JPH09289520A - 伝送制御方法及びそれを用いたネットワークシステム - Google Patents

伝送制御方法及びそれを用いたネットワークシステム

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JPH09289520A
JPH09289520A JP9032368A JP3236897A JPH09289520A JP H09289520 A JPH09289520 A JP H09289520A JP 9032368 A JP9032368 A JP 9032368A JP 3236897 A JP3236897 A JP 3236897A JP H09289520 A JPH09289520 A JP H09289520A
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signal
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Kazuhiko Hojo
和彦 北條
Mitsuru Yamamoto
満 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノード装置間での双方向伝送を実現し、自ノ
ード装置内の端末への通信及び上流・下流の隣接ノード
装置への通信を可能とする。 【構成】 第1のノード装置から第2のノード装置に出
力される第1のチャネルと、第2のノード装置から第1
のノード装置に出力される第2のチャネルを用いて伝送
を行う。第1のノード装置が、第2のチャネルでも出力
できる様にすることにより、折り返し伝送を可能とす
る。第1のノード装置は、第2のチャネルでの出力を、
第2のノード装置が第2のチャネルに出力していないと
きに行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のチャネルを
用いて信号の伝送を行うネットワークシステム及びそこ
における信号の伝送制御方法に関する。更に詳しくは、
複数のチャネルで信号を伝送し、該複数のチャネルに端
末装置などを接続するノード装置を有し、ノード装置間
では双方向の伝送を行う伝送制御方法及びネットワーク
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信端末で扱うビットレイトの高
速化に伴い、端末を接続するネットワークで扱うビット
レイトの高速化を目的として、複数のチャネルを用いて
信号の伝送を行う技術が検討されている。複数のチャネ
ルとしては例えば互いに異なる波長を用いた波長多重方
式などが知られている。これらの中の1つに伝送するデ
ータを送信端末と送信先(宛先)端末の途中に位置する
ノード装置において中継伝送するマルチホップ型のもの
がある。この方式については、Biswanath Mukherjee
(ビスワナス ムクヘルジー)によって、“WDM-Based
Local Lightwave Networks Part II :Multihop System
s" IEEE Network July(1992)p.20〜32に解説されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】マルチホップ型の
構成において、双方向の伝送を行うことができると、伝
送遅延を低減でき好適である。本発明は、双方向伝送を
行うための新規な構成に関わるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】まず本発明の説明に先立
ち、本発明を理解する上で役立つ参考例を以下に示す。
以下に示す参考例は、本出願人が、本願の出願に先立っ
て1994年12月28日に出願した特願平06−32
7496号、及び該出願に基づいて1995年12月1
4日に国内優先出願を行った特願平07−325632
号に記載の技術に基づいている。
【0005】図14にネットワークシステムに接続され
たノード装置内部の概念図を示し、複数のノード装置が
リング状に接続された波長多重伝送路に接続されてお
り、波長多重伝送路から伝送されてきた所定の波長の光
信号を検出し、自ノード装置に接続された端末へのパケ
ットであればそのパケットを端末に伝送し、その他のパ
ケットと端末からのパケットを各波長で送信する波長循
環型の可変波長送信手段で次段のノード装置へ向けて送
信する。図14に示すノード装置において、符号149
は当該ノード装置の制御部であり、その内部には、バッ
ファ制御部164と波長制御部165を有している。符
号164はバッファ制御部であり、バッファ141〜1
48に記憶されたパケットの送信先のサブ伝送路が、隣
接ノード装置に接続されている場合、そのパケットを送
信する可変波長送信部の送信波長が、隣接ノード装置に
おいて送信先のサブ伝送路が接続された分離挿入部にパ
ケットを出力する固定波長受信部の受信する波長と一致
するまで、バッファに記憶されたそのパケットの読みだ
しを行なわない様にバッファの読み出し制御を行う。波
長制御部165は、後述する所定の送信波長制御テーブ
ルの所定のパターンに従って可変波長送信手段の送信波
長を制御する。符号1401は、光波長多重伝送路であ
るところの光ファイバであり、上流に隣接するノード装
置の合流器と自ノード装置の分岐器との間の伝送路とし
て機能する。符号1402は分岐器であり、光ファイバ
1401を伝送してきた光信号を分岐し、8個の固定波
長受信部に出力する。
【0006】また、符号117から120は、固定波長
フィルタとフォトダイオードを用いた、固定波長受信手
段であるところの固定波長受信部I、固定波長受信部II
I、固定波長受信部V、固定波長受信部VIIである。符号
121から124は、同様に固定波長フィルタとフォト
ダイオードを用いた、固定波長受信手段であるところの
固定波長受信部II、固定波長受信部IV、固定波長受信部
VI、固定波長受信部VIIIである。各固定波長受信部Iか
ら固定波長受信部VIIIは、それぞれ複数の光波長を多重
した光多重波を受けて固定波長フィルタで選択し、それ
ぞれ波長λ1からλ8に対応した一つの波長の光信号で
伝送されるパケットのみを受信する。また、このフォト
ダイオードがそれ自体で特定波長のみを感受する特性を
有する場合には、固定波長フィルタは不要である。符号
133から136は、分離挿入手段であるところの分離
挿入部I、分離挿入部III、分離挿入部V、分離挿入部VI
Iであり、固定波長受信部117〜120から出力され
るパケット流の中から、サブ伝送路に伝送させるパケッ
トとバッファ145〜148に出力させるパケットに分
離すると共に、サブ伝送路から伝送されてくるパケット
を、固定波長受信部117〜120からバッファ145
〜148に出力されるパケット流に挿入する機能を有し
ている。符号137から140も同様に、分離挿入手段
であるところの分離挿入部II、分離挿入部IV、分離挿入
部VI、分離挿入部VIIIである。
【0007】また、符号141から144は、バッファ
手段であるところのバッファII、バッファIV、バッファ
VI、バッファVIIIであり、分離挿入部137〜140か
ら出力されるパケットを可変波長送信部の各送信波長に
対応した記憶領域に一時記憶する機能を有している。符
号145から148も同様に、バッファ手段であるとこ
ろのバッファI、バッファIII、バッファV、バッファVI
Iである。符号125から128は、チューナブルレー
ザダイオード(TLD)を用いた可変波長送信手段であ
るところの可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変
波長送信部VI、可変波長送信部VIIIあり、バッファ部か
ら出力されるパケットを、波長制御部151の制御によ
って、波長λ1から波長λ8の内の、所定の波長の光信
号に変換して合流器1403を介して光波長多重伝送路
であるところの光ファイバ1404に送出する。符号1
29から132も同様に、チューナブルレーザダイオー
ド(TLD)を用いた可変波長送信手段であるところの
可変波長送信部I、可変波長送信部III、可変波長送信
部V、可変波長送信部VIIである。
【0008】この参考例では、固定波長受信部I117
と分離挿入部I133、バッファI145及び可変波長
送信部I129は組をなしており、固定波長受信部I1
17で受信されたパケットは、この組の内部で処理さ
れ、他の組で処理される事はない。同様に、固定波長受
信部II121と分離挿入部II137、バッファII141
及び可変波長送信部II125も組をなしており、他の固
定波長受信部と分離挿入部、バッファ及び可変波長送信
部も同様である。符号1403は合流器であり、8個の
可変波長送信部から送出される波長λ1から波長λ8の
光信号を合流し、光ファイバ1404に出射する。符号
1404は光波長多重伝送路であるところの光ファイバ
であり、自ノード装置の合流器と下流に隣接するノード
装置の分岐器との間の伝送路として機能する。
【0009】また、符号1405から1412は、サブ
伝送路Iからサブ伝送路VIIIであり、分離挿入部と端末
との間のパケットの伝送路としての機能を果たす。符号
1413から1420は、それぞれサブ伝送路Iからサ
ブ伝送路VIIIに接続された端末Iから端末VIIIであり、
分離挿入部133〜140から出力されるパケットを受
信すると共に、他方、他の端末へ送信するパケットを作
成し、サブ伝送路を介して、分離挿入部133〜140
に送信する。
【0010】図3は、図14に示したノード装置を用い
たネットワークシステムの構成例であり、5つのノード
装置を光ファイバによって接続した例を示している。符
号301から305は、図14に示したノード装置であ
り、それぞれ8個のサブ伝送路を介して8個の端末1〜
40が接続されている。符号306から符号310は、
光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。
【0011】図4は、このノード装置内に用いられるバ
ッファI〜バッファVIIIの内部構成図である。バッファ
I〜バッファVIIIの内部構成は全て同一の構成である。
図4において、符号401はデコーダであり、入力され
るパケットはヘッダ部と伝送データ部とから成り、その
パケットごとにそのヘッダ部内のアドレス部を読み取
り、更にパケットの送信先が隣接ノードに接続されたサ
ブ伝送路であるか否かを判断し、下流の隣接ノードに接
続されたサブ伝送路でない場合は、デマルチプレクサ4
04の出力先をFIFO406に設定する様にデマルチ
プレクサ404に指示する。一方パケットの送信先が隣
接ノードに接続されたサブ伝送路である場合において
は、デコーダ401は、デマルチプレクサ404の出力
先をデュアルポートメモリ405に設定する様にデマル
チプレクサ404に指示すると共に、そのパケットの書
き込み先である記憶領域の書き込み開始アドレスを書き
込みアドレスカウンタ402に指示する。
【0012】また、符号402は書き込みアドレスカウ
ンタであり、デコーダ401から出力される書き込み開
始アドレス値から順次パケットを書き込むべき記憶領域
の識別信号をデュアルポートメモリ405に出力する。
パケットを記憶させるべきデュアルポートメモリ405
内の記憶領域は、パケットの送信先である端末が接続さ
れるチャネル(波長)によって決まる。
【0013】例えば、パケットの送信先が下流の隣接す
るノード装置に接続する端末II1414であるならば、
端末II1414がノード装置内の分離挿入部II137に
接続されているので、端末II1414にパケットが到達
するためには、そのパケットが波長λ2の光信号として
ノード装置内の分離挿入部II137に接続した固定波長
受信部II121に入力する必要があり、パケットが波長
λ2の光信号に変換されるためには、デュアルポートメ
モリ405内の波長λ2に対応する、すなわちこのバッ
ファからλ2で出力できるときに読み出されるパケット
を記憶する領域である記憶領域IIに記憶される必要があ
る。
【0014】符号403は、読みだしアドレスカウンタ
であり、バッファ制御テーブルから出力される、オフセ
ット値を読みだし開始アドレスとして、順次、パケット
を読み出すべきアドレス信号をデュアルポートメモリ4
05に出力する。符号404は、デマルチプレクサであ
り、入力されたパケットをデコーダ401の指示に応じ
て、デュアルポートメモリ405又は、FIFO406
に出力する。符号405は、パケットデータの書き込み
と、読みだしを独立に行なう為のデュアルポートメモリ
である。デュアルポートメモリ405の記憶領域は、図
5のメモリマップに示す様に、変調可能な可変波長毎に
記憶領域が確保されている。
【0015】例えば、記憶領域IVに記憶されたパケット
は、可変波長送信部の送信波長が波長λ4に設定された
時にのみ読み出されて、可変波長送信部により波長λ4
の光信号として送出される。各記憶領域に記憶されたパ
ケットは、各記憶領域に対応した波長の光信号に変換さ
れてノード装置から出力される。記憶領域I〜記憶領域
VIIIの先頭アドレスは、それぞれA1,A2,A3,A
4,A5,A6,A7及びA8である。
【0016】符号406は、FIFO(First In First
Out)であり、入力されたパケットを一時記憶して入力
された順番にセレクタに出力する。符号407はセレク
タであり、読み出し制御部609からの指示により、デ
ュアルポートメモリ405又はFIFO406のいずれ
か一方の出力端を可変波長送信部に接続する。
【0017】図6は、バッファ制御部164の構成図で
ある。図6において、符号601から608は、それぞ
れバッファ制御テーブルIからバッファ制御テーブルVI
IIである。バッファ制御テーブルIからバッファ制御テ
ーブルVIIIは、波長制御部165内のROMカウンタ7
02から出力されるアドレス値によって順次読み出さ
れ、読み出された所定のオフセット値をバッファIから
バッファVIIIの読み出しアドレスカウンタ403に出力
する。これらのテーブルは、リードオンリーメモリ(R
OM)によって構成されている。バッファ制御テーブル
Iからバッファ制御テーブルVIIIの内容は後述する。符
号609は読み出し制御部であり、波長制御部から出力
されるクロック信号をカウントすることによって、デュ
アルポートメモリ405か、またはFIFO406のど
ちらか一方のパケットを読み出すための読み出し制御信
号をバッファIからバッファVIII内のセレクタ407に
出力する。
【0018】図7は、波長制御部165の内部構成図で
ある。図7において、符号703から710は、それぞ
れ波長制御テーブルIから波長制御テーブルVIIIであ
る。波長制御テーブルIから波長制御テーブルVIIIは、
ROMカウンタ702から出力されるアドレス値によっ
て順次読み出され、所定の波長制御信号を可変波長送信
部の駆動部に出力する。これらのテーブルは、リードオ
ンリーメモリ(ROM)によって構成されている。波長
制御テーブルIから波長制御テーブルVIIIの内容は後述
する。符号701は、クロック発生器であり、所定のク
ロック信号を発生し、バッファ制御部164に送ると共
に、このクロック信号を分周し、ROMカウンタに出力
する。
【0019】前述した波長制御テーブルIから波長制御
テーブルVIIIの内容は、可変波長送信部が送信する光信
号の波長の遷移を示すものであり、例えば、表1に示す
如く設定される。
【0020】
【表1】 又、前述したバッファ制御テーブルIからバッファ制御
テーブルVIIIのオフセット値は表2に示す如く設定され
ている。
【0021】
【表2】 これら16個のテーブルは、ROMカウンタ702によ
って同期して読み出される。これにより各チューナブル
レーザダイオード(TLD)の送信波長は、λ1からλ
3、λ5、λ7、λ8、λ6、λ4、λ2、λ1の順に
遷移して循環し、また各チューナブルレーザダイオード
(TLD)に接続されたバッファのデュアルポートメモ
リ内の記憶領域を読み出す為のオフセット値は、A1,
A3,A5,A7,A8,A6,A4,A2,A1の順
に循環し、可変波長送信部の可変波長の遷移に同期して
いる。従って、波長制御テーブルとバッファ制御テーブ
ルに従うことによって、遷移して循環する可変波長送信
部の送信波長に対応した記憶領域内のパケットが、その
時々の可変波長送信部の送信波長の光信号に変換されて
出力される。また、各チューナブルレーザダイオード
(TLD)の送信波長は複数のチューナブルレーザダイ
オード(TLD)が、同一の波長での送信を行なわない
様に、送信波長の循環遷移の位相がずれている。この様
に設定された波長制御テーブルIから波長制御テーブル
VIIIによって可変波長送信部の送信波長が制御されてい
る。
【0022】[本例の動作説明]以下、図3、図4、図
5、図6、図7、図14、表1、表2を参照しながら、
このネットワークシステムの伝送制御方法について説明
する。
【0023】[本例の伝送対象]伝送制御方法を説明す
るに当たり、送信元がノード装置I301のサブ伝送路
I1405に接続された端末I1413であり、宛て先
がノード装置II302のサブ伝送路II1406に接続さ
れた端末II1414である場合のパケットの伝送を例に
説明する。以下の説明では1つのパケットAの伝送動作
を説明する。又、異なる端末装置の同じ構成要素に対し
ては、便宜上図4、図5、図6、図7に示された同一の
符号を用いることとする。
【0024】[送信元のノード装置の動作]先ずはじめ
に、ノード装置I301に接続された端末I1413の
通信動作について説明する。送信元であるノード装置I
301のサブ伝送路I1405に接続された端末I14
13は、送信先であるノード装置II302のサブ伝送路
II1406に接続された端末II1414のアドレスを送
信データに付加し、サブ伝送路I1405を介してノー
ド装置I301の分離挿入部I133にパケットAを出
力する。
【0025】ノード装置I301の分離挿入部I133
は、固定波長受信部I117で受信されるパケット流の
切れ目を見いだし、その切れ目にサブ伝送路I1405
を介して入力されたパケットAを挿入して、バッファI
145に出力する。バッファI145内のデコーダ40
1は、入力されたパケットAのアドレス部を読み取る。
このパケットAの送信先は隣接するノード装置II302
に接続された端末II1414であるため、デコーダ40
1はデマルチプレクサ404の出力先をデュアルポート
メモリ405に接続し、且つ書き込みアドレスカウンタ
402にパケットAの所定の書き込み開始アドレス値A
2を出力する。これにより書き込みアドレスカウンタ4
02は、パケットAの書き込み開始アドレス値から順次
パケットを書き込むべき記憶領域の識別信号をデュアル
ポートメモリ405に出力する。
【0026】ここで、パケットAがデュアルポートメモ
リ405内の記憶領域IIに記憶されたのは、パケットA
がノード装置II302に接続された端末II1414に送
信されたパケットであり、端末II1414はノード装置
II302内の分離挿入部II137に接続されているの
で、端末II1414にパケットが到達するためには、そ
のパケットが波長λ2の光信号に変換されてノード装置
II302内の分離挿入部II137に接続した固定波長受
信部II121に入力しなければならないからである。デ
ュアルポートメモリ405内の記憶領域IIに記憶された
パケットは、可変波長送信部の送信波長が波長λ2に制
御された時にのみ読み出されるので、パケットAは、可
変波長送信部の発振波長が波長λ2の時に、波長λ2の
光信号に変換されてノード装置II302に出力されるこ
とになる。
【0027】但し、各バッファ内のデコーダ401で読
み出した受信パケットの送信先のアドレスが、隣接する
ノード装置に接続された端末のアドレスでない時には、
デコーダ401はデマルチプレクサ404の出力先をF
IFO406に接続し,その受信パケットはFIFO4
06に記憶される。
【0028】ノード装置I301内の波長制御部165
のROMカウンタ702は、クロック701のクロック
信号から読み出しアドレス値を波長制御テーブルIから
VIIIとバッファ制御テーブルIからVIIIに同時に出力す
る。このアドレス値によって各波長制御テーブルと各バ
ッファ制御テーブルの内容が、それぞれ可変波長送信部
とバッファに出力される。今仮に、ROM カウンタ7
02から読み出しアドレス値6が各波長制御テーブルと
各バッファ制御テーブルに出力されたとする。このとき
読み出される内容は、前述した表1で示されている様
に、波長制御テーブルIからは、波長λ4に対応した制
御信号であり、以下波長制御テーブルII、波長制御テー
ブルIII、波長制御テーブルIV、波長制御テーブルV、波
長制御テーブルVI、波長制御テーブルVII、及び波長制
御テーブルVIIIは、それぞれ波長λ2、波長λ1、波長
λ3、波長λ5、波長λ7、波長λ8及び波長λ6に対
応した制御信号を出力する。これら制御信号は、それぞ
れ各波長制御テーブルと接続する可変波長送信部に入力
される。各可変波長送信部は、その制御信号により所定
の波長の光信号を送出する。
【0029】また、波長制御部165のROMカウンタ
702から出力される読み出しアドレス値6は、バッフ
ァ制御部164のバッファ制御テーブルI〜バッファ制
御テーブルVIIIにも出力される。このアドレス値によっ
てバッファ制御テーブルIからVIIIの内容が読み出され
る。このとき読み出される内容は、前述表1で示されて
いるように、バッファ制御テーブルIからは、記憶領域
IVに対応したオフセット値A4であり、以下バッファ制
御テーブルII、バッファ制御テーブルIII、バッファ制
御テーブルIV、バッファ制御テーブルV、バッファ制御
テーブルVI、バッファ制御テーブルVII、及びバッファ
制御テーブルVIIIは、それぞれ記憶領域II、記憶領域
I、記憶領域III、記憶領域V、記憶領域VII、記憶領域V
III、及び記憶領域VIに対応したオフセット値A2,オ
フセット値A1,オフセット値A3,オフセット値A
5,オフセット値A7,オフセット値A8、及びオフセ
ット値A6である。これらオフセット値は、それぞれバ
ッファIからバッファVIIIの読み出しアドレスカウンタ
403に出力される。
【0030】又、バッファ制御部164の読み出し制御
部609は、波長制御部から出力されるクロック信号を
元に、デュアルポートメモリ読みだし時間Td内にデュ
アルポートメモリの読み出し許可、FIFOの読みだし
禁止の制御信号をセレクタ407に出力し、その後、所
定のFIFO読みだし時間Tf内にFIFOの読み出し
許可、デュアルポートメモリの読みだし禁止の制御信号
をセレクタ407に交互に出力する。これにより、セレ
クタ407の入力端はFIFO406またはデュアルポ
ートメモリ405のどちらか一方と接続される。但し、
読み出し制御部609は、クロック信号をカウントする
ことにより、デュアルポートメモリ読みだし時間Tdと
FIFO読みだし時間Tfの合計時間が、可変波長送信
部でのある波長の光信号を出し続ける時間と一致するよ
うに、各読み出し許可制御信号の出力時間を制御してい
る。
【0031】デュアルポートメモリ読みだし時間Tdに
おける、バッファI145内の読み出しアドレスカウン
タ403は、バッファ制御テーブルI601から出力さ
れたオフセット値A4をロードし、順次カウンタをイン
クリメントする事によって記憶領域IVにかき込まれてい
るパケットを読み出す為のアドレスを発生し、デュアル
ポートメモリ405に出力する。この読みだしアドレス
によってデュアルポートメモリ405の出力ポートから
パケットが読み出され、可変波長送信部I129に出力
される。パケットAは、バッファI145内の記憶領域
IVに記憶されていないので、可変波長送信部I129に
パケットAは出力されない。
【0032】FIFO読みだし時間Tfにおいては、バ
ッファ制御部164内の読み出し制御部609が、FI
FOの読み出し許可、デュアルポートメモリの読みだし
禁止の制御信号をセレクタ407に出力し、セレクタ4
07は、FIFO406内に記憶されたパケットを可変
波長送信部I129に出力する。
【0033】次にまた波長制御部165のROMカウン
タ702は、クロック701のクロック信号をカウント
し、読み出しアドレス値7を波長制御テーブルIからVI
Iとバッファ制御テーブルIからVIIに同時に出力する。
このとき波長制御テーブルI703から読み出される内
容は、前述した表1で示されている波長λ2に対応した
制御信号である。この波長λ2に対応した制御信号は、
波長制御テーブルI703と接続する可変波長送信部I
129に入力される。可変波長送信部I129は、その
制御信号により波長λ2の光信号を送出する。
【0034】また、波長制御部165のROMカウンタ
702から出力される読み出しアドレス値7は、バッフ
ァ制御部164のバッファ制御テーブルI〜バッファ制
御テーブルVIIIにも出力され、バッファ制御テーブルI
からVIIIの内容が読み出される。このときバッファ制御
テーブルIから読み出される内容は、前述表2で示され
ている記憶領域IIに対応したオフセット値A2である。
【0035】各テーブルへの読み出しアドレス値の出力
と同期して、バッファ制御部164の読み出し制御部6
09は、波長制御部から出力されるクロック信号を元
に、デュアルポートメモリの読み出し許可、FIFOの
読みだし禁止の制御信号をセレクタ407に出力する。
デュアルポートメモリ読みだし時間Tdにおける、バッ
ファI145内の読み出しアドレスカウンタ403は、
バッファ制御テーブルI601から出力されたオフセッ
ト値A2をロードし、順次カウンタをインクリメントす
る事によって記憶領域IIに書き込まれているパケットA
を読み出す為のアドレスを発生し、デュアルポートメモ
リ405に出力する。この読みだしアドレスによってデ
ュアルポートメモリ405の出力ポートからパケットA
が読み出され、可変波長送信部I129に出力される。
パケットAは、可変波長送信部I129により波長λ2
の光信号に変換されて、合流器1403に出力される。
【0036】また、各可変波長送信部IIから可変波長送
信部VIIIはバッファIIからバッファVIIIより出力された
パケットを波長制御部165からの波長制御信号を元に
所定の波長の光信号に変換して合流器1403に出射す
る。この時出射される光信号の波長は、前述の通り、可
変波長送信部II125が 波長λ1、可変波長送信部II
I130が波長λ3、可変波長送信部IV126が波長λ
5、可変波長送信部V131が波長λ7、可変波長送信
部VI127が波長λ8、可変波長送信部VII132が波
長λ6、可変波長送信部VIII128が波長λ4である。
この様に8個の可変波長送信部から出射される光信号の
波長は、波長制御部151の制御により異なっている
為、合流器1403においてお互いに影響されることな
く混合され、全ての波長の光が、光ファイバ1404に
入射し、下流に隣接するノード装置II302に伝送され
る。
【0037】[送信宛先のノード装置の動作]次にノー
ド装置II302の通信動作を説明する。波長λ2の光信
号に変換され、光ファイバ1404を伝送してきたパケ
ットAは、ノード装置II302内の固定波長受信部II1
21でのみ受信される。受信されたパケットAは、分離
挿入部II137によりバッファII141に送られるパケ
ットと分離されて、送信先である端末II1414に送信
される。
【0038】しかしながら上述の参考例においては、以
下に示す様な問題点があった。
【0039】上述した参考例のネットワークシステム及
び伝送制御方法では、例えば、送信元の端末と、送信先
の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に接続さ
れている場合、可変波長送信部から出力されたパケット
は、リング状に配置された自ノード以外の全てのノード
装置において中継伝送され、送信先の端末が接続された
分離挿入部にパケットを出力する固定波長受信部で受信
され、分離挿入部からサブ伝送路に出力されて、送信先
である端末で受信される。この様に、送信元の端末と、
送信先の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に
接続されている場合、送信されたパケットがネットワー
ク上を1周して、送信先である端末に到達することにな
る。
【0040】本発明においては、上述の参考例をふま
え、双方向の信号の伝送を可能にすることを特徴とす
る。本発明においては、第1のノード装置から第2のノ
ード装置に信号を伝送し、第2のノード装置から第3の
ノード装置に信号を伝送し、というように順次所定の方
向で信号を伝送するだけではなく、例えば第2のノード
装置から第1のノード装置に信号を伝送するように、逆
方向の信号の伝送をも可能にするものである。
【0041】本発明の伝送制御方法は以下のように構成
される。
【0042】複数のノード装置を有しており、該ノード
装置間で双方向に信号の伝送を行うネットワークシステ
ムにおける伝送制御方法であって、前記複数のノード装
置の内の1つのノード装置である第1のノード装置にお
いて、出力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号
を、隣接する第2のノード装置に向かい該第2のノード
装置で受信される第1のチャネルか、もしくは該第2の
ノード装置が前記第1のノード装置に信号を出力するの
に用いる第2のチャネルのいずれかを選択して、前記第
2のノード装置が前記第2のチャネルに信号を出力して
いないときに、該信号を出力していない第2のチャネル
に信号を出力できるように制御して出力することを特徴
とする。
【0043】この伝送制御方法においては、第1のノー
ド装置において第1の方向に第1のチャネルで出力され
第2のノード装置に到達する信号と、第2のノード装置
から第2の方向に出力され、第1のノード装置に入力さ
れる信号を扱うことができる。さらに、第1のノード装
置においては、第2のノード装置から入力される信号と
衝突を起こすことなく、第2のチャネルに信号を出力す
ることができるため、自ノード装置に接続されたサブ伝
送路に信号を出力するときにも、ネットワーク上の全ノ
ード装置を経由することなく、信号を到達させることが
できる。また第2のチャネルで出力することにより伝送
方向を折り返すこともできる。
【0044】ここでいうチャネルとしては様々な形態を
採用し得る。例えば異なるチャネルを区別するために、
異なる波長の光を用いた形態や、異なる伝送経路を用い
る形態である。特にここでは、各チャネルは、同じデバ
イスに入力されるか否かで同じチャネルか否かが区別さ
れる、と考えることにより、理解しやすくなる。例えば
異なる送信部から同じ受信部に入力されるチャネルを同
じチャネルであると考え、これらに同時に信号を出力し
ないようにすることによって信号の衝突を回避すること
ができる。
【0045】前記信号の出力は、前記出力する信号を一
時記憶している記憶部が接続されるチャネルを変更し、
出力すべきチャネルに接続されたときに前記記憶部から
前記信号を読み出すことによって行うと好適である。特
にその際、前記記憶部が接続されるチャネルの変更を、
所定のパターンに従って行うようにすると、信号の宛先
に基づいて出力すべきチャネルを決定し、それにしたが
って接続されるチャネルを変更する必要がなくなるの
で、信号出力の際の負荷が大幅に減少する。
【0046】前記所定のパターンとしては、様々なパタ
ーンを採用し得る。例えば、前記第1のチャネルと前記
第2のチャネルとを均等に選択するように設定された所
定のパターンや、前記第1のチャネルと前記第2のチャ
ネルいずれか一方をより長く選択するように設定された
所定のパターンなどである。特に、折り返しの必要が少
ないネットワークシステムにおいては、前記第1のチャ
ネルを前記第2のチャネルより長く選択するように設定
すればよい。
【0047】一方前記第2のノード装置においては、以
下のようにすればよい。
【0048】前記第2のノード装置においては、出力す
る信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前記第
2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力する
信号の出力は、前記第1のノード装置が前記所定のパタ
ーンに従って前記第1のチャネルを選択してる間に行
う。
【0049】この時、前記第2のノード装置において
も、出力する信号を一時記憶している記憶部が接続され
るチャネルを所定のパターンに従って変更し、出力すべ
きチャネルに接続されたときに前記記憶部から前記信号
を読み出すことによって行い、前記第1のノード装置が
用いる前記所定のパターンと、前記第2のノード装置が
用いる前記所定のパターンは同じ長さであり、それらの
所定のパターンは同時には互いに異なるチャネルを選択
するように設定されているようにすると、第1のノード
装置同様に制御の負荷を低減することができる。この
時、第1のノード装置と第2のノード装置において、チ
ャネル変更のタイミングを調整し、前記第1のノード装
置における前記所定のパターンと前記第2のノード装置
における前記所定のパターンを同じタイミングで用いる
ようにすると好適である。
【0050】また、前記所定のパターンの決めかたの一
例を以下に示す。
【0051】前記第1のチャネルと前記第2のチャネル
は同数あり、前記第1のノード装置における前記所定の
パターンは、前記第1のチャネルを選択する第1チャネ
ル選択パターンをn1(n1は整数)回選択した後、前
記第2のチャネルを選択する第2チャネル選択パターン
をn2(n2は整数)回選択するパターンとする。
【0052】更にこの時、第2のノード装置は以下のよ
うに動作することによって信号の衝突を回避することが
できる。
【0053】前記第2のノード装置においては、出力す
る信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前記第
2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力する
信号の出力は、前記第1のノード装置が前記パターンに
従って前記第1のチャネルを選択している間に行う。
【0054】さらにまた以下のように第2のノード装置
において用いる所定のパターンを決めることができる。
【0055】前記第2のノード装置は前記第2のノード
装置において一時記憶された信号を、前記第2のチャネ
ルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1のノ
ード装置が前記第2のノード装置に信号を出力するのに
用いる前記第1のチャネルに出力するかを選択して出力
するものであり、該選択したチャネルでの信号の出力
は、前記第2のノード装置において、前記出力する信号
を一時記憶している記憶部が接続されるチャネルを所定
のパターンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続
されたときに前記記憶部から前記信号を読み出すことに
よって行うものであり、この第2のノード装置における
前記パターンは、前記第2のチャネルを選択する第2チ
ャネル選択パターンをn1回選択した後、前記第1のチ
ャネルを選択する第1チャネル選択パターンをn2回選
択するパターンであり、前記第1のノード装置と前記第
2のノード装置において、前記第1のノード装置におけ
る前記所定のパターンと前記第2のノード装置における
前記所定のパターンは同じタイミングで用いられる。
【0056】更に所定のパターンの決めかたの別の方法
として以下のような方法を取り得る。前記第1のチャネ
ルはN1個あり、前記第2のチャネルはN2個あり、N
1とN2の2つの公倍数のうち大きい方をCM1とし、
小さい方をCM2とし、CM1をN1で割った値をn1
とし、CM1をN2で割った値をn2とし、CM2をN
1で割った値をnn1とし、CM2をN2で割った値を
nn2とした時、前記第1のノード装置における前記所
定のパターンは、前記第1のチャネルを選択する第1チ
ャネル選択パターンをn1回選択した後、前記第2のチ
ャネルを選択する第2チャネル選択パターンをnn2個
並べた中からN2・CM2/N1個のチャネルを選択し
て決められるパターンとする。
【0057】この時、第2のノード装置において、以下
のようにすれば信号の衝突を容易に回避できる点は上記
と同様である。
【0058】前記第2のノード装置においては、出力す
る信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前記第
2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力する
信号の出力は、前記第1のノード装置が前記パターンに
従って前記第1のチャネルを選択している間に行う。
【0059】またこの時も以下のようにすることにより
第2のノード装置において用いる所定のパターンを設定
することができる。
【0060】前記第2のノード装置は前記第2のノード
装置において一時記憶させる信号を、前記第2のチャネ
ルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1のノ
ード装置が前記第2のノード装置に信号を出利するのに
用いる前記第1のチャネルに出力するかを選択して出力
するものであり、該選択したチャネルでの信号の出力
は、前記第2のノード装置において前記出力する信号を
一時記憶している記憶部が接続されるチャネルをパター
ンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続されたと
きに前記記憶部から前記信号を読み出すことによって行
うものであり、この第2のノード装置における前記パタ
ーンは、前記第2のチャネルを選択する第2チャネル選
択パターンをn2回選択した後、前記第1のチャネルを
選択する第1チャネル選択パターンをnn1回選択する
パターンであり、前記第1のノード装置と前記第2のノ
ード装置において、前記第1のノード装置における前記
パターンと前記第2のノード装置における前記パターン
は同じタイミングで用いられる。
【0061】また、所定のパターンを設定する際に、前
記所定のパターンは、前記所定のパターン内での前記第
1のチャネルを選択する時間と前記第2チャネルを選択
する時間の比率が、前記第1のチャネルに出力すべき信
号を出力するのに要する時間と前記第2のチャネルに出
力すべき信号を出力するのに要する時間の比率と概略同
じになるように設定することもできる。
【0062】また前記所定のパターンは状況に応じて変
更されるようにするとネットワークシステムのトラフィ
ックに応じた所定のパターン設定が可能である。
【0063】つぎに、所定のパターン変更の一例として
は、以下のようなものがある。
【0064】前記所定のパターンは、前記所定のパター
ン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記第2
チャネルを選択する時間の比率が、前記第1のチャネル
に出力すべき信号を出力するのに要する時間と前記第2
のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時間
の比率に近づくように変更する。本発明において用いる
信号の例としてはそれぞれがアドレス情報を有するパケ
ット信号が挙げられる。パケット信号としては、ATM
通信におけるセルのように固定長のものがある一方、長
さが定められていない可変長のものがある。例えば固定
長の信号を扱うのであれば、第1のチャネルで出力すべ
き信号の数と、第2のチャネルで出力すべき信号の数を
モニタして、その数の比率を求めると、前記第1のチャ
ネルに出力すべき信号を、出力するのに要する時間と前
記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要す
る時間の比率がわかるので、それに近づくように所定の
パターンを代えればよい。信号のモニタは、自ノード装
置で行っても他のノード装置で行ってもよい。
【0065】そのような所定のパターンの変更は、該所
定のパターンを、前記第1のチャネルを選択する第1チ
ャネル選択パターンと前記第2のチャネルを選択する第
2チャネル選択パターンとから構成し、前記所定のパタ
ーンの変更を、前記パターンを構成する前記第1チャネ
ル選択パターンの数と前記第2チャネル選択パターンの
数を変更することによって行うとよい。というのは変更
のたびに全てのパターンを最初から作り直すことなく、
所定のパターンをサブパターンの組み合わせにより変更
できるからである。
【0066】また前記第1のノード装置において、複数
のチャネルで他のノード装置から信号が入力され、前記
記憶部は、入力されたチャネル毎に該信号を分けて記憶
し、それぞれ異なる出力部から該信号を出力するように
すると、第1のノード装置において、他のノード装置か
ら伝送されてくる信号のチャネルの乗り換えを行うこと
ができる。記憶部の具体例の構成としては、各入力チャ
ネルに対応するバッファをそれぞれ設けた構成を取りう
る。各バッファからの出力が、それぞれ別個の出力部か
らの出力とみなせばよい。
【0067】具体的な構成としては、前記第1のノード
装置は、前記出力部それぞれに対応する可変チャネル送
信部を有しており、前記記憶部が接続されるチャネルの
変更は、前記各可変チャネル送信部の送信チャネルを変
更することによって行う構成や、前記第1のノード装置
は、前記出力部それぞれに対応する入力端を前記各チャ
ネルに対応する出力端とを有する接続変更部を有してお
り、前記記憶部が接続されるチャネルの変更は、前記接
続変更部における入力端と出力端の接続関係を変更する
ことによって行う構成を取り得る。
【0068】また、上記の如き制御に加えて以下の制御
を行うことにより、第1のノード装置に隣接するもう1
つのノード装置である第3のノード装置との通信も可能
となる。
【0069】前記第1のノード装置における信号の記憶
は、前記第1のチャネルで隣接する第2のノード装置に
出力するか、前記第2のノード装置が前記第1のノード
装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネルに
出力するかを選択して出力する信号と、第3のチャネル
で隣接する第3のノード装置に出力するか、前記第3の
ノード装置が前記第1のノード装置に信号を出力するの
に用いる第4のチャネルに出力するかを選択して、出力
する信号とに分けて行うものであり、前記第1のノード
装置は、前記第3のチャネルで出力するか前記第4のチ
ャネルに出力するかを選択して、出力する信号の内の前
記第4のチャネルに出力する信号を、前記第3のノード
装置が前記第4のチャネルに信号を出力していないとき
に、該信号を出力していない第4のチャネルに出力でき
るように制御される。
【0070】この様な制御を行うにあたって、これまで
述べてきた第1のノード装置と第2のノード装置の制御
は、第1のノード装置と第3のノード装置の制御にも適
用できる。ここで、下記の実施形態の項で示すように、
リング型のネットワーク構成を採用するときには、第1
および第4のチャネルが第1の方向に伝送されるチャネ
ルとして機能し、第2および第3のチャネルが第1の方
向とは逆の方向に伝送されるチャネルとして機能する。
【0071】本発明においては、前記第1のノード装置
は、前記第1の記憶部に一時記憶した信号の内、自ノー
ド装置に接続されるサブ伝送路に出力すべき信号は前記
第2のチャネルに出力し、前記第2の記憶部に一時記憶
した信号の内、自ノード装置に接続されるサブ伝送路に
出力すべき信号は前記第4のチャネルに出力する。こう
することにより、第1の記憶部に記憶された信号の内、
第2のチャネル上から宛先のサブ伝送路に分離される信
号は、第2のチャネルで出力された後、分離されて宛先
に到達し、第1の記憶部に記憶された信号の内、第1の
チャネル上から宛先のサブ伝送路に分離される信号は、
第2のチャネルで出力された後、さらにいったん第2の
記憶部に記憶されてから第1のチャネルで出力されて宛
先に到達する。第2の記憶部からの信号も同様である。
【0072】また、不必要な折り返しを避けるために
は、前記第1のノード装置は、前記第2及び第4のチャ
ネルに信号を出力できるときには、前記一時記憶した信
号の内、出力するチャネルを指定しない信号は出力しな
いようにすればよい。
【0073】また、第1、第2及び第3のノード装置を
並べたときに、前記第1のノード装置の前記第1の記憶
部には前記第4のチャネルに出力された信号が入力さ
れ、前記第2の記憶部には前記第2のチャネルに出力さ
れた信号が、入力されるようにすればよい。
【0074】またノード装置は、サブ伝送路を介して端
末等が接続される構成とし、入力された信号の内、自ノ
ード装置に接続されるサブ伝送路に出力すべき信号を他
の信号と分離して前記端末に出力するようにすればよ
い。
【0075】また、前記記憶部は、信号を出力すべきチ
ャネル毎に分けて記憶するようにするえば読み出し制御
が容易であり、速やかな読み出しを実現できる。
【0076】また、ノード装置においては、全ての信号
をチャネルを指定して送出する必要はないため、前記記
憶部は、信号を出力するチャネルを指定する信号と出力
するチャネルを指定しない信号とに分けて記憶するとよ
い。
【0077】更に、本発明によるネットワークシステム
は以下のように構成される。
【0078】複数のノード装置をループ状に有してお
り、該ノード装置間で双方向に信号の伝送を行うネット
ワークシステムであって、前記複数のノード装置の内の
1つのノード装置である第1のノード装置は、出力する
信号を一時記憶する記憶部と、該記憶部を、隣接する第
2のノード装置に対して出力する第1のチャネル、もし
くは前記第2のノード装置がこの第1のノード装置に向
けて出力する第2のチャネルと接続する接続部とを有し
ており、該接続部は、前記記憶部を、前記第2のノード
装置が前記第2のチャネルに信号を出力していないとき
に、該信号を出力していない第2のチャネルに接続する
ことを特徴とする。
【0079】本発明では、更に上記述べてきた伝送制御
を行うための種々のネットワークシステムを開示する。
【0080】特に具体的構成としては、光伝送を行うた
めに送信部として波長可変レーザを用いた構成や、光信
号を合成、分岐、分波するためのデバイスを用いてい
る。またチャネル変更のための他の構成としてはスイッ
チを使う構成も示している。
【0081】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]図1は、本発明によるノード装置の構成
を示す図である。図1において、固定波長受信部、分離
挿入部、バッファ、可変波長送信部のノード装置内の配
置が、参考例のノード装置と異なっている。本発明によ
るノード装置内の個々の構成部分である固定波長受信
部、分離挿入部、バッファ、可変波長送信部、バッファ
制御部及び波長制御部の動作機能は、それぞれ参考例の
ノード装置内で用いた固定波長受信部、分離挿入部、バ
ッファ、可変波長送信部、バッファ制御部及び波長制御
部の機能と全く同じものである。よって、図1におい
て、参考例で説明した個々の部分の機能の説明は省略す
る。
【0082】本発明によるノード装置は、双方向通信を
可能にし且つ、パケットの折り返し通信を可能にする機
能が、参考例のノード装置の機能と異なる。そのため、
本発明のノード装置内の構成は、互いに異なる伝送方向
の通信を行う2つの部分とパケットが折り返す部分とに
分けられる。説明の便宜上、入力端I159へ入力され
るパケットの伝送方向を、第1方向と呼び、入力端II1
62へ入力されるパケットの伝送方向を、第2方向と呼
ぶ。各伝送方向への光信号の出力を行う可変波長送信部
I129、可変波長送信部II125、可変波長送信部II
I130、可変波長送信部IV126、可変波長送信部V1
31、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VII1
32、可変波長送信部VIII128の送信機能は、全て同
じであり、可変送信波長は、波長λ1、波長λ2、波長
λ3、波長λ4、波長λ5、波長λ6、波長λ7、波長
λ8であるとする。
【0083】ここで、波長λ1が最も短波長側の波長で
あり、波長識別子の数字が大きくなるにつれて、長波長
側の波長を示す。固定波長受信部は、波長識別子が偶数
である波長を受信する固定波長受信部II121、固定波
長受信部IV122、固定波長受信部VI123、固定波長
受信部VIII124と波長識別子が奇数である波長を受信
する固定波長受信部I117、固定波長受信部III11
8、固定波長受信部V119、固定波長受信部VII120
のグループに分けられる。図1からも分かるように、第
1方向通信用に配置された固定波長受信部のグループ
は、固定波長受信部I117、固定波長受信部III11
8、固定波長受信部V119、固定波長受信部VII120
であり、それぞれ、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波
長λ7の光信号を受信する。第2方向通信用に配置され
た固定波長受信部のグループは、固定波長受信部II12
1、固定波長受信部IV122、固定波長受信部VI12
3、固定波長受信部VIII124であり、それぞれ、波長
λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8の光信号を受信す
る。
【0084】符号190は、本発明であるノード装置内
に入力する波長多重光信号と自ノード装置内の可変波長
送信部から送信された光信号を伝送させる波長多重伝送
系であり、可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変
波長送信部VI、可変波長送信部VIIIから出力された波長
多重光の一部を、隣接するノード装置に伝送させ、残り
の波長多重光を同じ側に配置した固定波長受信部I、固
定波長受信部III、固定波長受信部V、固定波長受信部VI
Iに伝送させ、また自ノード装置に入力した波長多重光
信号を固定波長受信部I、固定波長受信部III、固定波
長受信部V、固定波長受信部VIIに伝送させる。
【0085】ここで必要なのは、自ノード装置から第2
の方向に隣接するノード装置に対するパケットを出力す
るチャネル変更部(ここでは可変波長送信部II、可変波
長送信部IV、可変波長送信部VI、可変波長送信部VIII)
から出力される、第2の方向に隣接するノード装置で受
信されるべきチャネル(ここでは波長λ2、λ4、λ
6、λ8)を第2の方向に隣接するノード装置に導き、
第1の方向に折り返すチャネル(ここでは自ノード装置
内で受信されるチャネルであり、波長λ1、λ3、λ
5、λ7)を自ノード装置の受信部に導くことである。
但し本実施形態では、各チャネルの弁別は各固定波長受
信部で行っているため、チャネルによって出力先を区別
せずに、以下に示すようにスターカプラで分配してい
る。
【0086】また、符号109、符号110、符号11
1、符号112は、対応する可変波長送信部から出力さ
れる光信号を伝送させる光ファイバである。符号150
は、4×2(4入力、2出力)スターカプラであり、光
ファイバ109、光ファイバ110、光ファイバ11
1、光ファイバ112をそれぞれ伝送する光信号を合流
し、光ファイバ157と光ファイバ154に分岐させ
る。符号160は、出力端Iであり、光ファイバ154
を伝送してきた波長多重光を出力する。符号159は、
隣接するノードから出力された波長多重光信号の入力端
Iである。符号153は、入力端I159から入力した
波長多重光信号を伝送させる光ファイバである。符号1
49は、2×4(2入力、4出力)スターカプラであ
り、光ファイバ153と光ファイバ157を伝送する光
信号を合流し、光ファイバ101、光ファイバ102、
光ファイバ103、光ファイバ104に分岐させる。
【0087】符号191も、波長多重伝送系190と同
じ構成の波長多重伝送系である。ここで必要なのは、自
ノード装置から第1の方向に隣接するノード装置に対す
るパケットを出力するチャネル変更部(ここでは可変波
長送信部I、可変波長送信部III 、可変波長送信部V、
可変波長送信部VII )から出力される、第1の方向に隣
接するノード装置で受信されるべきチャネル(ここでは
波長λ1、λ3、λ5、λ7)を第1の方向に隣接する
ノード装置に導き、第2の方向に折り返すチャネル(こ
こでは自ノード装置内で受信されるチャネルであり、波
長λ2、λ4、λ6、λ8)を自ノード装置の受信部に
導くことである。
【0088】次に、符号105、符号106、符号10
7、符号108、符号109は、波長多重伝送系190
における光ファイバ101、光ファイバ102、光ファ
イバ103、光ファイバ104に対応し、符号113、
符号114、符号115、符号116は、光ファイバ1
09、光ファイバ110、光ファイバ111、光ファイ
バ112に対応する。符号151は、4×2スターカプ
ラ150に、符号152は、2×4スターカプラ149
に対応する。
【0089】よって、可変波長送信部II125、可変波
長送信部IV126、可変波長送信部VI127、可変波長
送信部VIII128が、波長λ1、波長λ3、波長λ5、
波長λ7の波長の光信号を出力した場合、各波長の光信
号は、4×2スターカプラ150、光ファイバ157を
通過した後、2×4スターカプラ149で光ファイバ1
01、光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイ
バ104にそれぞれ分岐され、分岐された波長λ1の光
信号は固定波長受信部I117でのみ受信され、分岐さ
れた波長λ3は、固定波長受信部III118で、分岐さ
れた波長λ5は、固定波長受信部V119で、分岐され
た波長λ7は、固定波長受信部VII120でのみ受信さ
れる。
【0090】同様に、可変波長送信部I129、可変波
長送信部III130、可変波長送信部V131、可変波長
送信部VII132が、波長λ2、波長λ4、波長λ6、
波長λ8の波長の光信号を出力した場合、各波長の光信
号は、4×2スターカプラ151、光ファイバ158を
通過した後、2×4スターカプラ152で光ファイバ1
05、光ファイバ106、光ファイバ107、光ファイ
バ108にそれぞれ分岐され、分岐された波長λ2の光
信号は固定波長受信部II121でのみ受信され、分岐さ
れた波長λ4は固定波長受信部IV122で、分岐された
波長λ6は固定波長受信部VI123で、分岐された波長
λ8は固定波長受信部VIII124でのみ受信される。
【0091】すなわち、可変波長送信部II125、可変
波長送信部IV126、可変波長送信部VI127、可変波
長送信部VIII128から出力される波長λ1、波長λ
3、波長λ5、波長λ7の波長の光信号は、それぞれ自
ノード装置内の所定波長の固定波長受信部で受信され、
可変波長送信部I129、可変波長送信部III130、
可変波長送信部V131、可変波長送信部VII132から
出力される波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8の
波長の光信号も、それぞれ自ノード装置内の所定波長の
固定波長受信部で受信される。これは、可変波長送信部
が所定の波長の光信号を出力すると、自ノード装置内の
同じ側に配置した固定波長受信部で受信できるようにな
ったことを意味し、光信号の折り返し機能を示す。
【0092】図2は、本発明によるノード装置間の接続
形態を示す図である。よって、任意のノード装置間の接
続形態は、一方のノード装置の出力端II161と入力端
II162が、それぞれもう一方のノード装置の入力端I
159と出力端I160と接続するように決められてい
る。この接続形態により、以下のような通信が可能にな
る。図2におけるノード装置100内の可変波長送信部
I129、可変波長送信部III130、可変波長送信部V
131、可変波長送信部VII132が、波長λ1、波長
λ3、波長λ5、波長λ7の波長の光信号を出力した場
合、各波長の光信号は、4×2スターカプラ151、光
ファイバ155、光ファイバ200を通過した後ノード
装置199に入力され、ノード装置199内の2×4ス
ターカプラ149で光ファイバ101、光ファイバ10
2、光ファイバ103、光ファイバ104にそれぞれ分
岐され、分岐された波長λ1の光信号は固定波長受信部
I117でのみ受信され、分岐された波長λ3は固定波
長受信部III118で、分岐された波長λ5は固定波長
受信部V119で、分岐された波長λ7は固定波長受信
部VII120でのみ受信される。
【0093】すなわち、可変波長送信部I129、可変
波長送信部III130、可変波長送信部V131、可変波
長送信部VII132が、隣接するノード装置へパケット
を送信したい場合には、波長λ1、波長λ3、波長λ
5、波長λ7のいずれかの波長の光信号を出力し、自ノ
ード装置へパケットを送信したい(折り返したい)場合
には、波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8のいず
れかの波長の光信号を出力すればよい。
【0094】図3は、2つのノード装置間の接続形態を
上述した様に行って構成したネットワークシステムの構
成例である。又、本実施形態による、デュアルポートメ
モリ405内の記憶領域とアドレスを図5に、制御装置
163のバッファ制御部164の構成を図6に、波長制
御部165の構成を図7に示し、上述と同様な動作を行
なう。但し、バッファ部141〜144及び145〜1
48の動作については、参考例と異なるが、詳細な説明
についてはノード装置の動作説明のところで後述する。
図3の波長多重伝送路306〜310には右回りと左回
りの2本の伝送路である光ファイバが配置されている。
【0095】[本実施形態の動作]以下、図1〜図7、
表1、表2及び、図8のタイムチャートを参照しなが
ら、このネットワークシステムの伝送制御方法を説明す
る。
【0096】伝送制御方法を説明するに当たり、図3の
ノード装置I301を図2のノード装置100、図3の
ノード装置II302を図2のノード装置199とする。
よって、ノード装置100が第2方向の隣接ノード装置
にパケットを出力すると、そのパケットはノード装置V
305で受信されることになる。
【0097】[パケット伝送目標]次に、2つのパケッ
トの伝送経路を以下のように仮定して、このネットワー
クシステムの伝送制御方法を説明する。(a)パケット
Iは、ノード装置I301に接続された端末I174か
ら同じノード装置I301に接続された端末II175へ
送信される。(b)パケットIIは、ノード装置I301
に接続された端末II175から第2方向に位置し隣接す
るノード装置V305に接続された端末IV177に送信
されたものとする。
【0098】又、異なるノード装置、例えば、ノード装
置I301とノード装置V305の同じ構成要素に対し
ては、図1〜図7に示されたものと同一の符号を用いる
こととする。
【0099】また、説明の便宜上、ノード装置I301
内のバッファ制御テーブルと波長制御テーブルを読み出
すためのROMカウンタ702からのアドレス値(同期
信号)は、図8に示されている動作時間T1において、
5であるとする。よって、動作時間T2、動作時間T
3、..、動作時間T9、動作時間T10におけるRO
Mカウンタ702からのアドレス値は、それぞれ6、
7、0、1、2、3、4、5、6というように循環して
いるとする。
【0100】[ノード装置I301の動作]以下、図8
のタイムチャートを用いてノード装置100(図3では
ノード装置I301である)の通信動作について説明す
る。動作時間T1の始りにおいて、送信元であるノード
装置100に接続された端末I174が、送信先である
ノード装置100に接続された端末II175のアドレス
を送信データに付加し、サブ伝送路I166を介してノ
ード装置100の分離挿入部I133に、送信宛先のア
ドレスと送信データからなるパケットIを出力する。
【0101】動作時間T1におけるノード装置100の
分離挿入部I133は、固定波長受信部I117で受信
されるパケット流の切れ目を見いだし、その切れ目にサ
ブ伝送路I166を介して入力されたパケットIを挿入
して、バッファI145に出力する。この動作時間T1
において、バッファI145内のデコーダ401は、入
力されたパケットIのアドレス部を読み取る。このパケ
ットIの送信先が自ノード装置100に接続された端末
II175であり、到達するまでにチャネル変更部すなわ
ち波長可変送信部を、あと1回しか経由しない。よって
このバッファから読み出され、波長可変送信部から出力
されるときに、送信先が接続されるチャネル(波長)で
出力されなければいけないので、デコーダ401はデマ
ルチプレクサ404の出力先をデュアルポートメモリ4
05に接続し、且つ書き込みアドレスカウンタ402に
パケットIの所定の書き込み開始アドレス値A2を出力
する。
【0102】これにより書き込みアドレスカウンタ40
2は、パケットIの書き込み開始アドレス値A2から順
次パケットを書き込むべき記憶領域IIの識別信号をデュ
アルポートメモリ405に出力する。パケットIのデュ
アルポートメモリ405の所定の書き込み開始アドレス
値がA2となるのは、パケットIが自ノード装置100
に接続された端末II175に送信されたパケットであ
り、端末II175は自ノード装置100内の分離挿入部
II137に接続されているので、端末II175にパケッ
トが到達するために、そのパケットが波長λ2の光信号
に変換されて自ノード装置100内の分離挿入部II13
7に接続された固定波長受信部II121に入力しなけれ
ばならないからである。各バッファ内のデュアルポート
メモリ405内の記憶領域IIに記憶されたパケットは、
各バッファと接続する可変波長送信部の送信波長が波長
λ2に制御された時にのみ読み出されるので、パケット
Iは、可変波長送信部I129の発振波長が波長λ2の
時に、波長λ2の光信号に変換され、波長多重伝送系1
91内の折り返し手段により固定波長受信部II121で
受信されることになる。波長多重伝送系191における
パケットIの光信号の伝搬については後述する。
【0103】同様に、動作時間T1の始りにおいて端末
II175は、送信先であるノード装置V305に接続さ
れた端末IV177のアドレスを送信データに付加し、サ
ブ伝送路II167を介してノード装置100の分離挿入
部II137にパケットIIを出力する。動作時間T1にお
けるノード装置100の分離挿入部II137は、固定波
長受信部II121で受信されるパケット流の切れ目を見
いだし、その切れ目にサブ伝送路II167を介して入力
されたパケットIIを挿入して、バッファII141に出力
する。動作時間T1においてバッファII141内のデコ
ーダ401は、入力されたパケットIIのアドレス部を読
み取る。このパケットIIの送信先が隣接するノード装置
V305に接続された端末IV177であるため、到達す
るまでにチャネル変更部すなわち波長可変送信部をあと
1回しか経由しない。よってこのバッファから読み出さ
れ、波長可変送信部から出力されるときに、送信先が接
続されるチャネル(波長)で出力されなければいけない
ので、デコーダ401はデマルチプレクサ404の出力
先をデュアルポートメモリ405に接続し、且つ書き込
みアドレスカウンタ402にパケットIIの所定の書き込
み開始アドレス値A4を出力する。
【0104】これにより、書き込みアドレスカウンタ4
02は、パケットIIの書き込み開始アドレス値A4から
順次パケットを書き込むべき記憶領域IVの識別信号をデ
ュアルポートメモリ405に出力する。パケットIIのデ
ュアルポートメモリ405の所定の書き込み開始アドレ
ス値がA4となるのは、パケットIIが隣接するノード装
置V305に接続された端末IV177に送信されたパケ
ットであり、端末IV177はノード装置V305内の分
離挿入部IV138に接続されているので、端末IV177
にパケットが到達するために、そのパケットIIが波長λ
4の光信号に変換されてノード装置V305内の分離挿
入部IV138に接続した固定波長受信部IV122に入力
しなければならないからである。各バッファ内のデュア
ルポートメモリ405内の記憶領域IVに記憶されたパケ
ットは、各バッファと接続された可変波長送信部の送信
波長が波長λ4に制御された時にのみ読み出されるの
で、パケットIIは、可変波長送信部II125の送信波長
が波長λ4の時に、波長λ4の光信号に変換され、波長
多重伝送系190、波長多重伝送路306(図3参照)
を通過し、隣接するノード装置V305内の波長多重伝
送系191を通過して固定波長受信部IV122で受信さ
れることになる。
【0105】また、動作時間T1内に、バッファ制御部
164によりバッファ141〜148のセレクタ407
に対してデュアルポートメモリ読みだし時間TdとFI
FO読みだし時間Tfとで順次動作を制御される。この
動作時間T1内のデュアルポートメモリ読みだし時間T
dにおける波長制御部165のROMカウンタ702
は、読み出しアドレス値5を波長制御テーブルIからVI
IIに同時に出力する。このアドレス値によって各波長制
御テーブルの内容が出力され、波長制御テーブルI70
3からは、波長λ6に対応した制御信号が可変波長送信
部I129に出力されて、可変波長送信部I129の送
信波長が波長λ6に設定される。同じ様に、可変波長送
信部II125の送信波長は、波長制御テーブルII704
からの波長λ4に対応した制御信号により、波長λ4に
制御される。
【0106】また、動作時間T1内のデュアルポートメ
モリ読みだし時間Tdにおいては、バッファ制御部16
4内の読みだし制御部609からのデュアルポートメモ
リ405の読み出し許可、FIFO406の読みだし禁
止の制御信号がセレクタ407に出力され、セレクタ4
07は、デュアルポートメモリ405と可変波長送信部
を接続する。また各バッファ制御テーブルは、波長制御
部165のROMカウンタ702の読み出しアドレス値
5により、それぞれのデュアルポートメモリ405内の
読み出しアドレス値を読みだしアドレスカウンタ403
に出力する。例えば、バッファ制御テーブルI601
は、波長制御部165のROMカウンタ702の読み出
しアドレス値5により、記憶領域VIの先頭アドレスA6
を読み出しアドレスカウンタ403に出力する。これに
より、デュアルポートメモリ405は、記憶領域VIに記
憶されたパケットを、可変波長送信部I129に出力す
る。
【0107】動作時間T1内のFIFO読みだし時間T
fにおいては、バッファ制御部164内の読み出し制御
部609が、FIFO406の読み出し許可、デュアル
ポートメモリ405の読みだし禁止の制御信号をセレク
タ407に出力し、セレクタ407は、FIFO406
内に記憶されたパケットを可変波長送信部に出力する。
各動作時間T内では、時間Tf、時間Tdに関係なく各
可変波長送信部の送信波長は一定である。
【0108】次に、動作時間T3におけるバッファI1
45からのパケットIの読み出し及び送信について説明
する。波長制御部165のROMカウンタ702から読
み出しアドレス値7が波長制御テーブルIからVIIIに同
時に出力される。このアドレス値7によって波長制御テ
ーブルI703の内容が読み出され、可変波長送信部I
129に送信波長λ2の制御信号が出力され、可変波長
送信部I129の送信波長が波長λ2に制御される。
【0109】動作時間T3内のデュアルポートメモリ読
みだし時間Tdにおいては、バッファI145内の読み
出しアドレスカウンタ403が、バッファ制御テーブル
I601から出力されるオフセット値A2をロードし、
順次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域
IIに書き込まれているパケットを読み出す為のアドレス
を発生し、デュアルポートメモリ405に出力する。こ
の読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ40
5の出力ポートから記憶領域IIに記憶されていたパケッ
トIが読み出され、可変波長送信部I129で、波長λ
2の光信号に変換されて波長多重伝送系191に出力さ
れる。
【0110】動作時間T3内のFIFO読みだし時間T
fにおいては、読み出し制御部609からのFIFO4
06の読み出し許可、デュアルポートメモリ405の読
みだし禁止の制御信号が各バッファ内のセレクタ407
に出力され、セレクタ407がFIFO406内に記憶
されたパケットを可変波長送信部に出力する。各可変波
長送信部に出力されたパケットは、その可変波長の送信
波長の光信号に変換されて波長多重伝送系191に出力
される。
【0111】次に波長多重伝送系191における、波長
λ2の光信号に変換されたパケットIの伝搬について説
明する。
【0112】動作時間T3において可変波長送信部I1
29から波長多重伝送系191に出力された波長λ2の
光信号であるパケットIは、光ファイバ113を通過し
た後、4×2スターカプラ151において、他の光ファ
イバ114、光ファイバ115、光ファイバ116を通
過した光信号と合流し、光ファイバ158と光ファイバ
155に分岐される。図2に示すように、光ファイバ1
55に分岐した波長λ2の光信号は、光ファイバ20
0、ノード装置199内の光ファイバ153を通過し、
2×4スターカプラ149において光ファイバ101、
光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイバ10
4にそれぞれ接続する固定波長受信部I117から固定
波長受信部VII120に出力される。固定波長受信部I
117から固定波長受信部VII120は、それぞれ波長
λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の光信号だけを受
信するので、波長λ2の光信号は固定波長受信部I11
7から固定波長受信部VII120では受信されない。
【0113】よって、ノード装置100(図3において
ノード装置I301)内の第1方向用の可変波長送信部
から、ノード装置199(図3においてノード装置II3
02)へ出力された波長λ2の光信号は、ノード装置1
99では受信されない。光ファイバ158に分岐した波
長λ2の光信号は、ノード装置100内の2×4スター
カプラ152において4つに分岐され、光ファイバ10
5、光ファイバ106、光ファイバ107、光ファイバ
108に接続する各固定波長受信部の内、固定波長受信
部II121だけが、波長λ2の光信号を受信する。よっ
て、ノード装置100(図3においてノード装置I30
1)内の波長多重伝送系191に接続する各可変波長送
信部から出力された波長λ2の光信号は、波長多重伝送
系191において折り返し、自ノード装置100内の固
定波長受信部II121で受信される。
【0114】動作時間T3において、ノード装置100
内の固定波長受信部II121で受信されたパケットI
は、分離挿入部II137によりバッファII141に送ら
れるパケットと分離されて、送信先である端末II175
に出力される。
【0115】次に、動作時間T9におけるバッファII1
41内の記憶領域IV504に記憶されたパケットIIの読
み出し及び送信について説明する。波長制御部165の
ROMカウンタ702から読み出しアドレス値5が波長
制御テーブルIからVIIIに同時に出力される。このアド
レス値5によって波長制御テーブルII704の内容が読
み出され、可変波長送信部II125に送信波長λ4の制
御信号が出力され、可変波長送信部II125の送信波長
が波長λ4に制御される。
【0116】動作時間T9内のデュアルポートメモリ読
みだし時間Tdにおいては、バッファII141内の読み
出しアドレスカウンタ403が、バッファ制御テーブル
II602から出力されるオフセット値A4をロードし、
順次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域
IVに書き込まれているパケットを読み出す為のアドレス
を発生し、デュアルポートメモリ405に出力する。こ
の読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ40
5の出力ポートからパケットIIが読み出され、可変波長
送信部II125で、波長λ4の光信号に変換されて波長
多重伝送系190に出力される。
【0117】次に波長多重伝送系190における、波長
λ4の光信号に変換されたパケットIIの伝搬について説
明する。ただし、図1に示すノード装置100(ノード
装置I301)とノード装置V305との間の接続形態
は、ノード装置II302とノード装置I301の接続形
態と同じである。
【0118】動作時間T9において、ノード装置100
内の可変波長送信部II125から出力された波長λ4の
光信号であるパケットIIは、波長多重伝送系190内の
光ファイバ109を通過した後、4×2スターカプラ1
50において、他の光ファイバ110、光ファイバ11
1、光ファイバ112を通過した光信号と合流し、光フ
ァイバ157と光ファイバ154に分岐される。光ファ
イバ157に分岐した波長λ4の光信号は、2×4スタ
ーカプラ149において4つに分岐され、光ファイバ1
01、光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイ
バ104にそれぞれ接続する固定波長受信部I117か
ら固定波長受信部VII120に出力される。固定波長受
信部I117から固定波長受信部VII120は、それぞ
れ波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の光信号だ
けを受信するので、波長λ4の光信号は固定波長受信部
I117から固定波長受信部VII120では受信されな
い。
【0119】よって、ノード装置100(図3において
ノード装置I301)内の第2方向用の可変波長送信部
から出力された波長λ4の光信号は、ノード装置100
内では受信されない。光ファイバ154に分岐した波長
λ4の光信号は、波長多重伝送路306、ノード装置V
305内の光ファイバ156を通過して、2×4スター
カプラ152において光ファイバ105、光ファイバ1
06、光ファイバ107、光ファイバ108にそれぞれ
接続する固定波長受信部II121から固定波長受信部VI
II124に出力される。固定波長受信部II121から固
定波長受信部VIII124の内、固定波長受信部IV122
だけが波長λ4の光信号を受信するので、ノード装置I
301内の光ファイバ154に分岐した波長λ4の光信
号は、ノード装置V305内の固定波長受信部IV122
で受信される。ノード装置100(図3においてノード
装置I301)内の第2方向用可変波長送信部から出力
された波長λ4の光信号は、波長多重伝送路306を通
過し、隣接するノード装置V305内の固定波長受信部I
V122で受信される。
【0120】動作時間T9においてノード装置V305
内の固定波長受信部IV122で受信されたパケットII
は、分離挿入部IV138によりバッファIV142に送ら
れるパケットと分離されて、送信先である端末IV177
に出力される。
【0121】前述したように、あるノード装置内に接続
された端末I174、端末III176、端末V178、端
末VII180の任意の端末からそのノード装置に接続さ
れた端末II175、端末IV177、端末VI179、端末
VIII181へパケットを送信する場合には、各端末から
出力されたパケットを、可変波長送信部において波長λ
2、波長λ4、波長λ6、波長λ8の中から送信先であ
る端末に対応する波長の光信号に変換して、波長多重伝
送系191に出力すればよい。
【0122】また、あるノード装置内に接続された端末
II175、端末IV177、端末VI179、端末VIII18
1の任意の端末からそのノード装置に接続された端末I
174、端末III176、端末V178、端末VII180
へパケットを送信する場合には、各端末から出力された
パケットを、可変波長送信部において波長λ1、波長λ
3、波長λ5、波長λ7の中から送信先である端末に対
応する波長の光信号に変換して、波長多重伝送系190
に出力すればよい。
【0123】また、あるノード装置内に接続された端末
I174、端末III176、端末V178、端末VII18
0の任意の端末からそのノード装置に接続された自端末
と異なる端末I174、端末III176、端末V178、
端末VII180へパケットを送信する場合には、各端末
から出力されたパケットを、1度可変波長送信部におい
て波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8のいずれか
の波長の光信号に変換して波長多重伝送系191に出力
し、次に再びそのパケットを可変波長送信部II、可変波
長送信部IV、可変波長送信部VI、可変波長送信部VIIIの
いずれかにおいて、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波
長λ7の中から送信先である端末に対応する波長の光信
号に変換して波長多重伝送系190に出力すればよい。
【0124】以上説明してきたように、本実施例の構成
では各固定波長受信部には、他のノード装置のチャネル
変更部である可変波長送信部からの信号と自ノード装置
のチャネル変更部である可変波長送信部からの信号が入
力される。同一の固定波長受信部に複数の信号が同時に
入ると衝突が生じてしまう。よって隣接するノード装置
においては、送信するチャネルが衝突しないようにする
ための制御をする必要がある。
【0125】具体的には、図2からも分かるように、ノ
ード装置100の第1方向用各可変波長送信部から出力
される光信号は、自ノード装置100内の第2方向用固
定波長受信部と、隣接ノード装置199内の第1方向用
固定波長受信部に到達し、ノード装置199の第2方向
用各可変波長送信部から出力される光信号も、自ノード
装置199内の第1方向用固定波長受信部と、隣接ノー
ド装置100内の第2方向用固定波長受信部に到達する
ため、ノード装置100の第1方向用可変波長送信部と
ノード装置199の第2方向用可変波長送信部の全ての
可変波長送信部が、同時には互いに異なる波長の光信号
を出力するように、ノード装置100内の波長制御部1
65とノード装置199内の波長制御部165が制御を
行う。
【0126】そのための簡便な構成として、隣接するノ
ード装置の相対する波長可変送信部(チャネル変更部)
において、共通の波長制御テーブル(接続制御テーブ
ル)を同じタイミングで用いるようにする構成を取り得
る。
【0127】具体的には以下のように制御する。各ノー
ド装置で共通の波長制御テーブルを用いるようにし、各
ノード装置の1つの可変波長送信部(例えば波長可変送
信部I)が送信波長制御パターンの1周期毎に送信波長
制御パターンの先頭を示す識別信号を送出する。送信波
長制御テーブルにより送信波長を波長λ1に設定する制
御信号1(アドレス値0)が可変波長送信部Iに入力さ
れると、可変波長送信部Iは波長λ1の出力光に送信デ
ータを変調する前に、送信波長制御テーブルの先頭であ
ることを示すビット列(識別信号)を波長λ1の出力光
に変調し、第1の方向の隣接ノード装置に自ノード装置
の送信波長制御テーブルの位相(タイミングアドレスの
情報)を知らせる。該可変波長送信部からの信号を受信
する隣接ノード装置内の波長制御部はその識別信号から
第2の方向に上流の隣接ノード内の前記可変波長送信部
Iが従っている送信波長制御テーブルの位相を解析し、
自ノード装置内の可変波長送信部(特に第2の方向に隣
接するノード装置に信号を出力する可変波長送信部II、
可変波長送信部IV、可変波長送信部VI、可変波長送信部
VIII)が従う送信波長制御パターンの位相を前記解析し
た位相に合わせる。
【0128】以上のように本実施例では同一の波長制御
テーブルを同期して用いることにより1つのチャネルに
複数の信号が送出されることが無くなる。この1つのチ
ャネルとは本実施例では1つの固定波長受信部で受信さ
れる波長を指すものであり、例えば固定波長受信部Iに
着目すると、そのチャネルはλ1であり、自ノード装置
内の可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変波長送
信部VI、可変波長送信部VIII、及び第2の方向に隣接す
るノード装置内の可変波長送信部I、可変波長送信部II
I 、可変波長送信部V、可変波長送信部VII によって出
力される。
【0129】この位相同期に好適な構成を以下に示す。
ここでは位相同期のために、本実施形態の波長制御部及
びバッファ制御部の構成を図15、16のようにする。
図16の構成においては、固定波長受信部Iに接続され
るクロック抽出部1601を有しており、ここで隣接ノ
ード装置の可変波長送信部Iから出力されこのノード装
置の固定波長受信部Iで受信された信号からクロックを
抽出し、バッファ制御部164に送るとともに、このク
ロック信号を分周し、ROMカウンタ1602に出力す
る。これによりこのノード装置の波長制御テーブルII、
波長制御テーブルIV、波長制御テーブルVI、波長制御テ
ーブルVIIIと、隣接ノード装置の波長制御テーブルI、
波長制御テーブルIII 、波長制御テーブルV、波長制御
テーブルVII を同期させる。本実施形態では、ノード装
置間を伝送するチャネルをノード装置がそのまま透過さ
せるということがないので、各ノード装置間の制御は他
のノード装置間の制御とはまったく別個に行うことがで
きる。
【0130】よって、自ノード装置内の波長制御テーブ
ルII、波長制御テーブルIV、波長制御テーブルVI、波長
制御テーブルVIIIと、自ノード装置内の波長制御テーブ
ルI、波長制御テーブルIII 、波長制御テーブルV、波
長制御テーブルVII を同期させる必要はなく、バッファ
制御部においても読み出し制御部1501と1502は
別個に設けている。また図1においては図示していない
が、分離挿入部Iと波長制御部の間の伝送系としては制
御線を設け、波長制御部と分離挿入部Iとの間で制御信
号を伝送するようにすればよい。
【0131】以上で示した表1、表2に記載のパターン
以外に他のノード装置から入力されるチャネルと折り返
しチャネルが同時に使用されないようにするパターン
は、使用するチャネル数などに応じて無数に考えられ
る。またそのパターンの位相を認識する構成も様々な形
態をとり得るので、システム構成に応じて所望の構成を
採用することが可能である。
【0132】また隣接ノード装置が使用するチャネルを
判別するための情報(例えば同期信号など)を伝送する
ための系を別個に設けることも可能である。要は、互い
に隣接するノード装置における相対するチャネル変更部
である、1つのノード装置(第1のノード装置)におけ
る波長可変送信部I、波長可変送信部III 、波長可変送
信部V、波長可変送信部VII と、該第1のノード装置の
波長可変送信部I、波長可変送信部III 、波長可変送信
部V、波長可変送信部VII がパケットを出力する隣接ノ
ード装置の波長可変送信部のうちの該第1のノード装置
にパケットを出力する波長可変送信部II、波長可変送信
部IV、波長可変送信部VI、波長可変送信部VIIIとは、お
互いに、一方の波長可変送信部が折り返し用の波長で用
いている波長でパケットを出力可能な状態になっている
ときには、その波長を用いて他方のノード装置に出力し
ないように制御されていればよい。
【0133】〔実施形態2〕図9は、本発明のノード装
置の第2の実施形態である。図9において、符号901
は2×1スターカプラであり、4×2スターカプラ15
0から出力された4波長の波長多重光信号を分波して入
出力端I902に出力し、入出力端I902から入力さ
れた波長多重光信号を分岐して、2×4スターカプラ1
49に出力する。
【0134】本実施形態における任意のノード装置間の
接続形態は、一方のノード装置内の波長多重伝送系90
9と接続する入出力端I902と、もう一方のノード装
置内の波長多重伝送系910と接続する入出力端II90
6とを接続する構成である。本発明のノード装置内にお
いて、波長多重伝送系909と波長多重伝送系910以
外の部分は第1実施形態で説明した部分とまったく同じ
であり、同一部分の説明は省略する。
【0135】波長多重伝送系909における光信号の経
路は以下の通りである。例えば、ノード装置100内の
可変波長送信部II125〜可変波長送信部VIII128か
ら出力された波長λ1、または波長λ3、または波長λ
5、または波長λ7の光信号は、4×2スターカプラ1
50において、光ファイバ153、光ファイバ904に
分岐される。ノード装置間の接続形態は、波長多重伝送
系909と接続する入出力端I902と、もう一方のノ
ード装置内の波長多重伝送系910と接続する入出力端
II906とを接続する構成であるから、光ファイバ90
4に分岐した波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7
の光信号は、2×1スターカプラ901、例えば光ファ
イバである波長多重伝送路、隣接ノード装置内の波長多
重伝送系910を通過して隣接ノード装置内の固定波長
受信部II121〜固定波長受信部VIII124に到達する
が、波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8の光信号
だけをそれぞれ受信する固定波長受信部II121〜固定
波長受信部VIII124では、波長λ1、波長λ3、波長
λ5、波長λ7の光信号を受信しない。
【0136】次に、光ファイバ153に分岐された波長
λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の光信号は、2×
4スターカプラ149において4つに分岐され、光ファ
イバ101、光ファイバ102、光ファイバ103、光
ファイバ104をそれぞれ伝送して固定波長受信部I1
17〜固定波長受信部VII120に到達する。各固定波
長受信部は、到達した各波長の光信号の内、それぞれ所
定の波長の光信号を受信する。例えば、固定波長受信部
I117は波長λ1、固定波長受信部III118は波長
λ3の光信号を受信する。
【0137】従って、自ノード装置内で端末装置から端
末装置にパケットを送信する場合、例えば端末180か
ら端末177に送信する場合、分離挿入部136にてそ
のパケットを挿入し、バッファ148の所定の記憶領域
に記憶させ、波長可変送信部132の波長が固定波長受
信部122の波長になるまで待って、その波長に成った
ときに記憶領域のパケットを読み出して可変波長送信部
132、光ファイバ116、4×2スターカプラ14
9、光ファイバ158、2×4スターカプラ152、光
ファイバ106を介して固定波長受信部122にて電気
信号に変換され、分離挿入部138を介して送信宛先の
端末である端末177にて受信される。
【0138】このように、図9に示す本実施形態のノー
ド装置内の特徴は、双方向の光信号をノード装置間を接
続する1本の光ファイバに収容することが可能になる点
である。
【0139】ここで、2×1スターカプラの構成は2×
4スターカプラ等と同様であり、光ファイバ3本を熔着
して結合してもよい。
【0140】また、図1に示す構成において、上記動作
状態の観点から、その固定受信波長数、可変送信波長
数、バッファ部の記憶領域数など、それらの数は、少な
くても、又は多くてもどちらでも動作するものであり、
数の限定はない。この点は4×2スターカプラ、及び2
×4スターカプラについても同様に光ファイバの本数を
限ることもなく、送受信波長数に合わせて結合・分散す
ることができる。
【0141】また、パケットの構造については、ヘッダ
部と送信データ部とから1パケットを構成する例で示し
たが、例えば、ATM LANでは一般的に、5バイト
のヘッダ部と48バイト単位の固定長データとで計53
バイトのセルを1パケットとしてなり、他の構成であっ
ても、本発明に適用できる。
【0142】〔実施形態2の第2の態様〕図10は、本
発明第2の実施形態の波長多重伝送系909、波長多重
伝送系910の構成の他の実施形態である。本実施形態
は、図9における波長多重伝送系909において2×1
スターカプラ901と入出力端I902、及び2×1ス
ターカプラ901と2×4スターカプラ149、4×2
スターカプラ150、及び2×4スターカプラ149と
固定波長受信部I117、固定波長受信部III118、
固定波長受信部V1119、固定波長受信部VII120、
及び4×2スターカプラ150と可変波長送信部II12
5、可変波長送信部III130、可変波長送信部IV12
6、可変波長送信部V131、可変波長送信部VI12
7、可変波長送信部VII132、可変波長送信部VIII1
28の間の光伝送路を、半導体光導波路で置き換え、且
つ2×1スターカプラ901と4×2スターカプラ15
0、及び2×4スターカプラ149も半導体デバイスに
よる構成になっている。
【0143】光導波路1001は、固定波長受信部I1
17、光導波路1002は固定波長受信部III118、
光導波路1003は固定波長受信部V119、光導波路
1004は固定波長受信部VII120と接続し、光導波
路1005は可変波長送信部II125、光導波路100
6は可変波長送信部IV126、光導波路1007は可変
波長送信部VI127、光導波路1008は可変波長送信
部VIII128と接続する様になっている。波長多重伝送
系910も波長多重伝送系909と同じ様に構成され
る。これにより、第2実施形態を用いて説明した図9に
示す波長多重伝送系より十分小型化することができる。
【0144】また、各結合・分岐部1012〜101
4、1026〜1028において、一般に熔着すること
で所定の特性を得ることができるが、その結合・分岐部
にガラス平板を用いて、ガラス平板に入力部分からわず
かに垂直方向に角度を設けて入射すれば、波長に応じて
出射光の角度がずれることから、出力波長を選択するこ
とが可能となり、余分の波長の侵入を防止することがで
き、希望する波長だけを各出力の光ファイバに出力でき
て、各固定波長受信部の光フィルタを省略又は低い濾過
特性のものでよくなる。
【0145】〔実施形態2の第3の態様〕図11は、本
発明第2の実施形態の波長多重伝送系909、波長多重
伝送系910の構成の他の実施形態である。本実施形態
である波長多重伝送系は、他の実施形態2と同様に半導
体光導波路により構成されている。出力光の伝搬につい
ては、例えば光導波路1105に出力された光信号は、
光導波路上の合流部分1113で他の光導波路110
6、光導波路1107、光導波路1108を通過した光
信号と合流し、光導波路1110に出力され、次に光導
波路上の分岐部分1114において、光導波路1111
と入出力端I902に分岐される。光導波路1111を
通過した光信号は、分岐部1112において光導波路1
101、光導波路1102、光導波路1103、光導波
路1104に分岐される。また、入出力端I902に入
力した光信号は、光導波路上の分岐部分1114におい
て、光導波路1109と光導波路1110に分岐され
る。光導波路1109を通過した光信号は、分岐部11
12においてそれぞれ光導波路1101、光導波路11
02、光導波路1103、光導波路1104に分岐され
る。
【0146】〔実施形態3〕図12、図13は、本発明
のノード装置の第3の実施形態であり、実施形態1、実
施形態2で示したノード装置内の固定波長受信部を、単
にフォトダイオードでO/E変換する光受信部で置き換
えた構成になっている。このため、所定の波長の光信号
が各受信部へ伝送される様に、波長多重伝送系190、
波長多重伝送系191上に波長多重光信号の分波機能を
持たせた構成になっている。符号1209は、光信号を
電気信号に変換する受信部Iであり、特定の波長の光信
号だけを受信する機能を有する必要がない点で、実施形
態1,2の固定波長受信部とは異なる。
【0147】ノード装置100内の受信部I1209、
受信部III1210、受信部V1211、受信部VII12
12と受信部II1213、受信部IV1214、受信部VI
1215、受信部VIII1216と波長多重伝送系19
0、波長多重伝送系191以外の構成部分はノード装置
100と全く同じであり、制御方法も同じである。波長
多重伝送系190、波長多重伝送系191は、図1に示
した波長多重伝送系190、波長多重伝送系191に光
信号の分波機能を持たせた構成になっている。符号12
02は、2×1スターカプラ1201から出力された波
長多重光信号を分波して、所定の波長の光信号を各受信
部I1209、受信部III1210、受信部V1211、
受信部VII1212に出力する。実施形態1では固定波
長受信部V119が、波長λ5の光信号を受信するの
で、受信部V1211に波長λ5の光信号を分波させる
ように設定し、各固定波長受信部についても同じ様に受
信波長の設定を行った。
【0148】すなわち、固定波長受信部I117、固定
波長受信部III118、固定波長受信部VII120をそれ
ぞれ受信部I1209、受信部III1210、受信部VII
1212で置き換え、固定波長受信部II121、固定波
長受信部IV122、固定波長受信部VI123、固定波長
受信部VIII124を受信部II1213、受信部IV121
4、受信部VI1215、受信部VIII1216で置き換え
る。よって、光導波路101と接続する分波器1202
の出力ポートからは波長λ1の光信号が出力されるよう
に設定され、光導波路102と接続する分波器1202
の出力ポートからは波長λ3の光信号が出力されるよう
に設定され、光導波路103と接続する分波器1202
の出力ポートからは波長λ5の光信号が出力されるよう
に設定され、光導波路104と接続する分波器1202
の出力ポートからは波長λ7の光信号が出力されるよう
に設定されて分波器1202の各出力ポートと各導波路
が接続する。また、分波器1207の出力ポートから出
力される各波長の光信号も上記設定と同じ様に決定され
る。上述した波長多重伝送系190、波長多重伝送系1
91の構成、及び各受信部の受信波長の設定により、実
施形態1で説明した通信動作をまったく同じ通信制御で
行うことができる。
【0149】〔実施形態3の第2の態様〕図13は、本
発明による第3の実施形態の図12で示した波長多重伝
送系の構成の他の実施形態である。図13に示す波長多
重伝送系は、図9で示した波長多重伝送系909、波長
多重伝送系910に波長多重光信号の分波機能を付加し
た構成になっていて、他のノード装置との接続は1本の
光ファイバで送受信でき、また双方向の送受信を達成す
ることができる。
【0150】以上述べてきたように、本発明のネットワ
ークシステム及びノード装置および伝送制御方法によれ
ば、折り返し通信手段を設ける事によって伝送方向の上
流のノード装置に送信する場合においても、折り返し通
信手段を利用する事によって伝送方向を逆向きに変更出
来る為、少ない中継伝送回数で、受信宛て先のノード装
置にパケットを伝送する事が可能となる効果がある。
【0151】又、折り返し通信手段を設ける事によっ
て、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード
装置の異なる分離挿入部に接続されている場合において
も、リング状に配置された自ノード以外の全てのノード
装置において、中継伝送される必要がない為、中継伝送
回数を削減出来る効果がある。
【0152】[実施態様4]上述した実施形態1のネッ
トワークシステム及び伝送制御方法では、第1方向用、
第2方向用を問わず可変波長送信部からの光通信時間の
半分は自ノード装置にパケットを折り返すための時間帯
に割り当てられ、もう半分の時間帯はパケットを隣接ノ
ード装置に出力する時間帯に割り当てられている。すな
わち、実施形態1で示した伝送制御方法により制御され
たノード装置においては、ある1つのノード装置から隣
接ノード装置へパケットを出力する処理時間とパケット
を折り返す処理時間が同じになってしまう。しかし、1
つのノード装置に入力するパケットの半分が中継を必要
とし、もう半分が折り返しを必要とするトラヒック特性
が、実際のネットワークにおいて発生する確率は極めて
小さい。
【0153】そこで、ネットワーク上の1つのノード装
置において、パケットの折り返しを必要とする時間と隣
接ノード装置へ出力する必要時間が等しいものなのか検
討する必要がある。以下、送受信端末相互間の位置関係
を分類し、分類したそれぞれの位置関係に属する送受信
端末間の通信において必要とする折り返し回数を把握し
て、ノード装置におけるパケットの折り返しを必要とす
る時間と隣接ノード装置へ出力する必要時間が等しいも
のなのか検証する。
【0154】まず始めに、送受信端末相互間の位置関係
を分類すると、以下の3つに分けられる。
【0155】(1)送信元の送信端末と送信先である受
信端末が同じ方向用の分離挿入部と接続されており、そ
の同じ方向用の伝送路へ送信端末がパケットを出力する
と、目的のノード装置へ到達するまでに行われる中継回
数が、ネットワークを1周するまでに必要とする中継回
数の半分以下になる位置関係。
【0156】(2)送信元の送信端末と送信先である受
信端末が同じ方向用の分離挿入部と接続されており、そ
の同じ方向用の伝送路へ送信端末がパケットを出力する
と、目的のノード装置へ到達するまでに行われる中継回
数が、ネットワークを1周するまでに必要とする中継回
数の半分以上になる位置関係。
【0157】(3)送信元の送信端末と送信先である受
信端末が異なる方向用の分離挿入部と接続されている形
態。
【0158】次に、上記3つの送受信端末相互間の位置
関係において、送信元の端末から送信されたパケットの
折り返しの発生回数について考える。送信端末と接続す
るノード装置は、受信端末へパケットが到達するまでの
中継回数が、ネットワークを1周するまでに必要とする
中継回数の半分以下となる方向用伝送路に、送信端末か
ら出力されたパケットを送出すると仮定する。
【0159】(1)の位置関係では、送信端末と受信端
末とが接続された方向用伝送路へ、送信パケットを出力
すると、目的のノード装置へ到達するまでの中継回数
が、ネットワークを1周するまでに必要とする中継回数
の半分以下で到着し、且つ送信端末と受信端末とが同じ
方向用伝送路に接続されているので、パケットを折り返
す必要がない。よって、(1)の場合には、折り返し回
数は0回となる。
【0160】(2)の位置関係では、送信端末と受信端
末とが同じ方向用伝送路に接続されているが、送信端末
が接続された方向用伝送路送信へパケットを出力する
と、目的のノード装置へ到達するまでの中継回数が、ネ
ットワークを1周するまでに必要とする中継回数の半分
以上になるので、送信端末の接続ノード装置でパケット
の折り返しを1回行う。これにより目的のノード装置に
パケットが到達するまでの中継回数を、ネットワークを
1周するまでに必要とする中継回数の半分以下にするこ
とができる。そして、送受信端末が接続する方向用伝送
路ではない方向用伝送路に出力されたパケットは、目的
のノード装置で、再び受信端末が接続する方向用伝送路
に折り返されて受信端末に到達する。よって、(2)の
場合には、折り返し回数は、2回となる。
【0161】(3)の位置関係においては、送信端末が
接続されたノード装置が、まず始めに送信端末の接続方
向用伝送路でパケットを伝送させた場合と、受信端末の
接続方向用伝送路でパケットを伝送させた場合につい
て、目的のノード装置へ送信パケットが到達するまでの
中継回数を解析する。そしてノード装置は、送信端末が
接続する方向用伝送路でパケットを伝送させた方が、パ
ケット中継回数が少ない場合には、その方向用伝送路に
パケットを送出する。その伝送路に送出されたパケット
は、受信端末が接続されたノード装置で、受信端末が接
続する方向用伝送路に折り返されて受信端末に出力され
る。また、受信端末が接続する方向用伝送路でパケット
を伝送させた方がパケット中継回数が少ない場合には、
送信端末が接続されたノード装置は、送信パケットを折
り返し、受信端末が接続する方向用伝送路にパケットを
送出する。よって、(3)の場合には、折り返し回数は
1回となる。
【0162】このように、送信端末から出力されるパケ
ットの折り返し回数は、位置関係にのみ依存し一定であ
り、ネットワーク上の端末数に依存しない。しかし、ネ
ットワーク上のノード装置の数が増加する場合は、送信
先の受信端末へパケットが到達するために必要なノード
装置でのパケット中継回数が増加する。よって、ノード
装置において、隣のノード装置へ中継するパケット数
と、ノード装置内で折り返すパケット数では、明らかに
中継するパケット数が大きくなる。
【0163】本実施形態では、このように、隣接ノード
装置に中継するパケット数が折り返すパケット数より大
きい場合を考え、パケットを中継する処理時間を、パケ
ットの折り返し処理時間より長くしている。
【0164】表3は、本発明による各波長制御テーブル
の内容を示す1周期分の送信波長制御パターンであり、
波長制御パターンの数字は、可変波長送信部送信波長を
示すものであり、1は波長λ1、2は波長λ
2、....、8は波長λ8を示す。
【0165】又、表4は、本発明による各波長制御テー
ブルの内容の変更に伴い、変更されたバッファ制御テー
ブルIからバッファ制御テーブルVIIIのオフセット値を
示す。実施形態1と異なる点は、波長制御テーブルとバ
ッファ制御テーブルの制御パターンの内容とアドレス数
が異なる点だけである。
【0166】
【表3】
【0167】
【表4】 また、本実施形態で用いるノード装置の構成等の説明
は、上述と同様なので省略する。本実施形態において
は、波長λ1が最も短い波長であり、波長8が最も長い
波長であり、波長λnの識別子nの値が大きくなるに従
い波長が長くなるものとする。波長制御テーブルとバッ
ファ制御テーブルは、ROMカウンタ702,1602
によって同期して読み出される。また、図2からも分か
るように、ノード装置100の第1方向用各可変波長送
信部から出力される光信号は、自ノード装置100内の
第2方向用固定波長受信部と、隣接ノード装置199内
の第1方向用固定波長受信部に到達し、ノード装置19
9の第2方向用各可変波長送信部から出力される光信号
も、自ノード装置199内の第1方向用固定波長受信部
と、隣接ノード装置100内の第2方向用固定波長受信
部に到達するため、波長多重伝送系190と波長多重伝
送系191上に同じ波長の光信号が出力されないよう
に、同じ波長制御テーブルを同じ位相で巡回させて、ノ
ード装置100とノード装置199の各可変波長送信部
の送信波長を制御する。すなわち、表3に示した8つの
波長制御テーブルを各ノード装置全てが共有し、同じ読
み出しアドレスによって同期している波長制御信号が各
可変波長送信部に入力される。これよりノード装置10
0の第1方向用可変波長送信部とノード装置199の第
2方向用可変波長送信部の全ての可変波長送信部が、互
いに異なる波長の光信号を出力するように制御される。
この送信波長の制御方法は実施形態1とまったく同じで
ある。
【0168】表3及び表4においては、可変波長送信部
の送信波長がλ1の時には、バッファのデュアルポート
メモリ405の読み出しの為のオフセット値は、記憶領
域Iの値A1が割り当てられており、以下送信波長がそ
れぞれλ2、λ3、λ4、λ5、λ6、λ7、及びλ8
の場合は、それぞれ記憶領域II、記憶領域III、記憶領
域IV、記憶領域V、記憶領域IV、記憶領域VII、及び記憶
領域VIIIに対応したA2〜A8の値が割り当てられてい
る。
【0169】次に、表3の波長制御テーブルの送信波長
制御パターンの波長の配列について説明する。
【0170】表3の各波長制御テーブルは、1周期にお
ける送信波長制御パターンが記されている。各波長制御
テーブルは、表3のアドレス0から7までの部分と、ア
ドレス8から11までの部分から構成されている。アド
レス0から7までの部分は、自ノード装置から隣接ノー
ド装置へパケットを中継するために割り当てられた部分
であり、アドレス8から11までの部分は、出力したパ
ケットを自ノード装置へ折り返すために割り当てられた
部分である。各波長制御テーブルI、III、V、VIIによ
って制御された第1方向用可変波長送信手段である可変
波長送信部I、III、V、VIIは、送信波長制御パターン
の1周期において波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長
λ7の光信号を2回出力し、波長λ2、波長λ4、波長
λ6、波長λ8の光信号を1回出力する。図2からも分
かるように、ノード装置100の第1方向用可変波長送
信手段である可変波長送信部I、III、V、VIIからの出
力光信号が、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7
の光信号である場合には、各波長の光信号は、光伝送系
191、光ファイバ200、ノード装置199内の光伝
送系190を通過して、ノード装置199内の各波長に
対応する固定波長受信部で受信される。
【0171】また、可変波長送信部I、III、V、VIIか
らの出力光信号が、波長λ2、波長λ4、波長λ6、波
長λ8の光信号である場合には、各波長の光信号は、光
伝送系191内の4×2カプラ151で合流され、2×
4カプラ152で分岐されて、自ノード装置100内の
各波長に対応する固定波長受信部で受信される。よっ
て、波長制御テーブルI、III、V、VIIによってそれぞ
れ制御される可変波長送信部I、可変波長送信部III、
可変波長送信部V、可変波長送信部VIIは、送信波長制御
パターンの1周期の3分の2の時間の間、隣のノード装
置の第1方向用固定波長受信部でのみ受信することがで
きる波長の光信号を出力し、残り3分の1の時間の間、
自ノード装置に折り返す波長の光信号を出力する。これ
により、隣接ノード装置へパケットを中継する時間と自
ノード装置にパケットを折り返す時間の比が2対1とな
る。
【0172】以下、この各波長制御テーブルI、III、
V、VIIの送信波長制御パターンを第1方向用送信波長制
御パターンとし、これを反復させて各可変波長送信部
I、III、V、VIIの送信波長を周期的に制御する。すな
わち、波長制御テーブルの1周期の送信波長制御パター
ンにおいて、隣のノード装置でのみ受信することができ
る波長の光信号の送出時間と自ノード装置に折り返す波
長の光信号の送出時間の比率を変えることにより、隣接
ノード装置へパケットを中継する時間と自ノード装置に
パケットを折り返す時間の比率を自由に変えることがで
きる。
【0173】次に各波長制御テーブルI、III、V、VII
のそれぞれの構成について説明する。まず、表3に示す
アドレス0において、第1方向用送信波長である波長λ
1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の波長を波長λ1、
波長λ5、波長λ7、波長λ3の順に遷移するように並
び変え、これを第1送信波長制御パターンとし、第2方
向用送信波長である波長λ2、波長λ4、波長λ6、波
長λ8の波長を波長λ2、波長λ6、波長λ8、波長λ
4の順に遷移するように並び変え、これを第2送信波長
制御パターンとする。第1送信波長制御パターンと第2
送信波長制御パターンを前述のように設定したのは、各
方向用送信波長の波長変調時において波長の変更量の最
大値を小さくすることが出来るからである。
【0174】すなわち選択する複数の波長を短い順もし
くは長い順にならべ、1番目の波長を選択した後順次奇
数番目の波長を選択し、奇数番目の最大の波長を選択し
た後、偶数番目の最大の波長を選択し、順次降順に偶数
番目の波長を選択して2番目の波長を選択した後1番目
に波長に戻るパターンを用いることにより1回の波長遷
移量を小さく押さえている。第1送信波長制御パターン
において選択する波長は短い順にλ1、λ3、λ5、λ
7であり、第2送信波長制御パターンにおいて選択する
波長は短い順にλ2、λ4、λ6、λ8であり、それぞ
れ上記の如きパターンとなっている。このパターンは、
複数の波長を波長の短い順もしくは長い順にならべ、2
番目の波長を選択した後順次偶数番目の波長を選択し、
偶数番目の最大の波長を選択した後、奇数番目の最大の
波長を選択し、順次降順に奇数番目の波長を選択して1
番目の波長を選択した後2番目の波長に戻るパターンを
用いてもよい。
【0175】そして波長制御テーブルI、III、V、VII
のアドレス0から7までの部分に第1送信波長制御パタ
ーンを2つ割り当て、アドレス8から11までの部分に
第2送信波長制御パターンを1つ割り当てる。また、各
波長制御テーブルI、III、V、VIIによって制御される
可変波長送信部I、III、V、VIIが、同時に同じ波長の
光信号を出力しないように、各波長制御テーブルI、II
I、V、VIIのアドレス0から7まで波長制御パターンの
位相は、それぞれずれて設定されている。また、各波長
制御テーブルI、III、V、VIIのアドレス8から11ま
での波長制御パターンの位相もそれぞれずれて設定され
ている。
【0176】例えば、波長制御テーブルIのアドレス0
から7まで波長制御パターンは、波長λ1、波長λ5、
波長λ7、波長λ3、波長λ1、波長λ5、波長λ7、
波長λ3と遷移し、波長制御テーブルIIIのアドレス0
から7まで波長制御パターンは、波長λ5、波長λ7、
波長λ3、波長λ1、波長λ5、波長λ7、波長λ3、
波長λ1と遷移し、波長制御パターンの位相は1つずれ
ている。また、波長制御テーブルIのアドレス8から1
1まで波長制御パターンは、波長λ6、波長λ8、波長
λ4、波長λ2と遷移し、波長制御テーブルIIIのアド
レス8から11まで波長制御パターンは、波長λ2、波
長λ6、波長λ8、波長λ4と遷移し、波長制御パター
ンの位相が1つずれている。このように各波長テーブル
の第1送信波長制御パターンと第2送信波長制御パター
ンを、アドレス0から7までとアドレス8から11まで
のそれぞれの部分において位相をずらすことにより、各
波長制御テーブルの任意のアドレスにおける送信波長は
すべて異なっている。
【0177】更に、第1送信波長制御パターンと第2送
信波長制御パターンが切り替わるアドレス7と8の間に
おける波長遷移量を小さくするために各テーブルにおい
てどの位相のパターンを用いるかを最適化することもで
きる。
【0178】また、波長制御テーブルII、IV、VI、VIII
の波長制御パターンも、可変波長送信部II、IV、VI、VI
IIが、波長制御パターンの1周期の3分の2の時間の
間、隣のノード装置で受信される波長(波長λ2、波長
λ4、波長λ6、波長λ8)の光信号を出力し、残り3
分の1の時間の間、自ノード装置に折り返す波長(波長
λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7)の光信号を出力
する様に設定され、尚且つ任意のアドレスにおける可変
波長送信部II、IV、VI、VIIIの送信波長が全て異なる様
に位相をずらして設定されている。
【0179】以下に、本実施形態のネットワークシステ
ムの電送制御方法を説明する。
【0180】[伝送目標例]ノード装置I301(図2
ではノード装置100)の固定波長受信部で処理する8
つのパケットの送信先を以下のように仮定して、このネ
ットワークシステムの伝送制御方法を説明する。パケッ
トIは、ノード装置I301に接続された端末VI179
へ送信されたパケットであり、パケットIIは、ノード装
置II302に接続された端末I174へ送信されたパケ
ットであり、パケットIVは、ノード装置II302に接続
された端末V178へ送信されたパケットであり、パケ
ットVIIは、ノード装置II302に接続された端末III1
76へ送信されたパケットであり、パケットVIIIは、ノ
ード装置I301に接続された端末VIII181へ送信さ
れたパケットであり、パケットIII、パケットV、パケッ
トVIは、それぞれノード装置III303、ノード装置IV
304、ノード装置V305に接続された端末へ送信さ
れたパケットであるとする。又、異なるノード装置は、
例えば、ノード装置I301とノード装置V305の同
じ構成要素に対しては、同一の符号を用いることとす
る。
【0181】また、説明の便宜上、ノード装置I301
内のバッファ制御テーブルと波長制御テーブルを読み出
すためのROMカウンタ702,1602からのアドレ
ス値(同期信号)は、同期しており、図17に示されて
いる動作時間T1において、0であるとする。よって、
動作時間T2、動作時間T3、..、動作時間T9、動
作時間T10におけるROMカウンタ702,1602
からのアドレス値は、それぞれ1、2、..、8、9で
あるとする。
【0182】[ノード装置100の通信動作]以下、図
17のタイムチャートを用いてノード装置100(図2
ではノード装置I301である)の通信動作について説
明する。
【0183】動作時間T1においてノード装置100の
分離挿入部I133は、固定波長受信部I117で受信
されたパケットIや他のパケットから成るパケット流の
切れ目を見いだし、その切れ目にサブ伝送路I166を
介して入力されたパケットを挿入して、バッファI14
5に出力する。ただし、説明の便宜上図17では着目し
ているパケットI〜パケットVIIIまでしか示していな
い。動作時間T1においてバッファI145内のデコー
ダ401は、入力されたパケットIのアドレス部を読み
取る。このパケットIの送信先が自ノード装置100に
接続された端末VI179であるため、デコーダ401は
デマルチプレクサ404の出力先をデュアルポートメモ
リ405に接続し、且つ書き込みアドレスカウンタ40
2にパケットIの所定の書き込み開始アドレス値A6を
出力する。これにより書き込みアドレスカウンタ402
は、パケットIの書き込み開始アドレス値A6から順次
パケットを書き込むべき記憶領域VIの識別信号をデュア
ルポートメモリ405に出力する。
【0184】パケットIのデュアルポートメモリ405
の所定の書き込み開始アドレス値がA6となるのは、パ
ケットIが自ノード装置100に接続された端末VI17
9に送信されたパケットであり、端末VI179は自ノー
ド装置100内の分離挿入部VI139に接続されている
ので、端末VI179にパケットが到達するために、その
パケットが波長λ6の光信号に変換されて自ノード装置
100内の分離挿入部IV139に接続された固定波長受
信部VI123に入力しなければならないからである。各
バッファ内のデュアルポートメモリ405内の記憶領域
VIに記憶されたパケットは、各バッファと接続する可変
波長送信部の送信波長が波長λ6に制御された時にのみ
読み出されるので、パケットIは、可変波長送信部I1
29の発振波長が波長λ6に制御されている時に、波長
λ6の光信号に変換され、波長多重伝送系191内の折
り返し手段により固定波長受信部VI123で受信される
ことになる。波長多重伝送系191におけるパケットI
の光信号の伝搬については後述する。
【0185】また、動作時間T1内のデュアルポートメ
モリ読みだし時間Tdにおける波長制御部165のRO
Mカウンタ702,1602は、読み出しアドレス値0
を波長制御テーブルIからVIIIに同時に出力する。この
アドレス値によって各波長制御テーブルの内容が出力さ
れ、波長制御テーブルIからは、波長λ1に対応した制
御信号が可変波長送信部I129に出力されて、可変波
長送信部I129の送信波長が波長λ1に設定される。
同じ様に、可変波長送信部II125の送信波長は、波長
制御テーブルIIからの波長λ2に対応した制御信号によ
り、波長λ2に制御される。
【0186】また、動作時間T1内のデュアルポートメ
モリ読みだし時間Tdにおいては、バッファ制御部16
4内の読みだし制御部1501,1502からのデュア
ルポートメモリの読み出し許可、FIFOの読みだし禁
止の制御信号がセレクタ407に出力され、セレクタ4
07は、デュアルポートメモリ405と可変波長送信部
を接続する。また各バッファ制御テーブルは、波長制御
部165のROMカウンタ702,1602の読み出し
アドレス値0により、それぞれのデュアルポートメモリ
内の読み出しアドレス値を読みだしアドレスカウンタ4
03に出力する。例えば、バッファ制御テーブルIは、
波長制御部165のROMカウンタ702の読み出しア
ドレス値0により、記憶領域IVの先頭アドレスA1を読
み出しアドレスカウンタ403に出力する。これによ
り、デュアルポートメモリ405は、記憶領域Iに記憶
されたパケットを、可変波長送信部I129に出力す
る。
【0187】動作時間T1内のFIFO読みだし時間T
fにおいては、バッファ制御部164内の読み出し制御
部1501,1502が、FIFOの読み出し許可、デ
ュアルポートメモリの読みだし禁止の制御信号をセレク
タ407に出力し、セレクタ407は、FIFO406
内に記憶されたパケットを可変波長送信部に出力する。
本実施形態では、各動作時間T内では、時間Tf、時間
Tdに関係なく各可変波長送信部の送信波長は一定であ
る。
【0188】同じ様に、動作時間T2においてノード装
置100の分離挿入部I133は、固定波長受信部I1
17で受信されたパケットIIや他のパケットから成るパ
ケット流の切れ目を見いだし、その切れ目にサブ伝送路
I166を介して入力されたパケットIIを挿入して、バ
ッファI145に出力する。動作時間T2においてバッ
ファI145内のデコーダ401は、入力されたパケッ
トIIのアドレス部を読み取る。このパケットIIの送信先
が隣接ノード装置199(図3においてはノード装置II
302)に接続された端末I174であるため、パケッ
トIIは、デュアルポートメモリ405の記憶領域Iに記
憶される。
【0189】次に、動作時間T3においてノード装置1
00の分離挿入部I133は、固定波長受信部I117
で受信されたパケットIIIや他のパケットから成るパケ
ット流の切れ目を見いだし、その切れ目にサブ伝送路I
166を介して入力されたパケットを挿入して、バッフ
ァI145に出力する。動作時間T3におけるバッファ
I145内のデコーダ401は、入力されたパケットII
Iのアドレス部を読み取る。このパケットIIIの送信先は
ノード装置III303に接続された端末であり、あと2
回以上チャネル変更部を経由するため、出力する波長を
指定する必要はない。よって、デコーダ401はデマル
チプレクサ404の出力先をFIFO406に接続す
る。これによりパケットIIIはFIFO406に記憶さ
れる。パケットIIIがFIFO406に記憶されるの
は、パケットIIIが自ノード装置100または、隣接ノ
ード装置199に接続された端末に送信されたパケット
ではなく、また、折り返さなければいけないパケットで
もないので、自ノード装置100または、隣接ノード装
置199のある決まった固定波長受信部へ出力する必要
がないからである。
【0190】以下、動作時間T4においてパケットIVは
デュアルポートメモリ405の記憶領域Vに記憶され、
動作時間T5においてパケットVはFIFO406に記
憶され、動作時間T6においてパケットVIはFIFO4
06に記憶され、動作時間T7においてパケットVIIは
デュアルポートメモリ405の記憶領域IIIに記憶さ
れ、動作時間T8においてパケットVIIIはデュアルポー
トメモリ405の記憶領域VIIIに記憶される。
【0191】次に、動作時間T4におけるバッファI1
45からのパケットIIIの読み出し及び送信について説
明する。動作時間T4の始りにおいて波長制御部165
のROMカウンタ702,1602から読み出しアドレ
ス値3が波長制御テーブルIからVIIIに同時に出力され
る。このアドレス値によって波長制御テーブルIの内容
が読み出され、可変波長送信部I129に送信波長λ3
の制御信号3が出力され、可変波長送信部I129の送
信波長が波長λ3に制御される。そして、動作時間T4
内のデュアルポートメモリ読みだし時間Tdの後、FI
FO読みだし時間Tfにおいて、読み出し制御部150
1,1502からのFIFOの読み出し許可、デュアル
ポートメモリの読みだし禁止の制御信号が各バッファ内
のセレクタ407に出力され、各セレクタ407がFI
FO406内に記憶されたパケットを接続する可変波長
送信部に出力する。
【0192】動作時間T4においては、FIFO406
内に記憶されたパケットIIIが可変波長送信部I129
により波長λ3の光信号に変換されて波長多重伝送路系
191に出力される。実施形態1で説明したように可変
波長送信部I129から出力された波長λ3の光信号
は、隣接ノード装置199(図3においてはノード装置
II302)の固定波長受信部III118で受信される。
【0193】次に、動作時間T5におけるデュアルポー
トメモリ405内の記憶領域Iに記憶されたパケットII
の読み出し及び送信について説明する。動作時間T5の
始りにおいて波長制御部165のROMカウンタ70
2,1602から読み出しアドレス値4が波長制御テー
ブルIからVIIIに同時に出力される。このアドレス値に
よって波長制御テーブルIの内容が読み出され、可変波
長送信部I129に送信波長λ1の制御信号1が出力さ
れ、可変波長送信部I129の送信波長が波長λ1に制
御される。また、動作時間T5内のデュアルポートメモ
リ読みだし時間Tdにおいては、バッファI145内の
読み出しアドレスカウンタ403が、バッファ制御テー
ブルIから出力されるオフセット値A1をロードし、順
次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域I
に書き込まれているパケットを読み出す為のアドレスを
発生し、デュアルポートメモリ405に出力する。この
読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ405
の出力ポートから記憶領域Iに記憶されていたパケット
IIが読み出される。読み出されたパケットIIは可変波長
送信部I129で、波長λ1の光信号に変換されて波長
多重伝送系191に出力される。
【0194】可変波長送信部I129から波長多重伝送
系191に出力された波長λ1の光信号であるパケット
IIIは、光ファイバ113を通過した後、4×2カプラ
151において、他の光ファイバ114、光ファイバ1
15、光ファイバ116を通過した光信号と合流し、光
ファイバ158と光ファイバ155に分岐される。光フ
ァイバ155に分岐した波長λ1の光信号は、光ファイ
バ200、ノード装置199内の光ファイバ153を通
過し、2×4カプラ149において光ファイバ101、
光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイバ10
4に分岐し、それぞれの光ファイバに接続する固定波長
受信部I117から固定波長受信部VII120に出力さ
れる。固定波長受信部I117は、波長λ1の光信号だ
けを受信するので、パケットIIは、隣接ノード装置19
9内の固定波長受信部I117で受信され、分離挿入部
I133でバッファI145に送られるパケットと分離
されて、送信先である端末I174に出力される。
【0195】次に、動作時間T6におけるバッファI1
45からのパケットIVとパケットVの読み出し及び送信
について説明する。動作時間T6の始りにおいて波長制
御部165のROMカウンタ702,1602から読み
出しアドレス値5が波長制御テーブルIからVIIIに同時
に出力される。このアドレス値によって波長制御テーブ
ルIから波長制御信号5が出力され、可変波長送信部I
129の送信波長が波長λ5に制御される。これと同期
し、動作時間T6内のデュアルポートメモリ読みだし時
間Tdにおいては、バッファI145内の読み出しアド
レスカウンタ403が、バッファ制御テーブルIから出
力されるオフセット値A5をロードし、順次カウンタを
インクリメントする事によって記憶領域Vに書き込まれ
ているパケットを読み出す為のアドレスを発生し、デュ
アルポートメモリ405に出力する。この読みだしアド
レスによってデュアルポートメモリ405の出力ポート
から記憶領域Vに記憶されていたパケットIVが読み出さ
れる。読み出されたパケットIVは可変波長送信部I12
9で、波長λ5の光信号に変換されて波長多重伝送系1
91に出力される。
【0196】可変波長送信部I129から波長多重伝送
系191に出力された波長λ5の光信号であるパケット
IVは、光ファイバ113、4×2カプラ151、光ファ
イバ155、光ファイバ200、ノード装置199内の
光ファイバ153、2×4カプラ149、光ファイバ1
03を通過し、固定波長受信部V119で受信される。
隣接ノード装置199内の固定波長受信部V119で受
信されたパケットIVは、分離挿入部V135でバッファV
147に送られるパケットと分離されて、送信先である
端末V178に出力される。そして、動作時間T6内の
デュアルポートメモリ読みだし時間Tdの後、FIFO
読みだし時間Tfにおいては、読み出し制御部150
1,1502からのFIFOの読み出し許可、デュアル
ポートメモリの読みだし禁止の制御信号が各バッファ内
のセレクタ407に出力され、各セレクタ407がFI
FO406内に記憶されたパケットVを接続する可変波
長送信部Iに出力する。パケットVは可変波長送信部I
129により波長λ5の光信号に変換されて波長多重伝
送路系191に出力される。波長λ5の光信号に変換さ
れたパケットVは、隣接ノード装置199(図3におい
てはノード装置II302)の固定波長受信部V119で
受信される。固定波長受信部V119で受信されたパケ
ットVは、分離挿入部V135でバッファV147に出力
される。
【0197】以下、動作時間T7においてパケットVI
は、隣接ノード装置内の固定波長受信部VII120で受
信され、動作時間T8においてパケットVIIは、隣接ノ
ード装置内の固定波長受信部III118で受信されて分
離挿入部III134でバッファIII146に送られるパケ
ットと分離されて、送信先である端末III176に出力
され、動作時間T9においてパケットIは、自ノード装
置100内の固定波長受信部VI123で受信されて分離
挿入部VI139でバッファVI143に送られるパケット
と分離されて、送信先である端末VI179に出力され、
動作時間T10においてパケットVIIIは、自ノード装置
100内の固定波長受信部VIII124で受信されて分離
挿入部VIII140でバッファVIII144に送られるパケ
ットと分離されて、送信先である端末VIII181に出力
される。
【0198】本実施形態は、双方向ループ回線を持ち、
その双方向回線の一方の回線から、もう一方の回線に折
り返す機能を備えたネットワークシステムにおいて、ノ
ード装置内における隣接ノード装置へのパケット伝送時
間を拡大し自ノード装置へのパケット折り返し時間を縮
小するために考えだされた伝送制御方法である。
【0199】〔実施形態5〕実施形態5においては、図
18からも分かるように第1方向用伝送路に光信号を出
力する可変波長送信部の数と第2方向用伝送路に光信号
を出力する可変波長送信部の数が異なっている場合の波
長制御テーブルを示す。実施形態5では、波長制御テー
ブルの送信波長遷移パターンが異なるだけであり、本発
明の波長制御テーブルによって各ノード装置を制御する
伝送制御方法は実施形態4と全く同じである。よって、
本発明の波長制御テーブルによる具体的なパケット伝送
制御についての説明は省略する。実施形態5では、第1
方向用伝送路に光信号を出力する可変波長送信部の数は
2であり、第2方向用伝送路に光信号を出力する可変波
長送信部の数は4である場合である。
【0200】表5は、本発明の第5の実施形態の各波長
制御テーブルである。ノード装置内の第1方向用可変波
長送信部の数と第2方向用可変波長送信部の数が一致し
ていないので、第1方向用可変波長送信部から隣のノー
ド装置へパケットを中継するための光信号の波長数は2
であり、パケットの折り返しに使用される光信号の波長
数は4である。具体的には、波長λ1、波長λ2が中継
用の波長であり、波長λ3、波長λ4、波長λ5、波長
λ6が折り返し用の波長となる。また、第2方向用可変
波長送信部から隣のノード装置へパケットを中継するた
めの光信号の波長数は4であり、パケットの折り返しに
使用される光信号の波長数は2である。具体的には、波
長λ3、波長λ4、波長λ5、波長λ6が中継用の波長
であり、波長λ1、波長λ2が折り返し用の波長とな
る。すなわち、第1方向用可変波長送信部と第2方向用
可変波長送信部とでは、中継に使用できる波長数と折り
返しに使用できる波長数が異なっているということであ
る。以下、表5の波長制御テーブルの送信波長制御パタ
ーンの配列について説明する。
【0201】表5の各波長制御テーブルは、1周期の送
信波長制御パターンが記されている。各波長制御テーブ
ルは、表5のアドレス0から7までの部分と、アドレス
8から11までの部分から構成されている。アドレス0
から7までの部分は、自ノード装置から隣接ノード装置
へパケットを中継するために割り当てられた波長制御パ
ターン部分であり、アドレス8から11までの部分は、
出力したパケットを自ノード装置へパケット折り返すた
めに割り当てられた波長制御パターン部分である。例え
ば、波長制御テーブルI、IIは、第1方向用可変波長送
信部I、IIの送信波長が、送信波長制御パターンの1周
期においてまず始めに波長λ1、波長λ2の波長に4回
制御され、次に波長λ3、波長λ4、波長λ5、波長λ
6の波長に1回制御されるように設定されている。
【0202】また、図18のノード装置内の構成からも
分かるように、ノード装置100の第1方向用可変波長
送信手段である可変波長送信部I、IIからの出力光信号
が、波長λ1、波長λ2の光信号である場合には、各波
長の光信号は、光伝送系191、光ファイバ200、隣
接ノード装置内の光伝送系190を通過して、隣接ノー
ド装置内の波長λ1、波長λ2に対応する固定波長受信
部I、IIで受信される。また、可変波長送信部I、IIか
らの出力光信号が、波長λ3、波長λ4、波長λ5、波
長λ6の光信号である場合には、各波長の光信号は、光
伝送系191内の4×2カプラ151で合流され、2×
4カプラ152で分岐されて、自ノード装置100内の
各波長に対応する固定波長受信部III、IV、V、IVで受信
される。
【0203】よって、波長制御テーブルI、IIによって
それぞれ制御される可変波長送信部I、可変波長送信部
IIは、送信波長制御パターンの1周期のアドレス0から
7までの部分(1周期の3分の2)間、隣のノード装置
の第1方向用の固定波長受信部でのみ受信することがで
きる波長の光信号を出力し、残りのアドレス8から11
までの部分(1周期の3分の1)間、自ノード装置に折
り返す波長の光信号を出力する。
【0204】これにより、隣接ノード装置へパケットを
中継する時間と自ノード装置にパケットを折り返す時間
の比が2対1となる。この各波長制御テーブルI、IIの
送信波長制御パターンを第1方向用送信波長制御パター
ンとし、これを反復させて各可変波長送信部I、IIの送
信波長を周期的に制御する。よって、波長制御テーブル
の1周期の送信波長制御パターンにおいて、隣のノード
装置でのみ受信する波長の光信号の送出時間と自ノード
装置に折り返す波長の光信号の送出時間の比率を変える
ことにより、隣接ノード装置へパケットを中継する時間
と自ノード装置にパケットを折り返す時間の比率を変え
ることができる。
【0205】次に各波長制御テーブルIII、IV、V、VIの
構成につて説明する。まず、第2方向用送信波長である
波長λ3、波長λ4、波長λ5、波長λ6の波長を波長
λ5、波長λ6、波長λ4、波長λ3の順に遷移するよ
うに設定し、これを第2送信波長制御パターンとし、第
1方向用送信波長である波長λ1、波長λ2の波長を波
長λ1、波長λ2の順に遷移するように設定し、これを
第1送信波長制御パターンとする。そして波長制御テー
ブルIII、IV、V、VIのアドレス0から7までの部分に第
2送信波長制御パターンを2つ割り当て、アドレス8か
ら11までの部分に第1送信波長制御パターンを1つ割
り当てる。また、各波長制御テーブルIII、IV、V、VIに
よって制御される可変波長送信部III、IV、V、VIが、同
時に同じ波長の光信号を出力しないように、各波長制御
テーブルIII、IV、V、VIのアドレス0から7までの波長
制御パターンの位相は、それぞれずれて設定されてい
る。また、各波長制御テーブルIII、IV、V、VIのアドレ
ス8から11までの部分においては、可変波長送信部が
4個あるのに対し、使用可能波長数が2個しかないの
で、第1送信波長制御パターンを2つに分離し、且つ4
つの可変波長送信部の送信波長が一致しないように位相
もずらして設定されている。
【0206】例えば、波長制御テーブルIVのアドレス8
から11までの波長制御パターンは、送信停止、波長λ
1、送信停止、波長λ2と設定され、波長制御テーブル
Vのアドレス8から11まで波長制御パターンは、波長
λ1、送信停止、波長λ2、送信停止と設定され、第1
送信波長制御パターンを2つに分離して設定された波長
制御パターン(送信停止、波長λ1、送信停止、波長λ
2)の位相を1つづらした構成になっている。ただし、
波長テーブルIIIから波長テーブルIVの構成に関して、
送信停止を示す部分に、他の可変波長送信部に割り当て
られていない波長を割り当てても、問題はなく、特に、
波長可変レーザを高原として用いる場合に、送信停止時
に非発振状態にしてしまうと、次に発振させてから波長
が安定するまでに、時間がかかるため、前記の如き波長
の割り当ては有効である。
【0207】波長制御テーブルI、IIの波長制御パター
ンも、アドレス0から7までの部分に第1送信波長制御
パターンを4つ割り当て、アドレス8から11までの部
分に第2送信波長制御パターンを1つ割り当てる。ま
た、各波長制御テーブルI、IIによって制御される可変
波長送信部Iが、同時に同じ波長の光信号を出力しない
ように、各波長制御テーブルI、IIのアドレス0から7
までの波長制御パターンの位相とアドレス8から11ま
での波長制御パターンの位相は、それぞれ1づつずらし
て設定されている。
【0208】このように設定された波長制御テーブルI
〜IVにより、第1方向用可変波長送信部の数と第2方向
用可変波長送信部の数がことなるノード装置における、
隣接ノード装置へのパケット伝送時間を拡大し自ノード
装置へのパケット折り返し時間を縮小することが可能に
なる。また、表6は、表5に対応して設定されたバッフ
ァ制御テーブルである。
【0209】
【表5】
【0210】
【表6】 以上述べてきたように、本発明の伝送制御方法によれ
ば、ノード装置内における隣接 ノード装置へのパケッ
ト伝送時間を拡大し自ノード装置へのパケット折り返し
時間を縮小することが可能になり、無駄に割り当てられ
ていたパケット折り返し時間をパケット伝送時間に割り
当てることによって、ノード装置のハード構成を変更せ
ずにネットワークの伝送容量を拡大することができる。
【0211】[実施形態6]実施形態4,5において
は、送信端末から出力されるパケットの折り返し回数
は、位置関係にのみ依存し一定であり、ネットワーク上
の端末数に依存しない。しかし、ネットワーク上のノー
ド装置の数が増加する場合は、受信端末が接続するノー
ド装置へパケットが到達するために必要な中継ノード装
置数が増加する。よって、ノード装置において、隣のノ
ード装置へ中継するパケット数と、ノード装置内で折り
返すパケット数では、明らかに中継するパケット数が大
きくなる、という条件に基づき、折り返し通信の機会を
相対的に減らした設定を用いた。
【0212】本実施形態においては、隣接ノードに向け
て出力する機会と、折り返し出力を行う機会とを適宜設
定できる構成を実現する。
【0213】あるノード装置における隣のノード装置へ
中継するパケット数と、折り返しを行うパケット数は、
ネットワークシステムの構成以外の要因にも影響を受け
る。例えば、ネットワークシステム上のトラヒック特性
は、常に変動し、送受信端末の組み合わせや、ネットワ
ーク上におけるブリッジ、ルータ等の通信装置の位置関
係によって、トラヒックの分布に偏りが生じる。また、
同じノード装置に接続される端末間の通信には、特にノ
ード装置数が多いときには折り返しが有効であり、どの
端末間でのトラヒックが多く発生しているかによって
も、トラヒックの分布に偏りが生じる。
【0214】そこで、本実施形態においては、隣接ノー
ド装置へパケットを送出する処理時間と自ノード装置へ
パケットを折り返す処理時間との比率を、自ノード装置
を通過するパケットのトラヒック特性に合うように設定
し、ネットワークのスループットを向上させる。以下、
本実施形態について、詳細に説明する。
【0215】図19は、本実施形態によるノード装置の
構成を示す図であり、制御部163内に新たに帯域管理
部1901を設けたところが図1に示したノード装置と
異なっている。本発明によるノード装置内の個々の構成
部分である固定波長受信部117〜124、分離挿入部
III、分離挿入部IV、分離挿入部V、分離挿入部VI、分離
挿入部VII、バッファ、可変波長送信部の動作機能は、
それぞれ従来のノード装置内で用いた固定波長受信部、
分離挿入部、バッファ、可変波長送信部の機能と全く同
じものである。但し、バッファ制御部、波長制御部の動
作及び機能は、帯域管理部を新たに設けたことで図1の
バッファ制御部、波長制御部の動作及び機能と異なる。
また、帯域管理部1901と接続される分離挿入部I,II
も、図1の分離挿入部I,IIにはない機能を有する。上記
にて説明した固定波長受信部、分離挿入部、バッファ、
可変波長送信部の部分の機能の説明は省略する。
【0216】本発明によるノード装置は、ノード装置を
通過するパケットのトラヒック特性に応じて隣接するノ
ード装置にパケットを送信する処理時間と自ノード装置
にパケットを折り返す処理時間との比率を最適に制御す
るところが特徴である。
【0217】説明の便宜上、入力端I159へ入力され
出力端II161から出力されるパケットの伝送方向を、
第1方向と呼び、入力端II162へ入力され出力端I1
60から出力されるパケットの伝送方向を、第2方向と
呼ぶ。各伝送方向への光信号の出力を行う可変波長送信
部I129、可変波長送信部II125、可変波長送信部
III130、可変波長送信部IV126、可変波長送信部V
131、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VII
132、可変波長送信部VIII128の送信機能は、全て
同じあり、可変送信波長は、波長λ1、波長λ2、波長
λ3、波長λ4、波長λ5、波長λ6、波長λ7、波長
λ8であるとする。ここで、波長λ1が最も短波長側の
波長であり、波長識別子の数字が大きくなるにつれて、
長波長側の波長を示す。固定波長受信部は、波長識別子
が偶数である波長を受信する固定波長受信部II121、
固定波長受信部IV122、固定波長受信部VI123、固
定波長受信部VIII124と、波長識別子が奇数である波
長を受信する固定波長受信部I117、固定波長受信部
III118、固定波長受信部V1119、固定波長受信部
VII120のグループに分けられる。
【0218】図19からも分かるように、第1方向通信
用に配置された固定波長受信部のグループは、固定波長
受信部I117、固定波長受信部III118、固定波長
受信部V1119、固定波長受信部VII120であり、そ
れぞれ、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の波
長識別子が奇数の光信号だけを受信する。第2方向通信
用に配置された固定波長受信部のグループは、固定波長
受信部II121、固定波長受信部IV122、固定波長受
信部VI123、固定波長受信部VIII124であり、それ
ぞれ、波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8の波長
識別子が偶数の光信号だけを受信する。本実施形態にお
ける分離挿入部133は、端末I174と帯域管理部1
901からのパケットを挿入し、又分離したパケットを
端末I174と帯域管理部1901に出力する機能を有
している。また、分離挿入部137であり、端末II17
5と帯域管理部1901からのパケットを挿入し、又分
離したパケットを端末II175と帯域管理部1901に
出力する機能を有している。
【0219】符号190も、図1のノード装置内に用い
られた波長多重伝送系と同じである。符号191も、図
1のノード装置内に用いられた波長多重伝送系と同じで
ある。よって可変波長送信部II125、可変波長送信部
IV126、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VI
II128から出力される波長λ1、波長λ3、波長λ
5、波長λ7の波長の光信号は、それぞれ自ノード装置
内の所定波長の固定波長受信部117〜120で受信さ
れ、可変波長送信部I129、可変波長送信部III13
0、可変波長送信部V131、可変波長送信部VII132
から出力される波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ
8の波長の光信号も、それぞれ自ノード装置内の所定波
長の固定波長受信部121〜124で受信される。
【0220】また、本実施形態のノード装置間の接続形
態は、一方のノード装置の出力端II161と入力端II1
62が、それぞれもう一方の第1方向の下流に隣接した
隣接ノード装置の入力端I159と出力端I160と接
続するように決められている。この接続形態により、以
下のような通信が可能になる。ノード装置100内の可
変波長送信部I129、可変波長送信部III130、可
変波長送信部V131、可変波長送信部VII132が、波
長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の波長の光信号
を出力した場合、各波長の光信号は、4×2スターカプ
ラ151、光ファイバ155、を通過した後、出力端に
161から隣接するノード装置に入力され、隣接ノード
装置内の2×4スターカプラ149で光ファイバ10
1、光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイバ
104にそれぞれ分岐され、分岐された波長λ1の光信
号は固定波長受信部I117でのみ受信され、分岐され
た波長λ3は、固定波長受信部III118で、分岐され
た波長λ5は、固定波長受信部V119で、分岐された
波長λ7は、固定波長受信部VII120でのみ受信され
る。
【0221】すなわち、このノード装置間の接続形態に
より可変波長送信部I129、可変波長送信部III13
0、可変波長送信部V131、可変波長送信部VII132
が、隣接するノード装置へパケットを送信したい場合に
は、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7のいずれ
かの波長の光信号を出力し、自ノード装置へパケットを
送信したい(折り返したい)場合には、波長λ2、波長
λ4、波長λ6、波長λ8のいずれかの波長の光信号を
出力すればよい。
【0222】図20は、本実施形態におけるバッファ制
御部164の構成図である。図20において、符号20
01から2004は、それぞれバッファ制御テーブルI
A、バッファ制御テーブルIIIA、バッファ制御テーブ
ルVA、バッファ制御テーブルVIIAである。バッファ制
御テーブルIA、バッファ制御テーブルIIIA、バッフ
ァ制御テーブルVA、バッファ制御テーブルVIIAは、波
長制御部165内のROMカウンタI2102から出力
されるアドレス値によって順次読み出され、読み出され
た所定のオフセット値はセレクタI2030で選択され
た後バッファI、バッファIII、バッファV、バッファVI
Iの読み出しアドレスカウンタ403にそれぞれ出力さ
れる。符号2009から2012は、それぞれバッファ
制御テーブルIB、バッファ制御テーブルIIIB、バッ
ファ制御テーブルVB、バッファ制御テーブルVIIBであ
り、バッファ制御テーブルIB、バッファ制御テーブル
IIIB、バッファ制御テーブルVB、バッファ制御テーブ
ルVIIBは、波長制御部165内のROMカウンタII2
103から出力されるアドレス値によって順次読み出さ
れ、読み出された所定のオフセット値はセレクタI20
30で選択された後バッファI、バッファIII、バッフ
ァV、バッファVIIの読み出しアドレスカウンタ403に
それぞれ出力される。
【0223】また、符号2005から2008は、バッ
ファ制御テーブルIIA、バッファ制御テーブルIVA、バ
ッファ制御テーブルVIA、バッファ制御テーブルVIIIA
であり、それぞれのバッファ制御テーブルは、波長制御
部165内のROMカウンタIII2114から出力され
るアドレス値によって順次読み出され、読み出された所
定のオフセット値はセレクタII2040で選択された後
バッファII、バッファIV、バッファVI、バッファVIIIの
読み出しアドレスカウンタ403にそれぞれ出力され
る。符号2013から2016は、バッファ制御テーブ
ルIIB、バッファ制御テーブルIVB、バッファ制御テー
ブルVIB、バッファ制御テーブルVIIIBであり、それぞ
れのバッファ制御テーブルは、波長制御部165内のR
OMカウンタIV2115から出力されるアドレス値によ
って順次読み出され、読み出された所定のオフセット値
はセレクタII2040で選択された後バッファII、バッ
ファIV、バッファVI、バッファVIIIの読み出しアドレス
カウンタ403にそれぞれ出力される。これらのテーブ
ルは、リードオンリーメモリ(ROM)によって構成さ
れている。
【0224】バッファ制御テーブルIAからバッファ制
御テーブルVIIIA及びバッファ制御テーブルIBからバ
ッファ制御テーブルVIIIBの内容は後述する。
【0225】また、符号2020は読み出し制御部であ
り、波長制御部165のROMカウンタI2102から
出力されるクロック信号をカウントする事によって、バ
ッファI、バッファIII、バッファV、バッファVII内の
それぞれのデュアルポートメモリ405か、またはFI
FO406のどちらか一方のパケットを読み出すための
読み出し制御信号をバッファI、バッファIII、バッフ
ァV、バッファVII内のセレクタ407に出力する。
【0226】同様に、符号2021は読み出し制御部で
あり、波長制御部165のROMカウンタIII2114
から出力されるクロック信号をカウントする事によっ
て、バッファII、バッファIV、バッファVI、バッファVI
II内のそれぞれのデュアルポートメモリ405か、また
はFIFO406のどちらか一方のパケットを読み出す
ための読み出し制御信号をバッファII、バッファIV、バ
ッファVI、バッファVIII内のセレクタ407に出力す
る。符号2022、符号2023は、読み出し制御部で
あり、波長制御部165のROMカウンタII2103、
ROMカウンタIV2115からそれぞれ出力されるクロ
ック信号をカウントする事によって、バッファ内のセレ
クタ407にデュアルポートメモリ405か、またはF
IFO406のどちらか一方のパケットを読み出すため
の読み出し制御信号を出力する。
【0227】次に、符号2030は、セレクタであり、
Aグループの第1方向用のバッファ制御テーブルか又は
Bグループの第1方向用のバッファ制御テーブルのどち
らか一方のオフセット値、及びAグループの第1方向用
の読み出し制御部2020か又はBグループの第1方向
用の読み出し制御部2022のどちらか一方の読み出し
制御信号を選択し、対応するバッファI、バッファII
I、バッファV、バッファVIIに出力する。
【0228】同様に、符号2040は、セレクタであ
り、Aグループの第2方向用のバッファ制御テーブルか
又はBグループの第2方向用のバッファ制御テーブルの
どちらか一方のオフセット値、及びAグループの第2方
向用の読み出し制御部2021か又はBグループの第2
方向用の読み出し制御部2023のどちらか一方の読み
出し制御信号を選択し、対応するバッファII、バッファ
IV、バッファVI、バッファVIIIに出力する。
【0229】なお、Aグループのバッファ制御テーブル
とは、バッファ制御テーブルIA、バッファ制御テーブ
ルIIIA、バッファ制御テーブルVA、バッファ制御テー
ブルVIIA、バッファ制御テーブルIIA、バッファ制御
テーブルIVA、バッファ制御テーブルVIA、バッファ制
御テーブルVIIIAである。Aグループのバッファ制御テ
ーブルは、隣接ノード装置へ出力されるべきパケットが
記憶されるバッファ内のデュアルポートメモリの記憶領
域を示す先頭アドレスのテーブルである。
【0230】これまでの実施形態で示したように、第1
方向用の各バッファは、隣接するノード装置へ出力され
るべきパケットを記憶領域I、記憶領域III、記憶領域
V、記憶領域VIIの内の所定の記憶領域に記憶させ、第2
方向用の各バッファは、隣接するノード装置へ出力され
るべきパケットを記憶領域II、記憶領域IV、記憶領域V
I、記憶領域VIIIの内の所定の記憶領域に記憶させる。
よって、バッファ制御テーブルIA、バッファ制御テー
ブルIIIA、バッファ制御テーブルVA、バッファ制御テ
ーブルVIIAは、記憶領域I、記憶領域III、記憶領域
V、記憶領域VIIを示すオフセット値で構成され、バッフ
ァ制御テーブルIIA、バッファ制御テーブルIVA、バッ
ファ制御テーブルVIA、バッファ制御テーブルVIIIA
は、記憶領域II、記憶領域IV、記憶領域VI、記憶領域VI
IIを示すオフセット値で構成される。
【0231】また、Bグループのバッファ制御テーブル
とは、バッファ制御テーブルIB、バッファ制御テーブ
ルIIIB、バッファ制御テーブルVB、バッファ制御テー
ブルVIIB、バッファ制御テーブルIIB、バッファ制御
テーブルIVB、バッファ制御テーブルVIB、バッファ制
御テーブルVIIIBであり、Bグループのバッファ制御テ
ーブルは、伝送方向を変える必要があるパケットが記憶
されるバッファ内のデュアルポートメモリの記憶領域を
示す先頭アドレスのテーブルである。
【0232】これまでの実施形態で示したように、第1
方向用の各バッファは、自ノード装置へ折り返すパケッ
トを記憶領域II、記憶領域IV、記憶領域VI、記憶領域VI
IIの内の所定の記憶領域に記憶させ、第2方向用の各バ
ッファは、自ノード装置へ折り返すパケットを記憶領域
I、記憶領域III、記憶領域V、記憶領域VIIの内の所定
の記憶領域に記憶させる。よって、バッファ制御テーブ
ルIB、バッファ制御テーブルIIIB、バッファ制御テ
ーブルVB、バッファ制御テーブルVIIBは、記憶領域I
I、記憶領域IV、記憶領域VI、記憶領域VIIIを示すオフ
セット値で構成され、バッファ制御テーブルIIB、バッ
ファ制御テーブルIVB、バッファ制御テーブルVIB、バ
ッファ制御テーブルVIIIBは、記憶領域I、記憶領域II
I、記憶領域V、記憶領域VIIを示すオフセット値で構成
される。
【0233】図21は、波長制御部165の内部構成図
である。各テーブルの内容は表1に示す。図21におい
て、符号2104から2107は、それぞれ波長制御テ
ーブルIA、波長制御テーブルIIIA、波長制御テーブ
ルVA、波長制御テーブルVIIAである。波長制御テーブ
ルIA、波長制御テーブルIIIA、波長制御テーブルV
A、波長制御テーブルVIIAは、波長制御部165内の
ROMカウンタI2102から出力されるアドレス値に
よって順次及び繰り返し読み出され、所定の波長制御信
号を対応する可変波長送信部I、可変波長送信部III、
可変波長送信部V、可変波長送信部VIIの駆動部に出力す
る。図19のノード装置構成からも分かるように、第1
方向用可変波長送信部(可変波長送信部I129、可変
波長送信部III130、可変波長送信部V131、可変波
長送信部VII132)が波長λ1、波長λ3、波長λ
5、波長λ7の光信号を出力すると、これらの波長の光
信号は次のように伝送する。
【0234】この波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長
λ7の光信号は、4×2スターカプラ151、光ファイ
バ155を通過した後、出力端II161から隣接ノード
装置に出力され、隣接ノード装置の入力端I159、光
ファイバ153を通過した後、2×4スターカプラ14
9で光ファイバ101、光ファイバ102、光ファイバ
103、光ファイバ104にそれぞれ分岐される。分岐
された波長λ1の光信号は隣接ノード装置内の固定波長
受信部I117でのみ受信され、分岐された波長λ3
は、隣接ノード装置内の固定波長受信部III118で、
分岐された波長λ5は、隣接ノード装置内の固定波長受
信部V119で、分岐された波長λ7は、隣接ノード装
置内の固定波長受信部VII120でのみ受信される。よ
って、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7を示す
オフセット値で構成された波長制御テーブルIA、波長
制御テーブルIIIA、波長制御テーブルVA、波長制御テ
ーブルVIIAは、隣接ノード装置にパケットを伝送させ
るために設けられたテーブルということになる。
【0235】また、符号2108から2111は、それ
ぞれ波長制御テーブルIB、波長制御テーブルIIIB、
波長制御テーブルVB、波長制御テーブルVIIBであり、
波長制御テーブルIB、波長制御テーブルIIIB、波長
制御テーブルVB、波長制御テーブルVIIBは、波長制御
部165内のROMカウンタII2103から出力される
アドレス値によって順次読み出され、所定の波長制御信
号を対応する可変波長送信部I、可変波長送信部III、
可変波長送信部V、可変波長送信部VIIの駆動部に出力す
る。
【0236】可変波長送信部I129、可変波長送信部
III130、可変波長送信部V131、可変波長送信部VI
I132が、波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8
の波長の光信号を出力した場合、各波長の光信号は、4
×2スターカプラ151、光ファイバ158を通過した
後、2×4スターカプラ152で光ファイバ105、光
ファイバ106、光ファイバ107、光ファイバ108
にそれぞれ分岐され、分岐された波長λ2の光信号は自
ノード装置内の固定波長受信部II121でのみ受信さ
れ、分岐された波長λ4は、自ノード装置内の固定波長
受信部IV122で、分岐された波長λ6は、自ノード装
置内の固定波長受信部VI123で、分岐された波長λ8
は、自ノード装置内の固定波長受信部VIII124でのみ
受信される。
【0237】よって、波長λ2、波長λ4、波長λ6、
波長λ8を示すオフセット値で構成された波長制御テー
ブルIB、波長制御テーブルIIIB、波長制御テーブルV
B、波長制御テーブルVIIBは、自ノード装置にパケッ
トを折り返すために設けられたテーブルと言うことにな
る。
【0238】同様に、符号2116から2119は、波
長制御テーブルIIA、波長制御テーブルIVA、波長制御
テーブルVIA、波長制御テーブルVIIIAであり、それぞ
れの波長制御テーブルは、波長制御部165内のROM
カウンタIII2114から出力されるアドレス値によっ
て順次及び繰り返し読み出され、所定の波長制御信号を
対応する可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変波
長送信部VI、可変波長送信部VIIIの駆動部に出力する。
波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8を示すオフセ
ット値で構成された波長制御テーブルIIA、波長制御テ
ーブルIVA、波長制御テーブルVIA、波長制御テーブル
VIIIAは、第1方向の上流に位置する隣接ノード装置に
パケットを伝送させるために設けられたテーブルであ
る。
【0239】また、符号2120から2123は、波長
制御テーブルIIB、波長制御テーブルIVB、波長制御テ
ーブルVIB、波長制御テーブルVIIIBであり、波長λ
1、波長λ3、波長λ5、波長λ7を示すオフセット値
で構成された波長制御テーブルIIB、波長制御テーブル
IVB、波長制御テーブルVIB、波長制御テーブルVIIIB
は、自ノード装置にパケットを折り返すために設けられ
たテーブルである。
【0240】これらのテーブルは、リードオンリーメモ
リ(ROM)によって構成されている。波長制御テーブ
ルIから波長制御テーブルVIIIの内容は後述する。
【0241】さらに、符号2101は、クロック発生器
であり所定のクロック信号を発生し、バッファ制御部1
64に送ると共に、このクロック信号を分周し、ROM
カウンタI2102、ROMカウンタII2103に出力
する。符号2113は、クロック抽出部であり、隣接ノ
ード装置(例えば、図3においてはノード装置I301
に対してノード装置V305)内の可変波長送信部I1
29から出力され、自ノード装置(例えば、ノード装置
V305に対してノード装置I301)内の固定波長受
信部I117で受信された光信号からクロックを抽出
し、バッファ制御部164に送ると共に、このクロック
信号を分周し、ROMカウンタIII2114、ROMカ
ウンタIV2115に出力する(図19中、固定波長受信
部I117から波長制御部165への配線を省略)。
【0242】また、符号2102は、ROMカウンタI
であり、後述する帯域管理部1901からのON/OF
F信号(クロックカウント命令信号)により、ON状態
においてクロック発生器2101のクロック信号をカウ
ントして所定のアドレス値を第1方向用のAグループの
波長制御テーブルに出力し、OFF状態においてクロッ
ク発生器2101のクロック信号をカウントしない。
【0243】続いて、符号2103は、ROMカウンタ
IIであり、ROMカウンタIと同様に、帯域管理部19
01からのON/OFF信号(クロックカウント命令信
号)により、所定のアドレス値を第1方向用のBグルー
プの波長制御テーブルに出力する。
【0244】同様に、符号2114は、ROMカウンタ
IIIであり、後述する帯域管理部1901からのON/
OFF信号により、ON状態においてクロック抽出部2
113のクロック信号をカウントして所定のアドレス値
を第2方向用のAグループの波長制御テーブルに出力
し、OFF状態においてクロック抽出部2113のクロ
ック信号をカウントしない。
【0245】また、符号2115は、ROMカウンタIV
であり、ROMカウンタIIIと同様に帯域管理部190
1からのON/OFF信号(クロックカウント命令信
号)により所定のアドレス値を第2方向用のBグループ
の波長制御テーブルに出力する。
【0246】なお、説明の便宜上、ROMカウンタI、
ROMカウンタIIを第1方向用ROMカウンタと呼び、
ROMカウンタII、ROMカウンタIIIは第2方向用R
OMカウンタと呼ぶ。符号2112は、セレクタであ
り、Aグループの第1方向用の波長制御テーブルか又は
Bグループの第1方向用の波長制御テーブルのどちらか
一方のオフセット値を選択し、対応する可変波長送信部
I、可変波長送信部III、可変波長送信部V、可変波長送
信部VIIに力する。同様に、符号2124はセレクタで
あり、Aグループの第2向用の波長制御テーブルか、又
はBグループの第2向用の波長制御テーブルのどちらか
一方のオフセット値を選択し、対応する可変波長送信部
II、可変波長送信部IV、可変波長送信部VI、可変波長送
信部VIIIに力する。
【0247】又、第1方向用のAグループのバッファ制
御テーブル及び第1方向用のAグループの波長制御テー
ブルは、ROMカウンタI2102によって同期して読
み出される。例えば、ROMカウンタI2102が波長
制御テーブルIAにアドレス信号1、アドレス信号2、
アドレス信号3を出力すると、波長制御テーブルIAか
らオフセット値5、オフセット値7、オフセット値3が
可変波長送信部I129に出力されて可変波長送信部I
129の送信波長が、波長λ5、波長λ7、波長λ3に
設定され、これと同期してROMカウンタI2102が
バッファ制御テーブルIAにアドレス信号1、アドレス
信号2、アドレス信号3を出力すると、バッファ制御テ
ーブルIAからオフセット値A5、オフセット値A7、
オフセット値A3がバッファI145内の読み出しアド
レスカウンタ403に出力され、バッファI145のデ
ュアルポートメモリ305内の記憶領域V内のパケッ
ト、記憶領域VII内のパケット、記憶領域III内のパケッ
トが順次読み出される。
【0248】従って、波長制御テーブルとバッファ制御
テーブルに従うことによって、遷移する可変波長送信部
の送信波長に対応した記憶領域内のパケットが、その時
々の可変波長送信部の送信波長の光信号に変換されて出
力される。また、第1方向用のBグループのテーブル、
第2方向用のAグループのテーブル、第2方向用のBグ
ループのテーブルについては対応するROMカウンタに
よりそれぞれ同期して読み出される。
【0249】また、各ROMカウンタ及び各セレクタは
それぞれ帯域制御部2204の制御信号(ROMカウン
タに出力される制御信号は、クロックカウント命令信
号、又はクロックカウント停止命令信号であり、セレク
タに出力される制御信号は、Aグループか又はBグルー
プの選択命令信号)によって制御され、例えば、第1方
向用のAグループの波長制御テーブル及び第1方向用の
Aグループのバッファ制御テーブルのオフセット値を読
み出すためには、帯域管理部1901からROMカウン
タI2102に、クロックカウント命令信号を出力し、
且つ帯域管理部1901からセレクタI2112、セレ
クタI2030に、Aグループの選択命令信号を出力す
る。これにより、ROMカウンタI2102のアドレス
信号が示す第1方向用のAグループの波長制御テーブル
及び第1方向用のAグループのバッファ制御テーブル内
のオフセット値が読み出され、第1方向用のBグループ
の波長制御テーブル及び第1方向用のBグループのバッ
ファ制御テーブルのオフセット値は読み出されない。こ
れは、第2方向用の波長制御テーブル及び第2方向用の
バッファ制御テーブルについても同じことである。
【0250】また、同じノード装置内で同じ方向用の可
変波長送信部が、同一の波長での送信を行なわない様
に、その方向用の可変波長送信部の送信波長を制御する
同じグループの波長制御テーブル内の送信波長を示すオ
フセット値の遷移の位相がずれている。例えば、ノード
装置内の第1方向用可変波長送信部I129、第1方向
用可変波長送信部III130、第1方向用可変波長送信
部V131、第1方向用可変波長送信部VII132からの
送信波長は、Aグループの送信波長制御テーブルI又は
Bグループの送信波長制御テーブルIのどちらか一方の
オフセット値によって制御される。
【0251】いま、仮にAグループの送信波長制御テー
ブルにより制御された場合、ROMカウンタI2102
からのアドレス信号が、アドレス信号0、アドレス信号
1、アドレス信号2であるとすると、第1方向用可変波
長送信部I129の送信波長は、波長λ1、波長λ5、
波長λ7の順に遷移し、可変波長送信部III130の送
信波長は、波長λ5、波長λ7、波長λ3の順に遷移
し、可変波長送信部V131の送信波長は、波長λ7、
波長λ3、波長λ1の順に遷移し、可変波長送信部VII
132の送信波長は、波長λ3、波長λ1、波長λ5の
順に遷移する。従って、第1方向用可変波長送信部I1
29、第1方向用可変波長送信部III130、第1方向
用可変波長送信部V131、第1方向用可変波長送信部V
II32からの送信波長は常時異なった送信波長に設定さ
れ、混線することなく波長多重通信が可能になる。
【0252】このように、ノード装置内の同じ方向用の
可変波長送信部の送信波長は、常時同じグループの波長
制御テーブル(Aグループ又はBグループのどちらか一
方の波長制御テーブル)のオフセット値により設定さ
れ、同じグループの波長制御テーブル内の送信波長を示
すオフセット値の遷移は、位相をずらして設定されてい
る。
【0253】また、同じ光ファイバ伝送路に出力する2
つの隣接ノード装置内の可変波長送信部が、同一の波長
の光信号で送信を行なわない様に、一方のノード装置内
の可変波長送信部の送信波長を制御する波長制御テーブ
ル内の送信波長を示すオフセット値ともう一方のノード
装置内の可変波長送信部の送信波長を制御する波長制御
テーブル内の送信波長を示すオフセット値は異なった値
に設定されている。同じ光ファイバ伝送路に出力する2
つの隣接ノード装置内の可変波長送信部とは、例えば、
ノード装置I301内の第1方向用可変波長送信部I1
29、可変波長送信部III130、可変波長送信部V13
1、可変波長送信部VII132とノード装置V305内の
第2方向用可変波長送信部II125、可変波長送信部IV
126、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VIII
128を示す。
【0254】又、一方のノード装置内の可変波長送信部
の送信波長を制御するあるテーブルの波長制御テーブル
内のオフセット値ともう一方のノード装置内の可変波長
送信部の送信波長を制御する同じグループの波長制御テ
ーブル内のオフセット値は異なった値に設定するという
ことは、例えば、ノード装置I301内の第1方向用可
変波長送信部I129、可変波長送信部III130、可
変波長送信部V131、可変波長送信部VII132の送信
波長を、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7を示
すオフセット値で構成されるAグループの送信波長制御
テーブルと波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8を
示すオフセット値で構成されるBグループの送信波長制
御テーブルにより制御し、ノード装置V305内の第2
方向用可変波長送信部II125、可変波長送信部IV12
6、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VIII12
8の送信波長を制御するAグループの送信波長制御テー
ブルを波長λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ8を示す
オフセット値で構成し、Bグループの送信波長制御テー
ブルを波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7を示す
オフセット値で構成し、2つの隣接ノード装置内の可変
波長送信部の送信波長を常時同じグループの波長制御テ
ーブルによって制御するように設定することである。
【0255】このように、ノード装置内のある方向用可
変波長送信部に属する各可変波長送信部の送信波長は、
Aグループ又はBグループのどちらか一方のグループの
波長制御テーブルのオフセット値に従い、且つ同じ光フ
ァイバ伝送路に出力する隣接ノード装置内の可変波長送
信部も、Aグループ又はBグループのどちらか一方の同
じグループの波長制御テーブルのオフセット値に従うよ
うに制御されている。
【0256】図22は、帯域管理部1901の内部構成
図である。図22において、符号2201は、デコーダ
であり、分離挿入部I133、分離挿入部II137、分
離挿入部III134、分離挿入部IV138、分離挿入部V
135、分離挿入部VI139、分離挿入部VII136、
分離挿入部VIII140で分離される全てのパケットのア
ドレスをデコードし、その受信パケットがそのノード装
置で折り返す必要があるかどうかを解析し、折り返しの
必要の有無を帯域モニタ2203に知らせ、また帯域管
理に関する情報が記載されたパケットを判別し、そのパ
ケットを帯域制御部2204に出力する。帯域管理に関
する情報とは、ノード装置数、各端末の送信パケットの
トラヒック特性、隣接ノード装置のAグループの波長制
御テーブルとBグループの波長制御テーブルの選択順序
等があげられる。
【0257】また、帯域管理部1901は、同じ光ファ
イバ伝送路に出力する2つの隣接ノード装置内の可変波
長送信部の送信波長を制御する波長制御テーブルの同期
も制御する。この同期方法については、ノード装置の動
作手順のところで記す。符号2203は、帯域モニタで
あり、ある時間間隔における各固定波長受信部で受信さ
れるパケットの内、隣接ノード装置に転送されるパケッ
ト数と折り返す必要があるパケット数を把握し、その比
率を帯域制御部2204に知らせる。ある時間間隔と
は、固定時間間隔、又可変時間間隔のどちらかに限定す
るものではない。符号2204は帯域制御部であり、隣
接ノード装置に転送されるパケット数と折り返す必要が
あるパケット数の比率から各可変波長送信部に対応した
Aグループの波長制御テーブルとBグループの波長制御
テーブルの選択順序を決定し、その選択順序になるよう
に第1方向用のROMカウンタIか、又はROMカウン
タII、及び第2方向用のROMカウンタIIIか、又はR
OMカウンタIVのどちらか一方にクロックカウント命令
信号を出力する。ここで言う各可変波長送信部に対応し
たAグループの波長制御テーブルとBグループの波長制
御テーブルの選択順序とは、0個以上のAグループの波
長制御テーブルと0個以上のBグループの波長制御テー
ブルから構成された基本パターンにおける各テーブルの
並び順を意味する。
【0258】よって、N1個のAグループの波長制御テ
ーブルとN2個のBグループの波長制御テーブルから構
成された基本パターンに従って第1方向用のROMカウ
ンタIか、又はROMカウンタII、及び第2方向用のR
OMカウンタIIIか、又はROMカウンタIVのどちらか
一方にクロックカウント命令信号を出力し、そしてこの
基本パターンを循環させることにより、対応する可変波
長送信部の送信波長を循環制御する。また、帯域制御部
2204は、基本パターンの変更時において、基本パタ
ーンにおけるAグループの波長制御テーブルとBグルー
プの波長制御テーブルの並び方に関する情報をパケット
化し、第1方向用のある一つの分離挿入部に出力する。
本実施形態ではこの分離挿入部を分離挿入部I133に
設定している。
【0259】これにより、あるノード装置A内の第1方
向用可変波長送信部から出力されるパケットを受信する
隣接ノード装置Bの帯域制御部2204は、ノード装置
Aから基本パターンにおけるAグループの波長制御テー
ブルとBグループの波長制御テーブルの並び方に関する
情報が記載されたパケットを解析し、変更された基本パ
ターンに従って、ROMカウンタIII及びROMカウン
タIVにクロックのカウント命令を出力する。例えば、ノ
ード装置A内の帯域制御部2204が基本パターンを連
続する2つのAグループの波長制御テーブルとその後に
1つのBグループの波長制御テーブルが並ぶように設定
すると、ノード装置A内の帯域制御部2204は、4×
2個のクロック出力時間の間は、ROMカウンタI21
02にクロックカウント命令信号を出力し、その後は4
×1個のクロック出力時間の間、ROMカウンタII21
03にクロックカウント命令信号を出力し、ノード装置
B内の帯域制御部2204は、4×2個のクロック出力
時間の間は、ROMカウンタIII2114にクロックカ
ウント命令信号を出力し、その後は4×1個のクロック
出力時間の間、ROMカウンタIV2115にクロックカ
ウント命令信号を出力し、各ノード装置内の帯域制御部
2204は、この基本パターンをに従い一連の動作を巡
回させる。
【0260】これにより、Aグループの波長制御テーブ
ルが2回読み出され、その後にBグループの波長制御テ
ーブルが1回読み出さる一連の読み出し動作が循環す
る。また今仮に、この基本パターンがN1個のAグルー
プの波長制御テーブルとN2個のBグループの波長制御
テーブルから構成されているとすると、この基本パター
ンを循環させることによって、そのノード装置から隣接
ノード装置へパケットを出力することができる波長の光
出力時間と自ノード装置へパケットを折り返する波長の
光出力時間の比をN1:N2に設定することができる。
本実施形態では、あるノード装置から隣接ノード装置へ
パケットを出力することができる波長の光出力時間と自
ノード装置へパケットを折り返する波長の光出力時間を
任意に制御するためには、基本パターンを構成するAグ
ループの波長制御テーブルの数、及びBグループの波長
制御テーブルの数をそれぞれ任意に設定する機能を装備
している。
【0261】なお、上述の波長制御テーブルIから波長
制御テーブルVIIIの内容は、可変波長送信部が送信する
光信号の波長の遷移を示すものであり、例えば、表7に
示す如く設定される。ここで、アドレス以外の数字は波
長λの添字番号を示す。
【0262】
【表7】 又、前述したバッファ制御テーブルIからバッファ制御
テーブルVIIIのオフセット値は表8に示す如く設定され
ている。
【0263】
【表8】 これら32個のテーブルは、各ROMカウンタから同期
して読み出される。
【0264】以下、表7、表8を参照しながら、あるノ
ード装置から隣接ノード装置へパケットを出力する波長
の光出力時間と自ノード装置へパケットを折り返す波長
の光出力時間を任意に制御する動作について説明する。
本実施形態の効果は、隣接ノード装置へパケットを出力
する波長の光出力時間と自ノード装置へパケットを折り
返す波長の光出力時間の比率を各ノード装置を通過する
パケットのトラヒック特性に合うように任意に制御し、
ネットワークの伝送効率を向上する点である。
【0265】説明の便宜上、ノード装置I301内の第
2方向用可変波長送信部から隣接ノード装置へパケット
を出力すると、そのパケットはノード装置V305で受
信されるように接続されていると仮定する。
【0266】本実施形態は、ノード装置内の帯域管理部
1901でノード装置を通過するパケットのアドレスか
らトラヒック特性をモニターし、その結果からそのノー
ド装置から隣接ノード装置へパケットを出力する波長の
光出力時間と自ノード装置へパケットを折り返す波長の
光出力時間を任意に制御するものである。
【0267】今仮に、ノード装置I301内の第1方向
用可変波長送信部の送信波長が以下のような基本パター
ンにより制御されているとする。するとノード装置II3
02内の第2方向用可変波長送信部の送信波長も同じ基
本パターンにより制御されていることになる。基本パタ
ーンは、連続する2個のAグループの波長制御テーブル
の次に1個のBグループの波長制御テーブルが加えられ
た構成になっている。この場合、ノード装置I301内
の帯域管理部1901は、第1方向用の分離挿入部(分
離挿入部I133、分離挿入部III134、分離挿入部V
135、分離挿入部VII136)から出力されるパケッ
トを取り込み、帯域管理部1901内のデコーダ220
1で取り込んだパケットのアドレスをデコードする。デ
コーダ2201は、取り込んだパケットのアドレスから
そのパケットが隣接ノード装置に送られるべきものか、
折り返すべきものかを判定し、その結果を帯域モニタ2
203に出力する。帯域モニタ2203に出力されるデ
ータ形式は、隣接ノード装置に送られるべきパケットの
時には1、折り返すべきパケットの時には0とする。ま
た、この判定基準としては、以下の通りである。
【0268】(1)取り込んだパケットの送信先である
受信端末が、そのパケットの伝送方向用の分離挿入部と
接続されており、その方向用の伝送路へ送信端末がパケ
ットを出力すると、目的のノード装置へ到達するまでに
行われる中継回数が、ネットワークを1周するまでに必
要とする中継回数の半分以下になる時には、隣接ノード
装置に送られるべきパケットと認識する(帯域モニタ2
203への出力データは1である。)。
【0269】(2)取り込んだパケットの送信先である
受信端末が、そのパケットの伝送方向用の分離挿入部と
接続されており、その方向用の伝送路へ送信端末がパケ
ットを出力すると、目的のノード装置へ到達するまでに
行われる中継回数が、ネットワークを1周するまでに必
要とする中継回数の半分以上になる時には、折り返すべ
きパケットと認識する(帯域モニタ2203への出力デ
ータは0である。)。
【0270】(3)取り込んだパケットの送信先である
受信端末が、そのパケットの伝送方向用の分離挿入部と
接続されていない時には、そのパケットの伝送方向用伝
送路でパケットを伝送させた場合と、そのパケットの伝
送方向と逆の方向用伝送路でパケットを伝送させた場合
の2つの場合について、送信パケットが受信端末が接続
する目的のノード装置へ到達するまでの中継回数を解析
する。そのパケットの伝送方向用の伝送路でパケットを
伝送させた方が、パケット中継回数が少ない場合には、
隣接ノード装置に送られるべきパケットと認識する(帯
域モニタ2203への出力データは1である。)。ま
た、受信端末が接続する方向用伝送路でパケットを伝送
させた方がパケット中継回数が少ない場合には、折り返
すべきパケットと認識する(帯域モニタ2203への出
力データは0である。)。
【0271】デコーダ2201は、この判定基準により
取り込んだパケットの判定結果を帯域モニタ2203に
出力する。但し、この判定基準はこれに限ったものでは
なく、このノード装置を用いたネットワークシステムの
ルーチングアルゴリズムによって判定基準は変わる。
【0272】帯域モニタ2203は、第1方向用伝送路
及び第2方向用伝送路上を伝送してきたパケットの結果
を集計し、その結果を帯域制御部2204に知らせる。
帯域モニタ2203のデータ測定時間は、固定時間に設
定してもよく、又可変時間に設定してもよい。例えば、
測定時間を可変にする一例としては、基本パターンの整
数倍の時間を測定時間に設定することもできる。すなわ
ち、帯域制御部2204により新たに基本パターンが設
定された時には、その基本パターンの整数倍になるとい
うことである。
【0273】帯域制御部2204は、帯域モニタ220
3で集計されたデータの内、第2方向用伝送路を伝送し
てきたパケットの判定結果の情報をパケットに記載し、
第2方向用伝送路から隣接ノード装置に出力し、その隣
接ノード装置内の帯域制御部2204にその判定結果を
知らせる。次に帯域制御部2204は、帯域モニタ22
03で集計されたデータの内、第1方向用伝送路を伝送
してきたパケットの判定結果と、第2方向用伝送路から
入力された隣接ノード装置での第2方向用伝送路を伝送
するパケットの判定結果から新たに基本パターンの設定
を行う。
【0274】いま、仮にノード装置I301内の第1方
向分離挿入部を通過するパケットにおいて、隣接ノード
装置に送られるべきパケット数と折り返すべきパケット
数の比が、5:2であり、ノード装置II302内の第2
方向分離挿入部を通過するパケットにおいても隣接ノー
ド装置に送られるべきパケット数と折り返すべきパケッ
ト数の比が、5:2である場合には、帯域制御部220
4は基本パターンの再設定を開始する(前述した様に、
再設定前の基本パターンは、連続する2個のAグループ
の波長制御テーブルの次に1個のグループの波長制御テ
ーブルが加えられた構成になっている。)。この場合、
基本パターンは、5個のAグループの波長制御テーブル
と2個のBグループの波長制御テーブルから構成され
る。但し、22つの波長制御テーブルをどのように並べ
るかについては特に限定しない。一例としては、1個の
Aグループの波長制御テーブル、1個のBグループの波
長制御テーブル、連なる3個のAグループの波長制御テ
ーブル、1個のBグループの波長制御テーブル、1個の
Aグループの波長制御テーブルの順に並べた基本パター
ンが考えられる。これは、基本パターンを循環させた時
に、Aグループの波長制御テーブル、Bグループの波長
制御テーブルの選択に偏りが生じないためである。
【0275】次に帯域制御部2204は、この新しい基
本パターンの情報をパケット化し、分離挿入部I133
に出力し、隣接ノード装置II302に知らせる。ノード
装置II302内の帯域制御部2204は、この情報をも
とにノード装置II302内の第2方向用可変波長送信部
の送信波長を新しい基本パターンに従い制御する。
【0276】次に帯域制御部2204が、新しい基本パ
ターンを用いてどのように波長制御部165及びバッフ
ァ制御部164を制御するかについて述べる。帯域制御
部2204は、この新しい基本パターン(Aグループの
波長制御テーブル→Bグループの波長制御テーブル→連
なる3個のAグループの波長制御テーブル→Bグループ
の波長制御テーブル→Aグループの波長制御テーブルの
順に並べた基本パターン)により、ROMカウンタI2
102及びROMカウンタII2103に次のようなクロ
ックカウント命令信号を出力する。
【0277】帯域制御部2204は、Aグループの波長
制御テーブルからオフセット値を読み出す時には、RO
MカウンタI2102にクロックカウント命令信号を出
力し、これに同期してROMカウンタII2103にクロ
ックカウント停止命令信号を出力し、Bグループの波長
制御テーブルからオフセット値を読み出す時には、RO
MカウンタII2103にクロックカウント命令信号を出
力し、これに同期してROMカウンタI2102にクロ
ックカウント停止命令信号を出力する。よって、帯域制
御部2204は、この動作を基本パターンを構成する2
つグループの並び方に従って行うことになる。説明の便
宜上、波長制御部165内のROMカウンタについて述
べたが、帯域制御部2204のクロックカウント命令信
号、又はクロックカウント停止命令信号は、バッファ制
御テーブルにも出力されており(図21参照)、これに
より波長制御部165とバッファ制御部164は、同じ
クロックカウント命令信号、又はクロックカウント停止
命令信号により同期している。
【0278】この時、ノード装置II302内の帯域制御
部2204は、自ノード装置内のROMカウンタIII2
114及びROMカウンタIV2115も同じクロックカ
ウント命令信号を出力する。例えば、ノード装置I30
1内の帯域制御部2204が、ROMカウンタI210
2にクロックカウント命令信号を出力し、これに同期し
てROMカウンタII2103にクロックカウント停止命
令信号を出力する時には、ノード装置II302内の帯域
制御部2204は、自ノード装置内のROMカウンタII
I2114にクロックカウント命令信号を出力し、RO
MカウンタIV2115にクロックカウント命令信号を出
力する。すなわち、ノード装置I301内のROMカウ
ンタI2102が、クロックをカウントしている時に
は、ノード装置II302内のROMカウンタIII211
4もクロックをカウントしているということである。
【0279】次に波長制御部165について説明する。
波長制御部165内のROMカウンタI2102がクロ
ックカウント命令信号を受信すると、クロック発生器2
101のクロック信号をカウントして所定のアドレス値
を第1方向用のAグループの波長制御テーブルに出力
し、クロックカウント停止命令信号を受信するとクロッ
ク信号のカウントを停止する。よって、ROMカウンタ
I2102がクロックをカウントしている間は、Aグル
ープの波長制御テーブルの所定のオフセット値が可変波
長送信部I、III、V、VIIの駆動系に出力されて、可変
波長送信部は所定の光信号にパケットを変換し、隣接ノ
ード装置へ出力する。ROMカウンタII2103がクロ
ックをカウントしている間は、Bグループの波長制御テ
ーブルの所定のオフセット値が可変波長送信部I、II
I、V、VIIの駆動系に出力されて、可変波長送信部は所
定の光信号にパケットを変換し、その光信号は自ノード
装置に折り返す。
【0280】このように、帯域管理部1901は、ノー
ド装置の第1方向用伝送路を通過するパケット及び隣接
ノード装置の第2方向用伝送路を通過するパケットのト
ラヒック特性を解析し、その特性に合った基本パターン
を再構成する。そして、帯域管理部1901はその基本
パターンに従って各ROMカウンタのクロックのカウン
トを制御することにより、隣接ノード装置へパケットを
出力することができる波長の光出力時間と自ノード装置
へパケットを折り返す波長の光出力時間を任意に制御す
ることが可能になる。
【0281】〔実施形態7〕本実施形態は、ネットワー
ク上のノード装置間で帯域管理に関する情報(ノード装
置数、各端末の送信パケットのトラヒック特性等)をや
り取りし、その情報から各ノード装置内の帯域管理部1
901が基本パターンを決定する動作について説明す
る。本実施形態は、各ノード装置内の帯域管理部190
1が、ネットワーク上のノード装置数の情報により基本
パターンを決定する過程を説明する。又、各ノード装置
がネットワーク上のノード装置数を把握する方法につい
ては、ネットワーク上に新たに敷設されるノード装置内
の帯域管理部1901内の帯域制御部2204が、新た
にネットワーク上に加わったことを他の全てのノード装
置へ知らせるために、その情報をパケット化して分離挿
入部I133に出力する。そのパケットは、他のノード
装置内の分離挿入部I133で分離され、各ノード装置
内の帯域管理部1901に出力される。帯域管理部19
01に出力されたパケットは、デコーダ2201で、帯
域管理に関する情報が記載されたパケットであることを
認識される。認識されたパケットは、デコーダ2201
から帯域制御部2204に出力され、帯域制御部220
4は、ネットワーク上のノード装置数を把握することが
できる。
【0282】次に、隣接ノード装置へパケットを出力す
る波長の光出力時間と自ノード装置へパケットを折り返
す波長の光出力時間の比率と、ネットワーク上のノード
装置数との間の関係について述べる。ここで言う関係
は、あくまで長時間ネットワークを観測した時の平衡状
態における関係である。
【0283】但し、隣接ノード装置へパケットを出力す
る波長の光出力時間と自ノード装置へパケットを折り返
す波長の光出力時間の比率と、ノード装置数との関係を
求めるに当たり、以下のような2つのトラヒック特性を
仮定する。
【0284】(a)ノード装置は、実施形態6で説明し
たパケットのアドレス判断基準によりパケットのスイッ
チングを行うものとする。
【0285】(b)各送信端末は、ランダムに受信端末
を選択し、各受信端末へは一定量の情報を送信する。
【0286】以下、式(1)を説明する。
【0287】ある一つの端末から、ネットワーク上の各
端末にパケットを1つづつ出力した場合の全てのパケッ
トの中継回数の総和は(1)式で表現できる。ここで、
Nnはネットワーク上のノード装置数、Tnは、ノード
装置に接続される端末数(本実施形態ではTn=8であ
る。)とする。
【0288】 (Tn/2){(Nnー2)(Nn/2)/2} +(Tn/2)(Nn/2) +(Tn/2){(Nnー2)(Nn/2)/2} +(Tn/2){(Nnー2)(Nn/2)} +(Tn/2)(Nn/2) ………(1) 上記式において、1項、2項は、接続形態が実施形態1
で説明したパケットのアドレス判断基準の(1)の場合
のパケットの中継回数(ノード装置でのパケット折り返
し回数を除く)の総和であり、3項は、接続形態がパケ
ットのアドレス判断基準の(2)の場合のパケットの中
継回数(ノード装置でのパケット折り返し回数を除く)
の総和であり、4項、5項は、接続形態がパケットのア
ドレス判断基準の(3)の場合のパケットの中継回数
(ノード装置でのパケット折り返し回数を除く)の総和
である。
【0289】ある一つの端末から、ネットワーク上の各
端末にパケットを1つづつ出力した場合の全てのパケッ
トについての折り返し回数の総和は以下の式(2)で表
現できる。
【0290】 [(Tn/2){(Nnー2)/2}]・2 +[(Tn/2)(Nnー2)] +(Tn/2)+[(Tn/2)・1] +[(Tnー2)] ………(2) 上記式において、1項は、接続形態が(2)の場合のパ
ケットの折り返し回数の総和であり、2項、3項は、接
続形態が(3)の場合のパケットの折り返し回数の総和
であり、4項、5項は、送信端末が接続するノード装置
の他の端末へパケットを送信する場合のパケットの折り
返し回数の総和である。
【0291】上記2つの式により、隣接ノード装置へパ
ケットを出力することができる波長の光出力時間に対す
る自ノード装置へパケットを折り返する波長の光出力時
間は、式(2)/式(1)で表現される。すなわち、基
本パターンを構成するAグループの波長制御テーブルの
数に対するBグループの波長制御テーブルの数は、式
(2)/式(1)となる。ここで、基本パターンにおけ
るAグループの波長制御テーブルの数をn1とし、及び
Bグループの波長制御テーブルの数をn2とすると式
(3)が求められる。
【0292】 [2/(Nnー1)]ー[4/{Tn(Nn(Nn−1))}] =(n2/n1) ………(3) ここで、Nn>2の場合においては、前記式(3)の左
辺の第2項は第1項と比べて小さいので、第2項を無視
すると、式(4)が求められる。
【0293】 [2/(Nnー1)]=(n2/n1) ………(4) よって、帯域管理部1901内の帯域制御部2204
は、関係式(4)を用いてネットワーク上のノード装置
数から、基本パターンのAグループの波長制御テーブル
の数、及びBグループの波長制御テーブルの数を再構成
する。帯域制御部2204により基本テーブルが変更さ
れた後は、実施形態1と同じ様に各ノード装置内の帯域
制御部2204が基本パターンに従って、波長制御部1
65、バッファ制御部164を制御する。但し、基本パ
ターンを構成するAグループの波長制御テーブルの数に
対するBグループの波長制御テーブルの数は、式(4)
に限ったものではなく、ネットワークのモデル化によっ
て他の式も考えられる。
【0294】また、実施形態6と実施形態7を組み合わ
せた帯域管理も考えられ、例えば新しいネットワークを
敷設し、初めてネットワーク通信を行う時には実施形態
7で説明した基本パターンにより各ノード装置の帯域管
理を行い、時間の経過ともに実施形態6で説明した基本
パターンの変更を行って、各ノード装置の基本パターン
の最適化を行う。
【0295】上記実施例において、例えばネットワーク
システムのノード装置数を5個、各ノード装置に接続し
た端末数を8台、第1方向用のチャンネル数を4チャン
ネル、第2方向用のチャンネル数を4チャンネルなどの
例に示したが、本発明はこれに限られるものではなく、
これよりも多くても少なくても、本発明の効果を奏し得
る。またこれに対応する固定波長受信部、分離挿入部、
バッファ、可変波長送信部などの数についても、チャン
ネル数、端末数等に応じて、自由に変更できる。又、帯
域管理手段である帯域管理部における制御についても、
送信元のデータを送信先に短時間に送達できるように、
上記実施例のように、第1方向のチャンネル数と第2方
向のチャンネル数とを4チャンネルと4チャンネルの半
々に限る必要もなく、場合に応じて、例えば2チャンネ
ルと6チャンネルというように振り分けて帯域管理部で
管理するように変更しても、本発明の効果を奏し得るも
のである。
【0296】以上述べてきたように、本発明の伝送制御
方法によれば、隣接ノード装置へのパケット送出時間と
自ノード装置へのパケット折り返し時間の比率を、各ノ
ード装置を通過するパケットのトラヒック特性に合う様
に任意に設定することができ、ネットワークの効率を改
善し、伝送容量を拡大することができる。
【0297】また、パケットのトラヒック特性に合った
中継及び折り返しを行なうので、あるノード装置内での
両方向のデータ中継及び折り返しを効率よく配分でき、
例えば自ノード装置内での折り返しが偏って多い場合に
は、基本パターンを他方向即ち第1方向から第2方向へ
の折り返し伝送の可変波長送信部の波長にする率を増加
し、また自ノード装置片伝送パケットが多い場合には、
自ノード装置への折り返し伝送を減らすことで、ネット
ワークシステム全体での伝送効率を向上し、伝送時間を
も大幅に短縮することができる。
【0298】[実施形態8]以上の実施形態では、第1
の方向の隣接ノード装置にチャネルを出力する各可変波
長送信部(第1の方向用可変波長送信部)が第2の方向
伝送用のチャネルもすべて出力する構成を示してきた
が、本発明はこれに限るものではない。本実施形態で
は、第1の方向用の波長可変送信部は第2の方向に伝送
されるチャネルの1つ(λ8)だけを出力し、第2の方
向用の波長可変送信部は第1の方向に伝送されるチャネ
ルの1つ(λ7)だけを出力する。またこれまでの実施
形態では、第1の方向用の波長可変送信部から出力され
る折り返しチャネルをスターカプラを介して隣接するノ
ード装置に分岐される構成を示したが、折り返しチャネ
ルは隣接するノード装置では利用されない。そこで本実
施形態では分波器を用いて折り返しチャネルは自ノード
装置内の固定波長受信部にのみ導く構成を採用してい
る。それら以外の構成は実施形態1と同様であり、詳細
な説明は省略する。またバッファ制御部、波長制御部と
しては図15、図16に示した構成のものを用いてい
る。本実施形態のノード装置の構成を示すのが図23で
ある。
【0299】本実施形態においては、第1方向用可変波
長送信部I129、可変波長送信部III130、可変波
長送信部V131、可変波長送信部VII132の送信機能
は、全て同じあり、可変送信波長は、波長λ1、波長λ
3、波長λ5、波長λ7、波長λ8であるとする。第2
方向用可変波長送信部II125、可変波長送信部IV12
6、可変波長送信部VI127、可変波長送信部VIII12
8の送信機能は、全て同じあり、可変送信波長は、波長
λ2、波長λ4、波長λ6、波長λ7、波長λ8である
とする。
【0300】符号190は、ノード装置内に入力する波
長多重光信号と自ノード装置内の可変波長送信部から送
信された光信号を伝送させる波長多重伝送系であり、可
変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変波長送信部V
I、可変波長送信部VIIIから出力された第2方向用送信
波長の光を隣接するノード装置に伝送させ、隣接ノード
装置から出力された第1方向用送信波長の光と、自ノー
ド装置内の可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変
波長送信部VI、可変波長送信部VIIIから出力された第1
方向用送信波長の光を固定波長受信部I、固定波長受信
部III、固定波長受信部V、固定波長受信部VIIに伝送さ
せる。
【0301】また、符号109、符号110、符号11
1、符号112は、対応する可変波長送信部から出力さ
れる光信号を伝送させる光ファイバである。符号230
1は、分波器であり、光ファイバ109、光ファイバ1
10、光ファイバ111、光ファイバ112をそれぞれ
伝送する光の中から、第1方向用送信波長の光を光ファ
イバ157へ、第2方向用送信波長の光を光ファイバ1
54へ分波する。符号160は、出力端Iであり、光フ
ァイバ154を伝送してきた波長多重光を出力する。符
号159は、隣接するノードから出力された波長多重光
信号の入力端Iである。符号153は、入力端I159
から入力した波長多重光信号を伝送させる光ファイバで
ある。符号149は、2×4スターカプラであり、光フ
ァイバ153と光ファイバ157を伝送する光信号を合
流し、光ファイバ101、光ファイバ102、光ファイ
バ103、光ファイバ104に分岐させる。
【0302】符号191も、波長多重伝送系190と同
じ構成の波長多重伝送系であり、符号105、符号10
6、符号107、符号108は、波長多重伝送系190
における光ファイバ101、光ファイバ102、光ファ
イバ103、光ファイバ104に対応し、符号113、
符号114、符号115、符号116は、光ファイバ1
09、光ファイバ110、光ファイバ111、光ファイ
バ112に対応する。符号2302は、分波器であり、
符号152は、2×4スターカプラであり、2×4スタ
ーカプラ149に対応する。
【0303】このように、分波器、2×4スターカプラ
を図23の様に光ファイバで接続することにより、可変
波長送信部II125、可変波長送信部IV126、可変波
長送信部VI127、可変波長送信部VIII128のいずれ
かが、波長λ7の波長の光信号を出力した場合、波長λ
7の光信号は、分波器150で光ファイバ157へ分波
され、2×4スターカプラ149で光ファイバ101、
光ファイバ102、光ファイバ103、光ファイバ10
4にそれぞれ分岐され、固定波長受信部VII120での
み受信される。同様に、可変波長送信部I129、可変
波長送信部III130、可変波長送信部V131、可変波
長送信部VII132のいずれかが、波長λ8の波長の光
信号を出力した場合、波長λ8の光信号は、分波器15
1で光ファイバ158へ分波され、2×4スターカプラ
152で光ファイバ105、光ファイバ106、光ファ
イバ107、光ファイバ108にそれぞれ分岐され、固
定波長受信部VIII124でのみ受信される。
【0304】すなわち、可変波長送信部II125、可変
波長送信部IV126、可変波長送信部VI127、可変波
長送信部VIII128から出力される波長λ2、波長λ
4、波長λ6、波長λ8の光信号は、出力端I160か
ら出力されて上流の隣接ノード装置に伝送し、波長λ7
の光信号は、自ノード装置内の固定波長受信部VII12
0で受信される。また、可変波長送信部I129、可変
波長送信部III130、可変波長送信部V131、可変波
長送信部VII132から出力される波長λ1、波長λ
3、波長λ5、波長λ7の波長の光信号は、出力端II1
61から出力されて下流の隣接ノード装置に伝送し、波
長λ8の光信号は、自ノード装置内の固定波長受信部VI
II124で受信される。これは、可変波長送信部が所定
の波長の光信号を出力すると、自ノード装置内の同じ側
に配置した固定波長受信部で受信できるようになったこ
とを意味し、光信号の折り返し機能を示す。
【0305】表9は、本実施形態における波長制御テー
ブルIから波長制御テーブルVIIIの内容を示すものであ
り、可変波長送信部が送信する光信号の波長の遷移を示
すものである。但し、アドレス以外の各波長制御テーブ
ルの各数字は波長λ1〜λ8の各添字数字を示してい
る。
【0306】
【表9】 又、表10は、バッファ制御テーブルIからバッファ制
御テーブルVIIIのオフセット値を示すものである。
【0307】
【表10】 各表において、波長制御テーブルI、III、V、VII、バ
ッファ制御テーブルI、III、V、VIIは、ROMカウン
タ702によって同期して読み出される。波長制御テー
ブルII、IV、VI、VIII、バッファ制御テーブルII、IV、
VI、VIIIは、ROMカウンタ1602によって同期して
読み出される。これによりチューナブルレーザダイオー
ド(TLD)I、III、V、VIIの送信波長は、λ1から
λ5、λ7、λ3、λ1、λ5、λ7、λ3、λ1、λ
5、λ8、λ3の順に循環して遷移し、また各チューナ
ブルレーザダイオード(TLD)に接続されたバッファ
I、III、V、VIIのデュアルポートメモリ305内の記
憶領域を読み出す為のオフセット値は、A1,A5,A
7,A3,A1,A5,A7,A3,A1,A5,A
8,A3の順に循環し、可変波長送信部の送信波長の遷
移に同期している。従って、波長制御テーブルとバッフ
ァ制御テーブルに従うことによって、循環して遷移する
可変波長送信部の送信波長に対応した記憶領域内のパケ
ットが、その時々の可変波長送信部の送信波長の光信号
に変換されて出力される。また、可変波長送信部I、II
I、V、VIIの送信波長は、他の可変波長送信部が同一の
波長での送信を行なわない様に、送信波長の循環遷移の
位相がずれている。
【0308】また、図23から分かるように、ノード装
置100内の第1方向用可変波長送信部から出力された
波長λ8の光信号は、自ノード装置100内の第2方向
用固定波長受信部VIII124で受信され、ノード装置1
00内の第1方向用可変波長送信部から出力される光信
号を受信する隣接ノード装置内の第2方向用可変波長送
信部から出力される波長λ8の光信号も、自ノード装置
100内の第2方向用固定波長受信部VIIIで受信され
る。よって、ノード装置100内の第1方向用可変波長
送信部とその第1方向用可変波長送信部から出力される
光信号を受信するノード装置内の第2方向用可変波長送
信部とが、同じ波長λ8の光信号を同時に出力しないよ
うに、各ノード装置内の波長制御部は各可変波長送信部
の送信波長を制御する必要がある。
【0309】この送信波長の制御方法は、各ノード装置
が全く同じ送信波長制御テーブルを持ち、同じ位相で巡
回する送信波長制御テーブルによって各ノード装置の第
1方向用、第2方向用可変波長送信部の送信波長を制御
するものである。具体的には、送信波長制御テーブルに
より送信波長を波長λ1に設定する制御信号1(アドレ
ス値0)が可変波長送信部I129に入力されると、可
変波長送信部I129は、送信波長制御テーブルの先頭
を示すビット列(識別信号)を波長λ1の出力光に変調
し、隣接ノード装置に自ノード装置の送信波長制御テー
ブルの位相(テーブルを読みだすアドレス値)を知らせ
る。よって、ノード装置内の波長制御部165は第1方
向用可変波長送信部を制御する波長制御テーブルの先頭
を示す識別信号から隣接ノード装置内の第1方向用可変
波長送信部I129の送信波長制御テーブルの位相を解
析し、自ノード装置内の第2方向用可変波長送信部の送
信波長制御パターンの位相を解析した位相に合わせる。
【0310】これにより、自ノード装置の第1方向用可
変波長送信部からの送信波長λ8とその第1方向用可変
波長送信部の光信号の出力先である隣接ノード装置の第
2方向用可変波長送信部からの送信波長λ8が、それぞ
れ異なる時間に出力され、自ノード装置の第1方向用可
変波長送信部の送信波長と隣接ノード装置の第2方向用
可変波長送信部の送信波長はすべて異なった波長に制御
されることになる。
【0311】以下、表9及び、表10を参照しながら、
このネットワークシステムの伝送制御方法を説明する。
【0312】伝送制御方法を説明するに当たり、この実
施形態では、反時計方向廻りを第2方向とし、時計方向
廻り第1方向とし、ノード装置I301内の第2方向用
可変波長送信部から出力された光信号は、ノード装置II
302内の第2方向用固定波長受信部に到達し、ノード
装置I301内の第1方向用可変波長送信部から出力さ
れた光信号は、ノード装置V305内の第1方向用固定
波長受信部に到達する様に接続されているとする。
【0313】次に、2つのパケットの伝送経路を以下の
ように仮定して、このネットワークシステムの伝送制御
方法を説明する。パケットIは、ノード装置I301に
接続された端末I174からノード装置II302に接続
された端末II175へ送信されたものであるとし、パケ
ットIIは、ノード装置I301に接続された端末I17
4からノード装置V305に接続された端末III176に
送信されたものとする。
【0314】また、説明の便宜上、ノード装置I301
内のバッファ制御テーブルと波長制御テーブルを読み出
すためのROMカウンタ702、ROMカウンタ160
2からのアドレス値(同期信号)は、図24に示されて
いる動作時間T1において、8であるとする。よって、
動作時間T2、動作時間T3、.....、動作時間T
6、動作時間T7におけるROMカウンタ702からの
アドレス値は、それぞれ9、10、11、0、1、2で
あるとする。
【0315】以下、図24のタイムチャートを用いてノ
ード装置I301の通信動作について説明する。動作時
間T1の始りにおいて、送信元であるノード装置I30
1に接続された端末I174が、送信先であるノード装
置II302に接続された端末II175のアドレスを送信
データに付加し、サブ伝送路I166を介してノード装
置I201の分離挿入部I133にパケットIを出力す
る。
【0316】動作時間T1におけるノード装置I301
の分離挿入部I133は、固定波長受信部I117で受
信されるパケット流の切れ目を見いだし、その切れ目に
サブ伝送路I166を介して入力されたパケットIを挿
入して、バッファI145に出力する。バッファI14
5内のデコーダ401は、入力されたパケットIのアド
レス部を読み取る。このパケットIの送信先がノード装
置II302に接続された端末II175であるため、デコ
ーダ401はデマルチプレクサ404の出力先をデュア
ルポートメモリ405に接続し、且つ書き込みアドレス
カウンタ402にパケットIの所定の書き込み開始アド
レス値A8を出力する。これにより書き込みアドレスカ
ウンタ402は、パケットIの書き込み開始アドレス値
A8から順次パケットを書き込むべき記憶領域VIIIのア
ドレスをデュアルポートメモリ405に出力する。パケ
ットIのデュアルポートメモリ405の所定の書き込み
開始アドレス値がA8となるのは、パケットIの伝送方
向を変えるためである。
【0317】すなわち、第1方向でパケットIを伝送さ
せるとノード装置V305、ノード装置IV304、ノー
ド装置III303を転送するので伝送遅延が生じるた
め、パケットIの伝送方向を変えたほうがよい。パケッ
トIの伝送方向を変えるためには、折り返し用の波長の
光信号に変換すればよく、第1方向を伝送するパケット
であれば、波長λ8の光信号に変換し、第2方向を伝送
するパケットであれば、波長λ7の光信号に変換すれば
よい。例えば、パケットIが、可変波長送信部I129
で波長λ8の光信号に変換されて出力されると、分波器
2302で波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の
光信号と分波されて光ファイバ158に出力され、第2
方向用固定波長受信部VIIIで受信され、伝送方向が変え
られる。よって、パケットIは、バッファI145のデ
ュアルポートメモリ405内の記憶領域VIIIに記憶さ
れ、バッファI145と接続する可変波長送信部I12
9の送信波長が波長λ8に制御された時にのみ読み出さ
れて波長λ8の光信号に変換され、伝送方向が変更され
る。
【0318】また、動作時間T1内のデュアルポートメ
モリ読みだし時間Tdにおいては、先ず始めに波長制御
部165のROMカウンタ702が、読み出しアドレス
値8を波長制御テーブルI、III、V、VIIに出力し、こ
れと同期してROMカウンタ1612が、読み出しアド
レス値8を波長制御テーブルII、IV、VI、VIIIに出力す
る。このアドレス値によって各波長制御テーブルの内容
が出力され、波長制御テーブルI703からは、波長λ
1に対応した制御信号1が可変波長送信部I129に出
力されて、可変波長送信部I129の送信波長が波長λ
1に設定される。同じ様に、可変波長送信部II125の
送信波長は、波長制御テーブルII704からの波長λ2
に対応した制御信号2により、波長λ2に制御される。
このROMカウンタ702とROMカウンタ1602か
らの読み出しアドレス値の出力と同期して、バッファ制
御部164内の読みだし制御部1509、読みだし制御
部1502からのデュアルポートメモリ405の読み出
し許可、FIFO406の読みだし禁止の制御信号がセ
レクタ407に出力され、セレクタ407は、デュアル
ポートメモリ405と可変波長送信部を接続する。
【0319】またバッファ制御テーブルI、III、V、VI
I内のオフセット値は、波長制御部165のROMカウ
ンタ702の読み出しアドレス値8により読み出され、
対応するバッファI、III、V、VII内の読み出しアドレ
スカウンタ403に出力される。各読み出しアドレスカ
ウンタ403は、それぞれのオフセット値をロードし、
順次カウンタをインクリメントすることによって記憶領
域のアドレスをデュアルポートメモリ405に出力す
る。各デュアルポートメモリ405は、アドレスが指定
する記憶領域のパケットを対応する可変波長送信部に出
力する。同じ様にバッファ制御テーブルII、IV、VI、VI
II内のオフセット値は、波長制御部165のROMカウ
ンタ1602の読み出しアドレス値8により読み出さ
れ、対応するバッファII、IV、VI、VIII内の読み出しア
ドレスカウンタ403に出力される。各読み出しアドレ
スカウンタ403は、それぞれのオフセット値をロード
し、順次カウンタをインクリメントすることによって記
憶領域のアドレスをデュアルポートメモリ405に出力
する。各デュアルポートメモリ405は、アドレスが指
定する記憶領域のパケットを対応する可変波長送信部に
出力する。
【0320】動作時間T1内のFIFO読みだし時間T
fにおいては、バッファ制御部164内の読み出し制御
部1501と読み出し制御部1502が、FIFO40
6の読み出し許可、デュアルポートメモリ405の読み
だし禁止の制御信号をセレクタ407に出力し、セレク
タ407は、FIFO406内に記憶されたパケットを
可変波長送信部に出力する。各動作時間T内では、時間
Tf、時間Tdに関係なく各可変波長送信部の送信波長
は一定である。
【0321】同じ様に、動作時間T2の始りにおいて端
末I174は、送信先であるノード装置V305に接続
された端末III176のアドレスを送信データに付加
し、サブ伝送路I166を介してノード装置I301の
分離挿入部I133にパケットIIを出力する。ノード装
置I301の分離挿入部I133は、固定波長受信部I
117で受信されるパケット流の切れ目を見いだし、そ
の切れ目にサブ伝送路I166を介して入力されたパケ
ットIIを挿入して、バッファI145に出力する。バッ
ファI145内のデコーダ401は、入力されたパケッ
トIIのアドレス部を読み取る。このパケットIIの送信先
が隣接するノード装置V305に接続された端末III17
6であり、送信先に到達するまでに、あと1回しかチャ
ネル変更部(可変波長送信部)を経由しないので、デコ
ーダ401はデマルチプレクサ404の出力先をチャネ
ルを指定して出力すべきパケットを記憶するデュアルポ
ートメモリ405に接続し、且つ書き込みアドレスカウ
ンタ402にパケットIIの所定の書き込み開始アドレス
値A3を出力する。
【0322】これにより、書き込みアドレスカウンタ4
02は、パケットIIの書き込み開始アドレス値A3から
順次パケットを書き込むべき記憶領域IIIのアドレスを
デュアルポートメモリ405に出力する。パケットIIの
デュアルポートメモリ405の所定の書き込み開始アド
レス値がA3となるのは、パケットIIが隣接するノード
装置V305に接続された端末III176に送信されたパ
ケットであり、端末III176はノード装置V305内の
分離挿入部III134に接続されているので、端末III1
76にパケットが到達するために、そのパケットIIが波
長λ3の光信号に変換されてノード装置V305内の分
離挿入部III134に接続した固定波長受信部III118
で受信されなければならないからである。
【0323】次に、動作時間T3におけるバッファI1
45からのパケットIの読み出し及び送信について説明
する。波長制御部165のROMカウンタ702から読
み出しアドレス値10が波長制御テーブルI、III、V、
VIIに同時に出力される。このアドレス値によって波長
制御テーブルI703の内容が読み出され、可変波長送
信部I129に送信波長λ8の制御信号8が出力され、
可変波長送信部I129の送信波長が波長λ8に制御さ
れる。デュアルポートメモリ読みだし時間Tdにおいて
は、バッファI145内の読み出しアドレスカウンタ4
03が、バッファ制御テーブルI601から出力される
オフセット値A8をロードし、順次カウンタをインクリ
メントする事によって記憶領域VIIIに書き込まれている
パケットを読み出す為のアドレスを発生し、デュアルポ
ートメモリ405に出力する。この読みだしアドレスに
よってデュアルポートメモリ405の出力ポートから記
憶領域VIIIに記憶されていたパケットIが読み出され、
可変波長送信部I129で、波長λ8の光信号に変換さ
れて出力される。
【0324】動作時間T3内のFIFO読みだし時間T
fにおいては、読み出し制御部1501と読み出し制御
部1502からのFIFOの読み出し許可、デュアルポ
ートメモリの読みだし禁止の制御信号が各バッファ内の
セレクタ407に出力され、セレクタ407がFIFO
406内に記憶されたパケットを可変波長送信部に出力
する。各可変波長送信部に出力されたパケットは、その
可変波長送信部の送信波長の光信号に変換されて出力さ
れる。
【0325】次に波長多重伝送系191における、波長
λ8の光信号に変換されたパケットIの伝搬について説
明する。可変波長送信部I129から波長多重伝送系1
91に出力された波長λ8の光信号であるパケットI
は、光ファイバ113を通過した後、分波器2301に
おいて、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の光
信号と分波され、光ファイバ158に出力される。光フ
ァイバ158に出力された波長λ8の光信号であるパケ
ットIは、2×4カプラ152において光ファイバ10
5、光ファイバ106、光ファイバ107、光ファイバ
108にそれぞれ接続する固定波長受信部II121から
固定波長受信部VIII124に出力される。固定波長受信
部II、IV、VI、VIIIは、それぞれ波長λ2、波長λ4、
波長λ6、波長λ8の光信号だけを受信するので、波長
λ8の光信号であるパケットIは固定波長受信部VIII1
24で受信される。よって、ノード装置I301内の波
長多重伝送系191に接続する各可変波長送信部から出
力された波長λ8の光信号は、波長多重伝送系191に
おいて折り返し、自ノード装置I301内の固定波長受
信部VIII124で受信される。
【0326】動作時間T4におけるパケットIは、分離
挿入部VIII140で端末VIII181に送られるパケット
と分離されてバッファVIII144に送られる。バッファ
VIII144内のデコーダ401は、入力されたパケット
Iのアドレス部を読み取る。このパケットIの送信先が
隣接するノード装置II302に接続された端末II175
でるあるため、デコーダ401はデマルチプレクサ40
4の出力先をデュアルポートメモリ405に接続し、且
つ書き込みアドレスカウンタ402にパケットIの所定
の書き込み開始アドレス値A2を出力する。これにより
書き込みアドレスカウンタ402は、パケットIの書き
込み開始アドレス値A2から順次パケットを書き込むべ
き記憶領域IIのアドレスをデュアルポートメモリ405
に出力する。パケットIのデュアルポートメモリ405
の所定の書き込み開始アドレス値がA2となるのは、パ
ケットIが隣接するノード装置II302に接続された端
末II175に送信されたパケットであり、端末II175
はノード装置II302内の分離挿入部II137に接続さ
れているので、端末II175にパケットが到達するため
に、そのパケットIが波長λ2の光信号に変換されてノ
ード装置II302内の分離挿入部II137に接続する固
定波長受信部II121で受信されなければならないから
である。
【0327】次に、動作時間T4におけるバッファI1
45からのパケットIIの読み出し及び送信について説明
する。波長制御部165のROMカウンタ702から読
み出しアドレス値11が波長制御テーブルI、III、V、
VIIに同時に出力される。このアドレス値によって波長
制御テーブルI703の内容が読み出され、可変波長送
信部I129に送信波長λ3の制御信号3が出力され、
可変波長送信部I129の送信波長が波長λ3に制御さ
れる。
【0328】動作時間T4内のデュアルポートメモリ読
みだし時間Tdにおいては、バッファI145内の読み
出しアドレスカウンタ403が、バッファ制御テーブル
I601から出力されるオフセット値A3をロードし、
順次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域
IIIに書き込まれているパケットを読み出す為のアドレ
スを発生し、デュアルポートメモリ405に出力する。
この読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ4
05の出力ポートから記憶領域IIIに記憶されていたパ
ケットIIが読み出され、可変波長送信部I129で、波
長λ3の光信号に変換されて出力される。
【0329】動作時間T4において可変波長送信部I1
29から波長多重伝送系191に出力された波長λ3の
光信号であるパケットIIは、光ファイバ113を通過し
た後、分波器2302において、光ファイバ155に分
波される。光ファイバ155に出力された波長λ3の光
信号は、光ファイバ200を伝送し、ノード装置V30
5に入力される。ノード装置V305に入力された波長
λ3の光信号であるパケットIIは、2×4カプラ149
において光ファイバ101、光ファイバ102、光ファ
イバ103、光ファイバ104に分岐され、それぞれの
光ファイバに接続する固定波長受信部I117、固定波
長受信部III118、固定波長受信部V119、固定波長
受信部VII120に出力される。波長λ3の光信号を受
信することができる固定波長受信部は、固定波長受信部
III118なので、波長λ3の光信号であるパケットII
は、固定波長受信部III118で受信され、分離挿入部I
II134により端末III176に出力される。
【0330】次に、動作時間T6におけるバッファVIII
144からのパケットIの読み出し及び送信について説
明する。波長制御部165のROMカウンタ1602か
ら読み出しアドレス値1が波長制御テーブルII、IV、V
I、VIIIに同時に出力される。このアドレス値によって
波長制御テーブルVIII710の内容が読み出され、可変
波長送信部VIII128に送信波長λ2の制御信号2が出
力され、可変波長送信部VIII128の送信波長が波長λ
2に制御される。
【0331】動作時間T6内のデュアルポートメモリ読
みだし時間Tdにおいては、バッファVIII144内の読
み出しアドレスカウンタ403が、バッファ制御テーブ
ルVIII608から出力されるオフセット値A2をロード
し、順次カウンタをインクリメントする事によって記憶
領域IIに書き込まれているパケットを読み出す為のアド
レスを発生し、デュアルポートメモリ405に出力す
る。この読みだしアドレスによってデュアルポートメモ
リ405の出力ポートから記憶領域IIに記憶されていた
パケットIが読み出され、可変波長送信部VIII128
で、波長λ2の光信号に変換されて出力される。出力さ
れた波長λ2の光信号であるパケットIは、光ファイバ
112を通過した後、分波器2301において、光ファ
イバ154に分波される。光ファイバ154に出力され
た波長λ2の光信号は、光ファイバ201を伝送し、ノ
ード装置II302に入力される。ノード装置II302に
入力された波長λ2の光信号であるパケットIは、2×
4カプラ152において光ファイバ105、光ファイバ
106、光ファイバ107、光ファイバ108に分岐さ
れ、それぞれの光ファイバに接続する固定波長受信部II
121、固定波長受信部IV122、固定波長受信部VI1
23、固定波長受信部VIII124に出力される。波長λ
2の光信号を受信することができる固定波長受信部は、
固定波長受信部II121なので、波長λ2の光信号であ
るパケットIは、固定波長受信部II121で受信され、
分離挿入部II1137により端末II175に出力され
る。
【0332】〔実施形態9〕図25は、本発明によるノ
ード装置の第9の実施形態を示す図であり、実施形態8
と異なる点は、パケットの折り返しを行う構成である。
実施形態8で説明した固定波長受信部、分離挿入部、バ
ッファ部、可変波長送信部、波長制御部、バッファ制御
部の機能は全く同じものである。
【0333】以下、パケットの折り返しを行う部分の構
成を説明する。上述の実施形態では、自ノード装置内の
第1方向用可変波長送信部から出力された伝送方向を変
える必要のあるパケットの光信号、実施形態8であれ
ば、例えば波長λ8の伝送方向は、自ノード装置内の波
長多重伝送系で変えられた。第2方向用可変波長送信部
から出力される折り返し用の波長(実施形態8であれ
ば、例えば波長λ7)の光信号の伝送方向も自ノード装
置内の波長多重伝送系で変えられた。実施形態9におい
ては、第1方向用可変波長送信部から出力された折り返
し用の波長の光信号、及び第2方向用可変波長送信部か
ら出力された折り返し用の波長の光信号の折り返しを、
その各波長の光信号が到達するそれぞれの隣接ノード装
置内で行うように、ノード装置内の波長多重伝送系を構
成している。また、任意のノード装置間の接続形態は、
実施形態8と同様に一方のノード装置の出力端II161
と入力端II162が、それぞれもう一方のノード装置の
入力端I159と出力端I160に接続するように決め
られている。
【0334】以下、実施形態9のノード装置の構成を説
明する。図25からも分かるように、第1方向 通信用
に配置された固定波長受信部のグループは、固定波長受
信部I117、固定波長受信部III118、固定波長受
信部V1119、固定波長受信部VII120であり、それ
ぞれ、波長λ1、波長λ3、波長λ5、波長λ7の光信
号を受信する。第2方向通信用に配置された固定波長受
信部のグループは、固定波長受信部II121、固定波長
受信部IV122、固定波長受信部VI123、固定波長受
信部VIII124であり、それぞれ、波長λ2、波長λ
4、波長λ6、波長λ8の光信号を受信する。
【0335】符号2590は、ノード装置内に入力する
波長多重光信号と自ノード装置内の可変波長送信部から
送信された光信号を伝送させる波長多重伝送系であり、
波長多重伝送系2590と直接接続する隣接ノード装置
内の可変波長送信部I、可変波長送信部III、可変波長
送信部V、可変波長送信部VIIから出力された波長多重光
の中から第2方向用送信波長の光信号をその隣接ノード
装置へ再び送り返し、残りの第1方向用送信波長の光信
号を自ノード装置内の固定波長受信部I、III、V、VII
へ分岐させ、自ノード装置内の可変波長送信部II、可変
波長送信部IV、可変波長送信部VI、可変波長送信部VIII
から出力された光信号を波長多重伝送系2590と直接
接続する隣接ノード装置に出力する。
【0336】符号2501は、分波器であり、波長多重
伝送系2590と直接接続する隣接ノード装置内の可変
波長送信部I、可変波長送信部III、可変波長送信部V、
可変波長送信部VIIから出力された波長多重光の中か
ら、第2方向用送信波長の光信号を光ファイバ2509
へ、第1方向用送信波長の光信号を光ファイバ2507
へ分波する。符号2503は、5×1スターカプラであ
り、自ノード装置内の可変波長送信部II、IV、VI、VIII
から出力される波長多重光信号と分波器2501で分波
された第2方向用の送信波長の光信号を合流させ、隣接
ノード装置に伝送させる。符号2505は、1×4スタ
ーカプラであり、隣接ノード装置から出力され、分波器
2501で分波された第1方向用送信波長の光信号を、
固定波長送信部I、III、V、VIIへ分岐させる。
【0337】符号2591も、ノード装置内に入力する
波長多重光信号と自ノード装置内の可変波長送信部から
送信された光信号を伝送させる波長多重伝送系であり、
波長多重伝送系2591と直接接続する隣接ノード装置
内の可変波長送信部II、可変波長送信部IV、可変波長送
信部VI、可変波長送信部VIIIから出力された波長多重光
の中から第1方向用送信波長の光信号をその隣接ノード
装置へ再び送り返し、残りの第2方向用送信波長の光信
号を自ノード装置内の固定波長受信部I、III、V、VII
へ分岐させ、自ノード装置内の可変波長送信部I、可変
波長送信部III、可変波長送信部V、可変波長送信部VII
から出力された光信号を波長多重伝送系2591と直接
接続する隣接ノード装置に出力する。
【0338】符号2502は、分波器であり、波長多重
伝送系2591と直接接続する隣接ノード装置内の可変
波長送信部II、可変波長送信部IV、可変波長送信部VI、
可変波長送信部VIIIから出力された波長多重光の中か
ら、第1方向用送信波長の光信号を光ファイバ2510
へ、第2方向用送信波長の光信号を光ファイバ2508
へ分波する。符号2504は、5×1スターカプラであ
り、自ノード装置内の可変波長送信部I、III、V、VII
から出力される波長多重光信号と分波器2502で分波
された第1方向用の送信波長の光信号を合流させ、隣接
ノード装置に伝送させる。符号2506は、1×4スタ
ーカプラであり、隣接ノード装置から出力され、分波器
2502で分波された第2方向用送信波長の光信号を、
固定波長送信部II、IV、VI、VIIIへ分岐させる。
【0339】次に、波長多重伝送系における光信号の折
り返えしについて説明する。ここでは、実施形態8と同
様に、第1方向用波長を、波長λ1、波長λ3、波長λ
5、波長λ7とし、第2方向用波長を、波長λ2、波長
λ4、波長λ6、波長λ8とし、第1方向から第2方向
へパケットを折り返すために使用する波長を波長λ8、
第2方向から第1方向へパケットを折り返すために使用
する波長を波長λ7とする。例えば、ノード装置I30
1内の可変波長送信部Iが、パケットBを波長λ8の光
信号に変換して出力したとする。可変波長送信部I12
9から波長多重伝送系2591に出力された波長λ8の
光信号であるパケットBは、光ファイバ113を通過し
た後、5×1スターカプラ2504において、他の可変
波長送信部により出力された光信号と合流され、出力端
II161から隣接ノード装置へ出力される。隣接ノード
装置に出力された波長λ8の光信号であるパケットB
は、隣接ノード装置の波長多重伝送系2590内の分波
器2501で、第1方向用送信波長λ1、波長λ3、波
長λ4、波長λ7の光信号と分波されて5×1スターカ
プラ2509に出力される。
【0340】パケットBは、5×1スターカプラ250
3で可変波長送信部II、IV、VI、VIIIから出力された光
信号と合流され、再び出力元のノード装置に伝送する。
パケットBの出力元であるノード装置に到達した波長多
重光信号は、分波器2502で波長λ7の光信号と第2
方向用送信波長である波長λ2、波長λ4、波長λ6、
波長λ8の光信号とに分波される。波長λ2、波長λ
4、波長λ6、波長λ8の波長多重光信号は、1×4ス
ターカプラ2506において4等分され、等分された波
長多重光信号が、各固定波長受信部に出力される。但
し、各固定波長受信部は、決まった波長の光信号のみ受
信するので、波長λ8の光信号であるパケットBは、固
定波長受信部VIII124で受信される。この様に、第1
方向用可変波長送信部I、III、V、VIIから出力される
波長λ8の光信号は、隣接ノード装置内の波長多重伝送
系2590で伝送方向を変えられ、送信元のノード装置
に戻ってくる。
【0341】同様に、第2方向用可変波長送信部II、I
V、VI、VIIIから出力される波長λ7の光信号は、隣接
ノード装置内の波長多重伝送系2591で伝送方向を変
えられる。実施形態8と実施形態9では、折り返す場所
が送信元のノード装置なのか隣接ノード装置なのかの違
いだけであるので、波長の制御、バッファからのパケッ
トの読み込み、パケットの伝送制御は全く同じものであ
る。
【0342】[実施形態10]これまで述べた実施形態
では、互いに区別されるチャネルとして、互いに波長の
異なる光を用いていた。本発明はこれに限るものではな
い。以下の実施形態では、異なる伝送経路をそれぞれの
チャネルとして用いた例を示す。
【0343】図26は本実施形態で用いるノード装置の
構成図である。本実施形態では光伝送を採用していな
い。図1の構成ではチャネル変更部として各バッファに
対応する波長可変送信部を設けたが、本実施形態ではチ
ャネル変更部として接続変更部を設けている。実施形態
1における波長可変送信部I、波長可変送信部III 、波
長可変送信部V、波長可変送信部VII と同等の動作を行
うのが接続変更部2602であり、波長可変送信部II、
波長可変送信部IV、波長可変送信部VI、波長可変送信部
VIIIと同等の動作を行うのが接続変更部2601であ
る。接続変更部は4個の入力ポートと8個の出力ポート
を備える。
【0344】図27に示すように、接続変更部2602
では、4つの入力ポートがそれぞれバッファI145、
バッファIII146、バッファV147、バッファVII 1
48から信号の供給を受け、入力された信号を、隣接ノ
ード装置の分離挿入部I、分離挿入部III 、分離挿入部
V、分離挿入部VII に向けてそれぞれ出力する出力端I
2711、出力端III 2712、出力端V2713、出
力端VII 2714、と自ノード装置の分離挿入部VIII、
分離挿入部VI、分離挿入部IV、分離挿入部IIに向けてそ
れぞれ出力する出力端VIII2715、出力端VI271
6、出力端IV2717、出力端II2718、とのいずれ
かに出力する。
【0345】いずれの出力端で出力できるかは、実施形
態1で各波長可変送信部の送信波長を所定のパターン
で、複数の波長可変送信部が同時に同じ波長を出力しな
いようにして遷移させたのと同様に、セレクタ2701
からセレクタ2704がどの出力端を選択するかを所定
のパターンで複数のセレクタが同時には互いに異なる出
力端を選択することによって決まる。
【0346】接続変更部2601では、4つの入力ポー
トがそれぞれバッファVIII144、バッファVI143、
バッファIV142、バッファII141から信号の供給を
受け、入力された信号を、隣接ノード装置の分離挿入部
VIII、分離挿入部VI、分離挿入部IV、分離挿入部IIに向
けてそれぞれ出力する出力端VIII2811、出力端VI2
812、出力端IV2813、出力端II2814、と自ノ
ード装置の分離挿入部I、分離挿入部III 、分離挿入部
V、分離挿入部VII に向けてそれぞれ出力する出力端I
2815、出力端III 2816、出力端V2817、出
力端VII 2818、とのいずれかに出力する。
【0347】いずれの出力端で出力できるかは、実施形
態1で各波長可変送信部の送信波長を所定のパターン
で、複数の波長可変送信部が同時に同じ波長を出力しな
いようにして遷移させたのと同様に、セレクト2801
からセレクタ2804がどの出力端を選択するかを所定
のパターンで複数のセレクタが同時には互いに異なる出
力端を選択することによって決まる。
【0348】ここで、本実施形態においても、同じチャ
ネル(ここでいう同じチャネルとは、例えばこの実施形
態においては分離挿入部である1つの信号処理手段に入
力される2つの伝送経路のことを同じチャネルと称して
いる)を自ノード装置の接続変更部と隣接ノード装置の
接続変更部が使用するので、同時に使用してしまうと信
号が衝突してしまう。そこでノード装置間で同期を取っ
て接続変更部が信号を出力するチャネルを制御する点も
実施形態1などと同じである。
【0349】また本実施形態では、接続変更部を用いて
いることから、これまでの波長制御部に代えて接続制御
部2603を設けている。但し動作は同等であり、後述
する接続制御テーブルに従って各入力端と各出力端の接
続関係を制御する。
【0350】ここで本実施形態の分離挿入部には、例え
ば分離挿入部に137を考えると、自ノード装置の接続
変更部2602からの出力と、隣接ノード装置の接続変
更部2601からの出力が導かれる。但し本実施形態で
も上述のように、隣接ノード装置の相対する接続変更部
から同じチャネル(本実施形態では、同じ分離挿入部に
入力される信号は同じチャネルで入力されるものとして
扱う)を同時に出力しないように制御するので、実際に
信号が入力されるのは2つの接続変更部からの2つの出
力の内のいずれか一方のみである。
【0351】本実施形態におけるチャネル変更部である
接続変更部においては、波長可変光源を用いるときのよ
うに1回の波長遷移量を最小にすることを考える必要が
無いので、より自由に入力ポートと出力ポートの間の接
続を変更するパターン(各バッファが接続される出力チ
ャネルを変更するパターン、すなわちセレクタが選択す
る出力端を変更するパターン)を選択できるが、説明の
簡単のため、実施形態1と同等なパターンを用いて説明
する。
【0352】表11は接続変更部を制御する接続制御部
が実施形態1などで用いた波長制御テーブルに代えて有
する接続制御テーブルを示す。各テーブルの数字は対応
する出力端のローマ数字と対応しており、例えば接続変
更部2602のバッファI145が接続される入力端の
セレクタ2701を制御する接続制御テーブルIは該セ
レクタがアドレス0のときに出力端I2711を選択
し、アドレスが順次変更するのに伴い、出力端III 、出
力端V、出力端VII 、出力端VIII、出力端VI、出力端I
V、出力端IIを選択する。バッファの読み出し制御は表
2に従って行うので、セレクタが選択する出力端を変更
するのに同期して、接続されたチャネルで伝送すべきパ
ケットがバッファからは読み出される。
【0353】
【表11】 本実施形態においては、チャネルを変更するのにこれま
で述べてきた実施形態で用いていたバッファそれぞれに
対応する波長可変送信部に代えて、接続変更部を用いた
ものであり、これまで述べてきた実施形態と同様の通信
を行うことができる。すなわち各バッファにおいて折り
返すべきパケットは、バッファが折り返しのチャネルに
接続されているとき、すなわち自ノード装置の分離挿入
部に接続されているチャネルに接続されているときに読
み出され、折り返される。また互いに隣接するノード装
置における相対する接続変更部である、1つのノード装
置(第1のノード装置)における接続変更部2602
と、該第1のノード装置の接続変更部2602がパケッ
トを出力する隣接ノード装置の接続変更部のうちの該第
1のノード装置にパケットを出力する接続変更部260
1とは、お互いに、一方の接続変更部において折り返し
用に使用しているチャネルにバッファからの出力が可能
な状態になっているときには、そのチャネルを用いて他
方のノード装置に出力しないようにしているてんもこれ
まで述べてきた実施形態と同様である。
【0354】また、送信先に到達するまでにあと1回し
かチャネル変更部である接続変更部を経由しないパケッ
トを、送信先が接続されるチャネルで出力するようにし
ている点もこれまで述べてきた実施形態と同様である。
【0355】この実施形態においては、光伝送を行う構
成になっていないが、接続変更部の出力、特に隣接ノー
ド装置に向かうチャネルを電気/光変換し、ノード装置
間を光伝送してもよい。その時隣接ノード装置に向かう
チャネルの光の波長を異ならせることにより実施例1な
どと同様に波長多重伝送を行うこともできる。また波長
多重伝送を行わないときには別々の光ファイバを用いて
伝送を行えばよいが、その時にはそれらの光ファイバを
束ねたリボンファイバを用いると伝送路の取り回しが容
易である。また光伝送を行わない場合でも、ノード装置
内での信号の処理に適した形態と、ノード装置間での信
号の処理に適した状態とが異なる場合にはドライバを設
けて信号の形態を変換するようにしてもよい。
【0356】また本実施例では、各バッファに対応した
セレクタを有する接続変更部を用いたが、接続変更部の
構成は様々な形態を切り取る。特にスイッチの配置の仕
方には様々あり、切り換えの速度の仕様などに応じて構
成することができる。
【0357】本実施形態では、複数のチャネルとして複
数の伝送経路を設けた。すなわち本発明におけるチャネ
ルとは、バッファからの出力先を選択するチャネル変更
部、例えば可変波長送信部や接続変更部、で選択される
出力経路のことをさしており、複数のチャネルは区別さ
れるべきものである。その区別の方法としては、さまざ
まな方法があり、異なる波長を用いることによって区別
したり、異なる位置(例えば異なる伝送路や異なる信号
経路)を伝送させることによって区別したりできる。ま
た同じ波長の2つの光の伝送方向によっても区別するこ
とができる。
【0358】また上記各実施形態では、折り返し用のチ
ャネルにチャネルを指定しないパケットが出力してしま
う可能性があった。これにより予期しない折り返しを生
じる可能性がある。よってそれを許容できないときに
は、折り返しチャネルにバッファからのパケットを出力
する状態のときにはFIFOからの読み出しを禁止する
ようにすればよい。すなわち折り返しチャネルではチャ
ネルを指定する必要のないパケットの送出を禁止すれば
よい。具体的にはバッファ制御部がバッファのセレクタ
を制御することにより容易に行うことができる。
【0359】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のネット
ワークシステムおよびその伝送制御方法によれば、折り
返し通信手段を設けることによって伝送方向の上流のノ
ード装置に送信する場合においても、折り返し通信手段
を利用することによって伝送方向を逆向きに変更出来る
為、少ない中継伝送回数で、受信宛て先のノード装置に
パケットを伝送することが可能となる効果がある。
【0360】又、折り返し通信手段を設ける事によっ
て、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード
装置の異なる分離挿入部に接続されている場合において
も、リング状に配置された自ノード以外の全てのノード
装置において、中継伝送される必要がない為、中継伝送
回数を削減できる効果がある。
【0361】また、本発明の伝送制御方法によれば、ノ
ード装置内における隣接 ノード装置へのパケット伝送
時間を拡大し自ノード装置へのパケット折り返し時間を
縮小することが可能になり、無駄に割り当てられていた
パケット折り返し時間をパケット伝送時間に割り当てる
ことによって、ノード装置のハード構成を変更せずにネ
ットワークの伝送容量を拡大することができる。
【0362】さらに、本発明の伝送制御方法によれば、
隣接ノード装置へのパケット送出時間と自ノード装置へ
のパケット折り返し時間の比率を、各ノード装置を通過
するパケットのトラヒック特性に合う様に任意に設定す
ることができ、ネットワークの効率を改善し、伝送容量
を拡大することができる。
【0363】また、パケットのトラヒック特性に合った
中継及び折り返しを行なうので、あるノード装置内での
両方向のデータ中継及び折り返しを効率よく配分でき、
例えば自ノード装置内での折り返しが偏って多い場合に
は、基本パターンを他方向即ち第1方向から第2方向へ
の折り返し伝送の可変波長送信部の波長にする率を増加
し、また自ノード装置片伝送パケットが多い場合には、
自ノード装置への折り返し伝送を減らすことで、ネット
ワークシステム全体での伝送効率を向上し、伝送時間を
も大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態のノード装置の構
成を示す図である。
【図2】本発明による第1の実施形態の波長多重伝送系
の構成を示す図である。
【図3】本発明による第1の実施形態の光通信ネットワ
ークシステムの構成を示す図である。
【図4】本発明による第1の実施形態のバッファ部の構
成を示す図である。
【図5】本発明による第1の実施形態のデュアルポート
メモリのメモリマップを示す図である。
【図6】本発明による第1の実施形態のバッファ制御部
の構成を示す図である。
【図7】本発明による第1の実施形態の波長制御部の構
成を示す図である。
【図8】本発明による第1の実施形態のタイムチャート
を示す図である。
【図9】本発明による第1の実施形態の波長多重伝送系
の他の構成を示す図である。
【図10】本発明による第1の実施形態の波長多重伝送
系の他の構成を示す図である。
【図11】本発明による第1の実施形態の波長多重伝送
系の他の構成を示す図である。
【図12】本発明による第2の実施形態のノード装置の
構成を示す図である。
【図13】本発明による第2の実施形態の他の波長多重
伝送系の構成を示す図である。
【図14】参考例の形態のノード装置の構成を示す図で
ある。
【図15】本発明による第1の実施形態のバッファ制御
部の構成を示す図である。
【図16】本発明による第1の実施形態のバッファ制御
部の構成を示す図である。
【図17】本発明による第4の実施形態のタイムチャー
トを示す図である。
【図18】本発明による第5の実施形態のノード装置の
構成を示す図である。
【図19】本発明による第6の実施形態のノード装置の
構成を示す図である。
【図20】本発明によるバッファ制御部の構成を示す図
である。
【図21】本発明による波長制御部の構成を示す図であ
る。
【図22】本発明による帯域管理部の構成を示す図であ
る。
【図23】本発明による第8の実施形態のノード装置の
構成を示す図である。
【図24】本発明による第8の実施形態のタイムチャー
トを示す図である。
【図25】本発明による第9の実施形態のノード装置の
構成を示す図である。
【図26】本発明による第10の実施形態のノード装置
の構成を示す図である。
【図27】本発明による第10の実施形態の接続変更部
の構成を示す図である。
【図28】本発明による第10の実施形態の接続変更部
の構成を示す図である。
【符号の説明】
100,199,301〜305 ノード装置 190,191,909,910,2590,2591
波長多重系 164 バッファ制御部 165 波長制御部 117〜124 固定波長受信部 1209〜1216 受信部 133〜140 分離挿入部 141〜148 バッファ 125〜132 可変波長送信部 166〜173 サブ伝送路 174〜181 端末 405 デュアルポートメモリ 406 FIFO 1601 クロック抽出部 1901 帯域管理部 2601,2602 接続変更部 2603 接続制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−30911 (32)優先日 平8(1996)2月19日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (93)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノード装置を有しており、該ノー
    ド装置間で双方向に信号の伝送を行うネットワークシス
    テムにおける伝送制御方法であって、前記複数のノード
    装置の内の1つのノード装置である第1のノード装置に
    おいて、出力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信
    号を、隣接する第2のノード装置に向かい該第2のノー
    ド装置で受信される第1のチャネルか、もしくは該第2
    のノード装置が前記第1のノード装置に信号を出力する
    のに用いる第2のチャネルのいずれかを選択して、前記
    第2のノード装置が前記第2のチャネルに信号を出力し
    ていないときに、該信号を出力していない第2のチャネ
    ルに信号を出力できるように制御して出力することを特
    徴とする伝送制御方法。
  2. 【請求項2】 前記信号の出力は、前記出力する信号を
    一時記憶している記憶部が接続されるチャネルを変更
    し、出力すべきチャネルに接続されたときに前記記憶部
    から前記信号を読み出すことによって行う請求項1に記
    載の伝送制御方法。
  3. 【請求項3】 前記記憶部が接続されるチャネルの変更
    は、所定のパターンに従って行うことを特徴とする請求
    項2に記載の伝送制御方法。
  4. 【請求項4】 前記所定のパターンは前記第1のチャネ
    ルと前記第2のチャネルとを均等に選択するように設定
    されていることを特徴とする請求項3に記載の伝送制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記所定のパターンは前記第1のチャネ
    ルと前記第2のチャネルいずれか一方をより長く選択す
    るように設定されている請求項3に記載の伝送制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記所定のパターンは前記第1のチャネ
    ルを前記第2のチャネルより長く選択するように設定さ
    れている請求項5に記載の伝送制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のノード装置においては、出力
    する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前記
    第2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力す
    る信号の出力は、前記第1のノード装置が前記所定のパ
    ターンに従って前記第1のチャネルを選択している間に
    行う請求項3乃至6いずれか1項に記載の伝送制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記第2のノード装置においては、出力
    する信号を一時記憶している記憶部が接続されるチャネ
    ルを所定のパターンに従って変更し、出力すべきチャネ
    ルに接続されたときに前記記憶部から前記信号を読み出
    すことによって行い、前記第1のノード装置が用いる前
    記所定のパターンと、前記第2のノード装置が用いる前
    記所定のパターンは同じ長さであり、それらのパターン
    は同時には互いに異なるチャネルを選択するように設定
    されている請求項7に記載の伝送制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のノード装置は、前記
    第1のノード装置における前記所定のパターンと前記第
    2のノード装置における前記所定のパターンを同じタイ
    ミングで用いるように制御される請求項8に記載の伝送
    制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のチャネルと前記第2のチャ
    ネルは同数あり、前記第1のノード装置における前記所
    定のパターンは、前記第1のチャネルを選択する第1チ
    ャネル選択パターンをn1(n1は整数)回選択した
    後、前記第2のチャネルを選択する第2チャネル選択パ
    ターンをn2(n2は整数)回選択するパターンである
    請求項3乃至9いずれか1項に記載の伝送制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記パター
    ンに従って前記第1のチャネルを選択している間に行う
    請求項10に記載の伝送制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のノード装置は前記第2のノ
    ード装置において一時記憶された信号を、前記第2のチ
    ャネルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1
    のノード装置が前記第2のノード装置に信号を出力する
    のに用いる前記第1のチャネルに出力するかを選択して
    出力するものであり、該選択したチャネルでの信号の出
    力は、前記第2のノード装置において前記出力する信号
    を一時記憶している記憶部が接続されるチャネルを所定
    のパターンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続
    されたときに前記記憶部から前記信号を読み出すことに
    よって行うものであり、この第2のノード装置における
    前記所定のパターンは、前記第2のチャネルを選択する
    第2チャネル選択パターンをn1回選択した後、前記第
    1のチャネルを選択する第1チャネル選択パターンをn
    2回選択するパターンであり、前記第1のノード装置と
    前記第2のノード装置において、前記第1のノード装置
    における前記パターンと前記第2のノード装置における
    前記パターンは同じタイミングで用いられる請求項11
    に記載の伝送制御方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のチャネルはN1個(N1は
    整数)あり、前記第2のチャネルはN2個(N2は整
    数;N1>N2)あり、前期N1とN2の2つの公倍数
    のうち大きい方をCM1とし、小さい方をCM2とし、
    CM1をN1で割った値をn1とし、CM1をN2で割
    った値をnn2とし、CM2をN1で割った値をnn1
    とし、CM2をN2で割った値をn2とした時、前記第
    1のノード装置における前記パターンは、前記第1のチ
    ャネルを選択する第1チャネル選択パターンをn1回選
    択した後、前記第2のチャネルを選択する第2チャネル
    選択パターンをnn2個並べた中からN2・CM2/N
    1個のチャネルを選択して決められるパターンである請
    求項3乃至9いずれかに記載の伝送制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第2のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記所定の
    パターンに従って前記第1のチャネルを選択している間
    に行うことを特徴とする請求項13に記載の伝送制御方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第2のノード装置は前記第2のノ
    ード装置において一時記憶された信号を、前記第2のチ
    ャネルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1
    のノード装置が前記第2のノード装置に信号を出力する
    のに用いる前記第1のチャネルに出力するかを選択して
    出力するものであり、該選択したチャネルでの信号の出
    力は、前記第2のノード装置において前記出力する信号
    を一時記憶している記憶部が接続されるチャネルを所定
    のパターンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続
    されたときに前記記憶部から前記信号を読み出すことに
    よって行うものであり、この第2のノード装置における
    前記所定のパターンは、前記第2のチャネルを選択する
    第2チャネル選択パターンをn2回選択した後、前記第
    1のチャネルを選択する第1チャネル選択パターンをn
    n1回選択する所定のパターンであり、前記第1のノー
    ド装置と前記第2のノード装置において、前記第1のノ
    ード装置における前記所定のパターンと前記第2のノー
    ド装置における前記所定のパターンは同じタイミングで
    用いられる請求項14に記載の伝送制御方法。
  16. 【請求項16】 前記パターンは、前記パターン内での
    前記第1のチャネルを選択する時間と前記第2チャネル
    を選択する時間の比率が、前記第1のチャネルに出力す
    べき信号を出力するのに要する時間と前記第2のチャネ
    ルに出力すべき信号を出力するのに要する時間の比率と
    概略同じになるように設定される請求項3乃至15いず
    れかに記載の伝送制御方法。
  17. 【請求項17】 前記所定のパターンを状況に応じて変
    更することを特徴とする請求項3に記載の伝送制御方
    法。
  18. 【請求項18】 前記所定のパターンは、前記所定のパ
    ターン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記
    第2チャネルを選択する時間の比率が、前記第1のチャ
    ネルに出力すべき信号を出力するのに要する時間と前記
    第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する
    時間の比率に近づくように変更される請求項17に記載
    の伝送制御方法。
  19. 【請求項19】 前記第1のノード装置における前記所
    定のパターンは、前記所定のパターン内での前記第1の
    チャネルを選択する時間と前記第2チャネルを選択する
    時間の比率が、前記第1のノード装置における前記第1
    のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時間
    と前記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに
    要する時間の比率に近づくように変更される請求項18
    記載の伝送制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第2のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第2のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記所定の
    パターンに従って前記第1のチャネルを選択している間
    に行うものであり、前記第1のノード装置における前記
    所定のパターンは、前記所定のパターン内での前記第1
    のチャネルを選択する時間と前記第2チャネルを選択す
    る時間の比率が、前記第2のノード装置における前記第
    2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時
    間と前記第1のチャネルに出力すべき信号を出力するの
    に要する時間の比率に近づくように変更される請求項1
    8に記載の伝送制御方法。
  21. 【請求項21】 前記所定のパターンは、前記所定のパ
    ターン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記
    第2チャネルを選択する時間の比率が、ネットワークシ
    ステム上のノード装置数に基づいて解析された、前記第
    1のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時
    間と前記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するの
    に要する時間の比率に近づくように変更される請求項1
    7に記載の伝送制御方法。
  22. 【請求項22】 前記所定のパターンは、前記第1のチ
    ャネルを選択する第1チャネル選択パターンと前記第2
    のチャネルを選択する第2チャネル選択パターンとから
    構成されており、前記所定のパターンの変更は、前記所
    定のパターンを構成する前記第1チャネル選択パターン
    の数と前記第2チャネル選択パターンの数を変更するこ
    とによって行われる請求項17乃至21いずれかに記載
    の伝送制御方法。
  23. 【請求項23】 前記第2ノード装置が前記第1のノー
    ド装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネル
    は複数あって、前記第1のノード装置は前記複数の第2
    のチャネルのいずれも選択できる請求項1乃至22いず
    れかに記載の伝送制御方法。
  24. 【請求項24】 前記第2のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネ
    ルは複数あって、前記第1のノード装置は前記複数の第
    2のチャネルの一部を選択できる請求項1乃至22いず
    れかに記載の伝送制御方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のノード装置における出力す
    る信号は、他のノード装置から入力される信号もしくは
    前記第1のノード装置に接続されるサブ伝送路から入力
    される信号である請求項1乃至24いずれかに記載の伝
    送制御方法。
  26. 【請求項26】 前記第1のノード装置は、前記一時記
    憶した信号の内、自ノード装置に接続されるサブ伝送路
    に出力すべき信号は前記第2のチャネルに出力する請求
    項1乃至25いずれかに記載の伝送制御方法。
  27. 【請求項27】 前記第1のノード装置は、前記第2の
    チャネルに信号を出力できるときには、前記一時記憶し
    た信号の内、出力するチャネルを指定しない信号は出力
    しない請求項1乃至26いずれかに記載の伝送制御方
    法。
  28. 【請求項28】 前記第1のノード装置には、複数のチ
    ャネルで他のノード装置から信号が入力され、前記記憶
    部は、入力されたチャネル毎に該信号を分けて記憶し、
    それぞれ異なる出力部から該信号を出力する請求項2及
    び請求項3乃至27に記載の伝送制御方法。
  29. 【請求項29】 前記第1のノード装置は、前記出力部
    それぞれに対応する可変チャネル送信部を有しており、
    前記記憶部が接続されるチャネルの変更は、前記各可変
    チャネル送信部の送信チャネルを変更することによって
    行う請求項28に記載の伝送制御方法。
  30. 【請求項30】 前記第1のノード装置は、前記出力部
    それぞれに対応する入力端と前記各チャネルに対応する
    出力端とを有する接続変更部を有しており、前記記憶部
    が接続されるチャネルの変更は、前記接続変更部におけ
    る入力端と出力端の接続関係を変更することによって行
    う請求項28に記載の伝送制御方法。
  31. 【請求項31】 前記第1のノード装置における信号の
    記憶は、前記第1のチャネルで隣接する第2のノード装
    置に出力するか、前記第2のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネ
    ルに出力するかを選択して出力する信号と、第3のチャ
    ネルで隣接する第3のノード装置に出力するか、前記第
    3のノード装置が前記第1のノード装置に信号を出力す
    るのに用いる第4のチャネルに出力するかを選択して出
    力する信号とにわけて行うものであり、前記第1のノー
    ド装置は、前記第3のチャネルで出力するか前記第4の
    チャネルに出力するかを選択して出力する信号の内の前
    記第4のチャネルに出力する信号を、前記第3のノード
    装置が前記第4のチャネルに信号を出力していないとき
    に、該信号を出力していない第4のチャネルに出力でき
    るように制御される請求項1乃至30いずれかに記載の
    伝送制御方法。
  32. 【請求項32】 前記第1もしくは第2のチャネルに出
    力する信号の出力は、前記第1もしくは第2のチャネル
    に出力する信号を一時記憶している第1の記憶部が接続
    されるチャネルを変更し、出力すべきチャネルに接続さ
    れたときに前記第1の記憶部から前記信号を読み出すこ
    とによって行い、前記第3もしくは第4のチャネルに出
    力する信号の出力は、前記第3もしくは第4のチャネル
    に出力する信号を一時記憶している第2の記憶部が接続
    されるチャネルを変更し、出力すべきチャネルに接続さ
    れたときに前記第2の記憶部から前記信号を読み出すこ
    とによって行う請求項31に記載の伝送制御方法。
  33. 【請求項33】 前記第1の記憶部が接続されるチャネ
    ルの変更は、第1のパターンに従って行われ、前記第2
    の記憶部が接続されるチャネルの変更は、第2のパター
    ンに従って行われる請求項32に記載の伝送制御方法。
  34. 【請求項34】 前記第1のパターンは第1のチャネル
    と前記第2のチャネルとを均等に選択するように設定さ
    れ、前記第2のパターンは前記第3のチャネルと前記第
    4のチャネルとを均等に選択するように設定されている
    請求項33に記載の伝送制御方法。
  35. 【請求項35】 前記第1のパターンは前記第1のチャ
    ネルと前記第2のチャネルいずれか一方をより長く選択
    するように設定され、前記第2のパターンは前記第3の
    チャネルと前記第4のチャネルいずれか一方をより長く
    選択するように設定されている請求項33に記載の伝送
    制御方法。
  36. 【請求項36】 前記第1のパターンは前記第1のチャ
    ネルを前記第2のチャネルより長く選択するように設定
    され、前記第2のパターンは前記第3のチャネルを前記
    第4のチャネルより長く選択するように設定されている
    請求項35に記載の伝送制御方法。
  37. 【請求項37】 前記第3のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第4のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記第2の
    パターンに従って前記第3のチャネルを選択している間
    に行う請求項33乃至36いずれかに記載の伝送制御方
    法。
  38. 【請求項38】 前記第3のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶している記憶部が接続されるチャ
    ネルを所定のパターンに従って変更し、出力すべきチャ
    ネルに接続されたときに前記記憶部から前記信号を読み
    出すことによって行い、前記第1のノード装置が用いる
    前記第2のパターンと、前記第2のノード装置が用いる
    前記所定のパターンは同じ長さであり、それらの所定の
    パターンは同時には互いに異なるチャネルを選択するよ
    うに設定されている請求項37記載の伝送制御方法。
  39. 【請求項39】 前記第1及び第3のノード装置は前記
    第1のノード装置における前記第2のパターンと前記第
    3のノード装置における前記所定のパターンを同じタイ
    ミングで用いるように制御される請求項38に記載の伝
    送制御方法。
  40. 【請求項40】 前記第3のチャネルと前記第4のチャ
    ネルは同数あり、前記第1のノード装置における前記第
    2のパターンは、前記第3のチャネルを選択する第3チ
    ャネル選択パターンをn3(n3は整数)回選択した
    後、前記第4のチャネルを選択する第4チャネル選択パ
    ターンをn4(n4は整数)回選択するパターンである
    請求項33乃至36いずれかに記載の伝送制御方法。
  41. 【請求項41】 前記第3のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第4のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記第2の
    パターンに従って前記第3のチャネルを選択している間
    に行う請求項40に記載の伝送制御方法。
  42. 【請求項42】 前記第3のノード装置は前記第3のノ
    ード装置において一時記憶された信号を、前記第4のチ
    ャネルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1
    のノード装置が前記第3のノード装置に信号を出力する
    のに用いる前記第3のチャネルに出力するかを選択して
    出力するものであり、該選択したチャネルでの信号の出
    力は、前記第3のノード装置において前記出力する信号
    を一時記憶している記憶部が接続されるチャネルをパタ
    ーンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続された
    ときに前記記憶部から前記信号を読み出すことによって
    行うものであり、前記第3のノード装置における前記パ
    ターンは、前記第4のチャネルを選択する第4チャネル
    選択パターンをn3回選択した後、前記第3のチャネル
    を選択する第3チャネル選択パターンをn4回選択する
    パターンであり、前記第1のノード装置と前記第3のノ
    ード装置において、前記第1のノード装置における前記
    第2のパターンと前記第3のノード装置における前記パ
    ターンは同じタイミングで用いられる請求項41に記載
    の伝送制御方法。
  43. 【請求項43】 前記第3のチャネルはN3個あり、前
    記第4のチャネルはN4個(但し、N3<N4)あり、
    N3とN4の2つの公倍数のうち大きい方をCMA3と
    し、小さい方をCMA4とし、CMA3をN3で割った
    値をn3とし、CMA3をN4で割った値をn4とし、
    CMA4をN3で割った値をnn3とし、CMA4をN
    4で割った値をnn4とした時、前記第1のノード装置
    における前記第2のパターンは、前記第3のチャネルを
    選択する第3チャネル選択パターンをn3回選択した
    後、前記第4のチャネルを選択する第4チャネル選択パ
    ターンをnn4回選択する所定のパターンである請求項
    33乃至36いずれかに記載の伝送制御方法。
  44. 【請求項44】 前記第3のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第4のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記第2の
    パターンに従って前記第3のチャネルを選択している間
    に行う請求項43に記載の伝送制御方法。
  45. 【請求項45】 前記第3のノード装置は前記第3のノ
    ード装置において一時記憶された信号を、前記第4のチ
    ャネルで前記第1のノード装置に出力するか、前記第1
    のノード装置が前記第3ノード装置に信号を出力するの
    に用いる前記第3のチャネルに出力するかを選択して出
    力するものであり、該選択したチャネルでの信号の出力
    は、前記第3のノード装置において前記出力する信号を
    一時記憶している記憶部が接続されるチャネルを所定の
    パターンに従って変更し、出力すべきチャネルに接続さ
    れたときに前記記憶部から前記信号を読み出すことによ
    って行うものであり、前記第3のノード装置における前
    記所定のパターンは、前記第4のチャネルを選択する第
    4チャネル選択パターンをn4回選択した後、前記第3
    のチャネルを選択する第3チャネル選択パターンをnn
    3個並べた中からN4・CMA4/N3個のチャネルを
    選択して決められるパターンであり、前記第1のノード
    装置と前記第3のノード装置において、前記第1のノー
    ド装置における前記第2のパターンと前記第3のノード
    装置における前記所定のパターンは同じタイミングで用
    いられる請求項44に記載の伝送制御方法。
  46. 【請求項46】 前記第1のパターンは、該第1のパタ
    ーン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記第
    2チャネルを選択する時間の比率が、前記第1のチャネ
    ルに出力すべき信号を出力するのに要する時間と前記第
    2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時
    間の比率と概略同じになるように設定され、前記第2の
    パターンは、該第2のパターン内での前記第3のチャネ
    ルを選択する時間と前記第4チャネルを選択する時間の
    比率が、前記第3のチャネルに出力すべき信号を出力す
    るのに要する時間と前記第4のチャネルに出力すべき信
    号を出力するのに要する時間の比率と概略同じになるよ
    うに設定される請求項33乃至45いずれかに記載の伝
    送制御方法。
  47. 【請求項47】 前記第1及び第2のパターンは状況に
    応じて変更される請求項33に記載の伝送制御方法。
  48. 【請求項48】 前記第1のパターンは、該第1のパタ
    ーン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記第
    2チャネルを選択する時間の比率が、前記第1のチャネ
    ルに出力すべき信号を出力するのに要する時間と前記第
    2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時
    間の比率に近づくように変更され、前記第2のパターン
    は、該第2のパターン内での前記第3のチャネルを選択
    する時間と前記第4チャネルを選択する時間の比率が、
    前記第3のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要
    する時間と前記第4のチャネルに出力すべき信号を出力
    するのに要する時間の比率に近づくように変更される請
    求項47に記載の伝送制御方法。
  49. 【請求項49】 前記第1のノード装置における前記第
    1のパターンは、該第1のパターン内での前記第1のチ
    ャネルを選択する時間と前記第2チャネルを選択する時
    間の比率が、前記第1のノード装置における前記第1の
    チャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時間と
    前記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要
    する時間の比率に近づくように変更され、前記第1のノ
    ード装置における前記第2のパターンは、該第2のパタ
    ーン内での前記第3のチャネルを選択する時間と前記第
    4のチャネルを選択する時間の比率が、前記第1のノー
    ド装置における前記第3のチャネルに出力すべき信号を
    出力するのに要する時間と前記第4のチャネルに出力す
    べき信号を出力するのに要する時間の比率に近づくよう
    に変更される請求項48に記載の伝送制御方法。
  50. 【請求項50】 前記第3のノード装置においては、出
    力する信号を一時記憶し、該一時記憶した信号の内、前
    記第4のチャネルによって前記第1のノード装置へ出力
    する信号の出力は、前記第1のノード装置が前記第2の
    パターンに従って前記第3のチャネルを選択している間
    に行うものであり、前記第1のノード装置における前記
    第2のパターンは、該第2のパターン内での前記第3の
    チャネルを選択する時間と前記第4チャネルを選択する
    時間の比率が、前記第3のノード装置における前記第4
    のチャネルの出力すべき信号を出力するのに要する時間
    と前記第3のチャネルに出力すべき信号を出力するのに
    要する時間の比率に近づくように変更される請求項48
    に記載の伝送制御方法。
  51. 【請求項51】 前記第1のパターンは、該第1のパタ
    ーン内での前記第1のチャネルを選択する時間と前記第
    2チャネルを選択する時間の比率が、ネットワークシス
    テム上のノード装置数に基づいて解析された、前記第1
    のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要する時間
    と前記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに
    要する時間の比率に近づくように変更され、前記第2の
    パターンは、前記パターン内での前記第3のチャネルを
    選択する時間と前記第4チャネルを選択する時間の比率
    が、ネットワークシステム上のノード装置数に基づいて
    解析された、前記第3のチャネルに出力すべき信号を出
    力するのに要する時間と前記第4のチャネルに出力すべ
    き信号を出力するのに要する時間の比率に近づくように
    変更される請求項47に記載の伝送制御方法。
  52. 【請求項52】 前記第1のパターンは、前記第1のチ
    ャネルを選択する第1チャネル選択パターンと前記第2
    のチャネルを選択する第2チャネル選択パターンとから
    構成されており、前記第1のパターンの変更は、該第1
    のパターンを構成する前記第1チャネル選択パターンの
    数と前記第2チャネル選択パターンの数を変更すること
    によって行われ、前記第2のパターンは、前記第3のチ
    ャネルを選択する第3チャネル選択パターンと前記第4
    のチャネルを選択する第4チャネル選択パターンとから
    構成されており、前記第2のパターンの変更は、該第2
    のパターンを構成する前記第3チャネル選択パターンの
    数と前記第4チャネル選択パターンの数を変更すること
    によって行われる請求項47乃至51いずれかに記載の
    伝送制御方法。
  53. 【請求項53】 前記第3のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第4のチャネ
    ルは複数あって、前記第1のノード装置は前記複数の第
    4のチャネルのいずれも選択できる請求項31乃至52
    いずれかに記載の伝送制御方法。
  54. 【請求項54】 前記第3のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第4のチャネ
    ルは複数あって、前記第1のノード装置は前記複数の第
    4のチャネルの一部を選択できる請求項31乃至52い
    ずれかに記載の伝送制御方法。
  55. 【請求項55】 前記第1のノード装置は、前記第1の
    記憶部に一時記憶した信号の内、自ノード装置に接続さ
    れるサブ伝送路に出力すべく信号は前記第2のチャネル
    に出力し、前記第2の記憶部に一時記憶した信号の内、
    自ノード装置に接続されるサブ伝送路に出力すべき信号
    は前記第4のチャネルに出力する請求項32及び請求項
    33乃至54いずれかに記載の伝送制御方法。
  56. 【請求項56】 前記第1のノード装置は、前記第2及
    び第4のチャネルに信号を出力できるときには、前記一
    時記憶した信号の内、出力するチャネルを指定しない信
    号は出力しない請求項31乃至55いずれかに記載の伝
    送制御方法。
  57. 【請求項57】 前記第1のノード装置の前記第1の記
    憶部には前記第4チャネルに出力された信号が入力さ
    れ、前記第2の記憶部には前記第2のチャネルに出力さ
    れた信号が入力される請求項32及び請求項32乃至5
    6いずれかに記載の伝送制御方法。
  58. 【請求項58】 前記第1のノード装置の前記第1の記
    憶部には複数の前記第2のチャネルに出力された信号が
    入力され、前記第1の記憶部は、入力されたチャネル毎
    に該信号を分けて記憶し、それぞれ異なる出力部から出
    力し、前記第2の記憶部には複数の前記第4のチャネル
    に出力された信号が入力され、前記第2の記憶部は、入
    力されたチャネル毎に該信号を分けて記憶し、それぞれ
    異なる出力部から出力する請求項57に記載の伝送制御
    方法。
  59. 【請求項59】 前記第1のノード装置は、前記第1の
    記憶部の前記出力部それぞれに対応する第1の可変チャ
    ネル送信部を有しており、前記第1の記憶部が接続され
    るチャネルの変更は、前記各第1の可変チャネル送信部
    の送信チャネルを変更することによって行い、前記第1
    のノード装置は、前記第2の記憶部の前記出力部それぞ
    れに対応する第2の可変チャネル送信部を有しており、
    前記第2の記憶部が接続されるチャネルの変更は、前記
    各第2の可変チャネル送信部の送信チャネルを変更する
    ことによって行う請求項58に記載の伝送制御方法。
  60. 【請求項60】 前記第1のノード装置は、前記第1の
    記憶部の前記出力部それぞれに対応する入力端と前記各
    チャネルに対応する出力端とを有する第1の接続変更部
    を有しており、前記第1の記憶部が接続されるチャネル
    の変更は、前記第1の接続変更部における入力端と出力
    端の接続関係を変更することによって行い、前記第1の
    ノード装置は、前記第2の記憶部の前記出力部それぞれ
    に対応する入力端と前記各チャネルに対応する出力端と
    を有する第2の接続変更部を有しており、前記第2の記
    憶部が接続されるチャネルの変更は、前記第2の持続変
    更部における入力端と出力端の接続関係を変更すること
    によって行う請求項58に記載の伝送制御方法。
  61. 【請求項61】 前記ノード装置は入力された信号の
    内、自ノード装置に接続されるサブ伝送路に出力すべき
    信号を他の信号と分離して前期サブ伝送路に出力する請
    求項1乃至60いずれかに記載の伝送制御方法。
  62. 【請求項62】 前記記憶部は、信号を出力すべきチャ
    ネル毎に分けて記憶する請求項2及び請求項3乃至61
    いずれかに記載の伝送制御方法。
  63. 【請求項63】 前記記憶部は、信号を出力するチャネ
    ルを指定する信号と出力するチャネルを指定しない信号
    とに分けて記憶する請求項2及び請求項3乃至62いず
    れかに記載の伝送制御方法。
  64. 【請求項64】 複数のノード装置を有しており、該ノ
    ード装置間で双方向に信号の伝送を行うネットワークシ
    ステムであって、 前記複数のノード装置の内の1つのノード装置である第
    1のノード装置は、出力する信号を一時記憶する記憶部
    と、該記憶部を、隣接する第2のノード装置に対して出
    力する第1のチャネルもしくは前記第2のノード装置が
    この第1のノード装置に向けて出力する第2のチャネル
    と接続する接続部とを有しており、該接続部は、前記記
    憶部を、前記第2のノード装置が前記第2のチャネルに
    信号を出力しないときに、該信号を出力していない第2
    のチャネルに接続することを特徴とするネットワークシ
    ステム。
  65. 【請求項65】 前記第1のノード装置は、前記記憶部
    を制御して、該記憶部が接続されているチャネルで読み
    出すべき信号を読み出させる読み出し制御手段を有する
    請求項64に記載のネットワークシステム。
  66. 【請求項66】 前記接続部は、前記記憶部が接続され
    るチャネルをパターンに従って変更するチャネル変更部
    である請求項64に記載のネットワークシステム。
  67. 【請求項67】 前記第2のノード装置は、出力する信
    号を一時記憶する記憶部と、該記憶部を、前記第1のノ
    ード装置に対して出力する前記第2のチャネルと接続す
    る接続部とを有しており、該接続部は、この第2のノー
    ド装置の記憶部を、前記第1のノード装置が前記パター
    ンに従って前記第1のノード装置の記憶部を前記第1の
    チャネルに接続しているときに、前記第2のチャネルに
    接続する請求項66に記載のネットワークシステム。
  68. 【請求項68】 前記第2のノード装置の前記接続部
    は、前記第2のノード装置の記憶部を、前記第1のノー
    ド装置に対して出力する第2のチャネルもしくは前記第
    1のノード装置がこの第2のノード装置に向けて出力す
    る第1のチャネルと接続するものであり、該接続部は、
    前記第2のノード装置の記憶部を、前記第1のノード装
    置が前記第1のチャネルに信号を出力していないとき
    に、該信号を出力していない第1のチャネルに接続する
    請求項67に記載のネットワークシステム。
  69. 【請求項69】 前記第2のノード装置の前記接続部
    は、前記第2のノード装置の記億部が接続されるチャネ
    ルを所定のパターンに従って変更するチャネル変更部で
    あり、前記第1のノード装置の接続部が用いる前記所定
    のパターンと、前記第2のノード装置が用いる前記パタ
    ーンとは、同時には互いに異なるチャネルを選択するよ
    うに設定されている請求項68に記載のネットワークシ
    ステム。
  70. 【請求項70】 前記第1のノード装置は、前記パター
    ンを変更するパターン変更手段を有する請求項66及び
    請求項67乃至69いずれかに記載のネットワークシス
    テム。
  71. 【請求項71】 前記パターン変更手段は、前記所定の
    パターンを、前記所定のパターン内での前記第1のチャ
    ネルを選択する時間と前記第2のチャネルを選択する時
    間の比率が、前記第1のチャネルに出力すべき信号を出
    力するのに要する時間と前記第2のチャネルに出力すべ
    き信号を出力するのに要する時間の比率に近づくように
    変更するものである請求項70に記載のネットワークシ
    ステム。
  72. 【請求項72】 前記パターン変更手段は、前記第1の
    チャネルで出力すべき信号を出力するのに要する時間と
    前記第2のチャネルに出力すべき信号を出力するのに要
    する時間の比率をモニタするモニタ手段からの出力に基
    づいて前記所定のパターンを変更するものである請求項
    71に記載のネットワークシステム。
  73. 【請求項73】 前記パターン変更手段は、ネットワー
    クシステム上のノード装置数に基づいて解析される、前
    記第1のチャネルで出力すべき信号を出力するのに要す
    る時間と第2のチャネルに出力すべき信号を出力するの
    に要する時間の比率に基づいて前記所定のパターンを変
    更するものである請求項71に記載のネットワークシス
    テム。
  74. 【請求項74】 前記第2のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネ
    ルは複数あり、前記第1のノード装置の接続部は、前記
    記憶部を前記複数の第2のチャネルのいずれにも接続で
    きるものである請求項64乃至73に記載のネットワー
    クシステム。
  75. 【請求項75】 前記第2のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第2のチャネ
    ルは複数あり、前記第1のノード装置の接続部は、前記
    記憶部を前記複数の第2のチャネルの一部に接続できる
    ものである請求項64乃至73に記載のネットワークシ
    ステム。
  76. 【請求項76】 前記第1のノード装置において、前記
    記憶部で記憶する信号は、他のノード装置から入力され
    る信号もしくは前記第1のノード装置に接続されるサブ
    伝送路から入力される信号である請求項64乃至75い
    ずれかに記載のネットワークシステム。
  77. 【請求項77】 前記第1のノード装置は、前記サブ伝
    送路から入力される信号を、前記他のノード装置から入
    力される信号流に挿入する挿入手段を有する請求項76
    に記載のネットワークシステム。
  78. 【請求項78】 前記第1のノード装置は、他のノード
    装置から入力される信号もしくは前記第1のノード装置
    の前記接続部が前記記憶部を接続する第2のチャネルで
    入力される信号から、接続されるサブ伝送路に分離すべ
    き信号を分離する分離手段を有する請求項64乃至77
    いずれかに記載のネットワークシステム。
  79. 【請求項79】 前記第1のノード装置には、複数のチ
    ャネルで他のノード装置から信号が入力され、前記第1
    のノード装置の記憶部は、入力されたチャネル毎に該信
    号を分けて記憶するものであり、該分けて記憶した信号
    をそれぞれ別個に出力する出力部を有している請求項6
    4乃至78いずれかに記載のネットワークシステム。
  80. 【請求項80】 前記第1のノード装置の接続部は、前
    記出力部それぞれに対応する可変チャネル送信部を有し
    ており、前記各可変チャネル送信部の送信チャネルを変
    更することによって、前記記憶手段の各出力部が接続さ
    れるチャネルを変更する請求項79に記載のネットワー
    クシステム。
  81. 【請求項81】 前記第1のノード装置の接続部は、前
    記出力部それぞれに対応する入力端と前記各チャネルに
    対応する出力端とを有する接続変更部を有しており、前
    記入力端と出力端の接続関係を変更することによって、
    前記記憶手段の各出力部が接続されるチャネルを変更す
    る請求項79に記載のネットワークシステム。
  82. 【請求項82】 前記第1のノード装置において、前記
    記憶部は、前記第1もしくは第2のチャネルで出力する
    信号を記憶する第1の記憶部であり、前記接続部は、前
    記第1の記憶部を前記第1もしくは第2のチャネルに接
    続するものであり、前記第1のノード装置は更に、隣接
    する第3のノード装置にたいして出力する第3のチャネ
    ルか、もしくは前記第3のノード装置が前記第1のノー
    ド装置に信号を出力するのに用いる第4のチャネルで出
    力する信号を記憶する第2の記憶部と、該第2の記憶部
    を、前記第3のチャネルもしくは第4のチャネルと接続
    する第2の接続部とを有しており、該第2の接続部は、
    前記第2の記憶部を、前記第3のノード装置が前記第4
    のチャネルに信号を出力していないときに、該信号を出
    力していない第4のチャネルに接続するものである請求
    項64乃至81いずれかに記載のネットワークシステ
    ム。
  83. 【請求項83】 前記第1の接続部は、前記第1の記憶
    部が接続されるチャネルを第1のパターンに従って変更
    する第1のチャネル変更部であり、前記第2の接続部
    は、前記第2の記憶部が接続されるチャネルを第2のパ
    ターンに従って変更する第2のチャネル変更部である請
    求項82に記載のネットワークシステム。
  84. 【請求項84】 前記第3のノード装置は、出力する信
    号を一時記憶する記憶部と、該記憶部を、前記第1のノ
    ード装置に対して出力する前記第4のチャネルと接続す
    る接続部とを有しており、該接続部は、この第3のノー
    ド装置の記憶部を、前記第1のノード装置が前記第1の
    パターンに従って前記第1のノード装置の第2の記憶部
    を前記第3のチャネルに接続しているときに、前記第4
    のチャネルに接続するものである請求項83に記載のネ
    ットワークシステム。
  85. 【請求項85】 前記第3のノード装置の前記接続部
    は、前記第3のノード装置の前記記憶部を、前記第1の
    ノード装置に対して出力する第4のチャネルもしくは前
    記第1のノード装置がこの第3のノード装置に向けて出
    力する第3のチャネルと接続するものであり、該接続部
    は、前記第3のノード装置の記憶部を、前記第1のノー
    ド装置が前記第3のチャネルに信号を出力していないと
    きに、該信号を出力していない第3のチャネルに接続す
    る請求項84に記載のネットワークシステム。
  86. 【請求項86】 前記第3のノード装置の前記接続部
    は、前記第3のノード装置の記億部が接続されるチャネ
    ルを所定のパターンに従って変更するチャネル変更部で
    あり、前記第1のノード装置の前記第2の接続部が用い
    る前記第2のパターンと、前記第3のノード装置が用い
    る前記パターンとは、同時には互いに異なるチャネルを
    選択するように設定されている請求項85に記載のネッ
    トワークシステム。
  87. 【請求項87】 前記第3のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第4のチャネ
    ルは複数あり、前記第1のノード装置の前記第2の接続
    部は、前記第2の記憶部を前記複数の第4のチャネルの
    いずれにも接続できるものである請求項82乃至86い
    ずれかに記載のネットワークシステム。
  88. 【請求項88】 前記第3のノード装置が前記第1のノ
    ード装置に信号を出力するのに用いる前記第4のチャネ
    ルは複数あり、前記第1のノード装置の前記第2の接続
    部は、前記第2の記憶部を前記複数の第4のチャネルの
    一部に接続できるものである請求項82乃至86いずれ
    かに記載のネットワークシステム。
  89. 【請求項89】 前記第1のノード装置において、前記
    第1の記憶部は、前記第4のチャネルで入力される信号
    が記憶され、前記第2の記憶部は、前記第2のチャネル
    で入力される信号が記載されるものである請求項82乃
    至88いずれかに記載のネットワークシステム。
  90. 【請求項90】 前記第1のノード装置は、前記第3の
    ノード装置から入力される信号もしくは前記第1のノー
    ド装置の前記第2の接続部が前記第2の記憶部を接続す
    る第4のチャネルで入力される信号から、接続されるサ
    ブ伝送路に分離すべき信号を分離する分離手段を有する
    請求項82乃至89いずれかに記載のネットワークシス
    テム。
  91. 【請求項91】 前記第1のノード装置の前記第2の記
    憶部には、複数の前記第2のチャネルで前記第2のノー
    ド装置から信号が入力され、前記第2の記憶部は、入力
    されたチャネル毎に該信号を分けて記憶するものであ
    り、該分けて記憶した信号をそれぞれ別個に出力する出
    力端を有しており、また前記第1のノード装置の前記第
    1の記憶部には、複数の前記第4のチャネルで前記第3
    のノード装置から信号が入力され、前記第1の記憶部
    は、入力されたチャネル毎に該信号を分けて記憶するも
    のであり、該分けて記憶した信号をそれぞれ別個に出力
    する出力端を有している請求項82乃至90いずれかに
    記載のネットワークシステム。
  92. 【請求項92】 前記第1のノード装置の前記第1の接
    続部は、前記第1の記憶部の出力部それぞれに対応する
    第1の可変チャネル送信部を有しており、前記各第1の
    可変チャネル送信部の送信チャネルを変更することによ
    って、前記第1の記憶手段の各出力部が接続されるチャ
    ネルを変更するものであり、前記第1のノード装置の前
    記第2の接続部は、前記第2の記憶部の出力部それぞれ
    に対応する第2の可変チャネル送信部を有しており、前
    記各第2の可変チャネル送信部の送信チャネルを変更す
    ることによって、前記第2の記憶手段の各出力部が接続
    されるチャネルを変更するものである請求項91に記載
    のネットワークシステム。
  93. 【請求項93】 前記第1のノード装置の前記第1の接
    続部は、前記第1の記憶部の出力部それぞれに対応する
    入力端と前記各チャネルに対応する出力端とを有する第
    1の接続変更部を有しており、前記入力端と出力端の接
    続関係を変更することによって、前記第1の記憶手段の
    各出力部が接続されるチャネルを変更するものであり、
    前記第1のノード装置の前記第2の接続部は、前記第2
    の記憶部の出力部それぞれに対応する入力端と前記各チ
    ャネルに対応する出力端とを有する第2の接続変更部を
    有しており、前記入力端と出力端の接続関係を変更する
    ことによって、前記第2の記憶手段の各出力部が接続さ
    れるチャネルを変更するものである請求項91に記載の
    ネットワークシステム。
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