JPH09289855A - 防虫材 - Google Patents

防虫材

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Publication number
JPH09289855A
JPH09289855A JP9037500A JP3750097A JPH09289855A JP H09289855 A JPH09289855 A JP H09289855A JP 9037500 A JP9037500 A JP 9037500A JP 3750097 A JP3750097 A JP 3750097A JP H09289855 A JPH09289855 A JP H09289855A
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JP
Japan
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insect
insect repellent
repellent
compound
volatile
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9037500A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Ishiwatari
多賀男 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の線香、電気蚊取マット、電気蚊取液のよ
うな熱源を必要としない簡便な防虫手段を提供する。 【解決手段】貫通穴を有し(表面積/体積)が1〜20cm
-1の範囲内にある紙、布、樹脂フィルム等の担体に、常
温揮散性の防虫性化合物〔例えばエムペントリン、トラ
ンスフルスリン、1−エチニル−2−フルオロ−2−ペ
ンテニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、N,N−ジ
エチル−m−トルアミド、カラン−3,4−ジオール、
1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキシエチル)−
1−ピペリジンカルボキシラート〕が保持されてなる防
虫材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防虫材に関するも
のである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、殺虫又は害
虫忌避を目的になされたものである。特に、従来の線
香、電気蚊取マット、電気蚊取液のような熱源を必要と
しない簡便な防虫手段の提供を目的としてなされたもの
である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、貫通穴を有し
(表面積/体積)が1〜20cm-1の範囲内にある担体に、
常温揮散性の防虫性化合物が保持されてなる防虫材を提
供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる常温揮
散性の防虫性化合物としては、20℃における蒸気圧が
1.0×10-4mmHg以上の化合物が好ましく、通常、20℃に
おける蒸気圧が1.0×10-4〜 5.0×10-2mmHgの範囲内に
あるエムペントリン、トランスフルスリン、1−エチニ
ル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−(2,2−ジ
クロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボキシラート等の常温揮散性ピレスロイド化合物に代表
される殺虫性化合物、N,N−ジエチル−m−トルアミ
ド、カラン−3,4−ジオール、1−メチルプロピル
2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボ
キシラート等の害虫忌避性化合物などが用いられる。
【0005】本発明において用いられる防虫材の形状は
特に限定されず、空気の流通がよくなるような貫通穴を
有し(表面積/体積)が1〜20cm-1の範囲内にありさえ
すればよい。ここで、表面積は表裏両面の外気に触れる
面積全体であり、体積とは担体の外輪郭から求めた体積
を意味するものである。
【0006】より具体的な形状の例としては、図1に示
されるような円筒を束ねた形、図2に示されるような空
隙を有するロール状の形及び図3に示されるような紙片
を折り曲げたような形などが挙げられる。
【0007】これら本発明の防虫材は、通常 200〜 100
00cm3 程度の体積を有し、適当な模様、色彩等により、
室内装飾品としてふさわしいものとすることもできる。
該防虫材に保持される常温揮散性の防虫性化合物の量
は、用いられる防虫性化合物の種類や使用場面、使用す
る個数等により異なるが、一般に防虫材1個当たり 0.1
〜100 g程度である。尚、常温揮散性の防虫性化合物と
して、エムペントリン、トランスフルスリン、1−エチ
ニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−(2,2−
ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシラート等の常温揮散性ピレスロイド化合物に代
表される殺虫性化合物を用いる場合は、一般に防虫材1
個当たり 0.1〜10g程度である。
【0008】本発明において用いられる担体の材質とし
ては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィル
ム、紙、布などが挙げられ、紙の場合は、防虫性化合物
の含浸性や工作性から比較的柔らかい紙の使用が好まし
い。
【0009】本発明の防虫材は、住居、事務所、倉庫等
の屋内の適当な場所に1〜数個、広い空間においてはさ
らに多数個を設置して、蚊、蠅等の防除に用いられる。
【0010】
【実施例】次に、実施例にて本発明をより詳細に説明す
る。 実施例1 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 1R−ト
ランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラートの5%(w/v) ア
セトン溶液20mlを均一に塗布して乾燥させた直径2cm、
長さ 6.5cmの濾紙製の円筒32個を、図1にならって断
面の外郭が略円形になるように紐で束ね、本発明の防虫
材を得た。(表面積/体積)は、約 3.0cm-1である。
【0011】実施例2 1S,3S,4S,6R −カラン−3,4−ジオールの20%(w/v)
アセトン溶液20mlを均一に塗布して乾燥させた直径2c
m、長さ 6.5cmの濾紙製の円筒32個を、図1にならっ
て断面の外郭が略円形になるように紐で束ね、本発明の
防虫材を得た。(表面積/体積)は、約 3.0cm-1であ
る。
【0012】後述の試験例(実施例3)において比較用
に用いる防虫材の製造例を参考例として示す。 参考例1 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 1R−ト
ランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラートの5%(w/v) ア
セトン溶液20mlを均一に塗布して乾燥させた直径13cm、
長さ 6.5cmの濾紙製の円筒を比較用の防虫材とした。
(表面積/体積)は、約0.62cm-1である。
【0013】実施例3 28m3 (4.3m ×2.65m ×高さ2.45m)の試験室中央に、実
施例1で得た防虫材を下端が床から 1.2mの高さとなる
ように吊した。該防虫材から水平方向に60cm及び 180cm
の位置にアカイエカ(Culex pipiens pallens )雌成虫
20頭を入れたナイロン製ケージ(直径30cm、高さ20cm
の円柱形)を下端が床から60cmの高さとなるように吊し
た。該ケージは各距離2個ずつ、計4個吊した。60分
後にノックダウンした虫数を数え、ノックダウン率
(%)を求めた。尚、試験中は、室内の空気を攪拌する
ために防虫材の真下に扇風機を設置し、風が防虫材に直
接当たらないように扇風機の上部に板を配置した。結果
を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例4 実施例3と同様の試験を、アカイエカにかえてネッタイ
シマカ(Aedes aegypti )を用いて行い、30分後にノ
ックダウン率(%)を求めた。結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、保持された防虫性化合
物が常温で揮散し易いため、その効力を充分に発揮させ
ることのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防虫材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の防虫材の他の一例を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の防虫材の他の一例を示す断面図(a)
と側面図(b)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 53/00 A01N 53/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通穴を有し(表面積/体積)が1〜20cm
    -1の範囲内にある担体に、常温揮散性の防虫性化合物が
    保持されてなることを特徴とする防虫材。
  2. 【請求項2】担体が、紙、布又は樹脂フィルムである請
    求項1記載の防虫材。
  3. 【請求項3】常温揮散性の防虫性化合物が、20℃におけ
    る蒸気圧が 1.0×10 -4mmHg以上の化合物である請求項1
    又は請求項2記載の防虫材。
  4. 【請求項4】常温揮散性の防虫性化合物が、エムペント
    リン、トランスフルスリン、1−エチニル−2−フルオ
    ロ−2−ペンテニル 3−(2,2−ジクロロビニル)
    −2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、
    N,N−ジエチル−m−トルアミド、カラン−3,4−
    ジオール及び1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキ
    シエチル)−1−ピペリジンカルボキシラートから選ば
    れる一種以上である請求項1又は請求項2記載の防虫
    材。
JP9037500A 1996-02-29 1997-02-21 防虫材 Withdrawn JPH09289855A (ja)

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JP4372096 1996-02-29
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ZA9707081A ZA977081B (en) 1996-02-29 1997-08-08 Insect controller.
US08/917,960 US6327813B1 (en) 1996-02-29 1997-08-27 Insect controller

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JP2006033543A Division JP2006188527A (ja) 1996-02-29 2006-02-10 防虫材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003313A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Fumakilla Ltd 飛翔害虫防除方法
JP2003501366A (ja) * 1999-06-04 2003-01-14 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 受動的空間昆虫忌避細片
WO2003073846A1 (fr) 2002-03-05 2003-09-12 Sakura Color Products Corporation Moyen de resistance aux insectes et procede de resistance aux insectes

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501366A (ja) * 1999-06-04 2003-01-14 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 受動的空間昆虫忌避細片
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