JPH09289072A - 遠赤外線ヒータの製造方法 - Google Patents

遠赤外線ヒータの製造方法

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JPH09289072A
JPH09289072A JP8134066A JP13406696A JPH09289072A JP H09289072 A JPH09289072 A JP H09289072A JP 8134066 A JP8134066 A JP 8134066A JP 13406696 A JP13406696 A JP 13406696A JP H09289072 A JPH09289072 A JP H09289072A
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JP
Japan
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heater
far infrared
infrared radiation
film
radiation heater
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Application number
JP8134066A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Mizuno
善章 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック質遠赤外線ヒータの高温での高絶縁
性を付与する。 【解決手段】アルミノケイ酸塩を主体とし、導電材とし
て珪素化合物を含有したセラミック質の遠赤外線ヒータ
で、ヒータ表面にAL、SiOを主成分とし
た、絶縁性被膜をプラズマ溶射法で施工し、さらに被膜
の微小気孔をSiOで充填焼き付けして、封孔処理し
たヒータの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック質の遠
赤外線ヒータであって、特にヒータ外表面に高絶縁性の
被膜を施工する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遠赤外線を放射するヒータは従来から種
々報告されている。例えば石英管内にタングステンフィ
ラメントを封入したものや、金属管内にニクロム線を封
入したシーズヒータとセラミック質パイプを組合わせた
もの等がある。また、さらにはこれらとは別に本出願人
が昭和63年に特開昭63−307682号で開示した
セラミック質のみでできた遠赤外線ヒータがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記セラミック質遠赤
外線ヒータは、その組成がアルミノケイ酸塩を主成分と
し、珪素化合物を導電材として用い、セラミックスを直
接、通電させて遠赤外線を放射するものである。したが
って非常にヒータ効率のよいものとなっている。しかし
ながら、セラミック質遠赤外線ヒータは他のヒータと異
なり、上記に示したように直接通電するため、ヒータ材
料の表面は絶縁が取れないという欠点をもちあわせ、感
電等の危険性が問題点として指摘されていた。そこで本
出願人は特開平1−226765号でヒータの外周に絶
縁層を設けることを開示したが、これは、常温では一定
の絶縁効果が得られたが、温度上昇に伴い絶縁抵抗が急
激に低下するため、問題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、セラミ
ック質の遠赤外線ヒータの表面に放射特性を損うことな
く、しかも高温度で安定した高絶縁性を付与することに
ある。すなわち、アルミノケイ酸塩を主体とし、導電材
として珪素化合物を含有したセラミック質の遠赤外線ヒ
ータで、ヒータ表面にAL、SiOを主成分と
した絶縁被膜をプラズマ溶射法で施工し、さらに被膜の
微小気孔にSiOを充填、焼き付け封孔処理すること
を特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の遠赤外線ヒータは、管
状、棒状、平板状等任意の形で造られる。該ヒータの両
端に金属溶射、はんだ付け、導電性ペーストの焼き付け
等の方法により導電膜を形成し、電極とする。このよう
にして得られる本発明の遠赤外線ヒータは、絶縁層と導
電層がほぼ同一の組成のため、熱膨張率もほぼ同一とな
り、二層が使用中分離することもなく、600℃まで安
定して使用することができ、そのうえ直接通電できるも
のである。
【0006】
【実施例】本発明を実施例で詳細に説明する。 (実施例1)アルミノケイ酸塩ガラスとFeSiを一定
の比率で配合し、通常の方法でφ14×300に押出し
成形した。通常のセラミック製品と同様の工程を経て遠
赤外線ヒータを得た。該ヒータを回転装置に取り付け、
プラズマ溶射装置を用いて3AL2SiO(ム
ライト)をプラズマ溶射し、絶縁被膜を施工した。この
絶縁被膜は微小気孔が約3%あり、これをSiOゾル
を含浸、焼き付けすることによって封孔処理した。処理
後の気孔率は1%以下であった。このヒータを500℃
に発熱させ、その時の絶縁被膜の漏れ電流を測定した結
果、0.5mAであった。また被膜の剥離もなく、良好
であった。 (比較例1)上記実施例1と同様にアルミノケイ酸塩ガ
ラスとFeSiを一定比率で配合し、通常の方法で、ヒ
ータサンプルを得た。該ヒータを回転装置に取り付け、
プラズマ溶射装置を用いて3AL2SiO(ム
ライト)をプラズマ溶射し、絶縁被膜を施工した。この
ヒータを500℃に発熱させ、その時の絶縁被膜の漏れ
電流を測定した結果、1〜20mAの範囲で流れ、非常
に不安定となり測定を中止した。 (比較例2)アルミノケイ酸塩ガラスとFeSiを一定
比率で配合し、通常の方法でφ14×300に押出し成
形した。AL35%、SiO55%、Fe
5%、MnO5%の組成の絶縁被膜を塗布し、十分
乾燥したのち、1200〜1250℃の高温で焼結し
て、ヒータサンプルを得た。このヒータを500℃に発
熱させ、その時の絶縁被膜の漏れ電流を測定した結果、
10mA以上流れ、測定を中止した。また、絶縁膜の剥
離も観察された。 (比較例3)アルミノケイ酸塩ガラスとFeSiを一定
比率で配合し、通常の方法でφ14×300に押出し成
形した。成形、乾燥品の表面にAL、SiO
分散させた水溶液をスプレー塗布した。十分乾燥したの
ち、1200〜1250℃の高温で焼結して、ヒータサ
ンプルを得た。絶縁被膜の膜厚を測定したところ、0.
5μmであった。このヒータを500℃に発熱させ、そ
の時の絶縁被膜の漏れ電流を測定した結果、15mAで
あった。 (比較例4)アルミノケイ酸塩ガラスとFeSiを一定
比率で配合し、通常の方法でφ14×300に押出し成
形した。成形、乾燥品の表面にAL、SiO
分散させた水溶液をスプレー塗布した。十分乾燥したの
ち、1200〜1250℃の高温で焼結して、ヒータサ
ンプルを得た。絶縁被膜の膜厚を測定したところ、55
μmであった。このヒータを500℃に発熱させ、その
時の絶縁被膜の漏れ電流を測定した結果、1mAであっ
たが、測定終了後に絶縁層が剥離してしまった。以上の
実施例1〜比較例4におけるヒータサンプルの絶縁被膜
の施工条件と発熱させたときの測定結果の比較を表1に
示す。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る遠赤外線
ヒータは直接通電できる効率のよいヒータであって、し
かも高温使用にも十分な絶縁特性を有するヒータであ
る。これは通常の乾燥や焼き付け、または暖房用として
も漏電や感電のない安定した使用が可能であり、産業上
の期待は大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミノケイ酸塩を主体とし、導電材と
    して珪素化合物を含有したセラミック質の遠赤外線ヒー
    タで、ヒータ表面にAL、SiOを主成分とし
    た絶縁被膜をプラズマ溶射法で施工し、さらに施工した
    被膜の微小気孔にSiOを充填し、焼き付け封孔処理
    することを特徴とする遠赤外線ヒータの製造方法。
JP8134066A 1996-04-22 1996-04-22 遠赤外線ヒータの製造方法 Pending JPH09289072A (ja)

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