JPH09289850A - スピニングリールの逆転防止装置 - Google Patents
スピニングリールの逆転防止装置Info
- Publication number
- JPH09289850A JPH09289850A JP10303396A JP10303396A JPH09289850A JP H09289850 A JPH09289850 A JP H09289850A JP 10303396 A JP10303396 A JP 10303396A JP 10303396 A JP10303396 A JP 10303396A JP H09289850 A JPH09289850 A JP H09289850A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operating
- reverse rotation
- rotor
- reel
- way clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 釣り竿を握った状態で握った手でタイミング
よく即座に逆転禁止操作を行えるようにする。 【解決手段】 スピニングリールの逆転防止機構50
は、リール本体2にロータ3が回転自在に装着されたス
ピニングリールに設けられ、ロータの糸繰り出し方向へ
の逆転を防止するための装置であって、ワンウェイクラ
ッチ52と、操作機構53と、ねじりコイルバネ64と
を備えている。ワンウェイクラッチ52はローラ式のも
のであり、リール本体2とロータ3との間に装着され作
動状態のときロータ3の逆転を禁止する。操作機構53
は、取付脚2b近傍に設けられ取付脚2bに装着される
釣り竿とともに握持可能な把手部63aを有し、把手部
63aを操作することでワンウェイクラッチ52を作動
状態と非作動状態とに切り換える。ねじりコイルバネ6
4は、把手部63aを取付脚2bから離れる方向に付勢
する。
よく即座に逆転禁止操作を行えるようにする。 【解決手段】 スピニングリールの逆転防止機構50
は、リール本体2にロータ3が回転自在に装着されたス
ピニングリールに設けられ、ロータの糸繰り出し方向へ
の逆転を防止するための装置であって、ワンウェイクラ
ッチ52と、操作機構53と、ねじりコイルバネ64と
を備えている。ワンウェイクラッチ52はローラ式のも
のであり、リール本体2とロータ3との間に装着され作
動状態のときロータ3の逆転を禁止する。操作機構53
は、取付脚2b近傍に設けられ取付脚2bに装着される
釣り竿とともに握持可能な把手部63aを有し、把手部
63aを操作することでワンウェイクラッチ52を作動
状態と非作動状態とに切り換える。ねじりコイルバネ6
4は、把手部63aを取付脚2bから離れる方向に付勢
する。
Description
【0001】本発明は、逆転防止装置、特に、釣り竿に
装着される取付脚が形成されたリール本体にロータが回
転自在に装着されたスピニングリールに設けられ、ロー
タの糸繰り出し方向への逆転を防止するためのスピニン
グリールの逆転防止装置に関する。
装着される取付脚が形成されたリール本体にロータが回
転自在に装着されたスピニングリールに設けられ、ロー
タの糸繰り出し方向への逆転を防止するためのスピニン
グリールの逆転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスピニングリールは、釣り竿に装
着される取付脚が形成されたリール本体と、リール本体
に回転自在に支持されたロータと、外周に釣糸が巻かれ
るスプールとを有している。ロータは、回転軸を挟むよ
うに対向して配置された第1アーム部及び第2アーム部
を有しており、両アーム部の先端には、ベール支持部材
を介してベールが揺動自在に設けられ、さらに一方のベ
ール支持部材の先端にはラインローラが設けられてい
る。釣糸を巻き取る際には、ベール及びラインローラに
より釣糸がスプール外周部に案内される。
着される取付脚が形成されたリール本体と、リール本体
に回転自在に支持されたロータと、外周に釣糸が巻かれ
るスプールとを有している。ロータは、回転軸を挟むよ
うに対向して配置された第1アーム部及び第2アーム部
を有しており、両アーム部の先端には、ベール支持部材
を介してベールが揺動自在に設けられ、さらに一方のベ
ール支持部材の先端にはラインローラが設けられてい
る。釣糸を巻き取る際には、ベール及びラインローラに
より釣糸がスプール外周部に案内される。
【0003】このようなスピニングリールでは、キャス
ティング時や糸巻取り時にロータが糸繰り出し方向に逆
転しないように、逆転防止装置が設けられている。この
逆転防止装置は、リール本体とロータとの間に設けられ
たワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチをオンオ
フ操作する操作部材とで構成されており、リール本体側
に設けられた操作部材でワンウェイクラッチをオンオフ
させることによって逆転の禁止、許容を切り換えるよう
にしている。
ティング時や糸巻取り時にロータが糸繰り出し方向に逆
転しないように、逆転防止装置が設けられている。この
逆転防止装置は、リール本体とロータとの間に設けられ
たワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチをオンオ
フ操作する操作部材とで構成されており、リール本体側
に設けられた操作部材でワンウェイクラッチをオンオフ
させることによって逆転の禁止、許容を切り換えるよう
にしている。
【0004】従来のスピニングリールに設けられた逆転
防止装置において、釣り竿を握る手と同じ手で操作部材
を操作できるものが知られている(実開平4−6663
号)。この逆転防止装置は、ロータの逆転を阻止する複
数の逆転防止歯と、逆転防止歯に係合可能なストッパ
と、逆転防止歯に係合する位置と離脱する位置とにスト
ッパを切り換える操作部材と、把手を取付脚から離れる
方向に戻すとともにストッパを逆転防止歯に係合する位
置(又は逆転防止歯から離脱する位置)に付勢する復帰
機構とを有している。この操作部材は把手を有してお
り、この把手が取付脚の近傍に配置されている。このた
め、釣り竿を握る手で把手を握って逆転防止操作できる
ようになっている。
防止装置において、釣り竿を握る手と同じ手で操作部材
を操作できるものが知られている(実開平4−6663
号)。この逆転防止装置は、ロータの逆転を阻止する複
数の逆転防止歯と、逆転防止歯に係合可能なストッパ
と、逆転防止歯に係合する位置と離脱する位置とにスト
ッパを切り換える操作部材と、把手を取付脚から離れる
方向に戻すとともにストッパを逆転防止歯に係合する位
置(又は逆転防止歯から離脱する位置)に付勢する復帰
機構とを有している。この操作部材は把手を有してお
り、この把手が取付脚の近傍に配置されている。このた
め、釣り竿を握る手で把手を握って逆転防止操作できる
ようになっている。
【0005】この逆転防止装置では、釣り竿を握るとと
もに操作部材の把手を握って取付脚に接近させると、ス
トッパが逆転防止歯から離脱(又は逆転防止歯に係合)
してロータの逆転が許容(又は禁止)される。また、把
手から手を離すと、復帰機構により把手が取付脚から離
反するとともにストッパが逆転防止歯に係合(又は逆転
防止歯から離脱)してロータの逆転が禁止(又は許可)
される。
もに操作部材の把手を握って取付脚に接近させると、ス
トッパが逆転防止歯から離脱(又は逆転防止歯に係合)
してロータの逆転が許容(又は禁止)される。また、把
手から手を離すと、復帰機構により把手が取付脚から離
反するとともにストッパが逆転防止歯に係合(又は逆転
防止歯から離脱)してロータの逆転が禁止(又は許可)
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の逆転防止装
置では、一本の手で釣り竿を握ると同時に逆転防止操作
を行えるので、逆転防止動作をタイミングよく容易に行
える。しかし、逆転防止歯にストッパを係合させて逆転
を防止しているので、逆転防止歯に係合するまでは逆転
が許容される。つまり、逆転禁止のために把手から手を
離しても(又は把手を握っても)逆転防止歯の間隔分逆
転が許容される。このため、円周方向での遊びが多く、
即座に逆転を禁止することができず、把手を離しても
(又は把手を握っても)逆転防止のタイミングがずれる
ことがある。
置では、一本の手で釣り竿を握ると同時に逆転防止操作
を行えるので、逆転防止動作をタイミングよく容易に行
える。しかし、逆転防止歯にストッパを係合させて逆転
を防止しているので、逆転防止歯に係合するまでは逆転
が許容される。つまり、逆転禁止のために把手から手を
離しても(又は把手を握っても)逆転防止歯の間隔分逆
転が許容される。このため、円周方向での遊びが多く、
即座に逆転を禁止することができず、把手を離しても
(又は把手を握っても)逆転防止のタイミングがずれる
ことがある。
【0007】本発明の課題は、釣り竿を握った状態で握
った手でタイミングよく即座に逆転禁止操作を行えるよ
うにすることにある。
った手でタイミングよく即座に逆転禁止操作を行えるよ
うにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールの逆転防止装置は、釣り竿に装着される取付脚が
形成されたリール本体にロータが回転自在に装着された
スピニングリールに設けられ、ロータの糸繰り出し方向
への逆転を防止するための装置であって、ワンウェイク
ラッチと、操作機構と、付勢部材とを備えている。ワン
ウェイクラッチはローラ式のものであり、リール本体と
ロータとの間に装着され作動状態のときロータの逆転を
禁止する。操作機構は、取付脚近傍に設けられ取付脚に
装着される釣り竿とともに握持可能な把手部を有し、把
手部を操作することでワンウェイクラッチを作動状態と
非作動状態とに切り換える。付勢部材は、把手部を取付
脚から離れる方向に付勢する。
リールの逆転防止装置は、釣り竿に装着される取付脚が
形成されたリール本体にロータが回転自在に装着された
スピニングリールに設けられ、ロータの糸繰り出し方向
への逆転を防止するための装置であって、ワンウェイク
ラッチと、操作機構と、付勢部材とを備えている。ワン
ウェイクラッチはローラ式のものであり、リール本体と
ロータとの間に装着され作動状態のときロータの逆転を
禁止する。操作機構は、取付脚近傍に設けられ取付脚に
装着される釣り竿とともに握持可能な把手部を有し、把
手部を操作することでワンウェイクラッチを作動状態と
非作動状態とに切り換える。付勢部材は、把手部を取付
脚から離れる方向に付勢する。
【0009】この逆転防止装置では、釣り竿と把手部と
を握って把手部を取付脚に近づけるようにして操作機構
を操作すると、ワンウェイクラッチが作動状態と非作動
状態との間でいずれかに切り換わる。把手部を握るとワ
ンウェイクラッチが作動状態になる場合にはロータの逆
転が禁止される。また、非作動状態になる場合にはロー
タの逆転が許容される。また、把手部を離すと付勢部材
により把手が取付脚から離れる方向に戻り、ロータの逆
転が許可又は禁止される。この非作動状態から作動状態
の切り換えの際に、ローラ式のワンウェイクラッチは瞬
時に切り換え可能であるので、釣り竿を握った状態でタ
イミングよく即座に逆転禁止操作を行える。
を握って把手部を取付脚に近づけるようにして操作機構
を操作すると、ワンウェイクラッチが作動状態と非作動
状態との間でいずれかに切り換わる。把手部を握るとワ
ンウェイクラッチが作動状態になる場合にはロータの逆
転が禁止される。また、非作動状態になる場合にはロー
タの逆転が許容される。また、把手部を離すと付勢部材
により把手が取付脚から離れる方向に戻り、ロータの逆
転が許可又は禁止される。この非作動状態から作動状態
の切り換えの際に、ローラ式のワンウェイクラッチは瞬
時に切り換え可能であるので、釣り竿を握った状態でタ
イミングよく即座に逆転禁止操作を行える。
【0010】発明2に係るスピニングリールの逆転防止
装置は、発明1に記載の装置において、前記操作機構
は、把手部から離れる方向に延びる動作部と、把手部と
動作部との間に設けられリール本体に移動自在に支持さ
れた支持部と、動作部に連動して移動し、ワンウェイク
ラッチを作動状態と非作動状態とに切り換える切換部と
を有し、把手部を取付脚に接近する方向に移動させるこ
とにより動作部で切換部を移動させワンウェイクラッチ
を作動状態にする。この場合には、把手部を釣り竿とも
に握って取付脚接近させる方向に移動させると、リール
本体に支持部が支持されて動作部が移動しそれに連動し
て切換部が移動してワンウェイクラッチを作動状態に切
り換える。この結果、ロータの逆転が禁止される。ま
た、把手部を離すと付勢部材により把手部が取付脚から
離れる方向に移動し切換部によりワンウェイクラッチが
非作動状態になり、ロータの逆転が許容される。ここで
は、把手部を釣り竿とともに握るだけでタイミングよく
即座に逆転禁止操作を行える。
装置は、発明1に記載の装置において、前記操作機構
は、把手部から離れる方向に延びる動作部と、把手部と
動作部との間に設けられリール本体に移動自在に支持さ
れた支持部と、動作部に連動して移動し、ワンウェイク
ラッチを作動状態と非作動状態とに切り換える切換部と
を有し、把手部を取付脚に接近する方向に移動させるこ
とにより動作部で切換部を移動させワンウェイクラッチ
を作動状態にする。この場合には、把手部を釣り竿とも
に握って取付脚接近させる方向に移動させると、リール
本体に支持部が支持されて動作部が移動しそれに連動し
て切換部が移動してワンウェイクラッチを作動状態に切
り換える。この結果、ロータの逆転が禁止される。ま
た、把手部を離すと付勢部材により把手部が取付脚から
離れる方向に移動し切換部によりワンウェイクラッチが
非作動状態になり、ロータの逆転が許容される。ここで
は、把手部を釣り竿とともに握るだけでタイミングよく
即座に逆転禁止操作を行える。
【0011】発明3に係るスピニングリールの逆転防止
装置は、発明1に記載の装置において、前記操作機構
は、把手部から離れる方向に延びる動作部と、把手部と
動作部との間に設けられリール本体に移動自在に支持さ
れた支持部と、動作部に連動して移動し、ワンウェイク
ラッチを作動状態と非作動状態とに切り換える切換部と
を有し、把手部を前記取付脚に接近する方向に移動させ
ることにより動作部で切換部を移動させワンウェイクラ
ッチを非作動状態にする。この場合には、把手部を釣り
竿ともに握って取付脚接近させる方向に移動させると、
リール本体に支持部が支持されて動作部が移動しそれに
連動して切換部が移動してワンウェイクラッチを非作動
状態に切り換える。この結果、ロータの逆転が許容され
る。また、把手部を離すと付勢部材により把手部が取付
脚から離れる方向に移動し切換部によりワンウェイクラ
ッチが作動状態になり、ロータの逆転が禁止される。こ
こでは、釣り竿と把手部を握った状態で把手部だけを離
すだけでタイミングよく即座に逆転禁止操作を行える。
装置は、発明1に記載の装置において、前記操作機構
は、把手部から離れる方向に延びる動作部と、把手部と
動作部との間に設けられリール本体に移動自在に支持さ
れた支持部と、動作部に連動して移動し、ワンウェイク
ラッチを作動状態と非作動状態とに切り換える切換部と
を有し、把手部を前記取付脚に接近する方向に移動させ
ることにより動作部で切換部を移動させワンウェイクラ
ッチを非作動状態にする。この場合には、把手部を釣り
竿ともに握って取付脚接近させる方向に移動させると、
リール本体に支持部が支持されて動作部が移動しそれに
連動して切換部が移動してワンウェイクラッチを非作動
状態に切り換える。この結果、ロータの逆転が許容され
る。また、把手部を離すと付勢部材により把手部が取付
脚から離れる方向に移動し切換部によりワンウェイクラ
ッチが作動状態になり、ロータの逆転が禁止される。こ
こでは、釣り竿と把手部を握った状態で把手部だけを離
すだけでタイミングよく即座に逆転禁止操作を行える。
【0012】発明4に係るスピニングリールの逆転防止
装置は、発明2又と3に記載の装置において、前記ワン
ウェイクラッチは、リール本体側に装着された外輪と、
外輪に対して相対回転可能でありロータ側に連結された
内輪と、内輪と外輪との間に配置され、両輪の間にくい
込む作動位置と両輪の間の非作動位置とをとり得る複数
のころがり部材とを有し、前記切換部は、円板状の本体
部と本体部から軸方向に突出しころがり部材間に挿入さ
れた突出部とを有し、複数のころがり部材をロータの回
転軸に沿った方向から複数の突出部の間に挿入可能であ
り、前記動作部は、切換部を円周方向に回転させて複数
のころがり部材を作動位置と非作動位置との間で移動さ
せる。
装置は、発明2又と3に記載の装置において、前記ワン
ウェイクラッチは、リール本体側に装着された外輪と、
外輪に対して相対回転可能でありロータ側に連結された
内輪と、内輪と外輪との間に配置され、両輪の間にくい
込む作動位置と両輪の間の非作動位置とをとり得る複数
のころがり部材とを有し、前記切換部は、円板状の本体
部と本体部から軸方向に突出しころがり部材間に挿入さ
れた突出部とを有し、複数のころがり部材をロータの回
転軸に沿った方向から複数の突出部の間に挿入可能であ
り、前記動作部は、切換部を円周方向に回転させて複数
のころがり部材を作動位置と非作動位置との間で移動さ
せる。
【0013】このワンウェイクラッチでは、操作機構に
よって切換部を回転させ、外輪と内輪との間の作動位置
に複数のころがり部材を移動させると、ころがり部材は
両輪の間にくい込み両輪の一方向への相対回転が禁止さ
れる。このとき、外輪はリール本体側(固定側)に装着
されているので、内輪すなわちロータの一方向への回転
が禁止される。一方、切換部を回転させて複数のころが
り部材を非作動位置に移動させると、ころがり部材は両
輪の間に移動しこの状態ではロータの逆転が許容され
る。
よって切換部を回転させ、外輪と内輪との間の作動位置
に複数のころがり部材を移動させると、ころがり部材は
両輪の間にくい込み両輪の一方向への相対回転が禁止さ
れる。このとき、外輪はリール本体側(固定側)に装着
されているので、内輪すなわちロータの一方向への回転
が禁止される。一方、切換部を回転させて複数のころが
り部材を非作動位置に移動させると、ころがり部材は両
輪の間に移動しこの状態ではロータの逆転が許容され
る。
【0014】ここでは、複数のころがり部材をリテーナ
で保持する必要がない。すなわち、複数のころがり部材
は切換部の複数の突出部の間に軸方向から挿入されてい
る。このため、本装置を構成する部材のすべてを軸方向
から組み付けることができ、組立の自動化が容易にな
る。発明5に係るスピニングリールの逆転防止装置は、
発明2から4のいずれかに記載の装置において、前記操
作機構の支持部は、把手部が取付脚に接近する位置と離
反する位置とにスライド自在にリール本体に支持されて
いる。
で保持する必要がない。すなわち、複数のころがり部材
は切換部の複数の突出部の間に軸方向から挿入されてい
る。このため、本装置を構成する部材のすべてを軸方向
から組み付けることができ、組立の自動化が容易にな
る。発明5に係るスピニングリールの逆転防止装置は、
発明2から4のいずれかに記載の装置において、前記操
作機構の支持部は、把手部が取付脚に接近する位置と離
反する位置とにスライド自在にリール本体に支持されて
いる。
【0015】発明6に係るスピニングリールの逆転防止
装置は、発明2から4のいずれかに記載の装置におい
て、前記操作機構の支持部は、把手部が取付脚に接近す
る位置と離反する位置とに回動自在にリール本体に支持
されている。
装置は、発明2から4のいずれかに記載の装置におい
て、前記操作機構の支持部は、把手部が取付脚に接近す
る位置と離反する位置とに回動自在にリール本体に支持
されている。
【0016】
〔全体構成及びリール本体の構成〕図1に示す本発明の
一実施形態が採用されたスピニングリールは、ハンドル
1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に回転
自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置さ
れ釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
一実施形態が採用されたスピニングリールは、ハンドル
1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に回転
自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置さ
れ釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0017】リール本体2はボディ2aを有しており、
その上部にはスピニングリールを釣り竿に取り付けるた
めの取付脚2bが形成されている。ボディ2aの内部に
は、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、
スプール4を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動させて
スプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワイ
ンド機構6とが設けられている。
その上部にはスピニングリールを釣り竿に取り付けるた
めの取付脚2bが形成されている。ボディ2aの内部に
は、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、
スプール4を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動させて
スプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワイ
ンド機構6とが設けられている。
【0018】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れた軸10とともに回転するフェースギア11と、この
フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有し
ている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、そ
の前部12aはロータ3の中心部を貫通してスプール4
側に延びている。そして、その先端にはねじ部が形成さ
れている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と
後端部とが、それぞれ軸受13,14を介してリール本
体2に回転自在に支持されている。
れた軸10とともに回転するフェースギア11と、この
フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有し
ている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、そ
の前部12aはロータ3の中心部を貫通してスプール4
側に延びている。そして、その先端にはねじ部が形成さ
れている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と
後端部とが、それぞれ軸受13,14を介してリール本
体2に回転自在に支持されている。
【0019】レベルワインド機構6は、スプール4の中
心部に固定されたスプール軸20を前後方向に移動させ
てスプール4を同方向に移動させるための機構である。
レベルワインド機構6は、スプール軸20の下方に配置
された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動す
るスライダー22と、螺軸21の先端に固定された中間
ギア23とを有している。螺軸21は、スプール軸20
と平行に配置されており、ボディ2aに回転自在に支持
されている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の溝2
1aが形成されている。スライダー22にはスプール軸
20の後端が固定されている。また、中間ギア23はピ
ニオンギア12に噛み合っている。
心部に固定されたスプール軸20を前後方向に移動させ
てスプール4を同方向に移動させるための機構である。
レベルワインド機構6は、スプール軸20の下方に配置
された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動す
るスライダー22と、螺軸21の先端に固定された中間
ギア23とを有している。螺軸21は、スプール軸20
と平行に配置されており、ボディ2aに回転自在に支持
されている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の溝2
1aが形成されている。スライダー22にはスプール軸
20の後端が固定されている。また、中間ギア23はピ
ニオンギア12に噛み合っている。
【0020】〔ロータの構成〕ロータ3は、円筒部30
と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1
アーム部31及び第2アーム部32とを有している。円
筒部30と両アーム部31,32とは一体成形されてい
る。円筒部30の前部には前壁33が形成されており、
前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。ボ
ス33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫
通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸2
0が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が
配置されており、このナット34がピニオンギア12の
先端ねじ部に螺合している。ナット34の内周部には、
スプール軸20を回転自在に支持する軸受35が配置さ
れている。
と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1
アーム部31及び第2アーム部32とを有している。円
筒部30と両アーム部31,32とは一体成形されてい
る。円筒部30の前部には前壁33が形成されており、
前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。ボ
ス33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫
通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸2
0が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が
配置されており、このナット34がピニオンギア12の
先端ねじ部に螺合している。ナット34の内周部には、
スプール軸20を回転自在に支持する軸受35が配置さ
れている。
【0021】第1アーム部31の先端の内周側には、第
1ベール支持部材40が揺動自在に取り付けられてい
る。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプ
ール4に案内するためのラインローラ41が装着されて
いる。また、第2アーム部32の先端の外周側には、第
2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。こ
の第2ベール支持部材42は、たとえば他の部分より比
重の大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及び
ラインローラ41に起因する回転時のアンバランスを解
消するためのバランサとして機能させることも可能であ
る。
1ベール支持部材40が揺動自在に取り付けられてい
る。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプ
ール4に案内するためのラインローラ41が装着されて
いる。また、第2アーム部32の先端の外周側には、第
2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。こ
の第2ベール支持部材42は、たとえば他の部分より比
重の大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及び
ラインローラ41に起因する回転時のアンバランスを解
消するためのバランサとして機能させることも可能であ
る。
【0022】第1ベール支持部材40先端のラインロー
ラ41と第2ベール支持部材42との間には、ベール4
3が設けられている。このように、第1ベール支持部材
40を第1アーム部31の内周側に装着することによ
り、第1ベール支持部材40の回転半径が小さくなり、
釣り竿を持つ手に当たりにくくなる。したがって、スプ
ールと釣り竿とを近づけることができ、全体として小型
化が可能となる。さらに、同様の理由により、回転半径
が小さくなり、回転時のアンバランスを抑えやすくな
る。
ラ41と第2ベール支持部材42との間には、ベール4
3が設けられている。このように、第1ベール支持部材
40を第1アーム部31の内周側に装着することによ
り、第1ベール支持部材40の回転半径が小さくなり、
釣り竿を持つ手に当たりにくくなる。したがって、スプ
ールと釣り竿とを近づけることができ、全体として小型
化が可能となる。さらに、同様の理由により、回転半径
が小さくなり、回転時のアンバランスを抑えやすくな
る。
【0023】〔逆転防止機構の構成〕ロータ3の円筒部
30の内部には、スプール4の逆転防止機構50が配置
されている。逆転防止機構50は、図2〜図6に示すよ
うに、リール本体2に固定された枠体51と、枠体51
内に収納されたローラ型のワンウェイクラッチ52と、
ワンウェイクラッチ52を作動状態及び非作動状態に切
り換える操作機構53とを有している。
30の内部には、スプール4の逆転防止機構50が配置
されている。逆転防止機構50は、図2〜図6に示すよ
うに、リール本体2に固定された枠体51と、枠体51
内に収納されたローラ型のワンウェイクラッチ52と、
ワンウェイクラッチ52を作動状態及び非作動状態に切
り換える操作機構53とを有している。
【0024】ワンウェイクラッチ52は、枠体51に相
対回転不能に装着された外輪55と、ピニオンギア12
の前方筒部外周に固定された内輪56と、複数のローラ
57とを有している。外輪55は、外周部に複数の突出
部55aを有しており、これらの突出部55aは枠体5
1側に設けられた凹部に係合している。ここで、突出部
55aの先端と枠体51の凹部との間には径方向の隙間
が比較的広く確保され、一方、回転方向へは隙間が狭く
なっている。このため、外輪55は、内輪56及びロー
ラ57によって自動調芯されるようになっている。ま
た、外輪55の内周面にはカム面が形成されている。外
輪55の軸方向の幅は、ローラ57の軸方向の長さより
短くなっている。
対回転不能に装着された外輪55と、ピニオンギア12
の前方筒部外周に固定された内輪56と、複数のローラ
57とを有している。外輪55は、外周部に複数の突出
部55aを有しており、これらの突出部55aは枠体5
1側に設けられた凹部に係合している。ここで、突出部
55aの先端と枠体51の凹部との間には径方向の隙間
が比較的広く確保され、一方、回転方向へは隙間が狭く
なっている。このため、外輪55は、内輪56及びロー
ラ57によって自動調芯されるようになっている。ま
た、外輪55の内周面にはカム面が形成されている。外
輪55の軸方向の幅は、ローラ57の軸方向の長さより
短くなっている。
【0025】枠体51内部には操作機構53の切換板5
8が収納されている。切換板58は、ほぼ円板状の本体
部58aと、本体部58aから軸方向前方に突出する複
数の突出部58bとを有している。複数の突出部58b
は、円周方向に等角度間隔で形成されており、隣接する
突出部58bの間に複数のローラ57が配置されてい
る。
8が収納されている。切換板58は、ほぼ円板状の本体
部58aと、本体部58aから軸方向前方に突出する複
数の突出部58bとを有している。複数の突出部58b
は、円周方向に等角度間隔で形成されており、隣接する
突出部58bの間に複数のローラ57が配置されてい
る。
【0026】このような状態では、複数のローラ57
は、外輪55と内輪56との間に配置され、切換板58
により円周方向に移動させられて両輪の間にくい込む作
動位置と両輪の間で遊転する非作動位置とをとり得る。
また複数のローラ57は、切換板58に対して軸方向前
方から組み付け可能である。なお、ローラ57が作動位
置にあるクラッチオン状態では、外輪55と内輪56と
は一方向にのみ相対回転が不能であり、ローラ57が非
作動位置にあるクラッチオフ状態では、外輪55と内輪
56とは相対回転自在である。
は、外輪55と内輪56との間に配置され、切換板58
により円周方向に移動させられて両輪の間にくい込む作
動位置と両輪の間で遊転する非作動位置とをとり得る。
また複数のローラ57は、切換板58に対して軸方向前
方から組み付け可能である。なお、ローラ57が作動位
置にあるクラッチオン状態では、外輪55と内輪56と
は一方向にのみ相対回転が不能であり、ローラ57が非
作動位置にあるクラッチオフ状態では、外輪55と内輪
56とは相対回転自在である。
【0027】また、複数のローラ57は、ねじりコイル
ばね59によって作動位置側に付勢されている。ねじり
コイルばね59は、枠体51の外周部に設けられたピン
60に支持されるコイル部59aと、コイル部59aか
ら内周方向に延びる付勢部59bとを有しており、付勢
部59bがローラ57を前述のように作動位置側に付勢
している。
ばね59によって作動位置側に付勢されている。ねじり
コイルばね59は、枠体51の外周部に設けられたピン
60に支持されるコイル部59aと、コイル部59aか
ら内周方向に延びる付勢部59bとを有しており、付勢
部59bがローラ57を前述のように作動位置側に付勢
している。
【0028】ここで、図5に示すように、各ローラ57
が非作動位置にある状態では、各ローラ57は切換板5
8の突出部58bとねじりコイルばね59によって挟ま
れ、半径方向外方に移動させられている。したがって、
各ローラ57の内周側の面は、内輪56の外周面と非接
触となっている。このため、クラッチオフ状態では、内
輪56の回転抵抗は減少し、さらに騒音が少なくなる。
が非作動位置にある状態では、各ローラ57は切換板5
8の突出部58bとねじりコイルばね59によって挟ま
れ、半径方向外方に移動させられている。したがって、
各ローラ57の内周側の面は、内輪56の外周面と非接
触となっている。このため、クラッチオフ状態では、内
輪56の回転抵抗は減少し、さらに騒音が少なくなる。
【0029】ここでは、切換板58の隣接する突出部5
8bの間に配置されるのはローラ57とねじりコイルば
ね59の先端部のみであるので、ローラ57のためのス
ペースを広く確保できる。このため、ローラ57の個数
を増やしたり、あるいはローラ57の径を大きくして容
量のアップを容易に実現することができる。操作機構5
3は、切換板58と、枠体51内部において切換板58
の後方に配置された切換規制板61と、枠体51のさら
に後方に配置された操作ロッド62と、操作ロッド62
の途中に連結された操作レバー63(図1参照)と、操
作ロッド62を図2の時計回りに付勢するねじりコイル
バネ64とを有している。
8bの間に配置されるのはローラ57とねじりコイルば
ね59の先端部のみであるので、ローラ57のためのス
ペースを広く確保できる。このため、ローラ57の個数
を増やしたり、あるいはローラ57の径を大きくして容
量のアップを容易に実現することができる。操作機構5
3は、切換板58と、枠体51内部において切換板58
の後方に配置された切換規制板61と、枠体51のさら
に後方に配置された操作ロッド62と、操作ロッド62
の途中に連結された操作レバー63(図1参照)と、操
作ロッド62を図2の時計回りに付勢するねじりコイル
バネ64とを有している。
【0030】切換規制板61はほぼ円板状の部材であ
り、3つの係合用の孔61aと、操作用係合孔61bと
を有している。3つの係合用孔61aには、切換板58
の裏面に形成された凸部(図示せず)が係合する。操作
ロッド62はリールボディ2aに回転自在に支持されて
おり、先端に他の部分より大径の円板部62bを有して
いる。円板部62bの端面外周側には操作用係合孔61
bに係合する凸部62aが形成されている。また、途中
には径方向に延びる係合ピン62c(図2参照)が形成
されている。
り、3つの係合用の孔61aと、操作用係合孔61bと
を有している。3つの係合用孔61aには、切換板58
の裏面に形成された凸部(図示せず)が係合する。操作
ロッド62はリールボディ2aに回転自在に支持されて
おり、先端に他の部分より大径の円板部62bを有して
いる。円板部62bの端面外周側には操作用係合孔61
bに係合する凸部62aが形成されている。また、途中
には径方向に延びる係合ピン62c(図2参照)が形成
されている。
【0031】操作レバー63は、取付脚2bの前後に延
びる先端部2cに近接して配置された把手部63aと、
把手部63aから取付脚2bに沿って曲がって下方に延
びる支持部63bと、係合ピン62cを係止する係合長
孔63dを有する動作部63cとを有している。把手部
63aは、先端部2cに沿って前方に延びている。支持
部63bは、リールボディ2aに上下移動自在に支持さ
れている。動作部63cは、係合長孔63dに係止ピン
62cを係止することで上下動作を操作ロッド62の回
転動作に変換する。
びる先端部2cに近接して配置された把手部63aと、
把手部63aから取付脚2bに沿って曲がって下方に延
びる支持部63bと、係合ピン62cを係止する係合長
孔63dを有する動作部63cとを有している。把手部
63aは、先端部2cに沿って前方に延びている。支持
部63bは、リールボディ2aに上下移動自在に支持さ
れている。動作部63cは、係合長孔63dに係止ピン
62cを係止することで上下動作を操作ロッド62の回
転動作に変換する。
【0032】ねじりコイルバネ64は、後端がリールボ
ディ2aに係止され前端が操作ロッド62に係止されて
いる。ねじりコイルバネ64により、操作ロッド62は
前述のように図2の時計回りに付勢されており、これに
より操作レバー63は取付脚2bの先端部2cから離れ
る方向に付勢されている。ここで、操作ロッド62は、
外輪55の外径よりも小さい範囲内に配置されており、
リール全体の小型化を実現している。
ディ2aに係止され前端が操作ロッド62に係止されて
いる。ねじりコイルバネ64により、操作ロッド62は
前述のように図2の時計回りに付勢されており、これに
より操作レバー63は取付脚2bの先端部2cから離れ
る方向に付勢されている。ここで、操作ロッド62は、
外輪55の外径よりも小さい範囲内に配置されており、
リール全体の小型化を実現している。
【0033】外輪55及びローラ57の前方には、これ
らの軸方向の移動を規制するために、蓋部材65が設け
られている。蓋部材65は、図3に示すように、ビスに
より枠体51とともにリール本体に固定されている。そ
して、蓋部材56と内部には、シール部材66が配置さ
れている。シール部材66は、外輪55と枠体51との
間を覆うように取り付けられており、両者の間への海水
等の侵入を防止している。
らの軸方向の移動を規制するために、蓋部材65が設け
られている。蓋部材65は、図3に示すように、ビスに
より枠体51とともにリール本体に固定されている。そ
して、蓋部材56と内部には、シール部材66が配置さ
れている。シール部材66は、外輪55と枠体51との
間を覆うように取り付けられており、両者の間への海水
等の侵入を防止している。
【0034】このような逆転防止機構50では、構成部
材のすべてを軸方向に沿って組み付け可能であり、組付
けの自動化が容易になる。 〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ3の第1アー
ム部31と第2アーム部32との間に配置されており、
スプール軸20の先端にドラグ機構70を介して装着さ
れている。スプール4は、外周の釣り糸が巻かれる糸巻
胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたス
カート部4bと、糸巻胴部4aの前端に固定されたフラ
ンジ板4cとを有している。フランジ板4cは、ステン
レス製の板材で形成されており、ねじによって糸巻胴部
4aに装着されている。このとき、フランジ板4cは若
干湾曲しており、その湾曲によるばね性を利用して、糸
巻胴部4aの前端とフランジ板4cとの間に隙間が形成
されないように取り付けられている。このため、釣り糸
がこれらの間に侵入することはない。
材のすべてを軸方向に沿って組み付け可能であり、組付
けの自動化が容易になる。 〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ3の第1アー
ム部31と第2アーム部32との間に配置されており、
スプール軸20の先端にドラグ機構70を介して装着さ
れている。スプール4は、外周の釣り糸が巻かれる糸巻
胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたス
カート部4bと、糸巻胴部4aの前端に固定されたフラ
ンジ板4cとを有している。フランジ板4cは、ステン
レス製の板材で形成されており、ねじによって糸巻胴部
4aに装着されている。このとき、フランジ板4cは若
干湾曲しており、その湾曲によるばね性を利用して、糸
巻胴部4aの前端とフランジ板4cとの間に隙間が形成
されないように取り付けられている。このため、釣り糸
がこれらの間に侵入することはない。
【0035】ドラグ機構70は、スプール4の内部前端
面に押し付けられる押し付け部材71と、ドラグ力を調
整するための調整つまみ72と、押し付け部材71と調
整つまみ72との間に配置された押圧ばね73,74
と、押し付け部材71とスプール4との間に配置された
複数のクラッチ板75とを有している。このような構成
では、調整つまみ72の締め付け量を調整することによ
り、押し付け部材71のスプール4に対する押圧力を調
整でき、ドラグ力を調整可能である。
面に押し付けられる押し付け部材71と、ドラグ力を調
整するための調整つまみ72と、押し付け部材71と調
整つまみ72との間に配置された押圧ばね73,74
と、押し付け部材71とスプール4との間に配置された
複数のクラッチ板75とを有している。このような構成
では、調整つまみ72の締め付け量を調整することによ
り、押し付け部材71のスプール4に対する押圧力を調
整でき、ドラグ力を調整可能である。
【0036】〔リールの操作及び動作〕キャスティング
時には、ベール43を糸開放姿勢側に倒す。これによ
り、第1及び第2ベール支持部材40,42は揺動軸M
を中心として同方向に回転する。このとき、第1ベール
支持部材40は第1アーム部31の内周側に配置され、
かつ揺動軸が回転軸芯Xに対して図1に示すように傾い
ているので、第1ベール支持部材40及びその先端のラ
インローラ41は糸巻取り姿勢時の位置よりもさらに内
周側に移動する。このため、キャスティング時に繰り出
された釣り糸が第1ベール支持部材40やラインローラ
41に絡みにくくなる。また、揺動軸Mは回転軸芯Xに
対して傾いているが、両ベール支持部材40,42は1
本の揺動軸Mを中心に回転し、かつそれぞれの回転面は
揺動軸Mに対して垂直である。このため、回転時にはこ
じることなくスムーズに回転させることができる。
時には、ベール43を糸開放姿勢側に倒す。これによ
り、第1及び第2ベール支持部材40,42は揺動軸M
を中心として同方向に回転する。このとき、第1ベール
支持部材40は第1アーム部31の内周側に配置され、
かつ揺動軸が回転軸芯Xに対して図1に示すように傾い
ているので、第1ベール支持部材40及びその先端のラ
インローラ41は糸巻取り姿勢時の位置よりもさらに内
周側に移動する。このため、キャスティング時に繰り出
された釣り糸が第1ベール支持部材40やラインローラ
41に絡みにくくなる。また、揺動軸Mは回転軸芯Xに
対して傾いているが、両ベール支持部材40,42は1
本の揺動軸Mを中心に回転し、かつそれぞれの回転面は
揺動軸Mに対して垂直である。このため、回転時にはこ
じることなくスムーズに回転させることができる。
【0037】釣り糸巻取り時には、ベール43を糸巻取
り姿勢側に倒す。この状態でハンドル1を回転させる
と、この回転力はハンドル軸及びフェイスギア11を介
してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア
12に伝達された回転力は、ピニオンギア前部12aを
介してロータ3に伝達される。一方、ピニオンギア12
に噛み合うギア23によって螺軸21が回転し、螺軸2
1の溝21aに噛み合うスライダ22がガイド軸(図示
せず)に案内されて前後方向に移動する。このため、ス
プール軸20及びスプール4が回転軸芯Xに沿って前後
方向に往復動し、ベール43及びラインローラ41によ
ってスプール4に案内された釣り糸は、スプール4の外
周に前後方向に均一に巻き取られる。
り姿勢側に倒す。この状態でハンドル1を回転させる
と、この回転力はハンドル軸及びフェイスギア11を介
してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア
12に伝達された回転力は、ピニオンギア前部12aを
介してロータ3に伝達される。一方、ピニオンギア12
に噛み合うギア23によって螺軸21が回転し、螺軸2
1の溝21aに噛み合うスライダ22がガイド軸(図示
せず)に案内されて前後方向に移動する。このため、ス
プール軸20及びスプール4が回転軸芯Xに沿って前後
方向に往復動し、ベール43及びラインローラ41によ
ってスプール4に案内された釣り糸は、スプール4の外
周に前後方向に均一に巻き取られる。
【0038】〔ロータ回転時のアンバランスについて〕
ロータ3の回転時には、ベール43等の部材に起因して
回転時のアンバランスが生じやすい。このため本実施例
では、ベール支持部材40,42、ラインローラ41及
びベール43によるアンバランスを解消するために、両
アーム部31,32の後端部を糸巻取り姿勢のベール側
に偏位させて配置し、さらに各ベール支持部材40,4
2を、その揺動軸が回転軸芯Xに対して糸開放姿勢のベ
ール側に偏位するように配置している。さらに、ライン
ローラ41に起因するアンバランスは、第2ベール支持
部材42を第1ベール支持部材40よりも前方側に配置
することにより抑えられる。また、この第2ベール支持
部材42を他の部材に比較して比重の高い重量物で構成
することにより、バランサとして機能させることが可能
である。
ロータ3の回転時には、ベール43等の部材に起因して
回転時のアンバランスが生じやすい。このため本実施例
では、ベール支持部材40,42、ラインローラ41及
びベール43によるアンバランスを解消するために、両
アーム部31,32の後端部を糸巻取り姿勢のベール側
に偏位させて配置し、さらに各ベール支持部材40,4
2を、その揺動軸が回転軸芯Xに対して糸開放姿勢のベ
ール側に偏位するように配置している。さらに、ライン
ローラ41に起因するアンバランスは、第2ベール支持
部材42を第1ベール支持部材40よりも前方側に配置
することにより抑えられる。また、この第2ベール支持
部材42を他の部材に比較して比重の高い重量物で構成
することにより、バランサとして機能させることが可能
である。
【0039】〔逆転防止機構の操作及び動作〕キャステ
ィング時等においては、ロータ3が逆転しないように、
操作レバー63によりローラ57を作動位置に移動させ
る。すなわち、操作レバー63の把手部63aを釣り竿
を握った手で握って上方に移動させる。すると係合長孔
63dに係合ピン62cが係止されて操作ロッド62が
図2に矢印で示す反時計回りに回転する。これにより生
じた回転力は、操作ロッド62の突出部62aを介して
切換規制板61に直接伝達され、さらに切換板58を介
してローラ57に伝達される。これにより、ローラ57
が、作動位置に移動可能な状態となる。このような状態
でロータ3が正方向(釣り糸巻取り方向)に回転する
と、ローラ57は外輪55と内輪56との間で遊転す
る。このため、ロータ3の正方向の回転が妨げられるこ
とはない。このとき、前述のように、ローラ57は内輪
56の外周面と非接触であるので、内輪56の回転抵
抗、即ちロータ3の回転抵抗が少なくなる。また騒音も
少ない。
ィング時等においては、ロータ3が逆転しないように、
操作レバー63によりローラ57を作動位置に移動させ
る。すなわち、操作レバー63の把手部63aを釣り竿
を握った手で握って上方に移動させる。すると係合長孔
63dに係合ピン62cが係止されて操作ロッド62が
図2に矢印で示す反時計回りに回転する。これにより生
じた回転力は、操作ロッド62の突出部62aを介して
切換規制板61に直接伝達され、さらに切換板58を介
してローラ57に伝達される。これにより、ローラ57
が、作動位置に移動可能な状態となる。このような状態
でロータ3が正方向(釣り糸巻取り方向)に回転する
と、ローラ57は外輪55と内輪56との間で遊転す
る。このため、ロータ3の正方向の回転が妨げられるこ
とはない。このとき、前述のように、ローラ57は内輪
56の外周面と非接触であるので、内輪56の回転抵
抗、即ちロータ3の回転抵抗が少なくなる。また騒音も
少ない。
【0040】一方、ロータ3が逆方向(釣り糸繰り出し
方向)に回転すると、ローラ57は外輪55と内輪56
との間にくい込み、両者は相対回転不能な状態となる。
ここで、外輪55は、枠体51を介してリール本体2に
固定されているので、内輪56の回転、すなわちロータ
3の一方向(釣り糸が繰り出される方向)への回転が禁
止される。
方向)に回転すると、ローラ57は外輪55と内輪56
との間にくい込み、両者は相対回転不能な状態となる。
ここで、外輪55は、枠体51を介してリール本体2に
固定されているので、内輪56の回転、すなわちロータ
3の一方向(釣り糸が繰り出される方向)への回転が禁
止される。
【0041】操作レバー63の把手部63aを離すとね
じりコイルバネ64の付勢力により操作ロッド62が図
2の時計回りに回転し、それに応じて操作レバー63も
下方(先端部2cから離れる方向)に移動する。これに
より前記と同様の動作によってローラ57が非作動位置
に移動させられる。この状態では、ローラ57は、外輪
55と内輪56との間にくい込むことはできない。した
がって、外輪55に対して内輪56が正逆両方向に回転
可能となり、ロータ3の釣り糸繰り出し方向への回転が
可能となる。ここでも、前記同様に、ロータ3の回転抵
抗が小さく、また騒音も少ない。
じりコイルバネ64の付勢力により操作ロッド62が図
2の時計回りに回転し、それに応じて操作レバー63も
下方(先端部2cから離れる方向)に移動する。これに
より前記と同様の動作によってローラ57が非作動位置
に移動させられる。この状態では、ローラ57は、外輪
55と内輪56との間にくい込むことはできない。した
がって、外輪55に対して内輪56が正逆両方向に回転
可能となり、ロータ3の釣り糸繰り出し方向への回転が
可能となる。ここでも、前記同様に、ロータ3の回転抵
抗が小さく、また騒音も少ない。
【0042】このように、この逆転防止機構50では、
釣り竿と把手部63aとを握って把手部63aを取付脚
2bの先端部2cに近づけるようにして操作レバー63
を操作すると、ワンウェイクラッチ52が非作動位置か
ら作動位置に瞬時に切り換わり、ロータ3の逆転が禁止
される。また、把手部63aから手を離すと操作レバー
63が先端部2cから離れる方向に移動し、ワンウェイ
クラッチ52が作動位置から非作動位置に瞬時に切り換
わる。この結果、ロータ3の逆転が許容される。このた
め、釣り竿を握った状態で握った手でタイミングよく即
座に逆転禁止操作を行える。
釣り竿と把手部63aとを握って把手部63aを取付脚
2bの先端部2cに近づけるようにして操作レバー63
を操作すると、ワンウェイクラッチ52が非作動位置か
ら作動位置に瞬時に切り換わり、ロータ3の逆転が禁止
される。また、把手部63aから手を離すと操作レバー
63が先端部2cから離れる方向に移動し、ワンウェイ
クラッチ52が作動位置から非作動位置に瞬時に切り換
わる。この結果、ロータ3の逆転が許容される。このた
め、釣り竿を握った状態で握った手でタイミングよく即
座に逆転禁止操作を行える。
【0043】〔他の実施例〕 (a) 逆転防止機構50において、ねじりコイルばね
59を蓋部材65側に支持させてもよい。この場合は、
ローラ57をねじりコイルばね59の付勢力に逆らって
組み付ける必要がなくなり、蓋部材65を枠体51に取
り付ければ自動的にねじりコイルばね59がローラ57
を付勢する。このため組立がより容易になる。 (b) 図7に示すように、図2と鏡像関係になるよう
に操作レバー63及びねじりコイルバネ64を配置して
もよい。この場合、操作ロッド62の係合ピン62c
は、図2と軸対称の方向に延びている。このような実施
形態では、把手部63aを釣り竿とともに握って操作レ
バー63を先端部2cに接近する方向に操作すると、操
作ロッド62が図7の時計回りに回転しワンウェイクラ
ッチ52が作動位置から非作動位置に瞬時に切り換わ
り、ロータ3の逆転が許容される。逆に把手部63aか
ら手を離すとねじりコイルバネ64により操作ロッド6
2が図7の反時計回りに回転しワンウェイクラッチ52
が非作動位置から作動位置に瞬時に切り換わり、ロータ
3の逆転が禁止される。ここでは、釣り竿を握った状態
で把手部63aから手を離せばタイミングよく即座に逆
転禁止操作を行える。 (c) 図8に示すように、操作レバー63を取付脚2
bの途中で揺動自在に支持するようにしてもよい。この
場合、操作レバー63の揺動運動を操作ロッド62の回
転運動に変換するようにすればよい。 (d) 本実施形態では、ねじりコイルバネ64で間接
的に操作レバー63を取付脚2bから離れる方向に付勢
しているが、操作レバー63を直接付勢するようにして
もよい。 (e) 本発明に、ロータを特定の位相で逆転停止させ
る逆転停止機構を組み合わせてもよい。
59を蓋部材65側に支持させてもよい。この場合は、
ローラ57をねじりコイルばね59の付勢力に逆らって
組み付ける必要がなくなり、蓋部材65を枠体51に取
り付ければ自動的にねじりコイルばね59がローラ57
を付勢する。このため組立がより容易になる。 (b) 図7に示すように、図2と鏡像関係になるよう
に操作レバー63及びねじりコイルバネ64を配置して
もよい。この場合、操作ロッド62の係合ピン62c
は、図2と軸対称の方向に延びている。このような実施
形態では、把手部63aを釣り竿とともに握って操作レ
バー63を先端部2cに接近する方向に操作すると、操
作ロッド62が図7の時計回りに回転しワンウェイクラ
ッチ52が作動位置から非作動位置に瞬時に切り換わ
り、ロータ3の逆転が許容される。逆に把手部63aか
ら手を離すとねじりコイルバネ64により操作ロッド6
2が図7の反時計回りに回転しワンウェイクラッチ52
が非作動位置から作動位置に瞬時に切り換わり、ロータ
3の逆転が禁止される。ここでは、釣り竿を握った状態
で把手部63aから手を離せばタイミングよく即座に逆
転禁止操作を行える。 (c) 図8に示すように、操作レバー63を取付脚2
bの途中で揺動自在に支持するようにしてもよい。この
場合、操作レバー63の揺動運動を操作ロッド62の回
転運動に変換するようにすればよい。 (d) 本実施形態では、ねじりコイルバネ64で間接
的に操作レバー63を取付脚2bから離れる方向に付勢
しているが、操作レバー63を直接付勢するようにして
もよい。 (e) 本発明に、ロータを特定の位相で逆転停止させ
る逆転停止機構を組み合わせてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る逆転防止装置では、釣り竿
と把手部とを握って把手部を取付脚に近づけるようにし
て操作機構を操作すると、ワンウェイクラッチが作動状
態と非作動状態との間でいずれかに切り換わる。把手部
を握るとワンウェイクラッチが作動状態になる場合には
ロータの逆転が禁止される。また、非作動状態になる場
合にはロータの逆転が許容される。また、把手部を離す
と付勢部材により把手が取付脚から離れる方向に戻り、
ロータの逆転が許可又は禁止される。この非作動状態か
ら作動状態の切り換えの際に、ローラ式のワンウェイク
ラッチは瞬時に切り換え可能であるので、釣り竿を握っ
た状態で握った手でタイミングよく即座に逆転禁止操作
を行える。
と把手部とを握って把手部を取付脚に近づけるようにし
て操作機構を操作すると、ワンウェイクラッチが作動状
態と非作動状態との間でいずれかに切り換わる。把手部
を握るとワンウェイクラッチが作動状態になる場合には
ロータの逆転が禁止される。また、非作動状態になる場
合にはロータの逆転が許容される。また、把手部を離す
と付勢部材により把手が取付脚から離れる方向に戻り、
ロータの逆転が許可又は禁止される。この非作動状態か
ら作動状態の切り換えの際に、ローラ式のワンウェイク
ラッチは瞬時に切り換え可能であるので、釣り竿を握っ
た状態で握った手でタイミングよく即座に逆転禁止操作
を行える。
【図1】本発明の一実施形態が採用されたスピニングリ
ールの断面側面図。
ールの断面側面図。
【図2】操作レバーの要部断面図。
【図3】逆転防止機構の断面構成図。
【図4】逆転防止機構の分解斜視図。
【図5】逆転防止機構のクラッチオフ時の正面図。
【図6】逆転防止機構のクラッチオン時の正面図。
【図7】別の実施形態の図2に相当する図。
【図8】さらに別の実施形態の図1に相当する図。
2 リール本体 3 ロータ 4 スプール 50 逆転防止機構 52 ワンウェイクラッチ 53 操作機構 55 外輪 56 内輪 57 ローラ 58 切換板 58a 本体部 58b 突出部 62 操作ロッド 63 操作レバー 63a 把手部 63b 支持部 63c 動作部 64 ねじりコイルばね
Claims (6)
- 【請求項1】釣り竿に装着される取付脚が形成されたリ
ール本体にロータが回転自在に装着されたスピニングリ
ールに設けられ、前記ロータの糸繰り出し方向への逆転
を防止するためのスピニングリールの逆転防止装置であ
って、 前記リール本体とロータとの間に装着され作動状態のと
き前記ロータの逆転を禁止するローラ式のワンウェイク
ラッチと、 前記取付脚近傍に設けられ前記取付脚に装着される釣り
竿とともに握持可能な把手部を有し、前記把手部を握っ
て操作することで前記ワンウェイクラッチを前記作動状
態と非作動状態とに切り換える操作機構と、 前記把手部を前記取付脚から離れる方向に付勢する付勢
部材と、を備えたスピニングリールの逆転防止装置。 - 【請求項2】前記操作機構は、前記把手部から離れる方
向に延びる動作部と、前記把手部と動作部との間に設け
られ前記リール本体に移動自在に支持された支持部と、
前記動作部に連動して移動し、前記ワンウェイクラッチ
を前記作動状態と非作動状態とに切り換える切換部とを
有し、前記把手部を前記取付脚に接近する方向に移動さ
せることにより前記動作部で前記切換部を移動させ前記
ワンウェイクラッチを作動状態にする、請求項1に記載
のスピニングリールの逆転防止装置。 - 【請求項3】前記操作機構は、前記把手部から離れる方
向に延びる動作部と、前記把手部と動作部との間に設け
られ前記リール本体に移動自在に支持された支持部と、
前記動作部に連動して移動し、前記ワンウェイクラッチ
を前記作動状態と非作動状態とに切り換える切換部とを
有し、前記把手部を前記取付脚に接近する方向に移動さ
せることにより前記動作部で前記切換部を移動させ前記
ワンウェイクラッチを非作動状態にする、請求項1に記
載のスピニングリールの逆転防止装置。 - 【請求項4】前記ワンウェイクラッチは、前記リール本
体側に装着された外輪と、前記外輪に対して相対回転可
能であり前記ロータ側に連結された内輪と、前記内輪と
外輪との間に配置され、前記両輪の間にくい込む作動位
置と前記両輪の間の非作動位置とをとり得る複数のころ
がり部材とを有し、 前記切換部は、円板状の本体部と前記本体部から軸方向
に突出し前記ころがり部材間に挿入された突出部とを有
し、前記複数のころがり部材を前記ロータの回転軸に沿
った方向から前記複数の突出部の間に挿入可能であり、 前記動作部は、前記切換部を円周方向に回転させて前記
複数のころがり部材を前記作動位置と非作動位置との間
で移動させる、請求項2又は3に記載のスピニングリー
ルの逆転防止装置。 - 【請求項5】前記操作機構の支持部は、前記把手部が前
記取付脚に接近する位置と離反する位置とにスライド自
在に前記リール本体に支持されている、請求項2から4
のいすれかに記載のスピニングリールの逆転防止装置。 - 【請求項6】前記操作機構の支持部は、前記把手部が前
記取付脚に接近する位置と離反する位置とに回動自在に
前記リール本体に支持されている、請求項2から4のい
ずれかに記載のスピニングリールの逆転防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303396A JPH09289850A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | スピニングリールの逆転防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303396A JPH09289850A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | スピニングリールの逆転防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289850A true JPH09289850A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14343355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10303396A Pending JPH09289850A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | スピニングリールの逆転防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09289850A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020048846A (ko) * | 2000-12-14 | 2002-06-24 | 추후제출 | 스피닝 릴을 위한 역회전방지 기구 |
DE102018209144A1 (de) | 2017-07-25 | 2019-01-31 | Shimano Inc. | Rollensperrkupplung für Angelrolle |
DE102018218793A1 (de) | 2017-11-16 | 2019-05-16 | Shimano Inc. | Rollenkupplung für Angelrolle |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP10303396A patent/JPH09289850A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020048846A (ko) * | 2000-12-14 | 2002-06-24 | 추후제출 | 스피닝 릴을 위한 역회전방지 기구 |
GB2565902B (en) * | 2017-07-25 | 2020-05-06 | Shimano Kk | Roller clutch for fishing reel |
DE102018209144A1 (de) | 2017-07-25 | 2019-01-31 | Shimano Inc. | Rollensperrkupplung für Angelrolle |
KR20190011661A (ko) | 2017-07-25 | 2019-02-07 | 가부시키가이샤 시마노 | 낚시용 릴의 롤러 클러치 |
JP2019024327A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | 株式会社シマノ | 釣り用リールのローラクラッチ |
GB2565902A (en) * | 2017-07-25 | 2019-02-27 | Shimano Kk | Roller clutch for fishing reel |
DE102018209144B4 (de) | 2017-07-25 | 2023-03-23 | Shimano Inc. | Rollensperrkupplung für Angelrolle |
TWI769260B (zh) * | 2017-07-25 | 2022-07-01 | 日商島野股份有限公司 | 釣具捲線器的滾軸式離合器 |
US10477847B2 (en) | 2017-07-25 | 2019-11-19 | Shimano Inc. | Roller clutch for fishing reel |
KR20190056285A (ko) | 2017-11-16 | 2019-05-24 | 가부시키가이샤 시마노 | 낚시용 릴의 롤러 클러치 |
US10561130B2 (en) | 2017-11-16 | 2020-02-18 | Shimano Inc. | Roller clutch for fishing reel |
JP2019088250A (ja) * | 2017-11-16 | 2019-06-13 | 株式会社シマノ | 釣り用リールのローラクラッチ |
TWI771487B (zh) * | 2017-11-16 | 2022-07-21 | 日商島野股份有限公司 | 釣具用捲線器的滾子離合器 |
DE102018218793A1 (de) | 2017-11-16 | 2019-05-16 | Shimano Inc. | Rollenkupplung für Angelrolle |
DE102018218793B4 (de) | 2017-11-16 | 2023-07-27 | Shimano Inc. | Rollenkupplung für Angelrolle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4804279B2 (ja) | スピニングリール | |
JP6517466B2 (ja) | 両軸受リール | |
US5221057A (en) | Spinning reel with one-way clutch mechanism | |
JP3556058B2 (ja) | スピニングリールのスプール軸往復動機構 | |
EP0573992B1 (en) | Reversal preventive device | |
JP3339532B2 (ja) | スピニングリールの逆転防止装置 | |
JP3840009B2 (ja) | スピニングリール | |
JPH09289850A (ja) | スピニングリールの逆転防止装置 | |
JP3380622B2 (ja) | スピニングリール | |
US4601437A (en) | Spinning reel | |
JP3494546B2 (ja) | ローラクラッチ | |
JP4476128B2 (ja) | スピニングリールのマスターギア | |
JP3438949B2 (ja) | スピニングリールの逆転防止装置 | |
US6003801A (en) | Double-bearing type fishing reel with low-resistance line feed | |
JPH0731342A (ja) | 魚釣用リールの逆転防止装置 | |
JP3981219B2 (ja) | スピニングリールのロータ駆動装置 | |
JP2001095442A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2014233260A (ja) | 両軸受リールのスプール制動装置 | |
JP3645878B2 (ja) | スピニングリール | |
JPH10113100A (ja) | スピニングリール | |
JP2004215531A (ja) | 両軸受リール | |
JP3593450B2 (ja) | 釣り用リールの回転体を支持する支持機構 | |
JP3524781B2 (ja) | 両軸受型リール | |
JPS5823734A (ja) | 回しリ−ル用後部取付けひきずり装置 | |
JPH0951745A (ja) | 魚釣用片軸受リール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040603 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |