JPH09289879A - 乾燥装置及びこの乾燥装置を用いた海苔乾燥方法 - Google Patents

乾燥装置及びこの乾燥装置を用いた海苔乾燥方法

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JPH09289879A
JPH09289879A JP8103073A JP10307396A JPH09289879A JP H09289879 A JPH09289879 A JP H09289879A JP 8103073 A JP8103073 A JP 8103073A JP 10307396 A JP10307396 A JP 10307396A JP H09289879 A JPH09289879 A JP H09289879A
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JP
Japan
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air
drying
dehumidifier
laver
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP8103073A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Inoue
剛一 井上
Takao Yamamoto
孝雄 山本
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BELL THREE NISHIHATSU KK
Original Assignee
BELL THREE NISHIHATSU KK
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Publication date
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の乾燥装置では、ヒータからの熱風を乾
燥対象物に当ててしまうため、旨味成分の分解が生じた
り、艶、柔らかさ等が失われやすい。 【解決手段】 処理ゾーンZ1の外気取入れ口11から
流入した外気は除湿ロータ9の表面に接触することで、
空気中の水分はロータ表面の微細な凹部に吸着せしめら
れ、水分は除去される。この水分が除去された乾燥空気
はファン15によって装置本体1内に吹出され、前記し
た循環路に沿って流れる間に海苔を乾燥せしめる。そし
て、海苔から水分を受け取り湿度が高くなった空気は再
び循環空気の取入れ口13から除湿ロータ9の上流側に
入り、再度除湿ロータ9内を通過する間に水分が除去さ
れ乾燥空気となって装置本体1内に吹出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱風を利用せずに乾
燥空気を利用した乾燥装置とこの乾燥装置を用いた海苔
の乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔を出荷するにあたっては海苔の含水
率を低下させ保存性を高めるようにしている。海苔の含
水率を低下させる手段として、従来は電気ヒータからの
熱風を直接海苔に当てて乾燥(火入れ乾燥)せしめてい
るが、この方法による場合には、熱によって海苔の旨味
成分が破壊されたり、海苔独特の香、艶、柔らかさ等が
失われやすいので、温度管理を極めて慎重に行う必要が
あり、作業に熟練が要求される。
【0003】また、海苔以外の乾燥、例えばいりこ(入
子)やシイタケなどの乾燥についても従来から電気ヒー
タを用いており、温度管理等が難しく、商品価値を落と
すことがしばしば生じている。
【0004】上述した電気ヒータのみを用いた場合の不
利を解消する手段として、最近では減圧乾燥を組み合わ
せたものが提案されている。この手段は、乾燥装置内を
減圧せしめることで、乾燥を効率よく行いランニングコ
ストを下げるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、減圧
乾燥を組み合わせた場合でも、電気ヒータからの熱風を
用いなければ乾燥が不十分となり且つ処理時間も長時間
になり、温度管理についての問題点は解消していない。
また、海苔についていえば、旨味成分は62℃で破壊さ
れることが判明しており、電気ヒータを用いた場合には
この温度に容易に達してしまう。更に、装置本体内を減
圧状態に保つには装置本体をある程度気密性のある構造
にしなければならず、それだけコストアップにつなが
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、装置本体内に乾燥対象物を収納して乾燥せし
める乾燥装置に、除湿器と、この除湿器からの乾燥空気
を装置本体内で循環せしめるファンとを備えた。
【0007】ここで、前記除湿器の構成は、除湿器内を
処理ゾーンと再生ゾーンに画成し、これら両ゾーンに跨
がって除湿ロータを配置し、処理ゾーンで除湿ロータに
より空気中の水分を吸着し、再生ゾーンで除湿ロータに
吸着された水分を離脱せしめるものが好ましい。
【0008】また上記の乾燥装置を用いた海苔の乾燥方
法は、装置本体内に形成される空気の循環路に乾燥対象
物である海苔を収納したセイロ箱をセットし、前記空気
の循環路に除湿器にて生成した相対湿度5%以下且つ温
度が50℃以下の乾燥空気を流すことで、海苔を乾燥せ
しめるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例について添付した図面に基づき説明する。ここで、図
1は本発明に係る乾燥装置の全体斜視図、図2は同乾燥
装置の縦断面図、図3は図2のA方向から見た除湿器の
縦断面図である。尚、実施例にあっては乾燥対象物とし
て海苔を例にとって説明する。
【0010】乾燥装置はボックス状をなす装置本体1内
に、段状のフレーム2を設け、このフレーム2に対し、
セイロ箱3を出し入れ自在としている。このセイロ箱3
には乾燥対象物である海苔を縦方向にして収納する。
【0011】前記段状のフレーム2は傾斜した複数のガ
イド板4を備えている。これらガイド板4は上方のセイ
ロ箱3と下方のセイロ箱3の間を仕切り、またセイロ箱
3自体空気の流通が可能な構造となっているので、図2
の矢印で示すような空気の循環路が装置本体1内に形成
される。尚、図中5は装置本体1内に設けられたガイド
板、図中6は装置本体1の底面に形成されたガイド面で
ある。
【0012】また、装置本体1内の上部には除湿器7を
配置している。除湿器7は図3に示すように、隔壁8に
て下部の処理ゾーンZ1と上部の再生Z2に分けられ、
これら処理ゾーンZ1と再生ゾーンZ2に跨がるように
除湿ロータ9が配置されている。
【0013】除湿ロータ9はモータ10にて軸廻りにゆ
っくり回転せしめられ、その構造は軸方向の空気の流通
が可能なハニカム構造をなし、このハニカム構造を構成
する多数の穴の表面には空気中の水分子を吸着し得る微
細な凹部が密に形成されている。
【0014】また、処理ゾーンZ1の外気取入れ口11
にはフィルタ12が取付けられ、この外気取入れ口11
に隣接して循環空気の取入れ口13が形成され、更に処
理ゾーンZ1の乾燥空気吹出し口14にはファン15が
設けられている。ファン15の形式はシロッコファン等
任意である。尚、外気取入れ口11にシャッタを設け、
このシャッタを閉じることで装置本体1内で乾燥空気の
みが循環するようにしてもよい。
【0015】一方、再生ゾーンZ2の空気取入れ口16
にはフィルタ17が取付けられ、この空気取入れ口16
の下流側にヒータ18が配置され、更に再生ゾーンZ2
の空気吹出し口19にはファン20が設けられている。
【0016】以上において、処理ゾーンZ1の外気取入
れ口11から流入した外気は除湿ロータ9の表面に接触
することで、空気中の水分はロータ表面の微細な凹部に
吸着せしめられ、水分は除去される。
【0017】この水分が除去された乾燥空気はファン1
5によって装置本体1内に吹出され、前記した循環路に
沿って流れる間に海苔を乾燥せしめる。そして、海苔か
ら水分を受け取り湿度が高くなった空気は再び循環空気
の取入れ口13から除湿ロータ9の上流側に入り、再度
除湿ロータ9内を通過する間に水分が除去され乾燥空気
となって装置本体1内に吹出される。
【0018】一方、除湿ロータ9はゆっくりと回転して
おり、前記処理ゾーンZ1において水分を吸着した部分
は時間の経過とともに再生ゾーンZ2に移動する。再生
ゾーンZ2においては、ヒータ18にて加熱された空気
が除湿ロータ9に送り込まれ、除湿ロータ9を通過する
間に表面に吸着している水分を熱で蒸発せしめる。その
結果、処理ゾーンZ1には表面に水分を吸着していない
状態のロータ部分が入る。以上の動作が繰り返されるこ
とで、装置本体1内には相対湿度が5%以下で、温度が
50℃以下の乾燥空気が常時循環することになる。
【0019】図4は別実施例を示す図3と同様の断面図
であり、前記実施例と同一の部材については同一の番号
を付し、説明を省略する。この実施例では、除湿器7内
に2つの除湿ロータ9を配置し、処理ゾーンZ1におい
ては、2つの除湿ロータ9間に乾燥空気吹出し口14
を、除湿ロータ9の外側に循環空気の取入れ口13を形
成し、また再生ゾーンZ2においては、2つの除湿ロー
タ9間に空気吹出し口19を、除湿ロータ9の外側に空
気取入れ口16を形成している。
【0020】尚、図示例にあっては、除湿器を乾燥装置
内の上部に設けたが、除湿器を設ける箇所は乾燥装置内
の低部或いは乾燥装置外であってもよく、また除湿器の
処理ゾーンと再生ゾーンとを隔壁にて上下に分けずに、
左右に分けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
電気ヒータによる熱風によらずに、除湿器を使用し、例
えば海苔の場合にあっては、相対湿度が5%以下で温度
が50℃以下の乾燥空気によって乾燥せしめるようにし
たので、乾燥対象物の旨味成分が破壊されることなく、
また香、艶、こしに優れた製品を得ることができる。ま
た、本発明に係る乾燥装置は温度管理が簡単で、品質が
一定の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海苔乾燥装置の全体斜視図
【図2】同海苔乾燥装置の縦断面図
【図3】図2のA方向から見た除湿器の縦断面図
【図4】別実施例を示す図3と同様の断面図
【符号の説明】
1…装置本体、2…フレーム、3…セイロ箱、4…ガイ
ド板、7…除湿器、8…隔壁、9…除湿ロータ、10…
モータ、11…外気取入れ口、12,15…フィルタ、
13…循環空気の取入れ口、14…乾燥空気吹出し口、
16…空気取入れ口、18…ヒータ、19…空気吹出し
口、Z1…処理ゾーン、Z2…再生ゾーン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に乾燥対象物を収納して乾燥
    せしめる乾燥装置において、この乾燥装置は除湿器と、
    この除湿器からの乾燥空気を装置本体内で循環せしめる
    ファンとを備えることを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乾燥装置において、前
    記除湿器は処理ゾーンと再生ゾーンに画成され、これら
    両ゾーンに跨がって除湿ロータが配置され、処理ゾーン
    で除湿ロータにより空気中の水分を吸着し、再生ゾーン
    で除湿ロータに吸着された水分を離脱せしめるようにし
    たことを特徴とする乾燥装置。
  3. 【請求項3】 装置本体内に形成される空気の循環路に
    乾燥対象物である海苔を収納したセイロ箱をセットし、
    前記空気の循環路に除湿器にて生成した相対湿度5%以
    下且つ温度が50℃以下の乾燥空気を流すことで、海苔
    を乾燥せしめるようにしたことを特徴とする海苔乾燥方
    法。
JP8103073A 1996-04-25 1996-04-25 乾燥装置及びこの乾燥装置を用いた海苔乾燥方法 Pending JPH09289879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052920A1 (ko) * 2014-09-30 2016-04-07 김연주 열풍 김구이기
JP2018011543A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 千葉県 乾ノリの製造方法

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052920A1 (ko) * 2014-09-30 2016-04-07 김연주 열풍 김구이기
KR20160041074A (ko) * 2014-09-30 2016-04-18 김연주 열풍 김구이기
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