JPH09284514A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09284514A
JPH09284514A JP8115280A JP11528096A JPH09284514A JP H09284514 A JPH09284514 A JP H09284514A JP 8115280 A JP8115280 A JP 8115280A JP 11528096 A JP11528096 A JP 11528096A JP H09284514 A JPH09284514 A JP H09284514A
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JP8115280A
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Masao Watabe
昌雄 渡部
Ryosuke Miyamoto
了介 宮本
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
Hiroyuki Yaguchi
博之 矢口
Hiroyoshi Yoshida
廣義 吉田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即時性と処理速度を向上させるために用
いている大容量半導体メモリにも記憶容量の限界があ
り、記憶容量限界での機器の制御が問題となっていた。 【解決手段】 コントローラ123によるプリントバッフ
ァメモリの蓄積量管理内容、原稿給送装置の属性デー
タ、フィニッシング装置の属性データ及び操作部による
設定内容に基づいてプリントバッファメモリからの読み
出し順序をコントローラ123により切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、スキャナ、プリンタ、パーソナルコンピュータ
(以下、PCと記述する)或はワークステーション(以
下、WSと記述する)等の画像入出力機器と画像データを
畜積するメモリとを有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機におけるソーティング或は
グルーピングは、出力紙を物理的に仕分ける装置を用い
て行っていた。そのため原稿を何度も循環させる必要が
あり、原稿を損傷する原因となっていた。
【0003】そこで、従来原稿画像を読み込んで電気的
に仕分けする電子ソーターが提案されている。この電子
ソーターには、画像データを畜積するメモリを用いてい
る。このメモリは低速の大容量ハードディスクもしくは
高速の小容量半導体メモリを用いており、蓄積速度や蓄
積容量の制約から、入力側からの画像は長い処理待ち状
態もしくは禁止状態になっていた。ディジタル複写機本
体の前に原稿を持ってきたユーザーに優先権を与えるた
め様々なジョブスケジューリングが提案されてきたが、
今日の大容量複写或はPCからの大容量出力においては、
即時性と処理速度の向上が要求されるようになってきて
いる。そこで大容量半導体メモリを用いて、即時性と処
理速度を向上させているが、この大容量半導体メモリに
も蓄積容量の限界があるため、大容量ハードディスクや
小容量半導体メモリと同様に、長い処理待ち状態或いは
禁止状態が生じてしまうという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複写機本体に
接続される自動原稿給送装置や各種フィニッシング装置
(後処理装置)のメカニカルな動作を利用することによ
り、メモリ内に蓄積されたジョブの読み出し順序を切り
換え、短時間で効率的にメモリを空けていくことが可能
である。
【0005】また、アナログ複写機等のモード設定で自
動原稿給送装置や各種フィニッシング装置のメカニカル
な動作を切り換えるようにしたものは提案されている
が、プリントバッファメモリの状態に応じてそれらを切
り換える方式は取られていなかった。
【0006】本発明は上述した従来技術の有する問題点
を解消するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、画像処理装置本体の前に原稿を持ってきたユーザ
ーに、待ち状態及び低プロダクティビティー処理状態で
も原稿読み込みを許可すると共に、ユーザーにその時間
と状態を知らせることにより、画像処理装置本体の前に
原稿を持ってきたユーザーの浪費時間を低減し得るよう
にした画像処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の画像処理憶装置は、原稿を積載
する原稿積載手段と、前記原稿積載手段に積載された原
稿を順次所定位置へ給送する原稿給送手段と、該原稿給
送手段の属性を表す原稿給送手段属性データと、前記原
稿給送手段により給送された原稿を露光する露光手段
と、該露光手段により露光された原稿画像を光電変換す
る光電変換手段と、該光電変換手段により光電変換され
た画像信号を演算処理する演算処理手段と、該演算処理
手段により演算処理された画像情報を圧縮する画像情報
圧縮手段と、該画像情報圧縮手段により圧縮された画像
情報を蓄積する画像情報蓄積手段と、該画像情報蓄積手
段により蓄積された画像情報を順次読み出す読み出し手
段と、該読み出し手段により読み出され画像情報を展開
する画像情報展開手段と、該展開手段により展開された
画像情報を記録紙に記録する画像情報記録手段と、該画
像情報記録手段により画像情報が記録された記録紙に対
して仕分け処理或は綴じ処理等の後処理を行う複数の記
録紙後処理手段と、これら複数の記録紙後処理手段の各
々の属性を表す記録紙後処理手段属性データと、前記画
像情報蓄積手段の残りの蓄積容量を算出する残容量算出
手段と、前記画像情報蓄積手段内に蓄積されたジョブの
占有率或は画像情報蓄積量を管理する蓄積量管理手段
と、前記原稿給送手段により原稿を給送しながら読み込
む流し読み原稿読取手段と、各種の画像処理モードを設
定する設定入力手段と、各種の情報を表示する表示手段
と、前記する設定入力手段と、前記画像情報蓄積手段か
らの画像情報の読み出し順序を切り換える切換手段とを
具備し、前記切換手段は、前記蓄積量管理手段の管理内
容、前記原稿給送手段属性データ、前記記録紙後処理手
段属性データ及び前記設定入力手段による設定内容に基
づいて、前記画像情報蓄積手段からの画像情報の読み出
し順序を切り換えることを特徴とするものである。
【0008】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装
置において、前記設定入力手段により前記切換手段によ
る切り換えの許可/禁止を受け付け、その受け付け内容
を前記表示手段により表示するように制御する制御手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項3記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装
置において、前記演算手段の演算結果に基づき前記画像
情報圧縮手段の圧縮率を予測する圧縮率予測手段と、前
記残容量算出手段の算出値と前記圧縮率予測手段の予測
値とを比較する比較手段とを設け、前記比較手段の比較
結果、前記残容量算出手段の算出値が前記圧縮率予測手
段の予測値より小さい場合は、前記原稿給送手段属性デ
ータ及び前記記録紙後処理手段属性データに応じて、前
記切換手段により前記画像情報蓄積手段からの画像情報
の読み出し順序を切り換えることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項4記載の画像処理装置は、請求項3記載の画像処理装
置において、前記比較手段の比較結果、前記残容量算出
手段の算出値が前記圧縮率予測手段の予測値より再び大
きくなった場合は、前記蓄積量管理手段の管理内容、前
記原稿給送手段属性データ、前記記録紙後処理手段属性
データ及び前記設定入力手段による設定内容に応じて、
前記切換手段により前記画像情報蓄積手段からの画像情
報の読み出し順序を切り換えることを特徴とするもので
ある。
【0011】更に、上記目的を達成するため本発明の請
求項5記載の画像処理装置は、請求項4記載の画像処理装
置において、前記流し読み原稿読取手段による読み取り
開始予約を受け付ける予約許可手段を設け、該予約許可
手段は、前記流し読み原稿読取手段により読み取りを開
始する前に、前記残容量算出手段の算出結果が前記画像
情報蓄積手段に転送するいかなる画像情報も蓄積不能と
判断した場合でも、実行中のジョブの設定と実行中のジ
ョブの占有率と前記属性データとから前記画像情報蓄積
手段を使用しない流し読み原稿読み取りが可能な組み合
わせであれば、前記流し読み原稿読取手段による読み取
り開始予約を受け付けることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0013】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1の
実施の形態を図1〜図45に基づき説明する。図1は、本発
明の一実施の形態に係る画像処理装置(複写機)の概略
構成を示す側面図である。同図において、1は画像記録
部(以下、プリンタ部と記述する)、2は画像読取部
(以下、リーダー部と記述する)、3は操作部(以下、
オペレーターコントロールユニット:OCUと記述す
る)、4はフィニッシング装置である。
【0014】リーダー部2は、原稿を読み取り位置まで
自動的に給送する自動原稿給送部(以下、ADFと記述す
る)200と、原稿画像を光学的に読み取るスキャナー部2
50とから構成されている。このリーダー部2の具体的な
動作説明については、図2を用いて後述する。プリンタ
部1は、リーダー部2で読み取った画像或はコンピュータ
端末や、ファクシミリ等の様々な外部機器(図示せず)
から送られてくる画像を可視像化して転写紙等の記録媒
体に印刷する。このプリンタ部1は、図9に示すような大
容量のプリントバッファメモリ(以下、PBMと記述す
る)15を備えており、ADF200から入力された画像や前記
外部機器から送られてきた画像を蓄積し、該蓄積後にペ
ージ入れ替え等のソーティング処理を行う。プリンタ部
1の具体的な動作説明についても後述する。
【0015】OCU3は、ディスプレイ及び操作用キーボー
ド(或はタッチパネル式ディスプレイ)で構成されてお
り、枚数設定、部数設定、画像の編集及び加工等のユー
ザーが行う様々な設定の入力と、選択されたモード及び
装置の状態を示す情報の表示が行われる。フィニッシン
グ装置4は、プリンタ部1で記録媒体に記録された出力紙
を後工程処理する部分であり、仕分け、ステープル或は
製本等の処理を行う。
【0016】次に、図1の構成の画像処理装置における
基本的な動作について説明する。ユーザーがリーダー部
2のADF200上に複数枚の原稿をセットして、OCU3でモー
ドの設定及び複写開始を指定すると、ADF200は原稿を1
枚づつ給送しながらスキャナー部250で読み取る。スキ
ャナー部250では露光された原稿からの反射光110をCCD
ラインセンサー111(図2参照)で光電変換して電気信号
として読み取る。該読み取られた画像信号は、後述する
画像処理部11で各種の処理を施された後、圧縮処理され
プリンタ部1のPBM15に転送される。プリンタ部1では上
述したOCU3からのユーザー設定に応じてPBM15から画像
が順次読み出され、該読み出された画像は感光体露光の
ための光信号に変換される。
【0017】その後は、通常の電子写真プロセスの帯
電、露光、潜像、現像、転写、分離及び定着の各工程を
経て、記録媒体上に記録される。
【0018】以上が図1の画像処理装置における基本的
な動作説明である。
【0019】次に、図2を用いてADF200の基本的な動作
について説明する。図2は、上述したADF200とスキャナ
ー部250の構成を示す縦断側面図である。同図におい
て、20lは原稿を積載する原稿トレー、202は原稿からの
反射光110をCCD111へ導くミラー、203は流し読み原稿読
取位置、204はブックモードスキャン読取位置、205は給
紙部、206は流し読み原稿読取位置203までの搬送路、20
7は流し読み原稿読取位置203で読み取った片面原稿を排
出する搬送路、208は流し読み原稿読取位置203で読み取
った原稿の裏面を、再び流し読み原稿読取位置203に搬
送するための搬送路、209は原稿裏面を流し読み原稿読
取位置203で読み取った後、排出する搬送路である。
【0020】ここで、流し読み原稿読み取りとは、ミラ
ー202を流し読み原稿読取位置203に固定したまま、原稿
トレー201から送られる原稿を流し読み原稿読取位置203
上を移動させることにより、スキャンする方式のことで
ある。原稿の流れは搬送路につけられた矢印方向に沿っ
て搬送される。ここで原稿裏面を読み取る場合は、原稿
表面を読み取った画像の鏡像画像となって読み取られて
しまう。その鏡像画像を正像画像に直すための処理につ
いては、後述の画像処理部11のところで述べる。図中、
実線矢印が片面原稿の流し読み、点線矢印が両面原稿の
流し読み搬送方向を示している。
【0021】この流し読み原稿読取方式に対して、ブッ
クモードスキャンとは、ブックモードスキャン読取位置
204上に載置された原稿を動かさずに、ミラー202及びラ
ンプ213等の光学機器を移動させながらスキャンする方
式のことである。
【0022】いずれも原稿に対して読取部が相対的に動
いていくことにより、原稿を走査することで読み取る。
【0023】原稿露光による反射光はレンズ210を通過
した後、CCDラインセンサー(以下、CCDと記述する)111
上に投影されて光電変換される。図2に示す構成では、
搬送路206は縦送り(ポートレート送り)の場合に、A4
サイズの原稿が2枚分入る長さで構成されている。ま
た、搬送路208も同様に、原稿の短い辺の方向へ送る縦
送り(ポートレート送り)の場合に、A4サイズの原稿が
2枚分入る長さで構成されている。また、搬送路206、20
8共に、原稿の長い辺の方向へ送る横送り(ランドスケ
ープ送り)の場合は、A3サイズの原稿が1枚分入る長さ
で構成されている。
【0024】給紙トレイ201上に載置される原稿は、原
稿表面を上側に、また先頭ページが一番上に積載される
フェースアップ先頭ページ処理である。片面流し読みの
際には図中、実線矢印に沿って順次原稿が読み取られて
いくが、両面流し読みの際には、ハーフサイズ原稿(A4
縦、B5縦、A5縦)は異なる紙送りシーケンスを取る。ハ
ーフサイズ原稿は2枚づつ給紙し、流し読み原稿読取位
置203で読み取られた原稿2枚に対して、搬送路208を介
して裏面読み取りを行う。そして、裏面読み取りの2枚
目の原稿の読み取り終了と同時に、次の2枚の原稿の表
面読み取りが始まるシーケンスを取る。即ち、原稿の1
枚目の表、2枚目の表、1枚目の裏、2枚目の裏、3枚目の
表、4枚目の表、3枚目の裏・・・という順序で読み取ら
れていく。
【0025】このような両面原稿読み取り動作は、図3
に示す通りである。同図において、1A、2Aはそれぞれ1
枚目の表、2枚目の表の原稿画像であり、1B、2Bは1枚目
の裏、2枚目の裏の原稿画像であり、3A、4Aはそれぞれ3
枚目の表、4枚目の表の原稿画像であり、3B、4Bは3枚目
の裏、4枚目の裏の原稿画像である。
【0026】図2に示すADF200では、原稿トレー201上に
載置された原稿は再び原稿トレー201上に戻らずに、戻
りトレー231上に戻る非循環式原稿給送装置である。ま
た、図2における給紙部205、搬送路206、207、208、209
は独立的に駆動可能な構成を取っており、個々に駆動、
停止及び速度制御が可能である。ADF200における原稿搬
送の制御は、OCU3からの指定及び後述するPBM(プリン
トバッファメモリ)15の状態に基づいて、コントローラ
ー123(図4参照)がADF200を制御することによって行
う。
【0027】図2において、211は搬送路206内の待機ポ
ジション、212は搬送路208内の待機ポジションである。
これらは後述するPBM15の状態に応じて搬送路内に原稿
を停止させるときの位置で、紙検知センサ通過時間と搬
送速度とに基づいて位置制御が行われる。また、図2に
おいて、230は原稿が戻りトレー231上に戻るための搬送
路である。
【0028】図4は図2と異なるADF200とスキャナー部25
0の構成を示す縦断側面図である。同図において、図2と
同一部分には同一符号が付してある。この図4に示すADF
200では、給紙した原稿が再び原稿トレイ231上に戻って
くる構成の循環式原稿給送装置である。また、図4に示
すADF200は、流し読み原稿読取位置203以外に、ブック
モード、即ちプラテンガラス上にも原稿給送が可能とな
っている。図2に示すADF200は、フェースアップ先頭ペ
ージ処理で構成したが、図4のADF200は、フェースアッ
プ最終ページ処理で構成されている。
【0029】後述するADF200の属性は、このようにフェ
ースアップ積載かフェースダウン積載か、また、先頭ペ
ージ処理か最終ページ処理か、循環式か非循環式か、流
し読み専用かブックモード対応可能かといった項目で割
り振られている。
【0030】次に、図5を用いて、読み取った画像デー
タに対して画像処理を行う画像処理部11について詳細に
説明する。図5は、画像処理部11の構成を示すブロック
図であり、同図において、原稿読取位置に達した原稿の
反射光110をCCD111で受光して光電変換することによっ
て、RGB(赤、緑、青)の電気信号を発生させる。ここ
で作られた画像信号はA(アナログ)/D(デジタル)変換回
路112で増幅後にデジタル画像信号に変換される。デジ
タル化されたRGB信号は、シェーディング/色空間変換
回路113で黒補正、白補正(シェーディング補正)及び
色補正(マスキング)の処理を行うことで、正規化及び
標準化される。該標準化されたRGB信号は2色分離回路11
4で輝度/濃度変換及び黒赤2色分離処理を行い、黒画像
データ信号115と赤画像データ信号116を作り出す。
【0031】これ以降の処理は、黒画像データ信号用と
赤画像データ信号用の各々独立した回路構成となってお
り、それぞれ並列に行われる。セレクタ回路165,166はC
CD111から入力した画像データ115,116とPC等から外部入
力した画像データ167,168のいずれかを選択する。この
選択はOCU3の設定に基づく。
【0032】次のフィルタ回路117、118では、画像読み
取り時のMTF低下を回復させるためと、網点原稿読み取
り時に発生するモアレパターンを弱めるためのフィルタ
リングを行う。ページメモリ119、120は、最大A3サイズ
までの画像を1ページ分記憶できるだけの容量を持つ。
双方向原稿フィーダーによって読み取られた画像は正方
向読み取りに対して逆方向読み取り画像は鏡像画像とし
て読み取られる。ここで鏡像として読み取られた画像に
対して更に鏡像処理を行うことで、正画像に変換する制
御を行うのが、ページメモリ119、120である。また、図
6(a)に示すような、原稿画像610の特定エリアを他の
場所に移動して図6(b)に示すような画像611を得るCut
&Paste機能を実現するための処理や、複数枚の入力原
稿画像を次段の変倍/解像度変換回路125、126で50%に
縮小して、図7(a)に示すような4枚の原稿画像610を、
1枚の用紙上に形成した図7(b)に示すような画像611を得
る縮小レイアウト機能等も、コントローラー123からの
メモリ制御信号124によってページメモリ119、120上で
行われる。変倍/解像度変換回路125、126では、上述し
た縮小レイアウト機能の実現時だけではなく、通常の画
像サイズ変換を行う。画像装飾回路127、128では、図8
(a)に示すような、原稿画像620に対してエリア指定を行
うことでネガポジ反転処理した図8(b)に示すような画像
621、網掛け処理した画像622、画像部への網のせ処理し
た画像623等を得る機能を実現する。
【0033】濃度変換回路129、130は、プリンタ部1の
リニアリティ特性を補正するためのガンマ変換とOCU3か
ら使用者が入力した濃度調整レベルを画像データに反映
させるための処理を行う。ここまでの画像データは、8
ビットの256階調信号であるが、階調数変換(誤差拡
散)回路131、132では、プリンタ部1で表現できる4ビッ
ト16階調の画像信号に変換する。この階調数変換時に生
じる濃度むらを、ある面積で見た場合にキャンセルさせ
るために階調変換による誤差を拡散する。
【0034】以上が画像処理部11で行われる画像信号処
理動作である。
【0035】次に、プリントするための大量ページの画
像を記憶するPBM(プリントバッファメモリ)15につい
て、図9を用いて説明する。図9は、PBM15の構成を示す
ブロック図である。同図において、画像処理部11からPB
M15に入力される黒画像データ信号133、赤画像データ信
号134は、圧縮回路150、153の可変長可逆圧縮方式の圧
縮処理によってコード化される。可変長可逆とは、圧縮
時のデータ量はその入力画像によって異なるが、伸張処
理後には入力画像と全く同じものを復元できる性質を持
ち、JPEG等の固定長非可逆圧縮方式と対比されるもので
ある。可変長可逆圧縮方式は、MH、Q−CODER、Lempel Z
iv等の方式があるが、どれでも構わない。DRAM151、154
は、PBM15の中のメモリ部で、半導体メモリまたはハー
ドディスクと、それらのアドレッシングを行うコントロ
ール部分とで構成される。上述したパンフレットモード
(1ページ・Nページを表面に、その裏面に2ページ、N-1
ページを記録し、この他のページも同じ方法で配置す
る)等のページ入れ替えを行う場合は、このDRAM151、1
54内のアドレッシングをコントロールすることで実現す
る。そして、プリントアウトする画像はDRAM151、154か
ら読み出し、伸張処理回路152、153で再び元の画像デー
タに復元される。ここでの読み出しタイミングは、黒画
像データ信号135は黒画像形成に必要なタイミングで、
赤画像データ信号136は赤画像形成に必要なタイミング
でそれぞれ独立して読み出される。このDRAM151、154
は、基本的に全てのジョブに関わる画像データを記憶す
る。残量検知回路157,158は夫々DRAM151,154の記憶可能
エリアの量の検知を行い、その検知結果を黒メモリ残量
検知信号198及び赤メモリ残量検知信号199として出力す
る。
【0036】その動作説明を図10を用いて説明する。図
10は、PBM15の概念図を示す。図10(a)において、5002
は現在プリント中のコピージョブ(CCD111が読み取った
画像に応じた記録を行うジョブ)で、150ページの原稿
を100部コピーするものである。1〜150ページまでを1
部づつ順番に読み出した後にプリントアウトし、その後
フィニッシング処理を行っている。5003は次に行うジョ
ブとして待機しているもので、PC等の外部機器から要求
されたプリンタジョブ(PC等から入力した画像データに
応じた記録を行うジョブ)で、50ページ60部をフィニッ
シングするジョブである。更に、5004は200ページ50部
というコピージョブで、200ページ分の画像読み取りを
行っている途中である。ここでは200ページ分の画像デ
ータの記憶完了前にPBM15がフル状態になり、読み取り
動作は一時的に中断することになる。ジョブ5002は、そ
の間継続して行われて最終部の100部目を1〜150ページ
までプリントすると同時に、出力済みの画像は記憶して
おく必要が無くなり、待機中のジョブ5004の画像に順次
置き換えていく。また、ジョブ5002が終了した時点で、
順番を待っていたジョブ5003のプリントが開始される。
【0037】図10(b)において、5005はPBM15の空いた
部分を示しており、メモリ容量の許す限り他のジョブの
入力(記憶)を行うことができる。
【0038】以下、圧縮率予測について図5及び図9を用
いて詳述する。PBM15のDRAM151,154に記憶される画像デ
ータは圧縮回路150,153で圧縮されたものであるが、そ
の圧縮率は画像データの量、内容及び画像データに対す
る各種処理によって異なる。そこで圧縮率予測回路160
では、コントローラー123からバス161を介して得た画像
の装飾情報(図8(b)の網かけ、図6の部分的な移動
等)、変倍情報(図7の縮小レイアウト等)、更には、
選択された濃度変換回路129、130や階調変換回路131、1
32に基づいてこれからPBM15に記憶されようとするペー
ジメモリ119,120に格納される画像の圧縮率予測を行っ
ている。即ち、圧縮率予測回路160では、画像情報の統
計量(圧縮率との相関が高い画像の濃度平均値、エント
ロピー等)に簡単な演算を施し予測値を求める。ここで
用いる演算或は係数は、画像データに対して施される各
種処理の内容を示す処理情報に応じて変える。例えば、
予測のために画像の濃度平均値を使い、更に予測値に変
換するため、下記式(1)を使用する。
【0039】 圧縮予測値=画像の濃度平均値*a+b…(1) 但し、a,bは画像の処理内容に応じて決まる。
【0040】コントローラ123は、図示しないRAMテーブ
ルを参照することにより、a,bを決定し、これをバス161
を介して圧縮率予測回路160に伝える。例として、画像
の領域の濃度平均値が40、処理に応じた係数aが0.01,b
が0.1であったとすると、予測値は下記式(2)により求
められる。
【0041】圧縮予測値=40*0.01+0.1=0.5…(2) これは圧縮後のデータ量が圧縮前のデータ量の1/2とい
う予測を表わす。このように、圧縮率予測回路160はペ
ージメモリ119,120に記憶される画像データの圧縮率を
予測する。
【0042】次に、本実施の形態に係る画像処理装置に
おけるADF200の動作について、図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態に係る画像処理装置におけるADF2
00の状態の遷移を示すSTD(状態遷移図)である。同図
において、ステップS1001で電源を投入して初期化を行
なった後、本装置はステップS1002で通常動作モードを
とる。この通常動作モードで残量検知信号198及び199
(図8参照)と、圧縮率予測回路160の予測値と画像デー
タ量に基づきPBM15に空きエリアは若干あるが、圧縮率
を予測した画像データを格納できる余裕がないと判断し
た場合は、ステップS1003で後述するAlmost Fullという
ステータスにする。このAlmost Full状態において、残
量検知信号198及び199に基づきPBM15に空きが全くなく
なったと判断した場合は、ステップS1004で後述するPBM
Fullというステータスにする。このPBM Full状態で残
量検知信号198及び199に基づきPBM15に空きができたと
判断した場合は、前記ステップS1003でAlmost Fullに戻
る。このAlmost Full で残量検知信号198及び199に基づ
きPBM15に圧縮率を予測した画像データを格納できる余
裕ができたと判断した場合は、前記ステップS1002にお
ける通常動作モードに戻る。
【0043】以下、各ステータスのときの動作を詳細に
説明する。
【0044】[通常動作モード]まず、通常動作モード
の場合について図12のフローチャートを用いて説明す
る。図11におけるステップS1002での通常動作モードで
は、図12のステップS1101で常に残量検知信号198及び19
9に基づきPBM15に圧縮率予測した画像データを格納する
余裕があるか否かの判別処理を行なう。そして、余裕が
なければAlmost Full状態(図11のステップS1003)へ進
む。また、前記ステップS1101において余裕があれば、
通常動作モードを維持したまま再び前記ステップS1101
の判別処理を行なう。この様にPBM15に圧縮予測した画
像データを格納する余裕がある状態において、本装置は
ステップS1101での判別処理を繰り返し実行する。
【0045】この通常動作モードにおける、ページメモ
リ119及びぺ−ジメモリ120へ入力される画像入力信号14
05と、ページメモリ119及びページメモリ120から出力す
る画像出力信号1406の動作タイミングについて、図15の
タイミングチャートを用いて説明する。画像入力信号14
05は原稿給送と連動している。図15において、1、2、n-
1、n、n+1等は、読み込んだ原稿の順番を表わしてい
る。原稿スキャンスタート(1407)から、前述したよう
にADF200により1枚づつ給紙された原稿は、スキャナ部2
50により順次読み取られ、CCD111からの画像信号はフィ
ルタ117または118を通り、ページメモリ119または120へ
格納開始される。その後、1ページ分の格納が終了する
(1401)。この状態でのページメモリ119または120を図
20に示す。同図にて示されるように原稿がA3サイズの場
合はページメモリ119または120の全領域を1ページ目の
原稿データが占めている。
【0046】1ページ分の画像入力が終了したこと(140
8)を受けて、コントローラ123はページメモリ119また
は120からPBM15に向けての画像信号の出力を開始する。
この画像出力が開始したこと(1409)を受けて、コント
ローラ123はADF200が次の原稿を、流し読み読取位置203
へ搬送するように指示する。こうして2ページ目の原稿
データのページメモリ119または120への格納が開始する
(1403)。この状態でのページメモリ119または120を図2
1に示す。同図にて示されるように、ページメモリ119ま
たは120の既に画像出力された領域が開放領域2001とし
て順次開放されている。
【0047】更に、2ページ目の原稿データがこの開放
領域2001に書き込まれて行き、図15の1404の時点でペー
ジメモリ119または120は、図22に示すようになる。一般
に、n-1ページ目を出力中で、nページ目を入力中には(1
405)、ページメモリ119または120では、図23に示すよう
に2ページの画像データが共存することになる。
【0048】[通常動作からAlmost Fullモードへの遷
移]前述の如く、コントローラ123は図12のステップS11
01において、圧縮率予測した画像データ量及び残量検知
信号198及び199に基づきPBM Full状態になる可能性があ
ると判断すると、図11のステップS1003のAlmost Fullに
なる。
【0049】この遷移の動作を図16のタイミングチャー
トを用いて説明する。同図において、n-1、n、n+1、n+2
は、読み込んだ原稿の順番を表わしている。また、150l
と1502は、それぞれページメモリ119または120に対する
原稿データの入力と出力を表わしている。図16におい
て、PBM15に原稿1ページ分の余裕がなくなる(1504)ま
では、既に述べた図11のステップS1002の通常動作モー
ドで動作している。図16の(1504)以降は、PBM15に画
像データ1ページ分を格納できる余裕がないため、現在
ページメモリ119と120に格納されている画像データをPB
M15に格納できるか否かは、実際に画像データをPBM15に
格納してみて初めてわかることになる。この状態をAlmo
st Fullと呼ぶことにする。この状態においては、実際
にn番目の画像データをPBM15に格納完了できたか否かの
確認作業が入るため、次ページの画像のページメモリ11
9,120への格納をその確認まで実行できない。従って、
図2に示すADF200は給紙部205における時間あたりの給送
枚数を制限するように動作する。即ち、通常動作モード
の原稿間隔よりも原稿間隔を長くとり(スキップ動作或
はステップ送りという)、いつでも停止できる状態をと
る。Almost Full状態に移行した時点で、図4のコントロ
ーラー123は、ADF200にこのシーケンス動作を指示し、A
lmost Full状態が解除されるまで、このスキップ動作シ
ーケンスを継続する。
【0050】Almost Full状態でのシーケンスは、本実
施の形態のように図2のADF200の給紙部205の時間あたり
の給送紙枚数を制御する方法以外に、給紙速度及び搬送
路206の搬送速度を制御する方法でも実現可能である。
【0051】[Almost Full]次に、[Almost Full]の
場合の動作について、図13のフローチャートを用いて説
明する。図11のステップS1003のAlmost Fullでは、常に
残量検知信号198及び199に基づきPBM15に圧縮予測した
画像データを格納できる余裕ができたか否か監視し、余
裕ができたならば通常動作モードへ移行し、また、PBM1
5に空き容量が存在するか否かの監視をも行ない、空き
容量が全く無くなった場合には、既に述べたようにPBM
Full状態をとる。
【0052】即ち、通常動作モードからAlmost Full状
態に移行するとステップS1202で圧縮予測した画像デー
タを格納する余裕があるか否か監視し、余裕があれば通
常動作モードへ移行し、また余裕がなければステップS1
201へ進む。ステップS1201ではPBM15に空きがあるか否
かを判別し、空きがあればS1202へ進み、空きが全くな
ければPBM Fullへ移行する。
【0053】図11のステップS1003におけるAlmost Full
状態において、本装置は図13のステップS1201とステッ
プS1202との間を遷移しながら交互に繰り返す。
【0054】次に、Almost Fullでの動作を、図16のタ
イミングチャートを用いて説明する。図11のステップS1
002における通常動作モードでは、図15を基に上記通常
動作の項で述べたように、前の原稿nの画像データがペ
ージメモリ119と120から出力開始したこと(図15の140
8)を受けて、次の原稿n+1を流し読み読取位置203まで搬
送したが、図11のステップS1003におけるAlmost Full状
態では、nの画像データがPBM15に格納されない場合があ
るため、既に読み込んだnの画像データが確実にPBM15に
格納できたことを確かめてからでなければ、次のn+1は
読み込むことができない。従って、Almost Full状態に
おいては、nの画像データの出力開始がなされてもn+1の
原稿搬送は開始しない。つまり、nページの画像入力が
終了したこと(1509)を受けて、コントローラ123はペー
ジメモリ119または120からnページの画像をPBM15に向け
て出力開始する。この画像出力が完了したこと(1510)を
受けて初めて、コントローラ123はページメモリ119と12
0の領域を開放すると共に、ADF200に次の原稿n+1を流し
読み読取位置203へ搬送するように指示する。こうしてn
+1ページ目の原稿データのページメモリ119または120へ
の格納が開始する。以降、原稿読み込みの終了と画像デ
ータ出力の完了の待ちを交互に繰り返すため、図11のス
テップS1003におけるAlmost Fullでは、ADF200での原稿
の紙間隔が空き、プロダクティビティーが図11のステッ
プS1002における通常動作モードの約半分になるが、画
像データの出力完了を待ってからページメモリ119と120
の領域を開放するため、読み込んだ画像データを破壊す
ることがない。
【0055】[Almost FullからPBM Full状態への遷
移]次に、Almost FullからPBM Full状態への遷移動作
について、図13のフローチャートを用いて説明する。コ
ントローラ123は、図13のステップS1201における監視に
おいて、残量検知信号198及び199に基づきPBM15がFULL
であると判断すると、PBM15に対して最後にPBM15に格納
しようとしていたページの画像データとその管理情報を
PBM15から破棄するように指示してから、図11のステッ
プS1004のPBMFull状態へ遷移する。
【0056】この遷移動作について、図17のタイミング
チャートを用いて説明する。同図において、n-1、nは、
読み込んだ原稿の順番(ページ)を表わしている。ま
た、1601と1602は、それぞれ、ページメモリ119と120と
に対する原稿データの入力と出力とを表わしている。図
17において、1603は原稿nの画像データをPBM15に出力途
中で、PBM15に空きがなくなった時点を示している。PBM
15に空きが全くなくなる(1603)までは、既に述べた図
11のステップS1003におけるAlmost Fullの動作を行なっ
ている。また、図17における(1603)以降は、PBM15に原
稿データを格納するスペースが全く無いため、画像のPB
M15への出力を中断する。この状態をPBM Fullと呼ぶ。
尚、ページメモリ119と120内の原稿nの画像は保持して
おく。
【0057】この状態においては、実際にPBM15に格納
する空き容量ができるまで原稿の読み取りは停止した状
態とするため、図2に示すADF200は給紙部205で給紙を停
止し、図5のコントローラー123からの開始命令を待つ。
つまり、PBM Full状態に移行した時点で、図5のコント
ローラー123はADF200に流し読み画像読み取りシーケン
ス動作の停止を指示する。
【0058】このPBM Fullシーケンスへの移行時に、搬
送路内を搬送路中の原稿n+1は流し読み画像読取位置203
に到達する前の状態で停止する。
【0059】また、搬送路を搬送中の原稿であっても、
読み取りが終了していて排紙できる位置にあるものは停
止させずに排紙する。つまり、図2において、片面読取
モードでは給紙部205及び搬送路206で原稿を待機させ
る。搬送路207上の原稿は排紙する。また、両面読取モ
ードでは給紙部205及び搬送路206、208で原稿を待機さ
せ、搬送路209上の原稿は排紙する。
【0060】前述した通り、各々の搬送路は独立的に駆
動、停止及び速度制御が可能である。従って、図2に示
すように、給紙部205或は搬送路206、208にそれぞれ独
立した待機ポジション211、212を持ち、PBM Fullモード
での原稿待機を実現する。
【0061】[PBM Full]次に、PBM Full状態での動作
について図14のフローチャート及び図17のタイミングチ
ャートを用いて説明する。図11のステップS1004では,
常に残量検知信号198及び199に基づきPBM15に空き容量
が存在するか否かの監視を行ない、空き容量が全く無い
場合には、図14のステップS1301へ戻り、再びPBM15に空
き容量が存在するか否かの監視を行なう。そして、PBM1
5に空き容量ありと判断された場合には、図11のステッ
プS1003のAlmost Fullに遷移し、空き容量なしと判断さ
れた場合には、前記ステップS1301へ戻って、再び監視
を行う。また、図11のステップS1004PのPBM FullではPB
M15に空き容量が発生するのを待ち続ける(図17の1603か
ら1604の期間)。
【0062】図2に示すADF200の動作は停止状態でコン
トローラー123からの再開命令待ちである。
【0063】[PBM Fullの回復]次に、PBM Fullからの
回復について再びタイミングチャート図17を用いて説明
する。図14のステップS1301で残量検知信号198及び199
に基づきPBM15に空き容量が発生したと判断されると、
コントローラ123はページメモリ119と120に格納されて
いる画像データ(PBM Full発生時にPBM15に出力してい
た原稿画像n)の先頭から出力を開始する。既に述べた
ように、この画像出力開始からコントローラ123の制御
モードは、図11のステップS1003におけるAlmost Fullに
なっている。仮に、このとき発生したPBM15の空き容量
が原稿1ページ分に満たず、再度PBM15の空きが全くなく
なってしまった場合には、再び図11のステップS1004のP
BM Fullになって、PBM15に更に空き容量が増えるのを待
つ。
【0064】図5のコントローラー123は、PBM15に空き
容量ができAlmost Full状態となり、更に、ページメモ
リ119,120よりPBM15への画像出力格納が完了した時点で
図2に示すADF200の動作再開命令を出す。ADF200は、こ
の命令を受けて図2の待機ポジション211、212で待機中
の原稿n+1及び原稿トレー上の原稿の給紙を再開し、流
し読み画像読取位置203での読み取りを再び開始する。
【0065】[Almost Fullからの回復]以上述べたよ
うに図11のステップS1002における通常動作モードまた
はPBM FullからステップS1003におけるAlmost Fullに遷
移した本装置は、図13のステップS1202において、残量
検知信号198及び199に基づきPBM15に圧縮予測した画像
データが格納可能であると判断された場合は、図11のス
テップS1002の通常動作モードを取る。
【0066】次に、このAlmost Fullからの回復動作に
ついて、図18及び図19のタイミングチャートを用い説明
する。
【0067】図18は、n番目の原稿を読み込み中のPBM15
からの画像読み出し等によりPBM15にn番目の原稿画像の
スペースが生じた状態を表わしている。同図において、
n-1、n、n+1、n+2は読み込んだ原稿の順番を表わしてい
る。170lと1702は、それぞれページメモリ119と120とに
対する原稿データの入力と出力とを表わしている。PBM1
5に圧縮予測した1ページ分の画像データを格納可能な空
き容量がない状態までは、既に述べた図11のステップS1
003でのAlmost Fullの動作を行なっている。n番目の原
稿を読み取っている間に、他のジョブの大きな画像デー
タが、その画像に対する全ての出力が終了したり、PBM1
5に同居していた別のジョブが破棄される等の理由か
ら、予測していたよりも大きな空き容量がPBM15に発生
したことが判断された1703以降は、Almost Full状態は
解消しn番目の画像データの出力が完了するのを待たず
に、n+1番目の原稿を読み込むことが可能となる。
【0068】図19は、n番目の画像データを出力中にAlm
ost Fullが解消した状態を表わしている。n-1、n、n+
l、n+2は、読み込んだ原稿の順番を表わしている。1801
と1802は,それぞれページメモリ119と120とに対する原
稿データの入力と出力とを表わしている。
【0069】図24にOCU3の概念図を示す。同図におい
て、2301はCRT画面であり、タッチ式入力でユーザーか
らの指定が入力される。CRT画面2301は、LCD及びFLCで
も同様である。タッチ式入力以外にもマウス或は入力ペ
ン等のポインティングデバイスを用いて入力する構成も
ある。2302はキーパッド、2303は数字のテンキー、2304
はクリアキー、2305はエンターキー、2306はストップキ
ー、2307はリセットキー、2308はスタートキーである。
【0070】以上がOCU3の基本的な機器構成で、表示部
の表示及び選択メニュー、設定を図25に示す。同図にお
いて、2401は図24のCRT画面230l内の標準的なメニュー
画面である。2402はブックモード(プラテン上に原稿を
セットし、光学系移動スキャンによって原稿を読み取る
モード)の指定部分、2403は流し読み画像読み取りの片
面コピーモード指定部分、2404は同様に流し読み画像読
み取りの両面コピーモード指定部分、2405はコピー部数
指定部分、2406は複写倍率指定部分、2407は複写機本体
に付随する機能デバイス(給紙段、ステープラ、サドル
スティッチャー、グルーバインダー、メールボックスソ
ーター等)を選択する指定部分、2408はコピーモードに
おいて更に詳細な設定を行う場合の詳細コピーモード選
択指定部分である。
【0071】図26は、図25の機能デバイスを選択する指
定部分2407でデバイスセレクトが指定された場合の画面
表示状態を示す図である。同図において、2501は画面で
ある。ここでは複写機本体及び本体に付随する全てのア
クセサリーが表示され、どの機能を使用するかが選択可
能となっている。また、図26において、2502は複写後の
画像の仕上がりを実際の転写紙に試し刷りしてみるため
に試し刷りしたシートを排出するプルーフトレー、2503
はステープラ、2504はステープル処理された出力紙を収
納するスタッカ、2505はサドルスティッチャー、2506は
サドルスティッチャー2505によりサドルスティッチされ
た出力紙を収納するスタッカ、2514はグルーバインダ
ー、2507及び2508はグルーバインダー2514で処理された
製本のスタッカ、2509はメールボックスソーター、2510
はメールボックスソーター2509で仕分けする出力仕分け
ビン、2511は画面2501へ戻る指定部分である。2512、25
13、2517、2515はそれぞれ給紙段1、2、3、4である。給
紙段1から4には、それぞれユーザーがセットした転写紙
が入っている。また、2516は各機能デバイスに出力紙が
送られていく流れをリアルタイムで表示する表示部分で
ある。
【0072】図27は、図25の詳細コピーモード選択指定
部分2408でコピーモード詳細選択指定された際の画面表
示状態を示す図である。ここでは、階調数、解像度、連
写、ツインカラー等の画像処理における複写機能指定が
行われる。
【0073】次に、図28は、オールモストフル(Almost
Full)モードでの画面表示状態を示す図である。この
状態では、前述したようにPBM15の空き容量を確認しな
がらPBM15に画像が転送されるため原稿読み取りの処理
速度が低下する。図28の270lは、その状態をユーザーに
知らせる表示情報であり、2702はその状態でユーザーが
設定したジョブを解除するための指定部分である。
【0074】図29は、PBMフルモードでの画面表示状態
を示す図である。この場合は、前述したように画像読み
取りは一時停止状態にあり、PBMフルモードでなくなる
まで読み取り処理は待たされる。図29において、2801は
その状態を知らせる表示情報であり、2804はその待ち時
間の表示、2802はその状態でユーザーが設定したジョブ
を解除するための指定部分、2803はPBMフル状態のまま
原稿読み取りが開始されるのを待つ指定部分である。
【0075】図1においては、フィニッシング装置4は1
台のみであるが、このフィニッシング装置4は、ソータ
ー、折り機、製本機、ステープラ等、様々な後処理を行
うフィニッシング装置のどれでも接続可能である。
【0076】図30は、プリンタ部1に上述した後処理を
行う各種のフィニッシング装置を重連接続した構成を示
す側面図であり、同図において、4aはフィニッシング装
置としてのステープラ、4bはフィニッシング装置として
のサドルスティッチャー、4cはフィニッシング装置とし
てののりづけ製本機(グルーバインダー)、4dはフィニ
ッシング装置としてのメールボックスソーターである。
【0077】これら全てのフィニッシング装置4a〜4d
は、個々に属性データを持っており、その属性は接続さ
れただけで属性データ信号162(図5参照)として、コン
トローラ123(図5参照)が検知できるようになってい
る。
【0078】ここで述べているフィニッシング装置4の
属性とは、原稿セット枚数分を1部づつ処理して複数部
仕上げる装置か、原稿セットの同じページを繰り返し複
写し、設定部数分処理した後、次のページの複写に移る
装置かということを示すものであり、両方の属性を兼ね
備えたフィニッシング装置もある。
【0079】図31は、図1に示す画像処理装置の制御部
の構成を示すブロック図であり、同図において、123は
本処理装置全体を制御するコントローラ、1101はADF200
を制御するADFコントローラ、1102はメールボックスソ
ーター4dを制御するメールボックスコントローラ、1103
はグルー(のりづけ)バインダー4cを制御するグルーコ
ントローラ、1104はサドルスティッチャー4bを制御する
スティッチャーコントローラ、1105はステープラ4aを制
御するステープラコントローラである。これら個々のフ
ィニッシング装置4a〜4d及びADF200は、対応する各コン
トローラ1101〜1105を介して全てコントローラ123と通
信しており、このコントローラ123からの制御信号123
1、1232、1233…により制御される。
【0080】また、図31において、1106はOCU3を制御す
る操作部コントローラ、1107、1108はDRAMを制御するDR
AMコントローラである。そして、コントローラ123は制
御信号1109、1110、1111、1112により、後述するDRAM制
御信号の送信とメモリ空き容量管理データの受信を行っ
ている。
【0081】図32は、本実施の形態に係る画像処理装置
のスタート時の動作制御手順を示すフローチャートであ
る。同図において、ステップS401でADF200の属性を読み
込み、次のステップS402でフィニッシング装置4の属性
を読み込み、次のステップS403でユーザーの設定した内
容を読み込み、次のステップS404で画像処理装置本体で
あるプリンタ部1の状態を読み込む。次いで、ステップS
405でスタートキーがオンしたか否かをオンするまで判
別し、オンした場合はステップS406でメモリ読み書き制
御、ADF200の制御及びフィニッシング装置4の制御をそ
れぞれ行った後、本処理動作を終了する。
【0082】図33は、上述した図32のステップS401にお
いて実行されるADF200の属性読み込み動作の制御手順を
示すフローチャートである。同図において、ステップS5
01で先頭ページが処理されたか否かを判別し、処理され
ない場合はステップS502へ、処理された場合はステップ
S503へそれぞれ進む。ステップS502では、属性コードビ
ット4を0に、ステップS503では、属性コードビット4を1
にそれぞれセットした後、ステップS504進む。このステ
ップS504では、ADF200が循環方式であるか否かを判別
し、循環方式でない場合はステップS505へ、循環方式の
場合はステップS506へそれぞれ進む。ステップS505で
は、属性コードビット3を0に、ステップS506では、属性
コードビット3を1にそれぞれセットした後、ステップS5
07へそれぞれ進む。このステップS507では、プラテンで
再度スキャンが可能であるか否かを判別し、可能でない
場合はステップS508へ、可能な場合はステップS509へそ
れぞれ進む。ステップS508では、属性コードビット2を0
に、ステップS509では、属性コードビット2を1にそれぞ
れセットした後、本処理動作を終了する。
【0083】図34は、上述した図32のステップS402にお
いて実行されるフィニッシング装置4の属性読み込み動
作の制御手順を示すフローチャートである。同図におい
て、ステップS601でソート付きか否かを判別し、ソート
付きでない場合はステップS602へ、ソート付きの場合は
ステップS603へそれぞれ進む。ステップS602では、属性
コードビット0を0に、ステップS603では、属性コードビ
ット0を1にそれぞれセットした後、本処理動作を終了す
る。
【0084】図35は、上述した図32のステップS404にお
いて実行される画像処理装置本体の状態読み込み動作の
制御手順を示すフローチャートである。同図において、
ステップS701でフェースアップ排紙か否かを判別し、フ
ェースアップ排紙でない場合はステップS702へ、フェー
スアップ排紙の場合はステップS703へそれぞれ進む。ス
テップS702では、属性コードビット1を0に、ステップS7
03では、属性コードビット1を1にそれぞれセットした
後、ステップS704へ進む。このステップS704では、ユー
ザーが複数部設定したか否かを判別し、複数部設定した
場合はステップS705でPBM15の残容量が所定値より小さ
いか否かを判別する。そして、PBM15の残容量が所定値
より小さい場合は、ステップS706でメモリ読み出し切り
換え可能属性か否かを判別し、メモリ読み出し切り換え
可能属性の場合は、ステップS707でメモリアクセス制
御、ADF200の制御及びフィニッシング装置4の制御をそ
れぞれ行った後、本処理動作を終了する。また、前記ス
テップS704においてユーザーが複数部設定しない場合、
前記ステップS705においてPBM15の残容量が所定値より
大きい場合及び前記ステップS706においてメモリ読み出
し切り換え可能属性でない場合は、いずれもステップS7
08へ進んで通常メモリアクセスを行った後、本処理動作
を終了する。
【0085】この様に、個々の付属装置の属性データと
ユーザーの設定内容とを見て、制御を切り換えるもので
ある。この属性データの形式は、図36に示すように、複
数のビット情報の1もしくは0で表わされる。フィニッシ
ング装置4が図30に示すように重連接続される場合は、
この図36に示すビット数にとどまらずに付加されていく
ものである。
【0086】図36において、ビット(bit)0はフィニッ
シング装置ソート可/不可、ビット1はプリンタ出力が
フェースup(アップ)/down(ダウン)、ビット2はプ
ラテン再スキャン可/不可、ビット3は循環式ADF/非循
環式ADF、ビット4は先頭ページ処理/最終ページ処理を
示す。また、ビット0はフィニッシング装置属性、ビッ
ト1はプリンタ属性、ビット2〜ビット4はADF属性であ
る。
【0087】次に、本発明の代表的な例として、複数枚
原稿、複数部枚複写について説明する。
【0088】まず、後処理工程の違いによる制御方法、
PBM15の読み出し方法について説明する。
【0089】(1)後処理工程が1部ごとの処理の場合 図4の非循環式のADF200と図1のフィニッシング装置4と
して図30の製本装置4cを用いた場合は、前述の通り先頭
ページ処理、非循環式、流し読み原稿読取りのみ、1部
づつ処理であることから、複数部数複写する際には、原
稿トレイ201上の原稿を全て読み込んで複写動作を行
う。先頭ページ処理とは先頭ページから順に給送する処
理であり、最終ページ処理とはこれと逆の順に処理する
ものである。
【0090】読み込んだ画像は、後述するPBM15に蓄積
され、複写動作を行う際に先頭ページから最終ページま
でを順次読み出し、1部目を製本する。1部目のプリント
が終了したらプリンタ部1は再びPBM15内の先頭ページか
ら最終ページの読み出し、記録動作を行う。
【0091】この構成における動作では、PBM15は複数
部数の最終部の出力がなされるまでPBM15には原稿枚数
分の画像データが存在する。
【0092】(2)後処理工程が1ページごとの処理の場合 図4の非循環式のADF200と図1のフィニッシング装置4と
して図30のメールボックスソータ4dを用いた場合につい
て説明する。この構成の場合でも上述した、図4のADF20
0と図30の製本装置4cを用いた場合と同様の動作を行っ
てもよいが、個々では別の方法について説明する。
【0093】図4のADF200と図30のメールボックスソー
タ4dとの組み合わせの場合は、プリンタ部1はPBM15内に
ある同じ原稿を所定部数分プリントする。先頭ページが
所定部数分プリントされると2ページ目のプリントを行
う。プリントされた出力紙は、そのままメールボックス
ソータ4dに搬送され、このメールボックスソータ4dの異
なるビンにそれぞれ仕分けられる。2ページ目のプリン
ト出力も同様に仕分けられ、所定部数分が同時に処理さ
れていく。この方式では、PBM15は1ページ分を所定部数
分プリントされた時点で、そのページの画像データを消
去する。
【0094】後処理の属性による複写ジョブの制御及び
PBM15からの読み出し方法については、上記(1),(2)の項
で説明した通りである。
【0095】上記(1),(2)の項で述べたような後処理の
属性の違いによってPBM15からの読み出し方法を変え
る。
【0096】次に、ADF200の違いによる制御方法及びPB
M15の読み出し方法について説明する。
【0097】(3)非循環式、先頭ページ処理流し読みの
みのADF200の場合 図4に示すような非循環式のADF200の場合は、上記(1),
(2)と同様の制御となる。
【0098】(4)循環式、先頭ページ処理流し読みのみ
のADF200の場合 図2に示すような循環式のADF200の場合は、図示してい
ないが、原稿セット全てをPBM15に蓄積し、上記(1)と同
様の制御を行って、プリント処理することも可能であ
る。しかし、PBM15内に空きが少ない場合は、原稿セッ
トの読み込み及び蓄積ができないことがある。
【0099】PBM15の空き容量に原稿セット全てが蓄積
できないと判断した時点で、PBM15への転送を一時中止
し、転送したデータをクリアする。その後、プリント中
のジョブに割り込む形で先頭ページから最終ページまで
を流し読みでプリントし、その動作を所定部数分行う。
プリンタ部1は、先頭ページから順次出力するため、フ
ェースダウン排紙となる。
【0100】(5)非循環式、最終ページ処理流し読みの
みのADF200の場合 図4に示すような非循環式のADF200の場合は、非循環式
であることから、上記(1),(2)と同様の制御となる。但
し、最終ページ処理となるため、上記(1),(2)と異なる
点は、プリンタ部1からの出力紙がフェースアップにな
ることである。
【0101】(6)循環式、最終ページ処理流し読みのみ
のADF200の場合 図2に示すような循環式のADF200の場合は、上記(4)と同
様で、異なる点はプリンタ部1からの出力紙がフェース
アップになることである。
【0102】(7)流し読みとブックモードスキャンの両
方が可能なADF200の場合 ブックモードスキャンで繰り返し同じ原稿が読み取れる
場合で、上記(2)と同様、ソーティング機能が使える場
合は、PBM15に蓄積する必要はない。原稿複写のみのジ
ョブであればPBM15を使わずに、複数原稿複数部数複写
を行い、PBM15は外部ネットワークからのジョブ用に空
けておく。
【0103】以上述べたように、ADF(原稿給送装置)20
0、フィニッシング装置(後処理装置)4及びプリンタ部
1の出力方式の組み合わせでPBM15の使い方を変える。
【0104】図37〜図42に、その結果をまとめた。これ
ら図37〜図42において、”メモリ”とはメモリを使って
実現可能な構成であることを示し、同様に”ソータ”と
はソータを使って実現可能な構成であることを示す。
【0105】どの組み合わせでも原稿に対して十分な容
量のメモリを持っていれば実現可能なので、敢えてメモ
リだけで実現可能なものを特記しないが、メモリを使わ
ずソータだけで実現可能なものは、特に”ソータのみ”
と記してある。
【0106】図43はOCU3の表示部において、マシン全体
の構成でメモリを使わない動作ができるか否かの表示を
示す図である。コントローラ123がユーザの設定から、
メモリが一杯になったとき、メモリを使わないでできる
ジョブか否かを判断し、できると判断したときには図43
に示すような表示がなされる。
【0107】図44はOCU3の表示部において、メモリが一
杯になったときのユーザへの表示と選択肢を示す図であ
り、同図において1801は選択肢の表示である。
【0108】図45はOCU3の表示部において、メモリが一
杯の状態で稼動中のマシンにメモリを使わないでモード
割り込み複写を行うか否かをユーザに選択させる表示を
示す図である。同図において、1901はPBM15がFull状態
になったこと、再開が何分後になるか及びメモリを使わ
ないモードで予約を受け付けることを示す表示である。
また、1902、1903は前記予約を行うか否かを決めるキ
ー、1904はADF200が両面原稿であることを示す表示であ
る。
【0109】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の
実施の形態について、図46及び図47に基づき説明する。
【0110】なお、本実施の形態における画像処理装置
の基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における
図1〜図5及び図9と同様であるから、これらの図を流用
して説明する。
【0111】本実施の形態は、後処理工程全ての属性を
カバーする中継ソータを用いたものである。
【0112】上記第1の実施の形態で述べたPBM15は、読
み取った原稿或はネットワークから送られてきた画像を
蓄積して並べ変える電気的ソータである。このPBM15で
行うことと同様の機能をメカニカルに行うのが中継ソー
タ(メカニカルソータ)である。即ち、プリンタ部1の
記録工程前には電気的ソータを、記録工程後には中継ソ
ータを配備し、その組み合わせでユーザからの画像入力
を切り替える。
【0113】次に、図46を用いて中継ソータを説明す
る。図46は中継ソータの構成を示す概略側面図であり、
同図において2000は中継ソータ、2001は上給紙口、2002
は下給紙口、2003は反転パス、2004はビン入力用キャリ
ッジ、2005はスルーパス、2006はソータビン、2007は上
排紙口、2008は下排紙口、2009はビン出力用キャリッジ
である。プリンタ部1もしくはその前段に配置されたフ
ィニッシング装置4から上給紙口2001もしくは下給紙口2
002に出力紙が搬送される。
【0114】ここで、上給紙口2001から入ってくる出力
紙は、中継ソータ2000を使わないで後段のフィニッシン
グ装置4に受け渡されるように構成されている。下給紙
口2002から入ってきた出力紙は、フェースアップで出力
されたものかフェースダウンで出力されたものかによっ
て、反転パス2003にて表裏が反転させられる。
【0115】上記第1の実施の形態では、プリンタ部1が
出力紙を排紙する際にフェースアップかフェースダウン
かを切り替え可能である構成としたが、本実施の形態で
は、プリンタ部1の出力形式によらない。
【0116】本実施の形態では、上記第1の実施の形態
において述べた組み合わせのうち、フェースアップとフ
ェースダウンによる違いによってメモリのみでしか行え
ない動作は、どれも実現可能である。
【0117】下給紙口2002から入ってきた出力紙は、ビ
ン入力キャリッジ2004によってソータビン2006の各々に
振り分けられる。ここでは、上記第1の実施の形態にお
いて述べたのと同様に、複数原稿複数部数複写の制御方
法の2種類がある。
【0118】まず、1部ごとに全ページのプリントを終
え、次のセットに移る場合、原稿1セット分の出力紙を
同じビン内に挿入していく。また、同じページを所定部
数分複写して次のページに移る場合は、所定部数分のビ
ンにそれぞれ所定部数分複写された同一ページの出力紙
を振り分ける。
【0119】この2通りの制御方式を用いて、各々のビ
ン内に出来上がった複写後の出力紙セットは、全く同じ
形をしている。
【0120】図47は、記録工程の前に電気的ソータを配
置し、記録工程の後に中継ソータ2000を配置した本実施
の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0121】PBM15の空き容量を管理しているコントロ
ーラ123が空き容量不足と判断した際は、上述した第1の
実施の形態と同様の組み合わせから、ソータのみで行え
る動作をする。
【0122】メモリを使うかソータで仕分けを行うか
は、稼働中のプリンタ部1のPBM15がある決められた残り
容量になった際である。これは、非圧縮画像で何枚分と
いった決め方か、圧縮画像で何枚分といった決め方でし
きい値が設定されている。また、稼働中のプリンタ部1
に割り込みモードを使って複写する際には、PBM15内の
情報を破壊したり、PBM15の容量を浪費しないように、
本実施の形態の中継ソータ2000を用いて複数枚原稿複数
部数複写を行う。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の画像処理装
置によれば、画像処理装置本体の前に原稿を持ってきた
ユーザーに、待ち状態及び低プロダクティビティー処理
状態でも原稿読み込みを許可すると共に、ユーザーにそ
の時間と状態を知らせることにより、画像処理装置本体
の前に原稿を持ってきたユーザーの浪費時間を低減し得
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の概略構成を示す側面図である。
【図2】同画像処理装置における自動原稿給送装置の構
成を示す縦断側面図である。
【図3】同自動原稿給送装置の原稿給送動作の説明図で
ある。
【図4】同画像処理装置における図2とは異なる自動原
稿給送装置の構成を示す縦断側面図である。
【図5】図1に示す画像処理装置の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図1に示す画像処理装置における画像処理の一
例を示す図である。
【図7】図1に示す画像処理装置における画像処理の一
例を示す図である。
【図8】図1に示す画像処理装置における画像処理の図6
及び図7とは異なる他の例を示す図である。
【図9】図1に示す画像処理装置におけるプリンタバッ
ファメモリ(PBM)の構成を示すブロック図である。
【図10】同プリンタバッファメモリにおけるジョブの
動きを示す図である。
【図11】図1に示す画像処理装置の状態遷移図(STD)
である。
【図12】図1に示す画像処理装置の通常動作モード時
における動作制御手順を示すローチャートである。
【図13】図1に示す画像処理装置のAlmost Full時にお
ける動作制御手順を示すローチャートである。
【図14】図1に示す画像処理装置のPBM Full時におけ
る動作制御手順を示すローチャートである。
【図15】図1に示す画像処理装置の通常動作モード時
におけるページメモリに対する画像の入出力タイミング
を示すタイムチャートである。
【図16】図1に示す画像処理装置の通常動作モード時
からAlmost Full時への遷移時におけるページメモリに
対する画像の入出力タイミングを示すタイムチャートで
ある。
【図17】図1に示す画像処理装置のAlmost Full時とPB
M Full時との間の遷移時におけるページメモリに対する
画像の入出力タイミングを示すタイムチャートである。
【図18】図1に示す画像処理装置のAlmost Full時から
の回復時におけるページメモリに対する画像の入出力タ
イミングを示すタイムチャートである。
【図19】図1に示す画像処理装置のAlmost Full時から
の回復時におけるページメモリに対する画像の入出力タ
イミングを示すタイムチャートである。
【図20】図1に示す画像処理装置におけるページメモ
リを画像1が占有している場合のページメモリを示す概
念図である。
【図21】図1に示す画像処理装置におけるページメモ
リから画像1が出力開始した場合のページメモリを示す
概念図である。
【図22】図1に示す画像処理装置におけるページメモ
リに画像1と画像2とが共存している場合のページメモリ
を示す概念図である。
【図23】図1に示す画像処理装置におけるページメモ
リに画像n-1と画像nとが共存している場合のページメモ
リを示す概念図である。
【図24】図1に示す画像処理装置における操作部を示
す概念図である。
【図25】図1に示す画像処理装置における操作部の操
作画面を示す概念図である。
【図26】図1に示す画像処理装置における操作部の操
作画面を示す概念図である。
【図27】図1に示す画像処理装置における操作部の操
作画面を示す概念図である。
【図28】図1に示す画像処理装置における操作部のAlm
ost Full時の操作画面の表示例を示す図である。
【図29】図1に示す画像処理装置における操作部のPBM
Full時の操作画面の表示例を示す図である。
【図30】図1に示す画像処理装置に複数のフィニッシ
ング装置を重連接続した状態を示す概略側面図である。
【図31】図30に示す状態の画像処理装置における制御
部の構成を示すブロック図である。
【図32】図30に示す状態の画像処理装置の動作制御手
順を示すフローチャートである。
【図33】図30に示す状態の画像処理装置の動作制御手
順を示すフローチャートである。
【図34】図30に示す状態の画像処理装置の動作制御手
順を示すフローチャートである。
【図35】図30に示す状態の画像処理装置の動作制御手
順を示すフローチャートである。
【図36】図30に示す状態の画像処理装置における付属
装置の属性データの形式を示す図である。
【図37】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図38】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図39】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図40】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図41】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図42】図30に示す状態の画像処理装置における原稿
給送装置の処理内容を示す図である。
【図43】図30に示す状態の画像処理装置における表示
部の表示例を示す図である。
【図44】図30に示す状態の画像処理装置における表示
部の表示例を示す図である。
【図45】図30に示す状態の画像処理装置における表示
部の表示例を示す図である。
【図46】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置における中継ソーターの構成を示すブロック図であ
る。
【図47】同実施の形態に係る画像処理装置にメカニカ
ルソーターを接続した状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置(複写機) 2 画像読取部(リーダー部) 3 操作部(OCU) 7 フィニッシング装置 11 画像処理部 15 PBM(画像記憶手段) 111 CCD 112 A/D変換回路 113 シェーディング/色空間変換回路 114 2色分離回路 117 フィルタ 118 フィルタ 119 ページメモリ 120 ページメモリ 123 コントローラ 125 変倍/解像度変換回路 126 変倍/解像度変換回路 127 画像装飾回路 128 画像装飾回路 129 濃度変換回路 130 濃度変換回路 131 階調数変換回路 132 階調数変換回路 150 圧縮回路 151 DRAM 152 伸張回路 153 圧縮回路 154 DRAM 156 伸張回路 157 残量検知回路 158 残量検知回路 160 圧縮率予測回路 165 セレクタ回路 166 セレクタ回路 200 自動原稿給送装置(ADF) 201 原稿トレー 202 第1ミラー 203 流し読み原稿読取位置 204 ブックモードスキャン読取位置 205 給紙部 206 搬送路 207 搬送路 208 搬送路 209 搬送路 210 レンズ 250 スキャナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 廣義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を積載する原稿積載手段と、前記原
    稿積載手段に積載された原稿を順次所定位置へ給送する
    原稿給送手段と、該原稿給送手段の属性を表す原稿給送
    手段属性データと、前記原稿給送手段により給送された
    原稿を露光する露光手段と、該露光手段により露光され
    た原稿画像を光電変換する光電変換手段と、該光電変換
    手段により光電変換された画像信号を演算処理する演算
    処理手段と、該演算処理手段により演算処理された画像
    情報を圧縮する画像情報圧縮手段と、該画像情報圧縮手
    段により圧縮された画像情報を蓄積する画像情報蓄積手
    段と、該画像情報蓄積手段により蓄積された画像情報を
    順次読み出す読み出し手段と、該読み出し手段により読
    み出され画像情報を展開する画像情報展開手段と、該展
    開手段により展開された画像情報を記録紙に記録する画
    像情報記録手段と、該画像情報記録手段により画像情報
    が記録された記録紙に対して仕分け処理或は綴じ処理等
    の後処理を行う複数の記録紙後処理手段と、これら複数
    の記録紙後処理手段の各々の属性を表す記録紙後処理手
    段属性データと、前記画像情報蓄積手段の残りの蓄積容
    量を算出する残容量算出手段と、前記画像情報蓄積手段
    内に蓄積されたジョブの占有率或は画像情報蓄積量を管
    理する蓄積量管理手段と、前記原稿給送手段により原稿
    を給送しながら読み込む流し読み原稿読取手段と、各種
    の画像処理モードを設定する設定入力手段と、各種の情
    報を表示する表示手段と、前記する設定入力手段と、前
    記画像情報蓄積手段からの画像情報の読み出し順序を切
    り換える切換手段とを具備し、前記切換手段は、前記蓄
    積量管理手段の管理内容、前記原稿給送手段属性デー
    タ、前記記録紙後処理手段属性データ及び前記設定入力
    手段による設定内容に基づいて、前記画像情報蓄積手段
    からの画像情報の読み出し順序を切り換えることを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記設定入力手段により前記切換手段に
    よる切り換えの許可/禁止を受け付け、その受け付け内
    容を前記表示手段により表示するように制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする請求1項記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段の演算結果に基づき前記画
    像情報圧縮手段の圧縮率を予測する圧縮率予測手段と、
    前記残容量算出手段の算出値と前記圧縮率予測手段の予
    測値とを比較する比較手段とを設け、前記比較手段の比
    較結果、前記残容量算出手段の算出値が前記圧縮率予測
    手段の予測値より小さい場合は、前記原稿給送手段属性
    データ及び前記記録紙後処理手段属性データに応じて、
    前記切換手段により前記画像情報蓄積手段からの画像情
    報の読み出し順序を切り換えることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段の比較結果、前記残容量算
    出手段の算出値が前記圧縮率予測手段の予測値より再び
    大きくなった場合は、前記蓄積量管理手段の管理内容、
    前記原稿給送手段属性データ、前記記録紙後処理手段属
    性データ及び前記設定入力手段による設定内容に応じ
    て、前記切換手段により前記画像情報蓄積手段からの画
    像情報の読み出し順序を切り換えることを特徴とする請
    求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記流し読み原稿読取手段による読み取
    り開始予約を受け付ける予約許可手段を設け、該予約許
    可手段は、前記流し読み原稿読取手段により読み取りを
    開始する前に、前記残容量算出手段の算出結果が前記画
    像情報蓄積手段に転送するいかなる画像情報も蓄積不能
    と判断した場合でも、実行中のジョブの設定と実行中の
    ジョブの占有率と前記属性データとから前記画像情報蓄
    積手段を使用しない流し読み原稿読み取りが可能な組み
    合わせであれば、前記流し読み原稿読取手段による読み
    取り開始予約を受け付けることを特徴とする請求項4記
    載の画像処理装置。
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