JPH09286047A - モールドベース - Google Patents
モールドベースInfo
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- JPH09286047A JPH09286047A JP10227996A JP10227996A JPH09286047A JP H09286047 A JPH09286047 A JP H09286047A JP 10227996 A JP10227996 A JP 10227996A JP 10227996 A JP10227996 A JP 10227996A JP H09286047 A JPH09286047 A JP H09286047A
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- guide
- pin
- fitted
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- guide bush
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 より一層の位置決め精度の向上を図り、製品
の精度の向上と製作コストの低減を可能としたモールド
ベースを提供することを目的とする。 【解決手段】 ワークを形成する型板を備え、ガイドピ
ンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移動側部
材との位置を決めるモールドベースにおいて、嵌合する
ガイドピンとガイドブッシュを二組設け、一組のガイド
ピンとガイドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに形
成し、他の一組のガイドピンとガイドブッシュは所要な
面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成して
なるモールドベースとした。
の精度の向上と製作コストの低減を可能としたモールド
ベースを提供することを目的とする。 【解決手段】 ワークを形成する型板を備え、ガイドピ
ンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移動側部
材との位置を決めるモールドベースにおいて、嵌合する
ガイドピンとガイドブッシュを二組設け、一組のガイド
ピンとガイドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに形
成し、他の一組のガイドピンとガイドブッシュは所要な
面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成して
なるモールドベースとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂やダイキャス
トなどのモールド型に使用するモールドベースに関する
ものである。
トなどのモールド型に使用するモールドベースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワークを形成する型板を備え、ガ
イドピンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移
動側部材の位置を決める基本的な構成のものとしてのモ
ールドベースは、図1・図2に示すものがある。図1・
図2において、モールドベースは固定側部材1と移動側
部材2とよりなり、固定側部材1が固定され、それに対
し、移動側部材2が近づいて当接してワークを形成し、
離れてワークを排出するものである。通常、固定側部材
1と移動側部材2とは左右もしくは上下に配置されるも
のである。
イドピンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移
動側部材の位置を決める基本的な構成のものとしてのモ
ールドベースは、図1・図2に示すものがある。図1・
図2において、モールドベースは固定側部材1と移動側
部材2とよりなり、固定側部材1が固定され、それに対
し、移動側部材2が近づいて当接してワークを形成し、
離れてワークを排出するものである。通常、固定側部材
1と移動側部材2とは左右もしくは上下に配置されるも
のである。
【0003】ダイプレート31に取付けられる固定側取
付板3には、図示状態で上面にロケートリング4をその
中心にボルト5により螺締し、固定側取付板3の下面に
は固定側型板6がボルト7により螺締され、固定側型板
6の下面にはワーク形成部8を形成する。移動側部材2
の図示の状態で最下部にはダイプレート32に取付ける
移動型取付板9があり、移動型取付板9の上面にはスペ
ーサブロック10を介在させて移動側型板11をボルト
12を移動型取付板9より挿入させ、スペーサブロック
10を挿通させて移動側型板11を螺締する。
付板3には、図示状態で上面にロケートリング4をその
中心にボルト5により螺締し、固定側取付板3の下面に
は固定側型板6がボルト7により螺締され、固定側型板
6の下面にはワーク形成部8を形成する。移動側部材2
の図示の状態で最下部にはダイプレート32に取付ける
移動型取付板9があり、移動型取付板9の上面にはスペ
ーサブロック10を介在させて移動側型板11をボルト
12を移動型取付板9より挿入させ、スペーサブロック
10を挿通させて移動側型板11を螺締する。
【0004】この移動側型板11の中央上面には溶融し
た樹脂あるいは溶融した金属をワーク成形部8に通すラ
ンナー12があり、このランナー12に供給機13より
通路14を介在させて連通させてある。ワーク形成部8
に形成されるワークWと前記ランナー12との連続部に
ゲート15がある。固定側部材1と移動側部材2との位
置決めをするために、固定側型板6に圧入した円筒状の
ガイドブッシュ16と移動側型板11に圧入した円柱状
のガイドピン17とを嵌合させている。従来の、モール
ドベースでは、図2に示されているように、ガイドピン
17とガイドブッシュ16とを四組設けてある。なお、
全面当たりの摺動面を有するガイドピンとガイドブッシ
ュとを嵌合させる二組のものは存在する。
た樹脂あるいは溶融した金属をワーク成形部8に通すラ
ンナー12があり、このランナー12に供給機13より
通路14を介在させて連通させてある。ワーク形成部8
に形成されるワークWと前記ランナー12との連続部に
ゲート15がある。固定側部材1と移動側部材2との位
置決めをするために、固定側型板6に圧入した円筒状の
ガイドブッシュ16と移動側型板11に圧入した円柱状
のガイドピン17とを嵌合させている。従来の、モール
ドベースでは、図2に示されているように、ガイドピン
17とガイドブッシュ16とを四組設けてある。なお、
全面当たりの摺動面を有するガイドピンとガイドブッシ
ュとを嵌合させる二組のものは存在する。
【0005】移動側型板11にはリターンピン18が摺
動自在に設けられ、リターンピン18の基端側は第一エ
ジェクタープレート19と第二エジェクタープレート2
0とにより挟持され、第一エジェクタープレート19と
第二エジェクタープレート20とはボルト21により螺
締して一体化されている。リターンピン18の移動側型
板11と第一エジェクタープレート19との間にはコイ
ルスプリング22が縮設されている。移動型取付板9の
中央部には貫通孔23が穿設され、エジェクターピン2
4を貫通孔23に挿入して第二エジェクタープレート2
0の下面に当接させている。
動自在に設けられ、リターンピン18の基端側は第一エ
ジェクタープレート19と第二エジェクタープレート2
0とにより挟持され、第一エジェクタープレート19と
第二エジェクタープレート20とはボルト21により螺
締して一体化されている。リターンピン18の移動側型
板11と第一エジェクタープレート19との間にはコイ
ルスプリング22が縮設されている。移動型取付板9の
中央部には貫通孔23が穿設され、エジェクターピン2
4を貫通孔23に挿入して第二エジェクタープレート2
0の下面に当接させている。
【0006】固定側部材1は、固定側取付板3のロケー
トリング4によりダイプレート31に位置決めして固定
側取付板3をクランプしてダイプレート31に取付け、
供給機13が通路14と連通するように配置される。一
方、移動側部材2にはその移動型取付板9をダイプレー
ト32にクランプして取付ける。固定側型板6と移動側
型板11とが当接している図示の状態で、供給機13よ
り通路14で溶融した樹脂あるいは溶融した金属を流し
込みランナー12およびゲート15を通過してワーク形
成部8に流入させてワークWを形成する。
トリング4によりダイプレート31に位置決めして固定
側取付板3をクランプしてダイプレート31に取付け、
供給機13が通路14と連通するように配置される。一
方、移動側部材2にはその移動型取付板9をダイプレー
ト32にクランプして取付ける。固定側型板6と移動側
型板11とが当接している図示の状態で、供給機13よ
り通路14で溶融した樹脂あるいは溶融した金属を流し
込みランナー12およびゲート15を通過してワーク形
成部8に流入させてワークWを形成する。
【0007】所定時間経過後、固定側部材1と移動側部
材2とを離して、エジェクターピン24によりエジェク
タープレート19・20は図において上方にコイルスプ
リング22の付勢力に抗して移動し、リターンピン18
は移動側型板11より突出し、ワークWを型外に排出さ
せる。エジェクターピン24が後退すると、リターンピ
ン18はコイルスプリング22の付勢力により復帰す
る。
材2とを離して、エジェクターピン24によりエジェク
タープレート19・20は図において上方にコイルスプ
リング22の付勢力に抗して移動し、リターンピン18
は移動側型板11より突出し、ワークWを型外に排出さ
せる。エジェクターピン24が後退すると、リターンピ
ン18はコイルスプリング22の付勢力により復帰す
る。
【0008】上述のように、固定側部材1と移動側部材
2との位置決めは四組のガイドブッシュ16とガイドピ
ン17の嵌合により行われている。上記のモールドベー
スは二プレート方式のものである。図3・図4は三プレ
ート方式のモールドベースを示すもので、前記の図1・
図2と同一部品には同一の符号を付して示す。
2との位置決めは四組のガイドブッシュ16とガイドピ
ン17の嵌合により行われている。上記のモールドベー
スは二プレート方式のものである。図3・図4は三プレ
ート方式のモールドベースを示すもので、前記の図1・
図2と同一部品には同一の符号を付して示す。
【0009】ランナープレート41にはガイドブッシュ
42、固定側型板6にはガイドブッシュ43、移動側型
板11にはガイドブッシュ44がそれぞれ圧入固着され
ていて、固定側取付板3に基端を圧入起立させたサポー
トピン45は、前記ガイドブッシュ42・43・44と
嵌合し、各部材を支持位置決めしている。ここにおいて
もサポートピン45とガイドブッシュ42・43・44
を四組設けた例を示している。
42、固定側型板6にはガイドブッシュ43、移動側型
板11にはガイドブッシュ44がそれぞれ圧入固着され
ていて、固定側取付板3に基端を圧入起立させたサポー
トピン45は、前記ガイドブッシュ42・43・44と
嵌合し、各部材を支持位置決めしている。ここにおいて
もサポートピン45とガイドブッシュ42・43・44
を四組設けた例を示している。
【0010】図5・図6においても、同一部品には同一
の符号を付して示す。ランナープレート51にはガイド
ブッシュ52、固定側型板6にはガイドブッシュ53が
それぞれ圧入固着されて、固定側取付板3に基端を圧入
起立させたサポートピン54は、前記ガイドブッシュ5
2・53と嵌合し、各部材を支持している。
の符号を付して示す。ランナープレート51にはガイド
ブッシュ52、固定側型板6にはガイドブッシュ53が
それぞれ圧入固着されて、固定側取付板3に基端を圧入
起立させたサポートピン54は、前記ガイドブッシュ5
2・53と嵌合し、各部材を支持している。
【0011】また、固定側型板6にはガイドブッシュ5
5が圧入固着され、移動側型板11に基端を圧入起立さ
せたガイドピン56を前記ガイドブッシュ55と嵌合さ
せている。ここでは、四組のガイドピン56・ガイドブ
ッシュ55の他に、四組のサポートピン54・ガイドブ
ッシュ52・53が設けてある。
5が圧入固着され、移動側型板11に基端を圧入起立さ
せたガイドピン56を前記ガイドブッシュ55と嵌合さ
せている。ここでは、四組のガイドピン56・ガイドブ
ッシュ55の他に、四組のサポートピン54・ガイドブ
ッシュ52・53が設けてある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のモールドベース
では、位置決め精度を向上させて製品の仕上がり精度を
向上させるため、四組のガイドピン・ガイドブッシュや
四組のサポートピン・ガイドブッシュが用いられてい
る。モールドベースにおいて、より一層の位置決め精度
の向上を図り、併せて製作コストの低減を図ろうとする
ものである。
では、位置決め精度を向上させて製品の仕上がり精度を
向上させるため、四組のガイドピン・ガイドブッシュや
四組のサポートピン・ガイドブッシュが用いられてい
る。モールドベースにおいて、より一層の位置決め精度
の向上を図り、併せて製作コストの低減を図ろうとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の事情に
鑑み、より一層の位置決め精度の向上を図り、モールド
ベースの製作コストの低減を図るべく、ワークを形成す
る型板を備え、ガイドピンとガイドブッシュを嵌合させ
て固定側部材と移動側部材との位置を決めるモールドベ
ースにおいて、嵌合するガイドピンとガイドブッシュを
二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシュは両者の
摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガイドピンと
ガイドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分
を逃がすように形成してなるモールドベースとした。
鑑み、より一層の位置決め精度の向上を図り、モールド
ベースの製作コストの低減を図るべく、ワークを形成す
る型板を備え、ガイドピンとガイドブッシュを嵌合させ
て固定側部材と移動側部材との位置を決めるモールドベ
ースにおいて、嵌合するガイドピンとガイドブッシュを
二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシュは両者の
摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガイドピンと
ガイドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分
を逃がすように形成してなるモールドベースとした。
【0014】また、本発明は、上記の事情に鑑み、より
一層の位置決め精度の向上を図り、モールドベースの製
作コストの低減を図るべく、ワークを形成する型板を備
え、サポートピンとガイドブッシュを嵌合させて固定側
部材と移動側部材とを支持するモールドベースにおい
て、嵌合するサポートピンとガイドブッシュを二組設
け、一組のサポートピンとガイドブッシュは両者の摺動
面を全面当たりに形成し、他の一組のサポートピンとガ
イドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を
逃がすように形成してなるモールドベースとした。
一層の位置決め精度の向上を図り、モールドベースの製
作コストの低減を図るべく、ワークを形成する型板を備
え、サポートピンとガイドブッシュを嵌合させて固定側
部材と移動側部材とを支持するモールドベースにおい
て、嵌合するサポートピンとガイドブッシュを二組設
け、一組のサポートピンとガイドブッシュは両者の摺動
面を全面当たりに形成し、他の一組のサポートピンとガ
イドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を
逃がすように形成してなるモールドベースとした。
【0015】
【発明の実施の態様】本発明を、添付する図面に示す具
体的実施例に基づいて、以下詳細に説明する。従来から
位置決めに正確を期するため、四組のガイドピン・ガイ
ドブッシュや四組のサポートピン・ガイドブッシュが使
用されている。
体的実施例に基づいて、以下詳細に説明する。従来から
位置決めに正確を期するため、四組のガイドピン・ガイ
ドブッシュや四組のサポートピン・ガイドブッシュが使
用されている。
【0016】使用されているモールドベースでは、四組
のガイドピン・ガイドブッシュの四組ともが正しく嵌合
して正確に位置決めの機能を果しているのではなく、何
組かは無理な嵌合をしている。本発明者は、このような
知見に基づき、一組だけ正確に嵌合させ、他の一組は加
工公差程度のクリアランスを設けて位置決めの調整を容
易にし、しかも位置決めを所要の精度内の正確さとした
ものである。
のガイドピン・ガイドブッシュの四組ともが正しく嵌合
して正確に位置決めの機能を果しているのではなく、何
組かは無理な嵌合をしている。本発明者は、このような
知見に基づき、一組だけ正確に嵌合させ、他の一組は加
工公差程度のクリアランスを設けて位置決めの調整を容
易にし、しかも位置決めを所要の精度内の正確さとした
ものである。
【0017】本発明では、嵌合するガイドピンとガイド
ブッシュを二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシ
ュは両者の摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガ
イドピンとガイドブッシュは所要な面だけを摺動面とし
て他の部分を逃がすように形成する。また、本発明で
は、嵌合するサポートピンとガイドブッシュを二組設
け、一組のサポートピンとガイドブッシュは両者の摺動
面を全面当たりに形成し、他の一組のサポートピンとガ
イドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を
逃がすように形成する。
ブッシュを二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシ
ュは両者の摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガ
イドピンとガイドブッシュは所要な面だけを摺動面とし
て他の部分を逃がすように形成する。また、本発明で
は、嵌合するサポートピンとガイドブッシュを二組設
け、一組のサポートピンとガイドブッシュは両者の摺動
面を全面当たりに形成し、他の一組のサポートピンとガ
イドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を
逃がすように形成する。
【0018】以下、ガイドピンとガイドブッシュを例に
とり述べるが、サポートピンとガイドブッシュの場合も
全く同様である。図7にはガイドピン61とガイドブッ
シュ62が嵌合した状態を示す。なお、他の部品は図1
〜図6に述べたと同様である。本発明では、摺動面が全
面当たりのガイドピン611 とガイドブッシュ621と
の中心01 と、摺動面が所要な面だけを摺動面として他
の部分を逃がすように形成したガイドピン612 とガイ
ドブッシュ622 と中心02 を結ぶ直線A−Aに直交す
る直線B−B上に摺動面63を形成する。
とり述べるが、サポートピンとガイドブッシュの場合も
全く同様である。図7にはガイドピン61とガイドブッ
シュ62が嵌合した状態を示す。なお、他の部品は図1
〜図6に述べたと同様である。本発明では、摺動面が全
面当たりのガイドピン611 とガイドブッシュ621と
の中心01 と、摺動面が所要な面だけを摺動面として他
の部分を逃がすように形成したガイドピン612 とガイ
ドブッシュ622 と中心02 を結ぶ直線A−Aに直交す
る直線B−B上に摺動面63を形成する。
【0019】図8に図7のガイドピン612 とガイドブ
ッシュ622 の嵌合状態の詳細を示す。ガイドピン61
2 は正円で、ガイドブッシュ622 の内周面で逃げ、摺
動面63を対向させて設けている。この摺動面63は軸
方向に設けられている。また、摺動面63の範囲は、ガ
イドピン612 の直径をDとすると、0.15D〜0.
64D程度である。0.15D以下であると摺動面が少
なく、0.64以上であるとガイドピン612 の許容移
動距離が制限される。好ましくは中心角θが30°程度
である。摺動面63のガイドピン612 との間のクリア
ランスCは0.02mm程度、逃げた部分のガイドピン
612 と隙間は0.2〜0.3mm程度である。また、
ガイドピン612 の移動可能距離はEで表される。
ッシュ622 の嵌合状態の詳細を示す。ガイドピン61
2 は正円で、ガイドブッシュ622 の内周面で逃げ、摺
動面63を対向させて設けている。この摺動面63は軸
方向に設けられている。また、摺動面63の範囲は、ガ
イドピン612 の直径をDとすると、0.15D〜0.
64D程度である。0.15D以下であると摺動面が少
なく、0.64以上であるとガイドピン612 の許容移
動距離が制限される。好ましくは中心角θが30°程度
である。摺動面63のガイドピン612 との間のクリア
ランスCは0.02mm程度、逃げた部分のガイドピン
612 と隙間は0.2〜0.3mm程度である。また、
ガイドピン612 の移動可能距離はEで表される。
【0020】図9に、移動面63、ガイドピン612 と
ガイドブッシュ622 とのクリアランスCおよびガイド
ピン612 の移動可能距離Eについての実例を示す。ガ
イドブッシュ622 の内径を40mmとして、クリアラ
ンスCを0.02mmとするとガイドピン612 の直径
Dは39.96mmとなり、移動可能距離Eは0.08
mmで、クリアランスCの4倍で、ガイドピン612 の
調整に適する。
ガイドブッシュ622 とのクリアランスCおよびガイド
ピン612 の移動可能距離Eについての実例を示す。ガ
イドブッシュ622 の内径を40mmとして、クリアラ
ンスCを0.02mmとするとガイドピン612 の直径
Dは39.96mmとなり、移動可能距離Eは0.08
mmで、クリアランスCの4倍で、ガイドピン612 の
調整に適する。
【0021】以上はガイドブッシュ622 の内周面に逃
げ面を設けた例について述べたが、ガイドピン612 の
外周面に逃げ面を設けてもよい。一組のガイドピンとガ
イドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに形成してお
き、これを基準として、他の一組のカイドピンとガイド
ブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を逃が
すように形成し、そのガイドピンはクリアランスCの4
倍程度の移動可能距離Eが許されるので、ガイドピンと
ガイドブッシュとを嵌合させるための調整は至極容易
で、しかも所要の位置決め精度は維持できる。
げ面を設けた例について述べたが、ガイドピン612 の
外周面に逃げ面を設けてもよい。一組のガイドピンとガ
イドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに形成してお
き、これを基準として、他の一組のカイドピンとガイド
ブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部分を逃が
すように形成し、そのガイドピンはクリアランスCの4
倍程度の移動可能距離Eが許されるので、ガイドピンと
ガイドブッシュとを嵌合させるための調整は至極容易
で、しかも所要の位置決め精度は維持できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述のように、ワークを形成
する型板を備え、ガイドピンとガイドブッシュを嵌合さ
せて固定側部材と移動側部材との位置を決めるモールド
ベースにおいて、嵌合するガイドピンとガイドブッシュ
を二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシュは両者
の摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガイドピン
とガイドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部
分を逃がすように形成してなるモールドベースであるの
で、より一層の位置決め精度の向上を図り、ひいては製
品の精度の向上が図れる。
する型板を備え、ガイドピンとガイドブッシュを嵌合さ
せて固定側部材と移動側部材との位置を決めるモールド
ベースにおいて、嵌合するガイドピンとガイドブッシュ
を二組設け、一組のガイドピンとガイドブッシュは両者
の摺動面を全面当たりに形成し、他の一組のガイドピン
とガイドブッシュは所要な面だけを摺動面として他の部
分を逃がすように形成してなるモールドベースであるの
で、より一層の位置決め精度の向上を図り、ひいては製
品の精度の向上が図れる。
【0023】また、本発明は、従来四組のガイドピンと
ガイドブッシュにより嵌合を行わせていたのを二組のガ
イドピンとガイドブッシュによりモールドベースの嵌合
を行わせるようにしたので、製作コストを低減できる。
さらに、本発明は、二組のガイドピンとガイドブッシュ
によりモールドベースの嵌合を行わせるようにしたの
で、板面面積が増大し、型構成部品の設置面積が増大す
る。
ガイドブッシュにより嵌合を行わせていたのを二組のガ
イドピンとガイドブッシュによりモールドベースの嵌合
を行わせるようにしたので、製作コストを低減できる。
さらに、本発明は、二組のガイドピンとガイドブッシュ
によりモールドベースの嵌合を行わせるようにしたの
で、板面面積が増大し、型構成部品の設置面積が増大す
る。
【0024】さらに、本発明は、サポートピンとガイド
ブッシュの場合も前記のガイドピンとガイドブッシュの
場合と全く同様の効果を奏する。
ブッシュの場合も前記のガイドピンとガイドブッシュの
場合と全く同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】二プレート方式のモールドベースの縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】三プレート方式のモールドベースの断面図であ
る。
る。
【図4】図3の平面図である。
【図5】モールドベースの断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明のガイドピンとガイドブッシュの配置を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】本発明のガイドピンとガイドブッシュを所要な
面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成した
状態の断面図である。
面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成した
状態の断面図である。
【図9】図8の要部の拡大断面図である。
W…ワーク 1…固定側部材 2…移動側部材 3…固定側取付板 6…固定側型板 11…移動側型板 10…スペーサブロック 9…移動側取付板 16…ガイドブッシュ 17…ガイドピン 42・43・44…ガイドブッシュ 45…サポートピン
Claims (2)
- 【請求項1】 ワークを形成する型板を備え、ガイドピ
ンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移動側部
材との位置を決めるモールドベースにおいて、嵌合する
ガイドピンとガイドブッシュを二組設け、一組のガイド
ピンとガイドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに形
成し、他の一組のガイドピンとガイドブッシュは所要な
面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成して
なるモールドベース。 - 【請求項2】 ワークを形成する型板を備え、サポート
ピンとガイドブッシュを嵌合させて固定側部材と移動側
部材とを支持するモールドベースにおいて、嵌合するサ
ポートピンとガイドブッシュを二組設け、一組のサポー
トピンとガイドブッシュは両者の摺動面を全面当たりに
形成し、他の一組のサポートピンとガイドブッシュは所
要な面だけを摺動面として他の部分を逃がすように形成
してなるモールドベース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001191132A (ja) * | 2000-01-07 | 2001-07-17 | Tyco Electronics Amp Kk | 金型用ガイド |
JP2007152409A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Punch Industry Co Ltd | クリアランス指定ガイドセット |
JP2019171655A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 忠夫 谷田部 | モールドベース |
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-
1996
- 1996-04-24 JP JP08102279A patent/JP3113577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001191132A (ja) * | 2000-01-07 | 2001-07-17 | Tyco Electronics Amp Kk | 金型用ガイド |
JP2007152409A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Punch Industry Co Ltd | クリアランス指定ガイドセット |
JP2019171655A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 忠夫 谷田部 | モールドベース |
JP2020070858A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Kyb株式会社 | 嵌合構造 |
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JP3113577B2 (ja) | 2000-12-04 |
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