JPH09289450A - Daコンバータ - Google Patents

Daコンバータ

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JPH09289450A
JPH09289450A JP12243396A JP12243396A JPH09289450A JP H09289450 A JPH09289450 A JP H09289450A JP 12243396 A JP12243396 A JP 12243396A JP 12243396 A JP12243396 A JP 12243396A JP H09289450 A JPH09289450 A JP H09289450A
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JP12243396A
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Seiji Amanuma
聖司 天沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、最小限のアナログ構成要素の追加
により、上位ビットのセグメントにおける誤差補正をし
た、高精度のDAコンバータを提供する。 【解決手段】 デジタルデータの入力バッファとなるデ
ジタル信号入力部20と、補正メモリ30と、演算回路
40と、基準電圧源50と、電流源部70と、電流スイ
ッチ部71と、IV変換器60との構成において、上位
ビットにセグメントの電流源I(d)とそのスイッチを
追加して、下位ビットのアクセスを変えてセグメント切
り換えの誤差を補正する解決手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DAコンバータの
上位セグメント誤差を補正した、高精度DAコンバータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例について、図5と、図6
と、図9とを参照して説明する。図5に示すように、セ
グメント方式DAコンバータは、等電流化したセグメン
トの上位ビットのDA変換出力と、電流の重み付き下位
ビットのDA変換出力を加算してアナログ出力する。し
かし現実には、図6に示すように、下位ビットのDA変
換出力は誤差が少ないが、上位ビットのセグメントの誤
差出力がある為、上位ビットのセグメントの切り換え部
分で連続せず直線性誤差が発生する。
【0003】そこで、図9に示すように、従来のセグメ
ント方式DAコンバータは、デジタルデータの入力バッ
ファとなるデジタル信号入力部20と、上位ビットデコ
ーダ21と、補正データを格納する補正メモリ30と、
補正DAコンバータ31と、主DAコンバータを構成す
る基準電圧源50と電流源部72と電流スイッチ部73
と、さらに加算器32と、IV変換器60とで構成して
誤差補正をしている。ここで、セグメントとは、上位ビ
ットにおける等電流化された各電流源とその電流源のス
イッチを組合せた部分のそれぞれとする。
【0004】このような構成において、デジタル信号入
力nビットの下位(n−m)ビットの変換出力は誤差が
少ないので、下位(n−m)ビットは、電流源部72に
おいてビットの重み付けをした電流源が電流スイッチ部
73で選択され、加算器32でデータ補正されずにIV
変換器60でアナログ電圧に変換される。
【0005】一方、デジタル信号入力nビットの上位m
ビットは、上位ビットデコーダ21で(2m −1)にデ
コードして、電流源部72において等電流化した各セグ
メントの電流源I(1)、I(2)、・・・、I(2m
−1)が電流スイッチ部73で選択して重畳されて加算
器32の一方の入力端に供給される。また、上位mビッ
トの補正は、上位mビットを補正メモリに与え、その補
正出力データを補正DAコンバータに与えてDA変換
し、加算器32の他方の入力端に供給し、加算器32で
加算された電流をIV変換器60でアナログ電圧に変換
している。
【0006】しかし、この従来の構成によるDAコンバ
ータの誤差補正は、主DAコンバータと同様の高速性能
が、補正DAコンバータ31に要求される。また、補正
DAコンバータ31自体も、電流源部と、電流スイッチ
部とで構成されるので、全体として相当な規模のアナロ
グ回路部が誤差補正のために付加されたことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、従
来のDAコンバータの誤差補正回路方式においては、主
DAコンバータと同様の高速性能が補正DAコンバータ
に要求され、また付加されるアナログ回路部が多くなる
ために、温度変化に対する安定性が問題となる場合が多
く実用上の不便があった。そこで、本発明は、こうした
問題に鑑みなされたもので、その目的は、最小限のアナ
ログ構成要素の追加により、上位ビットのセグメントに
おける誤差補正をした、高精度のDAコンバータを提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決する為の手段】即ち、上記目的を達成する
ためになされた請求項1に記載の発明は、セグメント方
式のDAコンバータにおいて、上位ビットのセグメント
に少なくとも一つセグメントを追加して設け、前記セグ
メントの切り換え値と、下位ビットを出力する領域とを
制御して、前記セグメントの誤差を補正することを特徴
としたDAコンバータを要旨としている。
【0009】また、上記目的を達成するためになされた
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のDAコンバー
タにおいて、上位ビットと下位補正ビットを受けてデー
タ変換する補正メモリ30を設け、該補正メモリ30の
変換データを受けて、セグメントの切り換え値と、下位
ビットを出力する領域を制御する演算回路40を設けた
DAコンバータを要旨としている。
【0010】さらに、上記目的を達成するためになされ
た請求項3に記載の発明は、セグメントが電流源と該電
流源のスイッチである請求項1又は、2記載のDAコン
バータを要旨としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、下記の実
施例において説明する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について、図1と、図2と、
図3と、図4と、図6と、図7と、図8とを参照して説
明する。本発明の構成は、図1に示すように、デジタル
データの入力バッファとなるデジタル信号入力部20
と、補正メモリ30と、演算回路40と、基準電圧源5
0と、電流源部70と、電流スイッチ部71と、IV変
換器60との構成になっている。ここで、上位ビットに
おいて、セグメントを構成する電流源I(d)と該電流
源のスイッチが、1つ追加して設けてある。この追加セ
グメントは1つ以上あればよい。
【0013】一般に、DAコンバータの下位ビット(n
−m)は誤差が少ないので、デジタル信号入力部20の
下位ビット(n−m)は、ビットの重み付けをした電流
源よりなる電流源部70と、電流スイッチ部71とで電
流が選択されて演算回路40でデータ補正されずにIV
変換器60でアナログ電圧に変換している。そして、上
位mビットの等電流化するセグメントの電流源I
(d)、I(1)、I(2)、・・・、I(2m −1)
は、各電流源の抵抗値がトリミングされる。
【0014】ここで、上位mビットの各セグメントの電
流設計値は下式(1)となる。 I(d)=I(1)=I(2)=・・・=I(2m −1) =I’=k・I ・・・・(1) I’は補正セグメントのI(d)を追加した後の各セグ
メントの電流。Iは補正セグメントのI(d)を追加す
る前の各セグメントの電流。kはセグメントを追加した
ことによるセグメント追加後の電流I’を追加前のセグ
メントの電流Iから求める係数で下式(2)よりもとめ
られる。 k=1/(1+x/2m )<1 ・・・・(2) xは追加したセグメント数(図1の場合は1つ)。
【0015】また、下位ビットの重み付けしたバイナリ
電流源の電流は、従来と同じでそれぞれ下式となる。 I(2m )=I/2 I(2m +1)=I/4 I(2m +2)=I/8 ・ ・ ・ I(2m +n−m−1)=I/2(nーm)
【0016】従って、図6に対してセグメント数を1つ
増やしたことにより、図7に示すように、同一の出力電
圧に対してセグメント分割数が増えるので、下位ビット
に必要なデジタル入力の設計上の領域は少なくて済む。
そこで、図8に示すように、下位ビットと、セグメント
との切り換え値を設計値より早くまたは遅く制御するこ
とでセグメントの切り換え点における誤差を補正するこ
とができる。以下、誤差補正について詳細に説明をす
る。
【0017】先ず、図4に示すように、誤差補正前の設
計上の出力電圧が得られるしきい値nt1に対して、補正
後の出力電圧が得られるしきい値nt1' をあらかじめ測
定して求める。このしきい値nt1' は期待値出力電圧が
得られるデジタル入力に相当する。
【0018】ところで、誤差補正前のnt1をアクセスす
ると、エラーes1を含むセグメント1が選択される。こ
のとき、エラーes1はプラスの誤差をもっているとする
と、このままではプラスの誤差分をキャンセルできない
ので、エラーes1に相当するデジタル入力値et1をnt1
にプラスしてnt1’とする。即ち、補正後の出力電圧が
得られるしきい値nt1' は下式(3)となる。 nt1’=nt1+et1 ・・・・(3)
【0019】従って、デジタル入力コードがしきい値n
t1’以下ではセグメント1をアクセスせず、(nt1’+
1)からセグメント1をアクセスして誤差をキャンセル
する。次に、nt2をアクセスすると、エラーes2を含む
セグメント2が選択される。ここでes2はマイナスの誤
差をもっているとすると、このままではマイナスの誤差
分をキャンセルできないので、エラーes2に相当するデ
ジタル値et2をnt2にマイナスしてnt2’として、しき
い値を変更することで誤差をキャンセルする。即ち、下
式(4)となる。 nt2’=nt2−et2 ・・・・(4) 以下同様にして誤差補正後のデジタル入力データを最後
のセグメント(2m +n−m−1)まで測定してもとめ
る。但し、図4は簡略してセグメント2までを表示して
いる。
【0020】このように追加セグメントにより、設計値
として使用する下位ビット(n−m)の領域を狭くし
て、セグメント切り換えの設計上のしきい値の前後を各
セグメントにより発生する誤差の補正として使用する。
【0021】これらを実現するために、例えば図1のよ
うに補正メモリ30と、演算回路40を設ける。そし
て、デジタル信号入力部20からアクセスする補正メモ
リ30へのアドレスは、誤差補正前の設計上のしきい値
(nt1等)に対して、上位mビットデコード時はmビッ
トアドレスである。一方、補正後のしきい値(nt1'
等)をアドレッシングするときは、下位ビット(n−
m)のうち補正に必要とする領域のビットを含めてアド
レッシングできるように、上位mビットの補正に必要な
下位ビットの補正ビットを含めたアドレスとする。
【0022】そして、補正メモリ30からは、デジタル
入力のアドレスに応じたセグメントコード、即ち上位の
等電流源のビットの立て方(nt1、nt2、・・・、nt
(2m−1))と、下位ビットにより補正をする補正値
(et1、et2、・・・、et(2m −1))に対応するコ
ードを演算回路40に出力する。
【0023】さらに、演算回路40では、上記のデータ
に加え、下位ビットのデータを入力し、これらのデータ
から演算により補正後の上位および下位の切り換えをす
る電流スイッチ部71の制御を行う。
【0024】次に、図2と、図3により、具体例で誤差
補正の説明をする。例えば図2の(a)に示すように、
16ビットDAコンバータは、デジタル入力コード0〜
65535に対してアナログ電圧を出力する。ここで、
16ビットをb0 〜b15とし、LSBをb0 、MSBを
b15とする。そして、上位ビットをb12〜b15の4ビッ
トとし、下位ビットをb0 〜b11の12ビットとする。
【0025】この場合、図2の(b)に示すように、上
位ビットのデコードされたセグメントに追加セグンメン
トが無い場合は、上位4ビットのセグメントは16分割
される。そして、デジタル入力コードは0〜4095
(212−1)が下位ビットb0〜b11の領域であり、デ
ジタル入力コード4096〜65535(216−1)が
さらに上位ビットb12〜b15のセグメントが付加された
領域となる。
【0026】次に、本発明において図3の(a)に示す
ように、上位4ビットのデコードされたセグメントに追
加セグメントが例えば一つ有る場合は、上位4ビットの
セグメントは16分割が17分割となる。従って、図3
の(b)に示すように、17分割後の下位ビットの設計
値上のデジタル入力は下記(5)式から0〜3855と
なり、デジタル入力コード3856〜65535(216
−1)がさらに上位ビットのセグメントが付加された領
域となる。 (16/17)・(212−1)≒3855 ・・・・(5)
【0027】そして、下位ビットのデジタル入力コード
の0〜4095を100%とすると、その約6%のデジ
タル入力3856〜4095の領域は次のセグメント誤
差がプラスの場合の補正データの領域となる。一方、下
位ビットのデジタル入力0〜3855の領域は次のセグ
メント誤差がマイナスの場合の入力における補正データ
の領域となる。但し、実際に補正メモリ30に格納する
のに必要な下位ビットの領域は、誤差補正に必要な範囲
の領域のみでよい。
【0028】尚、本実施例では、追加セグメントの電流
源I(d)とそのスイッチの組合せ部分は一つの場合で
説明したが、セグメントを二つ以上追加することで、各
セグメントの誤差が大きいときにも対応して同様に実施
することができる。また、セグメントの誤差の測定手段
はDAコンバータとは別に設け、あるいは内部に設け
て、その結果のデータから補正メモリに書き込むデータ
を生成させ、あるいは書き込む手段を有するようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。DAコ
ンバータの誤差補正がセグメントの追加ですむので、同
一チップ上にセグメントの搭載が可能になり、また下位
ビットの精度の高いDA変換出力のアクセスを変えてセ
グメントの誤差補正をするので、温度安定度のよい高精
度のDAコンバータが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDAコンバータのブロック図である。
【図2】(a)デジタル入力に対する理想のアナログ出
力特性である。 (b)セグメント方式DAコンバータの動作を示す図で
ある。
【図3】(a)セグメントを追加したセグメント方式D
Aコンバータの動作を示す図である。 (b)セグメント方式DAコンバータの補正を示す部分
図である。
【図4】本発明の補正を示す図である。
【図5】セグメント方式DAコンバータの理想特性を示
す図である。
【図6】従来のDAコンバータの直線性誤差の特性図で
ある。
【図7】本発明の補正前の動作を示す図である。
【図8】本発明の補正後の動作を示す図である。
【図9】従来のセグメント方式DAコンバータのブロッ
ク図である。
【符号の説明】
20 デジタル信号入力部 21 上位ビットデコーダ 30 補正メモリ 31 補正DAコンバータ 40 演算回路 50 基準電圧源 60 IV変換器 70、72 電流源部 71、73 電流スイッチ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】DAコンバータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DAコンバータの
上位セグメント誤差を補正した、高精度DAコンバータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例について、図5と、図6
と、図9とを参照して説明する。図5に示すように、セ
グメント方式DAコンバータは、等電流化したセグメン
トの上位ビットのDA変換出力と、電流の重み付き下位
ビットのDA変換出力を加算してアナログ出力する。し
かし現実には、図6に示すように、下位ビットのDA変
換出力は誤差が少ないが、上位ビットのセグメントの誤
差出力がある為、上位ビットのセグメントの切り換え部
分で連続せず直線性誤差が発生する。
【0003】そこで、図9に示すように、従来のセグメ
ント方式DAコンバータは、デジタルデータの入力バッ
ファとなるデジタル信号入力部20と、上位ビットデコ
ーダ21と、補正データを格納する補正メモリ30と、
補正DAコンバータ31と、主DAコンバータを構成す
る基準電圧源50と電流源部72と電流スイッチ部73
と、さらに加算器32と、IV変換器60とで構成して
誤差補正をしている。ここで、セグメントとは、上位ビ
ットにおける等電流化された各電流源とその電流源のス
イッチを組合せた部分のそれぞれとする。
【0004】このような構成において、デジタル信号入
力nビットの下位(n−m)ビットの変換出力は誤差が
少ないので、下位(n−m)ビットは、電流源部72に
おいてビットの重み付けをした電流源が電流スイッチ部
73で選択され、加算器32でデータ補正されずにIV
変換器60でアナログ電圧に変換される。
【0005】一方、デジタル信号入力nビットの上位m
ビットは、上位ビットデコーダ21で(2m −1)にデ
コードして、電流源部72において等電流化した各セグ
メントの電流源I(1)、I(2)、・・・、I(2m
−1)が電流スイッチ部73で選択して重畳されて加算
器32の一方の入力端に供給される。また、上位mビッ
トの補正は、上位mビットを補正メモリに与え、その補
正出力データを補正DAコンバータに与えてDA変換
し、加算器32の他方の入力端に供給し、加算器32で
加算された電流をIV変換器60でアナログ電圧に変換
している。
【0006】しかし、この従来の構成によるDAコンバ
ータの誤差補正は、主DAコンバータと同様の高速性能
が、補正DAコンバータ31に要求される。また、補正
DAコンバータ31自体も、電流源部と、電流スイッチ
部とで構成されるので、全体として相当な規模のアナロ
グ回路部が誤差補正のために付加されたことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、従
来のDAコンバータの誤差補正回路方式においては、主
DAコンバータと同様の高速性能が補正DAコンバータ
に要求され、また付加されるアナログ回路部が多くなる
ために、温度変化に対する安定性が問題となる場合が多
く実用上の不便があった。そこで、本発明は、こうした
問題に鑑みなされたもので、その目的は、最小限のアナ
ログ構成要素の追加により、上位ビットのセグメントに
おける誤差補正をした、高精度のDAコンバータを提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決する為の手段】即ち、上記目的を達成する
ためになされた請求項1に記載の発明は、セグメント方
式のDAコンバータにおいて、上位ビットのセグメント
に少なくとも一つセグメントを追加して設け、前記セグ
メントの切り換え値と、下位ビットを出力する領域とを
制御して、前記セグメントの誤差を補正することを特徴
としたDAコンバータを要旨としている。
【0009】また、上記目的を達成するためになされた
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のDAコンバー
タにおいて、上位ビットと下位補正ビットを受けてデー
タ変換する補正メモリ30を設け、該補正メモリ30の
変換データを受けて、セグメントの切り換え値と、下位
ビットを出力する領域を制御する演算回路40を設けた
DAコンバータを要旨としている。
【0010】さらに、上記目的を達成するためになされ
た請求項3に記載の発明は、セグメントが電流源と該電
流源のスイッチである請求項1又は、2記載のDAコン
バータを要旨としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、下記の実
施例において説明する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について、図1と、図2と、
図3と、図4と、図6と、図7と、図8とを参照して説
明する。本発明の構成は、図1に示すように、デジタル
データの入力バッファとなるデジタル信号入力部20
と、補正メモリ30と、演算回路40と、基準電圧源5
0と、電流源部70と、電流スイッチ部71と、IV変
換器60との構成になっている。ここで、上位ビットに
おいて、セグメントを構成する電流源I(d)と該電流
源のスイッチが、1つ追加して設けてある。この追加セ
グメントは1つ以上あればよい。
【0013】一般に、DAコンバータの下位ビット(n
−m)は誤差が少ないので、デジタル信号入力部20の
下位ビット(n−m)は、ビットの重み付けをした電流
源よりなる電流源部70と、電流スイッチ部71とで電
流が選択されて演算回路40でデータ補正されずにIV
変換器60でアナログ電圧に変換している。そして、上
位mビットの等電流化するセグメントの電流源I
(d)、I(1)、I(2)、・・・、I(2m −1)
は、各電流源の抵抗値がトリミングされている。
【0014】ここで、上位mビットの各セグメントの電
流設計値は下式(1)となる。 I(d)=I(1)=I(2)=・・・=I(2m −1) =I’=k・I ・・・・(1) I’は補正セグメントのI(d)を追加した後の各セグ
メントの電流。Iは補正セグメントのI(d)を追加す
る前の各セグメントの電流。kはセグメントを追加した
ことによるセグメント追加後の電流I’を追加前のセグ
メントの電流Iから求める係数で下式(2)よりもとめ
られる。 k=1/(1+x/2m )<1 ・・・・(2) xは追加したセグメント数(図1の場合は1つ)。
【0015】また、下位ビットの重み付けしたバイナリ
電流源の電流は、従来と同じでそれぞれ下式となる。 I(2m )=I/2 I(2m +1)=I/4 I(2m +2)=I/8 ・ ・ ・ I(2m +n−m−1)=I/2(nーm)
【0016】従って、図6に対してセグメント数を1つ
増やしたことにより、図7に示すように、同一の出力電
圧に対してセグメント分割数が増えるので、下位ビット
に必要なデジタル入力の設計上の領域は少なくて済む。
そこで、図8に示すように、下位ビットと、セグメント
との切り換え値を設計値より早くまたは遅く制御するこ
とでセグメントの切り換え点における誤差を補正するこ
とができる。以下、誤差補正について詳細に説明をす
る。
【0017】先ず、図4に示すように、誤差補正前の設
計上の出力電圧が得られるしきい値nt1に対して、補正
後の出力電圧が得られるしきい値nt1' をあらかじめ測
定して求める。このしきい値nt1' は期待値出力電圧が
得られるデジタル入力に相当する。
【0018】ところで、誤差補正前のnt1をアクセスす
ると、エラーes1を含むセグメント1が選択される。こ
のとき、エラーes1はプラスの誤差をもっているとする
と、このままではプラスの誤差分をキャンセルできない
ので、エラーes1に相当するデジタル入力値et1をnt1
にプラスしてnt1’とする。即ち、補正後の出力電圧が
得られるしきい値nt1' は下式(3)となる。 nt1’=nt1+et1 ・・・・(3)
【0019】従って、デジタル入力コードがしきい値n
t1’未満ではセグメント1をアクセスせず、nt1’から
セグメント1をアクセスして誤差をキャンセルする。次
に、nt2をアクセスすると、エラーes2を含むセグメン
ト2が選択される。ここでes2はマイナスの誤差をもっ
ているとすると、このままではマイナスの誤差分をキャ
ンセルできないので、エラーes2に相当するデジタル値
et2をnt2にマイナスしてnt2’として、しきい値を変
更することで誤差をキャンセルする。即ち、下式(4)
となる。 nt2’=nt2−et2 ・・・・(4) 以下同様にして誤差補正後のデジタル入力データを最後
のセグメント(2m +n−m−1)まで測定してもとめ
る。但し、図4は簡略してセグメント2までを表示して
いる。
【0020】このように追加セグメントにより、設計値
として使用する下位ビット(n−m)の領域を狭くし
て、セグメント切り換えの設計上のしきい値の前後を各
セグメントにより発生する誤差の補正として使用する。
【0021】これらを実現するために、例えば図1のよ
うに補正メモリ30と、演算回路40を設ける。そし
て、デジタル信号入力部20からアクセスする補正メモ
リ30へのアドレスは、誤差補正前の設計上のしきい値
(nt1等)に対して、上位mビットデコード時はmビッ
トアドレスである。一方、補正後のしきい値(nt1'
等)をアドレッシングするときは、下位ビット(n−
m)のうち補正に必要とする領域のビットを含めてアド
レッシングできるように、上位mビットの補正に必要な
下位ビットの補正ビットを含めたアドレスとする。
【0022】そして、補正メモリ30からは、デジタル
入力のアドレスに応じたセグメントコード、即ち上位の
等電流源のビットの立て方(nt1、nt2、・・・、nt
(2m−1))と、下位ビットにより補正をする補正値
(et1、et2、・・・、et(2m −1))に対応するコ
ードを演算回路40に出力する。
【0023】さらに、演算回路40では、上記のデータ
に加え、下位ビットのデータを入力し、これらのデータ
から演算により補正後の上位および下位の切り換えをす
る電流スイッチ部71の制御を行う。
【0024】次に、図2と、図3により、具体例で誤差
補正の説明をする。例えば図2の(a)に示すように、
16ビットDAコンバータは、デジタル入力コード0〜
65535に対してアナログ電圧を出力する。ここで、
16ビットをb0 〜b15とし、LSBをb0 、MSBを
b15とする。そして、上位ビットをb12〜b15の4ビッ
トとし、下位ビットをb0 〜b11の12ビットとする。
【0025】この場合、図2の(b)に示すように、上
位ビットのデコードされたセグメントに追加セグメント
が無い場合は、上位4ビットのセグメントは16分割さ
れる。そして、デジタル入力コードは0〜4095(
12 −1)が下位ビットb0 〜b11の領域であり、デジタ
ル入力コード4096〜65535(16 −1)がさら
に上位ビットb12〜b15のセグメントが付加された領域
となる。
【0026】次に、本発明において図3の(a)に示す
ように、上位4ビットのデコードされたセグメントに追
加セグメントが例えば一つ有る場合は、上位4ビットの
セグメントは16分割が17分割となる。従って、図3
の(b)に示すように、17分割後の下位ビットの設計
値上のデジタル入力は下記(5)式から0〜3855と
なり、デジタル入力コード3856〜65535(16
−1)がさらに上位ビットのセグメントが付加された領
域となる。 (16/17)・(12 −1)≒3855 ・・・・(5)
【0027】そして、下位ビットのデジタル入力コード
の0〜4095を100%とすると、その約6%のデジ
タル入力3856〜4095の領域は次のセグメント誤
差がプラスの場合の補正データの領域となる。一方、下
位ビットのデジタル入力0〜3855の領域は次のセグ
メント誤差がマイナスの場合の入力における補正データ
の領域となる。但し、実際に補正メモリ30に格納する
のに必要な下位ビットの領域は、誤差補正に必要な範囲
の領域のみでよい。
【0028】尚、本実施例では、追加セグメントの電流
源I(d)とそのスイッチの組合せ部分は一つの場合で
説明したが、セグメントを二つ以上追加することで、各
セグメントの誤差が大きいときにも対応して同様に実施
することができる。また、セグメントの誤差の測定手段
はDAコンバータとは別に設け、あるいは内部に設け
て、その結果のデータから補正メモリに書き込むデータ
を生成させ、あるいは書き込む手段を有するようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。DAコ
ンバータの誤差補正がセグメントの追加ですむので、同
一チップ上にセグメントの搭載が可能になり、また下位
ビットの精度の高いDA変換出力のアクセスを変えてセ
グメントの誤差補正をするので、温度安定度のよい高精
度のDAコンバータが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDAコンバータのブロック図である。
【図2】(a)デジタル入力に対する理想のアナログ出
力特性である。 (b)セグメント方式DAコンバータの動作を示す図で
ある。
【図3】(a)セグメントを追加したセグメント方式D
Aコンバータの動作を示す図である。 (b)セグメント方式DAコンバータの補正を示す部分
図である。
【図4】本発明の補正を示す図である。
【図5】セグメント方式DAコンバータの理想特性を示
す図である。
【図6】従来のDAコンバータの直線性誤差の特性図で
ある。
【図7】本発明の補正前の動作を示す図である。
【図8】本発明の補正後の動作を示す図である。
【図9】従来のセグメント方式DAコンバータのブロッ
ク図である。
【符号の説明】 20 デジタル信号入力部 21 上位ビットデコーダ 30 補正メモリ 31 補正DAコンバータ 40 演算回路 50 基準電圧源 60 IV変換器 70、72 電流源部 71、73 電流スイッチ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セグメント方式のDAコンバータにおい
    て、 上位ビットのセグメントに少なくとも一つセグメントを
    追加して設け、 前記セグメントの切り換え値と、下位ビットを出力する
    領域とを制御して、前記セグメントの誤差を補正するこ
    とを特徴としたDAコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のDAコンバータにおい
    て、 上位ビットと下位補正ビットを受けてデータ変換する補
    正メモリ(30)を設け、 該補正メモリ(30)の変換データを受けて、セグメン
    トの切り換え値と、下位ビットを出力する領域を制御す
    る演算回路(40)を設けたDAコンバータ。
  3. 【請求項3】 セグメントが電流源と該電流源のスイッ
    チである請求項1又は、2記載のDAコンバータ。
JP12243396A 1996-04-19 1996-04-19 Daコンバータ Withdrawn JPH09289450A (ja)

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