JPH09287933A - 路面わだち状況計測装置 - Google Patents

路面わだち状況計測装置

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JPH09287933A
JPH09287933A JP10096796A JP10096796A JPH09287933A JP H09287933 A JPH09287933 A JP H09287933A JP 10096796 A JP10096796 A JP 10096796A JP 10096796 A JP10096796 A JP 10096796A JP H09287933 A JPH09287933 A JP H09287933A
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JP
Japan
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white line
road surface
vehicle
laser displacement
white
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JP10096796A
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Motohide Ogawa
元秀 小川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】路面のわだち掘れの概略状況を車両幅内の装置
構成で計測すること。 【解決手段】車幅内の路面横断凹凸形状の計測用に左右
タイヤ位置各1個のレーザ変位計5、7と、その間1個
のレーザ変位計6との計3個を車両下部に取り付け、ま
た左右の白線の計測用に各々2台計4台のカメラ1〜4
を車両側面部に取付け、白線位置検出装置12におい
て、各カメラ映像から左右各白線位置を車両座標系で算
出し、更に演算装置13において、レーザ変位計5〜7
で得られた計測データ3点を車両座標系での路面凹凸位
置座標3点に変換し、これら路面凹凸位置座標3点と、
白線位置検出装置12で得られた左右の白線位置データ
2点とから、わだち状況の程度量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は路面わだち状況計測
装置に関し、路面のわだち(轍)掘れの概略状況を車幅
内の装置構成で計測することを可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における路面わだち状況計測
装置は、図7あるいは図9(a)に示すように、レーザ
変位計103やカメラ104、105を収納または支持
した部材101が車両18の幅(車幅)よりも外へ突出
するものであった。例えば、計測幅3.5mを確保しよ
うとすると、車幅1.7mに対して筐体幅が2.5m必
要とされる。
【0003】図7に示す従来の路面わだち状況計測装置
では、路面102中で左右の白線19、20間の全領域
を計測対象としており、ほぼ等間隔に多数(例えば17
個)並べたレーザ変位計103と、左右各1台のカメラ
104、105とを筐体101に収納して支持し車両1
8に搭載することにより、対象路面の横断方向に渡って
わだち掘れ状況を計測している。つまり、多数のレーザ
変位計103で路面横断の凹凸形状を計測して連続的な
形状に近似する。また、右の白線19をカメラ104で
撮影し、取得したカメラ映像に画像処理を行って映像内
の白線を抽出し、更に、同カメラ104近くの2個のレ
ーザ変位計103の計測データを用いて、演算装置によ
り、近似した路面横断面凹凸形状上での右の白線19の
位置を算出する。同様に、左の白線20をカメラ105
で撮影し、取得したカメラ映像に画像処理を行って映像
内の白線を抽出し、更に、同カメラ105近くの2個の
レーザ変位計103の計測データを用いて、演算装置に
より、近似した路面横断面凹凸形状上での左の白線20
の位置を算出する。その後、近似した路面横断面凹凸形
状と左右の白線19、20の位置から、わだち掘れ量を
算出し、それにより、わだち状況を把握している。
【0004】即ち、わだち掘れ量の算出は、図8(a)
(b)に示すように、白線19、20間の路面横断凹凸
形状を17点のレーザ変位計103の計測データで連続
的な形状109に近似して行う。図8(a)のタイプの
わだち掘れについては、白線19、20間を直線106
で結び、左右のわだち掘れ底部からその直線106に引
いた垂線の長さの大きい方をわだち掘れ量としている。
また、図8(b)のタイプのわだち掘れについては、左
右の白線19、20とわだち間の盛り上がり頂部を直線
107、108で結び、左右わだち掘れ底部から各々対
応する直線107、108に引いた垂線の長さの大きい
方をわだち掘れ量としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の路
面わだち状況計測装置は、路面横断凹凸形状を連続的な
形状109に近似するので、正確にわだち掘れ量を計測
できるという利点がある反面、道路管理の一環として路
面わだちの「概略状況」を把握する作業に用いようとす
ると、以下の問題点があり不向きである。そのため、路
面わだち概略状況の把握には、もっぱら目視作業が行わ
れているのが現状である。
【0006】即ち、従来の路面わだち状況計測装置は、
白線19、20の位置を算出するためにレーザ変位計計
測データとカメラ映像とを用いるが、レーザ変位計10
3の測定レンジの制限から、左右各2個のレーザ変位計
103の位置が白線19、20に十分近い必要がある。
そのため、筐体101が普通乗用車の車幅よりも外に突
出することとなり、作業者は計測中、車両周囲に注意を
払いながら走行しなければならないという煩わしさが発
生する。また、連続的な形状近似のためにレーザ変位計
103が17個と多数必要なので、メンテナンスに手間
が掛かる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の課題
を解決することを目的とし、車幅内の装置構成で、簡易
に路面わだちの「概略状況」を把握することが出来るよ
うに、下記技術的手段を採用した路面わだち状況計測装
置を提供する。
【0008】本発明の路面わだち状況計測装置は、路面
との距離を計測する複数の変位計と、路面上の左右の白
線の映像を1つの白線毎に異なった方向から取得するた
めの複数のカメラとを車両に搭載して備え、これらのカ
メラで得られた白線1つにつき複数の映像から左右各白
線の位置座標を算出する白線位置検出装置と、この白線
位置検出装置で得られた左右各白線の位置座標データ及
び前記変位計で得られた計測データに基づきわだち状況
の程度量を算出する演算装置とを備えることを特徴とす
るものである。
【0009】(作用)路面わだちには、路面の内、車両
の左右各タイヤの接地部分が掘られ、その間の中心部が
盛り上がるので、範囲が車幅内に限定されるという特徴
がある。また、路面わだちの「概略状況」を把握するに
は、左右白線間の全領域で路面横断凹凸形状を連続的な
形状に近似して忠実にわだち量を測定することは必ずし
も必要では無い。
【0010】そこで、路面わだちの「概略状況」を把握
するのが主目的であり、左右白線間の路面横断凹凸形状
として忠実にわだち量を測定する必要が無いという条件
の下では、路面との距離を計測する変位計は従来のよう
に17個も必要ではなく、少なくとも左右タイヤ位置に
各1個の計2個を車両に取り付けて車幅内の路面横断凹
凸形状を計測すればよく、必要に応じてその間に1個又
は複数取り付ける。
【0011】更に、わだち量算出の基準に用いる左右の
白線の計測には、従来のような測定レンジに制約がある
レーザ変位計をカメラ1台と併用するのではなく、この
ような制約の無いカメラを少なくとも2台車両に取り付
けて使用する。カメラの場合は、車幅内に取り付けて白
線から離れていても、白線を互いに異なる方向からカメ
ラで撮影すれば、カメラの位置及び角度を利用して演算
により、カメラ映像から白線の位置座標を算出すること
ができる。
【0012】従って、変位計もカメラも全て車幅内に納
まる。また、変位計の数が少なくて済む。わだち状況の
程度量は、左右各白線の位置座標データ及び変位計の計
測データを用いて、演算により算出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る路面わだち状
況計測装置の実施の形態を説明する。
【0014】本発明の実施の形態として、車両幅内の路
面横断凹凸形状の計測用に、レーザ変位計を左右タイヤ
位置に2個(取付け間隔約1.7m)及びその間中央に
1個の計3個を車両に取り付ける。また、左右の白線の
計測用に、白線映像を取得するカメラ4台(左右各々2
個づつ使用)を車両に取付ける。
【0015】更に、白線のカメラ映像からカメラ座標系
での左右各白線位置を求め、これから車両座標系での左
右各白線位置を算出する白線位置検出装置を車両に搭載
する。また、3個のレーザ変位計で得られた計測データ
3点を、それぞれ車両座標系での路面凹凸位置座標3点
に変換し、これら路面凹凸位置座標3点と、白線位置検
出装置により得た左右の白線位置データ2点とからわだ
ち状況の程度量を算出する演算装置を車両に搭載する。
【0016】ここで、わだち状況の程度量について図6
を参照して説明する。図6(a)に示すように、左右の
白線の位置座標(X1,Y1)、(X2,Y2)間を結
んだ基準直線21に対して、左右タイヤの位置に取り付
けたレーザ変位計の計測データに相当する路面凹凸位置
座標2点P、Rからそれぞれ基準直線21に引いた各々
の垂線の長さを求める。また、図6(b)に示すよう
に、左右の白線の位置座標(X1,Y1)、(X2,Y
2)からそれぞれ中央の路面凹凸位置座標1点Qに基準
直線22、23を引き、左右タイヤ位置での路面凹凸位
置座標P、Rから各々左右に対応する基準直線22、2
3に引いた垂線の長さを求める。これら4つのデータ
(垂線の長さ)のうち最大のものを、わだち状況の程度
量とする。
【0017】このような本路面わだち状況計測装置は、
前述の如く、左右のわだち底部及びその間の盛り上がり
部に対応する凹凸を計測するために、車両の右のタイヤ
位置及び左のタイヤ位置、またその間1点にレーザ変位
計を計3個取り付ける。また左右の白線位置は、1本の
白線に対して車幅内に設置した各2台のカメラと白線位
置検出装置を使用して検出することで課題を解決するこ
とができる。また、わだち状況程度量の算出方法として
は、まず4台のカメラにより取得した白線映像から白線
位置検出装置内で画像処理により各々の画像内の白線位
置データを算出し、演算装置へ出力する。
【0018】次に演算装置内で、各画像内の白線位置デ
ータ及び、4台のカメラの取付け位置と角度の関係か
ら、図5に示す車両座標系(X,Y)での白線位置(右
白線位置(X1,Y1)、左白線位置(X2,Y2))
が算出される。
【0019】レーザ変位計の計測データに関しても、演
算装置内の変換処理で、車両座標系での路面凹凸位置3
点(P(p1,p2)、Q(q1,q2)、R(r1,
r2))が算出される。
【0020】そして、各路面凹凸位置P(p1,p
2)、Q(q1,q2)、R(r1,r2)と右白線位
置データ(X1,Y1)、左白線位置(X2,Y2))
の5点で、路面横断方向の凹凸形状を代表させ、それを
基に演算装置内でわだち状況の程度量が算出される。
【0021】従来のわだち掘れ量の算出は前述した通
り、左右の白線をレーザ変位計とカメラを用いて計測
し、路面横断凹凸形状を17個のレーザ変位計の計測デ
ータで連続的形状に近似することにより、左右のわだち
掘れ部とその間の盛り上がり頂部を用いて算出されてい
るが、それに対して、本実施の形態の装置では4台のカ
メラを用いて左右の白線位置2点を計測し、3個のレー
ザ変位計を用いて左右のタイヤ位置2点及びその間1点
を計測して、これらからわだち状況の程度量を算出す
る。
【0022】このように白線を目印にして路面わだち状
況を計測するが、白線は2台のカメラで捕らえることに
よりその位置を求め、白線間の路面凹凸位置は3個のレ
ーザ変位計で求める。この場合、白線が遠くにあって
も、2台のカメラにより白線位置を測定することが可能
なので、白線位置を求めるためのカメラを白線から離れ
た車幅内に設置することができ、車幅内に設置したレー
ザ変位計と共に全計測機器を車幅内に収めた状態で、わ
だち概略状況を把握することができる。
【0023】(実施例)本発明の一実施例に係る路面わ
だち状況計測装置の外観図を図1に示す。
【0024】本実施例装置の構成として、路面の凹凸形
状を測定する部分は、左側のわだちを計測するために車
両左側タイヤ位置に取り付けたレーザ変位計5と、右側
のわだちを計測するために車両右側タイヤ位置に取り付
けたレーザ変位計7と、わだち間の盛り上がり頂部を計
測するためにレーザ変位計5とレーザ変位計7との間で
車両中心よりやや右寄りに取り付けたレーザ変位計6
と、それらレーザ変位計5〜7を車両18にを固定する
ためのレーザ変位計取付けブラケット17から構成さ
れ、車両下部に装着される。
【0025】また、白線の映像を取得する部分は、白線
位置を映像で取得する右側白線映像取得用のカメラ1及
びカメラ2と、それら2台のカメラ1、2を車両18に
固定するためのカメラ取付けブラケット15と、また同
様に左側白線映像取得用のカメラ3及びカメラ4と、そ
れら2台のカメラ3、4を車両18に固定するためのカ
メラ取付けブラケット16から構成され、車両の左右側
面部に装着される。
【0026】これら取付け位置の関係としては、演算処
理の簡単化のために、レーザ変位計5〜7の計測位置と
各カメラ1〜4の画像中心位置とが路面横断方向に一直
線になるようにし、レーザ変位計5〜7は車両基準面に
対し垂直方向を計測するように装着してある。カメラ1
〜4は車両外下方向を撮影するように装着してある。ま
た、車両内部に距離計11、白線位置検出装置12、演
算装置13及び出力装置14を搭載してある。各レーザ
変位計5〜7と演算装置13との間にはアンプ8〜10
を接続してある
【0027】本実施例装置による路面わだち状況計測シ
ステムのブロック図を図2に示し、それの処理フローを
図3に示す。
【0028】図3において概略的には、計測開始に際し
(ステップS1)、車両の進行方向に沿う計測間隔Nを
演算装置13に入力し(ステップS2)、計測回数Zを
初期値1にして(ステップS3)、車両の走行を開始す
る(ステップS4)。その後、距離計11で走行距離L
を算出して演算装置13に出力する(ステップS5)。
演算装置13は走行距離Lをモニタし(ステップS
6)、L=N×Zとなる計測間隔N毎に、路面凹凸形状
データである各々のレーザ変位計5〜7の計測データd
1、d2、d3(ステップS7)と、カメラ1〜4の白
線映像(ステップS9)から白線位置検出装置12によ
り算出した左右の白線位置データ(ステップS10)と
を基に、車両座標系における路面凹凸位置座標P、Q、
R(ステップS8)及び白線位置座標(ステップS1
1)を求める。演算装置13は更に、これら車両座標系
における路面凹凸位置座標P、Q、R及び白線位置座標
を用いて、わだち状況の程度量を算出し(ステップS1
2)、出力装置14からその結果を出力する。計測回数
Zが所定値になれば計測を終了し(ステップS13、S
15)、所定値でなければZを1つ増加して(ステップ
S14)、ステップS5に戻り計測を続ける。
【0029】次に、わだち状況程度量の算出の詳細を述
べる。
【0030】先ず、白線位置検出装置12により各々の
カメラ画像内の白線位置に対応する画素位置を算出する
(カメラ座標系での白線位置検出)。その算出方法の一
例として画像の輝度を用いる方法を、図4を参照して紹
介する。
【0031】まず、右側の各カメラ画像1A、2Aのう
ち、路面横断方向に画像中心軸(レーザ変位計の配列
軸)1列及びそれに隣接する6列づつの計13列の各5
12画素を抽出し、各列の画素を各々16階調の輝度で
表し、各々の列の中の最大輝度をしきい値として2値化
することにより、各列の白線と考えられる領域を求め
る。次に、求めた領域を13列分足し合わせて、白線と
考えられる領域の頻度分布を求める。その頻度分布の最
大頻度と最小頻度との中間値をしきい値として、それ以
上を白線領域とする。これにより、その白線領域での車
両側白線エッジ部の、映像端部(車両側)からの画素位
置I、Jを求める(図4参照)。左側のカメラ画像につ
いても同様の処理を行い、I、Jに相当する左側白線位
置データを算出するために、白線領域での車両側白線エ
ッジ部の、映像端部(車両側)からの画素位置を求め
る。
【0032】次に、演算装置13により、カメラ座標系
での左右の白線位置データ(I、J…)を用い、車両座
標系(X,Y)での白線位置座標を算出する。その算出
手順としては図4に示すように、各カメラの取付位置
(A1,B1)、(A2,B2)と、取付角度α、β
と、更に白線位置データI、Jから求まる各カメラ中心
から白線位置までの角度η,γとにより、各カメラ取付
位置と白線位置とを結ぶ直線k1及びk2の式が幾何学
的に算出され、両直線k1及びk2の交点が車両座標系
での白線位置となる。交点の座標(X1,Y1)は以下
の数1となる。
【0033】
【数1】 X1=[(B2−B1)−{A2×tan(β+γ)−A1×tan(α+η)}] /{tan(α+η)−tan(β+γ)} Y1=[{B2−A2×tan(β+γ)}×tan(α+η) −{B1−A1×tan(α+η)}×tan(β+γ)] /{tan(α+η)−tan(β+γ)} …数1 η=S×2{(L/2)−I)}/L γ=T×2{(L/2)−J)}/M
【0034】但し、(A1,B1):カメラ1の車両座
標系での座標 (A2,B2):カメラ2の車両座標系での座標 α:カメラ1の水平面からの取付け角度 β:カメラ2の水平面からの取付け角度 S:カメラ1の画角/2 T:カメラ2の画角/2 L:カメラ1の路面横断方向有効画素数 M:カメラ2の路面横断方向有効画素数 I:カメラ1画像内の白線位置に対応する画素位置 J:カメラ2画像内の白線位置に対応する画素位置
【0035】また、カメラ座標系の左側の白線位置デー
タついても同様の処理が行われ、車両座標系での左側白
線位置(X2,Y2)を算出する。
【0036】更に、演算装置13により、各レーザ変位
計5、6、7の計測データd1、d2及びd3から、図
5に示すような車両座標系(X,Y)での路面凹凸位置
座標3点(P(p1,p2)、Q(q1,q2)、R
(r1,r2))を下記数2のように算出する。
【0037】
【数2】 p1=A3 p2=B3−d1 q1=A4 q2=B4−d2 r1=A5 r2=B5−d3 …数2
【0038】但し、(A3,B3):レーザ変位計5の
車両座標系での取付位置 (A4,B4):レーザ変位計6の車両座標系での取付
位置 (A5,B5):レーザ変位計7の車両座標系での取付
位置
【0039】以上で求めた白線位置座標(X1,Y
1)、(X2,Y2)、及び、路面凹凸位置座標P(p
1,p2)、Q(q1,q2)、R(r1,r2)は図
5に示すようになる。
【0040】そして、これら左右の白線位置座標(X
1,Y1)、(X2,Y2)及び路面凹凸位置座標P
(p1,p2)、Q(q1,q2)、R(r1,r2)
から、わだち状況の程度量Dを演算装置13により、下
記数3で算出する。ただし、maxは()内のコンマで
区切られたものD1 とD2 のうち、大きい方を選択する
ことを表す。
【0041】数3中、D1 は図6(a)のタイプのわだ
ち状況ついて、左右の白線の位置座標(X1,Y1)、
(X2,Y2)間を結んだ基準直線21に対して左右タ
イヤ位置での路面凹凸位置座標2点P、Rから引いた各
々の垂線の長さのうち最大のものに相当しており、D2
は図6(b)のタイプのわだち状況ついて、左右の白線
の位置座標(X1,Y1)、(X2,Y2)からそれぞ
れ中央の路面凹凸位置座標1点Qに基準直線22、23
を引き、左右タイヤ位置での路面凹凸位置座標P、Rか
ら各々に対応する基準直線22、23に引いた垂線の長
さのうち最大のものに相当している。
【0042】
【数3】 D=max(D1 ,D2 ) …数3 但し、 D1 =max(|a1 1 +b1 2 +c1 |/(a1 2
+b1 21/2 ,|a1 1 +b1 2 +c1 |/(a1 2
+b1 21/2 ) D2 =max(|a2 1 +b2 2 +c2 |/(a2 2
+b2 21/2 ,|a3 1 +b3 2 +c3 |/(a3 2
+b3 21/2 ) a1 =(Y2−Y1)/(X2−X1) b1 =−1 c1 =(X2Y1−X1Y2)/(X2−X1) a2 =(q2−Y2)/(q1−X2) b2 =−1 c2 =(q1Y2−q2X2)/(q1−X2) a3 =(Y1−q2)/(X1−q1) b3 =−1 c3 =(X1q2−Y1q1)/(X1−q1)
【0043】得られたわだち状況の程度量DはCRT、
プリンタ等の出力装置14へ出力される。
【0044】図9(a)、(b)に、白線の計測にカメ
ラ104、105とレーザ変位計103を併用し且つレ
ーザ変位計103を多数使用した従来装置と、上記本実
施例装置との外観比較を示す。これから分かるように、
本実施例装置は全計測機器を車幅内に設置できたので、
車幅から外に突出する部分が無くなり、従来装置に比べ
て運転時の作業者への負担が大幅に軽減される。また、
本実施例装置を実際に使用したところ、わだち掘れ量の
計測精度は図7または図9(a)に示した従来装置に近
い良い精度が得られた。従って、道路管理の一環として
路面わだちの概略状況を把握するために一定以上の大き
なわだち掘れを調査する場合には、調査用基準値の調整
により本実施例装置の計測精度で十分であり、作業者に
負担を掛けない点で極めて有用であることが分かった。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を路面わだ
ち状況計測に適用することにより、変位計とカメラを車
幅内に設置してこれら変位計の計測データとカメラ映像
から路面の凹凸及び白線位置が算出可能となるので、車
幅から外に突出する部分が無くなり、運転時の作業者へ
の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る路面わだち状況計測装
置の外観図。
【図2】図1の実施例装置のシステム構成を示すブロッ
ク図。
【図3】図1の実施例装置の処理フローを示す図。
【図4】カメラ配置と白線位置検出の詳細を示す図。
【図5】車両座標系での計測点の表示を示す図。
【図6】わだち状況の程度量の定義を示す図。
【図7】従来の技術を示す図。
【図8】従来のわだち掘れ算出方法を示す図。
【図9】従来と本発明の路面わだち状況計測装置の外観
を比較して示す図。
【符号の説明】
1、2 右白線計測用カメラ 3、4 左白線計測用カメラ 5、7 わだち底部計測用レーザ変位計 6 盛り上がり部計測用レーザ変位計 8、9、10 アンプ 11 距離計 12 白線位置検出装置 13 演算装置 14 出力装置 15、16 カメラ取付け用ブラケット 17 レーザ変位計取付け用ブラケット 18 車両 19、20 白線 21、22、23 基準直線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面との距離を計測する複数の変位計と、
    路面上の左右の白線の映像を1つの白線毎に異なった方
    向から取得するための複数のカメラとを車両に搭載して
    備え、これらのカメラで得られた白線1つにつき複数の
    映像から左右各白線の位置座標を算出する白線位置検出
    装置と、この白線位置検出装置で得られた左右各白線の
    位置座標データ及び前記変位計で得られた計測データに
    基づきわだち状況の程度量を算出する演算装置とを備え
    ることを特徴とする路面わだち状況計測装置。
  2. 【請求項2】前記変位計はレーザ変位計であり、同レー
    ザ変位計は車幅方向に関して左右タイヤ位置と、その間
    の位置とに計3個備えられ、前記カメラは左右各白線に
    つき2台の計4台備えられ、前記白線位置検出装置はカ
    メラ映像から白線を抽出し、得られたカメラ座標系での
    左右各白線位置から車両座標系での左右各白線位置を算
    出するものであり、前記演算装置は3個のレーザ変位計
    で得られた計測データ3点をそれぞれ車両座標系での路
    面凹凸位置座標3点に変換し、これら路面凹凸位置座標
    3点と、前記白線位置検出装置により得られた左右の白
    線位置データ2点とから、わだち状況の程度量を算出す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の路面わ
    だち状況計測装置。
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