JPH0929087A - 混練装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易で、熟練を要することなく均
質に混練し得る混練装置を提供すること。 【構成】 バケツなどの混練容器６を載置する回転台５
と、この回転台５を回転させるモータ４と、混練容器６
内において混練を行なう羽根３と、この羽根３を揺動運
動させる揺動アーム２と、この揺動アーム２を揺動運動
させる揺動機構１とを備えており、この揺動機構１は、
後結合部が揺動アーム２の下端に固定されたロッカーア
ーム11と、回転台５と連動して回転する回転軸の中心45
より離れた部位に植設されたピン14と、このピン14とロ
ッカーアーム11の前連結部12とを連結する連結棒13とに
より構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、粉末と液体とを
混練する装置に関し、取り扱いが容易で、熟練を要する
ことなく均質に混練し得るように構成したものである。

【０００２】

【従来の技術】壁面に塗装したり、壁面に壁紙を貼り付
ける際には、下地を平滑にするために、パテ塗布作業が
行なわれている。下地用パテとしては、ペースト状のパ
テと、粉末状パテに水を加えて適度な粘度に練り上げた
パテが使用されているが、硬化時間と持ち運びの便利さ
から粉末状パテが多用されている。

【０００３】粉末状パテに水を加えて混練する際には、
バケツなどの容器に粉末状パテと水を入れ、手でへらを
動かして混練したり、モータで回転させた撹拌羽根にに
よって混練していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】人手によって混練する
場合には、時間、労力、熟練を要し、均質なペースト状
のパテを得ることが困難であった。また、モータによっ
て駆動される撹拌羽根を使用する場合には、高速で回転
する撹拌羽根によりパテ自体に多くの気泡が入って塗布
する際に障害となり、混練する粘度によってはモータが
過負荷となることがあり、容器の隅部まで均質に混練す
ることは困難であり、混練後の撹拌羽根の掃除も面倒で
あった。このように、いずれの場合にも、混練中、人が
ついていなければならなかった。

【０００５】そこで、この発明は、このような従来の問
題点を解決するために考えられたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の混練装置は、
バケツなどの混練容器を載置する回転台と、この回転台
を回転させるモータと、混練容器内において混練を行な
う羽根と、この羽根を揺動運動させる揺動アームと、こ
の揺動アームを揺動運動させる揺動機構とを備えてお
り、この揺動機構は、後結合部が揺動アームの下端に固
定されたロッカーアームと、回転台と連動して回転する
回転軸の中心より離れた部位に植設されたピンと、この
ピンとロッカーアームの前連結部とを連結する連結棒と
により構成されている。

【０００７】

【発明の実施の形態】この発明の混練装置は、図１の斜
視図に示すように、バケツなどの円筒状の混練容器６を
載置する回転台５と、この回転台５を回転させるモータ
４と、混練容器６内において混練を行なう羽根３と、こ
の羽根３を揺動運動させる揺動アーム２と、モータ４に
よって揺動アーム２を揺動運動させる揺動機構１とを備
えている。揺動アーム２は、途中で切り離せるように、
着脱自在な結合部材21によって結合されている。

【０００８】モータ４が発生する駆動力は、モータの出
力歯車40と噛み合う大きな第１歯車41と、この第１歯車
41と連動する小さい第２歯車42と、第２歯車42と噛み合
う第３歯車43を介して、回転台５を駆動する第４歯車44
に伝達される。なお、第1歯車41および第２歯車42は、
揺動アーム２の下部に固定されることなく遊嵌されてい
る。

【０００９】揺動アーム２を揺動運動させる揺動機構１
は、図２に示すように、後結合部が揺動アーム２の下端
に固定されたロッカーアーム11と、第３歯車43の中心45
より離れた部位に植設されたピン14と、このピン14とロ
ッカーアーム11の前連結部12とを連結する連結棒13とに
より構成されている。

【００１０】揺動機構１は、図２に示すように、第３歯
車43を回転させると、ピン14および連結棒13を介して、
ロッカーアーム11の前連結部12を円弧状に揺動させる。
ピン14、第３歯車43の中心45、揺動アーム２の前連結部
12が、同一直線上に重なる２つの位置ａ、ｂが死点とな
るから、第３歯車43を等速回転させると、ピン14が死点
ａ、ｂの近傍を通過するとき、ロッカーアーム11の揺動
角が遅くなり、行き帰りが速い往復運動を行なわせるこ
とができる。

【００１１】粉末状パテと水を入れた混練容器６を回転
台５上に載置し、揺動アーム２を結合部材21で結合して
羽根３を混練容器６に入れたのち、モータを駆動する
と、回転台５が回転して混練容器６を回転させるととも
に、揺動アーム２を揺動させて、羽根３を混練容器６の
内壁に接触させて掻き取ったり遠避けたりすることがで
きる。

【００１２】このような揺動機構１を採用し、死点ａを
羽根３の掻き取り位置に対応させて、第３歯車43を等速
回転させると、掻き取り期間を長くし、往復動作を速く
することができる。そして、第３歯車43と第４歯車44と
の歯数を相違させておくと、揺動アーム２の揺動が回転
台５の回転と同期しなくなるので、混練を満遍なく行な
うことができる。

【００１３】混練が完了すると、モータを停止させて、
羽根付きの揺動アーム２を結合部材21から取り外したの
ち、回転台５の上から混練容器６を取り出せばよいので
ある。そして、結合部材21から取り外した羽根付きの揺
動アーム２を掃除すればよいのである。

【００１４】

【発明の効果】以上の実施の形態に基づく説明から明ら
かなように、混練装置によると、練りむらを生じること
なく均一に混練することができ、羽根付きの揺動アーム
を取り外して洗浄できるので後始末も極めて簡単であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の混練装置の実施の形態を、一部裁断
して示した斜視図、

【図２】図１に示す装置における揺動機構を示す原理図
である。

【符号の説明】

１ 揺動機構 ２ 揺動アーム ３ 羽根 ４ モータ ５ 回転台 ６ 混練容器 11 ロッカーアーム 13 連結棒 14 ピン 21 結合部材 41〜44 歯車

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バケツなどの混練容器を載置する回転台
   と、この回転台を回転させるモータと、上記混練容器内
   において混練を行なう羽根と、該羽根を揺動運動させる
   揺動アームと、該揺動アームを揺動運動させる揺動機構
   とを備え、該揺動機構は、後結合部が上記揺動アームの
   下端に固定されたロッカーアームと、上記回転台と連動
   して回転する回転軸の中心より離れた部位に植設された
   ピンと、該ピンとロッカーアームの前連結部とを連結す
   る連結棒とにより構成されていることを特徴とする混練
   装置。
2. 【請求項２】 上記回転台と上記回転軸との回転速度を
   相違させたことを特徴とする請求項１に記載の混練装
   置。