JP2596728Y2 - 混合装置 - Google Patents
混合装置Info
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- JP2596728Y2 JP2596728Y2 JP1993060024U JP6002493U JP2596728Y2 JP 2596728 Y2 JP2596728 Y2 JP 2596728Y2 JP 1993060024 U JP1993060024 U JP 1993060024U JP 6002493 U JP6002493 U JP 6002493U JP 2596728 Y2 JP2596728 Y2 JP 2596728Y2
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- Japan
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- mixing
- cylindrical container
- blade
- mixing blade
- mixing device
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- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粉体液体混合容器に関
し、例えば内装工事、塗装工事等で下地調整を目的とし
たパテ施工に関し、そのパテ混合装置に関するものであ
る。
し、例えば内装工事、塗装工事等で下地調整を目的とし
たパテ施工に関し、そのパテ混合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば壁紙等の内装施工の
際、その下地調整として下地の不陸調整を目的としたパ
テ塗布作業が行われている。下地調整用パテには大別し
てペースト型パテと粉末型パテがあるが、現在では、工
期の短縮、ヤセの程度、持ち運びの容易さ等から、粉末
型パテが頻繁に使用されている。
際、その下地調整として下地の不陸調整を目的としたパ
テ塗布作業が行われている。下地調整用パテには大別し
てペースト型パテと粉末型パテがあるが、現在では、工
期の短縮、ヤセの程度、持ち運びの容易さ等から、粉末
型パテが頻繁に使用されている。
【0003】粉末型パテは、パテ粉末と水とを混合し、
適度の粘度に調整した後、使用するものである。パテ粉
と水とを混合する際には、バケツなどの金属製又はプラ
スチック製の容器にパテ粉と水とを入れ、作業員が電動
ドリルを手に持ち、この電動ドリル等の回転軸に取りつ
けられた攪拌羽根を容器内に入れ、この回転軸を回転さ
せて行っていた。
適度の粘度に調整した後、使用するものである。パテ粉
と水とを混合する際には、バケツなどの金属製又はプラ
スチック製の容器にパテ粉と水とを入れ、作業員が電動
ドリルを手に持ち、この電動ドリル等の回転軸に取りつ
けられた攪拌羽根を容器内に入れ、この回転軸を回転さ
せて行っていた。
【0004】また、作業員はパテベラ、ゴムベラ等の用
具を使用し、容器内のパテ粉と水とを手作業で混合して
いた。更に、場合によっては、内装施工で余分となった
ビニールクロス等のシートを適度な大きさに裁断した
後、床に敷き、その上で直接パテ粉と水とをパテベラ、
ゴムベラ等で混合させることもあった。
具を使用し、容器内のパテ粉と水とを手作業で混合して
いた。更に、場合によっては、内装施工で余分となった
ビニールクロス等のシートを適度な大きさに裁断した
後、床に敷き、その上で直接パテ粉と水とをパテベラ、
ゴムベラ等で混合させることもあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、直接パテベラ、ゴムベラ等で混合する場合、混
合作業に時間を要したり、混合作業により作業員に疲労
を生じさせたりしていた。その上、均一に溶解混合され
たパテを得ることができなかった。
ように、直接パテベラ、ゴムベラ等で混合する場合、混
合作業に時間を要したり、混合作業により作業員に疲労
を生じさせたりしていた。その上、均一に溶解混合され
たパテを得ることができなかった。
【0006】また、電動ドリル等の攪拌機を使用する場
合、混合を充分にさせるため、作業員は手に持った攪拌
機を上下左右に動かして、攪拌機に取りつけられた攪拌
羽根を容器内で動かす必要があった。このため、この攪
拌羽根が容器内壁にぶつかって容器内壁や攪拌羽根を傷
付けることもあった。逆に、容器内壁周辺のパテ粉が残
って均一分散できずに混合不良となることもあった。更
に、ペーストの粘度に よっては必要以上の負荷を電動ド
リルに課すこととなっていた。
合、混合を充分にさせるため、作業員は手に持った攪拌
機を上下左右に動かして、攪拌機に取りつけられた攪拌
羽根を容器内で動かす必要があった。このため、この攪
拌羽根が容器内壁にぶつかって容器内壁や攪拌羽根を傷
付けることもあった。逆に、容器内壁周辺のパテ粉が残
って均一分散できずに混合不良となることもあった。更
に、ペーストの粘度に よっては必要以上の負荷を電動ド
リルに課すこととなっていた。
【0007】また、攪拌機の攪拌羽根は構造が複雑であ
るため、混合されたペースト状のパテが攪拌羽根に残り
易いだけでなく、混合後の攪拌羽根の洗浄が充分にでき
ないという問題もあった。特に、内装施工の現場では、
上水設備が充分でない場合が多く、多量の水を使用する
ことができない場合が多い。
るため、混合されたペースト状のパテが攪拌羽根に残り
易いだけでなく、混合後の攪拌羽根の洗浄が充分にでき
ないという問題もあった。特に、内装施工の現場では、
上水設備が充分でない場合が多く、多量の水を使用する
ことができない場合が多い。
【0008】本考案は、上述の種々の問題に鑑み、パテ
粉と水とを容易に混合することができ、パテ粉のダマを
形成することが少なく、使用後の洗浄が容易な混合装置
を得ることを目的とする。
粉と水とを容易に混合することができ、パテ粉のダマを
形成することが少なく、使用後の洗浄が容易な混合装置
を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載した考案に係る混合装置は、上
部が解放された円筒状容器を対称軸回りに回転させる回
転手段と、前記円筒状容器内に装入される混合羽根と、
前記混合羽根を前記対称軸と平行な軸回りに予め定めら
れた角度範囲内で揺動運動させる揺動手段と、前記回動
手段と前記揺動手段とを駆動させる駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記回転手段による回転運動と前記揺
動手段による揺動運動とが、互いに異なる周期を持つよ
うに作動させるものであることを特徴とするものであ
る。
め、本願請求項1に記載した考案に係る混合装置は、上
部が解放された円筒状容器を対称軸回りに回転させる回
転手段と、前記円筒状容器内に装入される混合羽根と、
前記混合羽根を前記対称軸と平行な軸回りに予め定めら
れた角度範囲内で揺動運動させる揺動手段と、前記回動
手段と前記揺動手段とを駆動させる駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記回転手段による回転運動と前記揺
動手段による揺動運動とが、互いに異なる周期を持つよ
うに作動させるものであることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【0011】本願請求項2に記載した考案に係る混合装
置は、請求項1に記載の混合装置において、前記揺動手
段は、前記揺動手段による揺動運動の少なくとも一方の
揺動端時に、前記混合羽根が前記円筒状容器の内側面に
接するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
置は、請求項1に記載の混合装置において、前記揺動手
段は、前記揺動手段による揺動運動の少なくとも一方の
揺動端時に、前記混合羽根が前記円筒状容器の内側面に
接するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】本願請求項3に記載した考案に係る混合装
置は、請求項2に記載の混合装置において、前記揺動手
段は、前記混合羽根が前記円筒状容器の内側面に接して
いる状態で予め定められた時間だけ停止状態を保持する
ように構成されていることを特徴とするものである。
置は、請求項2に記載の混合装置において、前記揺動手
段は、前記混合羽根が前記円筒状容器の内側面に接して
いる状態で予め定められた時間だけ停止状態を保持する
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0013】本願請求項4に記載した考案に係る混合装
置は、請求項2又は3に記載の混合装置において、前記
混合羽根は、前記円筒状容器の内側面に接している状態
において、前記円筒状容器の内側面に対して予め定めら
れた角度で接するように構成されていることを特徴とす
るものである。
置は、請求項2又は3に記載の混合装置において、前記
混合羽根は、前記円筒状容器の内側面に接している状態
において、前記円筒状容器の内側面に対して予め定めら
れた角度で接するように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0014】本願請求項5に記載した考案に係る混合装
置は、請求項1に記載の混合装置において、前記混合羽
根は、前記円筒状容器のほぼ底部から上部までに亙り、
前記円筒状容器の半径方向に予め定められた幅を有する
形状をなすことを特徴とするものである。
置は、請求項1に記載の混合装置において、前記混合羽
根は、前記円筒状容器のほぼ底部から上部までに亙り、
前記円筒状容器の半径方向に予め定められた幅を有する
形状をなすことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本考案の混合装置では、円筒状容器を対称軸回
りに回転させる回転手段と、円筒状容器内に装入された
混合羽根を対称軸と平行な軸回りに予め定められた角度
範囲内で揺動させる揺動手段とを、駆動手段で駆動する
ことによって、混合作業が行われる。即ち、回転する容
器内での混合羽根の位置は、容器の半径方向に経時的に
移動することとなるため、混合作業が効率的になる。
りに回転させる回転手段と、円筒状容器内に装入された
混合羽根を対称軸と平行な軸回りに予め定められた角度
範囲内で揺動させる揺動手段とを、駆動手段で駆動する
ことによって、混合作業が行われる。即ち、回転する容
器内での混合羽根の位置は、容器の半径方向に経時的に
移動することとなるため、混合作業が効率的になる。
【0016】このとき、容器の回転運動と混合羽根の揺
動運動とを、駆動手段により、互いに異なる周期を持つ
ように作動させることによって混合作業を行えば、混合
羽根は容器内で容器の回転周期とは常に異なった周期で
動作することとなる。即ち、回転する容器内での混合羽
根の位置は、容器の半径方向に経時的に移動すると共
に、角度方向にも変化していき、全体的にまんべんなく
移動することとなる。このため、パテ粉と水とは均一に
混合される。
動運動とを、駆動手段により、互いに異なる周期を持つ
ように作動させることによって混合作業を行えば、混合
羽根は容器内で容器の回転周期とは常に異なった周期で
動作することとなる。即ち、回転する容器内での混合羽
根の位置は、容器の半径方向に経時的に移動すると共
に、角度方向にも変化していき、全体的にまんべんなく
移動することとなる。このため、パテ粉と水とは均一に
混合される。
【0017】また、混合羽根の揺動運動の少なくとも一
方の揺動端時に、混合羽根が容器の 内側面に接するよう
に構成することにより、混合羽根は容器の半径方向に隅
から隅まで移動することとなる。即ち、回転する容器内
での混合羽根の位置は、容器の内側面との接触位置から
半径方向に経時的に移動することとなる。このため、パ
テ粉と水との混合残し部分がなくなる。
方の揺動端時に、混合羽根が容器の 内側面に接するよう
に構成することにより、混合羽根は容器の半径方向に隅
から隅まで移動することとなる。即ち、回転する容器内
での混合羽根の位置は、容器の内側面との接触位置から
半径方向に経時的に移動することとなる。このため、パ
テ粉と水との混合残し部分がなくなる。
【0018】更に、混合羽根が容器の内側面に接してい
る状態において、混合羽根を予め定められた時間だけ停
止させることにより、混合羽根に対して容器の内側面に
付着したパテ粉などを掻き取る作用を行わせることがで
きる。このため、パテ粉と水とを、もれなく混合するこ
とができる。
る状態において、混合羽根を予め定められた時間だけ停
止させることにより、混合羽根に対して容器の内側面に
付着したパテ粉などを掻き取る作用を行わせることがで
きる。このため、パテ粉と水とを、もれなく混合するこ
とができる。
【0019】更にまた、適切な混合羽根の形状により、
混合羽根が容器の内側面に接している状態において、容
器の内側面に付着したダマをすり潰す作用を行わせるこ
とができる。また、混合羽根の形状によってパテ粉と水
とを上下方向に混合することもできる。以上のように、
この揺動運動の特異性な動きと適切な混合羽根の形状に
より短時間で品質の優れた混合ができることを特徴とす
る。
混合羽根が容器の内側面に接している状態において、容
器の内側面に付着したダマをすり潰す作用を行わせるこ
とができる。また、混合羽根の形状によってパテ粉と水
とを上下方向に混合することもできる。以上のように、
この揺動運動の特異性な動きと適切な混合羽根の形状に
より短時間で品質の優れた混合ができることを特徴とす
る。
【0020】
【実施例】本考案による混合装置の一実施例について、
図1〜図3を参照して以下に説明する。図1は、本実施
例の混合装置の斜視図であり、部分的に欠して示されて
いる。図1において、本考案の円筒状容器を構成する混
合バケツ3はターンテーブル5上に載置され、混合バケ
ツ3内に装入される混合羽根2は羽根アーム4によって
支持されている。ターンテーブル5の軸部と羽根アーム
4とは共に、後述する駆動機構などを内包する箱体1の
上面において、それぞれ軸回転できるように配されてい
る。
図1〜図3を参照して以下に説明する。図1は、本実施
例の混合装置の斜視図であり、部分的に欠して示されて
いる。図1において、本考案の円筒状容器を構成する混
合バケツ3はターンテーブル5上に載置され、混合バケ
ツ3内に装入される混合羽根2は羽根アーム4によって
支持されている。ターンテーブル5の軸部と羽根アーム
4とは共に、後述する駆動機構などを内包する箱体1の
上面において、それぞれ軸回転できるように配されてい
る。
【0021】箱体1の内部において、ターンテーブル5
の軸部は、本考案の回転手段を構成する歯車6の軸に接
続されている。また、歯車6にかみ合わせて設けられて
いる歯車7は、本考案の駆動手段を構成する減速機付き
モータ10の駆動軸に直接取り付けられて回転駆動され
る。ここで、2つの組み合わせ歯車6と歯車7との歯 数
比は、1:1.25に設定されている。
の軸部は、本考案の回転手段を構成する歯車6の軸に接
続されている。また、歯車6にかみ合わせて設けられて
いる歯車7は、本考案の駆動手段を構成する減速機付き
モータ10の駆動軸に直接取り付けられて回転駆動され
る。ここで、2つの組み合わせ歯車6と歯車7との歯 数
比は、1:1.25に設定されている。
【0022】ターンテーブル5は、歯車6および歯車7
を介して減速機付きモータ10により回転駆動されてい
るので、混合バケツ3は、例えば図1に示された方向1
3に、ある周期で回転運動することとなる。ここで、上
記のように歯車6と歯車7とは歯数比が異なるので、混
合バケツ3の回転周期は、歯車7の回転周期とは異なっ
ている。
を介して減速機付きモータ10により回転駆動されてい
るので、混合バケツ3は、例えば図1に示された方向1
3に、ある周期で回転運動することとなる。ここで、上
記のように歯車6と歯車7とは歯数比が異なるので、混
合バケツ3の回転周期は、歯車7の回転周期とは異なっ
ている。
【0023】一方、羽根アーム4は、箱体1の内部にお
いて、本考案の揺動手段を構成するクランク機構を介し
て歯車7に連結されている。このクランク機構は、羽根
アーム4の下端部に設けられ、この下端部を支点として
回動可能なクランクアーム8と、モータ10の駆動軸に
取り付けられ、歯車7と同じ周期で回転可能なカムロー
ラ9とで構成されている。
いて、本考案の揺動手段を構成するクランク機構を介し
て歯車7に連結されている。このクランク機構は、羽根
アーム4の下端部に設けられ、この下端部を支点として
回動可能なクランクアーム8と、モータ10の駆動軸に
取り付けられ、歯車7と同じ周期で回転可能なカムロー
ラ9とで構成されている。
【0024】更に、カムローラ9は、クランクアーム8
の溝に挿入されており、この溝に沿って移動することが
できる。このため、モータ10によるカムローラ9の回
転運動によって、クランクアーム8が回動運動する。よ
って、混合羽根2は、例えば図1に示された方向12
に、ある角度範囲内を往復する揺動運動をする。ここ
で、混合羽根2の揺動周期は、歯車6の回転周期とは異
なっている。
の溝に挿入されており、この溝に沿って移動することが
できる。このため、モータ10によるカムローラ9の回
転運動によって、クランクアーム8が回動運動する。よ
って、混合羽根2は、例えば図1に示された方向12
に、ある角度範囲内を往復する揺動運動をする。ここ
で、混合羽根2の揺動周期は、歯車6の回転周期とは異
なっている。
【0025】ここで、クランクアーム8の溝には、側部
ガイド片側を湾曲させた湾曲部14が設けられている。
この湾曲部14の半径は、カムローラ9の回転動作半径
にカムローラ9自身の半径を加えた値に構成されること
が好ましい。このとき、図3に示されるように、回転動
作中のカムローラ9が湾曲部14に沿って移動する時点
でクランクの運動の上死点としての静止状態となる。
ガイド片側を湾曲させた湾曲部14が設けられている。
この湾曲部14の半径は、カムローラ9の回転動作半径
にカムローラ9自身の半径を加えた値に構成されること
が好ましい。このとき、図3に示されるように、回転動
作中のカムローラ9が湾曲部14に沿って移動する時点
でクランクの運動の上死点としての静止状態となる。
【0026】図2は、本実施例の混合装置を上方より見
たときの、混合バケツ3と混合羽根2による混合動作を
示す説明図である。混合バケツ3は、自身の回転対称軸
を支点として、回転方向13の方向に回転運動を行って
いる。これと同時に、混合羽根2は、羽根アーム4に支
持され、羽根アーム4の軸部を支点として図に示すよう
な揺動運動を行っている。
たときの、混合バケツ3と混合羽根2による混合動作を
示す説明図である。混合バケツ3は、自身の回転対称軸
を支点として、回転方向13の方向に回転運動を行って
いる。これと同時に、混合羽根2は、羽根アーム4に支
持され、羽根アーム4の軸部を支点として図に示すよう
な揺動運動を行っている。
【0027】よって、混合羽根2は、半径の定められた
円弧に沿った角度範囲での軌跡を描くこととなる。移動
軌跡としての円弧の半径は、羽根アーム4の軸部と混合
羽根2との水平距離で定められ、揺動運動の角度範囲
は、クランク機構の構成によって定められる。
円弧に沿った角度範囲での軌跡を描くこととなる。移動
軌跡としての円弧の半径は、羽根アーム4の軸部と混合
羽根2との水平距離で定められ、揺動運動の角度範囲
は、クランク機構の構成によって定められる。
【0028】この揺動運動によって、混合羽根2は、混
合バケツ3内における半径方向の位置が経時的に変化し
ながら往復移動することとなる。通常の往復運動におけ
る動作端と同様に、混合羽根2の揺動運動でも、混合羽
根2の移動軌跡の限界位置としての揺動端がある。本実
施例においては、この揺動端の時点において混合羽根2
が混合バケツ3の内壁に接触するように構成した。
合バケツ3内における半径方向の位置が経時的に変化し
ながら往復移動することとなる。通常の往復運動におけ
る動作端と同様に、混合羽根2の揺動運動でも、混合羽
根2の移動軌跡の限界位置としての揺動端がある。本実
施例においては、この揺動端の時点において混合羽根2
が混合バケツ3の内壁に接触するように構成した。
【0029】更に、本実施例においては、クランク機構
に上記湾曲部14を構成したため、混合羽根2が混合バ
ケツ3の内壁に接触している状態で、予め定められた時
間だけ静止状態が保持される。ここで、混合羽根2が静
止している時間は、湾曲部14の円弧の長さなどによっ
て定められる。
に上記湾曲部14を構成したため、混合羽根2が混合バ
ケツ3の内壁に接触している状態で、予め定められた時
間だけ静止状態が保持される。ここで、混合羽根2が静
止している時間は、湾曲部14の円弧の長さなどによっ
て定められる。
【0030】混合バケツ3内には、被混合物のパテ粉と
水が入れられており、これらの混合状態が斜線部15で
示されている。この図に示すように、混合羽根2は略平
板状で構成され、その面は混合バケツ3の半径方向に対
して所定の角度だけ傾くように構成されている。そし
て、斜線部16は、揺動運動によって混合羽根2が、斜
線部15に切り込んだ形で入り込む様子を現している。
矢印17は、混合中のパテ粉と水の流れを現している。
水が入れられており、これらの混合状態が斜線部15で
示されている。この図に示すように、混合羽根2は略平
板状で構成され、その面は混合バケツ3の半径方向に対
して所定の角度だけ傾くように構成されている。そし
て、斜線部16は、揺動運動によって混合羽根2が、斜
線部15に切り込んだ形で入り込む様子を現している。
矢印17は、混合中のパテ粉と水の流れを現している。
【0031】揺動端時において、混合羽根2が混合バケ
ツ3の内壁に接触すると共に静止しているとき(図2の
18を参照)でも、混合バケツ3は変わらず回転運動を
続けているので、混合羽根2は、混合バケツ3内壁に接
触した状態のままで内壁に沿 って移動することとなり、
混合バケツ3の内壁に付着したパテ粉などを次々に確実
に掻き取っていく。
ツ3の内壁に接触すると共に静止しているとき(図2の
18を参照)でも、混合バケツ3は変わらず回転運動を
続けているので、混合羽根2は、混合バケツ3内壁に接
触した状態のままで内壁に沿 って移動することとなり、
混合バケツ3の内壁に付着したパテ粉などを次々に確実
に掻き取っていく。
【0032】前述したように、本実施例の混合装置で
は、混合バケツ3の回転周期と、混合羽根2の揺動運動
の周期とが異なるので、混合羽根2が混合バケツ3内壁
に接触する位置は周期ごとにズレていく。即ち、混合羽
根2による混合バケツ3内壁に対する掻き取りは、周期
ごとに異なる位置に対して行われるので、何周にもわた
って本実施例の装置を動作させ続けることによって、混
合バケツ3内壁のほぼ全面に対して前述の内壁掻き取り
を行うことができ、掻き取り残しが無く、均一に混合で
きる。
は、混合バケツ3の回転周期と、混合羽根2の揺動運動
の周期とが異なるので、混合羽根2が混合バケツ3内壁
に接触する位置は周期ごとにズレていく。即ち、混合羽
根2による混合バケツ3内壁に対する掻き取りは、周期
ごとに異なる位置に対して行われるので、何周にもわた
って本実施例の装置を動作させ続けることによって、混
合バケツ3内壁のほぼ全面に対して前述の内壁掻き取り
を行うことができ、掻き取り残しが無く、均一に混合で
きる。
【0033】また、混合羽根2の形状に掻き取り動作
時、ダマをすり潰す効果が得られる形状をなすことで、
パテ粉における高い品質の混合状態を達成している。更
に、混合羽根2は、例えば図1に示すように、混合バケ
ツ3のほぼ底部から上部までにわたり、その上部と下部
とでは幅が異なる構成をなすため、混合バケツ3内での
上下方向の流れを生じさせ、均一に混合することができ
る。
時、ダマをすり潰す効果が得られる形状をなすことで、
パテ粉における高い品質の混合状態を達成している。更
に、混合羽根2は、例えば図1に示すように、混合バケ
ツ3のほぼ底部から上部までにわたり、その上部と下部
とでは幅が異なる構成をなすため、混合バケツ3内での
上下方向の流れを生じさせ、均一に混合することができ
る。
【0034】なお、本実施例では、混合羽根2は、例え
ば図1に示すように非常に簡易な形状をなし、更に、容
易に取り外し可能な羽根アーム4に設けられているの
で、混合作業後の洗浄が容易となる。
ば図1に示すように非常に簡易な形状をなし、更に、容
易に取り外し可能な羽根アーム4に設けられているの
で、混合作業後の洗浄が容易となる。
【0035】また、クランク機構は、上記構成に限ら
ず、歯車6と歯車7の歯数比と同等の直径比のプーリを
ベルトを使用した組み合わせベルト機構でも同様な効果
が得られる。
ず、歯車6と歯車7の歯数比と同等の直径比のプーリを
ベルトを使用した組み合わせベルト機構でも同様な効果
が得られる。
【0036】本考案による混合装置は、以上のように構
成されており、混合バケツに適量のパテ粉と水とを入
れ、本装置を稼働させるだけで数分後には良質のパテが
容易に練り上がる。また、本装置による混合で、すでに
混合途中でのパテ粉や水の追加を行ってもパテダマや練
りむらは発生しない。
成されており、混合バケツに適量のパテ粉と水とを入
れ、本装置を稼働させるだけで数分後には良質のパテが
容易に練り上がる。また、本装置による混合で、すでに
混合途中でのパテ粉や水の追加を行ってもパテダマや練
りむらは発生しない。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の混合装置
では、パテ粉と水とを容易に混合することができ、パテ
粉のダマを形成することが少ない良質なパテを得ること
ができ、使用後の洗浄を容易に行うことができる。よっ
て、内装施工作業上のパテ塗作業では、作業の能率化は
もちろんのこと、品質の面でも現状の手練り作業より格
段の成果がある。
では、パテ粉と水とを容易に混合することができ、パテ
粉のダマを形成することが少ない良質なパテを得ること
ができ、使用後の洗浄を容易に行うことができる。よっ
て、内装施工作業上のパテ塗作業では、作業の能率化は
もちろんのこと、品質の面でも現状の手練り作業より格
段の成果がある。
【図1】本考案による混合装置を一部欠して示す斜視図
である。
である。
【図2】パテ粉と水とを混合する様子を、図1に示す混
合装置の上方から見た状態の説明図である。
合装置の上方から見た状態の説明図である。
【図3】図1に示す混合装置におけるクランク機構の動
作を示す説明図である。
作を示す説明図である。
1:箱体 2:混合羽根 3:混合バケツ 6:ターンテーブル駆動歯車 7:駆動歯車 11:タイマー 13:混合バケツ回転方向
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−10164(JP,U) 実開 昭62−174630(JP,U) 実開 平1−28942(JP,U) 実開 昭49−20864(JP,U) 実開 昭49−89766(JP,U) 実公 昭30−12386(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01F 9/12 B01F 11/00
Claims (5)
- 【請求項1】 上部が解放された円筒状容器を対称軸回
りに回転させる回転手段と、 前記円筒状容器内に装入される混合羽根と、 前記混合羽根を前記対称軸と平行な軸回りに予め定めら
れた角度範囲内で揺動運動させる揺動手段と、 前記回動手段と前記揺動手段とを駆動させる駆動手段と
を備え、 前記駆動手段は、前記回転手段による回転運動と前記揺
動手段による揺動運動とが、互いに異なる周期を持つよ
うに作動させるものである ことを特徴とする混合装置。 - 【請求項2】 前記揺動手段は、前記揺動手段による揺
動運動の少なくとも一方の揺動端時に、前記混合羽根が
前記円筒状容器の内側面に接するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の混合装置。 - 【請求項3】 前記揺動手段は、前記混合羽根が前記円
筒状容器の内側面に接している状態で予め定められた時
間だけ停止状態を保持するように構成されていることを
特徴とする請求項2に記載の混合装置。 - 【請求項4】 前記混合羽根は、前記円筒状容器の内側
面に接している状態において、前記円筒状容器の内側面
に対して予め定められた角度で接するように構成されて
いることを特徴とする請求項2又は3に記載の混合装
置。 - 【請求項5】 前記混合羽根は、前記円筒状容器のほぼ
底部から上部までに亙り、前記円筒状容器の半径方向に
予め定められた幅を有する形状をなすことを特徴とする
請求項1に記載の混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060024U JP2596728Y2 (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060024U JP2596728Y2 (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 混合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724433U JPH0724433U (ja) | 1995-05-09 |
JP2596728Y2 true JP2596728Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13130092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060024U Expired - Lifetime JP2596728Y2 (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596728Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3702002B2 (ja) * | 1995-03-23 | 2005-10-05 | ヤヨイ化学工業株式会社 | 混合装置 |
JP3809885B2 (ja) * | 1997-12-26 | 2006-08-16 | 極東産機株式会社 | パテ混合方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4910164U (ja) * | 1972-04-26 | 1974-01-28 | ||
JPS62174630U (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-06 |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP1993060024U patent/JP2596728Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0724433U (ja) | 1995-05-09 |
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