JP3639682B2 - ネットワークシステム及びノード装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークシステム及びノード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、端末装置の高速化に伴い、複数のノード装置に接続された端末装置を接続するネットワーク内のデータ伝送の高速化及び大容量化の為に、複数の波長を用いた光波長多重伝送路から成るネットワークを使用したネットワークシステムが検討されて来ている。この種のネットワークシステム及び端末装置を接続したノード装置および光通信方法は、大きく分けて2つに分類される。
【0003】
その第一は、図17に示す様に、複数の端末装置95、96を接続する為のノード装置89と、このノード装置を複数個接続して送受信を達成する複数の波長を伝送する光波長多重伝送路97から成る構成である。
【0004】
図17に示した、第一の分類のネットワークシステムにおいて、端末装置95から送信されて入力I/F部93に入力されたパケットは、複数の固定波長送信部92において、所定の波長で送信される様に交換部91で波長交換され、所定の固定波長送信部92に出力され、所定の波長で送信される。その後、受信宛て先の端末装置が接続されたノード装置までの途中に存在するノード装置の交換部91で夫々の入力波長の宛先を検出しながら波長交換しつつ中継処理がなされ、最終的に目的とするノード装置の固定波長受信部90で受信され、交換部91で受信宛先を検出して受信宛て先の端末装置が接続された出力I/F94から出力される様に、交換部91で出力先が制御され、所定の出力I/F部から出力され、受信宛先の端末装置で受信される。ノード装置の交換部91は、入力されたパケットを、複数の固定波長送信部92及び、出力I/F部94のいずれに出力するかの交換動作の制御によって、パケットを所望のノード装置の所望の端末装置にまでルーティングする様に機能している。
【0005】
第二の分類のネットワークシステムは、バスやスター等のトポロジーの光波長多重伝送路で接続された所謂伝送メディア共有型のシステムである。これらのシステムは端末からパケットを送信する場合には、各端末が使用する波長を管理しているサーバに対して、光波長多重伝送路の使用に対する要求を出し、然る後にサーバから使用波長を割り当てて貰う所謂デマンドアサイン方式を用いて、複数の端末で同一の波長を使用する競合状況が発生しない様にアービトレーション(仲裁)制御を行なっている。本システムにおいては、パケットの送信はこの割当てられた波長を用いて行なわれる。
【0006】
これら、上述の従来例においては、それぞれ以下に示す様な問題点があった。
【0007】
上述第一の分類の従来例においては、以下に示す様に、交換部のハードウェア規模が大きい為、ノード装置が高価に成るといった問題点があった。
【0008】
図18は、上述第一の分類の従来例において用いられる交換部91の第一の構成例を示すものであり、入力数N、出力数Nのクロスバー型の交換部を示している。図18において、符号98はデコーダ部であり、パケットのアドレス部を読み取り、このパケットを出力するべき出力先を制御部102に指示すると共にそのパケット全体を次段に送出する。符号99はFIFO(First In First Out)であり、入力されたパケットを一時記憶し、制御部102からの制御によって、入力された順番に出力線に出力する。符号100はFIFO99から出力されたパケット信号をスイッチの入力に供給する為の入力線である。符号101はスイッチであり、入力線に入力されたパケット信号を、出力線103に出力するか否かを切り替える働きをする。符号102は制御部であり、デコーダからの出力に応じて、FIFO99の読みだし制御と、各スイッチ101の開閉の制御を行なう。符号103は出力線でありスイッチ101から出力されるパケット信号を出力先に供給する。
【0009】
図14はこれら交換部91のパケット交換装置において交換されるパケットの構成を示したものであり、本発明にも用いられる。図14において、符号112は、このパケットの受信宛て先端末のアドレス部であり、符号113は、このパケットによって運ばれるデータ部である。
【0010】
このクロスバー型の交換装置においては、所望の出力先に接続されたスイッチの開閉を制御する事によって、出力される出力先を変更する為のルーティング制御を制御部102で行なっている。又、複数の入力線からの入力が同時に同一の出力先への出力を希望する所謂出力競合が発生する場合、これら複数の入力の内のどの入力を出力するかというアービトレーション制御も制御部102で行なっている。これらの制御により、交換動作を実現している。
【0011】
しかしながら、交換部91の本第一の構成例においては、入力数N、出力数Nの場合、N×N個のスイッチを必要とする為、ハードウェアの規模が大変大きくなるという欠点があった。
【0012】
又、交換部91の本第一の構成例においては、複数の入力線100と出力線103を接続する為のスイッチ101の出力が、同一の出力線103に対してN個も接続されるている。この為、接続線の配線が長くなり、配線上の遅延の発生、配線の浮遊容量の増大等を生じ、入力数Nが大きくなると、スイッチ101の動作速度を上げる事が困難となる。従って交換部91の本第一の構成例は高速な入力パケット信号の交換には適さないという欠点がある。
【0013】
更に又、交換部91の本第一の構成例においては、出力先毎に、全ての入力からの入力に関して出力競合の発生を検知し、アービトレーション制御を行なう必要がある。それ故に、この制御の為制御部のハードウェア規模が増大するという欠点があった。
【0014】
図19は、前述交換部91の第一の構成例の欠点を克服する為になされた交換部91の第二の構成例であり、後述する入力数2、出力数2の2×2のスイッチを多段に接続する事によって、交換部91を構成している。図19において、符号104は、入力数2、出力数2の2×2のスイッチであり、入力と出力をまっすぐに接続する直進と、交わって接続する交差の二つの機能を有している。この2×2のスイッチ12個をシャフル網状に接続する事によって入力数8、出力数8のオメガ型交換部を実現している。
【0015】
図20は、前述入力数2、出力数2の2×2のスイッチ104の内部構成図である。図20において、符号105と106はデコーダIとデコーダIIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットを出力するべき出力端を制御部に指示する。符号107と108はFIFOI(First In First Out )とFIFOIIであり、入力されたパケットを一時記憶し、制御部111からの制御によって、入力された順番にセレクタに出力する。符号109と110はセレクタIとセレクタIIであり制御部111からの制御により、出力先に出力するべきパケット信号を記憶しているFIFOI107,II108を選択する。セレクタI109がFIFO1I107を選択し、セレクタII110がFIFOII108を選択している状態が前述の直進であり、セレクタI109がFIFOII108を選択し、セレクタII110がFIFOI107を選択している状態が前述の交差である。
【0016】
交換部91の本第二の構成例においては、必要となる2×2のスイッチ104の数は、NlogN−N/2(logの底は2)となり、交換部91の第一の構成例のN×N個よりも少なくはなるが、各2×2のスイッチ104のそれぞれにデコーダ、FIFO、制御部、セレクタを要する為、全体としてのハードウェア規模が大きくなるという欠点があった。更に又、交換部91の本第二の構成例においては、異なる入力から、同一の出力先への接続でない場合においても、他の入力の接続状況に応じては、所望の出力先に接続が出来ないという所謂ブロッキング現象が起きるという問題があった。これは、例えば図19の入力5と出力先3が接続されている場合、左上の2×2のスイッチ104は交差状態に設定される事になるが、入力1から出力先1に接続する為には、左上の2×2のスイッチ104を直進状態に設定する必要がある為、ブロッキングが生じる事になる。
【0017】
この様に第一の分類の従来のネットワークシステムにおいては、ノード装置の主要な構成要素である交換部のハードウェア規模が大きい為、ノード装置が高価に成るといった問題点があった。
【0018】
一方、第二の分類の従来のネットワークシステムは、図21に示す如く構成されており、以下の様な問題があった。
【0019】
図21は、第二の分類の従来例を示したものであり、各端末が使用する波長の割当を行なう機能を持ったサーバと複数の端末をバス型に接続し構成したネットワークシステムの例を示している。
【0020】
図21において、符号114は、バス型の光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。符号115は、波長割当機能を有したサーバである。符号116は端末装置であり、複数の端末装置116が光波長多重伝送路114に接続されている。符号117はサーバ115内の合分岐器であり、可変波長送信部118から出射された光信号を光ファイバ114に出射すると共に、光ファイバ114上を伝送されてくる光信号を分岐し固定波長受信部119に出射する機能を有している。符号118は、チューナブルレーザダイオード(TLD)を搭載した可変波長送信部であり、パケット処理部120から出力されたパケット信号を、波長制御部121の制御により、所定の波長の光信号に変換して、合分岐器117に出射する。
【0021】
符号119は所定の波長の光信号のみを透過し、他の波長の光信号を遮断する機能を有したフィルタと、フィルタを透過してきた所定の波長の光信号を電気信号に変換し出力する機能を有したフォトダイオードから成る固定波長受信部である。固定波長受信部119のフィルタの透過波長は、端末毎に異なる様に割り振られている。符号121は波長制御部であり、可変波長送信部118の送信波長を所望の波長に制御する。符号122はこのネットワークシステムで使用されている複数の波長の使用の割当を行ない、各波長の使用競合に関するアービトレーション制御を行なう割当制御部である。
【0022】
本従来例は、バス型の光波長多重伝送路であるところの光ファイバ114を各端末装置116で共有している為、複数の端末の可変波長送信部118からの送信波長が重ならない様に制御するアービトレーション機能が必要となる。その為にデマンドアサイン方式が用いられている。
【0023】
このデマンドアサイン方式においては、各端末装置116は、パケットを送信する場合には、まず初めにサーバが受信可能な固定波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、受信宛て先端末を明記した送信要求パケットをサーバに送信する。この送信要求パケットを受信すると、サーバ115は、波長割当制御部122において、受信宛て先に指定された端末が受信可能な波長の光信号の使用状況を検索し、未使用であれば、通信許可を、使用中であれば不許可を示す通信許可/不許可パケットを、送信要求パケットを送信して来た端末が受信可能な波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、送信する。つぎに、この送信要求パケットを送信した端末は、通信許可/不許可パケットを受信後、通信が許可された場合は、受信宛て先端末が受信可能な波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、所望のパケットを送信する。通信が許可されなかった場合は、所定の時間待機後、再び送信要求パケットをサーバ115に送り、通信許可が得られるまで、繰り返す。
【0024】
この様にして、複数の端末の可変波長送信部118からの送信波長が重ならない様に制御するアービトレーション機能が実現する。
【0025】
第二の分類の本従来例においては、各端末のフィルタは透過する光信号の波長が異なる如く設定されている為、各フォトダイオードに入射する光信号の波長は、それぞれ異なり独自のものである。従って、パケットの送信もこの端末のチューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長を変更することによって、パケットを所望の受信宛て先に送信するためのルーティング機能を実現することができる。
【0026】
しかしながら、本第二の分類の従来のネットワークシステム例においては、送信要求パケットの送信及び、通信許可/不許可パケットの受信等のアービトレーションの為のサーバとの通信に時間がかかる事及び、ネットワーク上で使用する全ての波長のアービトレーション制御をサーバで行う必要がある為、サーバにおけるアービトレーション制御部での負荷が大きくなり、アービトレーション自体に時間がかかる事等により、ネットワークシステムのスループットが低下するという欠点があった。
【0027】
更に又、各端末装置の波長制御部においては、サーバとの通信及び受信宛て先の端末との通信毎に送信波長を所定の波長に制御する必要がある為、高速な波長制御が必要となり、その為のハードウェアの規模が大きくなるという欠点があった。
【0028】
本発明者は、これら上述二つの分類の従来例の問題点を鑑み、図22に示すノード装置及びネットワークシステムを発明して、特願平6ー327496号として出願中である。
【0029】
図22において、符号123は、バッファの読み出しの制御及び可変波長送信部の送信波長の制御を行なう制御部である。符号124は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。符号125は分岐器であり、光ファイバ124を伝送してきた光信号を分岐し8個の固定波長受信部に出力する。符号126から133は、固定波長受信部Iから固定波長受信部VIIIである。各固定波長受信部Iから固定波長受信部VIIIは、それぞれ波長λ1からλ8に対応した一つの波長の光信号で伝送されるパケットのみを受信する。符号134から141は、分離挿入部Iから分離挿入部VIIIであり、固定波長受信部126〜133から出力されるパケット流の中から、サブ伝送路に伝送するべきパケットを分離し、サブ伝送路に送出すると共に、サブ伝送路から伝送されてくるパケットを固定波長受信部から出力されるパケット流に挿入する機能を有している。符号142から149は、バッファIからバッファVIIIであり、分離挿入部から出力されるパケットを一時記憶する機能を有している。
【0030】
また、符号150から157は、可変波長送信部Iから可変波長送信部VIIIであり、バッファ部142〜149から出力されるパケットを、制御部の制御によって、波長λ1から波長λ8の内の、所定の波長の光信号に変換して合波器158を介して光ファイバ124に送出する。符号158は合波器であり、8個の可変波長送信部150〜157から送出される波長λ1から波長λ8の光信号を合波し、光ファイバ124に出射する。符号159から166は、サブ伝送路Iからサブ伝送路VIIIであり、分離挿入部134〜141と端末との間のパケットの伝送路としての機能を果たす。符号167から174は、それぞれサブ伝送路Iからサブ伝送路VIIIに接続された端末Iから端末VIIIであり、分離挿入部134〜141から出力されるパケットを受信すると共に、他の端末へ送信するパケットを作成し、サブ伝送路159〜166を介して、分離挿入部134〜141に送信する。
【0031】
図23は、図22に示した従来例のノード装置を用いたネットワークシステムの構成例であり、4つのノード装置を光ファイバによって接続した例を示している。図23において、符号175から178は、図22に示したノード装置であり、それぞれ8個のサブ伝送路159〜166を介して8個の端末167〜174が接続されている。符号179から符号182は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。
【0032】
上述本発明者による先願例においては、端末から送出されたパケットは、分離挿入部134〜141で、固定波長受信部126〜133から出力されるパケット流に挿入され、バッファ部142〜149で一時記憶された後、可変波長送信部150〜157から所定の波長の光信号として送出され、受信宛て先の端末が接続されたノード装置までの途中に存在するノード装置において中継され、然る後最終的に、受信宛て先の端末が接続されたノード装置の手前のノード装置の可変波長送信部150〜157から、受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部134〜141にパケットを出力する固定波長受信部126〜133が受信する波長の光信号に変換されて送出され、所定の固定波長受信で受信された後、分離挿入部からサブ伝送路に出力され、受信宛て先の端末で受信される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
上述の本発明者による先願例は、前述第一の分類の従来のノード装置における交換部を不要とする事によって、ノード装置のハードウェア規模の増大を防ぎ、低価格なノード装置を提供すると共に、更に、ネットワークシステムのスループットの向上の妨げと成る、アービトレーション制御を不要とし、ルーティング制御を簡略化する事を可能としている。しかしながら、上述本発明者による先願例においては、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に接続されている場合、可変波長送信部からパケットを送信し、リング状に配置された自ノード以外の全てのノード装置において、中継伝送された後、受信宛て先の端末が接続された分離挿入部にパケットを出力する固定波長受信部で受信され、分離挿入部からサブ伝送路に出力され、受信宛て先の端末で受信されるごとく伝送される。この様に、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に接続されている場合、リング状に配置された自ノード装置以外の全てのノード装置において、中継伝送されていた。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記従来例の問題点を鑑みなされたものであり、複数のノード装置を接続したネットワークにおいて、ノード装置に接続される複数のサブ伝送路を経由する伝送(1つのノード装置の互いに異なるサブ伝送路に接続される端末間の伝送)を好適に行うための新規な構成を提供することを目的とする。
【0035】
また本発明では従来用いられていた交換機におけるアービトレーション制御を不要とすることによって、制御を簡素化したノード装置を提供することを目的とする。
【0036】
また、本発明では複数のバッファが信号を出力するチャネルを従来知られていた交換器を用いずに変更できる構成のノード装置を提供することを目的とする。
【0037】
また上記に述べたノード装置における制御方法や、そのノード装置を用いたネットワークシステムや、そこでの通信方法を提供することを目的とする。
【0038】
そのため、本発明では以下の如くネットワークシステムを構成する。
【0039】
ノード装置に複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムであって、第1のノード装置は、他のノード装置または前記第1のノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記第1のノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、を有することを特徴とするネットワークシステムを提供する。
【0040】
また、複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムで利用されるノード装置であって、他のノード装置または前記ノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記ノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、を有することを特徴とするノード装置を提供する。
【0042】
本発明によれば、複数の伝送チャネルの内の一部の伝送チャネルで伝送される信号を処理するようにしているので、ノード装置の構成を簡単にすることができる。
【0043】
また、各ノード装置での処理も簡単にすることができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0059】
(第1実施形態)
図1は、本発明によるネットワーク上のノード装置の第1の実施形態であり、4個のサブ伝送路を、λ1からλ8までの8個の光波長を用いたリング型の光波長多重伝送路と接続する例を示している。それぞれのサブ伝送路には、各々1台の端末装置が接続されている。
【0060】
図1において、符号1は、合波手段から出力される複数の波長の光信号を前記光波長多重伝送路と自ノード装置の複数の固定波長受信手段に分岐する為の分岐手段であるところの分岐器Iであり、合波器I2から出力される波長多重された光信号を分岐し、不図示の光ファイバによって構成される光波長多重伝送路を介して隣接するノード装置と分岐器II7に出力する。符号2は、光分波手段を透過した光信号と、自ノード装置の複数の可変波長送信手段から送出される光信号を合波する合波手段の出力光信号とを合波する合波手段であるところの合波器Iであり、フィルタ3を透過してくる光信号と合波器II24から出力される光信号を合波して、分岐器I1に出力する。符号3は、リング型の光波長多重伝送路を伝送されてくる複数の波長の光信号の中から所望の光信号のみを透過させる光分波手段であるところのフィルタであり、不図示の光ファイバによって構成される光波長多重伝送路を介して隣接するノード装置から出力される光信号の内、自ノード装置の複数の固定波長受信手段が受信しない波長の光信号を遮断する機能を有している。
【0061】
また、符号4は同期制御部であり、本実施形態のネットワークシステムに接続されたノード装置間の同期を取る為に固定波長受信部I8が受信する光信号から同期信号を分離し波長制御部6に出力する。符号5はバッファ制御部であり、バッファ手段に記憶されたパケットの受信宛て先のサブ伝送路が、伝送方向の下流に隣接するノード装置又は、自ノード装置に接続されている場合、そのノード装置において宛先のサブ伝送路が接続されている波長(チャネル)でそのパケットを出力しなければならないので、受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部にパケットを出力する固定波長受信部が受信する波長と、バッファに記憶されたパケットを送信する可変波長送信部の送信波長が一致するまで、バッファからの読みだしを行なわない様に制御する。波長制御部6は、同期制御部4から出力される同期信号を元にして、後述する所定の送信波長制御パターンに従って可変波長送信部の送信波長を制御する。符号7は分岐器IIであり、分岐器I1から出力される光信号を分岐し、4個の固定波長受信部に出力する。
【0062】
符号8から11は、フォトダイオードを用いた、固定波長受信手段であるところの固定波長受信部Iから固定波長受信部IVであり、その内部構成は後述する。各固定波長受信部Iから固定波長受信部IVは、それぞれ波長λr1からλr4に対応した一つの波長の光信号で伝送されるパケットのみを受信する。ここで8個の光波長はλ1からλ4の第一の波長群と波長λ5からλ8の第2の波長群に分類されている。これらの光波長に対応して、第一のノード装置群においてはλr1からλr4はそれぞれλ5からλ8であり、第二のノード装置群においてはλr1からλr4はそれぞれλ1からλ4である。以下において、自ノード装置の固定波長受信部が受信しない4つの波長をλs1からλs4とする。第一のノード装置群においてはλs1からλs4はそれぞれλ1からλ4であり、第二のノード装置群においてはλs1からλs4はそれぞれλ5からλ8である。
【0063】
符号12から15は、分離挿入手段であるところの分離挿入部Iから分離挿入部IVであり、固定波長受信部I〜IVから出力されるパケット流の中から、サブ伝送路に伝送するべきパケットを分離し、サブ伝送路に送出すると共に、サブ伝送路から伝送されてくるパケットを固定波長受信部I〜IVから出力されるパケット流に挿入する機能を有している。その内部構成は後述する。
【0064】
さらに、符号16から19は、バッファ手段であるところのバッファIからバッファIVであり、分離挿入手段から出力されるパケットを一時記憶する機能を有している。その内部構成は後述する。符号20から23は、チューナブルレーザダイオード(TLD)を用いた可変波長送信手段であるところの可変波長送信部Iから可変波長送信部IVであり、バッファI〜IVから出力されるパケットを、波長制御部の制御によって、波長λ1から波長λ8の内の、所定の波長の光信号に変換して合波器II24に送出する。その内部構成は後述する。
【0065】
また、符号24は合波器IIであり、4個の可変波長送信部I〜IVから送出される波長λ1から波長λ8の光信号を合波し、合波器I2に出射する。符号25から28は、サブ伝送路Iからサブ伝送路IVであり、分離挿入部I〜IVと端末との間のパケットの伝送路としての機能を果たす。符号29から32は、それぞれサブ伝送路Iからサブ伝送路IVに接続された端末Iから端末IVであり、分離挿入部I〜IVから出力されるパケットを受信すると共に、他の端末へ送信するパケットを作成し、サブ伝送路I〜IVを介して、分離挿入部I〜IVに送信する。
【0066】
図2は、図1に示した本発明によるノード装置の第1の実施形態を用いたネットワークシステムの構成例であり、4つのノード装置を光ファイバを用いた波長多重伝送路によってリング状に接続した例を示している。光信号の伝送方向は反時計回りである。符号33から符号36は、図1に示したノード装置I〜IVであり、それぞれ4個のサブ伝送路を介して4個の端末が接続されている。符号37から符号40は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。ここでノード装置I33とノード装置III35が第一のノード装置群であり、ノード装置II34とノード装置IV36が第二のノード装置群である。
【0067】
図3は本実施形態において伝送されるパケットの構成を示したものであり、図3において、符号41は、このパケット受信宛て先端末のアドレス部であり、符号42は、このパケットによって運ばれるデータ部である。このデータ部中アドレス部41及びデータ部42のビット長は固定である例を示すが、可変長であってもよく、ネットワーク設定仕様として、定められておればよい。
【0068】
図4は、本発明のノード装置の第一の実施形態に用いられる、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11の内部構成図である。図4において、符号43は固定波長フィルタであり、各固定波長受信部に割り当てられた固定の波長の光信号のみを透過し、他の波長の光信号を遮断する機能を有している。各固定波長受信部のフィルタの透過波長は、固定波長受信部Iがλr1、固定波長受信部IIがλr2、固定波長受信部IIIがλr3、固定波長受信部IVがλr4に設定されている。
【0069】
また、符号44はフォトダイオードを用いた受信部であり、固定波長フィルタ43を透過してきた所定の波長の光信号を電気信号に変換し、出力端に出力する。受信部はPinフォトダイオード(PinーPD)を搭載しており,Pinフォトダイオードの後段に接続された増幅器で感知電流信号を増幅し、等化器で規定のレベルとの差異を補正し、及び識別回路により波形整形して入力パケットを出力する機能を有している。
【0070】
図5は、本発明のノード装置の第一の実施形態に用いられる、分離挿入部I12〜分離挿入部IV15の内部構成図である。分離挿入部I〜分離挿入部IVの内部構成は全て同一の構成である。図5において、符号45はデコーダIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットをサブ伝送路25〜28に出力するべきか否かをデマルチプレクサI46に指示する。符号46はデマルチプレクサIであり、入力されたパケットをデコーダI45の指示に応じて、I/F部47又は、FIFOII49に出力する。符号47は、I/F部であり、デマルチプレクサI46から出力されるパケットをサブ伝送路25〜28を介して端末29〜31に送出すると共に、端末29〜31から発信されてサブ伝送路25〜28を介して入力されるパケットをFIFOI48に出力する。
【0071】
符号48と符号49は、FIFO(First In First Out)であり、入力されたパケットを一時記憶し、挿入制御部50からの制御によって、入力された順番にセレクタI51に出力する。符号50は、挿入制御部であり、FIFOI及びFIFOIIの読み出しの制御をすると共に、セレクタI51に選択するべきFIFO48,49を指示する事によって、サブ伝送路25〜28から伝送されてくるパケットを、固定波長受信部8〜11から出力されるパケット流に挿入する制御を行なう。符号51はセレクタIであり、挿入制御部50からの指示により、出力するべきパケット信号を記憶しているFIFO48,49を選択する。
【0072】
図6は、本発明の第一の実施形態に用いられる、バッファI16〜バッファIV19の内部構成図である。バッファI16〜バッファIV19の内部構成は全て同一の構成である。図6において、符号52はデコーダIIであり、入力されるパケットのアドレス部41を読み取り、パケットの受信宛て先が自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28であるか否かを判断し、自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28でない場合は、デマルチプレクサII55の出力先をFIFOIII57に設定するように、デコーダII52の出力によりデマルチプレクサII55に指示する。一方、自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28である場合は、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定する様にデマルチプレクサII55に指示すると共に、このパケットを書き込むべきデュアルポートメモリ56の書き込み開始アドレス値を、自ノード装置又は隣接ノード装置の受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入部12〜15にパケットを出力する固定波長受信手段が受信する波長に応じて、書き込みアドレスカウンタ53に指示する。
【0073】
符号53は書き込みアドレスカウンタであり、デコーダII52から出力される書き込み開始アドレス値から順次パケットを書き込むべきアドレス信号をデュアルポートメモリ56に出力する。符号54は、読みだしアドレスカウンタであり、バッファ制御部5から出力される、オフセット値を読みだし開始アドレスとして、順次、パケットを読み出すべきアドレス信号をデュアルポートメモリ56に出力する。符号55はデマルチプレクサIIであり、入力されたパケットをデコーダII52の指示に応じて、デュアルポートメモリ56又は、FIFOIII57に出力する。符号56は、パケットデータの書き込みと、読みだしを独立に行なう為のデュアルポートメモリである。デュアルポートメモリ56の記憶領域は図7のメモリマップに示す様に、パケットを送出するべき波長に応じて、8つの領域に分割されている。記憶領域Iから記憶領域VIIIは、それぞれ送信波長λ1からλ8に対応している。それぞれの領域の先頭アドレスは、それぞれA1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,及びA8である。符号57はFIFO(First In First Out)IIIであり、入力されたパケットを一時記憶し読み出し制御部からの制御によって、入力された順番にセレクタII58に出力する。符号58はセレクタIIであり、バッファ制御部5からの指示により、デュアルポートメモリ56又はFIFO57のいずれかの出力を可変波長送信部I20〜IV23に出力するかを選択する。
【0074】
図8は、本発明の第一の実施形態に用いられる、バッファ制御部5の内部構成図である。図8において、符号59から62は、それぞれバッファ制御テーブルIからバッファ制御テーブルIVである。各バッファ制御テーブルI59からバッファ制御テーブルIV62は、波長制御部6から出力されるアドレス値によって順次読み出され、所定のオフセット値をバッファIからバッファIVの読み出しアドレスカウンタ54に出力する。これらのテーブルは、リードオンリーメモリ(ROM)によって構成されている。バッファ制御テーブルIからバッファ制御テーブルIVの内容は後述する。符号63は読み出し制御部であり、波長制御部6から出力されるクロック信号をカウントする事によって、デュアルポートメモリ56及びFIFO57の読み出しを制御する読み出し制御信号をバッファI16からバッファIV19に出力する。
【0075】
図9は、本発明の第一の実施形態に用いられる、波長制御部6の内部構成図である。図9において、符号64から67は、それぞれ波長制御テーブルIから波長制御テーブルIVである。各波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67は、2ビットのROMカウンタ68から出力されるアドレス値によって順次読み出され、所定の波長制御信号を可変波長送信部20〜23の駆動部に出力する。これらの波長制御テーブルは、リードオンリーメモリ(ROM)によって構成されている。波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67の内容は後述する。符号69は、クロック発生器であり、所定のクロック信号を発生し、このクロック信号を分周し、ROMカウンタ68に出力し、ROMカウンタ68からバッファ制御部5に出力する。
【0076】
図10は、本発明の第一の実施形態に用いられる、可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の内部構成図である。可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の内部構成は全て同一の構成である。図10において、符号70は駆動部であり、その内部は信号重畳部72と電流注入部71によって構成されている。符号71は電流注入部であり、波長制御部6からの波長制御信号に応じて、DBR(分布ブラッグ反射)型のチューナブルレーザダイオード(TLD)の発光活性領域,位相制御領域,DBR領域の3つの領域に注入する電流のバイアス値を制御することにより,送信波長を所望の波長に制御する。符号72は、信号重畳部であり、バッファ16〜19からの電気信号を電流注入部71からのバイアス電流に重畳する事によって、所定の波長で強度変調された光信号をDBR型のチューナブルレーザから送出させる。符号73は、DBR型のチューナブルレーザダイオード(TLD)である。符号74は、DBR領域であり、電流注入による注入キャリア量に応じて、屈折率を変化させ、送信波長を変化させる為の領域である。符号75は、位相制御領域であり、送信波長のDBR領域74での位相と発光活性領域76での位相の整合を図る為の領域である。符号76は、発光活性領域であり、レーザ発振・発光の為の活性部である。符号77は、DBR領域74において送信波長を単一化する為の回折格子である。レーザ発振・発光の活性部76からレーザ光を導出して合波器II24を介して光ファイバーに出力される。
【0077】
また、DBR(分布ブラッグ反射)型TDLと同種の縦単一モードレーザのDFB(分布帰還)型TLDであってもよい。
【0078】
本第一の実施形態においては、前述波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67の内容は表1に示す如く設定されている。
【0079】
【表1】
表1は、波長制御部6の制御によって、可変波長送信部20〜23が送信する波長を示している。又、前述バッファ制御テーブルI59からバッファ制御テーブルIV62のオフセット値は、表2に示す如く設定されている。
【0080】
【表2】
これら8個のテーブルは、ROMカウンタ68によって同期して読み出される。各チューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長は、表1に示す様に複数のチューナブルレーザダイオード(TLD)が、同一の波長で送信を行なわない様に、送信波長の循環遷移の位相がずれている。この様に、波長制御テーブルIから波長制御テーブルIVによって送信波長制御パターンが決定される。
【0081】
表1及び表2においては、第一の方向に送信する可変波長送信部20〜23の送信波長がλs1の時には、バッファ16〜19のデュアルポートメモリ56の読み出しの為のオフセット値は、記憶領域Iの値A1が割り当てられており、以下送信波長がそれぞれλs2、λs3、λs4、λr1、λr2、λr3、及びλr4の場合は、それぞれ記憶領域II、記憶領域III、及び、記憶領域IVに対応した値が割り当てられている。又、図6のバッファI〜IVのデュアルポートメモリ56においては、記憶領域IからVIIIは、 隣接ノード装置又は自ノード装置において受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入手段12〜15にパケットを出力する固定波長受信部8〜11が受信する波長にそれぞれ対応付けられている。従って、表1に示す如く、波長制御テーブルI〜IVを設定し、さらに表2に示す如く、バッファ制御テーブルI〜IVを設定する事によって、各バッファI〜IVに記憶されているパケットは、隣接ノード装置又は自ノード装置において受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入部I〜IVにパケットを出力する固定波長受信部I〜IVが受信する波長に一致するまで、バッファI〜IVからの読みだしが制御される。
【0082】
以下、図1乃至図10及び、図11のタイムチャートを参照しながら、本発明の第1実施形態の動作例について、
[動作例1]として、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先がノード装置III35のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32であるパケットの伝送( ノード装置間での中継伝送)、[動作例2]として、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先が同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31であるパケットの伝送(自ノード装置内での中継伝送)、を例に説明する。
【0083】
以下の説明においては、このパケットをパケットAと呼ぶ。又以下の説明においては、異なる端末装置の同じ構成要素に対しては、便宜上図1から図10に示された同一の符号を用いる事とする。
【0084】
本実施形態におけるノード装置の動作は、図11に示す様に、8つの連続した動作期間T1,T2,T3...及びT8を繰り返す事によって構成されている。これら8つの動作期間は、バッファI〜IVにおける動作によって、所定のチャネル(波長)で出力されるべきパケットが記憶されているデュアルポートメモリ56の読み出し期間であるTdと、いずれのチャネルで出力されてもよいパケットが記憶されているFIFOIII57の読み出し期間であるTfにそれぞれ分割されている。ここで動作期間T1からT4は、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段I〜IVが受信する波長と異なる波長で送信する第一の送信期間(Ts)であり、ノード装置間のパケットの中継伝送を行なう期間である。一方T5からT8は、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段I〜IVが受信する波長と同じ波長で送信する第二の送信期間(Tr)であり、自ノード装置内での中継を行なう期間である。
【0085】
[動作例1]
送信元であるノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29では、ノード装置IV36のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32に宛てて送るデータに、アドレス部として受信宛て先であるノード装置IV36のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32のアドレスを付加し、図3に示す構成で、パケットAを組み立て、サブ伝送路I25を介して、ノード装置I33の分離挿入部I12に伝送する。ノード装置I33の分離挿入部I12のI/F部47は、サブ伝送路I25を介して伝送されてくるパケットAをFIFOIに順次かき込む。パケットAのFIFOIへの書き込みが終了後、挿入制御部50は、FIFOII49から読み出しているパケット流の切れめを見いだし、セレクターI51が出力するべきFIFOの入力をFIFOI48からの入力に設定する様に切り替え、FIFOII49の読み出しを停止し、FIFO48の読み出しを開始する。その後FIFOI48にかき込まれたパケットAの読み出しの終了後、挿入制御部は、セレクタIが出力するべきFIFOの入力を再びFIFOII49からの入力に設定する様に切り替え、FIFOI48の読み出しを停止し、FIFOII49の読み出しを再開する。
【0086】
セレクタIから出力されたパケットAは、バッファI16に入力される。バッファI16のデコーダII52においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。
【0087】
このパケットAの受信宛て先が自ノード装置I及び隣接するノード装置IIに接続されたサブ伝送路ではない為、このノード装置では、送出する波長を指定しなくてもいいパケットであり、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をFIFOIIIに設定する。ここで、パケットAがFIFOIIIにかき込まれた動作期間がT8であるとすると、後続する動作期間T1のFIFOIIIの読み出し期間Tfにおいて、パケットAはバッファ制御部5からの制御によって読み出される。
【0088】
動作期間T1では、波長制御部6のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として0が波長制御テーブルIからIVに同時に出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルの内容が読み出される。このとき読み出される内容は、前述表1に示した通り、波長制御テーブルIからは、波長λs1=λ1に対応した制御信号であり、以下波長制御テーブルII、波長制御テーブルIII、及び波長制御テーブルIVは、それぞれ波長λs2=λ2、波長λs3=λ3、及び波長λs4=λ4に対応した制御信号である。これら制御信号は、それぞれ可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の駆動部70に入力される。駆動部70では、電流注入部71の注入電流が、これらの波長制御信号によって設定され、それぞれチューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長が所定の波長となる様に設定される。
【0089】
同時に、動作期間T1のデュアルポートメモリ56の読み出し期間Tdにおいて、波長制御部6のROMカウンタ68から出力される読み出しアドレス値2は、バッファ制御部5のバッファ制御テーブルに入力される。このアドレス値によってバッファ制御テーブルIからIVの内容が読み出される。このとき読み出される内容は、前述表2に示した通り、バッファ制御テーブルIからは、記憶領域Iに対応したオフセット値A1であり、以下バッファ制御テーブルII、バッファ制御テーブルIII、及びバッファ制御テーブルIVは、それぞれ記憶領域III、記憶領域I、記憶領域IV、記憶領域III、記憶領域I、記憶領域II、及び記憶領域IIに対応したオフセット値A1,オフセット値A2,オフセット値A3,及びオフセット値A4である。これら オフセット値は、それぞれバッファI16からバッファIV29の読み出しアドレスカウンタ54に出力される。
【0090】
又、バッファ制御部の読み出し制御部においては、波長制御部から出力されるクロック信号を元に、デュアルポートメモリ56の読み出し許可、FIFOIII57の読みだし禁止、及びセレクタII58の出力する入力元としてデュアルポートメモリ56の設定等を行なう制御信号を出力する。これらの制御信号の入力によって、バッファI16においては、読み出しアドレスカウンタ54は、バッファ制御テーブルI64から出力されるオフセット値A1をロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域IVにかき込まれているパケットを読み出す為のアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。この読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ56の出力ポートから、パケットが順次読み出され可変波長送信部I20に出力される。この時読み出されるパケットは送信波長がλ1である為、隣接するノード装置II57のサブ伝送路Iの端末Iに宛てられたものである。
【0091】
同時に、動作期間T1のデュアルポートメモリの読み出し期間Tdにおいて、バッファII17では、読み出しアドレスカウンタ54に、バッファ制御テーブルII60から出力されるオフセット値A4がロードされ、バッファI16におけると同様に、記憶領域IVにかき込まれているパケットがデュアルポートメモリ56から読み出され、可変波長送信部II21に出力される。
【0092】
同様に、バッファIII18の記憶領域III、及びバッファIV23の記憶領域I、からそれぞれパケットが読み出され、可変波長送信部III22から可変波長送信部IV23にそれぞれ出力される。この時読み出されるパケットは隣接するノード装置II34のそれぞれサブ伝送路IIからサブ伝送路IVに接続された端末に宛てられたものである。
【0093】
動作期間T1の、続くFIFOの読み出し期間Tfにおいては、バッファ制御部の読み出し制御部では、波長制御部から出力されるクロック信号を元に、デュアルポートメモリ56の読み出し禁止、FIFOIIIの読みだし許可、及びセレクタIIの出力する入力としてFIFOIIIの設定等を行なう制御信号を出力する。これらの制御信号の入力によって、バッファI16においては、FIFOIIIが読み出され、セレクタIIを介して、可変波長送信部I20に出力される。同様に、バッファII17からバッファIV19においてもFIFOIIIにかき込まれていたパケットが順次読み出され、可変波長送信部II21から可変波長送信部IV23に出力される。
【0094】
可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23は、バッファI16からバッファIV19より出力されるパケットを波長制御部から出力される波長制御信号を元に、それぞれ波長λs1=λ1、λs2=λ2、λs3=λ3、及びλs4=λ4の光信号に変換して、合波器II24を経由して合波器I2に出射する。この時、可変波長送信部I20から波長λ1の光信号で送信されるのはパケットAである。
【0095】
合波器I2にはノード装置Iの上流に隣接するノード装置IV36から送出されフィルタ3を透過した光信号が入射している。本実施形態のネットワークシステムにおいては、ノード装置I33からノード装置IV36は、同期制御部において、隣接ノード装置から送られてくる光信号から同期信号を分離し、クロック発生部69を制御している為、これら4つのノード装置は同期して動作している。ノード装置IV36は第二のノード装置群である為、λs1=λ5、λs2=λ6、λs3=λ7、λs4=λ8に設定されており、動作期間T1では、λ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号が送出されており、これら光信号は、図示しない光ファイバを伝播し、フィルタ3に入射する。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、フィルタ3は、λ1からλ4の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置IV36から出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号は、フィルタ3を透過し、合波器I2に入射する。
【0096】
合波器I2では、ノード装置I33の可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23より出射されたλ1からλ4の光信号と、ノード装置IV36より出射されたλ5からλ8の光信号が合波され分岐器I1に出射される。
【0097】
分岐器I1では、λ1からλ8の光信号が振幅分割され隣接ノード装置II34と分岐器II7に出射される。分岐器II7では更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15に出射される。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15では、それぞれ波長λ5からλ8の光信号が受信される。これらはノード装置IV36から出射された光信号である。
【0098】
ノード装置I33の分岐器I1から隣接ノード装置II34に出射されたλ1からλ8の光信号は、光ファイバ37を伝播し、ノード装置II34のフィルタ3に入射する。ノード装置II34は、第二のノード装置群であるので、フィルタ3は、λ5からλ8の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置I32の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ1からλ4の光信号は、フィルタ3を透過し、合波器I2に入射するが、ノード装置IV36の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号は、フィルタ3で遮断される。合波器I2では、ノード装置II34の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号と、フィルタ3を透過したノード装置I32の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ1からλ4のの光信号が合波され、分岐器Iに出射される。分岐器I1に出射された波長λ1からλ8の光信号は、分岐器I1で振幅分割され隣接ノード装置III35と分岐器II7に出射される。分岐器II7では、更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15に出射される。
【0099】
ノード装置II34は、第二のノード装置群である為、λr1=λ1、λr2=λ2、λr3=λ3、λr4=λ4に設定されている為、固定波長受信部I8では、波長λ1の光信号のみがフィルタ43を透過し、受信部44で受信される。パケットAは波長λ1の光信号としてノード装置I33から送出された為、固定波長受信部I8で受信される。波長λ1の光信号として、ノード装置II34の固定波長受信部I8で受信されたパケットAは、ノード装置II34において中継伝送処理をされる。
【0100】
ノード装置II34の固定波長受信部I8で受信されたパケットAは、分離挿入部I12に出力される。分離挿入部I12のデコーダI45においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が伝送方向下流に隣接するノード装置III35に接続されたサブ伝送路であり、分離して自ノード装置に接続されるサブ伝送路に出力すべきパケットではない為、デコーダは、デマルチプレクサI46の出力先をFIFOIIに設定する。この様にしてFIFOIIにかき込まれたパケットAは、挿入制御部50の制御の元に読み出され、セレクタI51を介して、バッファI16に出力される。バッファI16のデコーダにおいて、パケットAのアドレス部が再び読み取られる。このパケットAの受信宛て先が伝送方向下流に隣接するノード装置III35に接続されたサブ伝送路IV28に接続された端末IV32である為、デコーダIIは、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定し、同時に、書き込みアドレスカウンタ53に書き込み開始アドレス値としてA4を出力する。
【0101】
書き込みアドレスカウンタ53は、この書き込み開始アドレスをロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって入力されたパケットAの書き込みアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。デュアルポートメモリ56の入力ポートには、デマルチプレクサII55を介してパケットAが入力されており、書き込みアドレスカウンタ53から出力されるアドレスに従って順次記憶領域IVに書き込まれる。パケットAのデュアルポートメモリ56からの読み出しは、伝送方向下流に隣接するノード装置III35の受信宛て先のサブ伝送路IVが接続された分離挿入部IVにパケットを出力する固定波長受信部IVが受信する波長λ8に、ノード装置II34の可変波長送信部I20の送信波長が一致する動作期間T4まで、待つ様に制御される。この様にバッファIの記憶領域IVにかき込まれたパケットAは、動作期間T4のデュアルポートメモリ読み出し期間Tdにおいて、読み出される。
【0102】
動作期間T4においては、波長制御部4のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として3が波長制御テーブルIからIVに出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルの内容が読み出される。この時可変波長送信部Iの送信波長はλs4=λ8に設定される。同様に、このアドレス値3は、バッファ制御部5にも出力され、バッファ制御テーブルが読み出される。この時バッファI16のデュアルポートメモリ56から読み出される領域は、パケットAが書き込まれた記憶領域IVに設定される。前述の如く、各制御信号の制御によって、各バッファが読み出され、可変波長送信部で所定の光信号に変換されて、合波器II24、合波器I2及び分岐器I1を介して、光ファイバ38に送出される。この動作期間T3のデュアルポートメモリ読み出し期間TdにおいてパケットAが読み出され、可変波長送信部I30から波長λ8の光信号として送出され、ノード装置III35に入射する。
【0103】
光ファイバ38を介してノード装置II34から伝送して来た波長λ1からλ8の光信号は、ノード装置III35のフィルタ3で波長λ1からλ4の光信号が遮断され、然る後合波器I2と分岐器I1及び分岐器II7を経由して固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11に入射する。固定波長受信部IV11では、波長λ8の光信号のみがフィルタ43を透過し、フォトダイオード(PD)の受信部44で受信される。パケットAは波長λ8の光信号としてノード装置II34から送出された為、固定波長受信部IV11で受信される。固定波長受信部IV11で受信されたパケットAは、分離挿入部IV15に出力される。分離挿入部IV15のデコーダにおいては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自らの分離挿入部IV15に接続されたサブ伝送路である為、デコーダIは、デマルチプレクサI46の出力先をI/F部47に設定する。これによりパケットAは、デマルチプレクサI46を介してI/F部47に出力され、サブ伝送路IVを伝送された後、受信宛て先である端末IVで受信され、パケットのアドレス部が除去された後、データ部のみが取り出され、所望の処理が行なわれる。
【0104】
この様にして、送信元のノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29から、ノード装置III35のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32に宛てて送信されたパケットAは、第一の送信期間(Ts)においてノード装置Iの可変波長送信部Iから所定の波長で送出された後、ノード装置III35の上流に隣接するノード装置II34において、第一の送信期間(Ts)においてノード装置III35の受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部IVにパケットを出力する固定波長受信部IVが受信する波長λ8の光信号に変換された後、ノード装置III35の固定波長受信部IV11で受信され、分離挿入部IV15で分離され、サブ伝送路IVを伝送された後、端末IVで受信される。
【0105】
[動作例2]
上述したように、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先が同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31であるパケットの伝送(自ノード装置内での中継伝送)について、その動作を説明する。
【0106】
前述の[動作例1]と同じく、送信元であるノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29は、パケットAを分離挿入部I12に伝送する。分離挿入部I12では、固定波長受信部I8から出力されるパケット流にパケットAを合流し、バッファI16に出力する。
【0107】
バッファI16のデコーダII52においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自ノード装置Iに接続されたサブ伝送路IIIである為、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定し、同時に、書き込みアドレスカウンタ53に書き込み開始アドレス値としてA7を出力する。書き込みアドレスカウンタ53は、この書き込み開始アドレスをロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって入力されたパケットAの書き込みアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。デュアルポートメモリ56の入力ポートには、デマルチプレクサII55を介してパケットAが入力されており、書き込みアドレスカウンタ53から出力されるアドレスに従って順次記憶領域VIIに書き込まれる。パケットAのデュアルポートメモリ56からの読み出しは、自ノード装置I33の受信宛て先のサブ伝送路III27が接続された分離挿入部III14にパケットを出力する固定波長受信部III10が受信する波長λr3=λ7に、ノード装置I33の可変波長送信部I20の送信波長が一致する動作期間T7まで、待つ様に制御される。この様にバッファIの記憶領域VIIにかき込まれたパケットAは、動作期間T7のデュアルポートメモリ読み出し期間Tdにおいて、読み出される。
【0108】
動作期間T7においては、波長制御部6のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として6が波長制御テーブルI〜IVに出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルI〜IVの内容が読み出される。この時、可変波長送信部Iの送信波長はλs3=λ7に設定される。同様にこのアドレス値6は、バッファ制御部5にも出力され、バッファ制御テーブルI〜IVが読み出される。この時、バッファI16のデュアルポートメモリ56から読み出される領域は、パケットAが書き込まれた記憶領域VIIに設定される。前述の如く、各制御信号の制御によって、各バッファI〜IVが読み出され、可変波長送信部I〜IVで所定の光信号に変換されて、合波器II24を介して合波器I2に入射する。ここでパケットAは波長λ7の光信号として可変波長送信部I20から送出される。
【0109】
合波器I2には、さらにノード装置I33の下流に隣接するノード装置IV36から送出されフィルタ3を透過した光信号が入射している。ノード装置IV36は第二のノード装置群である為、λs1=λ1、λs2=λ2、λs3=λ3、λs4=λ4に設定されており、動作期間T7では、波長λ1、λ2、λ3、及びλ4の光信号が送出されており、これら光信号は、光ファイバ40を伝播しフィルタ3に入射する。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、フィルタ3は、波長λ1からλ4の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置IV36から出射された波長λ1、λ2、λ3、及びλ4の光信号は、フィルタ3で遮断される。ノード装置IV36よりも更に下流に位置するノード装置III35は第二のノード装置群である為、動作期間T7では、波長λ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号を送出しているが、これらの光信号はノード装置IV36のフィルタ3で遮断される。従ってノード装置I33のフィルタ3を透過してくる光信号は無く、合波器I2からは、ノード装置I33の可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23より出射された波長λ5からλ8の光信号のみが分岐器I1に出射される。
【0110】
分岐器I1では、波長λ5からλ8の光信号が振幅分割され、隣接ノード装置II34と分岐器II7に出射される。隣接ノード装置II34に出射された波長λ5からλ8の光信号は、上述と同様にノード装置II34のフィルタ3で遮断される。分岐器II7では、波長λ5からλ8の光信号は、更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11に出射される。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11では、それぞれ波長λ5からλ8の光信号が受信される。これらはノード装置I33の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射された光信号である。
【0111】
固定波長受信部III10では、波長λ7の光信号のみがフィルタ43を透過し、フォトダイオード(PD)の受信部44で受信される。パケットAは波長λ7の光信号としてノード装置I33から送出されたパケットである為、固定波長受信部III10で受信される。固定波長受信部III10で受信されたパケットAは、分離挿入部III14に出力される。分離挿入部III14のデコーダI45においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自らの分離挿入部III14に接続されたサブ伝送路III27である為、デコーダI45は、デマルチプレクサI46の出力先をI/F部47に設定する。これによりパケットAは、デマルチプレクサを介してI/F部47に出力され、サブ伝送路III27を伝送された後、受信宛て先である端末III31で受信され、パケットのアドレス部が除去された後、データ部のみが取り出され、所望の処理が行なわれる。
【0112】
この様にして、送信元のノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29から、同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31に宛てて送信されたパケットAは、第二の送信期間(Tr)において自ノード装置内の中継伝送が行なわれ、同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31で受信される。
【0113】
[第1の実施形態の変更例]
図12は、本発明第1の実施形態のバッファI16からバッファIV19の内部構成の変更例によるブロック図である。
【0114】
図12において、符号78はデコーダIIIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットを書き込むべきFIFOを選択し、デマルチプレクサ79に指示する。符号79はデマルチプレクサIIIであり、分離挿入部12〜15から入力されるパケット信号をデコーダIII78からの指示に従い、所定のFIFOに出力する。符号80から符号87は送信波長毎に設けられたFIFOI〜VIIIであり、デマルチプレクサIII79から出力されるパケット信号を一時記憶し、バッファ制御部5からの指示によってパケット信号が読み出される。符号88はセレクタであり、バッファ制御部5からの制御信号によって、FIFOI80からFIFOVIII87の中から所定のFIFOを選択し、その出力信号を可変波長送信部に出力する。
【0115】
表3は図11のバッファ構成例において好適に用いられるバッファ制御テーブルの実施形態であり、読み出されるFIFOI〜VIIIの番号が示されている。
【0116】
【表3】
バッファ制御部の構成は図6と同一である。
【0117】
本実施形態においては、各動作期間において、表3のバッファ制御テーブルに示されたFIFOI〜VIIIが選択され、書き込まれていたパケット信号が読み出され、可変波長送信部20〜23に出力される。例えば、動作期間T1においては、バッファI1では、FIFOIが選択され、書き込まれていたパケット信号が読み出され、可変波長送信部I20に出力される。
【0118】
本実施形態では、複数のFIFOを用いる事によって、前述第1の実施形態の構成に示した読み出しアドレスカウンタ54にオフセットを与える必要がなく成る為、バッファ部の構成が簡略化出来る効果がある。
【0119】
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態に用いられるタイムチャートの例である。本実施形態においては、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段が受信する波長と異なる波長で送信する第一の送信期間(Ts)すなわちノード装置間のパケットの中継伝送を行なう期間を、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段が受信する波長と同じ波長で送信する第二の送信期間(Tr)すなわち自ノード装置内での中継伝送期間の4倍に設定する。
【0120】
図13において、動作期間Tsは、前述第1の実施形態におけると同じくTs1、Ts2、Ts3、Ts4の4つの期間で構成されている。この動作期間Tsに続いて1回のTr期間を設ける。期間Tr1、Tr2、Tr3、Tr4では、各可変波長送信部の送信波長を順次変更する。又動作期間Ts及びTrの各期間は前述第1の実施形態と同様にそれぞれデュアルポートメモリ読み出し期間TdとFIFO読み出し期間Tfから構成されている。本実施形態におけるパケットの伝送動作は前述第1の実施形態と同様に行なわれる。
【0121】
本実施形態においては、パケットの中継伝送を行なう期間を自ノード装置内での中継伝送期間の4倍に設定する事によって、多数のパケットをノード間で中継伝送を行なう場合に伝送遅延時間を削減出来る効果がある。
【0122】
上記各実施形態において、自己ノード装置で受信できる波長を4つとして説明したが、複数個であればよく、又自己ノード装置の受信可能な波長群と受信不可能な波長群とを2群として説明したが、複数群であってもよく、その場合には波長制御パターンを複数群に分け、動作時間もこの複数群に分けたタイミングで可変波長送信部の送信波長を送出することで本発明を達成できる。
【0123】
(第3実施形態)
図1の構成では、フィルタ3は上流ノードから来る信号の内、不要な波長の信号を遮断するため合波器I2の手前に設けたが、これは分岐器I1の下流に設けることもできる。その時はフィルタ3は自ノード装置の受信波長を遮断することになる。
【0124】
また図1の構成では、波長多重された信号から所望の波長の信号を取り出すために、もしくは不要な波長の信号を遮断するために、光分岐器と波長フィルタを組み合わせて用いた。これと同等の機能を波長により出力先を区別する分波器を用いることができる。分岐器I1の代わりに分波器を用い、自ノード装置の受信波長を受信部側に、他の波長を下流ノード側に出力するようにすると、フィルタ3は不要になる。また分岐器II7に替えて分波器を用いると固定波長受信部のフィルタが不要になる。
【0125】
また上記実施形態では波長多重により複数のチャネルを構成したが、多重化の方法に関しては光の波長によるものに限らない。電気信号であれば周波数多重などを採用しうる。
【0126】
(第4実施形態)
以上述べてきた各実施形態では、波長多重により複数のチャネルを構成したが、複数のチャネルをそれぞれ別個の伝送路として設けることもできる。図15にその際のノード装置の構成例を示す。図15において、図1と共通のデバイスには同じ符号を付けている。符号2202から2205はそれぞれ別個の受信部で受信される別個の伝送路(チャネル)を伝送されてくる信号を受信する受信部Iから受信部IVである。各受信部I2202〜IV2205では多重されたチャネルの中から所望のチャネルを取り出す必要が無いため各受信部としてはまったく同一の構成のものを用いることができる。各受信部は光信号を受信するためのフォトデテクタを有している。各受信部には2つの伝送路からの信号が入力されるため、必要に応じて合流器等を設けてもよい。符号2207から2214は送信部IからVIIIであり、この実施形態では送信部と受信部間で光伝送を行うための変調可能なレーザデバイスを有している。第1の実施形態と異なり、これらの送信部I2207〜IV2214が出力する波長は送信チャネルを変更するための変更を受けない。
【0127】
この実施形態においては、これらの送信部が信号を出力する伝送路自体がそれぞれチャネルとして機能するものであり、この実施形態においてバッファから出力される信号を出力するチャネルを変更するための手段が接合変更部2206である。接続変更部2206は図1における波長制御部6に相当する接続変更制御部2201の制御の下にバッファI16からバッファIV19と送信部I2207から送信部VIII2214間の接続関係を、各バッファが信号を出力するチャネルを所定の順序で、且つ複数のバッファから同時に同じチャネルに出力されない(同時には異なるチャネルに出力する)ようにして変更する。この接続変更部2206の構成を示すのが図16である。セレクタI2301からセレクタIV2304には各バッファからの信号が入力され、接続変更制御部2201の制御により選択する出力端が決定される。接続変更制御部2201は図1の波長制御部6と同等の機能を持つものであり、その波長制御テーブルIからIVに代えて、表4に示す接続変更制御テーブルIからIVを有しており、それらに従い接続変更部の各セレクタを制御する。
【0128】
【表4】
表4においてIとなっているのはセレクタが送信部Iを選択するのに対応しており、以下表中のローマ数字が各送信部のローマ数字と対応している。本構成においては、第1実施形態と同等の動作を行う構成を示しており、送信部Iが信号を出力する伝送路が第1実施形態のλs1に対応するチャネル(チャネルIとする)であり、送信部IIが信号を出力する伝送路がλs2に対応するチャネル(チャネルIIとする)であり、送信部III が信号を出力する伝送路がλs3に対応するチャネル(チャネルIIIとする)であり、送信部IVが信号を出力する伝送路がλs4に対応するチャネル(チャネルIVとする)であり、送信部Vが信号を出力する伝送路がλr1に対応するチャネル(チャネルVとする)であり、送信部VIが信号を出力する伝送路がλr2に対応するチャネル(チャネルVIとする)であり、送信部VIIが信号を出力する伝送路がλr3に対応するチャネル(チャネルVIIとする)であり、送信部VIIIが信号を出力する伝送路がλr4に対応するチャネル(チャネルVIIIとする)である。
【0129】
本実施形態においても、同期制御部4において、他のノード装置との同期をとることにより、このノード装置に信号を入力する他のノード装置の接続変更部が信号を出力するチャネルを変更するタイミングとこのノード装置の接続変更部2206が信号を出力するチャネルを変更するタイミングを設定して、他のノード装置から入力されるチャネルV〜チャネルVIIIと自ノード装置の送信部V2211〜送信部VIII2214から入力されるチャネルV〜チャネルVIIIが同時に各受信部I〜IVに入力されないようになっている。具体的には、このノード装置と上流側に隣接するノード装置の構成を図15と同じ構成とし、該隣接するノード装置でもこのノード装置で用いている接続変更制御テーブルと同じテーブルを用い、このノード装置と該隣接ノード装置において、同じタイミングでテーブルをアクセスする様に制御すればよい。ここで本構成においては、各受信部には2つの伝送路が接続されているが、本実施形態においては、チャネルはどの受信部で受信されるかによって区別されるものであり、各受信部に入力される2つの伝送路は共通のチャネルとして扱われ、1つの受信部に接続される2つの伝送路からは同時には信号が入力されないようになっている点が重要である。
【0130】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、バッファが接続されるチャネルを順次変更していき、バッファが各チャネルに接続されているときに、該接続されているチャネルで出力すべき信号を出力することによりアービトレーション制御を行うことなく複数のバッファから信号を出力できる。
【0131】
上記の如く構成することにより、第1実施形態とまったく同等な動作を実現でき、更に合波器、分岐器等のデバイスを用いる必要がなくなる。
【0132】
この実施形態においても、特に他のノード装置に向かうチャネルであるチャネルIからIVに関しては何らかの手段により多重して伝送することにより、ノード装置間の伝送路の取りまわしが容易になる。具体的には本実施形態の如く光伝送を行うときにはリボンファイバを用いたり、送信器Iから送信器IVの送信波長を異ならせて波長多重してもよい。
【0133】
また本実施形態では光伝送を行っており、接続変更部の出力端からいったん電気信号を光信号に変換する送信部を介して信号を各チャネルに出力したが、電気信号による伝送を行う構成の場合には適当な送信ドライバに置き換える。また電気信号による伝送を行う構成で、且つノード間伝送用に信号を変換する必要のないときには、接続変更部の出力端からの出力を直接他のノード装置および自ノード装置の分離(挿入)部に出力するようにしてもよい。
【0134】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の伝送チャネルの内の一部の伝送チャネルで伝送される信号を処理するようにしているので、ノード装置の構成を簡単にすることができる。
【0135】
また、各ノード装置での処理も簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例のノード装置の構成を示す図である。
【図2】本発明による第1の実施例のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図3】本発明に用いられるパケットの構成例を示す図である。
【図4】本発明による第1の実施例の固定波長受信部の構成を示す図である。
【図5】本発明による第1の実施例の分離挿入部の構成を示す図である。
【図6】本発明による第1の実施例のバッファ部の構成を示す図である。
【図7】本発明による第1の実施例のデュアルポートメモリのメモリマップを示す図である。
【図8】本発明による第1の実施例のバッファ制御部の構成を示す図である。
【図9】本発明による第1の実施例の波長制御部の構成を示す図である。
【図10】本発明による第1の実施例の可変波長送信部の構成を示す図である。
【図11】本発明による第1の実施例のタイムチャートを示す図である。
【図12】本発明による第1の実施例の変更例のバッファの構成を示す図である。
【図13】本発明による第2の実施例のノード装置の構成を示す図である。
【図14】本発明に適用されるパケットの構成を示す図である。
【図15】本発明による第4の実施形態のノード装置の構成を示す図である。
【図16】本発明による第4の実施形態のノード装置の接続変更部の構成を示す図である。
【図17】従来のリング型ネットワークによる構成を示す図である。
【図18】従来のネットワーク交換機の8×8の電気スイッチを示す図である。
【図19】従来のネットワーク交換機の他の8×8の電気スイッチを示す図である。
【図20】従来のネットワーク交換機の2×2の電気スイッチを示す図である。
【図21】従来のネットワークの構成を示す図である。
【図22】本発明者による先願例におけるノード装置の構成を示す図である。
【図23】本発明者による先願例におけるネットワークシステムの構成を示す図である
【符号の説明】
1 分岐器
2 合波器
3 フィルタ
4 同期制御部
5 バッファ制御部
6 波長制御部
7 分岐器
8〜11 固定波長受信部
12〜15 分離挿入部
16〜19 バッファ
20〜23 可変波長送信
25〜28 サブ伝送路
29〜32 端末
33〜36 ノード装置
2201 接続変更部
2202〜2205 受信部
2206 接続変更部
2207〜2214 送信部
2301 セレクタ
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークシステム及びノード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、端末装置の高速化に伴い、複数のノード装置に接続された端末装置を接続するネットワーク内のデータ伝送の高速化及び大容量化の為に、複数の波長を用いた光波長多重伝送路から成るネットワークを使用したネットワークシステムが検討されて来ている。この種のネットワークシステム及び端末装置を接続したノード装置および光通信方法は、大きく分けて2つに分類される。
【0003】
その第一は、図17に示す様に、複数の端末装置95、96を接続する為のノード装置89と、このノード装置を複数個接続して送受信を達成する複数の波長を伝送する光波長多重伝送路97から成る構成である。
【0004】
図17に示した、第一の分類のネットワークシステムにおいて、端末装置95から送信されて入力I/F部93に入力されたパケットは、複数の固定波長送信部92において、所定の波長で送信される様に交換部91で波長交換され、所定の固定波長送信部92に出力され、所定の波長で送信される。その後、受信宛て先の端末装置が接続されたノード装置までの途中に存在するノード装置の交換部91で夫々の入力波長の宛先を検出しながら波長交換しつつ中継処理がなされ、最終的に目的とするノード装置の固定波長受信部90で受信され、交換部91で受信宛先を検出して受信宛て先の端末装置が接続された出力I/F94から出力される様に、交換部91で出力先が制御され、所定の出力I/F部から出力され、受信宛先の端末装置で受信される。ノード装置の交換部91は、入力されたパケットを、複数の固定波長送信部92及び、出力I/F部94のいずれに出力するかの交換動作の制御によって、パケットを所望のノード装置の所望の端末装置にまでルーティングする様に機能している。
【0005】
第二の分類のネットワークシステムは、バスやスター等のトポロジーの光波長多重伝送路で接続された所謂伝送メディア共有型のシステムである。これらのシステムは端末からパケットを送信する場合には、各端末が使用する波長を管理しているサーバに対して、光波長多重伝送路の使用に対する要求を出し、然る後にサーバから使用波長を割り当てて貰う所謂デマンドアサイン方式を用いて、複数の端末で同一の波長を使用する競合状況が発生しない様にアービトレーション(仲裁)制御を行なっている。本システムにおいては、パケットの送信はこの割当てられた波長を用いて行なわれる。
【0006】
これら、上述の従来例においては、それぞれ以下に示す様な問題点があった。
【0007】
上述第一の分類の従来例においては、以下に示す様に、交換部のハードウェア規模が大きい為、ノード装置が高価に成るといった問題点があった。
【0008】
図18は、上述第一の分類の従来例において用いられる交換部91の第一の構成例を示すものであり、入力数N、出力数Nのクロスバー型の交換部を示している。図18において、符号98はデコーダ部であり、パケットのアドレス部を読み取り、このパケットを出力するべき出力先を制御部102に指示すると共にそのパケット全体を次段に送出する。符号99はFIFO(First In First Out)であり、入力されたパケットを一時記憶し、制御部102からの制御によって、入力された順番に出力線に出力する。符号100はFIFO99から出力されたパケット信号をスイッチの入力に供給する為の入力線である。符号101はスイッチであり、入力線に入力されたパケット信号を、出力線103に出力するか否かを切り替える働きをする。符号102は制御部であり、デコーダからの出力に応じて、FIFO99の読みだし制御と、各スイッチ101の開閉の制御を行なう。符号103は出力線でありスイッチ101から出力されるパケット信号を出力先に供給する。
【0009】
図14はこれら交換部91のパケット交換装置において交換されるパケットの構成を示したものであり、本発明にも用いられる。図14において、符号112は、このパケットの受信宛て先端末のアドレス部であり、符号113は、このパケットによって運ばれるデータ部である。
【0010】
このクロスバー型の交換装置においては、所望の出力先に接続されたスイッチの開閉を制御する事によって、出力される出力先を変更する為のルーティング制御を制御部102で行なっている。又、複数の入力線からの入力が同時に同一の出力先への出力を希望する所謂出力競合が発生する場合、これら複数の入力の内のどの入力を出力するかというアービトレーション制御も制御部102で行なっている。これらの制御により、交換動作を実現している。
【0011】
しかしながら、交換部91の本第一の構成例においては、入力数N、出力数Nの場合、N×N個のスイッチを必要とする為、ハードウェアの規模が大変大きくなるという欠点があった。
【0012】
又、交換部91の本第一の構成例においては、複数の入力線100と出力線103を接続する為のスイッチ101の出力が、同一の出力線103に対してN個も接続されるている。この為、接続線の配線が長くなり、配線上の遅延の発生、配線の浮遊容量の増大等を生じ、入力数Nが大きくなると、スイッチ101の動作速度を上げる事が困難となる。従って交換部91の本第一の構成例は高速な入力パケット信号の交換には適さないという欠点がある。
【0013】
更に又、交換部91の本第一の構成例においては、出力先毎に、全ての入力からの入力に関して出力競合の発生を検知し、アービトレーション制御を行なう必要がある。それ故に、この制御の為制御部のハードウェア規模が増大するという欠点があった。
【0014】
図19は、前述交換部91の第一の構成例の欠点を克服する為になされた交換部91の第二の構成例であり、後述する入力数2、出力数2の2×2のスイッチを多段に接続する事によって、交換部91を構成している。図19において、符号104は、入力数2、出力数2の2×2のスイッチであり、入力と出力をまっすぐに接続する直進と、交わって接続する交差の二つの機能を有している。この2×2のスイッチ12個をシャフル網状に接続する事によって入力数8、出力数8のオメガ型交換部を実現している。
【0015】
図20は、前述入力数2、出力数2の2×2のスイッチ104の内部構成図である。図20において、符号105と106はデコーダIとデコーダIIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットを出力するべき出力端を制御部に指示する。符号107と108はFIFOI(First In First Out )とFIFOIIであり、入力されたパケットを一時記憶し、制御部111からの制御によって、入力された順番にセレクタに出力する。符号109と110はセレクタIとセレクタIIであり制御部111からの制御により、出力先に出力するべきパケット信号を記憶しているFIFOI107,II108を選択する。セレクタI109がFIFO1I107を選択し、セレクタII110がFIFOII108を選択している状態が前述の直進であり、セレクタI109がFIFOII108を選択し、セレクタII110がFIFOI107を選択している状態が前述の交差である。
【0016】
交換部91の本第二の構成例においては、必要となる2×2のスイッチ104の数は、NlogN−N/2(logの底は2)となり、交換部91の第一の構成例のN×N個よりも少なくはなるが、各2×2のスイッチ104のそれぞれにデコーダ、FIFO、制御部、セレクタを要する為、全体としてのハードウェア規模が大きくなるという欠点があった。更に又、交換部91の本第二の構成例においては、異なる入力から、同一の出力先への接続でない場合においても、他の入力の接続状況に応じては、所望の出力先に接続が出来ないという所謂ブロッキング現象が起きるという問題があった。これは、例えば図19の入力5と出力先3が接続されている場合、左上の2×2のスイッチ104は交差状態に設定される事になるが、入力1から出力先1に接続する為には、左上の2×2のスイッチ104を直進状態に設定する必要がある為、ブロッキングが生じる事になる。
【0017】
この様に第一の分類の従来のネットワークシステムにおいては、ノード装置の主要な構成要素である交換部のハードウェア規模が大きい為、ノード装置が高価に成るといった問題点があった。
【0018】
一方、第二の分類の従来のネットワークシステムは、図21に示す如く構成されており、以下の様な問題があった。
【0019】
図21は、第二の分類の従来例を示したものであり、各端末が使用する波長の割当を行なう機能を持ったサーバと複数の端末をバス型に接続し構成したネットワークシステムの例を示している。
【0020】
図21において、符号114は、バス型の光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。符号115は、波長割当機能を有したサーバである。符号116は端末装置であり、複数の端末装置116が光波長多重伝送路114に接続されている。符号117はサーバ115内の合分岐器であり、可変波長送信部118から出射された光信号を光ファイバ114に出射すると共に、光ファイバ114上を伝送されてくる光信号を分岐し固定波長受信部119に出射する機能を有している。符号118は、チューナブルレーザダイオード(TLD)を搭載した可変波長送信部であり、パケット処理部120から出力されたパケット信号を、波長制御部121の制御により、所定の波長の光信号に変換して、合分岐器117に出射する。
【0021】
符号119は所定の波長の光信号のみを透過し、他の波長の光信号を遮断する機能を有したフィルタと、フィルタを透過してきた所定の波長の光信号を電気信号に変換し出力する機能を有したフォトダイオードから成る固定波長受信部である。固定波長受信部119のフィルタの透過波長は、端末毎に異なる様に割り振られている。符号121は波長制御部であり、可変波長送信部118の送信波長を所望の波長に制御する。符号122はこのネットワークシステムで使用されている複数の波長の使用の割当を行ない、各波長の使用競合に関するアービトレーション制御を行なう割当制御部である。
【0022】
本従来例は、バス型の光波長多重伝送路であるところの光ファイバ114を各端末装置116で共有している為、複数の端末の可変波長送信部118からの送信波長が重ならない様に制御するアービトレーション機能が必要となる。その為にデマンドアサイン方式が用いられている。
【0023】
このデマンドアサイン方式においては、各端末装置116は、パケットを送信する場合には、まず初めにサーバが受信可能な固定波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、受信宛て先端末を明記した送信要求パケットをサーバに送信する。この送信要求パケットを受信すると、サーバ115は、波長割当制御部122において、受信宛て先に指定された端末が受信可能な波長の光信号の使用状況を検索し、未使用であれば、通信許可を、使用中であれば不許可を示す通信許可/不許可パケットを、送信要求パケットを送信して来た端末が受信可能な波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、送信する。つぎに、この送信要求パケットを送信した端末は、通信許可/不許可パケットを受信後、通信が許可された場合は、受信宛て先端末が受信可能な波長に可変波長送信部118の送信波長を設定し、所望のパケットを送信する。通信が許可されなかった場合は、所定の時間待機後、再び送信要求パケットをサーバ115に送り、通信許可が得られるまで、繰り返す。
【0024】
この様にして、複数の端末の可変波長送信部118からの送信波長が重ならない様に制御するアービトレーション機能が実現する。
【0025】
第二の分類の本従来例においては、各端末のフィルタは透過する光信号の波長が異なる如く設定されている為、各フォトダイオードに入射する光信号の波長は、それぞれ異なり独自のものである。従って、パケットの送信もこの端末のチューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長を変更することによって、パケットを所望の受信宛て先に送信するためのルーティング機能を実現することができる。
【0026】
しかしながら、本第二の分類の従来のネットワークシステム例においては、送信要求パケットの送信及び、通信許可/不許可パケットの受信等のアービトレーションの為のサーバとの通信に時間がかかる事及び、ネットワーク上で使用する全ての波長のアービトレーション制御をサーバで行う必要がある為、サーバにおけるアービトレーション制御部での負荷が大きくなり、アービトレーション自体に時間がかかる事等により、ネットワークシステムのスループットが低下するという欠点があった。
【0027】
更に又、各端末装置の波長制御部においては、サーバとの通信及び受信宛て先の端末との通信毎に送信波長を所定の波長に制御する必要がある為、高速な波長制御が必要となり、その為のハードウェアの規模が大きくなるという欠点があった。
【0028】
本発明者は、これら上述二つの分類の従来例の問題点を鑑み、図22に示すノード装置及びネットワークシステムを発明して、特願平6ー327496号として出願中である。
【0029】
図22において、符号123は、バッファの読み出しの制御及び可変波長送信部の送信波長の制御を行なう制御部である。符号124は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。符号125は分岐器であり、光ファイバ124を伝送してきた光信号を分岐し8個の固定波長受信部に出力する。符号126から133は、固定波長受信部Iから固定波長受信部VIIIである。各固定波長受信部Iから固定波長受信部VIIIは、それぞれ波長λ1からλ8に対応した一つの波長の光信号で伝送されるパケットのみを受信する。符号134から141は、分離挿入部Iから分離挿入部VIIIであり、固定波長受信部126〜133から出力されるパケット流の中から、サブ伝送路に伝送するべきパケットを分離し、サブ伝送路に送出すると共に、サブ伝送路から伝送されてくるパケットを固定波長受信部から出力されるパケット流に挿入する機能を有している。符号142から149は、バッファIからバッファVIIIであり、分離挿入部から出力されるパケットを一時記憶する機能を有している。
【0030】
また、符号150から157は、可変波長送信部Iから可変波長送信部VIIIであり、バッファ部142〜149から出力されるパケットを、制御部の制御によって、波長λ1から波長λ8の内の、所定の波長の光信号に変換して合波器158を介して光ファイバ124に送出する。符号158は合波器であり、8個の可変波長送信部150〜157から送出される波長λ1から波長λ8の光信号を合波し、光ファイバ124に出射する。符号159から166は、サブ伝送路Iからサブ伝送路VIIIであり、分離挿入部134〜141と端末との間のパケットの伝送路としての機能を果たす。符号167から174は、それぞれサブ伝送路Iからサブ伝送路VIIIに接続された端末Iから端末VIIIであり、分離挿入部134〜141から出力されるパケットを受信すると共に、他の端末へ送信するパケットを作成し、サブ伝送路159〜166を介して、分離挿入部134〜141に送信する。
【0031】
図23は、図22に示した従来例のノード装置を用いたネットワークシステムの構成例であり、4つのノード装置を光ファイバによって接続した例を示している。図23において、符号175から178は、図22に示したノード装置であり、それぞれ8個のサブ伝送路159〜166を介して8個の端末167〜174が接続されている。符号179から符号182は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。
【0032】
上述本発明者による先願例においては、端末から送出されたパケットは、分離挿入部134〜141で、固定波長受信部126〜133から出力されるパケット流に挿入され、バッファ部142〜149で一時記憶された後、可変波長送信部150〜157から所定の波長の光信号として送出され、受信宛て先の端末が接続されたノード装置までの途中に存在するノード装置において中継され、然る後最終的に、受信宛て先の端末が接続されたノード装置の手前のノード装置の可変波長送信部150〜157から、受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部134〜141にパケットを出力する固定波長受信部126〜133が受信する波長の光信号に変換されて送出され、所定の固定波長受信で受信された後、分離挿入部からサブ伝送路に出力され、受信宛て先の端末で受信される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
上述の本発明者による先願例は、前述第一の分類の従来のノード装置における交換部を不要とする事によって、ノード装置のハードウェア規模の増大を防ぎ、低価格なノード装置を提供すると共に、更に、ネットワークシステムのスループットの向上の妨げと成る、アービトレーション制御を不要とし、ルーティング制御を簡略化する事を可能としている。しかしながら、上述本発明者による先願例においては、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に接続されている場合、可変波長送信部からパケットを送信し、リング状に配置された自ノード以外の全てのノード装置において、中継伝送された後、受信宛て先の端末が接続された分離挿入部にパケットを出力する固定波長受信部で受信され、分離挿入部からサブ伝送路に出力され、受信宛て先の端末で受信されるごとく伝送される。この様に、送信元の端末と、受信宛て先の端末が同一のノード装置の異なる分離挿入部に接続されている場合、リング状に配置された自ノード装置以外の全てのノード装置において、中継伝送されていた。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記従来例の問題点を鑑みなされたものであり、複数のノード装置を接続したネットワークにおいて、ノード装置に接続される複数のサブ伝送路を経由する伝送(1つのノード装置の互いに異なるサブ伝送路に接続される端末間の伝送)を好適に行うための新規な構成を提供することを目的とする。
【0035】
また本発明では従来用いられていた交換機におけるアービトレーション制御を不要とすることによって、制御を簡素化したノード装置を提供することを目的とする。
【0036】
また、本発明では複数のバッファが信号を出力するチャネルを従来知られていた交換器を用いずに変更できる構成のノード装置を提供することを目的とする。
【0037】
また上記に述べたノード装置における制御方法や、そのノード装置を用いたネットワークシステムや、そこでの通信方法を提供することを目的とする。
【0038】
そのため、本発明では以下の如くネットワークシステムを構成する。
【0039】
ノード装置に複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムであって、第1のノード装置は、他のノード装置または前記第1のノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記第1のノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、を有することを特徴とするネットワークシステムを提供する。
【0040】
また、複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムで利用されるノード装置であって、他のノード装置または前記ノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記ノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、を有することを特徴とするノード装置を提供する。
【0042】
本発明によれば、複数の伝送チャネルの内の一部の伝送チャネルで伝送される信号を処理するようにしているので、ノード装置の構成を簡単にすることができる。
【0043】
また、各ノード装置での処理も簡単にすることができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0059】
(第1実施形態)
図1は、本発明によるネットワーク上のノード装置の第1の実施形態であり、4個のサブ伝送路を、λ1からλ8までの8個の光波長を用いたリング型の光波長多重伝送路と接続する例を示している。それぞれのサブ伝送路には、各々1台の端末装置が接続されている。
【0060】
図1において、符号1は、合波手段から出力される複数の波長の光信号を前記光波長多重伝送路と自ノード装置の複数の固定波長受信手段に分岐する為の分岐手段であるところの分岐器Iであり、合波器I2から出力される波長多重された光信号を分岐し、不図示の光ファイバによって構成される光波長多重伝送路を介して隣接するノード装置と分岐器II7に出力する。符号2は、光分波手段を透過した光信号と、自ノード装置の複数の可変波長送信手段から送出される光信号を合波する合波手段の出力光信号とを合波する合波手段であるところの合波器Iであり、フィルタ3を透過してくる光信号と合波器II24から出力される光信号を合波して、分岐器I1に出力する。符号3は、リング型の光波長多重伝送路を伝送されてくる複数の波長の光信号の中から所望の光信号のみを透過させる光分波手段であるところのフィルタであり、不図示の光ファイバによって構成される光波長多重伝送路を介して隣接するノード装置から出力される光信号の内、自ノード装置の複数の固定波長受信手段が受信しない波長の光信号を遮断する機能を有している。
【0061】
また、符号4は同期制御部であり、本実施形態のネットワークシステムに接続されたノード装置間の同期を取る為に固定波長受信部I8が受信する光信号から同期信号を分離し波長制御部6に出力する。符号5はバッファ制御部であり、バッファ手段に記憶されたパケットの受信宛て先のサブ伝送路が、伝送方向の下流に隣接するノード装置又は、自ノード装置に接続されている場合、そのノード装置において宛先のサブ伝送路が接続されている波長(チャネル)でそのパケットを出力しなければならないので、受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部にパケットを出力する固定波長受信部が受信する波長と、バッファに記憶されたパケットを送信する可変波長送信部の送信波長が一致するまで、バッファからの読みだしを行なわない様に制御する。波長制御部6は、同期制御部4から出力される同期信号を元にして、後述する所定の送信波長制御パターンに従って可変波長送信部の送信波長を制御する。符号7は分岐器IIであり、分岐器I1から出力される光信号を分岐し、4個の固定波長受信部に出力する。
【0062】
符号8から11は、フォトダイオードを用いた、固定波長受信手段であるところの固定波長受信部Iから固定波長受信部IVであり、その内部構成は後述する。各固定波長受信部Iから固定波長受信部IVは、それぞれ波長λr1からλr4に対応した一つの波長の光信号で伝送されるパケットのみを受信する。ここで8個の光波長はλ1からλ4の第一の波長群と波長λ5からλ8の第2の波長群に分類されている。これらの光波長に対応して、第一のノード装置群においてはλr1からλr4はそれぞれλ5からλ8であり、第二のノード装置群においてはλr1からλr4はそれぞれλ1からλ4である。以下において、自ノード装置の固定波長受信部が受信しない4つの波長をλs1からλs4とする。第一のノード装置群においてはλs1からλs4はそれぞれλ1からλ4であり、第二のノード装置群においてはλs1からλs4はそれぞれλ5からλ8である。
【0063】
符号12から15は、分離挿入手段であるところの分離挿入部Iから分離挿入部IVであり、固定波長受信部I〜IVから出力されるパケット流の中から、サブ伝送路に伝送するべきパケットを分離し、サブ伝送路に送出すると共に、サブ伝送路から伝送されてくるパケットを固定波長受信部I〜IVから出力されるパケット流に挿入する機能を有している。その内部構成は後述する。
【0064】
さらに、符号16から19は、バッファ手段であるところのバッファIからバッファIVであり、分離挿入手段から出力されるパケットを一時記憶する機能を有している。その内部構成は後述する。符号20から23は、チューナブルレーザダイオード(TLD)を用いた可変波長送信手段であるところの可変波長送信部Iから可変波長送信部IVであり、バッファI〜IVから出力されるパケットを、波長制御部の制御によって、波長λ1から波長λ8の内の、所定の波長の光信号に変換して合波器II24に送出する。その内部構成は後述する。
【0065】
また、符号24は合波器IIであり、4個の可変波長送信部I〜IVから送出される波長λ1から波長λ8の光信号を合波し、合波器I2に出射する。符号25から28は、サブ伝送路Iからサブ伝送路IVであり、分離挿入部I〜IVと端末との間のパケットの伝送路としての機能を果たす。符号29から32は、それぞれサブ伝送路Iからサブ伝送路IVに接続された端末Iから端末IVであり、分離挿入部I〜IVから出力されるパケットを受信すると共に、他の端末へ送信するパケットを作成し、サブ伝送路I〜IVを介して、分離挿入部I〜IVに送信する。
【0066】
図2は、図1に示した本発明によるノード装置の第1の実施形態を用いたネットワークシステムの構成例であり、4つのノード装置を光ファイバを用いた波長多重伝送路によってリング状に接続した例を示している。光信号の伝送方向は反時計回りである。符号33から符号36は、図1に示したノード装置I〜IVであり、それぞれ4個のサブ伝送路を介して4個の端末が接続されている。符号37から符号40は、光波長多重伝送路であるところの光ファイバである。ここでノード装置I33とノード装置III35が第一のノード装置群であり、ノード装置II34とノード装置IV36が第二のノード装置群である。
【0067】
図3は本実施形態において伝送されるパケットの構成を示したものであり、図3において、符号41は、このパケット受信宛て先端末のアドレス部であり、符号42は、このパケットによって運ばれるデータ部である。このデータ部中アドレス部41及びデータ部42のビット長は固定である例を示すが、可変長であってもよく、ネットワーク設定仕様として、定められておればよい。
【0068】
図4は、本発明のノード装置の第一の実施形態に用いられる、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11の内部構成図である。図4において、符号43は固定波長フィルタであり、各固定波長受信部に割り当てられた固定の波長の光信号のみを透過し、他の波長の光信号を遮断する機能を有している。各固定波長受信部のフィルタの透過波長は、固定波長受信部Iがλr1、固定波長受信部IIがλr2、固定波長受信部IIIがλr3、固定波長受信部IVがλr4に設定されている。
【0069】
また、符号44はフォトダイオードを用いた受信部であり、固定波長フィルタ43を透過してきた所定の波長の光信号を電気信号に変換し、出力端に出力する。受信部はPinフォトダイオード(PinーPD)を搭載しており,Pinフォトダイオードの後段に接続された増幅器で感知電流信号を増幅し、等化器で規定のレベルとの差異を補正し、及び識別回路により波形整形して入力パケットを出力する機能を有している。
【0070】
図5は、本発明のノード装置の第一の実施形態に用いられる、分離挿入部I12〜分離挿入部IV15の内部構成図である。分離挿入部I〜分離挿入部IVの内部構成は全て同一の構成である。図5において、符号45はデコーダIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットをサブ伝送路25〜28に出力するべきか否かをデマルチプレクサI46に指示する。符号46はデマルチプレクサIであり、入力されたパケットをデコーダI45の指示に応じて、I/F部47又は、FIFOII49に出力する。符号47は、I/F部であり、デマルチプレクサI46から出力されるパケットをサブ伝送路25〜28を介して端末29〜31に送出すると共に、端末29〜31から発信されてサブ伝送路25〜28を介して入力されるパケットをFIFOI48に出力する。
【0071】
符号48と符号49は、FIFO(First In First Out)であり、入力されたパケットを一時記憶し、挿入制御部50からの制御によって、入力された順番にセレクタI51に出力する。符号50は、挿入制御部であり、FIFOI及びFIFOIIの読み出しの制御をすると共に、セレクタI51に選択するべきFIFO48,49を指示する事によって、サブ伝送路25〜28から伝送されてくるパケットを、固定波長受信部8〜11から出力されるパケット流に挿入する制御を行なう。符号51はセレクタIであり、挿入制御部50からの指示により、出力するべきパケット信号を記憶しているFIFO48,49を選択する。
【0072】
図6は、本発明の第一の実施形態に用いられる、バッファI16〜バッファIV19の内部構成図である。バッファI16〜バッファIV19の内部構成は全て同一の構成である。図6において、符号52はデコーダIIであり、入力されるパケットのアドレス部41を読み取り、パケットの受信宛て先が自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28であるか否かを判断し、自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28でない場合は、デマルチプレクサII55の出力先をFIFOIII57に設定するように、デコーダII52の出力によりデマルチプレクサII55に指示する。一方、自ノード装置又は隣接ノード装置に接続されたサブ伝送路25〜28である場合は、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定する様にデマルチプレクサII55に指示すると共に、このパケットを書き込むべきデュアルポートメモリ56の書き込み開始アドレス値を、自ノード装置又は隣接ノード装置の受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入部12〜15にパケットを出力する固定波長受信手段が受信する波長に応じて、書き込みアドレスカウンタ53に指示する。
【0073】
符号53は書き込みアドレスカウンタであり、デコーダII52から出力される書き込み開始アドレス値から順次パケットを書き込むべきアドレス信号をデュアルポートメモリ56に出力する。符号54は、読みだしアドレスカウンタであり、バッファ制御部5から出力される、オフセット値を読みだし開始アドレスとして、順次、パケットを読み出すべきアドレス信号をデュアルポートメモリ56に出力する。符号55はデマルチプレクサIIであり、入力されたパケットをデコーダII52の指示に応じて、デュアルポートメモリ56又は、FIFOIII57に出力する。符号56は、パケットデータの書き込みと、読みだしを独立に行なう為のデュアルポートメモリである。デュアルポートメモリ56の記憶領域は図7のメモリマップに示す様に、パケットを送出するべき波長に応じて、8つの領域に分割されている。記憶領域Iから記憶領域VIIIは、それぞれ送信波長λ1からλ8に対応している。それぞれの領域の先頭アドレスは、それぞれA1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,及びA8である。符号57はFIFO(First In First Out)IIIであり、入力されたパケットを一時記憶し読み出し制御部からの制御によって、入力された順番にセレクタII58に出力する。符号58はセレクタIIであり、バッファ制御部5からの指示により、デュアルポートメモリ56又はFIFO57のいずれかの出力を可変波長送信部I20〜IV23に出力するかを選択する。
【0074】
図8は、本発明の第一の実施形態に用いられる、バッファ制御部5の内部構成図である。図8において、符号59から62は、それぞれバッファ制御テーブルIからバッファ制御テーブルIVである。各バッファ制御テーブルI59からバッファ制御テーブルIV62は、波長制御部6から出力されるアドレス値によって順次読み出され、所定のオフセット値をバッファIからバッファIVの読み出しアドレスカウンタ54に出力する。これらのテーブルは、リードオンリーメモリ(ROM)によって構成されている。バッファ制御テーブルIからバッファ制御テーブルIVの内容は後述する。符号63は読み出し制御部であり、波長制御部6から出力されるクロック信号をカウントする事によって、デュアルポートメモリ56及びFIFO57の読み出しを制御する読み出し制御信号をバッファI16からバッファIV19に出力する。
【0075】
図9は、本発明の第一の実施形態に用いられる、波長制御部6の内部構成図である。図9において、符号64から67は、それぞれ波長制御テーブルIから波長制御テーブルIVである。各波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67は、2ビットのROMカウンタ68から出力されるアドレス値によって順次読み出され、所定の波長制御信号を可変波長送信部20〜23の駆動部に出力する。これらの波長制御テーブルは、リードオンリーメモリ(ROM)によって構成されている。波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67の内容は後述する。符号69は、クロック発生器であり、所定のクロック信号を発生し、このクロック信号を分周し、ROMカウンタ68に出力し、ROMカウンタ68からバッファ制御部5に出力する。
【0076】
図10は、本発明の第一の実施形態に用いられる、可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の内部構成図である。可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の内部構成は全て同一の構成である。図10において、符号70は駆動部であり、その内部は信号重畳部72と電流注入部71によって構成されている。符号71は電流注入部であり、波長制御部6からの波長制御信号に応じて、DBR(分布ブラッグ反射)型のチューナブルレーザダイオード(TLD)の発光活性領域,位相制御領域,DBR領域の3つの領域に注入する電流のバイアス値を制御することにより,送信波長を所望の波長に制御する。符号72は、信号重畳部であり、バッファ16〜19からの電気信号を電流注入部71からのバイアス電流に重畳する事によって、所定の波長で強度変調された光信号をDBR型のチューナブルレーザから送出させる。符号73は、DBR型のチューナブルレーザダイオード(TLD)である。符号74は、DBR領域であり、電流注入による注入キャリア量に応じて、屈折率を変化させ、送信波長を変化させる為の領域である。符号75は、位相制御領域であり、送信波長のDBR領域74での位相と発光活性領域76での位相の整合を図る為の領域である。符号76は、発光活性領域であり、レーザ発振・発光の為の活性部である。符号77は、DBR領域74において送信波長を単一化する為の回折格子である。レーザ発振・発光の活性部76からレーザ光を導出して合波器II24を介して光ファイバーに出力される。
【0077】
また、DBR(分布ブラッグ反射)型TDLと同種の縦単一モードレーザのDFB(分布帰還)型TLDであってもよい。
【0078】
本第一の実施形態においては、前述波長制御テーブルI64から波長制御テーブルIV67の内容は表1に示す如く設定されている。
【0079】
【表1】
表1は、波長制御部6の制御によって、可変波長送信部20〜23が送信する波長を示している。又、前述バッファ制御テーブルI59からバッファ制御テーブルIV62のオフセット値は、表2に示す如く設定されている。
【0080】
【表2】
これら8個のテーブルは、ROMカウンタ68によって同期して読み出される。各チューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長は、表1に示す様に複数のチューナブルレーザダイオード(TLD)が、同一の波長で送信を行なわない様に、送信波長の循環遷移の位相がずれている。この様に、波長制御テーブルIから波長制御テーブルIVによって送信波長制御パターンが決定される。
【0081】
表1及び表2においては、第一の方向に送信する可変波長送信部20〜23の送信波長がλs1の時には、バッファ16〜19のデュアルポートメモリ56の読み出しの為のオフセット値は、記憶領域Iの値A1が割り当てられており、以下送信波長がそれぞれλs2、λs3、λs4、λr1、λr2、λr3、及びλr4の場合は、それぞれ記憶領域II、記憶領域III、及び、記憶領域IVに対応した値が割り当てられている。又、図6のバッファI〜IVのデュアルポートメモリ56においては、記憶領域IからVIIIは、 隣接ノード装置又は自ノード装置において受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入手段12〜15にパケットを出力する固定波長受信部8〜11が受信する波長にそれぞれ対応付けられている。従って、表1に示す如く、波長制御テーブルI〜IVを設定し、さらに表2に示す如く、バッファ制御テーブルI〜IVを設定する事によって、各バッファI〜IVに記憶されているパケットは、隣接ノード装置又は自ノード装置において受信宛て先のサブ伝送路25〜28が接続された分離挿入部I〜IVにパケットを出力する固定波長受信部I〜IVが受信する波長に一致するまで、バッファI〜IVからの読みだしが制御される。
【0082】
以下、図1乃至図10及び、図11のタイムチャートを参照しながら、本発明の第1実施形態の動作例について、
[動作例1]として、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先がノード装置III35のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32であるパケットの伝送( ノード装置間での中継伝送)、[動作例2]として、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先が同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31であるパケットの伝送(自ノード装置内での中継伝送)、を例に説明する。
【0083】
以下の説明においては、このパケットをパケットAと呼ぶ。又以下の説明においては、異なる端末装置の同じ構成要素に対しては、便宜上図1から図10に示された同一の符号を用いる事とする。
【0084】
本実施形態におけるノード装置の動作は、図11に示す様に、8つの連続した動作期間T1,T2,T3...及びT8を繰り返す事によって構成されている。これら8つの動作期間は、バッファI〜IVにおける動作によって、所定のチャネル(波長)で出力されるべきパケットが記憶されているデュアルポートメモリ56の読み出し期間であるTdと、いずれのチャネルで出力されてもよいパケットが記憶されているFIFOIII57の読み出し期間であるTfにそれぞれ分割されている。ここで動作期間T1からT4は、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段I〜IVが受信する波長と異なる波長で送信する第一の送信期間(Ts)であり、ノード装置間のパケットの中継伝送を行なう期間である。一方T5からT8は、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段I〜IVが受信する波長と同じ波長で送信する第二の送信期間(Tr)であり、自ノード装置内での中継を行なう期間である。
【0085】
[動作例1]
送信元であるノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29では、ノード装置IV36のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32に宛てて送るデータに、アドレス部として受信宛て先であるノード装置IV36のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32のアドレスを付加し、図3に示す構成で、パケットAを組み立て、サブ伝送路I25を介して、ノード装置I33の分離挿入部I12に伝送する。ノード装置I33の分離挿入部I12のI/F部47は、サブ伝送路I25を介して伝送されてくるパケットAをFIFOIに順次かき込む。パケットAのFIFOIへの書き込みが終了後、挿入制御部50は、FIFOII49から読み出しているパケット流の切れめを見いだし、セレクターI51が出力するべきFIFOの入力をFIFOI48からの入力に設定する様に切り替え、FIFOII49の読み出しを停止し、FIFO48の読み出しを開始する。その後FIFOI48にかき込まれたパケットAの読み出しの終了後、挿入制御部は、セレクタIが出力するべきFIFOの入力を再びFIFOII49からの入力に設定する様に切り替え、FIFOI48の読み出しを停止し、FIFOII49の読み出しを再開する。
【0086】
セレクタIから出力されたパケットAは、バッファI16に入力される。バッファI16のデコーダII52においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。
【0087】
このパケットAの受信宛て先が自ノード装置I及び隣接するノード装置IIに接続されたサブ伝送路ではない為、このノード装置では、送出する波長を指定しなくてもいいパケットであり、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をFIFOIIIに設定する。ここで、パケットAがFIFOIIIにかき込まれた動作期間がT8であるとすると、後続する動作期間T1のFIFOIIIの読み出し期間Tfにおいて、パケットAはバッファ制御部5からの制御によって読み出される。
【0088】
動作期間T1では、波長制御部6のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として0が波長制御テーブルIからIVに同時に出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルの内容が読み出される。このとき読み出される内容は、前述表1に示した通り、波長制御テーブルIからは、波長λs1=λ1に対応した制御信号であり、以下波長制御テーブルII、波長制御テーブルIII、及び波長制御テーブルIVは、それぞれ波長λs2=λ2、波長λs3=λ3、及び波長λs4=λ4に対応した制御信号である。これら制御信号は、それぞれ可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23の駆動部70に入力される。駆動部70では、電流注入部71の注入電流が、これらの波長制御信号によって設定され、それぞれチューナブルレーザダイオード(TLD)の送信波長が所定の波長となる様に設定される。
【0089】
同時に、動作期間T1のデュアルポートメモリ56の読み出し期間Tdにおいて、波長制御部6のROMカウンタ68から出力される読み出しアドレス値2は、バッファ制御部5のバッファ制御テーブルに入力される。このアドレス値によってバッファ制御テーブルIからIVの内容が読み出される。このとき読み出される内容は、前述表2に示した通り、バッファ制御テーブルIからは、記憶領域Iに対応したオフセット値A1であり、以下バッファ制御テーブルII、バッファ制御テーブルIII、及びバッファ制御テーブルIVは、それぞれ記憶領域III、記憶領域I、記憶領域IV、記憶領域III、記憶領域I、記憶領域II、及び記憶領域IIに対応したオフセット値A1,オフセット値A2,オフセット値A3,及びオフセット値A4である。これら オフセット値は、それぞれバッファI16からバッファIV29の読み出しアドレスカウンタ54に出力される。
【0090】
又、バッファ制御部の読み出し制御部においては、波長制御部から出力されるクロック信号を元に、デュアルポートメモリ56の読み出し許可、FIFOIII57の読みだし禁止、及びセレクタII58の出力する入力元としてデュアルポートメモリ56の設定等を行なう制御信号を出力する。これらの制御信号の入力によって、バッファI16においては、読み出しアドレスカウンタ54は、バッファ制御テーブルI64から出力されるオフセット値A1をロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって記憶領域IVにかき込まれているパケットを読み出す為のアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。この読みだしアドレスによってデュアルポートメモリ56の出力ポートから、パケットが順次読み出され可変波長送信部I20に出力される。この時読み出されるパケットは送信波長がλ1である為、隣接するノード装置II57のサブ伝送路Iの端末Iに宛てられたものである。
【0091】
同時に、動作期間T1のデュアルポートメモリの読み出し期間Tdにおいて、バッファII17では、読み出しアドレスカウンタ54に、バッファ制御テーブルII60から出力されるオフセット値A4がロードされ、バッファI16におけると同様に、記憶領域IVにかき込まれているパケットがデュアルポートメモリ56から読み出され、可変波長送信部II21に出力される。
【0092】
同様に、バッファIII18の記憶領域III、及びバッファIV23の記憶領域I、からそれぞれパケットが読み出され、可変波長送信部III22から可変波長送信部IV23にそれぞれ出力される。この時読み出されるパケットは隣接するノード装置II34のそれぞれサブ伝送路IIからサブ伝送路IVに接続された端末に宛てられたものである。
【0093】
動作期間T1の、続くFIFOの読み出し期間Tfにおいては、バッファ制御部の読み出し制御部では、波長制御部から出力されるクロック信号を元に、デュアルポートメモリ56の読み出し禁止、FIFOIIIの読みだし許可、及びセレクタIIの出力する入力としてFIFOIIIの設定等を行なう制御信号を出力する。これらの制御信号の入力によって、バッファI16においては、FIFOIIIが読み出され、セレクタIIを介して、可変波長送信部I20に出力される。同様に、バッファII17からバッファIV19においてもFIFOIIIにかき込まれていたパケットが順次読み出され、可変波長送信部II21から可変波長送信部IV23に出力される。
【0094】
可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23は、バッファI16からバッファIV19より出力されるパケットを波長制御部から出力される波長制御信号を元に、それぞれ波長λs1=λ1、λs2=λ2、λs3=λ3、及びλs4=λ4の光信号に変換して、合波器II24を経由して合波器I2に出射する。この時、可変波長送信部I20から波長λ1の光信号で送信されるのはパケットAである。
【0095】
合波器I2にはノード装置Iの上流に隣接するノード装置IV36から送出されフィルタ3を透過した光信号が入射している。本実施形態のネットワークシステムにおいては、ノード装置I33からノード装置IV36は、同期制御部において、隣接ノード装置から送られてくる光信号から同期信号を分離し、クロック発生部69を制御している為、これら4つのノード装置は同期して動作している。ノード装置IV36は第二のノード装置群である為、λs1=λ5、λs2=λ6、λs3=λ7、λs4=λ8に設定されており、動作期間T1では、λ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号が送出されており、これら光信号は、図示しない光ファイバを伝播し、フィルタ3に入射する。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、フィルタ3は、λ1からλ4の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置IV36から出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号は、フィルタ3を透過し、合波器I2に入射する。
【0096】
合波器I2では、ノード装置I33の可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23より出射されたλ1からλ4の光信号と、ノード装置IV36より出射されたλ5からλ8の光信号が合波され分岐器I1に出射される。
【0097】
分岐器I1では、λ1からλ8の光信号が振幅分割され隣接ノード装置II34と分岐器II7に出射される。分岐器II7では更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15に出射される。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15では、それぞれ波長λ5からλ8の光信号が受信される。これらはノード装置IV36から出射された光信号である。
【0098】
ノード装置I33の分岐器I1から隣接ノード装置II34に出射されたλ1からλ8の光信号は、光ファイバ37を伝播し、ノード装置II34のフィルタ3に入射する。ノード装置II34は、第二のノード装置群であるので、フィルタ3は、λ5からλ8の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置I32の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ1からλ4の光信号は、フィルタ3を透過し、合波器I2に入射するが、ノード装置IV36の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号は、フィルタ3で遮断される。合波器I2では、ノード装置II34の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号と、フィルタ3を透過したノード装置I32の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射されたλ1からλ4のの光信号が合波され、分岐器Iに出射される。分岐器I1に出射された波長λ1からλ8の光信号は、分岐器I1で振幅分割され隣接ノード装置III35と分岐器II7に出射される。分岐器II7では、更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I12から固定波長受信部IV15に出射される。
【0099】
ノード装置II34は、第二のノード装置群である為、λr1=λ1、λr2=λ2、λr3=λ3、λr4=λ4に設定されている為、固定波長受信部I8では、波長λ1の光信号のみがフィルタ43を透過し、受信部44で受信される。パケットAは波長λ1の光信号としてノード装置I33から送出された為、固定波長受信部I8で受信される。波長λ1の光信号として、ノード装置II34の固定波長受信部I8で受信されたパケットAは、ノード装置II34において中継伝送処理をされる。
【0100】
ノード装置II34の固定波長受信部I8で受信されたパケットAは、分離挿入部I12に出力される。分離挿入部I12のデコーダI45においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が伝送方向下流に隣接するノード装置III35に接続されたサブ伝送路であり、分離して自ノード装置に接続されるサブ伝送路に出力すべきパケットではない為、デコーダは、デマルチプレクサI46の出力先をFIFOIIに設定する。この様にしてFIFOIIにかき込まれたパケットAは、挿入制御部50の制御の元に読み出され、セレクタI51を介して、バッファI16に出力される。バッファI16のデコーダにおいて、パケットAのアドレス部が再び読み取られる。このパケットAの受信宛て先が伝送方向下流に隣接するノード装置III35に接続されたサブ伝送路IV28に接続された端末IV32である為、デコーダIIは、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定し、同時に、書き込みアドレスカウンタ53に書き込み開始アドレス値としてA4を出力する。
【0101】
書き込みアドレスカウンタ53は、この書き込み開始アドレスをロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって入力されたパケットAの書き込みアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。デュアルポートメモリ56の入力ポートには、デマルチプレクサII55を介してパケットAが入力されており、書き込みアドレスカウンタ53から出力されるアドレスに従って順次記憶領域IVに書き込まれる。パケットAのデュアルポートメモリ56からの読み出しは、伝送方向下流に隣接するノード装置III35の受信宛て先のサブ伝送路IVが接続された分離挿入部IVにパケットを出力する固定波長受信部IVが受信する波長λ8に、ノード装置II34の可変波長送信部I20の送信波長が一致する動作期間T4まで、待つ様に制御される。この様にバッファIの記憶領域IVにかき込まれたパケットAは、動作期間T4のデュアルポートメモリ読み出し期間Tdにおいて、読み出される。
【0102】
動作期間T4においては、波長制御部4のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として3が波長制御テーブルIからIVに出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルの内容が読み出される。この時可変波長送信部Iの送信波長はλs4=λ8に設定される。同様に、このアドレス値3は、バッファ制御部5にも出力され、バッファ制御テーブルが読み出される。この時バッファI16のデュアルポートメモリ56から読み出される領域は、パケットAが書き込まれた記憶領域IVに設定される。前述の如く、各制御信号の制御によって、各バッファが読み出され、可変波長送信部で所定の光信号に変換されて、合波器II24、合波器I2及び分岐器I1を介して、光ファイバ38に送出される。この動作期間T3のデュアルポートメモリ読み出し期間TdにおいてパケットAが読み出され、可変波長送信部I30から波長λ8の光信号として送出され、ノード装置III35に入射する。
【0103】
光ファイバ38を介してノード装置II34から伝送して来た波長λ1からλ8の光信号は、ノード装置III35のフィルタ3で波長λ1からλ4の光信号が遮断され、然る後合波器I2と分岐器I1及び分岐器II7を経由して固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11に入射する。固定波長受信部IV11では、波長λ8の光信号のみがフィルタ43を透過し、フォトダイオード(PD)の受信部44で受信される。パケットAは波長λ8の光信号としてノード装置II34から送出された為、固定波長受信部IV11で受信される。固定波長受信部IV11で受信されたパケットAは、分離挿入部IV15に出力される。分離挿入部IV15のデコーダにおいては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自らの分離挿入部IV15に接続されたサブ伝送路である為、デコーダIは、デマルチプレクサI46の出力先をI/F部47に設定する。これによりパケットAは、デマルチプレクサI46を介してI/F部47に出力され、サブ伝送路IVを伝送された後、受信宛て先である端末IVで受信され、パケットのアドレス部が除去された後、データ部のみが取り出され、所望の処理が行なわれる。
【0104】
この様にして、送信元のノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29から、ノード装置III35のサブ伝送路IV28に接続された端末IV32に宛てて送信されたパケットAは、第一の送信期間(Ts)においてノード装置Iの可変波長送信部Iから所定の波長で送出された後、ノード装置III35の上流に隣接するノード装置II34において、第一の送信期間(Ts)においてノード装置III35の受信宛て先のサブ伝送路が接続された分離挿入部IVにパケットを出力する固定波長受信部IVが受信する波長λ8の光信号に変換された後、ノード装置III35の固定波長受信部IV11で受信され、分離挿入部IV15で分離され、サブ伝送路IVを伝送された後、端末IVで受信される。
【0105】
[動作例2]
上述したように、送信元がノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29であり、受信宛て先が同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31であるパケットの伝送(自ノード装置内での中継伝送)について、その動作を説明する。
【0106】
前述の[動作例1]と同じく、送信元であるノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29は、パケットAを分離挿入部I12に伝送する。分離挿入部I12では、固定波長受信部I8から出力されるパケット流にパケットAを合流し、バッファI16に出力する。
【0107】
バッファI16のデコーダII52においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自ノード装置Iに接続されたサブ伝送路IIIである為、デコーダII52は、デマルチプレクサII55の出力先をデュアルポートメモリ56に設定し、同時に、書き込みアドレスカウンタ53に書き込み開始アドレス値としてA7を出力する。書き込みアドレスカウンタ53は、この書き込み開始アドレスをロードし、順次カウンタをインクリメントする事によって入力されたパケットAの書き込みアドレスを発生し、デュアルポートメモリ56に出力する。デュアルポートメモリ56の入力ポートには、デマルチプレクサII55を介してパケットAが入力されており、書き込みアドレスカウンタ53から出力されるアドレスに従って順次記憶領域VIIに書き込まれる。パケットAのデュアルポートメモリ56からの読み出しは、自ノード装置I33の受信宛て先のサブ伝送路III27が接続された分離挿入部III14にパケットを出力する固定波長受信部III10が受信する波長λr3=λ7に、ノード装置I33の可変波長送信部I20の送信波長が一致する動作期間T7まで、待つ様に制御される。この様にバッファIの記憶領域VIIにかき込まれたパケットAは、動作期間T7のデュアルポートメモリ読み出し期間Tdにおいて、読み出される。
【0108】
動作期間T7においては、波長制御部6のROMカウンタ68から読み出しアドレス値として6が波長制御テーブルI〜IVに出力される。このアドレス値によって波長制御テーブルI〜IVの内容が読み出される。この時、可変波長送信部Iの送信波長はλs3=λ7に設定される。同様にこのアドレス値6は、バッファ制御部5にも出力され、バッファ制御テーブルI〜IVが読み出される。この時、バッファI16のデュアルポートメモリ56から読み出される領域は、パケットAが書き込まれた記憶領域VIIに設定される。前述の如く、各制御信号の制御によって、各バッファI〜IVが読み出され、可変波長送信部I〜IVで所定の光信号に変換されて、合波器II24を介して合波器I2に入射する。ここでパケットAは波長λ7の光信号として可変波長送信部I20から送出される。
【0109】
合波器I2には、さらにノード装置I33の下流に隣接するノード装置IV36から送出されフィルタ3を透過した光信号が入射している。ノード装置IV36は第二のノード装置群である為、λs1=λ1、λs2=λ2、λs3=λ3、λs4=λ4に設定されており、動作期間T7では、波長λ1、λ2、λ3、及びλ4の光信号が送出されており、これら光信号は、光ファイバ40を伝播しフィルタ3に入射する。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、フィルタ3は、波長λ1からλ4の光信号の遮断フィルタである為、ノード装置IV36から出射された波長λ1、λ2、λ3、及びλ4の光信号は、フィルタ3で遮断される。ノード装置IV36よりも更に下流に位置するノード装置III35は第二のノード装置群である為、動作期間T7では、波長λ5、λ6、λ7、及びλ8の光信号を送出しているが、これらの光信号はノード装置IV36のフィルタ3で遮断される。従ってノード装置I33のフィルタ3を透過してくる光信号は無く、合波器I2からは、ノード装置I33の可変波長送信部I20から可変波長送信部IV23より出射された波長λ5からλ8の光信号のみが分岐器I1に出射される。
【0110】
分岐器I1では、波長λ5からλ8の光信号が振幅分割され、隣接ノード装置II34と分岐器II7に出射される。隣接ノード装置II34に出射された波長λ5からλ8の光信号は、上述と同様にノード装置II34のフィルタ3で遮断される。分岐器II7では、波長λ5からλ8の光信号は、更に4つに振幅分割されて、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11に出射される。ノード装置I33は、第一のノード装置群である為、固定波長受信部I8から固定波長受信部IV11では、それぞれ波長λ5からλ8の光信号が受信される。これらはノード装置I33の可変波長送信部Iから可変波長送信部IVより出射された光信号である。
【0111】
固定波長受信部III10では、波長λ7の光信号のみがフィルタ43を透過し、フォトダイオード(PD)の受信部44で受信される。パケットAは波長λ7の光信号としてノード装置I33から送出されたパケットである為、固定波長受信部III10で受信される。固定波長受信部III10で受信されたパケットAは、分離挿入部III14に出力される。分離挿入部III14のデコーダI45においては、入力されたパケットAのアドレス部が読み取られる。このパケットAの受信宛て先が自らの分離挿入部III14に接続されたサブ伝送路III27である為、デコーダI45は、デマルチプレクサI46の出力先をI/F部47に設定する。これによりパケットAは、デマルチプレクサを介してI/F部47に出力され、サブ伝送路III27を伝送された後、受信宛て先である端末III31で受信され、パケットのアドレス部が除去された後、データ部のみが取り出され、所望の処理が行なわれる。
【0112】
この様にして、送信元のノード装置I33のサブ伝送路I25に接続された端末I29から、同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31に宛てて送信されたパケットAは、第二の送信期間(Tr)において自ノード装置内の中継伝送が行なわれ、同じノード装置I33のサブ伝送路III27に接続された端末III31で受信される。
【0113】
[第1の実施形態の変更例]
図12は、本発明第1の実施形態のバッファI16からバッファIV19の内部構成の変更例によるブロック図である。
【0114】
図12において、符号78はデコーダIIIであり、入力されるパケットのアドレス部を読み取り、このパケットを書き込むべきFIFOを選択し、デマルチプレクサ79に指示する。符号79はデマルチプレクサIIIであり、分離挿入部12〜15から入力されるパケット信号をデコーダIII78からの指示に従い、所定のFIFOに出力する。符号80から符号87は送信波長毎に設けられたFIFOI〜VIIIであり、デマルチプレクサIII79から出力されるパケット信号を一時記憶し、バッファ制御部5からの指示によってパケット信号が読み出される。符号88はセレクタであり、バッファ制御部5からの制御信号によって、FIFOI80からFIFOVIII87の中から所定のFIFOを選択し、その出力信号を可変波長送信部に出力する。
【0115】
表3は図11のバッファ構成例において好適に用いられるバッファ制御テーブルの実施形態であり、読み出されるFIFOI〜VIIIの番号が示されている。
【0116】
【表3】
バッファ制御部の構成は図6と同一である。
【0117】
本実施形態においては、各動作期間において、表3のバッファ制御テーブルに示されたFIFOI〜VIIIが選択され、書き込まれていたパケット信号が読み出され、可変波長送信部20〜23に出力される。例えば、動作期間T1においては、バッファI1では、FIFOIが選択され、書き込まれていたパケット信号が読み出され、可変波長送信部I20に出力される。
【0118】
本実施形態では、複数のFIFOを用いる事によって、前述第1の実施形態の構成に示した読み出しアドレスカウンタ54にオフセットを与える必要がなく成る為、バッファ部の構成が簡略化出来る効果がある。
【0119】
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態に用いられるタイムチャートの例である。本実施形態においては、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段が受信する波長と異なる波長で送信する第一の送信期間(Ts)すなわちノード装置間のパケットの中継伝送を行なう期間を、自ノード装置が有する複数の固定波長受信手段が受信する波長と同じ波長で送信する第二の送信期間(Tr)すなわち自ノード装置内での中継伝送期間の4倍に設定する。
【0120】
図13において、動作期間Tsは、前述第1の実施形態におけると同じくTs1、Ts2、Ts3、Ts4の4つの期間で構成されている。この動作期間Tsに続いて1回のTr期間を設ける。期間Tr1、Tr2、Tr3、Tr4では、各可変波長送信部の送信波長を順次変更する。又動作期間Ts及びTrの各期間は前述第1の実施形態と同様にそれぞれデュアルポートメモリ読み出し期間TdとFIFO読み出し期間Tfから構成されている。本実施形態におけるパケットの伝送動作は前述第1の実施形態と同様に行なわれる。
【0121】
本実施形態においては、パケットの中継伝送を行なう期間を自ノード装置内での中継伝送期間の4倍に設定する事によって、多数のパケットをノード間で中継伝送を行なう場合に伝送遅延時間を削減出来る効果がある。
【0122】
上記各実施形態において、自己ノード装置で受信できる波長を4つとして説明したが、複数個であればよく、又自己ノード装置の受信可能な波長群と受信不可能な波長群とを2群として説明したが、複数群であってもよく、その場合には波長制御パターンを複数群に分け、動作時間もこの複数群に分けたタイミングで可変波長送信部の送信波長を送出することで本発明を達成できる。
【0123】
(第3実施形態)
図1の構成では、フィルタ3は上流ノードから来る信号の内、不要な波長の信号を遮断するため合波器I2の手前に設けたが、これは分岐器I1の下流に設けることもできる。その時はフィルタ3は自ノード装置の受信波長を遮断することになる。
【0124】
また図1の構成では、波長多重された信号から所望の波長の信号を取り出すために、もしくは不要な波長の信号を遮断するために、光分岐器と波長フィルタを組み合わせて用いた。これと同等の機能を波長により出力先を区別する分波器を用いることができる。分岐器I1の代わりに分波器を用い、自ノード装置の受信波長を受信部側に、他の波長を下流ノード側に出力するようにすると、フィルタ3は不要になる。また分岐器II7に替えて分波器を用いると固定波長受信部のフィルタが不要になる。
【0125】
また上記実施形態では波長多重により複数のチャネルを構成したが、多重化の方法に関しては光の波長によるものに限らない。電気信号であれば周波数多重などを採用しうる。
【0126】
(第4実施形態)
以上述べてきた各実施形態では、波長多重により複数のチャネルを構成したが、複数のチャネルをそれぞれ別個の伝送路として設けることもできる。図15にその際のノード装置の構成例を示す。図15において、図1と共通のデバイスには同じ符号を付けている。符号2202から2205はそれぞれ別個の受信部で受信される別個の伝送路(チャネル)を伝送されてくる信号を受信する受信部Iから受信部IVである。各受信部I2202〜IV2205では多重されたチャネルの中から所望のチャネルを取り出す必要が無いため各受信部としてはまったく同一の構成のものを用いることができる。各受信部は光信号を受信するためのフォトデテクタを有している。各受信部には2つの伝送路からの信号が入力されるため、必要に応じて合流器等を設けてもよい。符号2207から2214は送信部IからVIIIであり、この実施形態では送信部と受信部間で光伝送を行うための変調可能なレーザデバイスを有している。第1の実施形態と異なり、これらの送信部I2207〜IV2214が出力する波長は送信チャネルを変更するための変更を受けない。
【0127】
この実施形態においては、これらの送信部が信号を出力する伝送路自体がそれぞれチャネルとして機能するものであり、この実施形態においてバッファから出力される信号を出力するチャネルを変更するための手段が接合変更部2206である。接続変更部2206は図1における波長制御部6に相当する接続変更制御部2201の制御の下にバッファI16からバッファIV19と送信部I2207から送信部VIII2214間の接続関係を、各バッファが信号を出力するチャネルを所定の順序で、且つ複数のバッファから同時に同じチャネルに出力されない(同時には異なるチャネルに出力する)ようにして変更する。この接続変更部2206の構成を示すのが図16である。セレクタI2301からセレクタIV2304には各バッファからの信号が入力され、接続変更制御部2201の制御により選択する出力端が決定される。接続変更制御部2201は図1の波長制御部6と同等の機能を持つものであり、その波長制御テーブルIからIVに代えて、表4に示す接続変更制御テーブルIからIVを有しており、それらに従い接続変更部の各セレクタを制御する。
【0128】
【表4】
表4においてIとなっているのはセレクタが送信部Iを選択するのに対応しており、以下表中のローマ数字が各送信部のローマ数字と対応している。本構成においては、第1実施形態と同等の動作を行う構成を示しており、送信部Iが信号を出力する伝送路が第1実施形態のλs1に対応するチャネル(チャネルIとする)であり、送信部IIが信号を出力する伝送路がλs2に対応するチャネル(チャネルIIとする)であり、送信部III が信号を出力する伝送路がλs3に対応するチャネル(チャネルIIIとする)であり、送信部IVが信号を出力する伝送路がλs4に対応するチャネル(チャネルIVとする)であり、送信部Vが信号を出力する伝送路がλr1に対応するチャネル(チャネルVとする)であり、送信部VIが信号を出力する伝送路がλr2に対応するチャネル(チャネルVIとする)であり、送信部VIIが信号を出力する伝送路がλr3に対応するチャネル(チャネルVIIとする)であり、送信部VIIIが信号を出力する伝送路がλr4に対応するチャネル(チャネルVIIIとする)である。
【0129】
本実施形態においても、同期制御部4において、他のノード装置との同期をとることにより、このノード装置に信号を入力する他のノード装置の接続変更部が信号を出力するチャネルを変更するタイミングとこのノード装置の接続変更部2206が信号を出力するチャネルを変更するタイミングを設定して、他のノード装置から入力されるチャネルV〜チャネルVIIIと自ノード装置の送信部V2211〜送信部VIII2214から入力されるチャネルV〜チャネルVIIIが同時に各受信部I〜IVに入力されないようになっている。具体的には、このノード装置と上流側に隣接するノード装置の構成を図15と同じ構成とし、該隣接するノード装置でもこのノード装置で用いている接続変更制御テーブルと同じテーブルを用い、このノード装置と該隣接ノード装置において、同じタイミングでテーブルをアクセスする様に制御すればよい。ここで本構成においては、各受信部には2つの伝送路が接続されているが、本実施形態においては、チャネルはどの受信部で受信されるかによって区別されるものであり、各受信部に入力される2つの伝送路は共通のチャネルとして扱われ、1つの受信部に接続される2つの伝送路からは同時には信号が入力されないようになっている点が重要である。
【0130】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、バッファが接続されるチャネルを順次変更していき、バッファが各チャネルに接続されているときに、該接続されているチャネルで出力すべき信号を出力することによりアービトレーション制御を行うことなく複数のバッファから信号を出力できる。
【0131】
上記の如く構成することにより、第1実施形態とまったく同等な動作を実現でき、更に合波器、分岐器等のデバイスを用いる必要がなくなる。
【0132】
この実施形態においても、特に他のノード装置に向かうチャネルであるチャネルIからIVに関しては何らかの手段により多重して伝送することにより、ノード装置間の伝送路の取りまわしが容易になる。具体的には本実施形態の如く光伝送を行うときにはリボンファイバを用いたり、送信器Iから送信器IVの送信波長を異ならせて波長多重してもよい。
【0133】
また本実施形態では光伝送を行っており、接続変更部の出力端からいったん電気信号を光信号に変換する送信部を介して信号を各チャネルに出力したが、電気信号による伝送を行う構成の場合には適当な送信ドライバに置き換える。また電気信号による伝送を行う構成で、且つノード間伝送用に信号を変換する必要のないときには、接続変更部の出力端からの出力を直接他のノード装置および自ノード装置の分離(挿入)部に出力するようにしてもよい。
【0134】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の伝送チャネルの内の一部の伝送チャネルで伝送される信号を処理するようにしているので、ノード装置の構成を簡単にすることができる。
【0135】
また、各ノード装置での処理も簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例のノード装置の構成を示す図である。
【図2】本発明による第1の実施例のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図3】本発明に用いられるパケットの構成例を示す図である。
【図4】本発明による第1の実施例の固定波長受信部の構成を示す図である。
【図5】本発明による第1の実施例の分離挿入部の構成を示す図である。
【図6】本発明による第1の実施例のバッファ部の構成を示す図である。
【図7】本発明による第1の実施例のデュアルポートメモリのメモリマップを示す図である。
【図8】本発明による第1の実施例のバッファ制御部の構成を示す図である。
【図9】本発明による第1の実施例の波長制御部の構成を示す図である。
【図10】本発明による第1の実施例の可変波長送信部の構成を示す図である。
【図11】本発明による第1の実施例のタイムチャートを示す図である。
【図12】本発明による第1の実施例の変更例のバッファの構成を示す図である。
【図13】本発明による第2の実施例のノード装置の構成を示す図である。
【図14】本発明に適用されるパケットの構成を示す図である。
【図15】本発明による第4の実施形態のノード装置の構成を示す図である。
【図16】本発明による第4の実施形態のノード装置の接続変更部の構成を示す図である。
【図17】従来のリング型ネットワークによる構成を示す図である。
【図18】従来のネットワーク交換機の8×8の電気スイッチを示す図である。
【図19】従来のネットワーク交換機の他の8×8の電気スイッチを示す図である。
【図20】従来のネットワーク交換機の2×2の電気スイッチを示す図である。
【図21】従来のネットワークの構成を示す図である。
【図22】本発明者による先願例におけるノード装置の構成を示す図である。
【図23】本発明者による先願例におけるネットワークシステムの構成を示す図である
【符号の説明】
1 分岐器
2 合波器
3 フィルタ
4 同期制御部
5 バッファ制御部
6 波長制御部
7 分岐器
8〜11 固定波長受信部
12〜15 分離挿入部
16〜19 バッファ
20〜23 可変波長送信
25〜28 サブ伝送路
29〜32 端末
33〜36 ノード装置
2201 接続変更部
2202〜2205 受信部
2206 接続変更部
2207〜2214 送信部
2301 セレクタ
Claims (8)
- ノード装置に複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムであって、
第1のノード装置は、
他のノード装置または前記第1のノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、
前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、
前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、
前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記第1のノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、
を有することを特徴とするネットワークシステム。 - 複数のサブ伝送路を接続し、複数の前記ノード装置を有するネットワークシステムで利用されるノード装置であって、
他のノード装置または前記ノード装置に接続するサブ伝送路に送信されるべき信号を一時記憶する複数のバッファと、
前記ネットワークが使用する同一伝送方向の複数の伝送チャネルのうちの一部の伝送チャネルの夫々に対応して設けられ、前記一部の伝送チャネルにより伝送されてきた信号を受信する複数の受信手段と、
前記受信手段の夫々と、前記サブ伝送路の夫々と、前記バッファの夫々とに対応して設けられ、前記受信手段により受信された信号を、対応する前記サブ伝送路もしくは対応する前記バッファに出力すると共に、前記サブ伝送路からの信号を入力し、対応する前記バッファに出力する複数の分離入力手段と、
前記複数のバッファの夫々からの信号が、前記ノード装置に接続する前記サブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべきサブ伝送路に対応する受信手段が受信する伝送チャネルで該信号を出力し、隣接するノード装置に接続するサブ伝送路に出力すべき信号である場合は、前記一部の伝送チャネル以外の伝送チャネルのうちの、該信号を出力すべき前記隣接ノード装置に接続するサブ伝送路に対応する伝送チャネルで該信号を出力し、さらに、前記複数のバッファそれぞれからの信号が、同時には互いに異なる伝送チャネルで出力されるように、前記各バッファからの信号を出力すべき伝送チャネルを選択する選択手段と、
を有することを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
前記選択手段は、前記各バッファから信号が出力される伝送チャネルを所定のパターンに基づいて順次変更することを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
前記バッファには、信号が送信されるべき伝送チャネルに対応させて該信号が記憶されることを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
前記複数の伝送チャネルは、それぞれ光の波長によって区別されることを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
前記複数の伝送チャネルは、それぞれ異なる伝送路であることを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
さらに前記複数のバッファそれぞれに対応して設けられた複数の可変チャネル送信手段を有しており、
前記選択手段は、該可変チャネル送信手段の出力チャネルを変更することを特徴とするノード装置。 - 請求項2において、
互いに隣接するノード装置の選択手段はそれぞれ同期制御されており、共通の伝送チャネルで同時に信号が送信されないことを特徴とするノード装置。
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