JPH09287273A - コルクフロア材及びその製造方法 - Google Patents

コルクフロア材及びその製造方法

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JPH09287273A
JPH09287273A JP12228496A JP12228496A JPH09287273A JP H09287273 A JPH09287273 A JP H09287273A JP 12228496 A JP12228496 A JP 12228496A JP 12228496 A JP12228496 A JP 12228496A JP H09287273 A JPH09287273 A JP H09287273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cork
floor material
sheet
compressed
cork sheet
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Application number
JP12228496A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Nakamura
浩文 中村
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Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水濡れ時であっても表面の摩擦係数が大き
く、更にはクッション性も向上したコルクフロア材及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 基板10上に接着剤を介して圧搾コルク
シート11を積層し、更に熱圧締成形して圧搾コルクシ
ート11の表面のコルク粒を発泡させて表面に凹凸を形
成してなるコルクフロア材12及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクッション性及び滑
り防止性を付与したコルクフロア材及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】フロア材を合板等で構成するとそのまま
では表面が硬いので、図2に示すように合板等からなる
基板20の表面にコルクシート21を貼着したコルクフ
ロア材22が提案されて、クッション性を有する床板と
して一部において使用されていた。なお、23は雄実
を、24は雌実を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例に係るコルクフロア材22においては、コルクシー
ト21の表面が極めて滑らかであるので、水濡れ時には
特に滑り易いという欠点があり、使用にあっては高価な
ノンスリップ塗装25を施していた。また、従来のコル
クフロア材22においては、基板20の表面に貼着した
コルクシート21も薄いので、十分なクッション性を有
するわけではなく、歩行時の疲れを解消するまでは至っ
ていないというのが現状であった。本発明はかかる事情
に鑑みてなされたもので、水濡れ時であっても表面の摩
擦係数が大きく、更にはクッション性も向上したコルク
フロア材及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のコルクフロア材は、基板上に接着剤を介して圧搾
コルクシートを積層し、更に熱圧締成形して前記圧搾コ
ルクシートの表面のコルク粒を発泡させて表面に凹凸を
形成している。また、請求項2記載のコルクフロア材の
製造方法は、圧搾コルクシートを接着剤を介して基板上
に積層した後、前記圧搾コルクシートの表面より熱圧締
して前記基板上に接着すると共に、その表面を発泡させ
て凹凸を形成している。
【0005】ここで、前記基板とは厚みが5〜15mm
程度の合板、パーティクルボード、又はMDF(中質繊
維板)を使用するのが好ましい。前記接着剤としては、
ユリア変性ラテックス、酢酸ビニル樹脂エマルジョン等
の常用接着剤が適用される。前記圧搾コルクシートとし
てはコルク片を接着剤を介して圧搾し、厚みを1〜3m
m程度に薄削して得たシートをいう。この圧搾コルクシ
ートを基板に熱圧締する条件としては、110〜130
℃で、3〜6kg/cm2 で30〜120秒程度が好ま
しい。以上のように、圧搾コルクシートを接着剤を介し
て基板に積層し、次に熱圧締を行うと、コルク粒が熱と
水分によって発泡して表面に凹凸が形成される。この発
泡による空隙によって適当なクッション性を付与するこ
とになる。また、圧搾コルクシートが発泡することによ
って表面に凹凸が形成され滑り抵抗が増加する。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るコルクフロア材の断面図である。
【0007】図1に示すように、厚さ5〜15mm程度
の前記した材料からなる基板10を用意し、これに厚み
が1〜3mmの圧搾コルクシート11を接着剤を用いて
積層し、しかる後に前記した条件にて熱圧締を行い、基
板10上に接着する。熱圧締条件は110〜130℃、
3〜6kg/cm2 、30〜120秒程度で、基板10
及び接着剤の水分と熱によりコルク粒子が発泡し、表面
に凹凸形状が発現される。接着剤はユリア変性ラテック
ス、酢酸ビニル等の常用のものが用いられる。コルクフ
ロア材12の両側には従来通り雄実13と雌実14が形
成されている。
【0008】圧搾コルクシート11が発泡すると、図1
に示すように表面に凹凸が形成され、これによって水濡
れ時の摩擦係数も増加する。実験によれば、水濡れ時の
コルクフロア材12の表面の動摩擦係数は、乾燥時のコ
ルクフロア材12の動摩擦係数に比べて大きな低下は見
られなかった。
【0009】また、圧搾コルクシート11が発泡すると
内部に含まれている水分によって多数の空隙が形成さ
れ、これによって少し厚みが増すと共に、クッション性
が向上する。これによって、転んだ場合でも怪我の程度
が少なくて済み、更には疲れ防止にも役立つので、老人
や子供がいる家庭のフロア材に適している。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載のコルクフロア材及び請求
項2記載のコルクフロア材の製造方法は以上の説明から
も明らかなように、基板に貼着された圧搾コルクシート
が発泡して表面に凹凸が形成されるので、滑り抵抗が増
加し、滑りにくいコルクフロア材を提供できることにな
った。また、基板の表面に薄い圧搾コルクシートを貼着
しても、その発泡によってクッション性が更に向上し、
歩行時の疲れの解消を図ることができると共に、感触性
が高まることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコルクフロア材の
断面図である。
【図2】従来例に係るコルクフロア材の断面図である。
【符号の説明】
10 基板 11 圧搾コルクシート 12 コルクフロア材 13 雄実 14 雌実

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に接着剤を介して圧搾コルクシー
    トを積層し、更に熱圧締成形して前記圧搾コルクシート
    の表面のコルク粒を発泡させて表面に凹凸を形成してな
    ることを特徴とするコルクフロア材。
  2. 【請求項2】 圧搾コルクシートを接着剤を介して基板
    上に積層した後、前記圧搾コルクシートの表面より熱圧
    締して前記基板上に接着すると共に、その表面を発泡さ
    せて凹凸を形成することを特徴とするコルクフロア材の
    製造方法。
JP12228496A 1996-04-20 1996-04-20 コルクフロア材及びその製造方法 Pending JPH09287273A (ja)

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