JPH09290366A - 板状体の研削方法及びその装置 - Google Patents

板状体の研削方法及びその装置

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JPH09290366A
JPH09290366A JP10544196A JP10544196A JPH09290366A JP H09290366 A JPH09290366 A JP H09290366A JP 10544196 A JP10544196 A JP 10544196A JP 10544196 A JP10544196 A JP 10544196A JP H09290366 A JPH09290366 A JP H09290366A
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JP
Japan
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plate
grindstone
contact area
shaped body
grinding
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JP10544196A
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English (en)
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Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
Masayuki Nakao
政之 中尾
Kazue Ota
和重 太田
Ikuo Nagasawa
郁夫 長澤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板16の平坦度精度を向上させることが
できる。 【解決手段】カップ型砥石12とガラス板16との回転
動作で変化するカップ型砥石12とガラス板16との接
触面積に応じて、切込量(ピエゾ素子24の変位)を制
御しながらガラス板16を研削する。切込量を接触面積
に比例させて増減させると、接触面積が変化しても実際
の切込量が一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状体の研削方法及
びその装置に係り、特にガラス板等の板状体を研削する
板状体の研削方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のガラス板用研削装置の一
例を示す構造図である。同図に示す研削装置は、砥石
(カップ型砥石)1と回転テーブル2とを有している。
研削対象の矩形状のガラス板3は、回転テーブル2上に
固定されたのち、軸心を中心に回転されている砥石1に
その表面3Aが押し付けられると共に、回転テーブル2
の回転によって前記表面3Aが研削される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6は、従来の研削装
置で研削されたガラス板表面の形状測定結果を示す図で
ある。同図に示すように、従来の研削装置では、ガラス
板3の表面3Aが波打ったように研削されてしまうの
で、ガラス板を精度良く平坦に研削することができない
という欠点がある。
【0004】この原因は、回転動作中の砥石と板状体と
の接触面積の変化によるものである。図7は、カップ型
砥石1とガラス板3との接触面積が最小となる位置関係
を模式的に示した平面図であり、図8は接触面積が最大
となる位置関係を示した図である。図7において、カッ
プ型砥石1とガラス板3との接触部分(図中斜線で示す
部分)の面積A1は、カップ型砥石1とガラス板3との
相対的な回転角度が0°の時最小となり、そして、図8
に示すように約15°の時にその面積A2が最大とな
る。図9は、回転角度に対する接触面積の増減を示した
図である。同図に示すように、接触面積のピークは約1
5°の位置と約75°の位置にあることが分かる。ここ
で、カップ型砥石12の切込量は、切込量を一定とした
場合、図9に示した接触面積と反比例の関係にある。即
ち、接触面積が小さい部分では、研削抵抗が小さいため
切込量が多くなり、これとは反対に、接触面積が大きい
部分では、研削抵抗が大きいため切込量が小さくなる。
このような現象で板状体が波打って研削される。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、平坦度精度を向上させることができる板状体
の研削方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、砥石と、回転されることによって該砥石と
の接触面積が変化する形状の板状体とを相対的に押し付
けると共に、該砥石と板状体とをそれぞれ回転させて板
状体を研削する板状体の研削方法に於いて、前記回転動
作中の前記板状体と前記砥石との接触面積の変化に応じ
て、砥石の切込量を制御しながら板状体を研削すること
を特徴としている。
【0007】本発明によれば、回転動作中に変化する板
状体と砥石との接触面積に応じて、駆動手段による切込
量を制御手段で制御しながら板状体を研削する。即ち、
前記切込量を接触面積に比例させて増減させることによ
り、接触面積が変化しても実際の切込量は一定となる。
よって、本発明は、板状体の平坦度精度を向上させるこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板状体の研削方法及びその装置の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は、本発明に係る板状体の研削
装置が適用されたガラス板用研削装置の全体構造図であ
る。同図に示す研削装置10は、カップ型砥石12と回
転テーブル14とを備え、回転テーブル14の上面中央
部に矩形状のガラス板16が研削面を上方に向けて固定
されている。
【0009】前記回転テーブル14は、台座18上に設
置されたモータ19からの駆動力によって軸心14Aを
中心に回転駆動される。台座18の図中左部にはポスト
20が立設される。このポスト20の内側面20Aに
は、逆L字状に形成された昇降アーム22の基部22A
が直動ベアリング23を介して上下方向(図中Z方向)
に移動自在に支持される。前記昇降アーム22は、図示
しない駆動装置からの駆動力によって前記ポスト20に
沿ってZ方向に移動される。昇降アーム22の水平部2
2Bには、複数の圧電素子(ピエゾ素子)24、24…
が固定され、これらのピエゾ素子24、24…に駆動モ
ータ26が固定されている。前記駆動モータ26のスピ
ンドル28に前記カップ型砥石12が固着され、カップ
型砥石12は駆動モータ26からの駆動力によってその
軸心12Aを中心に回転駆動される。
【0010】前記ピエゾ素子24は図2に示すように、
カップ型砥石12の軸心12Aを中心に90°間隔で4
個設置される。これらのピエゾ素子24、24…は、電
圧が印加されると上下方向(図中矢印方向)に歪むもの
で、各々が駆動部30に接続されている。従って、駆動
部30から電圧が印加されるとピエゾ素子24、24…
が前記方向に歪むので、ピエゾ素子24、24…以下の
部材を上下動させることができる。これにより、ピエゾ
素子24、24…に印加する電圧を制御すれば、ガラス
板16に対するカップ型砥石12の切込量を可変するこ
とができる。
【0011】ところで、前記駆動部30は制御装置32
によって制御される。この制御装置32は、回転角検出
装置33から出力されるカップ型砥石12の回転角情報
に基づいて接触面積を算出すると共に、算出した接触面
積に基づいてピエゾ素子24、24…に印加する必要な
電圧を演算し、この電圧を各々のピエゾ素子24、24
…に印加するように駆動部30をフィードフォワード制
御する。
【0012】前記回転角検出装置33から制御装置32
に出力される情報について、先に示した図7〜図9を参
照しながら説明する。図7は、カップ型砥石12とガラ
ス板16との接触面積が最小となる位置関係を示し、図
8は接触面積が最大となる位置関係を示している。ま
た、図9は、回転角度に対する接触面積の増減を示した
図であり、接触面積のピークが約15°の位置と約75
°の位置にあることを示している。ここで、カップ型砥
石12の切込量は、切込量を一定とすると、図9に示し
た接触面積と反比例の関係にある。従って、切込量を接
触面積に比例して増減するように補正すれば、接触面積
の変化に影響されることなく、実際の切込量を一定する
ことが可能となる。
【0013】図3は、回転角度に対するカップ型砥石1
2の切込量正量を示した図であり、この切込補正量を示
す情報が制御装置32に記憶されている。従って、回転
角検出装置33から角度情報が出力されると、制御装置
32は、その情報に基づいて図9に示したピーク位置で
切込量が最大となるように駆動部30を制御してピエゾ
素子24、24…を駆動させる。
【0014】次に、前記の如く構成されたガラス板用研
削装置10によるガラス板16の研削方法について説明
する。先ず、カップ型砥石12を上昇させて回転テーブ
ル14から退避させたのち、回転テーブル14上にガラ
ス板16を固定する。次に、カップ型砥石12を下降移
動させてカップ型砥石12を回転させると共に、回転テ
ーブル14を回転させてガラス板16の研削を開始す
る。
【0015】この時のピエゾ素子24、24によるカッ
プ型砥石12の切込量は、カップ型砥石12とガラス板
16との接触面積の変化に応じて可変制御されている。
即ち、カップ型砥石12とガラス板16との接触面積が
大きくなるに従って、切込量が大きくなるようにピエゾ
素子24、24…が駆動され、また、接触面積が小さく
なるに従って、切込量が小さくなるようにピエゾ素子2
4、24…が駆動される。これにより、カップ型砥石1
2とガラス板16との接触面積(研削抵抗)が変化して
も、カップ型砥石12による実際の切込量は一定とな
る。従って、本研削装置10を用いればガラス板16の
平坦度精度を向上させることができる。
【0016】図4は、本研削装置10で研削されたガラ
ス板表面の形状を示す図である。同図に示すように、本
研削装置10を使用すると、ガラス板16の表面16A
の切込量が略一定になり、平坦度が向上する。本実施の
形態では、矩形状のガラス板16について説明したが、
回転動作によって接触面積が変わる形状、例えば、楕円
形、三角形、多角形等の形状であれば、その形状は問わ
ない。
【0017】本実施の形態では、ガラス板用の研削装置
について説明したが、他の板状体を研削する装置にも適
用できる。本実施の形態では、アクチュエータとしてピ
エゾ素子24を使用したが、カップ型砥石12の切込量
を変えられるものであれば、他のアクチュエータを使用
しても良い。また、砥石はカップ型砥石12に限られる
もではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板状体
の研削方法及びその装置によれば、砥石と板状体との接
触面積に比例させて切込量を増減させながら板状体を研
削するようにしたので、板状体の平坦度精度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る研削装置の全体構造
【図2】ピエゾ素子の配置位置関係を示す要部斜視図
【図3】回転角度に対する切込量補正量の増減を示す説
明図
【図4】ガラス板表面の形状測定結果を示す説明図
【図5】従来の研削装置の一例を示す構造図
【図6】ガラス板表面の形状を示す説明図
【図7】カップ型砥石とガラス板との接触面積が最小と
なる位置関係を示す模式図
【図8】カップ型砥石とガラス板との接触面積が最大と
なる位置関係を示す模式図
【図9】回転角度に対する接触面積の増減を示す説明図
【符号の説明】
10…ガラス板用研削装置 12…カップ型砥石 14…回転テーブル 16…ガラス板 18…台座 22…昇降アーム 24…ピエゾ素子 26…駆動モータ 30…駆動部 32…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 和重 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 長澤 郁夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石と、回転されることによって該砥石と
    の接触面積が変化する形状の板状体とを相対的に押し付
    けると共に、該砥石と板状体とをそれぞれ回転させて板
    状体を研削する板状体の研削方法に於いて、 前記回転動作中の前記板状体と前記砥石との接触面積の
    変化に応じて、砥石の切込量を制御しながら板状体を研
    削することを特徴とする板状体の研削方法。
  2. 【請求項2】砥石と、回転されることによって該砥石と
    の接触面積が変化する形状の板状体とを相対的に押し付
    けると共に、該砥石と板状体とをそれぞれ回転させて板
    状体を研削する板状体の研削装置に於いて、 前記板状体又は砥石の回転角度を検出する回転角検出手
    段と、前記砥石の切込量を可変する駆動手段と、前記回
    転角検出手段で検出された検出情報に基づいて前記回転
    動作中の板状体と砥石との接触面積を算出し、該算出し
    た接触面積の変化に応じて前記駆動手段による切込量を
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする板状体の
    研削装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205358A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社ディスコ 研削装置
JP2016150421A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社ディスコ 研削装置
CN107303647A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 绵阳市川星锅厂 一种自动磨锅机

Cited By (4)

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CN107303647B (zh) * 2016-04-25 2023-08-29 绵阳市川星锅厂 一种自动磨锅机

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