JPH09289243A - 半導体ウェハキャリア用ストッカー - Google Patents

半導体ウェハキャリア用ストッカー

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Publication number
JPH09289243A
JPH09289243A JP12645196A JP12645196A JPH09289243A JP H09289243 A JPH09289243 A JP H09289243A JP 12645196 A JP12645196 A JP 12645196A JP 12645196 A JP12645196 A JP 12645196A JP H09289243 A JPH09289243 A JP H09289243A
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JP
Japan
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carrier
box
shaped body
vertical
wafer carrier
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Application number
JP12645196A
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English (en)
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Shingo Kuwata
伸吾 桑田
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ZETETSUKU KK
Original Assignee
ZETETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 占有面積が小さく、大きさ・形状が異なるウ
ェハーキャリアも保管可能で、かつその方向変換も可能
な半導体ウェハキャリア用ストッカーを提供すること。 【解決手段】 鉛直軸の周りに回動可能であり、且つ鉛
直方向に長い枠体1及びその枠体1が格納された箱状体
2を一体的に昇降させる箱状体昇降装置3,枠体1に取
付けられ枠体1内の鉛直方向複数段のウェハキャリア9
を側方から把持するキャリア把持装置4,枠体1を鉛直
軸の周りに回動させることにより、キャリア把持装置4
に把持された鉛直方向複数段のウェハキャリア9の方向
を一斉に変換するキャリア方向変換装置5,フィルター
を通して清浄化されたクリーンエアを箱状体2内の上方
から下方に通し、繰り返し循環させるクリーンエア循環
装置6,を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハキャ
リア用ストッカー、すなわち複数のウェハキャリアに格
納された多数枚のウェハをクリーンな雰囲気の状態で保
管するウェハ保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェハ作業室では、作業台よりも
下方は多数のダストが浮遊しており、ダストの汚染を受
け易いため、それを避けるためウェハが格納されたウェ
ハキャリア9は、ダストの少ない作業台上面よりも高所
に保持される必要があり、例えば図9に示すように、高
さが床面から850ミリ以上の段差を有する複数の保持
面11が直線的に配置され、且つ方向変換及び搬送用の
首振りロボット(水平多関節ロボット)20が付設され
たウェハキャリア保持台10が用いられている。ここ
で、首振りロボット20は昇降用のエレベーター21の
上にセットされている。
【0003】その他、複数個のウェハキャリアが回転可
能な円形の保持面に周方向に配列保持されていて(図示
省略)、所定位置に回された任意のウェハキャリアが首
振りロボットにより方向変換されると共に、ウェハ作業
台へ搬送されるよう構成されたものが用いられている。
なお、通常は、上記ウェハキャリア保持台に移される前
に、ウェハキャリアは時間待ちのために、離れた位置又
は別室に設けられた棚段付きの大規模のウェハキャリア
保管庫(図示省略)に保管される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
キャリア保持台では、ウェハキャリアが略平面的に保持
されるため、ウェハキャリア保持数が少ない割に占有面
積が大きくなると言う欠点がある。特に前者はウェハキ
ャリアが直線的に配置されるため、1基のロボットでは
せいぜい5個のウェハキャリアしか取り扱えない。また
後者は円形で回転可能であると言う点で前者よりも優れ
ているが、やはり平面的に保持されるため、ウェハキャ
リア保持数が少ない割に占有面積が大きいと言う欠点は
解消されておらず、またウェハキャリアの向きの変換が
人手又はロボットに依存していると言う欠点がある。
【0005】そこで本発明は、上記した従来技術の欠点
を除くためになされたものであって、その目的とすると
ころは、特に従来タブーとされた、ウェハ作業台よりも
低い位置を含め、鉛直方向に立体的にウェハキャリアが
保持され、ウェハ作業室に配置可能に占有面積が小さ
く、しかも大きさ・形状が異なるウェハキャリアも保管
可能で、ウェハキャリアの向きの変換が容易な半導体ウ
ェハキャリア用ストッカーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、本発明の1番目の半導体ウェハキャリア用ストッカ
ーは、鉛直軸の周りに回動可能であり、且つ鉛直方向に
長い枠体(1)並びにその枠体(1)が格納された箱状
体(2)を一体的に昇降させる箱状体昇降装置(3)
と,枠体(1)に取付けられ、枠体(1)内の鉛直方向
複数段のウェハキャリア(9)を側方から把持するキャ
リア把持装置(4)と,枠体(1)を鉛直軸の周りに回
動させることにより、キャリア把持装置(4)に把持さ
れた鉛直方向複数段のウェハキャリア(9)の方向を一
斉に変換するキャリア方向変換装置(5)と,フィルタ
ーを通して清浄化されたクリーンエアを箱状体(2)内
の上方から下方に通し、繰り返し循環させるクリーンエ
ア循環装置(6),を備えたものである(請求項1)。
【0007】また、本発明の2番目の半導体ウェハキャ
リア用ストッカーは、請求項1に記載の発明の構成に、
枠体(1)の両側に取付けられ、且つキャリア回動用モ
ーター(7q)に駆動されて回動する鉛直方向複数段の
プーリー群(7w,7s,7t),及びそのプーリー群
(7w,7s,7t)に張架された共通の環状のベルト
(7x)により、キャリア把持装置(4)を回動させて
把持されたウェハキャリア(9)を水平軸の周りに一斉
に回動させるキャリア回動装置(7)を加えたものであ
る(請求項2)。
【0008】さらに、本発明の3番目の半導体ウェハキ
ャリア用ストッカーは、請求項1又は/及び請求項2に
記載の発明の構成に、箱状体(2)に鉛直方向複数段設
けられた、水平軸の周りに回動され、上下に折曲げられ
ることにより開閉される複数段の扉(2b)の各上扉片
(2c)の内面両側部に取付けられた軸受部(8a,8
b,8p又は8q)の上昇を箱状体(2)の上昇に抗し
て抑制乃至停止させる軸上昇抑制機構(8e),及び上
昇を抑制された軸受部(8a,8b,8p又は8q)
が、上昇する箱状体(2)とは相対的に鉛直線上を下降
するよう、軸受部(8a,8b,8p又は8q)を案内
する鉛直ガイド(8k),よりなる、複数段の扉(2
b)のそれぞれを任意に開閉することが可能な扉開閉装
置(8)を加えたものである(請求項3)。
【0009】なお、上記の課題を解決するための手段に
記載された括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施
の形態に記載された記号に対応するものである。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、半導体ウ
ェハキャリア用ストッカー内に保管されたウェハキャリ
アの取出しに当って、作業員は次のように操作すればよ
い。すなわち、全ての扉が閉じられた状態で、ファンを
起動し、箱状体内の圧力を僅かにプラス圧にし、クリー
ンエアを常に循環させておけば、箱状体内はクリーンに
保持されるため、ウェハキャリアを床に近い定位置に保
管可能である。また、箱状体昇降装置を起動し、取出し
予定のウェハキャリアの高さがダストの比較的少ない高
さ(例えば850ミリ以上)になるよう箱状体を上昇さ
せることが出来、ダストによる汚染の少ない雰囲気でウ
ェハキャリアの取出し装入が可能である。
【0011】次にウェハキャリアが開口から取出し可能
な向きに把持されていない場合は、キャリア方向変換装
置を起動し、枠体を鉛直軸の周りに回動すれば、ウェハ
キャリアを所望の方向に向けることが出来、対象の扉を
開けば、首振りロボットにより取出し可能である。しか
も、枠体には棚はなくキャリア把持部材によってウェハ
キャリアは支持されるため上下のキャリア把持部材の間
隔を変化させることにより、大きさ・形状の異なるウェ
ハキャリアを把持することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の発明の作用効果に加えて、取出し時、ウェハキ
ャリアを水平軸の周りに回動する必要がある場合は、キ
ャリア回動用モーターを起動し、プーリー群をベルトを
介して回動させれば、キャリア把持部材を水平軸の周り
に所望の角度一斉に回動することが可能である。
【0013】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1,請求項2の発明の作用効果に加えて、さらに、
箱状体昇降装置により箱状体を僅かに上昇させると、鉛
直ガイドに案内された軸受部が軸上昇抑制機構によって
鉛直線上を相対的に引下げられ、上扉片を下方に引張
り、それによって、上扉片が前方に折れ曲り、扉が上下
に折畳まれ、開けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。それぞれ図1は本発明の実施の
形態例に係わる半導体ウェハキャリア用ストッカーを示
す縦断面図、図2は図1の外観斜視図、図3は半導体ウ
ェハキャリア用ストッカーのキャリア把持装置・キャリ
ア回動装置の要部側面図、図4は図3のA−A線断面
図、図5は半導体ウェハキャリア用ストッカーの扉開閉
装置の側面図、図6は図5の扉開閉装置の平面図であ
る。図7は別の扉開閉装置の平面図である。図8は図6
及び図7の扉開閉装置に付設するショックアブゾーバー
の正面図である。
【0015】本発明の実施の形態例に係わる半導体ウェ
ハキャリア用ストッカーの主たる構成を挙げると、鉛直
軸の周りに回動可能であり、且つ鉛直方向に長い枠体1
及びその枠体1が格納された箱状体2を一体的に昇降さ
せる箱状体昇降装置3、枠体1に取付けられ、鉛直方向
複数段のウェハキャリア9を側方から把持するキャリア
把持装置4、枠体1を鉛直軸の周りに回動させることに
より、キャリア把持装置4に把持された鉛直方向複数段
のウェハキャリア9の方向を一斉に変換するキャリア方
向変換装置5、フィルターを通して清浄化されたクリー
ンエアを箱状体2内を上方から下方に通し、繰り返し循
環させるクリーンエア循環装置6、を備えている。
【0016】上記構成に加えて、さらに枠体1にキャリ
ア把持装置4と一体に取付けられ、キャリア把持装置4
に把持された鉛直方向複数段のウェハキャリア9を水平
軸の周りに回動させるキャリア回動装置7、及び各ウェ
ハキャリア9に対応して箱状体2に設けられた複数段の
扉2bのそれぞれを任意に開閉することが可能な扉開閉
装置8,を備えている。
【0017】各部について詳細説明する。先ず枠体1
は、その内側に、鉛直方向複数段(図では5段)のウェ
ハキャリア9を把持・回動可能な鉛直方向に長い直方体
状の空間を有する。また、枠体1の上下端は、箱状体1
内を上方から下方に通過するクリーンエアが枠体1の内
側をも通過可能に最大限開放されている。さらに枠体1
の少なくとも扉2bに相対する側(隣合う2つの側面)
も、内側に保持されたウェハキャリア9が扉2bから出
し入れ可能に最大限開放されている。従って各稜に配さ
れた4本の鉛直骨部材1a、4本の鉛直骨部材1a間を
連結する上下8本の水平骨部材1b、及び枠体1に取付
けられる各装置に必要な最小限の部材のみよりなる。
【0018】次に枠体1が格納された箱状体2は、水平
断面が略正方形であり、図2に示すように、隣り合う2
つの側面の各側面には、枠体1の内側に把持され、回動
する各ウェハキャリア9の出し入れに必要な鉛直方向複
数段の開口2aが開けられ、その各開口2aには水平軸
の周りに回動され、上下に折曲げられることにより開閉
される扉2bが設けられている。
【0019】箱状体昇降装置3は、床上に置かれた支持
台3a、その支持台3a上に設けられた昇降用モーター
3bにより駆動されて回転する少なくとも一本のネジ柱
3c、及びそのネジ柱3cに螺着された、箱状体2を支
える少なくとも1個の支持部材3dを,備えている。な
お、支持台3aの下面には移動可能にキャスターCが取
付けられると共に、キャスターCを固定するストッパー
Sが設けられている。昇降用モーター3bとしては、支
持部材3dが任意の高さで停止可能なステッピングモー
ターが好ましい。また、支持部材3dとしては、図1に
示すように、箱状体2をそれぞれ下から支えるもの、側
面を支持するもの等、鉛直方向に2個設けられることが
好ましい。さらに、ネジ柱3cとしては、支持部材3d
に対して円滑に回転するボールネジが好ましく、またそ
の露出を避けるため、カバーで覆われることが好まし
い。
【0020】キャリア把持装置4は、枠体1の各側面に
取付けられた複数段のシリンダー4b、及びその各シリ
ンダー4bに駆動されて水平方向に進退するキャリア把
持部材4cを備えている。キャリア方向変換装置5は、
箱状体2を下から支える支持部材3dの下面に方向変換
用モーター5aが固定され、その方向変換用モーター5
aの軸5bが支持部材3d、箱状体2の底板を貫通して
鉛直に伸びており、その軸5bの上端に枠体1の下面中
央に固定された枠体支え板1pが直結されている。クリ
ーンエア循環装置6は、箱状体2の上方に設けられた、
箱状体2にエアを吹込むファン6a、箱状体2の下端部
とファン6aとに連結され、箱状体2の外側に設けられ
たエアダクト6b、及びファン6aと箱状体2の上端
部、最上段のウェハキャリア9の上方との間に設けられ
た、ダストを除去するフィルター6cを,備えている。
【0021】キャリア回動装置7は、枠体1の下端部中
央に設けられたキャリア回動用モーター7q、そのキャ
リア回動用モーター7qの左右各端から水平に伸びる軸
7rの先端に直結された下方主プーリー7s、枠体1の
左右の各側面のキャリア把持部材4cに同軸に直結され
た複数段の副プーリー7t、枠体1の左右の各側面、各
副プーリー7tを挟んで上下前後にそれぞれ水平軸の周
りに回動可能に取付けられた4個の押えローラー7u、
枠体1の各側面、最上段の副プーリー7tの上方に回動
可能に取付けられた上方主プーリー7w、及び主プーリ
ー7s,7wに張架されると共に、各段の副プーリー7
t、上下前後の4個の押えローラー7uにそれぞれ当接
する環状のベルト7xを備えている。
【0022】さらに詳細に説明すると、相対する前後の
押えローラー7u,7u間の面間隔は、主プーリー7
s,7wの径よりも狭められている。また、ベルト7x
の前側部分、後側部分は、それぞれ各段の各副プーリー
7tの前後面に掛けられる共に、各副プーリー7tの上
方(及び下方)前後の押えローラー7u,7uの相対す
る側(内側)の面に掛けられている。それによって、ベ
ルト7xの前側部分、後側部分は、その間隔が各段の各
副プーリー7tの上下方で狭められ、副プーリー7tの
前後面に押え付けられるため、各副プーリー7tの前後
面に対する摩擦力が増大し、副プーリー7t・ベルト7
x間の滑りが防止されることになる。
【0023】扉開閉装置8は次のように構成される。図
5に示すように、各ウェハキャリア9に対応して箱状体
1に設けられた長方形板状の各開口2aの下端縁には、
上扉片2cと下扉片2dとが上水平ヒンジ2fを介して
上下に折畳み可能に結合され、扉2b(下扉片2d)の
下端が下水平ヒンジ2gを介して開口2aま下端縁に回
動可能に取付けられている。
【0024】各上扉片2cの内面両側部には箱状体2の
側面に平行且つ水平な軸8aを相対的に回動可能に支持
する軸受8bが取付けられている。また図6及び図7に
示すように、箱状体2の内側コーナー部には、箱状体昇
降装置3により上昇する箱状体2に伴われて任意の扉2
bが開かれるよう、その扉2bに対応する軸8aの上昇
を抑制乃至停止する軸上昇抑制機構8eが設けられてい
る。さらに、箱状体2の内面には、上昇を抑制された各
軸8aが、上昇する箱状体1とは相対的に鉛直線上を下
降するよう、その軸8aに回動不能に固定されたスライ
ダー8q又は回動可能に外嵌されたコロ8pを案内する
断面コの字状の鉛直ガイド8kが扉2b両側部に2個づ
つ設けられている。この軸受8b,軸8a,スライダー
8q又はコロ8pとで軸受部が構成されている。
【0025】さらに具体的に説明すると、上記軸上昇抑
制機構8eは、各軸8aの先端に取付けられ、略「く」
の字状に折り曲げられ先端部分が軸8aに対して傾いた
掛止部8f、掛止部8fに先端部が挿通され、掛止され
る掛止ピン8g、及びその掛止ピン8gを進退・脱着さ
せるシリンダー8hを備えている。なお図7に示すよう
に、コロ8pが軸8aに回動可能に外嵌されている場合
は、略「く」の字状に折り曲げられ先端部分が傾いた掛
止部8fが常に水平に保たれるよう、別に掛止部8fの
基端に、鉛直ガイド8kに設けられた鉛直溝8mにより
案内される回り止め滑り子8nが結合される必要があ
る。
【0026】その他、軸上昇抑制機構8eは支持台3a
に立設されていて、箱状体2、箱状体昇降装置3の干渉
を受けないよう、箱状体2、支持部材3dを貫通してい
る。同様に鉛直ガイド8kも支持台3aに立設され、箱
状体2、支持部材3dを貫通している。また、掛止ピン
8gが抜かれると、開かれた扉2bが自動的に閉じるよ
う、箱状体2の内面、扉2bの上方部分と軸8aとの間
にスプリング8sが張着されており、その扉2bが急に
閉じるときのショックを緩和するために、図9に示すよ
うに、ショックアブゾーバー8tが設けられている。
【0027】作用について説明すると、本発明の半導体
ウェハキャリア用ストッカーに保管されたウェハキャリ
ア9を取出すに当って、作業員は次のように操作する。
すなわち、全扉2bが閉じられた状態で、ファン6aを
起動し、箱状体2内の圧力を僅かにプラス圧にして、ク
リーンエアを常に循環させておく。そして箱状体昇降装
置3の昇降用モーター3bを起動し、支持部材3dを上
昇させる方向にネジ柱3cを回転させ、取出し対象のウ
ェハキャリア9の高さが所定の高さ以上(例えば850
ミリ以上)になるよう箱状体2を上昇させる。
【0028】次にウェハキャリア9が開口2aから取出
し可能な向きに把持されていない場合は、方向変換用モ
ーター5aを起動し、枠体1を鉛直軸の周りに回転し、
ウェハキャリア9を所望の方向に向ける。また、ウェハ
キャリア9を水平軸の周りに回動する必要がある場合
は、キャリア回動用モーター7qを起動し、下方主プー
リー7s,7sを回動させ、張架されたベルト7x,7
x、副プーリー7t,7tを介してキャリア把持部材4
c,4cを所望の角度回動させることができる。
【0029】さらに搬送用の首振りロボットを開口2a
前に待機させた状態で、扉開閉装置8のシリンダー8h
を起動し、掛止ピン8gを前進させて、その先端を掛止
部8fに挿通、掛止する。箱状体昇降装置3の昇降用モ
ータ3bを起動し、箱状体2を僅かに上昇させると、鉛
直ガイド8kに案内された軸8aが鉛直線上を相対的に
引下げられ、軸受8bを介して結合された上扉片2cを
下方に引張り、それによって、上扉片2cが前方に折れ
曲ると共に、上扉片2cに上水平ヒンジ2fを介して連
結され、且つ開口2aの下端縁に下水平ヒンジ2gに連
結された下扉片2dが後方に折れ曲り、扉2bが上下に
折畳まれ、開けられる。
【0030】開けられた開口2aに首振りロボットの腕
の先端を挿入、ウェハキャリア9を保持させると共に、
キャリア把持装置4のシリンダー4b,4bにより、キ
ャリア把持部材4c,4cを後退させ、ウェハキャリア
9をキャリア把持部材4c,4cから開放すれば、ウェ
ハキャリア9を外側へ取出し可能である。最後に、開け
られた扉2bは、シリンダー8hにより掛止ピン8gを
後退させて、その先端を掛止部8fから抜けば、上方扉
片2cはスプリング8sにより引張られて、引上げら
れ、閉じられる。なお、箱状体2を引下げることによっ
ても、扉2bは閉じられる。また、ウェハキャリア9の
挿入に当っては、上記取出しの逆順とは順序が若干異な
る点はあるが、略同様に実施すればよい。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり請求項1に記載の発明によ
れば、従来例では保管が不可能であったウェハ作業台よ
りも低い位置を含め、鉛直方向に立体的にウェハキャリ
アが保持され、占有面積が小さく、ウェハ作業室に任意
の場所に配置可能になった。しかも従来例では不可能で
あった大きさ・形状が異なるウェハキャリアの保管、ウ
ェハキャリアの鉛直軸の周りの向きの変換も可能になっ
た。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の作用効果に加えて、従来例では不可能であった
ウェハキャリアの水平軸周りの回動が可能になった。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の作用効果に加えて、箱状体の扉の開閉が人手に
よらず、箱状体昇降装置3による箱状体の昇降に付随し
た自動的に行われるようになり、省力化された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、半導体ウェハキ
ャリア用ストッカーを示す縦断面図である。
【図2】図1の外観斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる、半導体ウェハキ
ャリア用ストッカーのキャリア把持装置・キャリア回動
装置の要部側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる、半導体ウェハキ
ャリア用ストッカーの扉開閉装置の側面図である。
【図6】図5の扉開閉装置の平面図である。
【図7】別の扉開閉装置の平面図である。
【図8】図6及び図7の扉開閉装置に付設するショック
アブゾーバーの正面図である。
【図9】従来例を示し、(a)はその正面図,(b)は
その平面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 箱状体 2a 開口 2b 扉 2c 上扉片 2d 下扉片 2f 上水平ヒンジ 2g 下水平ヒンジ 3 箱状体昇降装置 3a 支持台 3b 昇降用モーター 3c ネジ柱 3d 支持部材 4 キャリア把持装置 4b シリンダー 4c キャリア把持部材 5 キャリア方向変換装置 5a 方向変換用モーター 5b 軸 6 クリーンエア循環装置 6a ファン 6b エアダクト 6c フィルター 7 キャリア回動装置 7q キャリア回動用モーター 7r 軸 7s 下方主プーリー 7t 副プーリー 7u 押えローラー 7w 上方主プーリー 7x ベルト 8 扉開閉装置 8a 軸 8b 軸受 8e 軸上昇抑制機構 8f 掛止部 8g 掛止ピン 8h シリンダー 8k 鉛直ガイド 8m 鉛直溝 8n 回り止め滑り子 8p コロ 8q スライダー 8s スプリング 8t ショックアブゾーバー 9 ウェハキャリア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直軸の周りに回動可能であり、且つ鉛直
    方向に長い枠体及びその枠体が格納された箱状体を一体
    的に昇降させる箱状体昇降装置と,前記枠体に取付けら
    れ、枠体内の鉛直方向複数段のウェハキャリアを側方か
    ら把持するキャリア把持装置と,枠体を鉛直軸の周りに
    回動させることにより、該キャリア把持装置に把持され
    た鉛直方向複数段のウェハキャリアの方向を一斉に変換
    するキャリア方向変換装置と,フィルターを通して清浄
    化されたクリーンエアを箱状体内の上方から下方に通
    し、繰り返し循環させるクリーンエア循環装置,を備え
    たことを特徴とする半導体ウェハキャリア用ストッカ
    ー。
  2. 【請求項2】前記枠体の両側に取付けられ、且つキャリ
    ア回動用モーターに駆動されて回動する鉛直方向複数段
    のプーリー群と,及びそのプーリー群に張架された共通
    の環状のベルトにより、前記キャリア把持装置を回動さ
    せて把持されたウェハキャリアを水平軸の周りに一斉に
    回動させるキャリア回動装置と,を更に備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の半導体ウェハキャリア用スト
    ッカー。
  3. 【請求項3】前記箱状体に鉛直方向複数段設けられた、
    水平軸の周りに回動され、上下に折曲げられることによ
    り開閉される複数段の扉の各上扉片の内面両側部に取付
    けられた軸受部の上昇を箱状体の上昇に抗して抑制乃至
    停止させる軸上昇抑制機構と,及び上昇を抑制された軸
    受部が、上昇する箱状体とは相対的に鉛直線上を下降す
    るよう、軸受部を案内する鉛直ガイド,よりなる、複数
    段の扉のそれぞれを任意に開閉することが可能な扉開閉
    装置と,を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の半導体ウェハキャリア用ストッカー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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