッチ72の解放(S011)を検出すると、制
御部87は光センサーユニット84への給電を開始する
(S025)。この状態で、更に手動でスライド扉5を後方に
スライドさせると、光センサーユニット84がワイヤー
ドラム10の回転によるパルス信号を送出し、このパル
ス信号によりワイヤードラム10が開扉方向に回転して
いることが判明する(S027)。すると、制御部87は手動
による開扉が行われたと判断して、チャイムを鳴らして
から(S401)動力スライドユニット7のモータ8を開扉回
転させ(S403)、以下ステップ221に流れてスライド扉
5を前方にスライドさせる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体2に対し
て前後方向にスライドすることにより開閉するスライド
扉5を動力により前後方向にスライドさせる装置におい
て、該装置にはモータ8と、該モータ8の動力により回
転するワイヤードラム10と、該ワイヤードラム10と
前記スライド扉5との間に設けられ前記ワイヤードラム
10が回転すると前記スライド扉5を前後方向にスライ
ドさせるワイヤー11、12と、前記モータ8と前記ワ
イヤードラム10との間に設けられ前記モータ8の回転
を前記ワイヤードラム10に伝達するクラッチ入り状態
と、前記ワイヤードラム10の回転を前記モータ8に伝
達しないクラッチ切り状態とに切り替わるクラッチ機構
とを設け、前記クラッチ機構のクラッチ入り状態は前記
スライド扉5を直前の移動方向に手動によりスライドさ
せることにより解放されるように構成したスライド扉用
動力スライド装置としたため、手動によりスライド扉5
を移動させるだけでクラッチ機構を切断することができ
る。また、本発明は、前記装置において、前記クラッチ
機構は前記モータ8が回転すると前記ワイヤードラム1
0に向けていずれか一方が突出係合する揺動アーム2
8、29を有し、前記ワイヤードラム10には該ワイヤ
ードラム10が前記スライド扉5の手動スライドにより
回転すると突出した一方の揺動アーム28、29に当接
して一方の揺動アーム28、29を反突出方向に戻す係
合凸部42を設けたスライド扉用動力スライド装置とし
たため、手動によりスライド扉5を移動させるだけで確
実にクラッチ機構を切断することができ、構成も簡単で
ある。また、本発明は、モータ8と、該モータ8により
回転する回転プレート26と、該回転プレート26にピ
ン30、31により軸支され係合ピン33、34を有す
る揺動アーム28、29と、前記係合ピン33、34が
係合し前記モータ8の動力により前記回転プレート26
がいずれかの方向に回転すると前記係合ピン33、34
との係合によりいずれか一方の揺動アーム28、29を
外方に移動させいずれか他方の揺動アーム28、29は
外方に移動させないガイドスロット35、36を有する
ガイドプレート32と、外方に移動した前記いずれか一
方の揺動アーム28、29が係合する係合凸部42を有
し前記いずれか一方の揺動アーム28、29と前記係合
凸部42との係合により回転するとスライド扉5を前後
方向にスライドさせるワイヤードラム10とを有し、前
記係合凸部42は前記スライド扉5を直前の移動方向に
手動によりスライドさせて前記ワイヤードラム10を手
動回転させると前記いずれか一方の揺動アーム28、2
9に当接して前記いずれか一方の揺動アーム28、29
を内方に移動させるように構成したスライド扉用動力ス
ライド装置としたため、前記同様の効果に加えて、実施
化も容易となる。また、本発明は、前記装置において、
前記揺動アーム28、29には、前記回転プレート26
の回転により外方に移動すると前記係合凸部42に係合
するクラッチ爪47、48と、前記ワイヤードラム10
が前記スライド扉5の手動スライドにより回転すると前
記係合凸部42が当接するキャンセル面49、50とを
形成したスライド扉用動力スライド装置としたため、手
動でクラッチを切るための特別な部品を追加することな
く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体とスライド扉と動力スライドユニット
の展開断面図。
【図2】 動力スライドユニットの断面図。
【図3】 ワイヤードラムの断面図。
【図4】 動力スライドユニットの一部拡大図。
【図5】 スライド扉のコネクタと車体のコネクタの
関係図。
【図6】 ラッチユニットの断面図。
【図7】 制御ブロック図。
【図8】 クラッチ入りの状態の説明図。
【図9】 手動によりクラッチを解放するときの説明
図。
【図10】 メインルーチンを示すフロー図。
【図11】 閉扉サブルーチンを示すフロー図。
【図12】 閉扉サブルーチンを示すフロー図。
【図13】 開扉サブルーチンを示すフロー図。
【図14】 開扉サブルーチンを示すフロー図。
【図15】 開扉操作追従サブルーチンおよび閉扉操作
追従サブルーチンを示すフロー図。
【符号の説明】
1…外板、2…車体、3…内板、4…ガイドレール、5
…スライド扉、6…ブラケット、7…動力スライドユニ
ット、8…モータ、9…減速機構、10…ワイヤードラ
ム、11、12…ワイヤー、13、14…一端、15、
16…他端、17…プーリー、18…乗降口、19…ベ
ースプレート、20…カバープレート、21…ドラム
軸、22…空間部、23…クラッチ機構付動力伝達機
構、24…歯車、25…補強プレート、26…回転プレ
ート、27…連結ピン、28、29…揺動アーム、3
0、31…ピン、32…ガイドプレート、33、34…
係合ピン、35、36…ガイドスロット、37、38…
円弧スロット、39、40…押出スロット、41…ドラ
ムインナー、42…係合凸部、43…内側スリーブ、4
4…外側スリーブ、45…フランジ、46…バネ、4
7、48…クラッチ爪、49、50…キャンセル面、5
1…金属リング、52…ワイヤーテンションローラ、5
3…テンション軸、54、55…長孔、56…座金、5
7…支持杆、58…リンク、59…移動杆、60…軸、
61…ピン、62…ピニオン歯車、63…軸、64…ラ
ック、65…爪車、66…ラチェット、67…ラッチユ
ニット、68…動力開扉ユニット、69…動力閉扉ユニ
ット、70…コネクタ、71…ストライカ、72…ラッ
チ、73…ラチェット、74…ハーフラッチ段部、75
…フルラッチ段部、76…軸、77…レバー、78…支
持リンク、79…コロ、80…案内溝、81…脚部、8
2…コネクタ、83…バッテリー、84…光センサーユ
ニット、85…多孔フランジ、86…スイッチ、87…
制御部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体2に対して前後方向にスライドする
    ことにより開閉するスライド扉5を動力により前後方向
    にスライドさせる装置において、該装置にはモータ8
    と、該モータ8の動力により回転するワイヤードラム1
    0と、該ワイヤードラム10と前記スライド扉5との間
    に設けられ前記ワイヤードラム10が回転すると前記ス
    ライド扉5を前後方向にスライドさせるワイヤー11、
    12と、前記モータ8と前記ワイヤードラム10との間
    に設けられ前記モータ8の回転を前記ワイヤードラム1
    0に伝達するクラッチ入り状態と、前記ワイヤードラム
    10の回転を前記モータ8に伝達しないクラッチ切り状
    態とに切り替わるクラッチ機構とを設け、前記クラッチ
    機構のクラッチ入り状態は前記スライド扉5を直前の移
    動方向に手動によりスライドさせることにより解放され
    るように構成したスライド扉用動力スライド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記クラッチ機構は
    前記モータ8が回転すると前記ワイヤードラム10に向
    けていずれか一方が突出係合する揺動アーム28、29
    を有し、前記ワイヤードラム10には該ワイヤードラム
    10が前記スライド扉5の手動スライドにより回転する
    と突出した一方の揺動アーム28、29に当接して一方
    の揺動アーム28、29を反突出方向に戻す係合凸部4
    2を設けたスライド扉用動力スライド装置。
  3. 【請求項3】 モータ8と、該モータ8により回転する
    回転プレート26と、該回転プレート26にピン30、
    31により軸支され係合ピン33、34を有する揺動ア
    ーム28、29と、前記係合ピン33、34が係合し前
    記モータ8の動力により前記回転プレート26がいずれ
    かの方向に回転すると前記係合ピン33、34との係合
    によりいずれか一方の揺動アーム28、29を外方に移
    動させいずれか他方の揺動アーム28、29は外方に移
    動させないガイドスロット35、36を有するガイドプ
    レート32と、外方に移動した前記いずれか一方の揺動
    アーム28、29が係合する係合凸部42を有し前記い
    ずれか一方の揺動アーム28、29と前記係合凸部42
    との係合により回転するとスライド扉5を前後方向にス
    ライドさせるワイヤードラム10とを有し、前記係合凸
    部42は前記スライド扉5を直前の移動方向に手動によ
    りスライドさせて前記ワイヤードラム10を手動回転さ
    せると前記いずれか一方の揺動アーム28、29に当接
    して前記いずれか一方の揺動アーム28、29を内方に
    移動させるように構成したスライド扉用動力スライド装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記揺動アーム2
    8、29には、前記回転プレート26の回転により外方
    に移動すると前記係合凸部42に係合するクラッチ爪4
    7、48と、前記ワイヤードラム10が前記スライド扉
    5の手動スライドにより回転すると前記係合凸部42が
    当接するキャンセル面49、50とを形成したスライド
    扉用動力スライド装置。
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