JPH09290643A - 可動ルーフ装置 - Google Patents

可動ルーフ装置

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JPH09290643A
JPH09290643A JP10539896A JP10539896A JPH09290643A JP H09290643 A JPH09290643 A JP H09290643A JP 10539896 A JP10539896 A JP 10539896A JP 10539896 A JP10539896 A JP 10539896A JP H09290643 A JPH09290643 A JP H09290643A
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reinforcing
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Hiroyuki Furuyama
博之 古山
Kiyoshi Yonekawa
清 米川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポップアップルーフ3の支持剛性を高めて、
横方向のズレや揺れを、軽量、コンパクトな手段により
防止する。 【解決手段】 ルーフパネル1の開口部に対して当接離
間するポップアップルーフ3であって、ルーフパネル1
に固定される固定側ルーフ2に対してリンク機構5を介
して連結されると共にガスダンパ4により離間方向に付
勢されるポップアップルーフ3を備えるポップアップル
ーフ装置において、固定側ルーフ2とポップアップルー
フ3とを前後2対の補強帯8a,8b,9a,9bで連
結し、後縁部2b,3bの補強帯9a,9bを交差させ
て、開放位置に移動されたポップアップルーフ3の横方
向へのズレや揺れを防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輛の屋根を開閉
可能にする可動ルーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャンピングカー等の車輛の屋根
部に開口を形成し、この開口に対して当接離間する、例
えばポップアップルーフとも呼ばれている可動ルーフ
を、リンク機構を介して車輛側に連結したものがあり、
さらに可動ルーフをガスダンパ等により上方に押し上げ
て、ルーフを開放させるものが知られている。
【0003】また、開放された可動ルーフの周縁と、車
輛の屋根部の開口の周縁との間に、テント用生地などの
布材を張って、視覚的又は雰囲気的に外界から遮断され
た空間を確保するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
もののように、可動ルーフの開放時に、該可動ルーフを
リンク機構のみで支持すると、可動ルーフの支持剛性が
不足し、特に、上記のごとく布材を張ると、横風等を受
け易くなるため、可動ルーフに大きな力が加わり、可動
ルーフが横方向にズレたり揺れたりする虞れがある。こ
の場合、可動ルーフを、より堅牢に支持するための手段
を設けることが考えられるが、可動ルーフ開放時に、よ
り強固に支持するためには、部品点数や車体重量の増加
を招く。
【0005】本発明は、このような点に鑑み、軽量でコ
ンパクトな手段により、可動ルーフの支持剛性を高め
て、ズレや揺れを防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、車輛の屋根部に開設される開口を閉塞し
開放する可動ルーフであって、屋根部に対してリンク機
構を介して連結される可動ルーフを備える可動ルーフ装
置において、車輛側と可動ルーフとを少なくとも1対の
補強帯により連結し、該補強帯の少なくとも1対を交差
させたことを特徴とする。
【0007】上記のごとく補強帯を交差させると、可動
ルーフに横方向の力が作用した場合、対をなす2本の補
強帯の一方に張力として作用し、可動ルーフの横方向へ
の移動を引き止めることにより可動ルーフの横方向への
ズレや揺れが防止される。
【0008】なお、可動ルーフを屋根部に対して離間す
るように付勢したとき、該付勢による可動ルーフの離間
方向への移動は、該可動ルーフを車輛側に連結する補強
帯により所定の開放位置で規制される。
【0009】また、前記開口の周縁部と可動ルーフの周
縁部との間に、布材を張り巡らす場合は、布材と補強帯
とを一体にすれば、可動ルーフが開放したときに、補強
帯が車輛の屋根部の開口の周縁部と可動ルーフの周縁部
との間に張り渡されるため、布材がより確実に所定の状
態に張られると共に、可動ルーフを開口に当接させて可
動ルーフを閉じるときに、補強帯が布材と一緒に収納さ
れる。
【0010】さらに、前記可動ルーフを、前記所定の開
放位置での屋根部からの離間距離が長短相違するように
設定し、長短相違する位置に1対ずつ補強帯を取り付
け、少なくとも離間距離が短い側の補強帯を交差させる
と、離間距離が長く設定された側の補強帯を交差させる
場合に比較して、補強帯の長手方向と横方向とのなす角
が小さくなり、横方向の力が作用したときに、可動ルー
フの横方向へのズレや揺れがより規制される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は、中央に開
口部を備える、車輛の屋根部のルーフパネルであり、該
ルーフパネル1の上に、開口部の周縁に沿って配置され
る枠状の固定側ルーフ2を取り付けると共に、固定側ル
ーフ2に、該固定側ルーフ2に当接離間して開口部を閉
塞し開放する可動ルーフであるポップアップルーフ3を
取り付けて、該ポップアップルーフ3を固定側ルーフ2
に当接させると、ルーフパネル1の開口部が閉塞される
ようにした。
【0012】また、ポップアップルーフ3の左右の側縁
部3sに、固定側ルーフ2に取り付けられ、ポップアッ
プルーフ3を上方に付勢する1対のガスダンパ4を取り
付けると共に、ガスダンパ4が取り付けられる位置より
さらに後方において、左右1対のリンク機構5を介し
て、ポップアップルーフ3を固定側ルーフ2に連結し
た。
【0013】リンク機構5は、基端において固定側ルー
フ2に回転自在に軸支される第1長リンク5aと、基端
においてポップアップルーフ3に回転自在に軸支される
第2長リンク5bとを備えており、両長リンク5a,5
bを中央部において回転自在に連結し、一方の第1長リ
ンク5aの先端に、基端においてポップアップルーフ3
に回転自在に軸支される第2短リンク5dの先端を回転
自在に連結すると共に、第2長リンク5bの先端に、基
端において固定側ルーフ2に回転自在に軸支される第1
短リンク5cの先端を回転自在に連結して構成される。
したがって、ポップアップルーフ3を、固定側ルーフ2
に当接する閉塞位置から図1に示す開放位置へ移動させ
ると、短リンク5c,5dが連結される両長リンク5
a,5bの先端側が、固定側ルーフ2及びポップアップ
ルーフ3から離間するように移動し、ポップアップルー
フ3は開放位置においては、前縁部3aにおいてより固
定側ルーフ2から離間した傾斜状態になる。なお、固定
側ルーフ2の前縁部2aには、ポップアップルーフ3を
固定側ルーフ2にロックする図示しないロック機構が取
り付けられている。
【0014】このような構成のポップアップルーフ装置
において、ロック機構のロックを解除すると、ガスダン
パ4に付勢されるポップアップルーフ3が、固定側ルー
フ2から離間して、図1に示すように、開放位置に移動
する。一方、ルーフパネル1の開口部を閉塞させる場合
は、ガスダンパ4の付勢力に対向する閉塞方向の力を加
えて、ポップアップルーフ3を固定側ルーフ2に当接す
る閉塞位置に移動させ、ロック機構によりロックする。
なお、本実施の形態では、ガスダンパ等によりポップア
ップルーフを離間方向に付勢して開放位置に移動させて
いるが、例えば電動リンク機構を用いるなど、ポップア
ップルーフを駆動機構を用いて開放位置に、あるいは閉
塞位置に移動させてもよい。
【0015】また、固定側ルーフ2とポップアップルー
フ3との間に、布地としてテントなどに用いるテント用
生地7が張り渡して、ポップアップルーフ3を開放位置
に移動させたときに、固定側ルーフ2とポップアップル
ーフ3との間に、該テント用生地7により取り囲まれ、
視覚的又は雰囲気的に外界から遮断された空間を形成す
るようにした。なお、テント用生地7の前面及び側面に
は、窓7a,7bが設けられており、視界及び通気性が
確保されている。
【0016】ところで、固定側ルーフ2とポップアップ
ルーフ3とは、両ルーフ2,3の前縁部2a,3aにお
いて1対の補強帯8a,8bにより、そして後縁部2
b、3bにおいて、1対の補強帯9a,9bにより連結
されている。
【0017】図2及び図3に示すように、ポップアップ
ルーフ3の前縁部3aには、左右に延びるインナ部材1
0aが取り付けられており、該インナ部材10aの左右
両端部にプレートナット11,11を溶着し、各プレー
トナット11にボルト12を連結することにより各補強
帯8a,8bの上端をポップアップルーフ3に固定し
た。また、固定側ルーフ2の前縁部2aの左右両端部に
も、プレートナット11,11を溶着し、各プレートナ
ット11にボルト12を締結して、両補強帯8a,8b
が相互に平行になるように、各補強帯8a,8bの下端
をポップアップルーフ3に固定した。
【0018】そして、ポップアップルーフ3の後縁部3
bに、左右両端部にプレートナット11が溶着されるイ
ンナ部材10bを左右に延在させた状態で取り付けると
共に、固定側ルーフ2の後縁部2bの左右両端部にプレ
ートナット11を溶着し、該プレートナット11にボル
ト12を締結して、1対の補強帯9a,9bが交差する
ように、両補強帯9a,9bの上下端を、該締結部に固
定した。
【0019】なお、各補強帯8a,8b、9a,9bの
長さは、予め所定の長さに調整されており、ポップアッ
プルーフ3の離間方向への移動は、所定の開放位置で規
制される。
【0020】このように、固定側ルーフ2とポップアッ
プルーフ3とを、これらの前縁部2a,3aと後縁部2
b,3bとで補強帯により連結すると、該補強帯により
ポップアップルーフ3の動きが規制され、ズレや揺れが
防止される。
【0021】また、ルーフの後縁部2b,3bの補強帯
9a,9bのように交差させると、補強帯9a,9bが
存する平面については、左右いずれの向きの力が作用し
ても、必ずいずれか一方の補強帯に張力が生じ、ポップ
アップルーフ3の横方向への移動が規制されるようにな
るので、ポップアップルーフ3のズレや揺れがより確実
に防止される。特に、ポップアップルーフ3が開放位置
にあるときに、固定側ルーフ2からの離間距離が短い後
縁部3bに連結される補強帯9a,9bを交差させた方
が、前縁部3aに連結される補強帯8a,8bを交差さ
せる場合に比較して、補強帯の長手方向と横方向とのな
す角が小さくなり、ポップアップルーフのズレや揺れを
より規制することができる。
【0022】なお、図4に示すように、ポップアップル
ーフ3の後縁部3bの補強帯9a,9bに加えて、ポッ
プアップルーフ3の前縁部3aの補強帯8a,8bを交
差させて、ポップアップルーフ3のズレや揺れをより確
実に防止してもよい。この場合、テント用生地7の前面
において補強帯8a,8bが交差されるので、補強帯8
a,8bを平行に取り付けた場合のように、テント用生
地7の前面に、視界や通気性のための大型の窓7aを設
けられないが、補強帯8a,8bを避けて、略三角形状
の窓7aを設けることにより、視界や通気を確保するこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明では、極めて軽量
でコンパクトな補強帯により、可動ルーフの支持剛性を
高めて、横方向のズレや揺れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポップアップルーフを開放した状態のポップ
アップルーフ装置を示す斜視図
【図2】 ポップアップルーフのA−A面の前縁部側を
示す断面図
【図3】 ポップアップルーフのA−A面の後縁部側を
示す断面図
【図4】 別の実施形態のポップアップルーフ装置を示
す斜視図
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 固定側ルーフ 3 ポップアップルーフ(可動ルーフ) 4 ガスダンパ 5 リンク機構 7 テント用生地(布材) 8a,8b,9a,9b 補強帯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛の屋根部に開設される開口を閉塞し
    開放する可動ルーフであって、屋根部に対してリンク機
    構を介して連結される可動ルーフを備える可動ルーフ装
    置において、車輛側と可動ルーフとを少なくとも1対の
    補強帯により連結し、該補強帯の少なくとも1対を交差
    させたことを特徴とする可動ルーフ装置。
  2. 【請求項2】 前記可動ルーフは、前記屋根部に対して
    離間するように付勢されるものであり、前記交差された
    補強帯及び該補強帯に可動ルーフを挟んで相対する位置
    に取り付けられる補強帯により、付勢による離間方向へ
    の移動を所定の開放位置で規制されることを特徴とする
    請求項1に記載の可動ルーフ装置。
  3. 【請求項3】 前記開口の周縁部と可動ルーフの周縁部
    との間には、布材が張り巡らされており、前記補強帯を
    布材と一体に形成することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の可動ルーフ装置。
  4. 【請求項4】 前記可動ルーフは、開放されたときに前
    記屋根部からの離間距離が長短相違するように設定され
    ており、長短相違する位置に1対ずつ補強帯を取り付け
    て、少なくとも離間距離が短い側の補強帯を交差させた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の可動
    ルーフ装置。
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