JPH10117272A - 画像読み取り装置及びその制御方法 - Google Patents

画像読み取り装置及びその制御方法

Info

Publication number
JPH10117272A
JPH10117272A JP8285927A JP28592796A JPH10117272A JP H10117272 A JPH10117272 A JP H10117272A JP 8285927 A JP8285927 A JP 8285927A JP 28592796 A JP28592796 A JP 28592796A JP H10117272 A JPH10117272 A JP H10117272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
reading
document
image data
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8285927A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Yoshida
廣義 吉田
Akito Mori
昭人 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8285927A priority Critical patent/JPH10117272A/ja
Publication of JPH10117272A publication Critical patent/JPH10117272A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データが記憶される保証がないまま原稿
の搬送及び読み取りがなされることを回避することがで
きる画像読み取り装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 次の原稿がCPに到達した場合は、ステ
ータスが通常動作モードであるか否かを判別し(ステッ
プS3102)、ステータスが通常動作モードでない場合
は、 Almost Full状態またはPBM Full状態であるので、
ページメモリに原稿1ページ分の画像データの空き容量
があるか否かを判別し(ステップS3103)、その判別の
結果、ページメモリに原稿1ページ分の画像データの空
き容量がある場合は当該次の原稿の搬送を継続する一方
(ステップS3104)、上記空き容量がない場合は、当該
次の原稿の搬送を停止する(ステップS3105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読み
取ることにより得られた画像データを記憶手段に記憶す
る画像読み取り装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の原稿を1枚ずつ搬送すると共に搬
送された原稿の画像を読み取り、これにより得られた画
像データを記憶手段に記憶するようにした画像読み取り
装置が従来より知られている。
【0003】この画像読み取り装置では、原稿を読み取
り位置に順次搬送し、搬送された原稿を1枚ずつ読み取
り、これにより得られた画像データをページメモリに一
時記憶して、該記憶された画像データに画像処理等を施
した後、これをプリントバッファメモリ(以下「PB
M」という)に転送するように構成されたものも既に提
案されている(特願平8−115277号)。
【0004】このような画像読み取り装置では、一般に
ページメモリは原稿1枚分の画像データを記憶できる容
量を有しており、PBMは原稿複数枚分の画像データを
記憶できる大容量を有している。PBMに原稿1枚分の
記憶容量が残存する場合は、ページメモリからPBMへ
画像データが支障なく転送されるので、ページメモリが
開放され、原稿を次々と搬送及び読み取る上で問題はな
いが、PBMの記憶容量が全くなくなった場合は上記転
送が不能となり、ページメモリが開放されない。そこ
で、このような状態においては「次の原稿」の読み取り
動作に移行することを中止するために、PBMの記憶容
量がなくなったことにより発生する「原稿搬送停止信
号」を常にポーリングし、この原稿搬送停止信号を受信
した時点で「次の原稿」の搬送の可否を判断するように
している。
【0005】この「次の原稿」の搬送の可否は、搬送の
停止に要する原稿停止距離と、停止された原稿の搬送を
再開した後、適当な搬送速度に立ち上がるために必要な
原稿助走距離とを考慮して判断する。そして、これらを
基に設定した「基準位置」より「次の原稿」が下流(搬
送再開可能位置)にある場合は搬送を許可し、「次の原
稿」を通常通り読み取り位置まで搬送してその画像を読
み取る一方、「基準位置」より「次の原稿」が上流にあ
る場合は搬送を許可せず、「次の原稿」の搬送を停止す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像読み取り装置では、原稿搬送停止信号を受信した時点
で「次の原稿」の搬送の可否を判断していたため、上記
「基準位置」より「次の原稿」が上流にある場合(搬送
再開可能位置にある場合)は、PBMに記憶容量が残存
していなくても「次の原稿」が一律に搬送され、読み取
られてしまう。従って、「次の原稿」の読み取り前まで
にPBMに原稿1枚分の記憶容量が発生し、ページメモ
リからPBMへの画像データの転送がなされれば問題な
いが、画像データの転送ができなかった場合には、「次
の原稿」に係る画像データは記憶されず、破棄されてし
まう。
【0007】このように、上記画像読み取り装置では、
「次の原稿」の搬送及び読み取りが実行されても、該
「次の原稿」に係る画像データが記憶される保証がない
という問題があった。
【0008】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、画像データが記
憶される保証がないまま原稿の搬送及び読み取りがなさ
れることを回避することができる画像読み取り装置及び
その制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の画像読み取り装置は、原稿を読み
取り位置に順次搬送し、該読み取り位置に搬送された原
稿の画像を読み取る読み取り手段と、該読み取り手段に
より得られた画像データを一時記憶する第1の記憶手段
と、前記第1の記憶手段に記憶された画像データを第2
の記憶手段に転送する転送手段と、前記転送手段により
転送される画像データが前記第2の記憶手段を占有する
容量を予測する予測手段と、前記第1の記憶手段に次の
原稿に係る画像データを記憶する容量がなく、且つ前記
第2の記憶手段に残存する記憶容量が前記予測手段によ
り予測された容量以下である場合は、前記読み取り手段
による前記次の原稿の画像の読み取りを禁止する禁止手
段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2の画像読み取り装置は、上記請求
項1記載の構成において、前記禁止手段は、前記次の原
稿の前記読み取り位置への搬送を停止させる停止手段を
備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3の画像読み取り装置は、上記請求
項2記載の構成において、前記停止手段は、前記第2の
記憶手段に記憶容量が残存する間は前記次の原稿の前記
読み取り位置への搬送速度を低下させ、前記第2の記憶
手段に残存する記憶容量が皆無となったときに前記次の
原稿の前記読み取り位置への搬送を停止させることを特
徴とする。
【0012】請求項4の画像読み取り装置は、上記請求
項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記禁
止手段による前記次の原稿の画像の読み取りを禁止する
か否かは、前記次の原稿が所定位置に搬送される以前に
決定されることを特徴とする。
【0013】請求項5の画像読み取り装置は、上記請求
項4記載の構成において、前記所定位置は、前記読み取
り位置に対して、前記次の原稿の搬送停止可否の判断に
要する搬送距離、前記次の原稿の搬送停止に要する搬送
距離、及び該停止された原稿が所定の搬送速度に復帰す
るのに要する搬送距離の全てを合わせた搬送距離だけ手
前の位置であることを特徴とする。
【0014】請求項6の画像読み取り装置は、上記請求
項4または5記載の構成において、前記所定位置は、前
記次の原稿のサイズ及び原稿搬送速度に基づいて算出さ
れることを特徴とする。
【0015】請求項7の画像読み取り装置は、上記請求
項1〜6のいずれか1項に記載の構成において、前記禁
止手段により画像の読み取りが禁止された後に前記第2
の記憶手段に残存する記憶容量が前記予測手段により予
測された容量を越えた場合は、前記禁止手段による画像
の読み取りの禁止を解除する禁止解除手段を備えたこと
を特徴とする。
【0016】請求項8の画像読み取り装置は、上記請求
項7記載の構成において、前記禁止解除手段は、前記第
1の記憶手段に記憶された画像データが前記第2の記憶
手段に転送された後に前記次の原稿の画像の読み取りを
再開することを特徴とする。
【0017】請求項9の画像読み取り装置は、上記請求
項1〜7のいずれか1項に記載の構成において、前記読
み取り手段により得られた画像データの前記第1の記憶
手段による記憶と、前記第1の記憶手段に記憶された画
像データの前記転送手段による前記第2の記憶手段への
転送とは互いに並行して行われることを特徴とする。
【0018】請求項10の画像読み取り装置の制御方法
は、原稿を読み取り位置に順次搬送し、該読み取り位置
に搬送された原稿の画像を読み取る読み取り工程と、該
読み取り工程において得られた画像データを一時記憶す
る第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された
画像データを第2の記憶手段に転送する転送工程と、前
記転送工程において転送される画像データが前記第2の
記憶手段を占有する容量を予測する予測工程と、前記第
1の記憶手段に次の原稿に係る画像データを記憶する容
量がなく、且つ前記第2の記憶手段に残存する記憶容量
が前記予測工程において予測された容量以下である場合
は、前記読み取り工程による前記次の原稿の画像の読み
取りを禁止する禁止工程とを含むことを特徴とする。
【0019】請求項11の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項10記載の構成において、前記禁止工程
は、前記次の原稿の前記読み取り位置への搬送を停止さ
せる停止工程を含むことを特徴とする。
【0020】請求項12の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項11記載の構成において、前記停止工程
は、前記第2の記憶手段に記憶容量が残存する間は前記
次の原稿の前記読み取り位置への搬送速度を低下させ、
前記第2の記憶手段に残存する記憶容量が皆無となった
ときに前記次の原稿の前記読み取り位置への搬送を停止
させることを特徴とする。
【0021】請求項13の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項10〜12のいずれか1項に記載の構成
において、前記禁止工程における前記次の原稿の画像の
読み取りを禁止するか否かは、前記次の原稿が所定位置
に搬送される以前に決定されることを特徴とする。
【0022】請求項14の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項13記載の構成において、前記所定位置
は、前記読み取り位置に対して、前記次の原稿の搬送停
止可否の判断に要する搬送距離、前記次の原稿の搬送停
止に要する搬送距離、及び該停止された原稿が所定の搬
送速度に復帰するのに要する搬送距離の全てを合わせた
搬送距離だけ手前の位置であることを特徴とする。
【0023】請求項15の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項13または14記載の構成において、前
記所定位置は、前記次の原稿のサイズ及び原稿搬送速度
に基づいて算出されることを特徴とする。
【0024】請求項16の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項10〜15のいずれか1項に記載の構成
において、前記禁止工程において画像の読み取りが禁止
された後に前記第2の記憶手段に残存する記憶容量が前
記予測工程において予測された容量を越えた場合は、前
記禁止工程による画像の読み取りの禁止を解除する禁止
解除工程を含むことを特徴とする。
【0025】請求項17の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項16記載の構成において、前記禁止解除
工程は、前記第1の記憶手段に記憶された画像データが
前記第2の記憶手段に転送された後に前記次の原稿の画
像の読み取りを再開することを特徴とする。
【0026】請求項18の画像読み取り装置の制御方法
は、上記請求項10〜16のいずれか1項に記載の構成
において、前記読み取り工程において得られた画像デー
タの前記第1の記憶手段による記憶と、前記第1の記憶
手段に記憶された画像データの前記転送工程による前記
第2の記憶手段への転送とは互いに並行して行われるこ
とを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。図1は、本発明の実施の一形態に
係る画像読み取り装置(複写機)の概略構成を示す側面
図である。同図において、1は画像記録部(以下、プリ
ンタ部と記述する)、2は画像読取部(以下、リーダー
部と記述する)、3は操作部(以下、オペレーターコン
トロールユニット:OCUと記述する)、4はフィニッシン
グ装置である。
【0028】リーダー部2は、原稿を読み取り位置まで
自動的に給送する自動原稿給送部(以下、ADFと記述す
る)200と、原稿画像を光学的に読み取るスキャナー部2
50とから構成されている。このリーダー部2の具体的な
動作説明については、図2を用いて後述する。プリンタ
部1は、リーダー部2で読み取った画像或はコンピュータ
端末や、ファクシミリ等の様々な外部機器(図示せず)
から送られてくる画像を可視像化して転写紙等の記録媒
体に印刷する。このプリンタ部1は、図8に示すような大
容量のプリントバッファメモリ(以下、PBMと記述す
る)15を備えており、ADF200から入力された画像や前記
外部機器から送られてきた画像を蓄積し、該蓄積後にペ
ージ入れ替え等のソーティング処理を行う。プリンタ部
1の具体的な動作説明についても後述する。
【0029】OCU3は、ディスプレイ及び操作用キーボー
ド(或はタッチパネル式ディスプレイ)で構成されてお
り、枚数設定、部数設定、画像の編集及び加工等のユー
ザーが行う様々な設定の入力と、選択されたモード及び
装置の状態を示す情報の表示が行われる。フィニッシン
グ装置4は、プリンタ部1で記録媒体に記録された出力紙
を後工程処理する部分であり、仕分け、ステープル或は
製本等の処理を行う。
【0030】次に、図1の構成の画像読み取り装置にお
ける基本的な動作について説明する。ユーザーがリーダ
ー部2のADF200上に複数枚の原稿をセットして、OCU3で
モードの設定及び複写開始を指定すると、ADF200は原稿
を1枚づつ給送しながらスキャナー部250で読み取る。ス
キャナー部250では露光された原稿からの反射光110をCC
Dラインセンサー111(図2参照)で光電変換して電気信
号として読み取る。該読み取られた画像信号は、後述す
る画像処理部11で各種の処理を施された後、圧縮処理さ
れプリンタ部1のPBM15に転送される。プリンタ部1では
上述したOCU3からのユーザー設定に応じてPBM15から画
像が順次読み出され、該読み出された画像は感光体露光
のための光信号に変換される。
【0031】その後は、通常の電子写真プロセスの帯
電、露光、潜像、現像、転写、分離及び定着の各工程を
経て、記録媒体上に記録される。
【0032】以上が図1の画像読み取り装置における基
本的な動作説明である。
【0033】次に、図2を用いてADF200の基本的な動作
について説明する。図2は、上述したADF200とスキャナ
ー部250の構成を示す縦断側面図である。同図におい
て、20lは原稿を積載する原稿トレー、202は原稿からの
反射光110をCCD111へ導くミラー、203は流し読み原稿読
取位置、204はブックモードスキャン読取位置、205は給
紙部、206は流し読み原稿読取位置203までの搬送路、20
7は流し読み原稿読取位置203で読み取った片面原稿を排
出する搬送路、208は流し読み原稿読取位置203で読み取
った原稿の裏面を、再び流し読み原稿読取位置203に搬
送するための搬送路、209は原稿裏面を流し読み原稿読
取位置203で読み取った後、排出する搬送路である。
【0034】ここで、流し読み原稿読み取りとは、ミラ
ー202を流し読み原稿読取位置203に固定したまま、原稿
トレー201から送られる原稿を流し読み原稿読取位置203
上を移動させることにより、スキャンする方式のことで
ある。原稿の流れは搬送路につけられた矢印方向に沿っ
て搬送される。ここで原稿裏面を読み取る場合は、原稿
表面を読み取った画像の鏡像画像となって読み取られて
しまう。その鏡像画像を正像画像に直すための処理につ
いては、後述の画像処理部11のところで述べる。図中、
実線矢印が片面原稿の流し読み、点線矢印が両面原稿の
流し読み搬送方向を示している。
【0035】この流し読み原稿読取方式に対して、ブッ
クモードスキャンとは、ブックモードスキャン読取位置
204上に載置された原稿を動かさずに、ミラー202及びラ
ンプ213等の光学機器を移動させながらスキャンする方
式のことである。
【0036】いずれも原稿に対して読取部が相対的に動
いていくことにより、原稿を走査することで読み取る。
【0037】原稿露光による反射光はレンズ210を通過
した後、CCDラインセンサー(以下、CCDと記述する)111
上に投影されて光電変換される。図2に示す構成では、
搬送路206は縦送り(ポートレート送り)の場合に、A4
サイズの原稿が2枚分入る長さで構成されている。ま
た、搬送路208も同様に、原稿の短い辺の方向へ送る縦
送り(ポートレート送り)の場合に、A4サイズの原稿が
2枚分入る長さで構成されている。また、搬送路206、20
8共に、原稿の長い辺の方向へ送る横送り(ランドスケ
ープ送り)の場合は、A3サイズの原稿が1枚分入る長さ
で構成されている。
【0038】給紙トレイ201上に載置される原稿は、原
稿表面を上側に、また先頭ページが一番上に積載される
フェースアップ先頭ページ処理である。片面流し読みの
際には図中、実線矢印に沿って順次原稿が読み取られて
いくが、両面流し読みの際には、ハーフサイズ原稿(A4
縦、B5縦、A5縦)は異なる紙送りシーケンスを取る。ハ
ーフサイズ原稿は2枚づつ給紙し、流し読み原稿読取位
置203で読み取られた原稿2枚に対して、搬送路208を介
して裏面読み取りを行う。そして、裏面読み取りの2枚
目の原稿の読み取り終了と同時に、次の2枚の原稿の表
面読み取りが始まるシーケンスを取る。即ち、原稿の1
枚目の表、2枚目の表、1枚目の裏、2枚目の裏、3枚目の
表、4枚目の表、3枚目の裏・・・という順序で読み取ら
れていく。
【0039】このような両面原稿読み取り動作は、図3
に示す通りである。同図において、1A、2Aはそれぞれ1
枚目の表、2枚目の表の原稿画像であり、1B、2Bは1枚目
の裏、2枚目の裏の原稿画像であり、3A、4Aはそれぞれ3
枚目の表、4枚目の表の原稿画像であり、3B、4Bは3枚目
の裏、4枚目の裏の原稿画像である。
【0040】図2に示すADF200では、原稿トレー201上に
載置された原稿は再び原稿トレー201上に戻らずに、戻
りトレー231上に戻る非循環式原稿給送方式を採用す
る。また、図2における給紙部205、搬送路206、207、20
8、209は独立的に駆動可能な構成を取っており、個々に
駆動、停止及び速度制御が可能である。ADF200における
原稿搬送の制御は、OCU3からの指定及び後述するPBM
(プリントバッファメモリ)15の状態に基づいて、コン
トローラー123(図4参照)がADF200を制御することによ
って行う。
【0041】図2において、211は搬送路206内の待機ポ
ジション、212は搬送路208内の待機ポジションである。
これらは後述するPBM15の状態に応じて搬送路内に原稿
を停止させるときの位置で、紙検知センサ通過時間と搬
送速度とに基づいて位置制御が行われる。また、図2に
おいて、230は原稿が戻りトレー231上に戻るための搬送
路である。
【0042】次に、図4を用いて、読み取った画像デー
タに対して画像処理を行う画像処理部11について詳細に
説明する。図4は、画像処理部11の構成を示すブロック
図であり、同図において、原稿読取位置に達した原稿の
反射光110をCCD111で受光して光電変換することによっ
て、RGB(赤、緑、青)の電気信号を発生させる。ここ
で作られた画像信号はA(アナログ)/D(デジタル)変換回
路112で増幅後にデジタル画像信号に変換される。デジ
タル化されたRGB信号は、シェーディング/色空間変換
回路113で黒補正、白補正(シェーディング補正)及び
色補正(マスキング)の処理を行うことで、正規化及び
標準化される。該標準化されたRGB信号は2色分離回路11
4で輝度/濃度変換及び黒赤2色分離処理を行い、黒画像
データ信号115と赤画像データ信号116を作り出す。
【0043】これ以降の処理は、黒画像データ信号用と
赤画像データ信号用の各々独立した回路構成によって、
それぞれ並列に行われる。セレクタ回路165,166はCCD11
1から入力した画像データ115,116とPC等から外部入力し
た画像データ167,168のいずれかを選択する。この選択
はOCU3の設定に基づく。
【0044】次のフィルタ回路117、118では、画像読み
取り時のMTF低下を回復させるためと、網点原稿読み取
り時に発生するモアレパターンを弱めるためのフィルタ
リングを行う。ページメモリ119、120は、最大A3サイズ
までの画像を1ページ分記憶できるだけの容量を持つ。
双方向原稿フィーダーによって読み取られた画像は正方
向読み取りに対して逆方向読み取り画像は鏡像画像とし
て読み取られる。ここで鏡像として読み取られた画像に
対して更に鏡像処理を行うことで、正画像に変換する制
御を行うのが、ページメモリ119、120である。また、図
5(a)に示すような、原稿画像610の特定エリアを他の
場所に移動して図5(b)に示すような画像611を得るCut
&Paste機能を実現するための処理や、複数枚の入力原
稿画像を次段の変倍/解像度変換回路125、126で50%に
縮小して、図6(a)に示すような4枚の原稿画像610を、
1枚の用紙上に形成した図6(b)に示すような画像611を得
る縮小レイアウト機能等も、コントローラー123からの
メモリ制御信号124によってページメモリ119、120上で
行われる。変倍/解像度変換回路125、126では、上述し
た縮小レイアウト機能の実現時だけではなく、通常の画
像サイズ変換を行う。画像装飾回路127、128では、図7
(a)に示すような、原稿画像620に対してエリア指定を行
うことでネガポジ反転処理した図7(b)に示すような画像
621、網掛け処理した画像622、画像部への網のせ処理し
た画像623等を得る機能を実現する。
【0045】濃度変換回路129、130は、プリンタ部1の
リニアリティ特性を補正するためのガンマ変換とOCU3か
ら使用者が入力した濃度調整レベルを画像データに反映
させるための処理を行う。ここまでの画像データは、8
ビットの256階調信号であるが、階調数変換(誤差拡
散)回路131、132では、プリンタ部1で表現できる4ビッ
ト16階調の画像信号に変換する。この階調数変換時に生
じる濃度むらを、ある面積で見た場合にキャンセルさせ
るために階調変換による誤差を拡散する。
【0046】以上が画像処理部11で行われる画像信号処
理動作である。
【0047】次に、プリントするための大量ページの画
像を記憶するPBM(プリントバッファメモリ)15につい
て、図8を用いて説明する。図8は、PBM15の構成を示す
ブロック図である。同図において、画像処理部11からPB
M15に入力される黒画像データ信号133、赤画像データ信
号134は、圧縮回路150、153の可変長可逆圧縮方式の圧
縮処理によってコード化される。可変長可逆とは、圧縮
時のデータ量はその入力画像によって異なるが、伸張処
理後には入力画像と全く同じものを復元できる性質を持
ち、JPEG等の固定長非可逆圧縮方式と対比されるもので
ある。可変長可逆圧縮方式は、MH、Q−CODER、Lempel Z
iv等の方式があるが、どれでも構わない。DRAM151、154
は、PBM15の中のメモリ部で、半導体メモリまたはハー
ドディスクと、それらのアドレッシングを行うコントロ
ール部分とで構成される。上述したパンフレットモード
(1ページ・Nページを表面に、その裏面に2ページ、N-1
ページを記録し、この他のページも同じ方法で配置す
る)等のページ入れ替えを行う場合は、このDRAM151、1
54内のアドレッシングをコントロールすることで実現す
る。そして、プリントアウトする画像はDRAM151、154か
ら読み出し、伸張処理回路152、153で再び元の画像デー
タに復元される。ここでの読み出しタイミングは、黒画
像データ信号135は黒画像形成に必要なタイミングで、
赤画像データ信号136は赤画像形成に必要なタイミング
でそれぞれ独立して読み出される。このDRAM151、154
は、基本的に全てのジョブに関わる画像データを記憶す
る。残量検知回路157,158は夫々DRAM151,154の記憶可能
エリアの量の検知を行い、その検知結果を黒メモリ残量
検知信号198及び赤メモリ残量検知信号199として出力す
る。
【0048】その動作説明を図9を用いて説明する。図9
は、PBM15の概念図を示す。図9(a)において、5002は
現在プリント中のコピージョブ(CCD111が読み取った画
像に応じた記録を行うジョブ)で、150ページの原稿を1
00部コピーするものである。1〜150ページまでを1部
づつ順番に読み出した後にプリントアウトし、その後フ
ィニッシング処理を行っている。5003は次に行うジョブ
として待機しているもので、PC等の外部機器から要求さ
れたプリンタジョブ(PC等から入力した画像データに応
じた記録を行うジョブ)で、50ページ60部をフィニッシ
ングするジョブである。更に、5004は200ページ50部と
いうコピージョブで、200ページ分の画像読み取りを行
っている途中である。ここでは200ページ分の画像デー
タの記憶完了前にPBM15がフル状態になり、読み取り動
作は一時的に中断することになる。ジョブ5002は、その
間継続して行われて最終部の100部目を1〜150ページま
でプリントすると同時に、出力済みの画像は記憶してお
く必要が無くなり、待機中のジョブ5004の画像に順次置
き換えていく。また、ジョブ5002が終了した時点で、順
番を待っていたジョブ5003のプリントが開始される。
【0049】図9(b)において、5005はPBM15の空いた
部分を示しており、メモリ容量の許す限り他のジョブの
入力(記憶)を行うことができる。
【0050】以下、圧縮率予測について図4及び図8を用
いて詳述する。PBM15のDRAM151,154に記憶される画像デ
ータは圧縮回路150,153で圧縮されたものであるが、そ
の圧縮率は画像データの量、内容及び画像データに対す
る各種処理によって異なる。そこで圧縮率予測回路160
では、コントローラー123からバス161を介して得た画像
の装飾情報(図7(b)の網かけ、図5の部分的な移動
等)、変倍情報(図6の縮小レイアウト等)、更には、
選択された濃度変換回路129、130や階調変換回路131、1
32に基づいてこれからPBM15に記憶されようとするペー
ジメモリ119,120に格納される画像の圧縮率予測を行っ
ている。即ち、圧縮率予測回路160では、画像情報の統
計量(圧縮率との相関が高い画像の濃度平均値、エント
ロピー等)に簡単な演算を施し予測値を求める。ここで
用いる演算或は係数は、画像データに対して施される各
種処理の内容を示す処理情報に応じて変える。例えば、
予測のために画像の濃度平均値を使い、更に予測値に変
換するため、下記式(1)を使用する。
【0051】 圧縮予測値=画像の濃度平均値*a+b…(1) 但し、a,bは画像の処理内容に応じて決まる。
【0052】コントローラ123は、図示しないRAMテーブ
ルを参照することにより、a,bを決定し、これをバス161
を介して圧縮率予測回路160に伝える。例として、画像
の領域の濃度平均値が40、処理に応じた係数aが0.01,b
が0.1であったとすると、予測値は下記式(2)により求
められる。
【0053】圧縮予測値=40*0.01+0.1=0.5…(2) これは圧縮後のデータ量が圧縮前のデータ量の1/2とい
う予測を表わす。このように、圧縮率予測回路160はペ
ージメモリ119,120に記憶される画像データの圧縮率を
予測する。
【0054】次に、本実施の形態に係る画像処理装置に
おけるADF200の動作について、図10を用いて説明する。
図10は、本実施の形態に係る画像処理装置におけるADF2
00の状態の遷移を示すSTD(状態遷移図)である。同図
において、ステップS1001で電源を投入して初期化を行
なった後、本装置はステップS1002で通常動作モードを
とる。この通常動作モードで残量検知信号198及び199
(図8参照)、圧縮率予測回路160の予測値及び画像デー
タ量に基づき、PBM15に空きエリアは若干あるが圧縮率
を予測した画像データを格納できる余裕がないと判断し
た場合は、ステップS1003で後述するAlmost Fullという
ステータスにする。このAlmost Full状態において、残
量検知信号198及び199に基づきPBM15に空きが全くなく
なったと判断した場合は、ステップS1004で後述するPBM
Fullというステータスにする。このPBM Full状態で残
量検知信号198及び199に基づきPBM15に空きができたと
判断した場合は、前記ステップS1003でAlmost Fullに戻
る。このAlmost Full で残量検知信号198及び199に基づ
きPBM15に圧縮率を予測した画像データを格納できる余
裕ができたと判断した場合は、前記ステップS1002にお
ける通常動作モードに戻る。
【0055】以下、各ステータスのときの動作を詳細に
説明する。
【0056】[通常動作モード]まず、通常動作モード
の場合について図11のフローチャートを用いて説明す
る。図10におけるステップS1002での通常動作モードで
は、図11のステップS1101で常に残量検知信号198及び19
9に基づきPBM15に圧縮率予測した画像データを格納する
余裕があるか否かの判別処理を行なう。そして、余裕が
なければAlmost Full状態(図10のステップS1003)へ進
む。また、前記ステップS1101において余裕があれば、
通常動作モードを維持したまま再び前記ステップS1101
の判別処理を行なう。この様にPBM15に圧縮予測した画
像データを格納する余裕がある状態において、本装置は
ステップS1101での判別処理を繰り返し実行する。
【0057】この通常動作モードにおける、ページメモ
リ119及びぺ−ジメモリ120へ入力される画像入力信号14
05と、ページメモリ119及びページメモリ120から出力す
る画像出力信号1406の動作タイミングについて、図14の
タイミングチャートを用いて説明する。画像入力信号14
05は原稿給送と連動している。図14において、1、2、n-
1、n、n+1等は、読み込んだ原稿の順番を表わしてい
る。原稿スキャンスタート(1407)から、前述したよう
にADF200により1枚づつ給紙された原稿は、スキャナ部2
50により順次読み取られ、CCD111からの画像信号はフィ
ルタ117または118を通り、ページメモリ119または120へ
格納開始される。その後、1ページ分の格納が終了する
(1401)。この状態でのページメモリ119または120を図
19に示す。同図にて示されるように原稿がA3サイズの場
合はページメモリ119または120の全領域を1ページ目の
原稿データが占めている。
【0058】1ページ分の画像入力が終了したこと(140
8)を受けて、コントローラ123はページメモリ119また
は120からPBM15に向けての画像信号の出力を開始する。
この画像出力が開始したこと(1409)を受けて、コント
ローラ123はADF200が次の原稿を、流し読み読取位置203
へ搬送するように指示する。こうして2ページ目の原稿
データのページメモリ119または120への格納が開始する
(1403)。この状態でのページメモリ119または120を図2
0に示す。同図にて示されるように、ページメモリ119ま
たは120の既に画像出力された領域が開放領域2001とし
て順次開放されている。
【0059】更に、2ページ目の原稿データがこの開放
領域2001に書き込まれて行き、図14の1404の時点でペー
ジメモリ119または120は、図21に示すようになる。一般
に、n-1ページ目を出力中で、nページ目を入力中には(1
405)、ページメモリ119または120では、図22に示すよう
に2ページの画像データが共存することになる。
【0060】この通常モード動作状態においては、たと
えページメモリ119,120に原稿1ページ分の画像データを
記憶する空き容量がなかったとしても、次の原稿を読み
取りその画像データを記憶するまでには、ページメモリ
119,120からPBM15への画像データが完了し、ページメモ
リ119,120が解放されるので、次の原稿へ読み取り動作
を移行しても支障はない。従って、原稿搬送を停止する
必要はない。
【0061】[通常動作からAlmost Fullモードへの遷
移]前述の如く、コントローラ123は図11のステップS11
01において、圧縮率予測した画像データ量及び残量検知
信号198及び199に基づきPBM Full状態になる可能性があ
ると判断すると、図10のステップS1003のAlmost Fullに
なる。
【0062】この遷移の動作を図15のタイミングチャー
トを用いて説明する。同図において、n-1、n、n+1、n+2
は、読み込んだ原稿の順番を表わしている。また、150l
と1502は、それぞれページメモリ119または120に対する
原稿データの入力と出力を表わしている。図15におい
て、PBM15に原稿1ページ分の余裕がなくなる(1504)ま
では、既に述べた図10のステップS1002の通常動作モー
ドで動作している。図15の(1504)以降は、PBM15に画
像データ1ページ分を格納できる余裕がないため、現在
ページメモリ119と120に格納されている画像データをPB
M15に格納できるか否かは、実際に画像データをPBM15に
格納してみて初めてわかることになる。この状態をAlmo
st Fullと呼ぶことにする。この状態においては、実際
にn番目の画像データをPBM15に格納完了できたか否かの
確認作業が入るため、次ページの画像のページメモリ11
9,120への格納をその確認まで実行できない。従って、
図2に示すADF200は給紙部205における時間あたりの給送
枚数を制限するように動作する。即ち、通常動作モード
の原稿間隔よりも原稿間隔を長くとり(スキップ動作或
はステップ送りという)、いつでも停止できる状態をと
る。Almost Full状態に移行した時点で、図4のコントロ
ーラー123は、ADF200にこのシーケンス動作を指示し、A
lmost Full状態が解除されるまで、このスキップ動作シ
ーケンスを継続する。
【0063】Almost Full状態でのシーケンスは、本実
施の形態のように図2のADF200の給紙部205の時間あたり
の給送紙枚数を制御する方法以外に、給紙速度及び搬送
路206の搬送速度を制御する方法でも実現可能である。
【0064】[Almost Full]次に、[Almost Full]の
場合の動作について、図12のフローチャートを用いて説
明する。図10のステップS1003のAlmost Fullでは、残量
検知信号198及び199に基づきPBM15に圧縮率予測した画
像データを格納できる余裕ができたか否か常に監視し、
余裕ができたならば通常動作モードへ移行し、また、PB
M15に空き容量が存在するか否かの監視をも行ない、空
き容量が全く無くなった場合には、既に述べたようにPB
M Full状態をとる。
【0065】即ち、通常動作モードからAlmost Full状
態に移行するとステップS1202で圧縮率予測した画像デ
ータを格納する余裕があるか否か監視し、余裕があれば
通常動作モードへ移行し、また余裕がなければステップ
S1201へ進む。ステップS1201ではPBM15に空きがあるか
否かを判別し、空きがあればS1202へ進み、空きが全く
なければPBM Fullへ移行する。
【0066】図10のステップS1003におけるAlmost Full
状態において、本装置は図12のステップS1201とステッ
プS1202との間を遷移しながら交互に繰り返す。
【0067】次に、Almost Fullでの動作を、図15のタ
イミングチャートを用いて説明する。図10のステップS1
002における通常動作モードでは、図14を基に上記通常
動作の項で述べたように、前の原稿nの画像データがペ
ージメモリ119と120から出力開始したこと(図14の140
8)を受けて、次の原稿n+1を流し読み読取位置203まで搬
送したが、図10のステップS1003におけるAlmost Full状
態では、nの画像データがPBM15に格納されない場合があ
るため、既に読み込んだnの画像データが確実にPBM15に
格納できたことを確かめてからでなければ、次のn+1は
読み込むことができない。従って、Almost Full状態に
おいては、nの画像データの出力開始がなされてもn+1の
原稿搬送は開始しない。つまり、nページの画像入力が
終了したこと(1509)を受けて、コントローラ123はペー
ジメモリ119または120からnページの画像をPBM15に向け
て出力開始する。この画像出力が完了したこと(1510)を
受けて初めて、コントローラ123はページメモリ119と12
0の領域を開放すると共に、ADF200に次の原稿n+1を流し
読み読取位置203へ搬送するように指示する。こうしてn
+1ページ目の原稿データのページメモリ119または120へ
の格納が開始する。以降、原稿読み込みの終了と画像デ
ータ出力の完了の待ちを交互に繰り返すため、図10のス
テップS1003におけるAlmost Fullでは、ADF200での原稿
の紙間隔が空き、プロダクティビティーが図10のステッ
プS1002における通常動作モードの約半分になるが、画
像データの出力完了を待ってからページメモリ119と120
の領域を開放するため、読み込んだ画像データを破壊す
ることがない。
【0068】このAlmost Full状態においては、ページ
メモリ119,120からPBM15へ転送された画像データが、PB
M15に格納されない可能性があるので、次の原稿n+1の読
み取り動作へ一律に移行すると、該原稿については画像
データが記憶されないまま読み取り位置を通過してしま
うおそれがある。従って、ページメモリ119,120からPBM
15への画像データの転送が完了するまでは、次の原稿n+
1の搬送を停止する必要がある。
【0069】[Almost FullからPBM Full状態への遷
移]次に、Almost FullからPBM Full状態への遷移動作
について、図12のフローチャートを用いて説明する。コ
ントローラ123は、図12のステップS1201における監視に
おいて、残量検知信号198及び199に基づきPBM15がFULL
であると判断すると、PBM15に対して最後にPBM15に格納
しようとしていたページの画像データとその管理情報を
PBM15から破棄するように指示してから、図10のステッ
プS1004のPBMFull状態へ遷移する。
【0070】この遷移動作について、図16のタイミング
チャートを用いて説明する。同図において、n-1、nは、
読み込んだ原稿の順番(ページ)を表わしている。ま
た、1601と1602は、それぞれ、ページメモリ119と120と
に対する原稿データの入力と出力とを表わしている。図
16において、1603は原稿nの画像データをPBM15に出力途
中で、PBM15に空きがなくなった時点を示している。PBM
15に空きが全くなくなる(1603)までは、既に述べた図
10のステップS1003におけるAlmost Fullの動作を行なっ
ている。また、図16における(1603)以降は、PBM15に原
稿データを格納するスペースが全く無いため、画像のPB
M15への出力を中断する。この状態をPBM Fullと呼ぶ。
尚、ページメモリ119と120内の原稿nの画像は保持して
おく。
【0071】[PBM Full]次に、PBM Full状態での動作
について図13のフローチャート及び図16のタイミングチ
ャートを用いて説明する。図10のステップS1004では,
常に残量検知信号198及び199に基づきPBM15に空き容量
が存在するか否かの監視を行ない、空き容量が全く無い
場合には、図13のステップS1301へ戻り、再びPBM15に空
き容量が存在するか否かの監視を行なう。そして、PBM1
5に空き容量ありと判断された場合には、図10のステッ
プS1003のAlmost Fullに遷移し、空き容量なしと判断さ
れた場合には、前記ステップS1301へ戻って、再び監視
を行う。また、図10のステップS1004PのPBM FullではPB
M15に空き容量が発生するのを待ち続ける(図16の1603か
ら1604の期間)。
【0072】図2に示すADF200の動作は停止状態でコン
トローラー123からの再開命令待ちである。
【0073】このPBM Full状態においては、ページメモ
リ119,120からのPBM15への画像データの転送は不可能で
あるから、ページメモリ119,120に空きがない限り新た
な画像データをページメモリ119,120に記憶することは
できない。従って、ページメモリ119,120が解放される
までは、次の原稿の搬送を停止する必要がある。
【0074】[PBM Fullの回復]次に、PBM Fullからの
回復について再びタイミングチャート図16を用いて説明
する。図13のステップS1301で残量検知信号198及び199
に基づきPBM15に空き容量が発生したと判断されると、
コントローラ123はページメモリ119と120に格納されて
いる画像データ(PBM Full発生時にPBM15に出力してい
た原稿画像n)の先頭から出力を開始する。既に述べた
ように、この画像出力開始からコントローラ123の制御
モードは、図10のステップS1003におけるAlmost Fullに
なっている。仮に、このとき発生したPBM15の空き容量
が原稿1ページ分に満たず、再度PBM15の空きが全くなく
なってしまった場合には、再び図10のステップS1004のP
BM Fullになって、PBM15に更に空き容量が増えるのを待
つ。
【0075】図4のコントローラー123は、PBM15に空き
容量ができAlmost Full状態となり、更に、ページメモ
リ119,120よりPBM15への画像出力格納が完了した時点で
図2に示すADF200の動作再開命令を出す。ADF200は、こ
の命令を受けて図2の待機ポジション211、212で待機中
の原稿n+1及び原稿トレー上の原稿の給紙を再開し、流
し読み画像読取位置203での読み取りを再び開始する。
【0076】[Almost Fullからの回復]以上述べたよ
うに図10のステップS1002における通常動作モードまた
はPBM FullからステップS1003におけるAlmost Fullに遷
移した本装置は、図12のステップS1202において、残量
検知信号198及び199に基づきPBM15に圧縮予測した画像
データが格納可能であると判断された場合は、図10のス
テップS1002の通常動作モードを取る。
【0077】次に、このAlmost Fullからの回復動作に
ついて、図17及び図18のタイミングチャートを用い説明
する。
【0078】図17は、n番目の原稿を読み込み中のPBM15
からの画像読み出し等によりPBM15にn番目の原稿画像の
スペースが生じた状態を表わしている。同図において、
n-1、n、n+1、n+2は読み込んだ原稿の順番を表わしてい
る。170lと1702は、それぞれページメモリ119と120とに
対する原稿データの入力と出力とを表わしている。PBM1
5に圧縮予測した1ページ分の画像データを格納可能な空
き容量がない状態までは、既に述べた図10のステップS1
003でのAlmost Fullの動作を行なっている。n番目の原
稿を読み取っている間に、他のジョブの大きな画像デー
タが、その画像に対する全ての出力が終了したり、PBM1
5に同居していた別のジョブが破棄される等の理由か
ら、予測していたよりも大きな空き容量がPBM15に発生
したことが判断された1703以降は、Almost Full状態は
解消しn番目の画像データの出力が完了するのを待たず
に、n+1番目の原稿を読み込むことが可能となる。
【0079】図18は、n番目の画像データを出力中にAlm
ost Fullが解消した状態を表わしている。n-1、n、n+
l、n+2は、読み込んだ原稿の順番を表わしている。1801
と1802は,それぞれページメモリ119と120とに対する原
稿データの入力と出力とを表わしている。
【0080】図23にOCU3の概念図を示す。同図におい
て、2301はCRT画面であり、タッチ式入力でユーザーか
らの指定が入力される。CRT画面2301は、LCD及びFLCで
も同様である。タッチ式入力以外にもマウス或は入力ペ
ン等のポインティングデバイスを用いて入力する構成も
ある。2302はキーパッド、2303は数字のテンキー、2304
はクリアキー、2305はエンターキー、2306はストップキ
ー、2307はリセットキー、2308はスタートキーである。
【0081】以上がOCU3の基本的な機器構成で、表示部
の表示及び選択メニュー、設定を図24に示す。同図にお
いて、2401は図23のCRT画面230l内の標準的なメニュー
画面である。2402はブックモード(プラテン上に原稿を
セットし、光学系移動スキャンによって原稿を読み取る
モード)の指定部分、2403は流し読み画像読み取りの片
面コピーモード指定部分、2404は同様に流し読み画像読
み取りの両面コピーモード指定部分、2405はコピー部数
指定部分、2406は複写倍率指定部分、2407は複写機本体
に付随する機能デバイス(給紙段、ステープラ、サドル
スティッチャー、グルーバインダー、メールボックスソ
ーター等)を選択する指定部分、2408はコピーモードに
おいて更に詳細な設定を行う場合の詳細コピーモード選
択指定部分である。
【0082】図25は、図24の機能デバイスを選択する指
定部分2407でデバイスセレクトが指定された場合の画面
表示状態を示す図である。同図において、2501は画面で
ある。ここでは複写機本体及び本体に付随する全てのア
クセサリーが表示され、どの機能を使用するかが選択可
能となっている。また、図25において、2502は複写後の
画像の仕上がりを実際の転写紙に試し刷りしてみるため
に試し刷りしたシートを排出するプルーフトレー、2503
はステープラ、2504はステープル処理された出力紙を収
納するスタッカ、2505はサドルスティッチャー、2506は
サドルスティッチャー2505によりサドルスティッチされ
た出力紙を収納するスタッカ、2514はグルーバインダ
ー、2507及び2508はグルーバインダー2514で処理された
製本のスタッカ、2509はメールボックスソーター、2510
はメールボックスソーター2509で仕分けする出力仕分け
ビン、2511は画面2501へ戻る指定部分である。2512、25
13、2517、2515はそれぞれ給紙段1、2、3、4である。給
紙段1から4には、それぞれユーザーがセットした転写紙
が入っている。また、2516は各機能デバイスに出力紙が
送られていく流れをリアルタイムで表示する表示部分で
ある。
【0083】図26は、図24の詳細コピーモード選択指定
部分2408でコピーモード詳細選択指定された際の画面表
示状態を示す図である。ここでは、階調数、解像度、連
写、ツインカラー等の画像処理における複写機能指定が
行われる。
【0084】次に、図27は、オールモストフル(Almost
Full)モードでの画面表示状態を示す図である。この
状態では、前述したようにPBM15の空き容量を確認しな
がらPBM15に画像が転送されるため原稿読み取りの処理
速度が低下する。図27の270lは、その状態をユーザーに
知らせる表示情報であり、2702はその状態でユーザーが
設定したジョブを解除するための指定部分である。
【0085】図28は、PBM Fullでの画面表示状態を示す
図である。この場合は、前述したように画像読み取りは
一時停止状態にあり、PBM Fullでなくなるまで読み取り
処理は待たされる。図28において、2801はその状態を知
らせる表示情報であり、2804はその待ち時間の表示、28
02はその状態でユーザーが設定したジョブを解除するた
めの指定部分、2803はPBM Full状態のまま原稿読み取り
が開始されるのを待つ指定部分である。
【0086】以下に、本画像読み取り装置における原稿
自動搬送処理の動作を図29〜図31を用いて説明す
る。
【0087】本原稿自動搬送処理では、これから読み取
りの対象となる各原稿(次の原稿)について、流し込み
原稿読取位置203 へ搬送するか否かをデシジョンテーブ
ルに基づいて決定し、搬送または搬送停止の制御を行
う。
【0088】図29は、このデシジョンテーブルを示す
図であり、デシジョンテーブルは PBM15の状態毎に予め
設けられている。同図(a)に示す通常動作モードにお
けるデシジョンテーブルによれば、ページメモリ119,12
0 に原稿1ページ分の空き容量があるか否かにかかわら
ず次の原稿の搬送継続が決定される。同図(b)に示す
Almost Full状態または同図(c)に示すPBM Full状態
におけるデシジョンテーブルによれば、いずれもページ
メモリ119,120 に原稿1ページ分の空き容量がある場合
は次の原稿の搬送継続が決定される一方、ページメモリ
119,120 に原稿1ページ分の空き容量がない場合は次の
原稿の搬送停止が決定される。
【0089】図30は、本原稿自動搬送処理における原
稿位置( 原稿先端位置) と原稿搬送速度との関係を示す
図である。
【0090】同図中、クリティカル・ポイント(以下
「CP」という)は、次の原稿について搬送の可否を決
定する位置を示す。また、「ST」は原稿停止動作開始
位置を示し、「RS」は原稿搬送再開位置を示す。区間
aは搬送停止の可否判断に要する距離であり、区間b
は、原稿に損傷を与えることなく原稿停止動作開始から
完全停止までに要する減速距離であり、区間cは、原稿
を完全停止状態から元の搬送速度まで立ち上げるために
必要な加速距離である。CPの値は、下記式(1)によ
り得られる。
【0091】 流し込み原稿読取位置203 −(a+b+c) …(1) このうちb値及びc値は、原稿を搬送するモータの仕様
から一意的に定まり、a値はOCU3内のCPU の仕様や制御
プログラムにより基づいて算出可能であるので、CPの
値は装置設計時点に定めることができる。なお、同図で
は、停止した原稿の搬送が停止と同時にRSにて再開さ
れる場合を例示しているが、余裕を設け、上記演算によ
り得られた位置よりも上流側にCPを設定してもよい。
【0092】図31は、本画像読み取り装置による原稿
自動搬送処理のフローチャートを示す図である。
【0093】まず、自動原稿給送装置200 内の搬送路の
各部に設けられた不図示の原稿位置センサから各原稿の
位置を知ることにより、次の原稿がCPに到達したか否
かを判別し(ステップS3101 )、次の原稿がCPに到達
した場合はステータスが通常動作モードであるか否かを
判別し(ステップS3102 )、ステータスが通常動作モー
ドでない場合は、 Almost Full状態またはPBM Full状態
であるので、ページメモリ119,120 に原稿1ページ分の
画像データの空き容量があるか否かを判別する(ステッ
プS3103 )。その判別の結果、ページメモリ119,120 に
原稿1ページ分の画像データの空き容量がない場合は、
当該次の原稿の搬送を停止して(ステップS 3105)、前
記ステップS3103 に戻る。これにより、画像データがペ
ージメモリ119,120 に記憶される保証の無い状態で当該
次の原稿の読み取り動作へ移行することを回避すること
ができる。
【0094】一方、前記ステップS3101 で次の原稿がC
Pに到達していない場合、前記ステップS3102 でステー
タスが通常動作モードである場合、または前記ステップ
S3103 でページメモリ119,120 に原稿1ページ分の画像
データの空き容量がある場合は、ステップS3104 に進
み、当該次の原稿の搬送を継続して前記ステップS3101
に戻る。これにより、ページメモリ119,120 に空きがあ
る限り原稿の搬送が中断されず、高速処理を妨げること
がない。
【0095】本処理により、画像データが記憶される保
証がないまま次の原稿が読み取られ、流し込み原稿読取
位置203 を通過してしまうことを回避することができる
ので、ステータスにかかわらず、原稿の画像データを確
実に記憶することができる。
【0096】さらに、原稿読み取り前の搬送再開可能な
状態で次の原稿を停止することができるので、搬送再開
の処理を円滑化できる。
【0097】なお、上記原稿自動搬送処理において、搬
送路を搬送中の原稿であっても、読み取りが終了してい
て排紙できる位置にあるものは停止させずに排紙する。
つまり、図2において、片面読取モードでは給紙部205及
び搬送路206で原稿を待機させる。搬送路207上の原稿は
排紙する。また、両面読取モードでは給紙部205及び搬
送路206、208で原稿を待機させ、搬送路209上の原稿は
排紙する。
【0098】前述した通り、各々の搬送路は独立的に駆
動、停止及び速度制御が可能である。従って、図2に示
すように、給紙部205或は搬送路206、208にそれぞれ独
立した待機ポジション211、212を持ち、PBM Fullモード
での原稿待機を実現する。
【0099】次に、PBM15のメモリ領域管理について説
明する。PBM15は図34に示すファイルアロケーションテ
ーブル(FAT)による管理がなされている。図32はPBM15
に複数ジョブの画像データ2901が記憶された状態を示す
図である。図33はPBM15の管理テーブルである。3001は
画像データに対する管理情報を示し、ジョブID3002、画
像属性3003、画像データ格納開始アドレス2902、画像デ
ータ格納終了アドレス2903からなる。ジョブID3002はPB
M15を共用する複数のジョブを識別することを目的とし
て、各ジョブに固有の番号が与えられている。画像属性
3003は、例えば、読み取った原稿のページ番号や画像デ
ータのbit深さなど画像データをPBM15から出力する際に
必要となる情報を含んでいる。画像データ格納開始アド
レス2902と画像データ格納終了アドレス2903はFAT上の
アドレスを指し示している。画像データをPBM15から出
力する際には、画像データ格納開始アドレス2902に書か
れたFATアドレスから画像データ格納開始ブロックアド
レスを読み込む。また、このFATには次のFATアドレス31
02が示されており、画像データ格納終了アドレス2903に
到達するまで順次FATから管理データを読み出すことに
より画像データを再構築する。
【0100】なお、本実施の形態において、原稿の搬送
速度を加減することにより原稿間隔を一定に保つ制御を
行う場合には、CP値は一意的には定まらない。従っ
て、最も早い原稿搬送速度においても搬送再開に支障が
ないようにCP値を定めなければならない。
【0101】図35は、原稿搬送速度を加減制御する場
合の原稿自動搬送処理における原稿位置( 原稿先端位
置) と原稿搬送速度との関係を示す図である。同図中、
CP、原稿搬送再開位置RS、区間a及び区間cの意味
は図30のものと同一であり、これらの値は搬送速度に
よって変動しない。
【0102】また、区間b100 及び区間b200 は図30
の区間bに対応し、区間b100 が搬送速度100%の場合の
減速距離を示し、区間b200 が搬送速度200%の場合の減
速距離を示す。同図に示すように、原稿搬送速度が高速
であるほど、原稿に損傷を与えることなく原稿停止動作
開始から完全停止までに要する減速距離が長くなる(b
200 >b100 )。従って、原稿搬送速度を加減制御する
場合のCP値は、搬送速度200%の場合は下記式(2)に
より、搬送速度100%の場合は下記式(3)により、それ
ぞれ得られる。
【0103】 流し込み原稿読取位置203 −(a+b200 +c) …(2) 流し込み原稿読取位置203 −(a+b100 +c) …(3) このように原稿搬送速度に応じてCP値を動的に設定す
ることが好ましい。これにより、搬送効率の低下を回避
することができる。
【0104】なお、仕様により考えうる最高搬送速度の
みに基づいてCP値を設定するようにしてもよい。例え
ば最高搬送速度が搬送速度200%であれば、上記式(2)
に基づいて得たCP値を実際の搬送速度にかかわらず用
いるようにしてもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る画像読み取り装置または請求項10に係る画像読
み取り装置の制御方法によれば、原稿が読み取り位置に
順次搬送され、該読み取り位置に搬送された原稿の画像
が読み取られ、該読み取りにより得られた画像データが
第1の記憶手段に一時記憶され、前記第1の記憶手段に
記憶された画像データが第2の記憶手段に転送され、前
記転送される画像データが前記第2の記憶手段を占有す
る容量が予測され、前記第1の記憶手段に次の原稿に係
る画像データを記憶する容量がなく、且つ前記第2の記
憶手段に残存する記憶容量が前記予測された容量以下で
ある場合は、前記次の原稿の画像の読み取りが禁止され
るので、画像データが記憶される保証がないまま原稿の
搬送及び読み取りがなされることを回避することができ
る。
【0106】請求項4に係る画像読み取り装置または請
求項13に係る画像読み取り装置の制御方法によれば、
前記次の原稿の画像の読み取りを禁止するか否かが、前
記次の原稿が所定位置に搬送される以前に決定されるの
で、次の原稿の画像の読み取りの再開が可能な位置にて
搬送を停止することができ、搬送再開への支障を回避し
つつ画像データの記憶を保証することができる。
【0107】請求項6に係る画像読み取り装置または請
求項15に係る画像読み取り装置の制御方法によれば、
前記所定位置は、前記次の原稿のサイズ及び原稿搬送速
度に基づいて算出されるので、より適応的に搬送制御が
でき、搬送効率を向上することができる。
【0108】請求項7に係る画像読み取り装置または請
求項16に係る画像読み取り装置の制御方法によれば、
画像の読み取りが禁止された後に前記第2の記憶手段に
残存する記憶容量が前記予測手段により予測された容量
を越えた場合は、前記画像の読み取りの禁止が解除され
るので、原稿搬送の再開をより円滑化することができ
る。
【0109】請求項8に係る画像読み取り装置または請
求項17に係る画像読み取り装置の制御方法によれば、
前記第1の記憶手段に記憶された画像データが前記第2
の記憶手段に転送された後に前記次の原稿の画像の読み
取りが再開されるので、次の原稿に係る画像データの第
1の記憶手段への記憶を保証することができる。
【0110】請求項9に係る画像読み取り装置または請
求項18に係る画像読み取り装置の制御方法によれば、
前記得られた画像データの前記第1の記憶手段による記
憶と、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前
記第2の記憶手段への転送とは互いに並行して行われる
ので、原稿読み取り処理をより高速化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像読み取り装置
の概略構成を示す側面図である。
【図2】同画像読み取り装置における自動原稿給送装置
の構成を示す縦断側面図である。
【図3】同自動原稿給送装置の原稿給送動作の説明図で
ある。
【図4】図1に示す画像読み取り装置の内部構成を示す
ブロック図である。
【図5】図1に示す画像読み取り装置における画像処理
の一例を示す図である。
【図6】図1に示す画像読み取り装置における画像処理
の一例を示す図である。
【図7】図1に示す画像読み取り装置における画像処理
の図5及び図6とは異なる他の例を示す図である。
【図8】図1に示す画像読み取り装置におけるプリント
バッファメモリ(PBM)の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】同プリントバッファメモリにおけるジョブの動
きを示す図である。
【図10】図1に示す画像読み取り装置の状態遷移図(S
TD)である。
【図11】図1に示す画像読み取り装置の通常動作モー
ド時における動作制御手順を示すローチャートである。
【図12】図1に示す画像読み取り装置のAlmost Full時
における動作制御手順を示すローチャートである。
【図13】図1に示す画像読み取り装置のPBM Full時に
おける動作制御手順を示すローチャートである。
【図14】図1に示す画像読み取り装置の通常動作モー
ド時におけるページメモリに対する画像の入出力タイミ
ングを示すタイムチャートである。
【図15】図1に示す画像読み取り装置の通常動作モー
ド時からAlmost Full時への遷移時におけるページメモ
リに対する画像の入出力タイミングを示すタイムチャー
トである。
【図16】図1に示す画像読み取り装置のAlmost Full時
とPBM Full時との間の遷移時におけるページメモリに対
する画像の入出力タイミングを示すタイムチャートであ
る。
【図17】図1に示す画像読み取り装置のAlmost Full時
からの回復時におけるページメモリに対する画像の入出
力タイミングを示すタイムチャートである。
【図18】図1に示す画像読み取り装置のAlmost Full時
からの回復時におけるページメモリに対する画像の入出
力タイミングを示すタイムチャートである。
【図19】図1に示す画像読み取り装置におけるページ
メモリを画像1が占有している場合のページメモリを示
す概念図である。
【図20】図1に示す画像読み取り装置におけるページ
メモリから画像1が出力開始した場合のページメモリを
示す概念図である。
【図21】図1に示す画像読み取り装置におけるページ
メモリに画像1と画像2とが共存している場合のページメ
モリを示す概念図である。
【図22】図1に示す画像読み取り装置におけるページ
メモリに画像n-1と画像nとが共存している場合のページ
メモリを示す概念図である。
【図23】図1に示す画像読み取り装置における操作部
を示す概念図である。
【図24】図1に示す画像読み取り装置における操作部
の操作画面を示す概念図である。
【図25】図1に示す画像読み取り装置における操作部
の操作画面を示す概念図である。
【図26】図1に示す画像読み取り装置における操作部
の操作画面を示す概念図である。
【図27】図1に示す画像読み取り装置における操作部
のAlmost Full時の操作画面の表示例を示す図である。
【図28】図1に示す画像読み取り装置における操作部
のPBM Full時の操作画面の表示例を示す図である。
【図29】原稿自動搬送処理におけるデシジョンテーブ
ルを示す図である。
【図30】原稿自動搬送処理における原稿位置( 原稿先
端位置) と原稿搬送速度との関係を示す図である。
【図31】原稿自動搬送処理のフローチャートを示す図
である。
【図32】プリンタバッファメモリにおける画像データ
の様子を示す概念図である。
【図33】プリンタバッファメモリの管理テーブルを示
す図である。
【図34】プリンタバッファメモリのためのファイルア
ロケーションテーブルを示す図である。
【図35】原稿搬送速度を加減制御する場合の原稿自動
搬送処理における原稿位置( 原稿先端位置) と原稿搬送
速度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置(複写機) 2 画像読取部(リーダー部) 3 操作部(OCU) 7 フィニッシング装置 11 画像処理部 15 プリントバッファメモリ(PBM) 111 CCD 112 A/D変換回路 113 シェーディング/色空間変換回路 114 2色分離回路 117 フィルタ 118 フィルタ 119 ページメモリ 120 ページメモリ 123 コントローラ 125 変倍/解像度変換回路 126 変倍/解像度変換回路 127 画像装飾回路 128 画像装飾回路 129 濃度変換回路 130 濃度変換回路 131 階調数変換回路 132 階調数変換回路 150 圧縮回路 151 DRAM 152 伸張回路 153 圧縮回路 154 DRAM 156 伸張回路 157 残量検知回路 158 残量検知回路 160 圧縮率予測回路 165 セレクタ回路 166 セレクタ回路 200 自動原稿給送装置(ADF) 201 原稿トレイ 202 第1ミラー 203 流し読み原稿読取位置 204 ブックモードスキャン読取位置 205 給紙部 206 搬送路 207 搬送路 208 搬送路 209 搬送路 210 レンズ 250 スキャナー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取り位置に順次搬送し、該読
    み取り位置に搬送された原稿の画像を読み取る読み取り
    手段と、該読み取り手段により得られた画像データを一
    時記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記
    憶された画像データを第2の記憶手段に転送する転送手
    段と、前記転送手段により転送される画像データが前記
    第2の記憶手段を占有する容量を予測する予測手段と、
    前記第1の記憶手段に次の原稿に係る画像データを記憶
    する容量がなく、且つ前記第2の記憶手段に残存する記
    憶容量が前記予測手段により予測された容量以下である
    場合は、前記読み取り手段による前記次の原稿の画像の
    読み取りを禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とす
    る画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記禁止手段は、前記次の原稿の前記読
    み取り位置への搬送を停止させる停止手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記停止手段は、前記第2の記憶手段に
    記憶容量が残存する間は前記次の原稿の前記読み取り位
    置への搬送速度を低下させ、前記第2の記憶手段に残存
    する記憶容量が皆無となったときに前記次の原稿の前記
    読み取り位置への搬送を停止させることを特徴とする請
    求項2記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記禁止手段による前記次の原稿の画像
    の読み取りを禁止するか否かは、前記次の原稿が所定位
    置に搬送される以前に決定されることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記所定位置は、前記読み取り位置に対
    して、前記次の原稿の搬送停止可否の判断に要する搬送
    距離、前記次の原稿の搬送停止に要する搬送距離、及び
    該停止された原稿が所定の搬送速度に復帰するのに要す
    る搬送距離の全てを合わせた搬送距離だけ手前の位置で
    あることを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装
    置。
  6. 【請求項6】 前記所定位置は、前記次の原稿のサイズ
    及び原稿搬送速度に基づいて算出されることを特徴とす
    る請求項4または5記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記禁止手段により画像の読み取りが禁
    止された後に前記第2の記憶手段に残存する記憶容量が
    前記予測手段により予測された容量を越えた場合は、前
    記禁止手段による画像の読み取りの禁止を解除する禁止
    解除手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記禁止解除手段は、前記第1の記憶手
    段に記憶された画像データが前記第2の記憶手段に転送
    された後に前記次の原稿の画像の読み取りを再開するこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記読み取り手段により得られた画像デ
    ータの前記第1の記憶手段による記憶と、前記第1の記
    憶手段に記憶された画像データの前記転送手段による前
    記第2の記憶手段への転送とは互いに並行して行われる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 原稿を読み取り位置に順次搬送し、該
    読み取り位置に搬送された原稿の画像を読み取る読み取
    り工程と、該読み取り工程において得られた画像データ
    を一時記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段
    に記憶された画像データを第2の記憶手段に転送する転
    送工程と、前記転送工程において転送される画像データ
    が前記第2の記憶手段を占有する容量を予測する予測工
    程と、前記第1の記憶手段に次の原稿に係る画像データ
    を記憶する容量がなく、且つ前記第2の記憶手段に残存
    する記憶容量が前記予測工程において予測された容量以
    下である場合は、前記読み取り工程による前記次の原稿
    の画像の読み取りを禁止する禁止工程とを含むことを特
    徴とする画像読み取り装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記禁止工程は、前記次の原稿の前記
    読み取り位置への搬送を停止させる停止工程を含むこと
    を特徴とする請求項10記載の画像読み取り装置の制御
    方法。
  12. 【請求項12】 前記停止工程は、前記第2の記憶手段
    に記憶容量が残存する間は前記次の原稿の前記読み取り
    位置への搬送速度を低下させ、前記第2の記憶手段に残
    存する記憶容量が皆無となったときに前記次の原稿の前
    記読み取り位置への搬送を停止させることを特徴とする
    請求項11記載の画像読み取り装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記禁止工程における前記次の原稿の
    画像の読み取りを禁止するか否かは、前記次の原稿が所
    定位置に搬送される以前に決定されることを特徴とする
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像読み取り
    装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記所定位置は、前記読み取り位置に
    対して、前記次の原稿の搬送停止可否の判断に要する搬
    送距離、前記次の原稿の搬送停止に要する搬送距離、及
    び該停止された原稿が所定の搬送速度に復帰するのに要
    する搬送距離の全てを合わせた搬送距離だけ手前の位置
    であることを特徴とする請求項13記載の画像読み取り
    装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記所定位置は、前記次の原稿のサイ
    ズ及び原稿搬送速度に基づいて算出されることを特徴と
    する請求項13または14記載の画像読み取り装置の制
    御方法。
  16. 【請求項16】 前記禁止工程において画像の読み取り
    が禁止された後に前記第2の記憶手段に残存する記憶容
    量が前記予測工程において予測された容量を越えた場合
    は、前記禁止工程による画像の読み取りの禁止を解除す
    る禁止解除工程を含むことを特徴とする請求項10〜1
    5のいずれか1項に記載の画像読み取り装置の制御方
    法。
  17. 【請求項17】 前記禁止解除工程は、前記第1の記憶
    手段に記憶された画像データが前記第2の記憶手段に転
    送された後に前記次の原稿の画像の読み取りを再開する
    ことを特徴とする請求項16記載の画像読み取り装置の
    制御方法。
  18. 【請求項18】 前記読み取り工程において得られた画
    像データの前記第1の記憶手段による記憶と、前記第1
    の記憶手段に記憶された画像データの前記転送工程によ
    る前記第2の記憶手段への転送とは互いに並行して行わ
    れることを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項
    に記載の画像読み取り装置の制御方法。
JP8285927A 1996-10-09 1996-10-09 画像読み取り装置及びその制御方法 Pending JPH10117272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285927A JPH10117272A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 画像読み取り装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285927A JPH10117272A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 画像読み取り装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10117272A true JPH10117272A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17697812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8285927A Pending JPH10117272A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 画像読み取り装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10117272A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009260439A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Riso Kagaku Corp スキャナ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009260439A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Riso Kagaku Corp スキャナ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5847857A (en) Image forming apparatus having real time priority determining means
EP0755148B1 (en) Image processing apparatus and method
JP2006248672A (ja) 画像形成装置
JPH0766915A (ja) デジタル複写機の動作制御方法
US5936223A (en) Original reader apparatus which reads an original image while the original passes over a reading position
JPH08101850A (ja) 複合画像入出力装置
JP3647152B2 (ja) 画像処理装置および画像処理装置のジョブ処理方法
JPH10117272A (ja) 画像読み取り装置及びその制御方法
JPH09284513A (ja) 画像処理装置
JPH09284539A (ja) 画像処理装置
JPH1146280A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び記憶媒体
JPH09284510A (ja) 原稿読取装置
JP4212200B2 (ja) 画像処理システム
JP4564609B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び記憶媒体
JP3270806B2 (ja) 画像形成装置
JPH09284515A (ja) 画像処理装置
JPH1056546A (ja) 原稿読取装置
JPH09284516A (ja) 画像記憶装置
JPH09284514A (ja) 画像処理装置
JPH09277665A (ja) 画像記憶装置
JPH09284512A (ja) 画像記憶装置
JPH09284562A (ja) 画像処理装置
JPH10341318A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP3836482B2 (ja) 画像出力処理装置
JPH09281754A (ja) 自動原稿給送装置