JP2002010307A - 分離挿入多重変換装置及び伝送路網 - Google Patents

分離挿入多重変換装置及び伝送路網

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JP2002010307A
JP2002010307A JP2000193119A JP2000193119A JP2002010307A JP 2002010307 A JP2002010307 A JP 2002010307A JP 2000193119 A JP2000193119 A JP 2000193119A JP 2000193119 A JP2000193119 A JP 2000193119A JP 2002010307 A JP2002010307 A JP 2002010307A
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demultiplexing
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Satoshi Ota
聡 太田
Katsu Iwashita
克 岩下
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路中の光信号波長を有効利用することが
でき、その結果として経済的な伝送路網を構築可能な分
離挿入多重変換装置及び伝送路網を提供する。 【解決手段】 伝送路C1,C2から伝送されてくる波
長多重信号を波長毎に分離する分波器20,24と、波
長毎に分離された信号を多重化して伝送路C1,C2へ
送出する合波器22,26と、波長多重信号から抽出し
た情報信号を出力する情報信号分離端子群30と、波長
多重信号へ挿入する情報信号を入力する情報信号挿入端
子群32と、分波器20,24及び情報信号挿入端子群
32が接続された入力端子群28a−1〜28a−3
と、合波器22,26及び情報信号分離端子群30が接
続された出力端子群28b−1〜28b−3とが設けら
れ、入力端子群28a−1〜28a−3と出力端子群2
8b−1〜28b−3との間に任意の接続関係を確立す
る光スイッチ28とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重技術を用
いて情報信号を光ファイバ伝送路上で多重伝送する場合
に、光ファイバ伝送路中に挿入されて情報信号の分離と
挿入の機能を実現する分離挿入多重変換装置及び当該分
離挿入多重変換装置を用いて実現される環状の伝送路網
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、波長多重伝送路に適用される従
来技術による分離挿入多重変換装置である。図7に示す
ように、従来の分離挿入多重変換装置100は伝送路1
01及び伝送路102との間に介挿され、伝送路101
との接続点103及び伝送路102との接続点104を
有し、接続点103と接続点104との間にフィルタ1
05を配備することで構成される。フィルタ105は、
波長多重信号の入力端子106及び出力端子107を備
えており、これら入力端子106及び出力端子107は
上記接続点103,104を介して伝送路101,10
2にそれぞれ接続されている。
【0003】かかる構成の分離挿入多重変換装置100
においては、波長多重信号は必ず伝送路101から接続
点103を介してフィルタ105に入力され、伝送路1
02から接続点104を介してフィルタ105に波長多
重信号が入力されることはない。また、分離挿入多重変
換装置100は、伝送路101から入力される波長多重
信号の内、特定の信号を出力する情報分離端子108
と、伝送路102に対して送出する信号を入力する情報
挿入端子109とを備える。
【0004】上記構成の分離挿入多重変換装置100が
備えるフィルタ105は、入力端子106から入力され
た波長多重信号のうち、指定された波長チャネルの信号
を分離して情報分離端子108へ送出する。一方、入力
端子106から入力された波長多重信号のうち、分離さ
れなかった波長チャネルの信号はフィルタ105を通過
して、そのまま出力端子107から接続点104を介し
て伝送路102へ送出される。また、情報挿入端子10
9から光学的な信号を入力すると、この信号はフィルタ
105を通過した波長チャネルの信号と共に多重化さ
れ、フィルタ105の出力端子107から接続点104
を介して伝送路102へ送出される。ここで、挿入され
る信号の波長は、フィルタ105を通過する波長チャネ
ルの信号の波長と重複しないように選ばれる。
【0005】上述したように、従来の分離挿入多重変換
装置100が備えるフィルタ105では、波長多重信号
の進行方向が決まっており、接続点104を介して出力
端子107からフィルタ105内部へ波長多重信号を送
り込むことや、入力端子106から波長多重信号を取り
出すことはできない。このため、従来技術では伝送路1
01,102によって伝送される波長多重信号の伝送方
向は全ての波長チャネルについて同じであった。即ち、
全ての波長チャネルはフィルタ105の入力側に配置さ
れた伝送路101から、フィルタ105の出力側に配置
された伝送路102の方向に情報を伝送する必要があ
る。また、波長多重信号から特定の信号を分離する場合
はフィルタ105の入力側に配置された伝送路101か
ら伝送されてくる波長多重信号からの分離のみが可能で
あり、波長多重信号に対して信号を挿入する場合はフィ
ルタ105の出力側に配置された伝送路102に出力す
る波長多重信号に対してのみ可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の分
離挿入多重変換装置では、伝送路中における波長多重信
号の伝送方向が常に一定であり、信号の分離及び挿入の
方向も一定であった。このため、ある分離挿入多重変換
装置で分離する情報信号の帯域幅と、その分離挿入多重
変換装置で挿入する情報信号の帯域幅とに差があると
き、伝送路中の波長チャネルを有効利用できず、伝送路
の波長多重容量が無駄になるという問題点があった。
【0007】例えば、図7に示した従来の分離挿入多重
変換装置100において、分離する情報信号の帯域幅が
挿入する情報信号の帯域幅よりも小さく、前者の伝送に
は2波長チャネルを使えば十分で、後者の伝送には10
波長チャネルを使う必要のある場合を考える。図8は、
従来の分離挿入多重変換装置における波長割り当て法の
一例を説明するための図である。いま、図8に示すよう
に、挿入した情報信号に波長λ1,λ2,……,λ10を割
り当てたとする。また、分離する情報信号には、挿入す
る波長λ1,λ2,……,λ10と重複した波長を割り当て
ることができるので、波長λ1,λ2を割り当てることに
する。ここで、分離挿入多重変換装置100を通過する
波長チャネルの信号をλxとする。
【0008】ところが、通過する波長チャネル信号λx
には、挿入した信号に割り当てた波長を割り当てること
ができない。このため、入力側に配置された伝送路10
1上では波長λ3,λ4,……,λ10の各波長は使用でき
ない。光ファイバを用いて実現される伝送路において多
重化できる波長チャネル数には限りがあるため、このよ
うに分離挿入多重変換装置100の構造上の制約により
使用不可能な波長チャネルが発生することは非効率であ
る。よって、従来の分離挿入多重変換装置100は使用
できない波長チャネルが発生するため、必要な伝送路数
が所要の帯域と伝送路中に多重化できる波長チャネル数
に対して無用に多くなり非経済的であるという欠点があ
った。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、伝送路を用いて伝送される波長多重信号に対し
て分離する情報信号の帯域と挿入する情報信号の帯域と
の相違がある場合であっても、伝送路中の光信号波長を
有効利用することができ、その結果として経済的な伝送
路網を構築することができる分離挿入多重変換装置及び
伝送路網を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の分離挿入多重変換装置は、複数の情報信号
を波長多重した波長多重信号を伝送する伝送路の間に介
挿され、前記波長多重信号から情報信号を抽出し、又は
前記波長多重信号に対して情報信号を挿入する分離挿入
多重変換装置であって、前記伝送路から伝送されてくる
波長多重信号を波長毎に分離する分離手段と、波長毎に
分離された信号を多重化して前記伝送路へ送出する合波
手段と、前記波長多重信号から抽出した情報信号を出力
する出力端と、前記波長多重信号へ挿入する情報信号を
入力する入力端と、前記分離手段及び前記入力端が接続
された複数の入力端群と、前記合波手段及び前記出力端
が接続された複数の出力端群とを備え、当該入力端群と
出力端群との間で任意の入力端と任意の出力端の間に接
続関係を確立する接続手段とを具備することを特徴とし
ている。ここで、前記接続手段は、前記波長多重信号か
らいずれの情報信号を抽出するか、又は前記波長多重信
号に対していずれの情報信号を挿入するかに応じて前記
接続関係を確立する。具体的に、前記接続手段は、前記
波長多重信号から情報信号を抽出する場合には、前記分
離手段と前記出力端との間に接続関係を確立し、前記波
長多重信号に対して情報信号を挿入する場合には、前記
入力端と前記合波手段との間で接続関係を確立する。か
かる本発明の分離挿入多重変換装置は、従来の技術とは
異なり、合波手段及び分離手段を共に備え、これらと接
続手段との作用により伝送路中の信号伝送方向の制限を
無くし、何れの方向に伝送される波長多重信号からも特
定の情報信号を分離でき、また何れの方向に伝送される
波長多重信号に対しても情報信号を挿入することができ
る。よって、伝送路中の光信号波長を有効に利用するこ
とができ、所要波長数を節減できる。この結果、従来技
術に比べ、必要な伝送路数を削減し、より経済的な伝送
路網を構築できる。また、本発明の伝送路網は、上記の
分離挿入多重変換装置を、伝送路によって環状にして構
成されることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による分離挿入多重変換装置及び伝送路網につ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によ
る分離挿入多重変換装置の構成を示すブロック図であ
る。本発明の一実施形態による分離挿入多重変換装置1
0は、図1に示したように伝送路C1,C2の間に介挿
され、伝送路C1との接続点である伝送路接続点12
と、伝送路C2との接続点である伝送路接続点14とを
有している。伝送路接続点12,14には光サーキュレ
ータ16,18のポートP1がそれぞれ接続されてい
る。尚、光サーキュレータ16,18に代えて光カプラ
を備えた構成であっても良い。
【0012】本実施形態における光サーキュレータ1
6,18は3つのポートP1,P2,P3を備え、ポー
トP1から入力される情報信号をポートP2へ出力し、
ポートP3から入力される情報信号をポートP1へ出力
する。光サーキュレータ16のポートP2には分波器2
0が接続され、ポートP3には合波器22が接続されて
いる。分波器20は1つの入力端子20aと複数の出力
端子からなる出力端子群20bとを備え、入力端子20
aから入力される波長多重された情報信号を波長毎に分
離し、波長毎に出力端子群20bに含まれる特定の出力
端子から出力する。また、合波器22は、複数の入力端
子からなる入力端子群22aと1つの出力端子22bと
を備え、入力端子群22aから入力される情報信号を波
長多重して出力端子22bから出力する。
【0013】同様に、光サーキュレータ18のポートP
2には分波器24が接続され、ポートP3には合波器2
6が接続されている。分波器24は1つの入力端子24
aと複数の出力端子からなる出力端子群24bとを備
え、入力端子24aから入力される波長多重された情報
信号を波長毎に分離し、波長毎に出力端子群24bに含
まれる特定の出力端子から出力する。また、合波器26
は、複数の入力端子からなる入力端子群26aと1つの
出力端子26bとを備え、入力端子群26aから入力さ
れる情報信号を波長多重して出力端子26bから出力す
る。
【0014】28は光スイッチであり、複数の入力端子
からなる3つの入力端子群28a−1〜28a−3と、
複数の出力端子からなる3つの出力端子群28b−1〜
28b−3とを備える。入力端子群28a−1には分波
器24の出力端子群24bが接続され、入力端子群28
a−2には分波器20の出力端子群20bが接続され
る。また、出力端子群28b−1には合波器22の入力
端子群22aが接続され、出力端子群28b−2には合
波器26の入力端子群26aが接続される。また、光ス
イッチ28の入力端子群28a−3には情報信号挿入端
子群32が接続され、出力端子群28b−3には情報信
号分離端子群30が接続される。この光スイッチ28
は、入力端子群28a−1〜28a−3に含まれるある
入力端子に入力した情報信号を、出力端子群28b−1
〜28b−3に含まれる指定した1つの出力端子に送出
する。尚、入力端子群中の各入力端子に対し、どのよう
に入力情報信号送出先の出力端子を指定するかの詳細に
ついては後述する。
【0015】以上説明した構成の本発明の一実施形態に
よる分離挿入多重変換装置10は、図7に示した従来の
分離挿入多重変換装置100と伝送路C1と伝送路C2
との間に介挿され、伝送路接続点12,14を介して伝
送路C1,C2それぞれと接続されている点において共
通している。しかしながら、図1に示した本発明の一実
施形態による分離挿入多重変換装置10は、従来の分離
挿入多重変換装置100とは異なり、伝送路C1,C2
内を伝送される波長チャネル信号の伝送方向に制約がな
い点において異なる。
【0016】つまり、本発明の一実施形態による分離挿
入多重変換装置10は、伝送路C1を介して伝送されて
くる波長多重信号から特定の波長チャネルの信号のみを
分離するのみならず、伝送路C2を介して伝送されてく
る波長多重信号から特定の波長チャネルの信号のみを分
離することが可能である。更に、伝送路C1を介して伝
送されてくる波長多重信号に対して情報信号を挿入して
伝送路C2へ送出したり、逆に伝送路C2を介して伝送
されてくる波長多重信号に対して情報信号を挿入して伝
送路C1へ送出することも可能である。以下、これらの
動作について、伝送路によって伝送される波長多重信号
から特定の波長チャネルの信号を分離する場合、伝送路
によって伝送される波長多重信号に対して情報信号を挿
入する場合、及び伝送路によって伝送される波長多重信
号が分離挿入多重変換装置10を通過する場合を例に挙
げて説明する。
【0017】〔波長チャネルの信号を分離する場合の動
作〕まず、伝送路によって伝送される波長多重信号から
特定の波長チャネルの信号を分離する場合の動作につい
て説明する。図2は、伝送路によって伝送される波長多
重信号から特定の波長チャネルの信号を分離する場合の
動作を説明するための図であり、図1示した部材と同一
の部材には同一の符号が付してある。図2において、伝
送路C1から伝送路接続点12に到着した波長多重信号
に含まれる波長チャネル信号S1は、光サーキュレータ
16のポートP1から入力され、その作用によりポート
P2から出力されて分波器20へ転送される。尚、以下
の説明においては、説明を簡略化するために伝送路C1
中を伝送される波長多重信号の内の1つの波長チャネル
の信号S1のみに着目する。
【0018】この信号S1は、分波器20の作用によ
り、多重化された状態から波長チャネル毎に分離された
信号となって、光スイッチ28の入力端子群28a−2
に到達する。この信号S1は光スイッチ28の設定によ
り、出力端子群28b−1〜28b−3中の出力端子の
何れにも送ることもできるので、情報信号分離端子群3
0に接続された出力端子群28b−3へ送ることが可能
である。図2においては、この波長チャネルの信号S1
が入力された入力端子34は出力端子群28b−3に含
まれる1つの端子36に接続されるように光スイッチ2
8を設定している。このように光スイッチ28を設定す
ることにより、伝送路C1から伝送路接続点12に到着
した波長多重信号に含まれる特定の波長チャネルの信号
S1を分離して情報信号分離端子群30に含まれる1つ
の端子へ送ることができる。
【0019】一方、図2において、伝送路C2から伝送
路接続点14に到着した波長多重信号に含まれる波長チ
ャネル信号S2は、光サーキュレータ18のポートP1
から入力され、その作用によりポートP2から出力され
て分波器24へ転送される。尚、伝送路C1から伝送路
接続点12に波長多重信号が入力される場合と同様に、
伝送路C2中を伝送される波長多重信号の内の1つの波
長チャネルの信号S2のみに着目する。この信号S2
は、分波器24の作用により、多重化された状態から波
長チャネル毎に分離された信号となって、光スイッチ2
8の入力端子群28a−1に到達する。
【0020】この信号S2も光スイッチ28の設定によ
り情報信号分離端子群30に接続された出力端子群28
b−3に送ることができる。図2に示した例では、信号
S2が入力された入力端子38を出力端子群28b−3
に含まれる1つの出力端子40に接続している。この結
果、伝送路C2から伝送路接続点14に到着した波長多
重信号から特定の波長チャネルの信号S2も分離して情
報信号分離端子30の1つの端子へ出力することができ
る。このように、本実施形態においては従来技術とは異
なり、伝送路C1及び伝送路C2から伝送されてくる波
長多重信号の何れに対しても特定の波長チャネルの信号
を分離することができる。
【0021】〔波長多重信号に対して情報信号を挿入す
る場合の動作〕次に、情報信号を波長多重信号中の波長
チャネルに挿入するときの動作について説明する。図3
は、情報信号を波長多重信号中の波長チャネルに挿入す
るときの動作を説明するための図であり、図1示した部
材と同一の部材には同一の符号が付してある。図3にお
いて、情報信号挿入端子群32に含まれる1つの端子4
2から入力された情報信号S3は、光スイッチ28の入
力端子群28a−3の1つの入力端子44に送られる。
この情報信号S3を伝送路C1へ送出するには、光スイ
ッチ28において、入力端子44を出力端子群28b−
1に含まれる出力端子46に接続する。かかる接続を行
うと、情報信号S3は合波器22に送られ、合波器22
において他の情報信号と共に波長多重され、複数の波長
チャネル信号を含む波長多重信号となる。この波長多重
信号は光サーキュレータ16のポートP3から入力さ
れ、その作用によりポートP1から出力されて伝送路接
続点12を介して伝送路C1に送出される。
【0022】図3においては、情報信号挿入端子群32
に含まれる1つの端子48から伝送路C2へ送出される
情報信号S4の経路も同時に示している。この情報信号
S4は、情報信号挿入端子群32に含まれる1つの端子
48から光スイッチ28の入力端子群28a−3に含ま
れる1つの入力端子50に到達する。光スイッチ28に
おいては、この入力端子50と合波器26に接続された
出力端子群28b−2に含まれる1つの出力端子52と
を接続する。かかる接続がなされると情報信号S4は合
波器26に送られ、合波器26において他の情報信号と
共に波長多重され、複数の波長チャネル信号を含む波長
多重信号となる。この波長多重信号は光サーキュレータ
18のポートP3から入力され、その作用によりポート
P1から伝送路接続点14を介して伝送路C2に送出さ
れる。このように、本実施形態においては従来技術とは
異なり、伝送路C1から伝送されてくる波長多重信号に
対して情報信号を挿入して伝送路C2へ送出し、逆に伝
送路C2から伝送されてくる波長多重信号に対して情報
信号を挿入して伝送路C1へ送出することの何れをも行
うことができる。
【0023】〔波長多重信号が分離挿入多重変換装置1
0を通過する場合の動作〕次に、伝送路C1及び伝送路
C2中を伝送する波長多重信号が本実施形態の分離挿入
多重変換装置10を通過する際の動作について説明す
る。図4は、伝送路C1及び伝送路C2中を伝送する波
長多重信号が本実施形態の分離挿入多重変換装置10を
通過する際の動作を説明するための図であり、図1に示
した部材と同一の部材には同一の符号が付してある。
尚、図4においては、理解を容易にするため、伝送路C
1から分離挿入多重変換装置10を通過して伝送路C2
へ送出される波長多重信号に含まれる1つの波長チャネ
ル信号S5、及び伝送路C2から分離挿入多重変換装置
10を通過して伝送路C1へ送出される波長多重信号に
含まれる1つの波長チャネル信号S6のみに着目して説
明する。
【0024】図4において、伝送路C1から伝送されて
きた波長多重信号に含まれる波長チャネルの信号S5
は、伝送路接続点12を介して光サーキュレータ16の
ポートP1から入力し、その作用によってポートP2か
ら出力され、分波器20に入力する。この信号S5は、
分波器20の作用により、多重化された状態から波長チ
ャネル毎に分離された信号となって、光スイッチ28の
入力端子群28a−2に含まれる1つの入力端子54に
到達する。光スイッチ28は、この入力端子54と合波
器26に接続された出力端子群28b−2に含まれる出
力端子56とを接続した状態に設定される。この結果、
波長チャネルの信号S5は合波器26に送られて他の情
報信号と共に波長多重され、波長多重信号となる。この
波長多重信号は光サーキュレータ18のポートP3から
入力し、その作用によりポートP1から伝送路接続点1
4を介して伝送路C2に送出される。従って、伝送路C
1から伝送されてきた波長多重信号は、分離挿入多重変
換装置10を通過して伝送路C2へ送出される。
【0025】一方、伝送路C2から伝送されてきた波長
多重信号に含まれる波長チャネルの信号S6は、伝送路
接続点18に到着すると、光サーキュレータ18のポー
トP1に入力し、その作用によりポートP2から出力さ
れて分波器24へ送られる。この信号S6は、分波器2
4の作用により、多重化された状態から波長チャネル毎
に分離された信号となって、光スイッチ28の入力端子
群28a−1に含まれる1つの入力端子58に到達す
る。光スイッチ28は、この入力端子58と合波器22
に接続された出力端子群28b−1に含まれる出力端子
60とを接続した状態に設定される。この結果、波長チ
ャネルの信号S6は合波器22に送られ、合波器22に
おいて他の情報信号と共に波長多重され、波長多重信号
となる。この波長多重信号は光サーキュレータ16のポ
ートP3から入力され、その作用によりポートP1から
伝送路接続点12を介して伝送路C1に送出される。従
って、伝送路C2から伝送されてきた波長多重信号は、
分離挿入多重変換装置10を通過して伝送路C1へ送出
される。このように、本実施形態においては従来技術と
は異なり、分離挿入多重変換装置10を通過させて、伝
送路C1中を伝送する波長多重信号を伝送路C2へ送出
させることができ、逆に分離挿入多重変換装置10を通
過させて、伝送路C2中を伝送する波長多重信号を伝送
路C1へ送出させることもできる。
【0026】以上説明したように、本発明の一実施形態
による分離挿入多重変換装置によれば、2つの伝送路C
1、C2から伝送されてくる波長多重信号の何れに対し
ても特定の波長チャネル信号を分離することができ、且
つ情報信号を挿入した波長多重信号を何れの伝送路C
1、C2へ送出することもでき、更に伝送路C1から伝
送されてくる波長多重信号及び伝送路C2から伝送され
てくる波長多重信号の何れをも通過させることができ
る。
【0027】かかる動作は、伝送路接続点12と伝送路
接続点14との間に伝送路C1又は伝送路C2から伝送
されてくる波長多重信号と伝送路C1又は伝送路C2へ
送出する波長多重信号との経路を分離するための光サー
キュレータ16,18と、伝送されてきた波長多重信号
を波長チャネル信号毎に分離する分波器20,24と、
分離した波長チャネル信号の経路を切り替える光スイッ
チ28と、分離された状態の波長チャネル信号を多重化
する合波器22,26とを備え、上記光スイッチ28に
情報信号分離端子群30及び情報信号挿入端子群32を
接続したことにより実現することができる。尚、上記の
伝送路C1,C2中では、伝送方向が反対向きである波
長チャネル信号が一般には混在するが、本実施形態では
それぞれの信号の波長を重複しないように割り当てるこ
とで信号間の干渉を防ぐことができる。
【0028】次に、以上説明した本発明の一実施形態に
よる分離挿入多重変換装置10が従来技術よりも波長チ
ャネル数を節約でき、より経済的に伝送路網を構築でき
る理由について説明する。いま、分離挿入多重変換装置
10に対して図8を用いて説明した非対称な帯域要求が
ある場合を考える。つまり、分離する情報信号には2波
長チャネルが、挿入する情報信号には10波長チャネル
が必要であるとする。また、図1中の伝送路C1から伝
送されてきた波長多重信号から特定の波長チャネル信号
を情報信号として分離し、情報信号を挿入して伝送路C
1及び伝送路C2へ送出する場合について説明する。
【0029】図5は、本発明の一実施形態による分離挿
入多重変換装置10の波長割り当て法の一例を説明する
ための図である。図5に示すように、本実施形態の分離
挿入多重変換装置は、挿入する10波長チャネル分の情
報信号の60%を占める6チャネル分の情報信号を伝送
路C2へ送出し、残りの4チャネルを伝送路C1へ送り
出すことができるとする。尚、図5において、分離挿入
多重変換装置10を通過する波長チャネルの波長をλx
とする。
【0030】いま、伝送路C2に送出する情報信号に割
り当てる波長を、λ1、λ2、……、λ6とする。する
と、伝送路C1から伝送されてきた波長多重信号から分
離する情報信号に波長λ1、λ2を、伝送路C1へ挿入し
て送出する情報信号に波長λ3、λ4、……をそれぞれ割
り当てることができる。このように波長割り当てを行え
ば、分離挿入多重変換装置10の両側に配置された伝送
路C1及び伝送路C2においても波長λ1、λ2、……、
λ6は無駄無く使用され、従来技術のように使用されな
い波長は発生しないので効率が良い。この結果、伝送路
C1から伝送されてくる波長多重信号から2波長チャネ
ル分の情報信号を分離し、10波長チャネル分の情報信
号を挿入する場合には、従来技術では10波長が必要で
あったのに対し、本実施形態の分離挿入多重変換装置1
0を用いれば6波長でよい。よって、波長チャネル数が
節約できるので、より経済的に伝送路網を構築すること
ができる。
【0031】以上説明したように、本発明の一実施形態
による分離挿入多重変換装置10は、情報信号の分離及
び挿入の方向並びに伝送路C1,C2中の波長多重信号
の伝送方向に従来技術のような制約がないため、伝送路
C1,C2を伝送する波長多重信号から分離される情報
信号と、波長多重信号に挿入されて伝送路C1,C2へ
送出される情報信号との間に伝送帯域の違いがある場合
でも波長を有効利用し、必要波長数を節減することがで
きる。また、1つの伝送路中に多重化できる波長の数に
は上限があるので、本実施形態の分離挿入多重変換装置
10を用いれば必要な伝送路数を節約でき、より経済的
な通信網を構築することができる。
【0032】次に、本発明の一実施形態による分離挿入
多重変換装置10を用いて構成した本発明の一実施形態
による環状伝送路網について説明する。図6は、本発明
の一実施形態による分離挿入多重変換装置10を用いて
構成される本発明の一実施形態による伝送路網の構成を
示す図である。図6に示したように、本発明の一実施形
態による伝送路網は、図1に示した分離挿入多重変換装
置10を環状に配列したものである。尚、図6において
は、各々の分離挿入多重変換装置10を区別するため符
号10a〜10fを付している。
【0033】つまり、分離挿入多重変換装置10a,1
0b,10c,10d,10e,10fを円環状に配列
し、これらの間に伝送路C10,C11,C12,C1
3,C14,C15各々を接続して構成される。尚、図
6においては、分離挿入多重変換装置10aが備える情
報信号挿入端子群32から情報信号を挿入し、分離挿入
多重変換装置10eが備える情報信号分離端子群30か
ら分離された情報信号が出力される場合について図示し
ている。
【0034】つまり、分離挿入多重変換装置10aに設
けられた情報信号挿入端子群32に含まれる1つの端子
62から入力された情報信号S7は、分離挿入多重変換
装置10aにおいて図示した伝送路網を時計回りに周回
する波長多重信号と多重化され、伝送路C15、分離挿
入多重変換装置10f、及び伝送路C14を介して分離
挿入多重変換装置10eに入力される。そして、分離挿
入多重変換装置10eにおいて他の波長チャネルの信号
から分離され、情報信号分離端子群30に含まれる1つ
の端子64から出力される。
【0035】また、分離挿入多重変換装置10aに設け
られた情報信号挿入端子群32に含まれる1つの端子6
6から入力された情報信号S8は、分離挿入多重変換装
置10aにおいて図示した伝送路網を半時計回りに周回
する波長多重信号と多重化され、伝送路C10、分離挿
入多重変換装置10b、伝送路C11、分離挿入多重変
換装置10c、伝送路C12、分離挿入多重変換装置1
0d、及び伝送路C13を順に介して分離挿入多重変換
装置10eに入力される。そして、分離挿入多重変換装
置10eにおいて他の波長チャネルの信号から分離さ
れ、情報信号分離端子群30に含まれる1つの端子68
から出力される。このように、本発明の一実施形態によ
る伝送路網においては、前述した本発明の一実施形態に
よる分離挿入多重変換装置10の動作により、図6に示
す通り時計方向に情報信号を伝送する波長チャネルと、
反時計方向に波長信号を伝送する波長チャネルとを共存
させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離挿入多重変換装置を用いた伝送路網において、情報
信号の伝送方向並びに分離及び挿入の方向に制約がない
ため、特にあるノードで分離する情報信号の帯域と挿入
する情報信号の帯域に違いがある場合に、伝送路中の光
信号波長を有効に利用することができ、所要波長数を節
減できるという効果がある。この結果、従来技術に比
べ、必要な伝送路数を削減し、より経済的な伝送路網を
構築できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による分離挿入多重変換
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 伝送路によって伝送される波長多重信号から
特定の波長チャネルの信号を分離する場合の動作を説明
するための図である。
【図3】 情報信号を波長多重信号中の波長チャネルに
挿入するときの動作を説明するための図である。
【図4】 伝送路C1及び伝送路C2中を伝送する波長
多重信号が本実施形態の分離挿入多重変換装置10を通
過する際の動作を説明するための図である。
【図5】 本発明の一実施形態による分離挿入多重変換
装置10の波長割り当て法の一例を説明するための図で
ある。
【図6】 本発明の一実施形態による分離挿入多重変換
装置10を用いて構成される本発明の一実施形態による
伝送路網の構成を示す図である。
【図7】 波長多重伝送路に適用される従来技術による
分離挿入多重変換装置である。
【図8】 従来の分離挿入多重変換装置における波長割
り当て法の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
10,10a〜10f…分離挿入多重変換装置、C1,
C2,C10〜C15…伝送路、20,24…分波器
(分離手段)、22,26…合波器(合波手段)、28
…光スイッチ(接続手段)、28a−1〜28a−3…
入力端子群(入力端群)、28b−1〜28b−3…出
力端子群(出力端群)、30…情報信号分離端子群(出
力端)、32…情報信号挿入端子群(入力端)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K002 BA05 BA06 DA02 DA13 5K028 AA11 BB08 CC02 CC06 KK03 KK32 MM04 5K069 BA09 CB10 DB33 EA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報信号を波長多重した波長多重
    信号を伝送する伝送路の間に介挿され、前記波長多重信
    号から情報信号を抽出し、又は前記波長多重信号に対し
    て情報信号を挿入する分離挿入多重変換装置であって、 前記伝送路から伝送されてくる波長多重信号を波長毎に
    分離する分離手段と、 波長毎に分離された信号を多重化して前記伝送路へ送出
    する合波手段と、 前記波長多重信号から抽出した情報信号を出力する出力
    端と、 前記波長多重信号へ挿入する情報信号を入力する入力端
    と、 前記分離手段及び前記入力端が接続された複数の入力端
    群と、前記合波手段及び前記出力端が接続された複数の
    出力端群とを備え、当該入力端群と出力端群との間で任
    意の入力端と任意の出力端の間に接続関係を確立する接
    続手段とを具備することを特徴とする分離挿入多重変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記波長多重信号から
    いずれの情報信号を抽出するか、又は前記波長多重信号
    に対していずれの情報信号を挿入するかに応じて前記接
    続関係を確立することを特徴とする請求項1記載の分離
    挿入多重変換装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、前記波長多重信号から
    情報信号を抽出する場合には、前記分離手段と前記出力
    端との間に接続関係を確立することを特徴とする請求項
    2記載の分離挿入多重変換装置。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、前記波長多重信号に対
    して情報信号を挿入する場合には、前記入力端と前記合
    波手段との間で接続関係を確立することを特徴とする請
    求項2記載の分離挿入多重変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか一項に記
    載の分離挿入多重変換装置を、伝送路によって環状にし
    て構成されることを特徴とする伝送路網。
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