JPH09285885A - 金属パレット及び金属パレットの製造方法 - Google Patents

金属パレット及び金属パレットの製造方法

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JPH09285885A
JPH09285885A JP8102231A JP10223196A JPH09285885A JP H09285885 A JPH09285885 A JP H09285885A JP 8102231 A JP8102231 A JP 8102231A JP 10223196 A JP10223196 A JP 10223196A JP H09285885 A JPH09285885 A JP H09285885A
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JP
Japan
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metal
welding
core
pallet
laser
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8102231A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tsuzuki
隆之 都筑
Mikinari Iharaki
幹成 伊原木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばタイルパネル養生用のステ
ンレス製パレット等に用いて好適な低歪みと高信頼性と
を有し且つ強度が高い金属パレット及び金属パレットの
製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 金属製の薄板をフェースシート12と
し、金属製の角管材あるいはH型材をコア13とし、上
記コア13を介して上記フェースシート12,12を接
合してなるサンドイッチパネル101であって、フェー
スシート12とコア13との接合をレーザ溶接102に
より施してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属パレット及び
金属パレットの製造方法に関し、特にタイルパネル養生
用のステンレス製パレットを提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばタイルパネルの養生用には
金属製のパレットが用いられている。図4にこの従来の
タイルパネルの概略を示す。同図に示すように、タイル
パネル用パレット11は二枚のステンレス鋼(例えばS
US304,430の板厚が1.0〜2.0mm程度)の薄
板(フェースシート)12の間に、同じくステンレス鋼
製(25mm×25mm、板厚が1.0〜2.0mm程度)
の角管(コア)13を挟み、該接合面に荷重を付加して
なるスポット溶接14により接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スポット溶接では、以下のような問題がある。 従来のスポット溶接では、角管の内側に特殊な形状
の電極を挿入して行われているので、例えばタイルパネ
ルの養生用に用いるような大型のパレット(例えば10
00mm×3084mm)の場合には、十分な電極の剛
性が得られず、安定した接合品質を得ることは極めて難
しいという問題がある。
【0004】 また、スポット溶接によるタイルパネ
ル養生用パレットは、いわゆる点状の接合しかできず、
この接合品質のバラツキにより極めて短寿命になるとい
う固有な問題がある。
【0005】 さらに、スポット溶接においては、荷
重を付加しての溶接であるため、パレットの表面に圧痕
が残ることは避けることができず、これがタイル養生時
にタイルパネルに転写されるという問題がある。このた
め、タイルパネルの商品価値を大きく損なうこととな
り、平滑性の高いパネルの出現が望まれている。
【0006】本発明は、上記問題に鑑み、安定した接合
強度と平滑な表面を実現する、すなわち、低コスト,高
耐久性を兼ね備え且つ商品価値が高い新規な接合による
金属製パレット及びその製造方法を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の金属パレットは、金属製の薄板をフェースシートと
し、金属製の角管材あるいはH型材をコアとし、上記コ
アを介して上記フェースシートを接合してなるサンドイ
ッチパネルであって、フェースシートとコアとの接合を
レーザ溶接により施してなることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、一方の金属製パレットの製造方法
は、金属製の薄板と金属製の角管とを接合する方法にお
いて、レーザ溶接により接合することを特徴とするもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】図1及び図2を参照して本実施の形態に係
る金属パレットを説明する。図1はレーザ溶接部の詳細
を示し、図2はレーザ溶接部の断面を示す。これらの図
面に示すように、本発明の実施の形態に係る金属パレッ
ト101は、金属製の薄板をフェースシート12とし、
金属製の角管材あるいはH型材をコア13とし、上記コ
アを介して上記フェースシートを接合してなるサンドイ
ッチパネルであって、フェースシート12とコア13と
の接合をレーザ溶接102により施してなるものであ
る。
【0011】本発明におけるレーザ溶接方法は、YAG
レーザ、CO2 ガスレーザ等を使用し、金属表面のパワ
ー密度は104 W/cm2 以上で溶接が行なうようにし
ているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0012】また、溶接は大気中で行ってもよいが、溶
接箇所またはその周囲の酸化を防ぐ場合には、窒素等の
不活性ガス雰囲気で行うとよい。
【0013】本発明の溶接金属は特に限定されるもので
はないが、例えばタイルパネル養生用パレットのステン
レス鋼の場合には、例えば「SUS304」、「SUS
430」、「SUS316」等を用いるのが好適である
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、タ
イルパネル養生用パレット101の概略は図3に示すよ
うに、金属製の薄板をフェースシート12とし、金属製
の角管材(あるいはH型材)をコア13とし、上記コア
13を所定箇所に配して上記フェースシート12を接合
してなるサンドイッチパネルであり、溶接はフェースシ
ート12とコア13との接合部の表面側からレーザを照
射してレーザ溶接102を施している。上記フェースシ
ート12の大きさは、例えばタイルパネルの養生用に用
いるような大型のパレットの場合には、例えば1000
mm×3084mmの大きさで板厚を1.0〜2.0mmと
し、コア13としては断面形状の大きさが25×25m
m、厚みが1.0〜2.0mm程度の角管材(あるいはH型
材)を用いている。
【0014】レーザ溶接は、図2に示すように、溶融ビ
ード103の幅(W)も小さく、また従来のスポット溶
接のように機械的な変形である荷重を溶接箇所に付与し
ないので、圧痕が残る心配はなく、溶融ビード103の
凹凸も極めて小さく制御できるので、平滑性が極めて良
好である。
【0015】また、レーザ溶接は溶融溶接の一種である
が、高エネルギー法であるため、一般のTIG法,MI
G法に代表される溶融溶接が数mm幅の広いビード幅を
必要とするのに対して、本発明では溶融領域が非常に狭
く、溶融ビード幅(W)は1mm前後に管理することが
可能であり、本発明に係るタイルパネル用のパレット全
体の歪みも小さく制御できる。
【0016】また、レーザ強度(出力)焦点を調節する
ことにより、高精度に溶込み深さ(L)及びビード幅
(W)を管理することが容易に可能であり、この結果、
安定した接合強度を得ることができる。
【0017】また、溶接パターンもレーザビームの走査
を電子的にコントロールすることにより、容易に選択す
ることができ、任意な溶接を箇所を設定しても強度が強
くまた歪みが全く無い溶接が可能となる。
【0018】レーザ溶接はパルスがつながったいわゆる
線接合であるが、スポット溶接は点接合であるので、接
合強度の面からは、従来のスポット溶接が荷重による密
着度合いによるナゲットの大きさに左右されるのに較
べ、レーザ溶接は強度(出力)を電子的に管理すること
により、達成されるために、精度,信頼性共に、本発明
に係るレーザ溶接が優れることとなる。また、溶接パタ
ーンは任意に設定でき、シートの大きさ強度等を考慮し
て適宜好適なパタン設定が可能となる。
【0019】さらに、高エネルギー法でも電子ビーム法
は真空中で実施する必要があるが、レーザ法は大気中で
実施でき、低コストで溶接が可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上本発明は、金属パレットを製造する
に際して、その接合方法としての従来のスポット溶接法
に替えてレーザ溶接法を使用するものであり、これによ
り従来のスポット溶接法では解決困難な低歪みと高信頼
性を有し接合強度が高いタイルパネル用養生用パレット
を提供できる。レーザ溶接法は従来のスポット溶接では
必要であった荷重付加が不要であるため、溶接面には圧
痕等の機械的な変形が本質的に無縁となり、且つ一般の
溶融溶接方法と異なり、高エネルギー法の利点を生かし
無歪接合が可能となる。また、従来のスポット溶接では
角管を挟む構造上の制約から不安定になり易く、且つ点
状の接合しか得られないので信頼性に問題があるのに対
して、本発明に係るレーザ溶接法は、強度,焦点を電子
的に管理することにより安定した接合強度を線状に得る
ことが可能で、高信頼性のものを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ溶接の詳細図である。
【図2】本発明のレーザ溶接部断面図である。
【図3】本発明のタイルパネル養生用パレットの概略図
である。
【図4】従来の溶接方法によるタイルパネル概略図であ
る。
【符号の説明】
101 金属パレット 12 フェースシート 13 コア 102 レーザ溶接 103 溶融ビード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の薄板をフェースシートとし、金
    属製の角管材あるいはH型材をコアとし、上記コアを介
    して上記フェースシートを接合してなるサンドイッチパ
    ネルであって、フェースシートとコアとの接合をレーザ
    溶接により施してなることを特徴とする金属パレット。
  2. 【請求項2】 金属製の薄板と、金属製の角管あるいは
    H型材とを接合する方法において、接合部をレーザ溶接
    により接合することを特徴とする金属パレットの製造方
    法。
JP8102231A 1996-04-24 1996-04-24 金属パレット及び金属パレットの製造方法 Withdrawn JPH09285885A (ja)

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JPH09285885A true JPH09285885A (ja) 1997-11-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014205184A (ja) * 2013-04-16 2014-10-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 重ね溶接継手、燃料噴射弁およびレーザ溶接方法
RU221760U1 (ru) * 2022-10-21 2023-11-22 Егор Игоревич Черданцев Конструкция остановочного павильона с применением лазерной сварки соединения элементов

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