JPH09285388A - 保温釜 - Google Patents

保温釜

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JPH09285388A
JPH09285388A JP8100495A JP10049596A JPH09285388A JP H09285388 A JPH09285388 A JP H09285388A JP 8100495 A JP8100495 A JP 8100495A JP 10049596 A JP10049596 A JP 10049596A JP H09285388 A JPH09285388 A JP H09285388A
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JP
Japan
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lid
screwing
rib
packing
lid member
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JP8100495A
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English (en)
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Satoshi Watanabe
聡 渡辺
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Toshiba Home Technology Corp
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Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋下面枠と放熱板と蓋パッキンとのねじ止め
を確実にする。そのための製造工数を減らして、コスト
を低減する。 【解決手段】 蓋下面枠52は、蓋パッキン58の凹部66を
嵌め込むリブ61の外周側にねじ止め用ボス62を有する。
そのねじ下孔深さH2 をリブ61の高さH1 よりも大きく
する。それに対応して、放熱板54のフランジ部69,71を
2段にする。第1のフランジ部69は、リブ61との間に蓋
パッキン58の上壁部64を挟み込み、第2のフランジ部71
はねじ止め用である。蓋パッキン58の抜け止めを確実に
するために、その外壁部65を上壁部64よりも厚くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器などの保温
釜に係わり、特に、蓋体における蓋パッキンの取り付け
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、保温釜の蓋体における蓋パッキン
の取り付け構造としては、例えば実開平4-41326 号公報
に記載のものが知られている。この従来の構造を図10
および図11に示す。これらの図において、101 は保温
釜本体、102 は鍋、103 は蓋体である。この蓋体103
は、外蓋104 と、この外蓋104 の下側周辺部に固定され
たリング状の蓋下面枠105 と、この蓋下面枠105 の内側
の開口部106 を塞いで設けられた放熱板107 と、これら
蓋下面枠105 および放熱板107 間に設けられたゴム製の
蓋パッキン108 とを備えている。前記蓋下面枠105 は、
開口部106 の周囲から立ち上がるリブ111 を有している
とともに、このリブ111 の外周側に一体的にねじ止め用
ボス112 を有している。一方、前記蓋パッキン108 は、
リブ111 に嵌合する凹部113 を有し、前記放熱板107
は、蓋パッキン108 を介してリブ111 およびねじ止め用
ボス112 上に載る平面状のフランジ部114 を有してい
る。
【0003】そして、組立て時には、蓋下面枠105 の内
周部に蓋パッキン108 を組付け、蓋下面枠105 の裏面側
つまり上面側より蓋パッキン108 を介して放熱板107 を
取り付け、固定ねじ115 を蓋下面枠105 の裏面側から取
り付ける。この固定ねじ115は、放熱板107 のフランジ
部114 を貫通して蓋下面枠105 のねじ止め用ボス112に
螺着され、これら蓋下面枠105 と放熱板107 との間に蓋
パッキン108 が挟まれて、密封状態で固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の蓋パッキン108 の取り付け構造では、次のような問
題があった。まず、リブ111 にねじ止め用ボス112 が一
体的に設けられているとともに、放熱板107 のフランジ
部113 が平面状になっていたため、ねじ止め用ボス112
のねじ下孔116 の深さを深くできない。そのため、製造
時、ねじ115 が利かなくなる不良が生じやすい。また、
短いねじ115 を使うことになるため、ねじ締め作業の自
動化ができない。これとともに、密封性を向上させるた
めに、ねじ115 の本数が多く必要になり、工数が多くな
るとともに、コストもかさむ。さらに、蓋パッキン108
の固定状態が不確実であり、この蓋パッキン108 を引っ
張ると、このゴム製の蓋パッキン108 が抜けやすい。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、蓋下面枠などの第1の蓋体部材と放熱板
などの第2の蓋体部材と蓋パッキンとを確実にねじ止め
できるとともに、製造工数を減らしてコストを低減でき
る保温釜を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の保温釜
は、前記目的を達成するために、鍋を着脱自在に収納す
る保温釜本体と、この保温釜本体における前記鍋の着脱
用開口を開閉自在に塞ぐ蓋体とを備え、この蓋体は、前
記鍋に対向する箇所に開口部を有する第1の蓋体部材
と、この第1の蓋体部材の開口部を塞ぐ第2の蓋体部材
と、前記第1の蓋体部材の開口部の内面と前記第2の蓋
体部材との間に装着された蓋パッキンとを有し、前記第
1の蓋体部材には、前記開口部の周囲にリブを立設する
とともに、このリブの外周側に位置して前記第2の蓋体
のねじ止め用ボスを立設し、前記蓋パッキンには、前記
第1の蓋体部材のリブに嵌合する凹部を設け、前記第2
の蓋体部材には、前記第1の蓋体のねじ止め用ボスにね
じ止めされるとともに前記蓋パッキンを前記第1の蓋体
へ押圧して密封するフランジ部を設けてなり、前記第1
の蓋体のねじ止め用ボスのねじ下孔深さを前記リブの高
さよりも大きくしたものである。
【0007】そして、組立て時には、第1の蓋体部材の
リブに蓋パッキンの凹部を嵌合させ、ついで、第1の蓋
体部材の開口部に第2の蓋体部材を装着し、この第2の
蓋体部材のフランジ部と第1の蓋体部材のリブの先端と
の間に蓋パッキンを挟み込む。さらに、第2の蓋体部材
のフランジ部を通して第1の蓋体部材のねじ止め用ボス
にねじを螺着して、ねじ止めを行う。このねじ止めにお
いて、ねじ止め用ボスのねじ下孔深さがリブの高さより
も大きくなっていることは、長いねじの使用を可能とす
る。これにより、ねじ止めを確実なものとできて、ねじ
の本数も減らすことができ、さらには、自動ねじ締めも
可能になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の保温
釜において、前記第2の蓋体部材のフランジ部を2段に
し、前記蓋パッキンを押圧して密封するフランジ部より
も、ねじ止め用のフランジ部を高くしたものである。
【0009】これは、ねじ止め用ボスのねじ下孔深さを
リブの高さよりも大きくするための一つの手段である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の保温釜において、前記凹部を形成する部分の蓋パッ
キンの肉厚は、前記第2の蓋体部材に近い側の部分の肉
厚よりも第2の蓋体部材からより遠い部分の肉厚を厚く
したものである。
【0011】そのため、例えば使用者が蓋パッキングを
引っ張っても、蓋パッキンは、前記第2の蓋体部材から
より遠い部分が両蓋体部材間の隙間を通ることができ
ず、抜け出てくることがない。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の保温釜の第1実施例
について、図1から図8を参照しながら説明する。な
お、本実施例の保温釜は炊飯器を兼ねるものである。1
は保温釜本体で、この保温釜本体1は、ほぼ筒状の外枠
2と、この外枠2の下面開口を覆う底板3とを備えてい
る。外枠2には、その上部に上枠部4が一体に形成され
ているとともに、この上枠部4の内周部から垂下する上
内枠部5が一体に形成されている。この上内枠部5の下
側に上面を開口した有底筒状の下内枠6が固定されてい
る。
【0013】ここで、これら外枠2、底板3および下内
枠6を相互に固定する構成について説明する。底板3の
周辺部に形成された爪部7が外枠2の下部に形成された
爪受け部8に係合されている。また、外枠2の上枠部4
には、複数の底板ねじ止め用ボス9および複数の内枠ね
じ止め用ボス10が下方へ垂下させて一体に形成されてい
る。一方、底板3には、各底板ねじ止め用ボス9にそれ
ぞれ下方から対向する孔部を形成する複数の筒部11が上
方へ突出させて一体に形成されている。これら筒部11
は、上下面が開口しているとともに、下向きの段部12を
介して上部の径が小さくされており、この上部の内側が
案内孔部13をなしている。14は筒状の連結脚で、この連
結脚14の外径は、前記案内孔部13に嵌合する大きさに設
定されている。また、連結脚14の下端部には、前記筒部
11の段部12に下から当接するフランジ部15が一体に形成
されている。さらに、連結脚14内の上部には受け板部16
が一体に形成されており、この受け板部16の中央部には
ねじ止め孔17が形成されている。そして、底板3の筒部
11に連結脚14が下方から挿通され、この連結脚14のねじ
止め孔17に下方から挿通されたねじ18が外枠2の底板ね
じ止め用ボス9に螺着されている。この状態で、連結脚
14のフランジ部15が筒部11の段部12に当接し、連結脚14
の受け板部16が底板ねじ止め用ボス9の下端面に当接す
る。こうして、底板3と外枠2とが互いに固定されてい
る。なお、前記底板3の筒部11の段部12および案内孔部
13は、製造時に複数の底板3を積み重ねたときのスタッ
キング性を考慮して、適度な抜き勾配を設定してある。
【0014】また、前記下内枠6の上端部に外方へ張り
出して形成された複数の突片部19にねじ止め孔20が形成
されている。そして、このねじ止め孔20に挿通されたね
じ21が前記内枠ねじ止め用ボス10に螺着されて、外枠2
に下内枠6が固定されている。
【0015】26は、前記保温釜本体1の上内枠部5およ
び下内枠6内にその上面開口1aを介して着脱自在に収納
される鍋である。この鍋26は、上面を開口した有底筒状
に形成されており、上端部にはフランジ状の取手部27が
形成されている。そして、鍋26は、アルミニウムなどか
らなる鍋本体28の外面下部に、電磁誘導加熱のための磁
性金属からなる発熱層29が形成してある。
【0016】一方、前記下内枠6の外面下部には、電磁
誘導加熱のための加熱手段である加熱コイル31が設けら
れている。そして、この加熱コイル31に高周波電流が通
電されることにより、前記鍋26の発熱層29が発熱するよ
うになっている。また、下内枠6の外側には、加熱コイ
ル31を覆う耐熱性および絶縁性に優れた材料からなるコ
イルカバー32が設けられている。さらに、このコイルカ
バー32の外側には、フェライトコア33を保持するフェラ
イトコアカバー34が設けられている。
【0017】また、前記下内枠6の底部には、鍋26の温
度を検知する鍋温度センサ36が設けられている。また、
前記外枠2の上内枠部5と下内枠6との結合部には、鍋
26の保温のための胴ヒータ37が設けられている。さら
に、前記底板3の外側にはコードリール38が設けられて
いる。
【0018】41は前記保温釜本体1の上面開口を開閉自
在に塞ぐ蓋体で、この蓋体41は、保温釜本体1の上部後
側にヒンジ42により回動自在に支持されている。また、
このヒンジ42に設けられたヒンジスプリング43により、
蓋体41には、常時開く方向への力が付与されている。一
方、保温釜本体1の上部前側に設けられたクランプ44に
より、蓋体41は、ヒンジスプリング43の力に抗して閉じ
た状態に保持されるようになっている。さらに、蓋体41
の中央部には蒸気口45が設けられている。
【0019】そして、蓋体41は、外蓋51と、この外蓋51
の下側周辺部に固定された第1の蓋体部材としての蓋下
面枠52と、この蓋下面枠52の内側の開口部53を塞ぐ第2
の蓋体部材としての金属製の放熱板54とにより構成され
ている。前記外蓋51と蓋下面枠52とは、外蓋51の外周下
部に形成された爪部55が蓋下面枠52の外周下部に形成さ
れた爪受け部56に係合されて、相互に固定されている。
前記蓋下面枠52の円形の開口部53は、鍋26に対向する箇
所にあって、放熱板54が鍋26の上面開口を塞ぐようにな
っている。この放熱板54の上面には、この放熱板54の加
熱用の蓋ヒータ57および放熱板54の温度検知用の蓋温度
センサ(図示していない)が貼り付けられている。ま
た、蓋下面枠52の開口部53の内面と放熱板54との間には
ゴム製の円環状の蓋パッキン58が装着されている。
【0020】ここで、前記蓋下面枠52と放熱板54と蓋パ
ッキン58とを相互に固定する構成について説明する。蓋
下面枠52の上面には、その開口部53の周囲に円環状のリ
ブ61が外蓋51側へ向けて一体に立設されているととも
に、このリブ61の外周側に位置して複数のねじ止め用ボ
ス62が一体に立設されている。これらねじ止め用ボス6
2は、リブ61から離間して位置しており、蓋パッキン
58の最大径よりも外側に位置している。そして、前記リ
ブ61の高さH1 と、ねじ止め用ボス62内のねじ下孔62a
の深さH2 との関係は、H1 <H2 となっている。
【0021】また、前記蓋パッキン58は、リブ61の内周
面に沿う内壁部63と、リブ61の上面に沿う上壁部64と、
リブ63の外周面に沿う外壁部65とにより、リブ61に嵌合
する凹部66を形成している。また、蓋パッキン58の内壁
部63の下側には、蓋体41を閉じたときに前記鍋26の取手
部27上に密着する断面ほぼくの字形状の鍋シール部67が
形成されている。そして、凹部66を形成する部分の蓋パ
ッキン58の肉厚は、放熱板54に近い側の部分である上壁
部64の肉厚よりも放熱板54からより遠い部分である外壁
部65の肉厚が厚くなっている。
【0022】さらに、前記放熱板54の外周部には、第1
の立上り部68と、この第1の立上り部68の上縁から外側
へ屈曲した水平な第1のフランジ部69と、この第1のフ
ランジ部69の外周縁から上方へ屈曲した第2の立上り部
70と、この第2の立上り部70の上縁から外側へ屈曲した
水平な第2のフランジ部71とが形成されている。すなわ
ち、2段になっているフランジ部69,71は、放熱板54に
おける蓋ヒータ57の貼り付け面を基準として、第1のフ
ランジ部69よりも第2のフランジ部71が離れている。そ
して、第1のフランジ部69が蓋パッキン58の上壁部64上
に載るものであり、第2のフランジ部71が蓋下面枠52の
ねじ止め用ボス62上に載るものである。第2のフランジ
部71には、各ねじ止め用ボス62のねじ下孔62a に対向す
るねじ止め孔72が形成されている。そして、このねじ止
め孔72に挿通されたねじ73がねじ止め用ボス62に螺着さ
れて、蓋下面枠52に放熱板54が固定されている。この状
態で、放熱板54の第1のフランジ部69が蓋パッキン58の
上壁部64を蓋下面枠52のリブ61に押圧して密封する。
【0023】蓋体41の組立て時には、まず、蓋下面枠52
のリブ61に蓋パッキン58の凹部66を嵌合させる。つぎ
に、蓋下面枠52の開口部53に放熱板54を外蓋51側から入
れて、蓋下面枠52のリブ61の先端と放熱板54の第1のフ
ランジ部69との間に蓋パッキン58の上壁部64を挟み込む
とともに、蓋下面枠52のねじ止め用ボス62の先端に放熱
板54の第2のフランジ部71を当接させる。それから、こ
の第2のフランジ部71のねじ止め孔72にねじ73を通して
ねじ止め用ボス62に螺着する。さらに、蓋下面枠52に外
蓋51を装着する。
【0024】第2のフランジ部71の内周側にある第1の
フランジ部69は強度が高く、また、リブ61も高さが小さ
いものであるため強度が高い。そのため、蓋パッキン58
の上壁部64は確実に押圧され、ねじ止めにより、さらに
蓋パッキン58の密封性が良好となる。また、ねじ止め用
ボス62内のねじ下孔62a の深さH1 がリブ61の高さH2
よりも大きくなっているので、ねじ73の有効ねじ部を長
く、大きくできる。これにより、ねじ73が利かなくなる
製造不良を防止でき、ねじ73の締め付けを強固なものと
できるとともに、必要なねじ73の本数も減らせる。さら
に、(ねじの長さ)≧(ねじの頭部の外径)×1.5 が条
件である自動ねじ締めも可能になる。これらのことか
ら、製造時の工数を減らすことができ、コストも低減で
きる。
【0025】また、蓋パッキン58の上壁部64よりも外壁
部65を厚くしたので、例えば使用者が蓋パッキン58の鍋
シール部67を引っ張ったとしても、外壁部65が蓋下面枠
52のリブ61と放熱板54の第1のフランジ部69との間の隙
間を通ることができず、したがって、蓋パッキン58が抜
け出てしまうことはない。これにより、蓋パッキン58に
よる蒸気の密封効果が良好になる。
【0026】さらに、ねじ止め用ボス62内のねじ下孔62
a の深さH2 をリブ61の高さH1 よりも大きくするため
に、放熱板54のフランジ部69,71を2段にしたので、リ
ブ61とねじ止め用ボス62とが近接していてもH2 >H1
とでき、蓋体41の大型化を防止できる。他に、リブ61お
よびねじ止め用ボス62やフランジ部69,71の強度を高く
できる効果も得られる。
【0027】つぎに、保温釜本体1の組立てについて説
明する。まず、外枠2の上内枠部5に下内枠6を組付け
る。そして、下内枠6のねじ止め孔20に通したねじ21を
外枠2の内枠ねじ止め用ボス10に螺着する。つぎに、下
内枠6の底部に加熱コイル31およびコイルカバー32を固
定する。つぎに、底板3を外枠2の底部に嵌め込んだ
後、底板3の筒部11に連結脚14を差し込む。この連結脚
14は、筒部11の案内孔部13により案内され、連結脚14の
ねじ止め孔17と外枠2の底板ねじ止め用ボス9とが対向
する。そして、連結脚14のねじ止め孔17に通したねじ18
を底板ねじ止め用ボス9に螺着してねじ止めする。この
状態で、連結脚14のフランジ部15が底板3の筒部11の段
部12に当接し、底板3が外枠2に固定される。
【0028】ここで、この底板3の取り付け構造の効果
を説明するために、従来の保温釜における底板の取り付
け構造を図12に基づいて説明する。鍋121 を収容する
内枠122 の外周側に設けた加熱コイル123 を覆うコイル
カバー124 に、外枠125 とのねじ止め用のねじ止め孔12
6 および底板127 とのねじ止め用のねじ止め用ボス128
が形成されている。そして、前記コイルカバー124 のね
じ止め孔126 に通したねじ129 を外枠125 に形成された
ねじ止め用ボス130 に螺着する。この状態で、内枠122
は、外枠125 とコイルカバー124 との間に挟み込まれて
固定される。また、底板127 に形成されたねじ止め孔13
1 に通したねじ132 をコイルカバー124のねじ止め用ボ
ス128 に螺着する。これにより、コイルカバー124 に底
板127 が固定される。
【0029】しかし、前記従来の保温釜では、次のよう
な問題があった。まず、コイルカバー124 のねじ止め用
ボス128 が対応する底板127 のねじ止め孔131 にある程
度正確に対向していないとねじ止めができないが、ねじ
止め用ボス130 が比較的長いものとなるため、成形後の
変形により、ねじ止め用ボス130 とねじ止め孔131 との
間にずれが生じ、組立てが困難になっていた。また、コ
イルカバー124 は、炊飯時高温になる加熱コイル123 と
近接しているので、耐熱性、絶縁性を要求され、これら
の特性に優れた高価な材料を使用するが、このコイルカ
バー124 に長いねじ止め用ボス128 を一体に設けるた
め、コストが高くなる。
【0030】これに対して、本実施例の保温釜では、外
枠2に底板3を嵌め込んだ後、この底板3の筒部11に連
結脚14を差し込んでねじ止めするだけで底板3を固定で
きるので、組立てが簡単である。また、組立てに外枠2
に底板3とは別体の連結脚14を用いているが、この連結
脚14を案内する案内孔部13を底板3の筒部11に設けたこ
とにより、外枠2の底板ねじ止め用ボス9と連結脚14の
ねじ止め孔17との位置出しが簡単にできる。さらに、連
結脚14は、耐熱性を必要としないので、ポリプロピレン
などの安価な材料にできる。したがって、安価な保温釜
を提供できる。
【0031】なお、本発明は、前記実施例に限定にされ
るものではなく、種々の変形実施が可能である。例え
ば、前記実施例では、放熱板54のフランジ部69,71を2
段にすることにより、ねじ止め用ボス62内のねじ下孔62
a の深さH2 をリブ61の高さH1よりも大きくしたが、
2 >H1 とするための手段はそれに限るものではな
い。図9に示す第2実施例では、蓋下面枠52において、
その外周側よりも内周側を高くする立壁部76の外周側に
ねじ止め用ボス62を設けることにより、そのねじ下孔62
a の深さを大きくしている。立壁部76は、蓋パッキン58
の外側に位置しており、鍋26には干渉しない。この場
合、放熱板54のフランジ部77は、蓋パッキン58を押圧す
る部分とねじ止め用ボス62に当接する部分とが同一高さ
でよい。これにより、放熱板54の製造が容易になる。ま
た、蓋体41が厚くなることも防止できる。
【0032】また、前記実施例の保温釜では、主たる加
熱手段として加熱コイルを用いているが、主たる加熱手
段は、電熱式ヒータなどであってもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の蓋体部
材の開口部の内面と、この開口部を塞ぐ第2の蓋体部材
との間に蓋パッキンを設けた保温釜において、第1の蓋
体部材には、開口部の周囲にリブを立設するとともに、
このリブの外周側にねじ止め用ボスを立設し、蓋パッキ
ンには、前記リブに嵌合する凹部を設け、第2の蓋体部
材には、前記ねじ止め用ボスにねじ止めされるとともに
蓋パッキンを第1の蓋体へ押圧するフランジ部を設けて
なり、前記ねじ止め用ボスのねじ下孔深さを前記リブの
高さよりも大きくしたので、ねじ止め用のねじを長くで
き、したがって、ねじが利かなくなる製造不良を防止で
きて、ねじの締め付けを強固なものとでき、また、必要
なねじの本数を減らすことができるとともに、ねじ締め
作業の自動化も可能になり、製造工数を減らしてコスト
を低減できる。
【0034】請求項2の発明の保温釜によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、第2の蓋体部材のフランジ部
を2段にし、蓋パッキンを押圧するフランジ部よりも、
ねじ止め用のフランジ部を高くしたので、リブとねじ止
め用ボスとが近接していても、ねじ止め用ボスのねじ下
孔深さをリブの高さよりも大きくできるとともに、フラ
ンジ部の強度を高くできる。
【0035】請求項3の発明の保温釜によれば、請求項
1または2の発明の効果に加えて、前記凹部を形成する
部分の蓋パッキンの肉厚は、第2の蓋体部材に近い側の
部分の肉厚よりも第2の蓋体部材からより遠い部分の肉
厚を厚くしたので、蓋パッキンをよりいっそう確実に抜
け止めできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保温釜の第1実施例を示す全体の断面
図である。
【図2】同上蓋パッキン付近の断面図である。
【図3】同上蓋パッキン付近の分解断面図である。
【図4】同上連結脚付近の断面図である。
【図5】同上連結脚および底板の筒部の分解断面図であ
る。
【図6】同上下内枠の底面図である。
【図7】同上底板の底面図である。
【図8】同上外枠の底面図である。
【図9】同上本発明の保温釜の第2実施例を示す蓋パッ
キン付近の断面図である。
【図10】従来の保温釜の一例を示す一部を断面にした
側面図である。
【図11】同上蓋体の分解断面図である。
【図12】従来の保温釜の別の例を示す一部を断面にし
た側面図である。
【符号の説明】 1 保温釜本体 26 鍋 41 蓋体 52 蓋下面枠(第1の蓋体部材) 53 開口部 54 放熱板(第2の蓋体部材) 58 蓋パッキン 61 リブ 62 ねじ止め用ボス 62a ねじ下孔 66 凹部 69 第1のフランジ部(蓋パッキンを押圧して密封する
フランジ部) 71 第2のフランジ部(ねじ止め用のフランジ部) 77 フランジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋を着脱自在に収納する保温釜本体と、
    この保温釜本体における前記鍋の着脱用開口を開閉自在
    に塞ぐ蓋体とを備え、この蓋体は、前記鍋に対向する箇
    所に開口部を有する第1の蓋体部材と、この第1の蓋体
    部材の開口部を塞ぐ第2の蓋体部材と、前記第1の蓋体
    部材の開口部の内面と前記第2の蓋体部材との間に装着
    された蓋パッキンとを有し、前記第1の蓋体部材には、
    前記開口部の周囲にリブを立設するとともに、このリブ
    の外周側に位置して前記第2の蓋体のねじ止め用ボスを
    立設し、前記蓋パッキンには、前記第1の蓋体部材のリ
    ブに嵌合する凹部を設け、前記第2の蓋体部材には、前
    記第1の蓋体のねじ止め用ボスにねじ止めされるととも
    に前記蓋パッキンを前記第1の蓋体へ押圧して密封する
    フランジ部を設けてなり、前記第1の蓋体のねじ止め用
    ボスのねじ下孔深さを前記リブの高さよりも大きくした
    ことを特徴とする保温釜。
  2. 【請求項2】 前記第2の蓋体部材のフランジ部を2段
    にし、前記蓋パッキンを押圧して密封するフランジ部よ
    りも、ねじ止め用のフランジ部を高くしたことを特徴と
    する請求項1記載の保温釜。
  3. 【請求項3】 前記凹部を形成する部分の蓋パッキンの
    肉厚は、前記第2の蓋体部材に近い側の部分の肉厚より
    も第2の蓋体部材からより遠い部分の肉厚を厚くしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の保温釜。
JP8100495A 1996-04-22 1996-04-22 保温釜 Pending JPH09285388A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100437793B1 (ko) * 2001-12-29 2004-06-30 엘지전자 주식회사 전기밥솥

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