JPH09291568A - 非常用品及び非常用水備蓄槽 - Google Patents

非常用品及び非常用水備蓄槽

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JPH09291568A
JPH09291568A JP8131280A JP13128096A JPH09291568A JP H09291568 A JPH09291568 A JP H09291568A JP 8131280 A JP8131280 A JP 8131280A JP 13128096 A JP13128096 A JP 13128096A JP H09291568 A JPH09291568 A JP H09291568A
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storage tank
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water storage
pipe
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JP8131280A
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Minoru Tawara
稔 田原
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料水その他の非常用水及び食料その他の非
常用生活物資を同時にかつ良好な状態で貯蔵可能な非常
用品及び非常用水備蓄槽の提供。 【解決手段】 備蓄槽本体1を、下部の用水備蓄槽2と
その上部に並設した用品備蓄槽3と上部補助室4とで構
成し、用水備蓄槽2にはその天板部2aに円板状蓋体5
で被覆した開口部2cを設ける。円板状蓋体5には、途
中に開閉弁11、12、18を各々挿入した水道水の流
入用配管13、流出用配管14、非常用取水管15、及
び空気室用タンク16に接続する配管17を貫通させ
る。非常時に非常用取水管15に接続して水を汲み上げ
るポンプ装置20は上部補助室4中に保管する。用品備
蓄槽3の天板部3aには出し入れ口3bを開口し、これ
に蓋体9を被覆し、ボルトBで着脱自在に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震その他の災害
時に必要となる種々の生活必需物資及び飲料水その他の
用水を貯蔵保管することのできる非常用品及び非常用水
備蓄槽に関する。
【0002】
【従来の技術】地震その他の災害時には、その災害が大
きなものになると、家屋、道路、橋梁その他の建造物が
倒壊し、更には水道やガス、又は電気設備等が損傷を受
け、人の生活に重大な支障が生じることとなる。加えて
道路や橋梁の損傷や建造物の道路等への倒壊、更には、
鉄道の破壊等が重なって、交通網が寸断され、物資の輸
送が困難になる結果、被災地では種々の生活物資が不足
することともなる。
【0003】しかしてこれらの被災地では、忽ち、飲料
水、その他の生活用水、食料、日用雑貨及び寝袋等の不
足に見舞われ、特に被災直後数日間はその手当てが難し
く質的のみならず量的な確保も殆ど期待できない状態に
陥ることとなる。
【0004】したがって、このような大きな地震その他
の災害時に備えて、非常用水及びその他の生活必需物資
について、日ごろより充分な準備をしておくべきである
が、未だそのための適当な手段がなく、例えば、飲料水
に関しては、身近な容器類に保管して置くことが行なわ
れる場合がある程度であり、食料品等に関しては若干の
保存食をバッグ等に詰めて保管している程度であるのが
実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、以上
のような問題点を解決し、既述のような飲料水その他の
非常用水及び食料その他の非常用生活必需物資を同時に
かつ良好な状態で貯蔵可能な非常用品及び非常用水備蓄
槽を提供することを解決の課題とする。
【0006】より詳しく述べれば、飲料水等の非常用水
に関しては、普段使用している水道水を腐敗しないよう
にして、しかも相当量を、手間及び経済的負担をかけず
に貯蔵し、地震その他の災害により水道施設の損壊等が
発生して給水が受けられなくなった場合に、救援水の到
着まで、その貯蔵水を汲み出して、例えば、消防自動車
等の到着までの初期消火用水として、又は飲用、調理用
あるいは洗濯用等の生活用水として用いることができ、
かつその汲み出しが容易であるようにし、また食料その
他の非常用生活必需物資に関しては、上記のような非常
用水とともに、一纏まりにして確実に貯蔵保管しておけ
るようにすることにより、災害発生時に、身体の安全の
みを図って避難し、重大な危険の去った後、安心して確
実にそれらの生活必需物資を利用できるようにすること
を解決の課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、備蓄槽本体を
用水備蓄槽と用品備蓄槽とに区分し、前記用水備蓄槽に
は、これを水道の給水配管の途中に挿入すべく、水道水
の流入用配管及び流入した水道水の流出用配管を設け、
かつこれに流入している水道水を該用水備蓄槽内の底部
付近から汲み出す非常用の取水手段を構成し、更に前記
用品備蓄槽には、その内部に備蓄する非常用品の出し入
れ口であって、閉塞状態を固定できる出し入れ口を構成
した非常用品及び非常用水備蓄槽である。
【0008】前記備蓄槽本体は、ステンレススチール等
の金属又はFRPのようなプラスチック類等で適当な寸
法形状に構成することができる。円筒体状、立方体状又
は直方体状等の容器に構成することができる。その容量
は、勿論、自由であるが、例えば、この非常用品及び非
常用水備蓄槽の利用者の、一週間程度の最低限度の生活
用水及び食料の使用量その他の必要な生活用品の量等を
基準にして決定することができる。
【0009】また前記備蓄槽本体に於ける用水備蓄槽と
用品備蓄槽との区分はさまざまな態様で行うことができ
る。例えば、一つの容器状部材の中を区画壁で二つの区
画に区分し、その一方を用水備蓄槽に、他方を用品備蓄
槽に構成することができるのは当然であり、二つの容器
状部材を並列状態に結合して一体化し、その一方の容器
状部材によって構成される区画を用水備蓄槽に、他方の
容器状部材によって構成される区画を用品備蓄槽に構成
することもできる。あるいは、一つの大きな容器状部材
中にこれより小さな容器状部材を装入かつ一定位置に固
定して一体化し、例えば、内部に装入した容器状部材に
よって構成される区画を用水備蓄槽に、前記一つの大き
な容器状部材の内側で、装入された小さな容器状部材の
外側に構成される区画を用品備蓄槽に構成することもで
きる。また前記用水備蓄槽に配してある水道の流入用配
管には、該用水備蓄槽の直前付近に、逆止弁を挿入し
て、地震等の災害時に用水備蓄槽からの逆流が生じない
ようにしておくのが好ましい。
【0010】したがって本発明の非常用品及び非常用水
備蓄槽を用い、これを地下に埋設して使用した場合に
は、前記用水備蓄槽は、水道の給水配管の途中に挿入す
ることとなるため、当該の非常用品及び非常用水備蓄槽
を用いる家庭に於いて、該水道を使用することにより、
その内部の水道水が常時更新され、用水備蓄槽には常に
新鮮な水が備蓄貯蔵されることとなる。他方、用品備蓄
槽には、災害時に必要となる保存食等の食料、その他の
生活必需物資を収納保管しておき、そのものの性質に応
じて適当な期間毎に更新しておくこととすれば、新鮮な
水と共にそれらが貯蔵されることとなるものである。
【0011】それ故、地震等の突然の災害に際して、何
らの生活物資をも持ち出す余裕もなく身一つで避難した
としても、重大な危険の去った後に、本発明の非常用品
及び非常用水備蓄槽の用品備蓄槽から食料等の生活物資
を取り出し、かつ用水備蓄槽から前記非常用の取水手段
を用いて新鮮な水道水を汲み出して、それぞれ使用する
ことができる。しかしてこれらの各槽を適切な容量に構
成しておけば、特に被災直後数日間程度の間は、何と
か、以上の生活物資等及び用水によって生活を維持し、
救援物資等の到着を待つことができることとなるもので
ある。
【0012】ところで、以上の本発明の非常用品及び非
常用水備蓄槽に於いて、前記用水備蓄槽の上部の一部に
上部補助室を設け、この上部補助室に前記非常用の取水
手段の汲み出し口を構成することができ、こうした場合
には、非常用の取水手段の汲み出し口が外部に露出して
いないので、地震等の災害時に倒壊する擁壁や建築物等
によってこれが破壊される虞もなく、安全であり、更に
この上部補助室中に併せて必要な物品類を保管すること
も可能となって好都合である。
【0013】前記非常用の取水手段は、水道の給水配管
等の全部又は一部が地震等の災害によって破壊され、前
記用水備蓄槽に水道水の供給がなくなった場合に、該用
水備蓄槽中に充填されている水道水を汲み出すための手
段であれば、その構成は、自由である。しかして、前記
非常用の取水手段は、例えば、下端が用水備蓄槽の底部
付近に開口し、かつ上端が用水備蓄槽の外部上方に開口
するように、該用水備蓄槽の上方から挿入した非常用取
水管と、ポンプ装置とで構成することができる。
【0014】そしてこのように構成した場合は、用水備
蓄槽内の底部付近の水道水まで汲み出すことができ、水
を無駄にしない利点がある。また前記ポンプ装置として
手動の装置を用いれば、電源等が失われた状況でも使用
可能である利点がある。勿論ポンプ装置は手動に限る必
要はなく、災害時等に対応可能なエネルギー源を用意で
きるものであれば特定のそれに限定されない。
【0015】前記非常用取水管の途中には、開閉弁を挿
入配設するのが適当であり、このように構成した場合
は、汲み出し時にのみ上端に着脱自在なポンプ装置をセ
ットするものとし、通常はポンプ装置がセットされてい
ないものとした場合にも、上端部に蓋体等を被覆しなく
ても水が溢れ出るような問題がない。なお前記非常用取
水管の上端には、例えば、着脱自在なコック付の蛇口を
配し、非常時以外にもここから水を汲み出して使用でき
るように構成することもできる。非常用取水管の途中に
固定的にコック付きの蛇口を配して同様に使用すること
もできる。
【0016】また前記用品備蓄槽は、前記用水備蓄槽の
上部に於いて、前記上部補助室に隣接して設けることが
できる。上記用品備蓄槽は、前記用水備蓄槽とどのよう
な位置関係で設けても良いが、このように構成した場合
には、その中に収納した生活必需物資の出し入れに好都
合である。他方、用水の取り出しにも不都合はない。
【0017】前記備蓄槽本体は、これを地上に配設する
ことも可能であるが、地下に埋設することができ、この
ように構成した場合には、温度変化や、日照による備蓄
品の劣化を長期にわたって防ぐことができる。更には地
上での火災や建築物の倒壊に対して地上に存在するより
は安全性が高い利点がある。
【0018】前記用水備蓄槽に上方に伸びる配管を介し
て空気室用タンクを接続することができる。これによっ
て温度変化に基づく水の膨張収縮及び凍結時の膨張を吸
収する作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図
4は本発明の一実施例を示しており、図1はその概略縦
断面図、図2は上部構造と下部構造との分離状態の縦断
面図、図3は、それぞれ用品備蓄槽と上部補助室の蓋体
を開けた状態の概略平面図、図4は使用の仕方を説明す
る断面説明図である。
【0020】図1〜図4に示すように、備蓄槽本体1を
用水備蓄槽2と用品備蓄槽3と上部補助室4とで構成す
る。上記用水備蓄槽2は箱型のタンク部材で構成し、そ
の天板部2aに周囲に接続鍔部2bを立ち上げた開口部
2cを構成し、該開口部2cを円板状蓋体5で被覆する
と共に、該円板状蓋体5による被覆状態を、その周縁と
上記接続鍔部2bとの間にパッキンを介在させつつボル
ト・ナットにより着脱自在に結合することで固定する。
【0021】前記用品備蓄槽3及び前記上部補助室4
は、底部を有せず、左右を区画壁6で区分した箱状部材
を前記用水備蓄槽2の上部に固定して構成する。各図中
区画壁6の左側に構成される空間を用品備蓄槽3とし、
区画壁6の右側に構成される空間を上部補助室4とす
る。なお前記用水備蓄槽2の蓋体5で被覆した開口部2
cは右側の上部補助室4の底部に位置するものとする。
用水備蓄槽2と用品備蓄槽3及び上部補助室4の下部を
除く部分を構成する箱状部材との結合は、図1〜図4に
示すように、前記用水備蓄槽2の上部周囲に張出した結
合鍔部8と前記箱状部材の下部周囲に張出した結合鍔部
7とをその間にパッキンを介在させてボルト・ナットで
連結することにより行なう。
【0022】前記用品備蓄槽3の天板部3aには、各種
の生活必需物資を出し入れするための出し入れ口3bを
開口し、これに蓋体9を着脱自在に被覆する。蓋体9の
下方に、特に図3に示すように、結合用の十字状フレー
ム10を配し、図1、図2及び図4に示すように、該蓋
体9の中央部に構成した結合孔を通じてボルトBを挿し
込み、上記十字状フレーム10の中央に構成したネジ孔
に該ボルトBを螺合して該蓋体9を出し入れ口3bに固
定し、その閉塞状態を固定する。勿論蓋体9はボルトB
を取り外すことで取り外せるものであって、これが着脱
自在であるのは既述の通りである。
【0023】前記用水備蓄槽2の開口部2cを閉塞する
前記円板状蓋体5には、上下貫通する四個の孔が開口し
てあり、それぞれには途中に開閉弁11、12を挿入し
た水道水の流入用配管13、流出用配管14、非常用の
取水手段を構成する非常用取水管15及び空気室用タン
ク16を上端に接続した配管17を貫通固定する。前記
流入用配管13はその下端を用水備蓄槽2中に僅かに垂
下させ、前記流出用配管14はその下端を用水備蓄槽2
中に若干深く垂下させる。
【0024】また前記非常用取水管15はその下端を用
水備蓄槽2中の底部近くまで垂下させ、用水備蓄槽2外
の途中に開閉弁18を挿入し、かつ上端には蓋体19を
被覆する。この非常用取水管15は、非常時に水を汲み
出すこととなった場合には、蓋体19を取り外して上端
にポンプ装置20を接続するものであり、そのポンプ装
置20は、この非常用取水管15の上部がその中に位置
している上部補助室4中に保管しておくこととする。こ
のポンプ装置20は、手動により上部タンク状蛇腹部を
伸縮させて水を汲み上げる手動タイプのものであり、流
入ポート及び流出ポートの途中にそれぞれ対応する逆止
弁が挿入してあるものである。
【0025】前記空気室用タンク16を上端に接続した
配管17はその下端を用水備蓄槽2中に僅かに垂下させ
たものである。なお図中21は用品備蓄槽3の蓋体9を
固定するボルトBを回動させるために使用するスパナ、
22は上部補助室4の円形開口部23を被覆する蓋体、
24は用品備蓄槽3の底部に敷設する簀の子である。
【0026】したがってこの実施例では、非常用品及び
非常用水備蓄槽を以上のように構成したので、次のよう
に使用することができる。備蓄槽本体1を、その上面が
露出する程度に、地中に埋設し、その用水備蓄槽2から
円板状蓋体5を通じて延長した水道水の流入用配管13
及び流出用配管14を水道施設の給水配管の途中に挿入
すべく接続し、かつ各開閉弁11、12を開くこととす
る。即ち、図4に矢印で示すように、水道水が流れるよ
うに、水道施設の供給側の給水配管を前記流入側配管1
3に接続し、流出側の給水配管を流出側配管14に接続
し、かつ各開閉弁11、12を開く訳である。
【0027】流出側の給水配管には、云うまでもなく、
家庭内等に於ける一般の配管がなされ、流し台等に設置
される蛇口や洗面台の蛇口、あるいは水洗トイレその他
に接続される。
【0028】また前記用品備蓄槽3には、種々の生活必
需物資を収納しておくこととする。例えば、比較的長期
の保存が可能な食料品、衣類、寝袋、応急用薬品、ラジ
オ、懐中電灯、予備電池、タオル、ロープ、石けん、ラ
イター、マッチその他の物資である。これらのうち、食
料等は必要に応じて真空パック等の状態で保存する。
【0029】したがって用水備蓄槽2では、前記したよ
うに、水道施設の給水配管の途中に挿入されているの
で、通常、家庭内等での水の使用が行なわれれば、給水
配管に流れが生じ、水道水がその中に流入し、かつ流出
することとなり、特別に人の手を煩わすことなくかつ経
済的負担も生じることなく、常に新鮮な水道水への更新
が行なわれることとなる。
【0030】また、同様に、平常時に於ては、非常用取
水管15の上端に蓋体19を取り除いてゴムホース等を
接続し、かつ開閉弁18を開けば、該ゴムホース等を通
じて、水を噴出させ、洗車とか、庭や道路への水撒き等
に使用することもできる。更にこの実施例の用水備蓄槽
2に於ては、空気室用タンク16を上端に接続した配管
17をその中に連通してあるので、該空気室用タンク1
6内の空気の伸縮により、該用水備蓄槽2中に於ける温
度変化に基づく水の膨張収縮及び凍結による膨張等を吸
収し、これにより該用水備蓄槽2を含む設備の破損を未
然に防止することができる。
【0031】他方、前記用品備蓄槽3に収納した前記生
活必需物資は、その物資の性質に応じて定期的に点検
し、必要のあるものは、新しいものと交換する等の措置
を取る。
【0032】地震等の災害により水道施設に支障が生
じ、給水されなくなった場合には、以上のようにして、
用水備蓄槽2中に充填されている新鮮な水道水を前記非
常用取水管15を通じて汲み出して利用することができ
る。このような場合には、図4に示すように、非常用取
水管15の上端に蓋体19を取り外してポンプ装置20
を取り付け、該用水備蓄槽2中の水を汲み出すことがで
きる。このポンプ装置20は手動の装置なので、電力の
供給が止まった場合にも、人の操作により、確実に水を
汲み上げることができる。
【0033】もし火災が発生した場合には、消防車が到
着するまでの初期消火のために使用することができる
し、取り出される水は、前記したように、地震等の災害
が発生するまで常時更新されていた新鮮なものであるか
ら、飲料用や調理用等としても安心して使用できる衛生
的なものである。こうして少なくとも救援水が届くまで
はこれによって必要な水の手当てをすることができる。
【0034】一方、用品備蓄槽3中には、前記したよう
に、生活必需物資が収納してあるので、以上のような災
害により交通が遮断され、これらの物資の入手が困難に
なった場合には、該用品備蓄槽3から必要な物資を取り
出して、交通その他が復旧するまでの間、これらを利用
して生活を維持することができる。この用品備蓄槽3中
の各種の生活必需物資は、前記ボルトBを前記上部補助
室4中に保管してあるスパナ21を用いて抜き取り、蓋
体9を取り外して取り出すべきは云うまでもない。
【0035】しかして突然の大地震等の災害時には、非
常用品を持ち出すような行動は不要となり、できるだけ
速やかに危険を回避すべく、避難に専念することができ
る。即ち、災害時に、例えば、倒壊しかけた家や火災の
発生した家の中で非常用品を探す等の危険な行動を避
け、速やかに避難行動をとることができることとなる。
【0036】
【発明の効果】したがって本発明の非常用品及び非常用
水備蓄槽を地下に埋設して使用した場合には、その用水
備蓄槽は、水道施設の給水配管の途中に挿入することと
なるため、当該の非常用品及び非常用水備蓄槽を用いる
家庭に於いて、該水道を使用することにより、その内部
の水道水が常時更新され、用水備蓄槽には常に新鮮な水
が備蓄貯蔵されていることとなる。他方、用品備蓄槽に
は、災害時に必要となる保存食等の食料、その他の生活
必需物資を収納保管しておき、そのものの性質に応じて
適当な期間毎に更新しておくこととすれば、新鮮な水と
共に、適切な鮮度を保った食品等が貯蔵されることとな
るものである。
【0037】それ故、地震等の突然の災害に際して、何
らの生活物資を持ち出す余裕もなく身一つで避難したと
しても、重大な危険の去った後に、本発明の非常用品及
び非常用水備蓄槽の用品備蓄槽から食料等の生活物資を
取り出し、かつ用水備蓄槽から前記非常用の取水手段を
用いて新鮮な水道水を汲み出して、それぞれ使用するこ
とができる。しかしてこれらの各槽を適切な容量に構成
しておけば、特に被災直後の数日間程度の間は、何と
か、以上の生活物資等及び用水によって生活を維持し、
救援物資等の到着を待つことができることとなるもので
ある。
【0038】ところで、以上の本発明の非常用品及び非
常用水備蓄槽に於いて、前記用水備蓄槽の上部の一部に
上部補助室を設け、この上部補助室に前記非常用の取水
手段の汲み出し口を構成した場合には、非常用の取水手
段が外部に露出していないので、地震等の災害時に、倒
壊する擁壁や建築物等によって破壊される虞もなく、安
全であり、更にこの中に必要な物品類を保管することも
可能となるものである。
【0039】前記非常用の取水手段を、下端が用水備蓄
槽の底部付近に開口し、かつ上端が用水備蓄槽の外部上
方に開口するように、該用水備蓄槽の上方から挿入した
非常用取水管と、ポンプ装置とで構成した場合には、用
水備蓄槽内の底部付近の水道水まで汲み出すことがで
き、水を無駄にしない利点がある。以上のポンプ装置と
して手動の装置を用いれば、電源等が失われた状況でも
使用可能である利点がある。
【0040】前記非常用取水管の途中に開閉弁を挿入配
設した場合は、汲み出し時にのみ上端に着脱自在なポン
プ装置をセットするものとし、通常はポンプ装置がセッ
トされていないものとした場合にも、上端部に蓋体等を
被覆しなくても水が溢れ出るような問題がない。
【0041】前記用品備蓄槽を、前記用水備蓄槽の上部
に於いて、前記上部補助室に隣接して設けた場合には、
用品の出し入れに好都合である。他方、用水の取り出し
にも不都合はない。
【0042】前記用水備蓄槽に上方に伸びる配管を介し
て空気室用タンクを接続した場合には、これによって温
度変化に基づく水の膨張収縮及び凍結時の膨張を吸収す
る作用を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の非常用品及び非常用水備蓄槽の概略
縦断面図。
【図2】一実施例の非常用品及び非常用水備蓄槽に於け
る上部構造と下部構造との分離状態の概略縦断面図。
【図3】一実施例の非常用品及び非常用水備蓄槽に於け
る用品備蓄槽と上部補助室の蓋体を開けた状態の概略平
面図。
【図4】一実施例の非常用品及び非常用水備蓄槽の使用
の仕方を説明する概略縦断面説明図。
【符号の説明】
1 備蓄槽本体 2 用水備蓄槽 2a 天板部 2b 接続鍔部 2c 開口部 3 用品備蓄槽 3a 天板部 3b 出し入れ口 4 上部補助室 5 円板状蓋体 6 区画壁 7 結合鍔部 8 結合鍔部 9 蓋体 10 十字状フレーム 11、12、18 開閉弁 13 流入用配管 14 流出用配管 15 非常用取水管 16 空気室用タンク 17 配管 19、22 蓋体 20 ポンプ装置 21 スパナ 23 円形開口部 24 簀の子 B ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 備蓄槽本体を用水備蓄槽と用品備蓄槽と
    に区分し、 前記用水備蓄槽には、これを水道の給水配管の途中に挿
    入すべく、水道水の流入用配管及び流入した水道水の流
    出用配管を設け、かつこれに流入している水道水を該用
    水備蓄槽内の底部付近から汲み出す非常用の取水手段を
    構成し、 更に前記用品備蓄槽には、その内部に備蓄する非常用品
    の出し入れ口であって、閉塞状態を固定できる出し入れ
    口を構成した非常用品及び非常用水備蓄槽。
  2. 【請求項2】 前記用水備蓄槽の上部の一部に上部補助
    室を設け、この上部補助室に前記非常用の取水手段の汲
    み出し口を構成した請求項1の非常用品及び非常用水備
    蓄槽。
  3. 【請求項3】 前記非常用の取水手段を、 下端が用水備蓄槽の底部付近に開口し、かつ上端が用水
    備蓄槽の外部上方に開口するように、該用水備蓄槽の上
    方から挿入した非常用取水管と、ポンプ装置とで構成し
    た請求項1又は2の非常用品及び非常用水備蓄槽。
  4. 【請求項4】 前記非常用取水管の途中に開閉弁を挿入
    配設した請求項3の非常用品及び非常用水備蓄槽。
  5. 【請求項5】 前記用品備蓄槽を、前記用水備蓄槽の上
    部に於いて、前記上部補助室に隣接して設けた請求項2
    の非常用品及び非常用水備蓄槽。
  6. 【請求項6】 前記備蓄槽本体を地下に埋設した請求項
    1、2、3、4又は5の非常用品及び非常用水備蓄槽。
  7. 【請求項7】 前記用水備蓄槽に上方に伸びる配管を介
    して空気室用タンクを接続した請求項1、2、3、4、
    5又は6の非常用水貯蔵槽。
JP8131280A 1996-04-26 1996-04-26 非常用品及び非常用水備蓄槽 Pending JPH09291568A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4768856B2 (ja) * 2006-10-30 2011-09-07 フォグテック ブランドシューツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 消火液用の耐寒容器

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JP4768856B2 (ja) * 2006-10-30 2011-09-07 フォグテック ブランドシューツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 消火液用の耐寒容器

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