JPH0928547A - レンタルマット敷設方法 - Google Patents

レンタルマット敷設方法

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JPH0928547A
JPH0928547A JP7201611A JP20161195A JPH0928547A JP H0928547 A JPH0928547 A JP H0928547A JP 7201611 A JP7201611 A JP 7201611A JP 20161195 A JP20161195 A JP 20161195A JP H0928547 A JPH0928547 A JP H0928547A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マット賃貸業者が取り扱う水廻りマットやダ
スコンマットを、敷替や運搬、洗濯、乾燥等のメンテナ
ンスに好都合な軽量可撓なものとし、それを使用中にズ
レ移動しないように床面に敷替自在に確り敷設し得るよ
うにする。 【構成】 最大寸法が3.0mm以下の微細体11が樹
脂皮膜12の表面に植設されて突き出た粗面を形成して
おり、その樹脂皮膜12の表面からの微細体11の突出
長Hが0.1〜2.0mmである微細体植設積層体13
を床面14に形成し、次いで、裏面が繊維によって構成
されており、その裏面を構成する繊維間に隙間15があ
り、表面積が上記微細体植設積層体13の表面積の0.
7〜1.5倍の大きさのマット16を、当該微細体植設
積層体13の上に戴置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として賃貸業者(リ
ース業者、レンタル業者)が顧客に定期的敷替を約束し
たマットを建物内外の出入口付近に敷設する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】浴室出入口やサウナ風呂には、足腰等の
濡れた素肌の水分を拭き取るためのマットが敷設されて
いる。そのような水廻りマットには、天然繊維やレーヨ
ン、吸水性アクリル繊維等の吸水性繊維に成る不織布、
織物、編物、タオルその他のパイル布帛が使用されてい
る。
【0003】また、浴室やサウナ等の水廻り以外のビル
やオフイスの出入口には、靴裏に付着している塵埃を拭
き取るダスコンマットと称されるダストコントロールマ
ットが使用され、この種のダスコンマットは、繰り返し
洗濯し再使用するうちにマット周縁が反り上がらないよ
うにゴムシートや塩化ビニル樹脂等の重厚な裏材が裏打
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水廻りマットの吸水能
は吸水性繊維の使用量に比例して増し、パイル層の厚い
マットでは水分を拭き取り易い。しかし同時に、パイル
目付の多いマットでは、水分がパイル層に深く浸透する
ので乾き難くなる。このため、一般家庭におけるよう
に、限られた数人の者が使用する場合は殊更不都合は生
じないが、不特定多数の者によって使用される公衆浴場
等に敷設される業務用マットでは、拭き取り使用する利
用客の数と共にパイル層に含まれる水分も次第に増え、
不快感を与える程に濡れてしまうので、一日に何回とも
なく敷き替えなければならなくなる。しかし、パイル層
の厚いマットはそれ自体が重く、それが濡れると更に重
く持ち運び難いものとなる。加えて、パイル層の厚いマ
ットでは、それを乾かす迄には長時間を要するので、何
枚ものマットを用意し、敷き替える度に洗濯して代る代
る使用しなければならなくなるので、専用の洗濯装置や
乾燥装置、そしてそれらを設置する広い作業場が必要と
なる。このため、公衆浴場等で使用される業務用マット
の敷き替えは、専門業者に頼らざるを得ないのが実情で
ある。
【0005】特に、ゴムシートや塩化ビニル樹脂等の重
厚な裏材が裏打されたダスコンマットは水廻りマットに
較べて遙に重く取り扱い難いので、その多くは専門業者
が賃貸し定期的に洗濯し敷き替え等の維持管理(メンテ
ナンス)を行っているが、マット賃貸業者が一つのビル
やホテル等に敷設した数多くのダスコンマットを取り替
えて回収するマットの取替・回収作業は労災を惹き起こ
しかねない程の重労働となる。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明は、特にマット賃貸業者が
取り扱う水廻りマットやダスコンマット(本発明では、
これらのマットをレンタルマットと総称する。)を、敷
替や運搬、洗濯、乾燥等のメンテナンスに好都合な軽量
可撓なものとし、それを使用中にズレ移動しないように
床面に敷替自在に確り敷設し得るようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレンタルマ
ット敷設方法は、最大寸法Mが3.0mm以下の微細体
11が樹脂皮膜12の表面に植設されて突き出た粗面を
形成しており、その樹脂皮膜12の表面からの微細体1
1の突出長Hが0.1〜2.0mmである微細体植設積
層体13を床面14に形成すること、然る後、裏面が繊
維によって構成されており、その裏面を構成する繊維間
に隙間15があり、表面積が上記微細体植設積層体13
の表面積の0.7〜1.5倍の大きさのマット16を、
当該微細体植設積層体13の上に戴置することを第1の
特徴とするものである。
【0008】ここに最大寸法Mは、微細体11を種々の
方向から測定した場合に最大となる微細体11の寸法を
意味し、微細体11が木材やプラスチックの鋸屑や砂の
ように顆粒状を成すものではその最大となる粒径を意味
し、微細体11が繊維の微細な破片である場合にはその
破片の繊維長を意味する。微細体植設積層体13は、床
面14に塗布した樹脂の塗膜(12)の上に微細体11
を散布し飛着させて植設する直接施工法、又は、工場そ
の他の場所で予め微細体11を植設しておいた樹脂皮膜
12を床面14に接着する間接施工法によって床面14
に形成する。
【0009】微細体11には無機質粉粒物やプラスチッ
ク粉粒物、繊維質粉粒物等が使用されるが、それには製
材所や木工所、製鉄所や鉄工所、プラスチック加工所、
シャリングや研磨工場などから排出される鋸屑や研磨屑
その他の細かい破片を使用することが出来、それらの破
片によって微細体11が樹脂皮膜12から突き出た太さ
0.3mm以下の尖端17が形成されるようにするとよ
い。直接施工法と間接施工法の何れによる場合でも、樹
脂皮膜12が床面14に起伏差1〜20mmの凹凸を形
成するようにし、樹脂皮膜12と床面14の間には接着
性樹脂層18を部分的或いは連続させて介在せしめ、
又、樹脂皮膜12と接着性樹脂層18の間に引張破断強
度が樹脂皮膜12よりも強い基材層19を介在せしめ、
その基材層19を防水層にしてレンタルマット16には
透水性を有するものを用い、更には、接着性樹脂層18
には粘着剤を用い且つ界面活性剤を配合することも出来
る。
【0010】従って本発明の第2の特徴は、前記第1の
特徴に加え、微細体植設積層体13の微細体11の樹脂
皮膜12からの突出部分が、太さが0.3mm以下の尖
端17を有することにある。本発明の第3の特徴は、前
記第1の特徴に加え、微細体植設積層体13の微細体1
1が無機質粉粒物、プラスチック粉粒物、繊維質粉粒物
の何れかによって構成されていることにある。本発明の
第4の特徴は、前記第1の特徴に加え、微細体植設積層
体13の樹脂皮膜12が起伏差1〜20mmの凹凸を床
面14の上に形成されていることにある。本発明の第5
の特徴は、前記第1の特徴に加え、微細体植設積層体1
3の樹脂皮膜12と床面14の間に接着性樹脂層18が
介在していることにある。本発明の第6の特徴は、前記
第5の特徴に加え、接着性樹脂層18が樹脂皮膜12と
床面14の間に部分的に介在していることにある。本発
明の第7の特徴は、前記第5の特徴に加え、樹脂皮膜1
2と接着性樹脂層18の間に、引張破断強度が樹脂皮膜
12よりも強い基材層19が介在していることにある。
本発明の第8の特徴は、前記第7の特徴に加え、基材層
19が防水層を形成していることにある。本発明の第9
の特徴は、前記第5の特徴に加え、接着性樹脂層18が
粘着性を帯びていることにある。本発明の第10の特徴
は、前記第5の特徴に加え、接着性樹脂層18が界面活
性剤を含有していることにある。本発明の第11の特徴
は、前記第1の特徴に加え、レンタルマット16が透水
性を有することにある。従って本発明に係るレンタルマ
ット敷設方法の第12の特徴は、前記第1の特徴に加
え、上記第2から第11までの何れか2以上の特徴を具
備することである。
【0011】樹脂皮膜12による起伏差1〜20mmの
凹凸を床面14の上に形成するには、直接施工法におい
ては床面14に樹脂12を部分的に塗布すればよく、
又、間接施工法においては予め微細体11を植設してお
いた樹脂皮膜12を一定の隙間をおいて部分的に床面に
接着すればよい。勿論、樹脂皮膜12と床面14の間に
接着性樹脂層18を介在させ、或いは、樹脂皮膜12と
接着性樹脂層18の間に基材層19を介在させる場合に
は、それらの接着性樹脂層18や基材層19に凹凸を付
け、又は、それらの接着性樹脂層18や基材層19を部
分的に形成し、その凸部20に樹脂皮膜12の一部が突
き上げられる恰好にしてもよいし、又、その凸部20の
上面にのみ樹脂皮膜12を形成してもよい。
【0012】接着性樹脂層18は、樹脂皮膜12を床面
14に密着させるために積層するものであり、樹脂皮膜
12や基材層19それ自体が強い接着性を有するときは
省かれる。間接施工法において、樹脂皮膜12や基材層
19それ自体が強い接着性を有する場合としては、それ
らが粘着性樹脂や熱融着性樹脂、あるいは、溶剤によっ
て接着性を帯びる樹脂で形成されるものが挙げられる。
【0013】接着性樹脂層18に界面活性剤を付与する
のは、レンタルマット16が不要になった床面14から
微細体植設積層体13を剥離除去した際に床面14に残
る接着性樹脂層18の破断片を加湿膨潤させて綺麗に剥
離除去し得るようにするためである。基材層19には、
プラスチックフイルムや布帛、紙、或いは、それらを積
層した多層積層シート等が使用されるが、そのように接
着性樹脂層18が界面活性剤を含有していて吸湿膨潤性
を有するものであるときは特に、それが使用中に吸湿し
て接着力を失わないようにするため、基材層19に防水
シートを用いる。
【0014】微細体11に無機質粉粒物やプラスチック
粉粒物等を使用し、その樹脂皮膜12からの突出部分を
太さ0.3mm以下の尖端17にするのは、レンタルマ
ット16の裏面が繊維によって構成されていて無数の細
かい隙間15があり、レンタルマット16を微細体植設
積層体13の上に戴置した場合に、微細体11の尖端1
7がレンタルマット裏面の繊維間隙間15に入り込んで
レンタルマット16が微細体植設積層体13と一体化す
る。特に、レンタルマット16は、踏みつけられて使用
されるものであるから、使用中に踏まれれば踏まれるほ
ど微細体植設積層体13と密着一体化する。そのように
してレンタルマット16は、ズレ移動したり周縁が反り
上がり難いものとなり、その結果、従来重量感を与えて
ズレ移動を防いだり反り上がりを防いだりするために裏
打していた重厚な裏材が不要となり、それが天然繊維や
レーヨン、吸水性アクリル繊維等の吸水性繊維に成るも
のであれば、一般に足拭きマットに使用されている厚手
のパイル布帛のみならず、手拭いや湯上がりタオルのよ
うな比較的薄手のパイル布帛、更には、手拭きに使用さ
れているような不織布、織物、編物等の一般の布帛をも
レンタルマット16として使用することが出来るように
なり、レンタルマット16が敷替や運搬、洗濯、乾燥等
のメンテナンスに好都合な軽量可撓なものとなる。
【0015】勿論、雑巾のように布帛を何枚も重ね合わ
せてミシン掛けしたステッチボンド布帛もレンタルマッ
ト16として使用し得ることは言うまでもないことであ
る。それ故に微細体11には鋸屑のように複雑に切断さ
れた木目(導管)の細かい突起が突き出ている木粉、表
面に角張った細かい凹凸がある川砂、その外の鉱物質粉
末、太さが0.3mm以下の繊維破片等を使用すること
が推奨される訳である。レンタルマット16の大きさ
(表面積)を微細体植設積層体13の大きさ(表面積)
の0.7〜1.5倍とするのは、レンタルマット16と
微細体植設積層体13の間に多少の寸法上の過不足があ
り、重ね合わせた場合に一方の周縁が他方の周縁から多
少食み出るようなことがあっても、その程度の寸法上の
過不足は、レンタルマット16が微細体植設積層体13
に密着一体化してズレ移動したり周縁が反り上がり難い
ものになると言う本発明の効果の妨げにはならないこと
を意味する。
【0016】
【公知技術との関係】ところで繊維破片11aが植設さ
れた微細体植設積層体13は、それを拡大して見れば一
種のカットパイル布帛と見ることが出来る。このため、
レンタルマット16にパイル布帛を使用する場合には一
見して床面に敷き込んだカットパイルカーペット、所謂
一次カーペット、の上に、付飾的に置き敷き使用される
マット、所謂二次カーペット、を重ね敷きしたかの如き
観を呈することになる。この点で、本発明は、一次カー
ペットの上に二次カーペットを置き敷き使用する場合に
生じる不都合を解消する手段、即ち、二次カーペットの
ズレ移動を防止するために提案されている種々の公知技
術(以下、単に公知技術と言う。)、例えば、次の〔表
1〕に示す特許出願公開公報および実用新案登録出願公
開公報に開示されたものと混同され易い面がある。そこ
で本発明と〔表1〕に示す公知技術との相異について以
下説明する。
【0017】
【表1】
【0018】公知技術は、長さが概して5〜20mmで
緻密に基布に垂直に単糸繊度が10デニール以下で概し
て1〜5デニールの繊維になるカットパイルを植設した
クッション性すなわちパイル層の圧縮弾性回復力に優れ
た一次カーペットの上に置き敷きされた小サイズの二次
カーペットが、踏まれる度に足からの押圧を受け、その
度に、その下の一次カーペットのカットパイルが斜めに
倒れる。その一次カーペットのカットパイルの傾斜した
方向に、そのカットパイルの先端が傾斜して移動した分
だけ、そのカットパイルの移動方向に、そのカットパイ
ルの先端と共に、二次カーペットが移動することにな
る。そして、足が二次カーペットから離れ、二次カーペ
ットの下で押圧されていた一次カーペットのカットパイ
ルが、その押圧から解放されると、そのカットパイルの
有する弾性回復力によって、そのカットパイルは元の直
立した状態に復帰することになる。その復帰する過程に
おいて、足からの押圧がなくなると、二次カーペットが
その自重の分だけ一次カーペットのカットパイルに軽く
接するだけの状態、つまり、二次カーペットが一次カー
ペットのカットパイルの上に浮いた状態、より詳しく言
えば、接着した場合のように一次カーペットのカットパ
イルに強く係合した状態にはならない。このため、その
カットパイルの先端が移動し復帰する分だけ、そのカッ
トパイルの移動し復帰する方向に、そのカットパイルの
先端と共に、二次カーペットは、その傾斜状態から直立
状態に復帰する一次カーペットのカットパイルの先端に
追随して移動せず、足からの押圧を受けて倒れる一次カ
ーペットのカットパイルの先端と共に移動したままの状
態に取り残されることになる。このようにして一次カー
ペットの上に置敷した二次カーペットは、踏まれる度
に、一次カーペットのカットパイルが倒れてその先端が
動いた分だけズレ移動し、その繰り返しによって次第に
大きくズレ移動することになる。
【0019】
【公知技術に対比される本発明の特異点】公知技術は、
このようにして二次カーペットがズレ移動することを防
ぐための手段である。その〔表1〕に示す公知技術の必
須要件は、一次カーペットの表面のパイルの先端に密着
し係合する突起物や粘着性物質等を、二次カーペットの
裏面に付設することにある。従って、公知技術に対比さ
れる本発明の相異は次の点にある。 (1) レンタルマット16の裏面には、公知技術の二
次カーペットの裏面に見られるような突起物や粘着性物
質はなく、バッキング材の裏打されない二次カーペット
の原反のように、レンタルマット16の裏面は繊維によ
って構成され、その構成する繊維が生地の状態でレンタ
ルマット16の裏面に露出している。 (2) 微細体植設積層体13の表面は、公知技術の一
次カーペットの表面のように全面がカットパイルによっ
て形成されておらず、拡大した場合にカットパイルのよ
うに見える繊維破片11が静電植毛等の方法によって植
設されている。つまり本発明における繊維破片11aを
植設した微細体植設積層体13は、繊維破片11aの突
出長Hが0.1〜2mmと公知一次カーペットのパイル
に比して著しく短いため、その上にレンタルマットを載
置しても、繊維破片11aにはそのレンタルマット16
を押し上げるだけの弾撥力はなく、繊維破片11aはレ
ンタルマット16の繊維間の隙間15に食い込み、レン
タルマット16が樹脂皮膜12と密着した恰好になり、
その結果、公知二次カーペットとは異なりレンタルマッ
ト16が微細体植設積層体の上でズレ移動することは起
こり得ないと言うことになる訳である。
【0020】
【本発明の実施態様】レンタルマット16は、その表面
に素肌を接して使用することが出来、裏面が繊維15に
よって構成されているものであればよく、それには前記
の通りタオル織物、パイル織物(モケット)、タフテッ
ドパイル布帛、パイル編物等のほか、フエルトや一般の
薄手の織物や編物その他の不織布も使用することが出来
る。勿論、バッキング剤によってパイルを基布に接着し
たカーペットでも、その裏面にフエルトその他の布帛を
貼り合わせれば、それをレンタルマット16として本発
明を実施することも出来る。バスタオルや手拭いのよう
に樹脂加工の施されていない布帛や、基布22に多数の
透水孔があるパイル布帛のように透水性を有するレンタ
ルマット16を使用する場合において、微細体植設積層
体13に起伏差1〜20mmの凹凸を形成する場合に
は、レンタルマット16が比較的薄手のものであって
も、それに付着した水はレンタルマット16から微細体
植設積層体13の凹部21へと垂れ落ちるので、レンタ
ルマット16の水拭き取り機能が維持される。そのよう
な場合には、樹脂皮膜12と接着性樹脂層18の間の基
材層19を防水性にし、接着性樹脂層18や床面14へ
の水の滲み込みを防止する。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、樹脂皮膜12や接着性
樹脂層18を介して床面に植設された微細体11は、レ
ンタルマット裏面の繊維間の隙間15に入り込んでレン
タルマット16と一体化するので、床面上14で滑動し
たり周縁が反り上がり難くなり、従来レンタルマットに
裏打していた重厚な裏材は不要となる。
【0022】特に、裏材の裏打されないレンタルマット
16では、慣用されるバスタオルを見て分かるように、
マット基布22と裏材の収縮差に起因する周縁での反り
上がりと言うことはありえないので、敷設されるレンタ
ルマット16は床面14によく密着したものとなる。そ
のように裏材のないレンタルマット16は柔軟可撓で洗
濯し易く、而も、軽く持ち運び易いので、敷替や運搬、
洗濯、乾燥等のメンテナンスに好都合である。
【0023】そして微細体植設積層体13に起伏差1〜
20mmの凹凸を付けたものでは、レンタルマット16
をバスマットとして使用するとき、その表面に付着した
水分はその凹部21へと透過して排出されるので、レン
タルマット16は常に水を拭き取り易い乾燥状態におか
れ、その使用において不快なベタツキ感を与えない。
【0024】一方、何らかの理由によって微細体植設積
層体13からレンタルマット16が取り外された未敷設
状態におかれることがあっても、微細体11は最大寸法
Mが3.0mm以下の微細なものであり、その突出長H
も0.1〜2.0mmと極く短いので、微細体植設積層
体13の上を素足で踏んでも痛みを感じさせず、微細体
の間の隙間に入り込んだ塵埃も容易に除去し得、それ故
に、微細体植設積層体13とレンタルマット16の間の
多少の寸法差は何ら本発明の効果の妨げになるものでは
なく、本発明の実施による不都合は何ら生じない。特に
そのためには、微細体11は、それが無機質粉粒物や非
発泡プラスチック粉粒物のように固いものでは最大寸法
Mを1.0mm以下として樹脂皮膜12からの突出長H
も0.5mm以下と極短くし、又、それが繊維破片のよ
うに柔軟可撓で折れ曲がり易いものでは最大寸法Mを
3.0mm以下として樹脂皮膜12からの突出長Hも2
mm以下と極短くすることが推奨される。
【0025】そして樹脂皮膜12と接着性樹脂層18の
間に防水性の基材層19を介在させ、その接着性樹脂層
18に界面活性剤を混在させ、或いは、その接着性樹脂
層18を部分的に介在させる場合には、レンタルマット
16が不要になった床面14から微細体植設積層体13
を剥離除去した際に床面14に残る接着性樹脂層18の
破断片を加湿膨潤させて綺麗に剥離除去することが出
来、レンタルマットのメンテナンス契約を解除して床面
14を元通り微細体植設積層体13のない状態に戻す場
合に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンタルマットの床面に敷設され
た状態での断面図であり、丸印内はレンタルマットの一
部拡大図である。
【図2】本発明に係るレンタルマットの床面に敷設され
た状態での断面図であり、丸印内はレンタルマットの一
部拡大図である。
【図3】本発明に係る微細体植設積層体13の床面に積
層された状態での断面図である。
【図4】本発明に係る微細体植設積層体13の床面に積
層された状態での断面図である。
【図5】本発明に係る微細体植設積層体13の床面に積
層された状態での断面図である。
【図6】本発明に係る微細体植設積層体13の床面に積
層された状態での断面図である。
【符号の説明】
11 微細体 12 樹脂皮膜 13 微細体植設積層体 14 床面 15 繊維間隙間 16 レンタルマット 17 尖端 18 接着性樹脂層 19 基材層 20 凸部 21 凹部 22 基布 H 突出長 M 最大寸法

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大寸法が3.0mm以下の微細体が樹
    脂皮膜の表面に植設されて突き出た粗面を形成してお
    り、その樹脂皮膜の表面からの微細体の突出長Hが0.
    1〜2.0mmである微細体植設積層体を床面に形成
    し、裏面が繊維によって構成されており、その裏面を構
    成する繊維間に隙間があり、表面積が上記微細体植設積
    層体の表面積の0.7〜1.5倍の大きさのマットを、
    当該微細体植設積層体の上に戴置することを特徴とする
    レンタルマット敷設方法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の微細体植設積層体
    の微細体の樹脂皮膜からの突出部分が、太さが0.3m
    m以下の尖端を有することを特徴とする前掲請求項1に
    記載のレンタルマット敷設方法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の微細体植設積層体
    の微細体が無機質粉粒物、プラスチック粉粒物、繊維質
    粉粒物の何れかであることを特徴とする前掲請求項1に
    記載のレンタルマット敷設方法。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の微細体植設積層体
    の樹脂皮膜が起伏差1〜20mmの凹凸を床面の上に形
    成していることを特徴とする前掲請求項1に記載のレン
    タルマット敷設方法。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の微細体植設積層体
    の樹脂皮膜と床面の間に接着性樹脂層が介在することを
    特徴とする前掲請求項1に記載のレンタルマット敷設方
    法。
  6. 【請求項6】 前掲請求項5に記載の接着性樹脂層が樹
    脂皮膜と床面の間に部分的に介在することを特徴とする
    前掲請求項5に記載のレンタルマット敷設方法。
  7. 【請求項7】 前掲請求項5に記載の樹脂皮膜と接着性
    樹脂層の間に、引張破断強度が樹脂皮膜よりも強い基材
    層が介在することを特徴とする前掲請求項5に記載のレ
    ンタルマット敷設方法。
  8. 【請求項8】 前掲請求項1に記載の基材層が防水性を
    有することを特徴とする前掲請求項1に記載のレンタル
    マット敷設方法。
  9. 【請求項9】 前掲請求項5に記載の接着性樹脂層が粘
    着性を有することを特徴とする前掲請求項5に記載のレ
    ンタルマット敷設方法。
  10. 【請求項10】 前掲請求項5に記載の接着性樹脂層が
    界面活性剤を含有することを特徴とする前掲請求項5に
    記載のレンタルマット敷設方法。
  11. 【請求項11】 前掲請求項1に記載のマットが透水性
    を有することを特徴とする前掲請求項1に記載のレンタ
    ルマット敷設方法。
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