JPH09290438A - 射出成形機への樹脂原料供給装置 - Google Patents

射出成形機への樹脂原料供給装置

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JPH09290438A
JPH09290438A JP10531896A JP10531896A JPH09290438A JP H09290438 A JPH09290438 A JP H09290438A JP 10531896 A JP10531896 A JP 10531896A JP 10531896 A JP10531896 A JP 10531896A JP H09290438 A JPH09290438 A JP H09290438A
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繁樹 米川
Hiroaki Kodama
博明 児玉
Makoto Sera
誠 世良
Kazuo Matsuda
和夫 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原料搬送系路内で付着している樹脂原料を飛散
させて原料搬送系路下流側にて回収する手段を講じ、新
しい樹脂原料への旧い樹脂原料の混入をなくして、射出
成形品の不良発生を防止する。 【解決手段】射出成形機3 に対して樹脂原料を搬送して
供給する原料搬送系路5に、加圧エア供給手段41を接続
する。加圧エア供給手段に、原料搬送系路に上流側から
順に接続した第1ないし第4エア導入管45,49,53,57
と、該各エア導入管に介設した第1ないし第4開閉弁4
7,51,55,59 と、各エア導入管の上流側に設けたエアモ
ータ43と、先行種の樹脂原料に代えて他種の樹脂原料に
新しく交換するときに、先行種の樹脂原料を原料搬送系
路の上流側から順次飛散させるように各開閉弁の開閉タ
イミングを制御する制御装置61とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機への樹
脂原料供給装置に関し、詳しくは、樹脂原料を交換する
などして射出成形品の生産を切り換える際、生産を終え
た樹脂原料が生産を開始する樹脂原料に混入するのを防
止する対策に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−314488
号公報に開示されるように、シリンダ端部にエアブロー
方式の除去装置を設置し、ホッパからシリンダ内に直接
供給された樹脂原料を溶融して射出する過程で、スクリ
ュ端部とシリンダとの間の隙間に詰まった樹脂クズをス
クリュの反転動作によりシリンダ外に出し、上記除去装
置を作動させて樹脂クズを吹き飛ばすようにした射出成
形機が知られている。
【0003】一方、樹脂原料を上述の如くホッパからシ
リンダ内に直接供給するものではなく、例えば種類の異
なる樹脂原料(射出成形品の主原料となる樹脂素材とそ
れに着色を施す着色材等)を、原料搬送系路を搬送する
過程で混合し、この混合原料をシリンダに供給するよう
にした射出成形機もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記後者の
ように、樹脂原料を原料搬送系路を経て射出成形機のシ
リンダに供給する場合、先に生産を終えた樹脂原料が静
電気等によって原料搬送系路に付着残存していると、後
続する生産時にその樹脂原料に混入し、品質に悪影響を
及ぼす恐れがあり、何らかの対策が望まれる。
【0005】そこで、原料搬送系路に振動装置を設置
し、上記付着残存する樹脂原料をふるい落とすことが考
えられるが、原料搬送系路全域に亘って振動装置を設置
することは、設備費用が高騰することになる。
【0006】一方、上記前者の如き除去装置を設置する
ことは、適用箇所が異なるため、つまり、前者の場合に
は、射出成形機のスクリュの反転動作との関連において
初めて樹脂クズを除去するものであり、これをそのまま
原料搬送系路に適用することは困難である。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、原料搬送系路に付着残存
する樹脂原料を、簡単かつ安価な手段を講じて吹き飛ば
すようにし、新しい樹脂原料への旧い樹脂原料の混入を
防止して、射出成形品の不良発生を効果的に防止するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、樹脂原料
を搬送して射出成形機に供給する原料搬送系路が設けら
れた射出成形機への樹脂原料供給装置を前提とする。そ
して、上記原料搬送系路に、その原料搬送系路内に加圧
エアを供給する加圧エア供給手段を接続する。そして、
上記加圧エア供給手段に、上記原料搬送系路の搬送方向
複数箇所に接続されたエア導入管と、該各エア導入管に
介設され該各エア導入管を開閉する開閉手段と、上記原
料搬送系路に対し先行種の樹脂原料に代えて他種の樹脂
原料に新しく交換するときに、その原料搬送系路内に残
っている先行種の樹脂原料を原料搬送系路の上流側から
順次飛散させるよう上記各エア導入管の開閉手段を時間
差をもって開閉制御する制御手段とを備える構成とした
ものである。
【0009】これにより、請求項1記載の発明では、原
料搬送系路内に静電気などで付着残存している旧い樹脂
原料は、原料搬送系路に対し先行種の樹脂原料に代えて
他種の樹脂原料に新しく交換するときに、その原料搬送
系路の上流側から時間差をもって開閉制御されるエア導
入管ごとの加圧エアによって、原料搬送系路の上流側か
ら順次強制的に吹き飛ばされて原料搬送系路の下流側ま
で飛散して回収される。このため、射出成形機に供給さ
れる新しい樹脂原料に旧い樹脂原料が混入することはな
く、射出成形品に色や素材が異なるなどの不良が発生す
ることはない。
【0010】しかも、原料搬送系路の搬送方向複数箇所
よりエア導入管を介して加圧エアを供給するといった簡
単な構成を付設するだけで良く、原料搬送系路全域に亘
って原料樹脂をふるい落とす振動装置を設置する場合に
比べて、加圧エア供給手段が簡単かつ安価に構成され
る。
【0011】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明で前提とした射出成形機への樹脂原
料供給装置を同様に前提とし、原料搬送系路の上流端
に、樹脂原料が投入される原料タンクと、該原料タンク
の底部に連設され、この原料タンクから落下する樹脂原
料を原料搬送系路に送給する送りスクリュが内部に装着
されたケーシングとを設ける。そして、上記ケーシング
に、上記原料搬送系路に対し先行種の樹脂原料に代えて
他種の樹脂原料に新しく交換するときに、送りスクリュ
の軸方向端部付近に向けて加圧エアを直接ケーシング内
に供給し、送りスクリュの軸方向端部側に残っている先
行種の樹脂原料を飛散させる加圧エア供給手段を接続す
る構成としたものである。
【0012】これにより、請求項2記載の発明では、送
りスクリュの軸方向端部側に静電気などで付着残存して
いる旧い樹脂原料は、原料搬送系路に対し先行種の樹脂
原料に代えて他種の樹脂原料に新しく交換するときに、
送りスクリュの軸方向端部付近に向けて直接ケーシング
内に供給される加圧エアによって強制的に吹き飛ばされ
て原料搬送系路下流側まで飛散して回収される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1および図2は本発明の実施の形態に係
る樹脂原料供給装置を示し、この樹脂原料供給装置1
は、射出成形機3に対して原料搬送系路5を介して樹脂
原料を供給するように構成されている。
【0015】上記樹脂原料供給装置1は、その原料搬送
系路5の上流端に樹脂原料としてのポリプロピレンなど
のペレット状の樹脂素材を原料搬送系路5に供給する第
1原料タンク7を備えている。この第1原料タンク7に
は、ポリプロピレンに代えてポリ塩化ビニールなどの他
種のペレット状の樹脂素材も交換可能に投入されるよう
になっている。
【0016】上記第1原料タンク7の原料搬送系路5下
流側となる底部には、水平方向に延びる軸を有する送り
スクリュ9を内部に備えたケーシングとしての送給シリ
ンダ11が連設されている。そして、上記送給シリンダ
11の軸方向一端(図では左側)には、送りスクリュ9
を軸回りに回転させるモータ13が設けられている。そ
して、上記送りスクリュ9およびモータ13により、上
記第1原料タンク7から落下する樹脂素材を原料搬送系
路5の下流側(図では左から右方向)に送給する送給装
置12が構成されている。
【0017】上記送給シリンダ11の底部右側端には、
原料搬送系路5の第1搬送管5aの上流端が接続されて
いる。この第1搬送管5aの下流端は、該第1搬送管5
a内に負圧(真空)を発生させる第1真空発生機14を
備えた第1ホッパ15に接続されていて、送給シリンダ
11より送りスクリュ9で送給された樹脂素材を第1搬
送管5aを介して第1ホッパ15まで吸引するようにな
っている。上記第1ホッパ15の底部には、乾燥機17
が連設されており、第1真空発生機14で吸引された樹
脂素材を第1ホッパ15より乾燥機17に落下させて乾
燥させるようにしている。
【0018】上記乾燥機17の底部には、原料搬送系路
5の第2搬送管5bの上流端が接続されている。この第
2搬送管5bの下流端は、該第2搬送管5b内に負圧を
発生させる第2真空発生機19を備えた第2ホッパ21
に接続されていて、上記乾燥機17で乾燥させた樹脂素
材を第2搬送管5bを介して第2ホッパ21まで吸引す
るようになっている。該第2ホッパ21は、その上側に
位置する円筒形状のタンク部21aと、下側に位置する
漏斗状のホッパ部21bとからなる。そして、上記第2
ホッパ21の底部(ホッパ部21bの下面)には原料搬
送系路5の第3搬送管5cを介して第2原料タンク23
が連設されている。
【0019】上記第2原料タンク23の上部には、原料
搬送系路5の第4搬送管5dの下流端が接続されてい
る。この第4搬送管5dの上流端は、樹脂素材に着色を
施す樹脂原料としてのペレット状の着色材を貯留する第
3原料タンク25の底部に接続されている。上記第2原
料タンク23と第3原料タンク25との間には、第3原
料タンク25内の着色材を第2原料タンク23まで第4
搬送管5dを介して吸引により搬送する吸引機27が介
装されている。上記第3原料タンク25内の着色材は、
第4搬送管5dの上流端に対して開閉可能な開閉弁(図
示せず)を介して供給可能となっており、上記吸引機2
7による着色材の吸引量(供給量)を均一に保つように
している。
【0020】上記第2原料タンク23内には、第2ホッ
パ21まで吸引されてその底部より落下して供給された
樹脂素材と、第3原料タンク25より吸引機27で吸引
されて供給された着色材とを撹拌する撹拌機(図示せ
ず)が内装されている。この撹拌機で撹拌した混合原料
(樹脂素材および着色材)は、射出成形機3への樹脂原
料として提供される。
【0021】上記第2原料タンク23(撹拌機)の底部
には、樹脂原料により所望形状の射出成形品を成形する
射出成形機3のチャンバ(図示せず)内に樹脂原料を射
出するシリンダ33が原料搬送系路5の第5搬送管5e
を介して連設されている。このシリンダ33は、水平方
向に延びる軸を有する混練スクリュ(図示せず)を内部
に備えた射出ユニット35として構成され、シリンダ3
3の軸方向一端(図では左側)に設けたモータ37によ
り、上記第2原料タンク23から落下する樹脂原料(混
合原料)を温めて溶融し、この溶融した樹脂原料を混練
スクリュにより混練して射出成形機3のチャンバ内に射
出するようにしている。この場合、第1原料タンク7、
送給シリンダ11(送りスクリュ9)、第1ホッパ15
(第1真空発生機14)、乾燥機17、第2ホッパ21
(第2真空発生機19)、第2原料タンク23(撹拌
機)、第3原料タンク25、吸引機27および各搬送管
5a〜5eにより、樹脂原料供給装置1が構成されてい
る。
【0022】そして、本発明の特徴部分として、上記樹
脂原料供給装置1(原料搬送系路5)には、その原料搬
送系路5内に加圧エアを供給する加圧エア供給手段41
が接続されている。該加圧エア供給手段41は、エアポ
ンプ43に上流端が接続された第1エア導入管45を備
えている。
【0023】上記第1エア導入管45の下流端は、上記
第2ホッパ21のタンク部21aに開閉手段としての第
1開閉弁47を介して接続されている。この第1開閉弁
47よりも上流側の第1エア導入管45には、第2エア
導入管49の上流端が接続され、この第2エア導入管4
9の下流端が上記第2ホッパ21のホッパ部21bに第
2開閉弁51(開閉手段)を介して接続されている。ま
た、上記第1開閉弁47よりも上流側でかつ第2エア導
入管49よりも下流側の第1エア導入管45には、第3
エア導入管53の上流端が接続され、この第3エア導入
管53の下流端が第3開閉弁55(開閉手段)を介して
上記吸引機27の下流側に接続されている。さらに、上
記第2エア導入管49よりも上流側の第1エア導入管4
5には、第4エア導入管57の上流端が接続され、この
第4エア導入管57の下流端が上記第3原料タンク25
に第4開閉弁59(開閉手段)を介して接続されてい
る。上記第1ないし第4開閉弁47,51,55,59
は、制御手段としての制御装置61により時間差をもっ
て開閉制御されるようになっており、該各開閉弁47,
51,55,59の開放時にエアポンプ43からの加圧
エアを適宜下流側に供給して第2ホッパ21(タンク部
21aおよびホッパ部21b)、吸引機27および第3
原料タンク25などに静電気等で付着している樹脂原料
(樹脂素材および着色材)を強制的に吹き飛ばすよう原
料搬送系路5の搬送方向での第1ないし第4エア導入管
45,49,53,57の加圧エアの供給タイミングを
制御している。一方、第1ないし第4エア導入管45,
49,53,57は、各開閉弁47,51,55,59
の閉塞時に加圧エアの供給を禁止するように制御されて
いる。
【0024】また、上記第4エア導入管57よりも上流
側の第1エア導入管45には、第5エア導入管63の上
流端が接続されている。この第5エア導入管63は、そ
の途中に第5開閉弁65が介設されてなり、この第5開
閉弁65よりも下流側が2分岐している。これら分岐す
る下流端は、上記送給シリンダ11の送りスクリュ9の
軸方向両端部付近に向けて直接送りシリンダ11内に加
圧エアを供給する加圧エア導入口63a,63bとして
送りシリンダ11の軸方向両端部付近に開口している。
そして、上記第5開閉弁65は、図示しない開閉操作ス
イッチにより開閉するようになっており、該第5開閉弁
65の開放時にエアポンプ43からの加圧エアを送りス
クリュ9の軸方向一端部付近の第1加圧エア導入口63
a(図2では左側)および軸方向他端部付近の第2加圧
エア導入口63b(図2では左側)よりそれぞれ供給し
て、送りスクリュ9の軸方向両端部側に付着残存してい
る樹脂原料(樹脂素材)を強制的に吹き飛ばすようにし
ている。一方、第5開閉弁65の閉塞時に両加圧エア導
入口63a,63bからの加圧エアの供給を禁止するよ
うにしている。この場合、第5開閉弁65の開放時に送
りスクリュ9をモータ13により回転させて送りスクリ
ュ9の軸方向両端部側に付着残存している樹脂原料の吹
き飛ばしが円滑に行えるようにしている。
【0025】次に、原料搬送系路5に対し先行種のポリ
プロピレンなどのペレット状の樹脂素材に代えてペレッ
ト状のポリ塩化ビニールなどの他種の樹脂素材に新しく
交換しかつ着色材の種類も新しく交換、つまり新しい樹
脂素材(ポリ塩化ビニール)と新しい着色材とを組合わ
せた樹脂原料に交換するときの,制御装置61による第
1ないし第4開閉弁47,51,55,59の開閉制御
を図3に示すタイムチャートに基づいて説明するととも
に、第5開閉弁65の開閉操作について説明する。この
場合、各開閉弁47,51,55,59,65の開閉制
御又は開閉操作は、新しいポリ塩化ビニールなどの他種
の樹脂原料に交換する前で、かつ原料搬送系路5内に先
行種のポリプロピレンなどの樹脂原料を使い切ってしま
ってから行う。
【0026】先ず、原料搬送系路5上流側において静電
気などで付着残存している先行種の樹脂原料(樹脂素
材)の飛散回収を行う。
【0027】つまり、第5開閉弁65を開閉操作スイッ
チにより開放させるとともに、モータ13を駆動させて
送りスクリュ9を回転させる。これにより、送りスクリ
ュ9の軸方向両端部付近に向けて第1,第2加圧エア導
入口63a,63bより加圧エアが送りシリンダ11内
に直接供給され、その送りスクリュ9の軸方向両端部側
に付着残存している先行種の樹脂原料を送りスクリュ9
の回転と相俟って加圧エアにより効率良く吹き飛ばして
第1搬送管5aの下流側に飛散送給でき、この第1搬送
管5aの下流側に送給された先行種の樹脂原料は、樹脂
搬送系路5に従い第1ホッパ15、乾燥機17、第2ホ
ッパ21、第2原料タンク23および射出ユニット35
を経て射出成形機3に飛散回収される。この場合、第5
開閉弁65の開放時間および回数は任意であるが、十数
秒程度の間隔で2回程度行うようにしている。
【0028】一方、原料搬送系路5下流側において付着
残存している先行種の樹脂原料の飛散回収を、上記原料
搬送系路5上流側での飛散回収と同期して行う。
【0029】つまり、図3に示すタイムチャートに従
い、先ず、第1開閉弁47を開放して原料搬送系路5下
流側における最上流位置の第2ホッパ21のタンク部2
1aに第1エア導入管45を介して加圧エアを導入し、
そのタンク部21aに静電気などで付着している樹脂原
料を吹き飛ばしてホッパ部21b側に飛散送給し、所定
時間(十数秒)経過後に閉塞する。
【0030】この第1開閉弁47の閉塞後、第2開閉弁
51を直ちに開放させ、第2ホッパ21のタンク部21
a直下流側のホッパ部21bに第2エア導入管49を介
して加圧エアを導入し、そのホッパ部21bに静電気な
どで付着残存している樹脂原料を吹き飛ばして第2原料
タンク23側に飛散送給し、同じく所定時間経過後に閉
塞する。
【0031】この第2開閉弁51の閉塞後、第3開閉弁
55を直ちに開放させ、吸引機27下流側に第3エア導
入管53を介して加圧エアを導入し、その吸引機27下
流側に静電気などで付着残存している着色材を吹き飛ば
して第2原料タンク23側に飛散送給し、同じく所定時
間経過後に閉塞する。
【0032】この第3開閉弁55の閉塞後、第4開閉弁
59を直ちに開放させ、第2原料タンク23に第4エア
導入管57を介して加圧エアを導入し、その第2原料タ
ンク23に静電気などで付着残存している樹脂原料を吹
き飛ばして射出ユニット35側に飛散送給し、同じく所
定時間経過後に閉塞する。
【0033】この場合、第1ないし第4開閉弁47,5
1,55,59の開閉制御は、図3のタイムチャートに
従い2回ずつ行われ、上記原料搬送系路5上流側での飛
散回収と相俟って原料搬送系路5下流側における先行種
の樹脂原料の飛散回収が確実に行われ、先行種の樹脂原
料が射出成形機3まで確実に飛散回収される。この場
合、第1ないし第4エア導入管45,49,53,57
からの加圧エアの供給タイミングは、互いに重なること
なく上流側、つまり第1導入管45から第2、第3、第
4エア導入管49,53,57の順で2回ずつ原料搬送
系路5内に供給される。
【0034】これにより、原料搬送系路5に静電気等で
付着残存している先行種の樹脂原料(ポリプロピレンな
どのペレット状の樹脂素材と旧い着色材とを混合した混
合原料)は、上流側から順に時間差をもって供給される
加圧エアによって原料搬送系路5内から強制的に吹き飛
ばされて射出成形機3側に飛散回収されることになる。
このため、第1原料タンク7に供給されるポリ塩化ビニ
ールなどの他種の新しいペレット状の樹脂素材と、第3
原料タンク25から吸引機27により第4搬送管5dを
介して第2原料タンク23に供給される新しい着色材と
を組合わせた樹脂原料に交換しても、この新しい樹脂原
料に先行種の樹脂原料が原料搬送系路5内で混入するこ
とはなく、射出成形機3により成形される射出成形品の
不良発生を防止することができる。
【0035】しかも、加圧エア供給手段41は、原料搬
送系路5の搬送方向複数箇所に第1ないし第5開閉弁4
7,51,55,59,65を介して第1ないし第5エ
ア導入管45,49,53,57,63より加圧エアを
適宜時間差をもって供給するといった簡単な構成よりな
り、原料搬送系路全域に亘って原料樹脂をふるい落とす
振動装置などを設置する場合に比べて、加圧エア供給手
段41を簡単かつ安価に提供することができる。
【0036】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施の形態では、第1原料タンク7底
部の送給シリンダ11に対して送りスクリュ9の軸方向
両端部付近に開口する加圧エア導入口63a,63bよ
り加圧エアを供給したが、送りスクリュの軸方向一端部
付近および他端部付近の一方にのみ加圧エア導入口を開
口させて、加圧エアが直接送給シリンダ内に送りスクリ
ュの一方の軸方向端部付近に向けてのみ供給されるよう
にしても良い。
【0037】さらに、上記実施の形態では、樹脂素材の
種類と着色材の種類とを組合わせた樹脂原料に新しく交
換する場合について述べたが、樹脂素材の種類のみ又は
着色材の種類のみを交換するようにしても良く、特に、
着色材の種類のみを新しく交換する場合には、原料搬送
系路下流側においてのみ加圧エアによる先行種の樹脂原
料を飛散させれば良く、制御装置による第1ないし第4
開閉弁の開閉制御のみが行われる。
【0038】また、上記実施の形態では、第1ないし第
4開閉弁47,51,55,59の開閉制御を2回ずつ
行ったが、特に開閉制御の回数が規定されるものてはな
く、例えば加圧エアが十分に供給される開放時間であれ
ば開閉制御の回数は1回であっても良く、また、原料搬
送系路下流側の構造に応じて第1ないし第4開閉弁の開
閉制御回数を3回以上繰り返し行うようにしても良いの
は勿論である。一方、第5開閉弁65の開閉操作につい
ても2回に規定されるものではなく、同様に1回又は3
回以上繰り返し行っても良いのはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る射出成形機への樹脂原料供給装置によれば、エア導入
管の開閉手段を原料搬送系路の上流側より時間差をもっ
て開閉制御して、原料搬送系路内に付着残存している旧
い樹脂原料を原料搬送系路の上流側から強制的に吹き飛
ばして下流側に飛散回収することで、新しい樹脂原料に
対する旧い樹脂原料の混入をなくし、射出成形品の不良
発生を防止することができる。しかも、開閉制御可能な
開閉手段を介してエア導入管を原料搬送系路に接続して
加圧エア供給手段を構成することで、該加圧エア供給手
段を簡単かつ安価に提供できる。
【0040】請求項2記載の発明における射出成形機へ
の樹脂原料供給装置によれば、送りスクリュの軸方向端
部付近に向けて直接ケーシング内に供給する加圧エアに
よって、送りスクリュの軸方向端部側に付着残存する旧
い樹脂原料を強制的に吹き飛ばして原料搬送系路下流側
に飛散回収することで、新しい樹脂原料への旧い樹脂原
料の混入をなくし、射出成形品の不良発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る樹脂原料供給装置の
全体構成を示す模式図である。
【図2】送給シリンダの縦断側面図である。
【図3】第1ないし第4開閉弁の時間差による加圧エア
の供給タイミングを示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
3 射出成形機 5 原料搬送系路 7 第1原料タンク(原料タンク) 9 送りスクリュ 11 送りシリンダ(ケーシング) 41 加圧エア供給手段 45,49,53,57,63第1ないし第5エア導入
管(エア導入管) 47,51,55,59第1ないし第4開閉弁(開閉手
段) 61 制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世良 誠 広島県広島市安佐北区可部南2丁目25番31 号 西川化成株式会社内 (72)発明者 松田 和夫 広島県広島市安佐北区可部南2丁目25番31 号 西川化成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂原料を搬送して射出成形機に供給す
    る原料搬送系路が設けられた射出成形機への樹脂原料供
    給装置であって、 上記原料搬送系路には、その原料搬送系路内に加圧エア
    を供給する加圧エア供給手段が接続され、 該加圧エア供給手段は、上記原料搬送系路の搬送方向複
    数箇所に接続されたエア導入管と、 該各エア導入管に介設され該各エア導入管を開閉する開
    閉手段と、 上記原料搬送系路に対し先行種の樹脂原料に代えて他種
    の樹脂原料に新しく交換するときに、その原料搬送系路
    内に残っている先行種の樹脂原料を原料搬送系路の上流
    側から順次飛散させるよう上記各エア導入管の開閉手段
    を時間差をもって開閉制御する制御手段とを備えている
    ことを特徴とする射出成形機への樹脂原料供給装置。
  2. 【請求項2】 樹脂原料を搬送して射出成形機に供給す
    る原料搬送系路が設けられた射出成形機への樹脂原料供
    給装置であって、 上記原料搬送系路には、樹脂原料が投入される原料タン
    クと、該原料タンクの底部に連設され、この原料タンク
    から落下する樹脂原料を原料搬送系路に送給する送りス
    クリュが内部に装着されたケーシングとが設けられ、 上記ケーシングには、上記原料搬送系路に対し先行種の
    樹脂原料に代えて他種の樹脂原料に新しく交換するとき
    に、送りスクリュの軸方向端部付近に向けて加圧エアを
    直接ケーシング内に供給し、送りスクリュの軸方向端部
    側に残っている先行種の樹脂原料を飛散させる加圧エア
    供給手段が接続されていることを特徴とする射出成形機
    への樹脂原料供給装置。
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