JP2963595B2 - ハニカムパネルの形状矯正方法 - Google Patents

ハニカムパネルの形状矯正方法

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JP2963595B2
JP2963595B2 JP8365093A JP8365093A JP2963595B2 JP 2963595 B2 JP2963595 B2 JP 2963595B2 JP 8365093 A JP8365093 A JP 8365093A JP 8365093 A JP8365093 A JP 8365093A JP 2963595 B2 JP2963595 B2 JP 2963595B2
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honeycomb panel
face sheet
spot
welding
melting
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勝宏 南田
昌志 及川
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼あるいは
チタン等の金属、合金よりなるハニカムパネルに関す
る。このハニカムパネルは上下面で一対のフェースシー
トとフェースシートに挾まれた波板状コアよりなる。通
波板状コアは波形断面であり、フェースシートとはエ
ネルギービーム、例えばレーザビームによる溶接で接合
されている。このような構造のハニカムパネルは非常に
軽くかつ強度に優れているため、航空機や船舶、車輌等
に使用される。
【0002】
【従来の技術】図1(A),(B),(C)は金属製の波板状
コア3とフェースシート2a,2bとを溶接接合して形
成したハニカムパネルの組立の説明図である。即ち図1
では波板状コア3、フェースシート2a,2bのそれぞ
れをエネルギビームLによって溶接する。波板状コア、
フェースシートのそれぞれを互いに溶接した図1(C)の
ハニカムパネルは十分な強度を有する。
【0003】しかし波板状コア、フェースシートを互い
に溶接した図1(C)のハニカムパネルは、溶接6、およ
び7の箇所が多いために、図1(D)に示す如く、形成後
に反り変形が発生する場合がある。本発明者等の知見に
よると、レーザビームの照射方向1と1'とが同じ方向
の場合は、反り変形が特に発生し易い。ハニカムパネル
は構造物に正確に取りつけるために、この反り変形が発
生したハニカムパネルは正確な形状に矯正する必要があ
るが、従来はこの形状矯正は容易ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反り変形が
生じたハニカムパネルを正確な形状に矯正する方法の提
供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の第1
の方法は、金属製の波板状コア3とフェースシート2
a,2bとを溶接して形成したハニカムパネルの反り変
形を、外面の溶接痕の面積が小さい方のフェースシート
2aに、図1(D)のエネルギービームLを照射しフェー
スシート2aの表面に深さが20μm〜150μmの溶
融スポット4を連続してあるいは散在させて形成する事
により矯正する方法である。
【0006】図1(B)では、エネルギービームLは矢印
1方向に照射するため、溶接6に際して溶融スポットは
フェースシート2aの下面(内面)のみに形成され、2a
の上面(外面)には溶接痕は形成されない。従って2aの
外面の溶接痕の面積の合計は0であり小さい。また図1
(C)でエネルギービームLを矢印1'方向に照射する
と、溶接7に際してフェースシート2bの下面(外面)に
は大きな溶接痕が形成される。従って外面に形成される
溶接痕の面積の合計は2bが大きく2aが小さい。従っ
て図1(D)で本発明のエネルギービームはフェースシー
ト2aに照射する。
【0007】図1(B)での溶接6に際してフェースシー
ト2aの下面には溶融スポットが形成されるが2aの上
面には溶融スポットは形成されない。また図1(C)の溶
接7に際してフェースシート2bの下面には大きな溶融
スポットが形成されるが上面に形成される溶融スポット
は小さい。
【0008】本発明の第1の方法では、図1(D)に示す
如く、フェースシート2aの上面に溶融スポット4を形
成してハニカムパネルの反りを矯正する。この溶融スポ
ット4の形成によって2aの上面には大きな溶融スポッ
トが形成される。この結果、溶接6,7で形成された溶
融スポットと本発明で形成する溶融スポット4の合計の
溶融スポットの面積は、フェースシート2aおよび2b
の何れも、ハニカムパネルの外面(2aの上面および2
bの下面)は溶融スポットの合計面積が大きく、ハニカ
ムパネルの内面(2aの下面および2bの上面)は溶融ス
ポットの合計面積が小さくなり、溶融スポットの合計面
積はハニカムパネルの厚さ方向(上下)で対に近くな
る。
【0009】ハニカムパネルの反りが矯正される機構は
必ずしも明らかではないが、本発明で溶融スポット4を
形成した結果、溶融スポットの合計面積がハニカムパネ
ルの厚さ方向(上下)で対に近くなるために、反りの原
因となったハニカムパネルの上下の応力のアンバランス
が緩和された事によると想考される。
【0010】本発明では深さが20μm〜150μmの
溶融スポットを形成する。熱応力に起因する変形を防止
するためには溶融を伴わない加熱も考えられるが、本発
明者等の知見では溶融を伴わない加熱は反りを矯正する
効果が小さい。またハニカムパネルの上面と下面の履歴
の大きさな相違となっている溶融を伴う溶融スポットの
相違を緩和するには相違の原因となっている同種類の溶
融を伴う溶融スポットを形成して行うことが好ましい。
溶融スポットの深さが20μm未満では反りを矯正する
効果は少なく、また150μm超ではフェースシートの
材質の均質性が損なわれる事が懸念される。
【0011】本発明では溶融スポット4を連続してある
いは散在させて形成するが、溶融スポットは、溶接痕か
ら判断される溶融スポットと本発明で形成する溶融スポ
ット4の合計の分布が、ハニカムパネルの上下の外面
(2aの上面と2bの下面)で等しくなることを目安に、
連続してあるいは散在させて形成する事が望ましい。
【0012】本発明の第2の方法では、以上述べた方法
で、フェースシートに溶融スポットを形成した後更に溶
融スポットした面を研磨する事によりハニカムパネルの
反りを矯正する方法である。
【0013】本発明者等の知見によると、溶融スポット
4を形成して矯正したハニカムパネルの反りは、溶融ス
ポット4の表面を研磨する事により矯正の効果が減少
し、元の反った形状に近ずく。例えば溶融スポット4を
やや過剰に形成すると反りもやや過剰に矯正されて逆向
きにやや反ったハニカムパネルとなる。この逆向きにや
や反ったハニカムパネルを研磨すると、溶融スポット4
の表面が研磨されて、やや過剰な矯正の効果が減少し、
反りのない正確な形状のハニカムパネルとなる。
【0014】溶融スポット4を形成している作業中は、
ハニカムパネルの正確な反り量が把握し難く、また溶融
スポット4の形成のみでは反り量を極めて正確に制御す
る事は難しいが、研磨を併用する事によりハニカムパネ
ルの反りはきわめて細かく調整されて、極めて正確な寸
法のハニカムパネルとする事ができる。
【0015】
【発明の効果】本発明を実施することにより、反り変形
が生じたハニカムパネルを正確な形状に矯正する事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はハニカムパネルの例の説明図。
【符号の説明】
1,1':エネルギービームの照射方向、 2a,2
b:フェースシート、3:波板状コア、 4:溶融スポ
ット、 5:エネルギービームの照射方向、6:溶接
部、 7:溶接部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B21D 47/00 E04C 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の波板状コアとフェースシートとを
    溶接接合して形成したハニカムパネルの反り変形を、外
    面の溶接痕の面積の合計が小さい方のフェースシートに
    エネルギービームを照射し、該フェースシートの表面に
    深さが20μm〜150μmの溶融スポットを連続して
    あるいは散在させて形成する事により矯正することを特
    徴とする、ハニカムパネルの形状矯正方法。
  2. 【請求項2】金属製の波板状コアとフェースシートとを
    溶接接合して形成したハニカムパネルの反り変形を、外
    面の溶接痕の面積の合計が小さい方のフェースシートに
    エネルギービームを照射し、該フェースシートの表面に
    深さが20μm〜150μmの溶融スポットを連続して
    あるいは散在させて形成し、その後溶融スポットの痕を
    研磨することにより矯正することを特徴とする、ハニカ
    ムパネルの形状矯正方法。
JP8365093A 1993-04-09 1993-04-09 ハニカムパネルの形状矯正方法 Expired - Lifetime JP2963595B2 (ja)

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