JPH09290196A - カーテンコーター - Google Patents

カーテンコーター

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JPH09290196A
JPH09290196A JP10815196A JP10815196A JPH09290196A JP H09290196 A JPH09290196 A JP H09290196A JP 10815196 A JP10815196 A JP 10815196A JP 10815196 A JP10815196 A JP 10815196A JP H09290196 A JPH09290196 A JP H09290196A
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plate
paint
curtain coater
curtain
coating
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Uichi Takeda
宇一 竹田
Hiroyuki Tono
博幸 遠野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状体の対向する2辺に未塗装部分を形成す
る。 【解決手段】 カーテン状に流下する塗料4の少なくと
も一方の側の流下範囲を制限することにより板状体2の
辺に搬送方向に沿った未塗装部分を形成する。このため
に所定の幅の未塗装部分を形成することが可能な幅と長
さを有し、かつ塗装部分と未塗装部分との境界に位置す
る一辺をナイフエッジ32に形成した制限板31a,3
1bにて未塗装部分を覆うとともに、ナイフエッジ32
と板状体2の面との距離及び制限板31a,31bの傾
斜角度を調整可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトコンベヤー
にて水平方向に搬送される板状体の表面をカーテン状に
流下する塗料にて塗装するカーテンコーターに関し、特
にプリント配線板等の板状体の表面を塗装するカーテン
コーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカーテンコーターは、カーテン状
に流下する塗料にて、水平方向に搬送される板状体表面
の全幅を塗装していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法にて板状体の全幅を塗装した場合は、塗装直後
の工程にて塗装体を保持搬送する際に、塗膜部分を保持
しなければならないことになり、塗料が乾燥していない
ために搬送装置に塗料が付着して汚れる。これにより装
置の作動が不円滑になる他、製品の品質が低下するとい
う問題がある。
【0004】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、塗装直後の工程において保持する部分に
塗膜を形成させないカーテンコーターの提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベルトコンベヤーにて水平方向に搬送さ
れる板状体の表面をカーテン状に流下する塗料にて塗装
するカーテンコーターにおいて、塗料の流下範囲を制限
することにより板状体の面に未塗装部分を形成する制限
板を設けたことを特徴とするものである。また、前記制
限板は、塗料の流下範囲を制限して未塗装部分を形成す
ることが可能な幅と長さを有し、かつ塗装部分と未塗装
部分との境界に位置する一辺をナイフエッジに形成する
とともに幅方向に傾斜させ、しかもナイフエッジと板状
体の面との距離及び傾斜角度を調整可能に構成して成る
ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、被塗装体の表面を制限板
にて覆うことにより、未塗装部分を形成させることが可
能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
とともに具体的に説明する。図1から図8は本発明の実
施の形態を示し、図1は制限板を取り付けたカーテンコ
ーターの要部を示す正面図、図2は板状体と制限板との
位置関係を示す図、図3は制限板の位置調整機構を示す
図、図4は被塗装体の面に未塗装部を形成した状態を示
す斜視図、図5はカーテンコーターの側面図、図6はカ
ーテンコーターの上面図、図7は整列機構の操作説明
図、図8はカーテンコーターを構成するコンベヤーベル
トの断面図、図9は塗装体の未塗装部分を保持する例を
示す図である。
【0008】本発明を適用するカーテンコーターの主な
構成は、図5から図7に示すように、プリント配線板等
の板状体2を水平方向に搬送するベルトコンベヤー1
a,1bと、板状体2の上面に対してスリット3から塗
料4をカーテン状に流下させるヘッドユニット5と、流
下した塗料の受けとよ6、及び板状体2を所定の位置に
整列させてからベルトコンベヤー1aに送り込む整列機
構7とからなる。なお、ヘッドユニット5の下面には塗
料の飛散防止部材5aが設けられている。
【0009】また、整列機構7は、板状体2をベルトコ
ンベヤー1aに送り込む前に所定の位置に整列させるも
のであり、複数本の串型ローラー8と、板状体2を所定
の位置で停止させるストッパー11と、各串型ローラー
8間に配設されて板状体2を上昇させる突き上げ部材9
と、突き上げ部材9を上下動させるシリンダー10と、
板状体2を進行方向に対して所定の位置に整列させる整
列板12a,12bと、整列板12a,12bを矢印方
向に進退動させるシリンダー13a,13bとからな
る。
【0010】さらに、ベルトコンベヤー1a,1bを構
成するベルト14の面には、図8の断面図で示すように
搬送方向に平行する複数の線状突起15を形成してお
り、この突起15の先端に板状体2を載置することによ
り搬送中に板状体2の位置がずれないようにしている。
【0011】また、図5に示すように、ヘッドユニット
5のスリット3からカーテン状に流下した塗料は、板状
体2の上面を塗装し、余剰なった分がさらに下方に流下
して受けとよ6内に収容され、塗料供給タンク20に戻
される。塗料供給タンク20に貯溜された塗料はポンプ
21にてフィルター22を経てその一部が粘調器23に
送られ、その他はヘッドユニット5に送られて再びスリ
ット3から流下される。一方、粘調器23に送られた塗
料は粘調器23にて粘度が確認され粘度が高い場合には
図示しない電気信号により溶剤タンク24から溶剤が塗
料供給タンク20に供給され、常に所定の粘度に調整さ
れるように構成している。
【0012】この構成のカーテンコーターにおいて、本
発明は、図4に示すように、板状体2の平行する2辺に
未塗装部2a,2bを形成するものである。このために
図1及び図2に示すように、一辺をナイフエッジ32に
形成するとともに未塗装部を形成するに必要な長さLを
有する制限板31a,31bを形成し、そのナイフエッ
ジ32部分を塗装部4aと未塗装部2a,2bとの境界
位置にして板状体2の両側面から覆うように取り付ける
構成にした。
【0013】この場合、制限板31a,31bは図3に
示すように、矢印で示す上下動、回転及び前後動を可能
にした位置調整機構34をベース33上に設け、図2に
示すようにナイフエッジ32と板状体2との間隔H及び
角度αを調整可能にするとともに、板状体2を覆う範囲
をW方向に調整することを可能にしている。
【0014】なお、ナイフエッジ32と板状体2との間
隔Hは高過ぎると未塗装部との境界における塗膜が厚く
なる傾向ににあり、通常は塗料の粘性、流下速度その他
の条件により3〜10mmの範囲に設定する。また傾斜
角度は流下を制限された塗料を板状体2外に排出させ得
るように適切に設定すればよい。
【0015】以上のように制限板31a,31bを設け
たカーテンコーターの作用としては、まず整列機構7の
突き上げ部材を下降させた状態にして串型ローラ8の面
に板状体2を供給し、ローラ8の回転により板状体2を
ストッパー11に当接するまで送り込む。板状体2がス
トッパー11に当接すると同時にローラ8の回転が休止
し、シリンダー10が作動して突き上げ部材9を押し上
げることにより板状体2をローラ8から浮上させた状態
にしてストッパー11が下降する。この状態で整列板1
2a,12bがシリンダー13a,13bの作動により
中央側に移動して板状体2を所定位置に矯正する。矯正
の完了と同時に突き上げ部材9が下降しローラ8が回転
開始して板状体2をベルトコンベヤー1aに送り込む。
【0016】次に、板状体2はベルトコンベヤー1aの
駆動により塗装部に搬送され、ヘッドユニット5のスリ
ット3からカーテン状に流下する塗料の真下を通過する
過程で塗装され、引き続いてベルトコンベヤー1bにて
同方向に搬送され、搬出される。
【0017】この場合、ヘッドユニット5内の圧力は0
〜3Kgf/cm2であり、ベルトコンベヤー1a,1
bは図示しないインバーターにより可変速に構成してお
り、塗装開始するまでと終了後の搬送速度を5m/mi
n程度とし、塗装時の搬送速度を約80m/minとし
ている。なお、板状体2をこのような高速で搬送しても
板状体2はベルトの面に形成した線状突起上に載置され
ていることにより位置がずれない。
【0018】また、前記の塗装工程において、板状体の
塗装前後に流下した塗料は直接に受けとよ6内に収容さ
れ、一方、制限板31a,31bにて塗装を制限された
塗料はその傾斜面を伝っ受けとよ6内に収容され、受け
とよ6内の塗料は塗料供給タンクに戻されてポンプ21
によりフィルター22を経てヘッドユニット6に再循環
される。
【0019】以上のようにして板状体の平行する2辺に
未塗装部2a,2bを形成した製品は図4に示す通りで
あり、両面に未塗装部2a,2bを形成する場合は片面
づつ行うことになる。また、最初に4a面を塗装して乾
燥し、2回目に4b面を塗装して乾燥すると、2回目の
乾燥時に加わる熱により1回目の塗膜が軟化するが、平
行する2辺が未塗装になっているので例えば図9に示す
ような保持具35を用いて保持することにより保持具に
塗料が付着しないとともに、どちらの面にも保持具が接
触しないので、塗膜に接触跡がつかない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、カーテン状に流下する
塗料の流下範囲を制限板にて制限することにより板状体
の対向する2辺に走行方向に平行する未塗装部を形成す
ることができる。また制限板は板状体の面に対してナイ
フエッジ部の高さと全体の傾斜角度を適切に調整するこ
とができるので板状体2の厚さや塗料の条件等に合わせ
て調整することにより、塗装部と未塗装部との境界を明
確にするとともに均一な塗膜を形成することができる。
また板状体の両面に未塗装部分を形成させることによ
り、塗装直後の工程にて未塗装部分を保持することがで
きるので、保持具に塗料が付着しない。これにより搬送
具の作動が円滑になるとともに高品質を製品を得ること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における制限板を取り付け
たカーテンコーターの要部を示す正面図。
【図2】板状体と制限板との位置関係を示す図。
【図3】制限板の位置調整機構を示す図。
【図4】板状体の面に未塗装部を形成した状態を示す斜
視図。
【図5】カーテンコーターの側面図。
【図6】カーテンコーターの上面図。
【図7】整列機構の操作説明図。
【図8】カーテンコーターを構成するコンベヤーベルト
の断面図。
【図9】塗装体の未塗装部分を保持する例を示す図。
【符号の説明】
1 ベルトコンベヤー 2 板状体 3 スリット 4 塗料 5 ヘッドユニット 6 受けとよ 7 整列機構 8 串型ローラ 9 突き上げ部材 10,13 シリンダー 11 ストッパー 12 整列板 14 ベルト 15 線状突起 20 塗料供給タンク 21 ポンプ 22 フィルター 23 粘調器 24 溶剤タンク 31 制限板 32 ナイフエッジ 33 ベース 34 位置調整機構 35 保持具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトコンベヤーにて水平方向に搬送さ
    れる板状体の表面をカーテン状に流下する塗料にて塗装
    するカーテンコーターにおいて、塗料の流下範囲を制限
    することにより板状体の面に未塗装部分を形成する制限
    板を設けたことを特徴とするカーテンコーター。
  2. 【請求項2】 前記制限板は、所定の幅の未塗装部分を
    形成することが可能な幅と長さを有し、かつ塗装部分と
    未塗装部分との境界に位置する一辺をナイフエッジに形
    成するとともに、幅方向に傾斜させ、しかもナイフエッ
    ジと板状体の塗装面との距離及び傾斜角度を調整可能に
    構成して成ることを特徴とする請求項1記載のカーテン
    コーター。
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